空
妹「平らすぎて困る」
兄「相談された俺の方が困る」
妹「大きくしてよ」
兄「太れば?」
妹「殴るよ?」
兄「胸だって脂肪だろ」
妹「殴る」 ポカッ
兄「なぜに?」
妹「胸は特別なの!」
兄「言われても俺は男だぞ。胸の大きくなる方法は知らない」
妹「私だって知らない」
兄「だからって押し付けられてもなぁ」
妹「一緒に考えれば名案が出るかもしれない」
兄「牛乳」
妹「飲んでる」
兄「体操」
妹「してる」
兄「直揉み」
妹「セクハラ大臣!」 ポカッ
兄「なぜに大臣?」
妹「語呂。あと揉んでる」
兄「女性ホルモンが出てない可能性もあるな」
妹「枯渇早っ」
兄「粗忽者には女性ホルモンが消える呪いが掛けられます」
妹「呪いとか非科学的すぎ」
兄「国家公務員が呪ってる」
妹「税金の無駄遣い。ふざけてないで真面目に考えて」
兄「ぶっちゃけ遺伝だろ」
妹「遺伝格差……」
兄「あ。オナニーをすると胸や尻が大きくなるって」
妹「セクハラキング!」 ポカッ
兄「嘘じゃない! 科学的データに基づく理論だ!」
妹「科学なら仕方ない」
兄「え? するの?」
妹「するなんて言ってない」
兄「でもするんだろ?」
妹「……しない」
兄「するんだよな?」
妹「埋めるぞ」
兄「土の中は暗いし冷たい!」
妹「もういい」
兄「……」
妹「セクハラキングダム!」 ポカッ
兄「何も言ってないのに!」
妹「想像したでしょ」
兄「何をだよ?」
妹「……」
兄「ん? 俺が何を想像したんだ? 教えてくれよ?」
妹「別に」
兄「おいおい、俺が言えないような事を想像したのを想像したのか? 変態さんめ」
妹「燃やすぞ」
兄「熱いのはちょっと」
妹「とにかくもういい。兄に頼ったのは間違いだった」
兄「そうか。役に立てなくてごめんね」
妹「別にいい。じゃあ」
兄「ああ、じゃあな。オナニー頑張れよ」
妹「しない」
兄「ああそうだな、しないんだったな」
妹「……しない。次言ったら突き落とす」
兄「俺は出掛けるから鍵は閉めとけよ」
妹「二度と帰ってくるな」
兄「おう!」
妹「鍵は閉める」 ガチャッ
妹「部屋の鍵も閉める」 ガチャッ
妹「窓の鍵も閉める」 ガチャッ
妹「カーテンも閉める」 シャーッ
妹「……」
妹「まずは脱げばいいはず」
ヌギヌギッ パサァッ スッスッ
妹「……もし強盗が急にドアを蹴破ってきたら……全裸? ダメダメ、絶対ダメ!」
妹「ズボンを下ろすだけにしてすぐに履けるようにしておこ」 スッ
兄「カーテンが閉まっている」
兄「見え見えだな。姿は見えないが見え見えだ」
兄「しかし、だ。カーテンには隙間が生じる。これは必然、言わば大宇宙の意志」
兄「甘いよ妹、二階の部屋だから覗かれないと?」
兄「ちょっと頑張って壁に張り付けばいいだけだ!」
兄「さあ、見せてもらおうじゃないか。お前のおなにぃを!」
妹「指を入れるのは……なんか怖い」
妹「たしか気分を高めるのにおっぱいを揉む」 キュッ
妹「……ちょっと気持ち良い」
妹「前から思ってたけど、なんか、えっち」
妹「……」 モミモミッ
妹「あんまり気持ち良くない……」
妹「どうしよ」
妹「困る」
兄「直接指導したいのは山々だが……俺が覗いているのがバレたら俺がバラされる可能性がある」
兄「バレてバラバラ。笑えないジョークだ」
兄「そう。俺は知能犯である」
兄「ジョークも解する圧倒的知能犯である俺はここで文明の利器を使用するのであった」
兄「腕一本と足二本で体を支えつつ華麗にメールである」 ポチポチッ
シネ! シネ! シネシネシネシネシンジマエー!
妹「兄からメール」
妹「……無視しよ」
シネ! シネ! シネシネシネシネシンジマエー!
妹「しつこい。……もしかしたら交通事故にあって死んだのを救急隊員の人が報せてくれてるのかも」 パカッ
『兄まめ知識コーナー! 乳首をコリコリと刺激することで豊胸効果は超アップ! 貧しい乳でも可能なお得情報ダヨ!』
妹「貧しいとか帰ってきたら沈めてやる」
妹「……でもちょうどいい」
妹「コリコリ……試してみよう」
妹「服の上からでも、大丈夫だよね……んっ」 コリコリッ
兄「見えない! 見えないよ! もっとオープンに激しく!」
兄「これは指導者としてメールするべきだろう……いやしかしである、これ以上のメールは怪しまれる危険性が」
兄「ここは愛する妹を人肌くらいの温度で見守ってやるべきであろう」 ジィィィィィィィィィィィィィィッ
妹「服の上からだと……なんだかもどかしい」
妹「もっと」
妹「んっ」 スルッ
妹「壁をチェーンソー男が突き破ってきてもすぐに手を出せば大丈夫だよね……?」
妹「んっ、うくんっ」 コリコリッ
妹「背中が、ぞくぞくって」
妹「気持ち、良いかも」 コリッ
兄「いえす! だいなみっく! えくすぷろーしょん!」 ピタンッ
兄「背を向けてるのが残念だけれども! あの背筋のぴくぴく具合は完全に感じてる!」
兄「妹はエロいな。イモエロだな。イエローだな。超イエロー、まっきいろだよ」
兄「黄色だ……黄色すぎるよ。なんて黄色いんだ」
兄「妹に何かをあげる時は黄色い物だけにしよう。それがセクハラだとは気付くまいよ」
妹「はぁ……なんか、触ってみたい、かも」 スッ
妹「下も、触って大丈夫だよね。……手、洗って来ようっと」 ススッ
ガタッ
妹「……ん?」
妹「……気のせいかな。急がないと汚物が帰ってきちゃう」 パタパタッ
兄「握力の限界を感じる今日この頃」
兄「しかし俺クラスの人間になれば精神が肉体を凌駕するくらい容易なのである」
兄「たとえ筋繊維がズタズタに千切れようとも俺はこの手を放さないだろう」
兄「ああ。俺には見える。妹が俺の名前を呼んで喘ぐ姿が!」
妹「なんだか気持ち悪い妄想をされた気がする」
妹「気のせいかなぁ……?」
妹「ん。早くしないと」 ガチャッ
妹「鍵を閉めて、と」 カチャンッ
妹「……なんだか時間置いちゃうと、する気しなくなっちゃった」
妹「やめようかな」
妹「それに本当に大きくなるかわかんないし」
妹「でも……大きくなりたいし……」 モミッ
妹「……なんか、視線を感じる」
妹「そのせいでしようって気になれない」
妹「……貴様、見ているな!」
妹「なーんてね」
妹「布団の中に入れば落ち着くかな」 ガサゴソッ
妹「これなら視線も感じないし……んっ……なんか、興奮する、かも……」 コリコリッ
兄「見えない! 見えない! 全然見えないぃぃぃぃ!」
兄「あぁああああああああああっ!」
兄「見たいよぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」 ツルッ
兄「あっ」 ヒュゥゥゥゥゥ ゴンッ
兄「ぐふぅ……見た、見たい……見たいよぉ……見たい、よぉ……っ!」 ガクリッ
妹「……? 下で何か音がしたような?」
妹「汚物が死んでればいいのに。あんぅ、ちょっと興奮するかも」 コリコリッ
兄(妹がコリコリしてる! なぜかわからないけど目の前でコリコリしてる!)
妹「下も……そろそろ……」 スッ
兄(来たぁあああああああああ! 来たぁあああああ! 妹のおしっこ臭いおまんこ来たぁあああああ!)
妹「……何かいる?」
兄(……)
妹「気のせいかな。……んっ、ふぅ……んんふぅん……」 スリスリッ
兄(妹の指は白い薄布を上下し、まだ誰も触れていないであろう所を何度も何度も刺激しているのであった)
妹「良い……もっと……」 スリスリッ
妹「直接、触ってみようかな」
兄(ハイレベルな試み)
妹「布団の中熱くなって……汗ばんでる」
兄(それは濡れているのでは?)
妹「良いよね、触って」 クチュッ
兄「いぇえええええええええええええええすっ!」
妹「!?」
兄「」
妹「……」
兄「……通りすがりです」
妹「体が透けてる通りすがりがどこにいる」
兄「違うんです、俺は無実なんです。これは何らかの陰謀によるアレなんです」
妹「そこに正座しろ」
兄「足がないので……」
妹「なら体を折り畳んで座れ」
兄「はい……」 パタパタンッ
妹「なんで私の部屋にいる?」
兄「いえ……その……わかりません……」
妹「いつから見てた?」
兄「何も見てません」
妹「消し飛ばすぞ」
兄「布団の中に入ってから見てました」
妹「消し飛ばす」
兄「ひぃいいいいいいいいいいい!」
妹「……触れない」
兄「なんですと?」
妹「なんで?」
兄「これはいわゆる幽体離脱?」
妹「そんな非科学的な」
兄「現実に起こっている以上は否定できない」
妹「……ひぃぃぃぃぃ! ゆゆゆゆゆゆうれいぃぃぃぃぃ!」 バタバタッ
兄「あれこれチャンス?」
妹「幽霊怖い幽霊怖い幽霊怖い幽霊怖い」 ガクブルッ
兄「べろべろばー!」
妹「ひぃぃぃぃぃぃぃぃ!」 ブルブルッ
兄「しかし俺の体はどうなってるんだろうか」 スススーッ
兄「うわっ。血がどくどくと! ハワイの火山のように!」 スススーッ
兄「妹さん。救急車をお願いします!」
妹「ななななんでっ!? 死んでるのに!?」
兄「いや今下で死に掛けてるんです」
妹「やった!」
兄「殺った?」
妹「あ、でもどうしよう、このままじゃ本当に幽霊に……」
兄「もういいから救急車呼べよ!」 グイッ
妹「きゃっ!」
妹「ほら早く呼べっての……ってあれ?」
妹(わわ私の体が動かない!?)
妹「なんでもいいから救急車!」 ピピピッ
妹「救急車一台! ちょっぱやで! よろしく!」 ピッ
ピーポーピーポー ガチャッ キキキキッ バタンッ ピーポーピーポーx
妹「ふぅ。これで一安心だな」
妹(はははは早く出てってよ!)
妹「いやこのままお兄ちゃんがレクチャーしてやろう」
妹(は?)
妹「妹のオナニーは消極的すぎる。胸を大きくするにはもっと、こう!」 バサッ
妹(きゃぁぁぁぁぁぁ!?)
妹「大胆に服を脱ぎ捨てるくらいしなければ全然に全然だ」
妹(いやぁぁぁ! いやぁぁぁぁ! いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!)
妹「更に下着も外して全裸になります」 プチッ ファサッ
妹(ひぃぃぃぃぃぃ!)
妹「……」
妹(ひぃぃぃぃぃぃぃ!)
妹「……」
妹(ひぃぃぃぃぃぃぃぃ!)
妹「……」
妹(ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!)
妹「……」
妹(……)
妹「騒いでもやめません」
妹(この鬼畜! 変態! 悪霊!)
妹「俺はただ妹の胸を成長させてあげたいだけなんだ」
妹(頼んでない!)
妹「オナニーしてた癖に」
妹(してない!)
妹「なるほど。……むっ、天啓が振って湧いた」
妹(え?)
妹「この携帯を操作します。ムービーを撮ります」 ピッ
妹(ふぇ?)
妹「お兄ちゃん……お兄ちゃん……あぁんぅぅ、あぁんっ!」 クチュクチュッ
妹(ひゃ!? いやっ、やぁぁっ!)
妹「お兄ちゃん見てぇ! 妹いっちゃうよぉ!」
妹(気持ち悪いぃぃぃ!)
妹「あんっ、あぁん……!」
妹(うぎぃぃぃ!)
妹「はぁ、はぁ……」 ピッ
妹(キチガイ! キチガイキング! ミミズのあらびきソーセージ!)
妹「このムービーを俺の携帯に送ります……登録名が『豚の糞』というのは多分賛辞なので大丈夫」 ピッ
妹(私の人生が終わる! 終わっちゃうぅぅぅ!)
妹「妹が兄を想ってオナニーするなんて一般教養だろ」
妹(石の裏でプチ食物連鎖を作ってる糞虫世界の一般教養なんて知らない!)
妹「妹には少し難しかったかもしれないな」
妹「あまりうるさいと自分の体に戻った俺はあのムービーを世界中に公開する可能性があります」
妹(……)
妹「公開する前に殺そうとか考えても、俺は目覚めた瞬間に携帯を操作します」
妹(……)
妹「この体を出た瞬間に俺は自分の体で目覚めるはず……つまり、妹は既に俺に従う以外に道はないッッ!」
妹(死にたい)
妹「妹を死なせたりしないさ。俺がこの体を守り抜いてみせる! さあオナニーを始めようか」
妹(うぅぅぅぅっ)
妹「まだ体が少し火照ってるな……これなら、このまま気持ち良くなれそうだ。ほら」 スリスリッ
妹(ひっ!? やめろこのくそむ……! やめてください、お兄様!)
妹「お兄様って言われた! やばい嬉しい、オナニーする手も進む!」 スリスリスリッ
妹(ひぃぃっ!? やめろ糞虫! 死ね! 死ね! 死ねぇぇぇ!)
妹「どんなに悪態を吐いても、妹の体が感じてる快楽は俺に筒抜けだぞ?」 スリッ
妹(んぅぅ……っ!)
妹「クリトリスを上からゆっくり擦ると、気持ち良いんだよな?」 クリッ
妹(うぅぅんぅ……くはっ、はぁ、んぅ!) ピクピクッ
妹「気持ち良くなりすぎて、妹の反応が体にまで返ってきたぞ。凄いな。ほら、もっと撫でてやるからな」 クリクリッ
妹(ひやっ! あぁっ、あぁぁっ! うぁぁぁんぅぅっ!) ビクビクンッ
妹「はぁ、はぁ……クリトリスだけでイクなんて……エッチだな。いや、エッチビーだな」
妹(全然……意味……わかんない……)
妹「変態でブラコン」
妹(死ね……)
妹「死ぬほどイきたい?」
妹(いいい言ってない! 言ってないから!)
妹「遠慮するなよ。イったばかりの自分のおまんこを刺激し続けるなんて普通ならできないぞ?」 スリスリッ
妹(ひぃぃあぁあぁぁぁぁっ!?)
妹「ほらクリトリスも一緒に弄ってやるぞ」 クリクリッ
妹(いひぃぃっ! おかひくなるっ! おかひくなるぅぅぅっ!?)
妹「イけ! イけ! イけぇぇっ!」 クリュクリュッ
妹(ひっ、あぁあぁぁぁぁっ!? あっ、あぁぁぁっ!?) ビグビグンッ
妹「ぐぅ……っ! 体を借りてるだけとはいえ、さすがにこれは効くぜ……!」
妹(あー……あー……)
妹「はぁ、はぁ……ふぅ。激しい戦いだった。ベッドも汁気でグチャグチャだぜ」
妹「……妹は意識を失ったようだな」
妹「ふむ。この機会に妹の体で写真を撮りまくり、俺専用のヌード写真集を製作するとしよう」
シネ! シネ! シネシネシネシネシンジマエー!
妹「……ん? 俺の携帯から電話? もしもし。……えっ、俺が死んだ? マジで?」
妹「……マジで?」
妹「やったぁああああああああああああ!!」
妹(あれ?)
妹「やった! 死んだ! 死んだぁぁぁぁ!」
妹(え、ちょ?)
妹「ざまぁみろ! 汚物ざまぁ! 汚物ざまぁああああああああ!」
妹(あー……あー……)
妹「はぁ、はぁ……ふぅ。激しい戦いだった。ベッドも汁気でグチャグチャだぜ」
妹「……妹は意識を失ったようだな」
妹「ふむ。この機会に妹の体で写真を撮りまくり、俺専用のヌード写真集を製作するとしよう」
シネ! シネ! シネシネシネシネシンジマエー!
妹「……ん? 俺の携帯から電話? もしもし。……えっ、俺が死んだ? マジで?」
妹「……マジで?」
妹「やったぁああああああああああああ!!」
兄(あれ?)
妹「やった! 死んだ! 死んだぁぁぁぁ!」
兄(え、ちょ?)
妹「ざまぁみろ! 汚物ざまぁ! 汚物ざまぁああああああああ!」
兄(ちょ、死んだってマジですか?)
妹「死神グッジョブ!」
兄(……逆に考えれば俺はもう自分の体に戻らなくて良いのか)
妹「え?」
兄(今は体の主導権を奪われてるけど、弱ってる時や寝てる時を狙えばまた動かせるだろうし)
妹「え? え?」
兄(なんだ、全然このままでおっけーじゃん)
妹「え? え? え?」
兄(妹の体の中にずっといられるとマジ最高! 神様ありがとう!)
妹「いやぁぁぁぁぁぁ! いやぁぁぁぁぁぁ! いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
妹「……死ぬ。自殺する」
兄(待て早まるな!)
妹「もう死ぬしかない」
兄(死んでも何の解決にもならないぞ!)
妹「死ぬ」
兄(落ち着け! 何か悩みがあるならお兄ちゃんに相談するんだ!)
妹「黙れ。死ぬ。もう死ぬ。絶対に死ぬ」
兄(だから待て、と……うぉっ、おぉぉっ!? ひ、引っ張られるぅぅぅ!) グワァァンッ
妹「えっ?」
兄(あぁああああああああああっ!) ビュゥンッ
妹「……消え、た?」
妹「助かった……? や、やったぁぁぁぁぁ!」
兄「……という夢を見たんだ」
友「ほぉ。変な夢だな」
兄「まぁな。そして病院のベッドの上で目覚めると携帯がへし折られていた」
友「なるほど」
兄「どう思う?」
友「妄想乙」
兄「うむ。医者が止めるのも聞かずに妹が俺を殺そうとしたという冗談も聞いたが、あれも偶然の一致ってやつだな」
友「だなぁ。で、お前に貸した妹モノのAV十本、今日返す約束だったろ」
兄「既に郵送済みだ。ちょうどお前の家に届いてる頃だろう」
友「何やってんだこのチンカス! クソが! 医療ミスで苦しみ抜いて死ね!」 ダッダッダッ
兄「友情とはかくも儚いものである」
兄「しかしである」
兄「機械に疎い妹は気付いていないようだが、携帯のデータというのはへし折った所で残っているのである」
兄「今さっき友から拝借した携帯にデータを転送すると……」
『お兄ちゃん……お兄ちゃん……あぁんぅぅ、あぁんっ!』
兄「と、この通りである」
兄「さて俺がこの動画を使って何をするかは」
兄「また別の話である」
スレタイ全然関係ねえじゃねえか、とか言われても俺は無実です
キーボードが勝手に書きました。あとできつく叱っておきます
続きか。別に眠くないからいいけど、どんな話を書けばいいのやら
妹「殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す……」 ガチャッ
兄「ん、妹か。どうしたんだ?」
妹「殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す……」
兄「え? え?」
妹「殺す」
兄「ちょ、待ってくれよ! 俺が何をしたって言うんだ!」
妹「殺す」
兄「わ、わからないが、何か気に障ったなら謝る! すまん!」
妹「殺す……?」
兄「お前を不快にさせるような事をしたのなら謝る。部屋の窓から転落したショックで記憶が……」
妹「ころ?」
兄「すまん! 許してくれ!」
妹「…………ううん、いいんだよ! 兄も大変だったよね!」
兄「ああ、悪いな。心配かけて」
妹「ゼンゼンイインダヨ」
兄「そっか。お前も心が大きくなったな……大きく……? 大きく……心……心臓……胸……大きく……」
妹「にいたん! 果物食べる!?」
兄「にいたん!? もももももう一回呼んでくれるか!」
妹「にいたんりんご食べるよね!」
兄「にいたん食べる!」
妹「剥いてあげるねにいたん!」
兄「りんご美味しい!」
妹「そう! 良かったね!」
兄「食べたらなんか色々どうでもよくなってきたなぁ。おやすみぃ……ぐぅ」
妹「……」
兄「ぐぅ、ぐぅ」
妹「これも高度な政治的判断……」 グッ
妹「……いつか絶対に殺す」 スタスタッ
兄「……ふぅ。怪我が治るまでの辛抱である」
兄「淫行矢の如しとは言ったもので、退院の日を迎えた俺であった」
兄「しかし不思議な事に、妹が見舞いに来たのは『にいたん』と呼ばれた、あの時だけである」
兄「愛情が深いが故の放任であろうか?」
兄「などと思いつつ一人家に帰る俺であった」
兄「家に帰った俺はまず、携帯のデータを複製し、徹底的に分散することにした」
兄「DVD-R。USBメモリ。ネット上にある秘匿性の高いデータ保管庫などにも複数保存した」
兄「保険はばっちりである」
兄「これからが本番である。口先の魔術師と呼ばれたい俺の本領発揮である」
兄「やっほー」
妹「……」
兄「ぐーぐる?」
妹「……」
兄「妹さん。お話があるのですが」
妹「何でしょうか?」
兄「あのですね、私の携帯からデータをサルベージした所、不可思議なデータが……」
妹「猿?」
兄「えっとですね、携帯というのは半分に折れててもデータは残っていまして」
妹「おげぇぇぇぇ」 ビチャビチャ
兄「七色のゲロが!」
妹「うげっ、うげぇぇっ!」 ビチャビチャ
兄「ええと、なぜ突然嘔吐したのか理解に苦しむのですが、そのデータに、その、妹さんがわたくしに求愛する動画が」
妹「おぼぇぇぇぇぇぇっ!」 ビチャビチャ
兄「あのぉ、これは一体どういう……」
妹「……」
兄「あの」
妹「悪霊が」
兄「はい?」
妹「悪霊が私の体を乗っ取った」
兄「え、えぇ?」
妹「とにかく、私じゃない」
兄「でも……」
妹「私じゃない」
兄「ぶっちゃけあの時の記憶は全部あるしデータは至る所に保存してあるんだが」
妹「死ねぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」 ブンッ
兄「どうどう! どうどう!」
妹「殺す! 絶対に殺す!」
兄「殺したらまた幽霊になる可能性がだな!」
妹「実家がお寺の知り合いに頼んである」
兄「マジで?」
妹「マジで」
兄「しかしだな、俺が死んだら世界中に動画がばら撒かれる仕掛けがされている」
妹「……」
兄「後はわかるな?」
妹「拷問して吐かせるしか」
兄「少し落ち着こうぜ」
妹「落ち着けるか」
兄「どうも兄妹という関係を忘れがちではないでしょうか?」
妹「……」
兄「フラットな状態に戻ろう」
妹「……ちっ」
兄「ふっふっふ、この動画をばら撒かれたくなければ俺の言う事を聞くんだな」
妹「で?」
兄「気分が出たろう」
妹「出たからなんだ」
兄「服を脱げ」
妹「……」
兄「というのは冗談で」
妹「はぁ?」
兄「だって既にオナニー姿を見てるのに全裸程度じゃ……刺激が……」
妹「殺すぞ」
兄「憎しみは何も生まない」
ぶっちゃけた話、何が見たい?
なんてまともなレスでしょう
ゲロを吐いた妹に対してこんなまともなオーダーが来るとは夢にも思いませんでした
妹「憎しませてるのはテメェだろうがこの糞虫ぃぃぃぃ!」
兄「おう……なんて口の悪い妹でしょう……よぅし、お兄ちゃん頑張っちゃうぞー☆」
妹「は?」
兄「妹強制矯正計画 ~反抗は即映像流出大作戦~」
妹「はぁ!?」
兄「目標は語尾に☆マークを付けて『お兄ちゃん~☆』と呼んでくれる感じになっていただく」
妹「するかボケ」
兄「流出決定!」
妹「え?」
兄「俺も残念だよ。妹の全裸オナニー動画は俺だけのものにしたかったのに……」
妹「お前だろうが! あれはお前だろうが!」
兄「とにかく約束は約束だから……俺は妹との約束を破るようなお兄ちゃんにだけはなりたくないんだ!」
妹「に……にい、たん……お願い、します……」 ギギギッ
兄「え? なになに?」
妹「に、にいたん、許してください」
兄「しょうがないなぁ。一回だけだよ?」
妹「はい……」 ギギギッ
兄「よーし☆ お兄ちゃん頑張っちゃうぞー!」
兄「妹調教の匠、兄。その兄の激しい調教生活が始まった」
妹「もうやだ……死ぬ、もう死んでやる……」
兄「弱音を吐く妹。しかし匠は諦めなかった。『映像流出アタックチャーンス!』。匠の声が響き渡る」
妹「殺す……いつか絶対に殺す……」
兄「匠の力強い声に妹は立ち上がった。匠、目尻に涙を滲ませる」
妹「おにい……おにい……おにい……」
兄「必死の指導にも関わらず、未だ妹の口からは『☆』の一つも出てはいなかった。――期限は、刻々と迫っていた」
妹「おにい……おにぃぃぃぃぃ! おにぃぃぃぃ!」
兄「それはまさしく、この世に生を受けた産声であった……」
妹「お兄ちゃん~☆」
兄「やった……やったな妹!」
妹「くたばれお兄ちゃん~☆」
兄「感動した! よく痛みに耐えた!」
妹「死ねお兄ちゃん~☆」
兄「もう何も言うことはないよ……おめでとう、妹!」
妹「お兄ちぶぉぇぇぇぇっ!」 ビチャビチャ
兄「赤みが強い十四色のゲロが!」
妹「おぼぇぇぇぇぇっ!」 ビチャビチャ
兄「どうしてこんなことに……」
妹「私の台詞だ……☆」
兄「あ、ストレス性胃炎らしいからちょっと入院すればすぐ治るって」
妹「絶対に殺す……☆」
兄「むぅ」
妹「殺す……☆」
兄「……そんなに俺が嫌いか?」
妹「死ね……☆」
兄「そっか。……そうだよな。よく考えれば、俺、最低の兄貴だよな」
妹「はぁ……☆?」
兄「妹のオナニーは覗くし憑依して悪戯するしオナニー動画は撮るし……軽蔑されて当然だよな」
妹「今更……☆」
兄「でもさ……俺だって、あんな事したくなかったよ。お前が俺を嫌ってる事実に耐えられなかったんだよ」
妹「……☆」
兄「俺だって気付いてたよ。『汚物』も『豚の糞』は褒め言葉じゃないよ。でもさ、俺はお前が好きなんだよ!」
妹「嘘だ……△」
兄「本当だ。信じてくれ。その証拠に動画も全部消す。二度とこんな事はしない。だから、頼むよ。これ以上嫌わないでくれ」
妹「……約束する?○」
兄「する」
妹「……いいよ。私も少し言い過ぎたし……」
兄「ありがとう、妹……」
兄「角の取れた妹をお見舞いする内に徐々に仲良くなっていったわけだが、どうも最近おかしなことがある」
兄「妹の胸が急激に膨らんできたのだった」
兄「そう、まるで女性ホルモンがびんびんに出ているかのように」
兄「そして頻繁に出入りする男達の姿。医者、担任の教師、父、そして友の姿まで……」
兄「心当たりと言うならば、その全員に動画データを誤送信したことくらいなのだが……」
兄「あまりに難解なこの謎を解くには、俺の天才的頭脳をもってしても、今しばらくの時間が必要であった」
よし、需要は完璧に満たしたな!
一つだけ強がりを言えるのなら、
七色のゲロを吐いた後でエロ描写なんて出来るはずがなかった
第三部、寝取られ妹編は他の人が書いてくれる
濡れ濡れのぐっちょんぐっちょんで抜けまくる感じのをね
ー病院、妹の病室
妹「ほんと信じらんないあの糞虫変態バカ兄貴・・・」
妹「あんな汚物以下の人間に相談したあたしが一番のバカだったんだけど・・・」
妹「・・・一番のバカは・・・。」
妹「あーもう!もういいもん!胸なんて別に大きくなくたって生きていけるし!」
妹「大体巨乳好きなんてあの変態糞虫みたいな一部の人間に需要があるだけだし!」
妹「・・・もう寝よ。」
妹「Zzz…Zzz…」
ガラガラッ
友「ちーっす!妹ー今日も元気に貧乳ですかー!」
友「・・・って寝てんのかよ。」
需要ないみたいだからやめとく。
ちょっとだけ
友「相変わらず寝顔は天使か女神様だな・・・。」
友「あーこれで胸さえあればなーーって、なんかちょっとでかくなってないですかっていうかめっちゃはだけてってノーブラかよ!」
友「無防備にも程があんだろ・・・っても病院だしブラはつけないか。」
友「こいつも結構女の子な体してんだな・・・」
友「・・・」
友「って待て待て。何見入ってんだよ俺は!」
友「友達の妹の、しかも兄の妹のこいつだぞ!いかんだろう」
友「・・・うむ。いかんいかん」
友「こんなに前をはだけさせてしまっていてはいかん。風邪をひいてしまうかもしれない」
友「これは下心なんかじゃ決してない。妹の為を思っての紳士な振る舞い・・・」
友「ボタンをとめようとして違うボタンにターッチ☆なんてことは断じてない」
友「まだ未発達で他人の手に触れられたことの無い小さな頂に触れるか触れないか寸前まで迫り、
ほのかに感じる人肌に少し顔をしかめる妹の天使のような寝顔に興味なんてひとかけらもない」
友「というわけで、早く前を閉めてあげないとかわいそうだな」
友「いざ・・・」
バサッ
妹「ん・・・うぅ・・・ヘンタイ・・・お兄ちゃんのばか・・・」モゾモゾ
友「!びっくりした・・・寝言か・・・」
友「兄よ・・・夢でまでなにしてんだ・・・」
友「あれ?今お兄ちゃんって言ってたな」
友「なんだかんだ可愛いとこもあんだよな・・・」
友「お兄ちゃんか・・・いいな」
友「あ、今の寝返りでさっきより服がはだけて・・・!!ち、ちち、ちくb・・・!」
友「見えてる!ピンク色のなんかぷっくりしたのが!ちいさくて可愛いのが!」
友「やばいやばい初めて見ためっちゃくちゃピンクだ」
友「色だけじゃない形も・・・」
友「っておい!何考えてんだよ!こんなガキの乳首みて興奮するって」
友「紳士の俺様がこんなガキの体でまさか・・・」
友「・・・ちょっとくらいなら、気づかない・・・よな?」
友「ちょっと、ちょっとかるーく触れるくらいなら・・・」
友「ゴクッ・・・」
サワサワ
友「!!!さわっ・・・!触れた!・・・やわらけ・・・」
友「ち、乳首ってこんな柔らかいのか・・・もっと硬いもんかと思っt」
妹「んん・・・」
友「!!!!!」
妹「うーーん・・・」
友「はあーーー・・・チソコ縮んだ・・・3cmくらい・・・」
友「起きない・・・いや、やっぱやめ・・・」チラ
友「さ、更にはだけとる・・・」
友「もう・・・我慢できん」
サワッ
友「や、やっぱやわらけー・・・なんだこの感触・・・」フニフニ
友「なんの抵抗も無く沈む・・・」フニ
友「もうちょっと強くしても大丈夫・・・かな」
友「・・・」プニ
友「すっげー弾力・・・二の腕なんか全然違うじゃねーか・・・」プニプニ
友「ちょっと揉んでも・・・大丈夫だよ・・・な」
友「ゆ、ゆっくり・・・やさしーく・・・」プニュ
妹「ん・・・」ゴソ
友「あwせdrftgyふじこlp!!」
妹「やー・・・いっしょに・・・」
友「また寝言か・・・ふー・・・こいつ寝相悪いな」
友「もうちょっと慎重に・・・」ソー
プニ
友「あれ?なんか硬く・・・まさか感じて・・・?」
プニプニ
妹「ん・・んう・・・」
友「!感じてる・・・乳首・・・気持ちいいのか?」
だめや飽きた
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