ほむら「悪魔は手段を択ばない」 (529)


諸注意

・非常にハードな場面が多いです。

・このSSは、叛逆後の設定ですが……作者の勝手な解釈が多く含まれています。

・外伝キャラ等も出ます。なお、かなり都合の良いように改変されてます。

・なお、ほむらの性格もかなり変わってます。

・大体、一回の投下は一週間に一度程度なので、更新速度は遅いです。

・作者の趣味で、某ヤクザ漫画のオマージュが、多く含まれてます。

・タイトルは以前書いた物に似せてますが、関連性はありません。


では、お楽しみください。


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1387200553


序幕

 昼休みの見滝原中学。生徒達の憩いの時間だが、鹿目まどかはゆっくりと休息……と言う訳でもなかった。

「……暁美さん?」

 屋上に呼び出した張本人、暁美ほむらはグランドをジッと見下ろしていた。

「申し訳なかったわね。わざわざ呼び出して……」

 ゆっくりと振り向き、ほむらとまどかの視線は交錯する。

 真剣な面持ちでまどかは、ほむらをジッと見つめる。


 対してほむらは、うっすらと口元に笑みを見せるが、その眼は笑っていない。爬虫類を想像させるような不気味な瞳が、まどかの印象に強く残された。

「……話って、何ですか?」

「そうね……。
 貴女は、自分の家族や親友が……大切だと思ってる?」

「……?」

「……どうなの?」

 問い詰められ、まどかは大きく息を吸い込んでから、力強く答えた。

「勿論……大切だと思ってるよ。家族も、友達も……皆大好きで、大切な人たちだから」

「……そう」

 ほむらは、右手をまどかの肩に、ポンと乗せた。

「貴女は、今のままで良いの。何も迷う事は無いわ……」

 肩を掴むほむらの右手に、自然と力が入っていく。

「……いたっ」

「……ごめんなさい」

 慌てて手を離す。

「……さっき、貴女自身の言った言葉。決して、忘れないでね」

 そう言い残し、ほむらは屋上から立ち去っていった。

「……何だったんだろう」

 取り残されたまどかは、ポツリと呟いた。

 ただ、掴まれた左肩が、妙に熱を帯びている気がしていた。


 屋上から校舎に入ると、踊り場でほむらを待ち構えて居たのは、美樹さやかと巴マミだった。

 さやかは、ほむらを鋭く睨みつける。

「何のつもりで、まどかを呼び出したの?」

 低く冷たい声で、さやかは問う。

「……別に、人に言う程大した事では無いわ」

 ほむらの舐めたような態度に、さやかは思わず胸倉を掴み取る。

「信用出来る訳無いでしょ? あんたみたいな奴の言う事が……」

 殴り掛からんばかりの勢いで、さやかはほむらに向け捲し立てた。

「……よしなさい」

 静かに、マミは言った。


「……」

 渋々ながら、さやかは手を解いた。

「……通して貰える?」

 ほむらは、淡々としていた。

「……暁美さん。貴女を通す前に、一つだけ聞いて良いかしら?」

「何ですか?」

「最近、魔法少女が徒党を組んで、悪さしてる噂を良く聞くのよ。
 ……貴女、何か知らない?」

 マミも、ほむらに何かしらの疑惑を持っていた。

「……私は何も知りませんよ」

 ほむらは、一貫した態度だった。

「では……失礼します」

 そのまま、目を合わせる事も無く、ほむらは立ち去って行った。


「……アイツは絶対に、何か企んでる」

 さやかは、苛立ちを隠せない。

「ええ……何か裏が有るわね」

 マミも、勘ぐっていた。

 しかし、その真相を掴むのは、まだ先になる。

 暁美ほむらは、その日を境にこつ然と失踪したのだった。



 そして、それから半年の月日が流れた……。

まずは、プロローグです。

恐らく、年内の完結は出来ないでしょうね。ボチボチと書いていきます。

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2018年11月07日 (水) 21:36:14   ID: nydza7sN

ボチボチと書こうとした結果、エターなったわけか。残念。

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