春香「もしもの話」(200)

2月3日 pm11:03

P「具合はどうだ?春香」

春香「あ、プロデューサーさん、動かすと痛いですけど大丈夫ですよ」

P「すまない…目の前にいながら何も出来なくて…」

春香「いえ…プロデューサーさんは悪くないです、引き上げようとしてくれただけでも嬉しかったですから」

春香「…それより、ニューイヤーライブはどうなったんですか?」

23話で春香がそのまま奈落に落ちた後か?

P「ライブか?そうだな、大成功…とまでは言わないが結構盛り上がったぞ、みんなずっと春香を心配してたぞ」

春香「そうですか、みんなに迷惑までかけて…ホント私ってダメですね」

P「そう卑屈になるな、早く怪我を治して復帰することを第一に考えよう、ファンや皆の為にも」

春香「そう、ですよね…あの、プロデュー」

看護師「天海さーん、診察です」


P「ん、もうそんな時間か、営業に行ってくる、話はまた夕方に聞くよ」

春香「あ・・・、はい…」

>>2
一応はそのつもり、でも大半は俺の妄想

ーーー夕方 pm15:34

P「春香ーどうだー?」

春香「あ、プロデューサーさん、動かすと痛いですけど大丈夫ですよ」

P「…?そうか、あんまり無茶するなよ?」

春香「しませんよー、それよりプロデューサーさん、ニューイヤーライブどうなったんですか?」


P「…は?ライブについては昼言ったじゃないか、大成功とは言えないが結構盛り上がったって」

春香「えー?私聞いてませんよ?プロデューサーさんしっかりしてくださいよー」

P「おいおい勘弁してくれ、本気で言ってるのか?」

春香「本気ですよー!からかってないで早く教えて下さいよー!」

P「あぁ、すまんすまん」



P(いったいどう言うことだ…?)

____________

医者「ふむ、おそらく前向性健忘症ですね」

P「前向性健忘症?」

医者「事故に遭った後からのことを記憶出来なくなる記憶障害のことです」

医者「転落時に頭から落下した為、頭に大きなダメージを受けたようですね」

P「そんな…春香が…」

医者「話を聞いた限りでは昼から夕方、約4時間程度しか記憶が持ちません、それ以前のことは忘れてしまいます、…いえ、『覚えられない』と言った方が正しいですかね」

P「え、ちょっと待ってください、アイドル活動は続けられるんでしょうか…?」

医者「どうでしょう…ただ記憶されないということは新しい曲の歌詞、踊りも覚えられませんから難しいのではないでしょうか、そのへんはあなたの方が詳しいのでは?」

P「そう、ですよね…では、失礼します…」

事務所 17:46

皆「前向性健忘症?」

P「あぁ、簡単に言ってしまえばよく漫画なんかに出てくる記憶喪失の逆、事故までのことは覚えているが、事故後のことは記憶されないらしい」

千早「そんな、春香が…」

やよい「春香さん、どうなっちゃうんですかー?」

いやだああああああ

P「正直言うと、アイドル活動を続けることは、難しいかもしれないな…」


P「とりあえず皆は心配だろうが今まで通り活動を続けてくれ、頼んだぞ」

伊織「ちょっと待って!春香がそんな状態なのに、仕事に集中出来るわけ無いじゃない!」

P「伊織は優しいんだな、でも春香が自分のせいで皆に迷惑かけてるって思ったら、また自分を責めるだろう。」

P「今は出来るだけ負担をかけさせてやりたく無いんだ…頼む皆。」

律子「お気持ちは分かりましたから…、でもプロデューサー殿もあんまりこん詰めないで下さいよ」

P「あぁ分かってる、でも悔しいんだよ、助けられなかったことが。じゃあまた明日な…」

P(今なら春香にセクハラしても許される)

P宅 22:31

P(4時間か…寝たらそれでもう寝る前までの記憶がリセットじゃないか…)

P(春香にこの事を伝えた方がいいのか?しかしまだ17歳の女の子なんだ、そんな事実を受け止め切れるのか?)

P(あぁ、でも自分がそういう症状だってことすら記憶されないのか)

P(一体どうすれば…。)

P(…)

翌日 2月4日 15:06 病院

P「春香、入るぞ」

春香「あ、プロデューサーさん、おはようございます」

P「今日はいい天気だな」

春香「そうですね、ホントにいい天気です、あの、プロデューサーさん!ニューイヤーライブ、どうなったんですか?」

P「…、 ライブか?大成功とは言えないが結構盛り上がったぞ!みんな春香を心配してた」

春香「そうなんだ…またみんなに迷惑かけちゃったな」

P「迷惑なんて思っちゃダメだ、言い方は悪いかもしれないが春香の事故が皆バラバラになっていくのを止めてくれたんだから」

春香「そうなのかな、そうだといいな…」

P「それと春香、ちょっといいか?」

春香「はい?何ですかいったい?急に改まって」

P「大事な話があるんだ」

頼む鬱かどうかだけ教えてくれ
鬱系だったらそっとじするからさ

>>34
俺は春香を幸せにする



春香「えっ、ちょ、ちょっと待ってください!そんな急に、そういう事はまだ早いというか、段階を踏むべきというか、まだ心の準備が出来てないというか…」

P「春香?」

春香「あ、でもやっと気付いてくれたのは嬉しいかなー、えへへ、プロデューサーさんって鈍感だから…」

P「何をブツブツ言ってるんだ?」

春香「い、いえ!何でもありません!気にしないで下さい!そ、それより話って何なんですか!?」

P「あぁ、落ち着いて聞いておくんだぞ?」

春香「は、はい。(うぅ…ドキドキする…何て返事しよう…)」

P「お前は・・・
ーーーーーーーーーーーーーー

ああぁ…頼むからハッピーエンドにしてくれ

書きだめある?

>>39
一応ラストまである

_____________

P「以上がいまお前の置かれている状況だ」

春香「へ…?嘘、ですよね…?」

P「俺もそう言ってやりたいが…すまん」

春香「何ですかそれ…意味わかんないですよそれ…大事な話って…、少し頭の整理をさせて下さい…」

P「…春香、大丈夫か?」

春香「はい、ちょっと勘違いしてただけですから…、心配しないで下さい。。」

P「いきなりこんなこと言われても実感が湧かないかもしれないし、辛いことを言うようだが、どうか受け止めて欲しい」

春香「…あっ!で、でもアイドル活動は続けられるんですよね⁉プロデューサーさん!」

P「そうだな…、俺も出来れば続けさせてやりたいと思ってる」

P「でも活動を続ける上でどんな弊害が出るか分かってない以上、直ぐに許可は出せない」

P「最悪、今日発売の『笑って!』で最後になるかもしれん、あれはもうレコーディングは終わってるからな」

春香「…そんな、私…もうアイドルも出来なくなっちゃうんですか?嫌ですよ、そんなの…」

P「いや、だからな、まだ出来ないって決まったわけじゃ…」


春香「・・・。」


P「春香?」

春香「…覚えてるのに」

P「え?」

春香「覚えてるのに!皆と海に行ったこととか!ライブしたこと!生放送したこと!ちゃんと覚えてるのに!」

P「お、落ち着け、春香!」

春香「これからもっと!楽しいことが起こるのに!それなのに…心に留めて置おけないなんて…」

春香「私弱いから、今までの思い出だけじゃ足りないですよ、保たないですよ…」


春香「…あ、でもそんなことも数時間経てば私は覚えて無いんですもんね、こうやって悲しんでることも」


P「・・・。」

春香「プロデューサーさん」


P「…何だ?」

春香「私って、死んじゃったんでしょうか?」

春香が忘れる度にPが女として生きる悦びを教えてやればいい


P「…何を言ってるんだ、今こうやって生きてるじゃないか」

春香「ははは、そうですよね、何言ってんだろ、私」

P「…春香、今日からこれを肌身離さず持っておけ」

春香「それって、日記帳…ですか?」

P「あぁ、いつ何を食べたか、いつだれと話したか、何が起きたか、随時出来るだけ詳しく書き記しておくんだ」

P「コレが今日からの春香の『記憶』だ」

春香「これが、私の…」



春香「2月4日16時、プロデューサーさんとお話をした、私は4時間しか記憶が持たないそうだ。っと。こんな感じですか?」

P「そうだな、表に朝起きたら絶対日記を見るように書いてあるから大丈夫だろう」

春香「はい、それであの、プロデューサーさん、ちょっとお話があるんですけど、いいですか?」

P「どうした急に?」

春香「ニューイヤーライブって、どうなったんですか?」

P「」

こんなに苦しいのならば…悲しいのならば…愛などいらぬ!!!!

P「な…、嘘だろ?いくらなんでも早過ぎじゃ…」


春香「…ふふっ、冗談ですよ、まだ覚えてますよ」

P「おいおい、メチャクチャ焦ったぞ、冗談になってないからやめてくれ…」


春香「じゃあ改めて、コホン、プロデューサーさん」

P「何だ?今度はシャレにならない冗談はやめてくれよ」

春香「私、好きな人がいるんです」

P「」

P「いや、それはアイドルとしてマズイんじゃ、てかそれもまたタチの悪い冗談じ」

春香「とにかく聞いて下さい!」

P「はい」


春香「その人はいつも近くで私の事応援してくれたり、励ましてくれたり、支えてくれる素敵な人なんです」

春香「そうしてるうちに段々、その人の事好きになってて」

春香「でもその人、鈍感なのか、鈍感な振りをしているのか分からないんです」

春香「どんなにアプローチしても少しも気付いてすらくれないんですよ?」

P「春香に好かれているというのに、何だそいつは、許せん」

春香「訂正します、ホントに鈍感な人です」

春香「それでですね、もちろん私がアイドルだってことは自覚してますし、お付き合いすることも難しいって知ってます、だから今度、好意を伝えるだけ、してもいいですか?」

P「いや、しかしな?」

春香「お願いします!後生ですから!」

P「いやでも…、はぁ…仕方ないか、伝えるだけだぞ?」

春香「はい!ありがとうございます!」

P「じゃあ、俺はもう帰るから、もうすぐ退院とはいえまだ完治してないんだから大人しくしとくんだぞ」

春香「はーい!わかってまーす!」

はるるんは一番「乙女」という言葉が似合う

飯やら風呂やら

落ちてたら立て直す

P「あ~、春香、最後に言っておくよ」

春香「何ですか?」

P「月並みな台詞かもしれないが、どんなになっても、春香は春香だから。」

春香「え?」

P「それだけだ」

春香「プロデューサーさん、流石にさすがにクサいですよー!」

P「んなっ!だから前置きして言ったじゃないか!」

P「とにかく俺はもう帰るからな!また明日くるぞ!」




春香「…でも、ありがとうございます、とっても嬉しいです…」

春香「…早速、日記帳に書いとかないと、プロデューサーさんが私の告白を了承してくれた、っと」

春香「ふふっ、やった!」
____________

P宅

P(そうか、春香に好きな人が…)

P(そりゃあ年頃の女の子だもんなぁ、恋だってするよな)

P(冬馬とか?いや、まさかな。・・・、まさかな)

P(そいつが今の春香を受け入れてくれるといいんだが。)

P(てか何処の馬の骨だよ、くそっ)

>P(てか何処の馬の骨だよ、くそっ)

つ鏡

2月5日 9:04 事務所

P「おはようございます」

小鳥「あ!プロデューサーさん!昨日のニュース見ましたか⁉」

P「え?いや、見てないですけど、何かあったんですか?」

小鳥「春香ちゃんのニューシングルですよ!CDショップの前に凄いファンが並んで待ってたらしいですよ!」

P「本当ですか?確かに凄いですけど、ニュースになるようなことでは…」

小鳥「やっぱり…怪我をしたって報道があったから、ファンの皆はいてもたってもいられなくなったんでしょうか?」

P「なるほど、いや、多分それだけじゃありません、恐らく普段ファンではない方もその中にはいるでしょう」

P「他のアーティストだけじゃなく、芸能人全体にも言えることですが、亡くなったりすると、その人の曲って再ブレイクとかしたりするじゃないですか」


P「多分それなんだそ思います、怪我をしたあの人気アイドルの曲ってどんなんだろうって、そう思って買う人もいるでしょうね」

小鳥「なんだか…複雑ですね…」

P「でも俺は、春香の歌がそれ等の人たちもファンに取り込んでくれると信じてますから」

小鳥「ふふっ、信頼してるんですね」

P「えっ、いや、まぁ、プロデューサーとして当然じゃないですか、はははっ、」

P「じ、じゃあ俺はレッスンに行ったあと春香のとこ行ってきますね、それではっ!」

小鳥「もしやこれは…」

13:34 病院

P「春香、入るぞ」

春香「どうぞ、プロデューサーさん」

P「あ、日記帳…、読んだか?」

春香「はい、私、こんな状態だったんですね、ちょっとだけ驚いちゃいました」

P「…今日はやけに落ち着いてるんだな、昨日はかなり取り乱していたが」

春香「はい、日記帳には悲しいとか、悔しいとか、たくさん書いてありました、でも文字だけじゃ感情までは私に伝わらないですから…」

P「そうか…そうだ春香、いい知らせだ、さっきお医者さんと話をしてきたんだが、明日退院出来るそうだぞ」

春香「えっ、本当ですか?皆に会えるんですよね⁉やったぁ!」

P「ははっ、明日は退院祝いで事務所でパーティーするだろうから覚悟しとくんだぞ?」

春香「はい!覚悟か…とりあえずメモしておきますね!」

P「え⁉あ、あぁ、そうだなメモしておけ」

P(馬鹿だな俺は…明日のことを今伝えてどうするんだ…)

春香「それで…、ですね、プロデューサーさん…」

P「ん?どうした?」

春香「日記帳には、プロデューサーさんが私の告白を了承してくれたって書いてあるんですけど…本当ですか?」

P「あ~、まぁ、本当の事だな、そうだぞ」

春香「ほ、本当ですか⁉」


春香「じゃあ、プロデューサーさんと…」

P「その事についてな…、一度了承した上でこんなこと言いづらいんだが、取り消させてくれないか?」

春香「え…?」

P「春香の事は全面的に協力してやりたいから昨日は了承したんだ、でも後になってからこれだけは協力出来ないって思った。」

P「プロデューサーとしても、何より俺個人としても」

P「後になってから後悔したんだ、気安く返答するんじゃなかったって」

P「昨日のその事考えてるとすごく嫌な気持ちにもなった」

春香「そんな…」

P「本当にすまない、春香の希望に添えなくて」

P「でもやっと俺、自分の気持ちに気付けた気がするんだ、俺は春香のことが…」

春香「嫌!それ以上言わないで下さい!聞きたく無いです!」

P「えっ…」

春香「それ言われたら、私壊れちゃいます…少しだけ…一人にさせて下さい…」

P「す、すまん、そうだよな、いきなりこんなこと言われてもな…、ははっ」



P「…じゃあ、また明日来るよ…」

春香「はい…」




春香「…そっか…プロデューサーさん、私の事嫌いだったんだ…、そりゃそうだよね、いつもいっぱい迷惑かけてるし、好かれる理由なんて無いよね…」

春香「でも面と向かって嫌いって言われそうになったのは、ちょっと悲しかったかな」

春香「ていうか、昨日の私、プロデューサーさんに告白してたんだ…、すごいな…勢いで言っちゃったのかな…?」

春香「一回OKの返事が出た時は、すごくはしゃいだだろうな…、当たり前か…」

春香「…このことも…日記帳に書かないと…」

春香「・・・。」

春香「・・・」グスッ

春香「書かないと…またプロデューサーさんに同じ事言って迷惑かけちゃうから…、もうこれ以上嫌われたく無いから…!」


春香「…ダメ…、やっぱり書けないよ…フられたなんて…」

春香「書きたくないよぉ…!プロデューサーさんに嫌われてたなんて!」

春香「こんなこと!覚えてたく無いよぉ…!」

春香「ううっ、うわぁぁぁぁん!」

ーーーーーーーーーーーー

2月6日 16:41 事務所

皆「退院、おめでとうー!」

春香「ありがとう!みんな!」

雪歩「春香ちゃんが大怪我したって聞いた時はダメかと思っちゃったけど、退院出来てよかったですぅ!」

美希「雪歩は心配性なの、ミキ的には無事退院出来る事は予想出来てたかな!」

響「当然自分ももちろん信じてたぞ!」

あずさ「あらあら、みんなじゃあみんなこうなるのが分かってたって事でいいじゃないかしら?」

さぁこっから一気に天国なんだろ?



千早「遅れてすみません!レコーディングが長引いてしまって…!」

春香「あ、おかえり!千早ちゃん!」

千早「ただいま、春香…、そして、おかえり!」

春香「うん!ただいま!」


P「じゃあ皆揃った事だし!乾杯するぞ!」

皆「はーい!」

P「では!春香の退院を祝って!乾杯!」

皆「かんぱーい!」

_____________


小鳥「プロリューサーさ~ん、飲みましょ~よぉ~」

あずさ「そうですよぉ~?飲まないと損れすよぉ~?」

P「いや、俺今日車なんでダメだってずっと言ってるじゃないですか…」

小鳥「いいじゃないれすかぁ~、電車で帰っちゃいましょ~?」

P「しかもこの後春香を家まで送らないといけないんで無理ですって!」

小鳥「あ~ん、つれないわ~、やよいちゃ~ん、お姉さんを慰めて~?」

やよい「う~、小鳥さんお酒クサいです~!」


・・・・・・・

_____________

19:12 事務所前

P「じゃあみんな、気を付けて帰るんだぞ」

皆「はーい!」


P「…よし、帰るか、春香。送っていくぞ」

春香「はい、ありがとうございます、でもちょっとだけ、公園に行きませんか?」

春香「初めてプロデューサーさんに逢った、あの公園に。」

P「ん、分かった、じゃあ寄ってくか…」

   ;ヾ、,.、,、.、rツ ッッシ、:':' r':' _,、-'゙_,  や 公 帰 そ
 ,、,、,ミッン、,._        _,、-'゙_,、-'゙.   っ 園. り ん
 、ィッ ,:、 ゙''ゞ=ミ、~.: _,、-'゙_,、-'゙  __,  て の 道 な

 }; ヾ ゙' {!li;:,. _,、-'゙_,、-'゙ _,、-'゙,::|_|  来  ト に わ
 ゞァ''゙ぐ _,、-'゙_,、-'゙ _,、-'゙,、-''" .|_   た イ  あ け
 ,ヘ:'_,、-'゙_,、-'゙..::「┴_,エ ┴  ''"_|_|  の. レ る で
  └i'゙-ニ,ニエ,.:|ニ「 _エ ┴  ''"_|_   だ に
    |エ | ニエ, |ニ「 _エ ┴  __.|_|_
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公園

P「でもどうしたんだ?急に公園なんか行こうって言い出して」

春香「私、パーティーの前まで日記帳読み返してたんです、そしたら昨日はプロデューサーさんといろんな事があったみたいで…」

P「あぁ…、その事か…。」

春香「はい…」

P「その事にも関連してるんだが、俺から話がある、聞いてくれるか?」


春香「…はい、どうぞ…」



P「俺は、春香のことが好きだ、春香がどんな人を好きだろうと、この気持ちは変わらないと思う、でも春香はアイドルだから、今返事は言わないでくれ。」


P「そうだな…春香がアイドルを卒業する時、返事を聞かせて欲しい」

えらいあっさりだけどキタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!

春香「・・・・・。」

春香「同情、ですか?」

P「え?」

春香「プロデューサーさんにフられた私が可哀想だから、そんな事言うんですか?」

P「いったい何を言ってるんだ、春香?」

春香「私知ってるんですよ?プロデューサーさんが私の事嫌いなこと、私の告白ですごく嫌な気持ちになったこと」

P「ちょ、ちょっと待ってくれ、意味が分からない」

春香「とぼけないでください!じゃあコレに書いてあるのはどういう事なんですか⁉」

P「は…?何だこれ、なんでこんな事になってるんだ…?」


P「…春香、この日記帳に書いてある事は所々間違ってる、そもそも俺は春香に告白なんてされて無いし、春香の事が嫌いだなんて言った事もない」

春香「…じゃあ、この日記帳は何なんですか…」

P「そもそも春香は俺に告白していないんだ」

P「そして俺の気持ちはさっき言った通りだ、告白を断ったりなんかしないし、嫌いだなんて絶対に思ってない、信じてくれ。」

春香「そんな…信じられないですよ…そんな事…」

Pが鈍感すぎたんや…

P「じゃあどうすれば信じてくれるんだ…」

春香「・・・・キス…」

春香「キスしてください」

P「え?」

春香「本当に嫌いならキスなんて出来ないですよね?だから、証明の為に、キス…してください…」


P「…分かった…目、瞑ってくれ」

春香「はい…どうぞ…」



春香「んっ …」


P「…これで信じてくれるか?」

春香「…ダメです、まだ足りません、今度はギュッてしてください…」

P「あぁ、…ほら」




春香「…ううっ…私、本当にプロデューサーさんの事信じてもいいんですか…?」

P「あぁ、信じてくれ」

P「あぁ、信じてくれ」


春香「…だったら…!返事は決まってます…!私も、プロデューサーさんの事が好きです!どうしようも無いくらい!」

春香「だから…アイドルを卒業した時…私と、お付き合いしてください…!」

P「…ありがとう、嬉しいよ、何か俺も泣きそうだよ…」

春香「キスと抱き締めるだけで信じるなんて、軽い女ですね、私」

P「そんな事無いよ…」


春香「・・・。」

P「春香?」

春香「プロデューサーさん」

P「その急に黙るのやめてくれ、心臓に悪い…」

春香「この事も、忘れちゃうんでしょうか?」

P「…、それは…」

春香「プロデューサーさんから告白してきてくれた事、キスしてくれた事実は文字で書けるから残せると思います」

春香「でも、この幸せな気持ちは忘れちゃうんですよね…?」

P「・・・・。」


春香「私、忘れたくないです…!この幸せな気持ち、初めてのキスの感触、プロデューサーさんがギュッとしてくれた時の温かさ、忘れるなんて…嫌です…!」


春香「私、どうしたらいいんですか…?」


P「…だったら、春香が忘れる度にキスしてやる、抱き締めてやる、春香が忘れる回数だけ、幸せな気持ちにしてやる」


春香「…ふふっ、クサいですけど、カッコいいです、プロデューサーさん」

P「クサいけどは余計だ。」

春香「いいんです!だってプロデューサーさんがキスしてくれるたびに、私はファーストキスが味わえるんですから!お得ですね!」

P「俺は春香と何回もキスした事を覚えおけるから、お得だな」

春香「あっ!ずる~い!」

P「ははっ、これでおあいこだ」


春香「…プロデューサーさん!」



P「どうした?」

春香「明日の私も、幸せにしてあげてくださいね!今日の私と約束です!私、いつまでもプロデューサーさんの事が好きなんですから!」


P「…あぁ、約束だ」


P「もう車に乗ろうか、冷えて来る前に」

春香「はい!」


_____________

_____________

ラジオ「それでは、お聞きください、魔王エンジェルを抜き去り、一位を獲得しました、天海春香で、『笑って!』」


春香「プロデューサーさん!これ!私の新曲ですよ!新曲!」

P「あああああ、分かったから、運転の邪魔しないでくれ!」


雨の中 急いでる君を偶然見かけた

難しい顔してたから 声かけられずに

約束なんかしてないけど 明日会いにゆこうかな

たくさんの思い出 卒業してから もう二年経つのね

思い出は薄れないけど増えない ここに止まっていたら何も変わらない

突然の着信「昨日見かけたよ!」って

これもまた運命だね? 勇気をくれた

大切な思い出思い出 しまい込んでた大事にし過ぎてた

今日という未来は開き続けるから 新しい出来事きっと待ってる

「笑って!」のメール 忙しそうな君にも送るね

ほんとに伝えたい事はひとつだけ 目を見て言いたいから、会いにゆきます


終われ

春香がずっと覚えてようとして完徹したあと、Pにその事を怒られたりとか考えてたけどそのまま投下しちゃった

後日談は俺も書きたいから後日立て直してシコシコやります

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