ニート「はぁー、ドラえもんどっかにいねーかなー」
ニートは机に座り呟く。
ニート「ドラえもんがいたらフエール銀行で金増やして、もしもボックスで俺が超絶イケメンの世界にして、それから」
ニートは今日も妄想にふける。
22歳。
大学は中退。
ニート「はぁー、虚しいなー、これからどうすっかなー」
その時、ニートの机の引きだしが勢いよく開かれる。
椅子に座ったまま後ろに倒れてしまう。
ニート「うわあ!な、なんだ!」
机の引きだしから人が出てくる。
頭髪は薄く、体臭は酷い。
さらに姿勢は悪く、死んだ魚の目をした中年の男だった。
???「よっこらせっ」
ニート「あ、あわわわわ」
???「おい」
ニート「うわああ、だ、誰か、誰かあああ」
???「やめろ、みっともない」
ニート「お、お前、誰なんだ、よ!」
???「俺はな、未来のお前だ」
ニート「み、未来の、俺・・・?」
ニート「そ、そんな!どう見たってただの負け組のおっさんじゃないか!」
おっさん「あ?(ピキッ」
ニート「あ、いや、あの」
おっさん「いや、いい、俺が悪かった。俺は20年後からきたお前の未来だ」
ニート「そ、そんな・・・」
おっさん「まあ、いきなりでは信じられないよな。残念ながら20年後のお前はこうなるんだ」
ニート「ほ、本当に俺なのか・・・」
おっさん「ああ、なんだったら証明してやろう」
ニート「!?」
酉だ!
酉付けやがった!
おっさん「お前は小学校の時にクラスのアイドルの縦笛を舐めたな」
ニート「!?」
おっさん「中学校の体育の時間に仮病で抜け出し、別の可愛い子のセーラー服に顔を埋めて教室でオ○ニー」
ニート「!!」
おっさん「高校の時に同じようなことをやって見つかった。初犯だということにしたが、実は三回目。クラスの冷たい視線にたえられず引きこもり。そしてニートへ」
ニート「くっ!」
おっさん「これはお前自身にしか知らないことだ」
ニート「くっ・・!うっ!おえっ!」
ニートは吐き気をもよおした。
自分自身とはいえ自身の秘密を知る者に恐怖を感じた。
おっさん「そして、今、ドラえもんが来ないかなぁなんて無意味なことを考えながら生きている駄目人間」
>>7
いつも付けてますんで。
ニート「や、やめろ!やめてくれ!」
おっさん「わかってくれたか?」
ニート「わ、わかった。お前は未来の俺なんだな」
おっさん「そうだ。それにな、俺が来たからにはもう大丈夫だ」
ニート「?」
おっさん「セーラー服でもブレザーでも体操着でも好きな物に顔を埋めながら好きなだけオ○ニーできるぞ!」
ニート「な、なんだとっ!」
おっさん「ああ、なにせお前は俺自身だからな・・・」
ニート(どういうことなんだ・・・?)
おっさん「まあこれを見ろ」
男はポケットからぐしゃぐしゃの紙を何枚も取り出す。
ニート「これは」
おっさん「ふふふ・・・これはな、くっくっく・・・」
ニート「!?」
ニヤリと笑うおっさん。
ニート「おい!」
おっさん「すまん、つい、な。これはなロ○6の当選、番号なんだ」
ニート「え!おい、マジか!?ロ○6の当選番号なのか!?」
おっさん「ああ、そうだ。いま2012年だろ?当選番号の一覧だ。未来から持ってきた」
ニート「!?」
おっさん「こいつは4月の当選番号だからな。4月になったら俺達は大金持ちだぜ!」
ニート「お前!マジかよ!」
おっさん「マジだよ!マジ!ぶわっはっはっ」
笑い転げるおっさんを見て自身も笑いが止まらないニート。
ニート「やったじゃん!働かなくて正解だぜ!」
おっさん「全くだ。お前、俺に感謝しろよ!あ、お前は俺か!」
ニート「ああ、俺最高だな!ありがとう、俺!」
未来のニートは様々な情報をもたらした。
どこで地震が起こるか、どんな最新機器が発売されるか、何が流行るか・・・。
ニートはロ○6を始めとする様々なギャンブルを通じて億万長者となった。
億万長者となったニートに群がる人々。
若者「俺達友達だったじゃんか!な?な?」
ニート「うるせぇ!お前が俺が教室でオ○ニーしたとか暴露するから俺は・・・!帰れ!」
元担任「よう!久しぶりだな!」
ニート「今頃なんでくんだよ!てめぇ俺がイジメられてたの放置してたろ!帰れ!」
母親「ニートちゃん、私はあなたを育てた親なんだから」
ニート「バカヤロー!人のお年玉とっといて今頃なんだよ!消えろ!」
毎度繰り広げられる超高層マンションの玄関での自称ニートの関係者達の物乞い。
警備員は群がる亡者を追っ払う。
最上階。
ニート「ふぅ」
オッサン「いやー、毎日大変だ。出掛けるのも一苦労だなー」
ニート「ちっ、あんたはいいな。だから俺にロ○6の当選させて、自分は表に出なかったのか」
オッサン「ふん、これでも警察の目をかいくぐって未来から来たんだ。リスクは背負ったんだからお互い様だろ?」
ニート「ああ、本当に感謝してるよ。しかし、俺の周りってクズばっかりだったんだな」
オッサン「ああ、そうだ。クズしかいねーよ。じゃなきゃ、オ○ニーばらすわけないしな」
ニート「クソッ!未来の俺がきてくれたからいいものを来なかったらあいつら俺を笑ってやがったのか!クソッ!」
オッサン「まあ、いいじゃねぇか。今夜もデリヘル呼ぼうぜ」
ニート「ああ、そうだな。ゴミクズ共には味わえない最上級の女を抱くか」
オッサン「おう、その意気だ。俺達は金持ち。庶民はほっとけよ」
二人はその日も豪遊した。使っても使ってもロ○6や万馬券、株で大儲けできる。
そんな環境の中でニートは自身の心が荒んでいくことを知る術はなかった。
ある日、いつものようにデリヘルを呼んで遊んでいた二人。
ニート「っ!!!」
ニートは突然デリヘルを殴った。
オッサン「お、おい!」
デリヘル「ちょ、ちょっと、暴力は聞いてませんよ」
ニート「すまん」
オッサン「?」
ニートはデリヘルに金を握らせる。
ニート「すまん。悪かった。これでもう今日は帰ってくれ」
オッサン「おい、どうしたんだよ」
ニート「今日は気分が悪い・・・」
結局、その日の乱交はお開きとなった。
sssp://img.2ch.net/ico/zuzagiko32.gif
http://beebee2see.appspot.com/i/azuY7LKABgw.jpg
オッサン「お、おい!」
デリヘル「ちょ、ちょっと、暴力は聞いてませんよ」
ニート「すまん」
オッサン「?」
ニートはデリヘルに金を握らせる。
ニート「すまん。悪かった。これでもう今日は帰ってくれ」
オッサン「おい、どうしたんだよ」
ニート「今日は気分が悪い・・・」
結局、その日の乱交はお開きとなった。
オッサン「おい、どうしたんだよ。そんなんじゃこっちも萎えてきちまう」
ニート「ああ、すまん、ちょっと、な」
オッサン「?」
ニート「今日の俺の女、似てなかったか?」
オッサン「誰に?」
ニート「縦笛を舐めたあの子」
オッサン「え、いや、うーん、覚えてないな・・・」
ニート「いや、別人だとは思うんだ。ただ、なんか一瞬だが、雰囲気が」
オッサン「それと殴ったのと何の関係があるんだ?」
>>18
どうでしょう?
ニート「わからん」
オッサン「?」
ニート「なぜか、殴った。いや、壊したくなった。なぜだろう」
オッサン「お、おいおい・・・」
ニート「別にあの子にイジメられてたりしたわけじゃないのに・・・」
オッサン「ま、今日はゆっくり休めよ。デリヘル呼び過ぎたんだろうよ。休めば治る」
ニート「そう、だな」
その日、ニートは夢を見た。
夢の中でニートは小学生に戻っていた。
ニートの親は厳しくニートに小遣いをほとんどあげていなかった。
その為、ニートは駄菓子屋で駄菓子を買えず「貧乏」とイジメられていた。
小学生「おい、貧乏!今日も金ねーのかよ!」
小学生「だっせー!やーいビンボー!」
小学生「このお菓子うめー!食えねー奴かわいそうだな!」
ニートは涙をこらえ、下を向いて歩く。
女の子「ニート君」
ある日、いつもとは違い、一人の女の子が声をかけてきた。
クラスのアイドルの女の子だ。
女の子「ニート君、これあげる」
ニート「え」
女の子「これね、とってもおいしいんだよ」
クラスのアイドルからお菓子を買ってもらえたのだ。
ニート「でも・・・僕・・・」
もじもじするニート。
女の子「じゃあさ、いっしょにたべよう!」
ニートは女の子と一緒に駄菓子を分け合った。
その日からニートは駄菓子屋の前で罵られることはなくなった。
ラノベ調が凄く気持ち悪い
>>27
すいません。意識はしてないんですが。申し訳ない。
ニート(!!)
目を覚ますニート。
ニート(なぜ、今頃こんな夢を・・・。懐かしい、こんなこともあったな・・・)
ニート(あの駄菓子、おいしかったな。甘くて、柔らかくて・・・)
ニート(あの子、積極的に話し掛けてくれたな・・・。俺は頷くしかできなかったけど・・・)
ニート(あの駄菓子の味とあの子の笑顔が忘れられなくて、俺はあの子の縦笛を・・・)
ニート(・・・)
早朝
ニートは一人で故郷へと帰ってきた。
駄菓子屋はなかった。
代わりにコンビニがあった。
ニート(もう、ないのか・・・)
ニートが佇んでいると懐かしい声がした。
女「ニート君?」
振り返るとそこにはかつてのクラスのアイドルがいた。
ニート「あ」
女「やっぱりニート君だ」
ニート「ひ、久しぶり・・・」
女「久しぶり!中学卒業以来だね!」
ニート「あ、うん、それぐらい、かな」
女「今は何してるの?今日は休み?」
ニート「ん、ああ、今は、東京に、その、住んでる」
女「東京!すごーい!」
ニート「え、いや・・・」
女「そうだ!今日、大丈夫?今からうちにきてよ」
ニート「え?」
女「ニート君に見せたいものがあるんだ!」
ニート「え?え?」
女「今日は忙しいの?うち、すぐそこだよ?」
ニート「いや、今日は何も、ない」
女「じゃあ、寄っていってよ!」
ニートは女についていく。
昔と変わらず頷いてばかり。
木造、ボロボロの一軒家に到着する。
女「ただいまー!」
書き溜めてる?
>>38
書き溜めてます。いま、仕事しながらなんで時々投下できない時間があります。
お婆さん「おかえり、おやおや、お客さんかい」
女「うん!ニート君だよ」
お婆さん「ん?この子は確か・・・」
ニート「ども、はじめまして。あっ!」
お婆さん「ふむ、あのいつも店の前を下向いて歩いとった子じゃな」
ニート「も、もしかして」
お婆さん「ふふ、わたしのことがわかるかね?」
ニート「駄菓子屋のお婆さん?」
お婆さん「そうじゃ。一度しか来てないのによくわかったの。どれお菓子をやろう」
ニート「え、でも、なんで駄菓子屋のお婆さんがここに」
女「私のおばあちゃんだから」
ニート「え!あ、そうだったんだ・・・」
女「うん、私、お父さんとお母さんいないから。家族はおばあちゃんだけ」
お婆さん「懐かしいじゃろ。ほら、たべな」
ニート「あ、これは!」
女「昔、一緒に食べたでしょ」
ニート「あ、うん・・・」
女「この駄菓子はね、おばあちゃんの手作りなんだよ」
三人はとりとめのない話をした。
平和で懐かしい時間だった。
突然だった。
チンピラ「オラアアアアアアア!ババア!いるんだろおお!!!」
三人「!!」
お婆さん「ちょっと!今日はお客さんがいるんだから!」
チンピラ「ぅっせーんだよ!ババア!テメェがさっさとこの土地を売って金にしねぇからだろうが!」
女「ちょっとやめてよ!」
チンピラ「お?今日も美人だなー!アンタが風俗で働いて借金返せば俺も静かになるんだがなぁー?」
兄貴「おい、辞めねぇか」
チンピラ「あ、兄貴!」
兄貴「ばあさん、すまねぇな。騒がしちまって」
お婆さん「何度来られてもこの土地は譲りません」
兄貴「ばあさん、無茶言っちゃいけねぇや。契約書には書いてあるし、サインもしたんだぜ」
お婆さん「借金は少しずつ返済します」
兄貴「確かにな。だがよ、これは提案なんだぜ。あんたの年金からちびちび取るのはこちらも忍びねぇ」
兄貴「そこでうちの組長は土地をよこしてくれれば借金はちゃらにすると言ってるんだ。それにだ、あんたの年金だけじゃあ、到底支払い終えないだろ」
兄貴「な?ここまでこんな田舎の不便な土地を高く買ってくれるところはねぇ。考え直す気はないかい?」
お婆さん「気は変わりません」
兄貴「そうかい。後で後悔するぜ。組長の気が変わった後じゃあおせーんだからよ」
ベッタベタな展開になりそうだがそれが逆にいいわあ
時代の流れに駄菓子屋はついていけなかった。
お婆さんは駄菓子屋をたたみ、細々と暮らしていた。
女はお婆さんの駄菓子を受け継ぎ、駄菓子を作る職人になっていた。
だが、売上は全くだった。
女「今日はありがとう」
ニート「あ、うん」
女「また、近くにきたら寄ってね」
ニート「うん」
>>44
これでもベッタベタでしょうか。
ニートは帰ってきた。
オッサン「よう!どこ行ってたんだ?今日はA○B48を呼んだぜ!今夜も乱交だ!」
ニート「なぁ」
オッサン「ん?」
ニート「ちょっと聞いてくれ」
オッサン「あ、ああ」
ニートは今日の出来事を話した。
ニート「俺、どうしたらいいんだろう。借金を肩代わりするのは簡単だけど・・・。なんか違うんだよ・・・。ただ、何て言うかな・・・」
ニート「お婆さんと彼女を助けたい」
オッサン「無駄だ」
ニート「え?」
オッサン「そのヤクザの組長。未来人だ」
オッサン「あの土地からはあと3年ほどしたらレアメタルが出るんだ」
ニート「!?」
オッサン「価格は暴騰する。その組長はそれを知ってるんだ。だから安い今のうちに自分の土地にしようとしてるんだ」
ニート「そ、そんな」
オッサン「確証はないが、な。だが、そうでもないとヤクザが絡んだ借金が土地と交換なんて条件で消えるはずがない」
オッサン「おそらくレアメタルが出るとわかっていて取引を持ち掛けてるんだ。俺のいた時代では有名な土地だ。」
ニート「じゃあ、俺が借金を返しても」
オッサン「無駄だ。奴らは次の手を考えるまでだ」
ニート「そ、そんな・・・」
既にニートじゃなく投機家なってねぇの?
ニートは落胆した。
助けたいという気持ちはあった。
ひょっとしたら借金を肩代わりすれば万事解決するかな、と考えていた。
だが、問題がその程度でないとわかってしまった。
ニート「俺はとことん駄目だな」
オッサン「?」
ニート「せっかくさ。好きな女と再開できたのに何もできやしない」
オッサン「ああ、俺達は腑抜けだ。わかってるだろ?な?いまさら何を言うんだ」
ニート「へっ、そうだな、は、はは」
オッサン「そうだよ、もうすぐアイドルが来るぞ!さ、乱交だ!」セーラー服着てもらおうぜ!
>>54
便宜上ニートで。
ニート「腑抜け、腑抜け、か。くっ!」
オッサン「お、おい、萎えるからやめろって!」
ニートは泣き出した。
ニート「腑抜けなのか、俺は。俺は!!」
オッサン「おい!忘れろよ!なにマジになってんだよ」
ニート「俺は、俺は、あの子を助ける」
オッサン「いや、だから無理だって、相手はヤクザ」
ニート「関係ねーよ!」
オッサン「!」
ニート「あの子は俺が孤独で辛くて下を向いて泣くことしかできなかった時でも、優しくしてくれた」
ニート「昔もそして今もあの子は優しかった。俺はあの子に救われたんだ!」
オッサン「お、おい・・・」
ニート「俺はいくぜ。もうこんな生活はまっぴらだ!どんなに貧しくたって惨めだっていい!大切な誰かの為に俺は生きていく!」
オッサン「・・・」
ニート「熱くなってすまん。あんたには関係なかったな。じゃあ、俺は荷物を準備したら行くから」
オッサン「待て」
オッサン「俺は未来からきた。俺の人生は散々だった」
ニート「・・・」
オッサン「イジメられてたから雰囲気も悪いし、不器用だから仕事もできなかった」
オッサン「貧乏だし、友達も出来ず、彼女もいないし、一人ぼっちの寂しい人生だった」
オッサン「そんな時だ。俺の寿命が長くないとわかったのは」
ニート「!!」
オッサン「癌だった・・・。ことごとく運がなかった。楽しくもない人生の最後がよりにもよって苦しんで苦しんで苦しみ抜いてから死ぬ癌なんだ」
オッサン「耐えられなかった。俺はせめて死ぬ時は楽に死にたかったんだ・・・」
オッサン「だから俺は未来の法を破ってこの時代にきた。最悪、見つかっても癌よりかははるかに楽に殺してくれるからな」
ニート「そうだったのか・・・」
オッサン「俺は正直、いまの生活に幸せを感じる。金、女、うまい食べ物。俺の人生にずっとずっとなかったものだ」
オッサン「だがな。お前が本当に本当に腑抜けじゃない、あの子を幸せにするって言うんなら」
オッサン「俺もこの生活を捨てるよ」
ニート「それって」
オッサン「ヤクザの組長を警察に突き出す。未来の法で裁いてもらう」
ニート「!?」
,,.---v―---、_
,.イ" | / / / /~`'''ー-、
//~`ヾ、;;;;ソ'''''''''ヾ、 ,.ヽ ヽ
/:,:' ,.... ゞ 彡 彡、ノ )
!/ ~`ー'",..- ... 〉 ! (
i  ̄~` ! 彡 |ノ
,i ,.- 、 ゝ " '" ~ ~` ヾ ,,--、 |
/ _ ヾ"r∂|;!
i ノ _,,.:'
ヽ ノ"( 、_,..:ー'"ヽ、 : : : ,i /
ヽ、 ,. :: :: ヽ ノ:|ラ:)`ヽ、
ヽ、`''''"""''''" ' ,,..-'" // \-、
(1912~ 北海道士別市)
ニート「そんなことしたら!」
オッサン「もちろん、俺も捕まる。裁判はあるかもしれないが、死刑は確定だ」
ニート「だったらここで贅沢してろよ!俺は俺でやるから」
オッサン「実はな・・・俺ももう嫌なんだ」
ニート「?」
オッサン「過去の自分と過ごすのは楽しかったぜ。自分で言うのもなんだがお前はいい友達だった」
ニート「!」
オッサン「俺もよ、死ぬ前によ、一度でいいからよ、友達とか好きな人の役に立つってのをよ、やってみたくなったんだよ・・・」
オッサン「若いってのはいいな。熱くなれる。俺はなぜお前ぐらいの頃に熱くなれなかったんだろう、な」
ニートは荷物をまとめた。
ニート「世話になったな・・・」
オッサン「なに、自分自身だ」
ニート「なあ、これ、受け取ってくれよ」
オッサン「?」
ニート「あの子が作った駄菓子」
オッサン「お、お前!」
ニート「じゃあな」
オッサン「ああ」
ニートは財産を捨て、その身一つで故郷へと帰っていった。
ニートにはまだ何も出来ない。
だが、彼女とお婆さんを支え生きていこうと決意した。
後にニートは駄菓子職人として世界に名を轟かせ、愛する人と故郷で幸せに暮らした。
女「そういえばどうして急に駄菓子職人目指そうと思ったの?」
ニート「そういえば何でだろうな?」
女「それに東京に住んでるって言ってなかったっけ?」
ニート「あれ?うん、なんか東京に住んでたはずだけど、何で住んでたんだっけ?」
ニート「たしかオッサンと住んでた気がする。でもあのオッサン誰だったんだろ・・・。ってかなんでオッサンと住むんだ?」
ニート「オッサン・・・いや、友達かな、父親のような気もする・・・。なぜだろう、記憶がはっきりしない・・・」
未来
刑務官「階段を登れ」
オッサン(ガクガクブルブル)
刑務官は首にロープをかける。
刑務官「よし!」
オッサン「あ、あの」
刑務官「なんだ!」
オッサン「これを執行前に俺の口に入れて下さい」
刑務官「わかった」
オッサン「ありがとうございます」
オッサンの口に駄菓子が入る。
オッサンの身体が宙に浮いた一瞬、オッサンは夢を見た。
女の子「これあげる」
「え」
女の子「これね、とってもおいしいんだよ」
「でも、僕・・・」
女の子「じゃあさ、いっしょにたべよう!」
「・・・うん」
fin
ご精読ありがとうございました。
また見かけるようなことがあればレスやコメント頂ければ幸いです。
それでは
>>77
へりくだるなks
堂々としろ
>>83
よく言われます。
そうする。
carvipでやれ
>>87
スクリプト
このSSまとめへのコメント
なかなか良いやん