麻原彰晃「学園都市?」 (32)
『けてー…くれー…たすけっ……たすけてくれー』
麻原彰晃「今のは、足川くんの声じゃないか。間違いない。彼の身に、何か起こったのだろうか?」
麻原彰晃(足川君はオウム真理教の中ではとても熱心な在家信徒として知られており、彼自身が多くのイニシエーションや修行をする事により、自分の冥想ステージをあげているだけは無く、これまでも多くの人を真理に導いてきた)
麻原彰晃(彼はついに冥想ステージの高みである空中浮揚を習得したと聞いていたが……まさか私に助けを求む事が出来るほどの念を飛ばせるようになっていたとは……感心だなあ…)
麻原彰晃(…天理界の神々よ!足川君の身に何が起こっているのか……!?)キュインキュインキュイン
神『救え!救え!救え!』
神『これ以上は足川くんが危険だ!』
麻原彰晃(それは、監禁されているという事か?)
神『そうだ』
麻原彰晃(場所は、どこだ?)
神『……学園都市』
麻原彰晃(学園都市……?)
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麻原彰晃(天理通――冥想により天理界に入り、神々や人々の声を聴く神通力……天理界はアストラルという異次元世界の中の一つであり、この特殊な空間を伝わって音が伝わってくる……)
ポーシャ「あの、尊師」
麻原彰晃「おお、ポーシャか。丁度いい。学園都市について、少し調べてほしいのだが」
ポーシャ「学園都市、ですか?」
麻原彰晃「ああ。どうも足川くんが、学園都市に監禁されている様でね」
ポーシャ「監禁ですか?」
麻原彰晃「うむ。先程冥想中に、天理界の神々とお話ししてね」
ポーシャ「天理通を使われたのですか!尊師の神通力を使って得た情報ならば、間違いありませんね。直に調べてみます」
麻原彰晃「頼むよ。オウム信者を拉致監禁するなんて許せない事だ。事と次第によっては学園都市をポアしなければならない」
ポーシャ「全くその通りです。尊師。我々に喧嘩を売るなんて事は、神に喧嘩を売ると同じ。アメリカ人が自由の女神に小便をかけるに等しい行為です」
麻原彰晃「私はここで冥想をしている。何かわかったら連絡してくれ」フワフワフワフワ
ポーシャ(おお!尊師が空中浮遊をなさっている!!尊師は本気だ!!)
ポーシャ「尊師、分かりました」
麻原彰晃「おお、教えてくれ」
ポーシャ「ウィキペディアによりますと、東京西部に位置する完全独立教育研究機関。あらゆる教育機関・研究組織の集合体であり、学生が人口の8割を占める学生の街にして、外部より数十年進んだ最先端科学技術が研究・運用されている科学の街。また、人為的な超能力開発が実用化され学生全員に実施されており、超能力開発機関の側面が強い。とのことです」
麻原尊師「なるほど。優秀な学生が集っているという事だね。彼等の中にも、救いを求めている人がいるかもしれない。足川くんを救いだすついでに、勧誘もしていこう」
ポーシャ「どうも、この超能力開発機関の仕業の様です。彼等は、自分らの知る超能力と全く違うプロセスを持つ我々の神通力に興味を持ったようです。そして、なんと彼等は尊師にも目をつけている様です」
麻原彰晃「なんだって!?この私を!?」
ポーシャ「人間を超越した神通力……超越神力を持つ尊師の力に、超能力機関が興味を持つのは至極当然。しかし、彼等は修行をしていない、悟りを開いていない未熟な学生に力を与えている愚かな機関ですので……」
ポーシャ「至極当然、事件も多い様です。一刻も早くこの学園都市に真理を教えて上げなければ……」
麻原彰晃「よし、急ごう。超能力開発機関はポアするとして、優秀な学生は我が教団に必要だからね」
~~学園都市~~
麻原彰晃「ふむ…ここが学園都市か」フワフワフワフワフワ
エーネッヤカ「尊師、あまり目立つといけないので、空中浮遊はおやめください」
麻原彰晃「それもそうだな」スタッ
ポーシャ「尊師ー!メロン買ってきました!」
麻原彰晃「ありがとう。最終解脱者に欠かせない食べ物がメロンだよ。これは悟りを開いたものが食べるとよりその悟りを深めてくれる食べ物でね。おいしいおいしい」シャクシャク
ジーヴァカ「おや、尊師」
麻原彰晃「どうした、ジーヴァカ」
ジーヴァカ「あそこで、何かもめごとが起こっているようですよ」
美琴「あんたねぇ!」
上条「なんだとこのビリビリッ!」
美琴「だからあたしには御坂美琴って名前があるって言ってるでしょ!」
麻原彰晃「ほう、あの子、見込みがある」
ポーシャ「あのウニ頭の方ですか?喧嘩慣れはしてそうですが、頭の出来は悪そうですよ」
麻原彰晃「いや、あっちの女の子だ。彼女はダーキニーになる資格があると一目でわかったよ」もぐもぐ
麻原彰晃(ダーキニーってなんだ、という声が天理界から聞こえたから解説してあげよう。麻原彰晃は最終解脱者の義務として若い女性を左道タントライニシエーション(性行為)で高い次元に導く義務がある。その左道タントライニシエーションを受ける権利を得て、私が左道タントライニシエーションをしたい時に左道タントライニシエーションをする若い女性がダーキニーだ。ちなみにダーキニーは30人くらいいる)
ポーシャ「成程。それではすぐ勧誘にまいりましょう」
美琴「あんたねぇ!」
上条「うっせービリビリ!」ダッ
美琴「あっ!待ちなさいよ!……たく、もう」
ジーヴァカ「あっ。丁度一人になりましたよ。チャンスです、尊師」
麻原彰晃「よし、メロンも食べ終わったし、早速勧誘しよう」スタスタスタ
麻原彰晃「救いを求める人々に手を差し伸べるのが最終解脱者の義務……君、救いを求めていないのかね」
美琴「な、何よアンタたち……」
麻原彰晃「さあ、怖がらずに……我々と一緒に真理を知るのです……」さすさす
美琴「――ッ!触らないでよこの変――」
黒子「お姉さまになにさらしとんじゃこの紫豚がああああああああ!!」バキッ
麻原彰晃「ぐうあああああああっ!?」ズザザァー
ポーシャ「尊師の顔面にドロップキックッ……!!」
エーネッヤカ「なんと畏れ多い!」
麻原彰晃「駄目じゃないか…人の顔面にいきなりドロップキックをしちゃあ…親に教わらなかったのかい」
黒子「貴方こそ、女の子のお尻を触ってはいけないと親から教わりませんでしたのッッ!?」がるるるるるる
麻原彰晃「私は何もそんなつもりで触ったんじゃいよ。ただ彼女をイニシエーションしてあげようと……」
美琴「どいて黒子!こいつは私が殺す!」バチバチバチバチバチ
黒子「おっ、お姉さま!?いくらなんでもその出力は……!」
美琴「女の敵相手に手加減は無理よッッ!!」ズドーン
ポーシャ「ああっ!!尊師っっ!!」
ジーヴァカ「なんだ!あの子は!」
エーネッヤカ「雷が尊師を……ああ、尊師ッ!!」
麻原彰晃「駄目じゃないか。人に向かって雷をうっちゃあ」キキキキキキイイイン
ポーシャ「あっ、あれは!」
ジーヴァカ「天理界の神々の慈愛の心で尊師を包み込んむ絶対無敵の最強防壁……!」
エーネッヤカ「尊師ールド!」
美琴「な、なんなの、コイツ……」
黒子「の、能力者……?でも、お姉さま以上の能力者なんてそうそういるわけ……ガハッ!?」
美琴「黒子ッ!?」
ポーシャ「尊師を蹴ったその罪、万死に値するッッ!!」ズガンズガンズガン
ジーヴァカ「すげえ!さすが元射撃部ッッ!!コルトパイソンを完璧に使いこなしてる!」
黒子「能力が使えな……なんでッ!」
エーネッヤカ「慈愛の心に満ちた攻撃は超能力なんか全て無効化するのよ!!」
黒子「そ……………ん………な………」ドサッ
美琴「黒子!?」
美琴「あんたたち、絶対に許さない!!こんなことしてただですむと思ってないでしょうね!!」
麻原彰晃「はっはっはっは。君だって私を殺すつもりで雷をうったじゃないか」
美琴「~~~~~~~ッ!」
麻原彰晃「反撃されて怒るのは筋違いだよ……全く、ここの学生が優秀というのはうそだったようだね」
美琴「このッ!」
麻原彰晃「超・越・神・力」ピカーッ
美琴「ぐわああああああ!!」ドサッ
エーネッヤカ「尊師!足川くんを救出しました!」
足川くん「尊師!助かりました!」
麻原彰晃「よし、それじゃあ人のいなさそうな工場にこの子をつれていってイニシエーションをしよう」
黒子「ハァ、ハァ……」
上条「な、血だらけじゃないか!どうしたんだっ!?」
黒子「お、お姉さまが……」
上条「……何?」
麻原彰晃「修行するぞ修行するぞ修行するぞ」パンパンパンパン
美琴「アンアンアンアン」
麻原彰晃「救済するぞ救済するぞ救済するぞ」パンパンパンパン
美琴「アンアンアンアン」
麻原彰晃「救済は成功する!」ドピュゥ~~~
美琴「アーーーッ」
上条「てめぇ、御坂に何やってんだ……?」ゴゴゴゴゴゴ
美琴「あっ……」
麻原彰晃「おや……」
上条「御坂からはなれろ!!」ダッ
麻原彰晃「……超・越・神・力」
上条「ぐああっ!?」バキッ
ポーシャ「流石尊師だぜ!超越神力で修行の邪魔をする無礼者を手も触れずに倒してらっしゃる!」
麻原彰晃「信じなさい。信じるのです。その信仰がやがてみんなの心にある超越神力を呼び覚ますのです」
上条「何をふざけたことを……!」
麻原彰晃「ひ~とは誰でも持っている~♪みんなの心に持っている~~♪」
麻原彰晃「さあ。君も我々の仲間に入りなさい」
上条「ふざけるなッッ!!宗教ってのはな、誰かを救うためのもんだろう!救いを求めた誰かを、優しく抱きしめてあげる!!宗教ってそう言うもんだろ!!他人に迷惑をかけたり、望んでもいねぇような人間に無理やり幻想を見せつけるような宗教なんざただの犯罪組織だッ!なら俺は、その幻想をブチ――」
麻原彰晃「超・越・神・力」カッ
上条「~~~~~~~ッッッ!?」バキッ
上条「な、何故だ!?異能が…打ち消せねえ……!?」
麻原彰晃「君のその右腕、あらゆる異能を打ち消すものだと天理界の神々が教えてくれた……」
麻原彰晃「だが、君のその右腕で『呼吸』だとか、『消化吸収』を封じる事が出来るのかい?答えはNOだ」
麻原彰晃「その能力は人間などというちっぽけな存在には身に過ぎる能力を無効化する能力――人間を超越した私にとってこれは身に過ぎる力ではない。むしろ出来て当然の事なのだよ」
麻原彰晃「さあ、君も我々の仲間に入りなさい……そうすれば新たなる力を手に入れる事が出来ますよ……」
麻原彰晃「しかし、仲間に入らない様な異端者は……『ポア』しなければならないんだ……」ゴゴゴゴゴゴゴ
上条「あ…………ああ…………」ジョロジョロジョロジョロ
上条「尊師ー尊師ー尊師尊師尊師ー♪」
美琴「あーさーはーらー尊師ー♪」
麻原彰晃「救済は成功する!」
このSSまとめへのコメント
つまんねー
死んで償ってからもう一度死に晒してこの世から証拠も痕跡も残さず、消えて死んで失せて殺されて爆て轢かれて刺されて晒されて痺れて腐って切り取られ悔いを残して死に続けやがれ、ですクソ教祖