上条「頼む!御坂!」美琴「な、何よ」(625)

上条「頼む!殴らせてくれ!」

美琴「いきなり何よ!い、いや」
ドゴォ!!!!!!!

その瞬間、上条の右ストレートが美琴の顔面に炸裂し、前歯は折れ、鼻の骨は砕け散った。
グチャグチャで血だらけになった彼女の顔に元の美しい面影は残っていなかった。

-fin-

上条「頼む! 御坂!」

美琴「な、何よ?」

上条「今日一日…俺の彼女になってくれ!!」

こういうのかと思ったのに…

上条「頼む! 御坂!」

美琴「な、何よ?」

上条「スーパーの特売に付き合ってくれ! 卵がお一人様1パック58円なんだ!」


こういうのはよくあるネタだよね

上条「俺の彼女になってくれ!!」

美琴「はぁ!?な、何言ってるのアンタ!」

上条「いや、お前が驚くのもよーく分かる。しかしこれには海より深い事情がありまして……」

上条「何も言わずに、一日だけ彼女のふりをしてくれ!」

美琴「え……彼女の……ふり?」

上条「おう……やっぱダメ……かな?」

美琴(な、何よ……一瞬告白されたと思っちゃったじゃない……ちょっと嬉しいなって思っちゃったじゃない……)

上条「ん、どうした?なんか震えてるぞ」

美琴「何でもないわよ、バカ!」

>>10
さあ、続きを書く作業に移るんだ

美琴「とりあえず、事情を聞いてあげようじゃない」

上条「じ、実はな……」

……
…………
………………

上条「ってわけで……」

美琴「ふうん……事情はわからなくもないけど……何でアタシなの?」

上条「なんでって……」

美琴「だってアンタの周りって意外と女の子多いじゃない。別にアタシじゃなくてもいいんじゃないの?」

上条「いや、誰にしようかって考えたときに、真っ先に思い浮かんだのがお前だったからさ」

美琴「っ!……ふーん、そう。そうなんだ……そっかそっか、私が一番なんだ……」

上条「…?やっぱダメですかね……?」

美琴「ま、まあ、やってあげてもいいけど……」

上条「本当か!?いやぁ、さすが御坂!」

上条「んじゃ、明日10時に〇〇で待ち合わせな!」

美琴「は?何の話?」

上条「何って、デートに決まってるじゃないですか。恋人っぽく振舞うために明日デートしますよ」

美琴「そ、そっか。それもそうよね。恋人っぽくするためには、し、仕方ないわね」

上条「わざわざこんな事に付き合ってもらって、上条さんは感謝で胸がいっぱいですよ」

美琴「ま、まあしょうがなく付き合ってあげるだけだけど、振りでも常盤台のエースとデートできるんだから」

美琴「明日、私を楽しめるようにちゃんとしなさいよね……」

上条「もちろん。俺が出来る範囲で頑張ってみるよ!」

上条「それじゃあ、明日な」

美琴「う、うん。ばいばい……」

支援

理由とか待ち合わせ場所をぼかしてるのは理由があると思っていいんだよな?

美琴の部屋

美琴(…………)

美琴(うわーうわー……明日デートするんだ……アイツと……当麻とデートしちゃうんだ……)

美琴(どんな格好で行けばいいのかな……?当麻ってどういう風なのが好みなのかな)

美琴(よ、よくよく考えてみたら、私こういう時どういう風にすればいいのか全然知らない……)

美琴(と、とりあえず着ていく服は、これでいいかな……?でもこっちも可愛いし……)

美琴(ああもうっ、どうすればいいのか全然解んない……!)



黒子「お姉さまが、さっきから服とにらめっこしながら悶えてますが……何でしょうか一体……」

とはいえ常盤台は制服着用が義務だからなぁ

学園都市の外部なら大丈夫だろうけど、内部だと制服着用が校則だよな?

風呂はいってきま

制服着用義務の事忘れてた……まあ適当に考えておいてくだせえ

>>18
予め言っときますが、特に理由はないでs

上条「っと、いたいた。おーい」

美琴(き、来たっ!)

上条「すまん、待たせちまったか?」

美琴「ま、全く、こういう時は女の子を待たせちゃ駄目じゃない」

上条「肝に銘じておきます。……って、あれ、お前制服なのか」

美琴「校則で決まってるんだからしょうがないじゃない」

美琴(まあ私自身、そのこと忘れてはしゃいじゃってたけど……)

上条「それじゃ行きますか」

美琴「で、どこにいくの?」

上条「この上条さん。女の子とデートなんて初めてなんでこういう時どういう所に行くのかさっぱりなのですよ」

美琴「はぁ?じゃあ何も考えてないの?」

上条「御坂のほうがこういうの詳しいかなっと思ったんだけどさ」

美琴「わ、私だって……その……そんな詳しくないし……デートなんて初めてだし……」

上条「そっか。それじゃあ……まあ、まずは適当にぶらついてみますか」

上条「ほら行こうぜ美琴」

美琴「あ……うん、解ったわ当麻」

上条「へへ、ちょっと恋人っぽいよな」

美琴「ば、ばかっ!」

美琴「……」

上条「あのー美琴さん」

美琴「は、はいっ!?」

上条「いや、こういう時無言だとこっちも困るのですが」

美琴「そ、そんな事言ったって、こういう時どういう会話すればいいのか解らないし……」

上条「んー、俺もよく解らないけど、別に普通にいつも通りでいいと思うけど」

美琴「で、でもそれって……その、こ、恋人同士っぽいかなっ?」

上条「男女ふたりが仲良く話し合ってれば十分それっぽいと思いますが」

美琴「い、一応友達同士に見えるかも……」

上条「うーん……あ、それじゃあ」

ギュッ

美琴「ひゃうっ!?」

上条「こうやって手を繋ぎながらなら、大分それっぽく見えるんじゃねーか」

美琴「あうあう……」

美琴(当麻と……当麻と手繋いでる)

上条「美琴?……おーいどうした、美琴さーん?」

美琴「な、何でもないわよ!それよりさっさと行きましょ!」

上条「うわっと、そんなに引っ張るなって」

美琴「あ、その……ごめん」

上条「いいけどさ、まだ始まったばかりだし、のんびり行こうぜ」

美琴「う、うん」

上条「あ、美琴。ここ入らないか?」

美琴「ここってゲームセンター?」

上条「駄目か?」

美琴「別に駄目じゃないけど、こういう所にカップルで入るものなの?」

上条「その辺はよく解らないけど、友達とは行くからな」

美琴「友達って……まあ私もよく解らないし、別にいいわよ」

上条「よし、んじゃ早速行こうか」

美琴「当麻頑張ってよ!あとちょっとなんだから!」

上条「そうは言っても美琴さん。すでかなりの額をこのクレーンゲームにつぎこんでるんですが」

美琴「でも、あのゲコ太のストラップ、ここ限定のじゃない!取るまでやるわよ」

上条「はいはい……まああとちょっとだし、これで……」

上条「おっ!取れた」

上条「美琴ーとれたz」

美琴「やったー!当麻ありがとう!」

上条「うわっ!?」

上条「……あのー美琴さん」

美琴「ん?」

上条「嬉しいのは解りましたが、そんなに抱きつかれるとさすがに……」

美琴「ふぇっ!?あ、あの……えと……あぅ……」

美琴「こ、恋人のふりしてるんだから、そ、それくらい我慢してよね!」

上条「はいはい、解りました」

上条「お、これって」

美琴「プリクラ取るやつね」

上条「ふむ、一回取ってみるか?」

美琴「ま、まあ仮にも恋人同士ってことだしね」

上条「上条さんはこういうの全く知らないので美琴に任せる」

美琴「私だって言うほど詳しくないけど……えっと、じゃあまずはフレームを選んで」

上条「美琴の好きなのでいいぞ」

美琴「それじゃあ……うーん……」

美琴(うわぁ……カップル用みたいなのもいっぱいある)

美琴(は、ハートマークとか、あ、相合い傘とか……さ、さすがにこういうの選んだら……)

美琴(でも、今は一応恋人同士ってことだし、こういうの選んでも……は、恥ずかしいけど……)

美琴(ああどうしよう……早く選ばないと、当麻待たせちゃうし……でもでも……)

美琴(結局シンプルなのにしちゃった……)

上条「そんじゃあ取るか」

美琴「ちょ、ちょっと……く、くっつき過ぎよ……」

上条「ん?でもこうしないと2人綺麗に入らないぞ」

上条「それに恋人同士なんだから当たり前だろ」

美琴「そ、そうね……仕方ないわ」

上条「あとそれに関係なく、上条さんだって、こんな可愛い女の子と一緒に取るのならこうやって取りたいですよ」

美琴「か、可愛いっ!?私が?」

上条「美琴以外に誰がいるんだよ」

美琴(なんで当麻は、さらっとそんなこと言えるのよーっ!)

>>53
細かいけど、取りたいですよ→撮りたい


上条「文字とか書けるみたいだな。どうする?」

美琴「別に書かなくてもいいんじゃない?」

美琴(こ、これ以上くっついてたら、ど、どうにかなっちゃいそうだし……)

上条「んじゃこれでいっか」

……
…………
………………

上条「お、なかなか綺麗に出来てるんだな」

美琴「そ、そうね」

上条「折角撮ったんだし大事にしてくれよ」

美琴「し、仕方ないわね……それなりに大事にしてあげるわ」

上条「ははは、それなりか」

美琴(あーもうっ!なんで素直に『うん』って言えないのよ私は!)

上条「さて、結構遊んだし、そろそろ昼飯時だな。どっか行きたいとこあるか?」

美琴「別にどこでもいいわよ。学生なんだし洒落た所なんていっても浮くだけだしね」

上条「ははは、そりゃそうだ」

美琴「それに当麻に高いものを払ってもらえるなんて期待してないから」

上条「うぅ……その通りで反論できません……って奢り確定ですか?」

美琴「当たり前じゃない。女の子に払わせる気?」

上条「まあそれはいいけど……どっかいいとこないかなぁ……」

上条「……おおっ!」

美琴「どうしたの?」

上条「すげーいい所にいい店があったぞ!あれ見ろあれ!」

美琴「ん?何々……『カップルデー!カップルの皆様は料金半額!』って……」

美琴「ちょっと……マ、マジでここに入るの?」

上条「半額になるんだぜ!行かない手は無い!」

美琴「そ、そうかも知れないけど、私たちカップルじゃないし……」

上条「大丈夫大丈夫、十分カップルに見えるって!」

美琴「そ、そうかな……」

美琴(例えふりでも、そうだったら嬉しいな……)

美琴「しょ、しょうがないわね。どうせここ断ったところで似たような店捜しそうだし」

上条「俺の財布の中身のことを考えたら、その可能性はあるぞ」

美琴「そこでいいわよ」

上条「よーし、んじゃ行くか」

店員「いらっしゃいませー」

上条「あ、えっと俺たち表の広告みて来たんですが」

店員「もしかしてカップルですかー?」

美琴「は、はいっ」

店員「それじゃあここでキスをお願いしますー」

美琴「はい……?」

店員「だから恋人同士ってことを証明するためにキスしてくださいって言ってるんですよー」

美琴「ちょ、ちょっと!?そ、そんなの聞いてないんだけど!」

店員「ここに書いてあるじゃないですかー」

美琴(……こ、こんな小さい字見えるわけないじゃないの!)

上条「他のことじゃ駄目なんですか?」

店員「すいませんー一応規則なものでー」

上条「うーん……まさかこんなことがあるとは……」

キリ悪いけど寝ます
シチュとか行く場所とか書いてくれると、ネタが出来てありがたいかもです

少しだけ投下。さすがにキリ悪いのでいい所まで
>>64続き

上条「どうする美琴?別に所にするか?」

美琴「と、当麻はここがいいんだよね……?」

上条「まあ俺としては半額になるのはとても助かりますが」

上条「でもだからって、嫌々キスなんてすることないんだぞ?」

美琴「当麻は私とキスするの……イヤなの……?」

上条「そりゃ嫌なわけないし……ていうかちょっと涙目になるのは反則だと思います」

美琴「じゃ、じゃあいいじゃない。一応私たち恋人同士でしょ」

上条「まあ美琴が良いっていうなら……」

美琴「それに私だって……当麻とキスしたいし……」

上条「なんか言ったかー?」

美琴「な、なんでもないっ!」

店員(若いですねー見てて初々しいですねー)

美琴(で、でもさすがに口に直接キスするのは……恥ずかしい……)

美琴「え、えっと……あの、ほっぺとかでもいいですか?」

店員「うーん、仕方ありませんねー」

美琴「そんなわけだから、その……いくわよ」

上条「ちょっとドキドキするな」

美琴「ばか……言わないでよ、余計意識しちゃうじゃない……」

美琴(うぅ……き、緊張する……)

美琴(あんまり意識しちゃ駄目……そうよ、ちょっとほっぺに唇あてるだけじゃない……なんてことないわよ……)

美琴(……えい!)

ちゅ……

美琴(しちゃった……ほっぺにだけど……当麻にキスしちゃった……)

上条「えーっと……これでいいですか?」

店員「はいー。彼女さん顔真っ赤にしちゃって可愛いですねー」

美琴「い、いや……あの、これは……別に……」

店員「では彼氏さんからもお願いしますー」

上条&美琴「えっ?」

店員「だってまだ彼女さんしかしてないじゃないですかー。恋人同士なんですから彼氏さんからもしてあげて下さいー」

美琴「え、え、あの、あれだけじゃ駄目なんですか?」

店員「はいー。一応規則ですからー」

美琴(本当かしら……この店員さん、楽しんでるようにしか見えないだけど……)

上条「まあここまでやって、半額されないのもあれだしな」

上条「よし、美琴いくぞ」

美琴「あ……ま、まってよ……まだ、その、心の準備ってやつとか……」

上条「さっき俺にしたくせに何言ってんだ」

美琴「だ、だって……当麻からされると思うと、その……するのはまだあれだけど、されるとなると……」

上条「ごにょごにょ何言ってるか解んないし、いくぞ」

美琴「ま、まっ――」

ちゅ……

上条「っと……これでいいですか?」

店員「はいオッケーですー。彼女さんも嬉しかったですかー?」

美琴「あぅ……まあ、その……」

店員「初々しくて見ててとても楽しかったですー。じゃあ、長々とやってたせいで後がつかえてるのでさっさと席についてくださいー」

美琴(誰のせいよ、誰の!ていうかやっぱり楽しんでたんじゃない!)

上条「んじゃ、席につこうぜ」

美琴「あ、うん」

上条「あ、そうそう。あんな形だけど美琴とキス出来て、俺は嬉しかったぜ」

美琴「ふぇ!?あ、そ、そう……その……私も……」

美琴「う、嬉しかった……」

上条「そっか、まあお世辞でも嬉しいよ」

美琴(お世辞じゃないのに……)

美琴(というか当麻は私のことどう思ってるのかな……)

美琴(やっぱりあんなこと言うのも恋人のふりしてるから?)

美琴(当麻の気持ちを聞きたいけど……聞くのが怖い……)

美琴「……」

上条「美琴?おーい美琴」

美琴「あ……ごめん何?」

上条「いや、席ついてから全然喋らないしさ。どうしたのかなって」

美琴「ん、別に何でもないよ」

上条「もしかしてやっぱりさっきのが……」

美琴「ううん、そうじゃないの……ただちょっと考え事」

上条「そっか。まあもうすぐ飯も来るしさ。腹がふくれりゃいい考えも浮かぶぜ」

美琴「あはは、何よそれ」

美琴(うん……ぐじぐじ悩むのは私らしくないわよね)

美琴(今はこの状況を満喫して……もし聞けたら……)

美琴(勇気を出して私のことどう思ってるか……聞いてみよう……)



少ないけど一旦投下終了。深夜辺りにまた投下できたらと思ってます

>>107の続き

アリガトーゴザイマシター

上条「ふー、そこそこ美味かったな」

美琴「そうねー。それにちゃんと半額にしてくれたし、当麻も助かったでしょ」

上条「まあゲームセンターで予想以上に出費しちゃったからなー」

美琴「う……いいじゃないゲコ太好きなんだから。それに彼女のプレゼントと思えば安いもんでしょ」

上条「ははは、そうだな……って」

黒子「あら?」

美琴「黒子?」

黒子「お姉さま……と、なんであの殿方が一緒にいらっしゃるのですか?」

美琴「え、えーっとこれはその……」

黒子「もしかして昨日の奇怪な行動も、今日の朝珍しくご機嫌だったのも……この殿方とお会いになられるからですか?」

美琴「や、やだぁ。何言ってるのよ黒子。私はいつも通りだったわよ?」

美琴「そ、それにこれってただの『ふり』だから!」

黒子「ふり……とは?」

美琴「なんか、とう……コイツに色々事情があるみたいでさぁ。しょうがないから今日一日恋人同士のふりしてるだけなの」

黒子「ふむ……まあこの殿方のことですから、変な厄介ごとでもあるのでしょうが……」

上条「上条さんは一体どういう風にみられているのでしょうか」

黒子「ということは、お姉さまは仕方なく付き合っているだけということですわね?」

美琴「え、ええ……まあ、そうね……仕方なくね」

黒子「お姉さまは嫌々付き合ってあげてるのですわね」

上条「ん?そうなのか?」

美琴「あ……別に嫌々ってわけじゃ……ていうか、その……」

美琴「あぅ……」

黒子「なるほど、よーく解りましたわ」

美琴「え?」

黒子「今日という今日は我慢できませんわ。お姉さまのため……」

黒子「上条当麻!あなたを成敗いたしますわぁぁっっっ!!」

上条「げぇぇっ!?なんでそうなるんだ!?」

黒子「問答無用!お姉さまを誑かす輩は何人たりとも許しておけませんっ!!」

美琴「ちょ、ちょっと黒子!やめなさい!」

黒子「とめないでくださいお姉さま!これも全てお姉さまのためぇっっ!!」

上条「やっべ。美琴逃げるぞ!」

美琴「え……あ、うん」

黒子「こらぁっっ!!待ちなさい!どさくさに紛れて手を繋いでるんじゃありませんわぁぁっっ!!」

美琴「黒子ごめんね!今日はあなたの相手をしてる暇はないの!」

黒子「お姉さまぁっっ!!」

……
…………
………………

上条「はぁはぁ……あー疲れた!」

美琴「ふぅ……け、結構走ったわね……」

上条「そうだな……あー喉乾いた」

上条「なんか飲み物買ってくるよ。美琴何がいい?」

美琴「あ、じゃあスポーツドリンク系で」

上条「おっけー」

美琴(はぁー……しかし、まさか黒子に見られちゃうなんてねぇ……)

美琴(帰った後のことを考えると憂鬱だわ……)

美琴(……黒子に見られて、当麻はどう思ったのかな)

美琴(恋人同士に見えて嬉しかったのかな……?それとも勘違いされて迷惑だったのかな……?)

美琴(あくまで当麻にとってこれは『ふり』なのかな……)

美琴(もう、どうしてこんなに不安になるんだろう……)

美琴(最初はふりでも、当麻と一緒にいられて嬉しかったのに……)

美琴(今じゃどんどん不安になってきちゃうよ……)

美琴(知りたい……当麻の気持ち知りたい……)

上条「ほれ」

美琴「ひゃ、つめたっ!?」

上条「ははは、驚いたか?」

美琴「も、もうなにしてるのよ……」

上条「いやぁ、やたらと真剣に考え事してたみたいなのでつい」

美琴「ついってなによ……もうっ」

上条「んで、そんなに考え事してどうしたんだよ?もしかして飯の時に考えてたやつか?」

美琴「あ、うん……それでね……あの……当麻に聞きたいことがあるんだけど」

上条「俺に?」

美琴「当麻って……私のことどう思ってるの?」

上条「え?」

美琴「だって、『ふり』でも周りの人がみたら勘違いしちゃうし……」

美琴「さっきだってそれで、当麻の迷惑になっちゃった」

美琴「それに……『ふり』だって解ってても……あーいうことしちゃうし……」

上条「……」

美琴「当麻の気持ち聞きたい……」

上条「……なあ美琴、ちょっとしたつくり話を聞かないか?」

美琴「えっ?それがどうし――」

上条「いいからさ」

美琴「う、うん……」

上条「ある所に一人の、勇気の出せない臆病な少年がいました……」


 少年は常に不幸に見舞われ、嘆いていましたが、ある日ある幸運な出来事がありました。
それは一人の少女に出会えたことです。

 最初のうちは、会うたびに揉め合い、時には喧嘩もしたりしました。しかし、少年は少女と時を過ごし、
苦楽を乗り越えていくうちに、少女の優しさや強さに気づき、少女に惹かれ始めました。

 しかし、少年には少女が自分をどのように想っているのか解りませんでした。
もし、この気持を伝えたら嫌われてしまうかもしれない。もし、嫌われたら今の関係が壊れてしまうかもしれない。
そう思うと、どうしても少女に想いを伝える勇気が出ませんでした。
例え他のどんなことにも、勇気を出して踏み込める少年が、その少女の関係だけには踏み出すことは出来ませんでした。

 しかし、どうしても想いを抑えられなくなった少年はある一策を講じます。
それは少女の優しさを利用した、最低の策でしたが、少年はどうしても少女の気持ちを知りたかったのです。

 そして少年は、一つの嘘を付き理由をでっちあげ、少女にこう言いました……
 
 『俺の彼女になってくれ!!』
 『何も言わずに、一日だけ彼女のふりをしてくれ!』
 
 そしてその少女は、優しさ故、その少年の嘘に付き合うことになるのでした。

美琴「それで……その少年はどうしたかったのよ……?」

上条「少年は恋人のふりをすることで、少女が自分をどう想ってるかを知ろうとしました」

上条「もし、自分の気持ちが届かないようなら、これを機会にすっぱりと諦めよう、と」

上条「もし、駄目でもどうせふりだから以前の関係に戻れるだろう、と」

上条「だから少年は、少女を本当の恋人のように想い、行動しました」

上条「少年が少女にした行動も、少女に言った言葉も、少女に伝えた気持ちも、全て本心でした」

美琴「ふうん……じゃあ少年は決して『ふり』だからって理由でああいうことしたんじゃないのね……」

上条「ああ……」

上条「でも、少年は気づいたのです」

美琴「何に……?」

上条「そんなかりそめの関係で、少女の気持ちを知れるはずがない、と」

上条「勇気も出さずに、全てを知ろうとするなど、幻想なんだ、と」

上条「だから今、少年は全ての気持ちを少女に打ち明けようとしています……」

上条「好きだから……自分と付き合って欲しい……と」

上条「おしまい」

美琴「へえ……意外と上手に出来てる……じゃない……」

美琴「こんなロマンチストだったなんて……意外だわ……」

美琴「でも、その話は間違ってるところがあるわね……」

上条「え?」

美琴「その少女は……決して優しさだけで少年に付き合ってないわ……」

上条「それってどういう……」

美琴「少年は、ほんとこういう所には鈍感よね……」

美琴「好きでもない人と、恋人のふりなんてするわけないじゃない!」

美琴「好きでもない人と、キスしたいと思うわけないじゃない!」

美琴「好きでもない人にどう想われてるかって、不安になるわけないじゃない!」

美琴「好きでもない人に告白されて……嬉しくて、涙が出るわけ……ないじゃない……」

美琴「うぅ……ほんと当麻って……鈍感なんだから……ぐすっ」

上条「そうか……そうみたいだな……」

上条「そうじゃなかったら、こんなに回り道する必要なんてなかったのにな」

美琴「ううん……当麻だけじゃない……私も素直になれなかったから……」

上条「じゃあお互い様ってところか」

美琴「でも、私はその……時々素直になってたんだから、当麻が悪いわね」

上条「ちぇ、なんだよそれ」

美琴「ふふふ……」

上条「ははは……」

上条「なあ美琴、改めてちゃんと言うよ」

上条「好きだ……俺と付き合ってくれ……」

美琴「うん……私も当麻が好き……」

美琴「あ、でもでもその……」

上条「ん?」

美琴「その、私こんな性格だから……やっぱり素直になれないこともあるけど……」

上条「ふむ、それは困りましたな」

美琴「そ、そう言われても……」

上条「じゃあ、上条さんが素直になれるとっておきのおまじないをしてあげよう」

美琴「おまじないって……なによそれ?」

上条「こーれ」

美琴「んんっ!?」

ちゅ……

美琴(嘘……当麻の唇が……キスしてる……?)

上条「ん……」

美琴「ん……ぅ……っ、はぁ」

美琴「い、いきなり何するのよ……!」

上条「いやぁ、別にいきなりじゃないぞ。俺はあの店でキスする時にしようかなーって思ってたくらいだしな」

美琴「なっ……」

美琴「もう……ばか……」

申し訳ないですが今日はこれで一旦終了です
一応この後のネタも考えてあるので、明日あたり残ってれば書けたらと思います

上条「頼む!御坂!俺の子を産んでくれ!!」

御坂「へ?えっ!?あ、あああああんた一体何い、言ってんのよ!!///」

上条「実は最近知ったんだけど、俺の不幸体質は治せるらしい」
「その昔俺の父さんも不幸体質だったんだ。」
「だけど母さんと結婚して、ある日を境に幸福になったらしい」

御坂「……まさか?」

上条「そう、俺が生まれたからだ。」
「俺に不幸体質を受け継がせることで父さんは幸福になったんだ」
「だから俺も幸福になりたい。俺の子を産んでくれるな?御坂」

御坂「」

お、残ってるね、ほしゆ

上条「頼む!御坂!俺に思いきり電撃を浴びせてくれ!」
美琴「……なんでよ…」
上条「はぁはぁ…お前の電撃でイきてえんだ」
mkt「」
上条「ヤベえw考えただけで溜まるんww」

>>161の続き

上条「さて、あれから数日が経った訳ですが」

美琴「えへへ、と~まっ!」ギュッ

上条「美琴さん、さすがにくっつき過ぎじゃあないでせうか?」

上条「そして、腕組みしながらは歩きづらいし、周りの目があれなんですが」

美琴「え~、いいじゃない。ようやくちゃんとした恋人同士になったんだもん」

美琴「こうやって当麻は私の彼氏だってこと、アピールしないとねっ!」

上条「やれやれ、いきなり素直になりすぎだぜ」

美琴「だって、もう意地張る必要ないもの。これからは彼女としてい~っぱい甘えさせてね」

上条「はいはい、了解しましたよお姫様っと」

初春「あ、あれって……」

佐天「御坂さんと……上条さん?」

初春「なんかすっごい楽しそうですね」

佐天「うん。腕組みながら歩いちゃってるし、どう見たってカップルみたいだよね」

初春「そうですねー」

佐天「よし、声かけてからかってみようか!」

初春「ええっ!?」

佐天「ちょっと、御坂さんがどういう反応するか見てみたくない?」

初春「まあ、それは確かに……」

佐天「はい、きまり!おーい御坂さーん、上条さーん」

初春「あ、ちょ、佐天さーん」

美琴「あれ、初春さんに、佐天さん?」

初春「あ、こんにちわ御坂さん、上条さん」

佐天「こんなところで会うなんて偶然ですねー」

上条「そうだな」

佐天「と・こ・ろ・で、お二人は腕なんか組んじゃってデートですかぁ~?」

美琴「うん、そうなの!」

佐天「へ?」

美琴「今日って、私たちが恋人同士になってからの、初めてのデートなの」

上条「おいおい、あんまりそういう事言うなよ。恥ずかしいじゃないか」

美琴「いーじゃない。私たちの事、周りにちゃ~んと知ってもらいたいもん」

佐天(ねえ……初春)ヒソヒソ

初春(は、はい……どうしたんですか、佐天さん?)ヒソヒソ

佐天(この人……誰?)

初春(誰って……どう見ても御坂さんでしょう?)

佐天(いや、だっておかしいじゃん!滅茶苦茶素直になってるよ!?)

佐天(いつもの御坂さんなら、上条さんのことでからかうと……)

『ア、アイツなんか別になんでもないしっ!』『アイツのことなんか何とも思ってないわよ!』

佐天(……とか言ってムキになっちゃうのにさ)

美琴「それでね~。その時さ当麻が――」

佐天(なんか惚気話が始まってるしさ……)

佐天(つーか御坂さん、私らの事完全に見えてないよね……)

初春(そ、そうですね……)

美琴「っと、あんまり話してると時間が勿体無いわね」

美琴「それじゃあね、初春さん、佐天さん」

佐天「あ、はい……」

初春「それでは……」

佐天「……驚いたぁ」

初春「そうですね……」

佐天「御坂さんがあんなに変わっちゃうなんて」

初春「やっぱり、恋愛すると人って変わるものなんでしょうか」

佐天「だとしても御坂さんはやたら極端ねー。あんなに素直になって丸くなるなんて」

初春「よっぽど、上条さんのことが好きだったんですね」

佐天「あぁ~……なんか虚しくなっちゃった……」

初春「あはは」

佐天「もう私達も付き合っちゃう?」

初春「」

上条「お、ここだな」

美琴「へぇ、ここが新しくできた水族館なんだ」

上条「ああ、オープン記念で色々サービスもあるらしいしな」

美琴「私、水族館ってほとんど行ったことないから、楽しみ!」

上条「お、そうか。じゃあ丁度いいな。色々と見てまわろうぜ」

美琴「うん!」

美琴「うわぁ……綺麗」

上条「すっげーなー」

美琴「ね、ね、当麻!早く観てまわろうよ!」

上条「落ち着きなって、魚は逃げないんだからさ」

美琴「でもでも、折角なんだから全部見て回りたいもん。ほら早く!」

上条「っと、そんなに急いで先にいくなよー」

美琴「ぼやぼやしてると置いてっちゃうわよー」

上条「あんなにはしゃいじゃって、まあ」

美琴「うわぁ、すっごい可愛い~」

サーッ……

美琴「あれ……?」

美琴「あ、あっちのを観てみよ……」

サーッ……

美琴「あ……」

美琴「……そっか」

美琴「私が出してる電磁波のせいで……」

美琴「うぅ……」

美琴「これじゃあ、当麻と一緒に観れないじゃない……」

美琴「ぐすっ……うぅ……」

上条「っと、やっと追いついた……って美琴どうしたんだよ!?」

美琴「あ、とうまぁ……ひっく……」

上条「なんで泣いてるんだ?なにかあったのか?」

美琴「違うのぉ……私のせいで……私がいるから……」

美琴「ふぇぇぇん……うわぁぁぁぁん……!」

上条「ちょ、美琴さん。何があったのか知りませんがそんなに泣かれると……」

美琴「ぐす……ぐす……ひっく……」

上条「何があったのかは解らないけど、俺の胸ならいつでも貸してやるから」

美琴「うん……ごめんね……とうまぁ……」

上条「落ち着いたか?」

美琴「うん……」

上条「で、どうしたんだよ?いきなり泣き出して?」

美琴「あのね……私が常に出してる電磁波のせいで、近づくと魚が逃げちゃうの……」

美琴「だから私と一緒にいたら、当麻と一緒に観れないの……ぐす……私のせいで……」

上条「ああ、また泣き出して……俺はそんなのこと気にしないから泣くなって」

美琴「でも……」

なでなで……

美琴「あ……」

上条「俺はさ、美琴と一緒にいれるだけで十分楽しいさ」

上条「それにさ、遠くからなら別に問題ないんだろ?それならそれでいいじゃないか」

美琴「そうかな……」

上条「ああ、それにさ、俺が一番観たいのは美琴の笑顔なんだから。もう泣き止んでくれよ」

美琴「うん……わかった」

美琴「ねえ当麻……」

上条「ん?」

美琴「もっと、あたまなでなでして……」

上条「はいはい、解りましたお姫様」

なでなで……

美琴「えへへ……」

美琴「こうされるとすっごい安心できちゃう……」

上条「そうそう、そうやって笑ってるのが一番だぜ」

美琴「うん!」

上条「ふ~、なんだかんだで、結構面白かったな」

美琴「うん、また行きたいな」

上条「さて、そろそろ飯時だけど、どうする?」

美琴「あ、あのっ!」

上条「ん?」

美琴「えっと……その……お、お弁当……」

上条「お、もしかして弁当作ってきてくれたのか?」

美琴「う、うん。あんまり上手く出来てるか解らないけど……」

上条「いや~、美琴の手作り弁当か。楽しみだなぁ」

美琴「えっと……そんなに期待しないでね」

上条「とりあえず食う場所探すか」

美琴「あ、それじゃあこの先に公園あるから、そこのベンチで食べましょ」

上条「オッケー」

上条「さ~って、それじゃあ食べようぜ」

美琴「うん、えっと、これ……なんだけど」

上条「おお~」

美琴「ど、どうかな?」

上条「いやはや、いろんなおかずがあって、見た目も綺麗で美味そうだ」

美琴「ほ、ほんと!?」

上条「ああ、早速一口いいか?」

美琴「うん!食べて食べて」

上条「じゃあ、この玉子焼きから……」

上条「あむ……もぐもぐ……」

美琴(どきどき……どうかな……気に入ってくれるかな……)

なんかこの上条がエツァリにしか
見えなくなってきた(´・ω・`)

上条「お、すっごい美味い!」

美琴「ほんと?よかったぁ……」

上条「ああ、マジで美味いよ。美琴って料理上手だったんだな」

美琴「えへへ、いつか当麻に食べて貰おうっていっぱい練習したもの」

上条「そっか、ありがとな」

なでなで……

美琴「ふわぁ……とうまぁ……」

美琴「ね、ね、私も食べたいな当麻」

上条「おう」

美琴「私も玉子焼き食べたい」

上条「……これは上条さんが食べさせるんでせうか?」

美琴「もう、当たり前じゃない。ほら早く、あーんってして」

上条「はいはい、ほら、あ~ん」

美琴「あ~ん」

エツァリ「ガタッ」

上条「どうだ、美味いか?……っても作ったのは美琴だから変な質問か」

美琴「えへへ、でも当麻に食べさせてもらえるだけですっごい嬉しいし、美味しいよ」

上条「ははは、なんかそんな事言われるとこそばゆいな」

美琴「じゃあ、今度は私がしてあげるね。何食べたい?」

上条「えーっと、それじゃあそこの一口カツで」

美琴「うん。はい、あ~ん」

上条「……改めて恥ずかしさがこみ上げてきた」

美琴「何言ってるの。ほら、あ~んして」

上条「はいはい、あ~ん」

美琴「じゃあ、次はまた当麻が食べさせて」

上条「こりゃ食い終わるのに時間がかかりそうだな」

風呂はいってきます

>>225
そげぶ

上条「ふい~、ごちそうさま」

美琴「お粗末様でした」

上条「それにしても美琴かこんなに料理が上手いなんてなぁ」

美琴「もう、おだてても何も無いわよ?」

上条「いやいや、マジだって。上条さんこれなら毎日食いたいですよ」

美琴「え、ほんと?」

上条「俺も自炊するけど、やっぱ適当だからなぁ」

美琴「えっと……それじゃあ……」

上条「ん?」

美琴「今日は、その……晩ご飯も作ってあげようか?」

上条「え、マジで?いいのか?」

美琴「う、うん。私は全然……」

上条「でもたしかそっちの寮って厳しくなかったか?門限とか」

美琴「それは、ぎりぎり大丈夫だと思うし……だめ……かなぁ……?」

インデックス「wktk」

>>241 プレゼント

上条「そんな風に言われると断れないに決まってるじゃないですか」

美琴「じゃあ、いいの?」

上条「まあ、晩飯も作ってもらえるし、少しでも美琴と一緒にいたいしな」

美琴「うん、私も……」

美琴「えっと、それじゃあこれから買い物に行こうよ」

上条「晩飯の材料買いにか?」

美琴「うん」

上条「よーし、それじゃあ行きますか」

上条「んで、何にするんだ?」

美琴「うーん、当麻は何が食べたい?」

上条「美琴に任せるよ」

美琴「それって一番困る回答なんだけど」

上条「まあ、美琴の料理の腕は十分解ったからな、信頼してるってことだよ」

美琴「もう、調子のいいこといっちゃって~」

美琴「それじゃあ……まず適当に見て回りましょ。それから決めるわ」

上条「はいよ」

梓「え? 一人アソビ?」

梓(って何だろう……あ! まさか……)

梓(オ、オオオッ、ナ……アレだよアレ)

梓(自分を慰めるアレ……だよね)

唯「一人遊びだよ? しないの? 夜とか」

梓「す、するわけないじゃないですかっ!!」

※前スレ

上条「お、重い……」

美琴「つい買い込み過ぎちゃった……」

上条「それはいいけどさ、こんなにあったら晩飯だけじゃ使い切れないなぁ」

美琴「でも、当麻だって少しは料理できるんでしょ?」

上条「うーん、昼飯の時にもいったけど、意外と適当だからなぁ。使わない食材とかもありそうだ」

美琴「あ、じゃあさ……えっと……」

上条「ん?」

美琴「またいつでも私が、その……作りにいってあげるから」

上条「え、さすがにそこまでしてもらうのは悪い気が……」

美琴「いーの、私がしてあげたいんだから」

上条「う~ん……じゃあ時々は美琴にお願いしようかな」

美琴「うん!私、精一杯頑張るからね!」

上条「はい着きましたよ。ここが上条さんの家です」

ガチャ

美琴「お、おじゃましまーす……」

上条「まあ、散らかってるかもしれないけどさ」

美琴「うーん、そんなことないわよ。意外と綺麗にしてるじゃない」

上条「まあ、そんなに物がないしな」

美琴「あ、それじゃあ私、早速作り始めちゃうね。台所借りていい?」

上条「おういいぞ。有るもんは適当に使っちゃってくれてオッケーだ」

美琴「うん、わかった」

上条「俺も何か手伝おうか?」

美琴「だーめ!私が作ったのを食べて欲しいんだから、当麻は大人しく待っててね」

上条「へいへい」

美琴「ねぇ、とうま~。エプロンってないの?」

上条「ん~?見つからないか?」

美琴「うーん……見つからないわね。まあいいか、制服汚さないように気をつければ」

美琴「~~♪~~♪」

美琴「っと、次はこうして……」

上条「へえ、中々料理する姿も様になってるじゃないか」

美琴「そう?」

上条「ああ、こりゃ楽しみになってきたぞ」

美琴「ふふふ、とびっきり美味しいの作っちゃうからね」

美琴「じゃーん!」

上条「おおー、これまた美味そうだ」

美琴「さ、食べて食べて」

上条「んじゃ、いただきます」

美琴「はい、召し上がれ」

上条「あむ……うん、やっぱり美味いな」

美琴「えへへ~、でしょでしょ」

上条「ほんと美味いよ、こりゃあ何かお返ししなきゃいけないか」

美琴「そ、そんなのいいって!私がしたくてしたんだし」

上条「まあ、そういうなよ。なんかお礼させてくれよ」

美琴「じゃ、じゃあ……」

美琴「上手くできたご褒美に……あたまなでなでして……」

上条「そんなのでいいのか?」

美琴「うん……」

なでなで……

美琴「あ……ふにゅ……えへへ……」

上条「そんな幸せそうな顔しちゃって、そんなに気に入ったのか?」

美琴「うん……だってこれってすごい幸せな気持ちになれるもん……」

上条「そっか。まあ俺もそんな幸せそうな美琴の顔が見れるのは嬉しいよ」

……
…………
………………

上条「もう結構な時間だけど、大丈夫か?」

美琴「あ、そうね……そろそろ帰らないとまずいかな」

上条「送っていこうか?」

美琴「大丈夫よ」

上条「うーん、そっか。まあレベル5だしな。その辺は安心か」

美琴「でもでも最後に一つだけお願い」

上条「ん、なんだ?」

ぎゅ……!

上条「うおっ……美琴さん、いきなり抱きついてこられるとこっちも困るのですが」

美琴「いいじゃない……」

上条「……美琴さんまだでせうか?」

美琴「まーだ……」

美琴「この幸せな気持ちをいっぱい充電するの……」

上条「やれやれ、明日また会えるだろ?」

美琴「そうだけど……」

上条「それに、俺の家にだっていつ来てくれても構わないしさ」

美琴「うん、わかった……」

美琴「ん……充電終わり」

美琴「じゃあ、また明日ね当麻」

上条「ああ、またな」

上条&美琴「おやすみ」

と、今日はここまでにします。一応ネタはまだあるので明日も残っていたら投下します
一応キリいい所で終わらしたので、もう十分ならば落としてもらって構いません

>>264の続き

~翌朝~

ぴんぽーん!

上条「ふあぁ~……こんな朝っぱらからどちら様ですかぁ~?」

ぴんぽーん!ぴんぽーん!

上条「はいはい、そんなに焦らなくてもいま出ますよ、っと」

がちゃ

美琴「おはよっ当麻!」

上条「み、美琴!?どうしたんだよこんな朝っぱらから」

美琴「いつ来てもいい、って言ってくれたし、来ちゃった」

上条「いや、それにしてもこんな朝に……何しに来たんだ?」

美琴「決まってるじゃない、朝ごはん作りに来たのよ」

上条「え、マジ?」

美琴「そんなことで嘘ついてもしかたないでしょ」

上条「まあ、そうだけど」

美琴「ってわけで台所借りるわね」

上条「ああ、いいけど」

上条「つーか、えらい荷物が多いですね美琴さん」

美琴「ああ、料理するときとかに便利な物色々持ってきちゃった」

上条「わざわざ、朝飯作るためだけにそんなもの持ってきちゃ、持って帰るの面倒だろ」

美琴「当たり前じゃない。だからここに置いていくわね」

上条「はい?」

美琴「これからも使うんだから、ここに置いていくって言ったのよ」

上条「あー……まあいいけどさ」

美琴「ちゃーんと今日はエプロンも持ってきたんだから!」

美琴「どう?可愛いでしょ?」

上条「エプロンまでゲコ太なのか……」

美琴「い、いいでしょ!好きなんだから!」

美琴「で、どうなの……?」

上条「ん、なにが?」

美琴「だから、可愛いでしょ?」

上条「あ……そうだな、うん」

美琴「えへへ……それじゃあ、ぱぱっと作っちゃうわね」

上条「ああ、頼むよ」

美琴「あ、そういえば苦手な食べ物ってある?」

上条「いや、特に無いな。好きに作ってくれ」

美琴「りょ~かい」

上条「俺は手伝わなくていいのか?」

美琴「いいからいいから」

美琴「当麻~、できたよ~」

上条「おう」

美琴「ご飯よそってあげようか?」

上条「さんきゅ。んじゃ多めで」

美琴「これくらい?」

上条「ん」

美琴「それじゃ食べよっか」

上条「おう、いただきます」

美琴「いただきまーす」

上条「ん、やっぱり美味い」

美琴「えへへ、ありがと」

美琴「これとか、味付けどうかな?」

上条「んー、問題ないぞ。俺的にはもうちょい薄目でもいいかな?」

美琴「ふむふむ、なるほど」

上条「あ、醤油欲しいな」

美琴「私が取ってきてあげる」

上条「場所わかるのか?」

美琴「料理するときに、大抵覚えたわよ」

上条「ははは、こりゃ料理関係は家主より詳しくなってそうだな」

美琴「ふふん!これからも頼りにしなさい」

上条「ふう、ごちそうさま」

美琴「お粗末様でした」

上条「あ、片付けは俺がするよ」

美琴「え、でも……」

上条「いやいや、さすがにこれくらいしないと、上条さんの男がすたるってもんですよ」

美琴「あはは、それじゃあお願いしようかな」

上条「おう、ゆっくりしといてくれ」

上条「ふ~んふん♪」

美琴「……」

上条「ふんふ~ん♪」

美琴「ねぇとうま~」

上条「ん~?」

美琴「私のこと好き~?」

上条「おいおい、いきなりどうしたんだよ?」

美琴「好きかって聞いてるの~」

上条「好きに決まってるだろ」

美琴「えへへ、私も大好き~♪」

上条「いきなりそんなこと聞いてどうしたんだよ?」

美琴「別に~。聞きたかっただけ~」

上条「よし、んじゃそろそろ学校行くか」

美琴「あ、待って待って」

上条「ん?」

美琴「はいこれ」

上条「ん、なんだこれ?」

美琴「何って、お弁当に決まってるでしょ」

上条「おおっ、マジか」

美琴「朝の残り物詰めただけだけどね」

上条「いやいや、それでも十分だよ。てか弁当なんてそんなものだろ」

美琴「ちゃんと残さず食べてね」

上条「はいはい」

上条「あ、そうだ」

美琴「ん?」

上条「お礼と言っちゃなんだけど、これやるよ」

美琴「これ……鍵?」

上条「俺の家の予備の鍵。これでいつでも俺の家に来れるだろ」

美琴「え、いいのっ!?」

上条「ああ、もちろん」

美琴「うわぁ……すっごい嬉しい!ありがとう」

上条「んじゃ、遅刻しないうちに行くか」

美琴「あ、待って……」

上条「ん?」

美琴「最後に……」

ぎゅ……

美琴「……」

上条「えーっとこれは……また充電ですか?」

美琴「うん……」

美琴「あと……頭なでなでもして……」

上条「はいはい、わがままなお姫様」

なでなで……

美琴「はぅ……ふぁ……」

美琴「ん……充電終わり」

上条「それじゃあ今日はもういいのかな?」

美琴「ん~ん……きっとすぐ切れちゃうから……」

上条「そっか。じゃあ切れちゃったら、また充電しないとな」

美琴「うん……だからまたお願いね」

上条「了解しましたよっと」

美琴「それじゃあ、学校行こっか」

上条「ああ、そうだな。このままじゃ遅刻しちゃうぜ」

~昼~

青ピ「ふ~、やっと昼飯やな」

土御門「ところでカミやんがさっきから、ニヤニヤしてて気持ち悪いんだぜい」

上条「え、マジ?俺顔に出ちゃってた?」

青ピ「なんやええことでもあったんか?」

上条「いやさ、美琴が弁当作ってくれてさ。それが結構楽しみだったんだよ」

青ピ&土御門「……」

上条「ん、どうしたんだよ?」

青ピ「カミやん……今日という今日は許さへんで!!」

上条「ちょっ!?何殺気出してこっちに迫ってきてるんですか!?」

土御門「まあ、俺は舞夏がいりゃ十分だからどうでもいいにゃー」

美琴「えへへ……」

黒子「お姉さま……?さっきからニヤニヤしててすこし気味が悪いですわよ?」

美琴「ああ、顔に出ちゃってた?ごめんね」

黒子「何かいいことでもあったのですか?」

美琴「今頃、当麻は私の作ったお弁当を食べてくれてる頃かな~って思って」

黒子「そ、それはどういうことなのでしょうか……?」

黒子「そもそも、最近のお姉さまは休日にはやけに楽しそうに出かけたりしますし、今日も私が起きた頃には既にお出かけになっておられましたね」

黒子「まさかとは思いますが、それもその殿方が関係してるなんてことは御座いませんよね」

美琴「あれ、黒子には言ってなかったっけ?」

黒子「何がですか?」

美琴「私、当麻と付き合ってるだもん」

黒子「…………」

美琴「黒子?おーい黒子ー?」

上条「ふう~、今日はえらい目にあったぜ」

上条「あいつらから弁当を死守しながら、食うのは大変だったな。まあ美味かったからいいけど」

ガチャ

上条「ただいま~、っていっても誰もいな――」

美琴「あ、おかえり~」

上条「あれ美琴?」

美琴「えへへ、早速、鍵使わせてもらっちゃった」

上条「そーいや、渡したっけ」

美琴「それじゃあ早速」

上条「ん?」

ぎゅ……

美琴「じゅ~で~ん♪」

じゅーでん の人ではなさそうなんだが……

上条「ははは、もう無くなっちまったのか?」

美琴「しょうが無いじゃない……当麻と離れちゃうとすごい勢いで減っちゃうもん」

上条「そっか。じゃあ仕方ないな」

美琴「うんうん。仕方ないのよ」

美琴「ん~……すっごい幸せな気分……」

上条「美琴さん、充電するのもいいんですが」

美琴「な~に?」

上条「とりあえず部屋に上がろうぜ」

美琴「あ、は~い」

上条「美琴さん」

美琴「な~に?」

上条「そろそろ離れてくれませんでしょうか?」

美琴「や~だ」

上条「やれやれ……あ、そういや弁当美味かったよ」

美琴「ほんと?よかったぁ」

上条「弁当箱どうすりゃいい?」

美琴「出しといてくれれば、洗っておくわよ」

上条「ん、わかった。あとで出しとくな」

美琴「そういえば当麻って、甘いものって大丈夫?」

上条「ん、いきなりどうしたんだ?」

美琴「ほら、もうすぐバレンタインじゃない」

上条「ああ~そっか」

美琴「甘いの苦手だったりするなら、チョコじゃなくて別のもの贈るけど」

上条「いや、大丈夫だよ」

美琴「そっか、じゃあ特製の手作りチョコプレゼントしちゃうからね」

上条「おう、楽しみにしてるよ」

美琴「あ、あと……」

上条「ん?」

美琴「他の女の子から貰うのは……まあいいけど、本気になっちゃだめだからね?」

上条「大丈夫だって」

美琴「ほんとかなぁ……?はぁ、当麻ってモテてるの自覚ないから……」

風呂はいってきます

>>342
違います。ネタが被ったのか……
パクったみたいで申し訳ないな

美琴「ふぁぁぁ~……はぅ……」

上条「ん、眠いのか?」

美琴「うん、今日ちょっと早起きしたしね……」

上条「そっか。んじゃきょうはもう帰るか?」

美琴「ん~ん……ここでねる~……」

上条「って、それはさすがにどうかと思うのですが!」

上条「おまけに上条さんは、そちらの門限の時間とかさっぱりですよ!?」

美琴「おやふみ~~……」

上条「お~い、美琴さ~ん。そっちはベッドですよ~?」

美琴「すぅ……すぅ……」

上条「え、マジで寝ちゃったの?」

美琴「す~……す~……」

上条「おーい、美琴さん~、起きてください」

美琴「や~だぁ……ここで寝るのぉ……すぅすぅ……」

上条「制服が皺になっちゃうぞ~」

美琴「ふみゅ……それくらい……別にいいもん……」

上条「おーい……」

美琴「すぅ……むにゅ……」

上条「こりゃ駄目だ」

上条「…………」

上条「晩飯の材料でも買いに行ってくるか……」

今日はここまで。明日も残ってたら続きを投下します
また、見たいシチュなど希望も書いてくれると、ネタにできてありがたいです

>>361の続き

……
…………
………………

美琴「んん……ふわぁ……」

上条「お、起きたか?」

美琴「はれ……ここって……?」

上条「眠いって言って寝ちゃったんだよ。覚えてるか?」

美琴「ああ~、そういえば……」

上条「もう、結構遅い時間だぞ?門限とか大丈夫か?」

美琴「あ……もうこんな時間なんだ……これはまずいかなぁ」

上条「どうすんだ?黒子呼んで、テレポートで迎えに来てもらうのか?」

美琴「ん~……いいや。今日は当麻の家に泊まる~」

上条「はい?」

美琴「だからぁ、当麻の家に泊まるねって」

上条「いやいやいや」

美琴「別に何か問題有るわけじゃないでしょ?」

上条「有りまくりだと思いますが」

美琴「はい、けって~い」

上条「別に帰れない時間じゃないんだろ?」

美琴「でも、面倒だもん」

上条「黒子に迎えに来てもらえばいいじゃないか」

美琴「やだ。黒子に頼んだりしたらうるさいもん」

美琴「ずっとグチグチなんか言われそうだし」

上条「まー……それはありそうだが」

上条「寮への連絡とかどうするんだよ?」

美琴「なんとかなるわよ」

上条「どうしても帰る気はないのでしょうか?」

美琴「な~い。まったくな~い」

上条「はぁ……しゃーねーな……」

美琴「お泊りお泊り~」

上条「とりあえず、晩飯にするか?」

美琴「あ、うん。そうね。じゃあ早速作っちゃおうか」

上条「今日は俺も一緒でいいか?」

美琴「え、私一人でいいけど」

上条「いや、俺もちょっと料理を上手くなってみようかな、と」

美琴「ふ~ん、じゃあこの美琴先生が教えてあげるわ」

上条「お願いしやす」

美琴「それで、ここをこうして……」

上条「なるほど、さすが美琴さん」

美琴「ふふふ、当麻も十分できてるわよ」

上条「そっかな~。自分だと解らないもんだな」

美琴「あ、ねえねえ。これの味付けどうかな?」

上条「ん……うん、いいんじゃないか?」

美琴「そっか。あ、当麻それもう出来てるわよ」

上条「おっと……美琴、皿出してくれー」

美琴「はいはい、これでいい?」

上条「オッケー」

美琴「当麻~、もうお米残り少ないよ?」

上条「マジか。さっき買い物行ったとき買えば良かったなぁ」

美琴「あはは、あと調味料も幾つか買い足したほうがいいかも」

上条「他になんか買っといたほうがいいのってあるか?」

美琴「うーん、一応それで大丈夫かな」

上条「そっか。今度買いに行くか」

美琴「うん」

上条「っと、これで出来上がりか?」

美琴「だね。それじゃあご飯にしよ」

上条「いただきます」

美琴「いただきま~す」

上条「ん……美味いな。っていうか毎回言ってるな俺」

美琴「ふふふ、でも褒められるとやっぱり嬉しい」

美琴「それに当麻が作ったのだって美味しいよ」

上条「そう言ってくれるのはありがたいですが、結構手伝ってもらってたからなぁ」

美琴「当麻だって十分出来てたし、良かったらまた教えるわよ?」

上条「ん~……正直美琴の作ってたくれた料理が美味いし、俺はこのままでいいなぁ」

美琴「え~、嬉しいけど、私だって当麻の作った料理をもっと食べたい~」

上条「むう、そうきますか」

美琴「だから、しばらくは一緒に料理作りましょ」

上条「まあいいか。二人で作るのは結構楽しかったしな」

美琴「うんうん、私も」

上条&美琴「ごちそうさま」

上条「さて、片付けるか」

美琴「あ、片付け私がやるからさ、当麻はお風呂沸かしてよ」

上条「おう……って、風呂入るのですか?」

美琴「当たり前じゃない。当麻は入らないの?」

上条「いやいや入るけどさ、着替えとかどーすんだよ?」

美琴「てきとーになんか借りるわね」

上条「うーん、それでいいのだろうか……」

美琴「いーの、お風呂は入れないほうが嫌だもん」

上条「風呂沸いたけど、どうする?先に入るか?」

美琴「んー、どっちでもー」

上条「なんなら、一緒に入るか?」

美琴「い、一緒って!?な、何言ってるのよっ!」

美琴「べ、別に嫌じゃないけどさ……む、むしろ嬉しいっていうか……」

美琴「でも、まだそういうのは早いと思うし……ほら、私まだ中学生だし……ぁぅ……」

上条「ははは、冗談だって。顔真っ赤にしちゃってさ。可愛いな美琴は」

なでなで……

美琴「何よ……頭なでなでしても、誤魔化されないんだから……ばか……」

上条「ま、それじゃあ俺が先に入ってくるな」

美琴「さっさと入って行きなさいよ、ばーか!」

自分も風呂とか

上条「ふう、あがったぞー」

美琴「ちょっとー当麻。このゲーム難しいよー」

上条「暇だったのは解かるけどさ、もう終わらせて風呂入っちまいなよ」

美琴「む~、仕方がない」

上条「風呂場にあるのは勝手に使っていいからな」

美琴「うん、ありがとう」

上条「着るものも適当に持ってってくれ」

美琴「はーい」

美琴「あ、そのゲームやってる最中なんだから、勝手に進めたらやだよ?」

上条「はいはい、解ったから早く入りないさって」

美琴「は~い」

いちゃレーのネタ使いすぎじゃない?

美琴「は~、いいお湯だった~」

美琴「ねぇ当麻、もうちょっとお風呂用品揃えないの?」

上条「ん、例えば?」

美琴「ボディソープとか」

上条「あー、石鹸で十分だと思ってたから」

美琴「じゃあ、今度買いに行かないとね」

上条「え、なんで?俺は無くてもいいんですが」

美琴「無いと私が困るじゃない」

上条「……まあいいけどさあ」

上条さん疲れてきた?

>>448
呆れてる。わかりづらくてごめん

美琴「で、どう?」

上条「どうって?」

美琴「だからぁ、お風呂上がりの私を見てなにか、感想はないの?」

上条「あーうん、その、可愛いな」

美琴「え~、それだけ?しかも、結構投げやり気味~」

上条「んなこと言われたって、突然振られても困ります」

美琴「仕方ない、許してあげますか」

美琴「それじゃ、ゲームの続き続きっと」

美琴「当麻も一緒にやろうよ」

上条「はいはい」

……
…………
………………

美琴「ふわぁ……はぅ……」

上条「ん、もう眠いのか?」

美琴「ん~、さっき少し寝ちゃったのになぁ……」

上条「朝早かったんだってな」

美琴「うん、ここ最近少し寝不足で……」

美琴「料理の練習とか、黒子が寝てるときとかにやらないと何言われるか解らないからね」

上条「なんだか申し訳ないな」

美琴「いーの!私が好きでやってるんだから」

上条「そんじゃあ、さっさと寝るか」

美琴「ん~、そうね。そうしましょ……」

上条「んじゃ、美琴はベッド使いなよ」

美琴「あれ、当麻は?」

上条「床にでも適当に寝るから」

美琴「で、でもさ、今の季節じゃ、その……風邪引かない……?」

上条「毛布適当にかぶってりゃ大丈夫だろ」

美琴「でもやっぱり……その……」

上条「……もしかして俺と一緒に寝たいのか?」

美琴「……うん」

上条「マジですか」

美琴「あっ、でも……その……変なこととかしちゃダメだからね!」

上条「ふーん……変なことって?」

美琴「そ、それは……その……言わなくても解るでしょ……」

上条「いやぁ、どうやら上条さんは鈍感みたいなのでさっぱり解らないのです」

美琴「だから……えっと……え、えっちなこと……とか」

美琴「ほ、ほらっ、私たちまだ学生なんだしさ!そ、そういうことをするのはまだ早いなーって……」

上条「そういうことって?」

美琴「だ、だから……あぅ……わ、解ってるくせにっ!ばか!」

上条「っと、すまんすまん。ちょっと意地悪だったな」

美琴「もう当麻なんて知らない!」

俺の知ってる学生時代と違う・・・

上条「ああ、ごめんごめん。機嫌直してくれよ」

美琴「やだ」

上条「一緒に寝てあげるから」

美琴「寝るまで、ぎゅーってしてていい?」

上条「いいからいいから」

美琴「頭なでなでしてくれる?」

上条「してあげるしてあげる」

美琴「それじゃあ許してあげる」

上条「ありがとーございます」

     __,,  从爻ミミ
  ,,-''''"|  /゙、 ミミメミ彡|l                     ,,-──ヽ、

-''"彡ミ/ ̄''/l .ノ ヽミミミ彡|                   /二‐,'''ヽミミ刈゙ヽ、
彡ミミ/''‐-' |ヽ、  ヽミ  ミl                   L|ヽ/_ /"''‐、ミミ爻リヽ、 ,,,,,,
彡ミ|-、 /|-'.ミ/   〉ミ  |l                    >ヽ-、_=ノヾ、ミミ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
彡ミ|  ノ、_ノ_,,/   ミ ミl                    ヽ-‐'''\__,,,,-'ミ;;;;;;;;;;;;''''''"
彡ミ\,,ノ、,,,/    ミミ ミ                       ゙"''ゝミ,;;;;;;;;''''

三ミ/_ノ      |ミミ |                         ,,;;;;;;;;;'"
三二ソ'" _    |ミミ |        __-、  _   _,,,,_  ,,,;;;;;;;;;;;;;''"
ミ三|-'''''""ミミヽ-‐''''"""'''ヽ、  ,,--''""ミ,--、ミ/ 。__゙ヽ,'"ミミミ\;;;;;;;;;;;;;;‐'

ミ  |ミミ'''"""ミミ二゙、ミ川川ミミ゙ヽ、ミ,‐、ミミ、 <フ /ヘl‐ヘlミミ,,,,;;;;;;;;;;;;;;;;‐''  
ミ  /       ミ    ゙''ミ‐ミミゝ,| ヘヽミ、‐''" />  (>,,;;;;;;;;;;;;;;;;;;''"糞がぁぁぁぁあああああああ
 /               ミ彡l|〉フ |ミミ、 ./>_ ,,,,,(>;;;;‐'''''''

彡                三川ヽ-,ノミミ )|'"'''''''''''''''''''"         あああああああああああ
ミ,,ノ彡川ヽ,,,,,  ,,,   ,,,-:::'''" .三ミ 彡ミ彡ノ |ゝ;;;;;;;;;;;;,,,,,,,,

彡メメ彡川ミ二彡|l  '''''''"    彡彡ヽミ/ ヽゝ  |''''''‐;;;;;;;;;;;,,,,,,       あああああああ 
. ヽ-彡ミ/-、ミ彡-,,,,.....       彡彡ミヽ-、゙、>/|  /|  ''';;;;;;;;;;;;
         彡-丶彡:,       /彡三二\、''フ-‐>   '''ヽ;;;;;;;;,,

         l彡爻\彡,,,,     ,,,彡/彡メヽヽ二ノ ,,,,;;;;;-イ'" '';;;;;;;,,,
         ヽメ彡刈゙ヽ、ミ,,,,;;;,,,,,, ;;;彡彡三ノ从メ-‐'''"  ミ/   '‐;;;;;;;,,,,
          彡メメ川彡゙''ヽ──''''''''"          ,,/     ヽ;;;;;;;;;;;;,,,,,,
          >、メ从彡'''"  /            /        '''''‐;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,

          ノ、彡メ''''"                 / ゙、,,,,,,_        '''‐-;;;;;;;;;;
       ,,‐''"三二三,,,,,              ,,,,-''"    ミミ川゙ヽ、
     /彡三''" "'''ヽメ、          ,,;;;;ミ彡        川刈|l

     |彡三ニ          ,,,,;;;;ミミミ彡川川从爻メ川|l ,, ,,,, 丶メ|l
    彡三二   ,,,,,,,,,;;;;;ミミレリハ彡ゝ、爻;;;-─''''''''--ミミミミミ川ノ'"   三|l

美琴「すぅ……すぅ……」

上条(すぐ寝ちまった……よっぽど頑張ってたんだなぁ)

上条(しかし……)

美琴「んん……うぅん……」

上条(さすがにこの状況は……上条さんの理性がどうにかなりそうです)

美琴「ふぁ……とーまぁ……」

上条(うぅ……せ、せめてこれくらい……)

ちゅ……

美琴「ん……あ……」

美琴「もう……当麻ったら……」

上条「あ……起こしちゃったか……?」

美琴「いきなりキスするんだもん……びっくりしちゃった……」

上条「ご、ごめんな……さすがにこの状況だと……俺も男だしさ……」

美琴「うん、解ってるよ……私も実はドキドキしっぱなしだったし……」

美琴「当麻の家に泊まりたかったのも、当麻と一緒に寝たかったのも、少しでも側に居たかったから……」

美琴「でも、やっぱりその……さっきも言ったけど、私たちまだ学生だし……」

美琴「当麻のことはもちろん大好きだけど……その、心の準備っていうか……ちょっと怖いの……」

美琴「ごめんねわがままで。泊まるのも、一緒に寝るのも、言い出したのは私なのにさ……」

上条「いやいいさ。俺も美琴のことは大切にしたいしな」

美琴「ありがと……」

上条「さ、もう寝ようぜ。寝不足だったんだろ」

美琴「うん、おやすみ当麻……」

上条「おやすみ……」

~翌朝~

上条「……zzz」

美琴「とうま~朝よ。起きなさーい」

上条「ん、美琴……?」

美琴「あ、起きた?」

上条「ああ、そうか。泊まっていったんだっけ」

美琴「そうよ。当麻ったら随分ぐっすり寝てたんだもん」

上条(まあ、さすがに寝付くのが遅かったからな……)

美琴「もう朝ごはんも出来ちゃってるわよ」

上条「あ、わりぃな」

美琴「どういたしまして。それより身だしなみを整えてきたら?」

上条「うおっと」

美琴「それじゃあ、私は帰るね」

上条「あれ、もう帰るのか?」

美琴「さすがにこのままじゃ学校行けないしね。一旦寮に帰らないと」

上条「ああ、そうか」

美琴「お弁当も作っておいたから、ちゃんと持って行ってね」

上条「ああ、さんきゅ」

美琴「あと、最後に……」

上条「はいはい、いつものか?」

美琴「うん……」

ぎゅ……

美琴「えへへ……じゅ~でん」

寮監にシバかれろ・・・

美琴「ん、今日はもう終わり」

上条「もういいのか?」

美琴「うん、だって昨日はいっぱい当麻と一緒にいたからね」

上条「そうだな」

美琴「それに早く帰らないと駄目だし」

美琴「ちょっと名残惜しいけどね」

上条「ははは、また放課後だな」

美琴「うん、じゃあまたね」

上条「ああ」

お泊り終了で今日の投下は終了です
エロイネタ期待してた人、ごめんね。今回はエロはださないって決めてたんで

>>439
実は書き終わった後に、ネタになるかなっていちゃレー見たら、大分被ってて泣きたくなった

>>479の続き

~数日後~

上条「ただいま~。上条さんのお帰りですよ」

美琴「あ、お帰り~」

上条「おう……って、あれ掃除してんの?」

美琴「うん。ちょっと散らかってたからね」

上条「わりぃな」

美琴「いいけど、彼女が来るんだから普段から綺麗にしておきなさいよ」

上条「そんな習慣なかったもので」

美琴「ま、たまにはするようにね」

上条「りょーかい」

美琴「ねぇ当麻、明日は何の日か解ってる?」

上条「ん~、なんかあったっけ?」

美琴「もう、前にも言ったでしょ。バレンタインよ」

上条「あ~そういやそうか」

美琴「とびっきりの作ってきてあげるから、期待してなさいよね」

上条「おう、楽しみにしてるよ」

美琴「あ、あとさ……あんまり他の女の子と、いちゃいちゃするのは駄目だからね……」

上条「はいはい」

美琴「む~、ほんとに大丈夫かなぁ」

~美琴の寮室~

美琴(さて、明日のためにチョコ作らないといけないけど……)

黒子「お姉さま~、まだお休みになりませんの?」

美琴「あ、うん。まだちょっとやることがあってね……」

美琴(黒子に見つかると、うるさそうだからね……黒子が寝てからにしないと……)

黒子「ところでお姉さま……今日もあの殿方の家にいらしたのですか?」

美琴「え、あ、うん。そうだけど」

黒子「あの殿方に変なことはされてないでしょうか?」

黒子「もし、何かされてたらこのわたくしが、塵ひとつ残さず消し去ってやりますわ……」

美琴「ちょ、ちょっと……落ち着いてよ黒子……べ、別に何もないわよ」

黒子「本当ですの!?」

美琴「ほ、本当だから落ち着いて……」

黒子「はぁ……とりあえず学生の身分であることを忘れないでくださいませ」

美琴「わかってますよ~だ」

黒子「本当でしょうか……最近毎日、学校終わったらすぐにどこかに行かれますし。まあどうせあの殿方のところでしょうけど」

黒子「帰ってこられるのもほとんど門限ぎりぎり、過ぎることも珍しくないですし、さらには朝帰りする時まである始末……」

黒子「全く、フォローするのはわたくしですのに……」

黒子「やはり一刻も早く、あの類人猿に引導を渡すべきでは……しかし、お姉さまが悲しむのは見たくありませんし……」

美琴「黒子ー?さっきからブツブツうるさいわよ?」

黒子「……やはりわたくしのこの想いは届かないのでしょうか……ぐすん……」

黒子「仕方ありません。お姉さまを諦めることは出来ませんが……」

黒子「お姉さまのお手伝いはしたいと思いますし、今からお姉さまがすること、私も手伝いますの」

美琴「え……それって……」

黒子「わたくしが、何も知らないとお思いですの?あの殿方のために色々と頑張っていたのは知っていますわ」

黒子「それに、明日がバレンタインですし、そこの隠してるつもりの材料が何であるかなんて容易に想像できますわ」

美琴「あちゃ~、バレてたのか」

黒子「何もわたくしに見つからないようにしなくてもいいではありませんか」

美琴「いやぁ、黒子に見つかると色々うるさいかなーって……」

黒子「う……まあ否定はしませんが……」

美琴「まあ黒子が手伝ってくれるのも正直助かるわ。さっさと作りましょ」

黒子「はい」

……
…………
………………

黒子「出来ましたわね」

美琴「よーし、いい出来ね。これなら当麻も喜んでくれるかな」

黒子「はぁ……どうしてあんな殿方がよいのでしょうか……」

美琴「何よー?文句あるの?」

黒子「正直ありまくりですわ」

美琴「そんな事言うと、黒子にチョコあげないわよー」

黒子「申し訳ありませんでしたお姉さま。ですからどうか許して下さいませ」

美琴「さーて、じゃあ私は寝るわね。おやすみ~」

黒子「お、お姉さま!わたくしへのチョコはっ!?」

美琴「そこの袋に入ってるから適当に食べていいわよ」

黒子「扱いの差が……ぐすん……」

~翌日、放課後~

上条「う~ん……こんなにチョコ貰えるとは、上条さんも意外です」

御坂妹「どうもこんにちは、とミサカは少々緊張しながら挨拶します」

上条「ん、おう、どうしたんだ御坂妹?」

御坂妹「本日は、バレンタインという日であり、女性が男性にチョコを贈る日だと聞きました、とミサカは得た知識を披露します」

上条「ん、そうだな」

御坂妹「というわけで、このチョコを貴方に差し上げます、とミサカは遠慮がちに手を差し出します」

上条「御坂妹もくれるのか。さんきゅ」

御坂妹「やっぱりこいつ、他の人にももらってんのかよチクショー、とミサカは心のなかで毒づきます」

上条「口に出てるって……それにどうせ義理だって」

御坂妹「こいつは相変わらずの鈍感ヤローだぜ、とミサカはため息をつきます」

上条「ん、なんか言ったか?」

御坂妹「いえ何も、とミサカはしれっと言い切ります」

美琴「さ~って、さっさと当麻に渡さないとね」

美琴「っと、あんなところにいるじゃない」

美琴「あれ?私の妹も一緒にいる……?」

美琴「……ま、一緒にいるくらい普通にあるわよね」

美琴「おーい、とうま~」

上条「お、美琴」

御坂妹「……」

美琴「あ~、すぐに会えて良かったぁ」

美琴「あ、妹と話してたみたいだけど大丈夫なのかな?」

上条「ああ、さっき御坂妹にチョ――」

御坂妹「お姉様には関係ないです。それより聞きたいことがあります、とミサカはお姉様に詰め寄ります」

美琴「な、何……?」

御坂妹「先程、お二人は名前で呼び合っていたようですが、ミサカの知る限りではそのような仲ではなかったはずです」

御坂妹「どういう事なのか、説明してもらえませんが?とミサカは詳細を求めます」

美琴「どういう事って……恋人同士なんだから、それくらい別に普通でしょ?」

御坂妹「えっ……?」

美琴「だから私と当麻は、付き合ってるの。ね、当麻」

上条「ああ、まあな」

御坂妹「……あまりの事実に、先程間抜けな声を出してしまいました、とミサカは冷静を装います」

御坂妹「しかし、これで負けるミサカではありません」

御坂妹「必ず上条さんを振り向かせてみせます、とミサカはお姉様に宣戦布告します」

美琴「え……」

御坂妹「ミサカは上条さんが大好きです。だからこればかりはお姉様でも譲れません、とミサカは強い決意を示します」

美琴「だ、だめよ!当麻は私の彼氏なんだから!」

美琴「私だって、これは譲らないんだから!」

御坂妹「例え今はそうでも、上条さんがお姉様に愛想を尽かさないとも限りません」

御坂妹「それにミサカは上条さんを振り向かせてためには努力を惜しみません」

御坂妹「今日渡したそのチョコもその一つです、とミサカは渡したチョコを指さします」

上条「え、これ義理とかじゃないの?」

御坂妹「当たり前です、とミサカはやっぱり気づいてない鈍感男に呆れます」

美琴「わ、私も当麻のためにチョコを作ってきたんだから!」

美琴「ほら、当麻これ」

上条「お、さんきゅ。心配するなって美琴。美琴の気持ちは解ってるさ」

上条「なぁ、御坂妹。お前の気持ちも嬉しいけどさ、俺が好きなのは御坂美琴唯一人なんだ」

上条「だからお前の気持ちには応えられないよ」

御坂妹「そうですか……では、せめてチョコは貰ってくれますか、とミサカは問います」

上条「解った……」

御坂妹「お姉様」

美琴「え?」

御坂妹「ここは引き下がりますが、ミサカは決して諦めたわけではありませんので、とミサカは涙を堪え……この場を去ります」

美琴「……ねぇ、当麻」

上条「ん、どした?」

美琴「私、当麻の彼女でいいよね……?」

上条「どうしたんだよ、急に?」

美琴「だって……急に不安になっちゃって……」

美琴「当麻って気づいてないかもしれないけど、いろんな女の子に好かれてるし……」

美琴「付き合う前の私って、素直じゃなくて、ずっと当麻に突っかかって、嫌な面をたくさん見せちゃったし……」

美琴「趣味とかも子供っぽくて、あんまり女の子としての魅力も無いかもだし……」

美琴「考えれば考えるほど、自分の嫌なところが見えてきちゃって……不安になるの……」

美琴「あはは……私ってこんなウジウジ考え込んじゃう性格じゃなかったはずなのにな……」

上条「なぁ、美琴」

上条「確かに最初の頃は、最悪だったよな。顔を合わせれば揉めたりしてさ」

上条「人間完璧じゃないんだ。誰だって、自分の嫌いな面だってあると思う」

上条「でもな、俺はそういう面も含め、美琴のことを好きになったんだよ」

美琴「当麻……でも……」

上条「不安な気持ちは消せないかもしれないけど……もう少しだけ待ってくれないか?」

上条「必ず、美琴の不安を消してみせるから」

美琴「うん……わかった当麻」

美琴「当麻が何をしようとしてるかは解らないけど……信じていいんだよね?」

上条「ああ、もちろんだ」

~数日後~

美琴「当麻~いる~?……いないのかな?」

美琴「そういえば……バイト始めたとか言ってたっけ」

美琴「なんで突然バイトなんて始めたのかな~……一緒にいれる時間が減っちゃうのに」

美琴「お金に困ってるのかな……そんな風には見えなかったけど」

美琴「別に少しくらいなら、私が出してあげるのに……」

美琴「当麻がいないと……寂しいな……」

美琴「ご飯でも作ってあげよ」

上条「ただいま~」

美琴「あ、おかえり……」

上条「ん、どうしたんだ?あんまり元気ないな」

美琴「だって、最近当麻がバイト始めたから、一緒にいる時間が少ないじゃない」

美琴「ちょっと……寂しくて……」

上条「そっか……ごめんな」

なでなで……

美琴「あ……」

美琴「ねぇ、当麻……お金に困ってるの?」

上条「いや、そういう訳じゃないさ。ただちょっと欲しい物があってな」

美琴「良かったら、私がお金出してあげるよ?」

上条「いやいいよ」

美琴「そっか……」

上条「ごめんな。ただ、こればっかりは俺が自分で貯めたお金で買いたいんだよ」

美琴「うん、当麻がそう言うなら……」

美琴「でも……」

上条「ん?」

美琴「あんまり一人にしちゃ、やだからね……」

上条「解ってますって」

~さらに数日~

美琴「ただいま~」

上条「おう、おかえり」

美琴「あ、今日はバイトないんだ」

上条「ああ、ぼちぼち目標まで溜まったからな」

上条「これからは、もう少し少なく出来るかな」

美琴「そっか……えへへ……」

上条「ん、どうした?」

美琴「ちょっと嬉しくてさ」

美琴「会えない時間が長いとね……やっぱり不安になっちゃうの」

上条「そっか……ごめんな」

美琴「ううん、大丈夫」

美琴「こうやって、一緒にいるときにたくさん幸せな気持ちにしてくれたら……」

上条「でもさ、もうすぐそんな美琴の不安を消してみせるからさ」

美琴「それって、今やってるバイトとか関係有るの?」

上条「まあな」

美琴「何かプレゼントくれるの?」

上条「まあ、そんなところだ」

美琴「嬉しいけど……プレゼントなんかより、一緒にいてくれるだけでいいのに……」

上条「まあ、そういうなよ。きっと最高のプレゼントに出来るからさ」

~さらに時が経ち~

上条「なあ、美琴」

美琴「ん?」

上条「今日って何の日か知ってるか?」

美琴「えーっと、今日って……ホワイトデーね。あ、お返しくれるの?」

上条「ま、そんなところだ」

美琴「ほんと?嬉しい~。あ、もしかしてバイトってこのため?」

上条「そうだな」

美琴「わざわざバイトしないと駄目なほど高い物なんて別にいいのに」

上条「俺が贈りたかったんだよ」

美琴「その分一緒に入れる時間が減っちゃったのになぁ」

上条「ま、勘弁してくれ」

美琴「で、何くれるのかしら?」

上条「なあ、美琴」

美琴「ん?」

上条「美琴は言ったよな。俺といつまでも一緒にいれるかどうか不安になるって」

美琴「う、うん……」

上条「俺もさ正直不安だったんだ。美琴とずっと一緒にいれるかどうかが」

上条「美琴がいないと、不安で不安でたまらなかったんだ」

美琴「そ、そんな……私が当麻のこと嫌いになったりしない……一緒にいたくないなんて思ったりしないよ……」

上条「うん……それは解ってる。それは俺も同じさ。でも美琴だって不安だったろ?」

美琴「あ……」

うむ

上条「だからさ、俺達がずっと一緒にいれる証を、今贈るよ」

美琴「え……?」

上条「これ」

美琴「……開けていい?」

上条「ああ……」

美琴「……こ、これって……」








美琴「指輪……?」

上条「短い間のバイトで稼いだ程度の金だから、あんまいいもんじゃないけどさ」

美琴「うぅ……ぐす……そ、そんなの別に……いいわよ……」

上条「なぁ、頼む美琴」

美琴「な、何よ……?」

上条「今は無理だけどさ……将来、絶対結婚しよう俺たち……」

美琴「ひっく……ぁぅ……あ……ふぇ……」

上条「ははは、そんなに泣いてちゃ解らないよ」

美琴「し、仕方ない……じゃない……こんなに嬉しいんだもん……」

上条「しょうがないな……ほら……」

ぎゅ……

美琴「あ……」

上条「しばらく俺の胸を貸してやるから」

美琴「うん……」

美琴「ねぇ、当麻……」

上条「ん?」

美琴「私ってずっと側にいていいのよね?」

上条「もちろんだろ……俺も美琴の側にずっといさせてくれよ」

美琴「うん……」

美琴「えへへ……これがあればもう不安なんてすぐにどっかいっちゃうよ」

美琴「多少離れていても大丈夫。当麻との絆が確かめられるから……」

美琴「すっごい幸せな気持ちでいっぱい……きっとこれからも……」

美琴「ずっと二人で、この幸せを感じていこうね……」

上条「ああ、そうだな……」


~fin~

というわけで終わりです。マンネリ気味なのも否定出来ないので一気に終わらせました
長い間保守ありがとうでした


すごくよかった

美琴が可愛くて仕方ない。

冷静なふりをしているけど、可愛くて可愛くて…

もう、「うぉー!」と叫びながらダッシュしたい。

でもダッシュしたら、上条さんは傍に居れないからやっぱ普通の態度で隣にいる。

もしくは、「うぉー!」と叫びながら強く抱きしめたい。

でも強く抱きしめたら、美琴は痛いだろうし、潰れてしまったら大変だから
やっぱ普通の態度で隣にいる。

しかし、可愛くて可愛くて仕方ない。

容姿は特別良いし、性格はお転婆だけど
可愛くて可愛くて仕方ない。

もう、どうしたら良いんですか?

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom