オール安価でまどか☆マギカ 7 (1000)
このスレは、最初に何も決めず
安価で決めた主人公で、安価で決めた時系列で、
安価で決めた内容を方針として行き当たりばったりに進んでいく安価スレです。
★無効安価は自己判断で安価下
★混んでる時以外は基本的に連投・連続有り
★多数決は連続・連投無し
★多数決で同数に意見が割れた場合は指定内の最後のレス内容を採用
★主レスは安価先を指定する数字に含まない
★まどマギのほかに、無印おりマギ・かずマギ・漫画版まどマギ・TDS・PSPのネタを含みます
・前スレ
『まどかマギカで安価練習』 :まどかマギカで安価練習 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1369643424/)
『オール安価でまどか☆マギカ 2』:オール安価でまどか☆マギカ 2 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1370979872/)
『オール安価でまどか☆マギカ 3』:オール安価でまどか☆マギカ 3 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1371835671/)
『オール安価でまどか☆マギカ 4』:オール安価でまどか☆マギカ 4 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1372909496/)
『オール安価でまどか☆マギカ 5』:オール安価でまどか☆マギカ 5 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1373645366/)
『オール安価でまどか☆マギカ 6』:オール安価でまどか☆マギカ 6 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1377690974/)
「さやか編」 1スレ目>>8から>>154まで
「中沢編」 1スレ目>>164から2スレ目>>150まで
「QB編」 2スレ目>>198から 4スレ目>>502まで
「Homulilly編」 採用箇所4スレ目>>535から>>686まで(未完)
「かずみ編」 4スレ目>>982から5スレ目>>879まで(Bad,未完)
「ユウリ様編」 5スレ目>>954から6スレ目>>792まで(BadEnd)
「恭介編」 6スレ目>>815から
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1385884667
システム関連
好感度
・物語をある一区切りのエンディングを迎えた場合に表示します。
・ある一定以上の好感度があると、主人公不在のシーンでも、そのキャラの視点のストーリーを覗けます。
逆に、ストーリーを進める際に、好感度が低いと不利になることがあります。
セーブとロード、その他進行
・NormalEnd(ワルプルギスの夜を仲間を全滅させずに越える)以上で指定箇所からロードが可能。
・Normalは良し悪しの幅が広いので、詰んだ展開に入った場合にはその前に物語中一回のみセーブできます。
・続きが用意されているのはGoodEndのみ。
・NormalでもGoodに非常に近い場合(ワルプル戦のみでEnd分岐した場合。NearGood)は
GoodEndを見ることが出来(選択肢・こんな結末認めない)、GoodEndを経験した扱いになり、そこから再開可能。
・おなじくイベント条件などを見ることが出来るのもNearGood以上
ワルプルギスの夜
・ワルプルを目標としたキャラで戦前の時系列を選択orカオスでもそれっぽい安価によりフラグ。
・一回沈め、その後耐え切ることにより乗り越えられます。
・戦えない主人公の場合、一定好感度以上の魔法少女がいれば一時的に主人公と同様にそのキャラを動かすことが可能。
・撃破成功は最後に実績として載るだけで特にエンディングは変わらない。ただ、何かおまけとしていいことはあるかも。
※とか書いてますがギャグだとほぼ無視なんで、まあシリアスに進めるときのみ参考に
―休憩スペース
恭介(今日は…)
1新聞を読む
2雑誌を読む
3小説の続きを読む
4それ以外(安価内容)の本
下1レス
新聞を読もう。
特に地域面を読まないと。
最近物騒な事件が2度も起きている…。
恭介「……」ペラ
……どうやら、あの繁華街の抗争以降は特に何も起きていないようだ。
ここ数日はとりあえず平和らしい。
恭介(このままずっと何もなければいいんだけど…)
【21時】
まだ何か読む
1雑誌を読む
2小説の続きを読む
3それ以外(安価内容)の本
病室に戻る
・本日分予習復習終了
4メール(さやか・中沢)
5なにもせずぼーっとする
6自由安価
7翌日へ
下1レス
雑誌を手にとってみる。
恭介(この本は何の特集が載ってるかな)
パラパラとページをめくって政治や芸能のニュースを斜め読みしつつ、
音楽についての特集を探した。
好きなもののことを考えている時間は良い。
しかし…やっぱりそれ以上に退院が待ち遠しい。
…数冊見終えると、休憩スペースも人がいなくなってきた。
そろそろ戻ろうか。
―病室
恭介(寝る前に忘れていることは… 多分ないかな)
【23時】
・本日分予習復習終了
1メール(さやか・中沢)
2自由安価
3やることもないし寝ようか
下1レス
3
―8日(金)
【7時】
ついに、退院まであと1日。
朝食の時間までに何かやっておくことは…
1メール(さやか・中沢)
2自由安価
3ない(午後13時へ)
下1レス
小説でも読んでこよう。
あと少しだけど、明日までに読みきれるかな…
―――……
――…
【13時】
最後のリハビリを終え、お世話になった先生に礼を言ってリハビリ室を後にした。
ここまでくればあとは日常生活で鍛えられるだろう。
でも退院したらまずは足よりもバイオリンの練習に専念したいけどね…。
さやかは、今日も来るみたいだ。
恭介(学校は今は昼休みの時間か…)
午前の授業はちゃんと聞いていただろうか。
1予習復習
2メール(さやか・中沢)
3なにもせずぼーっとする
4休憩スペースへ
5自由安価
下1レス
--------
ここまで
そういえば前スレでここへのリンク貼ってなかったけど大丈夫だろうか
次回は3日(火)16時くらいからはじめる予定です
今日も勉強をしよう。
★成績関係の結果に+8補正がつくようになりました
―――……
――……
【17時半】
さやか「恭介、来たよー」
恭介「いらっしゃい」
話すor行動
・自由安価
下1レス
【悲報】寝落ち→起きたら深夜
次回4日(水)18時ごろ開始予定です
------
大遅刻ですがそろそろはじめます
恭介「さやか、屋上に行かないかい?
退院してからはレッスンが続くし、今ならゆったりと時間がとれるから、またヴァイオリンを聴かせたいんだ」
恭介「前に聞かせたときから練習もしてないし進歩もなくて、申し訳ないけど…」
さやか「全然気にしなくていいよ、そんなこと! 前に聴いた時だって十分うまかったし
むしろ聴けるのが嬉しいよ。あたし、恭介のヴァイオリン大好きだもん」
恭介「そう言ってくれると嬉しいな」
さやか「じゃ、いこっか!」
―屋上
風が心地よい。
この屋上に来るのももう最後か。
手が治ってから初めて弾いた時の感動。
ケーキのお礼にとさやかに弾いてあげた時。
そして、今では重い気持ちで手すりの外を見つめていたあの頃すらただの思い出だ。
さやか「はい、ケース」
恭介「ありがとう」
さやかからケースを受け取る。
大分歩けるようになってきたとはいえ、やっぱり両手がふさがっているのは不便だな…
恭介「じゃあ、最初に弾くのは……」
―――……
気づくと、もう外は夕焼けから完全に暗くなっていた。
時計を見てみる。そろそろ面会時間終了だ。
さやか「もうこんな時間かぁー」
さやか「今日は夜には雨だったっけ。そろそろ戻らなくちゃね」
恭介「そうだね」
何か帰る前に言うことは
1自由安価
2「またね」
下1レス
恭介「あ、そういえばまだ伝えてなかったよね。退院明日なんだ」
さやか「えっ、明日?」
さやか「あー、そっか、あの時一週間後くらいって言ってたもんね。もうそのくらいか!」
さやか「退院おめでとう!」
恭介「うん、ありがとう。次に会うときは学校かな」
さやか「じゃあ、待ってるね」
―病室
【19時】
次は学校で、か…。
中沢や鹿目さんや、クラスメイトたちとも久しぶりに会えるんだなぁ。
・本日分予習復習終了
1メール(さやか・中沢)
2なにもせずぼーっとする
3休憩スペースへ
4自由安価
5翌日へ
下1レス
―休憩スペース
恭介(さて、ここで最後に読むのは…)
1新聞を読む
2雑誌を読む
3小説を読みきる
4それ以外(安価内容)の本
下1レス
小説を読みきろう。
最後の最後だけ見ずに退院しては気がかりだ。
――――……
――……
…結論。主人公死んだ。
恭介(…なるほど、結局そうなるとは。
結局主人公に救いは無いんじゃないか……)
しかも好きな人に思いも伝えられず消えるなんて。
僕としては、やっぱりハッピーエンドのほうが良かったんだけど。
恭介「……」
作者はこの結末を一体どんな気持ちで書いたんだろう。
僕だったら、こんな結末には書かないのに。
【22時】
恭介(まあ良い話ではあったし、いいか…)
まだ何か読む
1雑誌を読む
2超短編小説を読む
3それ以外(安価内容)の本
病室に戻る
・本日分予習復習終了
4メール(さやか・中沢)
5なにもせずぼーっとする
6自由安価
7翌日へ
下1レス
短い時間でも読めそうな超短編の小説を読もう。
――……
恭介(ホラー系だったかぁ…。首無しのガンナーとか夢に出てきそうだなぁ)
さて、もう夜も更けてきた。部屋に戻ろう。
―病室
恭介(えーと、やり忘れたことはないかな…)
【23時】
・本日分予習復習終了
1メール(さやか・中沢)
2自由安価
3眠くなるまで何もせず過ごす
4やることはないので寝る
下1レス
まだ眠くないし、寝る前に少しゆっくりしよう。
恭介(荷物は明日の午前中にまとめればいいかな。そんなに散らかしてはいないはずだし…)
恭介(でもそういえば、見えないように棚に仕舞い込んじゃったものもあったかな。
書きかけの楽譜とかあった気がする……)
作曲もまた始めてみてもいいかもしれないな。
恭介(…そろそろ寝ようかな)
恭介(あんまり遅くなると、窓の外に首無しガンナーが…なんてね)
下1レスコンマ判定
0~60
恭介(……ん?)
病院の外に人が居る。
何故だか病院の周りを一周するように歩いている?
恭介(こんな時間になんの用だろう)
僕と同じくらいの歳の少女に見えるけど、まさか幽霊とかじゃないよね?
恭介(まさか…。首はちゃんとあるし、よく見ると綺麗じゃないか)
…まあ、いいか。寝よう。
------------
ここまで
次回は5日(木)18時ごろ予定…と書いていいのか。
遅刻する可能性無きにしも非ず。
―9日(土)
【7時】
昼前には退院だ。朝食を食べたら荷物を整理しないと。
朝食の時間までに何かやっておくことは…
1メール(さやか・中沢)
2自由安価
3ない(自動行動、10時へ)
下1レス
最後の病院食を食べ終えた。
…荷物の整理を始めようか。
恭介(…あ、楽譜だ)
棚を開けてみると、やっぱりあった。
入院する前に書きはじめたものだ。
入院してからも作曲だけならできるからと最初の頃は書いていたけど……
恭介(いつかこれも完成させたいな)
あとは…
恭介(さやかからもらったCDが結構あるな。別に袋にでも入れようか…)
―――…
さて、荷物をまとめておいた。
あとはお母さんたちが来るのを待つだけだ。
その前に何かやることは…
【10時】
1メール(さやか・中沢)
2自由安価
3なし(自動行動、自宅16時へ)
下1レス
本でも読んで過ごそう。
何かよさげな本はあったかな……
・目に留まったのは
1ありがちな剣と魔法のファンタジー系ラノベ
2引かれるの覚悟で幼女向けの魔女っ娘の漫画
3どっかの学者の発表した呪術だか魔法論だかについての怪しげな分厚い本
下1レス
なんとか魔法論とかいう変な分厚い本が目に留まった。
休憩スペースにはこんなのも置いてあるのか。誰が読むのやら…。
少し手にとって見てみる。
恭介(なんだこれ…)
藁人形の効果うんぬん。雨乞いの儀式の効果うんぬん。思念ガーエネルギーガーうんぬん。
なにやら割と堅苦しい文章で真面目に書いてあるようだけど、作者は本気なんだろうか。
恭介(どうでもいいけど、手から火とか出せるとしたら、
それは魔法というべきか超能力というべきか迷うよな)
まあ、内容自体はよくわからなかった。
そろそろ来るだろう。
【13時】
お世話になった先生たちに礼を言って、病院を後にした。
父「恭介、新しい音楽プレーヤーを買っておいたんだ。退院祝いのプレゼントだよ」
恭介「えっ、本当に!?嬉しいなぁ」
恭介「あ…ごめんね、前の八つ当たりで壊しちゃって…」
父「気にすることはないよ。あの頃はストレスがあっただろうし仕方ないさ」
母「本当に、退院おめでとう。今日のお昼はレストランを予約しているのよ」
…ああ、僕は今とても幸せだ。
―――…
――…
―自宅
久しぶりの自宅。
まずやることといったら、やっぱりバイオリンの練習だ。
さっそくケースから出して、構える。
これからはやっと自由に弾ける。
~~……♪
……何時間でも弾いていたい。
【16時】
1まだ練習
2予習復習
3メール(さやか・中沢)
4自由安価
5翌日へ
下1レス
…でも、勉強をしないわけにはいかないな。
少し名残惜しいけど、一旦やめよう。
手は動くし、もういつでも弾けるんだ。
恭介(よし、勉強するか)
―――……
――…
★成績関係の結果に+11補正がつくようになりました
【19時】
・本日分予習復習終了
1メール(さやか・中沢)
2自由安価
3翌日へ
下1レス
さやかにメールを送ろう
内容
・自由安価
下1レス
退院したことを知らせよう。
家に呼ぶには今日はもう遅いが、まあ今度どうかと伝えておこうか。
明後日以降はレッスンの日も多いから、いつでもとはいかないが…。
暫くしてから返信が帰ってきた。
いつものさやかを考えると時間がかかっているが…
本文:
おめでとうo(´∀`o*)
うん、今度いくね!
文字だけにするとこんな内容だ。
しかし、背景色やきらきらのフレームなど色々と飾りがすごい。
恭介(これに時間をかけていたのか。凝ってるなぁ…)
【19時半】
・本日分予習復習終了
1メール(さやか・中沢)
2自由安価
3翌日へ
下1レス
登校は12日からだ。
それまでにカバンの中身もちゃんと整理しておかないと。
・本日分予習復習終了
1メール(さやか・中沢)
2自由安価
3翌日へ
下1レス
…昨日の夜に見た人、一体なんだったんだろう。
暗いから細かいとこまではあまりよく見えなかったけど…
とりあえず首はあったし、幽霊じゃないとは思いたい。
【20時】
・本日分予習復習終了
1メール(さやか・中沢)
2自由安価
3翌日へ
下1レス
---------
ここまで
次回は8日(日)17時頃を予定
―10日(日)
自宅
恭介(ん……)
目を覚ますと、病院の白いものでない天上が目に映った。
そうだ、やっと退院して家に帰ってきたんだった。
母「恭介、起きてる?」
恭介「うん、今起きたとこだよ」
母「朝ご飯できてるわよ。食べにいらっしゃい」
恭介「今行くよ」
朝食を食べ終えた。
家族揃ってというのは本当に久しぶりで、会話も弾んだ。
父「じゃあ、行ってくるよ」
恭介「いってらっしゃい、お父さん」
母「いってらっしゃい」
少しカップに残っていたコーヒーを飲み干して席を立つ。
朝トーストと共にコーヒーを飲むというのは定番だが、
入院してからはコーヒー自体あまり飲むことはなくなっていたな…。
下1レスコンマ判定
0~10
僕もそろそろ部屋に戻ろうか?
1バイオリン
2母に安価内容で何か話す
3予習復習
4メール(さやか・中沢)
5やることないのでぼーっとしてよう
6自由安価
下1レス
恭介「じゃあ、僕もそろそろ勉強でもしてくるね」
母「あら、えらいわね。入院中もちゃんとやっていたの?」
恭介「学校が始まってもついていけるくらいには。今度テストもあるしね」
母「そうなの、結果が楽しみね」
―――……
――…
★成績関係の結果に+14補正がつくようになりました
母「どう?勉強は進んだ?お昼ごはんできたわよ」
恭介「うん、丁度区切りも良いしすぐ行くよ」
【13時】
恭介「ごちそうさま。やっぱりお母さんの料理はおいしいよ」
母「ふふ、うれしいわね。病院の食事はどうだった?」
恭介「うーん…栄養には気を使ってるんだろうけど何か物足りない感じ、かな」
下1レスコンマ判定
0~20
さて、午後は……
・本日の予習復習終了
1バイオリン
2母に安価内容で何か話す
3メール(さやか・中沢)
4やることないのでぼーっとしてよう
5自由安価
下1レス
----
ねおちてた・・・
次回は10日(火)18時頃を予定です
勉強も終わったし、バイオリンを弾こう!
~~……♪
今度のコンクールで弾く予定の曲を練習する。
恭介(…やっぱり、入院する前よりは落ちてるな…。
もっともっと練習して取り返さないと……)
お父さんもお母さんもさやかも、みんなに聴かせるんだ。
みんなが期待してる。出来るだけ完璧なものを聴かせたい…。
下1レスコンマ判定
0~20
【17時】
・本日の予習復習終了
1続行
2母に安価内容で何か話す
3メール(さやか・中沢)
4やることないのでぼーっとしてよう
5作曲(完成度30%)
6自由安価
下1レス
…そうだ、書きかけの曲があった。
あれも続きを完成させないといけない。
まず、前に作った部分を弾いてみる。
恭介(そうだ、こんな感じだった。この続きは……)
前に作っていた曲の元の主題や作り方は変わらないはずだが、
新しく作っている部分は、これまでのものより僅かに雰囲気が違う気がした。
今までの経験や気持ちの違いだろうか。
創作物というのは、作っているときの気分がよくでるものである。
…そうだ。僕が今考えているものは、あの頃とは確実に変わっている。
母「恭介、夜ご飯できたわよ」
恭介「あ、もうそんな時間か」
母「その曲は…」
恭介「うん、入院する前に書いていた曲だよ。また続きを作ろうと思って」
さて、夕食後は……
【21時】
・本日の予習復習終了
1バイオリン
2親に安価内容で何か話す
3メール(さやか・中沢)
4やることないのでぼーっとしてよう
5作曲(完成度40%)
6自由安価
7翌日へ
下1レス
また作曲に戻ろう。
―――……
――…
【0時】
恭介(ここは……よし…結構進んだかな…?)
今日一日でもかなり進んだ気がする。
こういうのは思いつける時に進めるのが一番だ。
もう0時だ。そろそろ寝る時間かな…?
その前にやることはあったっけ。
・本日の予習復習終了
1バイオリン
2親に安価内容で何か話す
3メール(さやか・中沢)
4作曲(完成度50%)※0時以降は集中力減
5自由安価
6寝る
下1レス
いや、まだ寝たくない。
まだバイオリンに触れて、演奏していたい。
もう少しくらいいいだろうか。
~~……♪
部屋の扉が少しだけ開きかけて、そしてまた閉じたことに気づいた。
母「まだ起きて…――」
父「まあまあ。折角腕が治ったんだ。
明日はまだ学校はないんだしもう少し弾かせてやってもいいじゃないか」
母「それもそうね…」
~~……♪
母「…それにしてもいい音。これを聴いて寝ると良い夢が見られそうね」
…じゃあ、もう少し弾いていようか。
――……
―…
【2時】
時計を見て驚いた。
恭介(もう2時か……)
恭介(お父さんとお母さんは、もう寝てるかな)
恭介(いくら少しだけ夜更かしが許されたとはいえ、僕もそろそろ寝ないと)
-------
ではまた明日
次回は11日(水)18時ごろ予定です
―11日(月)
自宅
母「恭介、朝ごはんできてるわよ」
恭介「んー…」
呼びに来たお母さんの声で目が覚めた。もう朝か。
恭介「うん、今行くよ」
そういえば、昨日は結構起きてたっけな。
―――……
――…
お父さんの出勤を見送ったあと、少しソファでうたたねしていた。
明日からはこうもゆっくりしていられないな。
さて、今日の午後は早速バイオリンのレッスンがある。
午前中はなにをしようか?
1バイオリン
2母に安価内容で何か話す
3予習復習
4メール(さやか・中沢)
5やることないので夢の世界へ
6自由安価
下1レス
勉強をしよう。
ついでに教科書とカバンの整理もしておこうか。
―――……
――…
★成績関係の結果に+17補正がつくようになりました
母「恭介、今日もちゃんと勉強しているのね。お昼ごはんできたわよ」
恭介「うん、今行くよ」
【13時】
レッスンは16時からだ。
それまでに何かやることは…
・本日の予習復習終了
1バイオリン
2親に安価内容で何か話す
3メール(さやか・中沢)
4作曲(完成度50%)
5やることはないのでぼーっとする
6自由安価
下1レス
曲の続きを書こう。
恭介(えーと…こうかな…)
恭介(いや、違うな)
楽譜と向き合い、考えて試して曲を作っていく一人だけの時間。
今の僕が考えていることは、あの時僕を勇気付けてくれて、今も僕のバイオリンを望んでくれるみんなのことだ。
特に、ずっとお見舞いをしにきてくれたさやか。
さやかは、今も昔もずっと僕を支えてくれていた。
もちろんこの曲のイメージの中には、さやかも少なくなく含まれている。
この曲が完成したらさやかにあげよう。今までのお返しの気持ちとして…
恭介(…そろそろ時間だ。準備しなきゃ)
―ヴァイオリン教室
お母さんに車で送ってもらって来た。
杖を使わずに移動できるようになるまでは、レッスンもお母さんと行くことになる。
早く足のほうも回復させたいものだけど……
【16時】
久しぶりにヴァイオリン教室の扉を開けると、先生や生徒たちが歓迎してくれた。
前に通っていた時とはまた少し違う顔ぶれになっているな…
挨拶を終えて、レッスンの内容に入る。
勿論練習するのは、コンクールに向けての曲だ。
弾いてみる…。
先生「素晴らしい!また聴くことができて嬉しいです。
久しぶりに恭介君の演奏を聴きましたが、さすがですね」
恭介「え…、でもあれだけブランクがあって、前と比べたら…」
先生の感想は、僕の思っていたものとは違った。
絶対に、腕が落ちていることを言われると思ったのに。
先生「練習できなかったのは仕方ないことだし、
これから練習すればもっともっと前よりも上手くなれますよ」
先生は、軽い調子でそう言った。
…やっぱり、“練習できなかった期間があることを考慮して”の感想か。
でもそれじゃあ僕が納得できないんだ。まだ、これで褒めてもらうには…。
----------
ここまで
次回は12日(木)18時ごろ予定です
―自宅
レッスンを終え、家に帰ってきた。
お父さんもそろそろ帰ってくる頃だろう。お母さんは夕食の準備をはじめている。
【19時】
・本日の予習復習終了
1バイオリン
2親に安価内容で何か話す
3メール(さやか・中沢)
4作曲(完成度60%)
5やることはないのでぼーっとする
6自由安価
下1レス
曲の続きを作ろう。
出来上がっているところから通して弾いてみて、構成を整え続くメロディを作る。
曲の中盤で一番盛り上がる部分だ。
恭介(僕の伝えたい思い全てを、この曲に込めて……)
恭介(よし……大分出来てきたぞ)
恭介(この調子なら、明日中には仕上げられるかもしれない)
母「恭介、夕食が出来たわよ」
恭介「うん、今行くよ」
さて、夕食後は……
【22時】
・本日の予習復習終了
1バイオリン
2親に安価内容で何か話す
3メール(さやか・中沢)
4やることないのでぼーっとしてよう
5作曲(完成度70%)
6自由安価
7寝る
下1レス
本文:
想いがだんだん
固まってきた
メールを送った。
…我ながら、何のことかはよくわかっていない。
【22時半】
・本日の予習復習終了
1バイオリン
2親に安価内容で何か話す
3メール(さやか・中沢)
4やることないのでぼーっとしてよう
5作曲(完成度70%)
6自由安価
7寝る
下1レス
作曲に戻ろう。
―――……
――…
恭介(よし…)
大分出来ている。あとは締めと仕上げだ。
締めもかなり悩む部分でもあるが…
【0時】
もう0時だ。明日の準備はもう午前中に済ませている。
明日から学校だから、あまり遅くまで起きているわけにもいかないが、
寝る前に何かやることはあったかな…。
・本日の予習復習終了
1親に安価内容で何か話す
2メール(さやか・中沢)
3自由安価
4無いので寝る
下1レス
-----
ここまで
次回は16日(月)18時ごろを予定です
―12日(火)
恭介「いってきます!」
母「いってらっしゃい」
今日からまた学校がはじまる。
恭介(少し早くに出すぎたかな)
まだ不便な足でも間に合うように早めに起きたから、通学路に同じ学校の生徒の姿は少ない。
居るのは部活で早くから登校する生徒か。
―教室
教室に入ると、すぐにみんなから声をかけられた。
休んでいた間に変わっていた自分の席を教えてもらって着席する。
それからも暫くクラスメイトたちと話をしていた。
久しぶりに学校に来たけど、クラスの様子が変わっていなくて少し安心した。
恭介(…!)
一人の女子生徒が教室に入ってきた。
長い黒髪の奇麗な、整った顔立ちの少女だ。
…知らない人だけど、僕はこの人のことを見たことがある。
中沢「あれが前にメールで話した転校生だよ。暁美さんっていうんだ」
モブ「やっぱ気になるよな!奇麗だし見とれるのもわかるぜ」
そういうのじゃなくて。
そうだ、あの夜に見た……
恭介(さすがに幽霊じゃなかったけど、転校生だったのか…)
恭介(…でも、あの時一体何してたんだろう?)
少し見ていると、暁美さんもそれに気づいてこちらを見た。
しかし、またすぐに興味なさげに視線を外された。いや、元から僕たちに興味なんてなかったのだろう。
とても冷ややかな目をしていた…
1集まってる生徒に安価内容で何か話す
2暁美さんに安価内容で何か話す
3別に話したいことはないのでこのまま適当に雑談
下1レス
…ともかく、これから一緒の教室で過ごすことになるんだ。
挨拶くらいしておこう。
恭介「はじめまして、転校生の人ですよね?」
ほむら「…ええ。はじめまして」
恭介「僕は上条恭介。ずっと入院してて、今日やっと久しぶりに学校に来れたんだ。
これからよろしくね」
ほむら「…ええ」
…周りの生徒からすごく期待の目で見られているような気がするんだけど、気のせいだろうか。
1暁美さんに安価内容で何か話す
2集まってる生徒に安価内容で何か話す
3別に話したいことはないので集まっている生徒との雑談に戻る
下1レス
恭介「暁美さんは魔法少女なの?」
生徒達「……………。」
ほむら「……………。」
恭介「……」
あ、まずい。緊張のあまりものっそ変なこと言った……
生徒「…ご、ごめんごめん暁美さん!こいつ退院したばっかりでちょっと調子悪いみたいで!
普段から変なこと言う奴じゃないんだ、許してやってくれ!」
モブ「ちょ…上条、いきなりどうしたんだよ。暁美さんが困ってるだろ」
恭介「いや……うん、ほんと何言ってたんだろう…。
多分頭は打ってないはずなんだけどね…なんて、ははは…」
生徒達「……」
…なにこれ、自虐で笑いとりにいったのに全然和んでないんだけど。
1ほむら「…話はそれだけかしら」(気にしない方針で)
2ほむら「いいえ、構わないわ。私魔法少女だし。あと美樹さやかもだけど」(ここからギャグ移行)
下4レス中多数決
ほむら「いいえ、構わないわ。私魔法少女だし。あと美樹さやかもだけど」
恭介「あ、やっぱり?勇気を出して聞いてみてよかったぁ」
ほむら「魔法少女好きかしら?」
恭介「うん、大好きSA☆」
ほむら「それは良かったわ、さやかが聞いたら喜ぶわよ」
恭介「にしてもさやかも魔法少女だったなんて。
いいこときいたなぁ。さっそく放課後衣装みせてもらおっと」
中沢「いやいやわけがわからないよ。なんだよ魔法少女って。
なんなのいきなり。なんでいきなりこいつら話通じてんだよ」
恭介「魔法少女、街歩いてると割といるだろ?
うちのクラスの半分は魔法少女だし、君のお母さんも魔法熟…いや、少女だったはずだよ」
中沢「なんでうちの母ちゃんが!?」
恭介「それより、中沢も契約しろよ。どっかですごいお前の契約を望んでる奴いたじゃん」
中沢「はぁ!?何で俺が!そんなのごめんだよ!」
QB「君が候補者だね、願いを聞かせてもらうよ!
魔女と戦うことになるし魂はソウルジェムとかゆー宝石になるしそれが濁りきると魔女になるけどね!」
中沢「うわなんかさらっとすごいこと言ったこいつ!
いやだからていうかあのさぁ…なにこの展開……」
ほむら「読者の需要よ。なんかそれ以上にわけわかんない方向に飛んでいった気がするけどまあいいわ」
中沢「待てよ!このギャグセンスのない会話見ろよ、いい加減にしろ!」
ほむら「無理にテンション上げた結果がこれよ。
私たちのできることは、寒ッて言われないことを願うだけよ」
中沢「だだすべりだよ。読者逃げるよ」
ほむら「ガタガタ言わずに契約なさいよ。
あまりに戻せという意見が多ければなんかてきとーに夢オチにでもするわよ」
QB「願い事を決めるんだ!早く!」
中沢「うぇ…えーっとぉ……」
で、結局中沢の願いは?
・自由安価
下1レス
中沢「“ほむらと夫婦になる”で」キリッ
ほむら「な………ッ!」
ほむら「あなたなんてことを!!!」グイ
中沢「契約しろって言ったのはそっちだろ?」
QB「契約は成立だ!」
ほむら「成立させるなぁあああああ!!いやぁぁあああ!ソウルジェムが濁るー!!魔女になるー!!」ズズズズズズズズズ
中沢「そこまで嫌われてると傷つくんだけど」
ほむら「だ ま り な さ い!!!
魔女になるくらいならいっそここで…!」ジャキッ
QB「無駄だよほむら。もう成立してしまったんだ。
魔女になる前に、じきに君もまどかのこと以上に中沢のことが好きで好きでたまらなくなるはずだよ」
ほむら「まどかああああああああああああああああああ!!まどかあああああああああああああ!!」
―――――…
ほむら「なかざわだいすきあいしてるわー」
中沢「なにはともあれこれでクラスの優等生美少女は俺のものってわけだ!
さあ早速挙式だ!暁美さん…いや、これからはほむらと呼ばせてもらおう」
ほむら「はい」
生徒「中沢め、なんて奴だ…」
もぶ「おいキュゥべえ!俺たちも魔法少女にしてくれ!」
QB「素質たりないから無理だね」
生徒「じゃあなんで俺ら見えてるの?」
QB「ギャグだからに決まってるじゃないか」
がらっ
さやか「朝から教室がうるさいなー。なに騒いでるの?」
QB「急激過ぎるキチ展開移行
中沢契約
夫婦誕生」
さやか「誰も産業でまとめてくれなんて頼んでないんだけど」
恭介「僕の退院のこと全く話さないでスルーとか、それでもこの物語のヒロインかい?
さやかは僕のこといじめてるのかい?」
さやか「あ、ごめん。素で存在に気づかなかった」
恭介「ひどっ。お詫びにさやかには今日の授業中変身したままで過ごしてもらうことにしよう」
さやか「えっ」
―多分放課後
さやか「やっと終わった…。
そろそろ変身解除していいー?寒くなってきたんだけど」
恭介「え?この物語が?」
さやか「ぐわぁー、って…違うよ!ていうかそれを言っちゃ駄目でしょ!」
さやか「確かにオチがどこにあるのかわかんなくなってきたとこだけど」
恭介「まだだめだよ。家につくまでが授業中だよ」
さやか「それは違うと思う……」
ほむら「あいしてるわー」
中沢「僕もだよほむら」
恭介「僕も含めてまともな奴がいなくなってきたけどどうしようか」
まどか「私すっごい空気だけど、私はまだまともだよ」
恭介「そんなメタい発言してる時点でまともじゃねえ…」
まどか「オチがわからないならとりあえず安価に頼ればいいじゃない」
恭介「それもそうだ」
1自由安価
2どっか寄る
a駅前のデパート
b繁華街
c景色のきれいな展望台
d公園
e美国邸
fその他(安価内容)
下1レス
―駅前のデパート
まどか「というわけで駅前のデパートに来てみたよ」
さやか「恭介ぇ…もう変身解除させてよぉ…視線がいたいよー…」
まどか「あれ?街歩いてると魔法少女がいっぱいいるんじゃなかったっけ?」
さやか「あ、そういえばそうだったじゃん!」
まどか「みんなが見てくるのは、さやかちゃんの衣装の露出が高いからだよ」
さやか「それはそれでいやだじゃん!」
恭介「なんでお前らまでついてきてんの?」
まどか「じゃあ上条君は、一人でギャグやれるほど頭の中愉快なことになってるっていうの?」
恭介「キッツ!鹿目さんってこんなキャラだったっけ?」
まどか「今更だよ。それよりなんで選択肢に美国邸なんて入れたの?わたし殺されちゃうじゃん」
恭介「いや、なんとなく」
中沢「ほむら、服見にいこっか♪ほむらと一緒ならどこでも楽しいよ♪」
ほむら「そうねーわたしもよー」
さやか「あ、あたしたちもデートみたいなものなのかな?」
恭介「ははは、そうなるかもね」キリッ
まどか「チッ どいつもこいつも…これじゃあ私だけ浮いてて邪魔者みたいじゃん。リア充●ね。爆散しろ」
恭介「なんてひどいキャラ崩壊だ…。ていうか暁美さんはなんか違うけど」
とりあえずここでは…
1みんなで行動
2さやかと二人で行動
3ダブルデート
下1レス
まどか「えっ、何?なんで離れるのかな?二人は私を裏切ったりしないよね?」
恭介「さやか、二人でいこっか(無視)」
さやか「うん(無視)」
中沢「じゃ、俺たちもいこっか」
ほむら「ええ」
まどか「畜生、てめえら末代まで呪ってやるから覚悟しとけよ」
恭介「うわぁ、とことん崩壊するとこまで崩壊しちゃった」
恭介「………」
さやか「どうしたの恭介?」
恭介「なんかテンションが急降下してきた」
さやか「上げろぉおぉおおお!」
恭介「そろそろなんかまたキャラでも出しちゃう?」
さやか「えっ、せっかく二人だけになれたのに…」
恭介「でもただこのまま僕らがイチャラブしてるだけじゃあ書くことがないよ?
このままエンドになっちゃうよ?」
さやか「それもそうだわ」
恭介「いっそ他作品キャラでも借りてきて唐突なクロスオーバーにでも…」
さやか「うわぁ、それはまたとんでもないことになりそうな…」
1自由安価
2誰か(安価内容)が来た
3とりあえず恭介も契約
4意味は無いけど唐突に魔女との戦闘開始
5ネタがなくなったときの伝家の宝刀「翌日へ」
6そして二人は幸せに暮らしましたとさ
下1レス
ほむら(私たちの日常って、これでよかったっけ?)
ほむら(いやよくない!そもそもさやかの恋が実るわけはない!)
ほむら(誰かが私たちの記憶を欺き陥れようとしている…)ハッ
中沢「んー?ほむら?」
さやか(なんか今ひどいこと考えられてたような)
ほむら「まどかを支配するつもりね!
この幻覚よりも厄介な手口、魔女の仕業に違いない!」
QB「なんということだ…ほむらのまどか愛のせいで宇宙…といっても僕たちキャラには差し支えのない
物語の筋が書き換えられていく!」
――……
―…
―12日(火)
ピピピピピピピピピピピ……
恭介「……もう朝かぁ…」
なんか夢を見ていた気がする。
恭介(よく覚えてないけど、寒い感じの夢だったなぁ…)
母「恭介、朝食できてるわよ」
恭介「うん、今行くよ!」
まあ、所詮夢は夢だ。
それより遅れないようにしないと。久しぶりの学校で遅刻なんてできない。
―教室
教室に入ると、すぐにみんなから声をかけられた。
休んでいた間に変わっていた自分の席を教えてもらって着席する。
それからも暫くクラスメイトたちと話をしていた。
久しぶりに学校に来たけど、クラスの様子が変わっていなくて少し安心した。
恭介(…!)
一人の女子生徒が教室に入ってきた。
長い黒髪の奇麗な、整った顔立ちの少女だ。
…知らない人だけど、僕はこの人のことを見たことがある。
中沢「あれが前にメールで話した転校生だよ。暁美さんっていうんだ」
モブ「やっぱ気になるよな!奇麗だし見とれるのもわかるぜ」
そういうのじゃなくて。
そうだ、あの夜に見た……
恭介(さすがに幽霊じゃなかったけど、転校生だったのか…)
恭介(…でも、あの時一体何してたんだろう?)
少し見ていると、暁美さんもそれに気づいてこちらを見た。
しかし、またすぐに興味なさげに視線を外された。いや、元から僕たちに興味なんてなかったのだろう。
とても冷ややかな目をしていた…
1集まってる生徒に安価内容で何か話す
2暁美さんに安価内容で何か話す
3別に話したいことはないのでこのまま適当に雑談
下1レス
----------------
ここまで
いやあ、あれはなんだったのでしょうね。書いてるほうが一番わからんです。
次回は18日(水)18時ごろ開始予定です
恭介「へえ…」
恭介(『この前夜見かけたんだけど、なにしてたの?』なんて聞くのもなぁ…)
かといって他に話題も思いつかないし。
それになにより、なんだか話しづらそうな雰囲気だ。
転校生については、特にこれ以上話すことはなかった。
下1レスコンマ判定
3の倍数 .
―放課後
休学中も勉強しておいたおかげで、
授業についていけないなんてこともなく済んだ。
仁美「では、行きましょうか」
さやか「う、うん!」
…?
さやかは志筑さんと帰ろうとしているみたいだけど…
前に、学校に来られるようになった日の放課後に話をしてくれると言っていたはずだ。
恭介(もしかして、言い出しておきながら忘れているのかな…)
1さやかに安価内容で話す
2志筑さんに安価内容で話す
3鹿目さんに安価内容で話す
4暁美さんに安価内容で話す
5様子見
6帰宅
下1レス
…本当に忘れているみたいだ。
こちらを気にする様子もなく通り過ぎ、もう教室を出ようとしている。
さやか「…」
恭介(…!)
しかし、廊下に出る途中で、一瞬だったけど確かにさやかがこちらを見た。
恭介(なんなんだろう、本当に忘れてるのかな…)
覚えているなら、言いに来るはずだけど…。
1追いかけて安価内容で話す
2帰宅して連絡を待つ
下1レス
恭介「ちょっと待った。さやか、放課後の約束のことだけど」
さやか「えっ…あ、ごめんごめん!用事できちゃって」
さやか「すっかり忘れてたよ、あたしのほうから言い出しておいてほんとごめんね!」
仁美「さやかさん?私は別に今日でなくても…―」
さやか「行こ!」
仁美「……」
恭介「ちょっと、さやか…!」
引っ張って行ってしまった。
呼び止めても止まる気がないようだ。
恭介「…っ、」
追いかけるにもこの足では難しい。
恭介(どうして? 嫌われるようなことでもしたかな…)
覚えはないけど、明らかに避けていた。
恭介(不自由な足が恨めしいな…)
理由を聞くこともできないなんて。
―――――
―校門前
さやか「……」
仁美「さやかさん。上条君と何かあったんですの?」
さやか「別に…」
仁美「…そうですか」
仁美「なら、私にもチャンスがあると考えていいのでしょうか」
さやか「え…?」
仁美「…いえ、着いてからお話しますわ」
――
―自宅
恭介「ただいま」
母「おかえり。…早かったわね。放課後予定があるって言ってたけど、もう終わったの?」
恭介「いや、今日は用事ができたって」
恭介(…本当に、一体どうしたんだろう)
明日ちゃんと聞いてみようか…
【16時】
1メール(さやか・中沢)
2作曲(完成度80%)
3バイオリン
4親に安価内容で何か話す
5やることはない
6自由安価
7翌日へ
下1レス
ていせい
------
―自宅
恭介「ただいま」
母「おかえり。…早かったわね。放課後予定があるって言ってたけど、もう終わったの?
さやかちゃんと話すことがあったんでしょ?」
恭介「いや、今日は用事ができたって」
恭介(…本当に、一体どうしたんだろう)
明日ちゃんと聞いてみようか…
【16時】
1メール(さやか・中沢)
2作曲(完成度80%)
3バイオリン
4親に安価内容で何か話す
5やることはない
6自由安価
7翌日へ
下1レス
恭介(作曲にとりかかろう…)
この曲が完成したらさやかにプレゼントする。
感謝の言葉と、理由次第では謝罪の言葉も伝えて…
さやかとは長い間付き合ってるんだ。
さすがにこれで機嫌を直してくれるだろう…。
恭介(だから、まずはこれを完成させないと)
―――……
――…
母「恭介、夜ご飯できたわよ」
恭介(もうそんな時間か)
恭介「うん…今行くよ」
【21時】
夕食後は…
1メール(さやか・中沢)
2引き続き作曲(完成度80%)
3バイオリン
4親に安価内容で何か話す
5やることはない
6自由安価
7翌日へ
下1レス
訂正
-------
【21時】
夕食後は…
1メール(さやか・中沢)
2引き続き作曲(完成度90%)
3バイオリン
4親に安価内容で何か話す
5やることはない
6自由安価
7翌日へ
下1レス
作曲に戻ろう。
あと少しで完成だ。録音も今日中に出来るかもしれない。
―――…
――…
―――~~~♪
何度も部分部分で弾いては考え訂正を繰り返していたメロディを、
全体を通して弾いてみる。
恭介(これだ)
途中製作期間が空いて随分と完成が遅くなってしまったが、
その分僕の思いがこもっている。
納得のできるものに仕上げられた。
これは、この先も絶対に忘れられない曲になるだろう。
恭介(できた……!)
録音作業を終えて、CDに書き出した。
恭介(放課後だとまた話してくれないかもしれない…。
朝に渡すのがいいかな)
【0時半】
もうそろそろ寝る時間だ。
ぐっと伸びをする。今日は帰ってからずっと曲作りに集中してたから、少し疲れたな…
勿論、それ以上に達成感もあるけれど。
・曲完成
1メール(さやか・中沢)
2親に安価内容で何か話す
3自由安価
4寝る
下1レス
明日のことについて、さやかにメールしよう。
本文:
明日さやかにプレゼントしたいものがあるんだ
学校が終わったら家まで一緒に来てくれないかな?
送信。
恭介(もう遅いし返信は明日かな…)
恭介(…また用事とか言って逃げられないといいな)
それにしても、今日は何であんなに避けられてたのだろう。
恭介(まあ、なんにしても全部明日だ。今考えてても仕方ないか)
・曲完成
1メール(さやか・中沢)
2親に安価内容で何か話す
3自由安価
4寝る
下1レス
―――
―???
【2時】
誰も居ないひっそりとした暗闇に、引きずるように動く影が一つ。
さやか「…はぁ…、…はぁ…っ」
さやか「………っ」ヨロ…
さやか「あは…っ、さすが魔法少女だね…寝なくても全然眠くもないしだるくもないや」
さやか「ただちょっと…身体動かしづらくなってきたかな」
さやか「まあ関係ないか…もう死んでる身体なんて」
――
-----------------
ここまで
次回は22日(日)17時ごろを予定です
―13日(水)
教室
杖を使って歩くのも大分慣れた気がする。
朝はどう過ごそうか。
1男友達(中沢とか)に安価内容で何か話す
2暁美さんに何か安価内容で話してみる
3教室内の他の人(安価指定)に安価内容で何か話す
4自由安価
5放課後へ
下1レス
世間話でもして過ごそう。
―――
――
暫く話していると、鹿目さんと志筑さんが教室に来た。
チャイムには間に合っているけど、いつもより遅い時間だ。
……今日はさやかはいないのだろうか?
恭介「鹿目さん、さやかは今日は休みなの?」
まどか「わからないの…」
恭介「わからない?何も聞いてないのかい?」
まどか「うん…」
恭介「そっか…なんだろう、まだ寝てるのかな」
昨日送ってからからメールはきていない。
寝坊なら仕方ないけど、休むならせめて返信くらいは欲しいな…
―放課後
結局、さやかは今日は来なかった。寝坊じゃなくて、欠席だったらしい。
返信も来ていない。
帰る前に
1志筑さんに安価内容で何か話す
2鹿目さんに安価内容で何か話す
3暁美さんに安価内容で何か話す
4メール(さやか・中沢)
5帰る
下1レス
恭介(鹿目さん達が一番さやかのことは詳しいと思ってたけど…)
恭介(…そういえば、さやか前に暁美さんのことボロクソ言ってたな。
仲が悪いのかもしれないけど…まあ一応聞いてみるか)
恭介「暁美さん、さやかのこと何か知らないかな? 今日休んでたけど…」
ほむら「…ちょっと、わからないわね」
恭介「そっか…そうだよね」
ほむら「…何故私に?」
恭介「鹿目さんたちも知らないみたいでさ…」
恭介「何があったかは知らないけど、さやかの話だと何か関わりがあったみたいだったから」
ほむら「話?」
恭介「まあ、色々と…」
恭介(詳しくは言わないほうが良いかな…悪口だし)
ほむら「……そう」
帰る前に
1志筑さんに安価内容で何か話す
2鹿目さんに安価内容で何か話す
3暁美さんに安価内容で何か話す
4メール(さやか・中沢)
5帰る
下1レス
今日はさやかと仲直り出来ないままか。
あんまりあのままにしておきたくないし、早く理由聞いて仲直りしたいんだけど…。
それにしても、なんで避けられたんだろう?
それについてだけでも聞いてみようか…。
恭介「鹿目さん、昨日さやかに避けられてたんだけど、それについては何か言ってなかったかな」
まどか「…」
恭介「あ、僕のこと悪く言ってたとかでも気にせず言っていいから。
何かやっちゃったんなら早くあやまりたいと思うし」
まどか「…上条君が悪いわけじゃないと思うよ」
恭介「そうかな?でもいきなりだったし、それ以外で理由が何も思いつかないんだよね…」
まどか「……ごめんね、わたし、ちょっと急ぎたい用事があるから!」
恭介「えっ!?」
走って行っちゃった……。
恭介(…何か様子がおかしかったな。鹿目さん…)
思えば朝から元気がなかったような気がする。
何か考え込んでいるような、思いつめているような表情をしていた。
恭介(…僕も帰るか)
―帰り道
仁美「上条君、今日は一緒に帰りませんか?」
恭介「いいけど…志筑さんって帰りこっちだったっけ?」
仁美「今日はこちらから帰ることにします」
珍しいな、志筑さんと二人きりなんて。
恭介「……」
仁美「……」
どうしよう、何を話していいかわからない。
恭介「…二人きりで話すのって、初めてだよね」
…何言ってるんだろう。
余計に意識して気まずくなるじゃないか…
二人きり…か…。いや、何も意味は無いかもしれないけど…。
なんで帰り道を変えてまで僕を誘ったのかな…
仁美「……少し時間をいただけませんか?
あちらのベンチで、大事な話があります」
恭介(…まさかとは思うけど、やっぱりこれって……)
仁美「上条君…… あの、実は私、前からあなたのことが好きでした…!」
恭介「…!」
告、白……!
勿論、志筑さんのことは嫌いじゃない。
やっぱり綺麗だし、頭もいいし… 一緒に居れば有意義な時間が過ごせるだろう。
恋人同士になれるなんて考えていなかったけど、僕には勿体無いくらいの人だ。
そんな人が、僕を見てくれている。僕だけを見てくれる……
恭介(どうしよう、付き合ってみようか…?)
1付き合おう
2ごめんなさい
下3レス中多数決
……でも…
恭介「ごめんなさい」
仁美「……」
恭介「気持ちは凄く嬉しいんだ。
まさか志筑さんみたいな人が僕に告白してくれるなんて思ってなかったし…」
恭介「でも、僕にとっての一番はやっぱり志筑さんじゃないから……」
仁美「…というと……」
恭介「僕の中で一番大切なものはやっぱりバイオリンで、それは今は変わらない」
恭介「今はデートとかよりも、バイオリンのレッスンのほうを優先したいんだ。
折角付き合ってもデートも碌にできないし、中途半端な気持ちで受け入れるのも悪いと思って…」
仁美「…わかりました」
仁美「上条君はそれでいいと思いますわ。私も、そんな上条君が好きですから…」
仁美「…では、私はもう行きます。バイオリン、頑張ってくださいね」
恭介「うん…気をつけて」
志筑さんは、最後に微笑んで去っていった。
少し勿体無いことをしたような感じはあるけど、結局志筑さんに言ったとおりだ。
きっと、僕は志筑さんを一番に大切にはできない。
彼女には、もっと大切にしてくれるいい人が現れるだろう。
恭介(じゃあ、早速バイオリンを頑張るとするかな)
下1レスコンマ判定
5の倍数 .
―自宅
~~~~…♪
小さい頃からずっと続けてきたバイオリン。
僕の演奏で誰かを楽しませられることが嬉しくて、
練習して上手く弾けるようになるのが嬉しくて、
そうしたらまたみんなを楽しませられるのが嬉しくて…
気が付いたら、バイオリンを弾くのが生きがいになっていた。
母「恭介、ご飯よ」
丁度曲の終わっところで、お母さんに呼ばれた。
ずっと扉の外にいたのか。
恭介「今行くよ」
【21時】
机に置いてあるままのCD…。
今日は休んでいたけど、明日こそさやかに渡せるだろうか。
1引き続きバイオリン
2メール(さやか・中沢)
3親に安価内容で何か話す
4自由安価
5翌日へ
下1レス
そういえば、さやかどうして休んだんだろう。
具合でも悪かったんだろうか?
恭介(もしそうだったら、明日学校に来られるのかどうかかもわからないな)
とりあえず、さやかが学校に来てからか…。
返信をくれればいいのだが、未だに避けてるのか何も連絡はない。
1引き続きバイオリン
2メール(さやか・中沢)
3親に安価内容で何か話す
4自由安価
5翌日へ
下1レス
恭介(ちょっと電話してみようか……)
さやかの自宅に電話をかける。
携帯を持つ前は、よくこっちにかけていたなぁ…
prrrr…
さやか母『はい』
恭介「上条です。さやかは今どうしてます?」
さやか母『それがね…さやか、昨日から帰ってないのよ。
携帯の電源を切ってるのか、電話もメールも連絡付かないし。捜索願は出したのだけど……』
恭介「えぇっ!? …まだ見つかってないんですか?」
さやか母『ええ…』
恭介「でも、一体どうして?」
さやか母『何か悩んでいたのかもしれないけど、私にもわからないの。
この前も急に学校行きたくないって言い出して』
恭介「……そうですか」
まさか僕のせい…ってことはないよな…。
でも昨日はあからさまに僕を避けていた。何か僕も関係があるのか…?
【21時半】
電話で
1安価内容で発言
電話を切って
2メール(中沢)
3親に安価内容で何か話す
4自由安価
5翌日へ
下1レス
父「恭介、こんな時間に何処に行こうとしているんだ?」
恭介「大変なんだ、さやかが昨日から帰ってないって!
それで探しに行こうと思って…」
父「え!? …それは大変だが…心当たりのある場所でもあるのか?」
恭介「ないけど…」
父「…もう夜なのだし、そういうのは警察に任せておいたほうがいい。
捜索願はもう出してあるんだろう?」
恭介「うん、でも…」
父「家出なのか、誘拐か何かの犯罪なのかはわからないが…
中学生が暗い中一人で探し回るのは逆に危険だよ」
父「もどかしいだろうけど、明日探そう」
恭介「うん…そうだね」
1バイオリン
2メール(中沢)
3親に安価内容で何か話す
4自由安価
5翌日へ
下1レス
---
ここまで
気付いたらもう朝や!
クリスマスも間近の年末、そろそろ夕方とか忙しい人が多いんだろうなー…
次回は本日20時くらいから開始予定。人いたら。
さやかの失踪を中沢にも伝えよう。
もし見かけたら捕まえて連絡をするように…
恭介「……」ピッ
送信。
――…
暫くすると、了承の返事が来た。
…鹿目さんや志筑さんは、このことを知っているだろうか。
【22時】
1バイオリン
2メール(中沢)
3親に安価内容で何か話す
4自由安価
5翌日へ
下1レス
さやかの件で今僕が出来るのはここまでだ。
またバイオリンを弾こう。
~~……♪
コンクール用の曲と、最後に自分で作曲したあの曲を弾いた。
恭介(さやか、早く見つかるといいけど…)
今日はもう寝よう。
―14日(木)
教室
恭介(昨日はいろいろなことがあったな…)
教室に入ってきた志筑さんと目が合った。
前までだったら何も思わなかったけど、振った相手と考えると今までと全く同じようにはいかなかった。
恭介(…)
まさかあの志筑さんが僕のことを好きだったなんて思いもしなかったし、
さやかが行方不明になっているなんてことも電話で聞くまで微塵も考えなかった…
退院早々、僕の身の回りでは僕の予想も付かないことが起きていた。
志筑さんは静かに微笑んでから席につき、鹿目さんとの会話に戻ったようだ。
恭介(志筑さんとも自然に話さないとな…)
1男友達(中沢とか)に安価内容で何か話す
2鹿目さんに何か安価内容で話す
3志筑さんに何か安価内容では話す
4暁美さんに何か安価内容で話す
5教室内の他の人(安価指定)に安価内容で何か話す
6自由安価
7放課後へ
下1レス
恭介「暁美さん、昨日話したさやかのことだけど、二日前から失踪してるらしいんだ」
ほむら「…」
恭介「街中で見かけたりしなかったかな…?」
ほむら「いいえ、見てないわね」
恭介「そっか…ありがとう」
―放課後
帰りのHRが終わると、鹿目さんはすぐに出て行った。
あの焦りようからしても、鹿目さんはさやかを探しているのかもしれない。
もしかしたら、昨日用事があると言ったのも失踪を知っていて探しに行こうとしたからか…?
それから、今日は暁美さんもさっさと帰ってしまった。
僕は…
教室を出る前に
1志筑さんに何か安価内容で話す
2教室内の他の人(安価師弟)に安価内容で話す
3探す
a.路地裏
b.駅
c.繁華街
d.鉄塔
e.廃工場
f.公園
g.景色のきれいな展望台
h.隣町の風見野
4帰宅
5自由安価
下1レス
------
寝る
次回は25日(水)20時開始予定です
1
さやかの失踪について何か知らないかたずねる
---------
今日の開始は少し遅くなりそうです
変更か中止の可能性はありますが、一応0時予定と書いておきます
志筑さんにもさやかのことを知っているか聞いてみよう。
恭介「…志筑さん、二日前からさやかが失踪してることは知ってる?何か知らない?」
仁美「えっ、さやかさんが…? いえ、初めて聞きました」
鹿目さんはあの様子からして知っているかと思ったんだけど、
志筑さんは知らなかったか…。
恭介「そっか…」
仁美「私の方でも、さやかさんの居場所について調べてもらえるよう家の者に頼んでみます」
さすがお嬢様だ…。話してみてよかった。
恭介「ありがとう、心強いよ」
仁美「いえ、こちらこそ教えてくれたことに感謝いたしますわ」
僕には恋はまだ出来そうにないけど、
これからもこうして良いクラスメイトとして話していければと思う。
教室を出る前に
1志筑さんに何か安価内容で話す
2教室内の他の人(安価師弟)に安価内容で話す
3探す
a.路地裏
b.駅
c.繁華街
d.鉄塔
e. 立体駐車場
f.廃工場
g.公園
h.景色のきれいな展望台
i.隣町の風見野
4帰宅
5自由安価
下1レス
恭介「…じゃあ、アドレス交換しようよ」
仁美「え…」
恭介「何かわかったら連絡を入れてほしいんだ」
仁美「あ、はいっ」
★仁美の連絡先を入手しました
恭介「…それに、君とはこれからも良い関係でありたいから」
恭介「あ、今更こんなこと言われてもって思うかもしれないけど……」
仁美「いえ…とても嬉しいですわ。そう言ってくれて安心しました」
仁美「……本当に、恐れることも後悔することもなかったのに」
恭介「…え?」
仁美「…いえ、これは私のことではありません」
?
恭介「じゃあ、そろそろいくね」
仁美「ええ、ではまた」
さやかを探そう。
―立体駐車場
恭介「さやか、いる?」
恭介「いるなら返事してくれ、さやかー!」
名前を呼びながら探し回ったけど、さやかの姿はなかった。
下1レスコンマ判定
5の倍数 連絡
0~10 遭遇・まどか
恭介(…)チラ
携帯で時間を確認する。
恭介(あまり遅くまで外を探し回って家族を心配させるわけにもいかない。
暗くなる前に探し出したいけど…)
次はどこを探そうか…
【16時】
a.路地裏
b.駅
c.繁華街
d.鉄塔
【現在地】立体駐車場
f.廃工場
g.公園
h.景色のきれいな展望台
i.隣町の風見野
下1レス
―路地裏
普段だったら絶対に行かないような狭くて薄暗い場所。
恭介(あ…ここは)
前に読んだ喧嘩のあった場所、か…。
つくづく物騒な場所だ。できればさやかにはこんな場所にいてほしくないけど…。
下1レスコンマ判定
0~30※発見
31~40遭遇
10の倍数(40以上) 連絡
恭介「!」
下1レスコンマ判定
奇数イベントフラグ
――…
――!!?
恭介(なんだ…これは……)
確かに今まで見ていたのはただの殺風景な路地裏だったのに。
―景色が…変わって……
恭介「!」
目の前に、大きな門のようなものがある。
見覚えがある。あれが凱旋門だということはわかる……
しかし何故今このわけのわからない不気味な景色とともに僕の目の前にある?
恭介「っ…!」ジリ
そして、何故そこから気味の悪い化け物が出て…
僕に近づいてくる……!?
後ずさった拍子にバランスを崩して倒れた。
しまった。あまりの状況に気をとられすぎて、杖を突いていたことを完全に忘れていたな…
恭介(だ、駄目だ…逃げないといけないのに…… 身体が動かない…!)
――!
恭介(………あれ?)
――――――
下1レスコンマ判定
0~30 ※好感度補正+30(実質0~60) Changeable
さやか「……」
最低だ。魔女に囚われてるのが恭介だって知って、一瞬戦うのを躊躇ったなんて。
でもそんなこと言ってられない。正体を知られたっていい。見殺しになんてできるわけないんだから―
剣を強く握って――
1自分の道は自分で切り拓く―戦闘を安価で行う。良い結果ならとても進めやすくなるが、悪くなる可能性も…
2運命通り―戦闘結果は固定。
下3レス中多数決
------
寝る
次回は27日(金)20時くらいから予定
--------
今日は中止にします
次回は28日(土)14時から予定です
少し待っててね… 魔女なんかに恭介は絶対に傷つけさせないから…!
魔力[10/100] 【状態:傷心】
狙う敵:
1魔女
2人型使い魔複数
3ムンク使い魔複数
Aエッジ:近接戦闘。安価指定がなければデフォルトで二刀流スタイル。
Bスティンガー(魔力-5):魔方陣を生成し、加速して突っ込む
Cシューティングスティンガー(魔力-1):刃を射出する
D上空に飛ぶ(魔力-5):魔方陣を生成し、飛び上がる。
E無限旋律:傷が出来たときに自動で回復する。魔力は回復時に自動消費。気づかないうちに魔力を使いすぎる危険性有。
下1レス
こいつを殺さないと終わらない…!
さやか「…ッ」ブンッ
ガンッ、ガンッ…――
両腕を振るい斬り付ける。
金属が硬い壁に叩きつけられる音が響く。
さやか「――!」バッ
後ろから使い魔が――
1無視
2近づいてきた使い魔(人型)を倒す(コンマ0~40で先手を取られる)
Aエッジ:近接戦闘。安価指定がなければデフォルトで二刀流スタイル。
Bスティンガー(魔力-5):魔方陣を生成し、加速して突っ込む
Cシューティングスティンガー(魔力-1):刃を射出する
D上空に飛ぶ(魔力-5):魔方陣を生成し、飛び上がる。
E無限旋律:傷が出来たときに自動で回復する。魔力は回復時に自動消費。気づかないうちに魔力を使いすぎる危険性有。
下1レス
振り向きざまに斬り付ける。
使い魔はバラバラになって崩れ去った。
さやか「!」
後ろに大きく振った身体を戻して魔女への攻撃に移ろうとしたところで、
門の中から何かが飛び出てくるのを見た。
さやか(っやば…)
1回避を試みる
2魔方陣を生成して上へ跳ぶ(魔力-5)
3魔方陣を生成して横へ逃げる(魔力-5)
4自由安価
下1レス
魔方陣を生成し、素早く跳び上がった。
魔女の攻撃が間一髪で足の下を通り抜けた。
魔力[5/100] 【状態:傷心】
1下へ全力でたたっ斬る。攻撃後の隙は大きい。
2体勢を整える
3シューティングスティンガー+体勢を整える(魔力-1)
4自由安価
下1レス
全力を込めて下へ剣を振るう。
さやか「はぁぁあああああッ!!」
硬い門が大きく欠け、その部分の破片が落ちた。
さやか「はぁ……ッ、はぁ…っ 、っく…」
地面に着地すると同時に一瞬力が抜け、ぐらりと倒れそうになった。
でも、まだ駄目だ。休むにはまだ…。
――っ!
使い魔が近づいてくる。後ろから。門から生み出されたのが。
門が上から消えていく。使い魔を残して魔女が逃げようとしてる。
させるか……
―――逃がさない!!
再び魔方陣を描き、近づく使い魔も振り切るほど速く突っ込む。
既にひびの入っていた門の壁は更に砕かれ、消えかかっていた部分が戻った。
門をガンガンと叩くように切り付けていくと、
それはただの大きな破片になり、そして最後には爆発を起こして消えた。
魔力[0/100] 【状態:傷心】
1恭介に声をかける
2何も言わずに去る
下1レス
――――――
恭介(なんだったんだ、今のは……)
僕の目の前にいた化け物は、一瞬横切った何かによって裂かれた。
そして、“何か”によって門は壊され、門も化け物もあのおかしな景色も全部消えた…。
……何なんだこれ…。状況をまとめようとすればするほどわからない。
それに、さやかの声も聞こえたような……
さやか「大丈夫だった?恭介」
恭介「さやか……?」
探していたさやかだ。
コスプレのような格好をしている。“何か”って、やっぱり……
さやか「傷もないみたいでよかった。じゃあ、恭介… さようなら 」
恭介「まっ、待ってくれ!ずっと探してたんだ!
さやか、君は今まで一体なにをしていたんだい?行方不明になってみんな心配してるんだよ!」
さやか「でも、もうあたしは必要ないから」
恭介「必要ない…?何を言ってるんだよ」
さやか「……」
少しだけ沈黙が流れる。
さやかの表情が少しだけ曇ったことに気が付いた。
さやか「――だって、恭介には仁美がいるでしょ?」
恭介「は……?」
仁美?なんで今志筑さんが出てくるんだ…?
さやか「…ごめん…こんなこと言っちゃって。
ほんとに…あたしって……」ギリッ
さやか「……あたしは恭介が無事だったならそれでいいの! 今度こそ、じゃあね!」
さやかは、泣きそうな表情をしていたかと思うと、
急に笑顔を作って明るい声で言った。
僕には何もわからないけど、さやかが今何か大変なことに巻き込まれてて、無理していることくらいはわかる。
…今呼び止めないと、またすごく遠いところへ行ってしまう気がする…
・恭介「【下1レス】」
恭介「さやかは何か勘違いしてるよ!」
さやか「え…?」
恭介「志筑さんとの交際はお断りしたよ。さやか、僕には君が必要なんだ!」
さやか「―――…… ほん、とうに…? えっ? 断ったの?仁美の告白を…?」
恭介「うん。さやかがどうしてあのことを知ってるのかはわからないけど…」
恭介「とにかく、必要ないとか言わないでくれよ。
さやかは大切な幼馴染で僕のファン1号だ。少なくとも僕には絶対に必要だ」
さやか「……」
恭介「鹿目さんも心配しているし、志筑さんも探してくれている。勿論君の親だって」
恭介「だから、さやかが“必要ない”なんてこと、絶対に無いんだよ」
必要ない、か……。
そうだ、僕も思っていた。
バイオリンを弾けないと知ったとき、僕はたしかに人生に絶望して自殺しようとした。
バイオリンを弾けない僕なんて要らないと思っていた。
看護師に見つかって止められたけど……
退院してからも、ブランクで腕が落ちたのがすごく悔しくて…
さやかは一体、何に絶望しようとしているんだろう…?
幼馴染でずっと一緒に居るから、さやかのことは全部知ってると思っていた。
さやかはいつのまに僕の知らないところでここまで深い悩みを抱えてしまったんだろう?
・恭介「【下1レス】」
CDまだ机の上です・・・(>>181)
------
恭介「さやか、後で君に渡したいものがあるんだ」
さやか「渡したいもの…?」
恭介「僕が君にプレゼントするために作った曲だ。僕の君への想いが全て詰まっている」
恭介「僕は君に酷い八つ当たりをしてしまった。
それでも君は僕のことを見捨てずに毎日お見舞いに来てくれた」
恭介「そんな僕が君を必要ない、なんて思うとでも思っているのか?」
さやか「……」
さやかの頬や鼻が赤くなって、目からじわりと涙が溢れた。
幾筋も涙が伝っていく…
さやか「ありがとう… 必要だって言ってくれて、すごく嬉しい。
それに、あたしのために曲なんて……」
恭介「…帰ろう。まずは帰って、みんなを安心させてあげよう。
そうしたら、僕の家にも来て欲しいんだ。さっき言ったCDを渡すから」
さやか「―――………でもね」
―――…もう、無理みたい」
恭介「…………え」
そう言った顔があまりに悲しそうで、穏やかで、言葉を失った。
――――
――
………曲が聞こえる。バイオリンだ。
そこにいるのは… 僕?
恭介(…そうだ、さやかは)
恭介「さやかッ!!」
さやか「――」
目蓋は閉ざされ、身体には全く力が入っていない。
気絶しているのか?それに、ここは?
「下がって」
聞き覚えのある声が後ろから聞こえた。
恭介「っ……?」
あまりの光と音と熱と風に、僕は反射的に片腕で顔を覆っていた。
恐る恐る腕を下ろす。さっきのは、目の前で何かが爆発したんだ……
いつのまにか、あの曲もコンサートホールも僕に似た影もなくなっていた。
さやかを抱えて薄暗い路地裏に居た。
そうだ、さやかは大丈夫なのか?
恭介「さやか…っ」
ほむら「…無駄よ」
恭介「暁美さん…?なんで君が… それより、どういう」
ほむら「それは、もう死んでいるわ」
恭介「……、」
そんな馬鹿な、と思った。
確かめるのが怖かった。徐々に温もりの消えていく身体を認めるのも……
突然現れた暁美さんは、それ以上何も言わずに
地面に落ちている何かを拾って、いつもと変わらぬ様子で足早に去っていった。
さやかの死は納得がいかなかった。
あれから、暁美さんに問い詰めてみても何も答えることはなかった。
結局僕は何も知らないままだ。
さやかが何に関わっていたのか、今でさえ何も知らないまま失ってしまった。
『でもね、もう無理みたい』
さやかは、一度はこちらの手を掴みかけたのに。
さやかに気づくのが遅かったということなのか?
でも、それなら僕はどうしたらよかったのだろう。
何か行動を起こすには、僕は何も知らなさ過ぎた。
―END―
――――――
あんなになってからやっと気づくなんて、あたしはほんとにバカだった。
でも、不幸ではなかった。
みんなに暴走して迷惑かけて傷つけて、自分も傷ついて…色々遅すぎたけど、最後に気づくことができたから。
恭介に“必要”だって言ってもらったから。
あたしは、気づかれずに死んでしまう不幸な人魚姫にはならなかった。
でも、CDは聴いてみたかったなぁ…。
恭介の作ったあたしの曲って一体どんなだったんだろう。
もう聴けないから…今度はあたしが恭介に最後に曲を贈ることにした。
少しは聴いてくれたかな……
――でも、魔女になったらなにをしてしまうかわからないから…
恭介が危険な目に遭う前に誰かに倒してほしいな。
・主人公
【上条恭介】
美樹さやか(契約・魔女化)
イベント【芸術家の魔女:BadEnd+】
END - 幸せな人魚姫
イベント・エンド分岐
12日放課後~14日23時の魔女化までになんとかすればhappy end。 以上
それ以前に何かできるか…?
○さやか探しイベント
出没高確率時間 18~20時立体駐車場
19~20時公園(まどか)
ハズレ確定場所 ~18時立体駐車場
駅
風見野
イベントフラグ ~18時繁華街・路地裏
タイムリミット(門限) 20時
魔女化 23時(駅)
○イベント『芸術家の魔女』
固定戦闘結果 → 負傷(大)で勝利
結果と展開
負傷(大) →化け物呼ばわりするあの酷い話。展開次第では魔法少女の真相にグイグイ入っていくこともあるか?
魔力0 →終了後魔女化。その後の話によって細かくエンディング分岐
敗北 →杏子が助けにくる
エンディング
・人魚姫 :人知れず魔女化
・幸せな人魚姫 :説得成功、しかし魔力0
・正義の魔法少女 :芸術家の魔女戦敗北後、恭介と話さない
・大切な幼馴染 :説得成功
・僕の自慢の魔法少女 :…何が起きた
-----------------------
情報量的に、恭介編はまともにやると行動限られすぎて難易度激高だなぁ。。。
次回は29日(日)14時から予定です
1セーブデータからロード
かずみ編【6日(水)朝】 ※Good・NearGood未クリア物語
[獲得した補正:魔力コントロールLv2・格闘Lv1]
Homulilly編【二周目の世界】 ※Good・NearGood未クリア物語
QB編【ワルプル後から再開。翌日へ】【指定場所からロード】 ※暫定END
中沢編【ワルプル後から再開。翌日へ】【指定場所からロード】
[獲得した補正:成績関係の結果の補正が+18]
2新主人公で別物語
3芸術家戦からやりなおす(1回のみ)
下3レス中多数決
時系列・設定選択
主人公
【Charlotte】
1未設定
2安価指定
下1レス
Charlotte「まだチーズ見つからないのです?」
Pyotr「…」コクン…
Charlotte「はぁー…。お菓子はいっぱいあるのに、
一番欲しいものはずっと手にはいらないままなのです」
Pyotr「…」
Charlotte「Pyotrは喋らないし…」
Pyotr「…」
Charlotte「やっぱり、任せきりじゃなくてシャルも動いたほうがいいのかなぁ。何かしようかな」
・自由安価
下1レス
Charlotte「その前に、シャル一人でどこまで動けるのか確認したほうが良いかもしれないのです」ピコーン
Charlotte「……」トテトテトテ…
Charlotte「この姿ではとても動きにくいのです…。
動くなら本体の姿で移動したほうが良さそうかも」
1着ぐるみから出る(+自由安価内容)
2このまま(+自由安価内容)
下1レス
Charlotte「外の様子を確認しよう」
Charlotte「…危ないから、本体は見せないで行こう。
この姿だと油断する魔法少女が多いのです」
Charlotte「外は…」
(現在地)
1病院
2歩道橋
3路地裏
4駅
5繁華街
6鉄塔
7立体駐車場
8廃工場
9公園
下1レス
Charlotte「えーと…どうやらここは公園のようなのです」
1その辺にいる人を結界に招いてみる
2結界の外に出る
3自由安価
下1レス
Charlotte「この見た目なら多分、人間の子供にも好かれるはず…」
Charlotte「お菓子を出して持っていこう」トテトテトテ…
子供「ぬいぐるみさん…?」
Charlotte「…」チョイ つ
子供「おかし…くれるの?」
Charlotte「…」コクン
子供「わぁ、ありがとう」
Charlotte(この子供の親も友達も近くにいないし、完全に油断してると思うけど…)
1結界に誘う
2この場でばくり
3結界の中に戻る
4自由安価
下1レス
Charlotte「…」ピタッ
子供「ぬいぐるみさん?」
Charlotte「…」
子供「…ついてくるの? かわいいなぁ」
Charlotte(…どっかにチーズがあるといいな)
子供「あ、ブランコあいた~。ぬいぐるみさんといっしょにのろう」
Charlotte(…はやくここから出ないかな。
ここにはチーズどころか食べ物出してる人どこにもいないのです…)
Charlotte(………いつまで乗ってるんだろうこの子。ちょっ、酔う…)
下1レスコンマ判定
偶数 魔法少女
カァー、カァー…
子供「たのしかったぁ~」
Charlotte「……」
子供「おかあさん、そろそろ迎えにくるかな」
・・・・。
子供「おそいなぁ…」
1自由安価
2何もしないで一緒に待つ
3結界の中に帰る
下1レス
Charlotte(この子は、お母さんを待っているみたいだけど…)
Charlotte(この子の家も、お母さんがどこにいるかもシャルはわからないのです…)
1自由安価
2何もしないで一緒に待つ
3結界の中に帰る
下1レス
Charlotte「…」チョイ つ
子供「またおかしくれるの?」
子供「ありがとう、ぬいぐるみさんやさしいね」
Charlotte(シャルは魔女だし、もしおなかすいていたら食べてるところなんだけど…。
そういわれるのは悪い気がしないのです)
Charlotte(でも、本体見せたら怖がられるかな)
子供「…あ、おかあさん!」
Charlotte(来たみたいです)
母親「ごめんね、仕事遅くなっちゃって…。待ったよね」
母親「…ところで、そのぬいぐるみは?それにそのお菓子も…誰からもらったの?」
母親「知らない人から物もらっちゃダメでしょ」
子供「知らない人じゃないよ!これは、ぬいぐるみさんがくれたんだよ!」
母親「え…?」
子供「今日、ぬいぐるみさんとおともだちになったんだ!とってもやさしいんだよ」
Charlotte「……」
母親「またそんな嘘をついて…」
子供「嘘じゃないもん!」
1自由安価
2何もしない
下1レス
母親「今回は何もなかったからいいけど、
今度からは知らない人からなにか渡されてももらっちゃダメだからね」
子供「嘘じゃないのに~…」
母親「…じゃあ、帰るわよ」
子供「ぬいぐるみさんも一緒にかえろ~」
―家
子供「…」ぎゅ~
Charlotte(苦しいのです…)
母親「ずっと抱きしめて、本当にそのぬいぐるみが好きなのね…」
子供「だって、おともだちだもん」
子供「はじめてできた、おともだちだもん…」
Charlotte(おともだち……)
母親「…早く手を洗ってきなさい。チーズケーキを買ってあるから」
Charlotte「!」
母親「それとも、さっきのお菓子でおなかいっぱい?」
子供「ううん、手あらってくる!」
母親「食べるときはぬいぐるみは置きなさい。汚しちゃったら困るでしょ?」
子供「でもぬいぐるみさん、おかしくれたもん」
母親「ぬいぐるみは食べられないの」
Charlotte(折角のチーズだけど…母親の見ている前で食べるとバレちゃうな)
Charlotte「…」
子供「わかった、置く…」
母親「でも、お友達にわけてあげようとしたのはえらいわ」
母親「明日からまた入院で、寂しくなると思うけど…ぬいぐるみを傍においておけてよかったわね」
子供「うん!ぬいぐるみさんがいるからさみしくないよ!」
子供「あ、それと…入院してからも、またチーズケーキかってきてね」
子供「ぬいぐるみさん、きっと大人の人が見てるから動いてくれないんだよ。
二人だけになったら動いてくれると思うから」
母親「はいはい」
【夜】
この子は、身体が弱くて病気がちで入院をくりかえしていて友達ができなかったらしいのです。
そして、また明日から入院……
シャルも病院は知っています。
たまに、“看護婦さん”の格好をしているPyotrがいるからです。
もしかしたら、シャルも魔女になる前は入院していたのかもしれません。
そうだったら、シャルにはお友達がいたのかな?
…魔女になってからの、今のシャルにはお友達がいませんでした。
毎日ずっと結界の奥の部屋にいて、たまに入ってきた魔法少女を返り討ちにしたり、人間を襲ったりしただけです。
Pyotrはしゃべらないし…
でも、魔女の生き方は、人間を食べるだけではないようです。
お友達をつくることができたのです。それに、これからは大好きなチーズも食べられるのです。
子供「チーズケーキ、また買ってきてくれるって」
Charlotte「…」
子供「そしたら、いっしょにたべようね。
ぼくのだいすきなおかしだから、きっとぬいぐるみさんも気に入るよ」
Charlotte「…」コクン
子供「おやすみ、ぬいぐるみさん」
…おやすみ。
――――……
――…
「ここから魔女の反応がある!」
「魔女が病院にとり憑いたらヤバいって……マミさんが! それに恭介も入院してる病院なのに…!」
「わたし、マミさん呼んできます!」
――――………
―END―
---------------
シャル(なぎさ)の口調がすごく難しい…
最後に不穏なのが残りましたが、どうなったかは想像に任せます。
魔女の反応はあっても、結界展開してないし本体まで辿り着けたとも限らないしね。
次回は2日(月)14時からを予定です。
良いお年を。
あけましておめでとうございます
1セーブデータからロード
かずみ編【6日(水)朝】 ※Good・NearGood未クリア物語
[獲得した補正:魔力コントロールLv2・格闘Lv1]
Homulilly編【二周目の世界】 ※Good・NearGood未クリア物語
QB編【ワルプル後から再開。翌日へ】【指定場所からロード】 ※暫定END
中沢編【ワルプル後から再開。翌日へ】【指定場所からロード】
[獲得した補正:成績関係の結果の補正が+18]
2新しく物語を始める
3恭介編芸術家戦からやりなおす(1回のみ・次からは選択肢に出ません)
下3レス中多数決
新主人公
・まどか☆マギカ登場キャラ
・おりこ☆マギカ(無印)登場キャラ
・かずみ☆マギカ登場キャラ
・上記作品中のモブ
・オリキャラ
・百江なぎさ
・神名あすみ
↑のキャラから一人選択。
同キャラ2回以上選択も可能。
下2レス
時系列・設定選択
主人公
【呉キリカ】
1未設定:安価で色々きめていく。だれたらすまん、力量不足です
2Chaos:なんかところどころアフォな雰囲気漂う未設定。色々気にするな!
指定から
3契約直後
4契約前
5劇場版後改変世界
6安価内容設定
下2レス
―教室
生徒が席についていて、教師が前で出席をとっていて。
特にいつもと変わらない朝の風景。
生徒は教室の中に集まり、廊下には殆ど人はいない。
しかし今廊下では、この教室に向かっている生徒の足音が響いていた。…遅刻してきた生徒だ。
出席もとり終わり、今日一日の予定なんかを大まかに告げて教師が教室から出て行こうとしたとき。
その生徒は入ってきた。
1キリカ「【下2レス】」
2何も言わず席に着いた
下2レス
「呉、また遅刻か」
何も言わずにただ自分の席についた生徒に、教師は少し呆れたように言った。
この生徒―キリカが遅れてくるのはよくあることだが、一時間目も始まる前に来るというのは
彼女にしてはまだ早いほうだった。
『別にいいじゃん、まだ授業も始まってるわけじゃないんだし。』
そのため、キリカは心の中で毒づいた。
口に出しては折角教師が教室を去ろうとしているのに面倒だ。
そうしてまたいつもどおりの一日が始まった。
―――……
―――
やっと授業が終わった。
正直良くわからなかったけど、適当に聞いたり聞かなかったり、
寝ていたりしていたらいつのまにか終わっていた。
キリカ(早く帰ろう)
1帰宅
2寄り道
a駅前のデパート
bハンバーガー屋
c繁華街
d景色のきれいな展望台
e公園
f隣町の風見野
3自由安価
下1レス
キリカ(コンビニに寄ってから帰ろう)
―コンビニ
置いてある雑誌の表紙を一通り見る。
あまり興味をひくものはない。
キリカ(芸能人が何やったとかどうでもいいよ…私に関係ないし。
なんでそんなので騒いでられるかな)
キリカ(…お菓子でも買って帰ろう)
いくつか選んでレジに向かう。
下1レスコンマ判定
0~50ドジ
財布をあけて気づく。
キリカ(……あ、小銭が多いな)
チャリチャリと音をさせながら財布の中を掻き回して10円玉を掴んでいく。
後ろにも人がいる。あまり時間をかけるわけにもいかない…
キリカ(あれ?これ何枚目だろ… 1,2… あと…)
キリカ(――あっ)
バシャ…
キリカ「……」
財布の中身をぶちまけてしまった。
無駄に枚数のたくさんある小銭どころか整理されていなかったレシートまで床に散らばる。
後ろから不満の声が上がる。
キリカ(最悪だ、早く拾わないと)
屈んで拾おうとすると、誰かが近づいて…
さっと手伝ってくれた。
その人は
1美国織莉子
2鹿目まどか
3暁美ほむら
4美樹さやか
5巴マミ
6上条恭介
7それ以外(安価内容)
下2レス
「あ、あの、これ……」
拾ってくれたのは、小さい女の子だった。
キリカ「う、うん、」
礼も言う前に、その子は母親と思われる女性に乱暴に手を引かれて行ってしまったので、とりあえず先に会計を済ませる。
…でも普通、こういう時は褒めるんじゃないの?“いいことしたね、えらいね”って。
「…なんだよ」
女性から威圧的な声をかけられた。こっち見るなと言いたげだ。
そんなに見つめていただろうか。
……でもわかった。“普通”じゃないんだ。
あの子の妙に怯えた様子も、カリカリとしている母親の様子もやっぱりどこかおかしい気がする。
1礼を言う
2店を出る
3自由安価
下1レス
とりあえず、さっきのお礼だけ言っておこう…。
キリカ「あ、ありがとうございました…」
母親は、フン、とため息をついて女の子を連れて出て行った。
キリカ「…」
私も帰ろう。
―自宅
【16時半】
家に帰ってきても特にやることはない。
さっき買ったお菓子でも食べながら、ゲームでもするくらいだ。
キリカ(あ、またランキング抜かされてる…)
このゲームも飽きてきたかな…
1自由安価
2特にやることはない
3翌日へ
下1レス
それにしても、さっきの。
キリカ(あの子、いい子だった…)
珍しく良い人に出会ったと思う。
なのに、あんな母親に怯えて……
キリカ(あんな奴、拉致でもされちゃえばいいのに)
虐待だとか、強い奴が弱者を虐める行為は許せない。子供がかわいそうだ。
1自由安価
2特にやることはない
3翌日へ
下1レス
でも、そう思っても私は結局何も出来ない。
何かやるだけの勇気もなくて、いつも考えていることは自分が傷つきたくないということだけ。
――生きてる価値ないよね。
――どうせ居ても居なくても良い存在だ
――いや、生きてると他の人に迷惑かけるんじゃないかな?
キリカ「………あ」
そうだ、死のう。
―廃ビル前
…………。
………。
あれ?ここはどこだろう。なんでこんなところで寝ているんだ?
外に出たんだっけ…? あれ?でもなんで外になんか?
何か夢を見ていた気がする……
―――!
思い出した。
ビルの屋上からここを見下ろしていた。そして、何の躊躇もなく飛び降りた。
……のだが、それは一人の少女によって邪魔された。
それから、押さえようとするその人にもひどく抵抗していた気がする…。
今となっては、どうしてあんなことをしようとしたのかわからない。
まるで何かがとり憑いていたようだ…。
キリカ(そうだ、あの人……)
命の恩人だ。あそこまで迷惑をかけてしまったのだからちゃんと礼をしないと…
なんか、今日は助けられてばっかりだな…。
割と良い人は居るのかもしれない。
自分が人との係わり合いを避けていただけで。
その少女は…
1美国織莉子
2巴マミ
3鹿目まどか
4暁美ほむら
5佐倉杏子
下2レス
朧気だけど、確か見滝原の制服を着ていた気がする。
同じ学校の生徒ならきっとまた会えるだろう。
そうしたら今度こそちゃんと言おう。“あの時は助けてくれてありがとうございました”、って…。
このあと
1自由安価
2翌日へ
下1レス
―一日目終了―
・虐待を受けていると思われる女の子(とその母親)に出会った
・何故かいきなり自殺しようとしたが、同じ学校の生徒に助けてもらった
【現在確定済みの要素】
・契約していない
・魔女/魔法少女のことを知らない
---------
ここまで
次回は4日(土)14時からを予定です
浅古小巻も登場するのかね?
-------
すみません
本日の開始時間は18時に変更します
>>340 あまり見滝原舞台の中で魔法少女を増やすのも大変だし色々矛盾も生まれてくるので、
基本おりこからは無印のみのキャラで勧めるつもりです
(もしかしたらモブに近い形でそれっぽいキャラは出すかもしれないけど)
―翌日
登校途中にも昨日の人の姿を探してみたけど、
それらしい人を見つけることはなく学校に着いてしまった。
キリカ(学年もわからないし、どこで待っていれば来るかもわからないけど…)
まだ始業までには時間があるので、一度学校の中をまわってみることにする。
下1レスコンマ判定
5の倍数 遭遇
キリカ(会わなかった…か)
見逃した、ということは無いと思う。
あの時の記憶は昔見た夢のようにぼんやりとしているが、そこまで個性の無い容姿をしていたわけではない。
見れば絶対に判る自信はある。
キリカ(もう教室に着いている…かな)
…戻ろう。
帰りのHRが終わる。
今日は特に何の委員会もなかったはずだから、下で待っていればじき来るだろう。
部活とかやっていたらそれで遅くなる可能性はあるけど……
下駄箱前。
たくさんの生徒が帰ろうとしている中に、姿を探す…
キリカ「…!」
来た…!
キリカ(声、声かけなきゃ)
まずは呼び止めるだけでいい、
そしたら、『あの時は助けてくれてありがとうございました』って…!
下1レスコンマ判定
奇数 一人
キリカ「あ、」
「じゃあ、行きましょうか」
「はいっ!」
他の人も一緒にいるんだ。
キリカ(いやいや、でも関係ないし…呼び止めないとっ)
キリカ「あの!」
「…え? 私に何か用かしら」
『あの時は助けてくれてありがとうございました』!
『あの時は助けてくれてありがとうございました』!
キリカ「えーと、あの時は、」
「ああ、あなたは昨日の!」
「マミさん、昨日別れた後人助けしたんですか?」
キリカ(あ、名前マミっていうんだ…)
マミ「ええ、ちょっとね」
キリカ「あの時は助けてくれてありがとうございました」
マミ「いえいえ、無事で良かったわ」ニコ
なんとかお礼は言えた…。
1キリカ「【下1レス】」
2自由安価
3帰宅
下1レス
ちょっとセリフミスってるんで348の修正から
--------
キリカ「あ、」
「じゃあ、行きましょうか」
「はいっ!」
他の人も一緒にいるんだ。
キリカ(いやいや、でも関係ないし…呼び止めないとっ)
キリカ「あの!」
「…え? 私に何か用かしら」
『あの時は助けてくれてありがとうございました』!
『あの時は助けてくれてありがとうございました』!
キリカ「えーと、あの時は、」
「ああ、あなたは昨日の!」
キリカ「あの時は助けてくれてありがとうございました」
マミ「いえいえ、無事で良かったわ」ニコ
なんとかお礼は言えた…。
「マミさん、昨日別れた後人助けしたんですか?」
キリカ(あ、名前マミっていうんだ…)
マミ「ええ、ちょっとね」
キリカ「昨日のことなんだけど、なんであんなことしたのか自分でもよくわかんなくて…。
別に今自殺したいとか思ってないから」
気がついたら倒れていたんだ。何をやったのかを思い出したのもその後で…
今考えても謎すぎる。何か薬を服用したわけでもないし、ただいつもどおり家にいたはずなのに。
マミ「そうなの…。でもそれなら良かったわ」
もうあんなことがないといいんだけど…。
いつの間にか死ぬんじゃないかとか、また誰かに迷惑かけるんじゃないかとか考えると不安だ。
1キリカ「【下1レス】」
2自由安価
3帰宅
下1レス
ちゃんと話せた…はずだ。
キリカ(また何か買ってから帰ろう…)
―――…
――…
―自宅
買ってきたチーズを一片食べながら、本でも読む。
ページを捲っているけど、昨日のことを考えてしまってあまり内容が頭に入ってこない。
少し読んだところですぐに閉じてしまった。
…だってあれは絶対におかしい。
キリカ(考えすぎるのもよくない…かな)
考えたところで何かできるとも思えないし、別のことを考えよう。
例えばそう、今日の帰りに話せたマミさんのこととか。
学校生活は適当に過ごそうと思っていた。交友も拡げないつもりだった。
この生活に何も変化なんて起きないと思っていた。
でも、あれは少し変化があったと考えてもいいのかな?
一緒に居た後輩に比べれば随分と接点は少ないけど…
キリカ(って、これも結局昨日のことが発端か…)
1翌日へ
2自由安価
下1レス
テレビでもつけるか。
キリカ(この時間はニュースか)
何か政治の話題をやっていた。良いニュースではないらしい。
キリカ(美国議員ねえ、聞いたことくらいはあるけど)
不正を働いて、追求逃れるために自殺か。
あまり世間の事情とかに関心はないけど、
時事問題に疎すぎるのも損することがあるかもしれない。
1翌日へ
2自由安価
下1レス
---------
自分から起こす行動のみでお願いします
テレビも面白くない。
ニュースかドラマの再放送くらいしかやっていない…。
少し出かけてこよう。
・行き先
a駅前のデパート
bハンバーガー屋
c繁華街
d景色のきれいな展望台
e公園
f隣町の風見野
g昨日の廃ビル
下1レス
--------
ここまで
次回は8日(水)17時から予定です
つまり、品詞に気を付けながら読めば、この文は、バッファローの地に暮らすバッファローたちの社会的階級に見られる上下関係を描写したものとして解釈することができる。
{{Indent|
[Those] (Buffalo buffalo) [whom] (Buffalo buffalo buffalo) buffalo (Buffalo buffalo).<br />
{{small|(バッファローのバッファローがおびえさせるバッファローのバッファローは、バッファローのバッファローをおびえさせる)}}<br />
[Those] buffalo(es) from Buffalo [that are intimidated by] buffalo(es) from Buffalo intimidate buffalo(es) from Buffalo.<br />
{{small|(バッファロー出身のバッファローは、バッファロー出身のバッファローにおびえているが、バッファロー出身のバッファローをおびえさせている)}}<br />
Bison from Buffalo, New York, who are intimidated by other bison in their community also happen to intimidate other bison in their community.<br />
{{small|(ニューヨーク州バッファロー出身のアメリカバイソンは、同じコミュニティー出身のほかのアメリカバイソンにおびえているが、同時に同じコミュニティー出身のほかのアメリカバイソンをおびえさせてしまっている)}}
}}
動物のバッファローを「人間」に置き換え、動詞の "buffalo" を "intimidate" に置き換えれば、この文の理解はより容易になるであろう。
{{Indent|
"Buffalo people [whom] Buffalo people intimidate [also happen to] intimidate Buffalo people."<br />
{{small|(バッファローの人々におびえるバッファローの人々は、同時にバッファローの人々をおびえさせている)}}
}}
文の意味を変えないように、動物の "buffalo" の代わりに "bison" を、動詞の "buffalo" の代わりに "bully" を用い、市名の "Buffalo" をそのまま残せば、次のようになる。
{{Indent|
'Buffalo bison Buffalo bison bully bully Buffalo bison'<br />
{{small|(バッファローのバイソンがいじめるバッファローのバイソンはバッファローのバイソンをいじめる)}}<br />
'Buffalo bison whom other Buffalo bison bully themselves bully Buffalo bison'. <br />
{{small|(他のバッファローのバイソンがいじめるバッファローのバイソンは彼ら自身、バッファローのバイソンをいじめている)}}
}}
この文の構造をさらに理解するためには、"Buffalo buffalo" を何でもいいから他の名詞句に置き換えてみればよい。他の "Buffalo buffalo" をおびえさせる "Buffalo buffalo" を指す代わりに、"Alley cats"(野良猫)、"Junkyard dogs"(猛犬)、"Sewer rats"(ドブネズミ)を使ってみよう。するとこの文は次のようになる。
{{Indent|
"Alley cats Junkyard dogs intimidate intimidate Sewer rats." <br />
{{small|(猛犬がおびえさせる野良猫はドブネズミをおびえさせている)}}
}}
上の文が、'Buffalo buffalo Buffalo buffalo buffalo buffalo Buffalo buffalo' と同じ文構造、意味を持っているのである。
同音異字によるわかりにくさのほか、この文は以下の理由により、語法を理解するのが難しくなっている。
# 動詞の "buffalo" があまり一般的でない上に、この語自体が複数の意味を含んでいる。
# 名詞の "buffalo" の複数形に "buffaloes" を用いず、単複同形として動詞の "buffalo" や地名の "buffalo" と同じ形を取っている。
# "buffalo" の複数形は "buffaloes" でも良いのにも関わらず、あえて動詞と同じ形を持つ "buffalo" を含んでいる。
# 文中に冠詞や明確な複数形など、構文上重要な手掛かりが存在しない。
# カンマを打たないことで、文の流れがつかみにくくなっている。
# 結果的に袋小路文、つまり文を読み返さずに、さっと読んだだけでは意味を捉えることができなくなっている。
# この文では、ある集合についての[[全称記号|全称的]]な叙述を行なっているが、そこからさらに第2の集合(おびえさせられたバッファローによっておびえさせられているバッファロー)を導き出している。この第2の集合は、当初の集合と同じものとも違うものとも解釈可能である。
# 大文字を無視すると意味の判別が曖昧になる。形容詞の "buffalo" には "cunning"(悪賢い)という意味もあり、この用法によって文を解読すると次のようになる。'Buffalo bison [that] bison bully, [also happen to] bully cunning Buffalo bison'{{small|(バイソンがいじめるバッファロー出身のバイソンは、悪賢いバッファロー出身のバイソンをいじめる)}}
# 関係詞節が中央に埋め込まれており、理解しにくくなっている。
゙'. '.;`i i、 ノ .、″
゙'. ,ト `i、 `i、 .、″
| .,.:/"" ゙‐,. ` /
` .,-''ヽ"` ヽ,,,、 !
、,、‐'゙l‐、 .丿 : ':、
、/ヽヽ‐ヽ、;,,,,,,,,,-.ッ:''` .,"-、
,r"ツぃ丶 `````` ../ `i、
,.イ:、ヽ/ー`-、-ヽヽヽ、-´ .l゙`-、
_,,l゙-:ヽ,;、、 、、丶 ゙i、,,、
,<_ l_ヽ冫`'`-、;,,,、、、、.............,,,,、.-`": │ `i、
、、::|、、、ヽ,、、. ```: : : ``` 、.、'` .|丶、
.l","ヽ、,"、,"'、ぃ、、,、、、、.、、、.、、、_、.,,.ヽ´ l゙ ゙).._
,、':゙l:、、`:ヽ、`:、 : `"```¬――'''"`゙^` : ..、丶 .l゙ `ヽ
,i´.、ヽ".、".、"'ヽヽ;,:、........、 、、...,,,、-‘` 、‐ |゙゙:‐,
,.-l,i´.、".`ヽ,,,.".` `゙゙'"`'-ー"``"``r-ー`'": _.‐′ 丿 ,!
j".、'ヽ,".、".、"`''`ー、._、、、 、._,、..-‐:'''′ .、,:" 丿
゙l,"`"`''ヽヽ"`"` ```゙'''"ヽ∠、、、、ぃ-`''''": ` 、._./` ._/`
`'i`ヽヽヽ`''ーi、、、: : 、.,-‐'` 、/`
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: `‘"`―---------‐ヽ``"''''''""
--------------
8日来られなくてごめんなさい
これから少しリアルが忙しくなりそうなので、次回までには間が空くことになりそうです。
次回の日付と時間はは来週中には書きます。
-----------------
次回の予定の知らせ、お待たせしました
29日(水)15時からとさせていただきます
----------
お久しぶりです
そろそろ始めます
―繁華街
ここならお店もいっぱいあるしそうそう暇することはないだろう。
…制服姿の友達同士やら、恋人同士っぽい二人組みやらがたくさんいるけど、
にぎやかな場所に一人というのはまあいつものことだから気にしない。
下1レスコンマ判定
0~25 マミさん(with後輩)
マミ「あら、さっきぶりね」
キリカ「あ、君は…」
マミ「一人? 気をつけてね、ここらへんは物騒なことも多いから」
キリカ「うん……」
1「【自由安価】」
2さようなら
下1レス
キリカ(いい人だな…)
すごくいい人だ。本当に心配してくれていている…
今まで一人でいいなんて思ってきたけど、
やっぱりあんなのは信じることから目を背けていじけていただけで。
この人とだったら……
キリカ「あの…っ」
マミ「?」
キリカ「あの、もしよかったら、私と友達に…」
キリカ「友達になってください!」
マミ「…え?」
キリカ「あ、もしよかったらでいいんだけど…」
マミ「え、ええ、全然良いわよ。これからよろしくね」
お…オッケーもらえた!
勇気を出して言ってみるものなんだな…。
マミ「じゃあ、自己紹介しないとね。私は3年の巴マミ」
キリカ「呉キリカです。…あ、同じく3年です」
マミ「呉さんね。こちらは私の後輩なの」
つれている人物
1鹿目まどか・美樹さやか
2鹿目まどか・暁美ほむら
3鹿目まどか
下3レス中多数決
さやか「二年の美樹さやかですっ」
まどか「鹿目まどかっていいます」
さやか「まどかも二年、あたしの親友でクラスメイトです」
キリカ「うん、よろしく…えっと、二人は」
マミ「同じ部活とかいうわけじゃないんだけど、まあちょっとね。
最近はこうして一緒にいるの」
1「【自由安価】」
2さようなら
下1レス
キリカ「ぬいぐるみ…好きなの?」
マミ「ぬいぐるみ?」
キリカ「その肩の」
マミ「これね、これは…私の友達なの」
キリカ「友達…」
キリカ(ぬいぐるみが?)
マミ「変かしら?」
キリカ「いや、そういうわけじゃないけど」
マミ「そうね…、その話はまた追々ね。もう無関係ともいえないし」
キリカ「はあ…」
あれ?もしかしてマミさんってそういう方向の人…
マミ「変な話してごめんなさいね。じゃあ、私たちは用事があるからまた」
キリカ「うん、また」
…一緒に行動するのはどうかと誘おうかとも思ったけど、用事があったなら仕方ない。
―――
まどか「キリカさんに、話しなくてよかったんですか?」
マミ「こんなとこでいきなり言っても混乱しちゃうでしょうし。
それとキュゥべえ、強引に勧誘しちゃダメだからね」
QB「強引にはしないさ、あくまで僕は本人の意思を尊重しているつもりだよ」
マミ「それならいいんだけど、キュゥべえちょっと急かしたりすることあるじゃない」
QB「僕としては決断は早いほうが良いんだけどね」
マミ「もうっ」
―――
さて、折角来たんだから一人でも楽しまないと。
というかずっと一人だったのだから、今更だけど。
これからどうしようか?
1本屋にでも寄ろうか
2クレープ食べよう
3ゲーセン寄ろう
4雑貨屋にでも寄ろうか
下1レス
本屋にでも寄ろうか。
キリカ(なんか新刊とか出てたっけ)
よみもの ※複数有り
1適当なラノベとか漫画とか
2雑誌
3参考書
4自己啓発本
5ボールペン字練習本
6その他(自由安価)
下1レス
ラノベやら漫画やらの所謂サブカル系のコーナーを見ていくつか買った。
…マミさんとかあの後輩達は、こういう話通じる人がいるだろうか。
キリカ(こういう話好きでもおかしくはないと思うけどな)
まあ、なんというか、ちょっと痛いけども心の何かを擽るような系統のアレね。
……あれは甘い毒だ。好きなキャラが眼帯キャラとか包帯キャラとかばかりになったりするのも仕方が無いのだ。
【19時】
このあと
1クレープ食べよう
2ゲーセン寄ろう
3雑貨屋にでも寄ろうか
4帰宅
5翌日へ
下1レス
次は雑貨屋に寄ろう。
色とりどりのキラキラしたアクセサリとか、インテリアとかを見ていれば
それだけで楽しめるのだから最高だ。
勿論、それで財布に優しければとても嬉しい。
こういう店で女が揃って『かわいいー』とか言ってべたべたしている図は寒気がしていたが、
マミさんたちとならそれも悪くないような気がしてきた。
今度こそ誘ってみようか。
この黄色いリボンとか、合うと思うんだけどな。
【19時半】
このあと
1クレープ食べよう
2ゲーセン寄ろう
3帰宅
4翌日へ
下1レス
もう暗いし、そろそろ帰ろう。
―自宅
帰ってから読む本は、外に出る前よりも頭に入って楽しめた。
―といっても普通の本に比べれば内容の薄いラノベだけど…
色々悩んでいたことも漸く吹き飛んだようだ。
『友達になってください!』
あのとき自分がちゃんと言えたことに、少しだけ驚いている。
これから、この生活の中で何かが変わっていくのだろうか。
『――』
これから思うように上手く関われるだろうか。
仲良くなりたいと思う度にどうしてもチラつくあの影は、消えるだろうか…。
1翌日へ
2自由安価
下1レス
―二日目終了―
・人間関係 【New】
巴マミ:仲良くしたい/いい人
鹿目まどか:マミと仲の良い後輩
美樹さやか:マミと仲の良い後輩
虐待を受けていた子:他人(顔見知り)/いい子
※好感度はキリカ→他人へのもの
【現在確定済みの要素】
・契約していない
・魔女/魔法少女のことを知らない
・ループ時間軸
・?????排除済み
------------
ここまで
ボールペン字練習本は、最近買ったものだったりする
次回は30日(水)15時からを予定です
--------
訂正
次回は30日(木)15時からを予定です
―翌日
始業までにはまだ時間がある。
それまでどうして過ごそうか。
行動
1マミのクラスに行く
2まどか・さやかのクラスに行く
3自分のクラスに行く
下1レス
三年のフロアをまわってみる。
もうマミさんは来ているかな。クラスも聞いておけばよかったか…
キリカ(…あ)
居た。
一人みたいだ。なんて声をかけよう…。
・自由安価
下1レス
キリカ「お、おはよう…!」
マミ「あら、呉さん。おはよう」
話す or行動
1自由安価
2おまかせ
下1レス
キリカ「………」
挨拶はできた、しかし話題が思い浮かばない。
携帯を取り出す。何か話のネタになりそうなことがあるかもしれないし…。
別に逃げたわけじゃない。断じて無い…。
……ニュースの一覧をざっと見たところ、
スポーツの話題やら何かの事件やら事故やらの記事があった。
これを話題に何か話せるだろうか…。スポーツとかあまり詳しくないけど。
とりあえず、掲示板でも見よう。
1気づいたら朝だった
2娘がかわいくない
3パン派の人集まれー
4【悲報】万引き犯に逃げられる
5俺の料理がくそまずい
6スレ立て(安価内容でタイトルと中身)
話すor行動
7自由安価
下1レス
……って!
折角ここまで来て、挨拶までできたのに無言で携帯いじってるなんてやっぱよくない!
キリカ「…」パタン
とりあえず携帯をしまう。
そして何か言おう、何か…。さっきのニュースのことでもいいか…。
キリカ「えっと… なんか見滝原本線の駅で事故があったって」
マミ「事故?」
キリカ「確か自殺って話だったかな…」
マミ「そうなの…」
マミの表情が少し沈んだ。やっぱり優しい人だ。
顔も知らない他人のことなのに、どうしてこんなに心配できるんだろう…。
自殺なら余所で迷惑かけずにやればいいのに、なんて冷たいことを考えたと知ったら引かれてしまうだろうか。
キリカ「通学には支障なかった?」
マミ「ええ、私は電車通学じゃないから」
キリカ「それはよかった」
まあ、支障あったら間に合ってなかっただろうけど。
マミ「そろそろ授業が始まるわね」
キリカ「うん、クラス戻るね」
カバンを取って後ろを向いたところで、声がかけられる。
マミ「………さっきの話だけど」
マミ「もし自分の意思で飛び降りたんじゃないとしたら…」
キリカ「……」
ああ、そういえばもう忘れていたけれど、私も自殺しようとしたんだった。
それもよくわからずに。
キリカ「それは……確かに悲しいかも」
マミ「…ええ」
そうか、マミさんはそのことを考えていたのか。
―放課後
1帰宅
2マミのクラスへ
32年のフロアへ
4寄り道
a駅前のデパート
bハンバーガー屋
c繁華街
d景色のきれいな展望台
e公園
fコンビニ
g隣町の風見野
5自由安価
下1レス
―マミのクラス
キリカ「マミさん」
マミ「あら、来てくれたのね」
話すor行動
1おまかせ
2自由安価
下1レス
マミ「今日も鹿目さんたちと約束があって、これから合流するつもりなの。
校門まで一緒に帰らない?」
3人、仲良いんだな。
キリカ「うん」
マミ「じゃ、いきましょっか」
並んで廊下を歩く。
今日も用事があるようだけど、マミさんはいつも忙しいんだろうか。
マミ「呉さんはお料理とかする?」
キリカ「いや…あんまり本格的なのは」
マミ「私はお菓子作りとか好きで、よく作るのよ」
マミ「それで、明日お茶会とかどうかしら?
少し、ゆっくり話しておきたいこともあるしね」
1了承
2拒否
下1レス
特に用事も無いし、断る理由も無い。
キリカ「いいよ。甘いものも、好きだし」
マミ「そうなの。それなら丁度良かったわ」
話…なんだろう。長い話なんだろうか。
家にまで招かれるなんて、これは結構仲良くなれているということなんだろうか。
仲良く……。
こういうのが久しぶりすぎて、感覚がよくわからなくなってきている。
さやか「あ、マミさん! と、キリカさんも一緒なんですね」
マミ「ええ、校門までね」
こちらを見つけると、まず美樹が小走りで駆け寄ってきた。
少し遅れて鹿目も駆け寄る。
話すこと
1自由安価
2とくになし
下1レス
-----------------
ここまで
次回は2日(日)15時からを予定です
--------------
すみません、今日は中止にします
次回は3日(月)18時からを予定です
ほんっとすみません!
明日もダメなこと忘れてたー…
次回は4日の火曜日18時からの予定に変更します
キリカ「三人の約束って、どんな用事?」
さやか「まあ、ちょっと野暮用をね」
キリカ「野暮用…?」
遊びとかではないらしい。…多分。
ただ遊びに誘いたくないためのごまかしだったりはしない…はず。
さやか「そうですねー、まあなんというか… 人助けっすかね」
キリカ「人助け…?」
まどか「そういっても、まだわたしたちはマミさんについていっているだけだけどね…」
さやか「まあそうだけどねー」
マミさんに?
マミ「ふふっ、なんだか妙な言い方になってしまっているけど変に誤解しないでね。
ちゃんと明日話すから」
暫く何も返せないでいると、マミが苦笑しながら言った。
明日の話って、そのことについてなのかな。
こうして話していると早いもので、もう校門の前だ。
私と三人で別方向の道に別れる。
マミ「呉さんはそっちの道なのね。じゃあ、また明日学校で会いましょう」
さやか「さようなら!」
まどか「また明日」
キリカ「うん、また明日…」
手を振る姿を見送ってから背を向けた。
…明日また学校に行くことを楽しみに思うなんて、いつ以来だろう。
「――呉キリカ」
別れてから数分、帰る途中で後ろから呼ぶ声がして振り返る。
声の主は、同じ制服を着た、長い黒髪の綺麗な女子生徒だった。
キリカ(…どこかで会ったっけ)
何か用があるのかと思ったが、沈黙を保ったまま真っ直ぐにこちらに目を向けている。
まるで睨んでいるような鋭い表情だ。こちらを見る瞳は氷のように冷たい。
思わず目を逸らしてしまったが、相手のほうは眉一つ動かさない。
何か言ったほうがいいか…と思ったところで漸く次の言葉が発せられる。
「何のつもりなの」
予想もしなかった問いに、更になんて返したらいいかわからなくなる。
名前をフルネームで呼ばれたくらいだから、人違いなんてこともないだろうし。
1「【安価内容】」
2とりあえず次の言葉を待つ
3無視して帰る
下1レス
キリカ「どちらさまですか?」
駄目だ、会っていたとしても完全に忘れてしまっている。
「私のことは知らないのね」
「それならそれでいい。私のことはどうでもいいの。それより貴女が何の為に巴マミに近づいたか、よ」
マミさんの知り合い?
でも何の為に近づいたか、なんて言われても。
…それともまさかそういう関係だったりするのか?
キリカ「……私はただ…友達になれたらってだけで」
更に鋭く睨まれる。
睨んでいるような、じゃない。明確に敵意のある視線だ。
思わず後ずさって、それから数秒そのまま再び沈黙が訪れた。
「…………」
今まで真っ直ぐに見ていた目線が、すっと下のほうに移動したのがわかった。
意識的に目を逸らしていたのに気づけたのは、敵意と言うか敵意以上のナニカというか、
とにかく向けられていた恐ろしかったそれが外されたからだろう。
それから逃れて僅かに安心したのも束の間…
――突然、こちらに向かってきた。
動けずに固まっていると、手を掴まれた。
それも両手…
キリカ(えっ、何… なんなの?)
「…そう…。…ならそれ以上もう関わらないで」
何かを確認するかのように私の手を見ると、彼女は掴んでいた手をあっさりと解放した。
関わらないで…?
会った事も無い、しかも名乗る気すら無いような人にそんなことを指図される謂れは無い。
たとえ彼女がマミさんの“そういう関係の人”だったとしてもだ。
当然聞くつもりはないけど、しかしこの人には何故かただならぬ威圧感がある…。
「と言っても聞かないでしょうから、これだけ覚えておいて」
「魔法少女になったら命は無いと思いなさい」
……は?
何いきなり真顔で魔法少女って…。
1「【安価内容】」
2とりあえず次の言葉を待つ
下1レス
キリカ「…魔法少女って何?」
あの敵意が冗談とは思えない。何かの隠語だろうか?
でも、知らないものに“なるな”といわれてもわからないんじゃあ意味がないじゃないか。
「知らないなら今は知らなくていい。関わられること自体がこちらとしては不本意」
キリカ「……何故?」
「明日は忙しくなるし、面倒ごと増やされても困るの。
それでもここまで近づいてしまったから、これでも譲歩しているのよ」
踵を返して歩き出す。
「……敵対しないことを願うわ」
そして、数歩歩いたところでそう言った。
………何かヤバそうな人だ。
完全に姿が見えなくなってから、目線だけで相手を後退らせるほどの威嚇ってできるんだなーとか
気の抜けたことを考えた。
敵対しないことを願うとか言っておきながら敵対心向けているのは向こうじゃないか。
キリカ(…ていうか、殺されるんじゃないかと思った…)
そして、敵意以上のナニカとは、きっと殺意なんだろうと思った。
あれ、マミさんの知り合いなのだろうか。
どう考えてもあの人がヤバそうな世界に関わっていることは確かだ。
マミさんとは関係ないと思いたい…というかあったらすぐにでも断ち切って欲しいと思う。
でも私もその世界に関わろうとしていた…?
あんな殺意滾らせられるほどに?
これから
1帰宅
2翌日へ
3自由安価
下1レス
―三日目終了―
・人間関係 【New】
巴マミ:“友達”/いい人
鹿目まどか:知人
美樹さやか:知人
黒髪美人:危険
虐待を受けていた子:他人(顔見知り)/いい子
【現在確定済みの要素】
・契約していない
・魔女/魔法少女のことを知らない
・ループ時間軸
・?????排除済み
―翌日
階段を上りながら、自然に昨日のことが思い浮かぶ。
また明日、と別れたあのときのことを思い出すと心が弾む。
しかし、あの長い黒髪の奴の不穏な言葉も思い出して少し不安になる。
向かうクラスは…
1マミのクラス
2まどか・さやかのクラス
3自分のクラス
下1レス
あの二人のクラスに行ってみよう。
もう着いていれば、二年のフロアを歩いていれば見つかるだろう。
廊下をややゆっくりと歩きながら教室内を覗いていると、
桃色と水色の髪の二人が話している姿が見えた。
もう少し見てみると、どうやらそれ以外にももう一人いるらしい。緑髪の上品そうな子だ。
1安価内容で声をかける
2二人だけ呼び出す
3他の子と話しているなら今はいいや
下1レス
他の子と話しているなら今はいいか。
階段の方へと戻っていく。
向かうクラスは…
1マミのクラス
2自分のクラス
下1レス
―教室
さて、何してよう。
1寝る(放課後へ)
2携帯
3自由安価
下1レス
勉強、しとくか…。
授業よくわかんないし。
キリカ(そういえばそろそろ英語当てられる順番だったっけ…)
―――…
教室に入ってきた教師に『珍しく真面目だな』とか言われたのは、あれは一応褒め言葉だったのか。
周りはぎゃーぎゃーと無駄にでかい声で喋っていて、勉強道具を出している人など居なかった。
いつも以上に声がうるさく感じる。こっちは頭を使っているというのに。
こうしていると優等生にでもなった気分だ。
そうしてやがてチャイムが鳴り、朝のHRが始まる……
―放課後
事前に見ておいたおかげで、授業はスムーズに進んだ。
いつもは当てられたら沈黙の時間が1分くらいは流れていたものだ。
周りには時間稼ぎになるから丁度良いとも思われていたようだけど…
マミ「呉さん、一緒に帰りましょう」
キリカ「うん、…」
返事をしてから昨日あの人に言われたことを思い出した。
二人でいるところをあの人に見られたら、また何か言われるか…?
キリカ「…」
マミ「? どうかした?」
キリカ「いや…」
あの人のこと、今日話のついでに相談したほうがいいかな。
マミさんに話してどうにかなるかというのは別だけども…
-----------
ここまで
次回は5日(水)18時からの予定です
―マミのマンション
マミ「さあ、上がって」
キリカ「お邪魔します…」
マミ「紅茶を淹れてくるわね、少し待ってて」
案内されたのは、高級そうなマンションの一室。
巴マミとフルネームの表札のあるその家の中は、広く綺麗だ。
マミ「お砂糖はいくつ?」
1 3つ+ジャム3杯
2 1つ
3 2つ
4 無しで
下1レス
キリカ「無しで」キリッ
マミ「あら、大人なのね」
キリカ「別に…」
…自分にだって少々味音痴な自覚はある。
こういう場面でいつもどおりの答えを言うと、毎回驚かれるからだ。
だからなんとなく見栄を張ってしまったけど…。
キリカ(うわ、全然甘くない)
当然か。砂糖入れてないんだし。
マミ「甘いもの好きって言ってたから、少し意外だったわ」
キリカ「ケーキの甘みがあるから」
さも無糖派のように、言い訳をさらっと口走ってしまっているのはなんでだろう…。
マミ「そうね、わかるわ。砂糖を入れないほうが味を楽しめるものね」
マミさんも入れないらしい。
ていうかそうだよケーキ。早くケーキの甘みを…!
キリカ「あ、ケーキいただきます」
一口口に運ぶ。たっぷりと生クリームの乗ったシフォンケーキだ。
生地がふんわりしていて美味しい。
マミ「私のお気に入りのお店のなの。お口に合うと嬉しいのだけど」
キリカ「うん、すごく美味しい」
これなら甘くない紅茶もなんとか…!
マミ「…じゃあ、本題に入るわね」
キリカ「うん…」
マミの表情が真剣なものへと変わる。
マミ「前にあなた、自殺しそうになったことがあったじゃない?」
マミ「私、あれの原因を知っているの」
キリカ「え…?」
マミ「これから変なことを言うし、驚かないで欲しいのだけどね…」
マミ「あれの原因は魔女なのよ」
キリカ「え?」
マミ「現実味のない話だけど、いきなり原因もわからず自殺なんてすることも
十分現実味のないことだとは思えないかしら?」
マミ「事実、そういうことが色んなところで起きて大勢の犠牲が出てる。
原因不明の自殺や事故なんかは、魔女に操られていたということが多いの」
確かにあのことは、自分でもなんだかよくわからないことだった。
でもいきなりそんな話をされても、さすがに荒唐無稽すぎてすぐ納得するなんて無理だ。
…でも。
『魔法少女になったら命は無いと思いなさい』
これはあの人の言っていた“魔法少女”というのと何か関係があるのか?
関係があるとしたら、この話はこれ以上聞いては気がする。関わってはいけない気がする。
でも、逆に聞かないと駄目な気もしていた。
キリカ(やっぱり……マミさんはあの人と何か関係が…)
マミ「それでね、またありえないことを言うけれど」
マミ「…実は私は魔法を使えるの」
マミさんが折角何か大事なことを話してくれるのだから、それは聞きたい。
でもそれ以上に強烈に、物騒な言葉と視線が思い返される。
キリカ(駄目だ…――)
“魔法”…そして私たち、“少女”
ここまで来たら言おうとしている言葉はもうわかる。でもきっとそれは駄目だ。
QB「そして僕が魔法の使者、キュゥべえ」
キリカ「――!」
あの時のぬいぐるみが、いつのまにか現れていた。
QB「マミの言っていた魔女を倒すのが、“魔法少女”の使命なんだ」
キリカ「……なんで、そんな話を」
だから、聞いちゃ駄目なのに。
関係無い人なんかにそんな話はしない……
QB「君にも魔法少女の素質があるんだ。
だから僕と契約して…」
QB「魔法少女になってくれないかい?」
キリカ「…………」
マミ「もうっ、キュゥべえはまたそうやってすぐに勧誘する…
急かしちゃダメだって言ったでしょ?」
QB「魔法少女になると、魔女との戦いの使命の代わりに、
なんでも願い事を一つ叶えられる」
QB「君も叶えたい願いがあったら、僕がいつでも叶えて上げられるよ。
だから、考えておいてくれ」
マミ「いきなり言われても困るわよね…。
だからまずは私の魔女退治を見学するのはどうかと思って」
マミ「昨日と一昨日の用事はそれ。
あの子たちも魔法少女の素質があって、見学についてきているの」
あの二人にも…。
キリカ「そ、そう…なんだ」
…どうしたらいいんだろう。
一応、断ったほうがいいのかな…
キリカ「…、」
『マミさん!!今病院にグリーフシードがあって、それでさやかちゃんが残ってて…!』
いきなり聞こえた鹿目の声に思わずびくっと肩が跳ねた。
すぐ近くから聞こえた気がしたが、見回しても姿は無い。
マミ『なんですって…!
わかったわ、すぐ向かうから!』
耳元か、それよりも近くで聞こえた気がしたそれマミにも聞こえていた。
そして、応えたマミの声も今までと同じ口から出した声ではなかった。
これは魔法の一種なのか… どこまでも現実的じゃないけれど。
マミ「私たちは病院に向かうわ。
弱っている人の多い病院で魔女が現れたら目も当てられないことになる」
マミ「それに美樹さんもそこに残っているの」
マミ「見学は明日からと思っていたのに予想外に早まってしまったけど
呉さんもついてこない?」
『それ以上もう関わらないで』
『魔法少女になったら命は無いと思いなさい』
キリカ(私は……)
1ついていく
2私は、関われない
下3レス中多数決
キリカ「…」
何も言わずについていく。
断れなかった。いや、断らなかった。
関わってはいけないとしても、マミさんの行動は、ただ危険が迫った人と自分の後輩のための行動で。
それなのに一人だけで行かせるのは、できなかった。
まどか「キリカさんも一緒にいたんですね。魔女の話は…」
マミ「丁度済んだところよ」
QB「さやかが中心部に居ればテレパシーで連絡がとれる。
結界内の状況はわかりやすくなるけど、完全に魔女が孵化してしまえばさやかが危険だ」
マミ「ええ、急ぎましょう!」
鍵もかけないまま、飲みかけの紅茶もそのままで駆けていった。
―お菓子の魔女結界
マミ『美樹さん、病院に着いたわ。
鹿目さんにキュゥべえ、それに呉さんも一緒よ』
マミ『そちらの状況は?』
さやか『まだ、結界が出来たときから15分はグリーフシードのままで変化はありません』
QB『まだ時間はありそうだね』
マミ『そう… もう、今回は無茶しすぎよ』
まどか『さやかちゃん、大丈夫?』
さやか『大丈夫大丈夫、ていうかちょっと暇してたとこだよ』
マミ『こら、美樹さん。魔女退治は命がけなんだからそんなこと言わないの。
いつでもちゃんと危機感を持たなきゃダメよ。特にそんな状況なら尚更よ』
さやか『すいません、でもいてもたってもいられなくて…』
マミ『本当、今でもすごく心配してるんだから…。無事そっちに着くまでは全然安心できないわ』
QB「今はまだ魔力は使わずにこのまま進もう。卵を刺激してしまっては孵化を早めてしまう危険性がある」
マミ「了解よ」
キリカ「…魔女って、卵生なんだ」
…何言ってるんだろう私。
理解を超える状況が多すぎるからか、何かすごく場違いなことを言っていた。
でも種っていってるのに、とか更にどうでもいいことまで思い浮かぶ。
マミ「どうやって増えているのかはわからないけど、そうなのかしらね…
グリーフシードは魔女の核で、倒すとまた卵の状態に戻ってしまうわ」
QB「でも倒した後の状態なら安全だよ。寧ろ、魔法少女の魔力を回復するために必要なものでもあるんだ」
キリカ「…へえ…」
二人…いや、一人と一匹?はそんな問いにも真面目に答えていた。
マミさんの家に来てからの話だけ聞いていると、魔法少女というのが
日曜朝のアニメか何かに出てきそうなほどの純粋な正義のヒーローの活動にしか聞こえない。
キリカ「…倒せるの?」
マミ「ええ、それが使命だから。倒してみんなを守らないと」
QB「心配なら、君も契約すれば勝率はグッと上がるよ」
キリカ「それは…まだ考えておく、けど」
けれど、きっとそれだけの簡単な話でもないのだろう。
昨日の彼女みたいな、ああいう人もいる。寧ろ…
後ろから足音が響く。それに気づいたマミさんが立ち止まる。
マミ「…なんであなたも居るのかしら」
マミ「暁美さん」
キリカ「!」
後ろを振り返ると、昨日のあの黒髪の美人が居た。
「……」
険悪そうな張り詰めた空気が漂う。二人は仲良くは無いらしい。
こちらも睨まれたけれど一瞬だ。存在を確かめた程度のものだろう。
マミ「…手柄を横取りしにきたの?」
「今回の獲物は私が狩る。貴女達は手を引いて」
マミ「無理な相談ね。大事な後輩を待たせているの」
「その子の命は保障する」
マミ「信じると思って?」
ポウッとマミさんの手の中が金色に光ったと思うと、
暁美と呼ばれた彼女の足元を地面から生えたリボンが掬い上げ、細い身体を縛り上げた。
「馬鹿…、こんなことやっている場合じゃ」
呻き声が上がった。
逃れようと身じろげば、更にリボンが食い込む。
そういう機能になっているらしい。
マミ「怪我させる気はないけど、あんまり暴れると保障しかねるわよ」
あれだけ恐ろしいと思っていた彼女が、
今は身動き一つ碌にとれずにマミの魔法によって捕らえられている。
そのことは“魔法少女”というもの自体に感じていた私の中の恐怖を小さくした。
二人は関わっているというよりはただのライバルなんだろうか?
これなら、暁美さんがなにを言ってきてもマミさんが守ってくれる気もする…。
キリカ(それで……良いのかな)
昨日感じたあの身に纏う異常な気迫は、マミさんには感じたことがない。
下1レスコンマ判定(頭脳補正+1・実質0~31)
0~30 何かに気づく
『明日は忙しくなるし、面倒ごと増やされても困るの』
…あ。
忙しくなる…って、まさか。
あれがこのことを指しているなら。
暁美さんは今日魔女が出ること昨日のうちに知っていた?
そしてマミさんがここに来ることも……
キリカ「…えっと、あの人って」
マミ「あれは暁美さん。
最近ここに来た魔法少女なんだけど、ああいう人もいるのよ」
マミ「さっき言ったグリーフシードは貴重だから、手柄争いになることも多いの」
マミ「それに、彼女はグリーフシードを独占しようとして、
魔法少女を増やさないために鹿目さんたちに変なことを吹き込んだり、キュゥべえを襲ったりもしていたのよ」
マミ「もし呉さんも何か言われたら、気にしないでね」
キリカ「……前からああいうことがあったの?」
マミ「ああいう、っていうと?」
キリカ「途中で手柄を横取りにくる…っていうのは」
マミ「それは今まではなかったけど…」
なら、何故今回だけ手を引くように言いに行くという
不自然な“予定”を考え実行したのか?
…何か嫌な予感がする。
・話すor行動
1自由安価
2黙ってついてく
下1レス
キリカ「あの人を解放してあげてください」
マミ「…どうして? 今話したとおり彼女は危険よ。何をするかわからないわ」
・話すor行動
自由安価
下1レス
キリカ「何かするようだったら私が全力で止めます、だからあの人を信じてあげてください。
このままだと嫌な予感がするんです」
マミ「呉さん、優しいのね」
マミ「…でも止めるなんて、それは無理よ。力を持たない一般人と魔法少女で戦うなんて無茶だわ。
それにあの子、多分強い力を持っているし…」
マミ「もちろん誰とも好き好んで争いなんてしたくないけど、暁美さんには信じられる要素が無いの。
そんな子を信じてもしあなたたちに何かあったら、私には責任が取れない」
マミ「初めて魔法少女同士の抗争を見るのは衝撃があるとは思うけど、
ああして魔法で拘束したのも、やりすぎた対応ではないと思うわ」
キリカ「…」
・話すor行動
1自由安価
2それも一理ある…か
下1レス
キリカ「…確かにその通りだとは思う」
キリカ「でもあの人は一度でもマミさんに危害を加えたことがあるんですか?」
キリカ「一度だけ、たった一度だけ信じてみませんか?
最初で最後でもいいですから信じてみましょう、お願いします」
マミ「キュゥべえは一度危害を加えられているのよ」
マミ「それに私たちが手を引く理由もないもの。暁美さんに譲ってあげる必要はないわ」
キリカ「…」
この“悪い予感”には理由があって、確かに何かを思考したはずなのに。
考えたことを具体的に言葉にできない。説得が得意じゃない自覚は勿論ある。
肝心なときにはなかなか思い通りに振舞えないし、何故かいきなり敬語になるくらいには緊張している…。
…言われてみると確かにマミさんの言うことは正しい。
自分の纏まっていなかった主張なんてボヤけてくるくらいには。
元から考えていたことも確証は無かったし…
さやか『マミさんマミさん、グリーフシードがなんか光ってます!』
QB『そろそろ魔女が出てくる!マミ、変身だ!』
マミ「オッケー、速攻で片付けるわよ!」
マミさんが踊るようにステップを踏むと、ふわりとその場に金色の光が満ちた。
そして、光が収まる頃には華やかな衣装に包まれていた。
マミ「ふっ!」
長い鉄砲のような銃をいくつも出し、
周りに並べて撃っては次を取り、近寄った魔女の手下のようなたくさん居る異形を
撃ち、叩き、見事に蹴散らしていった。
キリカ(すごい…!)
化け物に囲まれているというのに、全然怖さは感じない。
マミさんが圧倒的に強くて、自分に危害が及ぶという考えが起きない。
隣では鹿目もマミの優雅で可憐な踊るような戦いに見惚れていた。
そういえばさっきから大人しかったけど、何か言いたいことでもあったのか…?
扉を潜り、奥に進む。
さやか「マミさん!」
マミ「お待たせ」
QB「気をつけて、魔女が出てくる!」
キュゥべえが言うと、何か小さいものが落ちてきた。
一体どんな化け物が出てくるのかと思ったら、ぬいぐるみ…?
キリカ「あれが…魔女?」
マミ「のようね。さあ、お出ましのところ悪いけど、一気に決めさせてもらうわよッ!」
銃をバットのように振り、ぬいぐるみを飛ばす。
そして飛んだ先の魔女目掛けて数発。
落ちてきたところで頭に一発。
さやか「やったー、マミさんっ!」
さきほどの暁美さんの時のように縛り上げて、そして大きな大砲を向ける。
誰もがマミさんの勝利を確信していた。
マミ「ティロ・フィナーレ!」
キリカ「…… え?」
キリカ(………マミさんが、食べられてる)
ぐちゃぐちゃと音を立てて、大きな化け物に食べられていた。
マミさんの身体、首から上が無い。
いきなりすぎて何が起きたのかわからない。
どうしてこうなった? さっきまで勝利を確信してたのに。
あの化け物は何。なんなの。
Charlotte「…」
化け物がこっちを見た……!?
逃げなきゃと思うのに、身体が動かない…。
死ぬ?死ぬの…?私も鹿目も美樹も、マミさんも。
QB「みんな、早く僕と契約を!」
QB「さやか!まどか!キリカ!」
そうだ、キュゥべえは願いごとを一つ叶えてくれるんだったっけ…
1契約(下1レスコンマ秒数が3の倍数で妨害)
2でも無理
下3レス中多数決
----------
ここまで
昨日のほむらは実は『こいつ未来知ってね?』という疑惑を抱かせるだけのただの伏線係でした
あと次の日がマミ死亡フラグ(シャル戦)という伏線でもあった
次回は6日(木)18時から予定です
-----------
すいません、今日ちょっと遅れます
19時からの予定に変更で
キリカ「……っ、」
でも無理だ
私は何も出来なかった。何も、言えなかった。
「その必要は無いわ」
キリカ「!」
まどか「!」
さやか「!」
冷やかな声色が聞こえた。
艶のある長い黒髪を靡かせて、彼女はこの場に立っていた。
さっきとは服が変わっている。
マミさんのに比べると地味だけど、あれも変身した後の衣装なのだろう。
「あいつを仕留めるのは私」
宣言の後、魔女が新しい獲物を食らおうと口を開ける。
まさか食われたかと思いきや、彼女は遠くの足場に移っていた。
魔女も困惑しているのが見て取れる。
魔女が食らいつこうとするたび爆発し、また彼女は遠くの足場に移る。
瞬間移動か高速移動だかの魔法を使って余裕そうにこの場を逃げながら爆破を続け、
やがて魔女が消えて黒い宝石一つにかわる。
「…」
暁美さんは、何事も無かったかのように制服姿で髪をかき上げていた。
そう、マミさんが死んだなんてことも、先ほどのマミの拘束にかかっていたなんてこともなかったみたいに。
あっさりと倒して、今生きてここに立っていた。
「命拾いしたわね、貴女たち」
感情の籠らない声で言って、
黒い宝石――多分これが魔女の核であるグリーフシードか――を拾い上げた。
隣でしゃくりあげて泣きながら憤っているのがわかる。
さやか「…返せよ」
さやか「それはマミさんのものだ!返せって言ってるだろ、マミさんに!」
まどかは静かに泣いている。…そして私も。
さっきからそうだ。言える言葉が見つからなかった。
「そう、これは魔法少女の為のもの。貴女たちに触る資格なんて無い」
「これでわかったでしょう」
「魔法少女って、こういうもの」
私がマミさんを生き返らせるように願って契約すれば、ってことも頭には浮かんだ。
でも私には、そんなことできない。
まだ一日も経ってないけど、少しだけ理解した。
――“魔法少女”って、やっぱり恐ろしいものなんだ。
―四日目終了―
・人間関係
巴マミ(死亡):“友達”/いい人
鹿目まどか:知人
美樹さやか:知人
暁美さん:危険
虐待を受けていた子:他人(顔見知り)/いい子
【現在確定済みの前提要素】
・契約していない
・魔女/魔法少女のことを知らない
・ループ時間軸
・?????排除済み
―翌日
昼食時間・昼休み
時間通りに起きてしまったので学校に来た。
二度寝なんかしたら嫌な夢を見てしまいそうだった。
でも、朝から何もする気が起きない。
ずっと自分の席でぼーっとしていた。
HRでも、授業中でも、休み時間でも変わらずに。
まどか「キリカさん」
名前を呼ばれて顔を上げると、鹿目が居た。
時計を見ると、昼食の時間だった。
そういえば、さっき鳴った鐘は4時間目の授業の終わりの鐘だったのか。
―廊下
鹿目は、私に着いてきてほしいと言った。
いつも美樹や仲の良い友達(多分あの緑髪の子だと思う)と屋上で食べているらしい。
キリカ「…でも私、今日食べる気しないよ」
まどか「わたしもです…」
ぽつりと言葉を交わす。
マミさんはともかく、後輩とはあまり喋ったことが無かった。
特に、活発で口数の多い美樹と違って、大人しい印象の鹿目とは言葉を交わした覚えが無い。
まどか「……わたし、昨日の戦いが終わったら契約しようと思ってました」
まどか「願い事とかはないんですけど、マミさんを見て、ああいう風に人の役に立てたらなって……」
キリカ「……」
まどか「でも……、わたし…あんな死に方……!」
声が詰まって、涙声が混じってくる。
まどか「今更虫が良すぎるけど……やっぱりわたしには無理で…」
キリカ「仕方ないよ…」
私だって同じだ。あんなの見たらそう簡単に決心なんてできない。
誰だって、死にたくない。
まどか「キリカさんは、今、魔法少女についてどう思ってますか?」
キリカ「……」
1魔法少女にはなりたくない
2魔法少女にはなってはダメだ
3マミさんは立派だった、それは変わらない
4暁美さんにも、魔法少女になったら命は無いって言われているから…
5自由安価
※1つのみ選択
下1レス
キリカ「魔法少女にはなりたくない」
キリカ「私も同じだよ…目の前で、あんなの見たら……」
まどか「ですよね…」
キリカ「…私には、あんなふうになるって知ってるのに命がけでなんて無理だから」
まどか「…それ聞いて、少しだけ安心しました」
それから暫く沈黙が流れる。
小さい足音だけが廊下に響いていた。
まどか「…」
屋上に続く階段の途中で、鹿目が立ち止まった。
まどか「……あの」
まどか「さやかちゃんには好きな人が居て」
まどか「その人、バイオリンの天才って言われてたんだけど…
事故で腕を怪我しちゃって、動かなくなっちゃってて…」
まどか「さやかちゃん、もしかしたらその人のために契約するっていうこともあるんじゃないかって」
まどか「マミさんには『自分の望みをはっきりさせないまま他人の望みを叶えたら後悔する』って
言われて、そのときには思い直したし、それに…昨日のことがあったから今どう思ってるかはわからないけど…」
まどか「それもすごく心配で…」
キリカ「……」
まどか「…あ、こんなこと言われても困るかもしれないですけど……」
キリカ「……いや…私にできることがあれば」
まどか「ありがとうございます」
鹿目は少しだけ安心した顔で礼を言って、再び足を進めた。
……私は頼れる先輩になれるのかな。
自分のことだけでも精一杯なのに。
眩しい金髪、柔らかだけどはっきりした声。
脳裏に姿が浮かぶ。
…マミさんは、頼れる先輩だったんだろうなぁ…。
―屋上
まどか「さやかちゃん、お昼食べてた?」
さやか「いや、折角持たせてくれたし弁当出すまではしたんだけどさ……
なかなか進まなくて」
まどか「そっか…」
何か話すこと
1自由安価
2とくになし
下1レス
QB「やあ、三人とも」
まどか「キュゥべえ……」
まどか「ごめんね。やっぱりわたし、あんなことがあった後だと無理で…」
まどか「怖いの。あんな死に方、嫌なの…。本当に、ごめん。ずるくてごめんなさい…」
キリカ「…私も、魔法少女にはなりたくない」
QB「そっか、君たちの意思はわかった」
QB「僕も無理強いは出来ない。次に僕を必要とする子を探しに行くとするよ」
QB「お別れだね、短い間だったけど、楽しかったよ」
キュゥべえは去っていった。
これで私たちはまた魔法少女とは無関係の日々を過ごすことになるんだろう。
……マミさんの居ないまま。
さっき相談された美樹のことも、白紙に戻っただろうか。
…いや、それはどうだろう。美樹がキュゥべえを必要とすれば、そのときは…
―放課後
1帰宅
22年のフロアへ
寄り道
3マミのマンション
4病院
5他
a駅前のデパート
bハンバーガー屋
c繁華街
d景色のきれいな展望台
e公園
fコンビニ
g隣町の風見野
6自由安価
下1レス
-----------
ちょい飯食ってくる
―病院
見滝原総合病院。見滝原で病院といえばここだ。
美樹の想い人が入院しているのも恐らくここだろう。何か聞けるだろうか。
キリカ(折角私を頼ってきたんだから……)
下1レスコンマ判定
5の倍数 美樹を見かける
受付に聞くのが早いかな…?
キリカ「あの、えっと…事故で腕を怪我した、バイオリンをやってた人ってこちらに入院してますか?」
受付「ああ、上条君のことかしら。学校の友達かな」
キリカ「あ……はい、」
受付「お見舞いでしたら、この紙に名前を書いて下さい」
美樹の好きな…上条本人にも会っておいたほうがいいのかな。
でも、なんて言えばいいんだろう。
キリカ(魔女とか魔法少女とか、いきなり言ったって信じてくれるとは思えない…)
私が行っても当然治療を出来るわけでもないし、契約をするのは美樹だ。
直接的な解決にはならない。
1面会する
2面会はいいので、安価内容でほかの事を聞く
下1レス
質問内容
・自由安価
下1レス
キリカ「あ、面会じゃなくて…」
受付「…では?」
キリカ「聞きたいことがあって来たんですけど」
キリカ「美樹さやかという人は」
1今来てますか? ※1選択時コンマ偶数でもう来ている(面会中)
2来たことがありますか?
3どのくらい来てますか?
4それ以外(自由安価)
下1レス
キリカ「今来てますか?」
受付「今日はまだ来てないわ」
キリカ「そうですか…ありがとうございました」
…これからどうしようか?
1もう少し待ったら来るかもしれない、エントランスで待つ
移動
2マミのマンション
3他
a駅前のデパート
bハンバーガー屋
c繁華街
d景色のきれいな展望台
e公園
fコンビニ
g隣町の風見野
4帰宅
5自由安価
下1レス
もう少し待ったら来るかもしれない、エントランスで待とうか。
学校が終わってからすぐ直行で来たし…
――――……
このくらいの時間は、少し日が傾きかけてきたと思うとすぐに暮れていく。
もう帰ろうかと思い始めた頃、自動ドアのガラスの奥から青髪の少女がやってきた。
さやか「あれっ、キリカさん? もしかしてキリカさんもお見舞いですか?」
こちらに気づくと、声をかけてきた。
手には何か袋を提げている。
話すor行動
・自由安価
下1レス
キリカ「いや、そういうわけじゃないんだけどね、ええと……」
キリカ「上条君に会わせてもらいたい」
さやか「………はい?」
またやってもうた……。
さやか「…ていうか、あれ?恭介のこと知ってるんですか?知り合い?」
キリカ「いや、鹿目から聞いて……」
さやか「まどかから…?それで、会いたいって…なんで?」
キリカ「…………」
なんて…言えばいいんだろう…。
会ったら会ったで、初対面の後輩と何を話せば……。
話すor行動
・自由安価
下2レス
-------
neru
紅茶はミルクと砂糖たっぷりに限る
次回は10日(月)19時からの予定です
おお、久しぶりに繋がった。鯖復旧してらっしゃる…!
次回は4日(火)19時から予定で、開始の前までにレスがなければ安価上506採用です
しかし最近過疎ってるっぽいな…大丈夫だろうか
キリカ「えと…… あ、ていうかさ…」
キリカ「…魔法少女について今どう思ってる?」
さやか「…もしかして、そのことでまどかから相談されたんですか?」
さやか「あたしが恭介のために契約するかもしれないって」
キリカ「…」コク
さやか「確かにそれは考えたんだけどね。
さすがにあんなことがあって、今すぐにとは考えられませんって」
さやか「まだまだ、色々と気持ちの整理もつきそうにありませんし…」
キリカ「…はっきり『契約しない』とは言わないんだ」
さやか「……」
キリカ「…今は考えられないっていっても、もし覚悟が出来たらするかもしれないってこと?」
さやか「まだわかりませんって…」
キリカ「…」
さやか「……いや、正直少しは契約のことも頭にはあります。あ、でも少しですよ?」
さやか「今は一応、契約する気はありません。
でももし契約するとしたら、それはちゃんと後悔しないように考えて覚悟もした上でです」
さやか「だから心配しないでってまどかに言っておいてください」
契約も考えているということか…。
心配しないでとは言うけど、どうしよう?
1「【自由安価】」
2そう伝えておく
【重要箇所】下3レス多数決
------
人いないですねぇ…
内容的に問題ないし511でいっかなあ
しかし重要箇所まで全部下1でいくのも……
22時までにレスなければ511でいきまーす
--------
ここで意見が分かれたか…
次のレスで決定になりますよー
もし23時までにレスが無かった場合、コンマ偶数で511・奇数で513でいきます
----
奇数だったのでもし23時までにレスが無かった場合、513で
キリカ「……ところで、怪我を治す魔法とかってないのかな」
さやか「え? そういえばキュゥべえが転校生…暁美ほむらに襲われたとき、
マミさん怪我を治す魔法を使ってましたけど…」
キリカ「怪我を治すのが目的なら、
契約しなくてもそういう魔法が得意な魔法少女が居れば頼めないかなって思って」
さやか「…でも、マミさん以外に魔法少女なんて知りませんよ?」
キリカ「だよね…」
いや、一人だけ知っている人はいる。
治したのではなくキュゥべえを襲った側だけど…
キリカ(聞けるかな… でもあの人話してくれるかな)
…正直、あんまり話したくは無いけど。
1「【自由安価】」
2「…暁美さんは?」
3「さっきのこと伝えておくね」
下1レス
キリカ「探したら会えないかな…」
さやか「探すって、どうやって?」
キリカ「…あてもなく歩き回ってても、そうばったり会ったりしないよね」
さやか「そもそも変身してないとあたしらには判別つかないもんね。
それにいきなり頼み込んだって協力してくれる可能性も低いっすよ」
さやか「魔法少女ってマミさんみたいないい人ばかりじゃないらしいから尚更です」
さやか「……特に転校生みたいな奴に頼み込んで貸しを作るくらいなら、
ちゃんとあたしの願いで治したいから」
キリカ「でも……」
さやか「うーん… 心配しなくても大丈夫っすよ!」
1「【自由安価】」
2「…暁美さんは?」
2「もしもかなえたい願いが見つかったら相談してね」
3「さっきのこと伝えておくね」
下3レス中多数決【※説得ラストチャンス】
---------
ここまで
専門的なことはともかく、全然進んでないのがわかるだろう?
次回は6日(木)19時からの予定
もし開始までにレスが無かった場合、(このレスの)コンマ偶数で520・奇数で521とします
---------
ごめんなさい!今日は中止にします!
次回は7日の19時予定です。
キリカ「…仮に自分の願いで治したとして、そのことを彼に伝える勇気はあるのか?」
さやか「いえ…それは言わないつもりです」
さやか「だって、『あたしが契約の願いで腕を治した』なんて言っても信じられるわけないし、
あたしはただ恭介の腕が治ってくれればそれでいいんだ」
さやか「恭介が喜んでくれて、また恭介のバイオリンが聴ければ…」
キリカ「本当に… それでいいの?」
契約したら取り消すことは出来ない。
一生その願いのために戦うしかなくなってしまう。それなのに、本当にそれでいいのか?
さやか「『ありがとう』とすら言ってもらえないかもしれないし、
恭介があたしのこと特別に見てくれるってわけでもない。それでもあたしは…」
さやか「………」
美樹は、『それでもいいんだ』とは言い切れなかった。
キリカ「……いいんじゃない?見返り求めても」
さやか「でもさ、あたしが勝手にやることなんだし、
それで『感謝しろ』なんて思ってたらあたしすごい嫌な子じゃん!」
キリカ「…悪いことじゃないよ」
さやか「でも………」
キリカ「そのまま契約したら後悔すると思うよ」
日は更に沈んでいく。
夕焼けの空は、少しずつ紺に染まっていた。
キリカ「……引き止めてごめん。またね」
マミさんは死んでしまった。大切な友達になれるかもしれなかったのに。
もうあんな風に知り合いを失いたく無い。
【18時】
1翌日へ
2帰宅
寄り道
3マミのマンション
4他
a駅前のデパート
bハンバーガー屋
c繁華街
d景色のきれいな展望台
e公園
fコンビニ
5自由安価
下1レス
―コンビニ
帰りにコンビニに寄ろう。
ピロリロピリーン…♪
下1レスコンマ判定
0~20 遭遇・親子
近所のコンビニだが、特に見知った顔が居るということもない。
さて、何を買おうか。
1安価内容で何か
2雑誌
3ひやかし
下1レス
買う物の指定でお願いします
-----
1安価内容で何か買う
2雑誌
3ひやかし
下1レス
適当に回ってみたけど、特に買いたいものも無かったので帰った。
―五日目終了―
・人間関係
巴マミ(死亡):“友達”/いい人
鹿目まどか:後輩
美樹さやか:後輩
暁美さん:危険
虐待を受けていた子:他人(顔見知り)/いい子
【現在確定済みの前提要素】
・契約していない
・魔女/魔法少女のことを知らない
・ループ時間軸
・?????排除済み
―――
―病室
【18時】
恭介「聴きたくなんかないんだよ、自分で弾けもしない曲なんて!」バンッ
恭介は、自身の包帯の巻かれた腕をCDプレーヤーに叩きつけた。
プレーヤーが罅割れ、手が切れて血が滲む。
それをさやかが必死に止める。
さやか「やめて、恭介!」
さやか「諦めなければきっと腕が治って、バイオリンも弾けるようになるよ…!だから」
恭介「…医者から諦めろって言われたのさ。現代の医学ではどうしようもないんだ、って」
恭介「もうバイオリンは弾けない…。奇跡か魔法でもない限り…」
さやか「………あるよ」
さやか「奇跡も魔法もあるんだよ」
窓の奥に小さな影が映る。それに気づいているのはさやかだけだった。
さやかはそこに一瞬目を移し、また恭介に視線を戻した。
恭介「…何言ってるんだよ、さやか。そんなのあるわけ…」
さやか「あたしが奇跡か魔法を起こして治したら、恭介は喜ぶ?」
恭介「………」
恭介は少しの間何を聞かれているのかわからないという顔をしていたが、
それから深いため息をついた。
恭介「喜ぶよ。当たり前じゃないか」
さやか「…」
恭介「本当にそんなことができたらね…!」
恭介「適当なこと言わないでくれよ…。君がそんな人だとは思わなかったよ。
こんな時にそんな冗談言って、何も面白くないよ」
すっかり恭介の表情も声も、軽蔑を込めた冷めたものになっていた。
さやか「じゃあ、その奇跡や魔法に対価があったとしたら恭介はどう思う?」
恭介「…? 対価っていうのが何かよくわかんないけど、そこまでする必要がないだろ」
さやか「ううん、あるよ」
恭介「…そんな話はもういい。早く帰ってくれないか」
さやか(奇跡が起きたって、恭介はあたしが治したなんて思うことはない)
さやか(最初からわかっていたはずだけど…)
さやか(思い切れないのは、あたしの勇気が足りないせいなのかな)
思い切れば全て良い方向に進むのか。
それももうよくわからなくなってきていた。
―翌日
始業までにはまだ時間がある。
それまでどうして過ごそうか。
行動
1自分のクラスに行く
2まどか・さやかのクラスに行く
3マミのクラスに行く
下1レス
美樹たちのクラスに行こう。
この前確認したからどこのクラスかはもうわかる。
教室の外から見てみると、前見たときのメンバーで話しているようだった。
「それで、また午後から検査をしろと家の者が…」
まどか「大変なんだね」
1安価内容で声をかける
2二人だけ呼び出す
3他の子と話しているなら今はいいや
下1レス
内容
・自由安価
下1レス
暫く様子を見ていると、気づきたくない姿に気づいてしまった。
キリカ(…暁美さん…!?)
キリカ(えっ、なんでここに)
どうしよう。こっち来る。
ほむら「……何か用」
いや、そもそも気にしないで堂々としてればよかったじゃないか。
たまたま暁美さんがここに居ただけで、関係ないんだから…。
キリカ(どうしよう…)
キリカ「え……えっと……魔法少女のこと…なんですけど」
ほむら「……何」
冷たい声が更に冷たくなる。
キリカ(早く逃げたい……)
キリカ「詳しく教えてもらおうと―」
ほむら「関わるなと言ったのをもう忘れたのね、貴女」
キリカ「あ……」
キリカ(地雷踏んだ…)
ほむら「こちらに近づかないで。魔法少女にも私にも鹿目まどかにも美樹さやかにも」
ほむら「死にたくなかったら、ね」
キリカ「……」
あれ?
あの初めて会ったときと同じような殺気は勿論ある。
でも、この言葉だけだと、私を心配しているようにも感じ取れる。
実際、魔法少女になったら死んでしまうかもしれない。…マミさんみたいに。
だから近づいて欲しくないということなのか?
それとも……
ほむら「…何を勘違いしているの?」
ほむら「始めに言っておくけれど、私はお前の心配などはしない。
あまり自分の都合の良いように解釈するのはやめておいたほうがいいわよ」
ほむら「もし忠告を忘れてしまうようなら、手を下すのは魔女じゃなくてこの私」
…『関わられること自体がこちらとしては不本意』…なんだったな。
まあ、それは間違いなさそうだ…。これで本音は心配してるとかだったらツンデレにも程がある。
ほむら「これが最後の忠告よ」
ほむら「…あまり心に残らないうちに消えなさい」
暁美さんは背を向けて、教室へ戻っていった。
キリカ(え、このクラスの生徒…? ていうか二年生だったの?)
あれが後輩なのか…… とてもそうとは思えない。
絶対に年上…はありえないので、少なくとも同い年かと思っていた。あれ、なんか私すごく情けないな…。
まあ年下だとわかったからといって、何が変わったわけでもない。
どこからが気に障るのかはわからないが、後輩たちはともかく本人にはあまり関わらないほうがよさそうだ。
もし暁美さんが殺しに来たら、私には抗う術なんて無い。
―放課後
朝から身の凍りつくような思いをしたものの、それ以外は特に何もなく放課後になった。
…暁美さんは何か計画があるのだろうか。
口ぶりからして、何か後輩たちを利用しようとしているのだろうか。
そう考えると、それに私が関わるとまずいのだとしても、
ただ忠告通りに関わりを絶つことを選択してはいけない気がする。
さて、放課後は…
1帰宅
22年のフロアへ
寄り道
3マミのマンション
4病院
5自由安価
下1レス
―廊下
まどか「あ、キリカさん」
二年のフロアに行くと、丁度二人と会った。
とりあえず、途中まで一緒に帰ろうか。
・話題
1自由安価
2美樹のこと
3暁美さんのこと
※自由安価以外に用意してある選択肢はざっくりの半分おまかせみたいなものなんで、
2or3の場合、それに関することでも聞きたい事がはっきりしてる場合
安価内容でちゃんと指定したほうが良いと思われます
下1レス
キリカ「…美樹、契約に対しては一応乗り気と考えていいんだよね」
さやか「えっ…」
まどか「…そうなの?」
さやか「…まあ、そうだね…可能性はある」
キリカ「その… 暁美さんからは何か言われてる?」
さやか「いや、あいつ転校してきたのついこないだなんで、恭介のことは知らないと思いますよ」
キリカ「…そっか」
さやか「…けど、まあー色々と言われたよねえ」
さやか「『私の忠告が無駄にならない事を祈ってるわ』」キリッ
さやか「とか!ね、ちょっと今の似てなかった?」
まどか「ちょっとさやかちゃん…」
美樹が髪をかきあげる動作をする。が、髪が短くて掬えてない。
不覚にも少し噴出しそうになってしまった… って、そんな場合じゃない。
さやか「まあマミさんと一緒に居るときもやたら突っかかってきたけど、
特にまどかなんて初日からだよ」
さやか「…そのときは魔法少女とか知らなくて電波とか忠告(笑)とか言って笑ってたけどさ」
…私は初対面から、とにかく冷たくて異様で怖いイメージしかなかった。
それは今でも変わらない。
言われて見れば内容は電波かもしれないのに、
あの視線で睨まれていてはとても馬鹿にして笑うとかできなかった。
ただ美樹の神経が太いだけ…なんだろうか?
キリカ「……私も言われたの。数日前に一回と、今朝」
キリカ「魔法少女と…、あと君たち二人にも関わるなと」
まどか「魔法少女にかかわるなっていうのはわたしも言われました。
…でも、なんでわたしたちのことも?」
さやか「さあ? でも気にしないほうがいいっすよあんな奴の言うことなんて!」
美樹はなんで平気なんだろう?
もう守ってくれる人もいないのに。
―校門
まどか「さやかちゃん、今日もお見舞い行くの?」
さやか「うん… まあね」
キリカ「………大事な決断は、急がないほうがいいよ」
さやか「…」
まどか「そうだよ…。わたしはさやかちゃんに危険な目にあってほしくないから」
さやか「わ、わかってるって!そんな心配すんなよまどか…」
1帰宅
2安価内容で発言
寄り道
3マミのマンション
4他
a駅前のデパート
bハンバーガー屋
c繁華街
d景色のきれいな展望台
e公園
fコンビニ
5自由安価
下1レス
校門前で二人と別れた。
…暁美さんのこと、二人(特に美樹)はなんでもなさそうにしているみたいだけど…。
あの殺気が勘違いなんてことはないだろうし…。
『もし忠告を忘れてしまうようなら、手を下すのは魔女じゃなくてこの私』
キリカ(今までの言葉と私の印象だけで言えば…
下手なことをすれば本当の死亡フラグ、だよね)
それとも、私がビビりすぎなのかな…。
今度問い詰めてやろうか?とか思いはするけどそんな強気にいけるのか私。
…あーあ、もういっそこの面倒くさい性格変えたい。
美樹みたいに神経ず太ければどんなに楽か。
キリカ(上条君のことに関してだけはかなり弱気だったし、
美樹も神経ず太いだけじゃないんだろうけど)
今は問い詰めるにも暁美さんがどこにいるかわからないけどね…
1帰宅
2暁美さんの教室に戻ってみる(居る確率1割)
寄り道
3マミのマンション
4他
a駅前のデパート
bハンバーガー屋
c繁華街
d景色のきれいな展望台
e公園
fコンビニ
5自由安価
6セーブ
下1レス
----------------
寝る
最近バッドしか行ってないのでヒントあげると、ほむらちゃんとか露骨な死亡フラグよー…
3スレ目885とか491とか見ると繋がると思います。話すならかなり慎重にいったほうがよさげ。
次回は8日(土)18時からの予定です
―マミのマンション
鍵はかかっていなかった。
急いで出て行ったあの時のままで、何も変わっていない。
キリカ「……」
ただ、飲みかけのまま残った紅茶が少しだけ減り、カップに茶色くふちが付いていることだけが
あのときから時間が流れていることを示している。
学校ですら話題になっていない。
マミさんが消えたということに世間が気づくのは、一体どれくらいかかるのだろう。
そのときまで、主の居ないこの部屋はいつまでもこのままなんだろう。
部屋から出ると、扉の前に赤い髪を後ろに括っている少女がいた。
丁度入ろうとしていたようだ。
「…お前、マミのこと知ってんのか?」
キリカ「…え、うん…」
「ふーん… じゃあマミの仲間ってことはなさそうだし、候補ってとこか」
キリカ「……」
「馬鹿だろ? 人のために戦って死んじまうなんてさ」
キリカ「いや、そんなことは…」
「馬鹿だよ。だってどう考えたって損じゃん。
あんな奇麗事やめてさっさと自分のために生きれば良かったのに」
マミさんの生き方を全否定するような言い様に、少し表情が硬くなる。
この人も魔法少女なんだろうけど、マミさんを良く思わないならなんでここにいるのか。
キリカ「……あなた、なんなの?」
杏子「おいおい、怒るなよ。あたしは佐倉杏子。魔法少女で……」
杏子「あいつの“元仲間”だ」
キリカ「えっ……?」
杏子「じゃあな、お前もちょっとはこの世界がどんなもんかわかったろ?
しょうもない理由で契約したら潰してやるからなー」
発言
1無言(さようなら)
2契約はしないと言い、彼女の考えについて肯定的な発言をする
3契約はしないと言うが、彼女の考えについては否定的な発言をする
4自由安価
下1レス
キリカ「契約はしない…けど、マミさんの生き方は否定しないで」
杏子「あ?」
キリカ「私はマミさんに助けてもらった。そうじゃなければ死んでた…」
キリカ「人助けは悪いことじゃない。貴女から見たら馬鹿だと思うのかもしれないけど、
そうやって生きて死んだ人のことを悪く言うのはやめてくれないかな…!」
若干声は震えてるけど、言い返せた…
友達を侮辱されたのに黙っているだけなんて、更に自分が嫌いになってしまう。
杏子「なにそれ説教?うざいんだけど」
杏子「まあいいや、魔法少女にならなきゃグリーフシードの取り合いになることもないしな」
彼女は不機嫌そうではあるものの、相手にしてないといった様子だった。
杏子「帰るんだろ、さっさとあっち行けよ」
佐倉さんは『しっしっ』、と追い払うように手を振った。
これ以上揉めたくもないので大人しく帰ることにする…。
【17時】
1翌日へ
2帰宅
3寄り道
a駅前のデパート
bハンバーガー屋
c繁華街
d景色のきれいな展望台
e公園
fコンビニ
4自由安価
下1レス
―展望台
そろそろ日も沈んできた頃だ。
ビルの多い見滝原では、綺麗な夜景が見られるだろう。
あまり来たことはなかったけど、たまにはこういうのも悪くない。
一人で夜景を見るというのも寂しいけど、ここなら人気もあまりないはずだ。
下1レスコンマ判定
0~15 遭遇・佐倉杏子
16~20 遭遇・暁美ほむら
ここも、出来たばかりの時はもっと賑わっていたのだろう。
しかし今は誰も居ない。
キリカ(それが落ち着くんだけどね)
また新しく魔法少女に会ったが、
最初に思ったとおりマミさんみたいな人は少ないのだろう。
マミさんの元仲間だというけど、よく一緒に居られたと思う。
キリカ(……そろそろ帰るか)
―六日目終了―
・人間関係 New!!
巴マミ(死亡):“友達”/いい人
鹿目まどか:後輩
美樹さやか:後輩
暁美ほむら:危険
佐倉杏子:悪印象
虐待を受けていた子:他人(顔見知り)/いい子
【現在確定済みの前提要素】
・契約していない
・ループ時間軸
・?????排除済み
―――
―病院
【16時】
さやか「……」
さやか(病室の前まで来たけど… どうしたらいいんだよ)
さやか(今恭介と会ったって…)
下1レスコンマ判定
0~30
QB「会わないのかい?」
さやか「キュゥべえ… なんでまたここに?」
QB「この街に魔法少女が来ることになってね。それで近くに寄っただけさ」
QB「そっちの事情も把握してる。困っているようだったら、僕が力になるよ?」
さやか「……わからないんだよ、どうしたらいいのか」
QB「というと?」
さやか「恭介の腕を治すには契約しかないわけだし、
あたしが覚悟決めて契約すればいいとは思ってたんだけど…」
QB「不安を感じているのかな」
さやか「なったら取り返しつかないからねぇ。不安に思わないわけないでしょ」
QB「マミのことがあったからね…。
でも、契約による願いでしか彼の腕が治らないというのも事実だ」
QB「彼も深く落ち込んでいるようだしね。
バイオリン一筋で生きてきた彼にとって、これは相当なショックだろう」
さやか「……」
QB「後悔しないように決めてね」
さやか「うん…それはマミさんにもキリカさんにも言われたし、
中途半端な気持ちのまま魔法少女になろうなんて」
QB「――魔法少女になって後悔するのもそうだけど、魔法少女にならなくて後悔するのもだよ」
QB「芸術家というのは繊細な人が多いからね…」
さやか「………」
―翌日
始業までにはまだ時間がある。
それまでどうして過ごそうか。
行動
1自分のクラスに行く
2まどか・さやかのクラスに行く
下1レス
まどマギ世界での大きな動きは大抵悪い事なんだ…
そしてフラグは既に立っている……
--------
―教室
さて、何してよう。
1寝る(放課後へ)
2携帯
3自由安価
下1レス
―放課後
さて、放課後は…
1帰宅
22年のフロアへ
寄り道
3病院
4他
a駅前のデパート
bハンバーガー屋
c繁華街
d景色のきれいな展望台
e公園
fコンビニ
5自由安価
下1レス
鹿目に頼まれたことについて美樹と一度話したが、
あれから何かあっただろうか。
何も変わったことは無いと思いたいけど…
キリカ(あれは…)
病院に寄るために自宅とは違う方向の道を進んでいると、
美樹の姿が見えた。
キリカ「美樹…」
さやか「ん?キリカさんこっちだったっけ?」
キリカ「いや…あれから何かないか気になって。美樹は今日もお見舞い?」
さやか「…のつもりなんですけどね。昨日結局会えませんでした」
さやか「恭介の腕、治らないって医者から言われて…。
落ち込んでる恭介を励ますことも出来なくて…」
さやか「あのままで終わりにしたくなんてないのに、
行ったところであたしなにもできないし…!」
しかし契約すれば治る、か……。
これはかなり追い詰められた状況になっているな。
1「【自由安価】」
2「もう少し落ち着くまで、暫くそっとしておいたほうがいいんじゃないかな」
下1レス
キリカ「もう少し落ち着くまで、暫くそっとしておいたほうがいいんじゃないかな」
キリカ「一人になりたいときってあるし、きっともう少し気持ちに整理付けたらまた話せるよ」
さやか「…そうですかね」
さやか「………焦っても仕方ない、か…」
キリカ「うん、契約するにしたって今すぐ決めなくてもいいんだし、ね…。
すぐ決めて後悔するのが一番いけないと思うし」
さやか「……後悔、か…」
1安価内容で美樹に話す
※契約判定時の確率増減に関わる本日の最終説得チャンス
2翌日
3帰宅
4寄り道
a駅前のデパート
bハンバーガー屋
c繁華街
d景色のきれいな展望台
e公園
fコンビニ
5自由安価
下3レス中多数決
--------------
おやすみなさい
今日はいっぱい人が来てくれて嬉しかった(小並感)
本当に遅筆で申し訳ない
次回は10日(月)19時からの予定です
-----------
19時半まで2レス以上来なかったら下1レスに変更でお願いします
--------
次回はレス来ていたら11日(火)19時からの予定です
ずっと来なかったらどうしようか。最悪打ち切りか?
まあそれも需要なかったらしょうがないか
あと、一応未完結物語がある状態でスレ終了になる場合は
最後にこれとかずみ編、Homulilly編のイベント一覧は出そうと思っています。
それについては1ヶ月ほど空いてるとかの状況になったらまた通知します
―七日目終了―
・人間関係
巴マミ(死亡):“友達”/いい人
鹿目まどか:後輩
美樹さやか:後輩
暁美ほむら:危険
佐倉杏子:悪印象
虐待を受けていた子:他人(顔見知り)/いい子
【現在確定済みの前提要素】
・契約していない
・ループ時間軸
・?????排除済み
―翌日
始業までにはまだ時間がある。
それまでどうして過ごそうか。
行動
1自分のクラスに行く
2まどか・さやかのクラスに行く
3マミのクラスに行く
下1レス
―教室
キリカ「……」
………。
「それでね、~~」
「えー~~」
久しぶりにマミさんのクラスに来てみたが、
みんなマミさんの死など知るわけもなく、一人抜けていても変わらず過ごしていた。
マミさんのことが話題にのぼることもない…
魔法少女になって死ぬって、こういうことなんだ。
死体も残らず、誰にも顧みられずに消えて次第に記憶からも薄れていく。
私は元々あまり人と関わってこなかったし、今でも記憶に残っているとは言い難いけど…
1このクラスで安価内容の行動
2自分のクラスに行く
3まどか・さやかのクラスに行く
下1レス
―教室
二人はまたいつもの緑髪の子と三人で話しているようだ。
仲がいいのだろうけど、マミさんの居るときには一緒にいるのは二人だけだった。
あの子は魔法少女のことは知らないのだろうか。
1安価内容で声をかける
2二人だけ呼び出す
3他の子と話しているなら今はいいや
下1レス
…このクラスは鹿目たちのクラスでもあるが、暁美さんのクラスでもあるんだっけ。
やはり誰とも話すこと無く一人席についている。
『こちらに近づかないで。魔法少女にも私にも鹿目まどかにも美樹さやかにも』
『死にたくなかったら、ね』
……二度も物騒な脅しをされた後だ。
今が『最大限の譲歩』だという。本当に目障りだと思われたら本当に排除されてしまうだろう。
1三人に安価内容で声をかける
2二人だけ呼び出す
3他の子と話しているなら今はいいや
4安価内容で暁美さんに話す
下1レス
キリカ「…あの」
ほむら「………」
声をかけると、あのいつもの冷たい視線が返ってきた。
『この前言ったのに、また忘れたの?』と言いたげな視線だ。
キリカ「…えと、佐倉杏子って人に会って」
キリカ「その人も魔法少女だって……」
ほむら「………… そう」
キリカ「…」
視線を自分の目の前に移して言った。
ひどくあっさりとした返事だった。そして、十分な時間が経ってからまた静かに口を開いた。
ほむら「……わかったわ。貴女はどうしても関わってしまうのね」
キリカ「え……?」
……何か冷たいものが背筋を通った気がした。
―放課後
今日の授業を終えた。
放課後は…
1帰宅
22年のフロアへ
下1レス
―廊下
2年のフロアに行ってみると、二人の姿があった。
さやか「キリカさん」
こうして放課後途中まで一緒に帰るのも、何回目だろうか。
隣に並んで歩く。
・話題
1おまかせ
2自由安価
下1レス
さやか「そういえばキリカさん、朝転校生と何か話してたんすか?」
キリカ「ああ… 話したっていうか、ちゃんと話せてたかは微妙だけど…」
殆どどっちも一方通行みたいなものだったし…。
……それにしても、朝の言葉が耳に残る。あれは…―
キリカ「…この前マミさんの家に行ったら、知らない魔法少女が居たから」
さやか「あー、キュゥべえが言ってた他の街から来たっていう魔法少女かな」
さやか「でもよく話そうと思いましたね、あんな奴と」
まどか「あんな奴って… でも、わたしもあんまり話せてないなぁ。なんか…話しかけづらくて」
さやか「で、どんな人でした?その魔法少女って」
まどか「今その人がこの街を守ってるんですよね」
キリカ「……」
『馬鹿だろ?人のために戦って死んじまうなんてさ』
……正直、良い印象が無い。
あれは守っているというよりも、前に聞いた報酬の方が目当ての…
キリカ「…なんていうか、自分勝手で不良みたいな人だったな。
マミさんのこと悪く言ってたし……」
まどか「ええ…?」
さやか「なにそれ…。やっぱ、マミさんが特別だったのかな」
思ったような魔法少女じゃなくて落胆している様子だ。
私はマミさんみたいな人は少ないのだとは何となく察してはいたけど…
話しているうちに校門に着いて、別れた。
帰路を進む。
今日は美樹もいつもの病院のある方とは別方向、鹿目と同じ方向に帰っていった。
そういえば、マミさんの家は私の家と同じ方向だったな、などと歩きながら思い出す。
更に歩みを進めると、目に映る景色にまた一つ連想するものがあった。
最初に暁美さんに声をかけられたのもここらへんだった、と
思った瞬間。
―――…。
暗闇だと感じることもできないほど“一瞬”で切り替わった暗闇。
そこから意識はなくなっていた。
―――――――
――――――
――――
…………
ほむら「……」
さらりと長い髪をかき上げた。
ほむら(さあ、早くこれも始末しないと)
ほむら(今まで見てこなかったけど、まどかの素質に気づいた時同じ運命を辿らないとも限らない…。
こいつの危険性は嫌というほど知っている)
ほむら(…もう少し早く排除したほうがよかったかしらね)
―END―
・主人公
【呉キリカ】(死亡)
巴マミ(契約・死亡):“友達”/いい人
鹿目まどか(未契約・生存):後輩
美樹さやか(生存):後輩
暁美ほむら(契約・生存):危険
佐倉杏子(契約・生存):悪印象
虐待を受けていた子:他人(顔見知り)/いい子
END - 無情な選択
○好感度一覧
・巴マミ(死亡)
呉キリカ:友達
鹿目まどか:後輩
美樹さやか:後輩
佐倉杏子:心配
暁美ほむら:警戒
・鹿目まどか
呉キリカ:先輩
美樹さやか:親友
巴マミ:憧れ
暁美ほむら:知人
・美樹さやか
呉キリカ:先輩
鹿目まどか:親友
巴マミ:憧れ
暁美ほむら:印象の悪い転校生
・暁美ほむら
呉キリカ:殺意
鹿目まどか:親友だった
美樹さやか:知人
巴マミ:もう付き合えない
佐倉杏子:仲間
・佐倉杏子
呉キリカ:無興味
巴マミ:未練
暁美ほむら:仲間
なんか……色々ともったいない終わり方だな
イベント一覧まで公開したら続けられないけど…どうしよか?
イベント・エンド分岐一覧、世界観の資料を見て、
1セーブデータからロード
かずみ編【6日(水)朝】 ※Good・NearGood未クリア物語
[獲得した補正:魔翌力コントロールLv2・格闘Lv1]
Homulilly編【二周目の世界】 ※Good・NearGood未クリア物語
QB編【ワルプル後から再開。翌日へ】【指定場所からロード】 ※暫定END
中沢編【ワルプル後から再開。翌日へ】【指定場所からロード】
[獲得した補正:成績関係の結果の補正が+18]
2新主人公で別物語
3スレ終了
イベント・エンド分岐一覧、世界観の資料を見ず、
4八日目からやり直し
下3レス中多数決
---------------
レス来てたら12日(水)19時から再開予定
恭介編芸術家戦からやりなおす
>>460からロード
----------------
>>598
恭介編のやりなおしについては>>296で最後って書いたんだけどなぁ…
>>599,600
・NormalEnd以上で指定箇所からロードが可能。
ということで八日目からやりなおしで一旦Normal以上行ってからにしてください
八日目からやりなおし
============================================================================
※攻略ヒント※
・ほむら・杏子など初期から好感度の低いキャラの場合、あまり能動的に話しにいくのは逆効果の可能性も
どうしても好感度の上がらないキャラは機を待つのも手
・まどかと仲良くしておくと利点が多いです
DeadEnd行き防止・ほむら攻略の突破口のほか物語の重要な分岐にも関わるかも…?
============================================================================
―八日目―
始業までにはまだ時間がある。
それまでどうして過ごそうか。
行動
1自分のクラスに行く
2まどか・さやかのクラスに行く
3マミのクラスに行く
下1レス
―教室
二人はまたいつもの緑髪の子と三人で話しているようだ。
仲がいいのだろうけど、マミさんの居るときには一緒にいるのは二人だけだった。
あの子は魔法少女のことは知らないのだろうか。
1三人に安価内容で声をかける
2二人だけ呼び出す
3他の子と話しているなら今はいいや
下1レス
キリカ「おはよう」
まどか「おはようございます」
さやか「おはようございます。朝からなんて珍しいですね」
キリカ「うん、始業までは暇だから…」
実はもう少し前から様子を見るだけは来ていたが。
「あら、お二人の知り合いですの?…いつのまにか先輩とも仲良くしていらしたんですね」
さやか「ちょっと前に知り合ってね」
話題
1おまかせ
2安価内容で発言
下1レス
さやか「それで…ほんとにダメなの?」
「駄目です。毎回それではさやかさんの為にもなりません。
自分の力でやらなければ意味がありませんのよ?」
さやか「うう、厳しいなぁ仁美は~」
この子は仁美というのか…
仁美「やる前から諦めて人に頼っていてはよくありません。あとまどかさんもあまやかしすぎです!」
まどか「そうだね…わたしも考え直すことにするね。やっぱり丸写しはよくないよ」
…宿題か何かの話かな?
キリカ(そういえば、私もまだ出してないのがあったっけ…)
仁美「まだ大丈夫ですよ。授業は6時間目、提出までにはまだ時間がありますから。
お昼休みに私も見ますから、一緒にやりましょう?」ニコ
さやか「おお…ただ突き放すだけではない優しさ、仁美さんさすがのできる人」
仁美「ふふ…」ニガワライ
まどか「頑張ってね、さやかちゃん。
ちゃんとやってみればそんなに難しくないからきっと大丈夫だよ」
…仲がいいんだろうな。
キリカ(4人もいると会話に混ざりにくいなぁ…。一人初対面だし…)
キリカ「えっと、私そろそろ教室に戻るね」
さやか「もうそんな時間かー」
教室に戻ろう。期限のとっくに過ぎた宿題も、今日中に済ませるか…先生うるさいし。
―放課後
さて、放課後は…
1帰宅
22年のフロアへ
寄り道
3他
a駅前のデパート
bハンバーガー屋
c繁華街
d景色のきれいな展望台
e公園
fコンビニ
4自由安価
下1レス
―廊下
2年のフロアに行ってみると、二人の姿があった。
さやか「キリカさん」
こうして放課後途中まで一緒に帰るのも、何回目だろうか。
隣に並んで歩く。
・話題
1おまかせ
2自由安価
下1レス
キリカ「宿題は間に合った?」
さやか「あー、仁美のおかげでなんとか…」
まどか「今度からはちゃんと余裕を持ってやらないとダメだよ?」
さやか「わかってるってー、でも色々やってるとすぐ時間過ぎちゃうんだよね」
まどか「……さやかちゃん、今日もお見舞い行くの?」
さやか「ん、今日は行かないよ」
さやか「…ていうか、しばらくは行かないことにしたの」
まどか「え…?どうして?」
さやか「落ち着く時間も必要っていうのと…」
さやか「……考えなくて済むっていうのもあるかな」
まどか「契約のこと?」
さやか「…色々と」
まどか「そっか……」
さやか「それじゃまた今度」
まどか「さようなら」
校門の前で手を振って別れる。
今日は美樹もいつもの病院のある方とは別方向、鹿目と同じ方向に帰るようだ。
1帰宅
2安価内容で発言
3寄り道
a駅前のデパート
bハンバーガー屋
c繁華街
d景色のきれいな展望台
e公園
fコンビニ
4自由安価
下1レス
―自宅
今日は真っ直ぐ家に帰ってきた。
さあ、なにをしようか?
1自由安価
2PC
a掲示板
b安価内容について調べる
3読書
4翌日へ
下1レス
―――
―美樹宅
さやか「…!?」
それは突然のことだった。
さやか「そんな…昨日から目を覚まさないって……なんでいきなり!」
恭介母『……恭介は…屋上から飛び降りて、自殺したの…』
さやか「そんな……でも、まだ生きてるんですよね…!?」
恭介母『ええ、なんとか…。でも意識が戻るかどうかはわからないって……。
目を覚ましても、まともな生活を送れない可能性のほうが高いって……』
……――いや、突然なんかじゃない。
『芸術家というのは繊細な人が多いからね…』
恭介の気持ちを考えれば、あのときからこうなることも予測できたかもしれないのに……!
さやか「とにかく、今から行きます!」
―病室
恭介母「さやかちゃん…」
さやか「恭介…どうして………!」
恭介にとっては、もう死んでいたんだ。
もう二度とバイオリンが弾けないと知ったときから……
距離を置いたのも、本当は都合の良い理由に乗っかっただけ…
考えたくないなんて、恭介から逃げたかっただけじゃん…
すべては、あたしに勇気が足りなくて、自分の傷つくことしか考えてなかったから…!
『――魔法少女になって後悔するのもそうだけど、魔法少女にならなくて後悔するのもだよ』
もっと早くに契約してれば……
QB「………」
★美樹さやかが契約しました
--------------------
今日はここまで
次回は14日(金)の19時からを予定しています。
―翌日
始業までにはまだ時間がある。
それまでどうして過ごそうか。
行動
1自分のクラスに行く
2まどか・さやかのクラスに行く
下1レス
―教室
キリカ(また三人で話してるのか…)
1三人に安価内容で声をかける
2二人だけ呼び出す
3他の子と話しているなら今はいいや
下1レス
…大人数で話すのは苦手だ。それに、仁美って子のことは知らないし。
キリカ「…あの、ちょっといいかな?」
まどか「あ、キリカさん…」
さやか「じゃーごめんね仁美、またHR終わったらね」
仁美「はい」
さやか「まどかにはさっき見せたけど、これ」キラ
キリカ「…!」
美樹がこちら側に見えるように手を向ける。
その指に水色の宝石の付いたリングがキラリと光った。
まどか「………」
キリカ「契約……したの?」
さやか「ここじゃなんだし、放課後また詳しく話しましょう」
―放課後・土手
さやか「んー、風が気持ちいいね」
まどか「……さやかちゃん…、本当に平気なの?」
さやか「へーきだって!」
さやか「そりゃたしかに、不安がないってわけじゃないけどさ…
あたしは魔法少女になったことには後悔はないから」
さやか「…もっと早く決断するべきだったっていう後悔は、あるけどね…」
まどか「え…それって…?」
さやか「恭介の手、もう治らないって言われたの。
それで、恭介は絶望して自殺した…」
キリカ「…!?」
まどか「自殺…!?」
さやか「運よくまだ死んではいなかったけど、
あたしがもっと恭介の気持ちをわかってあげてれば、あんなことになる前に助けられたはずだった」
さやか「だから、あたしはなるべくして魔法少女になったってわけよ」
まどか「そっ…か…」
さやか「…辛気臭い話になっちゃったけどさ、全然心配いらないから!」
さやか「マミさんの後来たとかいう奴にも任せておけないし!
これからは正義の魔法少女さやかちゃんがこの街を守ってやるんだから!」
1安価内容で発言
2会話終了
下1レス
キリカ「杏子という魔法少女に気を付けて」
さやか「…へ?」
キリカ「…そのマミさんの後に来たっていう魔法少女だけど、この前会ったんだ」
さやか「ええっ?どこで?」
キリカ「マミさんのマンションがどうなってるか気になって見に行って、そこで」
さやか「で、どんな奴でした?その魔法少女って」
……正直、良い印象が無い。
あれは守っているというよりも、前に聞いた報酬の方が目当ての…
まどか「今その人が街を守ってるんですよね」
キリカ「守ってるって言うか… 自分勝手で不良みたいな人だった。マミさんのことも悪く言ってたし」
キリカ「私は魔法少女じゃないから何もされなかったけど、
グリーフシードを独占するために美樹に攻撃しにくるかもしれない…」
さやか「うわ、最悪じゃないですかソイツ」
まどか「でも、その人とも会うことあるよね…。魔法少女同士、どうにか仲良くは出来ないのかな」
さやか「無理だと思うけどなあ…そんな人じゃ」
まどか「その人が襲ってきたら、勝てるのかな…?」
キリカ「そんなことを言うくらいなら実力には自信があるんじゃないかな…」
まどか「……」
1「そのときは逃げられるなら逃げたほうがいいと思う」
2「心配だけど、美樹はちゃんと理由があって魔法少女になった。
一人じゃ心配だからという理由で契約するのは違うと思う」
3自由安価
※1つのみ選択
下1レス
キリカ「相対することがあったとしてもとにかく冷静に対処すること。
経験が上の相手に挑むのは無謀だよ」
まどか「無理はしないでね、さやかちゃん…」
さやか「わかってる……
まあ、そんなのにビクビクするのもイヤだけど、そんなのにやられっていうのもイヤだしねえ…」
さやか「だから、そんな顔するなって、まどか」
さやか「さてと、じゃあボチボチ恭介の様子を見てきますか!」
【17時】
話を終えて解散となった。
美樹は元気に振舞っていたが、鹿目は心配な様子だった。
あとは佐倉さんと揉めなければいいけど…
このあと
1翌日
2帰宅
3寄り道
a駅前のデパート
bハンバーガー屋
c繁華街
d景色のきれいな展望台
e公園
fコンビニ
4自由安価
下1レス
―九日目終了―
・人間関係
巴マミ(死亡):“友達”/いい人
鹿目まどか:後輩
美樹さやか:後輩+
暁美ほむら:危険
佐倉杏子:悪印象
虐待を受けていた子:他人(顔見知り)/いい子
世界観:ループ時空
経験済みEND:『無情な選択』
--------------
ここまで
読み直してみたら八日目の終了時が抜けてたみたいですまんな…
次回は17日(月)19時からの予定です
―翌日
始業までにはまだ時間がある。
それまでどうして過ごそうか。
行動
1自分のクラスに行く
2まどか・さやかのクラスに行く
下1レス
―教室
いつもどおり、仁美という子と三人で話しているようだ。
1三人に安価内容で声をかける
2二人だけ呼び出す
3他の子と話しているなら今はいいや
下1レス
キリカ「…あの、ちょっといいかな?」
さやか「仁美、また後でね」
仁美「ええ」
話題
1自由安価
2おまかせ
下1レス
----------
ここまで
やっぱ週末のほうが人居るのかな?
次回は20日(木)からの予定です
さやか「恭介、まだ時間はかかるけど無事に退院できそうだって!」
まどか「わぁ…! よかったねさやかちゃん!」
さやか「うん!」
さやか「飛び降りてからもう駄目だって言われてた手も足も表面の傷以外全部消えてるし、
もちろん脳にも異常なし」
さやか「主治医の先生なんかすごいうろたえてたよ~」
キリカ(飛び降り自殺だったんだ……ていうかびっくり人間として注目されないかな、それ)
さやか「よーし。昨日は話もできたし、今日からは気合を入れて魔法少女としての活動を頑張らないとね!」
まどか「わたしは何の力にもなれないけど…頑張ってね。無理はしないでね」
―放課後
さて、放課後は…
1帰宅
22年のフロアへ
寄り道
3他
a駅前のデパート
bハンバーガー屋
c繁華街
d景色のきれいな展望台
e公園
fコンビニ
4自由安価
下1レス
―廊下
2年のフロアに行ってみると、二人の姿があった。
最近は待っていてくれているらしい。
・話題
1自由安価
2おまかせ
下1レス
キリカ「もし、魔女探しに行くのなら付き合せてくれないか?」
さやか「え…、でも危険ですよ?」
まどか「わたしも!」
まどか「…わたしもいっしょにいっていいかな?」
さやか「まどかまで…?」
まどか「もちろん、迷惑じゃなかったらでいいし、
邪魔にならないところまででいいんだけど…」
さやか「ううん、迷惑なんて思わない。うれしいよ。
意気込んではいるけど、実はあたしも心細いとは思ってたんだ」
さやか「じゃ、これから直行で行きましょうか!」
まどか「うん…!」
キリカ「まずどこに行こうか?」
さやか「魔女は人の負の心が集まりやすい、人気の多い場所に出やすいってマミさんが言ってました!」
さやか「あとは薄暗かったり人目につかなかったり… まあ犯罪とか起きやすそうな場所ですよね?」
キリカ「賑わってて、それでいて人目につかなそうな場所だね」
―路地裏
美樹が手に持つ宝石を二人で見つめ、歩く。
魔女が近くに居るとこれが明滅するらしい。
変身アイテムと漠然と思っていたけれどそんな機能もあるのか…
キリカ「あ、今…!」
まどか「光りましたね、近くに居るんだ!」
QB「結界が不安定だ。これは使い魔のものだね」
キュゥべえは、魔女を探しに行く途中でついてきた。
まあ、よくわかってない新人と候補だけで探すよりは安心か。
さやか「こちとら初心者なんだし、いきなり魔女が出てくるより使い魔のほうが安心だよ」
さやか「さあ、ここからはあたしにまかせて! いくよ、変身っ!」キラ…キュピィン
―落書きの魔女結界
マントにくるまると、美樹は周りに剣をいくつも立てた。
見覚えのある光景だ。マミさんを意識しているんだろう。
さやか「はッ!たぁっ!」シュッ
それを一つずつ投げ飛ばしていくが、的も小さく素早く逃げ回っていて当たりづらい。
――ガンッ…
当たるかと思ったところで何か鞭のようなものに弾かれる。
杏子「ちょっとちょっと、なにやってんの?あんたたち」
キリカ「!」
やっぱり佐倉さんか…!
まどか「逃がしちゃう!」
使い魔を追おうとする美樹の首に、槍が突きつけられる。
杏子「これ使い魔だよ。グリーフシードもってるわけないじゃん」
さやか「は…!?だって、あれほっといたら誰かが殺されるんだよ?」
杏子「それでいいんだよ。4,5人くらい食わせて魔女になるまで待てっての。
そうすりゃグリーフシードだって孕むんだからさ」
さやか「……あんたが杏子?…聞いたとおりだよ。最低だね」
キリカ「ちょっと…、」
まどか「さやかちゃん、それ以上は…」
杏子「聞いたとおり?ああ、あんたが言ったのか。
で、誰?こいつ、あんたの知り合い?こんな奴が契約したなんて知らないんだけど」
QB「契約したのはつい一昨日でね。
後で杏子にもこのあと伝えるつもりだったんだけど、遅れてしまったようだね」
杏子「ムカつく奴だとは思ったけどさあ、やっぱそのお友達もムカつく奴だね。
呑気に一般人二人もつれて使い魔追い掛け回すなんて」
杏子「魔女退治をハイキングかなにかと勘違いしてんじゃないの?
マミの周りってこんなのばっかり集まるんだな。目障りにもほどがあるんだけど」
さやか「……!」
キリカ(まずい、相当怒っているようだ…)
1さやかに安価内容で発言
2杏子に安価内容で発言
3何もしない
※選択成功不成功関わらずコンマ5の倍数でぷっつん
下1レス
-----------
ここまで
次回はレス来てたら23日(日)16時から始めます
-----------------------
すいません、ちょっと予定変更します
次回は23日(日)の代わりに22日(土)の同じ時間からで
\ハジメマス/
キリカ(まずい、すぐにでも戦いが始まりそうな空気だ…!)
キリカ(な、なんとかしないと。なんとかしてこの空気を…)
キリカ「は…、」
さやか「?」
キリカ「ハイキングじゃない。ピクニックだ!」
さやか「!?」
キリカ「そこんトコ、今度間違えたらぶっ殺す!」
さやか「ちょっと、」
まどか「…」カポーン
キリカ「絶対にだ!」
「………」
キリカ「…////」
杏子「…あーっそう、ピクニックだったか!そいつは間違えて悪かったねぇ」
キリカ(すごい逃げ出したい気分)
杏子「ま、どっちでも勘違いしてんのは同じだけどな。
ピクニックなら余所でやってくんない?ここでやられると邪魔なんだよねー」
さやか「馬鹿にしやがって…笑ってんじゃないわよ!」
杏子「あんたの仲間が言ったんだろ」
さやか「それは… キリカさんも、こんな奴に遠慮する必要ありませんって!」
杏子「うるさい奴。黙って遠くにピクニックにでも行ってろよ。
つうか、新人のくせに口の利き方がなってないんじゃない?先輩に向かってさあ」
1さやかに安価内容で発言
2杏子に安価内容で発言
3何もしない
※コンマ偶数で間に合わず発言前に突撃
下1レス
キリカ「ま、まって!魔法少女同士で争うことないよ。
ここはこの場から離れよう…!」
まどか「そ、そうだよ…!敵は魔女だよ、魔法少女同士で戦ってもなにもいいことないよ!」
さやか「魔法少女同士?こいつ人が襲われることわかってて使い魔見逃したんだよ!?
あたしたちの家族や友達が次襲われる可能性だってある…!」
さやか「魔女より悪い人間がいたらあたしは戦う…!」
杏子「なんだよそれ、正義の魔法少女気取りかよ」
さやか「だったらなんだって言うのよ!!」ダッ
――ガッ!!
まどか「なんで…なんでこうなるの…?」
QB「仕方ない…。二人とも譲る気はまるで無いみたいだからね」
さやか「っぐ、う……!」ドサッ
まどか「さやかちゃん!」
杏子「フンッ、弱いくせに。これに懲りたら馬鹿なことはやめるんだな」
さやか「待て……!」
杏子「!」
―ガキンッ
杏子「あれ?力加減間違ったかねえ。全治三ヶ月ってくらいにはかましてやったはずなんだけど」
QB「さやかは癒しの祈りで契約したからね。回復力は人一倍だよ」
まどか「ねえ、もう止めさせてよ…!
このままじゃ本当にどっちかが死ぬまで続いちゃう…」
QB「僕に魔法少女同士の争いをどうにかすることはできないよ。
どうしても止めたいなら、君も魔法少女になるしかない」
キリカ「…」
1まどかに安価内容で発言
2QBに安価内容で発言
3何もしない
下1レス
キリカ「暁美さんが止めてくれると思うから大丈夫だよ」
まどか「ほむらちゃん…?確かに助けてくれたこともあるけど、いつも助けてくれるなんて確証ないのに…。
どうしてそんなことが言えるんですか…!?」
まどか「さやかちゃんはわたしの親友なの…!
あなたはさやかちゃんのこと心配じゃないの…!?」
キリカ「………」
「助けてあげてもいいわよ」
背後からヒールの音が響く。
まどか「…ほむらちゃん!?」
ほむら「彼女は私の仲間よ」
ほむら「話が違う。他の魔法少女と勝手に交戦しないでと言ったはずよ」
杏子「こいつのほうからかかってきたんだよ、しょうがないだろ」
ほむら「同じことよ」
さやか「邪魔するなよ転校生!」
さやか「ていうかあんたらグルだったのかよ、だったら二人とも…!」
杏子「こっちは加勢してもらう必要もないけどな」
―――。
次の瞬間、美樹が暁美さんの前に移動させられ、
そしてその次の瞬間には気絶していた。
さやか「ッ…!!」
ほむら「これでいいかしら。どうせ戦ってもあなたが美樹さやかに負けるわけがない。結果はわかっている。
別に殺したいわけじゃないんでしょう?」
杏子「……しょうがねえな。今日のところはこれで見逃してやるよ」
佐倉さんは、不機嫌そうにしながらも去っていった。
この場に、私と鹿目と気絶した美樹、そして暁美さんが残る。
ほむら「鹿目まどか。貴女は契約するべきでないと散々言って聞かせたはずよね」
ほむら「一体何度忠告させるの?どこまで貴女は愚かなの」
まどか「……っ」
ほむら「愚か者が相手なら、私は手段を選ばない」
そう行って暁美さんもどこかへ行ってしまった。
まどか「さやかちゃん、さやかちゃん……!」ユサユサ
揺すって美樹を起こそうとしているが、まだ起きる気配はない。
かといってこのまま家まで運ぶのも難しいだろう。
1鹿目に安価内容で発言
2何もしない
下1レス
まどか「……キリカさんはもう帰っててください」
キリカ「…怒ってる?でもたまたまとしても本当に来てくれたんだし、結果的には…」
まどか「もういいです。さやかちゃんのことはわたしが見ておくので」
キリカ「……」
まどか「……」
―十日目終了―
・人間関係
巴マミ(死亡):“友達”/いい人
鹿目まどか:後輩
美樹さやか:後輩+
暁美ほむら:危険
佐倉杏子:悪印象
虐待を受けていた子:他人(顔見知り)/いい子
世界観:ループ時空
経験済みEND:『無情な選択』
―翌日
始業までにはまだ時間がある。
それまでどうして過ごそうか。
行動
1自分のクラスに行く
2まどか・さやかのクラスに行く
下1レス
―教室
またいつもの三人で話しているようだ。
美樹も鹿目もいつもどおりで、昨日のこともなかったかのように見える…。
1三人に安価内容で声をかける
2二人だけ呼び出す
3他の子と話しているなら今はいいや
下1レス
―廊下
話題
1自由安価
2おまかせ
下1レス
キリカ「……」
さやか「昨日のあの後のこと心配してるなら、このとおり大丈夫ですよ」
まどか「…さやかちゃん、もうあんなことはやめてよ!
次会ったときは、あんなことにならないようにしよう?」
さやか「でもあいつら許すなんてできるわけ…!」
さやか「………なんか、学校じゃ話しづらいね。後にしようか」
まどか「そうだね…」
さやか「……」
まどか「……」
キリカ「……」
まどか「…えっと、話はとくにないんですよね?
話の途中だったんで、また仁美ちゃんたちと話してきます」
―放課後
さて、放課後は…
1帰宅
22年のフロアへ
寄り道
3他
a駅前のデパート
bハンバーガー屋
c繁華街
d景色のきれいな展望台
e公園
fコンビニ
4自由安価
下1レス
―廊下
ほむら「……」
キリカ「…!?」
待っていたかのように、二年のフロアに行く階段の踊り場にたたずんでいた。
…待っていたかのように、というかまあ待ち伏せていたんだろうけど…。
ほむら「…あまり余計なことをしないで」
キリカ「えっ…?」
なにかしたっけ・・・?
ほむら「でも、もう今なら……」
キリカ「…?」
小さく呟く声も姿も酷く冷たく見えて、なにかゾッと寒気がした。
なんだろう、何かうまくいえないけど……
固まってる私を残して、暁美さんは早足で去っていった。
1帰宅
2病院
寄り道
3他
a駅前のデパート
bハンバーガー屋
c繁華街
d景色のきれいな展望台
e公園
fコンビニ
4自由安価
5セーブ
下1レス
―病院前
今日はもう帰ろうとも思ったが、
帰っても特にやることもないので寄り道していこう。
そう思って歩いていると、病院の前を通りかかったとき、中に見覚えのあるシルエットを見た。
…やっぱり、どう見ても暁美さんだよね。
魔女でも探しているんだろうか。
いや、どうやら看護婦と何かを話している。
キリカ(入り口に背を向けているし、今なら入っても気づかれないかな?)
―病院
ほむら「…どういうことですか?」
看護婦「確かに腕も治ったんだけど、全身のあの重傷がほとんど治っていうのがすごすぎるから」
ほむら「…?」
看護婦「そっちはご存知じゃないのかしら?」
看護婦「屋上から飛び降りてしまって…
それで一時は意識不明、もし死なずとももう普通に暮らすことなんて無理な重傷だったの」
ほむら「自殺。そう、それで…」
ほむら「………わかりました。ありがとうございます」
キリカ(…話し終わったようだ。出よう)
…美樹によると、上条のことは知らないんじゃなかったっけ。
まあ、この人ならその辺りの事情を調べていたとしても不思議はないか…。
1帰宅
2翌日
寄り道
3他
a駅前のデパート
bハンバーガー屋
c繁華街
d景色のきれいな展望台
e公園
fコンビニ
4自由安価
下1レス
―自宅
さあ、なにをしようか?
1自由安価
2PC
a掲示板
b安価内容について調べる
3読書
4翌日へ
下1レス
―――
ほむら(おかしいと思った。この時間軸は、少しだけど記憶と比べて回復が早すぎた。
魔方陣を展開して魔力を多量に使わずとも、まだ全力で戦えるくらいには回復していた)
ほむら(いつもどおり美樹さやかがその自殺しようとする場面に居合わせなかったのは、
やはり呉キリカのなんらかの行動によるもの)
ほむら(……でも、このくらいなら特に気にすることでもないわね。
これから何かの弾みで嫌な事態が起こらないといいけど……)
※さやかで戦闘する場合、他の物語よりも回復魔法の消費が少なくなります
・出血大サービスヒント
1見る
2見ない
下3レス中多数決
1
ほむら(……でも、もう気にしなくても良さそうね)
ほむら(まどか達と関わってしまっていたから、今まではまだ行動を起こさないでいた)
ほむら(でも今の様子なら殺害してもまどかの契約に結びつくことはないでしょう……)
※セーブ推奨※
1する
2しない
下3レス中多数決
★セーブしました
―十一日目終了―
・人間関係
巴マミ(死亡):“友達”/いい人
鹿目まどか:後輩
美樹さやか:後輩+
暁美ほむら:危険
佐倉杏子:悪印象
虐待を受けていた子:他人(顔見知り)/いい子
世界観:ループ時空
経験済みEND:『無情な選択』
○好感度数値
巴マミ:+4(最終好感度)
鹿目まどか:-5
美樹さやか:+2
暁美ほむら:-3
佐倉杏子:-2
※キャラ→主人公のもの
物語がはじまってから自力で増減した数値であり、
元が全キャラ同じように0かというとそうでない場合もある
攻略ヒント 翌日十二日の放課後までにまどかの好感度を0以上にすればBadEND回避
―翌日
始業までにはまだ時間がある。
それまでどうして過ごそうか。
行動
1自分のクラスに行く
2まどか・さやかのクラスに行く
下1レス
―教室
キリカ(いつもどおり三人で話してるな)
1三人に安価内容で声をかける
2二人だけ呼び出す
下1レス
―廊下
話題
1自由安価
2おまかせ
下1レス
さやか「昨日が初の魔女戦だったけど、結構余裕で勝てちゃいましたよ」
キリカ「すごいね」
さやか「はい!あたし結構強いのかななんて思っちゃったりして」
さやか「ああ、あの二人には負けたんだけど…」
まどか「経験もあって、強い魔法少女なんでしょ…?
勝てなくても仕方ないと思うよ」
さやか「他の二人はあんなだし、あたしが街のみんなを守ってかないと。
魔女からも、あいつらからも」
まどか「……」
さやか「まー、まずは魔女退治だね!で、はやいとこ経験詰んで強くなる!」
まどか「うん…」
キリカ「頑張ってね…」
「「「……」」」
まどか「そろそろ教室戻ろうか。
今日の授業について、仁美ちゃんに聞きたいことがあるんだ」
さやか「ん、そだねー」
―放課後
さて、放課後は…
1帰宅
22年のフロアへ
下1レス
―廊下
2年のフロアに行ってみると、二人の姿があった。
・話題
1自由安価
2おまかせ
下1レス
まどか「そうかなぁ…」
さやか「そうだって。だってさ、寝ぼけてたんだって」
さやか「まどかの部屋ぬいぐるみ多いし。それかキュゥべえかなー」
まどか「うーん、いわれてみるとそうかも…白かったし…」
………
―校門
話しているうちに校門に着いて、別れた。
(以下略)
END
・主人公
【呉キリカ】(死亡)
巴マミ(契約・死亡):“友達”/いい人
鹿目まどか(未契約・生存):後輩
美樹さやか(生存):後輩+
暁美ほむら(契約・生存):危険
佐倉杏子(契約・生存):悪印象
虐待を受けていた子:他人(顔見知り)/いい子
END - 無情な選択
○好感度一覧
・巴マミ(死亡) 最終好感度+4
呉キリカ:友達
鹿目まどか:後輩
美樹さやか:後輩
佐倉杏子:心配
暁美ほむら:警戒
・鹿目まどか 最終好感度-5
呉キリカ:先輩--
美樹さやか:親友
巴マミ:憧れ
暁美ほむら:知人
佐倉杏子:知人
・美樹さやか 最終好感度+2
呉キリカ:先輩+
鹿目まどか:親友
巴マミ:憧れ
暁美ほむら:憎悪
佐倉杏子:憎悪
・暁美ほむら 最終好感度-3
呉キリカ:殺意
鹿目まどか:親友だった
美樹さやか:知人
佐倉杏子:仲間
巴マミ:もう付き合えない
・佐倉杏子 最終好感度-2
呉キリカ:知人
巴マミ:未練
暁美ほむら:仲間
鹿目まどか:知人
美樹さやか:自己投影
※好感度の数字はキャラ→主人公のもの
物語がはじまってから自力で増減した数値であり、
元が全キャラ同じように0かというとそうでない場合もある
1セーブデータからロード
キリカ編【十二日目】※Good・NearGood未クリア物語
かずみ編【6日(水)朝】 ※Good・NearGood未クリア物語
[獲得した補正:魔翌力コントロールLv2・格闘Lv1]
Homulilly編【二周目の世界】 ※Good・NearGood未クリア物語
QB編【ワルプル後から再開。翌日へ】【指定場所からロード】 ※暫定END
中沢編【ワルプル後から再開。翌日へ】【指定場所からロード】
[獲得した補正:成績関係の結果の補正が+18]
2新主人公で別物語
下3レス中多数決
-------------
ちょ、とりあえず同じキャラ2回目の主人公は1個目クリアしてからにしよう
―翌日
始業までにはまだ時間がある。
それまでどうして過ごそうか。
行動
1自分のクラスに行く
2まどか・さやかのクラスに行く
下1レス
まあ、詰んでるっちゃ詰んでる気もしてくるくらいには厳しいですねー…
あと、放課後までというか厳密には『みんなと別れて帰宅するまで』ですかね
-----------------
―教室
キリカ(いつもどおり三人で話してるな)
1三人に安価内容で声をかける
2二人だけ呼び出す
下1レス
2
ついでに昨日、あれから何事もなかったか尋ねる
まどかの性格上、本人に直接訴えかけるより、
さやかを労ってあげたほうが間接的にだけど好感度は上がりそう
キリカ「昨日は、魔女狩りしたの?」
結局一昨日は佐倉さんが現れて魔女探しもうやむやになっちゃったけど…
さやか「あ、はい!初の魔女戦だったけど、結構余裕で勝てちゃいましたよ」
キリカ「すごいね」
さやか「はい!あたし結構強いのかななんて思っちゃったりして」
さやか「まあ、あの二人には負けたんだけど…」
まどか「経験もあって、強い魔法少女なんでしょ…?
勝てなくても仕方ないと思うよ」
さやか「他の二人はあんなだし、あたしが街のみんなを守ってかないと。
魔女からも、あいつらからも」
まどか「……」
1安価内容で発言
2おまかせ(以降>>698と同じ)
下1レス
1
まどかにだけ聞こえるように
「放課後、暁美さんに間接的にサポートしてもらうよう一緒にお願いしに行かないかい?
直接サポートは難しいけれどマミさんの時のようなことを避けるためにも
やっぱり協力関係を築くべきだと思う」
キリカ「えっと…ちょっといい?」
まどか「…?」
キリカ「放課後、暁美さんに間接的にサポートしてもらうよう一緒にお願いしに行かないかい?」コソ
さやか「ちょっと!二人何話してるの?」
まどか「…あ、ごめん。さやかちゃん、ちょっと先に教室戻っててくれないかな」
さやか「まあ、いいけど……」
キリカ「ありがとう。それで、さっきの続きだけど…」
キリカ「直接サポートは難しいけれどマミさんの時のようなことを避けるためにも
やっぱり協力関係を築くべきだと思う」
まどか「……ほむらちゃんには、前にも頼みにいきました」
まどか「でも、諦めてって言われて……」
キリカ「……」
まどか「……それとも、あのときみたいに
いつでも誰か助けてくれるから大丈夫って思ってます…?」
キリカ「…」
・安価内容で発言
下1レス
「……もし、本当に危なくなったらまずは私が契約する。
自分が危機に陥ったためにキミが契約してしまったなったら
美樹はまず自分自身が許せなくなるだろうし、
そういう点では私の方が気が楽になるだろう」
キリカ「……もし、本当に危なくなったらまずは私が契約する」
キリカ「自分が危機に陥ったためにキミが契約してしまったなったら
美樹はまず自分自身が許せなくなるだろうし、そういう点では私の方が気が楽になるだろう」
まどか「………」
まどか「…すいません、なんていうか……」
キリカ「……」
まどか「今はあなたの言葉を信じられそうにないんです」
まどか「ごめんなさい……」
信頼や好意というものは、得るより失うほうが簡単だ。
失った信頼はそう簡単に取り戻せない……ということだろう。
言葉がその心に届かないというのなら、尚更…か。
(まどか好感度+3、さやか好感度+1)
―放課後
1帰宅
22年のフロアへ
下1レス
-----------
ここ迄。久しぶりに夜更かししたがそろそろ寝る。
なんだろうこの感じ、全盛期のノリを感じる…これならいける気がしてくる…!
同じ分好感度上げるとしても、0→3に上げるのと3→6、そして-5→-2、-2→0はまた上げやすさが変わってきます。
すごく低いのをマシな低さにするより、なんとか信頼を得られる-1→0の壁が一番難しいように思います。
身体を張って窮地を救うようなことがあれば確実に+いくと思うけど今そんなチャンスもないしね。
あと今回の物語、非常におまかせ選ぶ人が多かったわけですが、
おまかせは特に話題ない時用みたいな感じで、会話後そのまま終了して次の時間帯にいきます。
大体好感度は上がりません。
長々とすいませんでした
次回は後半戦となりますね。25日(火)19時から予定です
―廊下
2年のフロアに行ってみると、二人の姿があった。
・話題
1自由安価
2おまかせ
下1レス
「もし、魔女探しに行くのなら付き合せてくれないか?」
キリカ「もし、魔女探しに行くのなら付き合せてくれないか?」
さやか「はい、いいっすよ。今日は三人で行きましょうか」
キリカ「今日はどこに行く予定?」
さやか「今日は、駅のほうまわって公園に行こうかと」
さやか「調べてみたんですけど、あそこの公園も事件とか起きてるんですよね。
数年前には男の子が失踪したとか」
【20時】
さやか「でやぁッ!!」バシュッ
さやか「っしゃー、倒した!」
まどか「さやかちゃん、大丈夫?さっきの攻撃…」
さやか「ちょっと食らっちゃったけど、もう治したしなんともないって。
それになんかさ、意外と痛くないんだよね」
まどか「そうなの……?」
さやか「ん、このくらいでヘコたれるさやかちゃんじゃないよ」
1安価内容で発言
2何もしない
下1レス
---------------
数レスしか進んでないけど、寝るよ!
まあえらい重要なとこだからね、じっくり時間かけたほうがいいね・・・
次は26日(水)21時から、来てたらはじめます。
-----------
次は27日(木)19時から書けます
28日金曜は深夜からなら
それ以降はレス来てから通知で。今日もまだもう少し起きてるので今からでも来たら書くよー
--------------
すいません、深夜とか言っといて寝てました…
本日17時くらいから始めようと思います
キリカ「…今のも使い魔だったよね?グリーフシード落とさなかったし……
魔翌力はまだ大丈夫?」
さやか「昨日グリーフシード使ったばっかだし、まだ大丈夫っすよ。
それにまだもう一回くらいは使えますから」
さやか「まあもう一個くらいあると余裕って感じはするけど…」
キリカ「私は戦いとかはアドバイスできないけど、
回復に頼らなくてもいい様に、なるべく攻撃受けないようにしたいね」
さやか「やっぱそういうのは経験積むしかないんですかね」
―公園付近
さやか「あっ、反応が消えた!」
まどか「さっきまで光ってたのに…」
さやか「反応は絶対こっちで合ってたよね。誰かに倒されたのかな」
さやか「でも今日は2箇所で使い魔やっつけられたからいっか。
あいつら魔女しか倒さないし、あたしが使い魔やっつけないと」
さやか「これにてパトロール終了!」
まどか「今日もお疲れ様、さやかちゃん」
さやか「二人も着いてきてくれてありがとう!」
1安価内容で発言
2さようなら
下1レス
キリカ「良かったら、パトロールに行く時はずっと同行させてもらえないか?」
さやか「はい、一緒に行ける時は行きましょう」
これで解散となった。
(以下略)
END
○好感度一覧
・鹿目まどか 最終好感度-2
呉キリカ:先輩-
美樹さやか:親友
巴マミ:憧れ
暁美ほむら:知人
佐倉杏子:知人
・美樹さやか 最終好感度+3
呉キリカ:先輩+
鹿目まどか:親友
巴マミ:憧れ
暁美ほむら:憎悪
佐倉杏子:憎悪
いち自身でも-1の壁を越える正解のセリフがわからない
とりあえず元凶の>>662には触れてどうにかしたほうがよいかと
好感度を上げる以外の方法はあるのかも実は考え中だけど碌なのが浮かばない
----------------------
1セーブデータからロード
キリカ編【十二日目】※Good・NearGood未クリア物語
かずみ編【6日(水)朝】 ※Good・NearGood未クリア物語
[獲得した補正:魔翌翌翌力コントロールLv2・格闘Lv1]
Homulilly編【二周目の世界】 ※Good・NearGood未クリア物語
QB編【ワルプル後から再開。翌日へ】【指定場所からロード】 ※暫定END
中沢編【ワルプル後から再開。翌日へ】【指定場所からロード】
[獲得した補正:成績関係の結果の補正が+18]
2新主人公で別物語
下3レス中多数決
―翌日
始業までにはまだ時間がある。
それまでどうして過ごそうか。
行動
1自分のクラスに行く
2まどか・さやかのクラスに行く
下1レス
―教室
キリカ(いつもどおり三人で話してるな)
1三人に安価内容で声をかける
2二人だけ呼び出す
3>>713
下1レス
昨日暁美さんは病院で見かけた。
佐倉杏子が単独で何かしにきたなら、止めるもののいない状況ではきっと二人が無事では済んでいない。
何かあったということはないだろう。
キリカ「昨日は、魔女狩りしたの?」
結局一昨日は佐倉さんが現れて魔女探しもうやむやになっちゃったけど…
さやか「あ、はい!初の魔女戦だったけど、結構余裕で勝てちゃいましたよ」
キリカ「すごいね」
さやか「はい!あたし結構強いのかななんて思っちゃったりして」
さやか「まあ、あの二人には負けたんだけど…」
まどか「経験もあって、強い魔法少女なんでしょ…?
勝てなくても仕方ないと思うよ」
さやか「他の二人はあんなだし、あたしが街のみんなを守ってかないと。
魔女からも、あいつらからも」
まどか「……」
1安価内容で発言
2おまかせ(以降>>698と同じ)
3>>715
下1レス
キリカ「えっと…ちょっといい?」
まどか「…?」
キリカ「放課後、暁美さんに間接的にサポートしてもらうよう一緒にお願いしに行かないかい?」コソ
さやか「ちょっと!二人何話してるの?」
まどか「…あ、ごめん。さやかちゃん、ちょっと先に教室戻っててくれないかな」
さやか「まあ、いいけど……」
キリカ「ありがとう。それで、さっきの続きだけど…」
キリカ「直接サポートは難しいけれどマミさんの時のようなことを避けるためにも
やっぱり協力関係を築くべきだと思う」
まどか「……ほむらちゃんには、前にも頼みにいきました」
まどか「でも、諦めてって言われて……」
キリカ「……」
まどか「……それとも、あのときみたいに
いつでも誰か助けてくれるから大丈夫って思ってます…?」
キリカ「…」
1安価内容で発言
2>>718
下1レス
キリカ「……もし、本当に危なくなったらまずは私が契約する」
キリカ「自分が危機に陥ったためにキミが契約してしまったなったら
美樹はまず自分自身が許せなくなるだろうし、そういう点では私の方が気が楽になるだろう」
まどか「………」
まどか「…すいません、なんていうか……」
キリカ「……」
まどか「今はあなたの言葉を信じられそうにないんです」
まどか「ごめんなさい……」
信頼や好意というものは、得るより失うほうが簡単だ。
失った信頼はそう簡単に取り戻せない……ということだろう。
言葉がその心に届かないというのなら、尚更…か。
(まどか好感度+3、さやか好感度+1)
―放課後
1帰宅
22年のフロアへ
下1レス
―廊下
2年のフロアに行ってみると、二人の姿があった。
・話題
1自由安価
2おまかせ
3>>726
下1レス
--------------
寝る
見事に振り出しに戻った感…
次回は31日(月)19時くらいから予定です
まどか「そうかなぁ…」
さやか「そうだって。だってさ、寝ぼけてたんだって」
さやか「まどかの部屋ぬいぐるみ多いし。それかキュゥべえかなー」
まどか「うーん、いわれてみるとそうかも…白かったし…」
………
―校門
話しているうちに校門に着いて、別れた。
(以下略)
END
1セーブデータからロード
キリカ編【十二日目】※Good・NearGood未クリア物語
かずみ編【6日(水)朝】 ※Good・NearGood未クリア物語
[獲得した補正:魔翌翌翌力コントロールLv2・格闘Lv1]
Homulilly編【二周目の世界】 ※Good・NearGood未クリア物語
QB編【ワルプル後から再開。翌日へ】【指定場所からロード】 ※暫定END
中沢編【ワルプル後から再開。翌日へ】【指定場所からロード】
[獲得した補正:成績関係の結果の補正が+18]
2新主人公で別物語
下3レス中多数決
主人公・オリキャラ
・設定
苗字【下1レス】
名前【下2レス】
年齢(14か15で)【下3レス】
-------------
★多数決で同数に意見が割れた場合は指定内の最後のレス内容を採用
ということで下3レスを採用してます
下2レスのこれ明らか苗字書こうとしてですよね…
実はまどマギだったら苗字も名前も似たノリだろうからどっち目的のがきても大丈夫だろうとか
高をくくってしまってまして……
よし再安価しよう。
------
下の名前
【下2レス】
主人公・オリキャラ
【神原アマネ】
年齢:15
現時点で魔法少女であるかないか
【下2レス】
ついでにコンマ一桁で強さ(未契約だったら素質)決定
※数字が大きいほど強い
はい。性別は最初安価だそうか考えたけどこの世界で男で出来ることは少ないかと思ったので。
というかあんまり決められる範囲多くしてその辺のおっさんおばさんとかになってもちゃんと展開させられる気がしない…
弱い魔女とかもなにをすればいいのか。ちゃんとした個性の設定すらないと倒されるのを待つだけになる気が
-----------------
紛らわしくてすいません。ここでは0=0です
0=100のときは※で書きます
-----------------
↑あと前にこう書いてたので0は最低で
主人公・オリキャラ
【神原アマネ】 (契約済み)
年齢:15
強さ:最低
魔法少女になるときの願い
【下2レス】
※あんまり壮大なのは願いの効果を小さくするかも…(世界改変とかそのレベルの)
決められそうだったら得意な魔法もそこから決定されます
みんなを私にひざまづかせたい
おお、性格悪そう
……悪キャラなのに弱いってなんか雑魚キャラ臭g
-------------------------------------
主人公・オリキャラ
【神原アマネ】 (契約済み)
年齢:15
強さ:最低
一人称:私
魔法少女になるときの願い
『みんなを私にひざまづかせたい』
二人称・口調設定
【下2レス】
一人称はちゃんと決めた方がいいんじゃないか?
一人称は>>788の内容で出てきたのでいいかなと
------
主人公・オリキャラ
【神原アマネ】 (契約済み)
年齢:15
強さ:最低
一人称:私
二人称:君、君たち
口調:中性的で倒置法が多い
魔法少女になるときの願い
『みんなを私にひざまづかせたい』
武器(ギミック・特殊効果付加など無しで)
【下2レス】
魔法少女歴(契約したて~2週間までの間で)
【下4レス】
主人公・オリキャラ
【神原アマネ】 (契約済み)
年齢:15
強さ:最低
一人称:私
二人称:君、君たち
口調:中性的で倒置法が多い
魔法少女になるときの願い
『みんなを私にひざまづかせたい』
魔法少女歴:13日
武器:扇子
能力:行動支配
技一覧
・打撃攻撃(近接用・魔翌力-0):両手に持った扇子で舞うように叩く。リーチはとても短い。
・斬撃攻撃(近接用・魔翌力-0):扇子で切り裂く。ただ、形状や切れ味からしてあまり深くは刻み込めない。
・突風(魔翌力-5):扇子に魔翌力を乗せ、人間サイズの敵を2,3体吹っ飛ばす程度の風を送る。
銃弾などの飛び道具も返したり軌道を変えることができる(ただし発動時間もかかるので…)
・行動支配(一体につき1ターンあたり使い魔なら消費-10、弱い魔女なら20程度。対象により魔翌力変動。
人間・魔法少女にはそこそこ好感度のある相手のみ。内容によっては抵抗されることもある)
:対象に安価内容の行動をさせる
【下3レスまでなにか設定(過去でも容姿でもなんでも)】
※既に決まったものと矛盾するものは安価下。
同じく矛盾するものが出てきた場合は先に出たほうを採用、後のは安価下。
-----------------
中性的だけど胸はある…と。
よし、そろそろ始めるか!
由緒ある家柄だが、既に没落していて両親は行方不明
―教室
教室から上がる声が騒がしい。
「男? 女?」
「どんな人だろうね」
教師「神原さん、入ってきてください」
アマネ「……はい」
魔法少女の契約をしてそろそろ二週間。
まだまだ新人だけど、わかったことがある。
他人より全てに劣っていた私は、魔法少女になっても才能に恵まれなかったということだ。
キュゥべえと出会ったときは、私が出会えた数少ない幸運でチャンスだと思った。
魔法があればなんでもできる。もうこんなふうに悩むことも無くなる。
これでみんな私にひざまづかせられる。私の上に居る奴らを。
…そう思っていた。
アマネ「…神原アマネです。よろしくおねがいします」
……しかし違った。
制約が多く、思いのままには程遠い私の魔法。
毎回毎回苦戦する、いつまでたっても慣れない戦闘。
そして、まだそう日も経ってないのに簡単に競争に負けて追い出されてしまったこの悔しさ。
でもここでは違う。他の魔法少女を敵に回すなんて、そんな下手は打たない。
あの時は何も知らなかったからうまく立ち回れなかっただけだ。
アマネ(この私が今度こそ上に立つ……ここ見滝原では)
>>803 >>806 おk。書きはじめた後で見たからいれられなかったけど、どっかで入れよう。
-------------
「…あれ?結局男?女?」
「女じゃね、胸あるし」
「ちょっと男子、やめなさいよ。かわいそうでしょ」
アマネ「……」
騒いでる馬鹿な男どもを睨んでやりたいが、表情には出さない。
いつも不機嫌そうだとは言われるが。
アマネ(女もどこまで本気で言ってるかわからない。表でこう言っていても裏で陰口を叩くのだろう。
表立っていじめることがないだけ小学生よりはマシか…いや、何も変わらないか)
自己紹介に何か付け足すか?
1安価内容で発言
2話すことは無い。以上。
下1レス
何かwwwwむしろ安心院さんにスキル一個くらいねだりたい
-------------
アマネ「…中世的な見た目でよく分からないけど、私は女子だ」
騒ぐから付け足してやったのに、聞こえてきたのは興味のなさそうな声だった。
実際興味などないのだろう。どうせからかって面白がりたいだけだ。
下1レスコンマ判定(一桁)
1,3,5,7 マミと同じクラス
2,4,6 キリカと同じクラス(しかしキャラ自体出すかはわからんよ!)
8.9 誰とも同じクラスではない
0が出たけどマミとキリカと同じ?
それともまさかの織莉子さんがいる?(歓喜)
-------------
0を忘れるというあほなミス…!
ごめん、もう一度お願いします…
次は0はキリカでいいか
教師に言われた席に着席した。騒がしい声はまだ止まぬままだ。
チャイムが鳴って休み時間になると、それはいっそう騒がしくなる。
「神原さんってどこからきたの?」
人だかりはこっちにまで来た。クラスで目立つタイプの集団だろう。
転校生というものが珍しいから、こうして集まってくる。
アマネ「……隣の市の、普通の学校だ」
「へー、部活は?なにかやってた?」
アマネ「やってなかったな」
「そっか、趣味とかある?好きなものとか!」
アマネ「別に」
「…」
そして、こうして少し話せばすぐに興味をなくして離れていく。
離れていく途中で『なんか話しづらいね』、と聞こえた気がした。
授業がはじまる。
一応教科書をもう一度確認しておこう。
昼休み。
キュゥべえからベテラン一人と何かイレギュラーな存在がいると聞いている。一度校内を回ってみる。
どこかで見かけたとき、顔に覚えがあったほうがいい。
記憶力はそこまで良くないが……それでも何もしないよりは良い。
1三年の教室をまわってみる
2二年の教室をまわってみる
3一年の教室をまわってみる
下2レス
まずは自分と同じ学年の教室を一通りまわってみる。
特に誰か気になったわけではないが、
目立つ見た目の人なら二度目に見ればわかるだろう。
特徴の無い目立たない奴が魔法少女だった場合は……まあ仕方が無い。
―放課後
学校では顔を見ておく程度にしておいたが、
これからここの魔法少女を探っていく。
まずは、敵を知る。まだ安易に変身はしない。
魔女を見つけても魔法少女がいるかを確認するだけにしよう。
【15時】
行く場所
1路地裏
2駅
3繁華街
4鉄塔
5廃工場
6病院
下1レス
----------------
寝ます
金髪ドリルさんは目立つ(確信) キリカさんは…ぼっちすぎたら逆に目立つかもしれない
ところで思ったんだけどこの子の作戦、未来予知相手だとすごく分が悪くないすかね。
敵だと知られたら直接対決に持ち込まれて終わりなわけだし。…もしくは利用された後殺されるエンド確定?
…しかしまだキャラ自体出すかは微妙です(というか時系列的に手遅れ?)
次回は1日(火)20時からの予定です
―路地裏
ソウルジェムが光ったら私だけに見えるようにカバンの中に入れて歩く。
魔女は……
下1レスコンマ判定
0~25使い魔
26~40魔女
……ここにはいないようだな。
餌がなくては魔法少女も釣れない。次の場所に行こう。
【15時半】
行く場所
1駅
2繁華街
3鉄塔
4廃工場
5病院
下1レス
―病院
ここには魔女はいるか?
下1レスコンマ判定
0~20使い魔
21~35魔女
反応がある…。目立たない壁に結界も見つけた。
しかし、見てみると使い魔の結界のようだ。
アマネ(流石にいないか)
アマネ(病院なんて使い魔を育てやすい格好の場所にいるのを
わざわざ倒すなんて馬鹿は)
下1レスコンマ判定
0~60 いやまて
放っておこう。
あと少しで魔女になる。
【16時】
行く場所
1駅
2繁華街
3鉄塔
4廃工場
下1レス
―駅
なかなか見つけられないな。
まあ、すぐに見つけられるものでもないか…。
前回の街での失敗を考えると、敵を知るまでは迂闊に魔女狩りも出来ない。
あまりに上手くいかないようだったら、少し手段を変えてみる必要があるかもしれない。
下1レスコンマ判定 本日最終判定
0~20使い魔
21~35魔女
――――
――
―
今日は見つかることはなかった。
だがまだ初日だ。明日以降にかけよう。
下1レスコンマ一桁判定
現在のGS所持数
0~6 0個
7 半濁り1個
8 1個
9 2個
下2レスコンマ判定
現在の魔力 0~99
※0=100 20以下の場合は結果+10
結果によって明後日予定のイベントが一日早まります
…しかし、前の町で魔法少女に敗北したときに元々多くなかった手持ちまで取られてしまった。
まだ魔力は余裕があるといえグリーフシードが一個もない状態のままは厳しい。
あまり悠長に構えてもいられない。
できれば明日中に味方をつけられたら良いのだが…。
ここに居る魔法少女がとりいれそうにない人物だったらまた考える必要がある。
―一日目終了―
魔力[63/100] 状態:正常
所持GSなし
-----------------
ここまで
次は4日金曜20時からの予定です
―翌日
昼休み
午前の授業が終わった。
昨日から難問ばかりを当てられて恥をかいたりしたものの、
どうにか赤点を取らない程度には授業にはついていけそうだ。
さて、昨日は三年のフロアを見て回ったが今日はどうするか…。
1もう一度三年のフロア(三年生のキャラと少しだけ話をしやすくなります)
2二年生のフロア
3一年生のフロア
下2レス
もう一度ここのフロアを回ってみるか…。
隣のクラス。その隣のクラス。そしてその隣。
廊下ですれちがう人たち。
遠くのほうにあるクラス……
一通りは目を通したと思う。
前に見たのを覚えているのも居る。
もしかしたら、相手にも姿を覚えられたかもしれない。
―放課後
今日はどこから回ろうか。
あまりグリーフシードに余裕もない。はやいところ見つかって欲しいものだ。
相手に敵と認識される前にこちらから先に近づかなければ。
【15時】
行く場所
1路地裏
2駅
3繁華街
4鉄塔
5廃工場
6病院
下1レス
―病院
昨日の使い魔がもう魔女に成長しているかもしれない。
ただ、この場所に留まっているとも限らないが…
下1レスコンマ判定
0~25使い魔
26~55魔女
移動したか…。
ついてないな。運がないのはいつものことだが。
次はどこを回ろう。
【15時半】
行く場所
1路地裏
2駅
3繁華街
4鉄塔
5廃工場
下1レス
―路地裏
薄暗い路地裏…の、前。
反応はあるか?
下1レスコンマ判定
0~25使い魔
26~40魔女
反応はないな…。
何事もないかのように表通りを過ぎる。
次は……
【16時】
行く場所
1駅
2繁華街
3鉄塔
4廃工場
下1レス
―繁華街
更ににぎやかな方へと歩みを進める。
反応はあるか…?
下1レスコンマ判定 ※本日最終判定
0~25使い魔
26~40魔女
!
ソウルジェムが光った。
反応の強くなるほう、魔力の元を探して歩く。
アマネ(ここか……?)
結界を見つけた。
アマネ(魔女が見つからない。使い魔の結界のようだな)
アマネ(なんなんだ、本当についてない。次いくか、次)
0~60 いやまて
指定ぬけてる… 修正
--------------
!
ソウルジェムが光った。
反応の強くなるほう、魔力の元を探して歩く。
アマネ(ここか……?)
結界を見つけた。
アマネ(魔女は見当たらない。使い魔の結界のようだな)
アマネ(なんなんだ、本当についてない。次いくか、次)
下1レスコンマ判定
0~60 いやまて
アマネ(…ん?)
何か金色の弾のようなものが見えた。
アマネ(誰か戦ってる……?)
少し遠いが確かに誰か戦っている。
魔女と使い魔の見分けも付けられないくらいの初心者なのか、と思ったが
その戦いぶりは慣れているように手際が良く、新人とは思いがたい。
…それに、この金髪を二つに巻いた姿には見覚えがある。
確か同じ三年のクラスで見かけた……
アマネ(出てくるな)
戦いを終えたようだ。
じきに結界は消滅する。
1この場で話しかける(相手に魔法少女だということがわかります)
2どこの誰かはわかった、交流は明日にしてこの場は離れよう
下2レス
アマネ(どこの誰かはわかった、交流は明日にしてこの場は離れよう)
まだイレギュラーとかいうのがどちらなのかもわからない。
素性もわからないまま、あまり先走って失敗しては元も子もないからな…
明日から徐々にかかわりをもっていけばいい。
すっとこの場を離れ、人混みの中にまぎれていく。
今日は収穫があった。やっと最初の目的を果たせた。
これからが本番だ……。
―二日目終了―
魔力[63/100] 状態:正常
所持GSなし
-----------
ここまで
最後の最後でやっととはコンマ神様も意地の悪い…
次回は7日(月)19時からを予定です
--------------
大遅刻だ………
盛大にぐっすり寝過ごしてました、すいません…始めようと思います
頭がなかなか起きねえ…
------
―翌日
昼休み
やっとまとまった自由時間になった。
昨日の魔法少女、前にこのフロアを周ったときに見覚えがある。
どのクラスかもわかっている。自分の席に座っていたはずだし、すぐに話しにいける。
1自由安価で話しかけに行く
2まだ様子見
下2レス
…が、まだ様子見でいいだろう。
相手の情報を殆どわかってないんだ。関わるなら慎重すぎるくらいでいい…。
今日は…
1昨日の魔法少女の行動をそれとなく見ておく
2二年生のフロアを周る
3一年生のフロアを周る
下2レス
1
この前見かけた教室の後ろのほうから姿を確認する。
……どうやら、自分の席で携帯を見ているようだ。
アマネ(……動かないな)
画面を覗き込めるような場所まで近づくのも怪しまれるかもしれない。
ただ、指の動きからしてメールなどの文字を打ち込むようなことはしていないだろう。
また、イヤホンなどもつけていない。ネットか何かか…?
しばらく経つと、ふう、と一つ溜息をついて携帯をしまい席を立った。トイレに行くようだ。
アマネ(長いな)
外からさっと見てみると、鏡の前で髪を直していた…。
なんだか、関わるにしても素で話があわなそうなタイプだな。どんな人間を装っていけば喜ぶだろうか?
アマネ(まあ少しは人間像が掴めたか…)
もう休み時間は僅かだ。
女子に二重の意味で怪しまれる前に教室に戻ろう。
―放課後
昨日で一人は見つけられたが、もう一人居たはずだ。
引き続き魔女が居そうな場所を探しに周るか、
それとも魔法少女だとわかっている人物を尾行したほうが良いか…
【15時】
今日の予定
1魔法少女探し
a路地裏
b駅
c繁華街
d鉄塔
e廃工場
f病院
2放課後も観察する
3自由安価
下2レス
後を追おう。
学校内だけではあまり有益な情報は得られなそうだ。
―――
追っていくうちに、景色からどんどんビルが消えていく。
この県内ではかなり進んでいる見滝原の中でもあまり活気があるとはいえない、工業地帯に向かっているようだ。
寂れた場所だ。
数十年前から姿を残しているであろう古い工場なども多いが、既に人が居るのかすら怪しいのもある。
アマネ(こんな場所なら魔女が現れてもおかしくないだろうな……)
今日も目的は魔女探しか。
―工業都市某所
「……」
魔女を探し当てたのか、立ち止まり変身した。
薄暗いコンクリートの壁に金色の光が照らされる。
「何の用かしら?」
アマネ「!」
こちらに振り返った。
学校で見たような“ただの中学生”ではない。“魔法少女”の表情をしている…。
「着けてきているのはわかっているわ」
アマネ「…」
アマネ(一体いつから気づいていた…?)
こちらを視界に入れるどころか、存在を気にする様子すら見せなかったのに。
「長年魔法少女をやっていると、色々身に付いてくるの」
アマネ「…!」
「それで、あなたの目的は?この縄張りを奪いにきたの?」
落ち着け、敵に回したら勝てない…!
セリフor行動
・自由安価
下2レス
アマネ「待って…!戦う気はない」バッ
まずは手を上げて戦う気がないことを示す。
実際、まともに戦う気はない。
アマネ「まだ魔法少女になったばかりで心細くて…、
着けていたのも仲間になってくれる魔法少女を探していたからで……!」
「……」
アマネ「……」
少しの間沈黙が続く。
こんな言い訳が通用するかはわからない。しかもよりによって魔法少女が仲間だなどと…。
だが、それでも油断させることくらいはできるかもしれない。
「…あなた、最近この街に来たという子よね。キュゥべえから聞いているわ」
「本当にそれだけ?キュゥべえは契約した覚えがないといってきたけど……」
厄介な……
しかし、こいつはイレギュラーの魔法少女とは面識がないということか。
アマネ「…その人のことは私も聞いたが、私は違う。まだ会った事もないんだ」
「そう… 私が魔法少女だとなぜ知っていたの?」
アマネ「…前に偶然結界で見かけたんだ」
「それからこうして着けてたの…」
「それなら隠れてないで、普通に話しかければよかったんじゃないかしら?」
アマネ「…タイミングが掴めなくて」
「…少し無理があると思うけど」
アマネ(まずい……)
少々強引にでも話を持って行けるか…?
アマネ「気を悪くしたならすまなかった。
でもキュゥべえの言うイレギュラーというのが私じゃないのは本当だ。確認すればわかる」
アマネ「魔法少女を長年やっているのなら、色々教えて欲しいこともある… 仲良くできないか?」
「……まだ考えておくわ。さすがに、すぐに信用はできない」
そう言って、変身を解いた。
アマネ「…いいのか?ここにいて…魔女を狩っても?」
「ええ、まだ今すぐどうこうする気はないわ」
自分以外の魔法少女なんて居たって邪魔なだけだろう?
なのに何故追い出さないんだ、あいつらみたいに……
………甘い。甘すぎる。
奴が甘かったから助かった。だが、こういう偽善者は嫌いだ。
いいことをした気でいるのだろう。助けてやった気でいるのだろう。
使い魔なんか倒してたのも、きっとそういう気でいるんだろう?
アマネ(気に入らないな)
そんなことができるのは、自分が相手より上に居ると思っているからだ。
下にいる人はいつだって必死だ。きっとそれを上辺では優しく接して心の隅では見下しているんだろう?
いつか引き摺り下ろしてやる。あいつを私の下に。
あいつにだけは、負けたくない…
―二日目終了―
魔力[60/100] 状態:正常
所持GSなし
-----------------
ここまで
戦いになったが最期絶対負ける系主人公。
ひねくれ者枠だけど今後やるかもしれないあすみと被らないように気をつけてます。あっちは割と無理利きそうだなぁ…
よく見ると一日目と変化がありますが、そこは作中でも触れる予定です
次回は8日(火)20時からを予定です!
げ、訂正。日数間違えたぁ!!
------------
―三日目終了―
魔力[60/100] 状態:正常
所持GSなし
―翌日
昼休み
昨日の魔法少女、バレずに偵察するというのは無理そうだ。
これ以上怪しまれる行動は避けたほうがいい。
…しかし、直接話しに行くにしても、どう話しかけたらいいものか。
私のことを知らなかった昨日までとは状況が違う…。
どれだけ友好的に近づこうとしても、魔法少女だとバレている以上やはり一定の警戒はもたれてしまうだろう。
だが、昨日でわかったこともあった。
まずあいつはイレギュラーの魔法少女ではないということ。
そして、そのイレギュラーと何も関わりはないということだ。
今とるべき行動は…?
1二年生のフロアを周る
2一年生のフロアを周る
3昨日の魔法少女に安価内容で話しに行く
4この時間には行動は取らない
下2レス
奴にはまだ中途半端に接触はしない。
二年のフロアでも周るか……
下の学年なんて、部活動をやるわけでもなし普通にしていれば関わることなんてほとんどないだろう。
同学年ならまだしも目に触れる機会も少ない。どれだけ記憶に残せるか……
目に入る人間をさっと見回していると、途中で一人の人に視線が止まった。
人形のように整った顔立ちをした、艶のある長い黒髪の女だった。
初めてこの言葉がしっくりくる人を見たが、ああいうのを容姿端麗というのだろう。嫌でも注意を引く…。
アマネ(生まれ持った容姿があれだったら、きっとこんな性格にはなってないんだろうな)
この世は不平等だ。だが、私は嘆くだけでは終わらせない。
―放課後
昨日この縄張りを仕切る魔法少女から、魔女狩りの許可はもらった。
しかしまだもう一人のほうの正体をつかめていない。
縄張りを奪うつもりなら、こちらが魔法少女だとバレればそこで交戦になることだって十分ありえる。
先手を打たせないためにはまだ我慢したほうがいいか……
しかし、ただ過ごすだけでも少しずつ魔力は減っていく。
後々グリーフシードを稼ぐための魔力も必要だ。せめて半分は残った状態で戦いたいが…。
【15時】
行く場所
1路地裏
2駅
3繁華街
4鉄塔
5廃工場
6病院
下1レス
―繁華街
いつもどおりソウルジェムを自分だけに見えるように忍ばせて歩く。
反応は……
下1レスコンマ判定
0~20使い魔
21~35魔女
…ソウルジェムが光り始めた。
反応を頼りに魔女の居るほうへ行く。
アマネ(また使い魔か…… 結界はあるが、魔女本体はいない)
あの魔法少女が居るか、それともイレギュラーとかいうのも使い魔を狩る奴ということもあるか…
と思ったが人の姿は見えず、戦闘の音も聞こえない。
【16時】
行く場所
1路地裏
2駅
3鉄塔
4廃工場
5病院
6戦闘
下1レス
…戦うか?
あの魔法少女が偶然通りかかれば、少しは仲間意識でも持ってくれるかもしれない。
尤も、偶然通りかかる確率は高くないし、そうすれば魔力を無駄に消費するだけになる。
それどころか通りかかるのはイレギュラーの方ということもあるが…
1戦おう
2やめておこう
下3レス多数決
-----------
ねっむ!
ここまで
次回は10日(木)19~20時あたりにはじめます
どうせソウルジェムを表に出しているわけでもないのだから、
見てみぬふりをしたってそれがバレるわけでもない。ソウルジェムを見てなかったから仕方ないで終わることだ。
だがあの魔法少女からの警戒は強い。
良好な関係に持っていけるような状態には程遠い今、
リスクが大きくとも印象が良くなる望みが僅かでもあるほうに賭けるか…
―薔薇園の魔女結界
結界を開く。
鋏を持った綿毛の使い魔と、無数に目の付いた使い魔が数匹居る。
アマネ(クソ…… こんなの、ちょっとした手慣らしだ)
魔力[60/100] 状態:正常
所持GSなし
敵:使い魔(Anthony)、使い魔(Adelbert)
1打撃攻撃(近接用・魔力-0):両手に持った扇子で舞うように叩く。リーチはとても短い。
2斬撃攻撃(近接用・魔力-0):扇子についた刃で切り裂く。ただ、形状からしてあまり深くは刻み込めない。
3突風(魔力-5):扇子に魔力を乗せ、人間サイズの敵を2,3体吹っ飛ばす程度の風を送る。
銃弾などの飛び道具も返したり軌道を変えることができる(ただし発動時間もかかるので…)
4行動支配(一体につき1ターンあたり使い魔なら消費-10、弱い魔女なら20程度。対象により消費変動。
人間・魔法少女にはそこそこ好感度のある相手のみ。内容によっては抵抗されることもある)
:対象に安価内容の行動をさせる
※+安価内容で狙う敵や、上のコマンドを組み合わせたりした戦法を書き足すのもOK
下2レス
アマネ「ひざまずけ…!」キュィィン
Adelbert「――!」
飛んでいる使い魔一体に魔法をかけ、鋏男目掛けて体当たりさせる。
アマネ(隙が出来た!)
アマネ「ハッ!」シュバッ
鋏男がよろめいた隙を狙って扇を投げた。
もうさっきの使い魔も命令が切れた頃だ。次の命令をしないと自由を取り戻して襲ってくる。
敵の群れに踏み込んで鋏に追撃を仕掛けるか、いや、そうすると目の使い魔の攻撃が来るか…?
魔力[50/100] 状態:正常【扇装備片手のみ】
所持GSなし
敵:使い魔(Anthony)、使い魔(Adelbert)(負傷一体)
1更に踏み込んで打撃でAnthonyに追撃
2更に踏み込んで斬撃でAnthonyに追撃
3踏み込まず突風を起こして攻撃(魔力-5)
4さっきと同じ使い魔に続けて安価内容で命令(魔力-10)
5違う使い魔に安価内容で命令(魔力-10)
6来る攻撃に向けて防御体勢をとる(片手のみなので防御力減少中)
下2レス
アマネ「今度はお前だ……!」キュィィン…!
Anthony「――!」ジャキンッ
続いて鋏男の行動を支配し、ヒゲを切らせる。
他の使い魔も来る。動ける隙を与えないよう始末の命令も出しておくか。
アマネ「もう死ね」キュィィン
使い魔の蝶だかなにかよくわからない身体に鋏が深々と突き刺ささった。
アマネ「!」
―ビュンッ
アマネ「っく、」
もう魔法の抜けた目の使い魔だ。
それ以外もまだ数がある。すぐに鋏男が囲んでくる。
アマネ(逃げ…… !!)
後ろに下がろうと思ったら片足が動かなかった。
足元を見てみると蔓のようなものが絡み付いている。
アマネ(クソッ、いつの間に……!)グッ グッ…
アマネ(距離が取りたいな。戦いにくいのもそうだが、私の魔法の特性を考えても多数相手では不利だ)
アマネ(なんとか1対1に持ち込めたら…)
魔力[30/100] 状態:拘束(弱)【扇装備片手のみ】
所持GSなし
敵:使い魔(Anthony)、使い魔(Adelbert)
1拘束を壊す→打撃攻撃
2拘束を壊す→斬撃攻撃
3突風+残りに打撃→拘束を壊す(魔力-10)
4安価内容で近くにいる使い魔(Anthony/Adelbert)に命令(魔力-10)
※欠けた装備は余裕が出来たら勝手に再装着されます
下2レス
-----------
訂正
3番は魔力消費-5です
-----------------
ここまで
次回は11日(金)20時から
くぅ?疲れましたw これにて完結です!
実は、ネタレスしたら代行の話を持ちかけられたのが始まりでした
本当は話のネタなかったのですが←
ご厚意を無駄にするわけには行かないので流行りのネタで挑んでみた所存ですw
以下、まどか達のみんなへのメッセジをどぞ
まどか「みんな、見てくれてありがとう
ちょっと腹黒なところも見えちゃったけど・・・気にしないでね!」
さやか「いやーありがと!
私のかわいさは二十分に伝わったかな?」
マミ「見てくれたのは嬉しいけどちょっと恥ずかしいわね・・・」
京子「見てくれありがとな!
正直、作中で言った私の気持ちは本当だよ!」
ほむら「・・・ありがと」ファサ
では、
まどか、さやか、マミ、京子、ほむら、>>1「皆さんありがとうございました!」
終
まどか、さやか、マミ、京子、ほむら「って、なんで>>1くんが!?
改めまして、ありがとうございました!」
本当の本当に終われ
これに懲りてもうクソスレ立てんなよ>>1ちゃん!
アマネ(一旦吹き飛ばすか…!)ブンッ
――ビュオォッ!
周りに張り付いてた使い魔を突風を起こして飛ばし、残りを叩く。
足をとられて戦いにくいが、これだけならなんとか倒せそうだ。
アマネ「これで…!」バシッ
周りのは撃破できた。
空いている手に再び扇を出して装備し、また囲まれる前に絡まる蔓を壊す。
アマネ「はぁ……っ、次は…」
アマネ(あとは鋏2体と…飛んでるのはまだ居るな)
アマネ(どれもさっきの衝撃で少しはダメージを食らってるとは思うが……)
魔力[25/100] 状態:負傷(小)
所持GSなし
敵:使い魔(Anthony)、使い魔(Adelbert)
1打撃攻撃(近接用・魔力-0):両手に持った扇子で舞うように叩く。リーチはとても短い。
2斬撃攻撃(近接用・魔力-0):扇子についた刃で切り裂く。ただ、形状からしてあまり深くは刻み込めない。
3突風(魔力-5):扇子に魔力を乗せ、人間サイズの敵を2,3体吹っ飛ばす程度の風を送る。
銃弾などの飛び道具も返したり軌道を変えることができる(ただし発動時間もかかるので…)
4行動支配(一体につき1ターンあたり使い魔なら消費-10、弱い魔女なら20程度。対象により消費変動。
人間・魔法少女にはそこそこ好感度のある相手のみ。内容によっては抵抗されることもある)
:対象に安価内容の行動をさせる
5逃走 :討伐を諦める
※+安価内容で狙う敵や、上のコマンドを組み合わせたりした戦法を書き足すのもOK
下2レス
扇子を構え、吹き飛ばされた鋏の使い魔のほうに走ってく。
――振りかぶる。
アマネ「はぁッ!」シュバッ
扇で切り裂くと、使い魔も容赦なく攻撃をかましてくる。
ジャキンという鋏の金属音が響く。
アマネ「!」
もう一体が攻撃をしかけてくる。鋏だけでも二体いる。
扇を持った手で一体を突き飛ばす。
あまり深く刺さるものでもないが、ただ突き飛ばすよりは効果があるだろう。早いところ、一体だけでも倒したい。
振りかぶる。振りかぶる。攻撃を受けつつも何度か叩き切っていると、使い魔は力尽きたらしく動かなくなった。
それからなんとか2体目の鋏男を倒したところで、けたたましいベルのような音が鳴る。
騒音に少し頭がくらっとしたとき、体当たりが飛んできた。
アマネ(目の使い魔か……!)
ひらひらと空中を飛ばれて実に戦いづらく、
なかなか致命傷を与えられないうちに突進攻撃がくるのが厄介だ。
じりじりじりじりうるさい。
はやく、消えろ…………!!!
結界が消えた。薄汚い繁華街の更に薄汚い場所に座り込んでいる。
やっと全部倒した。目の使い魔は全てバラバラになって落ちた。
アマネ(勝った。……まあ、このくらいで負けるわけにはな)
アマネ(今日はもう帰るか)
ところどころ痛む身体を起こす。
下1レスコンマ一桁判定
1 スッ
2 ……
―――――
―――
歯が立たなかった。
相手が二人居るからか? それとも、私よりも長く魔法少女をやってるからか?それはわからない。
相手が強いのか、弱いのか、それともただ標準的な戦力を備えた魔法少女なのかはしらない。
基準なんて知らない。
「なんだ、弱いじゃないこいつ!」
女の高い声が耳障りだ。
「ね、弱いくせにいきがっちゃってさ!」
なんで私はこんなのにひざまづかされてるんだろう。
「あたしも、あたしの友達もみんな迷惑してるんだよねー。だから早くどっかいってよ」
私をその友達のなかに入れなかったのは、グリーフシードの供給のことだけじゃないだろう。
だが、こんな奴らに媚び売って表面だけの友達面するのはこっちから願い下げだ。
「新人のくせに調子乗ってるから!じゃ、この街のグリーフシード返してもらうねー」
私には何も出来ない。
幸せになることも正しくいることも認めてもらうことも抗うことも支配することもひざまづかせることも、
それができるのは勝者だけだ。
二つの影が私から離れ、やがて去っていく。
痛い。
負けたら痛い。痛くて悔しくて惨めだ。
―――――
―自宅
怪我した箇所に包帯を巻いていく。
傷口は見事にくぱぁしていてまあできれば見たくないものだった。
しかし、魔法少女になってから治りが早く感じる。
魔法少女なんて傷つきながら戦うのが仕事だ。ならそれも当然か。
普通の身体能力では身が持たない。
アマネ(しかしまぁ…あと2日は戦闘したくないな)
救急箱をしまう。
魔法少女になってから、何度これを出しただろう。
魔法少女になってからも、私は一度負けた。使い魔や魔女相手ではない。魔法少女相手に。
魔法少女相手だったから“負けた”ですんでいるのだ。使い魔や魔女なら殺されておしまいだ。
痛みは敗北を思い出させる。
私は敗北を忘れない。…これから、絶対に『勝つ』ために。
―四日目終了―
魔力[25/100] 状態:負傷(中)
所持GSなし
―翌日
昼休み
今日も授業が終わる。
転校してきてから五日。
最初に寄ってきた女子の軍団と話して以降、日に日に話しかけてくる人も減り、今ではそれは0になっていた。
アマネ(別にそれで構わないのだが。
利用する以外で人との関係を作るのも面倒だ)
…だが、利用する人間関係を失敗するわけにはいかない。
この学校の同じ学年にも、一人魔法少女が居るのは知っている。
しかしまだほとんど把握できていないのだ。
その魔法少女にしても、イレギュラーのことにしても。
アマネ(今日はどうするべきか…)
1二年生のフロアを周る
2一年生のフロアを周る
3あの魔法少女に安価内容で話しに行く
4この時間には行動は取らない
下2レス
----------------
寝落ちそうになった…ここまで
次回は予定がちょっと微妙だけども、9日(水)20時くらいといっておきます
--------------------
九日っていつだよ!7月かよ!カレンダー一週間見間違えてたあああ!!
すいません!16日です!今日です!今日の20時開始です!
また二年の階でも見ておくか。
ぐるりと一周歩いていく。
見える人は全員見ておこうとしているのだが、一際目をひく人物が今日も居た。
前と同じ長い黒髪の美女だ。強烈に見覚えがある。
他の生徒も気になるのか、男女問わず彼女を目で追っている人は多い。
アマネ(…だが、彼女は誰のことも眼中にないのだろうな)
確かに造形は綺麗だが、よく見ればひどく冷たい眼をしている。
見下してるのか?他の人を。
たまたま優れたものを生まれ持っているからって、いいご身分だな…
視線から彼女を外し、廊下を進んでいった。
―放課後
…一つ気になったことがある。
こっちに来てからキュゥべえの姿を見ていない気がする。
今までもそこまで頻繁に来ていたわけじゃないし、
居なくとも困ることはないのだが。
アマネ(まあどうでもいいか)
それより、今日は満足に戦闘ができる状態ではない。
残りの魔法少女…イレギュラーのことを探ることだけを目的にしよう。
行く場所
1路地裏
2駅
3繁華街
4鉄塔
5廃工場
6病院
下1レス
―病院
まず反応があるかどうか…
下1レスコンマ判定
0~25使い魔
26~40魔女
カモ━━━━щ(゚д゚щ)━━━━ン!!
反応はない……な
それにしても、ここに来てから一回も魔女を見てない。何かの策略じゃないだろうな?
アマネ(いや、流石にそんなことはできないか)
どんなに熱心に狩りにまわっていたとしても、いずれは知らないうちにどこかで湧く。
運が悪いだけか。
行く場所
1路地裏
2駅
3繁華街
4鉄塔
5廃工場
下1レス
1
―路地裏
裏通りのすぐ近く。
ここはどうだ?
下1レスコンマ判定
0~25使い魔
26~40魔女
カモ━━━━щ(゚д゚щ)━━━━ン!!
orz すまんす
表の道を素通りしていった。
反応はないようだ。
行く場所
1駅
2繁華街
3鉄塔
4廃工場
下1レス
―廃工場
工業地帯の陰気な工場の一つ。
ここはどうだろう?
下1レスコンマ判定
0~30使い魔
31~50魔女
ソウルジェムが反応している。
人の居ない工場内を歩いていくと、結界があった。内部を覗いてみる。
アマネ(しかしこれは…)
また使い魔か。
人が居ないようならさっさと出よう。
下1レスコンマ判定
0~30 この前の魔法少女
出会え!
いないようだ。次に行こう。
行く場所 ※本日の最終判定です
1駅
2繁華街
3鉄塔
下1レス
―繁華街
寂しい工業地帯から一転してにぎやかなところへ。
この辺りの隅の道で昨日使い魔と戦ったが、今日はどうだろう。
下1レスコンマ判定
0~30使い魔
31~50魔女
居ないようだな。
人ごみの中を通り過ぎていく。
――――
【18時】
今日は収穫なしだった。
もう帰りのバスから降りたところで、まだソウルジェムをはめてないことに気づく。
荷物ごとひったくられでもしたらシャレにならない。出来るだけ身に着けておいたほうがいい。
そう思ってソウルジェムをカバンから取り出す。
アマネ(…!)
手にとってみると、ソウルジェムが光っていた。それにこの光り方、かなり近いはずだ。
魔女か?使い魔か?辺りに目を配る。
―暗闇の魔女結界
アマネ(遅かったか…!)
目の前が急に暗くなる。
結界に取り込まれたのだと理解したのは、何か奇妙な形をした黒い影が動くのを見てからだった。
アマネ(魔女…か?)
今は魔力が少ない。
これが魔女なら、グリーフシードのために是非狩っておきたいところだ。
しかし、昨日の戦いの傷がある。満足に戦えるとは思えない。
なら、逃げ出すか?
今回はこちらから入ったのではない。完全に不意打ちだ。
視界も悪く出口がどこだかもわからない。
おまけに傷のせいで全力で走ることすらできないのに、逃げ出せるか?
アマネ(やるか…)
コツ……
アマネ(…なんだ?ヒール? 誰かの足音?)
―――!!
アマネ「ぐぁっ!」
視界が暗闇から焔の色に塗りつぶされる。
突然の光と熱。割れるように大きく響く爆発音。
それは、誰かが来たと思ったのとほぼ同時だった。
それから数秒。
熱風によろけて地面に尻もちをついた体勢のまま目を開くと、
景色はいつのまにかただの道に戻っていて、一人の女が居た。
艶のある長い髪がさらりと揺れる。
アマネ(こいつ二年の…)
アマネ(…ということは。こいつがイレギュラーか)
彼女は少しこちらを見ていたが、ふっと視線を外して踵を返した。
イレギュラーも気になるが、それよりもっと大事なことに気づいた。
ソウルジェムは無事か?
むき出しで手に持っていたソウルジェムに目を移すと、そこには傷はないようだった。
ひとまずほっと息をつく。
そして、また大事なことに気づいた。
私は今ソウルジェムを手に持っている。彼女からも見えただろう。
それなのに、どうして何もせずに去る?
脅して釘を刺しておくでもなく、襲うこともせず。
故意でないにしても攻撃に巻き込んでしまったことを詫びるようなお人よしでもないのに。
アマネ「…っ、待て」
「…何かしら」
アマネ「…私が魔法少女だって気づいているんだろう?」
「ええ。…それで?」
素っ気無い答えだった。
『それで』って…。
こういうのは予想していなかった。この反応は一番対処に困る。
なんとも思ってなく、ただ存在を許されただけ?
これで二人目だ。
それはそれで魔法少女としては平和かもしれない。だが駄目だ。それでは私の目的は達成できないじゃないか。
ひざまづかせるとか言っておきながら、これでは…。
「用が無いなら行かせてもらうわ」
1「待て! …よければ、仲間にしてくれないか?」
2「待て! …私は新人なんだ。色々教えてくれないか?」
3「待て! …名前を教えてくれないか?」
4「【自由安価】」
5「そうか、引き止めて悪かった」
下2レス
----------------
ここまで。
あれこれ展開ねるのに随分時間がかかってしまってます。
それにしてもこの物語、コンマ神に呪われすぎじゃないか…?
次回は18日(金)21時から開始です
この国には、不思議な法律がある。
全国の中学3年生のクラスから、毎年抽選で50組を選び、その生徒たちを最後の1人になるまで互いに戦わせる単純明快なゲーム、通称「プログラム」。
ここは極東の全体主義国家、大東亜共和国。かつては準鎖国体制を取っていたこの国も、今の国際化の流れでだいぶ規制は緩和されたものの、それでも唯一残る徴兵制度とでも言わんばかりに、この殺人ゲームだけは、なぜか時代の片隅に取り残されていたんだ。
西暦2013年、国際化が進み海外市場も拡大したにも関わらず、相変わらずこの国は不景気だ。米帝をはじめとする各国の不況の煽りを受けて、一向に回復の兆しがみられない経済、やはり国際化は間違いだったのではないかとテレビの前で熱弁するアナウンサー。
それでも軍事国家だから、権力というものは絶対だ。言論統制は一応撤廃されたことにはなっているが、それでもまだ粛清というものは陰ながら存在していたし、警察だって政府の犬である事実は変わらない。少し前までは反政府組織も活躍していたという噂があったが、結局は柔和政策によってなにもかもがうやむやな状態のままだ。
しかし、なかば強引とも取れる政策は悪いことばかりではない。少しの犠牲のもとに、たくさんの人々が満足した生活を与えられている。人々の幸せはある程度の制限を除けば十分に保障されている。こんな状況で今から多数の犠牲を伴う改革を実行するという思想を持つこと自体、まさしく世間から嫌われている反社会的思考そのものなのではないかと、道徳の時間で先生から教わった。なるほど、そうなのかもしれない。
少しの犠牲のもとに、たくさんの人々は幸せになれる。
たしかに、それは素敵な理想論かもしれなかった。
* * *
波崎蓮(千葉県水沢市立河田中学校3年A組16番)は、地元の小さな公園のベンチに座っていた。今の時間は朝の7時30分、目の前の道を、足取りの重そうなスーツ姿の男や、新卒の社会人一年生だろうか、まだリクルートスーツ姿の女性が、ぱらぱらと駅へ続く道を歩いている。
自分たちの中学校はここからすぐのところにある。1時間目が始まるのは朝の9時だ。本来ならまだ学校へ行くには早い時間帯だったし、可能なら素敵な二度寝の空間へ逃げ込んでもまだ許される。だが、今日は朝早く出発しなければならない理由があった。
「あ、蓮くん。なにしてんのさ、そんなとこで」
駅へ進む人々と逆行するように歩いていた、制服を着た女の子が、自分の存在に気が付いて近寄ってきた。軽く手をあげて苦笑いをする。まだ4月、朝のこの時間は、少し肌寒い。
「おはよ、麻衣子」
「うん、おはよー。蓮くん、今日もコンビニパン? 体によくないよー?」
平坂麻衣子(17番)、小学校の頃からの知り合いだ。昔から自分は声優になりたいとか言っていて、その関係で声を使うのがメインの放送部に入っている。実は自分も、半ば強引に麻衣子に放送部に連れ込まれたクチだ。といっても、喋るのは麻衣子、自分はあくまで音楽を流したりする専門だったけれども。
「うっせ。仕方ないだろ、うちは父親がアレな状態だし、母親は呑気に朝ごはんを作っている場合じゃないっての。それに、最近のコンビニパンって、なかなか悪くないぜ?」
「ごはんなら放送室で食べればいいじゃない、わざわざこんな寒いとこで食べなくたっていいの。ほら、行くよ、ほらほら」
「お、おいっ」
そして、今朝も半ば強引に麻衣子に左腕を掴まれて、一緒に学校へと向かう。顔は可愛い方なのに、この強引な性格がちょっと惜しい。あとその勝気なムフフ顔もちょっと惜しい。
春休みの事だった。
4月から異動になる部下の壮行会があるから今夜は遅くなると言い残した父が、近所の路地裏で倒れているのが見つかったって、警察から連絡が来た。電話を受けた自分はよくわからないまま、とりあえず先に寝ていた母を起こした。夜中に救急搬送された父親をむかえに、タクシーで隣町の大病院へと向かう。手術中のランプが点灯する部屋の前に置かれた長椅子に座るシチュエーションなんて、ドラマの中のフィクションだけだと思っていたのにだ。
結局、手術は朝までかかったらしい。いつのまにか長椅子で寝ていたらしい自分の体に、毛布が掛けられていた。隣に座っていた母の姿はなく、どうやらいったん父の私物を取りに自宅へ戻ったらしいと、近くにいた看護師が教えてくれた。
父は病院の個室に入院することになった。意識はまだ戻らない。今はいろんなチューブが体に繋がっていて、あぁ、こういうのを植物人間って言うのかなって、ぼんやりと思った。
朝陽もすっかり昇りきった頃に戻ってきた母と一緒に、警察の担当者から話を聞いた。父は酒に酔った状態で地元駅まで戻ってきたあと、なんらかの原因で路地裏に行き、そこで足がもつれたのか転倒して、後頭部を酷く打ってしまったらしい。ただ、腹部に三発程殴られた跡があること、第一通報者が父を発見する直前に、路地裏から複数人の若者が走り出してきたのを目撃していることから、もしかすると事件性も疑われるかもしれないと、それだけ告げた。
確かに、駅から自宅までは路地裏なんて通らない。帰りに一人でもう一杯やるような人間でもない。謎は多かったが、肝心の父の意識が戻らないままだから、どうしようもない。担当者は念のため当時の状況を聴きこみだけすることと、父の意識が戻ったら改めて事情を伺いに来ることだけを告げると、席を外した。
「蓮くんのパパ、もう半月くらいだっけ? 入院してから」
「いや、来週でもう一ヶ月になるよ。相変わらず意識はない、点滴でなんとか生きてる感じ」
母はあれから、可能な限りは父の傍にいる。自分も週に2回は顔を出す。会社の人も、何度か顔は見た。余程信頼されていた上司なのだろう、時々豪華なフルーツ盛りや花束がベッドの脇に増えていたりした。保険料もたんまりと入ってきて、今のところ生活水準に支障はない。だが、日に日に母の頬がこけていくのは、仕方ないのかもしれなかった。
そんな母の様子を傍らで見ているからこそ、自分は冷静になれたのかもしれない。一人っ子の自分がしっかりしないと、自分が母を支えてあげないと。そう思えたのかもしれない。
あいにく料理は得意ではなかったし、朝ごはんも寝不足の母に作らせるわけにはいかないから、少し早く学校に出て、行きのコンビニでパンとコーヒーを買う。それが3年生になってからの毎朝の日課だった。
2年生から3年生へのクラス替えはなかったから、いつもの見知った顔だ。既に高校受験モードに突入している奴もいれば、まだまだ部活動に専念している奴もいる。もっとも、自分は放送部だったから持ち回り制で毎朝の校内放送担当だ。自分たちA組には放送部員が3人いる。自分と、麻衣子。そして。
「お、やっと来たか。おはよ」
校舎の玄関脇にある放送室の中には、既に深々と椅子に座った木島雄太(8番)がいた。少しばかり小太りの雄太は、今日も呑気にガムをくっちゃくっちゃと噛みながら、mp3プレイヤーを耳から外す。
「雄太くん、おはよ」
「おはよ、雄太。また少し太ったか?」
「変わってねーよ!」
雄太はこう見えて、すっきりと通る声質を持っている。最近はなにやらインターネット上で個人的にラジオに似たようなこともしているらしく、一人で喋らせる分には申し分ない。頭の回転が速いんだろう、これで成績も学年上位なんだから侮れない。
「なんだよ蓮、今朝もコンビニ飯か。おまえさー、事情はわかるけどたまには家で食ってこいよー」
「そんなこと言ってもなぁ……」
「あれだぞ? ヨーグルトを器にぶち込んで、バナナを剥いて入れたってそれは立派な料理だし、なんならシリアルに牛乳をぶちこんだってそりゃあ立派な料理だぞ? 5分でできるさ」
「そのあと食器も洗わなくちゃならないだろ」
くだらない雑談をしている間に、麻衣子は隣のスタジオに入って朝の発声練習をしている。
自分もさっさと音響準備に入る。朝の放送はBGMが既に決まっているから選ぶ手間も省けて実に楽だ。CDをトレイにセットして、備え付けのミキサーの前のボリュームのつまみを確認する。こんなに大きなミキサーだけど、実際に使うのは一部分だけだ。
机の上に置かれている台本帳は、既に朝雄太が職員室で今日の予定をチェックして修正が加えられていた。
「お、サンキュ。……ふーん、今日はお偉いさんの校内査察があんのか」
「らしいよ。場合によっては午前中で早退になるかもしれないって、先生たちが話してたな」
「へぇ、午後半休か。そりゃいいね、帰りに父親んトコでも寄って行こうかな」
今日の予定と書かれた自由欄には、雄太の文字で『教育委員会/校内査察』と書きこまれていた。
最近は教育委員会もようやく教育そのものに本腰を入れてきていて、積極的に各地の学校の査察を行っては良い部分を全国に広めているんだとか。それは教育内容だけにとどまらず、学校の設備や制度においても例外なく良い部分を探しているらしい。逆に、悪い部分は徹底的に調べ上げて、社会の膿となる存在は排除する。そういった一部において容赦ない姿勢も、国民からすれば評判は高いみたいだった。
内申点よりもなによりも、お偉いさんの査察で弾かれる方が怖い。今日は大人しくしていた方がいいなと、少しだけ思った。
時計を確認して、スタジオ直通のマイクだけつまみをひねる。
「よーし、そろそろ8時だ。放送はじめるぞ。麻衣子、準備はいい?」
「いつでもオッケー!」
「では音響いれまーす。5秒前、4、3……」
ガラス越しの麻衣子に向けて、手の平で合図を出す。
爽やかな朝のBGMが流れ出して、それに麻衣子の明るい声が乗る。
『おはようございます。朝8時を過ぎました。本日は、4月15日、月曜日です。担当は、3年A組、平坂麻衣子と、同じく3年A組、木島雄太、波崎蓮です。本日も一日、よろしくお願いいたします』
* * *
「はーい、お疲れさん。放送終了でーす」
「お疲れさまー!」
朝の放送は時報と運動時間の始まりと終わりを知らせるだけなので、比較的楽だ。月初めの月曜日だと全校朝礼があったりして、放送部も少しは忙しくなるんだけど、たまにやる分には楽しい。
スタジオから麻衣子が出てくる。中は無音状態だし、若干蒸し暑い。麻衣子の額には、軽く汗が出ていた。
「お疲れ、麻衣子」
「あー、暑かったー。それにしてもさ、今日の、この校内査察ってやつ。ずいぶん朝早くから始めるんだね。ほら、窓から見えてるけど、あれ教育委員会の車だよね?」
「んー?」
スタジオから出てきた麻衣子に、雄太がタオルを投げる。額の汗を軽くたたきながら、麻衣子はガラスの外を促した。なるほど、確かにそれっぽい車が校庭に入ってきている。でも待てよ、駐車場は裏庭側に面しているはず。わざわざ正門側から車が入ってくる理由はなんだろうか。
まぁ、気にしてもしょうがない。飲みかけの缶コーヒーを一気に空けて、放送室の荷物を片付けて部屋を出ると、鍵をかける。
■ ネタバレ名簿
1番 相田 澄香 あいだ すみか スパナ
2番 明石 真由 あかし まゆ 煙玉
3番 天野 祐一 あまの ゆういち ソーコム・ピストル
4番 伊藤 敦 いとう あつし 手斧
5番 大貝 玲子 おおがい れいこ 九五式軍刀
6番 香川 優花 かがわ ゆうか 文化包丁
7番 神崎 聖美 かんざき さとみ 催涙スプレー
8番 木島 雄太 きじま ゆうた マイクロウージー
9番 柴門 秀樹 さいもん ひでき 防弾ベスト
10番 境 啓輔 さかい けいすけ ブローニングM1910
11番 副田 紗耶香 そえだ さやか ――――
12番 高石 遼 たかいし りょう 端末:遠隔首輪爆破装置
13番 谷村 昌也 たにむら まさや サバイバルナイフ
14番 常田 克紀 ときた かつき 防犯サイレン(小鳥)
15番 長山 俊明 ながやま としあき 端末:トランシーバー
16番 波崎 蓮 なみざき れん 端末:遠隔爆弾起動装置
17番 平坂 麻衣子 ひらさか まいこ
18番 深堀 達志 ふかほり たつし 端末:ビーコン
19番 間宮 由佳里 まみや ゆかり ――――
20番 物部 昴 もののべ すばる 端末:トランシーバー
21番 森澤 昭人 もりさわ あきと ガラスの灰皿
22番 門前 晃 もんぜん あきら ワイヤーテグス
23番 山瀬 陽太郎 やませ ようたろう 端末:???
24番 和光 美月 わこう みつき ニューナンブM60
■ Kill Score.
波崎 蓮 - ★★★★★★★★★★★★
和光美月 - ★★☆☆☆☆☆☆☆☆
佐 藤 - ★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
明石真由 - ★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
木島雄太 - ★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
これが夢なのだとしたら、なんという悪夢なのだろうか。
明石真由(2番)は、窓際のポジションからまったく動けなかった。少し離れた場所ではあったが、そこからでもはっきりと間宮由佳里(19番)と副田紗耶香(11番)が波崎蓮(16番)によって撃ち殺される瞬間はばっちりと見えた。あれだけ騒いでいた問題児2人も、今は物言わぬ死体に成り果てた。
もともと天文気象部という名の幽霊部員だった2人は、少しだけ苦手だった。私はそこまで活動的に遊びまわれるような性格はしていなかったし、男子と話すのが苦手な私にとっては、2人がいろんな男子たちと夜な夜な遊んでいるという噂を聞いてからは、あぁ、自分とは住む世界が違うんだろうな、と思ったものだ。
そして、あの加納とかいう謎の男性が言うには、その夜な夜な遊んでいる仲間たちで、波崎くんのお父様を還らない人にしてしまったらしい。怖い話だ。そして、波崎くんは、彼女たちを、加納に渡された拳銃で、粛清した。それだけの話だ。
粛清。
今の波崎くんの顔は、2人の女子を殺したにも関わらず、いつもと変わらない、淡々とした顔をしている。さすがに笑顔こそ見て取ることはできなかったけれど、動揺しているとか、泣きそうになっているとか、そういった感情は表情からはわからなかった。あれでいてポーカーフェイスな人間だから、もしかすると頭の中は既にぐちゃぐちゃになっているのかもしれない。
私だったら、どうしただろう。いきなりクラスメイトを殺せと言われて、はいわかりましたと命を奪うことができるだろうか。そんなの、やってみないとわからない。だけど、今回の場合は一方的な蹂躙だ。反撃できない相手を、容赦なく殺せと言われたら、どんな理由があっても、私は撃ち[ピーーー]自信なんてない。そんなの、無理だ。となると、この試合がはじまったら、[ピーーー]気のない人間は、先程間宮由佳里が加納に言われた通り、やる気のない人間は生き残れないと言われた通り、死ぬしかないってことか。
死ぬ。
死ぬって、いったいなんなんだろう。今まで15年間、ただなんとなく生きて、なんとなく勉強して、なんとなくこのまま大人になって、そして働いて、結婚して、子供産んで、そして病院で死ぬ。ただなんとなく、概念として最期に待ち構えているのが、死だと思っていた。こんなまだ中学生の途中で、いきなり割り込んでくるような存在ではなかったはずだ。
でも、24人いたクラスメイトのうち、早くも2人は脱落してしまった。試合が始まったら、さらにここから21人の生徒が脱落して、優勝者だけが生き残って帰れる。私は間違いなく、その21人の中に入る。つまり、それが死だ。なんだか、おかしな感じだ。
「他に、質問はあるか?」
波崎くんから返してもらった拳銃をスーツの胸ポケットにしまいこむと、加納は再度教卓からみんなに向かって言った。そういえば、質問タイムの途中だったっけか。すっかり、忘れていたよ。
でも、さすがに質問者が撃ち殺されたこの状況下で、新たに質問できる奴なんか。
「いいですか」
いた。部屋の後方に寄りかかっていた、和光美月(24番)が、鋭い眼を加納に向けていた。さすがバレー部のエース、女子の中では一番背の高い彼女の威圧感は、半端ない。
「和光くんだね。はい、どうぞ」
「どうして、私らなんですか。これも、教育委員会が決めたことですか」
美月は、その寄りかかった体勢を崩さずに、吐き捨てるように言った。
「関係ないよ。この戦闘実験の対象となるクラスは、完全に無作為で選ばれる。そこに作為的な要素は、ないに等しい」
「間宮さんと副田さんを事前に処分しろというのは、教育委員会の差し金だったんじゃ?」
「それはそれ、これはこれ。無作為に選ばれたこのクラスで、生き残るに相応しくない生徒を、教育委員会の方々が決められた、それだけだよ。逆に言えば、今この場に残っている君たちは、生き残っても許される存在だ。堂々としていればいい」
「……おもしろくない」
加納は、ばっさりと切り捨てた。つまり、今この場に生き残っている22人の私たちは、教育委員会によって、異分子とみなされなかった存在。生き残っても良しと、認められた存在だということか。この国の教育委員会らしい考え方だった。案外、査察とやらは本当に偶然この戦闘実験と被ってしまっただけなのかもしれない。
美月は床に座り込む。続けて手を挙げたのは、サッカー部の部長、谷村昌也(13番)だった。
「はい、谷村くん」
「この試合の制限時間ってのは、24時間のルールの他には、あるんですか」
やっと、ルールの確認らしい質問が飛び出た。
「ないよ。しいて言うなら、すべての場所が禁止エリアになったら、そこで強制的に終了にはなるけれども、今までの統計からすれば、試合終了までに3日以上かかったってパターンはかなり珍しい。時間切れになった実験は1パーセントにも満たない。気にしなくていいルールだよ」
要するに、そんな制限時間なんか気にせず戦えってことだ。ルールなんてほとんどあってないようなものだとも、とれた。
「それから、もうひとついいですか。12時から試合のはじまりってありますけど、どういった感じで始まるんですか」
「それはこれから説明するよ。他に質問ないなら、続けちゃうけど、もう大丈夫かな」
加納はそういうと、部屋をぐるりと見回す。もう、質問者はいない。
「大丈夫みたいだね。では、これからの流れについて説明する。この試合は12時から始まるけど、その前にみんなにはまたこれから寝てもらう。次に目覚めるときは、みんなはこの会場のいたるところにランダムに配置されている。支給品も傍に置いているから、それを使って積極的に試合に参加してもらいたい。12時になったらまたチャイムを鳴らすから、それで目覚めるんだよ。いいね」
ゆっくりと教卓の前を歩きながら、加納は喋り続けた。また、私たちは寝かされる。そのまま次に起きた時が、試合開始の合図となるチャイムってことか。いよいよ、その時が来てしまったらしい。
加納が再び教卓の前に立ち、こちらを振り向いた瞬間、違和感を覚えた。いつの間にだろうか、加納はガスマスクみたいなものをかぶっていた。そんな動作は微塵も見せていない。どこからガスマスクを取り出したのかもわからない。はっとしているうちに、背後に立っていた兵士たちもみんな、マスクをかぶっていた。
さて、これからどうしようか。試合に積極的に参加する意思がない以上は、隠れているのが得策だとも言えるけれど、まずは隠れるにしても大前提で仲間が欲しかった。隠れている場所に、参加する気まんまんのやる気に満ち溢れた真面目な生徒が現れるとも限らない。そうなった場合は、私一人でたちうちするのはまず無理だ。だいいち、こんな煙玉でなにができる。
仲間集めとなると、やっぱりここは同じ吹奏楽部に所属しているクラスメイトが妥当かな。つまり、神崎聖美(7番)と香川優花(6番)、そして常田克紀(14番)だ。少なくともこのあたりのメンツなら、普段から部活動で一緒に過ごしている時間も長いし、そこまで気をつかう必要もないから、なにごともなく仲間になってくれるはずだ。
だけど、今回は出発地点がみんなバラバラなんだ。どうやって探すか、それが問題だった。闇雲に探しても、私を除いた21人のうちの3人、確率的に考えてもはっきり言って博打だ。やる気のあるクラスメイトに遭遇してしまう可能性だって、ある。
そこまで考えて、やる気のある生徒って誰なんだろうと、気になった。
波崎くんの顔が思い浮かぶ。加納の指示とはいえ、既に2人も殺している。そしたら、あとはもう何人殺しても同じなんじゃないかって、少しだけ不安になる。波崎くんはそんな人じゃないってわかっていても、少しだけ心配だ。もちろん、会えたら会えたで個人的にはすごくうれしい。だけど、うまく話せる自信はないし、それで彼に不安を与えてしまうのも、得策ではないのかもしれない。
ええい、もうよくわからない。とりあえず、保健室は出よう。ここにいても、なにも始まらないんだ。私は、廊下に出てみることにした。
廊下は、薄暗かった。非常灯だけが点灯しているものの、あくまでこれは非常時の照明だ。避難するときに必要な最低限の明かり、つまりそこまで明るいわけではないのだ。保健室は校舎の玄関の脇に位置していて、そのまま校庭にも直結している造りになっていた。外は快晴だったけれども、今は外に出るような気分でもなかった。薄暗い廊下を、じっくりと見回す。誰かがいる気配もない。そもそも、これじゃあなにも見えない。
私は、右手に握った懐中電灯をつけた。
それが、そもそもの間違いだったのかもしれない。
「……だれだ?!」
私の懐中電灯は、すぐ近くに潜んでいた人物を捉えた。眩しそうに顔を押さえたのは、男子だった。そして、その手には、大振りのサバイバルナイフが握られていた。
あ、やばい。直感的にそう判断した私は、急いで明かりを消して、保健室へと逃げ戻る。慌ててしまって、鍵を閉め忘れたのが致命的だったのかもしれない。私は机の上に置いてあった合金ばさみを咄嗟に掴み取る。先程までは人を殺せない武器を支給されて安心しきっていたというのに、このたった数分間でこの変わり様だ。自分でも笑えてしまう。
あいにく、保健室で隠れる暇はなかった。扉が開いて、そこからナイフを構えた男子生徒、谷村昌也が現れた。彼も、きっとこの近くで目覚めたのだろう。そして、支給された武器は間違いなく、あの大振りのナイフだ。
「来ないでください」
谷村昌也は、ルール確認をしていた。なんで? そんなの簡単だ。彼は、やる気だからだ。この試合のルールをきちんと確認して、そのルールの中できちんと試合に参加する。スポーツマンシップにのっとって、だ。
彼は私にそう言われると、ふぅと溜息をついて、肩にかけていたバッグを床に降ろした。
「なんだ、明石さんか」
「そうです。だから来ないでください」
だけど、彼は立ち去る素振りは見えなかった。床に置いたバッグはそのままに、問診用の丸椅子に座る。そして、じっくりと私の姿を見回していた。
「ねぇ、明石さんの武器って、そのはさみ?」
「…………」
「だんまりか。まぁ、俺の話でも聞いてよ」
彼は、丸椅子に座ってくるくると体をまわしながら、話し始める。
いったい、なにを始める気だ。
「俺ね。東京の私立高校から、推薦の話きてんの。去年の全中……あぁ、全国中学校サッカー大会のことね。それの予選で、なんかいい人の目に止まったみたいでさ。スポーツ推薦だから、もちろん学費もかなり軽減されるっぽいし、なにより、なんか人から必要とされるって、すごくいい気持ちなんだよね」
「…………」
「だからさ、その推薦で俺なんかを選んでくれた人の期待に、こたえたいなって思ったわけよ、俺。明石さんさ、わかってくれるよね」
「つまり、それが私を[ピーーー]理由?」
東京都立第壱中学校3年B組 現在状況並びに死因鑑定書
氏名 (名簿番号) 初期支給(所有)武器 死因 致死武器 致死者
赤木真治 (M1) M4A1アサルトライフル 爆死 ニトロ・グリセリン 稲田奈津子
稲山奈津子 (F1) ウージーサブマシンガン 銃殺 イングラムM11サブマシンガン 旗山快
飯田浩太郎 (M2) ニューナンブM60 ** ――――― ―――――
内村真由美 (F2) ボクシング・グローブ (未使用) 銃殺 45口径 コルト・ガバメント 坂待欽八
太田芳明 (M3) ピアノ線 銃殺 イングラムM11サブマシンガン 藤本華江
江藤裕美 (F3) 特殊警棒 射殺 九七式対人用戦車 専守防衛軍兵士
尾田雅文 (M4) フリスビー 轢死 政府トレーラー 専守防衛軍兵士
小田原美希 (F4) 呂型簡易探知機 自殺 ――――― ―――――
川村秀貴 (M5) トマ・ホーク(戦斧) 斬殺 果物ナイフ 元井和也
金子さゆり (F5) ナックル 銃殺 イングラムM11 旗山快
桐谷優 (M6) ジャック・ナイフ (未使用) 銃殺 45口径 コルト・ガバメント 専守防衛軍兵士
北上彩 (F6) アーモリー/ディフェンダー45口径 絞殺 鎖分銅 旗山快
国山光 (M7) ゴルフクラブ 自殺 ――――― ―――――
日下部悦子 (F7) 米帝陸軍M-1スチールヘルメット 銃殺 イングラムM11 旗山快
倉沢圭吾 (M8) 日本刀『正宗』 切殺 ピアノ線 太田芳明
琴河藍 (F8) サーベル 銃殺 ベネリM3S・ショットガン 滝川直
黒澤健司 (M9) 防弾チョッキ ** ――――― ―――――
榊原郁美 (F9) S
政府内連絡文書二〇〇〇年度第〇〇三八七四三九号 (部外秘取扱注意特一級)
総統府官房特殊企画部防衛担当官並専守防衛陸軍幕僚監部戦闘実験担当官発
共和国戦闘実験第六十八番プログラム二〇〇〇年度第十二号担当官宛
四月二十七日一八○六時、同日点検中デアッタトコロノ共和国政府中央演算処理センターニテ演算機器ニ外部侵入ノ形跡ヲ確認。
進入ハ同月一日未明デアッタ模様デ、現在ソノ後ノ再侵入ノ形跡等、調査作業中。
被疑者ノ身元、目的及ビ流出情報ノ大要ニツイテモ現在確認中デアルガ、被疑者ノ侵入方法ハ極メテ高度ノ技術ニヨルモノデアリ、被害全容ノ解明ニハ相当ノ時間ヲ要スル見通シ。
総統府官房特殊企画部防衛担当官並ビニ専守防衛陸軍幕僚監部戦闘実験担当部デハ、別ケテモ「第六十八番プログラム」関連情報ニ被害ガ及ンデイル可能性モコレヲ排除デキナイトノ報告ヲ受ケ、同プログラム二〇〇〇年度第十二号ノ延期ニツキ急遽検討ヲ行ッタ。
シカシナガラ、協議ノ結果、関連情報ノ民間ヘノ流出ノ形跡ガ現在マデ見ラレナイ事カラ、予定通リ実行スベキト結論。
一方、第十三号以降ノ実施時期、朱三『ミッドウェー』ノ設計変更ニツイテハ急ギコレヲ研究スル方針デアル。
一九九七年ニモ同様ノ事件ガアッタコトカラ、貴殿第十二号担当官ニアッテハ、実験ノ実行監督ニ当タリ、細心ノ注意ヲ払ワレタシ。
東洋最大の規模を誇る大東亜共和国首都、――東京都。
ネオンの光が眩しく輝く第弐副都心を少し離れた小汚い裏路地に、『ボロい』という言葉の代名詞のようなアパートがあった。
そのアパートの一室、203号室のドアの横に白いボール紙を貼っただけの表札があり、極太マジックで『三村』と書かれていた。
この部屋の住人は、三村慶吾(都立第壱中学校3年B組・男子十九番)と、同じく三村秋子(私立第弐中学校3年3組・女子十六番)の二人だけだ。
中学生が二人きりで同居、というのは、少なからず誤解を招く恐れがある(いちおう兄妹と言うことになってはいるが)。
これには話すと長い――そう、原稿用紙で1322枚ほど――ワケがあるが、それはこの際、置いておく。
ただ、これだけは書いておこう。
この二人の姓名は、もちろん偽名であって、本名を七原秋也と中川典子という。
まだ朝もやが漂う午前5時30分。
勤労主婦もようやっと起き出すであろう時間に、その部屋の古びたドアが軋んだ音を立てて、開いた。
そのドアからは、厚手の学生服をきっちり着込み、大きなドラムバッグを肩に担いだ七原秋也が顔を出した。
身長は175センチ、体重は62キロ、一見すると細身だが、身体つきはがっちりしていた。
髪は平均的な男子よりもひとまわり長めだったが、邪魔な横髪はすべて後頭部に流れるように梳かされているので、長さの割にすっきりとまとまっていた。
容姿の方は、平均的な男子よりもふたまわりほど整っており、引き締まった眉と唇が、どこか表情の硬さを窺わせた。
秋也は、半開きのドアのノブに手をかけたまま、振り返った。
言った。
「じゃあ典子、行って来る」
秋也の言葉を受けた典子は、頷きながらも眉をひそめた。
「典子じゃなくて、秋子でしょ? もうそろそろ慣れなれないと」
秋也に向かってちょっと苦笑しながら、典子が言った。
典子は、体格は小柄で、髪形は肩をちょっと越えるかどうかくらいの、長いとも短いとも言えない美しい黒髪をしていた。
その表情がいつも穏やかそうに見えるのは、瞳が比較的大きめで優しい印象を与えるためだろう。
「そうだった。悪いな、秋子」
「どういたしまして、慶吾くん」
秋也が言うと、典子はちらっと肩をすくめながら、ふふっと笑んだ。
七原秋也――いや三村慶吾は、思った。
他人が聞いていれば、なにを言っているのかよくわからなくなりそうだ。
まあ、お互い偽名で呼び合う兄妹のことを知らないのなら、無理もないかもしれないけれど。
秋也の名前は仲の良かった友人、三村信史、杉村弘樹、国信慶時、そして川田章吾から一字ずつ――『村』が重なってしまったのは仕方ないだろ?――いただいている。
典子の名前は、単純に秋也の『秋』を貰っただけだ。
なぜ二人が偽名を使っているかと言うと、これまた話すと長くなるので、要点を掻い摘んで言おう。
早い話、『指名手配中』なのだ、彼らは。
「本当にいいのか? 俺が修学旅行なんて行っても?」
慶吾がそれでも心配そうに、秋子に聞いた。
その言葉に、秋子は笑顔で頷いた。
「3年前の修学旅行は、ほら――面白くなかったでしょ? だから、ねっ?」
これまた、他人が聞いてもまったく理解できそうにない会話だったが、この二人にはこれだけで通じるのである。
3年前の修学旅行――。
当時、彼らは香川県城岩町立城岩中学校の至極ふつうの中学3年生だった。
それが一変して『代表選手』となってしまったのは、『第六十八番プログラム』と呼ばれる共和国政府主催のクソ迷惑なゲームのお陰だ。
そのクソ迷惑さ加減ときたら、指定日以外にゴミ捨て場にゴミを捨てにくる近所のおばさん連中の比ではない、まったく。
けれどとにかく、それは3年も前の話だ。
慶吾は渋々ながら頷いたが、やはり心配は秋子のことだった。
「だけど、俺がいない間に典子――じゃない、秋子に何かあったら・・・・・・?」
「あたしはだいじょうぶよ。それに、あたしだけ修学旅行に行って、慶吾くんだけ行かないっていうのは、やっぱり不公平だもの」
「う?ん、そうかな・・・・・・?」
なんとなく釈然としない回答だったが、慶吾はなんとか自分を納得させた、とりあえず。
「おっと時間だ」
自分の腕時計に視線を落として言った慶吾を、秋子が呼び止めた。
「あっ、待って。はい、忘れ物」
そう言って秋子は、慶吾に銀色に光るL字型の物体――大型拳銃、ピエトロ・ベレッタM92FSを渡した。
ふつうなら、こんな物騒なものを出されては驚いて飛び退るところだが、慶吾は頷いてそれを受け取った。
秋子の言動があまりにも自然だったので。
はい、あなた、お弁当忘れてるわよ。そうそう、今日は腕によりをかけて作ったから、残さず食べてね、――中身? えっとね、9ミリパラベラム弾って言ったかしら?
「じゃあ、今度こそ本当に、行ってくる」
「うん。いってらっしゃい」
慶吾は、ベレッタをベルトの間に突っ込んで、重いドラムバックを肩に担ぐと、近所迷惑にならないように足音を潜めながら、階段を降りて行った。
天然パーマっぽい髪型で色黒、しかし友達と遊ぶということがないぶん、趣味であるコンピュータ関連の知識を独学で勉強しているようで、その分野には精通しているのかもしれなかった。
ちなみに読んでいる本は・・・・・・『C 言語入門』
またコンピュータ専門書かよ、おい?
修学旅行のバスの中でお勉強とは恐れ入る。グレイト。
「あ、あの・・・・・・」
慶吾が呆れていると、通路を挟んだ横の席から突然、声をかけられた。
それで慶吾は、とりあえず分厚いテキストと睨めっこしている真治から視線を外し、そちらに顔を向けた。
女の子だった。
少しふっくらとしていて大人しい感じの、一般的には美人と言うよりは“かわいい”方に部類されそうな子。
秋子に負けず劣らずに目はくっきりしていて、黒くて長いさらさらとしたロングヘアーを持っていた。
確か――編入して日が浅いから名前と顔が一致しないんだ。放っといてくれ――、松本真奈美(女子十九番)だ。
真奈美が言った、少し頬を染めながら。
「そ、その、ク、クッキー焼いたから・・・・・・よかったら、えっと、元井くんと食べて・・・・・・ください」
真奈美の声は徐々に弱くなっていって、最後の方はもうほとんど聞き取れなかった。
しかし、自分の名前が出たのが気になったのか、松本真奈美とは反対側、慶吾の隣に座っていた元井和也(男子二十番)が、こちらに振り返った。
元井和也は、背が高く、以前は野球部に所属していたことがあるらしい。
いまは現役を退いているが、髪型はまだスポーツ刈りにしているので、現役と言っても通りそうだった。
ごつごつとした顔は一見すると強面っぽく見えるけれど、あまり自己主張の強いタイプではなく、性格的には『ごく標準』というレベルだった。
その和也が、慶吾の方に身体を乗り出して真奈美の顔を覗き込んだ。
「食っていいの? マジで?」
「ええ、どうぞ」
真奈美が言うと、和也はぱちっと指を鳴らし――あまりいい音はしなかったが――満面の笑みをこぼした。
「やりぃ?♪」
慶吾を乗り越えるようにしてクッキーの包みを受け取ると、和也はそそくさと縛ってあった紐を解いて、ひとつ摘んで口の中に放り込んだ。
「うわ、これ、めちゃくちゃ美味いや」
「ん・・・・・・。ありがと」
このやり取りを見ていた慶吾は、思わず苦笑してしまった。
ふと思った。
どっかで見たよな、こんな光景――。
慶吾の脳裏に、いま見ているものとは別の光景が浮かんだ。
バスの中。
右に座っているのは、中川典子。
そして左は、国信慶時。
その向こうは、川田章吾だ。
『あの、今日弟にせがまれちゃって、作ったの。良かったら、ノブさんと食べて』
『ああ、めちゃくちゃうまいや』
『俺はいい』
ちょっと目を転じると、杉村弘樹、瀬戸豊、旗上忠勝、三村信史、内海幸枝、その向こうは北野雪子と日下友美子に千草貴子か、おっと、あそこで仲良さそうにしているのは、山本和彦と小川さくらじゃないか・・・・・・?
だが、現在この世界に残っているものは――中川典子を抜かして――もう、誰もいなかった。
「食べないんすか? 三村さん?」
和也の声に、その懐かしい光景は消し飛び、またもとの騒がしいバスの中に戻った。
バスの車輪が道路を横断している亀裂を越えたのか、ガタン、と一瞬強い衝撃がきた。
「マジ美味いっすよ、これ」
和也は、真奈美から受け取ったクッキーの包み紙を、ずいっとこちらに突き出した。
慶吾はちょっと首を傾げ、頷いた。
「ああ。じゃあひとつ貰っとくかな」
包みの中に手を突っ込み、微妙に楕円になっているクッキーをひとつ摘み上げた。
しかし、嘗て我らが大東亜共和国に肩を並べた大国米帝は、経済破綻、失業者の増加、凶悪犯罪の激増、麻薬、同性愛、デモ、ストライキ、軍事クーデターの勃発・・・・・・などによって、1999年あえなく瓦解した。
米帝の混乱に乗じて、大東亜共和国専守防衛陸軍は直ちに米国領に侵攻、南北アメリカ大陸は事実上、大東亜共和国領になったのだ。
それに伴って、米帝に住んでいた多くの難民が共和国本土に流れ込んだ。
その流れの中に、秋也と典子は、いたのだった。
混乱で税関や役所のチェックが甘くなっていることなどが幸いしてか、現在ではごくふつうの一般都民として暮らしていた。
年齢的には高校3年なのだが、米帝から渡ってきた学生はすべて3グレード下げる、という政府の方針に従ってやった結果、二度目の中学3年生に修まってしまったのだ。
それ――政府の決まりのことだ――をクラスの人間も知っているので、年上にはそれ相応の礼儀を、ということで敬語を使っているのだろうが、当人の慶吾にしてみれば言葉遣いなど、どうでもいいことだった、はっきり言って。
「まあ、強制するつもりは更々ないけど・・・・・・」
慶吾の言葉を聞くと、真奈美はほっとしたように、笑顔を見せた。
逆隣では、和也がクッキーを頬張るのに我を忘れているようだ。
慶吾は、改めてバスの中を見渡してみた。
バスの席順は、名簿順と決められているから、わかりやすい。
お勉強家の赤木真治の後ろ、二列目には太田芳明(男子三番)と尾田雅文(男子四番)が座っていた。
太田芳明は、言ってみればお調子者で、普段からよく内村真由美(女子二番)あたりと軽いジャブのような冗談の応酬をしていて、クラスのムードメーカーになっていた。
尾田雅文は一見、惚けた感じの印象を受けるが、そんな顔とは裏腹に、実は裏ではけっこう悪いことをやっているらしいという噂を、少し耳にしたことがあった。
もっともそんな噂を聞いたからといって、べつに慶吾は雅文のことを軽蔑するような目で見ることは、もちろんしなかったが。
シートに背を預け、静かに眠っている黒澤健司(男子九番)は、クールでしかも運動神経が抜群なので、クラスの女子からはそれなりに人気があった。
身長こそ小柄だったが、いつもの健司の冷静な口調は、聞くもの全員に無言の圧力と説得力を与えていた。
健司の隣に座っている佐々木博文(男子十番)は、学級委員長(クラス長と呼ぶらしい)でありながらけっこうなプレイボーイだそうで、いまも通路を挟んで隣の榊原郁美(女子九番)と、なにやら話しているようだった。
ヘイ、彼女。これからぼくとお茶しない? っていうか、そういやここ、バスの中か。じゃあ駄目だな、マイハニー。
黒澤の後ろ、窓側の席には杉山貴志(男子十一番)が、瀬戸雅氏(男子十二番)と話し込んでいた。
杉山貴志は背も高く、頭も黒澤健司に勝るとも劣らずにキレるので、狙っている女子は少なくはないだろう。
一方、瀬戸雅氏は、つい先日まで登校拒否を続けていた問題児だ。
もちろん、性格、素行に問題があるわけではなく、登校拒否と言うよりは登校できなかったと言った方が正しいのかもしれないけれど。
朝家を出ても、途中で吐き気を催したり頭痛がしたりで、結局は帰ってしまうのだったが、最近はそれもなくなったらしく毎日と言っていいほど出席している。
ちょっと後ろへ行って、旗山快(男子十八番)。
シートの手すりに肘をついて目を閉じていたが、それが眠っているのか、ただ目を閉じてじっとしているだけなのか、慶吾にはわからなかった。
旗山快、――こいつはどうも他の連中とは違うらしい、慶吾はなんとなく、そう思った。
慶吾が編入するよりも前にこのクラスに転校してきたらしいのだが、出身地や前の学校の経歴などは、誰もまったく知らないようだった。
頭はキレるはずなのだが、勉強はやらないそうで、いつも試験では危険な点数を取っていた。
暴力団組長代行で女子不良リーダー。
組の存続のためもあってゲームに乗るが、子分の豊浜ほのかに裏切られてしまった。
手始めに伊佐治美湖を撲殺して銃を奪った(12話)。
その後、堂浦修(34話)・矢山千恵(44話)を殺害。
冷泉静香に襲われるが、返り討ちにした(47話)。
女子4人が立て篭もる病院に乱入して2人を射殺したが、救助に来た松崎稔に追い出された(53?56話)。
最後は豊浜ほのかと戦い、ほのかの錯覚のおかげで勝利したが(61話)、
真砂彩香に頭上からボウリングの球を落とされ無残な死を遂げた(62話)。
女子2番
伊佐治美湖 (いさじ よしこ)
支給品 彼女に殺された人 彼女を殺した人
ワルサーPPK なし 浅井里江
女子では一番の長身だが虚弱体質。梅田美也子の親友。
プログラム中に酷い生理痛のため薬局を訪れたが、潜んでいた浅井里江に頭頂部を一撃されて即死した(12話)。
女子3番
梅田美也子 (うめだ みやこ)
支給品 彼女に殺された人 彼女を殺した人
なし(出発前に死亡) なし 川渕源一(担当官)
伊佐治美湖の親友で、いつも美湖を援助していた。
プログラム説明中に逃亡しようとして、川渕の毒吹き矢を延髄に打ち込まれてしまった(5話)。
女子4番
大薗規子 (おおぞの のりこ)
支給品 彼女に殺された人 彼女を殺した人
双眼鏡 なし 浅井里江
委員長佐々木はる奈の友人の一人。これといった特徴はない。
プログラムでは、徹底的にはる奈を信じて行動した。
立て篭もっていた病院を訪れた遠山奈津美を出迎えていたところを、浅井里江に仕留められた(53話)。
女子5番
尾崎奈々 (おざき なな)
支給品 彼女に殺された人 彼女を殺した人
シャボン玉セット なし 政府(首輪で処刑)
気の弱い少女で海に面した洞窟に潜んでいた。
海岸に現れた梶田広幸に勇気を出して話しかけたのが、結果的に徒となった。
広幸の水中脱出策を聞いてしまったために、広幸ともども処刑された(18話)。
後に、政府側から命の恩人と呼ばれた(21話)。
テニス部員で吉村克明の彼女。スタイルが良くて人気がある。
克明との待ち合わせ場所付近で、城川亮が木原涼子を射殺したため、克明と合流できなかった。
克明を捜しているうちに藤井清吾に襲われ陵辱されそうになったが、辛うじて撃退した(38話)。
黒野紀広が女子の死体に化けていたのを見破って追い払った(45話)。
最後は度会裕隆に襲われ俊足を生かして逃げたが、転倒して致命的な傷を負ってしまい(57話)、
そこへ駆けつけた克明に懇願して、心臓を撃ち抜いてとどめをさしてもらった(58話)。
女子7番
木原涼子 (きはら りょうこ)
支給品 彼女に殺された人 彼女を殺した人
手榴弾2個 なし 城川亮
原作の天堂さんレベルの影薄。
出発直後、城川亮に熊と間違われて射殺された(8話)。
しかし、彼女の支給品の手榴弾は、後に坂持美咲によって大変有効に活用された。
女子8番
久保田智子 (くぼた ともこ)
支給品 彼女に殺された人 彼女を殺した人
フルート なし 登内陽介
登内陽介の彼女で、大槻貴之や長内章仁とも親しい。
プログラムでは陽介と行動するが、貴之と章仁の死を見て絶望し、
陽介に心中を迫ったが、自ら退場することを潔しとしない陽介によって、墜落死させられた(30話)。
女子9番
坂持美咲 (さかもち みさき)
支給品 彼女に殺された人 彼女を殺した人
ウージー9mmサブマシンガン 城川亮・永田弥生・
黒野紀広・松尾康之・
専守防衛軍兵士・川渕源一(担当官) なし
学年有数の美少女兼優等生。ロングヘアーで性格はきわめてクール。
正体は原作の坂持金発担当官の長女。この物語のキーパーソンである。
プログラムでは殺戮も脱出も犬死も望まず、成り行き任せに行動していた。
城川亮に不意を突かれ、反射的に射殺(17話)。
永田弥生の挑戦を受け、銃を使わない対決をするが、弥生が違反したため射殺(26話)。
自分と知らずに襲撃してきた藤井清吾を撃退(43話)。
遠山奈津美と出会い、舌戦となり心が揺らいだ(51話)。
真砂彩香を黒野紀広から救助した後、紀広を殺害し、混乱した彩香を落とした(65話)。
中上勇一と松崎稔が松尾康之に襲撃されている場面に遭遇し、勇一に加勢して康之を倒した(68話)。
勇一・稔とともにプログラム本部を襲撃して勝利、見事生還した(72話)。
女子10番
佐々木はる奈 (ささき はるな)
支給品 彼女に殺された人 彼女を殺した人
グロック19 なし なし
病院長の娘で、生命の尊さを熟知した人格者。クラスメートの信頼抜群の委員長。
プログラムでは、大薗規子と山野由加を伴い病院にバリケードを作って立て篭もった。
妨害電波で首輪を無効にして大勢で脱出する策をたて、想い人である松崎稔の来訪を待っていたのだが・・・
病院を訪れた遠山奈津美を出迎えたところを浅井里江に襲撃され、
規子と由加を失いながらも奈津美と共に奮闘し、稔に助けられた(53?56話)。
作戦上の都合のため、稔に薬物で眠らされた(66話)。
覚醒して奈津美と共にプログラム本部へ向かい、最終的に生存者の1人となった(71話、大団円)。
女子11番
塩沢冴子 (しおざわ さえこ)
支給品 彼女に殺された人 彼女を殺した人
スタンガン なし 松尾康之
初夢がその年の内に必ず現実になるという超能力者。
自らのプログラム参加の初夢を見たため、友人を殺さずに生還する手段として転校してきた。
すなわち、このクラスがプログラムに選ばれたのは、彼女のせいだとも言える。
だが、密かに携帯していた銃を没収された上に、支給品がスタンガンだったため、途方に暮れる結果となった。
活路を開くために服部伸也を襲撃したが、スタンガンを奪われた上にノックアウトされた(36話)。
さらに策を弄して銃を奪おうと松尾康之に接近したが、康之の狂気の前では自殺行為に過ぎなかった(41話)。
女子12番
遠山奈津紀 (とおやま なつき)
支給品 彼女に殺された人 彼女を殺した人
耳掻き なし 黒野紀広
遠山奈津美の無二の親友で卓球部員。河野猛に片想いしていた。
出発直後、奈津美と行動中に黒野紀広の奸計に嵌って、あえなく没した(10話)。
原作の国信君同様に、主人公にプログラムの厳しさを痛感させる役割を担っている。
女子13番
遠山奈津美 (とおやま なつみ)
支給品 彼女に殺された人 彼女を殺した人
モデルガン(ベレッタM92F) なし なし
本作品の主人公。卓球部員でバランスのいい能力の持ち主。
中上勇一とは友達以上恋人未満の関係だった。
プログラムでは、クラスメートに対する不殺の信念を最後まで貫き通した。
遠山奈津紀とともに出発したが、黒野紀広に奈津紀を殺され、辛うじて紀広を追い払った(10話)。
中上勇一と再会し、以後しばらく勇一と2人で行動した(16話)。
松尾康之に襲撃され、全身打撲した上に勇一と離れてしまった(37話)。
冷泉静香に一瞬の隙を突かれたが、武器が本物の銃でなかったことが幸いした(42話)。
坂持美咲と激しい舌戦を繰り広げた(51話)。結果的に、これがストーリーを大きく左右した。
佐々木はる奈たちの立て篭もる病院に到達したが、浅井里江に襲われ、松崎稔に救助された(53?56話)。
黒野紀広の襲撃を、稔の援助でどうにか撃退した(64話)。
稔に騙されて、睡眠薬で眠らされた(66話)。
覚醒後、はる奈とともにプログラム本部に向かった(71話)。
勇一たちと政府側の戦場に駆けつけ、まさに一石を投じて援護した(72話)。
勇一と美咲の決闘を身を挺して止め、生存者の1人となった(大団円)。
女子14番
豊浜ほのか (とよはま ほのか)
支給品 彼女に殺された人 彼女を殺した人
果物ナイフ 藤井清吾 浅井里江
不良の兄にケンカを叩き込まれて、不本意ながら不良をしているが、根は優しい少女。
中学入学時に、浅井里江に叩きのめされて子分にされてしまった。
プログラムでは里江を裏切って行動し、里江打倒と脱出を目標にしていた。
偶然出会った真砂彩香を保護して一緒に行動することとした(31・32話)。
彩香を殺そうとした藤井清吾を止めたところ、清吾が襲ってきたため返り討ちにした(46話)。
川越あゆみを刺した度会裕隆を追い払い(57話)、
吉村克明があゆみの介錯をするのをほう助した(58話)。
浅井里江と対決し、優勢だったが錯覚が原因で無念の落命となった(61話)。
女子15番
永田弥生 (ながた やよい)
支給品 彼女に殺された人 彼女を殺した人
棍棒 なし 坂持美咲
醜女でいじめられっ子だったため、空手をはじめた少女。
真砂彩香以外にはほとんど相手にしてもらえない状態だった。
プログラムではクラスメートに復讐するためにゲームに乗った。
最初に出会った相手が彩香だったので、殺さずに気絶させて銃を奪った(22話)。
坂持美咲を挑発して銃無しの勝負に持ち込んだが、美咲の意外な強さに自らルールを破ったため殺された(26話)。
女子16番
真砂彩香 (まさご あやか)
支給品 彼女に殺された人 彼女を殺した人
コルト・ガバメント 浅井里江 なし
クラス1、小柄な少女。元いじめられっ子で、心根がとても優しい。大槻貴之に片想いしていた。
支給品の銃に弾を込めずに歩いていたところを、永田弥生に落とされて銃を奪われた(22話)。
弥生に埋められたゴミの山の中で覚醒、豊浜ほのかに出会って仲間になった(31話)。
登内陽介から、貴之が自分に片想いしていたことを聞かされた(32話)。
貴之の亡骸と自分宛のラブレターを発見したが、藤井清吾に襲われ、陽介とほのかに助けられた(46話)。
ほのかと浅井里江の対決を上から見ていて、里江の頭上にボウリングの球を落下させて殺してしまった(62話)。
絶望と罪悪感から自殺を決意したところを黒野紀広に攻撃されたが、坂持美咲に救助された(65話)。
弥生を殺害したのが美咲だと知ったため、美咲を鞭で撃とうとしたが叶わず、逆に落とされてしまった(同)。
その後、美咲たちの保護の下で見事に生還した(大団円)。
2度気絶させられる等、波乱万丈だが最も幸運な生存者といえるだろう。
女子17番
本吉美樹 (もとよし みき)
支給品 彼女に殺された人 彼女を殺した人
藁人形と五寸釘(欄外注) なし 冷泉静香
小心者の少女だが、隣のクラスに恋人がいる。
プログラムでは、仲間を作りそこなって1人で行動した。
偶然見かけた森山文規に保護を求めたが拒否され、冷泉静香の罠に落ちて息絶えた(40話)。
死後、黒野紀広に服を脱がされて裸体を曝してしまった(63話)。
支給品 彼女に殺された人 彼女を殺した人
藁人形と五寸釘(欄外注) なし 冷泉静香
小心者の少女だが、隣のクラスに恋人がいる。
プログラムでは、仲間を作りそこなって1人で行動した。
偶然見かけた森山文規に保護を求めたが拒否され、冷泉静香の罠に落ちて息絶えた(40話)。
死後、黒野紀広に服を脱がされて裸体を曝してしまった(63話)。
女子18番
山野由加 (やまの ゆか)
支給品 彼女に殺された人 彼女を殺した人
千枚通し なし 浅井里江
父の急病を佐々木はる奈の父に救われたことから、はる奈の親友になった少女。
プログラムでは、徹底的にはる奈を信じて追従することにしていた。
自分のミスで病院への浅井里江の侵入を許した責任を取ろうと頑張ったが、
里江の策略に嵌ってむなしく散ってしまった(54話)。
女子19番
矢山千恵 (ややま ちえ)
支給品 彼女に殺された人 彼女を殺した人
火縄銃 なし 浅井里江
クラスメートの秘密などを調べ上げて言いふらすのが趣味の情報屋。
重宝されていたが、内心では嫌われていることに気付いていなかった。
プログラムでは孤立してしまって神社に篭っていたが、自分のミスからあっけなく浅井里江に首を差し出した(44話)。
女子20番
冷泉静香 (れいぜい しずか)
支給品 彼女に殺された人 彼女を殺した人
脇差 本吉美樹 浅井里江
大企業の令嬢。比較的上品な坂持美咲以外とはほとんど付き合いがなかった。
自分を眠らせて拉致した政府に復讐するためにゲームに乗ってしまった。
松崎稔を襲ったが失敗。だが、先祖伝来の闘争心に火をつける結果となった(15話)。
案山子にセーラー服を着せるというトラップで、本吉美樹を討ち取った(40話)。
遠山奈津美を襲撃したが、勝利寸前で逆転され追い払われた(42話)。
浅井里江をトラップで仕留めようとしたが失敗し、
潔さに感心した里江から、傷の目立たない死をプレゼントされた(47話)。
女子21番
和栗怜花 (わぐり れいか)
支給品 彼女に殺された人 彼女を殺した人
Cz・M75 なし 松尾康之
友人を信用できなかった少女。
自分が信用できる者としか行動したくないと考え、石本竜太郎に頭を下げて仲間にしてもらった(27話)。
竜太郎が松尾康之に殺された時、メモ書きを託されたが自らも重傷を負ってしまった(48話)。
中上勇一に竜太郎のメモを渡して力尽きた(50話)。
目立たないが、脱出劇に必須の役割を果たしている。
12月某日
今日は窪山輝也(私立虹蛍学園高等部2年5組男子6番)のクラスでクリスマスパーティーを開くことになっている。輝也は明るくお人よしで誰とも馴染める性格である。そして誰よりもこのクラスを愛しているであろう。輝也は今日開かれるパーティーの日が待ち遠しくて仕方なかったのだ。
この日の昼休み、輝也は甘い匂いの立ち込める学校の家庭科室を覗いてみた。そこにはパーティーのケーキを作っている中林杏奈(女子12番)の姿があった。
「ジングルベール ジングルベール 鈴がー鳴るー 森にー林にー響きながらー♪」
と楽しげに歌いながら。彼女の趣味はお菓子作りである。彼女は将来ケーキ屋になりたいという。楽しく仕事できるのはいいことだ。輝也と違って作るのが上手いし。実は輝也、去年の家庭科の調理実習の時に大爆発を起こしてしまったのだ。あの時は電子レンジが壊れて大変だった。幸い怪我した者はいなかったが…
「おい、輝也!」
と不意にトーンの低めの声が聞こえた。
「あれ?唐さんも見に来たのか?甫も正志も…」
因みに唐さんというのは財津公太(男子7番)のあだ名である。なぜ唐さんなのかというと公太は中国拳法ことカンフーをやっているのだ。中国の昔の名前の唐をとって唐さんというあだ名ができたのだ。
甫は松本甫(男子16番)。彼は輝也のいとこであり幼馴染でもある。中学生風の外見でいつもニコニコしていて、たまにふざけるときがある。
正志は夕張正志(男子20番)。彼は至ってクールな性格でIQが224もあるためこの4人のリーダー的存在になっているのである。
「もしかして輝也、中林を後ろから襲って犯っちゃおうとか思ってんじゃないのかぁ??」
と甫は輝也をからかいながら言う。
「そんな訳ねぇだろバカがぁ?!!!!!」
と輝也は顔を赤くして甫を追いかけ回す。
「おいおい冗談に決まってるじゃん輝也?」
と甫は逃げながら言う。
「冗談きついぜお前!」
と輝也は甫を捕まえて言う。
それを見ていた正志は口を開く。
「おいおい、騒ぐのはクリスマスパーティーの時にしようぜ?」
「それもそうだな。」と2人は頷く。
そう4人が騒いでいた時だった。
「あ、窪山君。このケーキおいしそうでしょ。」
杏奈がしゃべりかけてきた。
輝也はこくりと首を縦に振った。大きく大きく。
「本当に?ありがとう。ウフフ。」と杏奈は照れ笑いをした。
「じゃあ今日のパーティーでそのケーキを食う時を楽しみにするよ。」と4人は言い、去った。
6時間目、佐々木麗子先生はこの時間をパーティーの準備時間にした。
「先生!今から何か買いに行ってもいいんですか?」
と同人少女・畠野遙(女子15番)は質問した。すると先生は
「はい、もちろんかまいません。」
と答えた。遙のことだ。何か漫画かなんかの飾りが欲しいんだろう。
あと、先生が外に出て何か買ってきていいと言ったのはパーティー会場の市民ホールまで移動する途中にスーパーマーケットなどが近くにあるのもあるし、みんなが何も持っていないというのも予測したんであろう。
先生は3日前、宝くじで100万円を当てたのだ。今教室にいる生徒にはそのことは話した。あと買い物に行く際にはお金を渡すことと残りの生徒の仕事のことを話した。教室にいないのはギャングとつるんでいて凶悪無比な大芦暁(男子2番)・動きがトロトロもさもさしてるために不良たちにいつもいじめられ、パシリにされている鹿沼諒介(男子4番)・不良で成績が悪く、先生によく目をつけられているがさほど悪いやつではなくこのクラスにまあまあ馴染めている成沢烈(男子13番)・遊び人のナンパ師で髪の毛が真っ赤っ赤な角田朱雀(男子3番)・同じく遊び人で遊ぶことなら何でも拒まぬ須藤賢刻(男子9番)・遊び人のリーダー格で容姿端麗な茂木海馬(男子17番)・遊び人見習の森岐春人(男子18番)・ピンク色のめがねをかけていて乙女チックな遊び人の麻田歌(女子1番)・家がお金持ちな遊び人の椎本湯女(女子9番)・遊び人女子リーダー格で髪の毛を桃色に染めている天色さよ(女子11番)・髪を膝ぐらいまで伸ばしている遊び人の柳館儚(女子21番)・女子不良3人組(このグループはリーダーの月野美子(女子10番)とその取り巻きの浦島由起子(女子3番)・緋村杞襟(女子16番)の3人で組成されている)、ハープを弾いている萌黄朱音(女子18番)・中林杏奈(女子12番)の16人である。
暁は廊下で不貞寝、諒介は暁に無理矢理そこに居させられ、遊び人8人はマジックの練習、美子・由起子・杞襟の3人は学校にすら来ていない、朱音はハープの練習、杏奈は第1話参照の通りケーキを作っている。
そして、上田貴充(男子1番)は言った。
「先生、僕は水紀と飾り作りをします。」と。
貴充と楜沢水紀(女子5番)の2人はクラス公認のカップルだ。飾り作りはこの2人で始められ、貴充の無二の親友でこのクラス屈指の善人・津久井准平(男子12番)とヒステリックな根来塔子(女子14番)としとやかで美人な前山茄子(なこ/女子17番)と身長147cmしかないマスコット少女・森谷鳥(女子19番)で絵を描き始めた。クラスのお笑い代表でとても親しみやすい性格の沢村祐二(男子8番)はパーティーを盛り上げるためのグッズ、クラス1の巨漢で老け顔をした剣道の達人の田中孝明(男子11番)とその弟子分の星桂一(男子15番)は抹茶を(おいおい、クリスマスも抹茶かよジジイ侍はよーと窪山輝也(男子6番)は思ったが)、お茶目な感じの和風少女・八木槙穂(女子20番)はキャンドル、日本人形のような外見でのんびりした性格の美人の夷森美和(女子4番)は花を買いに行った。一方輝也達4人は大阪人・安西ゆかり(女子2番)・ボーイッシュで活発な小西夏夜(女子6番)・松本甫(男子16番)の想い人であり、彼の世話を焼いていて、良いスタイル・ぱっちりした瞳・ショートヘアーのさらさらした髪が特徴の魅力的な女の子の桜庭千紗都(女子8番)・女子委員長でしっかり者、2箇所縛った髪の毛がトレードマークの元気一杯な新田魔未(女子13番)とスーパーマーケットへ買い物に行く話をしている。
「まあ色々と買おうじゃないか。」と夕張正志(男子20番)。
「そやなー。バーンと高価な物買わへん?先生今ごっつうお金持ってるみたいやし。」とゆかり。
「あと肉まんも食いたいな」と財津公太(男子7番)。
「シャンパンも忘れちゃダメよ。」と魔未。
「ならアルコール多めのシャンパンで千紗都を酔わせて抱きつかせよ!」と甫。
「もー、変なこと考えるんだから?。」と千紗都。
そして8人はスーパーへと向かった。
こんな楽しいパーティーの準備なのに仕事を怠っている者もいる。
居眠りの常習犯でその割には意気地なしの川嶋謙路(男子5番)は寝ている。謙路の親友でありゲームおたくの関山裁矢(男子10番)はこんな時にまでゲームボーイをやっている。がり勉で根暗な脇本義武(男子21番)はこのごにおよんで黙々と勉強をしている。しかし、この3人は他人の邪魔をしないだけいい。さっきっから人の邪魔ばかりしているのは野口康利(男子14番)である。彼についてはマイナス印象しかない。人が書いたラブレターを黒板に貼り付けたり、食事中にうんこなどと汚い言葉を言ったり、すぐ人の秘密をばらしたり、教室に毛虫を持ってきたり、その他皆の嫌がることばかりやっているためクラスの嫌われ者No.1となってしまったのである。今回はクリスマスの絵に卑しいことを書いたり、つまみ食いしたり、飾りなどを壊したりとろくなことをしないもんだ。康利が邪魔ばかりしていたので塔子はキレた。
「野口!人の邪魔ばかりしてんじゃないよ!」
しかし、康利は逆ギレした。
「あん!?このクソアマは女の分際でいい気になってんじゃねーよ。リンチしてぶっ[ピーーー]ぞ!だいたい女なんて物は男にはいはいと従ってりゃあいいんだよ、バーカ!」
塔子は怒りのあまり黙り込んでしまった。
まあ、それにもかかわらずみんなの協力のおかげで2時間後には無事に終わったが。
3
準備も終わり、今はパーティー開始の15分前の17時45分となった。しかし、1人パーティーに参加できなくなってしまった生徒がいた。それは津久井准平(男子12番)である。彼は理由を皆に話した。
「俺、本当はパーティーに参加したいんだけど…実は俺の義父さんが輸血が必要になったからそっちに行かなければならなくなったんだ。本当にゴメン!」と
そして去って行った。
実は准平、幼い頃に両親を亡くしてしまってから施設で育った。が、ある日、准平はある夫婦に引き取られた。その夫婦は准平を本当の子供であるかのように大切にした。しかし、2年前にこの夫の方は白血病にかかってしまったのである。一方妻の方はそのショックで寝たきりになってしまったのである。准平は今こそ恩返しの時だと思い、輸血をすることにした。血液型がO型同士だったので。
准平が去ったと同時に大芦暁(男子2番)と鹿沼諒介(男子4番)の2人が来た。諒介は暁に一緒に来ないとぶっ[ピーーー]と脅されたため一緒にいたのだ。諒介は『クリスマスパーティー』の文字を見てほんの一瞬表情が明るくなった。しかし暁の怒鳴り声によりすぐに現実に引き戻されてしまった。
と輝也は甫に返す。桜庭千紗都(女子8番)は花を持ちながらその花を見つめていた。
パーティーは始まった。
芸が行われた。まずは遊び人グループ・茂木海馬(男子17番)らによるマジックショーが。
斬られ役の天色さよ(女子11番)の体を木箱に縛りつけカッターでバラバラにした。そしてバラバラになったさよの体を木箱に入れ、黒い布をかぶせるとなんと不思議、元に戻ったのだ。種明かしはこの8人しか知らない。海馬は
「これはあくまでもマジックです。皆さんは決して真似をしてはいけません。」
とみんなに言った。さよは何もなかったかのように(実際、さよには何もなかったが)元気である。
これはみんな大歓声をあげる。
次は萌黄朱音(女子18番)によるハープ演奏会だ。WE WISH YOU A MERRY X,MAS などのクリスマスキャロルを5曲弾いた。心がとろけるように美しく弾いてくれたので、これも大歓声があがった。
さまざまなゲームもやった。その中でこんなゲームもやった。
『きき握手選手権』というゲームで、1人がアイマスクをして誰かと握手して数人の中から正解の1人を選ぶというゲームだ。
甫がアイマスクをかけてやることになった。
握手の時間。甫は[この手、やわらけぇなー。〕と思いながら握手した。
解答郡は輝也・沢村祐二(男子8番)・千紗都・さよ・坂本幸恵(女子7番)の5人だ。
正解は、甫にとってはハッピーなことに千紗都だった。
甫は、答えるときにクラス1のブスで性格も芳しくない幸恵でないことを祈った。
確認のため、この5人と握手ができる。
甫は確認をするふりをして千紗都とは13?14回にわたって握手をしたのだ。
甫は答えた。
「わかった、ち、千紗都だろ?♪」
と。その顔は少し紅潮していた。千紗都は
「正解。あったしだったのよ。」
と答える。甫は[生きててよかったぜ]と思いながら幸せの絶頂に立った気分に浸った。
他にも『闇カラオケ』・『10円玉は誰の手に』・『もっともっとゲーム』・『ビール瓶キスゲーム』もやった。
最後に食事で盛り上がった。ケーキは大きかったにもかかわらず余る事なく食べられたのだ。
「このケーキ、めちゃうまじゃん!」
と角田朱雀(男子3番)は叫んだ。ケーキを作った中林杏奈(女子12番)は感激した。
こうして、パーティーは大成功に終わったのだ。めでたしめでたし
関山裁矢「これを機にゲームのやり過ぎには注意しよう」
川嶋謙路「これを機に眠気を我慢する習慣をつけよう」
窪山輝也「あー、今日は本当に楽しかったなあ。また来年もやりたいよ」
「なぁ凛。今日は映画行くって言ってなかったっけ?」
ちょっと怒った感じの涼太の声が日曜の午後、気持ちのいい風が通る涼太の部屋に響く。
今日は久しぶりに涼太の部活が休みの日で、涼太が前から見たがってた映画を見る約束だった。
名前は忘れちゃった。でも涼太が好きそうな、FS物だった気がする。
昨日の夜も電話でいっぱいいっぱい、今日の映画のことしゃべった。
外でデートなんかホントに久しぶりだったから楽しみでしょうがなくて。
着てく服だって、今日の髪型だって、ガラにもなく真剣に考えたのに。
なのに。
風邪を引いてしまった。
朝、熱を測ったら37度5分。
たいした熱じゃなかったけど、朝からだるくてしょうがない。とてもじゃないけど映画なんかムリ。
熱でふらふらするのをこらえてなんとか涼太のうちまで来たんだけど。
涼太はさっきからあの調子で超フキゲン。
まぁしょうがないよね?めっちゃ楽しみにしてたしさ。
でもごめんね。今日はホントにだめみたい。
それでも元気だけが取り得。
元気なフリは得意なんだから!!
「えーっと、気が変わった、から。」
精一杯の笑顔で答える。
涼太にばれたくなくてウソ、ついた。
だって、涼太はわたしが風邪引いてるって知ったら絶対うちに帰すから。「ホントに?」涼太がわたしの顔を覗き込んで聞く。「うん。ごめんねー!!だから今日は涼太んちでまったりしよーよ?」そう言いながらも、頭はズキズキ。体はふらふら。あはは。そーとーヤバイぞ。これは。ウソをついてることがなんとなく後ろめたくて、くまのぬいぐるみを抱きしめた。
「…凛サン。目が、泳いでるんですけど。」
「うそ!?」
「ほーんと。」
涼太がため息をつくと、わたしのおでこに自分のおでこをくっつける。
「っ!!りょっりょっりょっりょっりょうた!?」
「うっわ。すっげー熱!!」
驚いた顔しておでこを離す。
涼太のばかー!!そんなことされたら熱、あがるって!!
わたしはいてもたってもいられずに抱きしめていたぬいぐるみで顔を隠した。
「ばか!!なんで熱あるならそう言わなかったんだよ!!」
「だって大丈夫だと思ったから…。」
「全然大丈夫じゃねーだろ!」
そう言って涼太がわたしの持っていたぬいぐるみを奪い取った。
「やっぱり!!顔真っ赤!」
それは、熱のせいじゃなくって、涼太のせい!!
わたしは心の中で叫ぶ。
「なんで、無理して来たりしたんだよ?」
「なんでって…。」”会いたかったから””涼太に会いたかったから”理由なんてそれだけ。「俺は、凛に無理してほしくないの。」なにも知らない涼太は、怒った顔。泣きたくなる。熱のせい。涼太のせい。
ナレーション・・・曽根崎凪紗&結城緋鶴
カメラ撮影・・・栗原佑(自主的)&真田勝(強制的) 陸社(自主的?)&水原翔(人数穴埋め)
大まかな脚本・・・不破千尋
どっかの研究所(アバウトやなby緋鶴)
ドカン!!
「こんちには、大槻博士!」
元気よく研究所のドアを蹴破って現れたのは皆川玉樹君。
これでも私達が誇るチビレンジャーのチビレッドなの。
いつもは優しい子だけど何を血迷ったかドアを蹴破っての登場よ。
「皆川君、ドアを蹴破らないで欲しいのだが」
「博士、今回の調査内容って何ですか?」
「とりあえず話を聞けよ」
バゴン!
大槻さんが毒づきたくもなっているといきなり研究所の壁が崩れた!
ちょっと勝!カメラをしっかり持っててよ!
ふら付いてたらカメラマンとして…いえ人間失格よ。
凪紗ちゃんそれは酷すぎるんやない?
真田君やてしっかり頑張ってくれてるんやし…もう少しソフトに。
そうかな…十分過ぎるくらいソフトだと思うよ?
「チビてめぇ!誰が渋々協力してやってると思ってんだ!
感謝もなしにけなすのか?俺をけなすのか?あぁ!?」
ちょっと、勝手にカッコ付きで現れないでよ勝。
カメラマンにそんな権利はないんだよ判ってる?
「てめぇもナレーションで無駄口叩くんじゃねぇよ!」
私には権利があるの!もう邪魔しないで!
次進むよ!緋鶴ちゃん!
えぇ…と台本は。あぁこれやな。
とにかく皆川君と大槻さんが喋ってたら急に壁が壊れたんやね。
吹き荒れる一陣の風と共にそこに現れたのは
チビブルーこと浜本卓朗君や。
壁を壊したらしいハンマーを適当に中に投げ捨てると卓朗は大槻さんの前にやってきてやな。
「こんにちは、大槻さん!(百万ドルの笑み)」
「こんにちはじゃないだろ浜本君!何故ドアを無視する!」
「そんなのありませんでした、あるとしたら変なドア型の空洞です」
「ならそこから入ればいいだろ。わざわざハンマー持ってこなくても」
大槻さんのいう事も馬の耳に念仏、豚に真珠、猫に小判、勝に常識。
待て結城!何だそのことわざ、お前まで俺をバカにすんのか!
うちが悪いんやないって、脚本にぜひ入れてって書いてあるんやからしゃあないやん。
脚本って誰だ!?
そんなの自分で見てこいよ勝。ページの一番上に書いてあるだろ?
あたしの恋人は、とてもすごい人。
とっても頭が良くて。
運動だって人並み以上。
誰からも信頼されるような人格の持ち主。
おまけに容姿も良い方だ。
50年以上続く春日宮中学校の歴史の中で、最も優れた生徒会長。
…と周りから言われている人。
高井愛美(女子13番)は小さく溜息を吐き、前を歩く恋人――常陸音哉(男子14番)の背中を見つめた。
体格的には恵まれているとは言えない(だってあたしと3cmしか身長差がないもの)その背中は、決して広くもなければ頼りになると思えるものでもない。
音哉が頼りになるのは、人並みはずれた、それでいて機転の効く柔軟な頭脳を持っているからだ、と思う。
愛美は聡明な少女だ。
それでいて所属する陸上部では中距離部門で県大会は当たり前、体育でも何をやらせても部活のエース級にそつなくこなす運動能力も持っている。
細身で長身というスタイルと、自分の能力を鼻にかけないさっぱりとした性格から、後輩にも慕われている。
そんな愛美が初めて音哉と出会ったのは、中学から通い始めた明進塾の教室だった。
ドキドキしながら入った教室。
そこで、席が前後になった。
授業が始まってプリントが配られた時、一瞬だけ、音哉が後ろを向いた。
整った顔立ち、優しそうな笑み――
一目惚れだった。
「あぁ、音哉くん?
このクラスで1番頭がいい人みたい。
私立中学は受験しなかったみたいだけど」
小学校から音哉と一緒の学校だったという玖珂喬子(女子9番)にも、ここで初めて出会った。
今のようにほんわかと微笑む子ではなく、いつも思いつめているように暗い子だった事が思い出される。
とにかく、それ以来、愛美はずっと音哉を見ていた。
先生受けも抜群に良いらしく、よく「皆が常陸のような子なら、我々教師も楽なんだがね」という言葉を聞いた。
同志を10人近く集めて、今まで存在しなかったパソコン部を立ち上げ、1年生で部長に就任した。
2年生になり、生徒会長の立候補受付期間が始まった時、大部分の人が、音哉が生徒会長になるに違いないと確信していた程に、学年内からも信頼が厚かった。
そんな音哉に勇気を持って告白したのは、2年生の秋だった。
「嬉しいな、じゃあよろしくね」
音哉はそう返事をし、手を差し伸べてくれた。
恥ずかしさと嬉しさに、顔が熱くなったことを自覚した。
それ以来、一緒に勉強をしたり、わからないところは聞き合ったり(ほとんど愛美が一方的に聞いていたが)、お互いを高めあった。
周りからも羨ましがられる、自慢の彼氏だ。
「…愛美ちゃん?
さっきからすごい考え事してるみたいだけど…大丈夫?」
音哉に声を掛けられ、愛美は顔を上げた。
とても心配そうな顔で、こちらを見ている。
愛美は首を横に振った。
「大丈夫、心配しないで」
「そう?
…でも心配だから…どこか建物で休もうか?
もう少し、頑張れるかな?」
「…うん」
よかった、と音哉は微笑み、再び前を向いた。
その後姿を見ながら、思う。
音哉は、一体何を考えているのだろうか、と。
違和感を感じたのは、付き合い始めて少し経った頃。
音哉の制服に、僅かに煙草の匂いが染み付いていた。
1日だけではなく、ほぼ毎日。
そして、ほぼ毎日の昼休み、いつもは一緒にいる愛美や伊賀紗和子(女子3番)や四方健太郎(男子19番)といった明進塾で知り合った友達とは一緒におらず、どこかに行っていた。
それが不良の溜まり場となっている屋上に行っていたとわかったのは、3年生になってからだった。
音哉が不良グループの面々、特に須藤大和(男子7番)と親しい事も、付き合い始めてから知った事だった。
改心して真面目になろうと思ったのだろうと考えたが、やはり、自分たちと一緒にいるよりも、不良グループと一緒にいる方が楽しそうに見えた。
楽しそうであり、自然体であった。
徐々に、疑問が膨れ上がった。
――音哉くんは、あたしの事を、本当に好きなの…?
自信がなかった。
喬子や野原惇子(女子16番)といった不良グループの面々と一緒にいる方が楽しそうに見える、などの理由があるが、最も大きな不安の理由はわかっている。
音哉は気付いているのかいないのか――おそらく気付いていると思うが――、一度たりとも言われた事がなかった。
『好き』
この、一言を。
もしかしたら、利用されているのかもしれない。
昔から優等生と言われ続けている愛美と一緒にいる事で、教師たちの目を欺こうとしているのかもしれない。
確証はないけれど。
そう思ってしまうと、駄目だった。
言葉も、表情も、優しさも、全てが虚構としか思えなかった。
それでも、嫌いになれない自分がいた。
そして、今も。
どうして一緒にいるのかわからない。
この状況で、いつもと変わらず笑顔を浮かべ続けられる理由がわからない。
何を考えているの?
このプログラムに乗る気なのだろうか?
もしかして、自分は利用される?
音哉が生き残る為に。
様々な思考を巡らせているうちに、E=06エリアの講堂に着いた。
正面の入り口から入ると、正面には椅子と机が並び、左右には階段がある。
2人は階段を上がった。
講堂の2階席に続いていた。
「少し休憩しようか、ね?」
音哉が微笑んだ。
とても疑わしい笑みだ、そう感じた。
愛美は座らなかった。
音哉を見つめた。
その優しげで、整った顔を。
「…愛美ちゃん?」
不思議に思った音哉が首を傾げた。
愛美は拳をきつく握り締め、口を開いた。
「あたし、あなたを信用できない」
「…何でかな?」
少しも驚いた様子を見せず、音哉は訊いた。
あまりに変わらないその様子に、愛美は少し怯んだ。
しかし、もう、後には退けない。
「…あたしの目は、節穴じゃない。
着飾ったあなたの虚構に気付かないほど、愚かでもない」
「何を言っているのか理解できないよ、愛美ちゃん。
俺は俺なんだけど…?」
少し、困った表情を見せた。
この表情に愛美は弱い。
少し躊躇ったが、それでも言った。
「言ったでしょ、あたしは愚かじゃない。 あたしはもう騙されない。 お願いだから、本性を見せて」音哉は数回瞬きをし――笑みを変えた。
今まで愛美に見せた事がないような刺すような視線と、不敵な笑み。くすくすと小さく笑い声を立てた。愛美は突然の変化に驚き、数歩下がり、壁にぶつかった。「へぇ、さすがだな。 てっきり気付いてないと思ってたんだけど… やっぱ利口だな、愛美」いつもは“愛美ちゃん”と呼ばれていた。しかし、突然“愛美”と呼ばれても、違和感は感じなかった。むしろこの方がしっくりくる。「あなたに利口って言ってもらえて嬉しいわ。 そっちの口調の方が似合ってる、って言ったら怒る?」「別に、てかあっちの口調の方が怖くないと思ってたんだけどな」「そんな事ない、変に無理してる方が違和感あって気持ち悪いもの」腹の探り合い。もう弱みは見せない。強気な態度で臨む。これ以上怯んだら負けだ。「で、音哉くん。 まさか、あなたはあたしを…[ピーーー]気?」音哉は目をぱちくりさせ、声を上げて笑った。「ハッ、お前何、そんな事考えてたの? ルール聞いてた? 優勝者は男女1人ずつだぜ、俺がお前殺したって何の得もないだろ。 俺、自分にとって得になる事しかしねぇから」愛美は真っ直ぐ音哉を見つめ続け、言った。「それって…男の子相手なら得するから[ピーーー]…って事?」「そりゃ、襲われてまで不戦を唱えるほど優しくないぜ、俺。 でも、自分から襲うってのはお断りだ。 そこまで堕ちちゃいねぇよ」音哉は既に分かれている前髪をかき上げながら、愛美に近づいてきた。壁にもたれるように立っている愛美の顔の右横に、トンッと手を置く。
「で、どうなの、愛美。
俺と一緒にいるの、いないの?」
「一緒にいるわ、だってあたしは殺されないんでしょ?
それに…」
愛美は笑みを浮かべた。
音哉に負けない、不敵な笑みだった。
「そんな攻め気なあなたも、好きよ」
音哉の表情が、変わった。
ふいっと顔を逸らしたが、愛美には見えていた。
頬が、赤くなっていた。
「…自分の身は自分で護れよ。
足手まといとか、嫌だからな」
音哉は愛美に背を向け、椅子にどさっと腰掛けた。
愛美はその後ろ頭を見つめ、小さく笑った。
まだ、音哉の本心が完全にわかったわけではない。
音哉は全てはさらけ出していないだろう。
だけど、1つだけわかった事がある。
先ほどの反応、悪いものではない。
「意外と可愛いトコ、あるじゃない?」
口の中で呟く。
強気で来るのなら、自分も強気で対抗する。
足手まといになんか絶対にならない。
負い目は作らない。
今がプログラム中であり、死と隣り合わせの状況である事はわかっている。
しかし、愛美の心は高翌揚していた。
音哉との腹の探り合いはまだまだ続く。
これでも度胸はある方だ、簡単に負けはしない。
そして、それが、音哉との距離を縮める事になるような気がする。
1時間半ほど前にプログラム最初の生徒同士の殺し合いによる死者が出た、C=06エリアの文学部棟。
その2階には、その時間よりも前からずっと人がいた。
津村翔平(男子12番)は文学部内礼拝室にいた。
ここは恐らく学生が日々礼拝を行う為に作られた場所だろう。
あちこちにステンドグラスがはめられ、上から釣り下がっている電灯は点ければとても綺麗だろう。
置き忘れの聖書がいくつか置いてあり、捲ってみると目次の一部分に“テスト範囲!”と大きく書かれている。
恐らく聖書に関する授業でもあるのだろう。
翔平は元々色素が濃く色黒だが、水泳部に所属して日々屋外で活動しているためか、周りの運動部員と比べても群を抜いて色黒である。
それは、茶髪(周りにはプールの塩素で色が抜けたと言っているが、本当は少しだけ染めている)と大差ないので、よく友達にからかわれる。
その翔平の膝を借りて横になっているのは、幼馴染の薮内桃子(女子19番)だ。
小さい頃から体が弱い桃子は、プログラムという非常事態に巻き込まれて、ショックからか体調を崩した。
少し熱っぽく、しかし顔は青ざめている。
ここに来る前に一度吐いてしまったので仕方がないが。
1時間半前の1階での騒動には、翔平も驚いた。
桃子も怯え、翔平のカッターシャツの裾を震える手で握っていた。
口論だったのか、叫ぶような声が聞こえた。
離れた所の声なので、誰のものかはわからなかったが。
懸念していた銃声のようなものも聞こえなかったので、恐らく何もなかったのだろう、そう思う事にした。
「うぅ…っ」
桃子が膝元で呻き声を上げた。
翔平はその頭をそっと撫でた。
ふわっとウェーブの掛かった柔らかい毛で、気持ちよかった。
「どした?
もっかいトイレ行くか?」
桃子は小さく頷いた。
翔平は桃子の手を取って立ち上がらせ、1番近いトイレに入った。
水道が使えないので、水は止められてしまっているらしい。
しかし、トイレのタンクにまだ水が残っているので、1回は流す事ができる。
吐瀉物をそのまま放置するのはどうかと思うので、トイレを使わせている。
1番手前のトイレは既に使ったので、今度は2番目だ。
呻く声を聞かれるのは嫌だろう、と思い、翔平はトイレから少し離れた所に腰を下ろした。
首から提げていた地図の入ったクリアファイルに、ポケットに入れていた懐中電灯の光を当てた。
外の電灯が点いているので電気は通っているのだろうが、急に電気を点けると誰かがいた時に見つかってしまうので、それはできなかった。
その誰か、というのはクラスメイト以外ありえないのに、疑ってしまう自分が少し嫌になる。
「…ま、しゃーないよなぁ…うん…」
自分にそう言い聞かせ、そんな自分に笑いが込み上げた。
自分にそう言い聞かせ、そんな自分に笑いが込み上げた。
結構ビビッてるのかもしれない。
とにかく、今は自分の事はいい。
桃子をどうにかしなくてはならない。
今の状態で嘔吐し続けるのは、胃にもあまり良くないだろうし、精神的にも体力的にもきついだろう。
「桃ちゃーん、大丈夫かー?
歩けるなら保健館に行ってみないかー?
色々薬とかあるかも知んないし、少なくともベッドはあるし。
良かったら1回だけドア叩いてなー」
コンッ、と木の戸を叩く音がした。
「あいよー。
ま、落ち着いたら出てきな、別に急いでねーし」
翔平は立ち上がり、辺りを見回した。
大学の校舎は中学とは全く違うので珍しかった。
○年○組、といった区切りはない。
クラスとかはないのだろうか?
様々な部活やサークルの張り紙が重なって張ってある。
こんなにも種類があるのか、と感心する。
「桃ちゃん、俺ちょっと1階見てくるから、待っててな」
そう言い残し、翔平は階段を降りた。
1階にもたくさんの張り紙があった気がしたので、興味が湧いた。
それだけだった。
1階に下り、別のものに興味が湧いた。
半開きになった扉。
人気はない。
あ、もしかして、前の口論ってここでやってたのかな?
ドアくらい閉めとけっての、なんか半開きって怖いじゃん…
閉めようと近づき――見てしまった。
誰かが、倒れている。
「お、おい…っ」
翔平は勢いよく中に入った。
中の光景に、力無くへたり込む。
「モッチー……多田っち……っ」
目の前に倒れているのは、小柄で可愛らしい少年だった持留奏太(男子16番)――今は首がさっくりと裂け、顔を血溜まりに埋めている。
その奥にいるのは、頼りになる兄のような存在だった多田尚明(男子11番)――頭部を奏太と同じように血溜まりに埋めているが、ぱっと見たときに傷は確認できなかった。
2人は確か幼馴染だったはずだ、自分と桃子のように。
翔平は恐る恐る尚明に近づいた。
気絶しているだけで生きているはずだ、そう信じて。
しかし、目の前に倒れているのが魂の抜け殻である事がわかった。
眠るように倒れる尚明の頭の天辺に、穴が開いていた(見開かれていた目は、野原惇子(女子16番)が閉じさせたが、翔平の知るところではない)。
水上朱里(女子18番)とは違う、クラスメイト同士の殺し合いがついに始まったのだという事が、嫌でもわかる。
涙が滲み、次いで胃の辺りに違和感を憶え、喉の辺りがグルグルッと鳴った。
水上朱里(女子18番)とは違う、クラスメイト同士の殺し合いがついに始まったのだという事が、嫌でもわかる。
涙が滲み、次いで胃の辺りに違和感を憶え、喉の辺りがグルグルッと鳴った。
嘔吐しそうになるのを必死に堪え、翔平は部屋を這いずって出た。
「あー…見なきゃよかった…」
涙声で呟き、扉を閉めた。
桃子には見せられない。
卒倒してしまうだろうし、体調をさらに崩してしまうだろうから。
「翔ちゃん…?」
上から桃子の声がした。
不安になって、翔平を探したのだろう。
2人分の荷物を持ち、階段をトトトッと下りてきた。
「あれま、桃ちゃん。
待っててって言ったのになぁ」
「えへへ…待ちくたびれちゃった」
桃子は翔平の前に荷物を置き――翔平の顔に目を止めた。
心配そうな瞳で覗き込む。
「…翔ちゃん……泣いてる……?
悲しい事…あった…?」
翔平はそこで初めて自分の頬に涙が伝っている事に気付いた。
慌ててそれを拭い、首を横に振る。
気付かせてはいけない、この扉の奥の悲劇は。
「なーんでもないよ!
さっきそこで激しく肘打っちゃってさ、痛かっただけ!
ほら、ジーンってするっしょ、ね?」
必死の言い訳。
桃子は納得できていないようだった。
多分わかってしまっているんだ、これが強がりだという事は。
物心付いた時からの付き合いだ、当然かもしれない。
「…そっか、わかった」
桃子は微笑んだ。
昔から変わっていない。
翔平が必死に言い訳をして強がった時、桃子はそれがたとえ強がりだとわかっていてもそれ以上言及しない。
それが翔平を困らせる事だという事がわかっているからだろう。
桃子は優しい。
生まれつき病弱で、何度も何度も入院しなければならないような体をしているのに、人の事を気にかける。
つぶらで優しげな瞳が、その性格を表しているようだ。
そんな桃子が、とても好きだ。
ずっと前から。
だから、決めた。
この優しくて弱い女の子を、何が何でも護る、と。
「じゃ、少し頑張ってな。
保健館に行こう」
焼けた浅黒い手を差し伸べる。
その上に、雪のように白い手が乗る。
白いその手は、とてもとても小さくて、とてもとても細かった。
それをきゅっと握り締め、2人は外に出た。
まだ薄暗い外は、あちこちに設置された電灯に照らされているため、懐中電灯などは使わなくても十分移動できる。武器はない。翔平のスポーツバッグの中に入っていたのは野球ボール1ダースだし、桃子にはメガホンが支給されていた。なんだよ、野球部の応援グッズか?もっとも、さっきまでは武器なんていらないと思っていた。クラスメイト同士が争うなどという事が考えられなかったので。しかし、尚明と奏太が死んでいる。ということは、襲ってくる人だっている、という事だ。山神弘也(男子17番)は「男には容赦しない」というニュアンスの言葉を発していた。翔平は冗談か、せいぜい脅し程度にしか考えていなかった。しかし、今となってはあの言葉も本気と考えた方が身のためだろう。文学部棟の前には、広場が広がっている。草木が覆い茂った場所で、恐らく学生たちが楽しくランチタイムを過ごしたり、遊んだりしていた場所だろう。周りを囲む植木からそっと中を覗いたが、誰もいない。だだっ広い所を横切るのは危険かもしれないが、保健館への距離を大幅に短縮できるので、横切ることにした。
「桃ちゃん、ちょっとだけダッシュ、オーケイ?」「えと…オーケイ…かな?」
桃子の足が遅い事くらいわかっている。
しかし、あまり見通しの良い所で身長に歩きすぎるのは駄目だ。翔平は桃子の手をしっかりと握り締めたまま、広場に出た。一気に走り抜ける。運動部のヒーローたちが集まる3年C組の中では、翔平の足の速さは中くらいだが、平均から見れば速い。桃子を半ば引きずるようにして、駆け抜けた。駆け抜けようと、した。ばんっ銃声。急に重くなる、左手。鳴り続ける、耳を劈くような音。数瞬遅れてやってきた、激しい痛み。
先に桃子が倒れ、それに引っ張られて翔平も膝をついた。
翔平は痛みの走る左脇腹を押さえた。
生ぬるい感触がし、手を開いてみると、赤く汚れた。
撃たれた…?
マジで…何で…誰が…?
疑問が次から次へと湧き上がった。
しかし、ここで重大な事を思い出した。
後ろを振り返る。
「桃ちゃん…? 桃ちゃん、大丈夫か!?」
大切な幼馴染は、辛うじて指先を動かした。
アイボリーカラーのカーディガンの背中側、ゆっくりと赤く染まっている。
白く細い右足も、濃い赤色に染まっている。
「えー…まだ生きてるのぉ?」
可愛らしい声が聞こえた。
言っている事は、対照的にとても恐ろしい事だったが。
「珠尚…ちゃん…」
翔平は呟いた。
ゆっくりと歩み寄ってくる少女の名を。
少女――逢坂珠尚(女子1番)は、少し不機嫌そうな表情を浮かべた。
クラス1小柄な珠尚の小さな手には、全く似合っていない回転式拳銃(S&W M686)が握られている。
「ちぇー、殺したと思ったのにぃ」
「…え……?」
珠尚の溜息混じりの言葉が、一瞬何を意味しているのか理解できなかった。こんな小さな女の子が、まさか“乗る”なんて思わなかったのだから。「珠尚ちゃん……ど…して…?」桃子が消え入りそうな声で訊いた。珠尚はすぐに答えた。はっきりと、絶対に自分が正しいという自信を持って。「だって、殺さなきゃ生き残れないんでしょ? 珠尚、死にたくないもん。 だから[ピーーー]んだもん」なんて利己的な理屈。だけど、プログラムの中では、もしかしたら正しい事なのかもしれない。とても哀しい、正しい事。「じゃあ……翔ちゃんは……関係無いから……逃がして……」翔平はばっと桃子を見た。桃子は苦痛とショックで泣きじゃくりながら、それでも真っ直ぐ珠尚を見つめていた。桃ちゃんが死んで…俺が残る…?そんなの駄目だ!!「桃ちゃん、何言ってんだ!!」「翔ちゃんは……死んじゃ……嫌――」「ううん、ダメー。 だって、珠尚は翔平くんとは生き残りたくないもん。 女の子は珠尚が残って、男の子は正純くんが生きるの。 それ以外はいーやっ!」桃子の提案は、あっという間に否定された。まるで子どもの我侭。珠尚が好きなのは潤井正純(男子2番)なんだ、とか。梶原匡充(男子4番)だって、同じ孤児院で育った仲だろうに、とか。そんな事は頭になかった。頭で考えるよりも先に、体が動いた。珠尚の小さな体を突き飛ばし、桃子を抱えて、一目散に逃げ出した。荷物などいらない、逃げ出せればそれでいい。クラスメイト同士が戦うなんてありえない、そう考えていた自分は甘かったのだろうか。死にたくないから[ピーーー]、という珠尚の我侭が、ここでは正しいのだろうか。確かに、わからなくはない。こんな所で死ぬなんて、絶対にお断りだ。だけど、自分にはとても実行できるとは思えない。人として、殺人は禁忌であるはずだ、そう思っていたから。「桃ちゃん……俺……甘かったの…かな……?」桃子からの返事はない。「血……足りなくなっちゃった……のか……」翔平は桃子の体をそっと下ろした。抱えていた両手は、真っ赤に染まっていた。護りたかった。護れなかった。全ては、自分の甘い考えが原因だ。「ちぇっ…なんだよ……生きるには……殺さなきゃ…駄目なのか…… やだなぁ……やだよぉ……桃ちゃん……っ」桃子は答えない。自分のせいで、答える事ができなくなった。『翔ちゃんは……死んじゃ……嫌――』桃子の最期の願い。せめて、これだけは護らないといけない、気がする。クラスメイトを傷つけるような真似はしたくない。
高谷貴瑛「ざ、座談会だぁ、ドキドキするねっ!」
西谷克樹「……(頷く)」
山神弘也「へぇ、西谷でもドキドキすんの? 貴瑛ちゃんのドキドキはとーってもキュートで可愛いけどv」
玖珂喬子「弘也くん、貴瑛ちゃんばっかり褒めたら、あっちゃんが拗ねちゃうよ?」
佐倉信祐「山神サーン、ね…姐さんが…!!」
須藤大和「あ、惇子、落ち着け、な、な?」
逢坂珠尚「野原さん…怖い…」
野原惇子「…どーせアタシは可愛くないさ……悪いかコンチクショウ!!!」
どかばきどかっ(備品が壊れる音)
潤井正純「ヒイィィィィィッ!!」
北王子馨「皆元気だなぁ…あ、お茶こぼれた…」
鳳紫乃「あらら…拭かなきゃね。 常陸くん、あの騒ぎは止めないでいいの?」
常陸音哉「止めたって俺には何の利益もないからね、イ・ヤ☆」
音哉「まったく、皆さ、初めての座談会だっていうのにこんなに暴れて…」
大和「言っとくけどな、暴れたのは惇子だけだぞっ!!」
克樹「……(頷く)」
弘也「そんなあっちゃんがベリベリキュート☆」
惇子「…このバカ弘也…」
喬子「あ、あっちゃん照れてる、可愛いっ!」
惇子「…アンタの方が可愛いよ、喬ちゃんっ!!」
正純「野原さんの羽交い絞め、凄いなぁ…」
紫乃「正純、あれは抱き締めてるだけよ、勝手に技にしないの」
馨「ねぇねぇ、とりあえず最初だしさ、自己紹介した方がいいよねぇ?」
信祐「そうだなっ! じゃ、出席番号順って事で!」
珠尚「はいはーい! 皆さんこんにちはーv 女子1番、逢坂珠尚だよぉ! クラス内をグループ分けするなら、孤児院組ってことになるかなぁ? えっとねぇ、珠尚はさっき1人殺したんだ、だって死にたくないもん」
貴瑛「怖…っ」
正純「え、えと…男子2番、潤井正純です。 珠尚と一緒で孤児院組です。 僕はあの…今はとりあえず匡充と美里と隠れてる感じ…かな」
紫乃「こんにちは、女子6番、鳳紫乃です。 女子運動部グループかしら、一応あたしはマネージャーなんだけど。 あたしはシュンと一緒に生き残ろうとしているところよ」
馨「こんにちはー。 男子5番、北王子馨だよ、ハーフだからこんな目立つ容姿してるんだよね。 俺は男子運動部グループだよ、テニ部だしね。 パートナーのタキに『嫌い』って言われて凹み中…さっちゃんと一緒にいるよ」
喬子「こんにちは! 女子9番の玖珂喬子だよ。 一応不良グループなのかなぁ、皆いい人なのに不良とか…ねぇ。 あたしは大和くんと一緒にいるよ!」
信祐「どもども、佐倉信祐、男子6番! 馨ちゃんと同じく男子運動部グループ! 俺はまだ出てきてないなぁ」
大和「男子7番、須藤大和。 不良グループだとさ。 今は喬子と一緒にいる」
貴瑛「女子14番の高谷貴瑛です。 女子文化部グループになりますね。 あたしは今は西谷くんと一緒にいます」
克樹「男子13番…西谷克樹。 グループはない。 高谷を助けた」
惇子「女子16番、野原惇子だ。 不良グループだ。 どっかのバカを止められなかったんだよね。 今は単独行動してるよ」
音哉「こんにちは。 男子14番の常陸音哉です。 俺は明進塾組になりますね。 今は愛美ちゃんと一緒に行動していますよ(営業スマイル)」
弘也「うさんくさー… あ、どうもどうも、全国の可愛いお嬢さん☆…とその他。 男子17番、山神弘也だよー! 不良グループ率いてます☆ 俺は帰るためにやる気だね、あ、女の子には手は出さないよ」
音哉「さて、一通り自己紹介は終わったね。 これで“試合開始”が終わったわけなんだけど、早くもジェノの頭角を現しはじめた人がちょこちょこいるね」
貴瑛「えと…鳳さんと甲斐くん、山神くん、珠尚ちゃん…かなぁ?」
大和「うっわ、ここに3人もいやがる、怖っ!!」
信祐「しかも、山神サン以外は男女関係あるかー!ってのだしね」
紫乃「タキはどうなのかしら?」
馨「タキ……何で……」
喬子「わっ! 北王子くんが黒い影背負った!」
正純「馨くん、元気出してよ!」
音哉「良悟は馨限定なのかそうでないのか、まだわからないね」
惇子「凹んだ北王子は完全無視かい、いい性格してるねぇ、アンタは」
音哉「あははっ、それ程でもないよ」
惇子「褒めてないっての」
珠尚「西谷くんはどうなのかな、珠尚、やる気になると思ってたんだけど」
貴瑛「え、でも西谷くんは、あたしを助けてくれたよ?」
「ひどい…っ!!
なんて事するのっ!?
許さない…許すもんか…っ!!
殺してやる、殺して――」
あまり聞いたことのない、幼馴染が吐いた暴言。
あの怒りと悲しみで満ちた声が、耳から離れない。
アンタの言った事は、間違ってなかった。
当然の反応をしたと思う。
それなのに。
アンタはいなくなってしまった――
思い出すだけで涙が出てくる。
悲しいけれど、それ以上に悔しさが込み上げる。
幼馴染を止める事も助ける事もできなかったのだから。
卜部かりん(女子4番)は、うっすらと目に浮かんだ涙を乱暴に拭った。
何度も脳裏をよぎる、幼馴染の水上朱里(女子18番)の無残な最期を振り払うように、激しく首を横に振った。
かりんは今、とても大きな体育館の一角であるG=02エリアの卓球場にいる。
普通の体育館の2/3ほどの広さの部屋の隅には埃を被った卓球台がいくつか畳まれて置かれている。
全ての台に、ネジがなかったり、足が1本足りなかったり、台にひびが入っていたりなどの不備が見られるので、恐らく不要になったから置き去られたのだろう。
そんな部屋の隅で、かりんは膝を抱えて座っていた。
「かりん、大丈夫か?」
頭上から不意に声が掛かり、かりんは顔を上に向けた。
そこには、猫っ毛の明るめの茶髪、あまり度が入っていない赤縁の眼鏡、まるで猫のような顔立ち――佐倉信祐(男子6番)が立っていた。
かりんがソフトボール部、信祐が陸上部、という同じグラウンドで汗を流す運動部員同士であることもあり、かりんにとっては恐らくクラス内で最も仲良く、最も信頼の置ける男子生徒だ。
「何とかね…」
これ以上は何も言えなかった。
言葉に詰まってしまった。
何かを言うと、また涙も出てしまいそうだ。
信祐はかりんの強がりを見透かしたかのように困った顔をし、しゃがんで視線の高さを合わせた。
少しつり上がった目を細めて笑みを浮かべ、両手を差し出した。
「泣きついてもいいんだぞ?」
それが“抱きついて泣いていい”という事だとわかったかりんは、しばらく硬直していたが、やがて顔を真っ赤にして、信祐を突き飛ばした。
「バ…ババ…バカかアンタは!!
こんな時にふざけんなよっ!!」
「あららぁ…結構マジよ、俺。
ま、とにかく無茶はすんなよな」
信祐は突き飛ばされた時に打った尻を摩りながら、少し離れた所に座った。
かりんは顔を膝に埋めた。
自分のこの反応を、これ以上信祐に見せないために。
まったく、信祐のヤツ…っ
こんな時なのに何にも変わらないんだ、このお調子者…っ
すっごい…ドキドキしちゃったじゃん…もう…
ダメなのに、そんなの、絶対に…
朱里は大切な幼馴染だった。
小さくて、でも元気で、甘えん坊で、同じ女から見てもとても可愛くて――恐らく自分が男だったら、間違いなく恋に落ちていた。
『信ちゃんってかっこいいよねぇ!
朱里、信ちゃんのこと、好きだなぁ!』
とてもとても、胸の痛くなる言葉だった。
絶対に敵わない。
こんながさつで、男ばかりの家庭に育ったせいで身に付いてしまった男言葉を直せなくて、色気の欠片もない自分には、絶対に敵わない恋敵。
アタシもなんだよ、なんて無謀な言葉、口が裂けても言えなかった。
だけど、その恋敵はもういない。
とても悲しくて悔しくて、だけど、ほんの少しだけほっとしてしまった。
そんな自分が大嫌いだ。
だから、アタシは自分を戒める。
ずっと育んできたこの想いは、絶対に信祐には言わない。
朱里がいなくなったから言うなんて、そんなの卑怯だ。
朱里の想いは届かなかった。
だから、アタシの想いも届けない。
これは、一瞬でも幼馴染の死にほっとしてしまったアタシへの、罰。
「おーい、しんゆーっ! あーんどかりんー!」
間の抜けた声に、かりんは顔を上げた。
慌ててまた浮かんでいた涙を拭う。
信祐は立ち上がり、卓球場の入り口で大きく手を振る少年の元に駆け寄り、ぽかりと軽く頭に拳骨を喰らわせた。
「あのな、ユキ、他に誰かいたらヤバいっしょ?
もっと静かにな」
「あ、そっかそっか、ごめんごめん」
信祐の従弟である隅谷雪彰(男子8番)がへらっと笑いながら頭を掻いた。
雪彰は信祐とは違い、小柄で女の子と見紛う程に中性的で可愛らしい容姿を持つが、2人に共通している唯一の点は、やんちゃでお調子者である事だろう、そういう血筋なのだろうか?
その横には、柏原茉沙美(女子8番)の姿があった。
テニス部に所属し、ベリーショートの髪型を見るとアグレッシブに見えるが、実際は引っ込み思案で大人しい少女だ。
その横には、柏原茉沙美(女子8番)の姿があった。
テニス部に所属し、ベリーショートの髪型を見るとアグレッシブに見えるが、実際は引っ込み思案で大人しい少女だ。
活発なかりんにとっては、茉沙美の消極性はやや苦手だ。
「おかえり、まぁ子」
かりんは茉沙美に向かって手を振る。
ちなみに“まぁ子”というのは、かりんが付けたあだ名だ。
クラスメイトの6,7人が使っており、茉沙美も全く否定しないところを見ると、嫌ではないらしい。
茉沙美は日頃から意思表示が少ない子なので、確証は持てないが。
「あ…ただいま、かりん」
茉沙美は細い目を更に細めて微笑んだ。
少し表情が硬いのは、やはりプログラムという笑っていられない状況下に身を置いているからだろう。
かりんは教室を出た後、辺りを彷徨っていた。
何をすればいいのかわからなくて、それでも朱里の仇は討たなければならない気がしたので、本部から離れる事ができなかった。
しばらくして、偶然信祐と鉢合わせた。
自分のやるせない気持ちを話すと、信祐は首を横に振った。
「命は無駄にするな、俺と純佳サンが止めたのが無駄になるっしょ?」
そう言われ、とりあえず仇討ちは断念した。
親友の提案で、出席番号の近かった雪彰・茉沙美と合流した。
もっと仲間を集めたかったが、茉沙美がクラスメイトを容易に受け入れる事を怖がっていたので、諦めて4人で行動を共にすることにした。
後で銃声が聞こえたので、判断は多分正しかっただろう。
“クラスメイトだからって容易に信用できない”という判断は。
とりあえず卓球場に隠れた後、雪彰と茉沙美は外の様子を見に出ていた。
茉沙美は少し嫌そうだったが、その性格から拒否できずに、雪彰について行った。
そして、そろそろ本部から流されるという放送の時間が近づいているので、戻ってきたようだった。
「銃の音が聞こえたから、誰かが襲われたかもしんない…」
雪彰は表情を曇らせて言った。
茉沙美はその事を思い出し、ぶるっと身を震わせた。
「クラスメイトなんて…ただの他人…だもんね…」
ぽつりと言った言葉が、プログラムの恐ろしさを物語っているように思えた。
クラスメイトだから殺せない、そう思う人だって当然いる。
しかし、クラスメイトは所詮他人だと思う人だっている。
他人だから、自分が死ぬくらいなら、と武器を取る人がいるだろう。
他人よりも自分が可愛い、誰だってきっと心の底ではそう考えている。
だから、プログラムは進行していくのだろう。
スピーカーを通した、マイクのスイッチを入れる音が聞こえた。
学内のあちこちに設置されたスピーカーから放送が流れるのだろう。
『あーあー、マイクテスト』
これは聞き覚えがある、担当教官だと言っていた遠藤勇の声だ。
ありきたりの言葉の後、咳払いを1つし、放送を始めた。
『諸君、元気に戦っているかな?
それでは、予告通り放送の時間だ。
戦死者と禁止エリアを発表する。
各自、名簿と地図と筆記用具を出せ』
言う事を聞くのは少し癪だが、かりんたちはそれぞれ名簿と地図とペンを出した。
かりんは少し躊躇ったが、朱里の名前の横の出席番号に、小さく赤線を引いた。
『まずは戦死者だ。
死んだ時間順に発表していく。
午前1時41分、女子18番・水上朱里は知っての通りだ。
午前3時50分、男子16番・持留奏太。
午前3時51分、男子11番・多田尚明。
午前5時17分、女子19番・薮内桃子、以上だ。
まぁ、良い進行速度だろう』
「多田っちと…モッチー…?」
信祐が呆然と呟いた。
かりんを含めた3人も、それぞれ驚愕の表情を浮かべる。
確か、尚明と奏太は幼馴染のはずだ。
かりんたちは尚明とは親しかった。
とても頼りがいのある、兄のような人だった。
そして、その幼馴染の奏太。
少し我侭なように思えたが、尚明にはとてもなついていた。
その2人が、1分という僅かな差で続けて命を消している。
何故――
『続いて禁止エリアだ。
午前7時からE=05、経済学部棟と講堂の間だ。
午前9時からC=01、食堂棟の西側だ。
午前11時からC=09、法学部棟の北側だ』
かりんたちは地図の上に走り書きをする。
しかし、信祐は書いていないようだった。
かりんが目を遣ると、呆然と名簿を見つめていた。
信祐…?
『以上で放送を終わる。
やはり優勝を目指す者は出ているな、結構な事だ。
諸君らの健闘を祈る』
最初と同じような音がして、放送は切れた。
しばし沈黙の時間が流れる。
「1分差…」
茉沙美の怯えた呟きが、沈黙を破った。
かりんが目を遣ると、茉沙美は自分の髪をぐしゃっと掴み、涙目になって体を震わせていた。
「幼馴染のくせに…っ 相打ちよ、相打ちだったのよ!! こんなの、誰も信用できない!!」
立ち上がって逃げ出そうとした茉沙美の体を、かりんは必死に抱き止めた。
こんな状況では仕方のないことだけど、胸が痛んだ。
クラスメイトを疑ってしまう茉沙美の思いが、心を抉る。
「落ち着け、まぁ子!!
相打ちなんて決まってるわけじゃないだろ!!
むしろ誰かに襲われたって方が自然な考え――」
言葉が詰まった。
自分だって、クラスメイトを疑っている。
全体的に仲の良かったこのクラスのメンバーを、人殺しではないかと疑っている。
嫌だ…なんか…こんなの嫌だ…っ!!
「ちくしょうっっ!!」
地面に拳を叩きつけて叫んだのは、先程まで呆然としていた信祐だった。
一同は驚いて信祐を見た。
「多田っちもモッチーも、なんも悪くないじゃん!!
何で死ななきゃいけねぇんだよっ!!」
「それは…朱里だって一緒だよね…
もちろん、桃ちゃんだって…
まだ…15歳で…たった15年しか生きてなくて…っ」
雪彰が俯く。
膝の上に置かれた拳が、小さく震えていた。
朱里の名前を出され、かりんの脳裏にはまた朱里の最期が蘇る。
何度も拭った涙が、また溢れ出した。
「朱里…もうすぐ姉ちゃんになるって…喜んでて…
親が殺されたかもで…怒るの…当然じゃん…!!」
『朱里ね、もうすぐお姉ちゃんになるんだ!』
そう、朱里は言っていた。
とても目が輝いていて、心の底から嬉しそうだった。
男の子と女の子の双子が良い、と贅沢を言っていた。
親は大変だろうけど、朱里は面倒見の良いお姉ちゃんになるだろうな、かりんはぼんやりと考えていた。
それなのに。
こんなものに選ばれなければ、朱里は死ななかった。
家族を傷つけられる事もなく、幸せな日々を送っていただろう。
きっと、かりんとは普通に幼馴染で、だけど恋のライバルで、バレンタインデーとかには正々堂々と勝負して。
こんなものに選ばれなければ、かりんは信祐への想いを封じなければならないこともなかった。
悲しい思いも悔しい思いもすることはなかった。
クラスメイトを疑ってしまう不甲斐なさを感じることもなかった。
こんなの、おかしすぎる…っ!!
「止めるぞ、こんなのっ!!」
叫んだのは信祐だった。
立ち上がり、拳をきつく握り締める。
「こんなとこで、俺たちは死んじゃだめだ!!
逃げるぞ、こんなの、やってられるかよ!!」
「そだね…プログラムなんて…おかしすぎるよね…」
最初に同調したのは雪彰だった。
かりんも、思いは同じだった。
信祐の方を見、大きく頷く。
茉沙美も戸惑っていたようだったが、何度か小さく頷いた。
このSSまとめへのコメント
最後の荒らしはまとめなくていいのに