ヴヴヴヴ
兄(またメールか…)
兄(あいつから…)ポチポチ
妹「…」
妹(お兄ちゃん…)
兄(意外とメール好きだからなぁ、あいつ)ポチポチ
兄(送信、と)
妹「…」
兄「…ん」
兄「どうした?」
妹「…」
兄「おいおい、何だよ、そんな寂しそうな顔して」
兄「お前にはそんなの似合わないぞ?」ナデナデ
妹「…」
お兄ちゃんは、優しい。
兄「何かあったのか?」
兄「いつでも相談乗るぞ」
妹「…」
妹「うん、ありがとう」ニコ
兄「…」
兄「…」ナデナデ
たまに、私を見て、切なそうな顔をする。
そして、笑う。
私は、その笑顔が、たまらなく好きだ。
妹「えへへ…」ニコ
兄「…何だよ、寂しそうだったり笑ったり」
兄「変なやつ」ナデナデ
妹「…」ギュ
何でも受け入れてくれる、お兄ちゃん。
ずっと甘えていたい。
ヴヴヴヴ
妹「…」
兄「またか」パチッ
妹「…」
…でも、それが、あんまりできなくなった。
兄「…」ポチポチ
妹「…」
お兄ちゃんに、彼女ができたから。
兄「…」パチッ
妹「…」
兄「ちょっと、出掛けてくるわ」
妹「…」
『彼女さんのところ?』
臆病な私は、そんなことを聞くこともできず、
兄「適当に帰るから、んじゃな」
お兄ちゃんを笑顔で見送った。
妹「…」
妹(お兄ちゃん…)
寂しい、寂しい、
寂しいよ。
だから、私は勝負することにした。
兄「ただいまー」
妹「お兄ちゃん、お兄ちゃんっ」ピョコ
兄「ん?」
妹「今日、一緒に寝てもいい…?」
兄「え…」
兄「ひ、久しぶりだな、そんなこと言うの」
妹「だめ…?」
兄「…」
兄「いいよ」ナデナデ
女として。
…
…
兄「ふぁ…」
兄(今日も、割と遊んだな…)
兄(…)
兄(あいつといたら、落ち着くんだよな…)
兄(…それじゃ、今日はもう、寝…)
コンコン
兄「ん」
ガチャッ
妹「…」
兄「あ」
兄(そうだ、一緒に寝る約束してたな)
妹「いい…?」
兄「うん、いいよ」
妹「えへへ…」トテトテ
妹「お邪魔します」モゾモゾ
兄「おう」
妹「…」
兄「…」
妹「あったかいね」
兄「そうだな」
妹「…」
妹「…」ギュ
兄「…」
妹(頑張れ、私)
妹(この日のためにいっぱい勉強した)
妹(お兄ちゃんの部屋にあるもので、色々お兄ちゃんの好みも調べた)
妹(大丈夫、大丈夫っ)
妹「…」ギュゥ
兄「…」
兄(いい匂いだな…)
兄(…それにしても、今日はやけに甘えてくるな)
兄(おかげで、妹の女の子の部分がいっぱい伝わってきて困る)
兄(柔らかくて、あったかくて…)
妹「…」
しゅ
「……」
「……」
「……お兄ちゃん」ギュウ
「……ん?」
「お兄ちゃんは……その……彼女……いるんだよね?」
「……あぁ、うん。まぁな」
「じゃあその……その人と……もう、エッチした?」
「は!?」
「えっとね……その、まだ、そういうことしてないんだったらさ……その……私で練習しない?」
「いやいやいやいや。どうした?変だぞお前」
「変じゃないよ……私はずっと……お兄ちゃんがよかった……初めてはお兄ちゃんにって…ずっと思ってた」
「……」
「お兄ちゃん……しよ……」
「!……待て。……ダメだ。パジャマを着ろ」
「……なんで?お兄ちゃんは……私のこと嫌い?」
「嫌いとか、そういうんじゃない。お前が俺を男として好きなのも理解したよ。ただな、俺もお前が好きだし、異性としても魅力的だと……思うよ。でも、ダメだ」
「……じゃあ、なんで?」
「俺には、彼女がいる」
「!」
「つまりさ、そういうことだよ。俺は、お前とは付き合えない」
「……」
「ほら、とりあえず、今はもう寝ろよ。明日も早いだろ?」
「……うん。おやすみ……お兄ちゃん」
やっぱスマホじゃキツイな。おやすみ。
兄「昨日は俺もどうかしそうだったな・・・」
兄「!!?(ベッドから起き上がれない!?)」ググッ
妹「おはよぉーお兄ちゃん♪」クスクス
兄「お前、何を・・・?」
妹「だってお兄ちゃんが私の気持ちに応えてくれないんだもん、こうするしか・・・」
兄「おい!お前何やってんのか分かってんのか!」
妹「分かってるよ・・・これからお兄ちゃんは私のモノになるんだよね?」ヌギッ
ここまで妄想した
兄「そんなにこしゅったらオチンポミルクでりゅー!!!!!」
妹「ワロスワロス」
まで読んだ。
兄「お、おい!何してるんだ!?」
妹「何って服脱いでるだけだよ?」
兄「なんで脱ぐんだよ!とりあえずこれほどいてくれ!」
妹「見たくないの?」
兄「妹の裸なんか見たいわけねーだろ!」
妹「ふーん…」
妹「その割にはここ…」グッ
兄「うっ…!?」
妹「大きくなってるけど?」クスクス
ここまで妄想した
兄「やっやめろ!」ギギイ
妹「そんなこと言っても説得力ないよお兄ちゃん」
妹「体は正直なのにね」クスクス
兄「いいからこんなことはもうやめろ!」
妹「どうして?」
兄「どうしてって…」
妹「お兄ちゃんが悪いんだよ?私の気持ちに応えてくれないから」
兄「応えるって言っても…」
妹「……私の事嫌い?」
兄「嫌いではないよ」
妹「じゃあいいよね…?」カチャカチャ
兄「おい!?何してるんだ!?」
妹(お兄ちゃん…)
妹(…)
妹「お、お兄ちゃん」
兄「ん?」
妹「こっち向いて…?」
兄「…」
兄「なんだ?」モゾモゾ
妹「…」
妹(お、お兄ちゃんと、目が合って…っ)
妹(緊張するっ…)
兄「…?」
兄「何か話でもしたいのか?」
妹「…」ジーッ
兄「…はは、何だよ」
兄「そんなに見つめて…」
兄「お小遣いでも欲しいのか?」ナデナデ
妹「…」
妹(お兄ちゃん、お兄ちゃんっ…)
妹(えっと、えとっ…)
妹(…っ)
ギュッ
兄「!」
妹「…」ドキドキ
兄「な、なんだ…?」
兄「向かい合って抱きつきたかったのか…?」
妹「…」
兄「今日はなんかいつも以上に甘えて…」
ギュッ
兄「っ」
妹「…」ドキドキ
妹(お兄ちゃんっ…)
兄「…」
兄(まぁ、兄としては、こんなに可愛い妹に甘えられるのは、悪い気分ではないが…)
兄(…)
兄(何かあったのかと勘ぐってしまうな…)
妹「…」
妹(あ、脚を、絡ませるの…)モゾモゾ
兄「!」
はよ はよ
兄「お、おい?」
妹「…」カァァァ
妹(す、すごい恥ずかしい…っ)
妹(…でもっ)
兄「ちょっとくっつき過…」
ギュッ
妹(もっと絡ませるの…)モゾモゾ
妹(うぅっ…、恥ずかしい、怖いっ…)
妹(でも、でもっ…)
妹(頑張らなきゃっ…)
妹(お兄ちゃんっ…!)
妹「…」スリスリ
兄「ぁ…」
兄(絡ませてきた脚で、俺の股間を…)
兄(わざとか…?)
兄(いや、そんなはず…)
妹「お兄ちゃん…」
妹「気持ちいい…?」スリスリ
兄「!」
兄(わ、わざとではないのか…?)
兄(い、いや、なんでこんな…)
兄(お、おいっ…!)
妹「…」スリスリ
妹(頑張れ、頑張れ、私っ…)
妹「おっきくなってきたよ…?」ハァハァ
兄「ばっ…!」
兄「何してんだ、やめっ…」
チュッ
兄「んむぅ!」
妹「ん…っ」スリスリ
兄(ち、ちょっと待て…!)
兄(妹に抱きつかれて、キスされて、股間を脚で、すりすりされて…)
兄(こ、これはっ…)
妹「ぷは」
妹「…お兄ちゃん」
妹「熱くなってる…」
妹「勃起しちゃったの…?」モミモミ
兄「っくぁ…」
兄(い、妹が…)
兄(『勃起』って…)
妹「…」
妹(ほ、ほんとにおっきくなってきた…っ)ドキドキ
妹(落ち着いて、落ち着いてっ…)
妹(…)
妹(ゆっくり、ゆっくり…)
妹「お兄ちゃん…」
妹(ぱんつの中に、手を…)モゾモゾ
兄「や、やめっ」
ニギッ
妹「あ、熱い…っ」
妹(こ、これで、握ったまま、手を動かして…)
妹「お兄ちゃ…」シコシコ
兄「!!」
兄「っ…!」ガバッ
妹「あ…」
妹(お兄ちゃん、起き上がって…っ)
兄「…っ」タタッ
バタンッ!
頭が真っ白になった。
まさか、まさか、こうなるなんて。
冷静になろう。
落ち着こう。
すぅぅ…はー…。
すぅぅ…はー…。
…よし。
探そう。
お兄ちゃん、
お兄ちゃんっ。
お兄ちゃんを探しながら後悔した。
やり方が、よくなかった。
いきなり、あんなことするなんて。
でも私は、話すのが得意ではない。
あれが最善だった、
あれが最善だった。
言い聞かせた。
話すのが得意じゃないから、カラダを使ってもらうしかない。
それしか思い浮かばなかった。
妹「お兄ちゃん…、お兄ちゃんっ」ガチャッ
いない、
いない。
あぁ、頭の中がまとまってない。
けど、とにかく今は逃げたお兄ちゃんを探す。
探す、
さがす。
見つかったらどうしようとか考えてない。
けど、探すしかない。
妹「お兄ちゃんっ」ポロ ポロ
どこにもいなかった。
兄「…」
兄「ほんとに、ごめんな」
兄「急に来て」
女「…別にいいよ」
女「泊まってもいい」
兄「ごめんな、ありがとう…」
…
…
妹「お兄ちゃん、お兄ちゃんっ、ぐすっ」
妹「どこ…」ポロ ポロ
兄「…」
兄(あまりのことだったから、気が動転して、家を飛び出してしまったが…)
兄(…)
女「どうしたの?」ギュ
女「会いに来てくれて、嬉しいよ」
よく続いてんなおい
>>45を書いて流れをヤンデレSSの方向に向かわせようとしたが
どうやら失敗のようだな
ほす
兄「どうした、いつもはそんなこと言わんのに」
女「うるさい」
女(ちょっとデレるとすぐこれだ)
兄「ふぅぅ…」
女「…」
女(この溜め息…)
女(私に会いに来たってわけじゃ、ないっぽいな…)
兄「…」
兄(何か、癒されるな…)
兄(ほんと、こいつは、心の寄りどころだ…)
女「…」
兄(異変に気付いても、詮索せず、ただ傍にいてくれる)
女「何かあったの?」
兄(…あれ、聞いてきた)
兄(それほど俺の表情に異変が出ているってことか…)
兄(…でも、流石にあんなこと、話せないよな…)
兄(…)
兄(申し訳ないが、今日だけ泊めてもらって、明日、妹にちゃんと話しよう)
兄(…)
兄「いや、大したことじゃないよ」
女「…ふーん」
兄(…てか、何で俺、逃げてんだよ、だせぇ…)
兄(…)
兄(妹から逃げる兄貴なんてよ…)
兄(クズじゃねーか…)
女「…」
女(今日は、黙って傍にいてあげよう)
…
…
兄「いきなりだったのに泊めてくれて、ありがとな」
女「うん」
女「またね」
兄「おう」
兄「…」テクテク
兄(やっぱ、好きだなぁ…)
兄(…っと、そんなこと思ってる場合じゃない)
兄(妹…)
…
…
兄「…」
兄(家に着いた)
兄(…)
兄「すぅぅ…はぁ…」
兄(…よし)
ガチャッ
兄(ただいま…)
兄「!」
妹「すぅ、すぅ…」コクン コクン
兄(寝てる…のか?)
兄(玄関で、三角座りで…?)
妹「ん…、すぅっ…」
兄「…」
兄「ごめん」ポロ ポロ
兄(ずっと、待っててくれてたんだな…)
兄(お前から逃げ出した、俺なんかのことを…)
兄(…)
妹「すぅ…、くしゅっ…」
兄「くしゃみしてる…、風邪ひくぞ」
兄(どうするか…)
兄(とりあえず、妹の部屋に運んで…)
妹「すぅ…」
兄「…失礼するぞ」
ギュム
兄(座った格好のまま、お姫様だっこ的な感じで…)
妹「すぅ、すぅ…」
兄(良かった、起こしてない)
兄(とりあえず、話とか以前に、ゆっくり眠ってもらいたいからな)
兄(あの後、全然寝れずに、玄関でずっと待っていただろうから)
兄(…)
兄(お前から逃げ出した、俺のことを…)
妹「お兄ちゃん…」ギュ
兄「!」
妹「…」ツー…
兄(涙…)
兄(妹…)
兄(…)
兄(昨日のことから、分かるのは…)
兄(妹が、俺に対して、そういう気持ちを持っているかも知れないということ)
兄(まぁ、よく甘えてはきてたが…)
兄(まさか、そこまで深い意味があるとは思わないだろ?)
妹「すぅ、すぅ…」
兄(…それで、話を戻すと、)
兄(仮に妹が、俺に対してそういう気持ちを持っていたとして)
兄(…)
兄(あのやり方は、間違いだ)
兄(昨日みたいな、あんな、いきなりベッドで…)
兄(…それが間違いなのは、間違いない)
兄(兄として、そこは正してやらないといけない)
兄(…)
兄(でも…)
妹「ん…」モゾモゾ
兄(何が正解なんだろうか…?)
兄(兄に、『好き』なんて、言葉にしていうのは難しいだろう)
兄(そもそも、こいつは、喋りが得意じゃないし)
兄(そういうところも、汲み取ってやらんといかん)
兄(…)
兄(生きるって、大変だな…)
妹「…」
兄(…って、なんで俺はこんな状態で考え事してんだ)
兄(早く妹をベッドに連れてってやらないと…)
兄(風邪なんかひかせたら、それこそクズだぞ)
テクテク
妹「すぅ…」ギュ
…
…
兄「…」
妹「すぅ、すぅ…」ポフ
兄「…」
兄(毛布をかけて)ファサ
妹「すぅ…」
兄「…」
兄(何だか…、見ていたくなる寝顔だな…)
妹「ん…」モゾモゾ
兄「…」
兄(妹…)
兄(こんな、まだまだ幼いやつが、昨日みたいなことしてきたなんて…)
兄(…)
妹「…」モゾモゾ
兄(まさか、こいつも初めてだったろうし…)
兄(何かで勉強とかしたのかな…)
兄(…お前はさ)
兄(愛しいんだけど、性の対象じゃないんだよ)
妹「…」
兄(分かってくれよ…、な…?)
兄(…)
兄(ダメだ、色々考えが巡り巡って混乱してきた)
兄(俺も、ちょっと自分の部屋に…)スッ
バタンッ
妹「…」
…
…
兄「…」
兄(妹、まだしばらく起きないよな…)
兄(…)
兄(それまで、また、あいつのところに居ようかな…)
兄(…)
兄(そうしよう)
兄(家近いから、ちょっと行ってすぐ帰ってくればいいよな)
…
…
妹「…」
兄(それじゃ、妹、また出掛けるな)
兄(…向こうで落ち着いて、俺の考えまとめとくから)
兄(お前は、今はゆっくりおやすみ)
バタンッ
…
…
ピンポーン
『開いてる』
兄「お邪魔します」ガチャッ
女「…」
女「また来たんだ」
女「寂しがり屋」
兄「うっせ」
兄(ここにいると落ち着くんだよ、一人暮らしだし)
女「…」
女(手、出したりしてこないから、全然いいんだけどね)
兄「ふぅ…」
女「暗い顔」
兄「いつものことだ」
女「そだね」
兄「…」
女「…」
女(しょーがない、紅茶でも入れてやるか)
兄「…」ポリポリ
兄(なんか、女にも悪いことしてる気がしてきた)
兄(確かに、俺、入り浸りすぎか…?)
女「別に」
兄「え?」
女「…」
女「ん」コトッ
兄「え?紅茶?」
女「うん」
兄「おぉ、ありがとう」
女「…」
兄「…」ズズ
兄(妹…)
兄(…って、何で俺、女のとこ来て妹のこと考えてんだ…)
兄(あーもう、やることなすこと上手くいかんっ)ボリボリ
女「落ち着いて、ゆっくり自分のこと考えてなよ」
兄「え?」
女「…」
兄(何もかも、お見通しかよ…はは)
女「焦ってるでしょ」
兄「…うん」
女「色々あるもんね」
兄「…そうだな」
女「…ふふ」
女「膝枕してあげよっか?」
兄「…いや、今はいい」
女「言うと思った」ニコ
兄「なんで笑顔なんだよ…」
兄(面白いやつだな、ほんと…)
女「確かに」
兄「…」
兄「…」
兄「なんか、ありがとな」
兄「昨日に引き続き、今日も」
兄「…色々ほぐれた気がするわ」
女「ふーん」
女「もう帰るんでしょ」
兄「あぁ…、ごめんな、出たり入ったりして」
女「いいよ」
女「落ち着いたら、また今度、ゆっくり遊ぼう」
兄「おぉ」
ガチャッ
兄「またな」
バタンッ
兄「よっし…」
兄(回復した、脳がちゃんと回転し始めた)
兄(俺のすることは、帰って、妹を諭す、それだけだ)
兄(よし!)テクテク
…
…
兄「あれ…?」
兄「どこ行った…?」
…
…
ピンポーン
『何、また来たの?』
女「何よ…」ガチャッ
妹「…」
私は、壊れた。
居ない兄を、一人家で待ちながら、自分のやったことに対する考えを巡らす。
最初は、自分に言い聞かせた。
あれ以外のやり方はなかった。
最善だったと。
だけど、やっぱり、冷静になってから、それは押し寄せた。
後悔、後悔、後悔。
私は、壊れた。
その後、寝たふりをしていると、兄が帰ってきた。
相変わらず優しい。
私をベッドに運び、しばらくすると、兄は、また出て行った。
彼女のところだろうか。
そうだ、ついて行こう。
…
…
妹「こんにちは」
女「…?」
女「どちら様?」
妹「兄の、妹です」
女「…」
妹「どうすれば兄と付き合えますか?」
私は、壊れていた。
女「…」
女「とりあえず、あがる?」
妹「…」コク
女「ふふ、どうぞ」
妹「…」
妹(いい人そう…)
…
…
女「はい、紅茶」コトッ
妹「あ、ありがとう…」
女「…ふふ」
女(なんで私に、兄と付き合う方法なんて聞くのかしら)
女(本当に、二人とも変わってて面白いなぁ)
妹「ござい、ます…」
女「色々あったんだね」
女「お兄ちゃんも、あなたも、すごい苦しそうだよ」
妹「…」
女「それに…」
女「私のところに、そんなこと聞きに来るなんて…」
女「面白いね」ナデナデ
妹「…」
女「あなたは、お兄ちゃんと付き合いたいの?」
妹「うん…」
妹「だけど、あなたがいるから…」
女「…」
女「…」
女「良かったら、話、聞かせてよ」
女「えっと、名前は…」
妹「妹です」
女「妹ちゃん」
女「あなたが、お兄ちゃんにしようとしたこと、教えて?」
妹「…」
ん
☆
/⌒ヽ マダカナー
く/・〝 ⌒ヽ
| 3 (∪ ̄]
く、・〟 (∩ ̄]
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
あげ
兄 …
妹 お母さん…
女 あなたたち腹違いの兄弟なのよ。
兄 …
妹 そんなの嘘よ
女 だってあなたのお母さん私だもの
兄 …
妹 お兄ちゃん何かしゃべってよ
女 もう、お兄ちゃんじゃないのよ
兄 …
女 実はあなたにお話があるの
兄 突然なんだよ
女 …で、で…できちゃったみたい
兄 (え??俺確か童貞だったはずだけど…)
俺たちやってないじゃないか
女 あなた4月3日に酔った勢いで襲ってきたじゃない。覚えてないの?
兄 (そんな覚えない。こいつ、十月十日前同窓会に行ってたような…)
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