鳴子友「ふーん｣ﾆﾔﾆﾔ

鳴子「も～っ！」

鳴子(私のお陰じゃないなんて分かってる、じんたんが学校に来たのはめんまの事があったからだ…じんたん…なんか顔つき変わった…)

先生「よし、なら授業を始めよう、といきたいところなんだが…実はまだ体育祭の実行委員が決まってない、そこで先にそれを決めたいんだが…立候補あるか？」

ｼｰｰﾝ

クラスメイト「お前やれよ｣ｸｽｸｽ

クラスメイト2「うっせ｣ｸｽｸｽ

仁太「あ、あの！俺、や、やります…」

あぁ、まだダメだ…声裏がったし…

仁太(でも…俺あの頃みたいに頑張るよ、めんま…)

先生「お、おぉ！やってくれるか！」

クラスメイト「なんであいつ張り切ってんの？｣ﾋｿﾋｿ

クラスメイト2「さぁ？｣ﾋｿﾋｿ

仁太「………」

先生「なら実行委員長は宿海で決定！他副委員長やりたい奴いるか？」

ｼｰｰﾝ…

まぁ、こうなるだろうとは思ってた。
そりゃあそうだろうな、いきなり学校来たかと思ったらいきなり目立って、もう高校生なんだ、こういうのがすんなり受け入れられる訳がない…

仁太「あ、あの…俺1人で…」

鳴子「なりますっ！」

鳴子「副委員長…やります…」

仁太「あ…なる…」

先生「おぉ、じゃあ副委員長は安城で決定！はいみんな拍手！｣ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

ﾊﾟﾁﾊﾟﾁ…

仁太「………」

鳴子「………」

先生「じゃあ授業始めるぞ～」

ーーー
ーー
ー

ー
ーー
ーーー

鳴子(それからのじんたん凄かった…みんなが嫌がる事率先してやって、何事にも全力で、それでバイトも毎日入って…)

鳴子(でもなんでだろう…じんたんが昔みたいになっていっても私はちっとも嬉しくない…満たされない…)

仁太「あっ、ゴミ捨て俺やっとくよ」

クラスメイト「わりぃ仁太！今度掃除当番変わるわ！」

鳴子(下の名前で呼ばれたりして…)

仁太「ちょっと、あな…じゃなくて安城、塵取り取って」

鳴子「えっ、あっ、うん…」

仁太「ありがと」

鳴子(クラスにも普通に溶け込んで、不登校のイメージだったじんたんはあっという間に頑張り屋ってイメージに変わった…)

クラスメイト「仁太！今日カラオケ行くけど行かね？」

仁太「わり…今日バイトなんだ…」

クラスメイト「え～またかよ～付き合い悪りぃぞ！」

仁太「ごめんごめん！また空けとくから！」

クラスメイト「頼むぞ～」

鳴子(じんたんが学校に来るようになって、3ヶ月が経つ頃にはもうじんたんはクラスの中心だった。)

鳴子(めんまのお陰で、超平和バスターズの頃のじんたんに戻った…私が大好きになった頃のじんたんに…)

鳴子(それと同時にじんたんがすっごく遠くに見えてくる…あぁ私には無理なんだって…)

鳴子「ねぇ、宿海」

仁太「ん？どうした安城？」

鳴子「今日バイトでしょ？私も入ってるから一緒に行かない？」

仁太「わり…バイト前にちょっと行かなきゃダメなとこあってさ…」

鳴子「そうなんだ…じゃ、じゃあ先行ってるね！」

鳴子(あぁ…最悪だ…明らかに不自然に誘って断られるとか…ダメダメだなぁ…)

仁太「俺もすぐ行くから！」

鳴子「………」

最近じんたんと話す回数が減ってる…

あぁ…泣きそうになってくる…

鳴子「…はぁ…行こ…」

鳴子「………」

階段を降りてる途中でじんたんの声が聞こえてきた。

それともう一つ女の子の声も

じんたん「それでどうしたんだ？話って？」

女子「あっ、あのっ…その…この前宿海君とが図書委員の仕事手伝ってくれて…その…」

女子「その時好きになりましたっ！よ、良かったら付き合ってもらえませんか！？」

仁太「……」

その女の子は図書委員の大人しそうな女の子で、やっぱりじんたんのこと好きになる人はこういう子が多いんだって思った。私もその1人…

でもこの子は私より強い…だってちゃんと面と向かって告白できるんだもん…

女子「………っ」

仁太「………ごめん。」

仁太「気持ちは嬉しいよ…ありがとう」

女子「いえ…」

鳴子「………っ」

鳴子(今凄いホッとした…最低だ、私…)

鳴子(でもホッとしたと同時に…断った理由はめんまなんだろうって…そう思った…)

ーバイト先休憩室ー

仁太「あれ？安城上がりじゃなかったか？」

鳴子「ねぇじんたん…」

仁太「……どうした？」

鳴子「私さ…最近自分が嫌になってくる…」

仁太「な、なんだよいきなり…」

鳴子「今日さ、聞いちゃったんだ…告白…」

仁太「！？」

鳴子「それで…私今からすっごいやなこと言うよ？」

鳴子「じんたんがあの女の子の告白断って…すっごくホッとした…私…」

仁太「あなる……」

鳴子「でもそれと同時にそんなこと思う自分が嫌になって…泣きそうになって…｣ｸﾞｽｯ

仁太「おいあなる…お前は別に悪くないって…」

鳴子「悪いよ！！私が悪いの！じんたんが告白断った理由ってめんまなんでしょ！？めんまが生きてればじんたんだって…」

鳴子｢ｸﾞｽｯ…うっ…ダメダメだよぉ…｣ﾎﾞﾛﾎﾞﾛ