黒子「ですの・・・ぉと??」(266)

黒子「なんなんでしょう、この黒いノートは・・・?」

黒子「ふむふむ・・・名前を書かれたものは死ぬと・・・」

黒子「この科学力の結晶たる学園都市でのいたずらにしてはレベルが低すぎですの。」

黒子「でもおもしろそうですわね・・・」

黒子「例に寮監の名前でも書いてみますの。」

黒子「おっと・・・そろそろ門限ですの。早く帰らないとまた寮監にどやされますの。」

黒子「なんだか寮が騒がしいですの。」

黒子「とりあえず部屋に戻りますの。」

黒子「お姉さまぁ!!黒子ただいまもどりましたの!!」

美琴「黒子!大変よ!!」

黒子「どうされましたの?そんなに大声出してはしたないですのよ?」

美琴「寮監が・・・寮監が亡くなったの・・・ついさっき心臓麻痺で・・・」

黒子「!!」

黒子(そんな・・・デスノート、本物ですの・・・?いや、ありえないですの!そんな非科学的なこと!偶然に決まってますの!)

美琴「黒子・・・?どうしたの?顔真っ青よ?」

黒子「少し具合が悪いですの・・・今日は早く休ませてもらいますの・・・」

美琴「そう?分かったわ。」

黒子「おやすみなさいですの・・・」

黒子「全く眠れませんでしたの・・・」

黒子「デスノートが本当であるか試す必要がありますの・・・」

黒子「かといってもし本物だったら・・・死んでもいい人の名前を書く必要がありますわね・・・」

不良A「ねぇちゃーん!俺といいことしなぁい!?俺渋井丸拓男って言うんだ!!略してシブタクって呼んで!!」

黒子「あのような風紀を乱す不良なら死んでも誰も困らない、むしろ皆のためになりますわよね・・・?」

『渋井丸拓男 事故死』

不良A「へへっへへっ!ちょっとくらいいいじゃねーかよ!!」

不良B「タクさん!危ない!!」

ぷっぷーどかーん

黒子「デスノート・・・!本物ですの!!」

黒子(このノート、アンチスキルに引き渡すべきでの??)

黒子(街の秩序を保つジャッジメントとしてはそううべきですの・・・)

黒子(けど、名前を書いただけで殺せるなんて非科学的すぎて信じて貰えませんの・・・それに、もし信じて貰ったとしてもわたくしは人殺し・・・)

黒子(ジャッジメントとして本当に正しい使い方・・・街の風紀を乱すものの名前を書き込み街の秩序を保つことですの!)

黒子(これは黒子にしかできないこと・・・黒子が学園都市の平和を守りますの!)

黒子(まずはバンクに乗っている不良の名前を徹底的に書きますの!)

黒子(死因書きませんわ、そうすれば自動的に心臓麻痺となりますの。)

黒子(そして不良や悪事を犯す人は皆心臓麻痺で死ぬと噂になり、愚かなことに走る者は減るはずですの!)

黒子(これは神が黒子に与えた使命・・・ですの・・・)

─一週間後─

美琴「黒子、私寝るわね。」

黒子「おやすみですの、お姉さま。」

黒子(やっとお姉さまが寝ましたわ・・・今日で一週間。ようやく誰にも見られることなくバンクのリストの名前を書き終えることが出来そうですの・・・)カリカリカリカリッ

??「おーおー、やってるな。こんなに名前を書くやつは久しぶりだぞ。」

黒子「来ましたわね・・・死神・・・」

リューク「おっ?俺を見ても驚かないなんて珍しいな?」

黒子「レベル5すらも簡単に葬ることのできるノートがあるんですから、死神がいてもおかしくありませんの。」

リューク「お前の喋りかたオモシロ!」

黒子「お前じゃありませんことよ。わたくしには黒子という名前がありますの。」

リューク「ククク。悪かったな、黒子。」

黒子「で、死神さんはわたくしの命を取りにきたのかしら?覚悟はできていますのよ?もう名前は書ききりましたの。」

リューク「ん?俺は何もしないぞ?ただ見ているだけだ。黒子の敵でもないし味方でもない。」

黒子「んな・・・拍子抜けですの。」

リューク「ただ、ノートを使ったものが天国や地獄にいけると思うな。それだけだ。」

黒子「そんな非科学的なこと・・・」

黒子「ではもう一つ。どうしてわたくしを選びましたの?」

リューク「はぁ?うぬぼれるな。俺はただノートを落としただけだ。それを偶々黒子が拾っただけだ。」

黒子「なら、どうして落としましたの?こんな危険なものを・・・」

リューク「退屈だったから。それだけだ。このノートを拾ったやつがどんな使い方をするか。ただそれを見るためだけにだ。そのノートはもう黒子のだ。」

黒子「わたくしのノート・・・」

リューク「そのノートを使い何を為すかは、お前次第ってことだ。」

黒子「わたくしの為すこと・・・それはジャッジメントとして学園都市の平和を守ることですわ!」

美琴「んー・・・黒子・・・さっきからうるさいわよ・・・?誰かいるの・・・?」

黒子「お、お姉さま!!こちらを決して見てはいけませんの!!おやすみになってください!!」

美琴「ん?本当に誰かいるの・・・?」ムクッ

黒子(大ピンチですの・・・!)

美琴「なんだ・・・やっぱり誰もいないじゃない・・・勉強熱心なのもいいけど早く寝ないと体調崩すわよ・・・?」

黒子「お心使いありがとうございますの。もう寝ますわ。」

美琴「ん・・・おやすみ・・・」グーグー

黒子「・・・いったいどういうことですの?」

リューク「おー。言ってなかったな。俺の姿、声はデスノートを触れた人間にしか知覚できない。逆に言えばデスノートの切れ端にでも触れられちまったら俺が見えちゃうってことだ。」

黒子「そんな大切なことは説明書に書いといて欲しかったですの・・・心臓が止まるかと思いましたわよ?」

リューク「ククク・・・何人もの心臓を止めているやつの言う台詞じゃないな。」

黒子「冗談に笑っていられるほど精神的な余裕がありませんの。明日は名前を書くためにずっと休んでいた177支部にも行くことですしもう寝ますわ。」

リューク「ノートの保管場所には気をつけろよ?」

黒子「私はテレポーターですのよ?人の手では探すことの難しい場所、例えば地中に隠すことなんてのも朝飯前ですのよ?」

リューク「ククク・・・ここはそういう世界だったな。やっぱりこの場所に落としてよかったぜ。学園都市ってオモシロ!」

黒子「お久しぶりですの。」

初春「白井さん!具合の方は良くなったんですか!?」

黒子「一週間も休めば大丈夫ですわ。」

固法「寮監の方もなくなって精神的にも来ちゃったんだと思うわ。けど良くなったのならまた今日からしっかり働いてもらうわよ?」

黒子「了解ですの!」

あ、ID変わってるけど>>1ですの。

初春「さっそくですけど、この一週間で素行不良とされる方が次々と心臓麻痺で亡くなっているという事件が起こっています。」

黒子「まぁ!本当ですの!?」

リューク「ククク、腹黒な上に白々しい演技だな。名は体を表すってか。オモシロ!」

固法「ええ、みんなこの一週間で深夜から朝方にかけて急に心臓麻痺で死んでいるわ。」

黒子「能力者・・・?」

固法「ありえないわね。一日に何百人という単位で死んでいるし、遺体にも外傷は全くない。まさにオカルトね。」

初春「学園都市の総力を結集して調査していますが一週間なんの手がかりもなし・・・お手上げ状態ですね。」

固法「情報封鎖も最初のころはしていたけど、これだけ多くの人が一斉に死んだらそれも意味なくてね。今や町中で噂になっているわ。」

初春「ええ。悪事を働くと神様に殺されるって言う噂がネットはもちろん、学校でもその話しか出てきませんね。」

固法「皮肉なことにジャッジメントの仕事は楽になってるんだけどね・・・」

黒子「そうでしたの・・・黒子全く知らなかったですの。」

初春「御坂さんからは何かも聞かなかったんですかぁ?」

黒子「お姉さまは噂には疎いですし、それに寮監も心臓麻痺で亡くなられたから気を使ってくださったのかもしれないですの。」

初春「そうですかー。さすが御坂さん、大人ですねー。」

黒子「初春、そろそろ巡回の時間ですのよ?」

初春「あっ、はーい。分かりましたー。」

黒子「すっかり平和そのものですわね。ゴミのポイ捨て一つありませんわね。」

初春「そうですねー。白井さんは今回の事件についてはどう思います?」

黒子「能力者の仕業ってのはありえないですし、噂通り神様のやったことなのかもと少し思い始めていますわ。」

リューク「ククク・・・早くも神気取りか。」

初春「神様ですかー。非科学的なことは信じない白井さんにしては珍しいですねー。」

黒子「実際科学じゃ説明のつかないことですし、信じるしかありませんの。」

初春「けど神様のやったことだとしたら、神様ってのは随分傲慢な方なんですね。力で押しつけた平和なんて本当の平和だなんて言わないと思います。」

黒子「・・・なら初春はどなたの仕業だとお思いですの?」

初春「全く想像つかないですねぇ。けど、もし神様のせいだとすればそれは死神なんじゃないかなって思います。」

黒子「・・・!死神なんてありえませんの。」

リューク「ククク・・・花飾りがオモシロなだけじゃなく、勘も鋭いな。」

佐天「止めてください!助けてください!この人ストーカーです!!」

一方通行「アン!?ちげェよ!勘違いしてんじゃねェぞ!!俺はただてめェが落としたハンケチをだなァ・・・」

初春「大変です!白井さん!!佐天さんが見るからに悪そうな人に絡まれています!!」

黒子「ジャッジメントですの!!すぐに佐天さんから離れなさいですの!!」

一方通行「アン!?だから俺は親切心でなァ!!チッ!!もう知らねェ!!」

黒子「佐天さん!!大丈夫ですの!?」

佐天「白井さん・・・エーン!脱色してる怖い人に絡まれて怖かったよぉ~」シクシク

初春「もう大丈夫ですよ。佐天さん。」

黒子(佐天さんを泣かせるなんて許しませんの・・・)

─177支部─

黒子「佐天さん、落ち着きました?」

佐天「うん・・・白井さん、助けてくれてありがとね。」

黒子「ジャッジメントとして、友人として当然ですの。」

初春「白井さん!さっきの人バンクで確認したらなんと学園都市最強の一方通行でした!危なかったですね・・・」

佐天「学園都市一位って・・・私も大変な人に絡まれたもんだ・・・」

黒子(一方通行・・・)

黒子「初春。一方通行というのは通称でしょう?本名はなんですの?」

初春「えっとー・・・本名は載ってません。第一位ともなると本名すらも機密なんでしょうねぇ。けどどうして・・・?」

黒子「ちょっと気になっただけですの。」

佐天「けどさ、その一方通行って人よく私に絡んできたよね?学園都市で変な噂が立っているって言うのに。」

黒子「自分の能力を信じきっているんでしょう。」

佐天「そっかー。第一位ともなると違うなぁ。」

─黒子の部屋─

黒子「んー・・・なんとか一方通行の本名を知る手段はないものですの?」

リューク「あるぞ?」

黒子「学園都市外の人に判る方法で学園都市の機密情報が手に入るはずありませんの。んー・・・」

リューク「いや、あるって。死神に目。」

黒子「死神の目・・・?なんなんですの?」

リューク「言ってなかったっけ?顔を見るだけでそいつの本名が分かる目だ。」

黒子「聞いてないですの!そういう大事なことは早く言って欲しいですの!早くよこしなさい!!」

リューク「あー、すまんすまん。でもタダで手に入ると思うなよ。残りの寿命半分と取引だ。」

黒子「残りの寿命半分!?」

リューク「ああ。これでも大分安いほうだぞ。よーく考えるんだな。死神の目の取引はいつでもできるぞ。」

リューク「あと死神の目で自分の寿命をみることはできないし、誰かにそいつの寿命を言うこともできないぞ。」

黒子「分かりましたの。取引しますわ。」

リューク「ククク・・・即決だな。いい判断だと思うぞ。備えあれば憂いなしって言うしな。ホレ。」

黒子「何も違和感は無いですわね・・・」

美琴「ただいまー。」

黒子(お姉さまの寿命は!?良かったですの・・・大分長生きしますわね・・・)

御琴「どうしたのよ、黒子?いつになく神妙な顔付きで。」

黒子「えっと・・・なんでもありませんの。おかえりなさい、お姉さま。」

御琴「変な黒子。まぁいいわ。あたしお風呂入ってくるから。除くんじゃないわよ?」

黒子「ええ・・・」

御琴「なんか調子狂うわね・・・」

黒子(んー・・・どうしましょう・・・?今日いざこざのあった相手を心臓麻痺で殺すのは万が一の可能性を考えて避けたいとこですわね・・・)

黒子(かといって、バンクで確認した情報によると自分が触れたもののベクトルを何でも変えてしまう一方通行を交通事故なんかで殺すのはもってのほかですわね・・・)

黒子(となるとやはり病気・・・?けど一方通行ほどの能力者にもなるとコマめに身体検査もされているでしょうし・・・)

黒子(んー・・・困りましたわね・・・)

原作準拠なら人を殺すために他人動かせないが創作だからわからん

黒子(あの傲慢そうな殿方が自殺というのも不自然ですし・・・)

黒子(そういえば前に一方通行が無能力者に倒されたという噂がありましたわね・・・)

黒子(そうですわ!デスノートは死ぬ前一定期間のだいたいの行動を操れる!これを利用しますの!まだある程度の不良無能力者もいますし。)カリカリッ

リューク「ククク・・・こいつオモシロいこと考えるな。」

『○○(一方通行の本名) □月△日 ショック死 学園都市内の橋の上で、青髪の男と抗争。能力を全く使わない状態で刺され同日02時53分死亡』

『☆☆(青ピの本名) □月△日 02時58分 溺死学園都市内の橋の上で、白髪の男を刺す。その後川に飛び込み同日02時58分死亡。』

>>93
あれ?原作もバスでなんかやってなかったっけ?
ちょっと死んでくる・・・

─翌日─

土御門「かみやーん!大変だにゃーー!!」

上条「なんだよ・・・?朝っぱらから騒々しい。」

土御門「青ピが・・・死んだにゃー・・・」

上条「は・・・?」

上条「死んだって、例の心臓麻痺か!?確かにあいつは何度か女の子に通報されてたけど根はいいやつだぞ!!」

土御門「例の事件とは関係ないにゃー・・・あいつは、学園都市最強との抗争で・・・」

上条「一方通行か!!あいつ絶対に許さねぇ!!!」

土御門「かみやん!違うにゃー!!一方通行を殺したのはあいつぜよ・・・そしてその後、川へ飛び込み自殺・・・」

上条「いや!意味分かんねーよ!!あいつが一方通行に挑む意味も、それに勝つことも、あいつが自殺することも!!」

土御門「こんなの許されるのかよ・・・神様よぉ・・・」

上条「神様なんて・・・いや、いる!インデックスの十万三千冊なら分かるかも知れねぇ!」

禁書「むー・・・当麻、朝からうるさいんだよー・・・」

上条「いいところに来たインデックス!お前の十万三千冊のなかに人を簡単に殺せて、死ぬ前の行動を操れる魔術かなにかは!?」

禁書「え?そんな魔術ないんだよ?」

上条「そんな・・・最後の希望が・・・」

禁書「でも、イギリスの『L』って言う昔の歴史書に似たようなことが書いてあるんだよ?」

上条「話してくれ!」

禁書「えっとねー、前に世界中で犯罪者が次々と心臓麻痺で死ぬという事件が起こって、それから犯罪者が減っていったんだって。」

土御門「かみやん・・・これって・・・」

上条「ああ。今、学園都市で起こっていることと同じだ。」

土御門「けど死の前の行動を操るなんて・・・しかも青ピだけでなくあの第一位の行動をもぜよ?」

禁書「できるんだよ。DEATH NOTE って言うノートがあったらしくてそのノートは死因と死ぬ前一定の行動を操れるって書いてあるんだよ?」

上条「ノート・・・?で、そのノートはどうなったんだ!?」

禁書「死神が持って帰ったって・・・」

上条「死神!?そんなもんの存在信じろってのか・・・」

土御門「けど、そうとしか考えられないにゃー!かみやん!ジャッジメントとアンチスキルに連絡するぜよ!」

上条「待ってくれ!!」

土御門「なぜぜよ!?一刻も早く止めないと被害者が増えるだけぜよ!」

上条「俺に考えがある・・・」

─177支部─

黒子「こんにちはですの。」

初春「白井さん!ニュースみましたか!?」

黒子「ええ・・・大変なことになりましたわね・・・学園都市第一位が無能力者に殺されるなんて・・・」

固法「ええ、由々しき事態よ。上は大慌てね。」

初春「昨日あんなことがあったからでしょうか・・・?やっぱり神様はいるんですかねぇ・・・」

黒子「いよいよ、信憑性を増してきましたわね。」

固法「この事件も大事だけど、二人とも巡回の時間よ!」

初春「もうこんな時間!白井さん!早くいきましょう!」

黒子「今日はやけにやる気まんまんですわね、初春。いつもそれくらいやる気をだして欲しいものですの。」

初春「エヘヘ。今日は早く終わらせて佐天さんと遊びにいく約束しているもので。」

黒子「今日も平和ですわねー。」

初春「そうですねー。白井さんはこのまま悪い人は殺されて、平和な学園都市のままがいいとおもいますか?」

黒子「当たり前ですの。ジャッジメントは善良な学生の生活を守ることが仕事、それに悪事を働いたものは裁かれるのが当然ですの。」

初春「私は違うと思いますよぉ。もし裁いている人がいるというのならそれはその人のエゴ、自己満足にすぎないと思います。」

黒子「な!」

御琴「貸さないわよ!!」

上条「なぁ・・・頼む!!金貸してくれよ!!」

初春「あれは御坂さん。何か揉めているようですね。」

黒子「ですわね。それにあれは上条当麻とか言うお姉さまがお熱の殿方・・・」

御琴「いやよ!絶対貸さない!!」

初春「どうやらお金のトラブルのようですね。まぁ、御坂さんなら大丈夫だと思いますけど。」

上条「てめぇ!人が下手にでれば調子乗りやがって!!俺がなんのためにお前と付き合ってあげてると思ってるんだ!?」

御琴「え・・・?嘘でしょ・・・?お金のために付き合ってたの・・・?!愛してたのに!!」ビリビリ!

初春「うわ!見て下さい!御坂さんあの人に電撃放つ気ですよ!自業自得ですし、ここは傍観ですね!!」

黒子「あの殿方・・・お姉さまの純情を弄びやがりまして・・・!!絶対に許さないですのよ!!」

上条「てめぇの電撃は俺には通用しないって分からないのかよ!?」

御琴「あんたみたいな最低野郎に貸すお金なんてないんだから!」

初春「わ!あの人御坂さんの電撃消しましたよ!?御坂さんヤバイですよ!!」

上条「殴られないと分かんねぇみたいだな!!」ダッ!!

リューク「ククク・・・」

黒子「!!」シュッ

『上条当麻 □月×日 14時15分35秒』

─14時15分36秒─

黒子(・・・!おかしいですわ!デスノートと死神の目は絶対のはずですの!)

リューク「・・・!ありえないぞ・・・!黒子!ずっと前から囲まれている!」

黒子「え!?」

美琴「黒子・・・信じたくなかった・・・!黒子の無実を証明するために演技したのに・・・!」

黒子「演技・・・!?」

初春「私が上条さんの名前書くのしっかり確認させてもらいました!」

固法「まさか名前だけで人を殺せるノートがあるなんて・・・」

黄泉川「驚異ジャン・・・」

黒子「ばれてしまっては仕方ないですわね・・・このノートはフェイクか何かですの?どうしてばれてしまったのか説明願いたいものですわね。」

美琴「こいつの不幸体質のおかげよ・・・」

上条「俺が一週間前白井がノートに人の名前を書くのを見たんだよ。」

─一週間前─

上条「やりましたね!上条さんスーパーの数量限定特売ゲットしちゃいましたよ!不幸体質も治ってきたんですかね!?」

不良A「ねぇちゃーん!俺といいことしなぁい!?俺渋井丸拓男って言うんだ!!略してシブタクって呼んで!!」

女性「やめてください!」

上条「はぁ・・・やっぱり不幸だ・・・」

黒子「じょ… 冗談はよして!! 何を根拠に…」
上条「根拠もなにも…
ずっと見ていましたよ あなたがそこのトイレから通気孔に入り… 信管を仕掛けなおすところまでね」
こうか

上条(・・・ん?あれは白井?こんなところでノート広げて何やってんだ?目の前のナンパの調書でも取ってるのか?)

不良A「へへっへへっ!ちょっとくらいいいじゃねーかよ!!」

上条「お・・・不良B「タクさん!危ない!!」

ぷっぷーどかーん

上条「事故・・・?俺が不幸をばら撒いているから・・・?」

上条「ということだ。」

黒子「けど、それだけではわたくしが犯人とは分からないはず!」

上条「今朝調べて貰ったんだよ。最近起きた心臓麻痺、その他の死因を含めた事件を洗いざらいな。」

初春「そしたら白井さんしかありえないんですよ。まず最初の事件は渋井丸拓男さんの事故の前日、8日前の寮監さんのものです。」

御琴「あの日からよ。黒子少しおかしくなったのは・・・」

固法「その次の日からです。白井さんがジャッジメントの仕事を休んでいたのは。」

美琴「黒子、夜中こっそり何かやってたでしょう。今になって思うとあの一週間でバンクのブラックリストの名前書いていたのね。」

初春「決め手は昨日の一方通行の事件です。白井さん今朝の会話覚えてます?」

黒子「今朝の会話・・・?」


初春『白井さん!ニュースみましたか!?』

黒子『ええ・・・大変なことになりましたわね・・・学園都市第一位が無能力者に殺されるなんて・・・』



黒子「まさか情報規制!?みなさんたいした演技力ですのね・・・」

固法「その通りよ。あのときまで私と初春さんはあなたのことを信じていたわ・・・」

土御門(俺は魔術関係から知ったんだけどニャー・・・)

上条「そして、今俺の名前を書いたことが動かぬ証拠となったわけだ。お前の気持ちを利用するようなことはしたくなかったんだけどな・・・」

美琴「黒子、なんでこんなことしたの・・・?」

黒子「決まっているじゃありませんの?ジャッジメントだからですよ。善良な学生を守り平和な学園都市を作るためにはそれがベストでしたの。悪人は神である私が裁きますの。」

上条「っざっけんな!!悪人は神であるお前が殺す!?確かにお前に殺されたやつは大なり小なり他人を迷惑をかけたかもしれない!!けどな、あいつらだって生きてるんだよ!!
   生きている限り然るべきところで裁かれ罪を償いやり直すことが出来る!!てめぇはその権利すらも奪っちまったんだよ!?何が善良な学生の安全だ!?何が学園都市の平和だ!!
   誰かの犠牲の上に成り立つ平和なんて誰も喜びやしねぇんだよ!!そしてこの犠牲の中には白井!!お前も入っているんだよ!!大切な何かを守ることは大事かもしれねぇ!!けどな、もっと自分を大切にしろよ!!白井!!」

黒子「そうですわね・・・けど、わたくしはもうやりなおしは効きませんの。犯した罪が大きすぎますわ。」

青ピ「お!?かみやん!!今日も熱いねぇ~!!ボクも興奮してきたでー!!」

黒子「な!?あなたは死んだはずじゃ!?」

上条「ああ、確かにお前のノートの力で死という状態にはなったな。だが、異能の力で押し付けられた死!!そんなふざけた幻想は俺がぶっ殺した!!」

黄泉川「この一週間の死者はみんな調査のため丁重に保存されているジャン。その小僧の力と『冥土返し』がいれば大丈夫ジャン。」

黒子「わたくしもやりなおせますの・・・?」

上条「おう!しっかりと罪を償った後にみんなで飯でも食いに行こうぜ!」

リューク「そうはいかないぜ。黒子。この状況どう見てもお前の負けだ。お前は死ぬ。俺のノートでな・・・」

黒子「そんな!やり直せると思ったのに・・・死にたくないですの・・・」ポロポロ

上条「白井!どうしたんだ!?何と話してるんだ!?」

白井「え・・・ノートがフェイクなら本物を触ったはずじゃ・・・」

上条「ノートは本物だ!俺に異能の力は一切効かねぇぞ!この忌々しい右手があるからな!」

白井「上条さん・・・死神ですの・・・助けて・・・!!」ポロポロ

上条「死神!?本当にいたのか!?」

リューク「ククク・・・黒子。時間切れだ・・・お前は40秒後に死ぬ。」

『白井黒子』

禁書「当麻!死神はノートに触れたら見えるようになるんだよ!」

上条「白井!ノートをよこせ!!」

黒子「・・・」シュン!!

上条「っ!てめぇが学園都市をむちゃくちゃにした死神か!!覚悟はできてんだろうな!?」

リューク「無駄だ・・・見えたところで俺に触れることは出来ないし、それに体が無くちゃ黒子も生き返ることはできないだろ?」

『白井黒子 分子レベルに崩壊して死亡』

リューク「この学園都市ならこのくらいありえないことじゃないよな?」

上条「遺言はそれでいいのか?」

リューク「お前は俺に触れることは出来ない。俺は異能の力で出来ているものじゃない。俺は死神だ。」

上条「お前が死なないと思っているのならまずはそのふざけた幻想をぶち殺す!!」ダッ!!

リューク「ほれ見ろ。無駄だ。お前は俺に指一本触れることはできない。」

上条「どこみてんだよ?死神?俺の狙いははなからノートだぜ?これで白井の死はなくなった!」

リューク「・・・!ノートが・・・!」

上条「それにインデックスから聞いてるんだぜ?死神はノートを使って人間の寿命を奪うんだろ?ノートがないお前にはもうそれが出来ない。お前死ぬぜ?」

リューク「ばかな!俺が人間なんぞに!?」

上条「人間をただの餌とサーカスにしか思ってないからそうなるんだぜ?残り何年か知らねぇがその間神にでも祈っとくんだな!!」

リューク「そんな・・・俺が・・・俺が・・・ウアァァアアアアア!!!絶対生き延びてやる!!!どんな手段を使っても!!!!」ダッ

上条「終わった・・・か・・・」

黒子「上条さん・・・ありがとうですの。」

上条「俺が勝手にやったことだし気にすんなって。それよりしっかりやりなおせよ?」

黒子「はいですの。ご飯、楽しみにしていますわよ?」

上条「おう!」

黄泉川「白井黒子。お前を殺人未遂で拘束するジャン。」

黒子「謹んで承りますの・・・」

ウーウーウー

初春「行きましたね・・・」

美琴「黒子・・・」

上条「ったく、お前らなんて顔してんだよ?白井が罪を償った後も回りはいい目でみちゃくれねぇぞ?そういうのから守ってやるのがお前ら先輩や友人の役目じゃねぇのか?お前らそんなしけた顔じゃ白井を守れねーぞ?白井がやり直すためにはお前らの力も必要なんだぞ?」

初春「上条さん・・・」

美琴「かっこつけてんじゃないわよ・・・。そんなこと分かってるわよ!あんた早く行きなさいよ!!ノートの被害者助けるんでしょ!?」

上条「おっと、そうでした。じゃあな。元気だせよ?」

─病院─

冥土帰し「死んだ人がにわかに生き返るとは信じがたいけど、さっき青ピ君を見ると信じるしかないようだね。」

上条「まぁ今回は特殊なケースですから・・・」

冥土帰し「じゃあ、早速やってくよ。体の損傷が激しい者からやっていこうと思う。まずはこの子だ。」

上条「一方通行・・・!」

冥土帰し「彼は出血量も多いし息を吹き返しても危ない状態であることには変わりない。」

上条「それじゃぁ・・・!」

冥土帰し「安心してくれたまえ。僕はそれが人間であるならば誰でも絶対に助けてみせる。」

─一年後─

佐天「あれから一年・・・白井さんが帰ってくる日か・・・」

初春「情状酌量とジャッジメントの実績でものすごく減刑されましたからね。」

上条「死者もいなかったことだしな。」

美琴「えぇ。あのバカのおかげでね・・・ってそのバカのあんたがいんのよ!?」

上条「えぇー!!バカッて!!上条さんもご飯食べにいく約束してるんですよ!!」

シュン!!

黒子「相変わらずですわね。ただいま、ですの。」


完!!!>>1先生の次回作に期待しないでください!!!!!!!!

うへぇー。疲れたぁー。
矛盾をみんなに指摘されまくって泣きそうだったけど終われてよかったです。
ただスレタイが思いついただけで、禁書もデスノも読み込んでないので矛盾だらけですいません。
最後まで読んでくれた方、支援してくれたかたありがとうございました。

あ、最後に
インデックスとか言うオリキャラだしてすいませんでした

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