竜宮小町+α「水瀬伊織NGシーン集」 (47)

NGその1

伊織「」ウトウト

P「・・・」パラパラ

伊織「」トンッ

P「ん?」

伊織「」スースー

P(寝てる・・・よっぽど疲れてたのかな?ま、最近はかなり忙しかったもんな)

P「お疲れ様、伊織」ナデナデ

伊織「・・・?」

伊織(あれ、寝てたのかしら・・・って、私プロデューサーに寄っかかって頭撫でられるてる?)

P「」ナデナデ

伊織(ね、寝込みを襲うなんていい度胸じゃない!しかもこんな風に頭を撫でて・・・こんなことして、アンタどんな目に遭うかわかってるんでしょうね?
 ま、まぁけどアンタも勇気を出したんでしょうし、今回だけは特別にこのまま撫でさせてあげようかしら?この伊織ちゃんの頭を撫でられるんだから光栄に思いなさいよ?にひひ♪
 だからもっと・・・もっと撫でて・・・)

P「」ナデナデ

伊織(にゅふ・・・にゅふふふふ・・・)ニマー

亜美「」ニマー

伊織「!?」

亜美「んっふっふー・・・」スタスタ ガチャン

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1379825901

その夜


メール(亜美「いおりーん、これは借りにしておくよー?」)

添付動画(伊織「」ニマー)

伊織「それを言うなら貸しよ!」バンッ!

NGその2


伊織「あら?」ヒョイ

伊織(占いの雑誌ね・・・あずさの忘れ物かしら)パラパラ

真「あれ伊織、何見てるの?」

伊織「占いの雑誌よ、多分あずさの忘れ物」パラパラ

真「ふーん・・・けど興味なさげだね
 伊織は占いとか好きじゃないの?」

伊織「別に嫌いじゃないけどあんまり信じてはないわね
 そもそも私を誰だと思ってるの?スーパーアイドルの伊織ちゃんよ?占いなんか見るまでもなく運勢も常に絶好調に決まってるじゃない!」

真「あはは、伊織は相変わらず自信満々だなぁ」

伊織「当然でしょ?ま、これは後であずさに届けるとして・・・」ピタッ

雑誌「気になるあの人があなたの気持ちに気づく?恋愛のおまじない!」

伊織「・・・」

真「伊織?どうかしたの?」

伊織「」ハッ

伊織「べ、べちゅになんでもないわよ!え、えとー、あずさはどこかしら・・・?」スタタ

真「?」

P「喉が渇いたな・・・飲み物をいれるか」スッ

伊織「ちょっと待ちなさいプロデューサー!喜びなさい?今日は特別にこの伊織ちゃんがお茶をいれてあげるわ!」

P「いきなりどうしたんだ、伊織?一体どういう風の吹き回しだ?」

伊織「そ、それはそのー・・・日頃の感謝ー、みたいな感じかしら?」

P「日頃の感謝?それなら律子にしてあげたらどうだ?竜宮小町の担当は律子だし、それに俺は特に感謝されるようなことしてないと思うんだけど」

伊織「えーと、だから・・・あーっ、もう!いいから黙って受け取りなさいよ!いいわね!?」

P「わ、わかったよ・・・それじゃあよろしく頼む、伊織」

伊織「ふんっ、最初から素直にそうしてればいいのよ!・・・それじゃ、入れてくるわ」スタスタ

伊織「」ガチャン スッ

伊織「」パラパラ

雑誌「気になるあの人があなたの気持ちに気づく?恋愛のおまじない!
 方法
 まずは容れ物を用意します
 次に、その容れ物の底にキスしてください
 そこに飲み物を入れれば準備完了です
 それを意中の人に飲ませれば、あら不思議!相手は何故かあなたの気持ちに気づいてしまうのです!」

伊織「ば、馬鹿げてるわね!こんなの一体誰が信じるのかしら?」ソワソワ

伊織「」キョロキョロ

伊織「・・・ん」チュ

ガチャ

あずさ「伊織ちゃーん、いるかし・・・」スッ

伊織「!?」

あずさ「・・・ら?」

伊織「・・・」

あずさ「・・・あ、あらあらー、うふふふふ・・・ごめんなさいね?伊織ちゃん」

ガチャン

伊織「あ、あずさ!ちょっと待って!これは違うの!違うのよおぉーっ!」

NGその3


伊織(これからの予定は・・・)パラパラ

伊織(これね・・・あ、そう言えば次はアイツも同じ建物内なんだっけ)

伊織「・・・」カキカキ

相合傘「水瀬伊織|P」

伊織「な、何書いてるのかしら私は・・・」

律子「伊織!」

伊織「」ビクッ

伊織「な、なに?律子」

律子「ごめん、ちょっと打ち合わせが入ったのよ・・・今から○○に行って来るわ」

伊織「そうなの?アンタも大変ね」

律子「あずささんと亜美のこと頼んだわ、多分次の仕事は付き添えないと思うから」

伊織「わかったわ」

律子「あと伊織、そういうのを書くなとは言わないけど仕事用のメモ帳使うのはやめときなさい」

伊織「わ、わかったわ・・・」

NGその4


真「プロデューサー!聞いてください!」グイグイ

美希「あ、真クンずるいの!ハニーとは美希が喋るの!」ギュ

真美「兄ちゃん遊ぼうよー!」バッ

亜美「亜美と遊ぼうよー!」バッ

響「ねぇプロデューサー!自分今日もお仕事完璧だったぞ!褒めて褒めて!」ギュ

やよい「あ、皆さんずるいです!プロデューサー、私も抱きついていいですか?」

P「ちょ、ちょっとみんな待ってくれ!」

ワイワイガヤガヤ

春香「今日もモテモテだね、プロデューサーさん」

伊織「そうね」

春香「けど大変そうだなぁ・・・プロデューサーさん良いところいっぱいあるし、みんなが好きになるのもわかるけど」

伊織「良いところいっぱい?そうかしら?」

春香「伊織はそう思わないの?」

伊織「思わないわよ・・・あんなヤツせいぜい優しくて頼りがいがあって話が面白くて鈍感だけどよく気がついていざって時は察しもよくて機転が利いて柔軟性があって思い切りのよさも勇気もあって行動力があって度量があって包容力があって物わかりもいいくらいじゃない」

春香「・・・え、えっと」

伊織「他にはみんなをよく見てて私たち1人1人みんな成功させるために精一杯頑張ってて・・・
 自分より周り優先なのとみんなに分け隔てなく優しいのは少しムカつくけど、そこも一応良いところにはなるのかしら?
 後たまにちょっとかっこよくて・・・」ハッ

春香「のヮの」

伊織「だから、その・・・」

春香「・・・う、うん、そうだよね!どうしてあんなにモテるんだろうね!おかしいよね!あははははっ!」

伊織「・・・春香、無理にかばってくれなくてもいいわよ」

春香「あは、あはは・・・何かごめんね」

伊織「謝らないでよ・・・余計虚しくなるじゃない」

NGその5


とある日の事務所

伊織(暇ね・・・誰もいないし何か面白いものでもないかしら)ポチポチ

伊織「・・・あ」

伊織(これ、この前亜美から送られてきた動画じゃない・・・そういえばまだ消してなかったっけ
 忌々しいわね、さっさと消去しよ・・・)

伊織「」ピタ

伊織(・・・の前にもう一度だけ見てみようかしら?べ、別に見たいってわけじゃないわよ!?
 そう・・・これは確認!私がプロデューサーに変なことをされてないかの確認・・・)ポチ

動画(伊織「」ニマー)

伊織(にしても我ながら酷いニヤケ面してるわね、どん引きだわ・・・あら?)

動画(P「」ナデナデ)

伊織(プロデューサー、凄く優しい表情してる・・・アイツ、私を撫でながらこんな顔してたんだ)

動画(P「」ナデナデ)

伊織(私、少しは想ってもらえてる?自惚れじゃ、ないわよね?)

動画(P「」ナデナデ)

伊織(そ、そうよ、そうに決まってるわ!こうして決定的証拠もあるじゃない!ま、まぁ、そもそもこの超絶美少女の伊織ちゃんが人に好かれないなんて事あるわけないけどね!)ニヤニヤ

動画(終わり)

伊織(あ、終わっちゃった・・・じゃあ今度こそ)

伊織「」ピタ

伊織(・・・や、やっぱりもう一回だけ見ようかしら!?ほ、ほら!やっぱり確認って複数回した方が確実じゃない!だ、だからもう一回・・・もう一回だけ・・・)

動画(P「」ナデナデ)

伊織「にひひっ・・・♪」ニマニマ

ガチャン

双海姉妹「ただいまー!」

亜美「いぇー!亜美のお帰りだよー?」

真美「真美もお帰りだよー?」

伊織「・・・」ニマニマ

亜美「あれ?誰もいないのー?」

真美「いや、亜美隊員!あれを見るっしょ!」ビシッ!

亜美「なんだい真美隊員?お、あれは・・・いおりんじゃないか!」

真美「そうだねー・・・ヘイいおりん!真美の帰還だよー?」

亜美「亜美の帰還だよー?」

伊織「」ニマニマ

真美「・・・いおりん?」

亜美「いおりーん?聞いてんのかーい?」

伊織「」ニマニマ

真美「何あれ・・・明らかにおかしいっしょ」ボソボソ

亜美「うん、絶対変だよー・・・いおりんに一体なにがあったのー?」ボソボソ

真美「あ!亜美、あれを見るんだ!」

亜美「なんだい?何を見つけたんだい?」

真美「ほら、事務所の窓にいおりんの顔が映ってるんだけど・・・」

亜美「・・・すっごいにやけてるね」

真美「あれはちょっと・・・いや、めっちゃ変っしょ」

亜美「いおりんは一体なんであんなににやけてるんだい・・・?」

真美「うーん・・・あ、そうか!わかったぞ毛利君!」

亜美「おお、謎が解けたかワトソン君!」

真美「ズバリ、その鍵はあのスマホにあると見た!」ビシッ!

亜美「おお!そう言えばいおりんはあれを覗き込んでにやにやしているねー・・・」

真美「きっと世界面白画像でも見てるに違いないっしょ!」

亜美「なるほど、だったらあのニヤケ具合も納得っしょ!」

真美「よーし、そうとわかったら・・・」

亜美「わかったら・・・?」

真美「奪ってみるしかないっしょー!」スタタタタッ!

亜美「よし行け真美隊長!例のブツは目の前だ!」

伊織「」ニマニマ

真美「ヘイいおりん!そーんな面白物件なら真美たちにも見せるべきっしょー!」ヒョイ

伊織「え!?」

亜美「よーしでかした真美!」

伊織「え?・・・へ!?ちょ、真美!?それに亜美!?アンタ達いつからそこに!?」

亜美「さっきからずっといたっしょ!いおりん声をかけても全然反応しないから心配したよー!」

伊織「さ、さっきからずっと!?嘘でしょ、全然気づかなかった・・・」

真美「いおりんずっとスマホ見てたかんね、それもこれもこの面白事件のせいだなー?」

伊織「面白事件・・・?って、あ!ちょ、ちょっと真美!真美!?それ返しないさいよ!」バッ

真美「そうはいかないっしょ、いおりんをたぶらかした罪は重いよー?どんだけ面白いもんなのか・・・」ヒョイ スタタ

伊織「そ、そうじゃなくて!本当に返して!お願い!ホントに!お願いだから!」タタタッ

真美「一体どんなツラをしてやがんだい、真美が拝んで・・・」スッ

伊織「返して!返してってーっ!」

真美「・・・」

亜美「どうだい真美?めっちゃ面白かい?」

真美「・・・ほい、亜美」ヒョイ

亜美「わっ」パシ

伊織「あ!ちょ、ちょっと真美!?」

真美「・・・んっふっふー」

亜美「んぅー?・・・な、なにぃ!?こ、これは!」

伊織「ま、真美!アンタ・・・ホント・・・」

亜美「やよいっちからのメールじゃないかぁーいっ!」

伊織「一体何してくれてんのよぉ・・・って、へ?やよいからのメール?」

真美「・・・つまんないっしょ!すっごくにやにやしてるから何かと思ったらやよいっちとのメールを見直してただけじゃんよ!そんなんじゃ天下は取れないよー、いおりん?」

亜美「なぁあんだ、そうだったんだ・・・まぁいおりんはやよいっちが大好きだかんねぇ」

真美「全くお騒がせだよー!」

亜美「困ったもんだよー・・・ほいいおりん、返すね」ヒョイ

伊織「あ、うん」スッ

真美「・・・あーあ、真美は疲れたよー!亜美ー、お茶煎れてくんなーい?」

亜美「えー、なんで亜美がー?真美がやればいいっしょ?」

真美「真美はさっきの追っかけいおりんでぐだぐだなのさー・・・ここは頼むよー」

亜美「うぅ・・・じゃあ次は真美の番だかんねー!?」

真美「はーい、了解だよん」

亜美「約束だかんねー!?」タッタッタ バタン

真美「・・・さあ、果たして魔境へと旅だった亜美教授はおいしいお茶を煎れて帰ってくることができるのか!?いおりん、次回を楽しみに待て!」

伊織「じ、次回って何よ・・・」

真美「うーん、今日のいおりんはイマイチ面白くないね・・・じゃあそんないおりんに真美から一つ言わせてもらうよー?」

伊織「何よ?」

真美「真美の兄ちゃんは、ぜーったい誰にも渡さないかんね!」スタタ クルッ

真美「」ンベー

バタン

伊織「・・・」

アミー!ヤッパリマミモイッショニヤルヨン!

伊織「・・・私だって渡さないわよおぉ!」バンッ!

NGその6


P「」スースー

伊織「?」

伊織(あ、プロデューサーが寝てる・・・多分まだ仕事残ってるわよね?起こしてあげなくっちゃ)

伊織「ちょっとアンタ、起きなさいよ」ユサユサ

P「んぅ・・・」スースー

伊織「・・・ダメだわ、全然起きないわね」

P「」スースー

伊織「それにしても大丈夫なのかしら?これじゃあ地震や火事が起きても気づかなさそうね」

P「」スースー

伊織「・・・いや、それよりも亜美や真美かしら?これじゃあイタズラし放題よね?今のコイツにならそれこそ何したって起きないんじゃ・・・」ハッ

伊織(何したって・・・起きない?た、例えば・・・キス、しても?)

P「」スースー

伊織「」キョロキョロ

P「」スースー

伊織「ア、アンタが悪いのよ?アンタがそんなとこで寝てるから・・・私が起こしても全然起きないから」ドキドキドキ

P「」スースー

伊織「・・・だから」ドキドキドキ

P「」スースー

伊織(だからっ・・・)

伊織「・・・」

P「」スースー

伊織「・・・やっぱりやめよ」スッ

伊織(こういうのはいけないわよね・・・コイツの気持ちも考えなくっちゃ
 多分、今コイツの気持ちは私の方に向いてない・・・)

伊織「だから、今回は勘弁しといてあげるわ」ナデナデ

伊織(・・・けど、覚悟しときなさいよ?アンタはこの私を本気にさせたの!だから、いつか必ずアンタに好きだ、って言わせて・・・それで絶対アンタの方から私にキスさせてやるんだから!
 なんと言っても私はこの世界の誇るウルトラ美少女、スーパーアイドル伊織ちゃんなんだもの!私にかかればアンタなんかイチコロよ!)ビシッ!

P「」スースー

伊織(けどこのまま何もしないのも癪ね・・・ま、鼻にキスするくらいならいいかしら)

伊織「プロデューサー、いつもありがと・・・」ンー

響「ただいまー!」バーン!

伊織「!?」ビクウゥ!

チュッ

伊織「!!!!!?????」バッ

響「あれ、誰もいないのか?」

伊織「ぁ・・・ぁ・・・ぁ・・・」ワナワナワナ

響「なんだ、挨拶して損したぞ・・・ん?あ、伊織!なんだ、いたんじゃないか」

伊織(し、しちゃった?しちゃった・・・?しちゃった・・・)

響「伊織、いるなら返事をして欲しいぞ・・・って、どうしたんだ?顔が真っ赤だぞ?」

伊織(キス、しちゃった・・・私、プロデューサーに・・・)

伊織「響」

響「ん?どうしたんだ?」

伊織「・・・アンタ一体なにしちゃってくれてんのよおぉぉ!!!!」

響「う、うぎゃーっ!?な、なんだ!?なんでいきなり怒ってるんだ!?」

伊織「ア、アンタのせいで、今、私は!」

伊織(プ、プロデューサーにキスを・・・)

伊織「・・・にゅふっ!」ニマー

響「・・・どうしたんだ伊織?気持ち悪いぞ?」

伊織「」ハッ

伊織「き、気持ち悪いって何よ!・・・と、とにかく響!アンタちょっと一発殴らせない!」バッ

響「う、うわぁ!」サッ

伊織「あ、こら!どうして避けるのよ!」

響「そんなの避けるに決まってるぞ!な、なんでだ!?なんでいきなり殴りかかってくるんだ!?」

伊織「そんなことはどうでもいいじゃない!」バッ

響「全然どうでもよくないぞ!な、殴られてたまるか!」タッ

伊織「あっ、響待ちなさい!」タッ

響「ま、待てるわけがないぞ!・・・うぎゃーっ!自分が一体なにをしたって言うんだーっ!?」タタタタタッ

伊織「このっ、いいから止まりなさいよーっ!」タタタタタッ

スタタタタタ! ガチャン!

P「・・・」パチッ

P「・・・ぐわあぁぁ」

終わり

これで本編終了、以下おまけです
が、何故か書いてるうちにおまけの方が長くなってしまったのをお許しください

伊織とピクニック


伊織「ほらプロデューサー!あと少しよ!」

P「はぁ、はぁ・・・」

伊織「ここよ、ここ!早く早く!」

P「はぁ、はぁっ・・・と、到着・・・」ドサッ

伊織「お疲れ様、プロデューサー!休み無しで来るなんてなかなかやるじゃない!にひひ♪」

P「ま、まぁこれくらいは、ふぅ・・・なんてこと・・・はぁ・・・ないさ・・・」

伊織「そう?じゃあ続けてお昼の用意頼むわね」

P「すみません少し休ませてください」

伊織「しょうがないわね・・・ま、アンタも頑張ったしね」ナデナデ

P「はぁ・・・ふぅ」

P「・・・よし、これで準備完了」

伊織「ご苦労様、それじゃアンタの作ったお弁当をいただくとしようかしら?」

P「わかった、今出すよ」ゴソゴソ トン

伊織「これね・・・さーて、一体どんなのが出てくるのかしら?」パカ

伊織「・・・ふーん、意外とまともじゃない」

P「そうか?そう言ってもらえると嬉しいよ、伊織の口に合うかどうかはわからないけどな」

伊織「アンタって結構料理できたのね」

P「まぁできる子たち程じゃないけど、1人暮らしだから」

伊織「そう・・・私も練習しようかしら」ボソッ

P「・・・それにしても伊織、よかったのか?俺の料理なんかで
 正直味には自信がないし、食事は2人分とも伊織の家の方に頼んだ方がよかったんじゃ?」

伊織「いいのよ、せっかくのピクニックなんだし普段とは違う物が食べたいじゃない・・・それに」

P「?」

伊織「アンタの作ったものが食べてみたかったから」

P「・・・本当に口にあってくれればいいなぁ」

P「飲み物はこれが麦茶だからコップについで飲んでくれ、で、これは伊織用」

伊織「なにこれ、もう一個水筒?中身は?」

P「いつものだよ、温くなりそうだったからそれで持ってきた」

伊織「わざわざ私用に用意してくれたの?へぇー、なかなか気が利くじゃない!褒めてあげるわ!」

P「そりゃどうもありがとう・・・はぁ」

伊織「・・・?どうしたの、元気ないじゃない?この伊織ちゃんが褒めてあげてるんだからもっと嬉しそうにしたらどうなの?」

P「すまない、それは確かに嬉しいんだが・・・いや、この場合は嬉しいことも問題なのかな」

伊織「どういうことよ?」

P「いや・・・すっかり下僕根性が染みついてしまったかなぁ、と思ってな」

伊織「なによ、何かと思えばそんなこと?いいことじゃない!これでもし事務所が潰れてうちで働くことになっても問題なしね!」

P「おいおい・・・前にも言ったじゃないか、お世話にはなれないって」

伊織「アンタがどう思おうと関係ないわよ、私はもうアンタとお別れする気なんてさらさら無いんだから」

P「・・・そりゃあどうあっても事務所に潰れてもらうわけにはいかないな、俺もますます頑張らないと
 元担当アイドルの子に再就職の面倒を見てもらう訳にはいかないし」

伊織「ま、心配はいらないわ!私を誰だと思ってるの?天下のスーパーアイドル伊織ちゃんよ?私がいる限り事務所がつぶれるなんてことあるわけないじゃない!」

P「そうだな、これからもよろしく頼むよ、伊織」

伊織「任せときなさい!にひひ♪」

伊織「・・・まぁ、事務所が潰れなくてもアンタがクビになる可能性はあるのよね」

P「お、おい伊織・・・やめてくれよ、せっかく考えないようにしてたのに」

伊織「ま、心配しなくても大丈夫よ!今みんなが成功してるのは・・・私がここにいることだって、それもこれも全部アンタのお陰じゃない
 私、アンタを信じてるから」

P「・・・」

伊織「アンタはクビになんかならないわよ、私が保証してあげる」

P「・・・伊織」

伊織「何よ?」

P「それはプレッシャーをかけるために言ってるだろ?」

伊織「あら、わかる?・・・ま、本音は半分くらいかしら」

P「・・・なんだかますますプレッシャーだなぁ」

伊織「それが狙いよ!にひひ♪」

伊織「それじゃあいただきます」

P「どうぞ召し上がれ」

伊織「」パク モグモグ ゴクン

伊織「・・・あ、おいしい」

P「お、本当か?」

伊織「ホントよ、アンタなかなかやるじゃない!」

P「そうか・・・それはよかった」ホッ

伊織「・・・ほ、ほら、アンタも食べなさい?」

P「そうだな」

P「しかし伊織の家の用意した弁当か・・・一体どんな感じなんだろう」

伊織「」ソワソワ

P「さて、中身は・・・」パカ

P「・・・ん?これは・・・」

伊織「な、何よ?何か変な物でも入ってたかしら?」

P「そういう訳じゃないよ、ただ思ったより普通の弁当だったから」

伊織「そ、そう・・・とりあえず普通には見えるのね」ホッ

P「・・・?」

伊織「」ソワソワ

P「・・・え、嘘だろ?いやけど・・・」

伊織「ど、どうしたのよ?食べないの?」

P「食べるけど・・・なぁ伊織、その前に一つ聞いていいか?」

伊織「な、何よ?」

P「・・・ひょっとして、この弁当作ったのって伊織?」

伊織「・・・だ、だったら何だって言うのよ?」

P「え?本当にそうなのか?」

伊織「そ、そうよ!・・・ま、まぁアンタは何か高級品にありつけるのかと思ってたのかもしれないけど・・・けど残念!
 アンタなんかにそんな高いものあげるのも癪じゃない?だ、だから、その、今回は私が作ることにしたのよ
 尤も、アンタはそれじゃあ不満かもしれないけど・・・」

P「と、とんでもない!凄く嬉しいよ、伊織!・・・しかし、伊織が俺に弁当をかぁ」

伊織「何よ、何か文句があるの?」

P「いや、そんな事をしてくれるなんて全く思ってなくてな・・・感動して」

伊織「ふ、ふーん、そう・・・」ニマニマ

P「伊織、本当にありがとう」

伊織「ふ、ふんっ!」プイッ

伊織「ま、まぁせっかくこの伊織ちゃんが作ってあげたんだからせいぜい味わって食べなさい?」

P「そうするよ、それじゃあいただきます」パク モグモグ

伊織「ど、どうかしら?」

P「」ゴクン

P「・・・うん、おいしいな」

伊織「ほ、本当に?嘘ついてたら承知しないわよ?」

P「本当だって」

伊織「そ、そう・・・ま、まぁこの伊織ちゃんが作ったんだからそんなのは当然よね!」

P「ああ、流石は伊織だな」

伊織「にひひ♪」

P「」パク モグモグ

伊織「・・・ま、本当はやよいにいろいろ教えてもらったお陰なんだけど」

P「」ゴクン

P「そうなのか?」

伊織「ええ、食材の選び方からお弁当の詰め方までいろいろ・・・今度あの子にお礼言わなくっちゃ」

P「そうだったのか・・・伊織」

伊織「何よ?」

P「・・・これ、本当においしいよ」

伊織「そ、そんなに何回も言わなくてもわかってるわよ・・・」

伊織「」ソワソワ

P「」モグモグ

伊織「ね、ねぇプロデューサー?」

P「ん、なんだ?」

伊織「その、それ、おいしくできてるのよね?」

P「ああ、おいしいよ」

伊織「そう・・・だ、だったら、私にも少しくれないかしら?」

P「ん?それは構わないが・・・自分で作ったもの、食べるの?」

伊織「そ、その、実はあんまり味見をしてなかったのよ、どうせアンタにあげるものだし
 だから、本当に美味しくできてるか気になったの」

P「なるほどな、そういうことなら好きなのを・・・」スッ

伊織「食べさせて」

P「はい?」

伊織「た、食べさせて、って言ってるのよ!聞こえないの?」

P「聞こえてるけど・・・食べさせる?って、どうやって?」

伊織「だ、だから・・・あーん」

P「・・・」

伊織「・・・ほ、ほら、早くしなさいよ」

P「わ、わかったよ・・・あーん」

伊織「あ、あーん・・・」

P「・・・」

伊織「」パク モグモグ ゴクン

伊織「・・・な、なかなか美味しいわね!流石私が作っただけのことがあるわ!」ニマニマ

P「な、言っただろう?」

伊織「そ、それじゃあ・・・そっちも」

P「・・・え?まだやるのか?」

伊織「あ、当たり前じゃない!味見なんだから全部一口ずつは食べないとダメに決まってるでしょ!?」

P「そのー、恥ずかしいからやめたいんだけど・・・ほら、残りは自分で・・・」

伊織「アンタの事情なんか知らないわよ!いいから黙ってやりなさい!?」

P「わ、わかったよ・・・それじゃあ、あーん」

伊織「あ、あーん・・・」パク モグモグ ゴクン

伊織「・・・にひひ♪」

伊織「・・・ふむ、ちゃんと全部美味しかったわね!」

P「つ、疲れた・・・」

伊織「そ、それじゃあプロデューサー?こ、今度は私の食べてるお弁当の味が気になってきたんじゃないかしら?」

P「いや俺は朝に味見したし・・・別に気にならないけど」

伊織「そう・・・そうよね、やっぱり気になるわよね!」

P「伊織、人の話を聞いてるか?」

伊織「しょうがないわね!それじゃあ特別に!特別に、今度はこの伊織ちゃんがアンタにお弁当を食べさせてあげるわ!光栄に思いなさい?」

P「いや、恥ずかしいから正直遠慮したいかなー、なんて」

伊織「ほらプロデューサー、口開けなさい?あーん」

P「だから、食べさせてもらわなくて結構なんだけど・・・」

伊織「あーん・・・」

P「・・・」

伊織「・・・開けないなら鼻の穴から食道に通すわよ」

P「あ、あーん!」パカッ

伊織「なかなか素直じゃない!それじゃあ、あーん・・・」

P「あーん・・・」パクッ モグモグ ゴクン

P「・・・くぁあ」

伊織「お味の方はどうかしら?」

P「冷めても食べられるメニューにしておいてよかったよ・・・」

伊織「ふーん、アンタそういうことも気をつけてたんだ」

P「まぁな」

伊織「そう・・・それにしても随分恥ずかしそうね、プロデューサー?」

P「そう言う伊織は凄く楽しそうだな・・・」

伊織「あら、よくわかったわね?やるじゃない!にひひ♪」

伊織「それじゃあ次はこれね!プロデューサー、あーん」

P「ま、まだやるのか!?」

伊織「当たり前じゃない!まだ食べてないメニューがあるでしょ?」

P「も、もう勘弁してくれよっ!」

伊織「ダーメ!ちゃあんと全部一口ずつ食べてもらうまではやめないんだから!にひひ♪」

食後


伊織「それじゃあプロデューサー、フリスビーしましょ!ちゃんとディスクは持ってきたんでしょうね?」

P「ああ、今用意するよ・・・ほい」

伊織「アンタはフリスビーするの?」

P「あんまりやったことはないかなぁ」

伊織「そう、じゃあ暴投はちゃんと自分で取りに行くのよ?」

P「わかってるよ」

伊織「それじゃあ始めましょ」

P「ああ、お手柔らかに頼・・・」

伊織「えーいっ!取ってきなさーい!」ポーイ

P「いきなりどこへ投げてるんだ!?」ダッ

伊織「ほら早く早く!地面に落っこちちゃうわよ!?」

P「くそっ・・・たっ!」パシィッ!

伊織「わっ、ナイスキャッチ!やるじゃない!」

P「はぁ、はぁ・・・お、おい!一体何のつもりなんだ!?」

伊織「何のつもりって・・・だってフリスビーってこういう遊びでしょ?」

P「いや違うだろう、少なくとも俺の知っているフリスビーはもう少し穏やかな・・・」

伊織「ごちゃごちゃうるさいわね、いいからディスクよこしなさいよ!」バッ

P「うわっ、ちょっと待った伊織!」

伊織「ほーらプロデューサー!もう一回取ってきなさーいっ!」ポーイ

P「だーっ、もう!俺は犬じゃないんだぞーっ!?」ダッ

伊織「似たようなものじゃない!にひひ♪」

P「はぁ、はぁ、ふぅ、ふぅ・・・伊織、そろそろ休憩にしないか?」

伊織「もう?・・・しょうがないわね」

P「すまないな、助かるよ・・・はぁ」ストン

伊織「大分お疲れのようね、プロデューサー?」ストン

P「誰かさんが散々走らせてくれたからな・・・」

伊織「これくらいで情けないわね、私はまだ全然疲れてないわよ?」

P「そりゃあ伊織は立って投げてるだけだったから疲れないだろう」

伊織「ま、一度も落とさなかったのは褒めてあげるわ!きっとアンタなら今すぐにでも立派な飼い犬になれるわね」

P「う、嬉しくない・・・」

伊織「何よ、なんなら私が飼ってあげてもいいのよ?」

P「遠慮しておくよ、一体どんな目に遭わされるかわかったもんじゃない」

伊織「失礼ね、そんな酷い事はしないわよ!せいぜい、そうね、例えば無茶ぶりして反応を楽しむとか、お手とかおすわりとかさせて恥ずかしがらせるとか・・・」

P「十分酷いと思う」

伊織(他には頭撫でたりとか、抱っこさせたりとか、添い寝させたりとか・・・)

伊織「・・・にゅふっ!」

P「伊織の脳内で俺はどんな目にあってるんだろう」

伊織「・・・ふぁぁ」

P「・・・」

伊織「少し眠いわね・・・ねぇアンタ、黙ってないで何か話しなさいよ」

P「・・・」

伊織「ちょっと?聞いてるの?」

P「・・・」

伊織「・・・?プロデューサー?」

P「」スースー

伊織「・・・あ」

伊織(寝ちゃってる・・・少し振り回し過ぎちゃった?)

伊織「考えてもみれば朝も早かったんでしょうし・・・簡単に頼んじゃったけどお弁当作るのって結構大変よね」

伊織(ま、このまま寝かせておいてあげようかしら)

伊織「ごめんね・・・ありがと、プロデューサー」ナデナデ

P「」スースー

伊織(にしても膝に立てた腕で頭を支えて座ったまま寝るなんて・・・随分器用なことするわね)

伊織「けどこのままじゃ何かの拍子に起きちゃうんじゃないかしら・・・?あそうだ、いいこと思いついたわ!」

伊織(だったらこうすれば・・・)ヨイショ

P「んん・・・」スースー

伊織「にひひ♪この伊織ちゃんに膝枕してもらえるなんて、アンタは幸せ者ね!」

伊織「・・・けど、こうやって膝枕してると不思議な感じね」

P「」スースー

伊織「いつもは頼もしくって一緒にいると心強くて、大きく見えるプロデューサーなのに」

P「」スースー

伊織「こうして寝顔を見てると・・・なんだか子供みたい」

P「」スースー

伊織「・・・アンタって、案外可愛い顔してたのね」ナデナデ

P「」スースー

伊織「にひひっ・・・♪」

P「ん・・・?」

伊織「おはよ、プロデューサー」

P「ああ、おはよう・・・あれ、俺寝てたのか?」スッ

伊織「そうね、大体30分くらい」

P「す、すまない、せっかく出かけに来たのに・・・って、膝枕してくれてたのか?悪いな、気を遣わせちゃって」

伊織「別にいいわよ、私は楽しかったし」

P「楽しい・・・?ひょっとして俺、寝てる時になにか変な顔でもしてたか?」

伊織「さて、それはどうかしら?にひひ♪」

帰り


P「忘れ物はないかな?どうだ、伊織?」

伊織「大丈夫じゃないかしら」

P「よし、それじゃあ帰ろうか」

伊織「そうね」

伊織「なかなか楽しかったわね!」

P「そうだな、少し疲れたが俺も楽しかったよ」

伊織「機会があったらまた来たいわね・・・プロデューサー、どう?なんとかできる?」

P「そうだな・・・わかった、じゃあそのうちまた何とかしてみるよ」

伊織「言ったわね?約束よ?破ったらただじゃおかないんだから!」

P「わかってるよ」

伊織「ねぇ、プロデューサー?」

P「ん?」

伊織「・・・今から次が楽しみね!にひひ♪」


終わり

もひとつおまけです

数年後 事務所での伊織の引退・これまでお疲れ様パーティ


春香「いえぇーい!それでは1番・天海春香、歌います!」

ヤンヤヤンヤ

P「・・・」スッ スタスタ ガチャン

伊織「・・・あら?」

伊織(アイツ、いきなり抜け出して・・・一体どうしたのかしら?)

伊織「ちょっとついてってみよ・・・」スタスタ ガチャン

伊織「えっと・・・どこ行ったのかしら?」

伊織(上?下?・・・それとも実はただトイレに立っただけとかだったりして)

伊織「そうだったら私間抜けよね・・・」

ガチャン

伊織「?」

伊織(今のは・・・上から?これってドアの閉まる音よね、と言うことは・・・)

伊織「屋上・・・?」

ガチャ キイィ

伊織「・・・やっぱりここにいた」

P「・・・?」

伊織「こんなところでどうしたの?」

P「あれ、伊織?どうしてここに?」

伊織「アンタが急に会場を抜け出すから気になってつけてきたの」

P「つけてきたって・・・あのな」

伊織「何よ、私が主役のパーティだって言うのに抜け出すアンタが悪いんじゃない!それで、アンタはどうしてこんなところにいるの?」

P「それは・・・その、少し考え事がしたくてな」

伊織「考え事?」

P「ん、ああ・・・」フイッ

伊織「・・・?何、私には言えない話?」

P「うーん・・・ま、ちょうどよかったか」

伊織「?」

P「実はさ、俺から伊織に伝えたいことがあってな・・・ここにはその方法を考えるために来てたんだよ」

伊織「伝えたいこと?」

P「ああそうだ、そんなわけでせっかくだからこの機会に伝えておきたいんだけど・・・伊織、聞いてくれるか?」

伊織「まぁ、そういうことなら別に構わないわよ?それで、一体なんなの?」

P「えー、それじゃあお言葉に甘えまして・・・まずは伊織、今までありがとう」

伊織「え、な、何よ?急にそんなに改まっちゃって」

P「いや・・・俺たちが初めてあった時のこと、覚えてるか?」

伊織「・・・?そうね、アンタを初めて見た時にはこれは頼りにならなそうなのが来たわね、って思ったのを覚えてるわ」

P「おいおい酷いな・・・ま、けどそれはお互い様か」

伊織「どういうことよ?」

P「俺は初めて伊織に会った時、これは酷いワガママ娘のプロデュースをすることになってしまったな、って思ってたんだ」

伊織「ちょっと!アンタ言ってくれるじゃないのよ!」

P「落ち着いてくれよ、最初だけだって・・・すぐにそれは勘違いだって気づいたから」

伊織「え?」

P「事務所で働くうちにさ、伊織は確かにワガママでもあるけど同時にいろんなことに気を遣ってることがわかって・・・それで思ったんだよ、ああ、この人は優しい人なんだな、って」

伊織「ふ、ふーん・・・アンタって私のことそういう風に思ってたんだ」

P「俺自身もそんな伊織の優しさにはこれまでどれほど救われてきたかわからないから・・・だから礼を言いたいんだ、伊織、今まで本当にありがとう」

伊織「そ、そう・・・ふんっ!まぁアンタに優しくした覚えはないんだけど、そこまで言うならその言葉くらいは受け取っておいてあげるわ!ど、どういたしまして」

P「ああ、ありがとう、伊織」

伊織「べ、別にお礼を言うことじゃないわよ・・・」

P「・・・さて、それじゃあそろそろ本題に入ろうか」

伊織「本題?ってことは伝えたいことって今のじゃなかったの?」

P「ああ、これとはまた別件だ・・・その、伊織、今までは隠してたんだけど」

伊織「何よ?」

P「・・・俺は、伊織のことが好きなんだ
 もしよければ、俺の恋人になって欲しい」

伊織「・・・へ?」

P「き、聞こえなかったか?」

伊織「そ、そうね、今なんて・・・?」

P「だ、だから、その・・・俺は、伊織が好きなんだよ
 伊織に、俺と付き合ってほしいんだ」

伊織「・・・う、うそ」

P「嘘じゃないって」

伊織「ほ、本当に?」

P「本当だよ」

伊織「ほ、本当に本当かしら?し、信じらんないわね・・・」

P「お、おいおい伊織・・・」

伊織「だ、だってアンタ今までそんな素振り全然見せてなかったじゃない!」

P「そ、そうでもないと思うけど・・・参ったな、だったらどうやったら信じてくれるんだ?」

伊織「そ、それは・・・んっ」

P「ん?」

伊織「だから・・・んっ」

P「・・・あ、ああ」

伊織「わ、わかったら・・・早く・・・」

P「わ、悪い、そうだな・・・そ、それじゃあ伊織」スッ

伊織「う、うん・・・ん」チュ

P「・・・」

伊織「・・・」

P「・・・ふぅ」スッ

伊織「・・・にひひ♪」

P「その、これで信じてくれたか?」

伊織「し、仕方ないわね!ホントはまだちょっと信じらんないけど・・・しょうがないから、信じてあげることにしようじゃない!・・・だ、だから」

P「?」

伊織「もう一度言って・・・アンタは、その、私が・・・」

P「・・・ああ、俺は伊織のことが大好きだ」

伊織「・・・私も!」ニコッ

伊織「私も、アンタのことだぁい好き!」

伊織「あそうだ・・・私アンタに一つ謝っとかないといけないことがあるのよ」

P「謝っておかないといけないこと?一体なんだ?」

伊織「そ、その・・・私アンタとキスするの、実はさっきのが初めてじゃないの
 随分前の事なんだけど、アンタが寝てる時に一回事故で・・・」

P「随分前・・・?あっ、それってひょっとして響が原因のやつか?」

伊織「・・・へ?」

P「ひょっとして違ったか?」

伊織「そ、そうだけど・・・え?ちょ、ちょっと待って、なんでアンタが知ってるの?・・・ま、まさか」

P「ああ、やっぱりそれでよかったのか・・・ごめん、実はキスされた時には目が覚めてたんだ」

伊織「な、な・・・?」

P「まぁそのことなら伊織、別に謝る必要はないぞ?わざとじゃないってのはわかってたし・・・それに俺は嬉しかったから」

伊織「・・・」

P「尤も伊織にとっては不幸な出来事だったのかもしれないが・・・って、伊織?どうしたんだ、そんなに黙り込んで」

伊織「・・・わ、私だって」

P「?」

伊織「私だって嬉しかったわよぉおお!」ダキッ!


終わり

これで終わりです
読んで下さった方本当にありがとうございました

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