ムキ乃「どうしたの?上腕二頭筋が痛いのかしら?それとも広背筋?」ムキムキ
八幡「この状況にフリーズしてんだよ!なんだお前!?すげえ筋肉だな、すげえ黒光りだな、すげえ絵面だな!」
ムキ乃「初対面の人に肉体美を誉められるのは快感ね」ムキムキ
八幡「暑苦しくてこちとら不快感しかねえよ!」
ムキ乃「不快感ですって?」ムキッ
八幡「やべ…」ビクッ
ムキ乃「すぐに病み付きになるわ、さあバーベルを持って…」ガチャガチャ
八幡「重っ!」ズシッ
ムキ乃「たった二十キロも持てないなんて…モテないわよ?」ムキムキ
八幡「持てないでいいしモテないのはほっとけや!」
ムキ乃「あらいけない、新入部員に何も出さないのは悪いわね」つプロテインバニラ
八幡「出てくる飲み物が予想のド真ん中を突き抜けやがった」
ムキ乃「それで、平塚先生にどうしてここに連れてこられたのかしら?」ムキムキ
八幡「作文に問題ありだから罰として行けって」
ムキ乃「なるほど、つまりあなたが作文を筋肉でなんとかできるように鍛えてあげれば解決ね」ムキムキ
八幡「おいアラサー独身教師!解決とか更正目当てで行かせてねえな!?」
ムキ乃「平塚先生もお目が高いわ、国際化で一番の肉体美を誇る私に彼の更正を依頼するなんて!」ムキィッ!
八幡「いやこれ絶対あの先生もこいつもバカだ」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1429209605
ムキ乃「筋肉は一日にしてならず!はい復唱!」
八幡「筋肉は一日にしてならず!奉仕部は入ってはならず!」
ムキ乃「私とアームレスリングがしたいようね」ムキムキムキムキ
八幡「腕相撲はムキノ下としてはならず!」
ムキ乃「さあアームレスリングの時間よ、レディ」
結衣「あのー、奉仕部はここですか?」
八幡「お前……ブラ透けてんぞ」
ムキノ下「ブラじゃないわ、大胸筋矯正サポーターよ」
ムキ乃「あらお客さんね、どうぞ、粗プロテインですが」つ プロテインバナナ味
結衣「え」
八幡「助かった」
結衣「あれ?ヒッキーなんでここにいるの?」
八幡「誰だ?」
ムキ乃「私のセリフなのだけれど」
結衣「おんなじクラスじゃん!」
八幡「いや、クラスメイトなんざ話したこともねえよ」
ムキ乃「友達がいないのね」
結衣「あ、ごめん…」
八幡「そういうのが一番傷つくなおい」
ムキ乃「依頼かしら?」
結衣「そうなんだよ、実は…」
八幡(こんなムキムキ女に驚かんとは)
八幡「お礼がしたい?」
ムキ乃「サバスのプロテインなんかどうかしら?」
八幡「お前は筋肉から離れろ」
ムキ乃「嫌よ肉離れなんて」
結衣「あ、あはは…なんか楽しいね」
ムキ乃「あら、あなたもこの肉体美が羨ましいの?ほら、このバーベルを持って」ガチャガチャ
結衣「重っ!?」ズシッ
八幡「殺す気かやめろ」
ムキ乃「仕方ないわね」イソイソ
八幡「で、話を戻すがお礼に何をしてやるのかは決めてあるのか?」
結衣「クッキーなんかいいかなって」
八幡「まあ無難だな」
ムキ乃「手作りならもっと喜ぶのではないのかしら?」
結衣「そのつもりなんだけど料理したことないし…」
八幡「由比ヶ浜っつったな、俺と違って友達もいるだろうしそいつらとやりゃあいいじゃねえか」
ムキ乃「根に持ってるわね」
結衣「根に持ってるね」
八幡「やかましい、で、どうなんだそこんとこ」
結衣「なんかそういう本気なのは相談しにくいっていうか」
ムキ乃「あなたのそういうところ、嫌いだわ」
八幡「お前も友達いねえだろ」
結衣「…」
ムキ乃「体脂肪率5パーセント以下の人間なんかお断りよ」
八幡「ほとんどの人間そうだよ!水に浮かばねえぞ!?お前は文鎮か!?」
ムキ乃「今の私は錨よ」
八幡「怒りと掛けてんのか、そのまま煮えたぎったはらわたに沈んじまえ」
結衣「…かっこいい」
八幡「は?」
結衣「ムキノ下さんかっこいい!」
ムキ乃「…」
八幡「正気か由比ヶ浜?」
結衣「そんな風にはっきり意見言えるなんてすごいよ!キレキレだよ!」
ムキ乃「ま、まあクッキーくらいなら簡単に作ることができるから教えてあげてもいいわよ?」フフン
結衣「ホント!?やったー!」
八幡(褒められ慣れてねえなこいつ)
ムキ乃「スペシャルプロテインクッキーよ」ドヤァ
八幡「ムキノ下お前、クッキーの中にプロテイン混ぜたのか?」
結衣「お、美味しそうなのが怖い…」
ムキ乃「おいひいはよ」サクサク
八幡「試しに…うまい」サクサク
結衣「え?…ホントにおいしい…」サクサク
ムキ乃「これに合わせてプロテインのコーヒー味を飲むと最高よ」ゴクゴク
八幡「いや、俺は心に決めた飲み物あるから」
結衣「プロテインもおいしい!」ゴクゴク
八幡「…由比ヶ浜もムキムキになりそうだな」
結衣「やー、それはどうなんだろ」サクサク
八幡「レシピは?」
ムキ乃「クッキーを作るときに小麦粉をふるいにかけるわよね?」サクサク
結衣「うんうん」サクサク
ムキ乃「そのふるいにかけたあとの小麦粉にプロテインのバニラ味を混ぜて、後は普通に焼くだけよ」ゴクゴク
八幡「お手軽というか一手間入れただけなのか」
ムキ乃「シンプルにレシピのどの工程にプロテインを入れるかで味の善し悪しが変わるわ、入れない方がいい料理もあるのだし」
八幡「ほとんどの料理そうだから」
結衣「あたしも作る!」ギラッ
ムキ乃「がんばってちょうだい」
数十分後
結衣「ま、マズい…」
ムキ乃「プロテインへの冒涜ね」
八幡「クッキーの方だろ、つうかまあなんだ、初めからうまくいくなんかそうそうないから元気出せよ」
結衣「才能ないのかな…」
ムキ乃「才能があったとして、すぐに挫けるなら才能が無いことと変わらないわ」
八幡「いいこと言うじゃねえか」
結衣「ムキノ下さん…」
ムキ乃「私の筋肉と同じよ、たくさんの負荷をかけて今の私があるの、少しずつやっていきましょう?」
八幡「うんうん」
結衣「あたし、頑張るよ!」
ムキ乃「それなら10キロのバーベルから…」ガチャガチャ
八幡「違う、そうじゃない」
ムキ乃「一件落着ね」ガッチャガッチャ
八幡「何で筋トレしてんの?」
ムキ乃「習慣よ、依頼を解決すれば千回、依頼がこなければひたすらバーベルを上下させているの」ガッチャガッチャ
八幡「最初から筋トレしか頭にねえじゃねえか」
ムキ乃「奉仕部とは、私の筋肉で世界を救うために設立したものよ」ガッチャガッチャ
八幡「世界の前にお前を救った方がよさそうなんだが
ムキ乃「私を救いたいならセルジオ・オリバを連れてきなさい」ガッチャガッチャ
結衣「やっはろー!ムキのんヒッキーいるー?」
ムキ乃「ムキのん…」
八幡「ヒッキーで固定なのか俺…」
結衣「あ、そうそうクッキー焼いてきたよ」つプロテインクッキー
八幡「マジか…」
ムキ乃「筋肉に良さそうね、いただくわ」サクサク
結衣「どうかな?」
ムキ乃「昨日よりはいいわ、この調子で頑張ってちょうだい」
八幡(帰るか)
結衣「あ、ヒッキーの分あるよ」ポイ
八幡「おう」パシッ
結衣「またねヒッキー」
八幡「おう」
結衣「ムキのん腕すごいねー」
ムキ乃「腕だけじゃないわ」
八幡(すさまじい知り合いが出来てしまった…)
~更衣室にて
モブ女子「わー、ムキノ下さんの胸すごーい!」
ムキ乃「いえ、それほどでもないわ」フフン
八幡(ぼっちは教室じゃ空気、いや空気なら必要さを示せるか。あえて例えるなら二酸化炭素、存在が濃くなると多大な迷惑を掛けてしまう。)モソモソ
結衣「あたし、ちょっと行くとこあるから」フリフリ
優美子「んじゃミルクティー買ってきてよ」
結衣「やー、ちょっと戻れないかなーって…」
優美子「なんなの?もっとハッキリしろし」
結衣「あう…」
八幡(正直、関わりの薄い人間を助ける気はないが、食後のマックスコーヒーがマズくなるのは許せん)ガタッ
優美子「なんかいいなよ」
結衣「いや、その」
八幡「おい、その辺に…」
ガラガラ!
優美子「え…」
ムキ乃「由比ヶ浜さんは私と昼食をとる約束なのよ」\デエエエエエエン!/
八幡(おい、どこの人間武器庫だお前は)
結衣「そういうことなんだよ、だからごめんね?優美子」
優美子「それならそうと早く言えし…」
八幡「アホらし…」スタスタ
ムキ乃「他の人間は見て見ぬ振りの中見上げたものね、比企谷君?」
結衣「ありがと、ヒッキー」
八幡「例ならそこのムキムキな奴に言っとけ」スタスタ
ムキ乃「あら、殊勝な回答ね」ムキムキ
結衣「ヒッキー…」
八幡「…なにしてんだお前ら」
結衣「!」ビクッ
八幡「?」
ムキ乃「部室に変な男がいるのよ」
結衣「ほら、あれ」
八幡「ムキノ下が変なやつ呼ばわりって、キングコングでも…」ソッ
?「…」バサバサ
八幡「…オーケー、想像とは違う種類の変なやつだな」
材木座「待っていたぞ!我が宿命のライバル!」
ムキ乃「比企谷君のお友達?」
結衣「なんだ、友達いるじゃん」
八幡「断じて違う!時々体育で余り者同士組むだけだ!」
ムキ乃「自分で言ってしまうのね」
結衣「ヒッキー…」ウッ
材木座「ここには、我の読者足り得る人間がいると聞いている!」
八幡「あ、それなら下の階ですよ」
材木座「さっき間違えて入ったわ!めちゃくちゃ笑われたわ!」
ムキ乃「やり過ごし損ねたわね」
結衣「まさか先に間違えるなんて!」
材木座「いやちょっと、そうやってたらい回しにするのやめてもらえませんか?傷つくんで」
八幡「あ、じゃあ帰っていただいて結構ですよ」
材木座「帰るか!我の最高傑作を呼んでもらえるまでは梃子でも動かんぞ!」
八幡「じゃあ万力に頼むわ」
ムキ乃「了解」ヒョイッ
材木座「うそん!?我、100キロあるのに!」ワタワタ
結衣「ムキのんすごい」
ムキ乃「…」ポイッ
材木座「す、すげえ…」
ムキ乃「!」ピクッ
材木座「女だてらに我を軽々と運ぶその膂力、ただ者ではないな!?名を名乗れい!」
ムキ乃「ムキノ下ムキ乃、奉仕部部長よ。あなた、思ったより悪い人じゃなさそうね、話を聞いてあげるわ」ドヤァ
八幡(あ、こいつかなりチョロいの忘れてた)
八幡「ライトノベルねえ」ホジホジ
ムキ乃「ヘヴィノベルなら読んでみたいわ」
結衣「え、そういう意味なの?」
材木座「いや違う…」
八幡「ライトノベルってのは、早い話が十代くらいが狙い目の小説だ、挿し絵とか入ってるからキャラクターのデザインがすでに固まってんのが特徴だな」
ムキ乃「絵本?」
結衣「白雪姫とか?」
八幡「うーん、なんつうか、絵本よりは難しいし純文学よりは簡単な中間的なジャンルだな」
材木座「八幡に全て言われてしまった、まあそれを書いたから読んで欲しいのだ」
ムキ乃「では、読ませていただけるかしら」
結衣「あたしも読むの?」
八幡「由比ヶ浜も入部したなら読めよ」
結衣「とほほ…」
材木座「うむ、では読んでくれ」ドサッ
八幡「うん」パサッ
ムキ乃「…」ポンッ
結衣「せーの!」
八幡ムキ乃結衣「つまらない」
材木座「ぐっはあああ!」ゴロゴロ
ムキ乃「私の筋肉に全く響かないわ」
結衣「すごく眠くなった」
八幡「それで?なんのパクリだこれ
材木座「」ピクッピクッ
ムキ乃「空気椅子で鍛えていなければ貴重なトレーニングタイムを失うところだったわ」
結衣「そもそも読めない」
八幡「まあ感想はこんなもんだろ」
材木座「うう…」
ムキ乃「文章は伝わってこその文章よ?あなたの読んできた本にこんな文章があったの?」
材木座「オリジナリティが欲しくて…」プルプル
ムキ乃「オリジナリティとはわけをわからなくすることではないわ、例えば体を鍛えるという表現にバーベルを使ったりベンチプレスを使うことがオリジナリティであって、箸より重いものを持っているだけの文章に体を鍛えている描写は不可能なの、分かった?」
材木座「はい…」
八幡(筋トレ基準なのはブレねえなおい)
結衣「ふむふむ」
ムキ乃「分かったら改めて勉強し直しなさい」
材木座「頑張ります…」
八幡「二件目解決だな」
ムキ乃「そうね」ガッチャガッチャ
結衣「ふあ…」ノビーッ
八幡「帰るか」
ムキ乃「依頼もなさそうだし、構わないわ」ガッチャガッチャ
結衣「解さーん」
八幡(ベストプレイス、心が洗われるようだ…)モグモグ
結衣「ヒッキーじゃん、なにしてんの?」
八幡「お前こそなにしてんだ」
結衣「あたしは罰ゲームでジュース買いにきた」
八幡「ふーん」ゴクゴク
結衣「ムキのんさー、体鍛えてるじゃん」
八幡「鍛える通り越してビルドしてるな」
結衣「でね、ジャンケンで負けた方がジュース買いに行く罰ゲームなのに『筋肉を鍛えていて良かったわ』とか言い出してさー」
八幡「筋肉だけに筋違いな感謝だな」
結衣「可愛いとこあるんだなーって」
八幡(こいつ、歌丸師匠なら座布団くれそうな返しをことごとく…!)
結衣「ヒッキーどうしたの?」
八幡「なにがだよ」
結衣「なんか別のこと考えてたでしょ」
八幡「まあな」
結衣「もー!ちゃんと話聞いてよー!」ポカポカ
八幡「はいはい」
「由比ヶ浜さん?」
結衣「あ、さいちゃん」
戸塚「こんなところでどうしたの?」
八幡「友達か?」
結衣「お!な!じ!ク!ラ!ス!」
八幡「あー、俺ぼっちだし、女子のクラスメートなんか余計わかんねえよ」
戸塚「ぼく、男なんだけど…」
八幡「はっはっはっ!冗談キツいな」ゲラゲラ
結衣「いや、マジだし」
八幡「…え?」
戸塚「ぼく、男の子です…」
八幡「マジ…?」
結衣「マジ」
戸塚「マジだよ?」キョトン
八幡「そ、そりゃすまんかった」
戸塚「いいよ、よく間違われるんだ」
八幡(だろうな、あの重機娘に女らしさを分けてやったげて)
戸塚「二人は何してるの?」
結衣「部活の話かな」
八幡「まあそんなところだ」
戸塚「僕も部活で自主練してたんだ」
八幡「ふーん」
戸塚「やっぱり強くなりたいから」
八幡(ふむ、大した向上心だな)
結衣「あたし達奉仕部の出番かな?」
戸塚「?」
八幡「かもな」
ムキ乃「なるほど、テニス筋を鍛えればいいのね」
八幡「なんだテニス筋って、お前が鍛え出すとテニヌになりかねんぞ」
結衣「さいちゃんの練習に付き合うだけでもいいからさ」
戸塚「僕からもお願いします」
ムキ乃「構わないわ、そもそも私の筋肉で誰か救えるなら本望なのだから」ムキムキ
八幡「あー、そういやそういう理念だったな」
ムキ乃「筋肉といっても種類があるの」
結衣「ふむふむ」
八幡「なんだ急に」
戸塚「どんな種類があるの?」
ムキ乃「一つは白筋といって、瞬発力に優れるけど持久力に難のある筋肉よ」
八幡「短距離選手に多い筋肉か」
ムキ乃「その通りよ、二つ目は赤筋といって、持久力に優れるけど瞬発力に難のある筋肉よ」
結衣「マラソンの人に多いのかな?」
戸塚「たしかにそうかも」
ムキ乃「ちなみに私のこの筋肉はほぼ全て三つ目の筋肉よ」
八幡「全てってのが恐ろしいな」
結衣「どんななの?」
戸塚「ピンク筋だったかな?」
ムキ乃「さすがアスリートね、その通りよ、持久力と瞬発力を兼ね備えた赤と白の特性を混ぜた筋肉よ」
八幡「つまりお前は速くて持久力があるモンスターマシンなんだな」
結衣「なんかすごい!」
戸塚「その量のピンク筋って燃費悪そうだね…」
ムキ乃「それも正解よ、瞬発力を司る白筋は体に貯えられた糖分を使うの、持久力を司る赤筋は酸素を使うわ。つまりピンク筋はそのどちらも使うのよ」
八幡「筋肉の理想がピンク筋なのは分かったが、戸塚をお前ばりにムキムキに改造する気じゃないだろうな」
結衣「うーん、ムキムキのさいちゃんって違和感すごい…」
戸塚「コントロールもあるから筋量は今より少し増やす程度にして、筋肉の質をピンクにしていくのが理想かな」
ムキ乃「私の体だとテニスより野球でホームランを狙ったり格闘技で相手をねじ伏せる方が向いているものね」
八幡「鍛えだしたはいいが」
戸塚「」チーン
結衣「さいちゃん!?」
ムキ乃「落ち着くのよ由比ヶ浜さん、瞬発力と持久力を身に付けるのだから過酷なトレーニングになるわ」
八幡「普段テニスしてる戸塚があんなに…」
結衣「さいちゃん大丈夫?」
ムキ乃「休憩にしましょう」
戸塚「大丈夫だよ由比ヶ浜さん」
八幡「まあ、慣れるまで体はガタガタだろうな」
ムキ乃「鍛え始めた頃を思い出すわね」
結衣「ダイエットにはしんどすぎるよ…」
優美子「テニスしてんじゃん」
八幡(女王様のご登場かよ)
結衣「優美子…」
戸塚「三浦さん」
ムキ乃「何か用かしら?」
葉山「テニスやってるから気になってね」
八幡「戸塚の練習だから」
葉山「まあまあそう言わずにさ」
優美子「結衣も手伝ってんの?」
ムキ乃「奉仕部の部員だもの、当然よ」
八幡(たしか、教室で聞いたが三浦はテニスでかなりの成績だったな)
葉山「優美子はテニスがうまいんだ、練習相手にはうってつけだろ?」
優美子「あんま褒めないでよ」////
ムキ乃「悪いけれど戸塚君は数日は筋肉痛に苦しむトレーニングメニューなの、だから実戦は控えさせたいの」
八幡「それでもテニスがしたいならムキノ下が相手になるけどいいか?」
優美子「まあいいよ」
葉山「俺もやりたいんだがいいか?」
結衣「ってなるとダブルスだよね」
戸塚「審判なら任せてよ」
優美子「久しぶりにやるから楽しみだよ」
八幡「俺が相方なのかよ…」
ムキ乃「筋肉マスターの私には分かるわよ?細身ながらバランスのとれたいい筋肉なのを」
八幡「なんだ筋肉マスターって…」
結衣「そーなんだー」(ヒッキーの筋肉…)
戸塚「先攻はどっちから?」
ムキ乃「サーブは三浦さんからどうぞ」
優美子「んじゃ遠慮なく」パコン!
ムキ乃「ふっ!」ズドォ゙!
葉山優美子「え…」
八幡「おい、ボールがフェンス突き破って見えなくなったぞ!?」
結衣「わー!ホームランじゃん!」
八幡「そういうゲームじゃねえから!」
戸塚「0-15!」
ムキ乃「やはり私にはコートは狭すぎるわね」コキコキ
八幡「手加減出来ねえのかお前は!」
ムキ乃「何事も全力で打ち込むのがモットーなのよ」ムキィッ!
葉山「は、ははは…」(当たったら死ぬ当たったら死ぬ当たったら死ぬ…)ガタガタ
優美子「ノーコンなら負ける要素はないし…」(あれ?でもあれ食らったら死ぬんじゃ…)ブルブル
八幡「打ち込むじゃなくてブッ放すの間違いじゃねえの?」
ムキ乃「やはり私は格闘技や野球に向いているわね」ホレボレ
結衣「落ち着いてムキのん、今はテニスの勝負だから」
葉山「ムキノ下さん、死にたくないから結衣と代わってくれないかな?」
ムキ乃「テニスで人が死ぬわけないじゃない?」キョトン
八幡「死ぬわ!つうか今のホームランで流れ弾食らったやつがいたらそいつが死んでるわ!」
ムキ乃「そうなの…(´・ω・`)」シュン
優美子「も、もう今日はおしまいにしとくし!」ブルブル
葉山「そうだな!それがいい!」ガタガタ
戸塚「ゲームセット!」
結衣「どっちが勝ったんだろうこの試合…」
八幡「おーい、戸塚がお礼に…」
結衣「あ゛」下着姿
ムキ乃「…」下着姿
八幡「すまん…」
ムキ乃「サーブを打ってみましょう」ボゴォッ!
八幡「あがッッッ!」ズザァァァ!
ムキ乃「乙女の柔肌を見るなんて失礼よ比企谷君?」
八幡「ず、ずびばぜん゛…」ピクッピクッ
戸塚「比企谷君大丈夫!?」
静「遅刻した言い訳を聞こう」
八幡「先生の嫌がらせで入った部活で殺されかけまして…」
静「ムキノ下が暴力を振るう訳ないだろう」
八幡「いや、事故なんすけどあの馬力は人間には負えたもんじゃなくて」
静「遅刻するなら前もって連絡ぐらい出来るだろう」
八幡「たしかに、ですけど何か開き直っちゃって」
静「君とムキノ下を足して二で割ると丁度いいんだがなぁ」
八幡「割り切れないのが人間ですよ、先生だって割り切れないから結婚」ゴシャッ
静「ムキノ下とどちらが痛かったかね?」バキボキ
八幡「甲乙つけがたいっす…」
静「まあいい、次からは気をつけろ」
八幡(痛くて起き上がれない…)
沙希「…」ガラガラスタスタ
静「君もか川崎…問題児だらけだなまったく」
沙希「すんません」スタスタチラリ
八幡「黒のレース…」ボソッ
沙希「…バカじゃないの」スタスタ
八幡(あれ?あいつどっかで見たような)フム
静「ではHRを始める」
八幡(まあいいか)
結衣(ヒッキータフだなー)
沙希「…」
予備校
八幡(人殺しやら強盗やらしまくったカンダタが蜘蛛を助けただけでお釈迦様にチャンスがもらえる制度は間違っている)カキカキ
沙希「…」カキカキ
八幡(あれ、確か黒のレースの…川なんとかだったな)
沙希「…」カキカキ
八幡(まあいいか、それよりカンダタが気に入らない)カキカキ
サイゼリヤ
八幡(最強の二人ってタイトルでアクションメインの映画と騙されたやつは何人いるだろう…)カキカキ
ムキ乃「違うわ由比ヶ浜さん、最強の二人はそんな映画じゃないの」
結衣「タイトルに騙されてさー」
八幡「由比ヶ浜、お前もか」
ムキ乃「あら比企谷君、奇遇ね、20キロのバーベルは持てるようになったかしら?」
八幡「一切そんな素振りなかっただろうが」
結衣「ヒッキー、どしたのこんなとこで」
八幡「予備校の帰りだよ」
戸塚「比企谷君頑張ってるんだね」
ムキ乃「確かに意外ではあるのだけれど、努力なくして報われることもなし、何でもやってみるというのは大事よね」
八幡「小遣い稼ぎにもなるしな」
結衣「小遣い稼ぎ?」
八幡「成績上位なら予備校の学費は免除されるんでな」
戸塚「比企谷君らしいかもね」
ムキ乃「邪道を真っ直ぐに行くようなやりかたよね」
結衣「何か分かるかも」
戸塚「逆に難しそうだね」
八幡「バイトもぼっちだから続かんし、こうやるしかないんだよ。んじゃかえるわ」
結衣「ばいばいヒッキー」
戸塚「ばいばい比企谷君」
ムキ乃「さようなら比企谷君」
小町「お兄ちゃん、最近たくましくなった?」
八幡「んなわきゃねえだろ、近くに筋肉兵器がいるがトレーニングに巻き込まれてはないしな」
小町「そうなの?腹筋とか割れてない?」
八幡「なんで知ってる」
小町「お兄ちゃんの着替えてるとこ見掛けたときに見た」
八幡「もうお嫁にいけない!」シクシク
小町「お兄ちゃんキモイ」
八幡「まじめに返すなよ…」
小町「っていうか筋肉兵器ってなに?」
八幡「同じ部活にムキノ下っていう、それはもうムキムキのスーパーウーマンがいてだな」
小町「なんか凄そう」
八幡「実物を見ないとあいつの凄さは伝わらんだろうな」
小町「ふーん」
八幡「まさかあんな奴が学校にいたとは思わなかった」
小町「そういえば小町の同級生にお兄ちゃんと同い年のお姉さんのいる子がいてさ」
八幡「そりゃいてもおかしくはないだろ」
小町「なんか最近朝ぐらいに帰ってくるみたいだから相談受けてるんだけどね」
八幡「悪い遊びにでもはまったのかね」
小町「それだと困るから相談受けてるんだよ、お兄ちゃんとこの部活でなんかできない?」
八幡「学校同じならなんかできるな」
小町「同じみたいだよ?川崎って名字なんだけど知らない?」
八幡「川崎か…知らんな川越ならいた気がするんだがなあ」ポリポリ
小町「うーん、どのクラスの人なんだろ」
八幡「明日由比ヶ浜とムキノ下に聞いてみるわ」
小町「お願いね」
八幡「っつうことなんだけど」
ムキ乃「あなたそれ川崎さんのことじゃない」ガッチャガッチャ
八幡「いたかそんなやつ?」
結衣「川崎さんだよ!同じクラスだよ!」
八幡「川越じゃなかったか?」
結衣「川崎!」
八幡「カワサキか…」
ムキ乃「川崎よ」ガッチャガッチャ
結衣「ホント人覚えないなぁ」
八幡「ぼっちなめんな、それより、お前の筋肉で川崎を救うのか?ムキノ下よ」サクサク
ムキ乃「あはりはえほ(あたりまえよ)」サクサク
結衣「じゃあ、始めに調べよっか」
ムキ乃「あら川崎さん」ムキムキ
沙希「…」ウヘェ…
ムキ乃「トレーニングの後のプロテインは格別よ?一緒に鍛えない?」ムキィッ!
沙希「いや、ちょっと急いでるんで」スタスタ
ムキ乃「(´;ω;`)」
八幡「アホだあいつ…」
結衣「ムキのん、あれで夜出歩くの止めると思ったんだ…」
ムキ乃「私の筋肉が通じないなんて…(´;ω;`)」
沙希「なんだあの生き物…」スタスタ
八幡「次の作戦だ」
静「私は先生だぞ?相談に乗ってやるから何か悩みがあるなら話すといい」
沙希「三十路の独身に心配されても」
静「うっ!?」ワナワナ
沙希「結婚相手を見つけてから相談に乗ってよ、そろそろヤバいんじゃないのマジで」スタスタ
静「ううう…結婚したいもん…だけど逃げられるもん…」グスッグスッ
八幡(俺が言うと瞬獄殺されるレベル、誰か今すぐ迎えにきてあげて!)
ムキ乃「女泣かせな不良少女ね(´;ω;`)」
結衣「はいはいムキのん泣かないの」ヨシヨシ
八幡「次の作戦は俺が立案した」フフン
カマクラ「にゃー」
ムキ乃「…」
カマクラ「にゃー」
ムキ乃「猫用のプロテインはないのかしら」
八幡「ねえよんなもん」
ムキ乃「可愛いわね」
カマクラ「にゃー」
八幡「ん?小町からか、もしもし?え?マジ?」
ムキ乃「どうしたの?」
八幡「川崎は猫アレルギーらしい」
ムキ乃「作戦は全てダメになったわね」
八幡「いよいよ困ったな」
ムキ乃「私の筋肉が通じない時点で大ピンチだったわよ」ムキムキ
カマクラ「にゃー」
八幡「また小町からだ、もしもし?誰だお前?小町の電話だろうが、なに勝手に出て…ちっ、分かったよ」
ムキ乃「なにかあったのかしら?」ガッチャガッチャ
八幡「川崎んちにエンジェルなんとかから電話があったそうだ」
ムキ乃「エンジェル?いかがわしそうな名前ね」ムキムキ
八幡「うるせえ、常にエンジェル☆スタイルみたいなガタイしやがって」
ムキ乃「ひ、比企谷君/////」モジモジ
八幡「な、なんだよ」
ムキ乃「私の事を天使だなんて…/////」ガッチャガッチャガッチャガッチャガッチャガッチャガッチャガッチャガッチャガッチャ
八幡「ぷりぷりプリズナーはマニアック過ぎたか…」
ムキ乃「逞しい女性こそこれからのニュートラルよね?嬉しいわ、時代が私に追い付いていたのね//////」クネクネ
八幡(いらんフラグたったんじゃねえかこれ!)
そして時期は過ぎ…
ムキ幡「修学旅行の予定はどうなんだムキノ下」チャキチャキ
ムキ乃「既に決まっているわ、京都スポーツジム巡りよ」チャキチャキ
結衣「」
ムキ乃「私程ではないにせよ…だいぶ逞しくなったわねムキ谷君」ムキムキ
ムキ幡「なんか心なしか声まで低くなったな…」ムキムキ
ムキ乃「あら、男前で素敵よ、やはり日本男児は筋肉があるに限るわ」チャキチャキ
ムキ幡「そうか、それは鍛え甲斐があるというもんだ」ムキィ
ムキ乃「その意気よ、さあそろそろ休憩にしましょう、ムキ谷君はプロテイン入りMAXコーヒーでいいのよね…由比ヶ浜さんもプロテインいっとく?」ムキィ
結衣「わ、私は普通の紅茶でいいよ…!」
ムキ乃「そう…残念ね」シュン
ムキ幡「…」シュン
ムキ乃「あら、誰かお客さんね、どうぞ」
葉山「やあ、ムキ谷君にムキノ下さん」
ムキ幡「何のようだ葉山よ」ムキィ
葉山「い、いや用事があるのは俺じゃないんだ」
結衣「え?隼人君じゃなくて…?」
戸部「こんちゃ~ス!実は依頼たのみたいんだよねぇ~!」
ムキ幡「なんだ、同じクラスの貧弱もやしじゃねーか」チャキチャキ
ムキ乃「あらムキ谷君だめよ本当のことを言っちゃ、私たちの筋肉に嫉妬してしまうでしょう?」チャキチャキ
戸部「なんかムキタニ君最近性格まで攻撃的で逞しくなってない?」
結衣「まあまあ!あの二人は置いといて依頼なら聞くから!」
戸部「でも文化祭の事あるしな~ムキタニ君の前で依頼とかないわ~」
結衣「かっちーんって来た…」
ムキ乃「依頼に来た分際で何調子こいてるのかしら?」チャキチャチャキ バキィ!
ムキ幡「ムキノ下、またハンドグリップ壊れちまったぞ」チャキチャキチャキ バキィ!
結衣「ムッキーも人の事言えないじゃん!」
ムキ乃「私が丹念に鍛え上げたムキ谷君を悪く言うなんて…ただじゃおかないわ!」ムキィ!
戸部「だってさあ…」
ムキ乃「そう言えば目の前に使いやすそうなヌンチャクがあるわね」ガシィ!
戸部「な、何!?」
ムキ乃「フン!フン!フン!フン!」ブォンブォンブォンブォン!!!!
戸部「ひぃぃぃぃぃゃぁあああああああ!!!」ブォンブォンブォン!
葉山「」
ムキ乃「ふぅ、すっきりしたわ、ムキ谷君。貴方もどう?」ムキィ
ムキ幡「人間ヌンチャクか、新しいジャンルだな、どれどれ?」ガシィ
戸部「ム、ムキタニ君まで!?」
ムキ幡「フン!フン!フン!フン!」ブォンブォンブォン!
戸部「んぎゃああああ!」ブォンブォンブォン!
結衣「」
ドレス(笑)
ドレス(笑)
ムキ乃「海老名さんに告白したいと…ならすれば良いじゃない?」
ムキ幡「そうだ、惚れたのなら裏から姑息な手は使わず直に告白しろ、そんな内気では誰にも相手にされんぞ?」ガシャーガシャーガシャー
ムキ乃「よく言ったわムキ谷君////漢よ貴方///後、そろそろベンチプレス変わって頂戴」
ムキ幡「止せよ照れるじゃねーか///」ガシャーガシャーガシャー
戸部「いきなし告白って…自信ないんだよねぇ」
ムキ乃「情けない男ね…今回修学旅行なんだし告白して良い思い出作りなさいよ」ガシャーガシャーガシャー
ムキ幡「お前もいっそ俺達のような漢になれよ、そうすれば海老名だって振り向いてくれるかもだぜ?」ムキィ
戸部「いや無理っすわ」
葉山「なんというか、猛進特攻過ぎるよ君たちは…もう少し作を練ってだな」
ムキ幡「もうそういうこそこそしたやり方はしないって決めたんだ」プイ
ムキ乃「その通りよ」プイ
結衣「だ…そうなので…なるべく自分で頑張ってみてくれないかな?」アセアセ
葉山「」
戸部「」
結衣「ああ、ムッキーとむきのんは結局二人でスポーツジムに行っちゃった」シュン
「失礼します」
結衣「あ、依頼はもう終ってる…けどこの声はさいちゃんだよね、どうぞ?」
ムキ塚「おじゃまします」ガラガラムキィ
結衣「さいちゃんも…逞しくなったね…」
ムキ塚「いやいや…それほどでも!ムキ幡とムキノ下さんのおかげだよ!」ムキィ
結衣「でも二人は地元のジムへ行っちゃったんだ」
ムキ塚「もう、しょうがないなぁじゃあまた後日くるね」ムキィ ガラガラ
結衣「う、うん、ごめんねさいちゃん」
結衣「誰も…居ないよね…」スルスル・・・
結衣「ふふふ…ふん!」ビリビリビリィ
ムキヶ浜「ふふ!」ムキィ!
ムキヶ浜「私も裏でムッキーやむきのんに追いつくために毎日鍛えてたの…明日から私も仲良くトレーニングしなきゃね…うーん我ながら悩ましい筋肉」ムキィ
ムキヶ浜「やっはろー!」ガラガラ
ムキ乃「!?」
ムキ幡「!?」
ムキヶ浜「ふふん、私もついに二人の仲間入りだよ、見てよこの筋肉…」ムキィ
ムキ乃「ムキヶ浜さんあなた…!」ガタガタ
ムキヶ浜「どう?驚いた?すごいでしょ!」ムキィ
ムキ乃「…くだらない筋肉ね」プイ
ムキヶ浜「くだらないって…どういうこと!?」フルフル
ムキ乃「くだらぬ筋肉と言ったのよ、機能性などどうでもよくただ大きく見せればよいというだけの最もレベル」
ムキ幡(俺が言おうとしたけどムキノ下が我慢できずに先に口走ったか…だがムキノ下は正論だ)
ムキ乃「こういう筋肉はガラス窓一枚磨いただけで息切れをおこしてしまうわ…ねえ?ムキ谷君」ムキィ
ムキヶ浜「はっきりと言ってくれたし…ムキノン!!!!」ガシィ
ムキ乃「あら、やる気なの…ならムキ谷君、ゴングをお願い」
ムキ幡「あまり大きい音を出すなよ?平塚先生が怒鳴りに来るからな」
ムキ乃「大丈夫よ、ムキ谷君はこう証言して?私は危うくムキヶ浜さんに殺されかけたと…」
ムキヶ浜「つべこべ言うなし…うるあああああ!」ブオン!
ムキヶ浜「って…消えた!?」
ムキ乃「ふふ、後ろよムキヶ浜さん」パチィン
ムキ幡「スプリンターの機動性だな、俺も備わってるぞ」ムキィ
ムキヶ浜「こんのおお!」
ムキ乃「遅いわ」ブオン!
ムキヶ浜「ぶるえ!」ピクピク
ムキ幡「ヘヴィ級ボクサーの瞬発性だな、俺も備わってるぞ」ムキィ
ムキ乃「少し頭を冷やしなさいムキヶ浜さん」ガシィ
ムキヶ浜「んぎゃぁぁああ!」ズドン
ムキ幡「アマチュアレスラーの柔軟性だな、俺も備わってるぞ」ムキィ
ムキ乃「ムキヶ浜さんの筋肉のつけ方は間違っている、私とムキ谷君と三人でまたトレーニングを頑張りましょう?」ドヤムキィ
ムキヶ浜「ムッキー…むきのん…!」ウルウル
ムキ幡「ムキヶ浜は一体どんなトレーニングをしてたんだ?」
ムキヶ浜「プロテインを与えて鍛え続けてピットブルのようになったサブレと練習をしてたの…」
ムキ乃「犬とトレーニングしただけじゃ得られる力なんて限られてるわ、遠慮しないで私たちと筋肉を鍛えましょう!」ムキィ
ムキヶ浜「むきのん~~~!」ダキィ
ムキ乃「これぞ愛と汗の友情よ」コクコク
ムキヶ浜「ムッキー!」ダキィ
ムキ幡「筋肉…俺の高校生活の全てになりそうだ」コクコク
久々に再会しますた
眠いから今日は寝まする
こんなしょうもないSSを待っててくれた人たちありがとう
おやすみなしあ
文化祭とか千葉村とかどんな解決したんねやこいつら
>>161
ヒント:筋肉
ここでCVイメージのご紹介
ムキ幡:原作と同じ(ただしムキ幡になった直後声のトーンはかなり低い)
ムキ乃:原作と同じはやみん
ムキヶ浜:原作と同じ
ムキ塚:玄田哲章
ムキ幡「うーん、電車の中で飲むプロテインは格別だなぁ…」チャキチャキチャキ
ムキヶ浜「ムッキープロテインドーナツ頂戴」モグモグ
ムキ塚「ムキ幡にムキヶ浜さん、自由行動になったらムキノ下さんと一緒に京都のトレーニングジムに行かない?」スクワットスクワット
ムキ幡「そうだな、そこで今回の戸部こと貧弱もやしの告白作戦を説明するぞ」チャキチャキチャキチャキ
ムキヶ浜「長い電車旅で筋肉が鈍っちゃいそうだよ…楽しみだなぁ京都での修行」
葉山「後ろの席から恐ろしいほどのオーラを感じる…」ガクブル
三浦「目合わせんなよ皆…」ガクブル
「ムキ谷くん!」ドドドドドド!
戸部「なんか向うが側から誰かが走ってきてるけどぱないわ」
海老名「他の生徒が宙に舞ってる…」
ムキ乃「ここに居たのねムキ谷君」ムキィ
ムキ幡「丁度よかったぞムキノ下、お前を誘って京都ジムトレーニング巡りをしようと思ってな」
ムキ乃「それは良いわね、古臭い寺なんて観光したって筋肉が鈍るだけよ、やはり新天地で体を鍛えるに限るわ、あプロテインドーナツ1つ頂戴」モグモグ
ムキ幡「ここのジムの設備は中々のものだな」ガシャンガシャンガシャン
ムキ乃「このランニングマシンはコンベアの強さを調節できるのね、早速同じものを通販させてもらうわ」ウィンウインウイン
ムキヶ浜「ここのプールは川と同じくらいの流れを再現してるのかあ、面白そうだね~」
ムキ塚「どれもこれも最新設備…やっぱり京都に機会があった…」
「おいあの女、川の流れにまったく負けず正反対に泳いでるぞ…」ザバザバザバ
「あの目つきの鋭い男何者だ、スクワットマシン500は超えてるぞ…」ガシャンガシャンガシャン
「あっちの女は最新式のランニングマシンを壊してしまったぞ!」
ムキ乃「あら、駄目ね…私の脚力にコンピューターが追いつかなかったみたい…」
ムキ塚「ムキノ下さん、やっぱりここはベンチプレスだよ」
ムキ乃「そうね、やはり原始的な作りの物ほど強固に出来てるものね、じゃあさっそく」ムキ
「おい今度は300キロのベンチプレスを片手で…」
ムキヶ浜「ふう、堪能したね…運動の後のプロテインパフェは別格だなぁ」
ムキ乃「これが本来あるべき学生の姿よ」モグモグ
ムキ幡「食事の際に話すが、今回のこの作戦、わざと俺が戸部の前で先に海老名に告白することにする」
ムキ乃「!?」
ムキヶ浜「!?」
ムキ塚「ああ美味しい」モグモグ
ムキ乃「どどどどど、どういうことよ!」オボングニャァァァ!
ムキヶ浜「せせせせせつめいしろし!!!」コップバキィ!
ムキ幡「告白は失敗に終わる事は確実、そうすればあいつらのグループはいとも容易く壊れてしまうだろう、俺達のような屈強な戦士でもなんでもないからな」
ムキ幡「俺が告白して、俺が振られればあいつらは結局いつもの関係のままだ、これは海老名が望んだ事だ」
ムキヶ浜「でもそれじゃあまたムッキーが泥を被る事に」
ムキ乃「あまり関心しないやりかたね…」
ムキ幡「だからこそお前たちに直接相談したんだ、俺は影でこそこそやってお前たちとのこの素晴らしい関係を壊したくない…だからおれを信じて見守ってくれ」ムキィ
ムキ乃「ムキ谷君////」ギュ
ムキヶ浜「ムッキー///」ギュ
ムキ塚「ムキ幡」ギュ
ムキ幡「そして告白の時はやってきた…」ムキ
戸部「もう少しで海老名さんがここに…緊張するわぁ…むぐ!?」ガシィ
ムキ乃「ちょっときなさい…」ムキッ!
戸部「ひ!?」
ムキヶ浜「喋ると骨の一本や日本かるくいっちゃうよ?」ムッキィ
戸部「な…何何!?」
ムキ塚「黙れっつってんだろチャラ男?」ニッコリ
戸部「は…はひ!」ガクブル
海老名「たしか戸部君はここに来いって…」
ムキ幡「よう海老名」ムキィ
海老名「む…ムキ谷君?ど、どうしたの?」
戸部「ふごーふごー!」
ムキ乃「黙ってみてなさい!」ゴス
戸部「…」グッタリ
ムキ幡「海老名、前から好きでした、付き合ってください」
海老名「…うん、いいよ////」
ムキ乃「」
ムキヶ浜「」
戸部「」
ムキ塚「」
ムキ乃「どどどど!どういうことよこれ!」ガスガスガスガス!
戸部「じ…じぬ…死ぬぅぅぅ!」ゲホゲホォ
ムキヶ浜「予想外すぎるしぃぃぃぃ!」ハンカチブチィィィィィ
ムキ塚「想定外だねこれ…」
海老名「私もね、強くなり始めてからずっとムキ谷君を良いなって思ってたんだ…////」
ムキ幡「」
ムキ乃「まちなさい海老名さん」ムキ
ムキヶ浜「話には続きがあるんだよ姫奈!」ムキ
ムキ塚「人の話は最後まで聞くもんだぜ海老…」ムキ
海老名「ひ…ひぃ!?」
ムキ乃「実はとある人に告白を頼まれて、彼は代弁しにきたのよ、本人は恥ずかしいからって…」
海老名「な、なんだそうなんだ」シュン
ムキヶ浜「戸部っちなんだじつは…」
海老名「うん知ってる」
ムキ幡「じゃあ告白OKしようと振ろうと関係は壊れないよな?」
海老名「うんもちろん、ただムキ谷君と恋人になれないのは残念かな…」
ムキ乃「ふふ、あまり冗談が過ぎるとよくないことが起こるわよ?」ニッコリ
海老名「は、はひ…」
ムキ幡「結局戸部は振られたがいつも通りの関係に収まり何も壊れる事は無かった、しかも俺の作戦は失敗に終わりムキノ下達のフォローで救われたのだ」
ムキ乃「人生何があるかわからない…貴方は立派に依頼を成し遂げようとしたのだから胸を張りなさい」ムキ!
ムキヶ浜「あのあとムッキーにまとわりつくといけないから姫奈は私がきっちり釘をさしておいたよ?」チャキチャキチャキ
ムキ幡「お前たち…本当にありがとう」ギュ
追記
雪ノ下陽乃
CV:郷里大輔
ムキ乃「それと、今回のこの愛と友情を記念して我が法支部は名前を変えることにしたわ」
ムキ幡「名前を…またなんで今更?」
ムキヶ浜「まさか運動部に…?」
ムキ乃「いいえ、活動内容はいつも通りよ、名前を変えるのよ、私たちに合った名前にね」
ムキ乃「それは、『肉体美研究会』よ!」ムキィ
ムキ幡「!?」
ムキヶ浜「!?」
陽乃「ひゃっはろー」ガラガラムキィ
ムキ幡「あ、姐さんうす」
ムキヶ浜「陽乃さんうす」
ムキ乃「あら姉さんいらっしゃい、今日からこの部は肉体美研究会になったのでよろしく」
陽乃「ほほう、それはなんとも素敵なネーミングセンスね、あこれプロテインケーキとカルシウムサプリの差し入れよん♪」
ムキ乃「相変わらず筋肉は衰えてないようね姉さん」ムキ
陽乃「当然でしょ?大学でも体育学部に入学した私に迷いなんてないよ!」ムキ
陽乃「ところで貴方達、将来の進路決めたの?」
ムキ幡「当然です、俺達はムキノ下やムキヶ浜、そしてムキ塚達と一緒に体育学部希望ですから」ムキィ
陽乃「あらそう、嬉しいわ、大学でまってるわね」ニッコリ
ムキ乃「さあそうと決まれば皆でトレーニングよ…!冬は体が鈍りやすいのだから…!」
一同「おーーー!」
ムキ幡「こうして俺は本物(筋肉)を手に入れた、筋肉は青春を凝縮した愛の結晶そのものだ。俺はこれからも歩むだろう、こいつらとの熱い筋肉のぶつかり合いを…」
完
だいぶ長引いたのでとっとと完結させちゃいました
多忙でまた更新できない日が数ヶ月続くと思ったのでご了承ください
では
>ムキ幡「なんだ、同じクラスの貧弱もやしじゃねーか」チャキチャキ
ムキ乃「あらムキ谷君だめよ本当のことを言っちゃ、私たちの筋肉に嫉妬してしまうでしょう?」チャキチャキ
戸部「なんかムキタニ君最近性格まで攻撃的で逞しくなってない?」
ここクッソワロタwwwwww
このSSまとめへのコメント
雪……ムキ乃がオカマにしか見えない
こうなったのが葉山の責任だとしたら葉山の罪は果てしなく重い…
肉離れでわろた
久しぶりに爆笑したわw
笑いが止まらなかったww
うんいい話なんじゃないかな
八幡も本物(の筋肉?)見つけられて何よりだ
陽乃のガラガラムキィで腹筋がムキッてなった