上条「皆がセクハラしてくる」(152)

インデックス「おはようなんだよとうま」

上条「おはよう。すぐ朝飯にするからな」

インデックス「うん」

上条「ほら。できたぞ」

上条(朝起きたら)

インデックス「わぁい」さすさす

上条「ひゃあ!!」

インデックス「いただきますなんだよ! とうま」

上条(尻をなでられ)

インデックス「あ、口の中に御飯粒がついてるんだよとうま」ちゅぱちゅぱ

上条(舌を入れられる)

上条「行ってきます」

インデックス「行ってらっしゃい」むぎゅ

上条「ひんっ!」

――

学校

上条(はぁ……何でこんなにセクハラされるんだろう……不幸だ)

小萌「上条ちゃん!? ちゃんと先生の話を聞いてるんですか?」

上条「えっ、あぁ、すいません」

小萌「もう!! ちゃんと話しをきかなきゃいけないんですよ?」すりすり

上条「むぐっ!!」

上条(小萌先生の股間が顔に!!! 苦しい!!)

小萌「はぁはぁ。せ、先生は、はぁはぁ、お、怒っているんですよ?」

上条「んんーー!!」

小萌「あんっ!!! わ、分かってくれたらいいんです」

上条「はぁはぁ」

吹寄「上条当麻!!!! 貴様、また先生を困らせるような事をしたんでしょ!!」

上条「えぇ!!! 俺何もしてな」

吹寄「うるさいっっ!!」ガバッ

上条「う゛ーーーー!」

上条(胸が顔に!! 息ができない!!!)はーはー

吹寄「はぁん!!! は、反省しているのか!! き、貴様は!!」

上条「ん゛ーん゛ー」

吹寄「あんっ! そ、それならよしっ!!」

上条「はーはー」

上条(き、気絶するかと思った)

上条「……土御門。少し相談があるんだが」

土御門「ん? 何だにゃー?」

上条「……その前に、お前ってセクハラとかされた事あるか?」

土御門「んー。そっちの気がある奴になら何度かあるかにゃー」

上条「いや、異性から」

土御門「無いにゃー。むしろされてみたいにゃー」

上条「そうか……実は俺されてるっぽいんだが、どうしたらいいのだろうか?」

土御門「はっはっは。いくらかみやんがフラグメイカーだからってそこまでされる事はないぜよ」

上条「いや本当に」

キーンコーンカーンコーン

土御門「おっと。次の授業が始まっちまうぜよ」

上条「……」

土御門「あっ、そうそう。そういえば、ここにねーちんと五和が来てるらしいんだにゃー。一応伝えておくぜよ」

上条(嫌な予感がする……)

姫神「……一緒に食べてもいい?」

上条「……姫神か」

姫神「ありがとう」

上条(何も行って無いのに……)

姫神「今日はお弁当じゃないんだね」

上条「あ、あぁ。ちょっと時間が無くてな」

姫神「そうなんだ……私のあげる」

上条「えっ? いや、いいって」

姫神「いいから。はい、どれか選んで?」

上条「お、おう。じゃあこの卵焼きを」

姫神「分かった。」もぐもぐ

上条「えっ? んぐっ」

姫神「ちゅ、はぁはぁ、ぶちゅ、しはだひて?」

上条「んんー」

姫神「んふふ。ちゅるちゅる……はぁはぁ。美味しかった?」

放課後

上条(酷い目にあった……)

上条(学校終わっても、小萌先生に補習という名のセクハラされるし……不幸だ)

上条「あ、特売……まだやってんのかな……」

御坂「みーつけた」ツツツ

上条「ひぃぃぃ!!」ぞわぞわ

御坂「今度こそ決着をつけてやるんだから!! 勝負しなさいっ!!!」

上条「しょ、勝負?」

御坂「そうよ。いつも逃げられてばかりだけど、今日は逃がさないんだからっ!」

上条「いや、お前の勝ちでいいって……」

御坂「そうやってまた逃げるつもり? いいから勝負しなさい!」

上条(あれは勝負じゃない……勝負に見せかけたただのセクハラだ)

上条「……分かった。その前にちょっとトイレに行かせてくれ。ずっと我慢してきたんだ」

御坂「……駄目よ。ここでしなさい」

上条「えぇー!? い、いや無理だろ普通に!!」

御坂「み、見といてあげるから」はぁはぁ

上条「余計に無理だよ!!」

御坂「いいじゃん、ちょっとくらい。ねぇ、早く」ずりずり

上条「うわぁーーーー!! 変態だー!!!」だだだだ


御坂「あっ!! 待ちなさい」ビリビリ

――

上条「はぁはぁはぁ。御坂の奴……排○の趣味があったのか……」

木山「うーん」

上条「あれは……」

木山「おや? 君はこの前の」

上条(関わらないようにしよう……)スタスタ

木山「まぁ、待ちたまえ」ぎゅむ

上条「はぁん!!」

木山「ひどいじゃないか。明らかに助けてほしいような目でうろうろしていたのに」さすさす

上条「い、いや、それは……」

上条(当たり前のように尻を触ってる……)

木山「まぁ、それはいいとしよう。それより暇か?」さすさす

上条「いや、ちょっと用事」

木山「そうか暇か! いやー、助かるよ」さすさす

上条「……」

木山「車の鍵を無くしてしまってね。一緒に探してほしい」さすさす

上条「……はい」

木山「ありがとう」さすさす

上条(そして、何故尻を触り続ける)

木山「見つからないなぁ」さすさす

上条「はぁ……」

上条(鍵を探している俺とその俺の尻を撫でる木山先生。シュール過ぎるだろ……)

上条「あ、あの」

木山「ん? 何だ?」さすさす

上条「別々に探した方が効率がいいと思うんですよ?」

木山「……ッチ。あぁ! 悪い悪い。ポケットに鍵が入ってたよ!」

上条(絶対わざとだこの人……)

上条「そ、そうですか……じ、じゃあ俺はこれで」

木山「待ちたまえ」ぎゅ!

上条「あひんっ!!」

木山「時間を取らせてしまった御礼をさせてほしい。ちょっと車まで来てくれないか?」

上条「い、いや、時間が無いので。俺はこれで」

木山「……」ぎゅ

上条「はふんっ!!」

木山「潰してしまってもいいんだぞ?」ぼそっ

上条「」

木山「いやぁ、物分かりが良くて何よりだよ」

上条「ふ、不幸だ……」

――

車前


木山「ちょっとこっちまで来てくれ」

上条「え? いや、いいですよ。ここで待ってますから」

木山「……」ギロっ

上条「うっ! は、はい」すたすた

木山「……」ぐいっ

上条「い゛っ!?」

木山「……」ばたん がちゃ

上条「えっ? 何で鍵閉めて」

木山「はぁはぁ、もう我慢できない」するする

上条「ちょ、ちょっと。落ち着いて」

木山「うるさい口だな」

上条「うぐっ」

上条(く、口にシャツが)

木山「はぁはぁ。ふ、服を脱がせて」

上条「ん゛ん゛ーーー!!」

上条(誰か助けて!!)

木山「ふふふふ。どんなに嫌がっても体は正直だな? 乳首が立ってるぞ?」ツンツン

上条(いやぁーー!!! やめて!! 恥ずかしいから言わないで!!!)

木山「んちゅ、ちゅ、んふぅ」

上条(あひんっ!!)

?「あれ? あの車やけに激しく……!??」

木山「はぁはぁ。つ、次は下を」

ドンドン

木山「ん?」

五和「開けて下さい!!」

木山「ッチ」ガチャ

五和「上条さん!! 大丈夫ですか!?」

上条「し、死ぬかと思った」

――

上条「いやぁ、さっきは助かったよ。有難うな、五和」

五和「いえいえ。本当に大丈夫でしたか?」

上条「あぁ、大丈夫だよ。それより何で五和がここに? それと神裂も一緒に来てるんだよな?」

五和「え、ええとあのそれは……」

五和(言えない! 女教皇様と一緒に襲いに来たなんて言えない!)

上条「まぁいいけどな。力になれる事があったら何でも言ってくれよ?」

五和「は、はい!」

上条「神裂はどうしたんだ? どっか行ってるのか?」

五和「はい。女教皇様は先に」

上条「先に……?」

五和「上条さんの家に」

上条「」

――

上条「た、ただいま」

神裂「あ、お、お邪魔してます」

インデックス「あ! とうまが帰って来たんだよっ!!」たったった

インデックス「おかえりとうま!!」ぎゅむ

上条「あふんっ!」

五和「? どうかしました?」

上条「な、何でもない」

いいね

――

インデックス「やっぱりカナミンは面白いんだよ」

がやがや

上条「へぇー。それじゃあ今回来た理由は事件ってわけじゃないんだな」

神裂「えぇ。いろいろと視察をしてこいと。最大主教が」

上条(何で向かい側に座らないんだろう……)

上条「ま、まぁ。困った事があれば言ってくれ」

神裂「お世話になります」

五和「すいません。遅くなってしまいました」

インデックス「ごはんなんだよ!!」

上条「おぉ、悪いなって……」

五和「マムシとすっぽんとニラとニンニクと牡蠣とショウガとうなぎとおくらと納豆と山芋とレンコンを入れた特性鍋です」

インデックス「わぁ! 美味しそう!」

神裂「本当に……美味しそうですね」ごくり

上条「」

上条「」ぶるぶる

インデックス「美味しいんだよ」むしゃむしゃ

五和「大丈夫ですか? 先程から一口も食べていませんけど」

上条(捕食される……このままだと捕食される)ぶるぶる

神裂「そうですよ。食べづらいのでしたら私が。あーん」むぎゅ

上条「わ、悪い。ちょっとトイレ」スタスタ

五和「女教皇様。本当に大丈夫なのでしょうか?」ヒソヒソ

神裂「大丈夫です。いざとなれば力ずくででも」ヒソヒソ

インデックス「?」むしゃむしゃ

――

上条「トイレの小窓から何とか抜け出せたけど、これからどうしよう……」

上条「まぁ、財布と携帯は幸いにもポケットに入っていたし何とかなるか……」

コンビニ

上条「食欲ねぇなぁ。飲み物だけでいいか。ん?」

絹旗「あれ? 上条じゃないですか?」

上条「絹旗か……」

絹旗「何嫌そうな顔してるんですか。超殴られたいんですか?」

上条「い、いや」

絹旗「まだ超チートな右手は健在なんですか? ちょっと試させて下さい」ぐい

上条「お、おい」

絹旗「んっ」

上条「いいいいいい゛!!?」

上条(何故股に突っ込む!?)

絹旗「はぁはぁ」

上条「何してっ」ぐい

絹旗「あんっ!」

上条「手を離せって」ぐいぐい

絹旗「っ!! そ、そんなに激しくされたら」

上条「いや、その掴んでる手をだな」グイグイグイグイ

絹旗「いやぁぁぁ!!」プシャー

上条「え…………えぇぇぇーーー!!!」

絹旗「はぁはぁ……ちょ、超激しかったです……」

上条「ふ、不幸だ」

上条「はぁ……何やってんだろっていうか何されてんだろ俺……」

佐天「あれ、上条さんじゃないですか、こんな所で何やってるんですか?」

上条「まぁ、いろいろとな。佐天さんはどうかしたのか? 

こんな遅くまで。アンチスキルやジャッジメントに見つかったら補導されちまうぞ?」

佐天「えへへー。実は友達と遊んでたら遅くなっちゃって、今から帰る所なんですよー」

上条「そうか。まぁ、気を付けてな」

佐天「えぇー? 今の上条さんが送ってくれる展開じゃないんですかー?」

上条「お、俺?」

佐天「他に誰が居るって言うんですぅ? ほら、こんなか弱い女の子を一人にしないで下さいよ」

上条「うーん。まぁ、送るだけならいいか」

佐天「ふふっ。有難うございます」

――

佐天の学生寮

上条(佐天さんも尻フェチだったのか……何かもう感覚無くなってきた……)

上条「じゃあ俺はこれで……」

佐天「えぇ!! 上がってって下さいよ!!」

上条「いや、送るだけって」

佐天「いやいや、御礼させて下さいよ」

上条「……ちょっと寄る所があって」

佐天「……叫んじゃいますよ?」

上条「えぇー!! 何もしてないじゃん俺!」

佐天「きゃーー!! 誰か」

上条「あぁーー!! 寄る寄ります寄らせて下さい!!」

佐天「はいっ!」

――

佐天「はいっ。お茶です」

上条「う、うん」

初春「お菓子もありますよ」

上条(てか、一人じゃなかったのかよ)

上条「お、おう」

佐天「あっ!! そうだっ! 上条さんも居る事だし、借りてきたDVD見ようよ。ホラーの奴」

初春「えぇー、あれ見るんですかぁ?」

佐天「大丈夫だって。上条さんも居るんだし」

初春「そ、そうですね。上条さんも居ますしね」

上条(むしろ幽霊の味方をしたい)

――

上条(……近い)

初春「こ、怖そうな映画ですね」スリスリ

佐天「う、うん。凄く怖そう……」スリスリ

上条(何で股を擦る必要がある)

ギャーー

初春「きゃあ!!」スル

佐天「キャー!」スル

上条(どさくさに紛れて服に手を入れてこないで)

初春「うぅー。佐天さん。やっぱりやめませんかぁ?」スリスリ

佐天「う、うん。正直、もう見たくない」スリスリ

上条「そうか。それじゃあ俺もそろそろ帰るよ」

初春「えぇー!! 泊まって下さいよ」スリスリ

上条「いや、それは……」

佐天「そうですって! 泊まって下さい! 幽霊が出たらどうするですか!!」スリスリ

上条「幽霊が出たらって……」

上条(全力で味方するけど……)

上条「大丈夫だって。そんなん出るわけが」

佐天「初春? せーの」

上条「何やって」

佐天 初春「「きゃーーー!!」」

上条「嘘嘘!! 泊まる泊まります泊まらせて下さい!!!」

佐天 初春「「はいっ!!」」

上条「もうやだ……

佐天「初春―。先にお風呂入るね?」

初春「どうぞー」スリスリ

上条(どうやって逃げよう……)

初春「帰っちゃ駄目ですからね?」スリスリ

上条(母さん、父さん、学園都市は怖い所です)

初春「上条さん?」

上条「何ですか……」

初春「チュー」チュ

上条「」

初春「えへへへへ」

佐天「あー、さっぱりした。あれ……? どうかした?」

初春「何でも無いですよ」

上条「」

佐天「ふーん」

上条「」

初春「じゃあ、次、私が入りますね?」

佐天「うん。ゆっくりしておいでよ」

初春「ふふ。はい。有難うございます」とことこ

佐天「さて、上条さん?」

上条(男子校に行きたい)

佐天「さっき初春と何してたんですか?」

上条(ここにはあるのか)

佐天「私見てたんですからね? とぼけても無駄ですよ?」

上条(探してみよう)

佐天「初春があんな事するなんてびっくりしました。正直、嫉妬してます……初春に。

でも、初春と一緒の事をしても意味ないですから。だから私は……」

上条(そうだ。俺が作ればいいんだ。何だこんな簡単なことだったのか)

佐天「それっ」ブチュー

上条「んん゛!??」

佐天「ちゅ、はぁはぁ、んちゅ、んっ、ちゅ、ちゅぱちゅぱ」ぶちゅぶちゅ

佐天「んちゅ、ぷちゅ。あんっ、ひた出してくらはいよぉ。んちゅー」

上条「う゛う゛ーーー!!」

上条(い、息が)

――

佐天「ごちそうさまでしたっ♪」

上条「ぜーぜー」

初春「いいお湯でしたぁ。あれ? どうかしたんですか?」

佐天「んーん。何でも無いよ」

――

上条「じゃ、じゃあ、風呂借りるから……」ぜーぜー

佐天「はい。どうぞ、ごゆっくり」

初春「上条さんが上がってきたらどうしましょうか?」ひそひそ

佐天「えー? それはも・ち・ろ・ん」ひそひそ

――

上条「逃げないと……逃げないと死ぬ……」



上条「流石にあの高さからは死ぬかと思った……」

上条「さて、どうしよう……あんまり金も無いし……まぁ、野宿でもいいけど」

結標「ねぇ」フッ

上条「はひん」ぞぞぞぞ

結標「あなた上条当麻でしょ」

上条「だ、誰?」

結標「私は結標淡季。あなた、私を助けてくれたんでしょ?」

上条「あ、あー……そういえばそんな事も……」

結標「やっぱり。まずは有難う、助かったわ。それで本題。

私、借りを作るのが大嫌いなの。何か私にしてほしい事ない?」

上条「いや、無いけど」

結標「……」むぎゅ

上条「あふんっ!」

結標「あなた、私の話しを聞いてなかったの? 私は借りを作るのが大嫌いなの!」

上条「い、いやだって何もないし……」

結標「頑張って探しなさい。じゃないと……」ぎゅ!

上条「ひんっ!!」

結標「潰すわよ?」

上条「じゃ、じゃあ!!」

上条(何がある。何か探せ)

結標「何よ」

上条「あんぱん買ってきてください!!」

結標「はぁ? 何それ」

上条「あ、あんぱんが食べたくなって……」

結標「まぁいいわ……ちょっと待ってなさい」シュン

上条「今の内に」

結標「買って来たわよ」

上条「早っ!!」

結標「ほら、これでいいんでしょ?」

上条「あ、有難う……それじゃあ、俺はこれで」

結標「待ちなさい」フッ

上条「ふぅぅぅん!!」

結標「あなた舐めてるの? こんなんで借りを返せるわけ無いでしょ!!」

上条「いや、それはあなたが決める事じゃ」

結標「あ゛あん?」ギロっ

上条「わ、分かりました」

結標「で? 何かないの?」

上条「じゃ、じゃあ、第3学区にしか無い限定のレインボージュースを」

上条(そんなん無いけど)

結標「また買い物? まぁ、いいわ……ちょっと待ってなさい」

上条「今の内に」

結標「買って来たわよ」

上条「だからはえーよ!!!! しかもあるのかよっっ!!!

結標「何? 文句あるの?」

上条「い、いや、まぁ、これで借りは返せたと思うし、お開きという事で」

結標「まだよ」フーー

上条「いやんっ!」ぞわぞわ

結標「私の貸しを返してもらって無いわ」

上条「はぁ!? そんなんねーだろ」

結標「あるわ。あなたに作った借りは1回。私が返したのは2回。1回分あなたに貸しを作ってるもの」

上条「いやいや、そんな理屈通るわけねーだろ。そもそも、1回じゃ足りないって言ったのはそっちだろ? 俺は断ったのに」

結標「……言って無いわそんな事。あなたが勝手に勘違いしただけ。3回断るのが日本人でしょ?」

上条「はぁー!?? 自分で脅しておいてそんなんあるかよ!! 無効だ無効!!」

結標「言って無かったけど。私の能力って座標移動なの。簡単に言うと、好きな所に好きな物を移動できるって事。

さて、ここで質問。ここに沢山の鉄矢があります。これをあなたの性器に空間移動させるとどうなるでしょう?」

上条「ひ、卑怯だぞ!! 脅しかよ!! うわっ!!」ヒュン

結標「ここであなたができる選択は二つ。どMプレイを楽しむか。私の要求を聞くか? さて、どっち?」

上条「……ぜひとも後者でお願いします」

食蜂「えいっ☆」

結標「あれ? 私は何を……」

上条「へっ?」

食蜂「大丈夫ですかぁ?」

上条「あ、確か御坂の友達の……」

食蜂「覚えててくれましたぁ? 御坂さんの友達の食蜂操祈って言いまーす♪」

上条「食蜂か。有難う。助かったよ」

食蜂「ですよねぇ。明らかに困った顔してましたものねぇ」

上条「じゃあ、俺はこれで」

食蜂「えいっ☆」ツン

上条「あひっ!」

食蜂「せっかくの恩人に対して酷いじゃないですかぁ」

上条「わ、わき腹はやめて……」

食蜂「何か御礼があってもいいんじゃないですかぁ?」

上条「る、ループだ……」

食蜂「で、どうやって御礼してくれるんですかぁ?」

上条「う、うーん……」

食蜂「私の決定力で決めちゃってもいいんですよぉ?」

上条(どんな使い方だ)

上条「あ、そうだ。これやるよ。アンパンとレインボージュース」

食蜂「……」ツン

上条「はぅん!」

上条「だ、だからわき腹は止めて……」

食蜂「舐めてるんですかぁ? 私そんなんで喜ぶほど子供じゃありませんよぉ」ツンツンツン

上条「ちょ、ちょっとひぃん!! や、やめぇぇぇんてぇぇ!!」

食蜂「で、何してくれるんですか」ニコニコ

上条「はぁはぁ……」

上条(これは言いたくなかったけど……)

上条「何をして欲しいんだ?」

食蜂「えへっ☆決めちゃってもいいんですかぁ?」

上条「あぁ。言ってくれよ」

食蜂「私の部屋に泊まりに来て下さい」

上条「はぁぁぁ!!? 無理無理無理!! それは無理!!」

食蜂「……」ツンツンツンツンツンツンツンツンツンツンツンツンツンツンツンツン

上条「ヒィィィィィン!!! ちょ!! やぁぁんぁんん!! めぇぇんあひぃぃぃぃぃ!! てぇぇぇぇぇん!!」

食蜂「行きます?」ニコニコ

上条「ぜぇぜぇぜぇ。は、はひ」

女子寮

上条(よりによって一番来たく無かった所に……)

食蜂「大丈夫ですよぉ? 今は誰も居ませんしー」

上条(いや、お前が大丈夫じゃないんだが)

食蜂「私の部屋はここでーす」がちゃ

上条「広っ!! それによく分からない高そうな置物もいっぱいあるし……」

食蜂「でしょ? お茶入れますねぇ」

上条(ここ1階か……それなら)

上条「ちょ、ちょっと風が欲しいなぁ。ま、窓でも開けよう」ガチャ

食蜂「駄目ですよぉ」ツツツ

上条「っぅん!」ぞぞぞ

食蜂「逃がしませんよー。それともそういうプレイがお好きですかぁ?」

上条「そ、そんな事しないって」

食蜂「本当ですかぁ? まぁ、取り合えず……えいっ」ドン

上条「うわっ!!」ぼすっ

食蜂「んー」ちゅー

上条「ん゛ー」

食蜂「ぷはぁ。キス、しちゃいましたねぇ」

上条「誰かぁ!! 助け」

食蜂「えぃ」ツン

上条「ひんっ!」

食蜂「駄目ですよぉ。せっかくの時間なのにぃ、誰かに邪魔されちゃぁ」

上条(くそっ、何でわき腹がこんなに弱いんだ俺は)

食蜂「じゃあ、服脱がせますねぇ」

上条「い、いやー!!」

バタン

寮監「おい!! 何を騒がしくしている!!」

上条「た、助かった」

寮監「それじゃあ、君も気を付けるんだぞ?」さわさわ

上条「は、はい。すいません」

上条(食蜂はどっか逃げるし、説教してる間に尻を触られ続けるし、不幸だ……)

上条「今から実家帰ろうかな……あ、でも、インデックスをほっといたらステイルに……いや、いっその事ステイルと同居すれば……」

黄泉川「おや? お前は小萌先生のとこの…・…」

上条「い゛っ!? よ、黄泉川先生!!?」

黄泉川「こんな時間にどうしたんじゃんよー。今から帰るのか?」

上条「え、えーーと……」

黄泉川「まぁ、いいじゃん。それと……何か悩んでそうだけど、私でよければ相談にのるよ?」

上条「……」ジー

黄泉川「ん?」

上条(大丈夫なのか?)

上条「じ、実は……」

公園のベンチ

黄泉川「あっはっは!! 女の子達からセクハラかぁ!! そりゃあ相談できないよなぁ!!」

上条「笑い事じゃないですって!!」

黄泉川「あー、面白いじゃん。でも、可愛い子にセクハラされるなら男子としては嬉しいんじゃないのか?」

上条「いや……少なくとも俺はあんまり……」

黄泉川「ふーん。まっ、なんとかなるじゃん?」

上条「そんな無責任な……でも、正直、気が楽になりました」

黄泉川「ん?」

上条「いや、黄泉川先生にもそんな事されると思ってましたから」

黄泉川「あっはっは。流石に生徒には手をださないじゃんよー」

上条「で、ですよね!!」

上条(そうだ。これが普通なんだ。回りがおかしいだけなんだ)

黄泉川「上条? ちょっとこっち向くじゃん?」

上条「え? 何ですか?」

黄泉川「んっ」ちゅ

上条「へっ?」

黄泉川「んふぅ。ちゅ、ちゅる、んちゅ。ぷはぁ」

上条「な、何で」

黄泉川「生徒は襲わないじゃん? でも、学校が終わった今はただの男。

それに前々から……お前が助けてくれたあの時から気になってたじゃん?」

上条「に、にげ」

黄泉川「待つじゃん?」ガシッ

上条「!?」

上条(う、動かない)

黄泉川「あっはっは。流石に子供には負けないじゃんよ。さて……どうする?」

上条「ちょ、ちょっとタイム」

黄泉川「待てない」グイッ

上条「うわっ」ぽふ

黄泉川「んっ、あんまり時間を掛けると人が来ちゃうからね。手短にするじゃん?」

上条「ちょ、これレイプ」

黄泉川「殴ればいいじゃん? 私は抵抗しないし」

上条「そんなん出来るわけが」

黄泉川「んー」ちゅー

上条「んんー」

黄泉川「ふぅ。本気で離れようと思ったら出来るはずじゃん? 力で叶わなければ大声を挙げればいい話だろ?」

上条「だ、だってそんな事したら先生が」

黄泉川「捕まるから? ふふ、上条はやさしいじゃん? だから私みたいな奴に付け込まれるじゃん?」

上条「だったらそこをどいて」

黄泉川「だーめ」ちゅー

上条「んぐー」

上条(ちょ、何か!! 何かあるだろ俺の中の何かが!! 今だ!! 覚醒しろっっっ!!)

黄泉川「んちゅう。はぁはぁ。ほら、ここに手をあてて。んっぅ」ぐい

上条(燃えろ!! 俺の小宇宙!! 隠された力を解放するんだ!!)

黄泉川「あんっ!! も、もっと強くするじゃんん!! んううぅう!!」

上条(聞こえる!! 聞こえるぞ!! 欲しい!! 俺は力が欲しい!)

シーン

黄泉川「あぅんん!! し、下にも入れてぇ。っうん!!」ごそごそ

上条(俺の中の第二の人格!! 神淨の討魔とか皆言ってたじゃん!! あれ! 今しかないって!! ほらっ!! 来いよっ!!!)

黄泉川「きもひいいよぉぉぉ!! もっとぉぉ! もっとぉお! 激しくしてぇぇ!!」ぐちゅぐちゅ

上条(ちょ!! あれか!? 範馬スタイルなのか!?? もっと痛めつけられないと覚醒しないのか?)

黄泉川「んふぅ。んちゅ、ぬちゅ。はぁはぁ。もっほ舌入れへぇ!!んふぅ」ぶちゅぶちゅ

上条(くそっ!! 神淨の当麻だろぉ!!! ゴッドクリーンだろぉ!!!)

黄泉川「んんんっ!! いくぅぅぅ!!」プシャーー

黄泉川「はぁはぁ。手ぇだけでいかされちゃったじゃん……」

上条(終わった……終わったよ……)

――

黄泉川「じゃ、今度もまた相手するじゃん?」

上条「俺は一体なんなんだ……」

上条(結局覚醒しなかったな……俺の力……)

上条(小宇宙とは一体なんだったのか……)

黒子「あれ? あなたは……」

上条「白井か……ここら辺気を付けたほうがいいぞ、変質者が出るらしいから」

黒子「まぁまぁ、それは……あなたの事じゃなくって?」

上条「じゃあな」

黒子「あら? ちょっと待ちなさいな? どこか体調でも悪いのですか?」

上条「そんなんじゃねぇよ……ただ、どうやったら俺の力が覚醒するのか考えてるんだ……」

黒子「あらあら、これは重傷ですわね……仕方ありません……」

上条「ん?」

黒子「ついてきて下さいな。ここの近くにジャッジメントの支部がありますの。

お悩みがあるのでしたら、そこで相談にのりますわよ?」



――

ジャッジメント支部

黒子「幸いといいますか、今ここには私達しかいませんの。まぁ、こんな時間ではそれも当然ですわね」こぽこぽ

黒子「コーヒーですの」コト

上条「あぁ、有難う」

黒子「さて、何がありましたの? 流石に様子がおかしいですの」

上条「いや、どうやったら俺は覚醒するんだろうなって」

黒子「ふざけないでくださいまし。この黒子、ジャッジメントとして、困った市民を見過ごす事は出来ませんの。

微弱ではあるやもしれませんが、何とかお力添えになるよう頑張りますので、話してはもらえませんか?」

上条「……分かった」

黒子「有難うございます。では、何にお困りなのでしょう」

上条「少し質問させてくれ。いいか?」

黒子「はい。何なりと」

上条「お前って御坂の事が好きだよな?」

黒子「勿論ですわ」

上条「同性愛……ちょっと言葉が悪いけど、レズってわけでもないんだよな」

黒子「はい。お姉さまだから好きなのです。女性だから好きなのではありません」

上条「お前って、結構過激な愛情表現してるよな? あれは本気か」

黒子「……どうでしょう。確かにお姉さまは好きです。愛しています。不純な気持ちもあるのかもしれません。

でも……あれは止めてくれるという確信があるからこそやっているのかもしれませんわね……」

上条「やっぱそうだよな……」

黒子「それと何か関係が?」

上条「じゃあ、もし、仮に、御坂が……男だったとしよう」

黒子「お姉さまが男性だったら……はい」

上条「その御坂がお前に過剰な愛情表現をしてきたらどうする? 体を触られたり、キスやそれ以上の事をだ」

黒子「それは……どうなのでしょう……その時になってみないと何ともいえませんわ……」

上条「……じゃあ、その時はよかったとして、それを毎日されたらどうする? 人目も憚らずに」

黒子「それは……流石に嫌がるかもしれませんね……」

上条「じゃあ、それを周りの異性全てにやられたら? 全員がお前と過剰なスキンシップを取りたがってる」

黒子「……想像を絶しますわ……耐えられないですの……」

上条「そうだよなぁ……」

黒子「……もしかして、あなたの悩みというのはそれですの?」

上条「……まぁ、そうだ」

黒子「……申し訳ございません。何も知らないとはいえ失礼を。辛かったでしょうに」

上条「いや、気にしないでくれ。お前……いや、白井みたいな良い奴も居るとわかったんだしさ」ニコッ

黒子「はうぅぅぅぅぅ」ズキューン

上条「ん? どうした?」

黒子「な、何でもありませんの……」

黒子(何ですの? この胸の高鳴りは!?)

上条「おーい。大丈夫かー?」

黒子(む、胸がドキドキしますの……こんな気持ち初めてですの……)

上条「本当に大丈夫か? 何だか顔が赤いようだけど」ぴとっ

黒子(あぁ、て、手が……し、心臓がはちきれそうですわ!!)

上条「ふむ。熱は無いようだな……」

黒子(愛おしいですの……この方、いえ! 上条さんが物凄く愛おしく感じますの!!)

上条「まぁ、何かあったら言えよな? お前とはもう友達だからな」ニコッ

黒子(はぁぁぁ!! 何と輝かしいのでしょうか、この方は。今までの黒子のご無礼をお許しください!)

上条「さて、そろそろ帰ろうぜ? 寮まで送るよ」

黒子「おっ! お待ち下さいまし!!」ダキッ

上条「おっ! おい、どうしたんだよ……白井、やっぱり体調が……」

黒子「違いますのっ!!」

上条「じゃあ、どうしたんだよ……」

黒子「申し訳ありません上条さん……私、やっぱりさっきの話には共感できないかもしれません」

上条「話?」

黒子「えぇ。私が被害者の立場になって考えてみれば、確かにあんな事はされたくないですし、したくありません。

理性を止める事ができると考えていました……ですが、今やっと分かりました。ごめんなさい。理性ではどうしようもないのです」

上条「……」

黒子「……ごめんなさい。上条さんの事が物凄く愛おしいのです。触れ合いたいのです。

動悸で胸が張り裂けそうなのです。あなたの事で頭がどうにかなってしまいそうなのです」

上条「……」

黒子「ですがっ! 決して上条さんを傷つけるようなことはしませんっっ!!

無理矢理愛情を押しつけるような事はしませんっ!!」

上条「……有難う」

黒子「……でも、一つだけお願いしてもいいですか?」

上条「ん? 何だ?」

黒子「この動悸が……胸の鼓動が治まるまで抱きしめて……いえ、そばにいてもよろしいですか……?」

上条「……あぁ、そうだな」

黒子「……やっぱり、優しいんですわね」

上条「……お前は大事な友達だからな」

黒子「……ぐすっ。うわぁぁぁぁん!!」

上条「……ごめんな」

その日から上条当麻は異性に対し、一切の心の壁を持つようになった。彼が親しいと思う人物を除いて。
彼は他人に対して、必要最低限以外の関わりを持つ事は無く、また、持つ時もまるでこころを無くした人形のように接した。
その事に関して彼を好いていた女性達は酷く悔み嘆いた、いっその事嫌いになってくれと叫んだ……しかし、彼はそれでも人助けを止めなかった。
せめてこんな事くらいはしてあげようと……。それがまた彼女達を絶望に落としいれた。過ちを犯してからでは遅いのだ。しかし、彼は助け続けた。
彼は彼女達を許すつもりではあったが、実行には至る事は無かった。人は同じ過ちを繰り返すと知っていたからだ。
そうしていく内に彼女達は彼に近づく事は無くなった。決して手に届く事は無いと知ったからだ。会えるだけで十分と知ったからだ。

上条「今日はどこへ行こう?」

黒子「そうですわね。セブンスミストなんていかがでしょうか?」

上条「おぉ! そうしようか」

黒子「うふふ」

上条「やっぱり白井は良い友達だよ」

END


もう無理。シリアスにし始めた時から無理だったよ。
エロが書けないんだよー。全部同じ喘ぎ声になっちまうんだよー。
課題あるよー。もう朝だよー。
誰か乗っ取ってよー。


てなわけで、乙。

皆が書いてくれたらその中の一人として紛れ込むかもしれない。

           /ヽ  ,. . .-‐…‐- . .
        {_/)'⌒ヽ: : : : : : : : : 〉`: 、

        {>:´∧;;;;;/. : : : : : : : : : : : : :ヽ
      /: : : /;;;;;;Y: : : : : : : : : : : : : : : : : : .___
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   /: : : :/: : :{: : 八: :{:>x/| /   |:i : : :}: : : };;;∧
.  /: : :/} : : :八Y⌒jY´んハ从  从-‐ノ: : :/Y: : :.
 /: : / /: :/: : : V(.  弋ツ    心Yイ : ∧ノ: : ハ
 !: : :!//i: : : : : 个i ''''     , {ツ /彡く: ハ: : : :i
 }: : :ヽ  / : : : i: :´{入   _     /: : : ∧: i i: : : |      >>1
〃. : : : ∨: : : :/l: :/⌒ヽ、  `  イ: : : :/ }: リ: : :ノ       乙ですの
: : :/\: : V : /ノ:/     VT爪_八: : : { 彡. : イ{  
: :( /: \:} /: :/{     rv\j  { >‐=ミー=彡ヘ: ヽ 
`)' ){: (  ): : :{八   /ヘJ ̄ ̄ {_/ /   \j: : 八: :} 
 (  ー=ミ  彡'  ト、 / / 〔o〕     `トしヘ. _ \{ j ノ
   r=彡' ー=ァ |\{.      . -‐、‐=ァ′  ヽ  \(  
   `フ   (   |   \_/  x个彳)   ∧   \   
             ヽ   | _/  ∨ {\  /、ヽ     ヽ
            ヽ  ー-ヘ.    ∨j   ヽ{__>  . _} 
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