昔々あるところに、おばあさんが婚期を逃して隠居生活をしていました。
あずさ「うぅ~ん、今日は良い天気ね~」
あずさ「お仕事も無いし、川へお洗濯へ行きましょう~」タッタッタ
あずさ「次は芝刈りに行かないといけないわ~、腰がやられてしまうわ~……」ジャブジャブ
おばあさんが川で控えめながらも、薔薇のアクセントが大人の雰囲気をかもしだす
レース生地のブラジャーを洗っていると……
あずさ「あら? あれは一体なにかしら~」ジャブジャブ
ドンブラコ、ドンブラコと、大きなゴージャスセレブプリンが流れてきました。
あずさ「あらー……(驚愕)」
あずさ「ど、どうして川からプリンが流れてくるのかしら~?」
さすがのおばあさんも、これには驚きを隠せませんでした。
あずさ「……これじゃ一人で食べきれないわね~」
あずさ「うふふ、2日に分けていただこうかしら~」
おばあさんは、大きなゴージャスセレブプリンをひろいあげて、家に持ち帰りました。
ドンッ
あずさ「よいっしょ……ふぅ、なんだか妙に重たかったわ~」
あずさ「賞味期限とか大丈夫かしら~?」クイッ
あずさ「それにダイエットも……」
おばあさんは悩みました。
あずさ「……」
あずさ「さらば、あの頃の日々」スッ
しかし、その悩みはスイーツの前には塵芥にも等しいものだったのです。
おばあさんの婚期とウェストラインはまた伸びてしまいました。
あずさ「うふふ、いただきます~」
いざ、プリンのラベルを剥がそうとしたその時……
ボシュウウウウウウ!
突然、真っ白な煙が部屋を覆い尽くしたのです。
あずさ「きゃっ!」
あずさ「……!……けほっけほっ! Smoky Thrillだわ~!」
その揺れる蜃気楼の先には……
真「まっこまっこりーん!」
なんとゴージャスセレブプリンの中から勢いよく男の子が飛び出してきたのです
あずさ「なんということでしょう……」ガクガク
真「やーりぃ! やっと出れました!ありがとうございます!おばあさん」
あずさ「あ……あの……」
あずさ「……」
あずさ「あの、プリンで体中べちょべちょですよ~?」
おばあさんは天然でした。
真「あ、手ぬぐいありがとうございました……」
あずさ「いいえ~。困った人を見たら知らぬが仏、ほっとけないわ~」
おばあさんは男運には恵まれていませんでしたが、とても親切で穏やかな方でした。
真「あの……驚かないんですか? プリンから人が出てきたんですよ?」
あずさ「うふふ~、きっと大変なことがあったのね~」
真「……」
あずさ「ゆっくりしていってちょうだい~」
真「おばあさん、ありがとうございます……!」ジワッ
あずさ「いいえ、気持ちはわかるわ~」
真「えっ」
あずさ「私も、よく山へ芝刈りに行って迷子になってしまうのよ~」
真「あ、あの……」
あずさ「うぅん、それでもプリンの中っていうのは私もさすがに無いわね~」
おばあさんは天然でした。
あずさ「お家には帰れるかしら~? なんでしたら私も一緒に……」
真「えっそれは絶対にダメッ……!じゃなくてっ!」
真「あ、あの! お願いします! ボクを養子としてここに住まわせてくれませんか!」ビシッ
あずさ「あら~キレイなお辞儀ね~……90度ピッタリ……」
真「ボ、ボク空手もやってるんで悪い奴が来たら懲らしめてやります!」
真「だからお願いします!おばあさん!」
あずさ「あらー。プリンを食べようと思ったらいきなり母親になってしまったわ~」
おばあさんは「生き遅れ」から「シングルマザー」にジョブチェンジしました。
あずさ「えっと、お名前は何ていうのかしら」
真「それが……覚えてないんです。だからおばあさんが付けてくれませんか?」
あずさ「えっと、それじゃぁ……」
あずさ「ゴージャスセレブプリンから産まれたから、ゴージャスセレブプリン太郎ちゃんね~」
真「えっ……あ、あのボク女の子なんですけど……」
あずさ「あら、ごめんなさい~!うっかりしてたわ~! それじゃぁ……」
あずさ「ゴージャスセレブプリン花子ちゃんね~」
プリンから生まれたその子はすくすくと成長していきました。
あずさ「ゴージャスセレブプリン花子ちゃん~!ゴージャスセレブプリン花子ちゃん~!」
真「……あずささん」
あずさ「うふふ、今日は芝刈りにいってくれないかしら~」
真「すいません、せっかく名前付けてもらったのに申し訳ないんですけど……」
真「あの~……その~……改名してくれませんか?」
あずさ「あら~ゴージャスセレブプリン花子ちゃんじゃイヤなのかしら?」
真「イ、イヤですよ!長いし呼びづらいし! どっかのアヤしい外国人みたいじゃないですか!」
あずさ「そんな我儘な子に育てた覚えはありませんよ~」
真「と・に・か・く! ボクはこれから「真」って名前にします! 町娘のやよいって子に付けてもらいました!」
あずさ「あら、町にお友達が出来たのね~」
真「はい! 貧乏だけどす~~ごく元気で良い子なんです!」
あずさ「……わかったわ、ゴージャスセレ……いいえ、真ちゃん。それじゃ村の役所に手続きをしてくるからお留守番しててね」
真「ほっ……良かったぁ……」
真「うぅ、これからゴージャ(ryなんて名前で一生呼ばれたらどうしようかと思ったよ」
おばあさんの天然に悩まされながらも、真は常にまっすぐな子だったそうな。
真「……ッせぇい!!!」パカーン!
真「あちゃ~、ちょっと薪割り過ぎちゃったかな?」
真は毎日、手刀で芝刈りに行きました。
あずさ「はぁ……はぁ……」ガチャッ
真「あ、お帰りなさい。あずささん、今日は迷子に……」
あずさ「た、大変よ~!町に鬼が出たわ~!」
真「な、なんだって!」ガタッ
あずさ「あらあら~!!あらあら~!!(混乱)」アタフタ
真「あずささん、落ちついてください! 目が回るだけですからっ!」
あずさ「……はぁっ……やよいちゃんの家のもやしが鬼の年貢で全て持っていかれちゃったのよ~!」
真「えっ、そんなことしたらっ……」
あずさ「餓死してしまうわ~……!」
真「もやしだけにっ……!」
あずさ「真ちゃん、どうしましょう~」アタフタ
真「……あずささん、ボクが鬼退治にいきます!もうヤツの悪事を見逃してられません!」
あずさ「そんな……いかないで真ちゃん~。真ちゃんが居なくなったら、とっても寂しいわ~」
おばあさんにとって、真は唯一の家族だったのです。
真「あずささん、大丈夫ですよ。ボクは必ず帰ってきます」
あずさ「……真ちゃんいつのまにか立派になったのね~」ウルッ
真「なぁに鬼ヶ島まで、自転車でひとっ走りですよ!」
あずさ「真ちゃん必ず生きて帰ってきてちょうだい……はい、餞別よ」
おばあさんは真に背中に『真』一文字が書かれたトレーニングウェアと、
吉備団子を渡しました。
真「あずささん、それじゃ行ってきます!おたふく風邪には気をつけてください!」ダッ
あずさ「……真ちゃん、あなたの無事を祝って、送り歌を歌うわ」
あずさ「……」スゥ
あずさ「このおぉ坂道ぃぃをおおお!登るたびにぃいひいいいい!」
おばあさんは早速死亡フラグを立ててしまいました。
チェーンを外して、ストッパーを外して真は自転車をかっとばしました。
シャアアァア!
真「う~ん、やっぱり鬼相手に一人だと心細いな……」
真「そういえばこの近くに頼れる犬、雉、猿が居るって聞いたなぁ」
すると、目の前になにやら大きな影が……
真「あっあれは……」
貴音「げろっぱ!」
真「……」
貴音「げろっぱ!げろっぱ!」
なんと、そこにおったのはヒップ92の蛙だったそうな。
その鋭い眼光が狙っているものは明らかに真の吉備団子。
真「……カエルって何だよ!」
これにはさすがの真もツッコまざるを得ませんでした。
貴音「あなた様、その股間につけた吉備団子をおひとつくださいな」
真「うぅ……どこまでもついてくる……。やれやれ、わかったよ」ゴソゴソ
あまりのしつこい物乞いに、ついに真が音をあげました。
おばあさんの手作りのファウルカップから吉備団子を取り出して、カエルに手渡しました。
貴音「感謝いたします、わたくし、あなた様にどこまでもついていきます」モグモグ
貴音「この吉備団子、メンカタカラメヤサイダブルニンニクアブラマシマシにはできませんか?」
真「……できないよ。そもそも吉備団子は油で揚げてないし野菜入ってないし」
貴音「なんと!」しじょっ!
真「だああああ! あずささんと同じくらい疲れる!」
真「はぁ……君、お供するっていっても、闘いとかで役に立つの? 相手は鬼だよ」
貴音「ふふっ心配ありません」
真「何か特技とかあるの?」
貴音「はい……」
真「……」
貴音「尻で割り箸を割れます」
面倒くさくなった真はカエルをお供に連れていくことにしました。
真「二人乗りって、手の置きどころに困るよね」シャアアァ
貴音「えぇ」
真「……ていうかボクが漕ぐの?」シャァァ
真は苦労人の相が出ていました。
しばらく自転車を漕いでいると、おや、また新たな動物が一匹……
真「あ、あれは……」
伊織「にひひっ、こんにちは可愛いウサギちゃんでぇ~す」
真「ウサギかぁ……」
脱毛期のウサギが道を塞いでいました。
真は悩みました。
以前に、海女さんの響から、ウサギは性欲がとても強いということを聞いていたからです。
鬼退治に行く途中に、仲間の輪を乱さないかが心配でした。
真「それに、ピンク色だしなぁ……ピンクってちょっとエッチなイメージあるし……」
伊織「あんた、さっきから聞こえてるんだけど……」
まさかの初対面での淫乱認定には、ウサギも心外だったそうな。
真「えっあぁ、ごめんよ。こっちの話なんだ。はい、吉備団子」
伊織「……なによそれ」
真「えっ?吉備団子だけど……」
伊織「この伊織ちゃんがそんな安っぽい団子なんて食べるわけないでしょ」
真「な、なにを~! あずささんがせっかく作ってくれたんだぞ!」
伊織「あんたが私の家来になるってんなら、食べてやってもいいわよ」
真「な、なんだよ!その上から目線!」
伊織「はん、よく言うわよ。初対面であんなこと言っておいて」
真「そ、それとこれとは話が別だろ! 今は吉・備・団・子!」
伊織「これだから人間はイヤよね。そうやってすぐに我を通そうとするんだもの」
真「君に言われたくない!」
伊織「なによ!」
真「なんだよ!」
貴音「……あの」
伊織「大体あんたウサギの凄さわかってるのかしら?」
真「す~~~っごくエッチなんだろ?」
伊織「あっあっあんた、また言ったわね!」ビシッ
真「へへーん!顔真っ赤にしてるってことは図星なんだろ」
伊織「ちっ違うわよ!この変態!ド変態!変態大人!」
真「ふんだ!変態はそっちだろ!」
伊織「あんたのような人間のオスだってスケベだらけなんでしょ!」
真「ちょ、ちょっと待てよ! 君、今なんて言ったんだ!」
伊織「人間のオスはスケベって言ったのよ! なんならもう一回言ってあげようかしら? にひひっ」
真「ボ、ボクは女の子だよ!」
伊織「あ~ら、ごめんなさい。私、ついついオスと勘違いしちゃったわ」フアサッ
真「今のはボクも頭に来たぞ……!」グッ
貴音「あのう、そろそろ先へ……」
伊織「そのデリカシーの無さといい、あんた本当はオスなんじゃないかしら?」
真「うぅ~!」
伊織「あんたね、ウサギ舐めんじゃないわよ!本気出したらアンタなんかこの肉球で一捻りなんだから!」
真「そういう君こそ、ウサギのくせにぜ~んぜん可愛げが無いじゃないか!」
伊織「い、言ったわね~!」
真「もう君とはやってられないよ!」
伊織「私こそあんたとなんかゴメンよ!」
真「ふんだ!行こう貴音」タッタッタ
貴音「ようやく終わりましたか」
真「うん、早く行かないと、やよいが餓死しちゃうよ」
伊織「……」ピクッ
伊織「ちょ、ちょっと待ちなさいよ」プルプル
伊織「今、やよいって言ったのかしら」プルプル
真「えっ今の聞こえてたの?」
伊織「ウサギは耳が良いんだから……ってそんなことはどうでもいいのよ」
伊織「あんたね、それを早く言いなさいよ!」ビシィッ
真「言う暇なんて無かったじゃないか……」
伊織「し、仕方ないわね……吉備団子、食べてあげてもいいわよ……」
真「えっ」
伊織「吉備団子1個で、この伊織ちゃんがお供してあげるって言ってるのよ!」
伊織「わ、私の気が変わらないうちに、吉備団子をさっさと寄越しなさいよ!」
真「わ、わかったよ。貴音。それじゃこの子に吉備団子を……」
貴音「……」
真「貴音……?」
貴音「ケップ……」
真「oh...」
伊織「……」
こうして、噂のFunky girlが仲間になりました。
真「三人乗りはやっぱり無理だよ!」キコキコ!
伊織「貴音、あんたのお尻がスペース取りすぎなのよ!」
貴音「はぁ、そういわれましても……」
伊織「……あら」クンクン
真「ん、どうしたんだい、伊織」
伊織「何かが近くにいるわ」クンクン
真「も、もしかして……鬼?」
伊織「いいえ、この匂いは鬼じゃないわ。どうやら味方みたいよ」
真「うぅ、次こそ、犬か雉か猿でありますよーに!」
伊織「吉備団子は無いからこのイケイケファンシーゼリーで手を打ちなさい」
真「わ、わかった……うぅ緊張するなぁ……」
伊織「もうすぐよ、ここを登った先にいるわ」
真「う、うん」
伊織「しっかりやんなさいよね」
真「わかった……ん……なんか声が聞こえない……?」
──ペイーン……
真「あ、あれ?」
──ダキシメラレーターヌクモーリヲー……
真「ま、まさか……」
┣¨┣¨┣¨┣¨・・・
──イマモオボエーテイルー……
┣¨┣¨┣¨┣¨・・・
あずさ「このおお坂道をおお登るたびにぃぃ!」
真「」
あずさ「あら、真ちゃん~町でジューシーポーリーしてたら道に迷ってしまったわ~」
3匹目の仲間は合コン帰りのおばあさんでした。
こうして真はカエル、ウサギ、おばあさんの4人で鬼ヶ島へ向かうことになりました。
駐輪場に自転車を止めて、闘いの準備は万端です。
キキィ
真「いよいよ、この先に鬼がいるんだね……」
あずさ「みんな、お手洗いはすませたかしら~」
伊織「絶対に、やよいをこれ以上泣かせたりしないんだから……!」
貴音「たのもう!」バターン!
──ふふふ……待ちくたびれちゃったよ……
真「さぁ悪事はこれで終わりだ!姿を現せ!」
──恐れ……
──ひれ伏し……
春香「崇め奉りなさい!!!」カッカー!
あずさ「あら~赤鬼さんね~はじめまして~」
春香「あれれ~困るなぁ、年貢はあいパックでスタジオに運んでくれないと。ねっ千早ちゃん?」
千早「あ、青鬼です」ペコリ
春香「そう、お待たせしました!私が……鬼だもんげ!」
千早「張りきってるわね、春香」
春香「うん! だってやっと出番来たんだよ、千早ちゃん!」
千早「まぁなんでもいいですけれど」
春香「あ!千早ちゃん、あれ言ってよ、あれ」
千早「えっ……その……」
春香「ほらぁ~、来たら言うっていったよね」
千早「……年貢はナンでもいいですけれど」カァァ
春香「……グー!その年貢ギャグ、グーだよ!」
春香「あ、年貢に辛いの入れちゃダメだよ」ゴソゴソ
春香「も~こんなの食べたら、お尻から血が出ちゃうんだけど!」
千早「そういうこと言わないの」
春香「うん、確実に血が出る」
千早「そういうこと言わないの」
真「……」
久々の来客にはしゃぐ鬼たちの妙なテンションに真ご一行はついていけませんでした。
春香「えっとね、えっとね、次の年貢ギャグは~……」ワクワク
真「年貢ギャグはもういいよ! と、とにかく懲らしめてやる!」ダッ
春香「わわっ、ちょ、ちょっとタンマタンマ!」
真「えっ」
春香「ぼーりょくはんたいっ!」
伊織「今さら、な、なによ。あんただって散々悪いことしてきたくせに!」
春香「だって……私、殴られたら……」
春香「お尻から血が出ちゃうんだけど!」
千早「そう、春香は、お尻からイメージカラーが出る呪いにかかっているの……」
真「……」
春香「きっと、渓谷に住んでいる魔女の律子さんに魔法をかけられちゃったんだよ……」
千早「春香、かわいそう……」ウル
春香「だからね、この魔法を解くための材料を町で探してたんだ……」
真「あのさ」
真「それって痔じゃない?」
真が乙女心に土足で入り込んでしまいました。
ぐああすいません、呼び出しがかかってしまいました
すぐ帰ってきます、申し訳ないです
春香「痔!? ち、違うよ!痔なんかじゃないよ!」アタフタ
千早「そうね、この春香の赤い鬼パンツは血じゃなくて模様よ」
春香「千早ちゃんの青い鬼パンツはジャスコで3枚1000円で買ってるんだよね」
千早「えっ……それは……」
春香「も~!鬼だったらそういうトコにも気を使わないとダメだよ?」
千早「……せっかく鬼退治に来てくれた人の前で、恥ずかしいわ」カァァ……
伊織「あんたらの鬼パンツの話なんかどうでもいいわよ……」
春香「千早ちゃん!胸張っていかないと!」
千早「えぇ、そうね」
春香「恥じらいなんて時には邪魔なだけ!」
千早「だけ!」
真「……」
赤鬼と青鬼のコンビネーションは抜群でした。
春香「よ~し、それじゃ何で勝負しよっか?」
真「なんか関わりたくなくなってきたよ……」
真は完全に迷走mindでした。
伊織「もうなんか、どうでもよくなってきたわ……。帰りましょ、みんな」
春香「えっ帰っちゃうの?」
伊織「えぇ、よく考えたら水瀬財閥の力でなんとかなるし……」
春香「えぇ~……」
金とコネの力はいつの時代でも揺ぎ無いものでした。
しかし、他にもうひとつ、変わりの無いものがありました。
それは……
あずさ「……あの~」
あずさ「お尻が痛い時は、油物を控えて、食物繊維が豊富なものを食べたほうがいいですよ~」
春香「えっ……」
あずさ「それと、これ近所の薬草です~、これをすり潰して塗ってください~」
おばあさんの知恵袋でした。
こうして、おばあさんの機転により、赤鬼が痔に悩まされることは無くなったそうな。
……。
あずさ「うふふ、めでたし、めでたし」
亜美「……ねぇ、あずさお姉ちゃん」
あずさ「何かしら~?」
亜美「ここってさ、変わらないもの……それは」
亜美「団結である!」キリッ
亜美「……とかいうところなんじゃないの? どうなの?」
あずさ「うぅん、そうかしら~」
亜美「……はるるん……じゃなくて赤鬼とは仲良くなったの?」
あずさ「うふふ、そうね~。実はまだ後日談があるのよ~」ペラッ
……。
やよい「うっうー!今夜はもやしパーティですぅ!」
貴音「ふふっ、わたくしの宴会芸を披露させていただきます」スッ
バキンッ!
……。
亜美「……んん?」
あずさ「あら~、1ページ飛んでたわ~」
亜美「なんかお姫ち……じゃなくてカエルが割り箸割ってたよ」
あずさ「ごめんなさい~読み直すわね~」
亜美「……ううん、いいや」
あずさ「うふふ、めでたしめでたし。それじゃ次はどの本にしましょうかしら~」
亜美「そんじゃねそんじゃね、次はこれっこれっ」
あずさ「はいはい~」
つづく?
今日はここまで……
規制明けが嬉しくて何も考えず立ててしまった
今では反省している
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