僧侶「またパーティーをおいだされてしまった。」
僧侶「ホイミしか使えない僕じゃあんな強いパーティーにいさせてもらえるわけないか。」
僧侶「………。またホイミ屋でもするか。」
僧侶「回復しますよー、一回5Gです。回復しまーす」
騎士A「おー、たのむよ。」
僧侶「いらっしゃいませー。」
―僧侶はホイミをとなえた!騎士AのHPが8回復した!―
騎士A「あれ…。もしかしてホイミしかできない?」
僧侶「はい!」
騎士A「」
僧侶「」
騎士A「ありがとう!あとは自分でするよ!」
―騎士Aはべホイミを唱えた!騎士AのHPが108回復した!―
騎士A「はい5G」チャリーン
騎士Aは5Gを地面にほおった!
僧侶「まいどありぃ」
僧侶はせっせと小銭を拾った!
僧侶(せつない)
街人A(あの回復屋ホイミしかできないんだぜ)クスクス
街人B(え、まじそんなのでよく僧侶やってんな)ププ
僧侶(それでも僕はこれで食べていくしかないんだ…。)
僧侶「回復しますよー、一回5Gです。回復しまーす」
女戦士「え、回復してくれんのココ。頼むよ!」
僧侶「あ、いらっしゃい」(ずいぶん傷だらけの人だな…。)
―僧侶はホイミを唱えた!女戦士のHPが9回復した!女戦士の擦り傷だけ治った!―
僧侶(また二桁いかなかった…。)
女戦士「すげぇ!」
僧侶「えっ」
女戦士「お前すげぇな!薬草みてえだ!」
僧侶「い、いえそれほどでも」
僧侶(薬草てひどくない?!)
女戦士「俺と一緒にパーティーをくまないか!」
僧侶「えっ」
―・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-
てくてく、てくてく
女戦士「俺さーいままで一人旅だったからさー。仲間とかはじめてだからさー。よかったよー。」
僧侶「はぁ」
僧侶(結局全回復するのに23回もホイミしたし…。)
女戦士「俺たち二人でがんばってさー。うんでさー、いい勇者さがして魔王たおそうなー。」
僧侶「そうですね…。」
僧侶(そういえばこの人僕のホイミなんかで喜んでたけどレベルいくつなんだろ。)
僧侶「あの、女戦士さんはレベルいくつなんですか?」
女戦士「レベル?なにそれ?」
僧侶「」
僧侶(そっか…、よくみれば初期装備だし、でなきゃ僕なんかとパーティー組んでくれないよな。)
僧侶「いえ、なんでもないです。それより僕たちはどこに向かってるんですか?」
女戦士「うん?なんかさーこの洞窟の先にめちゃ強いモンスターがいてさー。ひとりだときついかなーって思ってさー。でも僧侶がいるから安心だね!」
僧侶「はぁ。」(たしかここらはスライムベスでるし初期にはきついかもな。)
女戦士「あ、いたいた。あいつだ。」
僧侶「へ?」
―キラーマシーンが現れた!―
僧侶「ちょっ」(こんなのにかてねえだろ!)オレシンダ
女戦士「ちぇすとー!!」
―女戦士の攻撃!キラーマシーンに102のダメージ!―
―キラーマシーンの攻撃!女戦士に5のダメージ!―
女戦士「な?あいつ一発じゃ死なねえんだよ。」ツエーダロ?
僧侶「いやいやいやいやそれ普通ですし5しか食らってないじゃないですか」
女戦士「?。とりあえずやばくなったら回復頼む!」
―女戦士の攻撃!会心の一撃!キラーマシーンに258のダメージ!―
―キラーマシーンを倒した!―
女戦士「よっしゃ!」
僧侶(つ、つええ。しかもこの人棍棒で倒したよ…。)
女戦士「いやあ僧侶のおかげで余裕だったよ。帰ろうぜ~。」スタスタ
僧侶(なんもしてねえし…。)
僧侶「あ…、帰るんですか」
女戦士「うん、倒したし。」
僧侶「そうじゃなくてゴールドとかアイテムとか回収しないと…。」
女戦士「なにそれ?」
僧侶「」
―・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-
【始まりの街アルファ】
僧侶「キラーマシーンが鋼の剣を落としてくれてラッキーでしたね。他のアイテムもお店で高く売れたし。」
女戦士「うん!ってかみんな装備とかお金とかああやって稼いでるんだな!俺一人だったから知らなかったぜ!」
僧侶「そうですね、それでいままで初期装備だったんですね。」アリエン
女戦士「おう!僧侶のおかげで新しい服もきれてうれしいぜ!あんがとな!」
僧侶「いえ…。」
僧侶(まともな格好にして気づいたけど女戦士ってすごい整った顔をしてるな。)ドキドキ
女戦士「レベルって教会でわかるんだな!64って高いの?低いの?」
僧侶「高いですよ…。初期装備で64までレベル挙げるなんて普通ないです。」
女戦士「そうなの?いやぁあんまし低かったら僧侶にがっかりされるかもって内心びびったぜー。」
女戦士「そういえば僧侶はレベルいくつなん?」
僧侶「…。まぁ大切なのはレベルじゃないですからね。」
女戦士「そっか!」
僧侶(まだレベル7だなんて言えねえよ!)
勇者A「君ちょっといいかい?」
女戦士「ん?」
僧侶(あ、この人いま一番魔王討伐に近いんじゃないかっていう勇者Aさんだ。)
勇者A「君が西の洞窟のキラーマシーンを倒した戦士かい?」
女戦士「よくしってんな」
勇者A(フム、鋼の剣か…。こんな装備で倒すなんて相当の手練れだな。)
勇者A「レベルは60になったくらいかい?」
女戦士「すげえ!なんでわかんだ!」
勇者A「ははっ僕は鼻が利くんだw、どうだい、僕らのパーティーにはいってくれないか?今前衛不足でこまってるんだ。」
僧侶(女戦士さんすごいぞ!この人達のパーティーにスカウトされるなんて。)
(あ…。でも女戦士さんだけだよね…。)
女戦士「僧侶ー?どうするー?仲間になりたいってさ。」
僧侶「えっ」
勇者A「えっ」
勇者A「…。すまないが来てほしいのは女戦士さん君だけなんだ。」
僧侶「…。」(仕方ない、いつものことだもんな。)
女戦士「じゃ、いいや」イコーゼ ソウリョ
僧侶「!」
勇者A「!」
勇者A「ちょっとまってくれ。君が戦うのは魔王を倒すためじゃないのかい?仲間を大事にするのはいいが僕の見立てではそこの僧侶君はレベル7程度だ。そんな彼とじゃ君は釣り合わない。」
勇者A「女僧侶、頼むよ」
女僧侶「はい勇者Aさま」
―女僧侶はベホマを唱えた!女戦士のHPが全回復した!―
僧侶(すごい!全回復魔法のベホマだ!)
勇者A「どうだい?うちの女僧侶はベホマまで唱えられるんだ。君はうちのパーティーに来るべきだよ。」
女戦士「…。べつにいいです。」
勇者A「ちょっ君はなんでそこまで頑ななんだい?そこの僧侶くんは君にどんなメリットをあたえてくれるんだい?」
女戦士「えー?俺の仲間は僧侶だし。もういっていい?」
勇者「!」
―・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-
【宿屋にて】
僧侶「女戦士さんはなんで勇者Aさん達の仲間に入らなかったですか?」
女戦士「えー?さっきのやつら?」
僧侶「あの人達はこのあたりでは最強のパーティーなんですよ!あの人達にスカウトされるなんてめったにないことなんですよ!」
女戦士「僧侶、俺と旅するのいやなん?」
僧侶「いえ、そんなわけじゃ…。」
女戦士「じゃあいいじゃん。俺はお前のホイミ、落ち着く気持ちになるから好きだぜ。俺のヒーラーは僧侶だろ。この話終わりな。」
僧侶「す、すいません。」
僧侶(僕は卑屈だった…。女戦士さんは僕のことを本気で仲間って思ってくれているんだ。)
僧侶「僕…。」
女戦士「ん?」
僧侶「僕、女戦士さんの回復役全力でやります!誰にもこの役は譲りません!」キリッ
女戦士「おうwww。あいつらのベホマHP5しか回復しなかったしな。」
僧侶(それはあなたが5しかダメージうけてなかったからです。)
女戦士「あーあと敬語やめろよ」
僧侶「は、はい!すいません!」
女戦士「それwww」
僧侶「www」
―・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-
「まものがきたぞー」
青年「お前はこの物置の中にかくれているんだ。絶対でてくるんじゃないよ。」
女の子「お兄ちゃんひとりにしないで!」
青年「大丈夫だよ。お前はこの天空の剣をもってておくれ。いつか真の勇者様が現れた時に渡さなければならない大切な剣だからね。」
女の子「おにいちゃん」
バタン!
青年(妹よ、剣を頼むぞ。)
ガシャーン
―モンスターが現れた!―
青年「!」
魔物「天空の剣がここにあるはずだ。命が惜しければ大人しく渡すのだ。」
青年「この小さな村にそんな大層な武器があるわけがないだろう。ましてや貴様らに渡すものなどない!」
魔物「そうか。なら死ね」
女の子(やめて、やめてぇ)
―・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-
女戦士「やめてよぉーー!」ガバァ
女戦士「はぁはぁ」
女戦士(今日もまたこの夢か…。)
チラッ
僧侶「すやすや」
女戦士(そういえば誰かと同じ部屋で寝るなんて久しぶりだな。)
女戦士「お兄ちゃん、かならず天空の剣を装備できる勇者様をみつけてみせるからね。」ギュ。
―・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-
(それから僕たちは冒険を続けた。敵は全部女戦士が倒してくれたけど、戦いの後の回復とゴールドやアイテムの管理は僕の役目だった。)
僧侶「女戦士!さっきのアイテム、5000Gで売れたよ!」
女戦士「今夜はやwきwにwくwww。」
僧侶「だめだよw、がんばって女戦士にドラゴンキラーかわなくちゃ。」
女戦士「エー」
僧侶「そういえば前から思ってたんだけど女戦士のもってるその剣はなんで装備しないの?」
女戦士「これ?これはさ、勇者専門の武器だから戦士の俺には装備できないの。」
僧侶「そうですか、じゃあなおさら新しい武器買わないとね。」
女戦士(鋼の剣でいいのに…。)ブツブツ
僧侶「じゃあ今日はもう遅いからごはん食べて宿屋に泊ろう。焼肉でいいよw」
女戦士「やった!」
【宿屋にて】
―村が魔物放った火で燃えている、あたしは物置の中ひとりおびえている―
―誰か助けて、勇者様助けて―
…。
女戦士「わぁあああ!!」
女戦士「はぁはぁ」
女戦士(またこの夢か…。)
僧侶「大丈夫?」
女戦士「起こしたのか?すまない。大丈夫だぜ。気にせず寝てくれ。」
女戦士(まずいとこみられたな…。)
僧侶「毎日深夜に叫びながら起き上るのが“大丈夫”なの?」
女戦士「…。」
女戦士「そっか、みられてのか。みっともねえwちょっとしたトラウマってやつだ。俺ウマシカだしなwでも大丈夫なんだ。明日新しい街にいくんだろ?早く寝な。」
スッ
女戦士「うん?」
―僧侶はホイミを唱えた!女戦士のHPが0回復した!―
女戦士「ははっ体力はもう満杯だぜ僧侶。」
―僧侶はホイミを唱えた!女戦士のHPが0回復した!―
女戦士「僧侶?」
僧侶「こんなに唇が青ざめて震えているのが“大丈夫”なもんか。」
僧侶「僕は君がどんなことで悩んでいるか知りたいよ、だって仲間だからね。でも君が話したくなってくれた時でいい。」
女戦士「…。」
―僧侶はホイミを唱えた!女戦士のHPが0回復した!―
僧侶「君は僕のホイミが好きだって言ってくれた。女戦士を癒すのは僕の役目なんだ。」
―僧侶はホイミを唱えた!女戦士のHPが0回復した!―
女戦士(僧侶…。)
―僧侶はホイミを唱えた!女戦士のHPが0回復した!―
女戦士(温かいな…。)
―僧侶はホイミを唱えた!女戦士のHPが0回復した!―
女戦士(すごくホッとする。)
―僧侶はホイミを唱えた!女戦士のHPが0回復した!―
(女戦士は今までのことを話してくれた。生まれた村がモンスターたちに襲われたこと。自分だけ生き残ったこと。天空の剣を扱える真の勇者を探すためにずっと一人で旅をしていたこと。その間僕は女戦士が眠るまでホイミをかけ続けた。)
―・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-
僧侶「んっ」
僧侶「朝か…。そのまま寝ちゃったんだな。」
女戦士「おい、いつまで寝てんだ。」
僧侶「あ、女戦士。おはよう。」
女戦士「おはようじゃねえよ。今日は新しい街に行くために早く出るんだったろ。早く準備しろ、俺は先に食堂で飯食べるわ。」
僧侶「うん、ごめっ」(なんか怒ってる?)
女戦士「おい、僧侶」
僧侶「うん?」
女戦士「昨日はありがとな」
―・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-
王子「僕の妃になってくれませんか」
女戦士「おとこわりします。」
王子「ショックイズビッグ!」
(女戦士が助けた王子に求婚されたり。)
女戦士「グランドクロス!」
―女戦士は闘気をうちだした!女戦士は38のHPを消費した!ゴーレムに278のダメージ!ゴーレムを倒した!―
―僧侶はホイミを唱えた!女戦士のHPが12回復した―
(そしてあいかわらず女戦士が倒して僕は終わりに回復をするだけなのも変わらなかった。)
僧侶「このダンジョンはもう制圧したし今日はもう街に帰ろう。」
女戦士「そうだな。」
僧侶「一応全回復してからダンジョン出よう。」
女戦士「え?いやMPもったいないからいいよ。それに夜寝る前にホイミかけてくれたらいいし…。」
(あの日以来女戦士は帰り際になると全回復をしたがらなくなった。そのため寝る前に女戦士にホイミをかけ続けるのが日課になった。)
僧侶「はーい」
女戦士「////」
僧侶「しかし女戦士はもうレベル75なっちゃったね。僕まだ12なのに。」
女戦士「そうだな…。でもまだ勇者はみつからねえんだよな。」
僧侶「…。そうだね。」
(きっと真の勇者が見つかった時が僕たちのパーティーが解散する時だと思う。女戦士は魔王討伐のために勇者と戦い、そしてまだべホイミすらできない足手まといの僕はまたホイミ屋にもどるのであろう。)
女戦士「しかしレベル低い魔法攻撃してくるモンスターうざいな。ダメージくらわねえけどめんどくさいわ。」
僧侶「それならいいのがあるよ。」ゴソゴソ
僧侶「ほらバシルーラのドリンク。」
女戦士「なんだそれ?」
僧侶「自分よりレベルの低いやつが魔法使ってきたらバシルーラが発動して相手を飛ばしてしまうアイテムだよ。これを飲めば弱いモンスターと無駄に戦わなくて済むよ。」ホラ
女戦士「ふーん」ゴクゴク
僧侶「あ、女戦士血でてるよ?」
―僧侶はホイミを唱えた!―
僧侶「あ」
女戦士「あ」
僧侶&女戦士「ああああ!」
―僧侶は天高く弾き飛ばされた!―
―・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-
【南の島の村の診療所】
僧侶(…。)
僧侶(僕は何をしているんだろう…。)
僧侶(いくら離島の村に飛ばされていく当てがないとしてもこんなことしていていいんだろうか…。)
―僧侶はホイミを唱えた!おばあちゃんの肩が12回復した!―
おばあちゃん「ありがとうのう」
僧侶「いいええ、つぎのひとー」
僧侶(お年寄りの腰痛やリウマチを治して3か月になる。いったい女戦士はどうしてるのかな。もしかしてもっといい仲間に出会えてるのかもしれないな。)
―僧侶はホイミを唱えた!おじいちゃんの腰が9回復した!―
おじいちゃん「ほっほっほ、あんたのホイミは優しい感じがするのう。おかげでわしの腰痛もだいぶよくなったわい。」
僧侶「いえ」
おじいちゃん「しかしまだホイミしか使えんとは才能ないのう、ほっほっほ」
僧侶「うるさいですw魔法使いか戦士か舞踏家にでもなったほうがいいっていうんですか?」
おじいちゃん「どれも無理じゃなw」
僧侶「はやくお迎え来るといいですね。」
おじいちゃん「ほっほっほ、おこることはない。わしがみるにあんたに向いている職業は…、ん?」
バタン!!診療所のドアが蹴破られた!
僧侶「」
おじいちゃん「ほぅずいぶんムチムチプリンな別嬪さんじゃのう」
僧侶「なんでここに…。」
女戦士「僧侶…。みつけた。」
女戦士「うわぁああーん」
―女戦士は僧侶にかけよった!しかし僧侶はかたまっている!―
女戦士「やっとみつけたよー僧侶…。」ギュ
僧侶(女戦士、こんなに傷だらけになって…。髪ものびて苦労したんだな。)
僧侶「女戦士の長い髪、似合ってるね。」
女戦士「ばかやろう!ばか!ざみじ・かったんだからなー…」
―僧侶はホイミを唱えた!女戦士のHPが14回復した―
―僧侶はホイミを唱えた!女戦士のHPが12回復した―
―僧侶はホイミを唱えた!女戦士のHPが19回復した―
女戦士「ず、ずるいぞ僧侶、これじゃ怒れない。」
僧侶「ごめんね女戦士、また一緒に旅をしよう。」
女戦士「うん」
勇者B「やぁ感動の再会だね。」
女戦士「あ…。////」
―女戦士は僧侶から離れた!女戦士は取り繕っている!―
勇者B「君が女戦士さんの思い人の僧侶君だね?」
女戦士「ち、ちがっ」
僧侶「はぁ」(この人すごい強い人だ、装備もオーラも他の勇者とは全然違うぞ。)
勇者B「初めまして、僕は勇者B、勇者をやってるものだ。女戦士さんの腕をみこんで君を探すのを手伝う代わりに戦力になってもらっていたんだ。」
僧侶「はぁ。」(もしかしてこの人が天空の剣を…。)
勇者B「正直女戦士さんの戦力を失うのは惜しい。魔王を倒すという目的が一緒なら僕たちと一緒にパーティーを組んでくれないか?」
僧侶「え、それは僕もですか?」
勇者B「うん?そうだよ。」
(自分もパーティーに誘われたのは初めてだった。)
僧侶「あの、勇者Bさんは天空の剣は…。」
勇者B「ああwあれは僕には剣をさやから抜くこともできなかった。どうやら僕は真の勇者じゃないらしい。でもねそんなのは関係ない。僕は魔王を倒す!それは変わらないんだ。」
僧侶(なんてまっすぐな人だ…。)
僧侶「あの、女戦士と相談してからでもいいですか。」
勇者B「もちろん。君のパーティーの問題でもあるからね。今日はうちらは村の入り口の宿屋に泊るよ。明日答えを聞かせてくれ。じゃあ女戦士さんもまた明日。」
女戦士「おう、ありがとうな。」
―・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-
女魔法使い「ちょっと!あんなホイミしか使えないやつを仲間にするの?」ボソボソ
勇者B「いま女戦士さんの火力を失うわけにはいかない。それにあの僧侶さんはさっきから何回ホイミを唱えてるんだろう。さすがの僕もあんなにMPは続かないな。正直興味あるよ。」
女魔法使い「もう勇者Bはいっつも勝手に決めちゃうんだから。」
武闘家B「勇者Bがこのパーティーのリーダーだ。従うしかなかろう。」
賢者B「ははっそれに戦えるのは4人までだ、役に立たなかったら馬車でまってもらえばいいのさ。それとも勇者Bが女戦士にとられるのが怖いのかい?」
女魔法使い「ち、ちがうわよ!」
―・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-
―・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-
【診療所2階】
(女戦士は最初は自力で僕をさがしていたらしい。しかし途中で断念し勇者Bたちと行動をともにする代わりに女魔法使いの占いで僕がここにいることをつきとめたのだそうだ。)
コンコンッ
女戦士「僧侶起きてる?」
僧侶「うん?起きてるよ」
女戦士「そっか入るぜ」
ギィ
僧侶(寝間着姿だ…。かわいいな。)
女戦士「あのさ…、一緒に寝ていいか?」
僧侶「え」
女戦士「僧侶と離れてからまた昔の夢ばかり見るんだ。また前みたいにホイミをかけながら寝かせてほしい…。」
僧侶「…。いいよ、おいで。」
女戦士「…。」スッ
―僧侶はホイミを唱えた!女戦士のHPが16回復した!―
女戦士「あったかい…。」
―僧侶はホイミを唱えた!女戦士のHPが3回復した!―
女戦士「僧侶が飛ばされてから久しぶりに一人で寝たんだ。」
僧侶「うん」
―僧侶はホイミを唱えた!女戦士のHPが0回復した!―
女戦士「今までなんで一人で寝れてたのかわかんなくなってた。さみしくてさみしくて。」
―僧侶はホイミを唱えた!女戦士のHPが0回復した!―
女戦士「ひとりはこわいよ。ひとりはいやだ。」
僧侶「ごめんね。」
―僧侶はホイミを唱えた!女戦士のHPが0回復した!―
女戦士「やっぱり僧侶のホイミは落ち着くな…。」
―僧侶はホイミを唱えた!女戦士のHPが0回復した!―
女戦士「なぁ僧侶」
僧侶「うん?」
―僧侶はホイミを唱えた!女戦士のHPが0回復した!―
女戦士「チューしてほしい。」
僧侶「うん。」
―・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-
女戦士「んっ…。」
女戦士「ひゃっ、はう!」
僧侶「ご、ごめっ」
女戦士「ううん大丈夫、してほしいんだ。全部、僧侶に。」
僧侶「女戦士…。」ギュ
女戦士「キャッ」
女戦士「あ…? そ、僧侶…。」
僧侶「え?」
女戦士「あたってる…。////」
僧侶「/////」
(翌日僕たちは勇者Bのパーティーに参加することにした。)
―・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-
【外伝】
女戦士「なんでホイミした…?」
僧侶「すいませんでした。」
女戦士「初めてだったから痛かった。でも最初だけらしいし僧侶だから我慢した。」
僧侶「すいませんでした。」
女戦士「なんでホイミした?」
僧侶「それは痛そうだったし…楽になるのかなーって。」
女戦士「そのせいでまた元の状態に戻った。」
僧侶「あ、でもそれは女の価値的にはむしろ下がらないわけで…。」
女戦士「…。」
僧侶「すいませんでした。」
女戦士「なんでホイミした?」
僧侶「ごめんなさい。」
女戦士「また次も痛い思いをするのか…。」
―・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-
―・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-
女戦士「ちぇすとー!」
武闘家B「せいっ」
女魔法使い「メラゾーマ!」た
勇者B「みんな散ってくれ!ライデイン!!」
―モンスターたちを倒した!―
勇者B「傷ついたものは順番に馬車で休んで、回復してもらってね。」
女戦士「僧侶~ホイミほしい~」
僧侶「はいはい」
勇者B「女戦士さんはまだHP余裕あるからまだだめですよ!」
女戦士「はーい↓」
(勇者Bのパーティーに入っても僕はほとんど戦闘に参加せず馬車の中ですごした。そして休憩している仲間を回復するのが仕事だった。)
勇者B「賢者さんは次から戦闘参加で女魔法使いは馬車へ。」
賢者B「私の出番ですね、しっかり休んだので頑張りますよ!」
女魔法使い「アタシはまだ大丈夫よ!」
勇者B「だめ。もうMPほとんどゼロでしょ?」
女魔法使い「くっ」(最近勇者Bは女戦士ばっかり戦闘に参加させて、アタシの魔法のほうが火力あるんだから…。)
【馬車のなか】
―僧侶はホイミを唱えた!女魔法使いのHPが0回復した!―
女魔法使い「アタシはダメージなんてうけてないから回復なんていらないの!」
僧侶「す、すいません」
女魔法使い「MPさえあればあんな女に…ブツブツ」
僧侶(機嫌悪いなぁ…。)
―僧侶はホイミを唱えた!女魔法使いのHPが0回復した!―
僧侶「女魔法使いさんリラックスですよ^^」
女魔法使い「うるさい!だいたいアンタは恥ずかしくないの?!女が前線にでてるのにアンタはのうのうと馬車にいて!」
僧侶「す、すいません…。」
女魔法使い「それにホイミなんて低級回復魔法しかできないくせに…」
ズガーン!!!
僧侶&女魔法使い「!」
【馬車の外】
女戦士「グランドクロス!!」
―女戦士は闘気をうちだした!女戦士は53のHPを消費した!スライムに797のダメージ!スライムを倒した!―
女戦士「アーHPピンチダナァ…。」
勇者B「女戦士さんスライム相手にグランドクロス連発しないでください…。」
勇者B「しょうがない、女戦士さん馬車へすぐ回復して戻ってくださいよ。」
戦士「はーい!」
勇者B「女魔法使いちょっとの間だけどいける?」
女魔法使い「アタシは最初から大丈夫よ!」ストン
勇者B「よし行こうか。」
女魔法使い(あれ??)
【馬車のなか】
―僧侶はホイミを唱えた!女戦士のHPが15回復した!―
女戦士「しあわせーw」
僧侶「これで満杯だよ。」
女戦士「まだだ。」
チュ
僧侶「」
女戦士「アハハ /// これで元気でた。いってくる!」
【馬車の外】
女戦士「もう全快したよ?」ヒョイ
勇者B「それが女魔法使いがMP全然残っていたみたいでまだ大丈夫ですよ。」
女魔法使い「火力はアタシがいれば十分よ。アンタは馬車で僧侶とじゃれあってなさい。」フン
女戦士「そ、そう?」(ワーイ)
【馬車のなか】
僧侶「女戦士とゆっくり話すのひさしぶりだね。」
女戦士「そうだな。旅中は俺は外だし、宿屋に泊っても男女別々だしな…。」
僧侶「剣の使い手は見つからないけど着実に魔王討伐に近づいているね。魔王の側近の場所も突き止めたしさ。」
女戦士「うん…。僧侶は魔王を倒したらどうするんだ?」
僧侶「僕はまたホイミ屋かな?それしか能ないし。」
女戦士「それだったら俺と一緒に旅をしないか?ずっと僧侶にホイミをかけてほしい。」
僧侶「うん、それもいいねw一緒に世界をまわっていこう。」
女戦士「うん!俺たちはずっとパーティーだ。」
女戦士「そうだ。僧侶に天空の剣をもっていて欲しいんだ。俺が持っていても使えないし戦いづらいし。」
僧侶「そっか、いいよ。」
勇者B「二人とも馬車から出てきてくれ!!」
僧侶&女戦士「!」
―女戦士と僧侶は馬車から飛び出した!―
側近「フハハハハ!まだ仲間がいたのか。何人雑魚があつまっても同じだがな。」
女戦士「賢者!、武闘家!」
―返事がない、ただのしかばねのようだ―
僧侶「あんな強かった賢者さんと武闘家さんがやられている…。」
女魔法使い「うぅ…。マホトーンなんて卑怯だわ。」
女戦士「おい勇者Bどういうことだ。」
勇者B「はぁはぁ、こいつが魔王の側近だ…。こいつは強い…。賢者も武闘家も一瞬でやられてしまった。」
(魔王の側近の強さは僕たちの予想をはるかに超えていた。)
女戦士「くらえ!」
側近「ハハハッ」側近はひらりとかわした!
女戦士「うおらぁあ!」
側近「ハエがとまるぞ。」ガシ
女戦士「こいつ、素手で剣を…。」
勇者B「でやああああ!!」
側近「フン」
―魔王の側近は女戦士をぶん投げた!勇者Bに直撃!勇者Bに97のダメージ!女戦士に108のダメージ!
勇者B「ぐはっ!」
女戦士「きゃあ!」
女戦士(圧倒的だ…。)
(魔王の側近には勝てない。その場にいる全員がそれを一瞬で理解した。)
勇者B「ここまでか…。」
勇者B「ここまでか…。」
女魔法使い「ちょっと勇者B?何言ってるのよ。」
側近「ほう潔いな。素直に負けを認めるか。」
勇者B「いや、確かに僕はお前には勝てない。しかしお前を倒せないわけじゃないんだ。」
女魔法使い「!」
側近「何を強がりをw」
女魔法使い「まさか、あんた?やめて!」
勇者B「ねえ女魔法使い。幼馴染の君に教えておこうとおもう。僕が勇者になったわけは二つだ。一つは魔王を倒すため。」
女魔法使い「ダメ、駄目よ絶対!」
勇者B「二つ目は君にふさわしい男になるため。」
女魔法使い「何言ってるの?逃げましょう!逃げたらいいじゃない。」
勇者B「だめだ、勇者は逃げない。」
女魔法使い「そんなの関係ないわ!」
勇者B「どっちも達成できなかったよw」
女魔法使い「十分よ!だからやめて!」
―勇者Bはラリホーを唱えた!女魔法使いは眠ってしまった!―
女魔法使い「いやよ、い…や…。クウ。」
勇者B「僧侶君!」
僧侶「は、はい!」
勇者B「彼女を…頼む。」
僧侶「はい…。」(なんだ勇者Bさんのこの決意は。)
勇者B「うおおおお!」
―勇者Bは側近にとびかかった!―
側近「何かと思えばただの捨て身の突撃か。見苦しいものだな。」
ズン
―魔王の側近は爪で勇者Bをつらぬいた!―
勇者B「フフフ油断したな」キュイイイイイイイイィィイン!
側近「なに勇者Bに魔法力が集まっている!まさか!」
勇者B「気づくのが遅いぜ」
勇者B「メガンテ!!」カッ!
ズドーーーーン!!
僧侶「勇者Bさん!!」
女戦士「あいつ…。」
(勇者Bさんは天空の剣には選ばれなかったが真の勇者だった。しかし爆風の中から現れたものは絶望だった。)
側近「くぅ…。魔王様に頂いたこの身体を傷つけるとは勇者Bめ、ゆるさん、ゆるさんぞおおおお!のこった仲間も八つ裂きにしてやる!!」
僧侶「そんな…。」
女戦士「ゴクゴク」
女魔法使い「すやすや」
女戦士「僧侶!」
僧侶「あ、うん」
女戦士「びびるな!俺たちはどんな相手にも二人で勝ってきた!俺が攻撃でお前が回復だ!そうだろ?違うか?」
僧侶「うん、僕が回復で女戦士が攻撃だ。」
女戦士「そうだw」
(正直奮い立った。絶望に埋もれていた僕を女戦士が手を差し伸べてくれたのだ。)
女戦士「女魔法使いを抱き上げてやれ。そこじゃあぶない。そしてホイミをかけてくれないか。そしたら一気に攻める。」
僧侶「うん。」
(僕は女魔法使いを抱きあげ女戦士を回復した。)
―僧侶はホイミを唱えた!―
女戦士「ひとりは嫌いだ。でもそれ以上にお前が好きだ。いままでありがとう。」
僧侶「え?」
―僧侶と女魔法使いは天高く弾き飛ばされた!―
(僕はまぬけだった。二度も同じ魔法でとばされるなんて。)
戦士が洗脳される→勇者になった僧侶、魔法使いパーティと戦う→正気に戻る→魔王倒す→ハッピーエンド^^
これで頼むはw
【始まりの街アルファ】
僧侶「」
僧侶「女戦士…。」
僧侶「ずるいぞ。僕たちはずっとパーティーなんじゃないのか。」
【一部完】
二部の話は大方できているのですがまだ伏線がひろいきれてません。
あと>>146でもっと話足したくなった。
なので二部は後日たてます。
二部でだしだけ
女勇者「わたしの仲間になってください!」
僧侶「私はただのホイミ屋ですよ?」
女勇者(ホイミ屋をしていた僧侶様にであったのが初めてでした。)
女勇者(僧侶様はわたしの後衛でそしてお師匠様でもあるんです。)
女勇者(みんな僧侶様のことを悪くいうけどみんなわかってないと思います。)
女勇者(わたしは僧侶様が大好きです!)
みたいな感じでいきます。
>>1乙!!次回は女戦士と僧侶のセクロス描写よろしく!!!!
>>169今から明日まで徹夜で書くので日曜日を目標にします。
>>170
わかったー!昼間?
>>169 描写なやんで結局削除したんだけど書いたほうがよかった?
>>171 夜です。
みんなみてくれてありがとうです。朝から仕事だからそれまで今から書いてきます。
エロはいらねーから絶対に入れるな
因みに合計何部にするつもり?
みなさんありがとうエロは伏線に関係あれば書きます。
伏線拾いにちょっと散歩してきます。
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