姫「人類武器化計画?」【安価】(22)

男「隊長、あそこに人が倒れてます!」

隊長「あ?こんな辺鄙な所に人がいるわけねぇだろ」

男「いや、いるんですよ!ほら、あそこ!」

隊長「あ?……………いねぇな」

男「いや、気づきましたよね!ばっちり視界にいれましたよね!?面倒そうだからってスルーしないでください!」

隊長「いや、だってお前、こんな敵国との国境沿いに倒れてるやつとか明らかにわけありだろ。下手したら敵だろ」

男「でも放置してたら死ぬかもしれませんよ!」

隊長「1.仕方ねえな。とりあえず連れて帰るか
2.そんなに気になるならとりあえずお前一人で見てこい
3.知るか。帰るぞ」

>>2

男「んな殺生な!」

隊長「いや、だってお前、連れ帰ったら姫さんに怒られるの俺だからな?」

男「俺がちゃんと世話しますから!」

隊長「ペット感覚かよ。」

男「ちゃんとトイレも覚えさせますし餌もあげますし散歩も毎日行きますから!」

隊長「絵面的にやべえよ。それに連れて帰らねえよ。ほら行くぞ。一応姫さんに人が倒れてるの報告すべきだしな」

男「隊長の鬼!人で無し」

真夜中

男「来てしまった」

男「仕方ねえよな。あれから気になっちまって仕方なかったし」

男「にしてもここらへん怖いな。人の気配どころか生き物の気配すらしない」

男「…………………」

男「とりあえず倒れてたやつが生きてるかだけでも確認するか」




男「あれ?おかしいな。前見た時はここにいたはずなのに………」

??「こんばんわ」

男「ドルフェシュワァ!!」

??「うるさいです」

男「あ、人間?」

??「人間以外の何に見えるんですか?目見えてないんですか?どうせ見えてないなら目要りませんよね?えぐるぞ」

男「発想が怖い!」

男「あ、てか君倒れてた人」

少年「はい。今朝こんな辺鄙な場所で倒れ込んでるにも関わらず誰にも助けてもらえなかった哀れな少年君とは僕のことです」

男「朝見回りに来た時起きてたのかよ!ならその時に助け求めればよかっじゃねえか」

少年「まぁそうも思ったんですけど今朝は喋るのが面倒でした」

男「喋るのが!?」

少年「はい。気づいたらこんなわけの分からない所にいるし体のいたるところが痛いしで……」

男「そっか。よくわかんねえけどお前にも色々あったんだな」

少年「しかも人の声がしたのでなけなしの力を振り絞り助けを求めようとそちらを向いた所
一番に視界に入ったのがいかにも役にたたなさそうな
あなたのアホ顏だったので更に喋る気を失いました」

男「一言多い!」

男「話を戻そう。そもそも何でここにいるんだ?」

少年「さぁ」

男「いや、これ真面目な話なんだって。
見た所お前まだ子供だろ?ここはちょうど今緊張状態にある国同士の国境なんだ」

男「いつ戦争が始まってもおかしくない場所なんだよ」

少年「なるほど、そんな所に倒れていたいたいけない少年をあなた達は一度置き去りにしたんですね!最低ですね!」

男「それ隊長!」

男「まぁとにかく危ないとこなんだよ。だから取り敢えず送って行ってやるから帰るぞ」

少年「どこに?」

男「どこって、お前の家だけど」

少年「え、何言ってるんですか無理に決まってるじゃないですか」

男「いや、無理とかじゃないんだよ。帰らなきゃ危ないんだよ。
それともなんだ?ここにこれから先住むとでも言うのか?」

少年「こんな所に住める頭のおかしい人間はあなたくらいですよ」

男「俺も住まねえし!」

少年「いやでも本当無理なんですよ。だって
1.僕記憶喪失ですもん
2.男を連れ込む趣味はないんで
3.僕敵国に住んでますから」

>>10

3

男「っ!」

少年「やだなぁ、そんなに睨まないで下さいよ」

男「何が目的だ。返答によっては今ここで死んでもらう」

少年「っちょ、怖い怖い。ほら、落ち着いて僕のこと見てよ。僕が今ここで何かおっぱじめそうに見える?丸腰もいいとこだよ?」

男「知らん。俺はこの国に害を成す恐れのあるものを放置しておけないからな」

少年「わーご立派ご立派。でも本当目的なんてないんだよ」

男「目的もなくこんな危険地帯にくるわけないだろう」

少年「そう。こんなところ自分の
意思でくるわけない。僕は連れてこられたんだよ」

男「……誰に、何の目的で」

少年「わかりません。本当に気づいたらここにいただけですから。だから僕はあなたにもこの国にも危害を加えるつもりは一切ありません」

男「………はぁ。取り敢えずお前は自分の家に帰れ」

男「送ってはいけなくなったが恐らくここを真っ直ぐ行けばお前の国の何処かの町にくらい辿り着けるだろう。そこからどうにかして帰れ」

少年「帰れたらそうしてますよ」

男「何だ、何か帰れない理由があるのか?」

少年「お腹が空いて帰れないんですっ!」

男「……………………ほら、これやるから」

少年「何ですかこれ」

男「俺が作ったちょっとしたお菓子みたいなもんだ。多少は腹が満たされるだろう」

少年「え、あなたの手作りって……お腹壊しませんか?」

男「壊さねえよ!お前本当失礼なやつだな!」

少年「どんなのが入ってるんですかね」ガサゴソ

男「え、今食うの?」

少年「だって今お腹空いてますもん。おぉ見た目はまとも」

男「中身もだ」

少年「ではいただきます」モグモグ

男「どう、だ?」

少年「何か懐かしい味がします」

男「はぁ?どう言う意味だ?」

少年「さぁ。何度か食べたことある気がするなぁと感じるだけです」

少年「いやーでもアホ面してるにも関わらず意外とお菓子作りという少女趣味があなたにあったおかげで無事国に帰れそうです」

男「少女趣味言うな!もうさっさと帰れ帰れ」

少年「はい、それでは!」

男「やっと帰ったか……隊長の判断が正しかったなんて感じるのは初めてだな」

少年「あ、お兄さんお兄さん!」

男「うを!お前帰ったんじゃ無かったのか?」

少年「何だかんだでお世話になったのであなたが作ったお菓子ほど他人に対して甘いあなたに一つ忠告をと思いまして」

男「忠告?」

少年「はい」

少年「世の中はお兄さんほど甘くないんですよ」グサッ

男「………………………………え?」


主人公死亡ED

男「っ!」ガバッ

男「何だ、夢……じゃない!いってー!」

姫「あら、やっと起きたの?」

男「姫様!あれ?なんて俺ここに?」

姫「何でもなにもないわよ!夜中に一人で出て行くし帰ってきたら血だらけだし!」

男「やっぱ刺されてたんですよね」

姫「そうよ!もうあまりにも血生臭くて思わず吐きそうだったわ」

男「ひどいっすよ!俺死にかけだったのに!」

姫「けどあんたも強くなったと思ったんだけどね。案外あっさりやられたのね。誰にやられたの?」

男「それは………。あ、そういてば俺どうやって血だらけの状態で帰って来たんですか?」

姫「あぁ、それならたまたま死にかけのあんたを拾ってくれた人がいて泣きながらつれてきてくれたのよ」

男「え、誰なんですか?お礼を言わないと」

姫「まぁそうさせたいのは山々なんだけど、普通に生活してたらなかなからお目にかかれないほどの血をあんたが流してたせいでね、
その子テンパっちゃっててそのうち疲れたのか寝ちゃったのよ」

姫「多分もう少ししたら起きると思から待ってなさい」

モブ「姫様!例の少年が!」

姫「」

姫「あら、タイミングよかったみたいね」

姫「もし大丈夫そうだったらこの部屋まで連れてきてくれる?」

モブ「はい!」

男「助けてくれたのはどんな方なんですか?」

姫「残念ながら女ではないわよ」

男「別にそこ気にしてませんから!」

姫「まぁまぁ来てからのお楽しみってことで」

コンコン

??「失礼します」

姫「はい、どうぞ!」

男(あれ、この声って……)

少年「えっと、大丈夫でしたか?」

男「やっぱりお前かー!」

少年「え?あの、え?」

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