まどか「ほむらちゃん、悲しくなんかないよ」(287)

ワルプルギスの夜

まどか「さあ、QB、私の願いを叶えてよ!!」

ほむら「まどか、駄目ぇぇーーーー!!」

ギュルルルルルルルル

・・・

ほむら「」ハッ

ほむら「(私また咄嗟にあの魔法を・・・でも、まどかを失うよりは・・・)」

早乙女「えー今日は、皆に新しい転校生を紹介します、暁美さん」

ほむら「はい・・・・・!!」

ほむら「(まどかが・・・いない!! どうして・・・)」

早乙女「自己紹介をして」

ほむら「・・・・」カッカッカ

ほむら「暁美・・・ほむらです」

ザワザワ カワイーイ ビジーン

ほむら「・・・・・・・・」

早乙女「じゃああそこの席に座ってくれるかしら」

ほむら「はい・・・・・・」

ほむらが指定されたのはほむらの記憶ではまどかが座っていた席であった・・・

ほむら「・・・」ギシッ

・・・

休み時間

さやか「暁美さん、よろしく! 私、美樹さやかっていうの」

仁美「志筑仁美と申しますわ」

ほむら「え、ええ・・・よろしく・・・」



さやか「暁美さん、一緒に食べよー」

ほむら「ええ・・・・いいわ」

・・・

ほむら「あの・・・・・」

さやか「んーなにー?」モグモグ

ほむら「私が転校してくる前、あの席には誰が座っていたのかしら?」

さやか「えと、あの席はずっと空席だったよ」

仁美「ええ、でも確かに不自然な位置が空席だったわね」

さやか「そんなことどーでもいーじゃん」

ほむら「・・・」

放課後

さやか「暁美さん、一緒に帰ろ」

ほむら「・・・ええ」

さやか「あっそうだ、ちょっと寄りたいところがあるんだけどいいかな」

CDショップ

さやか「♪♪」

ほむら「(ソウルジェムが反応してる)」ツカツカ

さやか「?・・・暁美さん?」

ほむら「上のほうね・・・」ツカツカ

・・・

ほむら「ここら辺ね・・・」

さやか「暁美さん、一体どうしたの」ハアハア

ほむら「来ちゃダメ!!」

さやか「な、何これ、どうなってんのよ・・・」

ほむら「」カッ(変身)

さやか「あ、暁美さん・・・あなた」

ほむら「!!・・・・これは・・・・」

ほむらは時間操作の呪文が使えなくなっていた。代わりに見覚えのある武器を手にしていた

ほむら「(これはまどかが使っていた・・・一体どうなって・・・)」

ほむら「(考えている暇はないわ、このままでは美樹さやかが危ない)」

ヒュッ ビシッ ドカーン!!

ほむら「ふぅ・・・」

さやか「暁美さん!! 後ろ!!」

ほむら「!!」

魔獣「グオオオオォォォォ!!」

ほむら「(なむ三)」

魔獣「ギャアアアァァァァ!!」ドカーン

ほむら「!?」

??「危なかったわねあなたたち」ツカツカ

ほむら「(巴マミ・・・)」

さやか「だ・・・誰?」

マミ「あなたと同じ見滝原中の3年生よ」

マミ「あなたも魔法少女なのね・・・名前は?」

ほむら「暁美・・・ほむら」

マミ「そう、よろしく」ニコ

・・・

マミ家

さやか「さて、一体どういうことか説明してくれる?訳がわからない」

マミ「私や暁美さんは魔獣と戦う使命をもった魔法少女なの」

ほむら「隠していてごめんなさい・・・」

さやか「一体どうして・・・

QB「君も魔法少女になれる素質はあるよ、美樹さやか」ヒョコ

さやか「わ!! びっくりした。何、これ・・・生き物?」

マミ「この子の名前はQB。私のお友達なの」

QB「僕と契約をすればどんな願いごとだって叶えることができるよ」

マミ「そのかわりその契約者は魔獣と戦う使命を負うの・・・」

・・・

帰り道

さやか「じゃあ私こっちだから。今日は色々びっくりしちゃったよ。じゃーね」

ほむら「・・・」

ほむら「(この世界にまどかはいない・・・私はもう時間遡行の魔法も使えない)」

ほむら「(いいえ、まどかがいなければその魔法を持つ意味すらない・・・)」

ほむら「(私はまどかのいない世界で孤独に戦っていかなければならないっていうの?)」

駅ホーム

「間もなく電車が参ります。黄色い線の内側までおさがりください」

ほむら「・・・・・・」

ほむら「もう・・・疲れた・・・」スッ

マミ「待ちなさい!」ガシッ

ほむら「離して!! あなたに何がわかるの? 何も知らないくせに!」

ザワザワ・・・

マミ「ごめんね、心配で後つけたの。確かに私はあなたのこと全然知らないけど」

マミ「私じゃ力不足かもしれないけど・・・あなたを助けたい・・・」

ほむら「どうしてそこまで・・・」

マミ「私ね・・・ずっと一人ぼっちだったの・・・一人で戦ってた」

マミ「事故で家族も失って・・・家に帰っても一人よ」

マミ「あなたも孤独に苦しんでるんじゃないの?私にはわかる・・・」

ほむら「・・・」

噴水公園

ほむらは記憶の中に存在する鹿目まどかのことを思い出せる限りマミに話した。

マミ「そう・・・その人を助けたくてあなたは魔法少女になったのね・・・」

ほむら「でも・・・まどかは消えちゃって・・・まるで存在してないみたいにみんな話すから・・・私・・・」グスン

マミ「大丈夫よ・・・」ダキ

マミ「私もそのまどかさんのことは覚えていないわ」

マミ「だけど、これだけは言える・・・あなたはもう一人じゃないわ」

マミ「私がついてる。魔獣と戦う時も必ず一緒に行くわ」

マミ「だから・・・元気をだして」

ほむら「・・・」

マミ「さあもう泣くのは無し。あと私のことはマミでいいわ。もう互いの秘密を知る仲間でしょう?」

ほむら「マミ・・・さん」

ほむら「(私の巴マミに対する認識がここまでかわるなんて・・・)」

ほむら家

ほむら「(まどか・・・どうしていなくなってしまったの・・・さびしいよ)」シクシク

ほむら「・・・・・・」ウトウト

その夜ほむらは不思議な夢をみた・・・

ほむら「ここは・・・どこ・・・宇宙・・?」

??「暁美ほむら」

ほむら「!?・・・あなたは・・・?」

そこには鳥のような形状をしたものが浮かんでいた

??「私は・・・そうね、不死鳥と名乗っておくわ」

ほむら「不死鳥?」

不死鳥「正確には違うのだけれど私の存在をあなたたちの世界の概念で説明することはできないわ」

不死鳥「だから鳥の姿を見せているの。私は宇宙に体を持たず存在だけしているコスモゾーンよ」

ほむら「何故・・・私の前に?」

コスモゾーン「あなたが今一番会いたがっている人に合わせるためよ」

ほむら「うそ・・・まどかに?」

コスモゾーン「彼女は意識体の存在となって今は私の一部になってるわ」

ほむら「まどか!! まどかぁ!!」

??「・・・ちゃn、・・・・らちゃん、・・・ほむらちゃん」

ほむら「まどか!! まどかなの?」

??「ほむらちゃん、ごめんね、つらい思いさせて」

ほむら「ううん、まどか、会えてうれしい」

??「私の人間としての存在はね、あの夜の願い事と同時に消滅してしまったの・・・」

ほむら「まどか、私今まどかに会えて最高に幸せ。悲しくなんかない」

??「ほむらちゃんのことずっと見てて心配になったの・・・私・・・いなくなったりしないよ・・・」

ほむら「ごめんね、心配かけてほんとにごめんね」

??「よかった・・・もう・・・泣かないで・・・」

ほむら「うん、もう泣かないよ、まどかを悲しませない」

??「」

一瞬まどかの微笑んだ顔が映ったように見えた・・・

??「もう・・・いかなきゃ・・・」

ほむら「え・・・まど・・・・か・・・?」

??「ごめん・・・・ね・・・・・・・・・・・・・・・・・」

ほむら「いや!! まどかお願い私を連れて行って!! 私また一人になっちゃう」

??「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

ほむら「まどかぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーー!!」

・・・

ほむら「」ハッ

ほむら「ゆ・・・・め・・・・?」

ほむらの目からたくさんの涙が溢れた。

ほむら「まど・・・か・・・」シクシク

・・・

次の日 放課後

さやか「遅れてすいませんマミさん」

マミ「いえいえ、じゃあ行きましょうか」

・・・

さやか「いやー今日も見事な戦いっぷりでしたー」

マミ「もう、見せ物じゃないのよ。それにしても最近暁美さんが学校に来なくて心配ね・・・」

さやか「どうしちゃったんだろ・・・」

マミ「明日あたりお家に行ってみようかしら・・・」

・・・

次の日

ほむら「ごめん、また泣いちゃっったよ・・・・・・まどか・・・」シクシク

ピンポーン

ほむら「!!」

ほむら「」ゴシゴシッ

ほむら「はい」ガチャ

さやか「こんちはーって目まっ赤!! どうしたの?」

マミ「暁美さん、大丈夫?心配でお見舞いにきたわ」

ほむら「マミさん・・・」

マミ「まどかさんの・・・ことね?」

さやか「?・・・?? まどかさんって? わけがわからないよ」

マミ「暁美さん・・・さやかさんにもあの話を聞く権利はあると思うのだけれどどうかしら?」

ほむらはさやかにも鹿目まどかのことをはなした・・・

さやか「へーえ、鹿目まどかねぇ。ちょっと信じられないなー。いくら魔法使ったっていってもねー」

マミ「ちょっと! 美樹さん」

さやか「そのまどかってのが暁美さんがいうような性格なら友達になってたかもわからないなー」

ほむら「・・・」

マミ「ごめんね、暁美さん。美樹さんも悪気があって言ってるわけじゃないのよ」

ほむら「はい・・・わかってます・・・」

マミ「じゃあ私たちもう行くね、明日学校で待ってるから」

その夜

ほむら「(!・・・反応あり)」

魔獣「グオオオオォォォォォ」

ほむら「」ザッ

マミ「待って暁美さん」シュタッ

ほむら「・・・」

マミ「一人で戦うのは無して言ったわよね?」

マミ「私も一緒に戦うわ」

ほむら「邪魔・・・しないでください」

ほむら「(もう泣かない。まどかのことも忘れる。戦いだけが私のすべて。戦いが私のこころを癒してくれる!!)」

ほむら「ハアーーーーーーーーーー!!」

マミ「暁美さん・・・」

ビシッ バキッ ザシュッ ドカーン!!

ほむら「ハアッ ハアッ」

マミ「きゃあ!!」

ほむら「!!」

強化型魔獣「キシャーーーー」シュルシュル

マミ「こいつは普通の魔獣とは違う。逃げ・・・て (ハアッ」シュルシュル

ほむら「(こいつも殺す)」

ほむら「ハッ!!」ヒュッ

強化型魔獣「グエーーーヘヘヘヘヘ」ピシッ

ほむら「!!・・・・弾かれた!!」

強化型魔獣「シャッ!!」シュルルル

ほむら「くっ」シュルル

ほむら「く・・・離せ・・・あ・・・」シュルシュル

強化型魔獣「グヒヒヒヒヒヒヒ」

ザシュッ!!

強化型魔獣「ギャーーーーーーーー!!」

ドカーン

さやか「いやー危機一髪だったねー」

マミ「美樹さん。あなた」

ほむら「・・・・・・礼を言っておくわ」

さやか「そうツンツンすんなよー。こないだのことだったら謝るからさー」

・・・

マミ「美樹さん・・・後悔はしてないのね」

さやか「うん、するわけないよ。私、今最高に幸せだよ」

マミ「そう。それならいいんだけど・・・」

その頃

??「へぇー、マミの奴も温くなっちまったもんだねー」

??「3人で共闘なんかしたらグリーフシードがいくつあってもたりねーじゃねーか」

QB「本当に彼女たちと戦うのかい?」

??「ああ。あのヌルヌルどもの目を覚まさせてやんよ」

・・・

数日後

マミ「今日も集まってくれたことに感謝するわ」

さやか「いえいえー」

ほむら「・・・」

マミ「暁美さん、いいかしら?」

ほむら「どうぞご勝手に」

マミ「じゃあ始めるわ。思ったのだけれど美樹さんもだいぶ魔獣退治に慣れてきたみたいだし今日は手分けをしようとおもうの」

さやか「手分けー?」

マミ「そうよ。その方がより多くの人たちを助けられるわ」

ほむら「で、どうすればいいの?」

マミ「そうねー、美樹さんは街の中心の方、暁美さんは工業地帯の方をお願い。私は橋の方を探ってくるわ」

さやか「了解!」

ほむら「わかったわ」

マミ「何かあったら携帯に連絡すること。いいわね? それじゃあ退散!」

さやか視点

さやか「んーなかなか見つからないなー、お、あれは」

仁美「♪」

さやか「おーい何やってんだよー、今日お稽古はどうしたー?」

仁美「そんなことよりもっとすばらしいところに行くのですわ」

さやか「すばらしいとこって」

さやか「!!」

さやか「(首にあのマークが!!、それにソウルジェムが反応してる!!)」

さやか「(どうしよう、皆に連絡した方が・・・いや、きっと一人で大丈夫)」

仁美「さやかさんも一緒に行きましょう。それがすばらしいですわ」

DQN1「あれ、あれ、JKですかー? お兄さんたちと一緒に遊びませんかー?」

仁美「あら、まだピチピチのJCですわ」

さやか「おい、仁美、何言ってんだよ。ほっといて家に帰ろう」

DQN2「うおっ!! 仁美って子めっちゃかわいいやん!! 遊ぼ? 決定決定!!」

さやか「おい、さわるなよ!!」バシ

DQN3「は?は?何言っちゃってんのこの子?勘違いしちゃってるんだけどww」

DQN4「いるよねーwwこういう残念な子ーーーwwww」

DQN5「仁美ちゃんがイイ人ーーーー」

DQN1~5「はーーーーーい!!」

さやか「!!」カアッ

さやか「何よ!! あんたら全員童貞でしょ!! 同年代にモテないからって年下に手出すのやめてよ!!」

DQN1「なに? なにこいつ? めっちゃウザイんですけど」

DQN2「やっちゃう? やっちゃおーよこいつ」

DQN3「こういう強がってるやつはアヘらせるのが一番いいよなwww」

DQN4「おらこいや」

公園

DQN5「よし、脱がせ」

さやか「やめ・・・てよ」ビリッビリッ

DQN1「フォーーーウ!! いいねテンション上がってきたね!!」

DQN2「誰最初いく? ねえいっていい?? 俺最初いっちゃっていい??」

DQN3「バカ、俺に決まってんだろ」

さやか「仁美・・・・逃げて・・・」

仁美「・・・・・・・・・・・・・・・そうですわ!!」

仁美「すばらしいところにいくんでしたわ」スタスタ

DQN4「ちょ、ちょ、待てよ、どこいくんだよひとーみちゃーん」

仁美「触らないでください」パン

DQN4「痛っつ!! このアマ!!」サッ

さやか「仁美!!」

マミ「やめなさい、あななたち!!」

DQN5「誰だよってまたませたJCかよ」

DQN1「うぉわーーーーーー!! ねえねえこの子すごくいい身体してるよ? おっぱいぺろぺろしていい?」

マミ「やめろっていったのが聞こえなかったのかしら」(DQNの足元に)バ゙バンッハバ゙゙ンッ

DQN1~5「!!!!!」

DQN1「おいこのアマ、チャカもってんぞ・・・」

DQN2「やべーよにげよーぜ」

DQN3「お、おう」

タッタッタッ

マミ「大丈夫?美樹さん」

さやか「ええ、なんとか」

マミ「こっちの魔獣が弱くて早く戻ってこられてよかったわ」

さやか「そうだ、仁美は??」

仁美「あ・・・れ・・・?わたくし・・」

マミ「どうやら、彼女を操ってた魔獣に逃げられてしまったようね」

さやか「そっか・・・でも仁美を助けることができてよかった」

ほむら視点

ほむら「ここら辺ね・・・」

魔獣「グオオオ・・・・・・・ギャアアアアアア」ドカーン

ほむら「!!」

杏子「よっと」

ほむら「(佐倉杏子!!)」

杏子「ちょっとちょっと! あんた魔法少女なんだよね?」

ほむら「そうよ」

杏子「だったらさ、なんで他の魔法少女と組んでるわけ?馴れ合いで勤まるもんじゃないってことくらいわかるでしょ?」

ほむら「あなたは私には勝てないわ」

杏子「はぁ?」

ほむら「あなたの攻撃パターンは知り尽くしているし、今の私は戦いに非情になれる・・・あなたに勝ち目はないわ」

杏子「おもしれぇ、試してやるぜぁ!!」

ほむら「ハァ・・・・」カッッッッ

ほむらの持つ弓にこの世の光を全て集めたかのような明るさがやどった・・・

杏子「ギャッ!!」

ドサッ

杏子「目がぁ、目がぁぁぁぁぁ」

ほむら「私は今チャージをしただけよ。そのチャージショットを打たずともあなたは戦闘不能になった」

杏子「くそぉ・・・」

ほむら「」ピッピッ

ほむら「もしもし美樹さん?あなたに治癒魔法を使ってもらいたい人がいるの」

ほむら「そう・・・じゃあマミさんと一緒に来てちょうだい」ピッ

ほむら「安心しなさい。その目は治してあげるわ」

さやか「おまたせ=3」

ほむら「その人よ」

さやか「わかった。今治癒魔法を使うよ

杏子「あ・・・戻った・・・」

ほむら「さて、あなたに勝ち目が無いのはわかったわね? ではさっそく私たちの仲間になって頂戴」

杏子「ちっ・・・わかったよ」

マミ「ごめんなさい・・・でもみんなで戦った方が安全よ?」

・・・

解散後・・・

ほむら「(さて、今日もいこうかしら)」

郊外

キュイイイイイ チュドーーーン

ほむら「(だいぶ魔力も上がってきたわ)」

ほむらは秘密のトレーニングによりレベルアップを図っていた。すでにその力は驚異的なレベルまで達しており
かつての強さとは違った強さ、いうなれば攻撃力そのものを身に着けていた。
通常魔獣などもはや相手ではなくメタルキングに300以上くらわせられるほどの攻撃力だった・・・

また、弓を一直線に放つだけではなくチャージしたパワーを細かくして連射、大勢の敵専用の拡散ショット、
その力の波長を変化させ回復に使用、また弓に宿らせることで弓そのものを武器と防具に使用することも
できた。

しかしほむらがここまで力を蓄えるのにはわけがあった・・・

ほむら「(本来ワルプルギスの夜が到来する日・・・)」

ほむら「(あの日に何も起こらなければ良いのだけれど・・・)」

ほむら「(もし今、いや今以上の力でそれを倒せたら・・・)」

ほむら「(美樹さやかが生き延びたことになり今まであり得なかった世界へ進める・・・)」

ほむら「(まどか・・・)」

次の日

さやか「あ・・・」

仁美「上条くん、退院なさったのね。よかったわ」

さやか「・・・」

仁美「・・・」

放課後

仁美「さやかさん、ちょっとお話がありますの。いいかしら」

さやか「何?」

・・・

仁美「たわし、明日上条恭介くんに告白します」

さやか「え!?そう・・・なんだ」

仁美「あなたには私の先を行く権利がありますわ」

仁美「どうするか良くお考えになって。では」ガタ

さやか「・・・」

さやか家

さやか「まさか仁美が恭介を好きだったなんて・・・」

さやか(仁美に恭介をとられたくないよ)

さやか(でも恭介を先にとっちゃったら仁美と友達でいられなくなるかも・・・)

さやか(どうしよう・・・マミさんに相談してみようかな)

マミ家

さやか「こんばんは」

マミ「あらいらっしゃい、夕飯食べてく?」

さやか「あ、じゃあいただいていきます」

マミ「一人夕飯じゃないなんてホント久しぶりだわ。嬉しい」

もうわかってると思いますがこの最終時間軸ではまどかのさやかソウルジェム投棄のイベントがありませんので
ほむらとQB意外は誰もソウルジェムの秘密を知りません

さやか「うまい!このハンバーグすっごくおいしいです!」

マミ「フフッありがと。シチューもどうぞ」

さやか「はい!いただきます!」ズズッ

さやか「これもうまい!野菜すごくやわらかくてコクがあって」

マミ「ありがと。ルーから手作りなのよ」

さやか「マミさんって料理すごく上手なんですねー」

マミ「長年一人暮らしやってると自然とね」

さやか「おかわり!!」

マミ「はいはい」フフ

・・・

マミ「さあお茶が入ったわ。ケーキも召し上がれ」

さやか「わーい!っていいんですか?こんなにいっぱいご馳走になっちゃって・・・」

マミ「ええ、私も久しぶりに賑やかですごくウキウキしちゃって」

さやか「そっかー」ムシャムシャズズー

マミ「それで相談ってなにかしら?」

さやか「あ、はい・・・その・・・好きな人が・・いるんです」

マミ「え?//」

さやか「幼馴染で同クラの人なんですけど・・」

マミ「へ?・・・あ、ああそうなのそれはそれは(汗 それで?」

さやか「それで、その子に告白しようと思うんです」

マミ「それは前にいってた契約の奇跡の対象の人ね?」

さやか「はい・・・」

マミ「いいじゃない。私も応援するわ」

さやか「でも、友達にもその人が好きって子がいて・・・」

マミ「複雑ね・・・」

さやか「もし告白して付き合っちゃったらその子と友達でいられなくなっちゃうんじゃないかと思って」

マミ「その子はあなたが彼を好きって知ってるの?」

さやか「はい・・・あなたの方が彼と一緒にいた時間は長いのだから一日猶予をやるって言われました」

マミ「それで告白しなかったら?」

さやか「『たわし、上条恭介くんに告白』するらしいです」

マミ「なるほどね・・・」

さやか「私、どうしたらいいか・・・」

マミ「ふぅ、まったくいつもの威勢はどうしたのよ。恋愛はね、弱気にでたら負けよ?」

マミ「あなたその彼のために命賭けたの忘れたの?その子の思いがどんなに強かったとしても告白する権利はあなたにあると思うけど?」

さやか「マミさん・・・」

マミ「大丈夫。あなたは十分すぎるぐらいかわいいわ。強さや優しさも持ってる。彼にもきっと伝わるわ」

さやか「マミ・・・しゃん・・・ふぇー」グスン

マミ「ほらほら泣かないの。泣くのは失恋してからにしなさい」

さやか「は・・・はい・・・」

マミ「さ、告白するなら急がなくちゃだめよ。もう夜だから明日まであまり時間がないわ」

上条家前

ピンポーン

さやか(やばい、すごく緊張してきた)バックンバックン

上条父「はい」

さやか「あ、あの、わたくし、上条恭介君の同級生の美樹さやかと申しますのですが・・・」アセアセ

上条父「あーさやかちゃんか、ちょっと待ってて。恭介を呼んでくるよ」

ギイッ

上条「やあ、さやか。こんな夜遅くにどうしたの?」

さやか「ご、ごめんね。あの、話したいことがあるんだけど」

上条「うん、なにかな?」

さやか「えっと、ここじゃちょっと・・・」

上条「じゃあ近くの公園まで行こっか。僕のリハビリも兼ねて」

さやか「う、うん」

公園

上条「ふぅ、ちょっと疲れたな・・・」

さやか「あ、あのね、恭介・・・」

上条「うん?」

さやか「えーっと・・・」

さやか「・・・」

さやか「さ、最近ヴァイオリンはどうかな?」

上条「すごく順調だよ。次の課題曲が結構難しいからいっぱい練習しないとね」

さやか「そっか。頑張ってね」

上条「うん、頑張るよ」

さやか&上条「・・・・・・」

さやか「あ、あのさ、初めて私が恭介の発表見に行った時のこと覚えてる?」

上条「うーん、多分あの時かなぁ・・・」

さやか「それで私その時恭介の演奏にすごく感動して・・・」

上条「う、うん」

さやか「それで、その、その時からずっと・・・恭介のことが・・・好kd」ボソ

上条「え、ええ・・・と//」

さやか「私今まで恭好き、恭介のことがずっと好きでした!!付き合ってください!!」

さやか「~~~~~~~~っ」(> <)

上条「うん、さやかの気持ちはよくわかったよ。今まで気づいてあげられなくてごめん」

さやか「恭介・・・」

上条「でも、返事はちょっと待ってもらってもいいかな?」

さやか「え・・・?」

上条「実は今日別の人にも告白されたんだ」

さやか「え・・・それって・・・」

上条「さやかだから教える。志筑さんだよ」

さやか「!!」

上条「告白された時、咄嗟に待ってくれるように言っちゃったんだけど、さやかのこと考えるとあのときああ言っといて本当に良かった」

さやか「うん・・・」

上条「だけど僕もどちらかをその・・・選ばなくちゃいけない立場にある」

さやか「うん・・・」

上条「だから一日待ってほしい。必ず返事はするから」

さやか「うん・・・待ってる」

上条「じゃあ今日はありがとう。本当の気持ち言ってもらえてうれしかったよ」

さやか「うん、バイバイ」

帰り道

さやか(そんな、一日待ってくれるっていったのに・・・ひどいよ仁美)

翌朝

仁美「おはようございます、さやかさん」

さやか「お、おはよう」

コツコツ コツコツ

さやか&仁美「・・・・・・・・・・・・・・・・」

さやか「あのさ仁m

仁美「私に!!」

さやか「!!」ビクッ

仁美「私に勝ち目なんかありませんわ。幼馴染の上に病院のお見舞いも欠かさず行って」

仁美「看病の甲斐あってヴァイオリンもまた弾けるようになった・・・」

仁美「ここまで完璧な条件があなたにはそろっているのですもの」

さやか「・・・」

仁美「もう十分彼の側にいたでしょう?そろそろ私に譲ってくれたっていいじゃありません?」

さやか「・・・確かに邪魔かなってくらい私は恭介の側にいた。仁美に入る隙を与えなかったことは謝るよ。ごめん」

仁美「そう。じゃあもう良いのね」

さやか「でもそれとこれとは別」

仁美「!!」

さやか「私は恭介と幼馴染の友達以上の関係になりたい。ただ一緒にいた時間なんて関係ない」

仁美「諦める気はないのね?」

さやか「諦めたら・・・後悔する・・・自分の心を追いつめてしまう・・・自分に嘘をつき続けて・・・」

仁美「? 何言ってるの?」

さやか「私は諦めないよ!」

仁美「そう・・・そういうことなら私にも手がありますわ。お先に」ツカツカ

・・・

さやか「おはよーみんな」

クラス女子「・・・」

さやか「? どうしたの?」

早乙女「さあみなさん席について! 始めますよ」

さやか「なんだろ・・・皆のあの反応・・・」

授業中

ポカッ

さやか(!? 何、この紙・・・)カサ

   人の恋人奪ってんじゃねーよブス!

さやか(!!)サッ

クスクス マジウザ サイテー

さやか(私、いじめられてる?)

移動教室

クラス女子「いこいこー」キャッキャッ

さやか「あ、待って」

クラス女子「」スタスタスタスタ

さやか「・・・」

・・・

昼食

さやか「・・・」ポツーン

ほむら「一緒に食べましょう、さやか」

さやか「暁美さん・・・ありがとう」

クラス女子「・・・・・・・」

休み時間

仁美「ほむらさん、ちょっといいかしら」

ほむら「何?」

仁美「あなたどっちの味方なの?私はさやかさんに卑怯な方法で恋人を取られたって皆に真実を話しただけよ?」

ほむら「私、あなたみたいなやり方は許せないの」

仁美「はぁ・・・すっかり悪者扱いね。あなたの意志はよくわかったわ」ニコ

ほむら「話が早くてたすかるわ」スタスタ

仁美(クソッあの転校生を味方につければもっと事が有利に運んだのに)ギリッ

・・・

放課後

上条「志筑さん、さやか、ちょっといいかな?」

さやか&仁美&クラ女&クラ男「!!」

上条「あ・・・えーっと・・・屋上行こうか」アセアセ

屋上

上条「その・・・昨日頑張って一晩考えてみた」

さやか&志筑「・・・」

上条「僕は・・・やっぱりさやかが好きだ。志筑さん、ごめん・・・」

仁美「ううん、はっきり言ってくれた方が良かった。二人とも末永くお幸せに。じゃあ邪魔しちゃ悪いから行くね」

・・・

さやか「恭介・・・ホントに私で良かったの?」

上条「・・・」

さやか「私さ、どう考えても仁美よりルックス悪いし、お金もないような気がするんだけど・・・」

上条「さやかはさ、僕にそんなところを見て欲しかったのかい?」

さやか「え? そ、それは・・・」

上条「僕はさやかのそんなところを気にしたことなんて一度もないよ」

上条「いつも何事にも一生懸命で、思いやりもあって・・・」

上条「僕はさやかのそういうところをもっと知りたいと思った。その・・・恋人として//」

さやか「恭介・・・」

上条「これからよろしくね、さやか」

さやか「う、うん。よろしく、恭介//」

女子トイレ個室

シクシク

仁美「予想どおりですわ。上条さん、どうしてあんなお金もなくてルックスも平凡な女なんかに。くやしいですわー」シクシク

仁美「・・・」ガチャッ

仁美「!!・・・ほむらさん。コホン、なんの用かしら」

さやか「これで踏ん切りはついたかしら?」

仁美「・・・・・・」ツーン

ほむら「プライドを傷つけられたことには同情するわ」

ほむら「あなたは男子からもモテると聞いているし」

ほむら「最初は結構自信もあったでしょうね」

ほむら「でももうこれで上条恭介のことはキッパリ諦めて欲しいの」

仁美「!! どうしてあなたにそんなこと言われなくちゃなりませんの?」

ほむら「それは・・・これが美樹さやかを助ける最後のチャンスだからよ」スタスタ

仁美「助けるって・・・」

仁美「・・・」

屋上

上条&さやか「・・・・・・・・・」

上条「じゃあ、そろそろ帰ろうか」

さやか「あ・・・うん」

・・・

上条&さやか「・・・」コツコツ

さやか「」ドキドキドキドキ

上条「手・・・繋ごっか//」

さやか「ふぇ? は、はい///」

さやか(やばいどうしよう幸せすぎるよ)

上条「じゃあここまでだね。僕こっちだから」

さやか「ハッ うん。じゃあまた明日」

さやか(とうとう恭介と手繋いじゃった。あの指でいつもヴァイオリン弾いてるのかぁ)

さやか「!」ハッ

仁美「こんにちは、さやかさん」

さやか「な、何」

仁美「・・・・・・あの、ごめんなさい」

仁美「わたくし、今更ですけどただあなたに嫉妬してただけですの。本当にごめんなさい」

仁美「クラスの皆様にも本当のことを話して謝りましたわ。やっぱりちょっと羨ましいですけど末永くお幸せに」

さやか「う、うん。こっちこそ恭介をとっちゃってごめんね」

仁美「その話はもうなしですわ。明日から朝一緒に登校できませんのは少し残念ですわね」クス

さやか「仁美・・・」

仁美「では今日はお稽古がありますので・・・」

さやか「頑張ってね」

・・・

さやか(仁美と仲直りできてよかったなー)

ほむら「さやか」

さやか「わ! びっくりしたー」

ほむら「恋路が一段落ついたところで仕事よ」

ほむら家

杏子「何の集まりだよー今日は」

マミ「ええ、気になるわね。暁美さんから呼びつけるなんて」

さやか「」ゴクリ

ほむら「もうすぐこの街にワルプルギスの夜がやってくるわ」

マミ「!!」

杏子「何故わかる?」

マミ「鹿目さんのことと同じ理由ってことでいいかしら?」

杏子「話せ」

・・・

杏子「なるほどなー。信じ難い話だが説得力はあるな」

ほむら「ただ正確にはワルプルギスの夜ではない」

さやか「どういうこと?」

ほむら「もう魔女の存在しない世界だからよ。ただ、魔獣による大災害が起こる可能性は99%よ」

ほむら「それ以上のことは私も経験したことがないから全くわからないわ」

マミ「それでどうすれば良いの?」

ほむら「その日までにできる限り戦いの経験を積んで強くなっていて欲しいの」

ほむら「まだ知らない魔法の使い方が無いようにしたり、攻撃を避ける練習をしたり・・・」

マミ「勝算は?」

ほむら「別の時間軸で勝てたことは一度もないわ」

杏子「マジかよ・・・それヤベーじゃねーか」

ほむら「ただ今の私には・・・まどかからもらった力がある」

杏子「すげーのかよそれ・・・」

マミ「そうね・・・疑いたくはないけど一度見せてもらった方が良いかも・・・」

ほむら「いいわ。私はその日のためにずっとトレーニングをしてきた。行きましょう」

・・・

マミ「ここら辺ね・・・」

カッ

さやか「結界が!!」

超強化型魔獣「フシュウウウウウルルルルルルルル」

杏子「おいなんだよこいつら見たことねーぞ。しかも尋常じゃねえ数だ」

ほむら「魔獣たちの力も呼応して強くなってきているみたいね」

超強化型魔獣「キシャッ!!」ヒュンッ

ほむら「レーザー攻撃よ!!気負つけて!!」

杏子「おっと」

マミ「これならぎりぎり避けられるわ」サッ

さやか「うわっち」(ギリギリ)

強化型魔獣達「キシャシャシャシャシャッ!!!!」ヒュンッ ヒュンッ ヒュンッ ヒュンッ

杏子「くっそ、駄目だこりゃ避けきれねえ!!逃げよーぜ!」

ほむら「あなたたちは隠れてて!!」

マミ「美樹さんこっち!!」

さやか「はい!!」

ほむら「・・・」

超強化型魔獣群「キシャアアアアヒュウルルルルル」

ほむら「」スッ

杏子(弓をかざした!!)

マミ(一体何を・・・)

ほむら「ラドムショット!!」

その瞬間、この世のものとは思えないくらいの強い爆発の光球が天から無数に降り注いだ…

シュウウウウウ…

杏子「お、お前やるじゃねーか」

マミ「なんてチカラ…」

さやか「暁美さんすごい…」

ほむら「安心しないで。これでもあの夜を乗り越えられるかはわからない。今日からできる限り魔獣と戦って」

・・・

そして・・・

ほむら「とうとう明日ね、相手はまったく正体がわからないわ、気を引き締めて」

杏子「ああ」

マミ「皆で必ず乗り切りましょう」

さやか(恭介、絶対帰って来るからね)

そして当日!!

ほむら「なん・・て・・こと」

そこに現れたのはかつてほむらの夢に出て来たあの鳥だった・・・

鳥「コオオオオオオ」ゴオッ

杏子「燃え出したぞ!」

マミ「熱くてここでも火傷しそうね」

ほむら「遠距離攻撃で闘いましょう。いくわ!」

火の鳥「クアアアアアアアア!!」カッ

さやか「キャアッ!」ヴォオオオオ

杏子「自然発火能力だと!? さやか!!」

さやか「大・・・丈夫・・」

マミ「美樹さんは治癒に手を回して」

杏子「でもこれじゃ迂闊に近づけねーよ!」

ほむら(まどか、あの中にまどかはいるの?)

ほむら(もしいるのなら・・・私は焼き尽くされても構わない)ザッ

杏子「お、おい・・・」

ほむら「杏子、マミさん、さやかのことお願い」タッ

火の鳥「ゲエエエエエ!!」チュドオオオ

杏子「火を吐いた! 避けろ!」

ほむら「・・・・・・」

ほむら(さあ終わりよ、まどか、また会えるかな)

??「ほむらちゃん」

ほむら(まどか!! まどかなの!?)

??「うん、ごめんねこんなにしちゃって・・・」

ほむら(まどか!まどか!!やっと・・・会えた・・・)

??「さやかちゃんを助けてくれたんだね。ありがとう・・・」

ほむら(さやかは自分の力で弱さを克服したわ・・私も、もう自分にウソはつかない)

ほむら(ずっとあなたのこと好きだった。言い出せなかったの。ごめんなさい・・・)

次の瞬間、火の鳥から小さな光が分離してほむらの目の前で止まった
その形状はほむらだけが知っている、そしてほむらだけが愛す人の形へと変わった

ほむら「まど・・・・・・か?」

まどか「やっと・・・会えた、ごめんねこんな形になっちゃって」

二人の下では世界が崩壊への階段を歩んでいた・・・

ほむら「もう世界なんてどうでもいい・・
あなたとずっと一緒にいられれば・・・」

まどか「・・・それは、できないの」

ほむら「え・・・?」

まどか「私もほむらちゃんにどうしてももう一度会いたくて現れた・・・そしてそれにはこの方法しかなかった。大災害という既成概念の偶然にその因子として入り込むしか・・・」

まどか「でも・・・償いをしなくちゃ・・」

まどか「私の光を、弓で放ってあの鳥に当てて・・・」

ほむら「そしたら、どうなるのよ・・・」

まどか「・・・・・・」

ほむら「まどかはどうなるのよ!!」

まどか「ホントは駄目なんだよね・・・どうしてだろ・・・何でこんなこと・・・」

まどか「さやかちゃんやマミさんだって苦しんでるのに・・・おかしいよね・・・」

まどか「もう時間がない・・」

まどかの光はその形を失いほむらの弓の先に宿った・・・

??「今度こそ、本当にお別れだね・・・」

ほむら「まど・・・かぁ・・ううう・・・」

??「さぁ・・・お願いほむらちゃん!」

ほむら「・・・」グズン

ほむら「・・・」

ほむら「」キッ

ギュウーーーーー(弓音)

ほむら「さよなら・・・まどか」

??「・・・好きだよ・・・ほむらちゃん」

ビュンッ キュウーーーーーン・・・・

・・・・・・・・・・・

ボカーーーーーーーーーン!!!!!

火の鳥「グエエエエエエオオオオオアアアアアア」サラサラ

火の鳥はまどかと相殺し光の砂となって崩れ始めた・・・

・・・

京子「あいつ・・・死んじまったのか・・・」

マミ「暁美さん、あなた・・・」

さやか「待って!! あれ見て!!」

ほむら「」ヒュウー シュタッ

京子「お前・・・生きてたのか!! 良くやったぞ!!」

マミ「かっこいいわよ、暁美さん」

ほむら「・・・・・・」

さやか「・・・どうかしたの?」

ほむら「・・・いえ、何でもないわ。さあ、戻りましょう」

マミ「そうだ、大魔獣討伐記念に私の家でお祝いでもしましょっか?」

京子「おっいいねえ~。ご馳走作れよ」

マミ「任せておきなさい。とびきり美味しいの作ってあげるから、お楽しみに」

さやか「やった。楽しみ~」

マミ「上条くんも連れてくる?」

さやか「え?いいの?」

マミ「もちろん大歓迎よ。私も美樹さんのカレ見てみたいし」

杏子「お前彼氏いんのかよー。どこまでいったんだよー」

さやか「ちょ・・・やめてよー」

アハハハハハ

ほむら(まどか・・・私たちも、永遠に・・・)

杏子の名前ミスった

数日後・・・

杏子「こんつぁー」

さやか「お邪魔しまーす」

上条「お、お邪魔します」

マミ「いらっしゃーい、あなたが美樹さんのカレね。巴マミよ、よろしく。かっこいいじゃない。ヴァイオリン上手いんでしょ?ステキねー」

上条「いえ、そんな//」

さやか「ちょっとマミさん!上条くんはシャイなんだから!」

マミ「うふ、ごめんなさい。そういえば、暁美さんは?」

さやか「彼女は用事があって来れないみたいです」

マミ「そう、残念。5人分用意したのに・・・」

杏子「大丈夫だよ。あたしが2人分食べるから」

マミ「そうね・・・」

・・・

ほむら家

ほむら「ねえ、まどか・・・キス・・・しよっか?」

まどか「う、うん・・・//」

ほむら「じゃあ目を閉じて」

まどか「」

チュッ

・・・

火の鳥撃退日の夜 ほむら家

ほむら「うぅ・・・ぐすっ・・まどか、まどかぁー」

??「ほむらちゃん、泣かないで。私はここにいるよ」

ほむら「え・・・まどか? まどかなの? どこ? まどか!」

まどか「ほむらちゃんの意識の中だよ」

ほむら「え、うそ・・・」アタマサワサワ

まどか「原因は良くわからないんだけど、これからは一心同体、ずっと一緒だね」

ほむら「うそ、夢?」

まどか「夢じゃないよ。あのねほむらちゃん。ちょっと魔法を使ってみて」

ほむら「う、うん」

カッ

まどか(生身)「ほむらちゃん・・・」

ほむら「まどか・・・でも、一体どうなって・・・」

まどか「うん、多分なんだけどあの時・・・

まどかの光を放った時、弓もまどかの光に同化し飛んでゆき消滅した。
弓の力が加わったことで余力がうまれ、火の鳥撃退後も辛うじてまどかの意識体は消えなかった。
しかし通常空間に留まっているのも本来ならあり得ず消えるのも時間の問題だった。
そこで暁美ほむらの意識体に憑依したのだった。

一方ほむらは武器である弓の存在が消滅したため、魔法少女ゆえの新たな能力に目覚める必然性が浮上する。
能力が時間操作から弓に変わったのと同じ現象が起きたわけである。
その新たな能力こそが意識空間の存在の実体化だった。まどかを思い契約したのがこの能力に目覚める契機となった。

この能力は極めて強力で一日一度が限度であるものの、頭に思い浮かんだどんな武器でも作りだせるのだ。

まどか「っていうことだと思う・・・」

ほむら「そう。難しくてよくわからないかど、今はただあなたに会えてしあわせ。これから毎日呼びだすわ」

まどか「もうほむらちゃんったらー。魔獣退治の時は我慢しなきゃ駄目だよ?」

ほむら「考えておくわ。まどか・・・」

まどか「ほむらちゃん・・・」

チュ

こうして時空を超えた暁美ほむらの戦いはついに終わりを告げた。

まどか、ほむら、さやか、マミ、杏子の五人全員が悪夢の夜後に存在する時間軸は今確かにここにある。

若き少女たちの戦いは魔獣がいる限り終わらない。しかし、彼女たちはめげず、挫けず、これからも大人への階段を着実に踏みしめていくだろう・・・

終わり

昨日に引き続き2作目の長編SSです。

11時間ぶっ続けで書いたので死にそうです。

ところでさやかと上条のその後デートSSをやろうと思うのですが需要ありますか?

あるのだrばおh守お願いさmすすいsmsんねます

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