春香「伊織ってコネで事務所入ったんだね」 伊織「そ、そうよ」(339)

春香「ふぅん……」

伊織「な、何よ。今更そんな昔の事」

春香「……別に」

伊織「……」



千早「……」ヒソヒソ

雪歩「……」ヒソヒソ

真「……」ヒソヒソ

ガチャッ

伊織「おはよう」

雪歩「お、おはよう……」

伊織「何話してたの?」

千早「水瀬さんには関係ない事よ」

真「うん、気にしないで」

伊織「……そう」

真「……行こうか」

千早「ええ」

雪歩「う、うん」

ガチャッ

伊織「……何なのよ一体」

千早「信じられないわ」

雪歩「お金があれば何でも出来るんだね……」

真「これじゃボク達が馬鹿みたいじゃないか」

千早「実力に自信が無いから……かしら。お金でアイドルになって喜べるのね」

真「アイドルも伊織にとってはただの遊びって事かも」

雪歩「……」

伊織「亜美、そこのお菓子取ってくれない?」

亜美「……」

伊織「……聞こえてる?」

亜美「ははー、伊織様の仰せの通りにー!」

伊織「な、何でそんなに畏まるのよ」

真美「そりゃ伊織様ですから→、ジュースもお持ちしましょうか?」

伊織「そ、そこまで言ってないじゃない……」

亜美「あ、失礼。わたくしの分もどうぞ」

伊織「こ、こんなにいらないわよ」

真美「も、申し訳ございません!すぐに下げさせます!」

伊織「……」

亜美「あー、やだやだ。お金持ちは人遣いが荒いね」

真美「ほんとだよ」

亜美「やっぱり金!金!金が全て!って思ってるんだろうね」

真美「あはは、何それ。ちょ→イライラするんですけど」

亜美「そのうち札束で顔を叩いてくるかもよ?」

真美「あ、それなら喜んで言う事聞いてあげる!」

美希「あ、コネの人だ」

伊織「な、何よその呼び名」

響「じゃあ、裏口入学……って言えば良いのか?」

伊織「入学なんかしてないわよ!」

美希「似たようなもんだよね」

伊織「……」

響「ねえどんな気持ち?お金だけでアイドル出来るってどんな気持ち?」

美希「問題起こしてもどうせもみ消せるからやりたい放題だよね?羨ましいの」

伊織「……そんなこと」

あずさ「あら、伊織ちゃんじゃない」

伊織「……」

貴音「む、返事ぐらいしたらどうですか?」

伊織「うっさいわね!今イライラしてるのよ!」

貴音「……イライラしていれば、他人を無碍に扱っても許されると?」

あずさ「どんな教育されたか知りたいわ~。それともお金持ちは価値観がおかしいのかしら」

伊織「な、……そういう扱いにイライラしてんのよ!」

貴音「自業自得だと思いますが」

伊織「……」

伊織「……」

律子「珍しく元気無いわね」

伊織「……最近みんなおかしいのよ」

律子「へぇ、そうなの?」

伊織「もう、どうすればいいの……?」

律子「事情は知らないけどそんな時はやっぱりお金じゃない?」

伊織「……律子も……なの?」

律子「あら、何の事か分からないわ」

伊織「くっ……」

P「ったく伊織のやつ文句ばっかり言いやがって」

小鳥「あら、大変そうですね」

P「コネの分際で粋がって……金が無かったら用無しですよ」

小鳥「あはは、確かにそうですね。伊織ちゃんからお金を取ったら何も残りませんね」

P「あーあ、金だけおいてどっか行ってくれないかなー」

小鳥「それ最高ですね。一生感謝します」

P「俺もですよ」

春香「あ、来たよ」

伊織「……何よ」

美希「うわー、キラキラしすぎて目が見えないの!」

真「うっ、ボクも……」

雪歩「真ちゃん、大丈夫?しっかりして!」

伊織「……どういうつもりよ」

真美「ぬぐぐ……あれはデコ……?いや、違う……」

亜美「うぎゃー!金持ちオーラだったぁぁああ!」

響「も、もうダメだ……高貴すぎて自分には耐えられないさー!」

伊織「っ……」

伊織「……はっ、やる事が一々幼稚ね。もっとマシな事考えられなかったの?」

千早「しっ、皆静かに。伊織様が大切な事をおっしゃられているわ」

貴音「そうですね、皆心して聞きましょう」

あずさ「伊織様、申し訳ないですが、もう一度お願いします」

伊織「だ、だから……やりかたが……幼稚って……」

律子「最後の方聞き取れなかったです。何と言われましたか?」

伊織「も、もう良いわよっ!」ダダッ

春香「あははっ、なーにあれ」

やよい「伊織ちゃん……目が……」

伊織「……やよい、あんたも」

やよい「え?」

伊織「……ごめんなさい。仕方ないわよね」

やよい「……大丈夫だから。皆すぐにこんなこと止めるよ!」

伊織「やよい……」

やよい「だから……だから……」

伊織「ありがとう……」

伊織「……ねえ」

春香「……」

伊織「ねえってば!」

春香「……」

伊織「春香!」

春香「はっ、私に言ってたの?まさか声をかけてもらえるだなんて……」

伊織「……どうして、こんなことするの?」

春香「え、何の事?」

伊織「とぼけないでよ。あんたが皆を扇動してるんでしょ?」

春香「はぁ……何言ってるかさっぱり。やっぱり身分が違うと話も通じないんだ」

伊織「このっ……!」


P「お前ら伊織をいじめてるだろ」

全員「え?」

社長「君たちは全員クビだ」

P「伊織結婚してくれ」

春香「きゃぁ!」

真「何やってるんだよ!」ドンッ

伊織「っぐ……だって春香が……!」

千早「春香は何もしてないじゃない。いきなり水瀬さんが手を出したんでしょ」

伊織「一々私を挑発するからでしょ!?」

雪歩「……やっぱり暴力っていけないと思うな」

春香「だ、大丈夫だよ。私は平気だから……」

伊織「……やってられない」

響「あっ、ヒステリック女王が来たぞ」

伊織「……」ギロッ

美希「ヒッ、こわ~い」

貴音「大丈夫です。私が必ず守ります」

伊織「……別に何もしないわよ」

響「う、うぎゃー!耳がぁ!」

美希「た、大変なの!コネの人のお声のせいで耳がおかしくなっちゃった!」

貴音「しっかりしなさい!気を確かに!」

伊織「……」フラフラ

亜美「おーっほっほ!やっぱりお金は良いわね~!」

真美「はっ、その通りでございます」

伊織「……誰の真似よ」

亜美「えっ、別に伊織様の真似なんてしてないよ?」

真美「そうそう、真美達の知り合い!」

伊織「……」

亜美「あー、最近イライラするわね!お金あげるから殴られなさい!」

真美「ひぇぇぇ、お助けをぉぉ!!」

伊織「……」

やよい「伊織ちゃん……」

伊織「……大丈夫よ。私はあんなの」

やよい「だって……!とてもそんな風に見えないよ!」

伊織「馬鹿が何しても相手にしなけりゃいいのよ。簡単な事だわ」

やよい「どうして……こんなことに……」

伊織「私が間違ってた……それだけ」

やよい「ち、違うよ!入ってからも伊織ちゃんはずっと頑張って……!」

伊織「……やよい」

涼「あっ……」

伊織「久しぶりね」

涼「ど、どもです」

伊織「……?」

愛「あああああああ!コネでアイドルやってるって春香さんが言ってました!」

絵理「しっ!」

涼「だ、ダメだよ……!そんなこと言ったら消されちゃうよ……」ボソッ

愛「あっ、ごめんなさい!!!この話は内緒でした!!!」

伊織(春香……)

冬馬「……チッ」

伊織「何よ」

冬馬「お前、金の力でアイドルやってるんだってな?」

伊織「なっ……」

翔太「流石の僕も驚いたよ。こういう事するから僕達に迷惑がかかるっていい加減きずけよ!」

北斗「堕ちたエンジェルもまた良いものだけどね」

冬馬「失望したぜ。少しは見どころのあるやつだと思ってたが。じゃあな」

北斗「チャオ☆」

翔太「心理を言ったまでだ、よく考えろ。意味を」

伊織「……単細胞なんだから」

>>49
二重敬語は原則天皇皇后にしか使えないけど皮肉の意味を込めて使ったなら間違いでもなかろう
そういえば清少納言も定子に使ってたな

伊織「……私のうさちゃん知らない?」

春香「さあ、見てないけど?」

美希「ねぇ、何か変なのが落ちてるよー」

真「ん?何この長いの」

伊織「!!」バッ

美希「キャッ!」

響「うわっ、乱暴だな。怪我したらどうするんだ」

伊織(うさちゃんの……耳……)フルフル

伊織「どこに……やったのよ……!」

あずさ「だから皆知らないのよ。お役に立てなくてごめんなさい」

亜美「うーん、これは事件だね」

真美「迷宮入りかも→」

伊織「適当言ってんじゃないわよ!!本当の事言いなさいよ!!」

貴音「人を信じないというのは、最も醜い行いですよ」

律子「いつからそんな風になっちゃったのかしら」

雪歩「やっぱりお金は人を変えちゃうんですね……」

春香「え?伊織は元からこうだよ?生まれた時からお金が全てだったんだよ」

小鳥(またやってる)

P(あいつらも飽きないな。まあ助ける気も無いが)

>>57
藤原道長はよく二重敬語を使われてたりした

真「そんなことよりサッカーしない?」

響「そうだな、こんな晴れた日にはやっぱり運動しないと!」

千早「ボールはこれで良いかしら?」

伊織「!!」

亜美「あ!ナイスアイディア!」

伊織(うさちゃんの……あたま……)

真美「千早お姉ちゃん冴えてるぅ!」

伊織「返して……!返してよ!!」

雪歩「え?これは春香ちゃんが持って来たんだよ?」

春香「うん、と言っても落ちてたんだけど」

伊織「お願い……やめて……」

伊織「うぅぅぅ!」ダッ

千早「おっと、はい四条さん」ポイッ

貴音「はい」

伊織「やめなさいよお!!うさちゃんはボールじゃないんだからぁ!!」

貴音「あずさ」ポイッ

あずさ「ボール触るのも久しぶりね~、はい美希ちゃん」ポイッ

美希「はいっと!次はぁ……」

P「おいおい、ボール遊びは外でやれ」

伊織「っプロデューサー……!」

小鳥「物に当たって壊れたら大変ですからね」

伊織「小鳥……!」

律子「そういえば……ゴミ箱がいっぱいになってましたね」

P「ああ、そろそろゴミ出ししないとな」ガサゴソ

伊織「……あ、あぁ……」ダッ

P「な、何だぁ?」

伊織「……」ゴソゴソ

春香「うわっ!ゴミ箱漁ってる!きったなーい」

千早「待って春香。きっと何か考えがあっての事だと思うの」

真「そうそう、あれもお金を稼ぐ秘訣の一つなんだよ」

雪歩「流石伊織ちゃんだね」

伊織「ふ、ふふっ……見つけたぁ……」

響「うわぁ、綿と布切れ抱きかかえてる……」

貴音「見てはなりません」

伊織「返せ……」

美希「え?」

伊織「返しなさいよぉ!!!」ギュウウウ

美希「いっ、痛い!!痛いよお!!」

貴音「手を離しなさい!!」

伊織「……」ハァハァ

春香「髪の毛引っ張るだなんて最低……」

響「あーあ、見損なったよ」

真「はぁ……」

P「大丈夫か、美希?」

美希「怖かったよぉ……」

律子「全く……問題起こさないでちょうだい」

春香「ほら、こんなゴミあげるから」ポイッ

伊織「……」グスッ

雪歩「泣いちゃうなんてそんなに嬉しいの?」

あずさ「伊織ちゃんも変わってるわね~」

真美「まあ、知ってたけどさー」

亜美「それでもこれはちょっと異常っしょ」

伊織「……」ポロポロ

ガチャッ

伊織「……」

やよい「……」

伊織「……無理して来なくて良いわよ」

やよい「む、無理なんかしてないもん。ただ、伊織ちゃんが心配で……」

伊織「……そう」

やよい「う、うん……」

伊織「……じゃあね」

やよい「……ばいばい、また明日」



春香「へぇ……」

伊織「……」

春香「あ、おそ~い。ずっと待ってたんだよ」

伊織「……」

千早「……挨拶ぐらいしたらどうなの?」

伊織「……」

春香「まぁまぁ、それよりその継ぎ接ぎだらけの汚いぬいぐるみ何?」

伊織「……」

春香「どう見てもゴミにしか見えないよ。事務所に持ってこないでほしいな」

伊織「……うるさい」

春香「だって本当のことだもん」

伊織「……あんたに、うさちゃんの何が分かるのよ」

春香「あっ、それうさちゃんだったの?全然気付かなかった」

伊織「……」

春香「雑に扱いすぎでしょ。だからそんな風になっちゃうんだよ」

伊織「……」

春香「そうだね。丁度この今のやよいみたいに」

やよい「うぅ……」

伊織「や……やよい……」

伊織「やよいに何したのよ……」

春香「別に……何もしてないけど」

伊織「あんた達……どうして……やよいは何もしてないじゃない!」

真「だから知らないって」

春香「どこかでこけたんじゃない?」

伊織「……やよい、しっかり!」

やよい「い……おりちゃん……?」

伊織「帰りましょう……」

やよい「で、でも……」

伊織「良いから帰るわよ」

伊織「……ごめんね、やよい」ポロポロ

やよい「……ううん」

伊織「私のせいで……」

やよい「自分で……決めた事だから……」

伊織「……もう……私に関わらない方が良いわ」

やよい「そ、そんな……」

伊織「また、あんな目に遭いたいの?」

やよい「……」ビクッ

伊織「……ありがとう、やよい。さよなら」

やよい「……」

響「うわっ、相変わらず金持ちオーラがすごい!」

伊織「……」

春香「やよいも、そう思うでしょ?」

やよい「……」

春香「そうだよ、ね?」ギュッ

やよい「はい……」


伊織(これで……完全に1人ぼっち……)

伊織「どうして……こうなったのかしら……」

伊織「……」

伊織「私が悪いの……?私だけが……」

伊織「……」

伊織「春香が……」

伊織「他の連中がそれに便乗して……」

伊織「……」

伊織「ふっ……ふふっ……!」

伊織「あはっ……あはははははははははは!」

伊織「……春香」

春香(ふふっ、やよいももうこっち側……)

春香(あの時の伊織の顔最高だったなぁ……)クスクス

ダダダッ ザッ

春香「え……な、なn」

ドスッ

春香「……!!」

ドサッ

伊織「連れて行きなさい」

春香「う……」

伊織「気付くの遅いわよ」ゲシッ

春香「っ……あはは、流石お金持ちやる事が違う」

伊織「全くこうなる事も予想できないなんて……よっぽど間抜けね」

春香「ふふっ、だってあの楽しさを思うと多少のリスクは……ね」

伊織「へぇ……まだそんな事言う余裕があるの……」グリグリ

春香「ぐっ……」

伊織「自分の立場、分かって無いようね」

バスッ

春香「カハッ……」

伊織「あはは、良い様ね」

春香「うぅ……」

伊織「あんたには随分世話になったからね。倍返ししてあげるわ」

春香「……どうぞ、お好きに。伊織様には敵いませんから」

伊織「……じゃあお言葉に甘えて」

ドゴッ

春香「ど、どうせ……流石に殺したりは……しないんでしょ」

伊織「どうかしらね。あんた1人ぐらいなら消えても簡単にもみ消せそうよ」

春香「つ、強がって……」

伊織「……今までのはやよいの分よ」

春香「え……?」

伊織「今度はうさちゃんと同じ目に遭ってもらおうかしら」

春香「じょ、冗談だよね……」

伊織「まずは……そうね。耳から」

春香「……や、やめて!」

伊織「大丈夫よ。ちょっと穴をあけるだけだから」

ズブッ

春香「っ……あああああああああああああぅぅ!」

伊織「うっさいわねぇ。まだ一ヶ所よ。ピアス何個つけれるようになるかしら」

春香「ご……ごめんなさい……!ごめんなさい!ごめんなさい!」フルフル

伊織「遅すぎんのよ」

春香「痛い……痛い……助けて……」

伊織「……」スッ

春香「い、いや!やめて!こないでぇ!!」

ブスッ

春香「あぁあああぅぅうぅううううう!」

伊織「これで左右に綺麗な穴が出来たわ」

春香「も、もう……許してぇ……ごめんなさいぃ……」グスッ

春香「ヒック……痛い……痛いよぉ……」

伊織「なーに泣いてんのよ。あんたにも感情があったのね」

春香「ごめんなさい……ごめんなさい……ごめんなさい……」

伊織「……」

春香「うっ……ごめんなさい……グスッ……お願い……」

伊織「腕」

春香「ヒッ……」ビクッ

春香「ぁ……あぁぁあ……あっ……」

グギギ

伊織「あと少しで……いっちゃうんじゃない?」

春香「ぃゃああああああ!!痛いぃいい!!ぁあああぐぅ!!」

伊織「……」

春香「んぐぁぁあああああぅぅぅ……」

ポキッ

春香「あっ……あああああああああああぅぅぅ……」

伊織「変な感触……」

サッカーするんだよな

プラーン ダラッ

春香「うっ……ヒック……グスッ……うっ……あぅぅ……」

伊織「みっともないわね、最初の余裕はどうしたの?」

春香「も……いやぁ……」

伊織「何?うさちゃんみたいに折れた腕を戻してほしい?」

春香「え……ちが……ぁ……ぁ……やめて……」

伊織「安心して。私こういうの慣れてるから」

グググ

春香「んんんんああああああああぁっ!!」

伊織「おかしいわね。中々くっつかないわ」

グイッ

春香「あぅううあううあうああああああ!!」

伊織「ここをこうしたら……」

クイッ

春香「ひっぎぃぃぅぅうううううう」ビクッ

伊織「面倒ね……全然戻らないわよ」

春香「か……はっ……も、死んじゃう……痛い……痛いよぉ……」ポロポロ

いおりん、それじゃ繋がらないよ

っ「針と糸」

春香「あ、あははっ……も、いや……」

伊織「うさちゃんの分はこれぐらいにしてあげるわ。そこまで私もイカれてないしね」

春香「ぁぃ……」

伊織「だって、あんたには私と同じ目に遭ってもらわないと困るから」

春香「ぁ……ぅ……?」

ドゴォ

春香「ぇぅ……」

伊織『死にたくなかったら絶対事務所に来なさい』



春香「……おはようございます」

千早「閣下のご登場よ」

春香「え?」

真「ヒッ、お許しを!皆跪くんだ!」

響「ははー、」

雪歩「その包帯もよくお似合いです」

春香「な、なに……?」

春香「……そういうこと」

亜美「あっ、閣下が独り言を言っておられる」

真美「静粛に!」

貴音「はっ」

春香(……この程度……甘いわね伊織も)

やよい「ひっ、こ、怖いです……閣下の顔が……」

あずさ「大丈夫よ、やよいちゃん。私が絶対に守るわ」

春香(へぇ、やよいも……か)

春香「……」

P「春香、急で悪いが……」

春香「はい?」

P「その……仕事が無い」

春香「え?」

P「いや……急に取り消されて……」

春香「ど、どうして……」

P「さ、さあ……」

春香「……」

春香「……」

美希「あ、閣下。暇そうだね」

春香「……関係ないでしょ」

律子「閣下が怒っておられる。近づかない方が吉ね」

伊織「そうみたいね」

美希「良いなぁ……一日中寝てられるんだもん」

春香「……」ギリッ

春香「千早ちゃん……」

千早「はっ、何でしょうか」

春香「私たち……友達だよね」

千早「……」

春香「……どうなの」

千早「閣下の仰せのままに」

春香(……私には伊織にとってのやよいみたいな人もいないか)

>>248
ママーこのひとくさーい

>>249
響は関係ないだろ

春香「……真」

真「何でしょうか」

春香「……何でも無い」

雪歩「真ちゃん、何もされなくて良かったね……」

響「正直見ててヒヤヒヤしたぞー」

貴音「無事で何よりです」

春香「……」

春香「……」フラフラ

美希「閣下が……お帰りになられるみたいだよ」

あずさ「助かった……奇跡よ……」

亜美「亜美、まだ生きてるよね?死んでないよね?」

真美「うん!大丈夫!うわああああああん、良かったあああああ」

ガチャッ

春香「……あはははは」

おまえらは虐められる側に理由があるってわかってるのにいじめっ子が100悪いって言うよね

>>261
「虐められる理由」は、「虐めてもいい理由」にはならないからな

伊織「あんた何で仕事も無いのに事務所来るの?」

春香「……」

美希「閣下だから仕事しなくても大丈夫なんだよ、きっと」

真「流石閣下です」

響「やよい……そのベロチョロって……閣下と閣下の母上に直してもらったんだろ?」

やよい「あ、そうです」

伊織「もう呪われてるかもしれないわ。さっさと捨てなさい。私が新しいの買ってあげるから」

春香「……」

亜美「閣下は本体がリボンだとかいう噂があるよね……」

雪歩「……ということは」

ブチッ

春香「っ……な、何するの!?」

真美「やったぜー!本体を討ち取った!」

千早「早く捨てないと危険よ」

真美「そうだね!処分してくる!」ダダッ

春香「や、やめてよ……!ねぇ!!」

貴音「遂に長き戦いに終止符がうたれたのですね……」

逆にPとぴよ(社長含む)は、それで業務が上手く回るんなら見て見ぬふりを……

春香(ずっと一人ぼっち……)

春香(……誰か……助けて……)

千早「春香」

春香「千早ちゃん……」

千早「お願いだからあまり私に近寄らないで」

春香「ぁ……」

千早「……」スッ

春香「ちは……や……ちゃん……」

春香「……どうして……私はあんなことを……」



千早「春香、事務所やめるみたいね」

響「へぇ。まぁ仕事も無いし仕方ないな」

美希「最近は目も虚ろだったの。生気が無いってカンジ」

真「人ってあんなに変わるんだね。ボク知らなかったよ」

伊織「……」

やよい「春香さん……」

伊織「これで良かったのよ。私は春香だけは許せなかった」

やよい「……」

伊織「次はやよいを傷つけた連中ね。確かあの時いたのは……」

やよい「伊織ちゃん……」

伊織「どの程度追い詰めようかしら。全員事務所辞めてもらっても困るから加減が難しいわ」

やよい「……」

千早(春香に怒りが集中して助かったわね……)

千早(巻き込まれないかヒヤヒヤしたわ)

千早(周りに流されると人って……恐ろしい。何であんなことしたのかしら……)

千早(次のターゲット……それとももう終わり?……もしかしたら春香以外許されて……)

千早「……」

ザッ

千早「え?」

ドスッ

千早「……」バタッ

伊織「……」

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