冬馬「……」
三条馬「~♪」ニコニコ
冬馬「……なぁ」
三条馬「ん?」
冬馬「何ニヤついてんだ? マネージャー」
三条馬「え? ニヤついてる?」
翔太(ニヤついてたよ)
北斗(ニヤついてたね)
※このSSでは、Jupiterとプロジェクトフェアリーが両方とも961プロに所属しています。それでも良い方のみ、どうぞ
冬馬(あのマネージャーが、ケータイの画面を見てニヤニヤしてる……)
冬馬(怪しい)
三条馬「ニヤついてるって言われると、なんかアレね。不抜けてるみたいで」
北斗「何か良いことでも?」
三条馬「まあ、そんなところね」
北斗「まさかデートの誘いとか……」
翔太(そんな、北斗くんじゃあるまいし……)
三条馬「まあ、あながち間違いじゃないかも」
三人「!?」
三条馬「まあ、でも普通に営業関連の話よ?」
冬馬(デートで間違ってなくて、でも営業? 訳分かんねぇ……)
北斗「お相手は誰なんですか?」
翔太(グイグイいくね北斗くん!)
三条馬「え? 765のプロデューサーさんよ」
三人「「「765のプロデューサー!?」」」
三条馬「うん。似たような職場だから、面白い話が聞けて楽しかったわぁー」
翔太「楽しかった、って……前にも話したことあるの?」
三条馬「もちろん。この間のオフの日なんかは、大きめのショッピングモールで一緒に買い物しちゃった」
冬馬(な、なんだってー!?)
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―――
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冬馬「ということがあったんだが」ポリポリ
美希「へぇ、あのサンジョーマって人も中々やるの」モグモグ
貴音「しかし、765のプロデューサーと、ですか」パリパリ
響「……社長に知れたら危なくないのか? あ、そっちのハッピーターン取って」
冬馬「ほらよ。で、ちょっと探り入れようかと思ってな」
美希「ミキは心配ないと思うけどな。社長、ミキが時々765の事務所に遊びに行っても怒らないし」
冬馬「遊びに行ってるのか」
貴音「あそこは快適な場所です、特に、こたつが」
冬馬「アンタも行ってるのか」
冬馬「……でだ、探りを入れようかと思ってるんだが、実は765のプロデューサーって会ったことないんだよ」
響「へぇー、意外だな。Jupiterくらい活動してたら、どっかで会ってると思ってたぞ」
冬馬「竜宮小町とはよく会うんだけどな、あそこのプロデューサーはうちのマネージャーと仲良いわけじゃないし」
美希「律子のことだから、「961プロとは馴れ合いません!」とか言いそうなの」
冬馬「とりあえず、もう一人プロデューサーが居るのは知ってるんだが、そいつのことは全然知らないからな」
冬馬「だから、ちょっと特徴でも聞こうかと思ってきたんだ。星井とかなら良く知ってるだろ?」
美希「んー、でもミキが移籍する直前に来た人だから、ミキが知ってるのも外見とかだよ?」
冬馬「とにかく、なんでも良いから教えてくれよ」
冬馬(ここで情報を集めて、そいつを社長からなるべく遠ざけておこう……)
貴音(とでも思っているのでしょうか)
響「そうだ、あのプロデューサー大きいぞ。貴音より少し背が高いな」
冬馬「俺と同じくらいか?」
響「多分そのくらい」
冬馬「……って、言うほどデカいか? あ、そうか、我那覇が小さいからか」
響「なっ!? うがー! 言ったなこいつ! そんな奴に飲ませるメロンソーダはないぞ!」
冬馬「それ俺が買ってきたやつだからな!?」
美希「でも小さいよね、プロデューサー」
冬馬「?」
美希「多分千早さんと同じくらいだと思うな」
冬馬「え? 誰の話してるんだ?」
美希「765のプロデューサーの話だよ?」
冬馬「え?」
冬馬(如月……って、せいぜい160ちょいだろ? それが俺と同じくらい?)
冬馬(……我那覇が小さいから大きさの感覚おかしいのか)
響「……なんか失礼なこと考えられてる気がするぞ! 冬馬お前やっぱり変態だったんだなー!」
冬馬「なっ!? だ、だだだ誰が変態だ!」
響「その反応が変態っぽいぞ! うわーん、貴音ぇー!」
貴音「天ヶ瀬冬馬、貴方も健全なる青少年男子、私たちが口出す道理はないですが……」
冬馬「やめろ! むしろそれの方がダメージがでかい! 第一、俺は変態じゃない!」
ギャーギャー
ガチャッ
黒井「ウィ? 騒がしいと思ったら、なんだ、冬馬も居たのか」
黒井「まあ良い。三人とも、そろそろ準備したまえ。車で送っていこう」
美希「はーいなの」
貴音「ふむ、それでは天ヶ瀬冬馬、またどこかで」
冬馬「十中八九、事務所で会うだろうけどな」
響「じゃあな! またお菓子よろしく!」
冬馬「俺をなんだと思ってるんだ!」
黒井「冬馬ももうすぐインタビューだろう。準備しておけ」
冬馬「わかってるよ」
黒井「では、アデュー」
ガチャッ バタンッ
冬馬「……」
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―――
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翔太「で、結局」
北斗「ついてきた、と」
冬馬「だってしょうがないだろ! 星井の言った「如月と同じくらい」っていうのが気になってしょうがないんだよ!」
北斗「ふむ、でも俺達三人とも、そのプロデューサーには会ったことがないからね」
翔太「僕たちも、ここまで来ると気になってしょうがないんだよね」
北斗(何より、あの静さんが「デート」と称して会うような人が誰なのか……)
翔太「ところで冬馬くん、本当にここであってるの?」
冬馬「ああ、昨日本人の口から聞いたから間違いないぜ」
北斗「……都内最大級のショッピングモール。見失ったら終わりそうだね」
冬馬「とりあえず、マネージャーがこのショッピングモール前の駅を使うのは確実だからな」
北斗「なんだか俺達、ストーカーみたいだね……」
翔太「まあ、北斗くんの後をつけたことはあるけどね……! 来た!」
三条馬「~♪」スタスタ
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