モバP「うたた寝してる間に修羅場になってた」 (78)


※修羅場
※エセ関西弁

以上二つの要素があります。




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大石泉「P、いる?」

P「………」

泉「何してるの?」

P「………」

泉「…返事くらいしてよ」

P「………」

泉「ちょっと、Pってば」


泉「あれ… 寝てるの?」

P「………」

泉「寝てる。ソファーに姿勢よく座ったままよく寝れるね…」

泉「今日打ち合わせだって言ってたよね? もうすぐ亜子とさくらが来るから起きてよ」

泉「ねえってば」ユサユサ

P「………」

泉「肩を揺すっても微動だにしない…」



泉「起きなってば…!」ユサブリ

P「………」ガクンガクン

泉「こんなに強く揺すっても起きないんだ…」

泉「………」

P「………」

泉「………本当に寝てるの?」

P「Zzz………」

泉「…起きないなら、キス、しちゃうよ………?」



P「………」

泉「………」ジッ

泉(こんなに近くでPの顔見たことなかったけど、)

泉(やっぱり… 素敵、かな?)

泉(よくいうイケメンってわけじゃないけど、私たちにとってはとっても素敵な人だから…)

P「………」

泉「P…」



泉「Pのこと、好きだよ…」

泉「………」チュ

P「………」

泉「しちゃった… あはは…」

泉「P、やっぱり寝てるね。起きてたら絶対拒否するだろうから」

泉「それはそれで、悲しいかな…?」

P「………」

泉「まだ起きないの…?」


泉「…起きないなら、もう一回するよ?」

P「………」

泉「一回じゃなくて、起きるまでしちゃうよ?」

P「………」

泉「P… 好き………」




ドア<ガチャ


泉「………ッ!」

土屋亜子「おは… おぉ」

村松さくら「おはよぉございまぁ………す………」

泉「…おはよう、亜子、さくら」 ←Pの両肩に手おいて顔めっちゃ近い

亜子「うん…」

さくら「………」

P「………」

泉「………」




亜子「…あ! Pちゃん寝とるんか? あはは…」

泉「そ、そうだね。起こそうとしてたんだけど…」

亜子「だよね~。タイミング悪かったんかな? びっくりしt「いずみん」

さくら「ねぇ、いずみん」

泉「…どうしたの、さくら?」

さくら「プロデューサーさんをどうやって起こそうとしてたのぉ?」

泉「こう、肩を揺すって…」ユサユサ

P「………」ガクンガクン


さくら「ほんとぉ?」

泉「こんな事で嘘ついたってしょうがないよ」

亜子「…な、なんや、どうしたんさくら? なんか顔が怖いな~…」

亜子「ほらスマイルスマイル…」

さくら「アコちゃん」

亜子「な、なに。さくら」

さくら「…ごめぇん。少し黙ってて」

亜子「…あ、はい………」




さくら「もう一回聞くけど、いずみんは寝てるプロデューサーさんとなにしてたのぉ?」

泉「…だから、寝てるから起こそうと」

さくら「嘘、だよぉ」

泉「う、嘘じゃないってば…」

さくら「じゃあ、どぉして顔をそむけるんですかぁ?」

泉「………」

さくら「それにぃ、そんなに顔を真っ赤にする必要も無いしぃ、お顔を近付ける意味も無いよぉ」

泉「それは………」


さくら「真っ赤なお顔して、さくらのほっぺみたい♪」

泉「さくら…」

さくら「………もしかして、寝てるのをいい事にキスとかぁ?」

泉「………」

さくら「…なんで黙るのぉ?」

泉「その…」

さくら「ねぇいずみんってばぁ♪」

泉「………さくらには」ボソッ

さくら「…え、なにいずみん?」

泉「さくらには、私がPと何してたって関係ないよ」



亜子「…! 泉、そんな言い方は…」

さくら「アコちゃん、いいから」

亜子「っ…」

泉「まだ何かあるの?」

さくら「…さくらはぁ、一緒に頑張るお友達だよぉ?」

泉「…それで?」

さくら「隠し事はよくないと思うんだぁ。それに、プロデューサーさんとイケナイ事してたんならぁ、猶更だよねぇ?」

泉「…友達だったら、こんな聞き方しないと思うけど」



さくら「それはぁ、いずみんがちょっと悪い事しちゃったからぁ…」

泉「どうして悪いって決めつけるの?」

さくら「キスしてたって事でいいんですかぁ?」

泉「………」

さくら「………」

泉「そう、だよ………」


泉「でも! 別に悪くないよ! 現に亜子はなにも言ってこないし」

亜子「う、うん。そうやな…」

亜子(そこは問題やないって…!)

さくら「いずみんはさくらを悪い子にしちゃうんだぁ…」

さくら「お友達を問い詰める悪い子ですかぁ?」

泉「…そういう訳じゃ…」

さくら「…こないだぁ、さくらといずみんとアコちゃんでご飯食べに行ったの覚えてるぅ?」

亜子「三日前の…?」

泉「覚えてるけど」


さくら「だったらぁ、そこでさくらがお話しした事もおぼえてるよねぇ?」

泉「それは………」

亜子「泉、どうなん…?」

泉「覚えてるに、決まってるよ」

さくら「………ッ」イラァ

さくら「さくらがプロデューサーさんの事ぉ好きだって話したのにいずみん裏切るのぉ!?」



さくら「いずみん言ってたよぉ!? 応援してあげるって、頑張れってぇ!」

さくら「それなのにぃ! いずみんはさくらに黙ってプロデューサーとそんなことしちゃうんだぁ!」

さくら「さくらはバカだからってぇ、陰で笑ってたんだぁ…!」

亜子「さくら、落ち着いて…」

さくら「はぁ、はぁっ…」

泉「…もう、終わった?」

さくら「終わったって… なにがぁ?」

泉「さくらの独り言」

さくら亜子「…!」


泉「あの時、さくらに先に言われたから、気が動転してた」

泉「でも、さくらは友達だったから、譲ってあげようって思ったの」

泉「…でも、やっぱり自分の気持ちに嘘は付けないよ…」

泉「さくらもどうせ考えて言ったよね? 先に言えば私たちが協力せざるを得ないって」

さくら「………」

泉「家に帰って、お風呂入って、冷静に考えたらわかったよ。さくらって自分勝手だから」

泉「さくらこそ、そうやって私を騙してたんだもんね」



さくら「…いずみん、ひどいよぉ」

さくら「さくらとぉいずみんは、仲良しのお友達なのにぃ」

泉「………そうじゃないって言ったら?」ボソ

さくら「…え?」

泉「さっきも言ってた、さくら。友達だからって」

泉「友達だって言えば私が言い返さないとでも思った?」

泉「それを隠れ蓑にしてるさくらは本当に自分勝手で… 卑怯だよ」

さくら「…もしぃ、いずみんの言ってることが間違ってたら、大変だよぉ?」

さくら「謝るならぁ今のうちかなぁ」


泉「謝る気なんてないから」

泉「外れてるとも思わないし。それに、さくらの事もとから仲良しなんて思ってない」

亜子「ちょ…! 泉…」

さくら「…へぇ~。奇遇だねぇいずみん! さくらも前からそう思ってたんだぁ」

亜子「ち、ちょっと! さくらまでそんな事!」

泉「私もさくらも亜子に誘われてアイドル初めたんだよ?」

さくら「そうでだよぉ。別にぃふしぎなことじゃないよねぇ?」

亜子「なんで…? 私ら三人いっつも一緒におったやん…」


君望かな?


泉「私は亜子と一緒にいたんだよ」

さくら「さくらも亜子ちゃんと仲良くしてたよぉ?」

亜子「………最初はそうやったんかもしれんけど、レッスンとか仕事とか三人で頑張ってきたやん…!」

泉「それは仕事だから。一応プロだしね。公私混同するほど子供じゃない」

さくら「もとから気が合わないとは思ってたんだけどぉ、はっきりしてよかったぁ」

さくら「いずみんってぇ、いっつもパソコンいじってて面白くないんだもん♪」

泉「…さくらの話し方ってホント神経逆撫でするよね」


>>26 君望って言われることがたまにあるんですがやったことないです。申し訳ない。


さくら「おもしろみの無い女の子にぃ、プロデューサーさんが振り向くと思ってるのぉ?」

泉「そのアホ面で人の事言えるの?」

亜子「…や、やめなって二人とも!」

さくら泉「………」

亜子「二人の腹の内はしらんけど、今まで上手くやってきたやん! 二人とも急になんでや? 少し頭冷やして…」

泉「今までは自分を騙し騙しやってたけど… もう無理。こいつの顔なんて見たくもない」

さくら「こいつ…? いつからさくらにぃそんな口がきけるようになったんですかぁ?」



亜子「二人とも…」

さくら「と、いうかぁ、アコちゃん?」

亜子「…な、なに?」

さくら「わたしには関係ないみたいなお顔してぇ、プロデューサーさんのことぉ…」

泉「は? 亜子までそんな事言うの?」

亜子「ち、ちがう! そんな事ない!」

さくら「ホントにぃ? もし嘘だったらぁ…」

亜子「嘘やないって…! 私はPちゃんの事好きになるわけないから!」

泉「………何その言い方」

泉「…Pの事、馬鹿にしてる?」


亜子「…な、え?」

泉「Pには凄くお世話になってるのに」

泉「亜子って恩知らずなの? …それに、あんなに素敵なのに、普通好きになっちゃうよ」

亜子「変な意味やないって! 世話になってるのもわかってるし、恩も感じてる!」

亜子「私がプロデューサーをそんな風に見てないだけで…」

さくら「ふぅ~ん… まぁ違うならぁどうでもいいけどぉ」

泉「…間違った気を起こさなければ、ね」

亜子「…うん」



さくら「はぁ~あ」

亜子「………」ビクッ

さくら「さくらなんだかつかれちゃったからぁ、今日はお休みするってアコちゃん伝えておいてぇ」

泉「…私も、朝から嫌な奴に会って気分悪いから帰る。亜子、よろしくね」

亜子「…わかった」

さくら「打ち合わせはぁ、明日プロデューサーさんとさくらのぉ二人っきりでするんだぁ♪」

泉「………(メールでPの夜の予定聞いとこ)」スタスタ

さくら「また明日ねぇ、アコちゃん!」

亜子「…うん、また明日」




____


P「………」

P「……」

P「…」

P「ッハ」

P「しまった、少し休憩しようと思ったら寝てた」

P「…げ、もうこんな時間か」

P「あいつら三人はもう来てるだろうし…」



亜子「………」

P「あ………」

亜子「………」

P「亜子、待たせたな。起こしてくれてよかったのに」

亜子「………」

P「泉とさくらは? 待ちくたびれて帰っちゃったかな? ははは…」

亜子「………」

P「…亜子? 黙って俯いてどうしたんだ」



亜子「…ヒック…グスッ」

P「…! なんで泣いてるんだ!? おい、亜子!」

亜子「わた…私、な」

P「う、うん…」

亜子「………Pちゃんの事、大っ嫌いや」

P「…え………?」




三人のこれまでの時間を… 楽しさを、喜びを、苦労を、努力を。

それが仮初の物だったとしても、確かにそこにあったから。

その全てを嘘にしてしまった目の前の男が憎くて仕様がなかった。



止めどなく溢れる涙を拭う事もせず、亜子はPを睨み続ける。

くしゃくしゃに歪んだ顔で睨みつけること以外、何もできない自分自身を、一番恨めしく思いながら………


終わり! コメント等ありがとうございました。
実は修羅場ものが大好物なんです。

依頼出しちゃった
続きは皆さんでご想像ください(土下座)

依頼出したんなら次スレ建てればいいじゃない(至言)

>>45 そのうち続き書いて立てます(戦慄)


中途半端ENDの方が後味悪くていいかなぁと思ってたんですがそうでもないみたいですね申し訳ない

モバマス過去作です。お口直しにどうぞ

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