ミザエル「阿知賀のドラゴンロード?」 (26)

ミザエル「貴様、龍を支配する者…ドラゴンロードなどと謳っているらしいが……」

玄(なんなの…この人…)

ミザエル「この私とタキオンドラゴンを差し置いてドラゴンロードを名乗るなど笑止千万!!」

ミザエル「真のドラゴン使いはこの私だ!!」

玄「そ、そんなこと言われても…」

ミザエル「良いだろう…月へ出向く前に、まず貴様を倒してやる…」

玄(つ、月…!?)

ミザエル「デュエルだ!!」バン☆

玄「デュエ…ル…?」

玄「あのぉ…それってデュエルモンスターズのことですか? 私、麻雀ならできるんですけど…」

ミザエル「麻雀? それはどんな効果だ!? いつ発動する!?」

玄(えええ…?)

~麻雀のルール説明中~


ミザエル「なるほど、大体わかった」

ミザエル「ならば麻雀で貴様を倒して、ドラゴンロードの称号は私がもらう!」ドン☆

玄「えええ~?」

~阿知賀女子学院・麻雀部部室~



穏乃「それでついてきちゃったんですか?」

憧「女子高に部外者入れるとか何考えてるのよ!」

玄「だってぇ…」

ミザエル「早く闘う準備をしろ。この私が真のドラゴン使いであることを教えてやる!」

灼「暑苦し…」

宥「あったかぁーい」

穏乃「じゃあ、誰が卓に入ります? 玄さんは決定として…」

灼「しょうがない、私が入る」

穏乃「じゃあ私も!」

憧「じゃあお願いね」

ミザエル「バリアルフォーゼェェェ!!」ピカー

憧「うぉ!? 変身した!?」

穏乃「カッコイイ!!」

憧「カッコイイか…?」

灼(風呂上り…)

宥「あったかぁーい」

~麻雀とかわっかんねーので色々キンクリ~



ミザエル「くっ……! 何故だ!」

ミザエル「何故、ドラが1枚もこない!? 真のドラゴン使いであるこの私が!!」

穏乃「だから玄さんがいるからですって」

憧「玄の能力知ってて勝負しかけてきたんでしょ? それくらい考慮してなって」

ミザエル「くっ、認めん…認めんぞ!! この私がドラゴンに見放されるなどと!」

灼「わずらわし…」

玄「あ、ロンです」

ミザエル「ぐわぁぁぁぁぁぁ!!」LP0 ピー

憧「あんた弱すぎ。しかもさっきから食いタンしか狙ってないし」

穏乃「まあまあ憧、この人は初心者なんだし」

ミザエル「くぅぅぅ…!! もう一回だ!!」

憧「えー!? いい加減諦めなよー」

ミザエル「まだだ! 私がこの小娘よりもドラゴンに愛されているという事を証明するまでは!!」

玄「ふぇぇ…お姉ちゃぁぁぁん…」

灼「ほんと暑苦し……」

宥「ミザエルさんあったかぁーい」

~そんで~


ドラ表示牌:3索

灼「……」タン

穏乃「……」タン

玄「……」タン

ミザエル「……」スッ

ミザエル(3索…)

ミザエル(くっ…やはりドラは相手の手牌に集中している…!)

ミザエル(おのれぇぇぇぇ…! あんな人間の小娘にこの私が遅れをとるなどと…!)

ミザエル(だがどうする? 私のアガリ牌である4索は全て奴が握っていると見ていい)

デュエルディスク「ピカー!」

ミザエル「なに!? 私のデッキが!」

ミザエル「……そうか」

ミザエル「私としたことが…すまなかったな、タキオンドラゴン」

憧「え、なに。なんか独り言喋り出したんだけど」

穏乃「もしかして、なにか秘策が!?」

玄(えええ?)

ミザエル「……」スッ

ミザエル「……」スッ

ミザエル「バリアンズ・カオス……」

ミザエル「ドロォォォォォーーー!!」シュピッ!

憧「な、な、な、なにしてんのよぉーー!?」

ミザエル「私が引いたカードは、『RUM-七皇の剣(ランクアップマジック-ザ・セブンス・ワン)』!!」ドン☆

ミザエル「私はこのカードにより、今引いた3索をランクアップ……ん?」

ミザエル「……ハッ!?」

ミザエル(七皇の剣は、オーバーハンドレッドナンバーズ専用のランクアップマジック…)

ミザエル(今この場で使うことはできない…!)

ミザエル(勝負にデュエルでなく麻雀を選んだのも、私に七皇の剣を使わせないための布石…!)

ミザエル「くっ! 姑息な真似をぉぉぉぉ!!」

憧「はっ?」

灼「え、なに、こわ…」

ミザエル「ならば!!」

ミザエル「私は『RUM-バリアンズ・フォース』を発動!!」

ミザエル「このカードにより3索をランクアップさせる!!」

憧「いやいやいや、なに麻雀にカード持ち込んでるのよ!」

灼「まるで意味がわからな…」

ミザエル「私は3索でオーバーレイ! 1体の牌でオーバーレイネットワークを再構築! エクシーズ召喚!」

ドォーン!!

憧「どういう…ことなの…?」

穏乃「意味はわからないけどすごい!!」

ミザエル「現れよ! CXカオス3索!!」

ミザエル「CXカオス3索の効果発動! この牌は、ターン終了時まで4索として扱うことができる!!」

ミザエル「よってツモ! 1000・500!!」

玄「はい」

穏乃「はい」

憧(ショボ……)

穏乃「あれ、大星さんからメールだ」

淡『あ~らあらあら~。ちょっとイケテナイんじゃなぁ~い?』

穏乃(なんの事だろう…? とりあえず返信、「はい、そうですね」っと)ポチポチ

憧「しず!? いつの間にあの女とメアド交換なんてしてたの!?」

穏乃「なんだよー、別に良いじゃんかー」

憧「良くないわよ! しずのことをいつも見てる子は、絶対もっと身近にいるって!」

穏乃「……なんの話してんの? 憧」

ミザエル「貴様ら何をしている! 勝負を続けろ!」

~そしてそして~



ミザエル「勝てなかっただと……! ドラゴン使いであるこの私が……!!」

ミザエル「くっ…! 良いだろう…! 貴様の名前、刻んだぞ、松実玄!」

ミザエル「だがデュエルならばこうはいかない! 次こそは貴様を必ず倒す!!」

ミザエル「それまでドラゴンロードの称号は貴様に預けた!」

ミザエル「さらばだ!」シュゥゥゥゥ

灼「消えた…」

宥「あったかかったねぇ~」

玄「うぅ~……変な人に絡まれちゃったよぉ…」

憧「同情するわ」ポン

穏乃「また勝負しましょうねーー!」




カン

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