女「ねえ、男君。君が持ってるそのノートって何が書いてあるの?」
男「え?えっと、そのぉ」ダラダラ
男(俺の厨二病全開の妄想ノートなんて言えない!)
男「あれだよ、ほら。自由帳」ダラダラ
女「高校生にもなって自由帳?」
男「べ、別にいいだろ。それよりも授業始まるからまたな」
女「あ、行っちゃった。・・・にしてもなんか気になるわね。友達にも手伝って貰おうかしら」
昼休み
女「結局あれから逃げられ続けてノートの中身は分からなかったけど」
女「昼休みなら友に協力してもらえる」
友「どうしたの?女?悩み事」
女「あ、友。実はかくかくしかじかで」
友「ほうほう。つまりその男って言うのから、ノートを取ってくればいいんだね?」
女「そこまでは頼んでないけど・・・・・・まあ、そんなとこ」
友「私に任せなさい!じゃあ言ってくる!」
男の教室
男(はあ、今日は女に追いかけられて散々だったな)
男「まあ流石に昼休みまでは来ないだろ、とっとと男友と飯食お」
友「たのもーう!ここに男はいないかー!」
モブA「男なら光の速さで教室から出て行ったけど」
友「くっそー、ぬかったか」ダダダダ
屋上
男「なんだアイツは。・・・まさか女からの新手か?」
不良女「・・・・・・ねえ」
男「うお、びびった。いるならいるって言ってくれよ」
不良女「・・・ここは私の場所だ。今ならそのノートを置いていくか、殴られるかで許してやる」
男「どっちもお断りでーす!」ピョン
不良女「・・・屋上から飛び降りるほど見せたくないノート・・・・・・少し気になる」
中庭
バッシャーン
「キャアアアア」 「なんだなんだ?」 「空から降ってきたぞ!」
男「イテテ。噴水の底が深くて助かった」
男「それよりも早く逃げないと」タタタタ
グラウンド
男「はあはあ」タタタタ
「きゃっ」ドンッ
男「うわっ」ヨロッ
嬢「いったー・・・・・・ってこの不届きもの!ちゃんと左右を確認してから移動しろ!」
男「ごめん、俺急いでるから。」
嬢「ノートを持って何をいそいでいる?」
男「それは言えないんだ。ごめん」
友「男みーっけ、待てぇぇぇ!」ダダダダ
男「うわ、来た!じゃあな」ダダダダ
友「ノート見せやがれぇぇぇ!」ダダダダ
嬢「ノート?何か秘密が?」
体育館裏
「君のパンツを見たあの時から、僕はあなたが好きでした」
「だからつきあってください」
「はい、もちろ「てめぇがそんな告白で付き合えると思ってんなら」
男「まずはその幻想をぶち殺す!」ダダダダ
友「待てって言ってるでしょうが!」ダダダダ
男「不幸だーってな!」ダダダダ
「・・・少し告白を考えさせてもらえませんか?」
「勿論です」ニコッ
校内廊下
男「うぉぉぉぉぉ!」ダダダダ
女教師「ちょっと待ったあ」ガシッ
男「ぐえっ」
女教師「お前校内を走ったり屋上から飛び降りたりしたらしいな。ちょっと生徒指導室まできてほしいんだが」
男「すいません先生!」ムニュ
女教師「なっ」カァァ
男「柔らかかったですよ」ボソッ
女教師「ふぇ」
男「生徒指導室は放課後行きます」ダダダダ
友「よっしゃあ!もうちょい」
女教師「あ、ちょっと」ガシッ
友「年増が」ボソッ
女教師「」ビクッ
友「待てー!」ダダダダ
女教師「・・・ぐすん。まだ二十五なのに」
図書室
無口「・・・・・・」ペラッ
男「すまん!ちょっと失礼」ガラッ
無口「!!」ビクッ
男「掃除用具入れに直行!」ドタバタ ガチャ バタン
友「どこだー!」ガラッ
友「くっそーどこ行った!無口なんか知らない?」
無口「・・・あそこにいます」ビシッ
友「ありがとっ。よしっ観念しろ!」バンッ
男「おりゃあ!」ドンッ
友「ぐふっ」ドサッ
男「ふいー、危なかった。それと騒がしくしてすまんかったな」
無口「・・・・・・怒ってないの?」
男「ノート守れたんだから、結果的に怒ってないよ」ガラッ
無口「?」
廊下
男「ふう、もう大丈夫かな」グウウ
男「・・・・・・腹減ったな。あいつと鬼ごっこしてたせいで、飯食えなかった」
男「教室へ戻ろう」スタスタ
教室
モブA「あ、男。大丈夫だったか?」
男「残念ながら腹が減って死にそうだ」
モブA「はは、そりゃ災難だったな。まあ俺にも分はあるし、これやるよ」ポイッ
男「投げんなよ。って焼きそばパン?」
モブA「おう。有り難く食え」
男「ふぁふぃはぁほふ。ふぁふぉへほほっへひゃふよ」モグモグ
モブA「何言ってるかわかんねぇけど、早く食っちまえよ」
男「ん、ごくん。あ、もう時間だな。んじゃ後で」スタスタ
そして放課後
男「終わったーって素直には喜べないな。追いかけられる前に逃げないと」タタタタ
女「あ、男ー」フリフリ
男「いやぁぁぁぁぁぁ!」ダダダダ
女「ちょ、待ってよー」ダダダダ
男「だが断る!」ダダダダ
女「なら無理やりにでも捕まえる!」
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません