ほむら「な、何者!?」リーダー「我らの名前はラヴラビッツ」(215)

ほむら「らヴらびっつ…?」

ほむら「どういう集団なのか知らないけど、私に何の用かしら」

リーダー「我らの目的はただ一つ、君の恋を応援することさ」

隊員's「ラヴィ!」

ほむら「」



誰か頼んだ

おまたせ ようこそみなさん
いまから「きせき」がはじまる

キンギョを肚いたり
ロウソク消したり
コウモリ吹いたり
ペンキで塗ったり

お店のカートで激走

成層圈がら地上へダイブ
怪我ひとつないぜ俺たち

そうです みなさんおぼえて
われらの名前は『ラブラビッツ』(ラビッツ!)

蟻酸(ぎさん)を浴びたり
ミサイルよけたり
波間で搖れたり
ビルから落ちたり

高速道路で前転

大蛇の腹から緊急脱出
傷ひとつない俺たち

いのちがキケンだ、いのちキケン
みんなは真似しちゃ「ダメだぜ!」(ラビッツ!)

まだまだつづくよ みなさん
『きせき』は よそくがつかない

サソリを突いたり
タキビを燃したり
ダンスでフィバー
みんなでフィバー

他人のマイクで絶叫

暴れた牛が100匹きても
優雅に唄うぜ俺たち

正体不明で神出鬼沒
われらの名前は『ラブラビッツ』(ラビッツ!)

生きてく希望を
夢見る勇気を
愛する心を
微笑む余裕を

運ぶよ この世のみんなに

大切ないのち大切にする
粗末にしないぜ俺たち

そうはいうけど、やっばりキケン
みんなは真似しちゃ『ダメだぜ!』(ラビッツ!)

半裸で絶叫、海へ、ゴー!
全裸で恐縮、空へ、ゴー!
半信半疑で、陸を駆けー!
全身全霊、マッハゴー!

みんなの驚く 顔が  笑顔に変わる時に
われらの顔も 輝ける 笑顔に変わるんだ

ほむら「……」

ほむら(わけがわからないわ)

ほむら「いきなり家を訪ねてきたかと思えば、私の恋を応援するだの…」

ほむら「突然コンサートを始めたりと、いい加減にしないと警察を呼ぶわよ?」

ほむら(明日は転校初日で忙しいのよ、こっちは…)

リーダー「警察? そんなもの呼んでも意味はないよ」

ほむら「どういう意味かしら? 本当に呼ぶわよ?」

リーダー「我らは普通の人間には見えないのだから」ニヤ

リーダー「我らは魔法少女にしか見えないし、声も聞こえない」

ほむら「!? あなた、魔法少女のことを…!」

リーダー「知っているよ。君が何度も世界を繰り返していることも」

リーダー「辛かっただろう、苦しかっただろう……」

ほむら「……」

リーダー「けどもう大丈夫だ」

リーダー「我らが応援する。ワルプルギスの夜を越えた未来で」

リーダー「君と鹿目まどかが恋人となって送る幸せな日々を、」

ほむら「さよなら」バタン

リーダー『ちょっ?! ほむらくん! 我らの話はまだ終わってないぞ』ドンドンドン

ほむら「私は何も見なかった、聞かなかった…」

ほむら「明日の用意をして今日はもう寝ましょう、疲れてるのよ私」

――――
――

ほむら「はっ! 完全に寝坊したわ!」バッ

ほむら「転校初日だというのに、こんな失態は初めてよ」バタバタ

ほむら「朝食を食べてる暇もないわね、全力で走ればギリギリどうにか…」バタン

ほむら:玄関のドアを開けるとそこには……

リーダー「転校初日に遅刻はまずいだろう。さぁ、乗るんだ!」

ほむら:うさ耳をつけた変な集団が、お店のカート用意して待ち受けていた……

ほむら「遅刻寸前なの! あなたたちの相手をしてる暇は…」

リーダー「だから、我らがいるのさ。隊員よ、ほむらくんをカートに乗せるんだ」

隊員「ラヴィ!」ヒョイ

ほむら「あっ、ちょっなにを…!」カシャン

リーダー「行くぞやろうども、全速力だ!」ダッ

ほむら「ひぃっ!」

シャアアアアアア!

ほむら(速い…! 確かにこれなら遅刻せずにすみそうだけど)

「おい、あれ見ろよwww」

「うぉっ、なんだあれww」

ほむら(周囲の目が辛い…)

ほむら「あ、あの…」

リーダー「ん? あぁ、わかっているとも。隊員!」

隊員「ラヴィ!」スッ

リーダー「ジャムトーストだ。朝食はきちんと取るべきだぞ」

ほむら「あ、ありがとう…」モグモグ

リーダー「あぁ、それと言い忘れていたが」

ほむら「?」モグモグ

リーダー「我々からは前方が確認できないので、障害物やカーブに差し掛かったら教えて欲しい」

ほむら「もご!?」ナンデスッテ!?

トラック「プップー!」

ほむら「んーんー! …ごくん、前からトラックよ、右に避けて!」

リーダー「了解だ!」ガガガガガ

シャアアアアア!

運転手「ばっきゃろー、気をつけろー!」

ほむら「今度は急カーブ! 左へ!」

リーダー「任せろ!」シャアアアア

ほむら「次は自転車の集団よ! 右、左、左、右、左!」

リーダー「はっ、ほっ、ほっ、そいやっ、そらよ!」ズバババーン

――――

ほむら「ゴール(学校)が見えたわ!」

リーダー「よっしゃああ、最後の力を振り絞れ野郎どもー!」ウオオオ

隊員's「「「ラヴィ!」」」

シャアアアアア、ガッ!

ほむら「えっ? だ、段差がっ!」

ガッシャアーン!

リーダー「なっ! ほ、ほむらくん!」

ほむら「はぁっ!」シュバ、クルン

スタッ! おー・・・!

パチパチパチ・・・

ほむら(空中で一回転して、校門前に着地してしまったわ…)タラリ

ほむら「……」ファサッ

ほむら(は、早く職員室へ向かいましょう)スタスタ

「今の誰だ? すげぇ運動神経してたな」

「見たことない子だったねー、何年生なのかなぁ」

ほむら(聞こえない聞こえない私にはなにも聞こえない)スタスタ

――――

先生「――というわけで、男子の皆さんもそういう大人にならないようにね!」

先生「…あーあと、転校生を紹介します」

さやか「そっちが後かよ!?」

先生「暁美さん、入ってー」

ガラッ

ざわざわ・・・

ほむら「暁美ほむらで、」

中沢「あ、今朝のカート少女!」

ほむら「!?」

「あー、そうだよね。登校途中にお店のカートで追い抜いてった子だ」

「え? なにそれ、詳しく聞かせろよ」

ほむら(こんなアウェーな自己紹介、初めてよ…)ゴクリ

――――
――

ほむら(どうにかHRは乗り切ったけれど……)

「暁美さん、どうしてお店のカートに乗って登校してきたの?」

「前の学校じゃみんなが乗ってたとか!?」

ほむら「い、いえ、そうじゃないの…。歩いていたら後ろからお店のカートがぶつかってきて」

ほむら「気付いたらカートに乗ってる状態で学校まで着いてしまっただけで」

「それはそれですごいよねー。途中、よく事故に遭わなかったよね」

ほむら「運がよかったわ。退院したばかりなのにまた病院に逆戻りするところだったわ」

「えっ? 暁美さん、入院してたの?」

ほむら「えぇ、それで転校することになったの」

「もう大丈夫なの?」

ほむら(これはチャンスね…)

ほむら「平気よ。ただ、休み時間にお薬を飲まないといけなくって…」

ほむら「保健室に行かせてもらっていいかしら?」

「あっ、ごめんね。保健室まで案内しようか?」

ほむら「いえ、係の人にお願いするわ……。鹿目さん」

まどか「!」

ほむら「あなた、保健委員よね? 保健室、連れてってもらえる?」

まどか「あ、うん…」

――――

まどか(どうしてわたしが保健委員ってわかったのかな…)

ほむら「」スタスタ

まどか(それに、暁美さんが先を歩いてるからわたしが案内されてるみたいになってるし)

ほむら「鹿目まどか」ピタッ

まどか「は、はいっ!」ビクン

ほむら「あなた、家族や友だちのこと…」クルッ

ほむら「大切だと、ぶはッ!?」

まどか「あ、暁美さん!? どうかしたの!?」

ほむら「ほ、ほむらでいいわ…。それとなんともないから、安心して…」ピクピク

まどか「そう…?」

ほむら(どうしてあなたたちがこんな所にいるのよ…!)ギロ

リーダー「やぁ!」

隊員's「ラヴィ!」

まどか「…?」チラッ

ほむら「あ! ま、まどか!?」ワタワタ

ほむら(後ろにはあいつらが…)

まどか「後ろに何かいた? 睨んでたけど…」

ほむら(み、見えてない!?)

リーダー「言ったはずだぞ、我らは魔法少女にしか見えないし声も聞こえないと」キラン

リーダー「さぁ、人気もいない。絶好の告白タイミングだぞ、ほむらくん!」

ほむら(無視よ無視、いないものと考えましょう)

ほむら「あなた、家族や友達のこと大切だと思ってる?」

まどか「え? う、うん…大切だと思ってるよ?」

ほむら「そう、なら忠告しておくわ」

隊員「」コソコソ

ほむら「その気持ちが本当なら、これだけは守って。この先、」

隊員「ラヴィ!」ドン!

まどか「きゃっ!」ヨロッ

ほむら「まどか!」バッ

まどか「あっ、ご、ごめんね。誰かに背中を押されたような気がしたんだけど…」チラッ

まどか「やっぱり、誰もいないよね」

ほむら「気にしないでいいわ」

隊員「イェーイ!」パチーン

リーダー「グッジョブ!」パチーン

ほむら「」イラッ

まどか(ほむらちゃん、また後ろの方見てる…)

まどか(なんだかネコさんみたい)クスッ

ほむら「?」

ほむら「とにかく、『自分を変えよう』なんて思ってはダメよ?」

ほむら「あなたの大切なもの全てを失うことになるわ」

まどか「う、うん」

ほむら「それじゃあ」スタスタ

まどか「ほむら、ちゃん……」

保健室――。

ほむら「保健の先生は…、留守のようね」フゥ

リーダー「せっかくのチャンスだったというのに…もったいない」

ほむら「なにがチャンスよ、そもそもこんなこと頼んでいないわ。やめて頂戴」

リーダー「それはできない。君は鹿目まどかのことが好きなのだろう?」

ほむら「っ! …ただの友だちとしての好意よ」

隊員「ェー?」

ほむら「わかったら二度とこんな真似はしないで!」スタスタ

リーダー「ほむらくん、どこへ…?」

ほむら「授業よ。休み時間が終わるわ」ガラッ、ピシャ

リーダー「……」

隊員「まずいっすよ、リーダー…」

リーダー「隊員…」

隊員「後1ヶ月以内にカップル成立させないと俺らの部署は…」

リーダー「言うな。それは彼女たちには関係ないことだ」

隊員「けど…。そもそも暁美ほむらは鹿目まどかに恋愛感情を持ってるんですか?」

リーダー「それは間違いない。リーダーのみに着用が許されるこのうさ耳が反応しているんだ」

隊員「うーん、それはそっすけど…」

リーダー「我らはカップルの幸せのみのために動く、そこに私情を含むのは許されることではない」

隊員「……」

放課後――。

ほむら「さて、今日はインキュベーターとまどかが接触しないようにインキュベーター狩りをしないと」ガチャリ

QB「おや? 君は…」

ほむら「早速おでましね」

パァン! グチャッ

QB「」

QB『助けて…助けてまどか…』

まどか「この声…? 誰? 誰なの?」タッタッタッ

さやか「えっ!? まどか、どこいくのさー!」

――――

QB「はぁっ、はぁっ…」タタタ

ほむら「くっ、すばしっこいわね…。このっ!」パァン

QB「」ドンガラガッシャーン!

まどか「!?(ビクッ) あ、あなたなの…?」

まどか「ひどい怪我…、どうしたの!?」

ほむら「まどか、そいつから離れて!」

まどか「えっ…、ほむらちゃん!?」

ほむら「そいつを渡して」カツカツ

まどか「この子の怪我、ほむらちゃんがやったの?」

ほむら「あなたには関係ないわ。いいから渡しなさい」スッ

さやか「まどかぁーっ!」タタタッ

ブシュゥゥゥゥッ!

ほむら「!?」

さやか「逃げるよ、まどか!」グッ

まどか「さやかちゃん!」ダッ

ほむら「逃がさな…!

モー!モー!

ほむら「こんな時に使い魔だなんて!」

■アバレウシ
100匹の 「アバレウシの使い魔 に タッチ」で 撃退しろ!
ヒト に タッチしたら ダメ!

リーダー「ここは我らに任せたまえ」スタッ

ほむら「あなたたち!」

隊員「ラヴィ!」ターッチ!

使い魔「モー!」ギャー!

リーダー「向こうにも使い魔がいるはずだ、早く行くんだ」

ほむら「! …わかったわ、ありがとう。すぐに戻ってくるからなんとか持ちこたえていて頂戴」タタタッ

リーダー「ふっ、別に倒してしまっても、」

隊員「もう行っちゃったすよ?」ターッチ!

リーダー「……」

ほむら「はぁ、はぁ…」タッタッ

さやか「――くそっ、まどかから離れろ! このこの!」バシバシッ

ほむら「見つけた!」

まどか「さやかちゃんだけでも逃げて!」

さやか「そんなことできるわけないでしょっ!」

まどか「でも…!」

ほむら「どいていなさい、美樹さやか!」

さやか「! 転校生…!」

ほむら(今度はさそり使い魔…。まどかにまとわりついてるのを早く払わないと!)

■サソリ
「サソリの使い魔 に タッチ」で まどか が 刺される まえ に やっつけろ!
カノジョの カラダ には タッチしたら ダメ!

ほむら「このっ、このっ!」バシバシッ

リーダー『少しくらいなら触ってしまってもいいんじゃないか?』

ほむら『ダメに決まってるでしょう! …って、あなたテレパシーを使えるの!?』

ほむら『そっちの方はどうなってるの? まだ誰もやられていないでしょうね』バシバシッ

リーダー『なんのなんの。もう90匹倒したところだ、残るは10匹…』

ほむら『は!? …あなたたち、ほんとに何者よ。使い魔を倒すなんて』バシバシッ

リーダー『我らの名前はラヴラビッツこれも昨日言ったはずだぞ』

リーダー『とにかく、こっちはいいからそっちに集中しろ』

ほむら『……わかったわ』バシバシッ

ほむら「これで最後!」ベチコーン!

まどか「あ、ありがとう…ほむらちゃん」

さやか「転校生はまどかを襲ってたんじゃないの…?」

ほむら「私が用があったのは、まどかの抱えているものよ」

まどか「だめっ! 渡したらほむらちゃん、この子のことひどい目にあわせるんでしょ!?」

ほむら「これはあなたのためでもあるのよ、まどか」

さやか「よくわからないんだけど、とりあえず動物虐待はよくないと思うよ、転校生」

ほむら「美樹さやかは口を挟まな、」

マミ「そこまでにしておきなさい」

ほむら「! くっ…」

マミ「私の友達をそれ以上いじめないでもらえるかしら」コツコツ

ほむら「巴、マミ…!」ギリッ

マミ「あら、名乗った覚えはないのだけれど…?」

ほむら「…帰るわ」クルッ

まどか「えっ、ほむらちゃん!?」

ほむら「鹿目まどか。私の言ったこと、忘れないで……」タッ

まどか「あ…、行っちゃった」

ほむら「はぁっ、はぁっ…あなたたち無事!?」バッ

リーダー「」

隊員's「」

ほむら「これは…、気を失ってるだけよね…?」

リーダー「ん…、あぁほむらくん…おはよう」ゴホッ

ほむら「おはようじゃないわ、楽勝みたいなこと言ってたくせにこれはどういうことよ…」

リーダー「面目ない、最後の一匹が強敵でな…」スゥゥ

ほむら「なっ! 身体が透けて…!」

リーダー「力を使い切ってしまったようだ…、我らはもう…」スゥゥゥ

ほむら「消えちゃダメ! 私とまどかをくっつけるんでしょう!? 消えないで!」

リーダー「すまない…、もう限か、」シュン

ほむら「…消えちゃった」ガクッ

ほむら「そんな、私のために…」グスッ

ほむら「……!」グイ

ほむら「泣いてちゃダメよ、暁美ほむら…」

ほむら「あの人たちに報いるためにも私は!」

ほむら「ワルプルギスの夜を倒し、まどかを救ってみせる…そして!」

ほむら「まどかと…つ、付き合うの!」///

――――
――

翌朝――。

ほむら(今日はおそらく巴マミがまどかたちを連れて魔法少女体験なんて馬鹿げたことを行うはず…)ゴソゴソ

ほむら(心配はないと思うけれど、念のため後を尾けて見守りましょう)トントン

ガチャッ。

リーダー「おはよう、ほむらくん。今日は遅刻せずにすみそうだな」

ほむら「」

ほむら「え?」キョトン

リーダー「どうかしたかい? 我らの顔に何かついてるかな?」

ほむら「昨日消えて……」

リーダー「あぁ、昨日は力を使い切ってしまったからな」

リーダー「実体化し続けられなくてなってしまったが、あの後何もなかったかな?」

ほむら「死んだんじゃ…?」

リーダー「おいおい、勝手に殺さないでくれ。我らは妖精みたいなものだからな、ちょっとやそっとじゃ死なんよ」

ほむら「そう…」

リーダー「隊員たちも全員いるぞ」

隊員's「「「ラヴィ!」」」

ほむら「そうなんだ…、よかった…」ポロポロ

リーダー「ど、どうしたほむらくん!? なぜ泣いている!?」

ほむら「なんでもない…! なんでもないわよ、馬鹿!」

隊員「ラヴィ!」

リーダー「ん? おおっ、こんなことをしている間にまた昨日と同じ時間ではないか」

ほむら「えっ!」

リーダー「このままでは遅刻だ、早くカートに乗りたまえ!」

ほむら「ちょっ、それは…」マワリノメガ

リーダー「隊員!」

隊員「ラヴィ!」ヒョイ

ほむら「」

リーダー「行くぞ! 全力で押せー、野郎どもー!」グイッ

シャアアアアアア!!

ほむら:私はようやくのぼりはじめたばかりだから…

ほむら:この果てしなく遠い『きみ死ね』坂をね

ねもい

ほむら:こうなりゃ自棄よ、全力でやってやるわ!

薔薇園の魔女の結界――。

ほむら「ここの魔女は巴マミたちがくる前に倒してしまいましょう」

ほむら「ラヴラビッツの…誰か一人でいいわ、巴マミの陽動をお願い」

ほむら「一般人にも姿を見せようと思えば可能なのよね?」

リーダー「あぁ、ただし、全身が真っ黒になるがな」

ほむら「? とりあえず、お願いね」

隊員「ラヴィ!」

――――

マミ「こっちの方から魔女の反応が…」タッタッタッ

さやか「あっ! マミさん、あれ!」

まどか「屋上に人が!」

マミ「まさか、飛び降り自殺!?」バッ

隊員「ラヴィ!」キコキコキコ

■イチリンシャ
「イチリンシャに タッチ → タチしたまま ぜんごさゆう に いどう」で
となりのビル へ わたれ!

マミ「い、一輪車!?」ナンデ!?

まどか「あんな細いところを…! 落ちちゃうよ!」

さやか「うわあああ、よろけてるよろけてる!」

隊員「WHOOOOOO!」ヨロヨロ

マミ「高くてリボンも届かない…、落ちてきたところをキャッチするしかないわ!」

――――

リーダー「うまくやれているようだ」

ほむら「そう、私たちは今のうちに魔女を倒しましょう」

■ショクブツ
「リーダー に タッチ → タッチしたまま 前後左右 に 移動」で
蔦に 火 を つけろ!
花 に 近づいたら
「たいまつボタン に タッチ」で こうげき!

ほむら「爆破!」

ドーン!

リーダー「え?」オレノカツヤクハ…

マミ「あら? 魔女の気配が消えた…?」

リーダー『もういいぞ、隊員』

隊員『了解っす』

隊員「ラヴィ!」ピョン!

さやか「うわあああ、落ちたー! マミさん何とかして下さいぃ!」

マミ「えっ!? しまっ…」

マミ(間に合わない…!)

■パラシュート
「数字 → 決定ボタン」でパラシュートを ひらけ!
数字 を 間違えたら「CE」!

隊員「WHOOO!」ボスッ

まどか「ぱ、パラシュート!?」

隊員「」スタッ

マミ「……」

隊員「ラヴィ!」タッタッタッ

マミ「」ビクン

さやか「行っちゃった…」

お菓子の魔女の結界――。

ほむら「くっ、巴マミに縛られてしまったわ…!」

リーダー「今助ける!」スパッ

ほむら「ありがとう。急いで追うわ!」

――――

まどか「マミさん、わたし魔法少女になるよ!」

マミ「私もうなにも怖くない! だって独りじゃないもの!」

マミ「お出ましのところ悪いけど、速攻で片付けてやるわ!」

――――

リーダー「次はどうする…? 我らが行くか?」

ほむら「いえ、あなたたちは魔法少女には…巴マミには姿を見られてしまう」

ほむら「できれば、それは避けたいの…だから」

マミ『ティロ・フィナーレ!』ドォーン!

ほむら「私が行くわ」ファサッ

さやか『やったぁ!』

シャル「クパァ」

まどか「マミさん、後ろ!」

マミ「えっ?」ア…

ほむら「危ない!」ドン!

マミ「きゃっ! あ、暁美さ…」

シャル「パクン!」

マミ「暁美さーん!!」ウワアァァァ

さやか「嘘でしょ…? 転校生が食べられちゃった…」ヘタリ

――――

魔女の体内――。

ほむら「ふぅ、何とか噛み砕かれずにすんだわね…」

リーダー『無茶をするものだな、ほむらくん』

ほむら『魔法少女になる決心をしたまどかを引き止めるには誰かが犠牲になるしかないもの』

ほむら「さぁ、消化される前にとっとと脱出よ」スイスイ

■エホウマキ
「ほむら に タッチ → タッチしたまま 前後左右 に 移動」で
障害物 を よけて 口 から 出ろ!

ドォン!ドォン!

ほむら「…巴マミの仕業ね、揺れるからやめてほしいのだけれど」スイスイ

ほむら「たまに落ちてくるケーキのかけらやクッキーが邪魔ね」ヒョイ

ほむら「明かりが……出口ね。時間停止!」カチッ

ほむら「とっておきのお土産を残して脱出させてもらうわ、さよなら魔女さん」ピョイ

ほむら「……」タタタッ

ほむら「停止解除!」カチッ

巴マミ「暁美さんの仇! アルティメット・ティロ・フィナーレ!」

ズドーン!

さやか「すごい破壊力…! 魔女が一撃で吹き飛んだよ!」パネェ

ほむら(残してきた爆弾に誘爆したのね)

まどか「ほむらちゃん…」グスッ

ほむら(ごめんねまどか…、今日はこのまま黙って去りましょう)

翌日、学校――。

まどか「おはよう…」ガラッ

ほむら「おはよう、まどか」

まどか「えっ!? ほ、ほむらちゃん!?」

ほむら「えぇ、暁美ほむらよ?」

さやか「ぎゃあああ、転校生の幽霊いいい!?」

ほむら「朝からうるさいわね、勝手に殺さないでちょうだい」

ほむら「どうにかね。さすがに死ぬかと思ったわ」ウソダケド

さやか「ほ、ほんとに生きてんの? 幽霊じゃないの?」ツンツン

ほむら「しつこいわ、美樹さやか。祟り殺すわよ」

さやか「ひぃっ! ごめんなさい!」ビクン

まどか「よかった…生きててくれてよかったよぅ…」

ほむら「けどこれでわかったでしょう? 魔法少女はすごく危険なの」

ほむら「魔法少女にはならないって約束してくれる?」

まどか「うん…、わかった」グスッ

屋上――。

マミ「あ、暁美さん! 生きてたのね!」ヒシッ

ほむら「私はそう簡単にくたばったりなんかしないわ」ファサッ

マミ「助けてもらったお礼もまだだったわね、ありがとう暁美さん」

マミ「あなたが助けてくれなかったら私は今頃きっと…」ブルッ

ほむら「いいのよ、魔法少女同士、助け合うのは当然でしょう?」ニコッ

マミ「暁美さーん!」ウワアァアアン!

ほむら(計画通り!)ニヤリ

隊員「ほむほむが好きなのってまどかっすよね? あれでいいんすか?」

リーダー「将を欲すればまず馬を、という奴だ」

隊員「ふーん、そういうもんすか?」

リーダー「そういうもんだ。たぶん」

病院――。

さやか「恭介ー、今日もCD買ってきたよー。後で聴いてね」

恭介「ありがとう、さやか。できれば今聴きたいな、それ」

さやか「お? もしかしてすごく期待されてる?」

恭介「さやかはレアなCDを見つけてくる天才だからね」

さやか「……なんかすごく機嫌いいね、なんかあった?」

恭介「うん――」

医師『恭介君…、今日は君に大事なことを伝えなきゃならない』

恭介『…な、なんですか?』ゴクリ

医師『検査の結果が出たよ…、君の左手はもう…二度と動かない』

恭介『!? そんな、嘘でしょう…?』

医師『本当なんだ。今の医学ではどうやっても、』

恭介『だって、今動きますよ? ほら』グッ、パッ、グッ

医師『』

恭介「――ってことがあったんだ」

さやか「え、何? 医療ミスってこと?」

恭介「いや、数日前に検査した時には確かに神経が切れててどうにもならかったらしいんだ」

恭介「実際、昨日まで左手はまったく動かなかったんだよ。なのに今朝になったら不思議なことに」

恭介「ほら、この通り! さやかの頭だって撫でられる」ワシワシ

さやか「あわわわわわわ///」


ほむら「」ジー

ほむら(うまくいったようね)

この日の日の出前――。

ほむら「これで、上条恭介の腕はちゃんと動くようになるのね?」

隊員「ラヴィ!」b グッ

リーダー「もちろんだ。ラヴラビッツの力を持ってすればこのくらい簡単簡単」

ほむら「ラヴラビッツ、恐るべしね…」

ほむら(なんだかんだではぐらかされてるけど、一体何者なのよ…)

ほむら(まぁ、とりあえずこれでさやかが契約することはないでしょう。次は…)

――――

まどか「あれって、仁美ちゃん? 今日はお稽古はずじゃ…」


まどか「だめ、そんなことしたらみんな死んじゃう! こんなもの!」ガシャーン!


まどか「これで一安心…じゃない? 逃げなきゃ!」ダッ

バタン。

まどか「ここって物置…?」

カタカタカタ・・・

まどか「ひっ、ま、魔女!?」

マミ「下がっていて、鹿目さん!」パァン!

まどか「ま、マミさん!」

ハコの魔女――。

マミパパ「マミ~、どうしてパパを助けてくれなかったんだ~」ゥァー

マミママ「マミ~、ママたち苦しかったのよ~」ゥァー

マミ「魔女風情がママとパパを騙らないで!」パァン、パァン!

まどか「やった! 倒した!」

しゅぅぅぅん・・・

マミ「ふぅ、人のトラウマをえぐる魔女だなんて最悪ね…」

まどか「マミさん、どうしてここが…?」

マミ「暁美さんが教えてくれたのよ。今日、ここに魔女が現れるはずだって」

まどか「ほむらちゃんが…」

マミ「どうしてそんなことがわかるの?って尋ねたけど教えてくれなかったから眉唾だったんだけどね」

マミ「本当に魔女がいたからびっくりしたわ。それもどんな性質の魔女かも当てるなんて」

まどか「そのほむらちゃんはどうしたんですか?」

マミ「少しの間、見滝原を離れるそうよ。それで私が、ね」

マミ「鹿目さんは暁美さんに助けて欲しかったのかしら? 私でごめんなさいね」ウフフ

まどか「そ、そんなことありませんよ!」アワワ

まどか「と、とにかく、助けてくれてありがとうございました」ペコリ

マミ「いえいえ、それより早く帰りましょう」

マミ「警察がきたら面倒よ、魔女を退治してましたなんて言っても信じてもらえないんだから」

まどか「うぇひひ、そうですね」

米軍基地――。

ほむら「ワルプルギスの夜と戦うための武器を頂きにきたわ」ファサッ

リーダー「時間停止に魔力を使うのももったいないだろう、ここは我らに任せたまえ」

ほむら「私の代わりに盗んできてくれるの?」

リーダー「さすがの我らでも君が盗もうとしているものを担いで逃げてくるなんて不可能だよ」

ほむら「あなたたちの姿は見えなくても兵器が宙に浮いてるのは丸見えだものね」

リーダー「そこで、こいつを使う」

ほむら「これは!」

猫「にゃー」

米兵「What’s?」ナンヤ?

猫「なーご」

米兵「Oh! Cat! Very pretty!」モエー!

リーダー「今のうちだ!」

ほむら(いくらなんでもザル過ぎるでしょう…)コソコソ

■センニュウ
「ネコ に タッチ」で 米兵 の 注意 を ひけ!
米兵 の 正面 を 通ったら ダメ!

――――
――

ほむら「驚くほどあっさりと盗めてしまったわ…」ドキドキ

リーダー「さぁ、帰るとするか」

ほむら「待って、せっかくだからまどかにお土産を買っていきましょう」

ほむら「んー……これとか杏子を懐柔するためにも使えそうね」フフフ

隊員「ラヴィ!」コレ

ほむら「これをまどかに? 可愛いし、きっと気に入ってくれるわね」ニコ

鹿目家――。

ピンポーン。

まどか「はーい」ガチャ

ほむら「こんばんは、まどか」

まどか「ほ、ほむらちゃん!」ドキドキ

ほむら「帰ってきたからお土産を持ってきたわ」ハイ

まどか「この紙袋…沖縄に行ってきたの?」ガサッ

ほむら「えぇ、暑かったわ。それじゃあ、また明日学校でね」

パパ「まどかー? お客さん、誰だった?」

まどか「学校の友だち、沖縄に行ってきたからお土産だって」ハイ

パパ「お、ちんすこうだね。何か御礼をしないといけないね、まどか」

タクヤ「ちんこすう、ちんこすう!」キャッキャッ

パパ「こ、こらタクヤ! ちんすこうだよ、ち・ん・す・こ・う」

まどか(あれ? 袋の中に他にも何か……、これって)チャリ

翌日、学校――。

まどか「おはよう、ほむらちゃん」

ほむら「おはよう、まどか」

まどか「これ、ありがとう」チャリ

ほむら「シーサーのストラップ、携帯に付けてくれてるのね」

ほむら「気に入ってもらえたみたいでうれしいわ」

まどか「あ、これ、ほむらちゃんに。パパがお土産のお礼にだって」ハイ

ほむら「これは…、クッキーね。まどかのお父様はこういうのが上手なのね」

ほむら「お弁当の後にでも一緒に食べましょう」

まどか「うん」


さやか「うーむ、最近ほむらとまどかの仲が良すぎてなんか悔しい…」

仁美「あらあら、嫉妬ですか?」クスクス

放課後、隣街のゲームセンター――。

ほむら「佐倉杏子、あなたに話があるわ」

杏子「あん? 誰だよお前」パキ

ほむら「私は暁美ほむら、見滝原に住む魔法少女よ」

杏子「あそこはマミのテリトリーだったろ、あいつはどうしてんだよ」ポキ

ほむら「仲良くやっているわ、お友達ですもの」

杏子「ふーん…」パクモグ

杏子「あたしのことはマミにでも聞いたのか? まぁいいや、あたしに何の用だよ」

ほむら「これはまだ巴マミにも話してないのだけれど…、2週間後に超弩級の魔女が現れるの」

ほむら「ワルプルギスの夜、巴マミに聞かされたことがあるでしょう?」

杏子「なんでそんなことがわかる」

ほむら「それは教えられないわ」

杏子「あっそ。で、あたしにも手伝えと? やなこった、何でそんなめんどくさいことを…」

ほむら「これでも…?」

杏子「あん? …それは!」

杏子「沖縄限定の黒糖ポッキーじゃねぇか!」

ほむら「これで手を組んでもらえないかしら?」

杏子「ば、ばば、馬鹿にすんじゃねぇよ、食いもんのために命かけられるかってんだ」チラッチラッ

隊員『これでもかってくらいに意識しまくってますよ、あれ』ヒソヒソ

リーダー『ほむらくんの作戦勝ちだな』ヒソヒソ

杏子「そ、そうだな、このゲームの点数であたしに勝てたら手を組んでやるよ」

ほむら(杏子の得意なダンスゲームね…)

ほむら「えぇ、いいわよ」ファサッ

杏子「お前が勝っても負けても黒糖ポッキーは貰うからな? いいよな?」ナ?

ほむら「どうぞ」

杏子「ひゃっほー!」ィェーィ!

ほむら「さぁ、ゲームスタートよ」

杏子「おう!」

■ダンス
ディスプレイのキャラ の 動き を 覚えろ!
その お手本と 同じ 順番で
「床のアイコン を キック」で ダンスしよう!
リズム に ノッて 入力しないと ダメ!

杏子(早くポッキー食いてぇ…)ホイ、ホイ、Bad,Bad!

ほむら(意識が完全にポッキーにいってるわね)ハッ、ホッ、Good,Good!

杏子「負けた…」ガクッ

ほむら「約束、守ってね」ファサッ

杏子「……」ガサゴソ、パカッ

杏子「もぐもぐもぐ……うめぇ」パァァ

――――

ほむら「これでワルプルギスの夜がくるまでにやれることは全てやったわ」

リーダー「学校を休んでまでの強行スケジュール……まだ2週間もあるのだろう?」

リーダー「そこまで急ぐ理由はあったのかい?」

ほむら「えぇ、あと2週間しかないのよ…、まどかに告白するまで!」

リーダー「おおっ!」

ほむら「ワルプルギスの夜を倒したら、私はまどかに告白するの!」

隊員「ラヴィ!」

ほむら「え? 帰ったら結婚しようと言い残して戦争に行くくらいの死亡フラグですって?」

ほむら「余計なお世話よ!」

リーダー「死亡フラグかどうかは置いといてだ、あと2週間どうするんだい?」

ほむら「まどかと遊ぶに決まってるでしょう?」

ほむら「いきなり告白されたらまどかは戸惑ってしまうわ」

リーダー「まぁ…、女同士というのは非常に大きな問題だからね」

ほむら「例え男女の仲であったとしても、あまり接点のない相手からの告白は戸惑うものよ」ファサッ

ほむら「だから、少しでもまどかとの距離を縮めて、告白してもおかしくない流れに持っていくのよ!」

リーダー「ほむらくんが、燃えている…!」

もう何書いてるかわかんないwwwww
支援してもらって申し訳ないが出かけなきゃらならん
一応、あと十数レス分の書き貯めと、オチぐらいは考えてある
落ちてた落ちてたいっこうに構わんので、気が向いたら程度で保守お願いします
遅くとも9時までには帰れるはず

9時か・・・
頑張ってみる

新・保守時間目安表 (休日用)
00:00-02:00 10分以内
02:00-04:00 20分以内
04:00-09:00 40分以内
09:00-16:00 15分以内
16:00-19:00 10分以内
19:00-00:00 5分以内

新・保守時間の目安 (平日用)
00:00-02:00 15分以内
02:00-04:00 25分以内
04:00-09:00 45分以内
09:00-16:00 25分以内
16:00-19:00 15分以内
19:00-00:00 5分以内

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