雪ノ下「この依頼は受ける事ができないわ」
八幡「え、何?依頼きてんの?」
由比ヶ浜「うん、でも…」
八幡「雪ノ下が即座に却下する依頼ってどんなだよ」
--千葉県横断 お悩み相談メール--
[犬が苦手です。克服したいです。何かいい方法はないでしょうか?]
八幡「www」
雪ノ下「比企谷君、あなたは人間が苦手でしょ。人を笑う前に自分のことを心配したらどうかしら」
八幡「あぁ、そうだなww」
由比ヶ浜「ヒッキー、笑いすぎだし!」
八幡「ふぅ…で、どうすんだ」
由比ヶ浜「私は犬飼ってるし、好きだから 受けてもいいと思うんだけど」
八幡「俺も昔、犬飼ってたから少しは役に立てると思うぜ」
雪ノ下「今回ばかりは私の出る幕は少なそうね」
八幡「そんなことねぇんじゃねえか?」
雪ノ下「どういうことかしら。私は犬に関して詳しくないのだけれど」
八幡「苦手だからこそ、苦手な奴目線で物事を捉えられると思うぞ」
雪ノ下「そうね…あまりいい予感はしないのだけれど…」
由比ヶ浜「犬が苦手なのが治れば、ゆきのんとサブレと一緒に遊べるかも!」
八幡「雪ノ下が実際に犬が苦手なのを克服すれば、依頼は達成できるんじゃねえのか?」
雪ノ下「やっぱり…」
八幡「江戸時代には最も大事にされてた動物なんだぜ。おまえも犬大事にしろ」
由比ヶ浜「あー、それ知ってる。徳川家康でしょ!」
八幡(こいつ、どうやって総武高入ったんだ?)
雪ノ下「由比ヶ浜さん、全然違うわ。徳川綱吉よ」
由比ヶ浜「あ、あれ」
八幡「由比ヶ浜の頭が犬以下なのは置いといて」
由比ヶ浜「バカにしすぎだし!」
八幡「チャレンジしてみて無理だったら、その時はその時で ってことでいいんじゃねえの?」
由比ヶ浜「ゆきのんが犬平気になったらウチにおいでよ♪」ダキッ
雪ノ下「由比ヶ浜さん、苦しいのだけれど」カァァ
八幡(君達、ほんと仲良いですね)
八幡「んじゃ、当面の奉仕部の活動はこの依頼の達成ってことで」
由比ヶ浜「やったー」
雪ノ下「達成と言っても、どれくらいまで克服すれば達成となるのかしら」
八幡「確かにな。犬をダッコできるくらいまでとか」
雪ノ下「それは無理ね」
八幡「雪ノ下雪乃と言えど、犬にだけは勝てないか」
雪ノ下「なんとでも言いなさい。今回、挑発には乗らないわ」
八幡(あの負けず嫌いの雪ノ下が負けを認めるとは)
由比ヶ浜「じゃあ、散歩が出来るようになるとかはどう!?」
八幡「そんなもんでいいんじゃねえか。直接触れるわけでもないし、そんなハードル高くないだろ」
雪ノ下「それくらいなら問題ない(はずだ)わ」
八幡「んじゃ、決定な。学校ある日じゃ無理だから土日とかに集まるのか」
由比ヶ浜「休みに奉仕部の3人だけで集まるのって初めてじゃない??」
雪ノ下「そういえばそうね」
由比ヶ浜「超楽しみ♪あ、私が連絡回しとくね」
八幡(リア充は遊ぶことに関しての手際が良いな)
八幡(まぁ、俺と雪ノ下とが連絡取れない時点で由比ヶ浜に任せるしかないわけだが)
八幡(その辺り、分かってやってんのか天然でやってんのか。非常に助かる)
八幡(ぼっちには 幹事するのは とても無理。八幡のぼっち俳句)
八幡(季語はぼっち。季節は春夏秋冬。年間通していつでも使えるぼっちは優秀)
続きは後日
おやすみー
-八幡宅-
小町「あ、お兄ちゃん。お帰り」
八幡「おう、小町」
小町「今日も直帰?」
八幡「高校生になってもまっすぐ帰る、学生の鏡だ」
小町「鏡で自分の顔見て、もっかい言うと良いよ」
八幡「おい、遠回しにディスるな」
小町「はぁ…文化祭・体育祭が終わって、少しは進展あるかと思ってたのに」
八幡「は?何の話だ?」
小町「分かってるのに、そういうこと聞くのがお兄ちゃんらしいね」
八幡「それを言うなら、分からないのがお兄ちゃんらしいだろ」
小町「分かってんじゃん」
八幡「15年もお兄ちゃんやってんだからな」
小町「15年もお兄ちゃんの妹でいられて幸せだよ。あ、今の小町的に」
八幡「ポイント高いっ♪」
小町「真似しないでよ!」
八幡「我が家は今日も平和だな」
小町「全くだね」
八幡「んじゃ、部屋行くわ」
小町「あぃさー」
戸塚「八幡!はい、朝ごはん出来たよー」
八幡「いつもすまんな」
戸塚「いいのいいの。八幡のためならこれくらいヘッチャラだよ♪」
八幡「戸塚…」
戸塚「それとも…毎朝迷惑だったかな?」
八幡「そ、そんなことない!むしろ大歓迎だ」
戸塚「そっか。よかった」ニコッ
八幡(今だ、今しかない!)
八幡「戸塚、お前が好……」
小町「お兄ちゃ~ん、まだ寝てるのー??早く起きないと遅刻するよ」
八幡(…)
八幡(なっ!? なんだと!?!?)
八幡(夢はその人の深層心理と言うが…俺は本当に戸塚を…)
八幡(だが男だ)
八幡(顔立ちは整っていて、華奢な体や時折見せる仕草は女の子より女の子っぽい)
八幡(だが男だ)
八幡(大事なことなので繰り返しました)
八幡(マイラブリーエンジェル戸塚、俺の同級生(男)がこんなに可愛いわけがない)
小町「はよ降りてこんかーい」
八幡「こえーよ、今行く」
今回はここまで
何度も日を跨いで読んでくれてる方には申し訳ない
最後まである程度は考えてあるんで、許して下しあ!
マジで間違えましたw
-学校-
由比ヶ浜「ヒッキー、おっはろ~」
八幡「おう」
由比ヶ浜「彩ちゃんもおっはろー」
八幡「」ビクッ
戸塚「おっはろ~」///
八幡(やばい、今朝の夢を思い出して変に意識してしまう)
戸塚「八幡もおはよう」
八幡「お、おう。今日も朝練か?」
戸塚「うん。朝の運動いいよ!八幡も一緒にやらない?」
由比ヶ浜「ヒッキーは朝弱いから無理なんじゃない?」
八幡「なんで分かんだよ」
由比ヶ浜「朝方のヒッキーは普段以上に目が腐ってるからさー」
八幡「いつもギリギリに学校来てるのに、よく見てるな」
由比ヶ浜「べ、別に見てないし!!」
戸塚「2人は今日も仲良しだね」
八幡「それはない」
由比ヶ浜「即答しちゃうんだ!?」
八幡(戸塚ともっと仲良くなりたいです)
-昼休み-
材木座「我の出番は??」
八幡「おう、そのうちな」
-放課後、部室-
由比ヶ浜「やっはろ~♪」
八幡「うっす」
雪ノ下「こんにちわ、由比ヶ浜さん」
由比ヶ浜「今度の休日のことなんだけどさ、ららぽーと行かない??」
八幡「由比ヶ浜のプレゼント買いに行った場所か」
由比ヶ浜「そうそう、あの時はヒッキーとゆきのんが付き合ってて、デートしてるのかと思ったよ」
雪ノ下「由比ヶ浜さん、それは起こり得る現実の中で最も可能性の低いことよ」
八幡「いや、まぁ、そうなんだけどさ。普通に違うって言えばいいじゃねぇか」
由比ヶ浜「あはは…と、とにかく場所は知ってるよね?」
八幡「1回行ってるからな」
雪ノ下「私も大丈夫よ」
由比ヶ浜「じゃ、決定!」
-日曜日-
八幡(さて、着いたが)
雪ノ下「1番最後ね」
由比ヶ浜「ヒッキー遅いー!」
八幡「時間通りに来たはずだが」
雪ノ下「女子2人を待たせるなんて最低よ」
由比ヶ浜「ヒッキー荷物持ちね♪」
八幡(日曜くらいゆっくり寝かせてくれよ)
八幡「んで、どうすんだ」
由比ヶ浜「うん、ここにアニマルショップがあるんだよ。そこへ行こうかなーって」
雪ノ下「『犬ごころ』よね」
由比ヶ浜「そうそう!」
八幡(こいつ、絶対行ったことあるな
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