女P「日曜朝の!」 千早「765ごはん」 (28)
ナレーション『次回もお楽しみに!』
小鳥「あぁー、やっぱりあの怪人の正体はリョウだったかぁ。これはこの後のトーマとの絡みに期待ね」
小鳥「……さて、いつもならここでこのままプ○キュアを見始めるところだけど、今週からは違うわ」チャンネルピッ
TV『――』
女P『ご飯に納豆、味噌汁冷奴♪』
千早『醤油に豆乳、枝豆きな粉♪』
Pちは『イェイ!』
テロップ『「今日の765ごはん」このあとすぐ!』
小鳥「まさかプロデューサーさんメインの番組が出来るなんてね……」
小鳥(ていうか今のシーンは本編のどこに使われるのかしら)
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千早「日曜朝の新番組!」
女P「今日の765ごはん、始まりまーす!」
女P「いやね、まさか自分がメインの番組が作られるなんて思いもしなかったわけなんだけども」
千早「この番組は、毎週765プロのアイドルが入れ代わり立ち代わりプロデューサーと料理を作るという番組です」
女P「記念すべき第一回のゲストは、765プロが誇るクールビューティー、歌姫『如月千早』です」
女P「私が育てた」
千早「ええ、今の私があるのは、プロデューサーのお陰です」
女P「うん、見事なボケスルースキル」
女P「因みに第一回のテーマは『朝ごはん』ということで、千早は昨日から私の家に泊まり込みです」
女P「羨ましかろう? ファンの諸君」←編集カット
千早「で、今日は何を作るんですか?」
女P「ん、決めてない」
千早「えっ」
女P「そういう番組だから」
千早(良いのかしら……それで)
番組P(これでいいのだ)
女P「あ、因みにスタッフも泊まり込みなので全員女性です。我が家が何故か女の園に」
女P「じゃあ千早、和食と洋食どっちが良い?」
千早「それは、ごはんかパンか、という意味ですか?」
女P「まあそんなもんだね」
千早「じゃあ、パンで」
女P「オッケー」
女P「じゃあ、ここらでいっちょ」
千早「?」
女P「ミュージックスタート!」チャララー、チャララーチャララーララー
千早「!?」
女P「朝ごはんといえばこれでしょ、「おはよう! 朝ごはん」」チャララーチャララーララー、チャララーララーラ
女P「それじゃあ今日は、この曲になぞらえてトースト、サラダ、オムレツを作っていくよー」
千早「意外と簡単そうですね。番組的にはどうなんですか?」
女P「この番組は基本的に、「素のアイドル」を楽しむ番組だからこれで良いんです、心配ないんです」
女P「じゃあとりあえず一品ずつ作ろうか。千早、包丁使える?」
千早「学校の調理実習で何回か……」
女P「不安だなぁ……じゃあ、手伝うからちょっとサラダ作ろうか」
千早「はい」
女P「材料はこちら、オーソドックスにトマト、キュウリ、あとは適当にレタスとかキャベツとかあるから。あ、サニーレタスあった、これ使おうか」
千早「えっと、グリーンサラダですか?」
女P「そうそう。シンプルイズベスト! 時間の少ない朝にも簡単に作れる優れものだよ」
女P「じゃあ、まずはサニーレタスを食べやすい大きさに切ろう。えーと、まな板と包丁はーっと」ガサガサ
女P「……!」
女P「……あったあった。はい、千早」ゴトン
千早「なんですか今の間は」
女P「諸刃の剣を振るう覚悟はなかった」
千早「?」
女P「なんでもない。じゃあはい、これサニーレタスね。とりあえず一回切ってみようか」バサッ
千早「はい」
千早「」ザクッザクザクザクッ
女P(必死に包丁扱う千早も中々可愛いもんだなあ)
千早「こ、こんなもんでしょうか……」
女P「まあ、サニーレタスは適当な大きさでいいからこんなもんかな」
女P(やや危なっかしい感じもあったけど……)
女P「じゃあ、次はキュウリを小口切りにしていこう」
千早「……小口切り?」
女P「ああ、小口切りが分かんないか」
女P「小口切りっていうのは、こんな感じに切ってくやつ」サクッサクッサクッサクッサクッサクッ
女P「あ、輪切りって言えば分かったか」
千早「……プロデューサー、手際良いですね」
女P「まあ、毎日自炊だし」ザクッ
千早「えっ」
女P「えっ? なんで驚かれたの?」
千早「だってプロデューサー、いつも外に食べに行ってるからてっきり……」
女P「ああ、仕事中のお昼のことか……屋上で弁当食べてるんだよ、いつも」サクッ・・・
千早「屋上で?」
女P「だって、未だに子どもの頃からずっとハム○郎の弁当箱使ってるから、事務所で食べるの恥ずかしくて……」
千早「物持ち良いんですね……」
女P「サイズがね、ちょうどいいんだよ……壊れたわけでもないのに買い換える気にもなれなくて」サクッ
女P「っと、しまった全部切るところだった。はい、じゃあ残り千早よろしく」
千早「えっ、でもプロデューサーみたいに同じ厚さに切ったりできませんよ?」
女P「大丈夫、食べれるなら」
女P(むしろ視聴者も、悪戦苦闘する千早を期待してるはず)
女P(かくいう私もね!)
千早「んっ」ザクッ・・・ザクッ・・・
女P「焦らなくて良いぞー、怪我したら大変だからな」
千早「ん、くっ」ザクッ
女P「厚さもちょうどいいし、ちょっと練習すれば自分の食事くらいは作れるようになりそうだ」
千早「そうですか?」ザクッ
女P「うん」
千早「・・・・・・プロデューサー、このキュウリの先端ってどのくらいまで切れば?」
女P「切れそうなところまでで良いよ」
千早「はい」ザクッザクッ
女P「・・・・・・」
千早「」ザクッザクッザッ・・・・・・ザクッ
女P「ちょい待ち千早」
千早「なんですか?」
女P「切れるところまでとはいったけど、そんな先端まで挑戦しなくていいから」
千早「でも切れるところまでって・・・・・・」
女P「どっちみちそこまで切ったら厚さは均等にならないから」
千早「そう・・・・・・ですか」ショボン
女P(これは、アレだ。「初めて包丁使って楽しくなってきたけど切るものがなくなってがっかりしてる小中学生によくある」アレだ)
女P「じゃあ、次はオムレツを作るよ」
千早「はい」
女P「さっきサラダの材料のところにあったトマトを、賽の目切りにします」
千早「賽の目?」
女P「こんな感じ」サクッサクッサクッ
千早「あ、四角形に切るんですか」
女P「サイコロ型って言うのかな、そんな感じ」
千早「私がやります、やらせてください」
女P「オッケー。あ、先に聞いておくけど、千早ってバジル大丈夫?」
千早「バジルですか? はい、食べられますけど」ザクッザクッ
女P「じゃあ入れちゃう」
千早「あ、トマトはこんなもので良いですか?」
女P「うん、じゃあそれをまとめてボウルに入れちゃって」
千早「はい」バッ
女P「さて、そしてここで主役、生卵を投入!」パカァッ
女P「今回は二人前だから三つ入れたけど、普段は一人前だから一つじゃ物足りなくて二つじゃ多い微妙な感じ。二人で三つが丁度いいかなぁ」
千早「ていうかさらっと片手で卵割りましたね」
女P「カメラの前だからカッコつけたんだけど、割と普段料理してる人は出来たりするよ、経験の話だけど」
千早「このまえ春香が挑戦して握りつぶしたって言ってましたけど」
女P「あー、想像に難くない光景だ」
―――――
春香「あっ」バリグシャァッ
―――――
千早「そうですね」
女P「さて、その玉子の上からバジルオイルを入れてぇー」
女P「塩コショウ少々」
女P「関係ないけど塩コショウ少々って言いにくいよね」
千早「そうですか?」
女P「是非ともやよいに言わせてみたい」
千早「高槻さんに……」
―――――
やよい「し、塩コショウ少々! 塩コショウ少々! 塩コショウしょうしょしょ!」
―――――
千早「なる程」
女P「な?」
女P「さて、次はこれを混ぜるんだけど……千早やる?」
千早「やります」
女P「はねないように気をつけてね」
千早「シャカシャカシャカー♪」カシャカシャカシャ
女P「……」
千早「シャカシャ……あっ///」
女P「続けて、どうぞ」
女P「あ、スタッフさん? 今の絶対カットしないでくださいね?」
千早「やめてください!///」
女P「あ、カットするなら今のところだけ私に」
千早「プロデューサー!」
女P「混ぜれた?」
千早「はい……///」
女P「いやぁ、視聴者の方々に届けばいいな、今のが素の如月千早、通称ちーちゃんですよ」
千早「///」
女P(可愛い)
女P「さて、じゃあいよいよこいつを焼いてくよ」
女P「フライパンに油を敷いて、っと」
女P「よっ」ジュワジュワジュワジュワ
千早「わっ、バジルの匂いが」
女P「一気に強くなったでしょ? これが好きなんだ」
女P「このタイミングでチーズを乗せるのもありだけど、どうする?」
千早「乗せましょう」
女P「よし、了解」パラパラッ
女P「あとは良い焼き加減になるのを待つだけだから、トーストをセットしておこう」
千早「食パンはこれですか?」
女P「そうそうそれそれ。トースターに入れて、タイマーを2分半」
千早「はい」カチカチ
女P「ん、こっちはいい具合かな……よっ」クルンッ
女P「よし、あとは皿に載せて……」
千早「美味しそう……」
女P「トマトバジルオムレツの完成ですっ!」パンパカパーン
女P「で、さっき切った野菜を皿に載せて……フレンチドレッシングをかける」
<チーンッ
千早「プロデューサー、食パンも焼けました」
女P「よし、このお皿に載せて」
千早「はい……あちちっ」
女P「おっと、気をつけてよ? 火傷したら大変だから」
千早「はい」
女P「……さて、これでトースト、サラダにオムレツが揃ったわけだが」
千早「はい」
女P「なにか足りないと思わない?」
千早「……ミルク、牛乳ですか?」
女P「そう、その通り。しかし私は普段うちに牛乳を置いてません」
千早「そうなんですか? 私はいつも冷蔵庫の中に二本はあるのに……」
女P「そんな千早にいい事を教えてあげよう」
女P「ミュージック、スタート♪」
千早「!?」
女P「忘れず食べよ、今日の朝ごはん♪」
スタッフ一同「ラララ朝だ、ラララ食べよう♪」
千早「!?!?」
女P「和食に洋食、何作るかな♪」
スタッフ一同「ラララ朝だ、ラララ作ろう♪」
千早(微妙に歌詞が違う!)
女P「ご飯に納豆、味噌汁冷奴♪」
千早「えっ!?」
女P「醤油に豆乳、枝豆きな粉♪」
Pスタッフ「イェイ!」
千早「豆だらけじゃないですか!」
千早「ていうかなんですか今の歌!」
女P「うん、いいツッコミだ、千早」
女P「という訳で、うちでは牛乳ではなく豆乳が常備されてます」
千早「どこら辺が「という訳」だったんですか……」
女P「……千早」ボソッ
女P「大豆製品にはな、豊胸効果があるんだよ」
千早「!!!」
女P「私たちには! 必要なんだよ! 千早!」←164センチ、B75
千早「飲みましょう、プロデューサー」←162センチ、B72
千早「きな粉も入れましょう、ありますか?」
女P「もちろん。だけどそれだけじゃちょっと味キツいからバナナも入れちゃおうか」
千早「はい」
スタッフA(私も欲しい)
スタッフB(私には必要ないわね)
スタッフC(Bあとで屋上な)
スタッフA(もぎ取ってやるわ)
スタッフB(!?)
女P「はい! 完成!」
メニュー:トースト グリーンサラダ トマトバジルオムレツ バナナ豆乳(きな粉入り)
女P「ジャムはお好みで」
千早「はい」
女P「では、頂きます」
千早「頂きます」
女P「あ、バナナ豆乳は時間経つと黒くなるから。気になるなら早めに飲んだほうが良いよ」
千早「大丈夫です」
女P「……」モグモグ
千早「……」モグモグ
女P「」モッキュモッキュ
千早「……あの、プロデューサー」モグモグ
女P「ん?」モッキュモッキュ
千早「この画は番組的にどうなんですか?」
女P「食事中には喋らないお行儀の良い番組になってるんじゃないかなぁ」(のヮの)
女P「まあ、大丈夫でしょ」
カンペ『大丈夫です』
千早「はあ……」
Pちは「ごちそうさまでした」
女P「どうだった? 料理作って食べてみて」
千早「料理って楽しいんですね、今日一回作ってみただけでそれが分かりました」
千早「それに、いつもより美味しかったし、楽しかったです、食事が」
女P「そうかそうかー。千早はなんとなく不健康な食事してるイメージがあったんだけどさ」
千早「言い返せません……」
女P「これを機に、週に一回でも良いから一食自分で作ってみるといいよ」
女P「段々楽しくなって、やめられないんだこれが」
千早「分かります。包丁持ってる時が一番楽しかったです」
女P「千早、その言い方は非常に危険だからやめよう」
女P「さて、そろそろ時間かな?」
千早「プロデューサー、その……」ボソボソ
女P「ん? 最後に? うん、分かった」
女P「それでは、「今日の765ごはん」第一回は、如月千早とお送りしました!」
千早「次回もお楽しみに」
Pちは「せーの」
女P「ご飯に納豆、味噌汁冷奴♪」
千早「醤油に豆乳、枝豆きな粉♪」
Pちは「イェイ!」
千早「……やっぱ恥ずかしい」
女P「自分から言い出しておいて!?」
――――――
―――
―
小鳥「はぁ~、千早ちゃんとっても可愛い……」
小鳥「朝から中々いい物を見せてもらったわ、今週はこれで頑張れる気がする」
小鳥「……そういえば、来週は誰なのか予告はないのね」
小鳥「まあ、良いわ。来週も楽しみね♪」
END
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