番長「クリムゾンの迷宮?」(1000)
>頭が痛い…意識が朦朧とする……。
>どうやら眠らされていたようだ。
>場所も不明だ。奇妙な横縞の丸い岩山……土も岩山も深紅色に染まった世界だ。
>起きた場所に荷物が置いてある。内容は……。
①ゲーム機(?)
②ゲームカセット
③カロリーメイトのようなブロックタイプの栄養食品(?)
④水筒
>ゲームカセットをゲーム機にセットして起動させてみよう。
チャララララ~♪
『火星の迷宮にようこそ』
>意味不明だ……。
『ゲームは開始された。無事に迷宮を抜け出てゴールを果たしたものは、
約束通りの額の賞金を勝ち取って、地球に帰還することができる』
『プレイヤーはチェックポイント(以下CP)において進路に関する選択を与えられる――』
>要約するとこういうことらしい。
①プレイヤーは自由に進路を選択できる
②CPでは生存に役立つアイテムが手に入る場合がある
③選択肢によって生死に関わる
④互いのプレイヤーは協力するも敵対するも任意である
>やはり意味不明だ…。
『ここからスタート地点である第一CPまでの道のりは以下のとおりである』
『北へ2500メートル。東北東へ1350メートル。東へ230メートル』
>相変わらず意味不明な文章が流れているが……この雰囲気には心当たりがあった。
>マヨナカテレビ……。
うえからくるぞぉ、きをつけろぉ
>メガネもいつの間にか掛けられている。
>マヨナカテレビの中ならば……。
ペルソナッ!
>……でない。マヨナカテレビの中ではないのだろうか…。
>仕方ない。他に手がかりもない。ゲームの指示に従おう。
>眼の前にふたつの道が伸びている。
>さすがにゲームと称しているからにはどちらかが正解のルートだろう。
>右と左、どちらに進もう。
ガサッ
>右の道から物音がする。
>姿を確認できないが、佇んでこちらをみているようだが、人のようだ。
>声をかけてみよう。
千枝「あ、あっ! 番長くんっ!」
>千枝だ。
ダダダダッ
千枝「よ、よかったぁ……こ、怖かったよぉ……」
>思い切り抱きつかれた。
千枝「ここどこだかわかんないし、誰もいないし、意味わかんないし……」
>自分も同じような状況だと告げた。
千枝「そう、なんだ」
千枝「でも、あたしが来た方の道はここまでの一本道だったよ」
>正解は左の道らしい。
>行こう。
>そのとき、背後に気配を感じた。
>千枝と顔を見合わせ、ふり向くと赤いベストを羽織った制服姿の雪子が立っていた。
>手には扇子が鋭く光っていた。
雪子「ふふっ…番長君…千枝…やっぱりふたりとも、そうだったんだね」
千枝「…あ、ちょっ、雪子、これはそのー…そういうことじゃ」
雪子「ふふっ…」
>雪子は笑顔を崩さずこちらへゆっくり向かってくる。
ザクッザクッザクッ
>足場が悪く歩きにくい。
>二人とも無言だ。空気が重い……。
>千枝には何か配給されなかったのか訊いた。
千枝「あ、あたし? ゲーム機と、カセットと――」
>どうやら同じものだ。
>違う情報があるかもしれない。千枝にゲーム機を見せてもらおう。
千枝「あ、あははは……ごめん。
最初、誰かの悪戯だと思ってさ。怒って壊しちゃったんだよね」
千枝「で、誰かて来るかと思って待ってたんだけど誰も来なくってさ……
どんどん心細くなっちゃって、仕方なく残りの荷物持って歩いてたら番長くんに会ったの」
>ゲーム機を壊してしまった……良くないことにならなければいいが。
千枝「ほら、これ」
>予想以上に大破している……。
>画面はひび割れ、カセットは砕けていた。電池カバーも吹き飛んで電池も入っていない。
千枝「一応、壊れたゲーム機も持ってきたけど邪魔なだけだし捨てちゃおっか?」
>どうしようか
①捨てる
②捨てない
>>15
2
>一応捨てないでもっておこう
千枝「え? いいけど……なんで?」
>なんとなく、としか今は言えない。
千枝「でも、番長くんがそういうならそうしておこうかな」
>千枝はバッグにゲーム機を戻した。
>進もう。
>ほとんど一本道だ。
千枝「ゲーム機の指示がなくても自動的に向かう方向決まってるみたいだね」
>きっと、そうしなければならない理由があるんだろう。
千枝「でも、この土とかさ人工物って感じじゃないよね」
>マヨナカテレビだと仮定すれば不思議ではないが……。
千枝「うーん、わかんないなぁ」
>今は進もう。
>急に視界が開けた。木々に囲まれた平野のような場所が200メートルほど先にある。
千枝「ここがチェックポイントってやつかな…」
>地面も細かい砂になっている。あからさまに雰囲気が変わった。
千枝「ね、ねぇ。あれ……」
>目を凝らすと人が車座に座っているようだ。
千枝「人、かな?」
>わからない……
千枝「! こっちに気付いたみたい」
>立ち上がってこちらを全員が見つめている。
千枝「気づかれちゃったし、一応手を振ってみるね」
>千枝は大きく手を振っている。
千枝「反応ないね…」
>とりあえず近づいていこう
ザッザッザ
>近づいていくと見慣れた姿が確認できた。
りせ「せんぱぁい!」
陽介「相棒! 里中!」
完二「先輩!」
雪子「千枝! 番長くん!」
直斗「先輩!」
堂島「おう、お前らか……」
生田目「……」
>知ってる人に会えるとは幸運だ。
千枝「みんなー!」
>ここに集まったのは全部で9人のようだ……
直斗「先輩たちだったんですね、最後の2人は」
千枝「最後って?」
直斗「ゲーム機に表示されたんですよ、第一CPのメッセージは9つに分割されてるって。
だから後2人来るんじゃないかって予想してたんです」
>そんなこと書いてあったかな……
雪子「あ、それはね。あそこの岩でゲーム機に受信させればいんだ。赤外線が出てるみたい。
そうすれば新しいメッセージを受け取れるから」
千枝「うえっ!?」
>近づいてみてみると可視できるように赤色の光が灯っていた。
>新たなメッセージを受け取る
>受信が完了したようだ。
『この第一CPでのみメッセージが9つに分割される』
>直斗の言った通りのメッセージが表示された。
千枝「あ、あのぉ……あたしゲーム機壊しちゃったんですけど……」
生田目「なっ……!!」
完二「え……? それって不味くないっスか?」
直斗「困りましたね……つまりここにいる全員が9番目のメッセージを受け取れないことになる」
りせ「どうしてそんなことしたんですか?」
千枝「つ、ついカッっとなっちゃって……」
雪子「ぷっ……あははははっ! ち、千枝らしいね!」
生田目「笑いごとじゃないっ!!」
あ、時系列は直人が仲間になってしばらくあと程度の人間関係を想定
それ以外のバックグラウンドは無視。
>生田目議員……。千枝を険のある目で千枝を睨みつけている。
生田目「本当に壊れているのか? 私にだけ見せないつもりで隠しているんじゃないか!?」
千枝「そ、そんなことするはずないじゃないですか」
生田目「さっきから見ていれば私以外全員知り合いのようだしな。
お前たちがグルになって私をあざ笑っているんだろう!!」
>かなり興奮している。自分も壊れたゲーム機を確認したと告げた。
生田目「信じられるか!! だったらその壊れたゲームを見せてみろ!!」
>千枝。
千枝「う、うん! これです」
>生田目は奪い取るように千枝から壊れたゲーム機をとった。
>しげしげと眺めた後千枝にゲーム機を突き返した。
生田目「ふん……壊れたっていうのは本当のようだな」
>ゲーム機を捨てないでよかった。生田目の態度が少し軟化したようだ。
千枝「あ、ありがとね。番長くんがあそこでもってようって言ってくれたから……」
>千枝は照れながらお礼を述べている。
>千枝と少し仲良くなった
生田目「とりあえず、お前の分だけでも見せてもらおうか」
直斗「そうですね、見なければはじまりませんし」
>どうしよう
①素直に見せる
②見せない
③まず、みんなのものを見せてくれという
>>28
③
わざわざ安価出すってことは原作通りじゃない方がいいのだろうか
>まずみんなのものを見せてほしい。
生田目「私たちが見ている間に好きなだけ見ればいいだろう」
>条件を同じにしておきたい。それだけの理由だと告げた。
生田目「ふん……」
>生田目はそれ以上突っかかってこない。
千枝「(ちゃんとゲーム機が壊れてるってわかってるからかな?)」
>千枝が耳打ちしてきた。
生田目「見るなら早く見てくれ! 私は早く君のものが読みたいんだ!」
直斗「そうですね、早くしましょう。まず僕のものからどうぞ」
>>29
なんでもいい
>直斗のゲーム機にメッセージが表示される。
>要約するとこういうことらしい。
①ここではメッセージが分割されている。よって全員で確認することが望ましい。これはスタートにおける不公平をなくすためである。
②ゲーム機でメッセージを得る方法はここと同じ方法である。
③このゲーム機は単三アルカリ電池を2本使用している。動作時間は10時間程度。
④ゲーム機から電池を抜いた場合、過去のメッセージは初期化され消える。
直斗「こんなところです。このゲームの基本情報みたいですね」
千枝「あ、あたしどうしよう。壊しちゃった……これすっごく重要なものじゃん……」
>千枝は青ざめている。
直斗「それは……あとでちゃんと対策を練りましょう。まずは情報の整理からです」
りせ「はい! 次はあたしのね!」
>りせのゲーム機にメッセージが表示される。
>このゲームにおける禁止事項関することが書いてある。要約するとこういうことらしい。
①崖や岩山に上らないこと
②ルートを大きくはずれて脱走しないこと
②以上の事を犯したモノには重大なペナルティが科せられる。
>これだけなのか?
りせ「みたいですね……」
千枝「じゃ、じゃあみんなで助けを呼ぼうよ!」
直斗「それが禁止事項に書かれていないということは
おそらく救難信号を出しても無駄だということでしょう」
千枝「そ、そんなぁ……」
生田目「ちょっとまて! なんでこいつが一緒に見てるんだよ! コイツは機械こわして迷惑かけてんだろ!」
千枝「う、うう……」
堂島「ちょっとお前黙っておけ」
>先ほどから沈黙していたおじさんが口を開いた。
生田目「な、なんなんだお前は!」
堂島「俺は警察だ」
生田目「うっ……ぐっ……」
生田目「ちっ……警察ならこの状況を早く何とかしてほしいもんだ」
>生田目は悪態をついてそっぽを向いてしまった。
千枝「重大なペナルティってなんだろう……」
直斗「最悪、死ぬこと、でしょうね」
千枝「死っ……!?」
直斗「あくまで最悪の場合を想定しただけですよ」
千枝「そ、それでも……」
完二「今はそんなこと考えてもしょうがねぇッスよ。次は俺の番ッスね
って言ってももう用済みスけど」
①第一チェックポイントのアイテムはCPから南に35mの位置、草むらの中にある。
完二「で、そのアイテムがこれだったッス」
>かなり雑多なアイテムが並べられていた。
直斗「アイテムは後で公平に分配しましょう」
雪子「次は私ね。って言っても大した情報じゃないんだけど」
①北のルート:北へ5520メートル。西へ2660メートル。南南西へ520メートル
直斗「あとは似たような情報が続きます」
堂島「俺のものもそうだった」
②南のルート:南南東へ4500メートル。東へ3800メートル。東北東へ430メートル
陽介「俺もだ」
③東のルート:東へ2800メートル。北東へ2680メートル。南へ3200メートル
直斗「で、最後は生田目さんのものなんですが」
生田目「ふん」
>ゲーム機を突きつけるように渡された。
④西のルート:西北西へ4820メートル。西南へ3210メートル。南へ690メートル
原作開きながらやってるから遅くなるわすまん
>ずいぶん広い場所にいるようだ。
直斗「みたいですね」
陽介「さ、次こそ相棒の番だぜ! なんて書いてあったんだ?」
直斗「おそらくこの行った先の目的地かこのゲームの目的が書いてあると思うのですが――」
雪子「何をしていいかわからなくて困っていたところに番長くんたちが来たってわけ」
生田目「早く見せてくれっ。私は一刻も早くここから出たいんだ!」
>みんなに表示されたメッセージを見せた。
①サバイバルのためのアイテムを求める物は東へ
②護身用のアイテムを求める物は西へ
③食料を求める物は南へ
④情報を求める物は北へ
直斗「そういうことですか……」
陽介「これで全部で揃ったわけだな」
生田目「ふん……一つ欠けているがな」
堂島「(ギロッ)」
生田目「す、凄んだって無駄だぞ! 大切な情報が欠けてることには変わりないんだ!」
千枝「ご、ごめんなさい……」
>千枝が怯えきってしまっている。
直斗「今は責めても仕方ありません。一度情報を整理しましょう」
直斗「今、我々はどこか不明な場所にいる。
地球上かもしれないし、ゲームの言うとおり火星に連れてこられたのかもしれないし、またはそのどちらでもないかもしれない」
生田目「はっ! 何言ってるんだ。地球上のどこかに拉致されたんだよ私たちは!」
>堂島と生田目以外、全員が肩を竦ませている。
直斗「あらゆる可能性を上げたまでです。とにかくどこか不明な場所にいる」
直斗「ゲームの主催者は不明。またゲームの開催される目的も不明」
生田目「はん! 不明不明で全く役に立たないな!」
堂島・完二「(ギロッ)」
直斗「続けますよ。また僕たちがここに集められた方法も不明
気づいたらここにいた。先輩たちには確認をとっていませんが他のみんなはそう言っています」
>自分たちも同じだと告げた。
直斗「やはりそうですか」
直斗「先ほど生田目さんがおっしゃったように不明な点が多すぎます」
直斗「でも、ボクはある確信があるといってもいい」
直斗「みなさんならわかるはずです。この状況、似てると思いませんか?」
>生田目と堂島以外頷く。
堂島「どういうことだ?」
直斗「この状況、そっくりなんですよ。今回の連続誘拐事件に」
陽介「ようするにここはマヨナカテレビの中って訳か」
直斗「ええ。そう考えれば説明がつくんです」
直斗「ここは誰かの心象が具現化した場所」
雪子「だからこんなにも変な風景なのね……」
>だが、ペルソナが出ないことを告げた。
直斗「……! 本当ですか?」
ペルソナァ! ペルソナァ! ペルソナァ! ペルソナァ!
千枝「ホントだ……でない」
直斗「ふむ……」
完二「じゃあここはマヨナカテレビのなかじゃないってことッスか?」
直斗「……とりあえず保留にしておきましょう」
りせ「じゃあ、これからどうするの? ゲームの指示通りに動く?」
雪子「そうね……ここにいつまでいても事態は好転しないだろうし」
直斗「では、しばらくこの画面に従って動くということでいいですか?」
>どうしようか
①素直にゲーム機に従う
②そんなもの無視して脱出の手段を探すべきだと提案する
安価忘れた>>46
安価先指定した方がいいんじゃね
①
>ああゲーム機に従っておこう。
直斗「そうですか。みなさんもそれでいいですか」
>全員頷いた。
直斗「どちらにせよ、ゲームの目的はともかく、僕たちの目的は統一しておいた方がいいですね」
千枝「ゲームをクリアする以外に?」
直斗「それがすでに術中である気がします。僕たちの目的はあくまで生きてここから脱出することです」
直斗「その目的を忘れないでください」
生田目「ふん……」
陽介「でも、賞金ってもの少し気になるよな……」
完二「先輩!」
陽介「ち、ちげぇよ! そういう意味じゃねーよ!」
りせ「じゃあどういうことですか?」
陽介「賞金があるってことはそれなりに金を持っているんだろうし。
こんな目にあわされてるんだから、ぶんどってやろうかなって」
千枝「それ強盗だよ?」
陽介「うっ……ぐっ……!!」
直斗「……賞金のことは忘れましょう。この場を混乱させるだけです」
千枝「ね、ねえ。ひとつ思ったんだけどいい?」
直斗「なんですか?」
千枝「ここが、マヨナカテレビって前提で話すけど……
もしかしてこの中の誰かのシャドウがこれ作ってるってことはないかな……?」
>どういうことだ?
千枝「マヨナカテレビがどういう構造でああいうのを作っているかわからないけど
もしダンジョンにペルソナを出せない、みたいな効果をつけることができるとしたらことができるとしたら……」
直斗「ペルソナの存在を知っていることが前提になると……」
千枝「も、もしかしたらだよ? かなり当てズッポーというかみんなのシャドウがもういるわけないのも知ってるけど……」
直斗「あり得るかもしれませんね。シャドウはある種僕たちの思念ですから。
残留思念として分裂し、どこかに残っていることも……」
直斗「それも可能性としてとどめておきましょう」
陽介「今はアイテムの収拾が先決だな。どこ行くか決めようぜ」
うおwwwwめっちゃへんになったwwww
>千枝「マヨナカテレビがどういう構造でああいうのを作っているかわからないけど
> もしダンジョンにペルソナを出せない、みたいな効果をつけることができるとしたら……」
こんな感じで
生田目「さっきからお前たち何言ってるんだよ! 私にもわかるように話してくれ!」
堂島「それは俺も同意する。お前たちはさっきから何を言ってるんだ?」
直斗「仮定の上に仮定を塗りつけているような話なので今は話さないでおいていいですか?
無用な混乱は避けたいので。僕たちもさっぱりわかっていないというのが本当のところです」
堂島「…………そうか」
>納得はしていないようだが引き下がってくれた。
直斗「では、どこに行くか決めましょうか」
>東西南北、4つのルートが示されている…
雪子「私はサバイバル用品を取りに行くわ」
りせ「あたしは……先輩と一緒のところに行きたいけど……一応護身用にしておこっかな」
生田目「私は食糧をとりに行く」
堂島「なら、俺もコイツについていく。何をするかわからんからな」
生田目「ぐっ……」
陽介「じゃあ俺も食糧について行こうかな」
完二「俺は……」 チラ
直斗「? どうしたんですか?」
完二「な、なんでもねぇ! 護身用の武器をとりに行く! ペルソナも出せないんじゃ武器のひとつもなけりゃ不安だからな」
千枝「あたしは……情報にしようかな。誰も行かないみたいだし」
千枝「直斗くんは? どうするの?」
直斗「一番少ないところについて行こうと思います。
ですから、サバイバルか情報ですね」
直斗「先輩はどうしますか? 先輩次第で僕も決めます」
>どうしようか。
①雪子と一緒にサバイバルアイテムをとりに東へ向かう
②りせと完二と一緒に護身用の武器をとりに西へ向かう
③生田目、堂島、陽介と一緒に食料をとりに南へ向かう
④千枝と一緒に情報をとりに北へ向かう
>>58
④かな
>千枝と一緒に情報をとりに行こう。
千枝「ほんとっ! 番長くんがいてくれるなら百人力だね!」
直斗「北のルートですね。では僕は東のルートへ向かいます」
直斗「各自アイテムを集めて再びここに戻ってくる、ということで」
直斗「では、頑張りましょう。みなさんお気をつけて」
陽介「よし、行きますか! 2人には行きがてら俺からマヨナカテレビのこと話しておくからな」
千枝「頼んだからね」
雪子「よろしくね」
陽介「おう、任せとけ」
ザッザッザ……
りせ「あたしたちも行きましょう」
完二「おう」
ザッザッザ……
直斗「僕たちも急ぎましょうか」
雪子「そうね」
千枝「じゃあ、あたしたちもいこっか」
>ああ
ザッザッザッ……
>しばらく無言で歩いていく
千枝「ほ、ほんとはね、1人だったらすっごく不安だったんだ。ありがと番長くん……」
>千枝と少し仲良くなった
千枝「そういえば、あたしひとつ思ったんだけど……」
>なんだろう
千枝「さっきは、ゲームの主催者が誰かのシャドウかもしれないっていったけど……」
千枝「本当はあの中にシャドウがいるんじゃないかって思ってるんだ」
>どういうことだ?
千枝「なんとなく。なんとなくだけど雰囲気が違うと思うの。
こんな状況だからみんないつもと違うのかもしれないけど……でも……」
>なんて言おう >>64
①仲間を疑うなんて
②可能性として考えないといけないな
③そうに違いないな!
④できる限りそういうことは考えたくない
2
>可能性として考えておかないといけないな。
千枝「う、うん。そうだよね」
>だけど、自分がもしシャドウならどうするつもりだったんだ?
千枝「番長くんはね……たぶん大丈夫だと思ったんだ。これもなんとなくだけどね」
>千枝は頬を赤らめている
>千枝と少し仲良くなった
千枝「え、えっと……あ、そうだ! さっき第一CPで分けたアイテムを確認しておこっかな!」
>千枝は慌てて荷物をあさりだした。
食糧:ピーナッツチョコレートバー、ミネラルウォーター1?がそれぞれに一つずつ
雑品:ボールペン、メモ帳、コンパス、万歩計、デイパック各種薬、つばのついた帽子
千枝「食料が乏しいね……」
千枝「でも、1人一個ずつ用意されてたからよかった。争うこともなかったし」
千枝「ん、よし。取りこぼしも無し! 先をいそごっか」
>そうだな。
>また黙々と歩いていく……
―――
【サバイバル組】
雪子「ホントここがどこかわからないね」
直斗「仕方ありません。誰もどうやってここに来たか覚えてないのですから」
雪子「……さっき千枝がこの中の誰かのシャドウが主催してるって言ってたわよね?」
直斗「あくまで可能性ですけどね」
雪子「私、この中にその主催者が紛れ込んでる気がするの」
直斗「つまり、僕たちの中に犯人がいると?」
雪子「そう私たちの中に1人だけシャドウがいる。なんとなくだけど」
直斗「……それも可能性として考える必要がありそうですね。今は先を急ぎましょう」
雪子「ええ。だからアイテムをとった後――」
――
【武器組】
りせ「あーあ、先輩といきたかったなぁ」
完二「俺じゃ不満かよ」
りせ「そうは言ってないじゃない」
完二「俺だって……」
りせ「俺だって?」
完二「な、なんでもねぇ!」
りせ「まあいいわ。ところで、どう思う? 今回のこと」
完二「犯人見つけてぶん殴る」
りせ「そういうことじゃなくて! さっき先輩たちが言ってたこと間違ってないと思う」
完二「俺たちの誰かのシャドウがこのゲームを開催してるって? バカバカしいぜ」
りせ「違う……こう何か見えない不安みたいなものが常に付きまとってる気がするの
だから何か対策しなくちゃ」
完二「? なにを言いたいんだ?」
りせ「切り札、保障がほしいって話。だから――」
――
【食糧組】
陽介「ってことです」
堂島「俄かには信じがたいな……」
生田目「あ、ああ……そ、そうだな……」
陽介「もしかしたらの話ですけどね。
俺の話は信じられなくても今目の前で起こっていることは信じられるでしょう?」
堂島「まあ、なぁ」
生田目「だ、だったら! 本当にシャドウってやつが取り仕切ってる可能性も!」
陽介「あると思います」
生田目「なら、お前たちの中にシャドウが紛れ込んでる可能性だってあるだろう!?」
陽介「それは……」
堂島「無いとは言い切れんな」
陽介「そんな! 相棒……自分の甥まで疑うんですか!?」
堂島「……警察は疑うことが仕事だ」
生田目「だったら、不用意に取ってきたものをアイツらに晒すわけにはいかない!
だから――」
――
>ようやく第2CPにたどり着いたようだ。
千枝「ねえ! あれ!」
>千枝は岩陰に光るものを見つけてとんで行った。
千枝「番長くん! ここで当たりみたいだよ!」
>ゲーム機をかざそう。
チャララララ~♪
『北のルート。第二CPへようこそ。ここでは情報が与えられる』
>文字が画面に表示されていく
①ゲームの舞台は、もともとは火星に設定されている。
だが君たちが実際にいるところは地球であって地球でないところだ。
ここに再現されている場所はオーストラリア、バングル・バングル国立公園の中である。
②ここはいわゆる異次元である。テレビの中といった方が分かりがいいだろう。
ゲームを放りだし逃げ出した場合無限に近い世界を彷徨うことになる。
また戻ってきた場合ペナルティもあるため逃げ出すことはオススメはしない。
千枝「ふざけてる……でも、やっぱりここマヨナカテレビの中なんだ」
>次のメッセージを表示しよう。
③この空間は基本的に外界から隔絶されている。
④第2CPのアイテムはここから南へ40メートル進んだ平らな岩の下にある。
>これでメッセージは終わりのようだ。
千枝「全然役に立たない情報ばかりだったね……」
千枝「でもアイテムはちゃんととってもって帰らなきゃ!」
>千枝と情報が示してあった場所へ向かった。
千枝「あ、これかな?」
>そこだけわざとらしく岩が置いてあった。
千枝「ん……しょ! なんか包みが出てきたね」
千枝「ん~、これ、新しいゲームカセットだ!」
>どこかで見たようなキャラクターがプリントされている
千枝「とりあえず、新しい情報かもしれないからつけてみよ」
さるよけ
>カセットを変え電源をオンにした。
チャラララ~♪
>これは……
千枝「く、クマくん!?」
クマ『やあ、クマはクマクマ。よろしくクマ』
クマ『食べ物や武器に目がいかずこっちにくるなんて偉いクマね~。
クマだったら食べ物の方に言っちゃうと思うクマ』
クマ『ここは敬意を表してセンセイと呼ぶクマよ』
千枝「いつもの、クマくんだよね?」
>もう少し注意深く聞いてみよう。
>>73
おせーから多分ダイジョウブ
ただ普通に遅すぎて落ちるかもw
クマ『そんなセンセイには特別に貴重な情報をたっぷり教えちゃうクマよ』
クマ『まずは相性診断をしてあげるクマ~』
千枝「相性診断? 何のことだろう?」
クマ『多分全員で同じものを取りに行くなんてことはしてないと思うクマ』
クマ『だからいろんなアイテムをとりに行ったチームとセンセイの相性を教えるクマー』
クマ『もし全員で行動するなんて非効率的なことしてたらこれは役に立たないクマ。ごめんクマ~』
千枝「じゃあ一応、役に立つってことなのかな……?」
クマ『じゃあまずはサバイバルアイテムをとりに行ったチームクマ。
なかなか現実主義者クマね。組むならここと組んだ方がいいクマ。
ただいつまでも慣れ合ってるわけにはいかないクマからちゃんと自分から見切りをつけるクマよ』
千枝「なんか、このクマくん……変だね」
誤字多いな……適当に補完してくれ
クマ『次に武器を選んだ人たち。この人たちは要注意クマー。血気盛んすぎクマ。
最後が戦いになるってわかってる連中クマね』
千枝「りせちゃんと完二くん? でも……そんなのって」
クマ『最後に食料を選んだ連中クマ。こいつらには近づかない方がいいクマ~。
なんでかはまだ言えないクマ。でも中盤以降は絶対に近づかない方がいいクマ。
あとで渡すアイテム一覧を見てよく考えるクマ』
千枝「何言ってるのこのクマくん! 生田目さんは置いといて食糧って花村や番長くんのおじさんじゃん!
すっごく不愉快」
>とりあえず落ち着いて。今は情報収集に専念しよう。
クマ『続いてはクマのサバイバル教室クマ~』
クマ『センセイなら知ってるかもしれないけど一応おさらいするクマ』
クマ『サバイバルで重要な順番は水、シェルター、暖、食糧クマ
ここでは水と暖はあまり重要じゃないクマ。水は降ってる雨でも飲むクマよ』
千枝「イチイチ腹が立つように喋ってない? このクマくん」
クマ『暖も雨季のオーストラリアクマ。凍死することはないクマよ、たぶん』
クマ『食べられる食料はまとめておいたからあとで見ておいてクマ。
あ、そこに紹介してないもの食べておなか壊してもクマは責任取れないクマよ~』
千枝「……」
クマ『あ、猛毒のものもあるクマ。それを食べてもクマは責任取らないクマ~』
千枝「あーもう!」
クマ『動物も豊富クマからそっちをメインに食べることをお勧めするクマ。
昆虫とかもおいしいクマよ。ただ毒を持っているのもいるクマ。あとでリストを送るから確認するクマ』
クマ『動物の取り方は次のCPについてから教えるクマ。調理方法も大サービスで教えちゃうクマよ』
クマ『今回はこれくらいクマ。頑張って次のチェックポイントへ行くクマ~』
千枝「あ。クマくん消えちゃった……その代りに何か表が出てきたね」
>きっとさっき言っていた。アイテムリストと動物図鑑だろう
千枝「もうっ! なんだったの!? あのクマくん!」
>きっとプログラムだから憤っても仕方ない。
千枝「プログラム……? あ、ああ、そっか。そうだよね」
>今はこのリストを確認しよう
千枝「えっと……うわ、結構あるね」
>どうやら79品目あるらしい。
千枝「取得個数とかも全部描いてあるね。スイス・アーミー・ナイフは2本……
ねえ、番長くん。この重要度って何だろう」
>すべてのアイテムにAAA+~Cまで割り振られている。
千枝「単純に考えたら生き残るために必要なものなんだろうけど――
スネークバイトキット、毒蛇にかまれた時の救急セットがCっておかしくない?」
>あくまで応急セットで噛まれたら助からないという意味だろう。
千枝「あ、そっか……病院にすぐにいかないと意味がないってことね」
千枝「ん? こ、コンドームなんて用意されてる……え、A? 高すぎない?」
>水袋とかに使えるんだろう。避妊具としての評価ではないはずだ。
千枝「そ、そうだよね! そうにきまってるよね! わ、わかってたよ? アハハ……」
千枝「それにしても、カエルに、蛇に、トカゲ……」
千枝「フツーの日本人に食べられるわけないモノばっかりっ! 間違いなくおなか壊すじゃん!」
>情報から考えると、1日2日で脱出できる見込みは薄そうだ。覚悟しておいた方がいい。
千枝「え、ええ~……サバイバルしなきゃいけないの?」
千枝「う~ん……みんなでさっさと出たいなぁ……」
>こっちは武器のリストだ。
千枝「うわ、結構エグイものいっぱいあるねぇ……ってこれ――」
千枝「どうみても、対人用のものが多いよね?」
>スリングショット、飛び出しナイフ、特殊警棒、催涙スプレー、改造スタンガン――
千枝「このゲームの主催者はあたしたちに殺し合いをしてほしいわけ?」
>そう受け取れる。
千枝「……気分悪い」
千枝「このドクロのマーク何かな? 罠?」
>食べてはいけないもの。そう考えられるだろう。
千枝「ビールとFSビスケット……FSってなん略だろ」
千枝「ふーん……でもビールならあたしたちの中で飲む人は――」
>おじさんと生田目がいる。
千枝「うわ、そうだった……」
千枝「警告しなきゃダメだね」
>ああ。
>戻ろう。
千枝「うん。あ、番長くん、1ついいかな?」
>なんだろう
千枝「もしかしたらあたしたちの中にシャドウがいるかもしれないって話したよね?」
>それが?
千枝「あたしたちの持ってる情報を全部晒すのは危険だと思うんだ。
だから情報は小出しにして、信頼できるようになったらおしえていくっていうふうにしたいんだけど」
千枝「あたしたちは何がもってこられるかこれで知ってる」
千枝「だからもしシャドウがいるところはアイテムを隠しているかもしれない」
千枝「だからそのチームには近づかない方が」
>でもそんなことしたら他の人たちも危険にさらされる。
千枝「そうだけど……」
>千枝の様子がおかしい。だけど言い分は分かる。
>どうしよう
①全ての情報をさらす
②全ての情報を隠す
③千枝の言うとおりに全部は情報をさらさない
>>87
1
>やはりすべての情報をさらそう。
千枝「でも! そんなことをしたらあたしたちの武器は何もなくなっちゃうんだよ?」
>千枝も一歩も引く気がないようだ……。
>仲違いしても仕方がない。
>戻ったときに自分たちは最後に報告すればいい。そこで判断しよう。
>だが基本すべての情報を教えるつもりでいてほしい。やはりみんなを危険にさらすことはできない。
千枝「そう、わかった……」
>でも、警告してくれてありがとう。
千枝「え? あ……ううん。だって番長くんのためだもん……」
>千枝と少し仲良くなった。
千枝「じゃあもどろっか。もうすぐ日が落ちちゃう」
>ああ。
――
直斗「ああ、戻ってきたみたいですね」
千枝「あたしたちが最後なんだ」
直斗「ええ。みなさん無事に戻ってきたようで何よりです。
では報告会を始めましょう」
>少し疲れたから俺たちの報告は最後でいいか尋ねた。
直斗「……ええ。構いません」
直斗「では、僕たちから報告します」
直斗「僕たちはサバイバルアイテムでしたね。
スイス・アーミー・ナイフが1本、ライフツール――磁石、ナイフ栓抜き缶切り、そういったものになります。
これが2枚です」
>……! これは。
千枝「(番長くん! これって……)」
>自分たちが得た情報と違う。
千枝「(やっぱり全部の情報をさらすのは危険だって!)」
>情報が間違っている可能性もある。ゲーム主催者が疑心暗鬼をあおるために。
千枝「(それは……)」
支援クマー
ヤンデレペルソナ4の人か?
今度ヤンデレペルソナ3も書いてくれー
千枝「(でもここまで誤差が出る?)」
>直斗が報告した中にはリストにはあったが存在すら抹消されたももあった。
直斗「と、こんなところです」
陽介「じゃあ次は俺らだな! 俺らがとってきた食料はこんな感じだ」
千枝「けっこうあるわね……」
陽介「おう3人で行って正解だったぜ。1人2人じゃ無理な量だった」
千枝「(あの罠って書いてあったビールとFSビスケットってやつがないわね)」
>またしても情報と違う……どういうことだろう
陽介「あ、ビールもあったんだけどよ。おっさん達が子供の飲むもんじゃないって取り上げられちまった」
千枝「ちょ、ちょっと! 飲んでるじゃないでしょうね!」
陽介「さあ……俺も知らないし」
堂島「安心しろ、こんな時に酔っぱらうほど馬鹿じゃない」
生田目「酔わなきゃやってらんねぇぜ」
>飲まないように警告しなければ
千枝「(よく見たらやっぱり少しずつ全部の食糧が情報と違う)」
>くそ……何が本当なのかわからない。
完二「じゃあ最後は俺たちッスね」
>これは……明らかに情報と比べて足りなさ過ぎる
りせ「ごめんなさい。あまり大したものなかったの」
>ボウガン、スリングショット、山刀……
千枝「(ねえ、番長くん! やっぱり全部の情報をさらすのは危険だよ!)」
千枝「(もしここで全部の情報をさらして、『言いがかりだって』逆上される可能性もあるんだよ?)」
千枝「(情報をさらしたら全体が確実に疑心暗鬼になる。それぞれが追及を始める。一気に関係が崩壊しちゃうんだよ?)」
>だけど……
どうしよう。
①それでも情報を打ち明ける
②情報を小出しにする
>>98
1
といったところで飯
疲れたちょっと休憩
スレは墜ちたら落ちたで
>>94
ちげーよ
ルシファー君は?
>>102
まだ先
新・保守時間目安表 (休日用)
00:00-02:00 10分以内
02:00-04:00 20分以内
04:00-09:00 40分以内
09:00-16:00 15分以内
16:00-19:00 10分以内
19:00-00:00 5分以内
新・保守時間の目安 (平日用)
00:00-02:00 15分以内
02:00-04:00 25分以内
04:00-09:00 45分以内
09:00-16:00 25分以内
16:00-19:00 15分以内
19:00-00:00 5分以内
>>97
>ボウガン、スリングショット、山刀……がない
だった
ほ
ほ
よし書く
>情報をすべて打ち明けよう。
千枝「番長くん!!」
直斗「ど、どうしました里中先輩? 急に大きな声を上げて」
>千枝が鬼気迫る表情でこちらを睨みつけている。
千枝「番長くん、あたしがみんなに説明する。それでいいでしょ?」
>ここで断る勇気はない。
千枝「あたしたちが得た情報は、ここがまずマヨナカテレビの中だってこと」
直斗「やはり……」
完二「だったら出口探してさっさと出ましょうよ」
千枝「まずこれを見て」
りせ「先輩のゲーム機ですか?」
千枝「とりあえずここに書いてあることを読んでほしいの」
>みんながゲーム機を覗きこんでいる。
直斗「なるほど……脱出は難しそうですね」
千枝「そういうこと」
雪子「ねえ千枝」
千枝「何?」
雪子「この第2CPのアイテムってなんだったの?」
千枝「それは、これ。蠅除けネット」
雪子「2つだけね……」
生田目「でもおかしくないか? 情報なのに他のルートと同じようなアイテムとそんな些末なものだけ」
直斗「そうですね……情報というからにはもっと情報が得られても良さそうなんですが……」
生田目「隠し立てすると、ためにならないぞ!!」
千枝「……待ってよ。焦らないでください」
陽介「なんだ? まだあるのか?」
千枝「……ええ、番長くん。ちょっとバッグあさるね」
>……千枝が紙切れを数枚取り出した。何か走り書きがしてある。いつ書いたのだろう。
直斗「これは?」
千枝「そのアイテムを掘り出した後、『この情報は端末に残らないから気を付けるように』って画面に写ったの。
危険なアイテムの警告と、この大地で採れる食料の一部らしいわ」
千枝「もってこられる食糧アイテムの中には罠が仕掛けられているらしいの」
千枝「それが、ビールとFSビスケット……
ビスケットはこうしてみる分にはないみたいだけど、もし見つけても食べない方がいいと思う」
陽介「たっ、たた、食べたらどうなるんだ?」
>陽介が動揺している。
千枝「……わからない。
そこまでは教えてくれなかった。私たちが見たのはアイテムの名前とドクロマーク、そして罠って単語だけ」
千枝「おそらく、即効性の毒だと思う……ビスケットにしこめるものなんて大したものじゃないだろうし」
直斗「そうでしょうね……罠というのならそれくらいしなければ意味はない」
陽介「ど、毒か……即効性ね……」
堂島「……」
生田目「……」
千枝「あとは食べられる木の実と、動物、食べられないモノ……みんなも目を通しておいて」
直斗「そのほうがよさそうです」
>みんなが紙に書かれたことを映している。
雪子「この、最初に配られたものがFSビスケットってことはないわよね?」
直斗「ビスケットというにはあまりに形状が違いすぎます。おそらく違うでしょう」
りせ「千枝先輩」
千枝「なに?」
りせ「……本当に情報はこれだけですか?」
千枝「どういうこと?」
りせ「……いえ、こうしてみると恐ろしいものがいっぱいあるみたいだったから……
あたし思ってる以上に情報は命に関わるみたいなので……」
直斗「僕もそう思います。他に何か知っていることはありませんか?」
千枝「残念ながら、そこに書かれていることと、さっきの端末で見せたのが全部」
りせ「……そうですか」
直斗「ふむ。思った以上に収穫がありましたね。
また情報を整理してみたいと思います」
④
直斗「ひとつはっきりしたのが、このゲームの主催者は短期間で僕たちをここから出す気はないみたいです」
生田目「はぁ!? どういうことだ?」
直斗「ここに用意された道具、野生のモノを得るための情報……
両方ともこの食料が尽きてからもここで生きるための方法です。
これらが示唆していることは僕らにサバイバル生活を強いているのでしょう」
りせ「うえええ……」
直斗「ただ、もう一度確認しますが僕たちの目的は『ここで生きること』ではありません。
『ここを生きて脱出すること』です。目的はくれぐれも失わないようにしてください」
雪子「……そうね」
直斗「脱出は無謀のようです。だからここは不本意ですが、このCPを辿っていくしかないでしょう」
完二「でもどうすんだ? 4つもルートがあるぜ?」
直斗「僕たちに与えられた選択肢は2つ。
ひとつは、先ほどと同じようにバラバラに出口を探し最終的に合流する。
もう一つは、全員一緒に行動する」
直斗「どちらをとっても『最終的に全員で脱出する』ということには変わりはありません」
直斗「どうしますか?」
>どうしようか >>129
①全員一緒に行動する
②あえてばらばらに行動する
1
>全員で行動しよう。
直斗「先輩は全員で、ですか?」
生田目「私は反対だ。お前らとなんか一緒に行けるかよ」
生田目「1人でこっちのルートに行く」
堂島「ダメだ。お前を1人にっせるわけにはいかない」
生田目「知るか」
>生田目は行ってしまった。
堂島「ちっ」
>堂島もそれを追いかけていってしまった。
陽介「くそっ! いい大人が何やってるんだよ! 俺連れ戻してくる!」
>陽介も行ってしまった。
りせ「もー何やってるのよ……」
直斗「戻ってきたらアイテムの分配を済ませてしまいましょう」
>しばらくの後、生田目が戻ってきた。しかし様子がおかしい。
雪子「酒くさ……これって……まさか!」
生田目「うるせぇ! 飲んで何が悪いんだ!」
完二「馬鹿野郎! それには毒が!」
生田目「入ってねーよ! そんなもん!」 グビグビ
生田目「だってなぁ……」
堂島「生田目ッ!! いい加減にしろッ!!」
生田目「わ、わかったよ……」
りせ「でも、本当に毒は入ってないみたいね。
これだけ飲んで生きてるんだもの。ちょっと酔いすぎな気もするけど」
生田目「まだ3本目だ! 酔ってるわけねぇだろ!」
千枝「酔ってるね……でもこんな状況で精神的に疲れてるだろうししょうがないのかも」
直斗「アイテム分配を済ませてしまいましょう。
ドラフト形式……ほしいものを上げてかぶったらくじということで、いいですか?」
>だれも異論はないようだ。
>アイテム分配は滞りなく進んだ。
直斗「とりあえず、個人でもつ分ということで分配しました」
直斗「個人で動くにせよ、集団で動くにせよ、それぞれちゃんと保管してください」
完二「で、結局どうすんだ? あのおっさん完全に酔いつぶれちまってるぜ」
>生田目は気持ちよさそうに眠っている。
直斗「……アイテム分配には参加していたのでよしとしましょう」
りせ「あたしは少なくともこの人と一緒に行動したくない」
>りせ…
りせ「だって、集団の輪乱してばっかりだもの。
この人がいるならあたしは一人の方がいい」
完二「俺もそう思うぜ。こいつといると進むもんも進みやしねぇ」
直斗「ふむ……困りましたね」
雪子「さっきのチームごとにバラバラに行動する?」
直斗「……それが一番リスクが少ない気がしますが」
直斗「先輩はどうですか?」
>どうしよう。 >>137
①それでも一緒に行こうという。
②バラバラに行動しようという。
2
>バラバラに行動しよう。
直斗「先ほどと意見変えたんですね」
>ここまで、反対されてはな。
直斗「そうですか……では、先ほどのチームで動くということで」
陽介「ちょ、ちょっと待ってくれよ! 俺コイツのお守かよ!」
千枝「あ……」
堂島「……こいつは俺が何とかする。お前は好きなところに行っていいぞ」
陽介「そ、そうですか?」
陽介「え、えっとじゃあ……」
>陽介がどこかに入りたそうにしている。
>どうしよう。
①このチームに来いと誘う
②視線をそらして拒否の姿勢を貫く
③今のまま行けという
>>140
1
>陽介、俺たちと一緒に行かないか?
陽介「ほ、本当か! 相棒、助かるぜ!」
千枝「むー……」
>なぜか千枝が不機嫌そうだ…
直斗「では、今日はもう遅いので寝ましょう」
>なぜかみんなすっきりしない表情のまま夜は更けていった。
ちょっと休憩してた
また今から書く
>朝だ。
直斗「おはようございます」
>おはよう
直斗「他の皆さんももう起きていますよ」
生田目「うー気分わりー……」
堂島「……酒弱いのに飲むからだ」
生田目「……こんな弱くないはずなのになぁ」
陽介「おっさんは、二日酔いみたいだな」
りせ「昨日あの程度じゃ酔わないとか言ってたくせに……」
>あっちは堂島さんに任せよう
陽介「それにしても腹減ったなぁ……。
残りのカロリーメイトみてーなやつでも喰うか」
>貪るように陽介は食べている。
直斗「では、最終CPまで行ったらここに戻ってくることにしましょう」
直斗「そこで、どんな様子かまた情報を統合します」
直斗「では、みなさんの幸運を祈っています」
雪子「じゃあね、千枝。またここで」
千枝「うん、雪子も気を付けて」
>直斗と雪子は東のルートに消えていった。
りせ「じゃああたしたちもいこっか」
完二「そうだな」
りせ「じゃあね! またここで会いましょ、先輩!」
>りせと完二も西のルートへ消えていった。
堂島「俺たちは、こいつの体調がよくなり次第出発する。
だから先に出発してくれ」
>そうします。
千枝「じゃあ、いこっか。番長くん」
陽介「腹膨れないなぁ……」
千枝「花村、もうちょっと計画的に食べなよ」
陽介「だってなぁ……」
>行こう。
>北のルートを進んでいく。
陽介「やっぱりどこも同じような景色なんだな」
陽介「……しかし、腹減ったな」
千枝「まだ言ってるの?」
陽介「し、仕方ないだろ!」
>千枝、陽介、あそこ。
千枝「どうしたの? あっ!」
>バオバブの木だ。
千枝「ここ最初通ったとき気づかなかったのになぁ」
>情報の力は偉大だ。
陽介「とにかく飯にしようぜ! 腹が減ってしょうがないぜ」
千枝「ったく」
>バオバブの実を取れる限りもいだ。
陽介「意外とイケるぜ、これ」ムグモグ
千枝「だから花村! 計画的に食べなって!」
>陽介は何かに憑りつかれた様にバオバブの実を食べている。
>何か違和感を感じる。
千枝「あ、番長くんもやっぱり感じる?」
陽介「なにふぁ?」ムグムグ
>誰かに見られている気がする。
千枝「うん……」
陽介「そうかぁ」
>気のせいだと思いたいが、気を許すのは良くないだろう
>そろそろ、第3CPの近くだ
千枝「あ、あったあった!」
>千枝が第3CPの赤外線受信ポイントを見つけたらしい
>ゲーム機をかざした。
『カセットを変えてください』
陽介「カセットを変えろ? そんなもんもってないぜ?」
千枝「……」
>千枝は難しい顔で何かを考えている。
陽介「どうすんだよこれ……」
千枝「花村。今だから聞いておくね」
陽介「な、なんだよ。そんな改まって」
千枝「あたしたちに隠してること、ない?」
陽介「ね、ねーよ! なんなんだよいきなり!」
千枝「嘘」
陽介「な、何を根拠に」
千枝「だってあたし達も隠しゴトしてたから。花村達……ううん。あそこにいた全員が嘘ついてたこと知ってるの」
陽介「は? どういうことだよ?」
>千枝は何を言うつもりだろう?
千枝「あたしたちが得た情報は、あれだけじゃなかったって言ってるの」
陽介「里中……てめぇ」
>険悪なムードが広がる。
千枝「でもね。あたしたちが嘘を吐いたのはあそこにいるみんなが嘘をついてたから」
陽介「……何でそんなことがわかるんだよ」
千枝「あたしたちが得た情報はね、この大陸の動物と植物のリスト。
そして全アイテムリストとその個数の記録されていたデータ」
陽介「……は?」
千枝「だから、あそこに出されていたアイテムが全然足りてないことを知っていたの」
陽介「……」
千枝「これであたしたちは知ってることを全部話した。
もう一度聞くよ、花村。あたしたちに何か隠してることない?」
陽介「……わーったよ。話すよ。話す」
陽介「俺たちは食糧をとりに行ったのは知ってるよな?」
千枝「うん」
陽介「そこでゲーム機をかざしたら食料のリストとその説明文が出てきたんだ」
陽介「でも、そこに書いてるのは当然知ってるようなことばっかりでさ。
まー無視したわけさ」
陽介「で、そこで生田目のおっさんが言ったんだ」
生田目『あの中にシャドウがいるかもしれない。だったら食料のすべてをさらすのは危険だ』
陽介「ってな。だから、第1CPにいくつか置いていったんだ」
>だから足りなかったのか……。
千枝「あの、FSビスケットは? 食糧のところにあったの?」
陽介「……あった。ほら、これだ」
>陽介がバッグから取り出した。100枚程度だろう。
千枝「データによると450枚だけど……残りはどうしたの?」
陽介「3人で分けたんだよ。このFSビスケットの説明だけ目を引いたからな」
千枝「どういうこと?」
陽介「FS……つまりFamin Saver、飢餓防止ビスケットだって。満腹感を促進して栄養価も高いらしい」
陽介「だから俺たちはこれを持っておいて、他の食糧は他のやつに譲ってやろうってことになったんだ」
陽介「その証拠に、生田目のおっさんも相棒のおじさんもそんなに食糧に手を付けて無かっただろ?」
>そういえば……。
千枝「……そっか」
陽介「だから、合流前に少しこれ食べてたんだけど……
里中たちの説明訊いて焦ったぜ、毒だって言われたからな」
陽介「でも、まだ死んでないから……たぶん大丈夫だと思う」
陽介「そんな理由で生田目のおっさんもビールに手を出してたんだと思う。
里中たち剥がせの情報でもつかまされたんだろうって」
>里中たちはガゼの情報
訂正
>何か違和感を感じる……。
千枝「うん……」
陽介「お、俺はこれ以上隠しゴトはしてねーよ!」
千枝「ううん。そういうことじゃない。花村のことは信じるよ。
これから一緒に行動していこうっていうのにこれ以上ウソついても仕方ないし」
陽介「じゃあ、何が気になるんだ?」
>それは……わからない。
千枝「でも、そのビスケット食べない方がいいと思う」
千枝「この情報が間違ってないことが前提だけど……毒とか罠とか書いてあるなら、余計に」
陽介「でも今や貴重な食糧だぜ、これも」
千枝「うーん。でも……」
>陽介はどれくらい食べたんだ?
陽介「これがウマくてよ。10枚くらい食べちった」
>何枚ずつもらったんだ?
陽介「俺が100枚、堂島さんが150枚、生田目が200枚だ」
千枝「生田目だけやけに多いわね」
陽介「ああ、すげぇ気に入ってた。だから俺が50枚くれてやったんだ」
>なるほど……
千枝「とにかく、しばらくそのビスケットは食べない方がいいと思う。
ここで捨てていってもいいくらい」
陽介「う……そこまでか?
相棒もそう思うのか?」
>どうしよう
①持っているだけならいいんじゃないか?
②今すぐ捨ててしまえ
>>184
2
>今すぐ捨ててしまえ!
陽介「わ、わかったよ……じゃあ捨てる」
>陽介はビスケットを放り投げた。
陽介「これでいいだろ?」
千枝「うん。さっすが花村だね!」
陽介「さ、里中……相棒もありがとうな」
>陽介と少し仲良くなった
>千枝と陽介が少し仲良くなった
陽介「にしても腹減ったなぁ……」
千枝「まーだ言ってる」
>第三CPの情報を受け取りに行こう
千枝「はい、番長くん。カセット」
>カセットを入れ替え、受信した
チャララララ~♪
陽介「な、なんだこの音?」
千枝「しっ、黙って。聞き逃したらマズいから」
クマ『やあクマ! 第三チェックポイントによく来たクマね』
陽介「こ、こいつクマじゃねぇか!」
千枝「だから花村静かに!」
クマ『ここでも貴重な情報をたっぷりあげちゃうクマよ~』
クマ『それじゃあ張り切って始めるクマ! クマの狩猟講座~』
クマ『センセイ達のように銃器も飛び道具も無しに狩るにはもう罠しかないクマ!』
クマ『ここではトロい動物を捕まえるための罠を紹介するクマよ~』
クマ『あ、ただ、ワイヤーみたいなものを持ってないとこれを聞いても意味ないクマ!』
千枝「よかった……持ってる」
>重要度AAだったから取っておいてよかった。
ちょっと紅茶入れてくる
よし続き
クマ『罠は大きく分けて3種類あるクマ! 専門用語でスネア、デッドフォール、スピアトラップっていうクマよ!』
クマ『ただ、大物を狙わない限りスネア以外必要ないクマ!』
陽介「大物って……オーストラリアでいうとカンガルーか?」
>嫌な予感がよぎる…。
>罠の説明が続く……。
クマ『最後に教えるトラップはボウトラップクマ!
これは強力クマよ~! 獰猛な肉食獣だってイチコロクマ!
なにせ大きな槍がブスリ! クマ!』
>また罠の説明がされていく……。
>嫌な予感が強まる。
クマ『ここからはおまけコーナークマ!
この大地で捕れる動物の調理法を教えちゃうクマ!』
>調理方法が説明されテイク。
クマ『最後にこの第3チェックポイントのアイテムを教えちゃうクマ!
ここから反対側の岩山の蟻塚に隠してあるクマ! それじゃあセンセイバイバイクマ~!』
>そういって、クマは消えた
陽介「あーこれかな」
>陽介がビニール袋をとり出した。
陽介「なーんか宝探しやってる気分だぜ」
>ビニール袋の中を確認した。
千枝「なにこれ……? 文庫本?」
陽介「これがアイテムだってのか? ふざけんなよ!」
>かなり年季の入った本だ…。
千枝「なになに? 『火星の迷宮』?」
陽介「聞いたことないな……」
千枝「あたしもないなぁ……番長くんは?」
>初耳だ。
>ぱらぱらとめくってみる。これは……。
千枝「? 普通の小説じゃないみたいね」
陽介「これ、ゲームブックだな」
>ゲームブック?
陽介「なんだよ。二人とも知らないのか?」
>何ページに飛べ、など書いてある。
陽介「一種のロールプレイングゲームだな」
千枝「これが情報なの?」
>小説の内容は、火星に集められた主人公たち9人が火星から脱出するために奮闘するものらしい
千枝「これって……」
陽介「俺たちの状況にそっくりだな」
>あるページで目が留まる。
千枝「これってまるっきり……第1CPのときと同じじゃない!」
陽介「このゲームの主催者はこれになぞらえてるってことか?」
>わからない……だけど気味が悪い。
千枝「これを情報として差し出してるってことは……そうだって言ってるのかな」
陽介「わからないぜ。ミスリードかもしれない」
陽介「しかし、この食屍鬼(グール)ってやつは今出てきてないよな?」
>人を喰うバケモノとして描かれている。
千枝「……猛獣のことかしら」
>わからないことだらけだ。
陽介「とりあえず今日は寝る場所探そうぜ。それに腹減っちまった」
千枝「花村……ホント同じことしか言わないね」
陽介「し、仕方ねぇだろ! さっそくトラップ作ってみようぜ!」
>みんなでスネアトラップを作った。
>寝る場所を確保して、食糧をいくつか確保した。
千枝「ね、ねえ。これ本当に食べるの?」
>今日獲れたものは、大きなトカゲと芋虫、そしてバオバブの実だ。
陽介「当たり前だろ? これ喰わないと生きていけないんだぜ?」
千枝「ま、まだ持ってきた食料余ってるじゃん。そっち食べれば……」
陽介「節約しようって言ったのは里中だろぉ」
>ここは腹を決めて食べよう。
千枝「うう……」
>トカゲは良く焼いて、芋虫は表面をパリッと焼いた。
陽介「いっただきまーす!」ムグムグ
>陽介は躊躇なく芋虫を口に放り込んだ。
陽介「んー! うめぇなこれ! 表面はクリスピーでカリカリしてやがる!」
>陽介はどんどん芋虫を口に入れていく
千枝「うううう……」
>千枝は バオバブの実を一つずつつまんでいる
陽介「あれ? 相棒? 箸が進んでないぜ?」
千枝「箸なんてないじゃん!」
陽介「言葉の文ってもんだろー」ムグムグ
>どうしようか。
①芋虫を覚悟して食べる
②千枝と一緒にバオバブの実をつまむ
>>218
①
そして今度こそ寝る
>芋虫を意を決して食べた。
>……! これは予想外にうまい。
>勇気が1上がった。
陽介「な、うまいだろ?」
>ああ。
千枝「ううう……」
>千枝も動物性のタンパク質をとっておいた方がいい。
千枝「ううう……ば、番長くんがそういうなら……ぱく」
千枝「……! お、おいしい」
>千枝もゆっくりとだが芋虫をつまみだした。
>あっという間に芋虫はなくなった。
陽介「じゃあ、次はメインディッシュのトカゲだな」
陽介「かなり焼いたし大丈夫だろ」ムグムグ
陽介「む……脂っぽいけど……鶏肉みたいだ」
>みんなでサバイバル生活を楽しんだ。
>2人との仲が少し良くなったみたいだ。
陽介「ふー! さすがに腹いっぱいだ!」
千枝「すっかり陽がくれちゃったね」
>寝る場所も確保したし今日はこれで終わりだな
千枝「そうだね……ってあれ……なに?」
陽介「んー、どうしたそんなに怯えて」
>千枝の指差す方向を見ると、50メートルほど後方に6つの丸く光るナニカが浮かんでいた。
千枝「な、何かの眼……?」
陽介「眼だとしたら……位置が低くないか?」
>全員臨戦態勢をとる。
>3対の目はしばらくすると去っていった。
千枝「な、なんだったのあれ……」
陽介「ぐ、グール……」
千枝「そ、そんなバケモノ……」
>いるはずないと否定はできないな……何せここは――
陽介「マヨナカテレビの中……」
――翌日。
>寝た心地がしない。
千枝「番長くん、おはよ……」
>おはよう。千枝も疲れ切っているみたいだ。
陽介「よう、相棒……」
>ああ、おはよう。
千枝「……今日はどうしよっか?」
陽介「食糧がこの先あるかわからないしここで集めていこうぜ。
昨日採ったのはもうなくなっちまったし」
千枝「あたしは反対。もしかしたら昨日の怪物が戻ってくるかもしれないじゃん」
陽介「そうだけど……腹減ったし……」
千枝「番長くんはどう思う?」
>俺は……
①陽介の言うとおり食糧確保をする
②千枝の言うとおり一刻も早くここから離脱する
>>224
2
>ここから一刻も早く離脱しよう。死んでしまえば元も子もない。
陽介「うっ……そう言われると……」
千枝「正体がわからないモノがうろうろしているところなんて危険極まりないし」
陽介「…そうだな」
千枝「ん。そうと決まれば早く移動を開始しましょ!」
>第4CPは、遠い。15キロ以上離れている。
陽介「う、うええ! や、やっぱり待ってくれ!」
千枝「なによ、花村」
陽介「食料をためようなんて言わない! せめて木の実だけでも採っていこう!
腹が減って俺死んじまう……」
千枝「花村は大げさなんだから」
>だけど陽介の言い分もわかる。少しだけ集めていこう。
千枝「もう! 少しだけだからね!」
>みんなで木の実を採集した。
>ワイルドプラム、ワイルドピーチをいくらかとることができた。
千枝「こんなもんでいいでしょ」
陽介「ああ、行こう」
>すこし自分たちのいた場所から異臭がする。
千枝「昨日食べなかったトカゲの頭……」
陽介「もう腐ったのか」
千枝「肉や虫の保存は無理みたいね」
>木の実ももしかしたら脚が早いかもしれない。急ごう。
>道中、拾った『火星の迷宮』を読みながら歩く
千枝「何か変わったことでも書いてあった?」
>変わったことではないが、気になる記述を見つけた。
陽介「どれだ?」
>主人公たちが財宝間近で3匹のグールに襲われそうになる。しかし何もせずに去っていく……。
>そこで主人公たちは選択を迫られる、その場を離れるか、留まるか。
千枝「財宝って……食糧? 昨日のあれも、ゲームの一環ってこと?」
>わからない……
陽介「その主人公たちはどうなるんだ?」
>とどまった場合グールに喰い殺されて終わりだ。その場を離れれば次の話に進める。
千枝「その本をそのまま信じるわけじゃないけど、あの場にいたら危なかったことかな……」
陽介「お、俺、里中たちと一緒にいてよかったよ……」
>先を急ごう
>前方に人影が見える。
>あれは……りせと完二だ。どうやら西へ行くルートと合流してしまったらしい。
>向こうはまだ気づいていないようだ。
>どうする?
①声をかける
②見つからないように迂回して進む
>>233
1
>声をかけることにした。
>しかし、相手はこちらを凝視したまま動かない。
りせ「……? 先輩? せんぱぁい!」
完二「……ウス」
>2人の雰囲気が明らかにおかしい。まだ1日しか経っていないはずなのに……。
>2人とも見覚えのない武器を携帯している。おそらく隠してあったものだろう。
りせ「先輩たちこんなところでどうしたんですか?」
千枝「第4CPに向かう途中なんだ」
りせ「そうなんですか……」
完二「先輩たち、何か食いもん持ってないすか? もしよかったら分けてほしいんすけど」
りせ「情けない話、あのメモ書きの実がどれかわかんなくって。
……あたしたちあんまり食糧取らなかったから」
完二「昨日出発して以来何も食ってないんす」
>どうしよう……
①無償で木の実を分ける
②何か武器と交換を持ちかける
2で
2
安価忘れた
>>236
サルさん喰らった……
>>235でどっちでも同じだったけど
急にスゲー腹痛い
ちょっと待って
>木の実を分ける代わりに何か武器がほしい。
完二「武器、ですか?」
千枝「昨日何かに襲われかけたんだ。その時持ってる武器がこの小さい鉈しかなくてさ。
すごく心細くって……」
千枝「それに食糧に関しては私たち、大飯ぐらいがいるからさ」
陽介「ははは……メンボクねぇ」
>りせと完二は顔を見合わせている。なにか小声で相談しているようだ。
りせ「じゃあ、この催涙スプレーなんかどうですか? 動物なら十分撃退できますし」
>……なぜか違和感が付きまとう。
千枝「できればもう1つほしいな。鉈含めて1人1個は装備していたくて」
完二「……じゃあ、この特殊警棒なんかどうすか? 突けば骨くらいなら軽く折れるッス」
>特殊警棒を受け取った。
完二「じゃあ、食いモノを」
千枝「このバッグの中の木の実全部上げるね」
陽介「ちょ! 里中! それじゃ足りなくなっちまうよ!」
千枝「花村が無駄に食べなければいいだけの話でしょ?」
完二「……足りねぇッス」
千枝「え?」
完二「俺たちも、なけなしの武器を譲ったんスよ。もう少し欲しいッス」
りせ「そうね……貴重な戦力を手放したわけだし」
千枝「そんなこと言われても……」
>千枝がこちらを見つめてくる。
>どうする?
①陽介のバッグにある木の実を渡す
②自分のバッグの木の実を渡す
③今持っているすべての木の実を渡す
④渡さない
>>245
もしもし
2で
ガチャッ
原作気になるから密林で頼んできた
>>246
もし俺が社員だったらこれは巧妙なステマスレだな
腹イタから復帰書く
>じゃあ自分のバッグにある木の実を渡そう
りせ「さっすが先輩! さんきゅっ!」
完二「……どもッス」
千枝「じゃあ、私たちも行こうか」
りせ「じゃね!」
>りせと完二から離れた。
千枝「こ、怖かったぁ……」
>その割には冷静だったみたいだが。
千枝「動揺したら何気取られるかわからないんだもん」
陽介「何かおかしなところあったふぁ?」ムグムグ
千枝「あ、こら! 花村ぁっ! 貴重な木の実食べるな!」
陽介「す、スマンつい……」
>それにしてもなんだったのか。
千枝「わかんない……!! って、な、何今の声!?」
>劈くような怒号が後方からする。りせと完二が口論しているようだ。
陽介「な、何やってんだあいつら?」
>怒号だけが聞えてきて何で口論してるかまでは分からない……。
千枝「とりあえず離れよう? なんか殺気立っていて怖い……」
>若干早足でその場を離れた。
――
>歩いているうちに違和感の正体に気付いた。
千枝「どうしたの?」
>りせと完二は俺たちが鉈を例に挙げて『武器』を要求したが、渡したものは催涙スプレーと警棒。
陽介「何がおかしいんだ? 十分武器だろ?」
>ああ、武器には違いないが……これは殺傷能力は極めて低い。護身用の武器だ。
千枝「……あ。言われてみればそうだね」
>おそらく俺たちの中にシャドウがいないか疑っているんだろう。
陽介「だから武器は渡せないって訳か……」
>りせたちに疑われている……憶えておいた方がいいだろう。
まーたサルった。
もういいや今日は寝る。
スレは落ちたらそこまでで。
あ、書き込めた。
戻った。書く
はい。またID変わった
証明する方法ないけどしょうがないよね
>>251から
>ようやく第4CPについた。
陽介「さあ、相棒。ここにあるみたいだぜ」
>赤色の可視光線が光っている。
チャララ~♪
千枝「いいかげんこの音楽にも飽きてきたね」
クマ『やあクマ! 元気クマ? センセイ達の友達クマクマ!』
陽介「元気なわけねーじゃん……腹減って倒れそうだよ」
千枝「一々ゲームに突っ込まないの!」
>静かに聴こう。
クマ『まずは生きてここまでたどり着けたことを表彰するクマ! パチパチパチークマ!』
クマ『前回までに食べるときのために毒を持った動物は教えてあったはずクマ!
今回はそれも含めてここに住んでいる危険な動物を教えてあげるクマ!
クマのどきどき動物ワールドクマ~!』
陽介「何回今更だな……」
千枝「きっとこの後のCPに行くときに遭遇する可能性があるんだと思う……ちゃんと聞いておかないとね」
>>315
陽介「なんか今更だな」
訂正
クマ『雰囲気を出すためにちょっと準備が必要クマ! 待つクマ~』
>帽子とマント、そして鼻眼鏡を付けた。
陽介「コイツふざけやがって……」
クマ『それじゃあさっそく始めるクマ! まずは害虫編クマ~』
>クマが害虫について説明していく……。
クマ『といったわけクマ。何匹かは感染症を引き起こすクマから気を付けるクマ~』
千枝「気をつけろってどうればいいのよ……」
陽介「教える気はねーみたいだな」
クマ『あ、感染症と言ってもマラリアにはならないから安心して苦しんでほしいクマ!
ローズリバーフェバーも致命的な疾患クマけどね!』
陽介「うるせぇ!」
>陽介、落ち着け。
陽介「ぐ、ぐぐぐ……」
クマ『サソリも、毒グモも、ムカデにも注意するクマよ。こいつらもひどい毒持ちクマ!
あと何種類かの蟻も毒持ちクマ。リストを送るから確認するクマ~』
クマ『ここからは毒蛇を詳しく解説するクマ! こいつらの毒は致死に直結するから聞き逃さない方がいいクマ!』
クマ『世界の毒蛇、猛毒持ちランキングがこれクマ!』
>1位から22位まで表示されていく。
陽介「世界のって……ここオーストラリアなんだろ!? 意味ねぇランキング送ってくるんじゃねぇよ!」
クマ『今、世界の毒蛇ランキングが意味ないとか思ったんじゃないクマ?
ちちち、甘いクマねぇ~。ちゃんと意味があるクマ!』
陽介「こ、ここここ、コイツ!!!」
>だから陽介落ち着け。
千枝「花村! 黙って聞く!」
陽介「わ、わかってるけどよ……」
クマ『実は、世界の毒蛇といっても1位から10位まですべてオーストラリアに棲息してるクマ!
しかも22種類中19種類はオーストラリア産クマ!』
クマ『だから19種類全部気を付けるクマ! 19種類全部気を付けるクマ! 19種類全部気を付けるクマ!』
千枝「1位から……10位まで全部オーストラリア!?」
陽介「冗談じゃねぇぞ……」
>クマは延々と19種類全部に気をつけろと言い続けている…
陽介「いくらなんでも、ここに全部生息してるなんてことはないだろ? オーストラリア全部再現してるわけでもないんだし」
千枝「でも、クマくんがこれだけ念を押すってことは……」
>意図的に放出しているんだろう。
陽介「マジかよ……」
クマ『ちゃんと覚えたクマね? 19種類全部に気を付けるクマよ?』
クマ『最後は哺乳類について教えるクマ!
ここで危険な哺乳類はたった2種類しかいないクマ! 覚えやすいクマね~』
クマ『まずはディンゴクマ! もしかしたらもう会ってるかもしれないクマね!
見た目は柴犬にてるクマ! でもお友達になろうなんて考えたらだめクマよ?』
クマ『特徴として烈肉歯がすっごく大きいクマ! 家畜犬とは全く違うクマよ。
コイツでガブリ! とやられたらいくらセンセイでもイチコロクマ~』
クマ『こいつの特徴としては滅多に吠えないクマ』
千枝「あ、もしかして。昨日のあの怪物だと思ったの……」
>コイツだったのかもな。
陽介「きっと偵察に来てたんだな……もしあそこに留まっていたら」
>恐怖が込みあげる……。
落ちないか心配
千枝「昨日は武器も小さい鉈しかなかったし」
陽介「襲われてたらアウトだったな……」
クマ『じゃあ、次に行くクマ! 次はクマの人類文化学クマ~!
クマがヒトについて解説するなんて小粋なジョーククマねぇ!』
クマ『せっかくオーストラリアが再現されてる場所にいるクマ!
オーストラリアといえばアボリジニクマ! だからアボリジニの神話について教えるクマ!』
陽介「そんなこと聞きたかねぇんだよ……」
千枝「……?」
>違和感を覚えたが、貴重な情報があるかもしれない。あとで考えることにしよう。
>>329
まあ落ちたらそこまでってことで
クマ『これがカモノハシが生まれた経緯クマ!
あ、もしかしたら水辺の近くにカモノハシがいるかもしれないクマけど不用意に近づかない方がいいクマ!
実はカモノハシも毒を持ってるクマ! でもこちらから近づかなければ安全クマよ』
陽介「本当にどうでもいい情報だったな……」
千枝「……」
>有益な情報は特になかった。
クマ『ここ、バングル・バングルについての神話クマ。
なんとここには、恐ろしい怪物が住んでいてという話クマ!
その名も食屍鬼(グール)クマ!』
>グール……火星の迷宮という本にも出てきた怪物の名前だ。
クマ『名前からしておっかないクマねー。
こいつらの主食はなんと人間クマ! 人食い鬼ってやつクマね!
クマはくまでよかったクマー』
千枝「ぐ、グール……?」
陽介「い、いるわけないよな?」
>全員が不安の表情のまま固まっている…。
陽介「で、でも、こんなにポップに紹介されちゃ恐怖も半減だよな、ははは……」
>確かにアニメーションなどが使われ飽きないような処理がされている。
クマ『ちょっと長く話し過ぎたクマね。また第5CPまで頑張ってほしいクマ~。
バイバイクマ~』
>そうしてまた画面は消えた。
陽介「クソっ。ムナクソ悪い話しやがって」
千枝「ねえ、番長くん。何か見落としてる感じしない?」
>自分も違和感を覚えたことを告げた。
千枝「やっぱり? でもなんだろう……」
陽介「な、何かあったか?」
>思い返してみる。
>……………!
千枝「うーん……あ!」
>千枝も思いついたようだ。
千枝「きっと同じことだよね。危険な哺乳類の説明、もう1種類がされてない」
陽介「そういえば……クマのヤロォ……」
>これが意図するところは……。
千枝「考えたくはないけど、そういうことなのかな」
陽介「ど、どういうことだよ?」
千枝「……ここにいるじゃない。最も分かりやすい哺乳類が」
陽介「に、人間ってことか?」
千枝「やっぱりこれを主宰してる人間は殺し合いをさせたいみたい」
>もう一度目的を確認しよう。
千枝「全員で生きてここから脱出する」
陽介「ああ。奴らの意図通りになってたまるか」
>この2人となら安心できそうだ
>第4CPの周りを探索しよう。
陽介「ああ。腹減ったしなぁ」
千枝「まったく……でも花村のそういうところにあたしたち救われてるのかもね」
>ああ、そうだな。
花村「どういうことだよ……」
>とにかく日が落ちる前に探しださないといけない
千枝「うん」
………
……
>みんな探索が終わって戻ってきたようだ。
千枝「全然ダメ……この辺り木々もまばらだし、動物も少ないみたい」
陽介「俺ほうもダメだ。食べられそうなもんがなかった。小さい河を見つけたくらいだ」
>3つだけ木の実を見つけたが……どうしよう。
①3人で分ける
②隠しておいて自分だけで食べる
③千枝に渡す
④陽介に渡す
>>344
再安価か?
>とってきた木の実を千枝に渡した。
千枝「え……? これって?」
陽介「あ、相棒?」
>これしか取れなかった。俺たちはいいから千枝が食べてくれ。
陽介「あ、相棒~……俺だって腹減ってるんだぜ……」
>今日だけ我慢しよう。
陽介「ううっ……」
千枝「番長くん……ありがと。でもこれはみんな分けよう?」
陽介「さっすが里中だな!」
>千枝は1人1つ木の実を渡した。
>陽介は一心不乱に貪っている。
千枝「(き、気遣ってくれてありがと。すっごく嬉しかった)」
>千枝が耳打ちしてきた。
>千枝とまた少し仲良くなったみたいだ。
>千枝はこちらを意識している。
>木の実がうまい。
>>346
そのままいくよぉ
>あっという間に木の実はなくなった。
陽介「分かっていたけどさすがに腹は膨れないな……」
千枝「さすがに……今回はそうだね」
>陽介、さっき小さい川を見つけたといってたよな?
陽介「あ、ああ。でも魚とかいないと思うぜ?」
>水を飲みに動物が現れるかもしれない。そこに罠を仕掛けよう。
陽介「……! そうか!」
>3人で川へ向かった。
陽介「ここだぜ」
千枝「濁っていて飲み水にできそうにないね……」
>とりあえず罠を仕掛けた。
>だが確かに飲み水がそろそろ尽きそうだ。
陽介「源流の方ならまだ済んでるかもしれないな」
千枝「罠仕掛けたし……ちょっとさかのぼってみようか」
>そうしよう。
>また3人で水流を辿っていった。
澄んでる
訂正。誤字多いから適当に脳内補完よろしく
貴志祐介の原作買ってきた
>水流を辿り、岩のトンネルをくぐると開けたドーム状の場所に出た。わずかに天井から光がさしている
千枝「ここって」
陽介「ここから水が湧いてるみたいだな」
千枝「ここが……思ったより近くてよかった」
>水を確認する。澄んでいて飲み水に使えそうだ。
千枝「エコノキックスとか大丈夫かな……」
>今は心配していても仕方ない。
千枝「…そうだね」
>みんな喉を潤し各々水筒に水を入れた。
陽介「ぷはぁ……こうして一息ついて気づいたんだけど、ここ、プールみたいだよな」
>澄んだ水がたまり水面がきらめいている。小魚が泳いでいるのも確認できた。
千枝「……お風呂」
>千枝?
千枝「ねえ、番長くん。ここで水浴びしていかない?」
>そういえばここに来てから身体を洗っていない…
>>354
完全にクリムゾンの迷宮のステマスレだな!
陽介「水浴びするのはいいけど……水着も何も持ってないぜ?」
千枝「もちろん……脱いで入るの」
陽介「お、お前わかってるのか!? こっちは男二人だぜ!? 困るよな、相棒!」
>ああ。せっかくなら服も洗濯したい。
陽介「そういうこと言ってるんじゃないぞ!?」
陽介「あ、服のまま入ればいいのか、この気候ならすぐ乾くだろうし」
千枝「……あたしは身体擦りたいから脱ぐ。そのあと服洗う」
陽介「だあーかあーらあ! 覗くぞ! 百パー覗くぞ! いいのか!?」
千枝「せ、背に腹は変えられないもんっ!」
>陽介。外で待っていよう。そのあと俺たちも入ればいい。
陽介「あ、ああ……そうだな」
>陽介と2人で外で待つことにした。
……
千枝「……番長くんと2人きりなら見せてもよかったのに」
>陽介と2人で外で待つのはいいが暑い……
陽介「な、なあ相棒」
>覗きはダメだぞ。
陽介「違う! ここにいるだけじゃ無駄に体力使うだけだぜ?」
>そうだな
陽介「だからせめて日陰で待とうぜ。
トンネルの出口付近なら水も近いから涼しいし」
>どうしよう。
①ここで待つ
②ドーム近くのトンネルで待つ
③思い切ってドームまで戻る
>>371
1
>ここで待とう。
陽介「あ、相棒正気かよ!」
>戻ったら千枝の裸を不可抗力で見てしまう可能性がある
陽介「ってもなぁ……」
>この後の関係悪化を考えたらそんなことはできない。
陽介「……そうだな」
>マヨナカテレビから抜け出したら一緒に覗きに行こう。
陽介「……さすが相棒だぜ! 約束だ!」
>陽介と少し仲良くなった。
>しかしそろそろ限界だ。暑い……
千枝「ごめん、お待たせっ!」
陽介「お、おせーよ里中……乾し肉になっちまうぜ……」
千枝「やははは……ホンットごめんっ! 気持ちよくてつい。
あたしはここで服乾かしてるから、たっぷり入ってきて」
>ああ。
陽介「日差しがきつくなったら迷わずこっち来いよ。無駄に体力削るのもアレだからな」
千枝「……うん。そうする」
陽介「うっし! じゃあ相棒行こうぜ!」
>ああ、思いっきり泳ごう。
ザッパァン!
陽介「気持ちいいなぁ!」
>最高だ。
陽介「あー一瞬だけここもいいなぁとか思っちまった」
>今だけはしょうがない。
陽介「だな! ……って相棒…お、お前の相棒……」
>どうした?
陽介「ま、負けた……」
>何を言っているか意味不明だ…。
>本当に気持ちがいい。
陽介「あー、ホントにな里中が長く入ってたのもわかるなぁ」プカプカ
>服も洗ったしそろそろ出よう。
陽介「うっし。そうだな」
――ザッパァ。
陽介「お、日の当たるところに置いておいたらパンツ乾いてるぜ。
……よし。履いても気持ち悪くない」
>よかった。俺も上がろう。
――ザッパァ。
千枝「暑いぃ~。こっちにいてもいい~?」
>あ。
千枝「……………」
千枝「ごごごごご、ごめんっ!」
>見られた……。
千枝「み、見てない!」
>嘘だ。
千枝「嘘です……」
千枝「ふ、フツ―逆でしょ! こういうのって!」
陽介「里中も、自分が悪いってわかってるから謝ったんだろー」
千枝「……はい、ごめんなさい。あたしが不用意でした」
>気にするな。
千枝「あ、あたしが気にするの!」
千枝「それより2人とも早く服着てよ! なんでパンツ1枚のまま仁王立ちしてるの!」
陽介「いやぁ、せっかくパンツ乾かしたからせめてズボン乾くまで待ってようかなって」
千枝「ここは虫も少ないからって……男はいいね」
>まったくだ。
不用心のマチガイ
――
>そろそろ服も乾いたな。
陽介「うし、じゃあさっき仕掛けた罠のところまで戻るか」
千枝「泳いだら少し疲れちゃった」
>食料が見つかるといいな
千枝「そだね……」
陽介「……おい! 相棒! あれ!」
>陽介の指す岩山の中腹では小型のカンガルーのようなものを巨大な蛇が飲み込んでいた。
千枝「うえええええ、気持ち悪い……」
陽介「確かに気持ち悪いが……食糧だ!」
>仕留めよう。
>蛇が小型のカンガルーのようなものをの丸呑みしてしまった。食べ終わって蛇はぐったりしている。
陽介「ここは投石だな」
>ああ。しかし何度か投石したが当たらない…
陽介「くそっ! なかなか当たりやしねぇ」 ヒュン
ガッ――ボトッ
陽介「やりぃ!」
>まだ蛇は生きている。
陽介「とどめ!」 ガッ!
>蛇は息絶えたようだ。
千枝「どっちが獲物?」
陽介「どっちもだ!」
千枝「仕留めたはいいけど、毒があったら中のは食べられないね」
>調べてみたが毒は無いようだ。飲み込まれたのはロック・ワラビーというらしい。
陽介「漁夫の理だな!」
>今日は食料に困りそうにないな
陽介「この調子でさっき罠仕掛けたところまで戻ろうぜ」
>陽介が蛇を担いで歩き出した
――洞窟内。
陽介「ちぇっ、結局罠には何もかかってなかったな」
>だがこの洞窟を見つけられたことは幸いだろう。
陽介「まあ、そうだけどさ。何かの巣って訳でもないみたいだからな」
>千枝は真剣にクマの料理教室を見直していた。
千枝「あ、あった。グラウンドオーブン……ワラビーはこれで蒸し焼きにすればいいみたい」
>蛇から取り出したワラビーはまだほとんど消化されていなかった。
千枝「うん、これだね」
陽介「蛇はどうするよ?」
千枝「あ、あたしはワラビーだけでいい」
陽介「相棒は?」
>自分もワラビーだけでいいと告げた。
陽介「お、マジ? じゃあこの蛇俺だけで食うぜ! やりぃ!」
>蛇はトカゲと同じようにただよく焼けばいい
陽介「オッケオッケ!」
千枝「花村、あんた……」
陽介「あ、俺はこの蛇あるからワラビーは少しでいいぜ」
千枝「ワラビーを食べるのはいいけど……そんなに食べられるの?」
陽介「余裕余裕! 腹減って仕方がないぜ」
>少し陽介の様子がおかしい……気がする。
>ここに来たときより、ほんの少し目が大きくなったような気がする。
>気のせいだろうか。
千枝「さ、日が暮れる前に作っちゃお」
>3人で協力してグラウンドオーブンを作った。
>千枝がこちらを気にしている。
千枝「……! おいっし!」
>確かにロックワラビーはこれまで食べた野生動物の中で一番うまい。
>陽介は蛇を食べることに没頭している。
千枝「ねえ、花村……美味しいの? それ」
陽介「ああ! ちょっと臭みがあるけど……食えないことはないぜ?
里中も食うか?」
千枝「ううん……ワラビーでお腹いっぱいになったから」
陽介「そうか。なら全部喰っちまうぜ? 相棒も構わないか?」
>ああ、構わない。
陽介「じゃあ遠慮なく!」
>またガツガツと食べ始めた。
千枝「ねえ、番長くん。あとどれくらいだろうね」
>わからない……。
千枝「本当にあたしたちここから出られるのかな……」
>千枝が不安に駆られている。 >>398
①俺がいる、という。
②俺と陽介がいれば、できないことはないという。
③みんな頑張ってるんだ、きっと大丈夫という。
3
>みんな頑張ってるんだ、きっと大丈夫。
千枝「そっか……そうだよね。あたしただけじゃないんだもんね」
>ああ。
千枝「そうだね! あたしたちも頑張らなくちゃいけないんだよね!」
陽介「みんなで、思いだしたんだけどふぁ」
千枝「食べ終わってから喋りなよ……」
陽介「わりぃ。で、だな」
千枝「で、何?」
陽介「俺らはこうやって情報のルート進んで、情報を得ているけど……
他のチームは何を各CPでもらってるんだろうな」
>そういえば……。
千枝「順当に考えれば、やっぱり同じものじゃない?
サバイバルチームはサバイバルアイテム、武器チームは武器、食糧チームは食糧……」
陽介「やっぱり? だったら食糧チームは何も食糧困らないんだな。羨ましいぜ」
>……!
千枝「そうかもね……」
――翌日。
ザァァァァァ――
>雨だ。
千枝「土砂降りね……まるで滝の裏にいるみたい」
>洞窟の入り口を大雨がカーテンのように塞いでいた。
千枝「……ま、どっちにしてもでられなかったけどね」
陽介「うう……す、すまねぇ」
>陽介が昨晩急に体調不良を訴えた。
陽介「腹を下したみたいで……下痢がひどい」
千枝「昨日の蛇ね、それくらいしか心当たりないもの」
>しょうがないだろう。
千枝「うん。この分だと他のチームも動けないでしょうし今日は休憩ね」
>陽介はかなり発汗してる。かなりだるそうだ。
>止みそうにない雨を見ながら1日が過ぎていく…
――3日後。
ザァァァァァ――
千枝「まだ、止んでないの……」
>まだ雨が降り続いている。
千枝「もうダメ……動けない」
>千枝も陽介も自分も寝転がって動こうとしない。
陽介「くそ……腹減ったな……」
千枝「花村……塩とか砂糖とか取ってなかったっけ」
陽介「あればとっくに出してるっつーの……」
千枝「だよね……」
>みんな動く気力がなくなってるようだ…
>俺は動けないことはないが……今はエネルギーを節約しよう
休憩終わり書く
>喉が渇いた……
>コップを持ち洞窟の入り口へ行く。雨を組んだ。
千枝「そっか……水ももうないんだったね……」
>ああ。
>雨の中に、動く何かを見つけた。
千枝「ちょ……! 怖いこと言わないでよ……」
>何か小さいものだ……。
>食べられる動物かもしれない……!
タッタッタ……
>カエルだ。ウシガエルの一種だろう。カエルにしてはかなり大きい。近くでもう一匹動いた。動きはトロい
>持って帰ろう
……
千枝「びしょ濡れになって何してきたの?」
>食べ物だ。
千枝「カエル……」
陽介「しょうがねぇって……今は貴重な食糧だ」
>確認してみたがノーザン・スナッピング・ジャイアント・フロッグという種類らしい。
千枝「一応食用できるみたいね……」
陽介「とりあえず捌こうぜ」
>とりあえずマッチもまだ湿気ていない。サバいてから炙ろう。
千枝「あの時陽介がおなか下さなければマッチも使えなくなってたかもね」
陽介「へへへ……何がどう転ぶかわからねーモンだな」
>カエルを捌いていく。手が血まみれになっていった。
陽介「洞窟の奥にあった残りの枯れ木持ってきたぜ」
千枝「枯れ木もこれで全部ね……」
陽介「早く止まないとマズイよな……」
>捌いていたら胃の中から消化されかかった小型のカエルが出てきた。
>かなり意を決すれば食べられなくもないが……
千枝「陽介食べたいなら食べていいよ……」
陽介「さすがにいらねぇ……」
>陽介なら食べるというと思ったのだが……
>カエルの炙りができた。
>全員、貪るように食べている……が今は恰好なんて気にしていられない。
千枝「これで、あと少しはもつね」
陽介「だな」
千枝「珍しい……全然足りないとかいうと思ったのに」
陽介「……? ああ、そうだなぁ、なんでだろう」
>下痢から復帰して食欲が少し収まってきたのだろうか。
千枝「あとは早く雨が止んでくれることを祈るだけか」
陽介「だな……」
>蠅が寄ってくる。血の匂いに興奮してるんだろう。
>鬱陶しい……
うお、誤字った。
>>418
>千枝「陽介食べたいなら食べていいよ……」
花村、で
千枝「番長くん何やってるの?」
>『火星の迷宮』を読み直していた。
陽介「何かわかった?」
>バッドエンドが5つとグッドエンド、トゥルーエンドが1つずつあることを告げた。
千枝「バッドエンドがやたら多いね……」
陽介「まーゲームブックなんてそんなもんだ」
千枝「どんな終わり方なの?」
>バッドエンドは全部グールに貪り食われている。
千枝「うえ……」
千枝「ハッピーエンドっていうのは?」
>ヒロインと共に主人公が火星を無事に脱出する。そこで終わっている。
陽介「他のやつらは?」
>主人公とヒロイン以外全員グールに食い殺されている。
千枝「……」
陽介「……全然ハッピーじゃねぇ」
千枝「トゥルーエンドっていうのは?」
>トゥルーエンドに分岐するまでの流れのージを見せた。
千枝「え? なにこれ?」
陽介「主人公が精神科の病室で目覚めて……ってよくわかんねーな」
千枝「これで終わりなの?」
>ああ
陽介「これってほとんど夢オチだな……」
千枝「うん……いきなりサイケな感じから現実が崩壊してって、よく分からないし」
陽介「ああ、そうか! きっとこれも夢オチなんだ!」
千枝「そんなことあるわけないでしょ……」
陽介「だよな……」
千枝「この本に今やってるゲームがなぞらえてあるとしたら、
主催者はどういう結末にしたいんだろうね」
陽介「……確かに分からんな」
>深く考える必要もないのかもしれない。
千枝「かもね」
>>433
>トゥルーエンドに分岐するまでの流れのージを見せた。
ページ
そういや雪子と直人は一緒に行動してるんだっけ?
空気すぎて存在忘れてた
>>436
原作もそんなもんw
ヽ(`Д´)ノ
>>440
書けよカス
>>442
はい
――その夜。
>ようやく雨が降りやんだ。
千枝「長かった…‥けどこれで食べ物を探しに行けるね」
陽介「ああ……ってあれ見ろよ。あんなでけー木がここまで流されてる」
千枝「もう少しで洞窟まで浸水してたかもしれなかったんだ……」
>止んでくれてよかった。
陽介「お、木の実なってるぜ。そんなに量は多くないけど」
>今日の夜はこれで凌ごう。
陽介「ああ、夜移動するのは危険だな」
千枝「移動も食糧調達も明日ね」
>木の実を採集して洞窟へと戻っていった。
――翌日。
>カラッと晴れている。
千枝「晴れたのはいいけど、暑くなりそう」
陽介「ああ。食糧をとったら次のCPに急ごう」
>昨日までの雨で多くの木が流されてきている。木の実をいくらか採集することができた。
千枝「ここではこんなものかな。あとは行きがけにとりながらってところ?」
>そうだな。
陽介「思うんだが……他の奴らと今は会わないようにした方がいいと思う」
>どうしてだ?
陽介「先に断っておくけど見殺しにするわけじゃないぞ?
他の奴らもこの雨で食料が乏しくなってるはず」
千枝「そうかもね」
陽介「だが今の俺たちに食糧を分け与える余裕はない。
会えば奪い合いにまで発展するかもしれない。食が手に入らない時の人間はこえーからな……」
千枝「共倒れになる可能性があるってことね……」
陽介「ああ、だから周りに気を使いながら移動した方がいいと思うんだ」
千枝「うん。それはあたしも賛成」
>2人は賛成している。どうしよう。
①それでも最短ルートでCPに行くべき
②俺もその意見に賛成だ。慎重に行こう
>>454
2
>俺もその意見に賛成だ。慎重に行こう。
陽介「だな。じゃあ出発するか」
千枝「遠回りしていくなら休憩も多めに取っていかなきゃね」
>出発しよう。
………
>目のつく限り食糧になるものを採りながら進んでいく。
千枝「これくらいあればもしほかのチームと遭遇しても分けてあげられるね」
陽介「ああ。困っていたら快く渡してやろう」
>そうだな。
>さあ、CPに向かおう。
千枝「やっと着いたー」
陽介「もう日が傾いてきちゃったな……」
>寝る場所も心配だ。早く情報を受け取って寝る場所を探そう。
>ゲーム機をかざした。
チャララララ~♪
陽介「もうこの音楽も食傷気味だな」
千枝「そうね……」
>クマが画面に現れる……がどこか様子がおかしい。
>眼の下に隈を作り、瞳孔が開いている。禍々しい印象を持った。
>BGMも変わっていた。
千枝「なに……これ」
陽介「なんか様子が変だな」
>とりあえず情報を聞こう。
クマ『ちゃんと来たクマね。ここが第5CPクマ!
よくここまで生きて来られたクマね。褒めてあげるクマ』
クマ『もしかしたら、まだ誰も欠けてないクマ?
そんなことないと思うクマけど、もし欠けてないなら
もう一度ゲームの目的をおさらいてやるクマ!』
陽介「なんかすげー偉そうだな……」
千枝「うん、明らかに雰囲気ちがうよね」
クマ『クマがセンセイと呼んでるんだから明晰な頭脳を持ってるはずクマ!
そんなセンセイたちは気づいていると思うクマけど気づいていない可能性も含めて喋るクマ!』
クマ『本当は喋りすぎるとクマの身も危ないクマ。それをあえて喋るんだから感謝してほしいクマ』
クマ『もう一度確認してほしいクマ』
>クマがこちらに指を突き付け獰猛な笑みを浮かべている……
クマ『このゲームは定められたCPをただ通って、みんなでゴールしてああよかったねってするクマ?』
クマ『そう思ってるならあえて言うクマ! バカも休み休み言うクマ!』
クマ『センセイならそう思ってないと信じてるクマ!』
陽介「コイツ……! 今すぐぶっ壊してやりてぇ……!」
千枝「お、抑えてよ花村。あたしだってそうしたいのガマンしてるんだから……!」
クマ『ただ分かっていても躊躇することもあると思うクマ』
クマ『そこでクマから仏教の要諦を伝授するクマ!
これ本当はお坊さんが長い間禅を組んでようやく至る境地クマ!
やっぱりここでもクマに感謝して欲しいクマ~』
陽介「……」
千枝「……」
>2人とも食い入るように画面を覗きこんでいる。
クマ『ごほん、いいクマ?
僧に会えば僧を殺すクマ、仏に会えば仏を殺すクマ』
クマ『つまりクマ! 生き残りたければ自分が殺される前に殺すクマ!
そのためには先制攻撃クマ! やるクマ! 殺すクマ! 殺せ!』
クマ『殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。
殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。
殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。
殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。
殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。
殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。
殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。
殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。
殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。
殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。
殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。
殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。殺せ。』
ああ、眼がちかちかしてきた
>画面いっぱいに殺せの文字がまだ続いている…
千枝「う、うわっ! な、なにこれ……」
陽介「……クソ」
>ふっと文字が消え画面が暗転した。
千枝「あ、あれ?壊れちゃった?」
陽介「電池切れか?」
>電池はまだ駆動時間的に余裕があるはずだが…
千枝「あ、あれ? 画面戻ったみたいだよ?」
陽介「……なんかクマのやつ椅子に縛られてる。どうしたんだこれ?」
>眼の周りに青痰ができており頭の上には星が回っている。どうやら殴られて縛られたという演出らしい。
クマ『やれやれクマ。喋り過ぎって怒られたクマ。
残念ながらクマとはここでお別れみたいクマ。
センセイ達はクマみたいにならないように気を付けるクマ!』
>画面の上手からスーツの男が出てくる……どうやら画面で映像をとっているというシチュエーションのようだ。
>顔はカメラに背を向けているため見えない。
千枝「……? なんかスーツの男の人が出てきたんだけど……」
陽介「どこかで見覚えがある気がする背格好だな」
>クマに近づいていく男の手には拳銃が握られている。
クマ『そうクマ! 最期なら喋っちゃうクマ! こういうビデオ見たことあるクマ?
このゲームの主催者の目的は、ゲームをす――』
ドォン――。
千枝「……っ!」
陽介「くっ……!」
>クマは眉間に銃弾を受けたらしい焦げ跡がついている。
>クマは動かなくなっていた…
画面で映像を撮っているというシチュエーションってどういうことだよ
>引き金を引いたスーツの男が振り返った。この人は……!
足立『どうもどうも! みなさんはじめまして!
僕の名前は足立って言います! よろしくねぇ~』
千枝「あ、足立さん!? なんで!?」
陽介「あ、あの人もこのゲームの関係者なのかよ!?」
クマ『残念ながら、さっきの彼は重大な服務規程違反があったから、処刑しちゃいましたぁ』
>ケラケラと足立さんは笑っている……
千枝「クマくんとかから考えて……全然違うキャラクターとして
仕立てあげられてるって考えていいのかな…」
陽介「かもしれないな」
>足立さんはまだしゃべり続けている
足立『さっきの彼の代わりに、ピンチヒッターとしてこれから先は僕が引き継ぐからねぇ。
どうぞよろしくー』
>足立さんはへらへら笑っている…
>>490
クマをカメラで録ってるの間違いw
うわあああああああああああああ足立で補完してくれええええ
足立『ええとぉ。前任者が大半喋っちゃったかぁ。じゃあ僕がここでいうことは後ひとつしかないや』
足立『毒蛇注意の表示のお知らせだね。アルファベットのVの字に注意してね~。
あ、無知なキミたちに教えておくとヴェノムススネークのVね』
足立『それから表示が見えて、近くに数字があるときは毒蛇ランキングを参照してね。
あとは自分で考えてねぇ、以上足立情報でしたぁ』
>画面から足立さんが消えてしまった…。
千枝「クマくん……生きてるよね? あれ、クマくんじゃないよね?」
>千枝は涙を目にいっぱいためている。
陽介「きっと大丈夫さ……きっと」
>今は情報を整理しよう。生き残るために。
千枝「う、うん」
陽介「クマのやつ最期に何か言ってたよな……」
>このゲームの主催者の目的は、ゲームをす、といっていた。
陽介「この後に続く単語を考えると……なんだろう」
千枝「ゲームをす……わかんない」
>ゲームをす……。す、す……。すること?
陽介「ゲームをすることが目的?」
千枝「どういうこと?」
>ここの場所を考えてみてほしい。
陽介「オーストラリアの、バングル・バングル国立公園だっけ?」
>違う。この苛酷な状況に忘れがちだが。
千枝「そっか! マヨナカテレビ!」
陽介「あ、ああ。そうだけど……何か違いがあるのか?」
>マヨナカテレビのことを思い出してほしい。この中に投げ込まれた人間がどうなるか。
陽介「放っておいたら、自分のシャドウに取り殺されるんだろ?」
千枝「それもそうだけど……現実世界のテレビに映る……!」
>そう。きっと犯人はこの状況を現実世界に映して楽しんでいるんだと思う。
>そして、それが目的……。
陽介「じゃあ、犯人の目的はもう達成してるってことかよ!?」
千枝「ううん……まだ、まだあると思う。だって殺し合いをさせようとしてるんだよ?」
>だがそれ以上は今の段階では分からない……
>今日はもう休むところを探そう。
千枝「そうだね……」
陽介「もうすぐ日が落ちるしな」
………
……
…
――翌日。
千枝「今日はどうするの?」
>第6CPまで向かおう。距離も5キロ程度で短い。
陽介「また食糧集めていかないとな。昨日晩飯結構喰っちまったし」
千枝「長い距離歩いたから……しょうがないよ」
>じゃあ、出発しよう。方向は南東だ。
千枝「南東って今まで来た道を引き返す感じになっちゃうね」
陽介「出られんのかな……」
>……急ごう。
………
……
>距離の半分といったところだろうか。
千枝「ねえ、番長くん。どうしてこんなにコソコソ移動してるの? 岩陰に隠れたり草むらに隠れたり」
>他のチームと合わないようにするためだ。
千枝「みんなを信用しようっていうのは甘い話なのかな……?」
陽介「空腹状態……俺たちの状況から考えても他のチームも極限状態を強いられているだろう。
俺たちはまだ食、という部分に困っていないからいいものの……他のところは分からない」
千枝「それは、そうだね」
陽介「そこでもし、俺たちほどじゃないけど何か情報を得て、チーム員以外全員がシャドウだなんて吹き込まれてみろ。
それで全員殺せば出してやるなんて聞かされたら――」
千枝「花村、考え過ぎだよ…きっと」
陽介「かもな。ただ俺が言いてーのは用心することに越したことはないってことだ」
千枝「それは、そうだけど……」
>とにかく慎重に行動しよう。対抗できる武器を俺たちはあまりにももっていない。
千枝「うん……」
疲れた、ちょい飯食ってくる
よし、戻った。
紅茶入れる。そのあと書く
今から書く
>この先の道は開けている。手前にある大き目の岩のところに行こう。
陽介「ああ」
千枝「うん」
>岩の陰に移動した。
千枝「次は結構開けてるね」
>ああ。できれば一気に駆け抜けたい。
陽介「そうだな……他のチームに見つかる可能性が一番高い」
>岩の陰から道の方を覗いてみる。
>……!!
陽介「ど、どうした相棒?」
>ジェスチャーで大きな声を立てないように指示をする。
千枝「(だ、誰かいたの?)」
>岩陰から道の中央あたりを指差した。
千枝「ひっ(あ、あれって……!)」
>千枝は声が出そうになったのか指を思い切りかんでいる。
>あれは……生田目なんだろうか……
>しかし……何だあれは。
陽介「なっ……!!」
>陽介も声が出そうになるのを必死に堪えている。
>2人の男、距離は50メートル前後。1人は横顔を確認できたが……あれは。
千枝「(ど、どういうことなのあれ? 誰なの!?)」
>あまりにも風貌が変容している……かなり痩せており頬がこけている。
>微かに生田目の面影が残っていたものの、はっきり言って別人に近い。
陽介「(あ、あれじゃ化物だぜ……?)」
>その中でも特に目を引いたのが……異様に大きく突出している目だ。
>目つきが険しいなどというレベルではない……もはや獣のそれを髣髴とさせる。
千枝「(あ、ああ、あれ、生田目さんなの……?)」
>千枝は恐怖で手指が震えている。
陽介「(い、いくらあの豪雨で食糧が取れなかったとはいえあの痩せ方はおかしいぜ!?)」
>確かに、自分たちも対して食べていなかったため気持ち痩せた気もするが……あれは明らかに異常だ。
陽介「(そもそも、生田目って食糧チームだろ!? なんであんな風になってるんだよ!?)」
>わからないことだらけだ……
千枝「(ご、ごめん。あたしが間違ってた……彼らには絶対見つかっちゃいけない)」
陽介「(あ、ああ……見つかるわけにはいかない……なにされるかわからないからな)」
千枝「(クマくんの言ってた言葉……こういう意味だったんだね……)」
>ああ、今になって痛感することになるとは。
陽介「(……? どういう意味だ?)」
>陽介に第2CPで受け取ったクマからの警告を教えた。
陽介「(食糧って……俺らのチームのことか? 俺もあんな風になってたかもしれないってことかよ)」
>かもしれないな
陽介「(くそぉ……)」
>陽介も震えだしている。
千枝「(ま、待って! アレが生田目さんだとしたら……もう一人は堂島さんってこと?)」
>まさか……おじさんが……? 相変わらず後ろを向いていて顔は確認できない。
>しかし、風貌からはとてもおじさんとは思えない……。
陽介「(後姿じゃわかんねーな……)」
>もう一度確認しよう。
>岩陰からまた少し顔を出して確認しようとしたとき、生田目がこちらを向いた。
>慌てて、姿を隠した。
>マズイ、見つかったかもしれない。
バクン、バクン、バクン――
陽介「(ど、どうした相棒?)」
>生田目がこちらを向いた。もしかしたら見つかったかもしれない。
千枝「(こ、ここから結構遠いよ? 注視してなきゃ気づかないと思うけど……)」
>どうする……どうする……。
>2人のぼそぼそとした不明瞭な話声が風に乗って聞こえてくる。
>辛うじて『東』という単語が聞き取ることができた。
>こちらへ向かってくる気配はないが見つかってしまったかもしれない。
>千枝も陽介も恐怖のあまり固まっている……。
>自分が判断を下さなければいけない。
>『火星の迷宮』に同じようなシチュエーションをあることを思い出した。
『あなたは、大きな岩の後ろに隠れられるような窪みを見つけた。
2頭のグールは着実な足取りであなたに迫っているが、まだあなたに気が付いていない。
こちらにやってくるかどうかは運次第だろう。今闘っても勝ち目はない。
全速力で逃げるか、隠れてやり過ごすか、あなたは選択しなければならない』
>どちらの結末が正しいのかは覚えていない…。だがどちらかはグールに食い殺されていた。
>どうする? >>555
①気づかれることは確実だが2人を連れて全力で逃げる。
②この場で隠れてやり過ごす。
③勇ましく戦うために、あえて向かっていく
ぎゃあ>>557で
1
>2人とも、気をしっかり持て。
千枝「(ど、どうするの……?)」
陽介「(まさか戦おうなんて言わないよな?)」
>逃げるぞ。ここで待っていたらアイツらがこちらに来るかもしれない
陽介「(で、でも確実に見つかっちまうぞ!?)」
千枝「(うん……覚悟は決めた……行こう)」
陽介「(しょ、正気かよ)」
>3、2、1で全力で走るぞ……
>3、2、1……!!
ダダダダッ!!
生田目「おい! アイツら!!!」
>走り出してすぐ生田目の怒号が耳に届く。
>二つの猛烈な足音が迫ってくる。
>いつまで逃げても後ろの足音は消えない。
千枝「はぁ、はぁ、はぁ、ば、番長くん……も、もうダメ……」
>千枝の走るスピードが徐々に落ちていく。
陽介「里中! 諦めんな!」
千枝「で、でも……も、もう心臓張り裂けそ――」
トッ――ドサッ――。
陽介「さ、里中ぁぁあああああああ!!」
>巨大なサバイバルナイフの刃が背中から胸へ突き出している。
生田目「ひひひひひ」
>生田目が突き刺さったナイフを引き抜く。
>血しぶきがが生田目に降りかかるが気にしている様子はない…。
陽介「あ……ああ……あああ……」
>2人とも千枝の死を目の前に動けなくなっていた。
生田目「いいモンが手に入った」
ドスッ――。
>俺の胸にもナイフが突き立てられる。
>その言葉を最後に、俺の意識は途絶えた。
BAD END >>565
直前からやり直しますか?
①はい ②いいえ
ど1
>どちらの結末が正しいのかは覚えていない…。だがどちらかはグールに食い殺されていた。
>どうする? >>571
①気づかれることは確実だが2人を連れて全力で逃げる。 →BADEND
②この場で隠れてやり過ごす。
③勇ましく戦うために、あえて向かっていく
2
>>555から
>2人の手を握る。
陽介「(ど、どうすんだ相棒)」
千枝「(ば、番長くん……?)」
>祈ろう。こちらに来ないことに。
千枝「(に、逃げなくて大丈夫なの?)」
>逃げても間違いなく追いつかれてしまうだろう。
>だったら。
千枝「(うん……分かった)」
陽介「(ああ)」
>2人の手を強く握る。
>2人も強く握り返してきた。
>……! 2人が動き出したみたいだ。
>足音が遠ざかっていく。見つからずに済んだみたいだ。
千枝「は、はぁ~……生きた心地がしなかった」
陽介「まったくだぜ……」
>2人とも手に汗をじっとりとかいている。
>岩陰から姿を確認すると2人が遠ざかってるのが確認できる。
陽介「もうしばらく動かない方がよさそうだな」
千枝「これからどうしよっか?」
陽介「アイツらのどうこうが分からなくなるのは怖いな……
第6CPはあいつらが向かった方向だし、ある程度の距離をとりながら尾行するっていうのは?」
千枝「そんなのダメッ! 危険すぎる! せっかくここで見つからなかったのが水の泡になる!」
陽介「じゃあ、どうするんだよ。結局第6CPにはいかないといけないんだろ?」
千枝「少し引き返して距離をとるっていうのは?」
陽介「引き返したところで結局またここにくるんだろ? あんまり意味ないと思うぜ」
千枝「じゃあ、どうすればいいっての!?」
陽介「お、怒るなよ……相棒はどうした方がいいと思う?」
>東という単語が気になる……。
陽介「東か……あいつらが向かった方向とは別方向だな」
>どうしようか… >>576
①陽介の言うとおりそのまま第6CPへ向かう
②千枝の言うとおり引き返す。
③東という単語が気になる。東へ向かう
④この場に留まる
支援クマー
3で。すげー雷……
>東に向かおう。
陽介「わかった。あいつらが言ってたことは俺も気になるしな」
千枝「あの2人から離れられるなら何でもいい」
>決まりだ。
>生田目たちが立っていた場所から東へ歩いていった。
陽介「第6CPは今日中に行けるか心配だけどな……」
千枝「そうだね……あたしもできるだけ早くこんなこと終わらせたい……」
>2人とも気分が沈んでいる。
>どうしよう。
①大丈夫。3人なら何とかなる。
②俺がいる。
③他のみんなの様子も知りたい。
④何も言わない
>>583
1
>大丈夫。3人なら何とかなる。
陽介「……おう! そうだな!」
千枝「そうだね。3人なら何とかなる気がする」
>不安は根強く残っている…。
>それでも口に出すことで、少しだけ心が軽くなった。
>2人とまた少し仲良くなった。
>千枝はこちらを強く意識強いている。
>陽介はこちらを意識している。
千枝「行こう」
陽介「ああ」
>先ほど彼らがいた場所から東へ向かって進んでいく。
………
……
…
千枝「ね、ねえ、ここ。見覚えない?」
陽介「ああ。俺もそう思っていたところだ」
>ここは……第4CPの近くだ。
千枝「も、戻ってきちゃったってこと?」
意識している…で
>あの岩山はロック・ワラビーを仕留めたところだ。
陽介「あ、ああ! 間違いない! ここ第4CPの近くだ」
>かなりルートを錯綜しているらしい。
千枝「あ! あそこ! あたしたちが作ったグラウンド・オーブンの残骸!」
>だが、自分たちの作ったものよりも形状が変化している。
陽介「確かに……穴がかなり大きくなっているな」
千枝「何かもっと大きな獲物でも捕まえたってことかな」
>大量の蠅がたかっている。何か入っているのだろうか……
>嫌な予感がよぎる……
千枝「これ使ったのって、生田目さんたちなのかな……?」
陽介「どうする? 中確認してみるか?」
>2人の表情は固い。自分と同じく何か嫌な予感がしているのだろう。
>確認してみよう…。
陽介「相棒、一緒に確認しよう。里中はそこで待っていてくれ」
千枝「わ、わかった」
>グラウンド・オーブンに近づいていく。何かの腐臭がする…
>グラウンド・オーブンの近くに何かの血の流れた跡がある。
>何が入っているか確認しよう。
ガサガサ……。
陽介「……!! こ、これって」
>手だ……ところどころ指が欠損した人の手。
>……ほとんど白骨状態だが肉が少しこびりついている。
陽介「あ、相棒……吐いたら悪い」
>安心しろ。俺も似たような状態だ。
陽介「問題は……この手の持ち主だよな」
>さらに草をどけていく。
>……? 何か大きいモノが下にある。
>!!!!!!!!
陽介「う、うわぁあぁあぁあぁぁぁあぁっ!!!!!」
千枝「ど、どうしたの?」
陽介「里中来るな! 絶対にくるな!」
>堂島さんの頭部がゴロリとでてきた。
>首元と耳に歯形がくっきりと残っている。食いちぎろうとした痕だろう……。
>脳天から鼻の下までひとつの刃筋で骨諸共大きく切り裂かれていた。
菜々子は誰が養うのか(´;ω;`)
番長の嫁さんか
>吐き気が込みあげてくる…。
陽介「き、きっと自分が死んだことすらわからなかっただろうな……」
陽介「もう見るのはやめよう……」
>陽介は草をかけて遺体を隠した。
陽介「もう行こうぜ……相棒」
>押し寄せてくる吐き気を堪えて遺体に背を向けた。
>堂島さん……
千枝「な、何があったの?」
陽介「……相棒の、おじさんの死体だ」
千枝「ひっ……ば、番長くんの?」
>……確認したから間違いない。
千枝「番長くん……」
陽介「……相棒、今は場所を変えて情報を整理しよう」
千枝「花村! そんな言い方」
陽介「……考えていればその間だけでも忘れられる。
今ここに留まることは得策じゃない。早く移動しなければ命が脅かされるかもしれない」
>ああ、そうだな
陽介「……あとで泣けばいいさ。今だけ我慢してくれ。わりぃこんなことしか言えなくて」
>いや、ありがとう。
………
……
陽介「とりあえずここら辺でいいかな」
>ああ。情報を整理しよう。
陽介「堂島さんは、生田目と一緒に行動してたよな?」
>ああ。食糧チームだ。
陽介「さっき会った生田目……異常に痩せてた」
千枝「それってもしかして……」
>遺体の状況から考えてもそうだろう。餓えた結果、殺して喰った……。
千枝「うっ……」
陽介「無理かもしれねぇけどできるだけ想像しない方がいい」
>だけど不自然な点がある。おじさんの顔……そこまで痩せていなかった。
陽介「……! そういえばそうだった」
千枝「どういうこと?」
>お互いに行動して、餓えていたのならおじさんも生田目のように痩せていなければおかしい。
千枝「あ、そうか」
陽介「どういうことだ……?」
>生田目だけに何かが起こったと考えるべきだろう。
千枝「何か、か。そういえばどうして番長くんのおじさんだってわかったの?」
>なぜか頭だけ食べられていなかった。
陽介「あの感じ……きっとためらったんだろうぜ」
>だけど、一度喰ってしまえば次はもう躊躇わないだろう。
千枝「食屍鬼……グール……」
陽介「まさか、これもゲーム主催者の思惑通りだっていうのかよ」
>クマの警告が蘇る。
――クマ『最後に食料を選んだ連中クマ。こいつらには近づかない方がいいクマ~。
なんでかはまだ言えないクマ。でも中盤以降は絶対に近づかない方がいいクマ』
>そういうことだったのか?
千枝「ちょっと待って。でもそれっておかしくない?」
陽介「何がだ?」
千枝「生田目は誰かと一緒にいたんだよ?
あのもう一人が番長くんのおじさんじゃなかったら誰だっていうの?」
>そういえば。あれは一体誰なんだ? 体格的に男だと思うが今では自信がない.。
>ボロイ布のようなものを日除けに使っていたせいで誰かわからなかった。
陽介「でも死体は間違いなく本物だったぜ」
千枝「それに一緒に行動するっていうのもおかしいよ」
>あの生田目と一緒に行動できるような人物…。
陽介「それこそグールだぜ」
千枝「同じようになった人……?」
>わからない……。
ちょい待ち。
体調不良だ。すぐ戻る。
千枝「あ、そういえば、一応これ拾ってきたんだけど……」
>ゲーム機だ。
陽介「これは……堂島さんの?」
千枝「多分。電源つけて第一CPのメッセージ確認すればだれのものかわかると思うけど」
>つけてみよう。
千枝「わかった」
パチ。
千枝「ひゃっ!」
>どうした?
千枝「画面いっぱいの大きさでこれが……」
『BAD END』
陽介「ふざけんな! 何がバッドエンドだ!」
>でもこれで一つはっきりした。
>ゲームの主催者は俺たちを間違いなく監視している。
千枝「これ、他には何も映さないみたい」
千枝「役に立ちそうにはないけど……どうする? 持っていく?」
>どうしよう。
①荷物になるだけだ。捨てていこう。
②念のため持っていこう。何が役に立つかわからない。
>>624
2
>持っていこう。
千枝「分かった。最初も番長くんが壊れたゲーム機捨てないでおこうって言ってくれたおかげで役に立ったしね」
>千枝はおじさんのゲーム機をバッグにしまった。
>これからどうしようか。
陽介「アイツらもいい加減遠くに行ってるだろうし、そろそろ第6CPに向かうべきじゃないか?」
千枝「でも、あたしらが第5CPから第6CPに向かってるときみたいに、来た道を戻ってくる可能性もあるし」
陽介「だからってこの場に留まってることだって危険だと思うぜ」
千枝「何をしてもリスクはあるってわけね……」
>同じリスクがあるなら進もう。
千枝「わかった。番長くんがそう決めたのなら従う」
陽介「ああ」
千枝「それにしても、危険な哺乳類ってこういう意味だったんだね……」
陽介「俺は同じ人かどうかももう疑ってるぜ」
>空気が重い…だが進んでいくしかない。
>周りを警戒しながら歩いていく。
陽介「強制的に、ルール追加かよ……」
千枝「どういう意味?」
陽介「アイツらに見つからないように歩いていきましょうってね」
千枝「ああ……そういうことね」
陽介「まさか、狩られる立場がこんなに怖いものだとはなぁ…」
千枝「うん……とっても怖い」
>警戒して進んでいるものの、今の俺たちにできることは、出会わないように祈るだけだ。
>必要以上の言葉を発することなく3人とも歩いていく。
>黙っていると、あの惨状が蘇る。
>おじさん……。
千枝「番長くん……これ」
>ハンカチ?
千枝「泣いてるよ……」
この時間で急に書き込みなくなったらサルだと思ってくだちい
>……ありがとう。
陽介「第6CPまであと少しだから」
>ああ。頑張ろう。
…………
……
足立『やあやあ! よく来たねぇ! ここは第6CPだよぉ~』
>軽快なサンバのリズムと共に足立さんが画面に現れた。
足立『ゲームもいよいよ佳境って感じかな? 僕はいつだって君たちのこと見守っているからねぇ!
ゲームの中からだけど! あ、これ笑うところね』
千枝「……あたし現実の足立さんも嫌いになりそう」
陽介「ああ」
足立『ここではぁ。この足立さんから耳寄り情報を教えちゃいまぁす! どう? いいでしょ? 嬉しいでしょ?』
足立『多分みんな知らないことなんじゃないかなぁ。心して聞いた方がいいよぉ。
言うよ? いい? 準備はできた? お風呂はいった? 歯磨きはした? アハハ! これも笑うところだから!』
>この勿体つけ方に悪意を感じる…。
千枝「くあー!! 腹立つ!」
足立『あ、じゃあそろそろ言うからね。いい? メモの準備はした?』
足立『実はなんと……コアラとウォンバットってもともとは同じ生き物だったんだって!
アハハハ! すっごいよねぇ!』
陽介「……ぐっ……ぐうううううううう!!」
千枝「は、花村。怒りたい気持ちは痛いほどわかるけど! ゲーム機投げようとしないで!」
陽介「こんなくだらない情報を掴むためにここまで来たってのかよ!」
>足立さんは生物の起源について話してる。表情も完全にこちらを嘲弄している。
足立『きっと君たちもゲームの中の僕に感謝してるんじゃないかなぁ』
陽介「誰がするか!」
足立『あ、そうそう。ゲームといえば僕も今君たちが持ってるハードと同じもの持ってるんだけど。
外で暇なとき便利だよねぇ。今どき電池だけど20時間持つし。外で切れても変えればいいだけなんだからさ』
足立『あ、そろそろ時間だね! 生き残るためには持ってるアイテムフル活用してねぇ。
すっごくお得な耳寄り情報でした! じゃあねぇ』
>画面が暗転した。
陽介「ふざけんな!」
千枝「ねえ……本当に役に立たない情報だったのかな」
>ああ、何か違和感を感じる。
陽介「感情的になりすぎて細かく聞いてなかった……」
千枝「なにかこう……前聞いたときと違うこと言ってたような」
陽介「そんなこと言っても、生き物の起源がどうとか生き物の雑学がどうとか。
挙句の果てにはゲームだぜ?」
>……! ゲーム! それだ!
陽介「?」
>ゲームの駆動時間だ。最初の説明のときを思い出してほしい。
千枝「たしか……直斗くんのものに出てたやつだっけ?」
>千枝がメモをぱらぱらとめくっている。
千枝「ん~……あ、これだ。『動作時間は10時間』
あれ? 足立さん20時間って言ってなかったっけ?」
>何か意味があるのかもしれない。
>それともうひとつ気になることを言っていた。
陽介「あったか?」
>ここにきて、あれだけアイテムの仕様を念押しするのは不自然だ。
仕様→使用で
誤字
>もう一度みんなが持っているアイテムを確認しよう。
陽介「わかった」
>各自アイテムをひとつずつおいていく。
【アイテム一覧】
小型の鉈…1
ライフツール…2
マッチ…2
ナイロンの釣糸…1
プラスチックの食器セット…1
蠅除けネット…2
受信機…1
コンドーム…1(半ダース)
スネーク・バイト・キット…1
特殊警棒…1
催涙スプレー…1
・
・
・
etc
千枝「花村の取ったものとあたしたちの取ったモノ結構被ってたんだ」
>この中でまだ使っていないものは……。
千枝「スネークバイトキット、これ花村のやつね」
陽介「ああ」
>重要度は確かCだったが……。
千枝「あとは警棒と、催涙スプレー……」
陽介「まあ戦ってないからな」
陽介「当然コンドームもだな」
千枝「あ、当たり前じゃない! 水筒もあるんだし!」
陽介「何焦ってんだよ……」
千枝「ご、ごほん。あとはー……あ、これだ高性能受信機」
陽介「なんでそんなもん取ったんだ?
電池はアイテムの中になかったからゲームカセットの使わなくちゃいけないって分かってたはずだろ?
だからみんな敬遠してたわけだし」
>だが、重要度は最高に近いAAAが記されていた。
陽介「……わからん。無線機ならお互いに連絡取れるんだろうけど、何を受信するんだこれ?
チューナーもついてないから単一電波しか受信できないだろうし」
千枝「ねえ。そろそろ食糧取らないとマズイ気がするんだけど…」
>隠れながら進んだせいでほとんど食糧を採れていなかった。
>気づけば日が傾きはじめている。
>受信機の機動実験もしてみたかったがそれもあとだ。
陽介「よし、早く探そう。日が落ちたら本当に何も取れない」
>急ごう。
……
…
――翌日
>昨日は食事の後すぐに寝てしまった……。
千枝「堂島さんのこともあったし、疲れてたんだよ」
陽介「第7CPってどこなんだ?」
>近い。ここからすぐだ。
千枝「最終CPね……」
陽介「出口があるといいな」
>行こう。
>>644
>ゲームカセットの ×
>ゲーム機の ○
ひたすらに誤字が多いのはすまん
だが推敲してたら余計に遅くなるからこのままで行く
……
…
>最終CPについた。
千枝「ここが最終CPね」
陽介「ぱっと見出口はないみたいだな…
これって、アイテムか? これ見よがしにおいてあるけど」
>CPにアイテムがあるのは久しぶりだ。
千枝「双眼鏡みたいだね。120倍まで拡大できると。アイテムリストの評価はAA」
>ずいぶんと豪華だな。
陽介「最終CPにいいもの置いておくなんてタチが悪すぎるぜ」
>嫌な予感がする……。
>ゲーム機をかざした。
足立『やあやあ! よく来たねぇ! ここは第7CPだよぉ~。
ゲームもいよいよ佳境って感じかな? 僕はいつだって君たちのこと見守っているからねぇ!
ゲームの中からだけど! あ、これ笑うところね』
千枝「なにこれ? 第6が第7になっただけじゃん」
陽介「ふざけてんのか」
>動きも全く同じだ。
足立『さてと、ここでCPは終わり。長いことよく頑張ったねぇ! 褒めてあげちゃう。パチパチパチ~』
千枝「ホント腹立つね」
陽介「さっさと出口を教えろ」
足立『CP目指して頑張ってここまできた君たちにご褒美あげちゃう。
これからの行動は自由だよ。もう面倒なCPに行かなくてもいいんだ。よかったねぇ。
あ、でもここから脱走しようとしちゃダメだからね。もしそんなことしたらペナルティあるから。
ついでに簡単な地図もあげちゃう! 流石最終CP、アイテムすっごく豪華だね! よかったよかった!』
陽介「ふ、ふっざけんなよ! 何が自由に行動しろだ! 出口は!?」
千枝「きっと……そんなものないんだよ。ここで殺し合いし続けろって……」
陽介「くっそ!」
>陽介が思いきり壁を叩いた。表情も怒りに満ちている。
足立『ここではぁ。この足立さんから耳寄り情報を教えちゃいまぁす! どう? いいでしょ? 嬉しいでしょ?』
多分みんな知らないことなんじゃないかなぁ。心して聞いた方がいいよぉ。
言うよ? いい? 準備はできた? お風呂はいった? 歯磨きはした? アハハ! これも笑うところだから!』
足立『あ、じゃあそろそろ言うからね。いい? メモの準備はした?』
陽介「また雑学でもたれようってか?」
千枝「これ終わったら、あたし自分の壊れたゲームもっかい壊す……」
足立『もう南のルートに行った人たちと会ったかな? 会ってたら多分ここにはいないよね。
だから次会ったときにはびっくりしちゃうと思うよぉ。前任の彼も警告した多と思うけどできるだけあわないようにした方がいいね』
陽介「は、は? どういうことだよ」
>画面に妖怪の餓鬼のようなキャラクターが出てきた。これは……。
千枝「な、生田目にそっくり」
陽介「やっぱり生田目がああなったのはゲーム主催者の仕業か……!!」
足立『あ、これ一応人間ね。ほら握手握手』
>餓鬼のようなキャラクターは足立にいきなり噛みついた。足立の肘から先が骨になっている…
千枝「ひっ……」
足立『アハハ。困ったねぇ。食いしんぼうさみたいだ。でも君たちだって僕みたいになっちゃうかもしれないんだよ?
でもただの人間はここまでならないよね? なんでこうなっちゃうかというと……答えは食べ物!』
陽介「ま、まさか……」
足立『群生しているもの食べてればよかったんだけどねぇ。アイテムリストの中にドクロマークついてるのあったの憶えているかな?
そう! FSビスケットとビール! 罠、なんて書いてもあったんだからフツーは食べないよね。
まさか、君たちは誘惑に負けて食べたり飲んだりしてないよね?』
陽介「う……ぐ……!」
>陽介の顔が青ざめている。
足立『でもまあ、少しくらいなら大丈夫かな。一口なら効果は全くでないし。
定期的に摂取し続けなければ一時的に症状は出るかもしれないけど、それ以上摂らなきゃ大丈夫! たぶん。
アハハ。個人差があるからね! 僕からはこれ以上何とも言えないなぁ』
陽介「くそ……今の俺は大丈夫なのか?」
>一時、陽介の眼が少し突出していたときことを思い出す。あれが症状だったのだろうか。
千枝「大丈夫だよ、花村。顔つきから全然違う」
陽介「お、おう」
足立『でも、南のルートの人たちはそうはいかなかっただろうなぁ。だって各チェックポイントごとに毎回おいてあったんだから。
アハハハ、獲物は自分で獲ろう! 教訓だねぇ』
>足立さんはいつの間にか半分以上が骨になっている…
足立『まずはFSビスケットの秘密から教えちゃおう! FSって何の略かわかる? わからないよねぇ。
だってわからないようにしたんだから! アハハハ! 南のルートを選んだ人たちにはFamine Saver、飢餓防止って教えたんだけどね。
ぷっ……くくくく……あーっはっははっはっは!! 嘘だよ! 大嘘! 本当はFat Slicer、直訳すると脂肪を切り取っちゃうってこと! あははは!
つまりスーパーダイエット食品ってこと!』
足立『まあ、どんな成分が含まれているか専門的なこと言ってもキミたちピンとこないだろうから、いろいろ薬がぶち込まれて作られてるって思ってくれればいいから。
それでも知りたいって言うならちょっと教えてあげちゃうけど。
ビタミンB群、こいつは脂肪の燃焼を促進する。あとは基礎代謝を上げる甲状腺ホルモン、あと男性ホルモン各種、カフェイン、アドレナリンなんかも入ってるね』
陽介「こ、こいつなんてもん喰わせやがった……!」
足立『あ、あと食べてみたらわかると思うんだけど、一応甘いんだよね。でもそれはエリスリトールとキシリトール。
キシリトールはほぼ全部体外に排出されちゃうし、エリスリトールはいっぱい食べると下痢起こしちゃう! アハハ困ったねぇ!』
足立『だから実質あのビスケットはカロリーゼロ! すごいねぇ。売ったらバカ売れだねぇ。
まあ、薬事法に思いっきり引っ掛かるから売れるわけないんだけどね! アハハハハハハ!!』
足立『このビスケットの一番の問題は甲状腺ホルモンだねぇ。市販されてる甲状腺ホルモンは当然の如く全部使われているし。
昔は、やせ薬として普通に売られていたらしいよ? まあとりすぎるとハゼドウ病に似た症状が出るってんですぐ使用禁止になったけど』
足立『甲状腺ホルモンが何か知らない? 困った子たちだなぁ。よし。特別に教えちゃおう!
甲状腺ホルモンが過剰になると、激しい動悸、手指の震え、下痢、発汗などなど……』
足立『ここで面白いのがさ、食欲が亢進するんだよねぇ。
やせ薬として飲んで食欲増してたら世話ないね! アハハハ!』
>出発してから、しばらくの間の陽介の様子と同じだ…
陽介「くっ……」
ダメだ。寝る。
会社から保守
しゅっしゅ
よし書く。
多分またID変ってる
やっぱ変わってるや
>>715
よし読む
>>665
足立『もし食べてたら、抜けるときに似たような症状でるからね。苦しんでよかったんじゃないかな?』
足立『甲状腺ホルモンを過剰摂取するとガンガン痩せていくんだけど、活動はやたらめったらハイになるんだよねぇ。
むしろハイパーなのかな? かなり怒りっぽくて攻撃的になるんだよ、ほらこいつらみたいにね。あー痛い痛い』
>足立さんの身体は首から上以外骨になっている…。
足立『顔もね、こいつらみたいになっちゃうの。具体的に言うと眼球がどんどん突出してきて、いかにも恐ろしげな顔になるんだよ。
あー、怖い怖い』
>足立さんはへらへら笑っている。
千枝「な、生田目はもしかして……」
陽介「ああ、こいつらの都合であんな姿にさせられたんだ……!」
>陽介の顔に現れていた変化もこれのせいだったのか…。
バセドウ氏病のおれ涙目
>>721
ミス! 脳内補完よろしく!
クリムゾンの迷宮読みたくなってきたな
千枝「花村、何かおかしいところない? 体調悪いとか……」
陽介「今はない……正直言うと出発してから洞窟で下痢するまでずっとこんな感じだった」
陽介「喰っても喰っても物足りなくてさ……」
>今はもう大丈夫なのか?
陽介「あ、ああ。食欲も収まったし大丈夫だと思う」
>顔の変化も落ち着いている。
足立『まあ、FSビスケットの効果はこんなもんかな』
足立『続いてビール! いいよねぇ、ビール美味しいよねぇ。僕も大好きだよぉ。
でもここにあるビールだけは飲みたくないなぁ!』
足立『まあ、未成年だから飲まない、なんてわけのわからない倫理観振り回してないと思うけど。
それでも飲まなかったというなら大正解、大当たり! アハハハ! でも飲んじゃうと思うんだよねぇ。目の前にある貴重な水分なんだから』
足立『雨とか川の水とか飲むよりよっぽど衛生的だもんねぇ』
足立『でもまあ、用心するべきだったよねぇ。缶の底見ればてっきとうに、はんだ付けした跡が見つかったんだけど!
それに味もちょっと苦かっただろうしねぇ。口に含んでも違和感覚えて吐き出すとかもできただろうし。注意一瞬ケガ一生ってね!』
足立『え? なんでかって? 知りたい? 知りたい? アハハハハ! 焦んなくても大丈夫ちゃんとおしえてあげるから!
実はあのビールの中には数十種類の幻覚剤やら向精神薬が入ってたんだよねぇ。
特製ナルコティックカクテル! どんなヤク中でも満足すること請け合い! アッハハハハハハ!!』
>……!
>>725
ステマだから気をつけろ
足立『これはね、とある国で優秀な兵士を作るために調合されたものだったんだけどさ。
失敗も失敗。だーい失敗! 勇敢なる兵士、じゃなくてただの殺人鬼、サイコ・キラーを量産しただけ。
やれやれだね。失敗は成功の母だね。意識の明晰さは保ったまま、良心やら人間らしさを麻痺させちゃったもんだから…‥』
足立『あ、彼らは被害者、社会病質者――ソシオパスだからね。出会ったら優しく介護してあげて! その前に喰われるだろうけど!
アーッハッハッハッハハハ!!』
足立『物事はほどほどに! 教訓だねぇ』
>足立さんは甲高く笑っている…。
足立『あ、そろそろお別れかな。僕も喰われちゃうし』
>足立さんは顔の半分以上を骨になっても喋り続けている…。
足立『さあ、最後まで頑張ってねぇ。さよーならー』
千枝「消えた……」
陽介「うっ……うぉえぇええぇええぇ」
>陽介が盛大に吐き出した。
>自分の食べさせられたものに嫌悪感を覚えたんだろう…
千枝「花村……」
>初めからこうなることは決まっていたんだろう…。
千枝「生田目さん……食糧チームがこうなることは主催者側は最初から想定済みだったんだね……」
陽介が下痢してなおったんなら
なんで生田目はグールになっちゃったの?
>>735
ずっとビスケット食べて、ビール飲んだから
あだっち食われながら説明してたのに涙目
千枝「でも、堂島さん……番長くんのおじさんに顔変化してなかったってことは……」
>きっと食べなかったんだろう。ビスケットもビールも…。
千枝「あたしたちの警告……ちゃんと受け取ってくれたんだ」
>ここからは予想だけど……。
千枝「うん。聞かせて」
>おじさんはきっと、生田目にビスケットをあげたんだと思う。
>目の前で体調不良と空腹を訴えて、痩せていく生田目にできるだけ高カロリーのものをあげようって。
千枝「普通に考えたらただのビスケットだもんね……」
>飲み物も水より衛生的だと思って、ビールだったんだと思う。
千枝「だけど生田目さんは健康になるどころか、どんどん痩せて顔も変っていった……」
>そこで、何かいざこざがあったんだろう。食べ物が少ないとか。
千枝「そして……生田目さんは堂島さんを……」
>……たぶん。
千枝「うっ……うううう……ううううううう!!」
>くそっ……。
陽介「……生田目は最初からグールの役回りを押し付けられてたって訳か」
>大丈夫か?
陽介「ああ……」
千枝「もしかしたら花村もああなってたかもしれなかったんだよね」
陽介「考えただけでぞっとする」
>これからどうしようか…
陽介「見つからないことが前提として……」
千枝「彼らが餓死するのを待つっていうのが一つね」
陽介「もう一つは他チームと合流してあいつらを倒す、ってのもある」
千枝「少なくとも、あたしたちだけで立ち向かうっていうのは賢い選択じゃないと思う」
ナオトンが無事だといいが
陽介「アイツらと交渉してみるっていうのも論外だよな」
千枝「一番現実的なのはこの情報を見せて、他チームと合流するっていうのだけど」
陽介「どこにいるかもわからないしなぁ。闇雲に歩き回るのも得策じゃない」
千枝「生田目さんたちに会う可能性もあるしね……」
陽介「脱出は不可能、連絡は取れない、不用意に動き回れない。八方ふさがりだ……」
千枝「番長くん……」
陽介「相棒……」
>どうしよう。
①とりあえずここから離れよう。
②あえて見つかるように行動しよう。
③もう一度現状分析をしよう。
④もうなにも分からない……
>>748
③
>もう一度現状分析をしよう。
陽介「って言ってもなぁ」
千枝「あ……そういえばまだ受信機試してなかったね」
陽介「そういえば……もしかしたら新情報が手に入るかもしれないし」
>スイッチを入れてみる。……なにも反応がない。
千枝「番長くん。電池入れなきゃ」
>そうか。だが、余っている電池は…。
千枝「あ、堂島さんのゲーム機!」
>千枝が拾ったゲーム機をとり出す。
陽介「ああ、持ってたな。ホント何が役に立つかわからないな」
千枝「これも番長くんが持っていこうって言ってくれたんだよ」
陽介「流石だな! 相棒!」
>2人とまた少し仲良くなった。
>千枝はこちらを強く意識している。
>陽介はこちらを強く意識している。
陽介「・・・ゴキュリ」
>電池を入れ、スイッチを入れてみる。何も反応がない。
陽介「反応ないな。本当にこれ役に立つのか?」
>たぶん、としか言えないが。
千枝「何か心当たりでもあるの?」
>足立さんはゲームの動作時間が20時間だといっていた。
千枝「だけど、最初の説明では10時間だって言ってたよね? 何か関係あるの?」
>きっと、他に電池を消耗する装置がついているんだと思う。
>それと、謎の受信機。アイテムリストに電池がないことから電池はゲーム機からとるしかない。
千枝「本当なら、起動させるためには自分たちのゲーム機からとらなきゃいけなかったんだ……」
>ああ。つまり受信機を起動させるには、むしろこちらのゲーム機が駆動していては困るような状況なんだと思う。
陽介「……? どういうことだ?」
>おそらくだが、盗聴器が仕掛けられているはずだ。それはすべてのゲーム機に仕掛けられていると考えるのが妥当だ。
>よってゲームと盗聴器を同時に駆動させた場合、この近距離では自分たちの音声を拾ってしまうんだろう。
陽介「な、なるほど」
千枝「盗聴器……」
>千枝。壊れたゲーム機を貸してくれないか? 入っていないか調べてみよう。
千枝「……! う、うん!」
>ゲーム機のカバーを外す。
陽介「……素人目にもわかるなこれ。盗聴器かどうかは分からないけど
完全にゲームには不要な機械だ」
千枝「これが……盗聴器……」
>実験してみよう。
千枝「実験?」
>幸いこちらはゲーム機から電池を抜かずに生きているものが2つある。
>だから起動させてみて、受信できるか確かめてみよう。
陽介「ああ、俺のと相棒のやつだな」
>近すぎると、ハウリングを起こすかもしれない。少し離れる。
>手をあげたら電源を入れてくれ。
陽介「ああ」
タッタッタ―――サッ。
チュイイン……ガガ。
陽介『どうだ? 聞えるか?』
>陽介の声が鮮明に聞こえる。間違いなさそうだ。
陽介『面と向かっては恥ずかしいけどこれなら・・・お、俺さ、相棒のことが』
紅茶入れてた今から書く
>>1は明らかに紅茶を飲み過ぎ
そろそろ目が飛び出てきていると見た
TEAS' TEAのミルクティウマー(ステマです)
千枝「本当に盗聴器だったんだ」
陽介「でも、盗聴できる距離ってどんなもんなんだろうな」
>わからない……
――ガガ。
生田目『おい……本当にこっちなんだろうな』
千枝「こ、これ、生田目さん!?」
陽介「声もしゃがれて変わっている……声帯がイカれたのか……」
>かなり鮮明だ。まさか近くにいるのだろうか。
千枝「ち、近く!?」
陽介「ヤバイんじゃねぇの!?」
生田目『そもそも、お前が取り逃がすから悪いんだからな』
??『うるせぇ』
>声がしゃがれていて誰かわからない。だが男のようだ。
??『とにかく強襲すればいいんだろ』
生田目『武器は?』
アワワワ
残りの男というと完二と直人か
>>777
おい、きさま食ってやろうか!
??『さあ。スタンガンとスリングショットじゃないか?』
??『どっちにしてもアイツには使いこなせねぇよ』
生田目『……ちっ』
千枝「これって……」
陽介「誰かを襲う算段をしてるのか……?」
>そのようだ。
千枝「ね、ねえ。もう一人ってもしかして……完二くん?」
陽介「馬鹿な! ありえねぇ! だってビスケットも、ビールも俺たちが独占してたんだぞ!?」
千枝「そうだけど……男の人ってあと完二くんしかいないよ?」
陽介「う……ぐっ!」
>まだ断定するには早いだろう。
生田目『まあ、女一人襲うくらい大したことねぇな』
??『ああ』
>>784
お前…原作未プレイもいるかも知れないのに!?
生田目『私は、絶対に生き残る。……なんてもうどうでもいい。人を喰いたい』
??『ああ。だけどもう餓えることはまっぴらだ。腹が減った』
>現在地をどうか言ってくれ……!
生田目『とにかく挟撃すればいい。それで終わりだ』
??『ああ』
>それっきり会話が途切れた。
千枝「だ、誰を襲うつもりなんだろう……」
>スリングショットとスタンガンを持っている人……。
千枝「両方最初の分配のときにはなかったね」
陽介「途中のCPで手に入れたか……最初から隠していたか」
>武器ルートの女性……りせ……!
千枝「ねえ、ここでもしりせちゃんがあいつらに喰われたら……」
陽介「武器も奪われるし、何よりりせちーを死なせるわけにはいかねぇ!」
>だがアイツらは一人と言っていた。完二はどこに行ったのだろう……やはりもう一人は完二なのか?
千枝「信じたくないけど……その可能性が高そうだね……」
直斗仲間になった直後位を想定してる
>>789
把握
>このまま受信機を付けたまま移動したいが……電池が不安だ。
千枝「あたしのは電池ないし……」
陽介「安心しろ、相棒。俺のがある。このゲーム機ほとんど使ってねえからな」
>……! いいのか? 電池を抜いたらすべてのデータが消えるんだぞ?
陽介「大した情報も入っちゃねぇし大丈夫だって」
>助かる。
千枝「じゃあ早く出発しよ! りせちゃんが殺されちゃう!」
>きっとあいつらの口ぶりからして近くにいるはずだ。
陽介「急ごう」
>受信機からは2人が歩いているであろう音だけが聞えている…
陽介「くそっ……場所が分からねぇ」
千枝「待って。 よく聞いて」
ザクッ、ザクッ、ザクッ。
陽介「2人の歩いてる音だけしか聞こえねぇ」
千枝「しっ……この地面……草むらじゃないね」
>砂礫か何かの上を歩いている音だ。
千枝「この砂の音……第5CPから第6CPに行くときになかった?」
>初めて変わり果てた生田目を見つけたところか。
千枝「うん……」
陽介「だけど第3から第4に行く最初の方もそうじゃなかったか?」
千枝「あ……」
>くそ。どちらかわからない……
これさー俺が書くの遅いから悪いんだけどさ。
原作後3分の1くらいあるのよね。このスレで終わるかわからん。
最期の方駆け足になるかも。
生田目『おい、これ』
??『赤い光……チェックポイントか』
生田目『……カセットを変えてください? 意味不明だ』
??『大方情報チームのCPだろうぜ。
他のやつらが簡単に情報を手に入れることができちゃ情報の価値も激減だからな』
生田目『なるほどな』
??『ここでカセットを手に入れたのか、もっと前に手に入れてたのかはわかんねぇけどな』
生田目『……ふん。まあいい。行くぞ』
??『おう』
千枝「CPの近く……」
>今アイツらがいるのは第3CPだ
陽介「その近くにりせちーもいるんだな!」
>ああ、早く行こう!
>第3CPまでは地図を見る限り直線距離で2~3キロメートルだ。
千枝「すっごく長い距離を歩いてたように思うけど……こうして直線距離にしちゃうと案外近いんだ」
陽介「とことんゲーム主催者は俺たちを弄びたいようだな」
>憤るのは後にしよう。今はりせの救出だ。
陽介「ああ」
………
……
>開けた場所に出た。
千枝「さっきから受信機からも歩く音聞えないね」
陽介「もしかして電池が切れたか?」
>いや。電池はまだ生きている。
陽介「ってことは……」
千枝「聞えないくらい遠くに離れてちゃったのかな」
>もしくはゲームの電源を切っているか。
陽介「たぶんそっちだな」
>場所がつかめない……どうすれば。
電源切るとか頭脳派だな
千枝「気づかれたってことかな……?」
>それはないはずだ。情報ルートを辿っている俺たちも盗聴器の存在を知ったのはついさっきだ。
>他のルートを進んでいるチームが知っているはずがない。
千枝「単純に節約ってことね」
陽介「だけどうするよ」
>もう一度考えよう……。
陽介「挟撃するって言ってたよな」
千枝「何でかしらないけどあいつらりせちゃんの居場所知ってるみたいだったね」
>きっと食糧ルートがグールになることを想定している主催者だ。
>なにか他の人たちがどこにいるかわかるようなアイテムを持たせたのかもしれない。
陽介「ちっ……」
>単純に感覚器官がおかしくなってわかるのかもしれないけどな……。
――ガガ。
りせ『はぁっ……はぁっ……! な、なんでアイツが! ほ、他に武器はないの!?』
>りせこの声が!
陽介「おい、ヤバイって! この感じ襲われてるんじゃねぇか!?」
千枝「ううん、きっとりせちゃんだけ気づいたんだと思う。それで何かほかの武器がないか情報を見るために」
陽介「ゲーム機をつけたって訳か」
>だがどちらにしてもマズイ。あいつらはもうりせの近くまで迫っている。
>りせを救出する前にあいつらに発見されるかもしれない。
千枝「ど、どうしよう番長くん!」
>俺たちに武器はない…。闘っても勝ち目はないだろう。
>どうしよう。
①とにかく走り出す。
②自分たちに注意が向くように大声を出しながらりせを探す。
③もう一度受信機に耳を傾ける。
④どうしようもない見捨てる。
>>813
③かなぁ
>りせの場所を特定しなければ助けることができない。もう一度受信機に耳を傾けよう。
千枝「そんな悠長なことして大丈夫?」
陽介「ここは相棒に任せよう」
りせ『はぁ……はぁ……うう……なにもない。なにもない……ここに隠してあった武器もとられちゃってるし……』
りせ『うっ……うううっ…なんであたしがこんな目に……助けて……誰か助けて……セン……パイ……』
>りせのすすり泣く声が聞こえる…
千枝「番長くん!」
>千枝。地図を!
千枝「ここが、武器チームの各CP……隠すならきっと最初に取ってきたもののはず!」
>というと第1CPから第2CPの間か!
陽介「ああ、俺たちもそうした。そうに違いない」
>急ごう!
陽介「運が良ければ、リセチーのおしっこの音が聞こえるかも知れねぇ」
陽介ひくわー
――ガガ。
生田目『おい、ここら辺じゃねぇのか』
??『ここら辺を拠点にしてたんだがな……』
生田目『……? 木の実の種? まだ湿ってるな。唾液か』
??『近くにいるみたいだな』
生田目『探すぞ』
陽介「や、やべぇって! まじでやべぇ! すぐそこにいるんじゃねぇか?」
千枝「でもここから第2CPって1キロ以上離れてるよ!?」
>急ごう!
りせ『ううう……どうしよう……どうしよう……どうしよう…』
生田目『ここか?』
りせ『……!』
生田目『おかしいな……ここら辺にいると思ったんだが』
千枝「ね、ねえ!」
>急げ、急げ!
でも、急いでいったら鉢合わせするんじゃ・・・
>音声がダブって聞こえる。
千枝「これって2人がすぐそばにいるってことだよね!?」
陽介「くそっ! くそぉっ!! りせちーが喰われちまう!!」
『ガサッ』
生田目『そこか?』
??『おい』
生田目『なんだお前か』
??『そっちにはいなかったのか?』
生田目『ああ』
千枝「……? どういうこと? 何言ってるの?」
陽介「さっき挟撃するって言ってただろ。だからお互いに真ん中で鉢合うようにしたんじゃないか?」
千枝「あいつらの思惑が外れたってこと?」
>だが音声がダブっている。近くにいることは確実だ。
完全にモンスターエンジン
生田目「暇を持て余した」
??「食人鬼達の」
生田目・??「「遊び」」
千枝「ここでりせちゃんも食べられて、武器まで奪われたら……」
>いよいよ勝ち目はなくなる。
陽介「そんなこと抜き差し無しでりせちーを助けないと!」
>だが……もう……
生田目『おかしいな……隠れられる場所なんてなさそうなのに』
??『もう一度あたりを探すぞ』
生田目『フン』
りせ『ううう……こ、怖い……怖いよ……でもここはやっぱりあいつらも意識の外みたい……』
千枝「意識の外……?」
陽介「どこにいるんだ?」
>意識の外……
三人で芝居してたとかじゃねぇよな
マヨナカテレビ設定きたか
>>833
怖いww
千枝「わかんない……」
>陽介はどこにアイテムを隠していたんだ?
陽介「隠したってより、普通にCPにおいていっただけだしなぁ」
>そうか……。
>意識の外…。
陽介「意識の外ってことは、あいつらが思いもつかないような場所ってことだろ?」
>この状況でそんなことがあるか?
千枝「うーん……」
りせ『大丈夫だよね……ここまでなら大丈夫だよね……』
生田目『ちっ見つからねぇ』
??『……』
>どこだ?
陽介「ここまでならってどういうことだ?」
千枝「……」
>……! まさか!
千枝「ど、どうしたの急に?」
陽介「何キョロキョロしてるんだ相棒?」
>ルールを覚えているか?
陽介「ルールってどの?」
>違反行為の部分だ。
千枝「岩山に上らないこと、脱走しないこと、だっけ?」
>それだ。りせは岩山やそれに近いところの中腹にいいるんだと思う。
陽介「そうか。登ってはいけないのルールのせいで上は死角だ」
>きっとりせは、何かのきっかけである程度登ってもペナルティがないことに気付いたんじゃないか?
>たとえば猛獣や虫に襲われて高いところに行ってしまった。しかしペナルティはなかった。
千枝「だから今回もある程度のところまで登って身を隠した……!」
陽介「ここら辺で岩山があるのは」
>あそこだ!
陽介「だけど奴らまだうろうろしているぜ?」
千枝「諦めることもしないと思う」
>場所が検討ついたのに、動くことができない……!
>どうしよう。
①大声をだし、奴らがこちら呼び寄せて、そのうちにりせの場所へ向かう。
②見殺しにする
③俺がおとりになる
④誰かをおとりにしてそのうちに救出を。
>>846
1
場所の検討が、の間違い
>ここからあそこまで距離がある。
>だからここで大声を出して、まず奴らをこっちにおびき寄せる。
>奴らがこちらに向かってくる間に迂回し、りせの元へ向かう。
千枝「危険すぎる!」
陽介「正気かよ、相棒」
千枝「それに奴らがこっちにくる確証もないんだよ!」
>奴らは俺たちがりせを助けに来たとは思っていない。
>だから助けを求めるような大声を出せば、いいカモが来たとりせよりもこちらを優先する。
>食欲が優先だからな。
千枝「そうかもしれないけど……」
陽介「あいつらがすぐここまでくる可能性もあるぜ?」
>岩山からここまでは500メートルほどだが…
――ガガ。
生田目『やはりここら辺にいるとしか思えないな』
??『……』
>マズイ。奴らが気づくのも時間の問題だ……
りせ『うう……』
>音声がダブっている。
千枝「ってことは今アイツらはあそこにいるわけね」
>やるぞ!
陽介「ま、マジかよ」
>やるなら今しかない。すぅー……
千枝「待って! あたしがやる。女の方が声が通るはずだから」
陽介「さ、里中?」
>……頼んだ。
千枝「すぅー……誰か! 助けてくださぁいっ!! ここにいまぁす! 助けてくださぁい!!」
――ガガ。
生田目『なんだ?(ぇてくだぁい……)』
??『ククク……何でもいいじゃないか。獲物だ』
>千枝の声が生田目のところから聞こえる。
千枝「さあ、行こうっよ! ここからは時間との勝負だから!」
うご…大事なところで誤字…
保守が必要な時間帯になってくるけど
残りレス数厳しそうだな
千枝「きっと奴らはまっすぐこっちにくる!」
陽介「くそ!」
>行こう!
――
――ガガ。
りせ『な、なんだったの? さっきの……』
>より音声が鮮明になる。
陽介「頼むぜー頼むぜー、あいつらまっすぐさっきのところ行ってくれよー……」
千枝「今は早くいくことだけ考えて!」
ダダダダッ!!
――ガガ。
生田目『どうする? まずは友好的に近づくか?』
??『みつけたら問答無用でぶっ殺す。それでいい』
陽介「こえー、こええよ。あいつら。なんてこと話してるんだよ!」
千枝「見つかったら確実に終わりね…」
>>858
俺もいい加減飯りたいしね
ダダダダダッ!!
陽介「ここか!」
>上だ!
千枝「! りせちゃん!」
りせ「ひっ……! せ、センパイ……?」
>りせ! 逃げるぞ!
りせ「で、でも! 先輩達もあたしを殺そうとここに来たかもしれないじゃないですか……!」
>確かに殺さないなんて証明はできない……でも今だけは信じてくれ! あいつらが戻ってきてしまう!!
千枝「りせちゃん!」
陽介「りせちー!」
りせ「う……うううう………わかりました……どうせバレたんです。降りていきます」
>ありがとう。
りせ「う……ううう……ううううう」
りせ「せんぱぁぁぁい!!! こわ、怖かった……怖かった……ううう」
>りせに思い切り抱き着かれた。
>りせは強く意識している。
>陽介がこちらを睨んでいる
菜々子「菜々子にはお兄ちゃんとお父さんがいるから大切な家族があるから幸せだよ(o^ω^o)
お父さん早く帰ってこないかな…」
番長「………………」
>千枝の視線を感じる…。
>陽介の視線を感じる…。
千枝「ご、ごほん。いい! あいつらもすぐ戻ってきちゃうから」
陽介「そ、そうだそうだ! そんなことしてる場合じゃねぇ!」
>それでもりせは自分の胸で泣き続けている。
――ガガ。
生田目『おい、どこにもいねぇぞ』
??『……』
生田目『おおい……』
??『まさか……やられた!!』
生田目『あん?』
??『俺たちをおびき寄せるための罠だ! クソがぁ!!!! 絶対見つけてぶっ殺してやる!!』
生田目『とりあえず、さっきのところまで戻るぞ!』
『ダダダダ』
陽介「や、やべぇ! バレた!!」
千枝「逃げなきゃ!!」
千枝「で、でも4人だとさすがに目立ちすぎるよ!?」
陽介「どうする!? 二手に分かれるか!?」
>どうしよう。
①全員バラバラで逃げる。
②それでも全員で逃げる
③千枝と逃げる。
④陽介と逃げる。
⑤りせと逃げる。
>>874
まあ>>1は飯食ってくれよ
FS紅茶飲んで残りも頑張ってくれ
2で
ちゅーところで飯
1時間後くらいに戻る
紅茶入れてから書く
>>873
>バラバラになるのはマズイ! 一緒に逃げるぞ!
千枝「……うん! 番長くんがそういうなら!」
陽介「走るぞ!」
りせ「うん!」
――ゥゥゥウオオオオオオオ!!!
>獣のような雄叫びが後方から聞こえる……
陽介「はええよ!!」
千枝「姿ばれたら終わりよ! 全速力で走って!」
>そっち開けた場所に出てしまう! こっちだ!
次スレどうすんすか
>>906
そんとき考える
陽介「くそぉ!! いつまで走っても声が聞えなくなんねぇよ!!」
>変わらず後ろからは叫び声が聞こえている…。
千枝「今は走る!!」
りせ「もー!!」
――ガガ。
生田目『どこ行きやがったぁ!!』
??『うるおおおおオヲををおおお!!』
―――おぉぉぉ……
>遠くからこだましている。
陽介「もしかしてあいつら別の方向行ったか!?」
千枝「でも、気を抜けない。今はできる限り離れる!」
……
…
陽介「はぁ、はぁ、はぁ……」
千枝「ど、どうにか撒いた……?」
りせ「わか、わかんない……」
――ガガ。
生田目『ど……だ……くっ……やる……』
??『ぜっ……い……く……る……ぶっ……』
>不鮮明な音声だ。かなり離れたということだろう。
陽介「よ、よかったぜ……あいつら違う方向にいったってことか」
千枝「でも、今夜はたき火とか間違ってもできないね」
りせ「うん、火って結構遠くからでもわかるから」
>そういえばここはどこだろう。
りせ「ごめんなさい。あたしは分からないです」
千枝「あれ……? ここって……」
陽介「第4CPの近く?」
>また戻ってきてしまったのか…
千枝「あ、でも待って! ここ第4ってことは」
陽介「あのプールみたいなところがあるな!」
>……!
千枝「そ、そこにいこ? あそこならきっと見つからないから!」
陽介「でも、もしあいつらがあそこに来たら袋の鼠だぜ?」
千枝「でも……」
>どうしよう。
①以前水浴びした場所に行く
②今はもっと離れよう
>>913
1
>あそこへ行こう。そろそろ休憩もとりたい。
陽介「相棒あそういうならいいけどよ……」
千枝「やた!」
りせ「……? 話が見えないんですけど……」
千枝「行けばきっとわかるから! りせちゃんも喜ぶと思う!」
>とにかく行くなら急ごう。とどまっていることが一番危ない。
……
…
――岩のドーム内。
りせ「わぁ……!」
千枝「とりあえず一息つけそうだね」
陽介「つ、つかれたぁ……」
>全員へたり込んでいる。
千枝「休んだ後、情報整理しよ」
>ああ。……疲れた。
陽介「多分身を隠すことはできると思う」
>食糧をとりに出たいが、一度入ったからには出ない方がいいだろう。
陽介「だよなぁ。出るなら二度と戻ってこないくらいの覚悟はほしいよな」
千枝「うん……」
りせ「あの……4人が全員満足するほどじゃないけど、ちょっとなら」
>りせのバッグから木の実が出てきた。
陽介「り、りせちー!」
りせ「今日はこれで……」
>ありがとう。
りせ「あの……何がどうなってるか。どうして先輩たちはあそこに?」
>りせに事情を説明した。
りせ「そう……なんですか。出口はない……」
>ショックを隠せないようだ。
千枝「りせちゃん。今、何か武器持ってない?」
りせ「武器ですか? スリングショットとスタンガンくらいですけど」
千枝「他の武器は?」
りせ「それは……」
千枝「もう隠しごとは無しだよ。あたしたち武器隠してたのだって知ってるんだからね」
りせ「はい……最初に分配で受け取った武器以外にあたしたちは武器を隠しておきました」
りせ「最初の分配で受け取った武器は2人で平等に分けました。それが催涙スプレーと飛び出しナイフです」
りせ「あたしと完二はCPから武器をとって戻っていったんだけど……
みんなの中にシャドウがいるんじゃないかって思って」
りせ「だから。さっきあたしがいるところに隠しておいたんです。
上るのは禁止されてたけど……あたし蛇に驚いちゃって。
ルールも忘れてどんどん上に登って行ったんです」
りせ「そのあとルールのこと思いだして。どんなペナルティだろうって震えてたんですけど
結局ペナルティは何もありませんでした」
>そこである程度登っても大丈夫だということを知ったのか。
りせ「はい」
りせ「だから、他のみんなは分からないだろうって思って、あそこに完二と武器を隠したんです」
りせ「隠した武器は、山刀、スリングショット、スタンガン、ボウガン……その4つのうち、みんなと別れた後にスリングショットとスタンガンだけ回収しました」
ペルソナ4やったことないからキャラ紹介眺めてみたけど
主人公は名前が別にあるみたいだったがあだ名か何かなの?番長っての
りせ「山刀とボウガンは本当に万が一のとき……戦闘になりそうなときに取りにこようって」
>警棒は?
りせ「警棒は……第3CPのアイテムだったんです」
りせ「そのあと、先輩たちに会って……食糧を分けてもらったんですけど」
>あのときすごい怒声が聞えたな……。
りせ「そこで完二と喧嘩になりました。あたしは食糧を計画的に食べるべきだって。
完二はこうやって、木の実のビジュアルが分かったんだからまた採ればいい。全部食べてしまおうって」
りせ「でもそのあと、仲直りしてまた次の場所に行きましたよ」
りせ「問題は第4CPに行った後です」
りせ「完二が食糧取ってくる。そういって一人で出ていった後……あの豪雨になりました」
りせ「それ以来、完二は戻ってきませんでした」
>……!
りせ「かなり待っていましたけど、完二は戻ってこない……だから、1人で次のCPに行こうとしました」
りせ「第5に行く途中の夜に……犬のようなものがたくさんあたしの方を見ていて
……その時は襲ってこなっかったんですけど怖くなってしまって」
りせ「だから、ボウガンと山刀を取りにあそこまで戻ったら……あいつらに見つかって!」
>>936
フルパラメーターの天然ジゴロさんです
そろそろマズイ
次どうしようかな
こんだけゆるけりゃ70くらいまでここで書くか
そのあと終わらなそうなら立てる
>それで上に上って隠れていたわけか。
りせ「うん……」
陽介「なあ、もう一人って誰だったんだ? 1人は生田目だったんだけど……」
りせ「……」
千枝「りせちゃん?」
りせ「完二……だったと思う」
>だった思う?
りせ「だって! 姿かたちが変わり果ててたんだもの!」
りせ「でも……あれは完二だったと思う」
陽介「たしかに……」
千枝「でも、完二くんならりせちゃんの隠れていた場所わかる気もするんだけど……」
りせ「……!」
陽介「そうだなぁ」
>たしかにそうだ。
生田目は声が変わっててもわかるのに生田目より仲良いはずのもう一人は誰かわからないという不思議
生田目はよっぽど変な話し方だったりするんだろうか
はい次。
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