マミ「私が上条君の腕を治せないかって?」(208)
さやか「はい、マミさんと初めて会ったとき魔法でQBの怪我を治してたんでできないかと思って」
マミ「私が……」
さやか「叶えられる願いは一つしかないんで、魔法少女になる以外叶える方法の無い願いにしたいじゃないですか」
マミ「……」
まどか「マミさん?」
マミ「……ああ、ごめんなさい。そうね、その上条君という子の怪我の様子を見てみないことにはわからないけれど」
マミ「もしかしたらそれで治せる見込みがあるかもしれないものね」
さやか「じゃあ明日の放課後、一緒にあいつのお見舞いに来てくれませんか?」
マミ「ええ、わかったわ」
まどか「それじゃマミさん、私たちの家こっちなので」
―――――
まどか「ねえさやかちゃん」
さやか「ん、どうしたのまどか?」
まどか「もしもマミさんの魔法で上条君の腕が治ったらさ、他にどういう願いにするかって決めてる?」
さやか「いやぁそれがまだ全然考えてないんだよねえ。ここ最近は恭介の事で頭がいっぱいだったし」
まどか「私もまだ考えてないな……」
さやか「お金とか典型的なのはいつも欲しいと思ってるけど……」
まどか「そのために魔法少女になれるかって言われたら悩んじゃう?」
さやか「うん。…あれ、あそこにいるの」
まどか「ほむらちゃん」
ほむら「……」
さやか「なにしてるのさ、そんなところで。もしやさっきの会話盗み聞きしてたの?」
ほむら「何でもないわ、単にすれ違っただけよ」
さやか「へぇ、じゃああたし達に用はないわけだ。いこ、まどか」
まどか「う…うん、じゃあねほむらちゃん」
ほむら「……契約しては駄目よ」
まどか「ほむらちゃん?」
さやか「…っ」
ほむら「まどかはもちろん、美樹さやかも。今のあなたは既に願いが叶いそうじゃない」
さやか「でもっ、それじゃ治そうとしてくれてるマミさんは」
ほむら「巴マミが上条恭介の腕を治したら、あなたはそのお礼に魔法少女になるの?それこそ本末転倒よ」
さやか「そんなの……わかってるわよ」
ほむら「仮に巴マミがその見返りを望んでいたとしても、応える必要はないわ」
ほむら「それはあなたが嫌う、私のような魔法少女と同じことをしているのよ」
まどか「ほむらちゃん……」
さやか「……あんたが魔法少女になるのと引き換えに叶えた願いってさ、QBと契約する以外に方法はなかったの?」
ほむら「ええ、そうよ」
―――――
マミ(私が他の人の願いをかなえる……か)
マミ(あの事故の時、現れたのが治癒に優れた魔法少女とかだったら、私の人生も別なものになっていたのかな)
マミ(魔法少女にならずに、ごく普通の中学生の生活を送って……)
マミ(積んでるあのゲームもレベル上げて隠しボスを倒して……)
マミ「ダメダメッそんな考え、美樹さんは自分じゃなくて他人のために頼んでいるのよ」
マミ「私の時とは違うんだから……」
翌日放課後―――――
さやか「あっ、マミさん!」
マミ「ごめんなさい、ホームルームが長引いてしまって。待たせてしまったかしら」
さやか「いやはや、昨日別れてから今までずっとマミさんと行くの待ち遠しかったです」
マミ「ふふ、ありがとう」
さやか「それじゃあ早速」
マミ「ええ、上条君のいる病院に行きましょうか」
病院前―――――
マミ「その子はヴァイオリンをやっているのよね」
さやか「ええ、もうプロ顔負けなくらい上手くて、あたしもよく発表会とかで聴いてたんです」
マミ「じゃあ事故にあって相当辛いでしょうね……」
さやか「だから、腕が治ったらきっとすごく喜びますよ」
マミ「そうね、美樹さんの思い人ですものね」
さやか「なっ…そ、そんなんじゃ」
マミ「…あら?こんなところに孵化しかけているグリーフシードがあるわね、処分しましょう」ジュッ
さやか「マミさんこっちですよ」
マミ「いま行くわ」
上条病室―――――
さやか「恭介ー」
マミ「こんにちは」
上条「やぁさやか、来てくれたのかい。診察前だったから丁度よかったよ……えっと、隣の人は?」
マミ「私は三年生の巴マミ。今日は美樹さんに誘われて来させてもらったの」
上条「ど…どうも、上条恭介です」ペコリ
さやか「実はね恭介、マミさんはねぇ…なんとっ魔h」
マミ「美樹さんから上条君がヴァイオリンをすごく上手だ聞いて、会ってみたくなってしまったの」
マミ『美樹さん、魔法の事は彼には』
さやか『あ……そうですね』
マミ(様子を見るために少し近づきながら……)
上条「そうでしたか、ありがとうございます。でも…今は……」
マミ「演奏できるようになるには、まだ時間がかかりそう?」
上条「その、申し訳ないのですが」
マミ(美樹さんがQBに頼もうとするだけあって、具合は悪いわね)
マミ(彼の腕……かなりひどい状態だけれど、私ならなんとか治せそう)
マミ(少し魔力を消費するけれど、人が助かるんだもの)
マミ(ソウルジェムの光が彼から見えないように)
上条「僕はもしかしたらもう……ん?」
マミ「……」
上条「先輩……?」
マミ(……これで)
上条「あ、あれ?腕が……」
マミ「上条君」
上条「腕が動く、感覚だってなかったのに!」
さやか「恭介っ…!」
上条「どうして…お医者様に聞いてもずっと難しい顔してて、治らないかもしれないって言われてたのに」
マミ「人間には高い自然治癒力があるのよ、きっとそのお医者様だって絶対治る保証がなかったからそう言っただけよ」
上条「け、けどっこんな急に動くようになるなんて」
マミ「病室にいることが多かったから気づかなかったんだと思うわ、リハビリでも足の事も意識しなければならないでしょうし」
さやか「よかったね恭介、これで今までみたいにまたヴァイオリンが演奏できるよ」
上条「さやか……」
さやか「また聴きたいな、恭介のヴァイオリン」
上条「……うん、ありがとう。事故に遭う前のように弾けるかわからないけれど、頑張るよ」
上条「巴先輩も、今日はありがとうございました」
マミ「ふふ、私は来ただけよ。」
上条「もしそうでも、来てくれて嬉しかったです」
―――――
さやか「マミさん、今日の事ホント感謝しきれませんよ」
マミ「いいのよ。でも治せてよかったわ、実は少し不安だったの」
さやか「恭介の怪我、もっと軽いものだと思ってました」
さやか「もし今日の事が無かったら、きっとあたし……」
マミ「そのことなのだけど、美樹さん」
さやか「はい?」
マミ「美樹さんは今でも魔法少女になりたいと思ってる?」
さやか「あ、それなんですけど……少し考えさせてもらってもいいですか」
マミ「ええ、急いで勧めるものでもないものね」
さやか「すみません。折角マミさんの力を借りさせてもらって、あたしも何か恩返しをしたいと思っているんですけど」
マミ「新しい願い事が思い浮かばない?」
さやか「……はい」
マミ「私の事は気にしないで。私も彼を助けられてよかったって思ってる」
さやか「マミさん……」
マミ「私は魔法少女になれるって選択肢を美樹さんたちに教えているだけ。だから、そのことはゆっくり考えて」
マミ家―――――
マミ「はぁ……」
QB「さやかの幼馴染の怪我を治したそうだね、マミ」
マミ「ええ、私ができることなら美樹さんがわざわざ魔法少女になる必要はないもの」
QB「僕としては魔法少女になってくれるに越したことはないんだけどね」
マミ「駄目よ、簡単に命がけの戦いをさせるわけにはいかないわ」
QB「そうかい?その割には今回の事で少し落ち込んでいるように見えるけど」
マミ「そんなこと……ないわよ。今までは感謝も、見てもらうことすらしてもらえなかった」
マミ「けれど、今日は美樹さんと上条君からお礼を言ってもらえた」
マミ「だから、魔女を倒していた時より……ずっといい」
QB「やれやれ、マミも仲間が増えると楽しみにしていた勧誘が魔女退治と比較するまで落ちてしまったのかい?」
QB「まあ、これで美樹さやかは僕と契約しないだろう。上条恭介の腕が治る前ですら悩んでいたんだ、理由がなくなる」
マミ「そうかもしれないわね……」
QB「鹿目まどかはどうなるだろうね」
マミ「鹿目さんが?」
QB「同じ選択をできる友達が否定を選ぼうとしている、彼女にも少なくともプラスには働かないだろうね」
マミ(鹿目さん……)
数日後、学校昼休み―――――
マミ(あれから、体験コースもやってないわね……)
マミ(鹿目さんたちと話すことも少なくなったかしら)
まどか「あの、マミさん」
マミ「あらどうしたの、テレパシーじゃなくて直接来てくれるなんて」
まどか「今、お時間大丈夫ですか」
マミ「ええ、もうお昼ご飯は食べ終わったから」
まどか「少し…お話したいことがあって」
マミ「魔法少女のこと?」
まどか「はい。その……私、魔法少女になるのやめようと思うんです」
マミ「え……?」
まどか「昨日、さやかちゃんと魔法少女について話したんです」
まどか「…私、マミさんの戦う姿にずっと憧れてました」
まどか「何のとりえもない自分が嫌で…ずっとそれを変えたいって思ってました」
まどか「そして、魔法少女としての才能があるということもQBから聞きました」
マミ「なら……」
まどか「でも、努力しないで手に入れたものじゃ自分を変えられないって…さやかちゃんに言われたんです」
まどか「才能だけにすがっていちゃ駄目だって」
まどか「きっと、本当に私が変わらなくちゃいけないことは、もっと別の事だったんです」
まどか「だから……ごめんなさいっ」
マミ「……」
マミ「……そう」
まどか「マミさんには魔女から助けてもらって、色々なことを教えてもらったのに、私…」
マミ「…ううん、鹿目さんが決めたことなのでしょう?」
マミ「自分を責めないで」
―――――
ほむら「…ミ」
マミ「……」
ほむら「巴マミッ、聞こえているの?」
マミ「…暁美さん?私に用かしら」
ほむら「まどかが魔法少女になるのをやめたと言っていたから、あなたに聞きに来たのよ」
マミ「ああ、そのこと……ええ、さっき私の所に来てそう言っていたわ」
ほむら「そう。ならいいわ、それを確認したかっただけだったから」
マミ「……よかったわね、あなたの望んだ結果になって」
ほむら「そうね。まどかが魔法少女になるのは何としても避けたかった」
ほむら「だから私にとっては都合がいいわ」
マミ「……私が、美樹さんを手伝わなかったら」ボソッ
ほむら「何を言っているの?」
マミ「何でもないわ……」
マミ「あなた誰なの?」
QB「確かに “この僕” は、三時間ほど前まで君のそばにいたのとは別の個体だよそちらは暁美ほむらに撃ち殺された」
黒い魔法少女。暁美ほむら。あの女だけは、絶対に許さない。
まどか「わたしの願いでマミさんのそばにいた子を蘇生すれば、ほむらちゃんのこと許してあげられませんか?」
こんな感じの旧QB蘇生キュゥマミ魔法少女全員生存ワルプルギス撃破誰か書いてくれたらそれはとってもうれしいなって
マミ「今日も紅茶が美味しいわ」
1. 初恋ばれんたいん スペシャル
2. エーベルージュ
3. センチメンタルグラフティ2
4. Canvas 百合奈・瑠璃子先輩のSS
5. ファーランド サーガ1、2
6. MinDeaD BlooD
7. WAR OF GENESIS シヴァンシミター、クリムゾンクルセイド
SS誰か書いてくれたらそれはとってもうれしいなって
QBの魔法少女全員陵辱姙娠出産誰か書いてくれたらそれはとってもうれしいなって
QB「魔法少女は産む機械」
ほむら「……もし、あなたがよければ」
マミ「用が済んだならもう行って、これ以上話すことなんて無いんでしょう?」
ほむら「……ええ、失礼するわ」
マミ「……」
マミ「…うぅ……グスッ…」
―――――
さやか「恭介、それホント!?」
上条「うん、体の調子も良くなってきたから明日退院できるって。学校も明後日から行くつもり」
さやか「やったじゃん!」
上条「お医者様も驚いていたよ」
さやか「じゃあさ、何か手伝ってほしいこととかある?」
上条「ありがとう。でも大丈夫だよ」
上条「腕の事もそうだけど、足の回復も予想以上に早いって言われたんだ。もう松葉杖なしで歩ける」
さやか「そっか」
上条「いつもお見舞いに来てくれてありがとう」
さやか「え……あ、いいってそんなの!あたしが来たくてきてたんだし」
上条「さやかが来てくれたから入院生活も退屈せずにすんだよ」
さやか「……///」
上条「そういえば、巴先輩にももう一度お礼を言いたいな」
さやか「ん…そうだね、私のわがままで頼んじゃったし」
上条「さやかの?」
さやか「あ!ううん、何でもないっ。学校楽しみだね」
上条「うん、久々だから頑張って授業に追いつかないと」
明後日、学校―――――
中沢「治ったとは聞いてたけど、まさか普通に体育の授業に出られるとまでは思わなかったよ」
上条「まだ今まで通りに動き回れるとまではいかないけどね、少し体がなまっていたのもあるし」
中沢「これでも結構心配してたんだぞ」
上条「その割には一回しか病院に来てくれなかったね」
中沢「一度来れば十分だろ?」
上条「つれないなあ」
中沢「気に掛けてくれる友達がいるなんてすばらしいじゃないか」
中沢「それ以上の事をしてくれる人がいるなら、お前は幸せ者だよ」
3年教室―――――
「巴さん」
マミ「……なにかしら」
「あそこで2年の男子が巴さん呼んでるよ」
マミ「…あれは、上条君?」
―――――
上条「3年生ということはわかっていたんですが、クラスは知らなかったので探してしまいました」
マミ「……退院できたのね」
上条「はい、昨日家に帰ってこれたんです」
マミ「……おめでとう」
上条「ありがとうございます。…あの」
マミ「なに?」
上条「なんだか元気ないですね」
マミ「……ちょっと、ね」
上条「その、どうしても巴先輩にお礼を言いたくて」
マミ「お見舞いに来たことを気にかけてくれるなんて、うれしいわ」
上条「えっと、先輩」
マミ「ん?」
上条「……僕の腕、治してくれましたよね」
マミ「…え!?」
上条「こうして学校に来られるようになったのも先輩のおかげですよ」
マミ「ち、違うわよ!あれはあなた自身の力で…」
上条「僕の体、あの日を境に劇的に良くなっていったんです」
マミ「だから、それは」
上条「一番重症だった左腕がすぐにほぼ元通りに動かせて、次いで治りが早かったのは左足」
上条「時間がかかったのは左腕から遠い右足首でした」
マミ「そ、そういうこともあるわよ」
上条「……あの時、先輩の手元が光っているのが見えたんです」
マミ「っ!」
上条「きっと、何か言えない理由があるんですよね。だからこれ以上は聞きません」
上条「手品でも超能力でもなんでもいいんです、ただ…」
上条「……助けてくれて、ありがとうございました。そう言わせてください」
マミ「上条君……」
マミ「その言葉、すごくうれしい。私こそ話せなくてごめんなさい」
上条「あの、それと……」
マミ「うん?」
上条「……巴先輩は、今付き合ってる方はいますか?」
マミ「え?……い、いないけど」
上条「で、でしたら」
上条「もし、先輩がよかったら……」
上条「…いえ」
上条「先輩の事が好きです、僕と付き合ってください!!」
マミ「……」
マミ「…え」
マミ「ええぇっ!!」
上条「今回の事ももちろん、巴先輩はとても魅力的な人で」
上条「先輩のこと、近くでもっと知りたくて」
マミ「え、えっと…」
上条「……やっぱり僕なんかじゃ嫌、ですか?」
マミ「違うの!そんなのじゃないわ」
マミ「私、魔j…用事があったりで、あまり一緒にいられないかもしれない」
上条「気にしません、先輩3年生だから受験もありますし。それに、時間の事は僕も同じです」
マミ「流行ものとかわからないし……」
上条「僕だってそうです」
マミ「上条君より年上だし…」
上条「そんなの大丈夫ですよ」
マミ「両親いないからお金も大事にしないといけないし…」
上条「出かける時は僕が奢ります」
マミ「一人暮らしだし…」
上条「関係ないですよ」
マミ「私の家、一軒家じゃなくてマンションだし…」
上条「家のリフォーム考えてるんじゃないんですよ」
マミ「……」
マミ(きっと美樹さんは彼の事)
マミ(でも……)
マミ「……私でいいの?」
上条「巴先輩だから、です」
マミ家―――――
QB「それでその告白を受けたのかい」
マミ「ええ、美樹さんには悪いと思ったのだけれど…」
QB「自分の感情を優先させたかった?」
マミ「そ、そんなんじゃ……」
QB「心理的なものは表に出ないようにできるから、一部は隠したいという考えは僕にも理解できるよ」
マミ「だからっ!」
QB「ま、それ以上は分からないけれど」
QB「けど、美樹さやかという他人のために自分の利益を捨てることまで考える必要はないと思うけどね」
マミ「で、でも……」
QB「それに、僕にはマミがそれ以外に上条恭介と付き合うことについて不満はないように見えるよ」
マミ「そう…かしら?」
QB「上条恭介のためというわけでもなさそうだしね」
翌日―――――
マミ(昨日はよく眠れなかったわ)
マミ(付き合うと返事はしたけれど)
マミ(そういうのって何をすればいいのかしら……)
マミ(今日はまだ上条君と顔を合わせてもいないし)
マミ「……もうお昼休みだし、何か買いに行かないと」
上条「巴先輩?」
マミ「!?か、上条君」
上条「よかったら一緒にお昼食べませんか」
マミ「え、ええ。ちょうどよかったわ、そうしようと思っていたところなの」
上条「先輩はお昼何にするか決めてます?」
マミ「いつもは自分でお弁当を作っているのだけれど、今日は寝坊してしまったからパンにしようと思って」
上条「じゃあ購買に行きましょうか」
―――――
さやか「ねえ中沢」
中沢「このメロンパンならやらないぞ」
さやか「いらないわよっ」
さやか「恭介と一緒じゃないの?」
中沢「上条?あいつ昼飯誘ったんだけど、他の奴と食うみたいで出て行ったよ」
さやか「他の奴って隣のクラスの男子とか?」
中沢「さあ、そこまでは聞いてないから分からないな」
さやか「ん、ならいいや。ありがと」
まどか「さやかちゃんどうしたの?」
さやか「昼休みに恭介教室にいなかったから、ちょっとね」
仁美「具合が悪くなって保健室にいっていたら心配ですものね」
仁美ならきっとどうにかしてくれる
さやか「まあ、そういうこと」
まどか「それで、大丈夫だったの」
さやか「うん、他の人と食べに行ったみたい」
―――――
マミ「あそこがあんなに混んでるなんて知らなかったわ」
上条「買って食べることは少ないんですか」
マミ「そうね、自分で作ることが多いかしら」
上条「自分でお弁当作ってるなんて尊敬します」
マミ「そんなたいそうな物じゃないわよ」
マミ「ん…これ、少し私には油っこかったかしら」
上条「カレーパンは冷めてると気になったりしますよね」
マミ「ちょっと、食べきれないかも……」
上条「じゃあ僕のおにぎりと交換しませんか」
マミ「あ…でも、上条君のはまだ開けてないのに私のはもうかじってしまったし……」
上条「え?あ……僕は…気にしませんけど、先輩は気にします?」
マミ「う、ううんっ上条君が大丈夫なら、私も……」
上条「では、どうぞ……」
マミ「ええ、私のも……」
上条「……」
マミ「……」
マミ「…パンの味、変になってたりしない?」
デブさん!
上条「なってないですよ。いつもの少し油っこいカレーパンです」
マミ「そう、よかった……」
マミ「ねえ、上条君?」
上条「はい?」
マミ「お昼ごはん、誘ってくれてありがとう」
上条「いえ、お礼を言われるほどでは」
マミ「折角付き合うことになったのに、私の方からは何もしてなくて……」
上条「先輩は悪くないですよ、僕の方から告白したんですから」
マミ「明日は私からお昼誘ってもいいかしら」
上条「あ、はい。楽しみにしてます」
放課後―――――
マミ「一緒に帰ろうと思ったのだけれど、ヴァイオリンの練習に行くんじゃ仕方ないわね」
マミ「それよりも、明日お昼ご飯の約束をしたんですもの」
マミ「やっぱりお弁当作ってきた方がいいわよね」
マミ「そうと決まれば材料を買いに行かなきゃ」
ほむら「………」
ほむら(何か独り言をいっているようだけど)
ほむら(あの時のように落ち込んでいる様子はなさそうね)
ほむら(事情は分からないけれど、巴マミが立ち直れたのならそれでいいわ)
翌日、朝―――――
さやか「あーあ、宿題やりきれなかったから授業始まるまでに終わらせないとなあ」
まどか「ねえさやかちゃん、あれってマミさんじゃない?」
さやか「あ、ほんとだ」
仁美「お知り合いの方ですか?」
まどか「巴マミさんっていって、私たちの一個上の3年生」
さやか「前にちょっと助けてもらってね、あたしたちお世話になったんだよ」
まどか「でも、ちょっと今は話しかけづらいかな……」
さやか「あたしもあの時の事、いい返事できそうもないなあ」
仁美「……?二人とも助けていただいたのに今は疎遠なんですか」
さやか「あたしたち、その助けてくれたことに協力するの断る形になっちゃってね」
まどか「普通の先輩としては接したいな、とは思ってるんだけど……」
仁美「つまり、あの方と仲直りしたいわけですね」
さやか「まあ、そんな感じ」
仁美「では私、少しあの方と話してきますね」タタッ
さやか「ちょ、ちょっと!」
まどか「仁美ちゃん!?」
仁美「おはようございます、巴先輩」ペコリ
マミ「え?……お、おはよう」
仁美「初めまして。私、さやかさんとまどかさんの友達で志筑仁美と申します」
マミ「鹿目さんたちの……」
仁美「詳しい事情は存じませんが、お二人が巴さんとの間柄を直したがっていたのでお伝えに来たんです」
マミ「私と?」
仁美「はい、助けにはなれませんが先輩として慕っていると」
マミ「ふふ。ならあの事は気にしてないから、いつも通り接してくれると嬉しいって二人に伝えてくれる?」
仁美「はい、わかりました。それと」
マミ「うん?」
仁美「その両手に下げてる大きな包み、何か聞いてもよろしいですか?」
マミ「ああ、これ?お弁当なんだけどカバンに入りきらなくなってしまったの」
仁美「その量だと、大人数で召し上がられるんですか」
マミ「うーん、そうでもないのだけれど」
昼休み―――――
上条「先輩」
マミ「あ、上条君」
上条「待ち遠しくてこっちから来てしまいました」
マミ「実はね、今日は二人分のお弁当を作ってきたの」
上条「本当ですか」
マミ「ええ、じゃあ屋上に行きましょうか…よいしょ」ズシッ
上条「あ、僕が持ちますよ」
マミ「ありがとう」
上条(ずいぶん大きいし重いけど、入れ物のせいかな)
2年教室―――――
さやか「先輩と上条の関係を引き裂いて欲しい」
仁美「上条と付き合いたい」
二人魔法少女ゲットかよ
まどか「さやかちゃん何も買ってないけど今日はお弁当なの?」
さやか「ん、さっき仁美がマミさんと話したこと言ってたでしょ」
仁美「ええ、巴さんも仲を戻したいとのことでした」
さやか「それと、マミさん大きな弁当箱持ってたって」
仁美「はい」
さやか「だからさ、もしかしたらマミさんがそのために私たち用にお昼作ってきてくれたのかなと思ったんだけど」
まどか「でも、それだと私お昼ご飯持ってきてるから……」
さやか「まあ、事前に言わないでたくさん作るっていうのも変だけどね」
さやか「やっぱ違ったかあ」
まどか「さやかちゃんお昼どうするの?」
仁美「今から売店に行ってもあまりいいものは残っていませんよ」
さやか「うー、どうしよ……」
まどか「私のお弁当少し分けてあげようか」
仁美「私のもいいよければどうぞ」
さやか「おー、持つべきものは友達だよぉ」
さやか(そういえば恭介、今日もいないな……)
―――――
上条「これは……すごいですね」
マミ「男の子だからたくさん食べるかなと思ったのだけど、少し多かったかしら」
上条「そんなこと……ない、ですよ」
上条(おせちが似合いそうな重箱2段か)
上条(中身も肉料理が多いような……)
マミ「やっぱり男の子はお肉好きよね」
上条「そうですね、でもずいぶん豪華ですね。このステーキとかも」
マミ「彼氏に作るなんて初めてだから、奮発しちゃった」
上条(……頑張って全部食べないと)
マミさんは体重以外も重いなぁ
マミ「それじゃあ、いただきましょうか」
上条「はい、いただきます」
マミ「味は合うかしら?」
上条「はい、どれもすごくおいしいですよ」
マミ「誰かに食事を作ることってあまりないから、私が食べる時と同じ味付けなのだけど…」
上条「なら、先輩の料理の腕と味覚がいいからですね」
マミ「も、もうっ」
マミ「……ちょっと、いい?」ヒョイ
上条「先輩も味見してみます?」
マミ「ううん、そうじゃなくて」
マミ「えっと……あーん」
上条「っ!?」
マミ「ダメ……?」
上条「い、いえ」
上条「………」キョロキョロ
上条「……あ…む…」パク
マミ「ぁ……」
マミ「……一度やってみたかったのだけど、やっぱり恥ずかしいわね」
上条「……そうですね」
上条「御馳走様でした」
マミ「お粗末様。すごいわ、全部食べてくれたのね」
上条「先輩の料理おいしかったから箸が進んじゃって」
上条(本当は少しお腹がきついけれど)
マミ「じゃあ、今度もこれくらいの量で…」
上条「い、いえ!それなんですが」
マミ「もっと多い方がよかった?」
上条「そうじゃないんです、折角なら先輩と同じものが食べたいなと思って」
マミ「私と?」
上条「先輩と僕の弁当、中身も大きさも全然違いますよね」
マミ「ええ、私と同じじゃ物足りないかと思ったのだけど」
上条「大丈夫ですよ、先輩となら僕もうれしいです」
上条「一緒に同じもの食べて喋りあうっていいじゃないですか」
マミ「……そうね、じゃあ今度からそうするわね」
上条「この弁当箱、僕の家で洗ってきますよ」
マミ「え、いいわよそんなの」
上条「今日の昼ご飯のせめてものお礼ってことで、やらせてください」
―――――
仁美「……」
まどか「仁美ちゃんどうしたの?」
仁美「上条君の持っているあの重箱、朝巴さんが持っていたものに大きさが似ていますわ」
さやか「え!?それって…」
仁美「細かい形状や模様は見えませんでしたけど、あれくらいの形だったと思います」
まどか「ぐ、偶然だよきっと!ね、さやかちゃん?」
さやか「う、うん……」
―――――
マミ(恋愛向けの本を買ってはみたけれど)
マミ(これで上条君との仲が進展するのかしら)
マミ(本屋の目立つ場所にあったから大して選ばなかったものの)
マミ(書いてあることが少し……)
マミ(でも、恋人同士なら普通なのかな)
―――――
マミ「今度の日曜?」
上条「ちょうどヴァイオリンの稽古がない日なので、どこか行きませんか」
マミ「そ、それって……デート?」
上条「まあ……そうとも言いますね」
マミ「えっと、行きたい場所はあるかしら」
上条「そうですね、映画はどうですか。少し観たいのがあるんです」
マミ「いいわね、じゃあそうしましょう」
上条「では当日9時に駅前で」
マミ「ええ、楽しみにしているわ」
マミ家―――――
さやかちゃんにも仁美くらいの行動力があったら
マミ(思えば私服で上条君と会うのは初めてよね)
マミ(どんな服を着て行こうかしら)
マミ(……そういえば)
ゴソゴソ…
マミ(去年夏に涼しそうだと思って買ったこの服)
マミ(結局外ではまだ一回も着ていないのよね)
マミ(……この胸元が見える部分が恥ずかしくて)
マミ(あの時は暑さにやられて試着もせずに選んで無駄使いになってしまったけれど)
マミ(本にも色々書いてあったし)
マミ(今回は勇気を出して……)
日曜、駅前―――――
マミ「おまたせっ」
上条「おはようございます。早かったですね、まだ待ち合わせまで20分くらいありますよ」
マミ「遅れないようにと考えていたら、ね。それに上条君の方こそ」
上条「楽しみにしてましたからね。先輩の私服、綺麗ですね」
マミ「そ、そう?ありがとう///」
上条「でも、寒くないですか?」
マミ「だ……大丈夫よ。私、寒いのは平気だから」ブルッ
―――――
上条「厚い脂肪を着こんでますもんね」
上条「ピアニストの伝記映画がありまして、今日はそれを観たいと思ってたんです」
上条「先輩は他に何か観たい映画はあります?」
マミ「……」ガクガク
上条「巴先輩?」
マミ「……え?ど、どうかしたかしら」ガタガタ
上条「えっと、よかったら僕の上着どうぞ」
マミ「あ……」ファサ
上条「今日のために気を使ってくれたんですよね」
上条「もうすぐ映画館ですから、着いたら温かい飲み物でも買ってきますよ」
マミ「……うん」
―――――
マミ(うーん、この映画)
マミ(恋人同士で見るものなのかしら)
マミ(恋愛要素は全くないし)
マミ(でも上条君はかなり見入っているわね)
マミ(私も観たいのなかったし、いいかな)
マミ(けれど、もしホラー映画だったら)
マミ(抱きついたり、とか……)
マミ(これはそんな映画じゃないけれど)
マミ(……手を重ねるくらいなら)ソー
マミ(あ…あら、暗くて上条君の手が)
コトッ
マミ「!?」
バシャァ
上条「!」
マミ(ポップコーンが床に!)
マミ「わわ……」ワセワセ
―――――
上条「僕の好みで決めてしまいましたが、先輩はどうでした?」
マミ「結構面白かったわよ。ああいうのはあまり観たことなかったけれど、音楽に縁がない人でも楽しめるのね」
上条「それならよかったです」
マミ「それとさっきはごめんなさい、折角映画を観ていたのに」
上条「いいですよ。それよりもまだお昼には早いので店を見て回りませんか」
マミ「ええ、いいわよ」
―――――
マミ「こうやって特に目的もなく歩くのもいいわね」
上条「そうですね、それに先輩といると楽しいですよ」
マミ「ほ、ほんと?」
上条「はい。今までヴァイオリンの事ばかりでしたから、先輩の話もっと聞きたいです」
マミ「あ……あのね、私も上条君と一緒で嬉しい」
マミ「デートとか、したことなかったし……」
上条「僕と同じですね」
マミ「今でもね、上条君といてドキドキしているの」
上条「先輩……」
マミ「その……」サッ
上条「?僕の手がどうか」
マミ「さ……さわって…みる?」
上条「あ……」
ムニッ
マミ「っ冷たっ!」
上条「!……」
マミ「ぅ……」
上条「……えっと、ごめんなさい僕今ちょっと指先冷えてて」
マミ「う、ううん……私が変なことしたから」
マミ「……私、今日失敗してばかりね」
上条「先輩の普段通りにしてくれて構いませんよ」
マミ「……もっと、上条君と仲良くなりたくて」
上条「うーん……」
上条「なら、お互い名字じゃなくて下の名前で呼びません?」
マミ「下の……」
マミ「………きょ、恭介…君?」
上条「はい、マミさん」
上条「こうしたほうが、少し距離が縮まった感じがしませんか」
マミ「……敬語」
上条「え?」
マミ「敬語もいい」
マミ「私たち。付き合っているんでしょう?なら恭介君も気を遣わなくていいわ」
上条「…うん、わかった」
翌日、学校―――――
さやか「お久しぶりですマミさん」
マミ「話ってなにかしら美樹さん」
さやか「……マミさんが昨日何をしてたか、聞いてもいい?」
マミ「き、昨日?そうね、外に出てぶらついていたわ」
さやか「それ……恭介と?」
マミ「っ!?」
さやか「昨日まどかが街で恭介とマミさんが歩いていたの見かけたって」
マミ「……そう」
さやか「マミさんはさ、いつ恭介の事を知ったの?」
マミ「それはもちろん、美樹さんが話してくれた時よ」
さやか「じゃあ、やっぱりあの時のことが原因で恭介と……」
マミ「……否定はしないわ」
さやか「……別に怒ってるわけじゃないから本当の事話してほしいんです」
さやか「マミさんはさ……恭介と付き合ってるの?」
マミ「ええ、そうさせてもらっているわ」
―――――
仁美「どう、でした?」
さやか「付き合ってるってさ。あたしには悪いと思ってるって付け足しながら」
まどか「さやかちゃん……」
さやか「なにまどかが暗い顔してんのさ、あたしなら大丈夫だって」
さやか「きっと……あたしが自分で恭介を助けなかったから罰が当たったんだよ」
さやか「あーあ、あの時あたしもなっていればなあ」
さやか「そうすりゃ…恭介だって……きっと……」
仁美「なんのことですの?」
さやか「ああ、こっちの話」
仁美「……さやかさん。私、上条君に告白してきます」
さやか「はぁ?だから恭介はマミさんと付き合ってるって。てかあんた告白って」
仁美「さやかさんならともかく、出会って日が浅い方が上条君の彼女というのは納得いきませんわ」
さやか「やめた方がいいと思うけどなあ」
―――――
そうしたら恭介はそこのワカメとお付き合いするよさやかちゃん
仁美「駄目でした……」
さやか「だから言ったのに」
仁美「自分の気持ちを伝えに……巴さんよりも私のほうが上条君をすきだって伝えたのですが」
さやか「あーそれね、あたしも最初マミさんが恭介の方からコクったって聞いてさ」
さやか「それが嬉しくて付き合ってるんじゃないかって思ったよ」
さやか「……でもあの時のマミさん、本気で恭介のこと好きだった」
仁美「でもっそれは」
さやか「そりゃきっかけは恭介の告白かもしれないよ」
さやか「けどそれを言ったら、あたしだって恭介と幼馴染じゃなかったら好きにならなかったかもしれない……」
まどか「さやかちゃん」
さやか「……あたしだって恭介と付き合いたかったよ」
さやか「でも、あいつが好きになった人を邪魔するなんて……」
まどか「……」ギュッ
さやか「グス……」
マミ
デブ
ブタ
マブ
デミ
ブミ
マタ
デタ
ブブ
まどか「……」ナデナデ
さやか「うぅ……」
まどか「……」
さやか「……まどかおっぱい小さいから胸板硬くてちょっと痛い」
まどか「ご、ごめん」パッ
さやか「はぁ、失恋しちゃったなあ」
まどか「じゃあさ、失恋パーティってことでどこか食べに行こうよ。私奢るから」
あんこ「ゴチになりやす」
さやか「ほんと?なら、駅前のホテルのディナーバイキングがいい」
まどか「ええっ!?あそこすごく高いよ」
さやか「そうだよね、友達よりお金の方が大切だもんね……ウウッ」
まどか「う……わ、わかった。お年玉残ってるからそれ使うよ。さやかちゃんのためだもん」
さやか「まどかあ、やっぱりあんたはあたしの一番の親友だよー」スリスリ
仁美「……私も失恋したんですよ?」
上条「さやか、ちょっといい?」
さやか「っ!?」
―――――
さやか「ど、どうしたの恭介。こんなところに呼び出して」
上条「人がいない場所の方がいいかと思ってね」
さやか「え……」ドキッ
さやか(それってもしかして、マミさんよりあたしのこと……)
上条「これ、もらってくれないかな」
さやか「え、なにこれ」
上条「お見舞いに来てくれたお礼、まだできてなかったでしょ。だから」
さやか「あ……うん」ガックリ
上条「気に入らなかった?」
さやか「まだ中身見てないから分からないよ、開けてもいい?」
上条「もちろん」
ガサガサ…
さやか「あ、プレイヤー」
上条「音楽以外の事は疎いから他はあまりいいもの選べなくて」
上条「せめて機能とデザインはさやかが好きそうなものを考えたんだけど」
さやか「これ、マミさんと一緒の時に買ったの?」
上条「そうだよ、よくわかったね」
さやか「……あんた、マミさんと付き合ってるんでしょ」
上条「あ……うん」
さやか「なら彼女といるときは他の女の事なんて考えないの」
上条「さやかのプレゼント探すって言った時、気にしてなかったから構わないのかと思ってたよ」
さやか「まったく……でもありがと」
さやか「少しだけ、恭介たちの事……応援できるようになるかもしれない」
数日後、マミ家―――――
マミ「恭介君がケーキを用意してくれるって言うから期待しちゃうわね」
上条「マミさんの所にお邪魔してる時はいつも御馳走になってるから、たまには僕の方もね」
上条「期待に応えられるか不安だけど、用意してきました」パカッ
マミ「これ……」
上条「普段はマミさんの手作りを出してくれる時もあるでしょう?」
上条「それで、あまりうまくは作れなかったけど……」
マミ「上条君の手作り?」
上条「家族も僕がヴァイオリン以外に熱中してるって驚いてたよ」
上条「何度か作り直して一番マシなのを持ってきたんだけど……見栄え、悪いよね」
マミ(誕生日に出るような雰囲気のイチゴのケーキね)
マミ(生クリームの塗りムラは仕方ないわね)
マミ(段重ねで間にはみ出しているイチゴが苦労を物語っているわ)
マミ「今までこういうのは作ったことないんでしょう?初めてなら上出来よ」
マミ「早速切ってお皿に分けてくるわね」
マミ(生クリームが混ぜすぎて少し硬くなってるかしら)
マミ(スポンジも少しパサついてるわね)
上条「味……どうかな?」
マミ「うーん、今一つね」
上条「そ、そう……」シュン
マミ「だから、恭介君が上達するまで定期的に味見してあげます」
マミ「また、作ってきてほしいわ」
上条「……うん、今度はもっといいのができるように練習するよ」
マミ「よかったら私も指導してあげるわよ」
上条「はは……お手柔らかにお願いします」
マミ「あら、そのかばんについてるお守り……」
上条「ああこれ、恋愛成就のを探してたんだけど売り切れていたから、もう事故が起こらないようにってことで」
マミ「………除災招福、ね」
| | | .| |/ / | / | / ,-|-r T´ | || |
.! l ! | |.  ̄/ ̄/ ̄/ ̄ ̄T / '´ |/ l .! / | |.!
ヘ l 、 | | // ./ / i/ /! | l ィ / ,リ
/,ヽi V .| / .! / / | ,' /.! /
lゝ 、 ゙、 | ,/___| /____ ,.-‐┬‐┬ァ / / l\
i ´ヽ ヽ | /  ̄`ー、_ l::::::::}ヽ -ニ、__l_;:='// / | l ヽ
.,ヽ ヽ ヽl/  ̄`ー┴‐'"´ 、 ー─‐ / ,.' // ヽ
..\ __i、 ヽ /.イヽ / / l }
\ \ ` \ ヽ ハ\ヽ' ´ | |/ / //
ヽ ヾー-r、 `ヽ、 ヽ、 \\\\ ゝ // / /イヽ
ヽ Y ´ `ヽ、  ̄ / ´ ` ヽ、/,.< ,|i .!
―--、l | |`ヽ、 、____ _, ,. ' \ .)/ !
`ヽi,r―、_,r-| ヽ ヽ、 ` ー― '´ , イ \ .|
\ \\\ \ヽ、ヽ 、 ,イ l;;| / ヽノ
ヽ ヽヽ ヽ `ヽヽ、 `゙ - _ ,.イ/./ | |;;| / ヽ
ヽ ヾヽ \ `゙ -`゙、ヽ-,.r'´/ / ! |;;| V / `ー
ヽヽ ヽ、, r  ̄ ` ヽ、 i .| i / ,. --、.|;;| V
ヽV ´ \ | | | ,ノ/ `ヽ、 |
上条「無病息災の方がよかったかな」
マミ「どうかしら。でも、ご利益があるといいわね」
上条「あの大きな事故があった後だからきっと効果も大きいよ。悪いことの後には良いことが起きるっていうし」
マミ「あら、私と付き合えたことは良い事じゃなかったの?」
上条「そ、それとは話が別。事故や災害とか自分の力だけじゃどうにもならない事で」
マミ「わかっているわよ」
力士、巴真実さん(15)。
,'.: 〃 ,:1 , __/ // / } , ',
__彡ァ 乂_ノ :! ,′ ./ ̄/7=‐.、__ノノ ,'∧ '
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,'/リ., ,イ ./`¨´i.|:∧. 、 .c弋匕Z_ >、_`ヽ、」 ,'
_彡'厶イ./iヽ,′ |:::∧ {?Y// ア:::抃、 | /
/ i|:::{: `(( .?Y .)) ‘ 弋匕Zっ /
/ ∨:、 }}_口_{{ ,_-‐- 、 / //
. i.| ∨:\ .γ´,...-‐-ミメ、 └‐―-、、、 .辷´五ニ=一、
. ヾ、 \,:´,´./ ,.-‐-、.刈ハ. `~ / \
-‐…‐-'_ヾ / l l. {::::::::::::} l l≧:.. ___.... -‐=¬=-、― _....___〉
. / { /.Y¨Y .ゞ.,`=‐-‐ 彡.1辷7―‐-/ ∨―‐- 、
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. | >'´`ヽ:. /.i⌒i:::::::::::::::::::::::::::::::|/⌒) ( , -―- j ./
\! .Уヽ (./ ./:::::::::::::◯:::::::::::::! / ∧/ , -‐-、. \ 〈‐‐-、 j
. / ヾ .〈 ヾ::::::::::::::::::::::::::::::! 入 _〈_/ \ \ ∨_)'
――――「お菓子が脂肪を産むなら、みんな死ぬしかないじゃない!!」
デブという設定は当初から明らかにされていなかったが、
その見事な肢体のパンパン張りと肉の垂れ下がり、直ぐに発砲する高血圧特有の気性の荒さ、そして腹の太さに痛々しいまでの厨二病っぷり、肥満のヲタクファンからは「同胞ではないか」と言われていた。
好きな物は三食のケーキ。特技は三食ケーキ。三食ケーキ。すりーけーく。ティロ☆フィナーレ。
ほむら家―――――
ほむら(巴マミは死んでいないし、まどかも美樹さやかも魔法少女になっていない)
ほむら(まだ佐倉杏子に会えていないけれど、ワルプルギスの夜に備えるには良い状態ね)
ほむら(もう上陸する日は近いわ。明日にでも巴マミに事情を話して協力を頼まないと)
ほむら(そして隣町に行って佐倉杏子も探さないといけないわね)ピッ
テレビ「こんばんは、天気予報の時間です」
テレビ「心配されていたスーパーセルは温帯低気圧に変わりました」
テレビ「来週は晴れた天気が続くでしょう」
ほむら「」
終わり
は?(威圧)
治療受けた副作用で魔女見えるとか考えてたんだけど
これの1.5倍くらいになりそうになったのでこれで終わり、ごめんね
>>144
マミ「あなた誰なの?」
QB「確かに “この僕” は、三時間ほど前まで君のそばにいたのとは別の個体だよそちらは暁美ほむらに撃ち殺された」
黒い魔法少女。暁美ほむら。あの女だけは、絶対に許さない。
まどか「わたしの願いでマミさんのそばにいた子を蘇生すれば、ほむらちゃんのこと許してあげられませんか?」
こんな感じの旧QB蘇生キュゥマミ魔法少女全員生存ワルプルギス撃破誰か書いてくれたらそれはとってもうれしいなって
マミ「今日も紅茶が美味しいわ」
1. 初恋ばれんたいん スペシャル
2. エーベルージュ
3. センチメンタルグラフティ2
4. Canvas 百合奈・瑠璃子先輩のSS
5. ファーランド サーガ1、2
6. MinDeaD BlooD
7. WAR OF GENESIS シヴァンシミター、クリムゾンクルセイド
SS誰か書いてくれたらそれはとってもうれしいなって
QBの魔法少女全員陵辱姙娠出産誰か書いてくれたらそれはとってもうれしいなって
QB「魔法少女は産む機械」
ワルプルギスの夜攻略法→除災招福のお守りを買う
乙
は?(威圧)
俺が読んだ事ある展開
恭介「さやかと一緒にお見舞いに来てくれる鹿目さんの事が好きになった」
恭介「同じ病院にいる黒髪の女の子が気になって仕方ない」
恭介「さやかとたまに一緒にいるあの赤い髪の女の子可愛いなあ」
恭介「さやかと付き合ってたけど仁美が告白してきたから乗り換えた」
恭介「僕の腕を治してくれたマミさんに惚れた」 ←New!
マミ「あなた誰なの?」
QB「確かに “この僕” は、三時間ほど前まで君のそばにいたのとは別の個体だよそちらは暁美ほむらに撃ち殺された」
黒い魔法少女。暁美ほむら。あの女だけは、絶対に許さない。
まどか「わたしの願いでマミさんのそばにいた子を蘇生すれば、ほむらちゃんのこと許してあげられませんか?」
こんな感じの旧QB蘇生キュゥマミ魔法少女全員生存ワルプルギス撃破誰か書いてくれたらそれはとってもうれしいなって
マミ「今日も紅茶が美味しいわ」
で誰かスレ建てて下さい…
幾多のキュゥマミSSを見たがいまだにこのネタを使ったキュゥマミSSはない
パターン1
マミ「あなた誰なの?」
QB「確かに “この僕” は、三時間ほど前まで君のそばにいたのとは別の個体だよそちらは暁美ほむらに撃ち殺された」
黒い魔法少女。暁美ほむら。あの女だけは、絶対に許さない。
まどか「わたしの願いでマミさんのそばにいた子を蘇生すれば、ほむらちゃんのこと許してあげられませんか?」
マミ「今日も紅茶が美味しいわ」
パターン2
QB「うううっ……マミ、どうして、死んじゃったんだよ、マミを蘇らせて欲しい」
まどか「私の願い事はマミさんの蘇生。叶えてよインキュベーター!」
こんな感じの旧QB蘇生キュゥマミ魔法少女全員生存ワルプルギス撃破誰か書いてくれたらそれはとってもうれしいなって
マミ「この嵐……魔女のせいね。とても強力な」
マミ「でもこの街を守るため、恭介を守るために命をかけて戦うわ」
マミ「もう一人じゃないもの……なにも怖くない!」
――――
ほむら「うう……なんとか攻撃をくらわせる事はできたけど」
ほむら「なんの準備もせずに勝つなんて無理だわ、これじゃ街は壊滅して……まどかやみんなが……!」
ほむら「また、一からやり直し……」
マミ「加勢に来たわ!!」
ほむら「あなたは……巴マミ!」
マミ「随分到着がはやっかったのね。」
ほむら「ええ……」
ほむら(駄目だわ。いつも流れなら……巴マミはここで……)
マミ「これでも食らいなさい!!!」
ドドドッッ!!
ほむら「なっ!?」
ほむら「パワーもスピードもこれまでとは段違い……!」
ワルブルギスの夜「ぎいいぃぃ~~っっっ」
マミ「ふふっこれでトドメよっ!!」
ほむら「待って!」
マミ「何かしら?」
ほむら「私には少しのあいだ時間を停止する能力がある。今からそれを使うからそれからトドメを刺して」
マミ「ありがとう。よろしく頼むわ」
ほむら「だから……その……手を……」
マミ「え?手をどうするの?」
ほむら「私と……手をつないで」
マミ「?」
ほむら「私に干渉していないとあなたの時間も止まってしまうの」
マミ「解ったわ!一緒にトドメを刺しましょう!」
ほむら「゙一緒゙に……」
マミ「貴女のこと少し誤解していたわ。魔法少女というのはグリーフシードを取り合うせいで対立する事が多いから」
マミ「今回も手出しをするなと言われるとおもったけれど……たまにわこういうのも良いわよね」
ほむら「ええ……」
ほむら(なんか変わったな……巴マミ)
ほむら(元々は魔女に殺されそうなところを救ってもらったんだっけ……)
ほむら(いつもワルブルギスの夜が出現するまでに魔女化しないにしても死亡していたのに……)
ほむら(何か因果が変わったの……?)
マミ「さあ、こっちはいつでもいいわよ」
ほむら「ええ」
ほむら(こうやって誰かと触れあうなんていつぶりだっけ……)
マミ「貴女も魔力を込めてくれるかしら?」
ほむら「わかったわ」
マミ「ティロ・フィナーレ!」
ドオンッッ!!
こうしてワルブルギスの夜は倒され、まどかは魔法少女にならないままに街に平和が訪れたのだった
風呂はいるから終了どうせだれも見てねーだろ
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