それでも比企谷八幡はソロプレイする (40)
やはり俺の青春ラブコメは間違っている×ソードアートオンラインの二次創作ss。
俺ガイルは7巻まで、SAOは2巻までのネタバレを含むと思います。
気長に書きますが、良かったら。
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kengou「お主もしかして」
kengou「我に引き付けられてこの戦場にもやってきたか。」
kengouさんからパーティ申請がきました。
kengou「これは前世よりの因縁というものか」
kengouさんからパーティ申請がきました。
kengou「安心しろ、我に任せておけ。このラグナロックを駆け抜け……」
kengouさんをブラックリストに追加しました。
エイトマンがログアウトしました。
kengou「ちょ、はち、まんだよね?」
kengou「戻ってきて、レアアイテムあげるから。」
今や、オンラインゲームというのは珍しくない。
手元にあるスマホには、ログアウトしたばかりのMMORPGのアプリが移ってた。
一昔前までは、ネトゲ=オタクみたいな偏見もあるが、何よりも要求スペックの問題もあった。
だが、それもマルチコアCPUの登場でパソコン鳴らずして、スマホでも本格的なネトゲができる。
随分と敷居が低くなったものだ。
マルチコアのCPUが一般的になるまでは、素人では、手が出しにくかった。
分かりやすく言えば、成田空港が関東から世界への窓口だったのに加えて、羽田空港の国際ターミナル開通で交通アクセスの便が良くなったようなもんだ。
にしても、東京国際空港とか教科書に見た時は、朝鮮併合より重みがあった。
これ以上千葉から名前を奪わないでください。
アイデンティと名前が奪われる。
ある意味、千葉県民は独立運動とか起こしていいレベル。
目の前に置いた、Maxコーヒーをすすると、スマホの電源を落とし、英語の参考書の方に目を移す。
暇潰しに何か適当なゲームでもないかと探ってみたが、やはり、最近のゲームは堕落しつくしてる。
なんといってもソーシャルゲーム。
SNS経由のゲームだが、舐めてはいけない、モブゲーとかクリーとかなんなの?
FFあるし。
そもそも、元が、コミニティサイトな分、ああいうのはクラスメイトとかと連携とりつつ進めてくのが効率もよく、楽しめるとかいう割りとリア充の巣窟だったりする。
一番恐ろしいのは、こういうのを通じれば、同級生と仲良くなれるんじゃないかと勘違いするやつだ。
中学の時、恐る恐る、クラス全員集合とか紹介してる、グループに友達申請してみたら、返事帰ってこなくて、翌日クラスで、
「昨日、クラスで作ってるグループにひきなんとかから申請来たんだけど誰か知ってる?」
「知らね、ウチのクラスじゃないよね。消した方がよくない。」
とか噂になっていた。
そうですか、比企谷くんは、永久欠番なんだ。
勿論、ネット上だけの友達を作るとか手もある。
ネットを通せば普段の自分を隠すことはできるだろう。
ただ、真のぼっちとは、どんな状況でも群れずに自ら孤独を好む。
そもそも、群れとは社会的に天敵から身をまもるために作る本能の一種であって、狼のような絶対の捕食者には必要ない。
逆説的に俺は補食側。親の脛とか、骨まで補食。
「あっ、スマホのゲームだ」
ドアがノーノックで開いた、母ちゃんなら、覚えてろよ。比企谷食物連鎖のプレデターによって今後、10年基本料金無料でパラサイト期間を伸ばせるプランとか勧誘するとこだったが、さらにその上にたつ小町だった。
「何?パチンコ好き&どら息子ってやつ?」
「なんだよ、それ。何?ニートのテンプレ?」
略してパズドラ。なんか、もうタイトルの時点でリリース諦めるべき。
「流行ってるんだけどなあ。まあ、協力プレイとかあるやつだし、お兄ちゃんやらないか。」
ある意味それもあるが、世の中には、ソロプレイというものも存在する。
「そんな、ミーハーなゲームはやらないだけだ。そもそも、ゲームというのは、己の達成感を満たすためなんだから、一人でやることに意味あるんだよ。」
「うわっ、屁理屈だ。」
特にポケモンの進化とか。図鑑埋まる前に、通信ケーブルの進化の方が先だった。
もう、カミナリの石もって10年経過したら通信なしで進化とかしてくれないかな。
「それより、何しにきたんだ?」
「ああ、アマゾンからなんか箱届いてたよ。」
なんか、買ったっけ?
小町からのメールをのぞけば、受信履歴がお買い得情報に埋もれてて、むしろ、他探すの難しいレベル。
「わかったMaxコーヒー飲み終わったらいく。」
夜、勉強するときのために買っておいた飲みかけのMaxコーヒーのカンを傾ける。
カフェイン云々じゃなく、Maxコーヒーの甘ったるさが頭のいいドーピングになる。
「でも、そのゲームいいの?」
小町の言葉にスマホに目を向ける。
途中で横切った、視線が、夜だからかラフな部屋着に目がいって困る。
「ああ、ミーハーなゲームではなかったが、その分、やりこみ要素があったし、グラフィックもそこそこだったが、やめた」
ゲーム開始した瞬間に中二っぽいやつからフレンド申請きた気がするが関係ない。
ついでに最近のアプリにありがちな連絡帳同期も、友達招待がまともに使ったことないとかも関係ない
真のぼっちプレイヤーはゲームだけでなく、人生をソロプレイしてる、つまり、ぼっちマイスター比企谷八幡はソロでリオレウスとか狩れるといいな。
1.こうして比企谷八幡はデスゲームに参加する。
リビングにおりると、机にやたらデカイ箱が置いてあった。
「こんなの頼んだ覚えねぇよ」
箱を除く。一瞬固まった。
「小町、これ、いつ受け取った?」
「え?知らないよ、玄関においてあった。」
案の定、伝票みるとサカワ急便だった。
アマゾン最凶と唄われる配達業者は伊達じゃない。
「これ、宛先、桐ケ谷和人って書いてあるぞ」
「ほんとだ。」
小町が横から覗きこむ。
たしかにニュアンスは比企谷と似てるけど、谷しかあってねーよ。
具体的には東京ディスティニーランドリが東京にあると思われてたと聞いたくらいショックだ。
「開けちゃだめかな?」
「待て、他人の荷物を勝手にあけると、器物破損にとられる可能性があるぞ。」
「えっ、ほんと?小町さっき開けちゃったんだけど」
これは真面目な話だ。自分宛の荷物を守るために身につけた知識だが。
プライバシーを完全保護なら比企谷法律事務所へ、保護どころか頼んでも侵害されないところまでサポートします。
よくみると箱の裏側あいてる。
というか、
「これ、宛先みないでなんで俺宛って思ったの?」
「アマゾンで買い物するのはお兄ちゃんしかいないし。」
ふーん、ある意味それは習性でもある。
買い物を無意味に楽しむリア充と違って常に効率性を求めるため、
ぼっちは通販にたよりがちである。
だからこそ、実店舗行った時のキョドり具合が半端じゃなく、通報覚悟。
「それにお兄ちゃんの趣味把握してるといざというときに小町的にポイント高いからかな。テレテレ」
便利でいいな、ついでにアマゾンポイントと換算して使いたい。
「仕方ない、じゃあ、開けてみるか。」
「それでどうしてそのピコピコを部室にもってきたのかしろ?」
「今、いっただろ。」
「簡潔性がないわ。主体性が無さすぎて支離滅裂。キーワードを押さえて、結論をはっきりさせなさい。」
「何?会話に小論文みたいなの求められてんの。ついでにピコピコゆーな天下のナーヴギアだぞ。」
部室で、雪ノ下雪乃の鋭い獲物を狙うような目にとらえられていた。
長い黒髪の少女が部室で本から目を反らしてこっちを見た、ということはなく勿論、比喩で俺は視界からシャットアウトされてる。
「結論から言えば、サカワは使うなということだ。」
日本郵便とか、黒猫さんとの違いはなんなんだろう。
「あなたは運送業者について議論がしたかったのかしら?」
雪ノ下さん目が笑ってないです。
「返そうにも相手の住所がそもそも間違っててな、連絡とれないし、なんとかならないか?」
「単純に購入元に任せたらいいんじゃないの?」
「それがな」
「へー、これが。あの、なんだっけ、パソコンの中に入るやつ」
それまで黙って聞いていた由比ヶ浜がナーヴギアを手にとった。
「うわっ、おも」
「そりゃ、そうだ。こいつは、VR技術を応用したナーヴギアっていうベッドマウンドディスプレイでな、脳に接続して仮想現実でゲームできる。」
憧れの二次元行きのキップだ。
因みに、戸塚>>二次元>>>>>>>リアルハッなのでそこまで、本気で二次元に憧れはないが。
「VR……Googleの目指すAr技術と相違的な技術ね。感覚を完全遮断して、臨場感をだす。」
雪ノ下もナーヴギアに手を触れる。
「茅場晶彦が作った、デバイスね。」
「詳しいじゃないか?」
「ピコピコには興味ないから、でも、これは……たしか、社会現象にもなった。」
ピコピコって、もう、コントローラーとかないのに。
そのうち、カーちゃんがそのヘルヘルもうやめなさいとかいう日はくるかね。
因みに、ヘルメットね。
「この抽選で限定販売なソードアートオンラインというソフトもついてた。」
「え、それすごいじゃん、やってみよーよ。」
由比ヶ浜の発言をスルーして進める。
「だから、問題なんだ。」
このナーヴギアというのは、
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