こいし「おねーちゃん、人間ひろった!!」 さとり「えっ!?」(524)

男(僕の名前は男です。歳は12。双子の兄がそうだったからそうです)

男(僕は外の世界を知りませんでした。白い壁の六畳が僕の知る世界。なぜかというと双子の弟だからです)

男(忌み子と言われ、すぐに産湯で溺死されかけたそうですが、父が助けてくれ、今までなんとか生きながらえることができました)

男(ですがある日、母親に喉を切られ殺されかけました、そのときは八意 永琳先生に助けてもらったのですが、僕は声を失いました)

男(声を失いながらも僕は生きていました。しかしまた今日、僕は死にそうになっています)

男(ここはどこでしょうか。麻袋に詰められ馬車に乗せられどこかで投げ捨てられました。やっとの思いで袋から抜け出し、周りを見渡すと大きな穴が開いていました。そのほかには木。馬車で揺られていた時間を思うとおそらくここから今日中に家に戻るのは無理でしょう)

男(それに僕は家がどこにあるか。そしてどんな家なのかも知らないので、帰りようがありません)

男(あぁ、僕はもうここで死ぬんだ。餓死。もしくは妖怪に食べられるんだろうなぁ。そう諦めると心に空風が吹き、寂しくなります。たとえあの小さな六畳でも人の気配はありました。誰でもいいからこないかななんてありえないことすら考えます)

男(僕は近くにある岩に座りひざを抱え込みました。寂しいし死にたくない。六畳の世界でいいから生きていたい)

男(初めて見た世界はとても残酷でした)

ガサゴソッ

男「っ」

男(草むらを何かが通る音がしました)

男(野犬でしょうか。それとも妖怪)

ガサガサッ

男(音が近寄ってきます。とっさに立ち上がり走り出そうとしましたが、運動をしたことがなくひょろひょろの僕はつまずいてしまいました)

男「っ!」

ガサッ!!

こいし「らんらんらん♪」

男(草むらから出てきたのは小さな女の子。いえでもその女の子には何か紐のようなものがついていて先に玉がついていました)

男(どうやらその女の子は妖怪でした)

こいし「あれ?」

男(女の子は僕を見つめます。外見は可愛らしいですが相手は妖怪。おそらく食べようとしているのでしょう)

こいし「捨て人間?」

男(女の子は首をかしげながら言いました)

男(違うと声を出したかったのですが、口から漏れるのはひゅーひゅーという隙間風のような音。代わりに首をよこに振ります)

こいし「んー。何してるの?」

男(下手な答えを言うと食べられる。しかし僕には答えを言うことすらできない。もう駄目なんだと思い、目を閉じます)

こいし「?」

男(女の子の手がぽんと僕の肩に触れます。恐怖で頭から血が抜けていく感じがしました)

男(僕が幸運なのは意識を保ったまま食べられることがないことでしょう。薄れゆく意識の中。家族の顔が頭をよぎりました)

コンコンッ

さとり「開いてるわ。あら、もしかしてこいし?」

ガチャッ

こいし「おねーちゃん、人間拾った!!」

さとり「えっ!?」

こいし「飼っていい?」

さとり「帰してきなさい」

こいし「でもおねーちゃん。家がないみたい」

さとり「ただの迷子よ」

こいし「えぇ~でも寒そうに震えてたよ?」

さとり「貴方が妖怪だからよ」

こいし「むぅ。おねーちゃんわがまま」

さとり「それはあなたでしょ。こいし」

ガチャ

お燐「こいし様~。あの人間目覚ましたんで餌あげと来ますよ?」

こいし「ありがとっ。お燐っ!」

さとり「………待ちなさいお燐」

お燐「どうしたんですか?」

さとり「その人間を飼う事は許可しないわ」

お燐「なんでですか?」

さとり「誘拐じゃないの!!」

お燐「え。でもわたしたち妖怪ですよ?」

さとり「それにこいし。まだ許可してないわよ」

こいし「てへっ。無意識にやっちゃった」

さとり「そう。無意識ならしかたな、いや仕方なくないわ。とにかく許可しないからね。お燐、ご飯上げたら家まで運んであげて」

お燐「ですが喋れないみたいなんですよ」

さとり「しかたないわね。私がいくわ」

さとり「こんばんわ、私はさとり。この地霊殿の主をやっているわ。その首を見る限り、喋れないってのは本当みたいね」

男(っ!)

さとり「そんなに驚かなくても大丈夫よ。食べたりはしないから」

お燐「死体は欲しいですけどね」

さとり「やめなさい。お燐」

男(………大丈夫かな。そういえばさとりって阿求さんの本に書いてあった、危険妖怪。あぁ、やっぱり、駄目)

さとり「昔は人に来て欲しくなかったからそう書いてもらったけど、今は違うわ」

男「!?」

さとり「ご存知の通り私はさとり。なら私の力も知ってるでしょう? 言葉は心に思い浮かべるだけでいいわ)

男(僕は、どうなりますか?)

さとり「家に帰してあげるわよ。でもそのまえにおなかがすいてるでしょう? ご飯はいるかしら。あぁ、安心して、普通の人間が食べるような料理だから」

男(ありがとうございます。でも家が僕帰り方が分からないんです)

さとり「大丈夫。記憶を見て道筋を探るから」

男(あっ)

さとり「…………………………ごめんなさい」

さとり「一つ聞きたいのだけれど、命の危険が無くても家に帰りたいかしら」

男(僕は………)

お燐「?」

誰かと触れ合いたい 寂しい 僕は僕として生きたい 

僕(もし許されるのなら、家に帰りたくないです)

さとり「そう。ならようこそ。地底へ」

お燐「どうなったんですか?さとり様」

さとり「うちの子になったわ」

こいし「え? 本当? やったっ!!」ピョンピョン

さとり「こいしも喜んでるみたいだし、これでいいわね」

さとり「私は古明地 さとり。そこにいるのがこいし。そしてそっちの猫耳が生えてるのがペットのお燐よ。私たちの説明は分かってるからしなくていいと思うけど。お燐、こいし。この子は男よ」

お燐「よろしく男。あ、でも喋れないんだったね。どうしましょうさとり様」

さとり「任しておきなさい。私にいい考えがあるわ」

お燐「なんですか?」

さとり「河童が訪問販売をしに来たときになんとなく買った、携帯用ホワイトボードがあるわ」

お燐「なんでそんなもの買ったんですか………」

さとり「そうね。無意識だわ」

こいし「それはこいしのせんばいとっきょだよ!」

男(ホワイトボード?)

さとり「たとえるなら何回でも消したり書いたりできる紙と筆よ」

男(そんなものがあるんですね)

さとり「ちょっと待ってなさい。お燐、私の部屋のバラの紋章を持って地下室の鍵を手に入れて、像を時計回りに動かした後に、書庫の絵を若い順に並べて倉庫を開けて、その中からホワイトボードを持ってきて頂戴」

お燐「なんでそんな事してるんですか」

さとり「泥棒対策よ」

お燐「はぁ、はぁ。疲れた」

さとり「お疲れ。これを首からかけて伝えたいことを書きなさい。文字は書けるみたいだから大丈夫よね」

こいし「おねーちゃん。この子のおうちは?」

さとり「人間だから部屋を与えたほうがいいでしょうね。お燐。面倒を見てあげて頂戴。ということでお燐の隣の部屋ね」

お燐「あたいに丸投げですか。まぁいいですけど」

さとり「じゃあ、私は仕事があるから、あとは任せたわ」

お燐「あたいも仕事あるんですけどね」

お燐「部屋に案内、のまえにご飯を食べようか。こっちだよ。ついて来てね」

男『分かりました』

お燐「作ったのあたいだからあんまり期待しないでね。さとり様なら相手の好みに合わせて作れるけど、あたいは判断が自分の舌がからもしかしたら不味いかも」

男『大丈夫です』

お燐「なら良かった。さぁ、ここが食堂だよ。あたい達以外にも食事をするペットがまだまだいるけど危害は加えないから安心して食べるといいよ。ちょっと待ってて、温めなおしてくるから」

男(食べものかぁ。一体どういうものが出るんだろう)

お燐「はい、ハンバーグだよ。ハンバーグは好きかい?」

男『食べたことないです』

お燐「ハンバーグ食べたことないって珍しいね。美味しいよ」

男『いただきます』

もぐもぐ

男「っ!」カキカキ

男『美味しいです!』

お燐「口に合ったようでよかったよ」

男「♪」モグモグ ガツガツ ゴックン

男『ごちそうさまでした』

お燐「言い食べっぷりだね。じゃあ部屋に案内するよ」

男『食器は』

お燐「他のペットに処理させるからいいよ」

男『ありがとうございます』

お燐「お礼はそのペットにね。まぁお礼って言っても一緒に遊んであげるくらいでいいけどね」

お燐「ここが今日から君の部屋だよ。隣が私の部屋になってるから、何かあったら呼んでね」

男『わかりました』

お燐「それじゃ」

バタンッ

男(結構広いな。12畳ぐらいかな。ベッドしかないけど)

男(あ、フカフカだ)

男(なんだか眠くなってきたな)

男「………………」スヤスヤ

男「!」パチッ

男(トイレはどこだろう)ブルッ

男(お燐さんに聞こう)

ガチャ

コンコン

男「………………」

男(あれ、いない?)

男(探してみよう)

テクテク

男(迷った………。ここはどこだろう、暑いなぁ)

お空「うにゅ? 異物発見! あれ、でも間欠泉地下センターじゃないからいいのかな。あ、じゃあ聞いてみればいっか。えっとそこの人? あなたは異物ですか?」

男(なんだか凄く危険な気がする)ブンブンッ

お空「凄く首を横に振ってるけど、うーん、でも異物じゃないって言ってないし………」

ピコーン!

お空「ここに人間は来ない! つまり異物!! よーし!!」

CAUTION!! CAUTION!! CAUTION!!

お空「いっくよー!!」ゴォオオオォオオオ

お空「ぎーがーふーれーあーっ」

お燐「あぶないっ」ガラガラガラ

男(お燐さんっ!)

お空「ふっふー。さすが私。灰もない!」

お空「あれ? そういえばお燐の声が聞こえた気がする」

お空「気のせいかな?」

お燐「はぁ、危ないところだったね」

男『助けてもらってありがとうございます』

お燐「またなんであんなところに」

男『トイレに行こうとして迷いました』

お燐「ひょっとして方向音痴?」

男『みたいです』

お燐「これは離れられないね」

男『ごめんなさい』ショボン

お燐「部屋にいなかったあたいも悪いからね大丈夫だよ。頼られるのは案外好きだからさ。とりあえず今夜は部屋から出ないように。危ないから。トイレとかはあたいの部屋に来てくれれば案内するよ。今度はいるから」

男『ありがとうございます』

お燐「っと、ここがトイレだよ。一人で大丈夫?」

男『大丈夫です』

お燐「じゃあ外で待ってるから」

男「はい」

お燐「じゃあ、おやすみ」

男『おやすみなさい』

バタンッ

ピョンッ ボスッ

男(今頃は家では大騒ぎ、な訳ないか。明日からどうなるかなぁ)

男(………さっきは怖かったな。あの人は一体誰なんだろう)

男(でも、生きてるからいっか。よし、もう寝よう)

男(おやすみなさい)

コンコン ガチャ

お燐「おはよう」

男『おはようございます』

お燐「あたいは今から仕事に行くから、いないけど何か聞きたいこととかあるかい?」

男『仕事?』

お燐「温泉で従業員やってるんだ。さとり様はそこの経営者」

男『手伝いたいです』

お燐「手伝いたい? うーん。さとり様に聞いてみないと分からないけど。どうだろう」

男『ただお世話になるだけじゃ嫌なので」

お燐「じゃあ、さとり様に聞きに行こうか」

男『はい』

さとり「別にいいわよ」

お燐「え? いいんですかい?」

男『ありがとうございます』

さとり「最近人間の客も増えてるから、何かと人間がいたほうが都合がいいのよ。あ、でも首の傷を隠さなければいけないのよね。どうしようかしら。首輪?」

お燐「そういうプレイみたいですから止めましょうよ」

さとり「じゃあチョーカーよ」

お燐「言い方変えただけじゃないですか」

さとり「首輪とチョーカーは別物よ」

お燐「一般人から見れば同じです」

さとり「男はどうする?」

男『首輪でいいですよ』

お燐「なんかまた変な噂たちそうな」

さとり「構わないわ」

お燐「構ってくださいよ。地霊殿の主、SMプレイが好き。さとりはお嬢様。とか天狗に書かれても知りませんよ?」

お燐「マフラーとか、ハイネックじゃ駄目なんですか?」

さとり「暑いわよ」

お燐「あ、そっか。でも首輪ですか」

さとり「いいじゃない本人が言ってるんだから」

お燐「………じゃあ代案ができるまで」

さとり「なんで貴方がしぶしぶ納得してるのよ」

お燐「ところで、男はどこで働くんですか?」

さとり「接客 調理 温泉 医務 観光案内 搬入 広報 どれが良い?」

男(僕は)

>>21

すみません 安価下

お燐「いきなり接客ねぇ。ってことはあたいと一緒だけど」

さとり「しっかり面倒見てあげてね。お燐」

お燐「って言っても、どうやって接客させれば」

さとり「お燐を禿童みたいに補佐すればいいんじゃないの?」

お燐「うち、遊郭じゃないんですけど」

さとり「たとえよたとえ」

お燐「失礼かもしれないけど、お客に伝えたいことは書いて伝えるといいよ。多分それで分かるだろうからね」

男『分かりました』

さとり「じゃあ、頑張ってね」

お燐「猫車に乗って」

男『はい』

さとり(猫車が何を運んでるのかは伝えないほうがいいわね。いや、知ってるのかしら)

お燐「行くよー。捕まっててね」

ガラガラガラガラ

お燐「ここだよ」

男『大きいですね』

お燐「うちはお金あるし、鬼もいるから大きいの建てられるんだよ。それに温泉も一杯湧き出るし」

お燐「さ、まずは着替えにいこうか。こっちだよ」

男『はい』



男『あの』

お燐「なんだい?」

男『なんで、更衣室が一緒なのでしょうか』

お燐「あぁ、それはね、従業員がほとんど動物だからね。性別とかあまり気にしない人多いんだよ」

男『発情期とか』

お燐「その場合休ませるんだよ。ま、とりあえずこの部屋しかないから諦めて着替えてね」

男「………………」コクッ

男(できるだけ見ないようにしなくちゃ)

シュルッ パサッ

男(無心無心無心無心)

お燐「あれ? 大きくなったかなぁ」

男(無心無心無心無心)

お燐「次さとり様に言って新しいの用意してもらわないと」

男(無心無心無心無心)



お燐「あれ、男どうしたの?」

男(無心無心無心無心、はっ。危うく無我の境地に行きかけてた)

男『すみません。ぼーっとしてました』

お燐「体調悪いなら無理しないほうが良いよ」

男『大丈夫です』

お燐「いらっしゃいませ~。ご宿泊ですね。ご案内しますね」

男『お荷物お持ちします』

男(おもっ)フラッ

お燐「大丈夫?」

男「………」コクッ

お燐「二階の心の間になります」

男(よいしょっよいしょっ)フラフラ



お燐「お疲れ」

男『まだ午前なのに腕がぱんぱんです』

お燐「あはは、まだ初日だもんね。きっとすぐ慣れるよ。私はチーフだから代わらないけど、来週になったらまた仕事選べるから、いろんな仕事をやってこれだって思ったもの選ぶといいよ」

男『はい』

お燐「まぁ、来週だからしばらくはこれだけど」

男『がんばりますっ』グッ

お燐「頑張ってね」

お燐「ん、あがっていいよ。夜組に交代になるから」

男『わかりました』



男(無心無心無心無心)

お燐「着替え終わった?」

男『はい』

お燐「じゃあ帰ろうか」

男『はい』

こいし「~♪」

男「あ、こいしさん。こんばんわ」

こいし「? こんばんわっ!」

お燐「あれ、こいし様いたんですか。って、え、何でこいし様がいるって分かったの?」

男「?」

こいし「らんらんらんっ♪」スキップ

お燐(子供だからかなぁ。たまに見える人いるし)

お燐「こいし様。たまにはさとり様に会いに行ってあげてくださいね」

こいし「うん? 分かったっ!」タッタッタ

お燐(でもこいし様が見えるんなら良い拾い物だね。これは)ナデナデ

男「!?///」

男(良いお湯だなぁ)

ガラッ

お燐「………」

チャポンッ

男(黒猫? そういえばペットがいっぱいいるんだっけ)

男「………」ヨイショッ ナデナデ

お燐「良い湯かい?」

男「!?」

お燐「あたいだよ。お燐だよ」

男「!? !?」ペコッペコッ

お燐「別にそんなに頭下げなくても」

男「………」ザパッ トテトテトテ

お燐「もう上がるの? 湯冷め大丈夫かなぁ」

男「………」トテトテトテ

お燐「やぁ」

男『どうしたんですか?」

お燐「君を探してたんだよ」

男「?」

お燐「明日筋肉痛にならないようにマッサージをしてあげるよ」

男『ありがとうございます』

お燐「じゃあ部屋にいこうか」

男『はい』

お燐「どう?」プニッ プニッ

男『気持ちいいいです』

お燐「あたいのマッサージは思わず成仏するって怨霊からも人気なんだよ」

男『生きててよかった』

お燐「大丈夫だって、怨霊だってたまにしか成仏しないから」

男「!?」

お燐「にゃはは。はい終了」

男『ありがとうございました』

お燐「じゃあ、おにーさん。私もマッサージしてくれないかな」ゴロンッ

男「!?」

お燐「ん、ふぁ。なかなか、良いね」

男(無心無心無心無心無心)ギュッ ギュッ ギュッ

お燐「ん、にゃ、にゃ。にゃんっ」

男(無心無心無心無心無心無心無心無心無心無心無心)

お燐「にゃふぅ」ゴロゴロゴロゴロゴロゴロ



お燐「すぅ、すぅ」

男(………どこで寝よう)

さとり「一週間お疲れ様。どうだったかしら?」

男(体が痛かったです)

さとり「そう。まだ子供だものね」

お燐「それで次はどうするんだい?」

男(そうですね、次は)

接客
調理
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医務
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安価下

お燐「まぁ、温泉って言っても、温度管理とか、シャンプー類の補充、汚れを取ったり、掃除したりぐらいだよ。自分のペースでできる分、接客よりは楽かな。あ、もちろん男湯だけだけどね」

男(って言ってたけど、担当は誰なんだろう)

ガチャ

男『おはようございます』

お空「うにゅ? どこかで見た顔だね」

男「」

男「………」ガクガクブルブル

お空「!? どうしたの!? 寒い!?」

男『いえ、なんでもありません」ガクブル

お空「大丈夫、なのかなぁ」

男『はい』

お空「なら、これに着替えてきてね」

男『はい』

お空「あ」

男『どうしたんですか?』

お空「燃料がもう少しできれそう。取ってきて欲しいな」

男『分かりました。どこにあるんですか?』

お空「えっとね。………あれ? ど忘れしちゃった。ちょっとまって思い出すから。うーん、うーん」

お空「思い出した!(ピコーンッ) 肩のうしろの2本のゴボウのまんなかのスネゲの下のロココ調の右だ!!」

男「!?」

男『あの、全然場所が分からないのですが』

お空「あれ、違うかなぁ」

女従業員「本館のうしろの二棟ある離れの真ん中にある湖の近くの小屋の右よ」

男『もう一度お願いします」

女従業員「本館のうしろの二棟ある離れの真ん中にある湖の近くの小屋の右。まって地図書くから」

男『ありがとうございます』

お空「できるだけはやめにね」

男「………」コクッ

男(やっと見つけた)

男(ん、重いなぁ)フラフラ



女従業員「あ、やっと来たわね。急いで、お空チーフがお湯を沸かすのに核融合を使おうとしてるから。そんな事するとお湯が熱湯になるから止めてるけど、できるだけ急いで」

男「………っ!」コクッ

タッタッタ

女従業員「こけないといいけど」



男「っ!!」

お空「ありがと、これでさとり様に怒られなくて済むよ」ドボドボドボッ

お空「さぁ! 沸かすよ!!」

ゴォオォオオオオ

従業員女「風呂のお湯が熱すぎるってクレーム来てます」

お空「………」オキューン

お空「お疲れ様~ 今日の晩御飯奢るよー?」

女従業員「家で子供が待ってるので」

お空「残念。きみは?」

男『僕は行きます』

お空「うんうん。先輩にまかせなさいっ!! さぁ、いくよー」

女従業員「お空チーフがお酒飲もうとしたら全力で止めなさい」ボソッ

男「?」コクッ



お空「さとり様!! カレーライス一つ!! きみは?」

男『ハンバーグを』

さとり「社員割引しとくわ」

お空「あとビールも」

男(止めるって、どう止めれば………)

男『駄目です!』ガシッ

お空「うにゅ? どうしたのいきなり抱きついて」

男『駄目なんです!!』

さとり(………あぁ、そういえばそうだったわ)

さとり「お客様がまだいるのだから飲むのは帰ってからにしなさい」

お空「なるほどっ。分かりました!」

さとり「あ、先にお客の分、作らないといけないから遅れるわよ?」

お空「わかりましたー!」

お空「そういえば何で喋らないの?」

男『喋れないんです』

お空「? なんで? 人間は皆喋れるって慧音が言ってたよ?」

男『喉怪我しまして』チラッ

お空「えっと、ごめんね」

男『構いません』

お空「むぅ。私もさとり様みたいに思ってることが分かればいいのになぁ」

男(そういえば、思ってること伝えられるのはさとりさんだけなんですよねぇ)

お空「むむむ」

男『あの、なんで見つめるんですか?』

お空「思ってることわかるかなぁって。でも駄目だったよ、残念」

男『お空さんはさとりさんの事が好きなんですね』

お空「うんっ。大好きだよ!!」

男(なんてまぶしい笑顔だろう)

さとり「お待たせ」

男(ハンバーグ、美味しそう)

お空「わーい!」

さとり「いつもの20辛で良かったわよね?」

お空「はいっ。大丈夫です!」

男(20辛?)

さとり「男は食べないほうがいいわよ」

男「?」

さとり「まぁ、興味があるなら食べてもいいけど、食べないほうが無難とだけ言っておくわ」

お空「いただきまーすっ!」

お空「もぐもぐ。美味しいなぁ、カレー」

お空「(パクパク) まるで空の体は製鉄所、胃は溶鉱炉みたいだなぁ」

男(凄い食べっぷりだなぁ)

お空「さとりさまっ」

さとり「おかわりでしょ。持ってきてるわ」

お空「ありがとうございます、さとり様!」

さとり「それじゃ、お疲れ様。一足先に帰るわ」

お空「お疲れ様です!!」

男『お疲れ様です』

お空「もぐもぐもぐもぐ。うにュンっ。空はまるで妖怪核融合発電所みたいだっ!!」

男(美味しいのかなぁ 食べてみたいなぁ)

お空「? 食べる?」

男『一口だけ貰います』

お空「あーん」

男「………」パクッ

男「!?」

ジタバタジタバタ

お空「? 水?」

男「っ!!」コクコク

お空「どうぞ」

男「!!」ゴクゴク

男(死ぬかと思った……… ま舌がヒリヒリする。ハンバーグ食べ終わってて良かった………)

お空「おいしー」パクパク

男(………なんで食べれるんだろ)

お空「あ、そういえばわたしと一緒の家なんだよね」

男『はい』

お空「じゃあ運んでくよ」

男「?」

お空「いっくよー」ガシッ

男「!?」

バサッ

男「!!」

バサッバサッ

男「」

男「………」ブクブク

お空「あれ?」

お燐「うにゃっ!? 大丈夫!?」

男「………」

お燐「ベッドに運ぶよ。お空手伝って」

お空「なんで寝たんだろう」

お燐「お空は一回普通の人間見てきたほうがいいよ」

さとり「………一週間さんざんだったみたいね」

男(はい)

さとり「お空は慣れないとついていけないわよね。で来週の予定はどうするのかしら」

男(僕は)

接客
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さとり「あのお客は辛めの味付けが好きみたいね」

男(そういえばさとりさんの能力で好みが分かるんだったのですよね。だから料理人をやってるんですか?)

さとり「それもあるけど、人前に出れないのよ」

男(?)

さとり「私は嫌われ者だから」

男(なぜですか?)

さとり「誰だって自分の考えを読まれるのは嫌なのよ。この料理11番テーブルに持っていって頂戴」

男(分かりました)

男(なんで考えが読まれるのが嫌なんだろう。思ってることを口に出さずに伝えられたら素敵だと思うけどなぁ)テトテト

男(追加で鳥のから揚げ一つです)

さとり「分かったわ」

ジュワ~

男(さとりさん、料理上手だなぁ)ジー

さとり「褒めても何も出ないわよ」

男(さとりさんは皆に嫌われてるって言いましたけど、お空さんとかお燐さんとかはさとりさんのこと大好きみたいですよ?)

さとり「えぇ、分かってるわ。私も大好きだもの」

男(僕もさとりさんと一緒にいれて嬉しいです。喋れるのさとりさんしかいないので。喋る、でいいのかな)

さとり「出来たわよ」

男(はい、行って来ます)トテトテ

さとり(あの子、人間っていうより動物みたいね。あの子みたいに人間も妖怪も素直だったら良かったのに)

男(さとりさん。飾りつけできました)

さとり「持っていくのは接客班だから並べておいて」

男(分かりました)

さとり「さて、お客の夕飯も作ったことだし。まかないを作ってあげるわ。待ってなさい」

男(本当ですか!?)

さとり「ずいぶん嬉しそうね」

男(さとりさんの料理、美味しいですから)

さとり「はいはい。じゃあ期待しないで待ってなさい」

男(はーい)タッタッタ

さとり「厨房で走らないの。………はぁ。あんなに嬉しそうにされたら頑張って作るしかないじゃないの」

さとり「どうぞ」

男(いただきます!)パクパク

男(美味しい!!)

さとり「ふふ。貴方、鳥のから揚げ食べたがってたものね)

男(はいっ。ありがとうございますっ)パクパクッ

さとり「急いで食べると」

男「!?」

さとり「お水よ」

男(ありがとうございますっ)ゴクゴク

男(ごちそうさまでしたっ)

さとり「お粗末様、それじゃあ帰るわよ」

男(はいっ)

テトテト

さとり「お土産を買って帰りましょうか。お饅頭でも」

男(そうですね)

さとり「お土産買ってきたわよ」

お燐「お帰りなさい。さとり様」

お空「わーい!! お土産ー!!」

男『どうぞ』つ饅頭

お空「やったー!」

お燐「ありがとうございます」

さとり「いいのよ」

お燐「じゃああたいお茶入れてきますね」

さとり「お願い」

お空「美味しいです、さとりさまっ!」

お燐「旧都の温泉饅頭ですね」

さとり「私も開発に関わってるからね、味は保障するわよ。お空、もう一つあるわよ」

お空「いいんですかっ?」

さとり「えぇ。こいしの分はちゃんと取ってあるから」

男「………」

男(お母さんってこんな感じなのかなぁ)

さとり「っ。男、今夜は一緒に寝ましょう」

男『いいですけど、なぜですか?』

さとり「実は怖い話を見てしまって一人で寝るのが怖いのよ」

お空「じゃあわたしも一緒に寝ますっ」

お燐「4人は狭いからあたい達は元に戻ったほうがいいね」

お空「うんっ」

お空「うにゅ~。まだ食べたいよぅ~」

お燐「お、お空。なんで御柱を手に………」

男「すぴー。すぴー」

さとり(嫌われ者の私だけど、このこを幸せにできるのかしらね)ナデナデ

さとり(お姉様みたいにならないように)

男「さとり、おかあ、さん………」

さとり「ふふっ。私がお母さんで、お燐とお空が姉ね。父親は誰なのかしら」

さとり「おやすみなさい。皆」

さとり「先週はとても役に立っていたわ。今週はどうするの?」

男(僕は)

接客
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安価下

ヤマメ「ん? 君が新しく入ってきた子だね。紹介させてもらうと、歌って踊れるアイドルスパイダー、黒谷ヤマメだよ。ヤマーメって呼んでもいいよ」

男(黒谷ヤマメって確か)

阿求「黒谷ヤマメ 危険度高 友好度極低。会うと病気に感染して、最悪死にます。嫌われ者でえんがちょですね。地底のアイドルとか言われてますが、どう考えても私のほうがかわい」

男(って書いてあった気がするんですけど)

ヤマメ「どうしたの?」ニコニコ

男(すっごい良い人みたいですね)

男『ヤマメさんは病気を操るって聞いたのですが』

ヤマメ「うん。私は病気を操れるよ。ウィルスとか病原菌であれば一発で治せるからここで働かせてもらってるんだ。でも温泉ってのぼせが多かったりするからあんまり意味無いけどね。あはは」

客「すみませーん。連れがのぼせたんですけど」

客「うぅ」クラクラ

ヤマメ「って、話をすればなんとやら。さぁ、さっそく初仕事だね」

男『はい』

ヤマメ「やれやれ。温泉にのぼせるまで入るなんてね」

男『でも、気持ちは分かります』

ヤマメ「私もお風呂でうっかり寝ちゃうことだってあるからそう強くは言えないけどね」

男『そうなんですか?』

ヤマメ「うっかりね。危うく風邪ひいちゃうとこだったよ。この私が病気になったらお笑いものだからね」

男『病気を治せるって、お医者さんみたいですね。人里とかに行くんですか?』

ヤマメ「………行かないよ。行けないんだよ」

男『ごめんなさい』ペコッ

ヤマメ「ううんいいよ。病気を操れるんだから病気の原因が私って思われるのは当たり前だから」

男「………………」

ヤマメ「でも今は可愛いお手伝いさんがいるからね! この~愛い奴愛い奴!!」ナデナデナデナデ

男「!?」ジタバタ

ヤマメ「あぁ。すっぽり収まるこのサイズ。たまらないねっ」ナデナデナデナデ

男「!!」ジタバタ

ヤマメ「さて、仕事しないとね」

男『やっとですか』

ヤマメ「やっとだよ」

男『ところで仕事って?』

ヤマメ「ないんだな、これが」

男「」

ヤマメ「だから副業として歌って踊ってくるよ。一緒に行く?」

男『え?』

ヤマメ「私は歌って踊れるアイドルスパイダーだから。地底ではそこそこ人気なんだよ?」

男『そうなんですか。でも患者来たら』

ヤマメ「ライブ会場に来ると思うから大丈夫」

男(あ、そんなに有名なぐらい頻繁にやってるんだ)

ヤマメ「私と貴方の赤い糸~♪」

キャー ヤマメチャーン ヤマメデスカ(笑) ナニワラッテンダコロスゾ

男(人気だなぁ)

ヤマメ「何があっても私の糸で助けてあげるから♪ 神様には内緒ね♪」

男(あれ、そういえば患者ってこっちに来るんですよね)

ヤマメ「地獄からの死者! 黒谷ヤマーメッ」

従業員「ドクターK!! 患者です!!」

男(どうなるんだろ)

ヤマメ「どうしたの!?」

従業員「足を滑らして脳震盪を起こしたお客様が」

ヤマメ「今どこに?」

従業員「とりあえず医務室の方のベッドに」

ヤマメ「脳震盪ってことは意識は今無いんだよね?」

従業員「え、はい」

ヤマメ「じゃあ大丈夫だよ」

従業員「え? 大丈夫なんですか?」

ヤマメ「うん」

従業員「はぁ」

男「?」

ヤマメ「ありがとー。ありがとー」

ワーワー

男(結局終わっちゃったけど)

ヤマメ「それじゃあ戻ろうか」

男『はい』



男(あれ、手当てされてる)

ヤマメ「ね、心配要らなかったでしょ?」

男『何が起きたんですか?』

ヤマメ「もう一人いるんだよ」

男「?」

男『もう一人いるんですか?』

ヤマメ「うん」

男『どこですか?』

ヤマメ「うーん。恥ずかしがりやだからねぇ」

男『なら仕方ないですね』

ヤマメ「物分りがよくて助かるよ」

ヤマメ「え? 感染病の患者がいる? 分かったすぐ行くよ」

ヤマメ「というわけだからちょっと行って来るね」

男『はい』

男(暇だから掃除でもしようかな)

さっさっ

コツン

男(ん。桶?)

キスメ「……………き、キヒヒ」

男「!?」

男(お、女の子!?)

キスメ「………ど………どうしたの」

男『えっと、医務室の人ですか?』

キスメ「え………えっと………うん………キヒッ」

男(笑い方怖い)

男『始めまして、男って言います』

キスメ「………キスメ………よろしく………」

男『よろしくおねがいします』

キスメ「………キヒヒ///」

男(………怖い)

ヤマメ「危ないところだったよ。ウィルスは全部回収したけど、感染力の強い奴で感染するとゾンビになる奴だった」

キスメ「お………おかえり………」

男『おかえりなさい』

ヤマメ「あれ? キスメ出てきてたんだ」

キスメ「う………うん」

ヤマメ「あれ? でも人見知りだよね」

キスメ「他の人………こわい………」

ヤマメ「男は?」

キスメ「子供………だから…………8歳くらい………かな」

男(小さいけど12歳です。でも言わないでおこう)

ヤマメ「そういえば子供と遊ぶときあったんだっけ?」

キスメ「うん………井戸で……………逃げられた……けど」

ヤマメ「キスメはショタコンだね」

キスメ「ショタ………コン?」

ヤマメ「天狗が言ってたんだけど、子供が好きな人だって」

男『キスメさんはショタコンなんですか?』

キスメ「う………うん………ショタコン」

ヤマメ「キスメはショタコンで凄いね」

男『ショタコンの人って素敵ですね』

キスメ「……………キヒヒ///」てれてれ

ヤマメ「ふわぁ。もうこんな時間かぁ」

男『いつ終了するんですか?』

キスメ「………気分………かな」

男「!?」

ヤマメ「ってのは冗談で、患者がいつ出るか分からないから、次の担当がこない限りは、替われないんだよねぇ」

キスメ「………おそい………ね」

ヤマメ「だね」

ちゆり「すまん。遅れてしまったぜ」

理香子「ごめんなさい。ちゆりを探してたら遅れてしまったわ」

ヤマメ「あぁ、やっと来たね」

キスメ「……………」

男『こんばんわ』

理香子「あら、見たことない顔ね」

ちゆり「新人か?」

男『はい』

ちゆり「ところでなんで筆談なんだぜ?」

理香子「こらっ」ぽかっ

ちゆり「いたっ。なんだか最近夢美様に似てきたな」

理香子「貴方が悪いから仕方ないわ」

ちゆり「じゃあ後は任せるといいぜ」

理香子「お疲れ様。ごめんなさいね」

ヤマメ「いいっていいって」

キスメ「…………さよう………なら」ボソッ ずるずる

ちゆり「また明日だぜっ」

キスメ「っ」ビクッ

理香子「やめなさい」ぽかっ

ちゆり「いたっ!」

ヤマメ「また明日って言いたいところだけど」

男「?」

ヤマメ「遅いからね。送っていくよ」

男『大丈夫ですよ』

キスメ「………がぶって………たべられ……ちゃう」ずるっ ずるっ

ヤマメ「それじゃあキスメまたね」

キスメ「…うん」

ヤマメ「気をつけてね」ガシッ

男「?」

ヤマメ「よいしょっと」シュルシュルシュル ペタッ

グインッ

ビュンッ

ヤマメ「ひゃっほーう!!」

男「」

ヤマメ「とうちゃーく っと10点満点!」シュタッ

男「」ブクブク

ヤマメ「あれ?」

ガチャ

お燐「男お帰り、ってまたかぁ」

ヤマメ「えへへ。男が気絶しちゃったよ」

お燐「皆忘れてるみたいだけど、人間ってそんなに強くないからね?」

ヤマメ「身近な人間が皆化け物だからねぇ」

お燐「あぁ、うちだとちゆりさんに理香子さんにお姉さん達とかね」

ヤマメ「だから仕方ない」

お燐「仕方なくないよ。とりあえず男寝かせてくるから」

ヤマメ「うん。じゃあ帰るね」

お燐「まてぃ。お説教」

ヤマメ「ふぇ~ん。うっかりなのにー」

お燐「うちの子を気絶させた罰だよ」

さとり「どうやら楽しかったみたいね」

男(お友達が増えました)

さとり「それは良かったわ。それで今度はどこにする?」

男(えっと)

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男(でも広報って何するんですか?)

さとり「こいしについて行って、会った人に温泉のチラシを渡せばいいだけよ。貴方にしか出来ないから選んでくれてうれしいわ」

男(わかりました。まかせてください)

さとり「でも今こいしがどこにいるかわからないけど」

男(さっき水着着て噴水で泳いでましたよ)

さとり「……………」

男『拭きますからじっとしててくださいね』

こいし「うんっ」ふらふら

男『止まってください』

こいし「あ、ごめんね」

男『濡れたままだと風邪ひきますから。着替えもあります』

こいし「えへへ。ありがとー」

男『今日は地上のどこに行くんですか?』フキフキ

こいし「うんとね。>>102!!」

妖怪の山

こいし「あははははっ」ダダダダダダダッ

男(お姫様だっこって、でも飛ぶよりはましかなぁ)

こいし「あれ、良い匂いする」キキッー  クルッ ダダダダダダダダッ

男『こいしさん! 妖怪の山あっちです!!』

こいし「あ、そうだった。早くおねーちゃんのために働かなきゃ」ダダダダダッ

男(こいしさん。僕と同じ身長なのに。やっぱり妖怪って凄いなぁ)

こいし「とうちゃくーっ!!」

椛「むっ 何者です!!」

こいし「こいしだよ」

男『男といいます。これをどうぞ』

椛「………一人は人間ですか」

男「?」

椛「人間は好きじゃないのです。この前も人間が原因で事件が起きましたから」

男『ごめんなさい』

椛「いえ。貴方には何も罪がありませんでしたね。すみません。それで妖怪の山に侵入するのはやめていただきたいのですが」

男『あの、ではこれを』

椛「これは、温泉旅館」

男『疲れが取れる温泉と美味しいお料理が売りです』

椛「………なんと。いえでも仕事があるので残念ですが」

こいし「んー、じゃあ広めておいてくれないかなぁ」

椛「えぇ。それぐらいなら。知り合いの新聞に載せてもらっておきましょう」

男『ではお願いします』

椛「任された」

こいし「じゃーねー」ダダダダダッ

男『そっちは妖怪の山ですよ!!』

こいし「間違った!!」キキーッ ダダダダダダッ

椛(美味しいお料理………)ジュルリッ

はたて「へぇ。地霊温泉郷ねぇ。噂には聞いてたけど取材してみようかな」

文「いいえ、私が取材します」

はたて「あんたはまだ新聞書き終えてないでしょうが、大会間に合わないわよ」

文「………むぅ」

椛「しかしはたてさんは地底に知り合いがいるのですか?」

はたて「一度取材をしにいったけど。そのときは温泉はまだ出来てなかったし」

椛「そうですか」

はたて「じゃあ美味しいもの食べてお風呂にゆっくりつかろうかなぁ。取材っていいわぁ」

文「元引きこもりがずいぶん活発になりましたね」

椛「がるるるるる」

文「どうしたんですか? 椛」

はたて「う~ん。料理がおいしいって話だしこれは期待できそうね」

椛「がるぅ!!」ガブッ

はたて「いたぁ!!?」

文(………椛も行けばいいのに)

こいし「あれ?」

男『どうしたんですか?』

こいし「ここどこだろう」

男「!?」

こいし「えへっ」

男『どうするんですか!』

こいし「あははっ」タッタッタ

男「!?」

男(どこ行くんですか~!?)

こいし「? ? ? !!」

男(ここ、どこだろう。凄く空気が薄い)

衣玖「おや。こんなところに、人間が。あなたはなぜここに?」

こいし「迷ったの」

衣玖「!? いたのですか」

男『ここはどこですか?』

衣玖「ここは天界です。普通人間がこれるような場所ではないのですが」

男『気がついたらここに』

衣玖「………詳しくは考えませんが、早く帰ったほうがいいでしょう。天人に見つかると厄介なことになります」

こいし「でも帰り方がわからないよ」

衣玖「………本当どうやってきたんですか」

天子「いく~」

男「!」

衣玖「あ、あれは特に見つかっても大丈夫です。天人であって天人ではないですから」

天子「なんだか私を褒めてる話をしている気がした」

天子「あれ、見たことない顔と見たことあるような気がする顔が」

男『はじめまして』

天子「始めまして。私の名前は比那名居 天子。天空の美少女よ」

衣玖「あぁ。総領娘様の戯言は気にしないでください。聞いても得はないので」

天子「衣玖。泣くよ? 私泣くよ?」

衣玖「泣かないでください。耳障りなんで」

天子「私の従者がこんなに酷いわけがない」

衣玖「総領娘様。従者なんていたんですね」

天子「………………ぐすっ」

衣玖「冗談ですよ。泣かないでください」

天子「い、いぐぅ………」

衣玖「はいはい。可愛らしいですよ。帽子の桃とかとくに」

天子「わぁい。ありがとー」

こいし「いいはなしだねー」

男『そうですか?』

衣玖「あぁ、そうだ総領娘様」

天子「何?」

衣玖「そこの二人地上に送り届けてきて」

天子「なんでため口なの? 一応天人様だよ?」

衣玖「私、総領娘様と対等な関係を築いていきたいと思ってますから」

天子「その台詞大抵上の身分の人が下の身分の人に言うものだと思うけど」

衣玖「そんなっ。総領娘様は私の事を下の身分と見下しているのですねっ」ウルウル

天子「いや。そんなことないわよっ。衣玖は私の大切な友達よ!!」

衣玖「じゃあさっさと行って来て。お土産は饅頭で」

天子「………………こんなの、絶対おかしいよ」

衣玖「はぁ。仕方ないですね。ついていきますよ」

天子「なんか釈然としないけど、ありがと」

男(仲が良い、のかなぁ)

天子「それでそっちの人間は飛べるの?」

衣玖「総領娘様は知らないでしょうが、人間は普通飛べないのですよ。総領娘様は知らないでしょうけど」

天子「ねぇ。なんで二回言ったの?」

衣玖「大切なことですから」

天子「そんな大切なことかなぁ」

こいし「わたしは飛べるよ」

天子「じゃあ人間は衣玖お願いって言ったらどうする?」

衣玖「怒ります」

天子「うん………。じゃあ私が連れて行くわ」

衣玖「冗談ですよ」

天子「じゃあ衣玖が」

衣玖「総領娘様お願いします」

天子「今のやり取りなんだったのよ。結局私じゃないの」

衣玖「今、地上では人間を背負って飛ぶのがブームらしいですよ」

天子「世間知らずな私でも流石にそれは嘘って分かるからね?」

衣玖「総領娘様。成長なされましたな」

天子「衣玖は一体何を目指してるの?」

衣玖「素敵なお嫁さんです」

衣玖「なかなか立派な温泉街ですね」

天子「結局地底まで来ちゃったけど、家はどこなの?」

こいし「うんとね。こっちだよ」

天子「分かったわ。大丈夫? 揺れで気持ち悪くなったりしない?」

男『大丈夫です』

衣玖「どこに揺れる場所があるのか(笑)」

天子「あるわよ!! ちょっとだけど揺れるもんっ!!」

衣玖「ふふんっ」たゆんっ

天子「むぐぐ」

男『喧嘩は駄目ですよ』

衣玖「喧嘩じゃありません。総領娘様が好きですからつい意地悪をしてしまうのです」

天子「そんな衣玖っ。なかなか結婚しないななんて思ってたけど、まさか私の事が好きだなんて。女の子どうしなんて普通じゃないわよ。いや、私も衣玖のことが好きよ? でもそれは友達として好きっていうか。でも衣玖の思いが真剣なら私も少しはまんざらじゃないわ///」

衣玖「何言ってるんですか気持ち悪いですね。殺しますよ?」

天子「……………ひぐっ、ぐすっ」

衣玖(泣いてる総領娘様可愛い)ゾクゾク

お燐「あ、こいし様、お帰りなさい。そちらの人たちは誰ですか?」

こいし「お客様だよっ」

天子「え?」

お燐「あ、お客様わざわざ連れてきてくれたんですね。ありがとうございます。ではご案内しますのでどうぞ」

衣玖「まぁいいではありませんか。少しゆっくりしていきましょう。天界に戻ってもやることないですし」

天子「うん、そうね。そうしよっか」

お燐「二名様ご案内です」

天子「お風呂♪ お風呂♪」

衣玖「あ、刺青あったら入れないんですよ。総領娘様」

天子「してないよ!!」

男(広報って、これでいいのかなぁ)

さとり「こいしと貴方に広報を任せたらなぜか天狗の団体が泊まりに来たのだけど。まぁ売り上げになったからいいわ」

さとり「それで来週はどうするの?」

男(来週は)

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勇儀「私の名前は勇儀だよ。話は聞いてるけど」

男「………」ちまーん

勇儀「ずいぶん小さいな。知り合いと同じぐらいだ」

男(星熊さん大きいなぁ)

勇儀「私の仕事はちょっときついけど、駄目になるまでついてきなよ」

男『はい』

勇儀(なんで筆談なんだ? まぁいいけど)

男「………こひゅっ、かひゅっ」

勇儀「大丈夫か?」

男『大丈夫です。ちょっと咳き込んだだけです』

勇儀「咳き込み方が変だって思ったらなるほど、喋れないのか(くいっ) こりゃあなかなか酷い傷だけどどうしたんだ?」

男「………………」

勇儀「あぁ。ごめんな。デリカシーないって良く言われるんだ」

男『いえ』

勇儀「じゃ、さっさと食材と酒。持って入るか」

男『わかりました』

勇儀「はいはい。ちょっとお邪魔するよ」

男『失礼します』

さとり「お疲れ様です。食料は冷蔵庫に、酒はそこに置いてください」

勇儀「私はお酒運ぶから、男は食料頼むよ」

男『はい』

さとり(大丈夫かしら)



男「………」ふらふら

勇儀「あれ、大丈夫なのか?」

さとり「そう思うのなら手伝ってはどうでしょうか」

勇儀「向こうが助けを求めてないなら助けない」

さとり「あなたらしいですね」

勇儀「そりゃどうも」

男「………かひゅ、こひゅ」ふらふら

勇儀(ありゃ、助けたほうがいいかな。でもなぁ)

男「………」ガチャ ゴトッ

勇儀(頑張ってるしな。一応倒れるまで見守っとくか)

さとり「そうですね」

勇儀「考えてることに口をはさむのはやめてくれないか?」

さとり「これは失礼」

勇儀「もう昼過ぎか」

男『すみません』

さとり「前日の食材があまっていましたからね。影響は無かったですよ」

勇儀「最初に言ってれば良かったのにな」

さとり「貴方の思いに従ったまでですよ」

勇儀「考えを読まないでくれないか?」

さとり「呼吸をするな。いえ、心の臓を動かすな並みの発言ですよ。それは」

勇儀「仕方ない、のか? とりあえず飯食べに行くか、男」

さとり「従業員割引効きますよ」

勇儀「食べてけってことか」

さとり「強制はしませんが」

勇儀「美味いもんつくれよ?」

さとり「期待してていいですよ」

勇儀「酒は、我慢しとくかな。昼だし。男は何食べるんだ?」

男『チーズハンバーグを』

勇儀「じゃああたしは刺身定食」

さとり「貴重な魚なんですけどね」

勇儀「………じゃあ牡丹鍋」

さとり「刺身定食ですね」

勇儀「なんでいちいちいやみを挟むんだ?」

さとり「いえ。そんなつもりはないですよ?」

勇儀(あれか、妬いてるのか)

さとり「違います」

勇儀「だから読まないでくれよ」

勇儀「お、きたきた」

男(美味しそう)

勇儀「刺身食べると、酒が飲みたくなるねぇ。ま、何食べてもそうだけど」

男『お酒って美味しいんですか?』

勇儀「あぁ。たまらないね」

男(おいしいんだ)

勇儀「さて、仕事は午前でこれで終わりだけど」

萃香「そうかい。ならお相手してくれないかい?」

勇儀「萃香………いたのか」

萃香「あたしはどこにだっているさ」

男「」

勇儀「あぁ。同じ鬼の伊吹萃香っていうんだ」

萃香「いつから勇儀は子守りまでするようになったんだい?」

勇儀「同僚だよ」

萃香「へぇ。こんなちんまいのが」

勇儀「萃香と変わらないだろ」

萃香「う」

男『初めまして。男といいます』

萃香「さっきそこの勇儀が言ってた通り、鬼の伊吹萃香だよ」

勇儀「そういえば何でここに? 今妖怪の山にいるって聞いてたけど」

萃香「今、知り合いの人間が入院しててね。そいつが妖怪の山に住んでるんだけど、住めなくなりそうだから、あたしの店に住まわせるのさ」

勇儀「へぇ。妖怪の山にねぇ。物好きな人間もいたもんだな。それに萃香が入れ込むなんて強いのか?」

萃香「弱いよ。限りなくね。ただ人間にしちゃ肝が据わってるね」

勇儀「で、萃香もしばらくは地底にいるのかい?」

萃香「いや、まだやることが残ってるからしばらくは霊夢といるよ」

勇儀「そりゃ残念。じゃあ飲みにでも行くか」

萃香「そうしようか。そこの人間はどうする?」

勇儀「子供にお酒は」

男『飲んでみたいです』

萃香「だってさ」

男「………」ぐてーん

萃香「やっぱり子供には早かったね」ゴクゴク

勇儀「だなぁ。さてさとりに怒られてくるかな」ゴクッ

萃香「もう行くのかい?」

勇儀「あぁ。明日の仕事も早いからな」

萃香「じゃあまた今度」

勇儀「あぁ。約束だぞ」

さとり「………」

勇儀「おこってらっしゃるようで」

さとり「えぇ。そうですついに勇儀も鬼のさとりに目覚めましたか。良い事です。では私が今ものすごく怒ってることも分かりますね?」

勇儀「あ、あぁ」

さとり「酒を飲むと死ぬかもしれないのですよ? 分かってますか?」

勇儀「はい………」

さとり「ではなぜ飲ませたのですか?」

勇儀「男が飲みたいっていったからさぁ」

さとり「では私が貴方を思いっきりぶん殴りたいと言えば殴らせてくれるのですね? さぁ、頬を差し出しなさい。右を殴られたら左の頬を、左を殴られたら右の頬を差し出しなさい」

勇儀「いや、さとりだとあんまり痛くないような」

さとり「大丈夫です。殴ると同時に心の傷を再現しますから」

勇儀「悪質な………」

お燐「さとり様。寝かせてきました」

勇儀「あの、あたしはもうそろそろ」

さとり「駄目です」

勇儀「お燐………」

お燐「さて、私はもう寝ようかなぁ」

さとり「さて。ここに消毒用アルコールと工業用アルコールがあります。酒が好きなら飲んだらどうですか?」ドンッ

勇儀「死にはしないけど、やめてくれ」

さとり「で謝罪の言葉はどうなんですか?」

勇儀「すみませんでした」

さとり「今後二度とこういうことがないように」

勇儀「肝に銘じておくよ」

さとり「では月明かりのない暗い夜道を背後に気をつけながらお帰りください」

勇儀「なんか引っかかる言い方だけど、おやすみ」

さとり「胡蝶夢丸ナイトメアを10つぶほど飲むといい夢が見れますよ」

勇儀(怒ると陰湿になるんだよなぁ)

ユサユサ

男「………?」パチッ

こいし「あーさーだーよー!!」

男『おはようございます』

こいし「おはよー。おねーちゃんが今日休日だから出かけに行くって」

男『休日なんですか?』

こいし「うん。お燐もお空もおねーちゃんもこいしも男も皆お休みだよ」

男『そうですか』

お燐「こいし様。あたいの朝ごはん食べないでくださいよ」

こいし「え?」モグモグ

お燐「あたいの目玉焼き………」

お空「目玉焼き美味しいっ」

お燐「好きなのに………」

男『どうぞ』

お燐「え? あ、ありがと。じゃあ半分こしようか」

こいし「もぐもぐ」ヒョイッ パクッ

お燐「また!?」

さとり「皆そろったわね。それじゃあ今日は月に一度のお出かけをするわよ」

お燐「今日はどこに行くんですか?」

さとり「今日は>>142に行くわよ」

旧地獄街道(スイーツてんこ盛り)

さとり「旧地獄街道にスイーツを食べに行くわ」

お燐「ずいぶん地元ですねぇ」

お空『ぜんざい? ぜんざい?」

お燐「あると思うけど」

お空「わぁい!」

こいし「プリンは? プリンは?」

さとり「私が監修したさとりDXプリンがあるわ」

こいし「わーい!!」

お燐「男は何食べたいの?」

男「……………?」

さとり「デザートは甘いものよ。美味しいの」

男「!」パァッ

お燐「うん、美味しいものたべようね」ほろり

お燐「さとり様って温泉街のメニューも結構担当してるんですよね」

さとり「えぇ。亡霊姫との共同開発よ」

お燐「役に立ちましたか?」

さとり「えぇ。おかげで試作品の処理には困らなかったわ」

お燐「………」

さとり「冗談よ。何でも食べるけど繊細な舌を持ってるのよあの亡霊」

お燐「宝の持ち腐れ?」

妖夢「失礼ですね」

お燐「にゃっ!!」

さとり「何でも食べるというのは素晴らしいことですよ。貴方は温泉饅頭を買いに来たようですが」

妖夢「その通りですが。心を読まれるとは修行が足りませんでしたね」

さとり「心を読まれなくする修行なんて無理よ」

お燐「温泉饅頭ならうちのがオススメだよ」

妖夢「えぇ。それを買いに来ましたから。それでは」

こいし「じゃーねー!」

お空「あれ。誰だっけ?」

さとり「魂魄妖夢。半人半霊の庭師よ」

お空「半人半霊?」

さとり「半分人間で半分幽霊よ」

男「?」

お空「?」

さとり「正直私も良く分からないわ」

お空「やってきました甘味処!!」

お燐「洋風和風なんでもこいだね」

こいし「中華は?」

お燐「中華なデザートって杏仁豆腐とか中華ポテトとかですかね」

さとり「そっちは紅魔館の門番に言いなさい。作り方知らないから」

さとり「さて何を食べようかしら」

夢美「おかわりっ」

店員「はーい」

さとり「……………」

お燐「あのさとり様。皿をいくつも重ねてるんですけど。あの人」

さとり「ざっと30皿はあるわね」

お燐「どこに入るんですか?」

お空「お燐。甘いものは別腹にはいるらしいよ」

お燐「うん。そうだね。でさとり様気を取り直して」

こいし「プリン5つ!!」

店員「かしこまりましたー」

さとり「だそうよ」

お空「ぜんざい………」

夢美「岡崎さいこーう!!」

お燐「あの、さとり様」

さとり「見ちゃ駄目よ」

店員「おまたせいたしましたー」

お燐「美味しそうですね」

さとり「えぇ、なんていったって食材からこだわっていて、夜雀印の卵に、妹紅印の和三盆、ハクタク印の牛乳と」

こいし お空 男「『おかわりー』」

お燐「説明なんか無くても食べれば分かるってことですね」

さとり「えぇ。そのとおりよお燐」ふぁさっ

お空「ざんざい! あんみつ! お団子!」

さとり「食べれるの?」

お空「平気です!!」

お燐「あの子、カロリーをもしかしてエネルギーの変えれるのかな」

さとり「そうだとしたらもっと食べさせてあげたほうがいいかも知れないわね」

こいし「美味しいねっ」

男『ですね』

お空「うーまーいーぞー!!」

ガラガラ トオイナー

さとり「おや、表が賑やかですね」

お燐「見に行って見ましょうか」

お空「おかわりー」

さとり「私たちだけで行きましょう」

お燐「ですね」



文「遠かったですね」

白衣男「これは、妖怪の山に行くときより、疲れたぞ」

幼馴染「うはっwww テラもやしwwww」

にとり「パワードスーツの開発を急がねば」

幼馴染「あるけどなwwww」

にとり「あれは肉体負担が大きすぎるんだよ」

萃香「体を鍛えれば済み話だとおもうけどねぇ」

お燐「おねーさん達引越しかい?」

文「あや、これはこれはお燐さん」

にとり「うん、その通りだよ」

さとり「お久しぶりですね」

文「こないだはありがとうございました、おかげさまでいい記事がかけました」

さとり「いえ。確かに勇儀から引越すものが来ると話は聞いていましたが、貴方達ですか」

文「はい。これからよろしくお願いします」

お燐「ところで誰が引っ越してくるんだい?」

文「私と、白衣男さんと、幼馴染さんと、にとりと、みとりさんと、雛さんです」

お燐「大人数だね」

文「そこの店で働かせていただきます」

萃香「あぁ。そうだ。良かったら温泉に酒を卸させてもらえないかい?」

さとり「えぇ。かまいませんよ」

文「ではこれからお願いします」

さとり「えぇ」

お空「おかえりなさい」

さとり「………何皿食べたの?」

お空「えっと」

男『20は超えてます』

さとり「なるほど、こいしとお空が原因ね」

こいし「てへっ♪」

さとり「………こうなったら私も思う存分食べるわ」

お燐「いいんですか?」

さとり「えぇ。お金ならいくらでも」

お燐「いえ、カロリーが」

さとり「………構わないわ」

さとり「ふぅ。美味しかったわ」

お燐「じゃあお会計にしましょうか」

こいし「えー」

さとり「まだ食べるの?」

こいし「食べたい………」

さとり「お持ち帰りにしなさい」

こいし「これとこれとこれとこれとこれとこれを5皿ずつ!!」

お燐(容赦ないなぁ)

店員「お会計。8万9千円になります」

さとり「」

お燐「」

さとり「また金を製造する作業をしなきゃ」

お燐「お空。頑張りなよ?」

お空「? うん!!」

男『ごちそうさまです。美味しかったです』

さとり「そう。それは良かったわ」

お燐「これでこれから一ヶ月頑張れますね」

さとり「そのお給料のことなんだけど」

お燐「はい?」

さとり「全員減らすから」

お燐「」

お空「」

こいし「」

男『わかりました』

さとり「さぁ。今日も張り切っていくわよ!!」キャルンッ

男「………」

お燐「罰ゲームですか?」

さとり「………………えぇ。さっしが良くて助かるわ」

お燐「で、今週はどうする?」

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パル「私が観光案内の橋姫。水橋パルスィよ」

男『よろしくおねがいします』

パル「そう。こんな私とは口をきくのも嫌だっていうのね。そうよねこんななりで姫なんて名乗ってるんだからお笑い者よね。えぇ、分かってるわ姫が似合わないことぐらい」

男『思ってません。喋れないのです』

パル「そうなの」

男『それで観光案内って何をするんですか?』

パル「この橋を通る旅行客に頼まれたら案内するのよ。大抵はカップルだったり幸せそうな奴らで本当妬ましい、妬ましい、幸せが膨らんで爆発すればいい」パルパルパルパル

男『パルスィさん?』

パル「あぁ、ごめんなさい。ちょっと思い出し妬まししてしまったわ。それで、貴方は若いし可愛らしい。妬ましい妬ましい」パルパル

男『パルスィさん!?』

パル「またごめんなさい」

カップル男「あのー。ここらへんで景色が綺麗なところはありますか?」

パル「向こうの花並木が妬ましいぐらい綺麗よ」

カップル男「じゃあいこっか」

カップル女「うん♪」

パル「………………わーかーれーろー」ビビビッ

男『変な電波を飛ばさないでください』

パル「まぁ、こんな感じで案内するの」

男(案内?)

パル「分からないと思うから今日は一緒に周りましょう」

男『はい』

男(仕事は?)

パル「そうね、まずはこの橋からスタートして一番近いのが、甘味処」

男『行きました』

パル「妬ましいわね」

男『どこに行きますか?』

パル「なら温泉街をぶらりと周りましょう」

男『はい』

パル「今日は人が多いわね」

男『皆楽しそうですね』

パル「妬ましい妬ましい」パルパル

男(あ、言わないほうが良かったかも)

男『お団子食べましょう。お金は僕が払いますから』

パル「みたらし、だけどお金は払うわ」

男『いいんですよ。僕が奢りたいのですから』

男(パルスィさんの気をそらすために)

パル「そ、そう///」キュンッ

男『じゃ、行って来ますね』パタパタ

パル「なんて、良い子。私と違って。妬ましいわね」

男『買ってきました』テトテト

パル「みたらし右手で持って、左で胸のとこにある板に文字を書くって。しかも走りながら。器用ね」

男『慣れました。どうぞ』つミタラシ

パル「ありがと」モグモグ

パル「美味しい………」ふにゃん

男(目つき悪いけど、嬉しそうな顔すると美人さんですね)

パル「? 何?」

男『なんでもないです』

パル「そう」もぐもぐ

パル「美味しいわ。妬ましいくらい美味しいわ」

男(妬ましいって、褒めてるってことでいいのかなぁ)

パル「ご馳走様。美味しかったわ」

男『ごみ捨ててきますね』

パル「買ってもらったのだからそれくらい私にさせて」

男『じゃあお願いしますね』

パル「えぇ」

パル(ん?)

カップル男「なぁ、いいだろ?」

カップル女「でも、外でなんて恥ずかしい」

カップル男「大丈夫だって、こんな路地裏に誰も来ないって」さわっ

カップル女「あっ///」

パル「そぉい!!」シュッ

ぷすっ

カップル「いたぁあ!?」

男『何やってるんですか!? パルスィさん!!』

パル「地底の治安を守ったの。私の心と行動に一点の曇りなし。全てが正義よ」

カップル男「おいっ! 何するんだ!!」

パル「私は私のするべき事をしただけ」ゴゴゴゴゴ

男『ごめんなさい!』ペコッ

カップル男「邪魔だガキッ!」ドンッ

男「!っ」バタンッ

パル「………貴方は今、緑眼の化け物の尾を『踏んだ』」

カップル男「は?」

アオーンッ

ガブッ

カップル男「ぎゃぁっ!?」

パル「どうスル? いマなラみのが素わよ」ユラッ

カップル女「ひっ」

カップル男「う、うわぁああぁああああ」ダダダダダダダッ

パル「クケケけ仮ケ気けけけ家」

男(こ、こわっ!?)

男『パルスィさん!』ゆさゆさ

パル「………………あ」

パル「ごめんなさい、ちょっとキレちゃったわ」

男(ちょっと!?)

パル「リア充が見せ付けてくるし、こっちに正当な理由があったから排除させてもらったわ。それなのに逆ギレとか。そういえば大丈夫? 怪我してない?」

男『大丈夫ですよ』

パル「ならいいんだけど」

男(今、怪我したとか言ったら、走って追いかけていきそうだから言えない)

男『ありがとうございました』

パル「何が?」

男『僕のために怒ってくれて』

パル「別に貴方のためじゃないわよ」ぷいっ

男(いい人、なんだろうなぁ。この人)

パル「にしてもまったく周りにリア充ばっかり。さっきみたいな行動してくれれば気兼ねなく排除できるのに」

男(これさえなければ)

男『ただいま戻りました』

お燐「お帰りー。なんかさとり様が呼んでたよ」

男『なんでしょうか』



小兎姫「こんにちわ、警察です☆ ちょっとお話を聞きに来ました」

さとり「クレームが何件か入ってたわよ。不審者がいるって」

男(なんで僕!?)

さとり「向こうにも非があったから注意ですんだけど、次回からは気をつけなさい」

男(はい………)

さとり「橋姫の管理はしっかりね」

男(荷が重いなぁ)

さとり「それでも頑張ってもらわないと、カップルの客が消えるわ。大きな損よ」

男(でもカップルよりは家族連れを大切にしたほうが)

さとり「頭が春のバカは騙しやすいのよ。適当な理由をつければすぐに金をだすわ」

男(あ、この人の黒い)

さとり「で、今週は何の仕事をするのかしら)

男(今週は)

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さとり「食材が微妙に少ないわ」

男(誰かが食べちゃったんですかね)

さとり「ねずみにしては綺麗だから、やっぱりそうかも知れないわね」

男(僕じゃないですよ?)

さとり「分かってるわよ。犯人は誰かしら」

男(どうするんです?)

さとり「まだ忙しくはならないから少し探しに行くわ。ついてきて」

男(僕もですか?)

さとり「えぇ」

男(分かりました)

容疑者1 お空

お空「ほへ? わたしですか?」

さとり「えぇ。貴方は午前0時から9時まで何をしていたの?」

お空「7時までぐっすり寝てましたよ?」

さとり「貴方、今日の出勤は7時でしょ?」

お空「………えへへ」

さとり「貴方は起きたときにもう遅刻していると分かり、急いで家を出た。そしておなかが空いたので冷蔵庫を漁った。そんなところかしら」

お空「えぇ!? わたしやってないですよ!」

さとり「まぁ。知ってるけども」

お空「えぇ!?」

さとり「さ、次行くわよ」

男(普通に食べたって聞けば能力で分かるんじゃないですか?)

さとり「特に理由は無いわ」

男(そうですか)

容疑者2 お燐

さとり「食べられたのは魚介類。なら犯人は貴方ねっ!」ずびしっ

お燐「違います」

さとり「魚の死体を盗み食いしたのはお燐貴方。間違いない」

お燐「魚の死体って言い方やめてくださいよ。食欲なくなります」

さとり「まぁ、違うのはわかってるのだけれど」

お燐「ですよねぇ………」

さとり「じゃ、いきましょ」

男(だから普通に聞けばいいんじゃ)

さとり「つまらないのよ」

男(………)

容疑者3 勇儀

さとり「貴方、酒のつまみに冷蔵庫から何か取ったわね」

勇儀「いきなり現れて犯人扱いって、言っとくが私は」

さとり「やってないのよね、じゃ次行くわよ」

男『すみません』

勇儀「………………」

勇儀(さとりの奴。どうしたんだ?)

さとり「まったく、誰なのかしら」イライラ

男(あの、なんでさとりさんそんなに怒ってるのですか?)

さとり「怒るわ。材料が足りなかったら困るのよ」

男(………でもそれにしては)

さとり「こ ま る の よ」ずいっ

男(はい)

さとり「さ、次いくわよ」

容疑者4 ヤマメ

さとり「確保ぉっ!!」ガシッ

ヤマメ「うにゃぁ!? な、何するのさっ」

さとり「連行するわ!」ずるずる

ヤマメ「えっ、ちょ、何!? うぎぎっ、駄目だこの人なんだか凄い力強いっ!!」ずるずる

さとり「霊夢がやってきたときを思い出して、火事場のバカ力を出してるのよ」

キスメ「………」ブルブル

ヤマメ「そんな自分を傷つけてまで何がしたいのさ!? 私何もしてないよ!?」

男『さとりさん、ストップ!!』

さとり「………ちっ」

男(本当にどうしたんだ、この人)

さとり「じゃあお望みどおり、ここで裁判を始めるわ。弁護 私 検事 私 裁判官 私で」

キスメ「出来レースじゃん!」

さとり「貴方が食材を盗んだ犯人ね。たぶんおそらくきっと!!」

ヤマメ「え? 私はずっとここにいたけど、ねぇキスメ」

キスメ「っ!? え、へ」コクコク コクコク

さとり「判決大岡裁き」

キスメ「なんで!? なぜに!?」

さとり「男、そっちの手持ちなさい」

男『落ち着いてください!!』

さとり「………もう、キスメが犯人でいいんじゃないの?」

キスメ「そんな警察の怠慢みたいな理由で私を裁かないでよっ!!」

さとり「………ちっ。次行くわよ」

キスメ「な、なんだったんだろう」

さとり「お燐 お空 勇儀 キスメ ヤマメが違うとなると」

男(あっ)

さとり「パルスィねっ!」

男(えぇー)

さとり「さっ。行くわよ」

男「………」はぁ

パル「今日も町は平和ね。幸せそうで、妬まし、?」

ズダダダダダダッ

パル「何かしら。この男」

さとり「ぱ――――る――――すぃ――――っ!!」ズダダダダダダッ

パル「ひっ」ガタッ

さとり「つーかーまーえーたー」ガシッ

パル「なななななな!?」

さとり「食材を食べたわね。裏は取ってるのよ。消去法で」

パル「何!?何の話なの!?」

さとり「連行!!」ずるずる

パル(平和を妬ましいって思ったから罰があたったのかしら………)ずるずる

さとり「ふふふ………」

パル(怖い)ぐすん

男「………っ ………っ」コヒュー カヒュー

男『さとりさんストップ!!』

さとり「遅かったわね男。もう犯人は捕まえたわよ」

男『パルスィさんは犯人じゃありません!!』

パル「………男」キュンッ

男『どう考えても橋にいるパルスィさんがわざわざ冷蔵庫まで来る時点でおかしいです』

さとり「ふむ、一理あるな。小僧続きを話せ」

パル(え? どうしたのかしらこの人)

男『多分ですが、食べた犯人はこいしさんではないかと』

さとり「我が妹を疑うか。それを言うには確たる証拠があるのだろうな」

男『隠れて食べるには一番こいしさんの能力が向いてますから』

さとり「その程度の理由でか」

男『まだ理由にするには軽いので本人を連れてきています』

こいし「えへへ♪ おねぇちゃん♪」ぴょこんっ

さとり「……………こいし」

男『こいしさんは冷蔵庫の中の食材を食べましたか?』

こいし「うん。おなか空いて無意識に、作っちゃった」

さとり「ふむ………」

こいし「パエリアを」

パル(パエリアをっ!?)

男『本人の証言が出ました』

さとり「妹といえど仕方ない。食材を食べた罪は償ってもらわねばな。残念だ。こいし」ゴゴゴゴゴ

パル(気のせいかしら、さとりの顔がどんどん濃くなってる気が」

さとり「断罪っ」ブンッ

ガシッ

さとり「むっ」

勇儀「ちょっと、妹相手にどうしたんだ?」

さとり「勇儀か………」ゴゴゴゴゴゴ

男『勇儀さんなんでここに』

勇儀「キスメから頼まれたのさ。さとりがおかしくなった原因に心当たりがあるってね。もうそろそろ来ると思うんだけど」

キスメ「勇儀っ。お待たせっ」ズザーッ

男『キスメさんっ!!』

キスメ『勇儀。しっかりさとりを抑えててね」

勇儀「あいよ」ガシッ

さとり「むっ。何をするのだ貴様らっ」じたばた

キスメ「じゃじゃーん。私特製虫下し。これを。あーん」

さとり「や、やめろっ!!」ガシッ ゴキュゴキュゴキュ

さとり「!? ―――――っ けほっ けほっ けほっ」

ぽとっ

男(これは、虫?)

キスメ「やっぱりね」

勇儀「これが原因か」プチッ

さとり「うぅ。私はいったい」

キスメ「これは怒り虫。これが取り付くと怒りっぽくなったりするんだよ。弱虫とかもいるよ」

パル「それって本当にいたのね」

キスメ「まぁ、私も実際見るまでいるとは思わなかったし、そっちは道教の専門分野だから私は詳しくないんだよね」

さとり「あの、何があったの?」

男『食材を食べられたことに関してさとりさんが凄い怒っていました』

さとり「…………そう。迷惑をかけたわね」

勇儀「体を鍛えてないからこうなるんだぞ?」ポンポンッ

さとり「そういう問題かしら、頭ポンポンしないでちょうだい」

キスメ「一件落着だね」

男(あれ、そういえばこいしさんは)



こいし「うぇええんっ! おりん~」ズビー

お燐「こいし様!?」

ヤマメが途中からキスメに代わってた………orz

さとり「ヤマメ印の殺虫剤は凄いわね」

男(あれから虫、見なくなりましたね)

さとり「じゃあ、来週はどうするのかしら」

お空「私接客がしたいです!」

さとり「温泉」

お空「うにゅぅ」

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>>183 パルスィ「なにかしらこの男」→パルスィ「何かしらこの音」です

安価下

男「…………」パチッ

男(もう朝かぁ)

ダダダダダダダダッ!!

男(ん?)ホワイトボードヨイショ

ガチャ!

男『おは

こいし「おはよーっ!!」ドンッ

男「!?」っ!!

こいし「いくよっ。よいしょ」オトコカカゲ

ダダダダダダダッ

男(ふ、服着替えてないっ!!)

こいし「いってきまーすっ!!」ビュオンッ

お燐「行ってらっしゃいませー」

お燐「あれ、男パジャマだったような」

男『こいしさん。どこ行くんですか?』

こいし「えっとね、どこだろ」ダダダダダダダッ

男(えぇ~)

どこに行く?

安価下

こいし「石段ダーッシュ!!」

男「っ! っ!!」がたごとがたごと

こいし「とうちゃーく」グリコッ

男「…………」うぇっぷ

魅魔「おや、どこかで見たことあるような」

霊夢「さとりんとこの妹よ。名前はなんていったかしら」

魅魔「へぇ。じゃあ心を読むのかい?」

霊夢「読まないわよ。よいしょっと。で、うちに何か用かしら。素敵な賽銭箱は向こう。妖怪退治はギャラをもらえるなら考えてあげるわ」

男『地霊温泉に来ませんか?』

霊夢「温泉なら間に合ってるわ。うちに温泉沸いてるし。今なら酒を飲んでいる子鬼付きよ」

男(どうしよう)

里香「話は聞かせてもらったのですよ!!」ズガガガガガッ

霊夢「あぁ!! 境内の地面から出てくるな!!」シュッ

里香「あいたっ」ゴンッ

魅魔「陰陽球を投げるんじゃないよ」

里香「お風呂行きたいです!!」

カナ「私も!!」ずいっ

霊夢「あんたはそこの温泉で我慢しなさい。っていうかあんた自縛霊でしょうが」

里香「ふっふっふー。携帯位牌、なのです!!」

霊夢「また教授の変な科学ね」

魅魔「いいねぇ。たまにはゆっくり温泉につかって一杯ってのも」

霊夢「今萃香がやってるわよ。さっさと行ってきなさい」

魅魔「霊夢には風情がないねぇ。家の風呂じゃ意味がないんだよ」

里香「なのですっ!!」

カナ「そうだよっ!!」

霊夢「風情で飯が食えるかぁっ!!」

男(ど、どうなるんだろう)

こいし「おいしいっ♪」ぽりぽり

男『そのせんべいどうしたんですか?』

こいし「家の中にあったよ」

男(それって)

霊夢「それにあたしがいなかったらこの神社どうなるのよ」

里香「どうせ参拝客なんていないのです。いても風祝のところの分社なのです」

霊夢「うるさいわよ」

カナ「信仰が無いって悲しいね。神様」

魅魔「まぁねぇ」

霊夢「あんたは神様じゃなくて祟神じゃないの」

魅魔「今の私は立派な神様だと思うけどねぇ」

霊夢「どこだ?」

タッタッタッタ

霊夢「ん? また誰か来るのね。はぁ………」

明羅「霊夢!! おまえ(の力)が欲しいっ!!」バァーンッ

霊夢「あら明羅さんじゃない。いらっしゃい。で、私が欲しいのよね。いいわよ」

里香「変態がでたのです」

明羅「違う!! あんたのその力が欲しいんだ!!」

霊夢「今なら私もついてくるわよ?」ズイッ

明羅「近寄るな!! 気持ち悪いっ!!」

カナ「振られちゃったね。霊夢」

霊夢「あーあ。明羅さんが男の人だったら良かったのに」

魅魔「博麗の力を本気で使えば書きかえれるかも知れないよ」

霊夢「本当?」

明羅「うわぁっ!! やめてくれっ。私は女で男が好きなんだ!!」

霊夢「その見た目で男が好きっていっても危ない意味としか取られないと思うけど」

明羅「私だって好きでこんな外見をしているわけじゃない」

霊夢「あ、そうそう明羅さん」

明羅「なんだ?」

霊夢「温泉行くんだけど、奢って?」

明羅「なぜ私が」

里香「私たち少女なのです」

明羅「私だって少女だぞ!?」

霊夢「まぁまぁ。博麗の力を教えてあげるから。手取り足取り、ね」

明羅「!?」ゾクッ

明羅「分かった。分かったから襲わないでくれっ。私にそっちの気はないっ!!」

霊夢「ありがと、明羅さん」

魅魔(ただ酒♪ ただ酒♪)

里香(なるほど、明羅はああやって脅せばいいのですね)

カナ(温泉♪ 料理♪ サスペンス♪)

霊夢(ま、あげるって言っても博麗の能力は私にしか使えないんだけどね)

>>1は歳幾つ?

霊夢「温泉♪温泉♪」

里香「萃香は良いなのですか?」

霊夢「あいつはこないだ行ったみたいだからいいのよ」

魅魔「さぁて。飲むかな」

明羅「くっ。私の懐が寂しくなるな」

こいし「ごあんなーい」

男(なんだか罪悪感が)

こいし「あ、そういえば霊夢」

霊夢「何?」

こいし「大好きだよ。だって」

霊夢「は? 誰が?」

こいし「えっとね。あれ? 誰だっけ」

霊夢「ボケるには早すぎるんじゃないの」

こいし「思い出そうとしてもその人がぼやけて」

霊夢「ふぅん。ま、好かれて悪い気持ちはしないわね」

>>201 まだ20になってないです

サニー「ねぇスター」

スター「何?」

サニー「温泉行くんだって」

スター「それで?」

サニー「温泉って人一杯いるよね」

スター「いるわねぇ」

サニー「いたずらし放題?」

スター「いいわね。それ。私たちもいきましょ」

サニー「うんっ」

ルナ「見つかって怒られる未来しか見えないのだけど、ってもういない」

さとり「いたずらしてた妖精を捕まえたわ」

サニー「あうぅ」

スター「なんでばれたのよ」

ルナ「私何もしてないのに………」

さとり「お燐」

お燐「はい? なんでしょう」

さとり「喜びなさい。ゾンビフェアリーの新人よ」

ルナ「えぇ………」

お燐「分かりました。教育しておきますね」

サニー「どなどな」ずるずる

スター「やれやれね」ずるずる

ルナ「それでも私はやってない」ずるずる

さとり「博麗の巫女が来たらその日は妖怪の客が消えたわ」

男(すみません)

さとり「別にいいのよ。なぜか宴会が起こって、お金が一杯落ちたから。やはり博麗の巫女いるところに宴会ありなのね」

男(そうなんですか)

さとり「それで、今週はどうするの?」

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さとり「お疲れ様」

男(お疲れ様です)

さとり「私も終わりだから一緒に帰るわよ」

男(はい)



ガサゴソ 

男(あのさとりさん)

さとり「何?」ぬぎぬぎ

男(まだ男子更衣室できないんですか?)ぬぎぬぎ

さとり「あぁ。そういえば」

男(忘れてたんですね)

さとり「まぁいいじゃない。どうせ子供なんだし」

男(一応男なんですけど)

さとり「そうね」

男(あうぅ)

さとり「さ、帰るわよ」

男(はい)

さとり「今日のご飯は何が食べたい? すき焼きね。分かったわ」

男(お肉って高いんじゃ)

さとり「遠慮はしなくていいわ。お燐がいるからお肉はいくらでも手に入るの」

男(それって)

さとり「冗談よ。普通に買って帰るわよ」

男(はい)


雛「いらっしゃいませ」クルクル

さとり「帰るわよ」

雛「厄なら大丈夫よ」

さとり「どうかしらね。というか貴方は天狗のところの店の従業員じゃ」

雛「アルバイトよ」

さとり「お金に困ってるのかしら?」

雛「時間が余って困ってるのよ」

さとり「薄切り肉500g」

雛「毎度ありがとう。ところでそこの子はどうしたのかしら。人間に見えるけど」

男『人間です』

雛「そう。なんだか凄い厄ね」

さとり「さ、帰るわよ」

雛「心配しなくても追及はしないわ」

さとり「そうね」

雛(やっぱり、身内以外は信用しないのね)

さとり「余計なお世話よ」

雛「またのご来店を」

さとり「さ、作るわよ。家でも仕事でも料理料理。いっそのこと料理人になろうかしら。なんて、冗談よ」

男(手伝います)

さとり「あなたも家でも仕事でも料理ね」

男(ですね)

さとり「まぁ、すき焼きだからそうそう難しいものではないからすぐできるけど」

男(そういえばすき焼き食べるの初めてです)

さとり「そうなの? ならなんで」

男(他の人が食べてるのを見て美味しそうだなって)

さとり「そう。ならこれからいっぱい美味しいものを食べましょうね」トントントントン

男(はい)ニコッ

さとり「燐がいるからたまねぎはやめておいたほうがいいかしら。でも食べなければいいのかしら」

男(さとりさんは)

さとり「何?」

男(勘違いされてるだけで、本当は凄く優しい人ですよね。皆に知ってもらえたらいいのに)

『さとりは本当は優しい子。ただ勘違いされてるだけでね。いつか、本当の貴方を知ってくれる人が一杯増えるといいわね』

さとり「っ」

男(え? あ? ごめんなさい、さとりさん)

さとり「いえ、なんでも、ないわ。少し昔のことを思い出しただけ」

男(でも)

さとり「やっぱり、たまねぎはやめておきましょう。目が痛くて涙がでるわ」

男(………………)

さとり「出来たわよ」

お燐「美味しそうですね」

さとり「生卵は?」

お燐「頂きます」

お空「わたしはいいです」

さとり「そういえばこいしは?」

男『家の中にはいませんでしたよ』

さとり「またどこかをふらついているのかしら」

男『捜してきましょうか?』

さとり「食べてからにしましょう。貴方一人だと危ないわ」

男『そうですね』

さとり「こいしを見つけるのは貴方の目が頼り」

男(頑張ります)

さとり「あの子のことだから大丈夫だとは思うけど。ちゃんと上着を着ないと風邪ひくわよ」

男(ありがとうございます)

さとり「さて、どこかしらね」



男(もうすぐ冬がやってきますね)

さとり「そうね。温泉がにぎわう時期だわ」

男(大忙しですね)

さとり「従業員を臨時で増やさないといけないわね」

男(ですね)

さとり「お空だけじゃなくあの泥棒魔法使いでも雇おうかしら」

男(泥棒って大丈夫なんですか?)

さとり「盗むのは本だけだから大丈夫よ」

男(………あれは)

さとり「いたの?」

男(はい。それと誰か一緒ですね)

さとり「誰かしら」

男『さとりさん!』タッタッタ

さとり「暗いから見えないから意味が無いわよ」タッタッタ

こいし「あ、お姉ちゃん!!」

さとり「今誰かいなかった?」

こいし「いたよー」

さとり「誰なの?」

こいし「うーんと。誰だろう?」クビカシゲ

さとり「どういう事?」

こいし「えっと思い出そうとするともやもやーって」

さとり「男。どんな顔だったの?」

男(………あれ? いたのは覚えてるんですけど、思い出せないです。すみません)

さとり「変ね。まるであなたみたいな人」

こいし「あ、でもいってたことは覚えてるよ」

さとり「なんて言ってたの?」

こいし「地上には出てくるなって」

さとり「………喧嘩を売ってる奴の類かしら。嫌われ者の辛い所ね。はぁ」

男(あ、そういえば)

さとり「何?」

男(なんでこいしさんを見つけられたんでしょうか。その人)

さとり「それもそうよねぇ。本当幻想郷は不思議だらけだわ」

こいし「あ、もしかしておねーちゃん?」

さとり「そんな訳ないでしょう?」

こいし「うーん。そうだね」

さとり「じゃあ帰るわよ」

こいし「うんっ」

男『今日のご飯はすき焼きですよ?』

こいし「ん? うーんと、今日、の、ご飯、は。すき焼き!?」

さとり「そうよ」

こいし「わーい!!」タタタタタタタッ

さとり「………迷わずに帰れるかしら」

男(大丈夫じゃないですか? すき焼きを求めて走り出したんですから)

さとり「あのこ気分やだから」

男(僕たちも走りましょうか)

さとり「追いつけるとは思えないけどね」

さとり「なかなか手伝いが板についてきたわね」

男(恐縮です)

さとり「それで、どうするの? 来週」

男「僕は」

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男(さとりさん。時間ですよ? 入っていいですか?)

シーン

男(さとりさん? 入りますね?)

ガチャ

さとり「あら、男。入るなら一言声かけてちょうだい」

男(かけたんですけど)

さとり「どうしたの? 何も考えてないけど。風邪でもひいた?」

男(? もしかして)カキカキ

男『さとりさん。僕が何考えてるか当ててください。今何時でしょうか』

男(9時です)

さとり「………? 早く考えなさい」

男(やっぱり、さとりさん心が読めてない)

さとり「男?」とろーん

男(風邪かな)

さとり「そんな風邪をひいてるわけ。けほっけほっ」

男『ひいてますね』

さとり「これくらい大丈夫よ」

男『第三の目、閉じてますけど』

さとり「平気よ」ふらふら

男『寝ててください。仕事場に連絡入れておきますから』

さとり「大丈夫よ。そんな風邪ひいて心が読めなくなるとか同人誌で使い古されたネタが実際に起きるわけが」

男『何の話ですか!?』

男『仕事場に行って来てさとりさんが休みと伝えてきました』

さとり「なんで男がいるのかしら」

男『さとりさんの世話をやかせていただきます』

さとり「そんな、大丈夫よ。けほっけほっ」

男『大丈夫に見えません。寝ててください』

さとり「………分かったわ」

男『午後にはヤマメさんが来てくれますから』ピチャピチャ ギュ ポタポタ

さとり「分かったわ」ひんやり

男『じゃあおかゆ作ってきますね』

さとり「いいわ。いらない」

男『食べないと治りませんよ。大丈夫です。さとりさんをいつも横で見てたのですから』

さとり「そう、ね。じゃあ期待しておくわ」

男『期待されると困るんですが』

さとり「ふふ。じゃあそれまでゆっくりしてるわね』

男『はい』

男(出来たけど、さとりさんが寝てる。どうしよう起こそうかな)

さとり「………それは違うわ」ビシッ

男「!?」ビクッ

さとり「すやすや」

男(ね、寝言? ずいぶんはっきりとした寝言だったけど大丈夫かなぁ)

さとり「私は美人系………あら、少し眠っていたみたい」

男『寝ますか?』

さとり「せっかく作ってもらったのだから食べるわ」

男『分かりました』つスプーン

さとり「………自分で食べれるわよ」

男『病人なんですから甘えてください』つスプーン

さとり「…………/// いただくわ」ぱくっ

さとり「美味しいわ」

男『ありがとうございます』つスプーン

さとり(でも自分で食べたいわね///)

さとり「美味しかったわ。ご馳走様」

男『じゃあお皿洗ってきますね』

さとり「ありがとう」

男『ではゆっくりしててくださいね』ガチャ バタン

さとり(ゆっくりと言っても、体がぽかぽかしてて眠気は一切ないわね。目をつぶっても眠れそうに無いわ)

さとり(まさか私が風邪をひくなんて思ってもいなかったわ)

さとり「けほっ、けほっ」

さとり(今の私なら、皆受け入れてくれるかしら)

さとり(なんて望みすぎよね。私には家族がいるもの)

さとり(………似合わずセンチメンタルになってしまったわ。もし今心を読まれたら恥ずかしさで死ねるでしょうね。心を読まれることがこんなに恥ずかしいだなんて私が嫌われるわけだわ)

男『さとりさん』ガチャ

さとり「男………」

男『タオル取替えますね』ギュ ぽたぽた

さとり「冷たいわ」

男『午後まで我慢です』

さとり「早く来ないかしら」

男『ヤマメさんも忙しいですから』

さとり「そうね。地底のアイドルだもの」

男『ですね』

さとり「男。退屈でしょう。自分の部屋に戻っていいわよ」

男『僕はここにいます』

さとり「暇でしょう?」

男『暇ではないです。ここに来てから毎日、毎時間、毎秒。楽しいです』

さとり「そう」

男『こうやってさとりさんのお世話をさせていただくのも楽しいです』

さとり「ならいいけど」

男『それに。風邪のときに一人は寂しいですよね』

さとり「………そうね」

男『手、繋ぎますか?』

男(なんて)

さとり「お願い」

男「!?」

さとり「なんで驚いてるのよ」

男『い、いえ』

さとり「ほら早く、手」

男「………」コクッ

スッ

ギュッ

さとり「ふふっ。貴方の手。暖かいわ」

男「………」

さとり「そうよね。一人ぼっちは寂しいもの」

男(………さとりさん?)

さとり「一人ぼっちは………」

さとり「すぅ………すぅ………」

男(あれからさとりさんはここではないどこかを見ていました。それがどこなのか僕には分かりませんが、さとりさんの顔は悲しげで、今にも泣き出しそうで、守りたいと思いました)

男(今は守られてばっかりですけど)

ガチャ

ヤマメ「いやぁ。ごめんごめん遅れて」

男『ヤマメさん』

ヤマメ「うん? 寝てるみたいだね。それならウィルスを回収してささっと帰るよ」

男『ありがとうございます』

ヤマメ「じゃあ、行くよ」ズモモモモ

ヤマメ「ウィルス回収完了。あとはゆっくり体調が戻るのを待つだけだよ」

男『ありがとうございました』

ヤマメ「それにしてもあのさとりが手を繋いで寝てるなんて」

男『内緒でお願いします』

ヤマメ「分かってるよ。私もせっかくの仕事をなくしたくないし。それじゃまたね」

男『はい、ありがとうございます』

お燐「ただいま戻りました。さとり様大丈夫ですか、って」

さとり「すやすや」

男「すやー」

こいし「むにゃむにゃ」

お燐「男とさとり様が一緒に寝ちゃってるね。このままだと男も風邪ひきそうだし、タオルケット持って来ようかな」



男「………」パチッ

男(タオルケット。お燐さんかな)

こいし「もう食べれぐぅ」

男(こいしさんがなぜかいる)

男(そういえば夕ご飯作らなきゃ)スクッ

ギュッ

男(!?………そういえば手を繋いでたんだっけ。どうしよう。このままじゃ夕ご飯作れない)

お燐「ご飯できたよ」

男『お燐さん!』

お燐「にゃはは。あたいの料理はそんなたいしたものじゃないから期待しないでね」

男『どんな料理でも食べてみせます』

お燐「いや、食べれなくはない、と思うけど」

お燐「さて、さとり様。起きてください」

さとり「う、うぅん。おはようお燐。今日のご飯はパスタなのね」

お燐「その様子だと風邪。治ったみたいですね」

さとり「そうみたいね。ちゃんと読めるし」

男(完治おめでとうございます)

さとり「ありがとう男。感謝してるわ」

男(いえ)

お燐「じゃ、ご飯食べましょうか」

さとり「えぇ」

さとり「お出かけします」

お空「やったー!!」

お燐「久々の全員そろった休みですからね」

こいし「おでかけおでかけ♪」

男『どこに行くんですか?』

さとり「聞いて驚いて見て笑いなさい。なんと>>239よ」

ひまわり畑

お燐「………驚きました」

さとり「サプライズよ」

お燐「それ本来の意味のほうのサプライズですね」

お空「ひまわり畑かぁ。綺麗なのかな」

お燐「綺麗だよ。綺麗だけど」

男『お燐さんはなぜ先ほどから渋い顔をしているのですか?』

さとり「分からないわ」

お燐「さとり様分かってますよね」

さとり「さてお弁当も作ったことだし行きましょう」

こいし「よいしょっ」

男「!?」

さとり「向日葵畑は遠いから」

お燐「普通にネコ車に乗せていけば」

さとり「どうするの男?」

男『ではネコ車でお願いします』

お燐「じゃ、どうぞ」

こいし「ぽいっとな」

さとり(死体を軟体も乗せてるのだけど言わないほうがいいかしら)

お燐「このネコ車に乗ったことのある人間は男を含めて二人だね」

男『そういえばこれは普段何を運んでいるのですか?』

お燐「あー、うん。企業秘密かなー」

さとり「夢と希望よ」

男「?」

さとり「こっちよ」

お燐「え? でもこっちの道のほうが早いですよ?」

さとり「いいからこっちにしなさい」

お燐「はい」



こいし「とうちゃ~く!!」

お空「到着っ!!」

男「っ!!」

男『綺麗ですね!!』

さとり「でしょう」

お燐「見た感じ、いないかなぁ」ほっ

幽香「誰がいないのかしら?」

お燐「にゃぁあ!?」ビクッ

幽香「何よ。人を化け物みたいに」

お燐「にゃにゃにゃにゃ」

さとり「久しぶりですね。風見 幽香」

幽香「そうね」

さとり「ところで」

幽香「何かしら」

さとり「なぜ向日葵が咲き乱れているのでしょうか。今は秋ですよね」

幽香「貴方なら言わなくても分かるでしょう?」

さとり「えぇ。それが私が口に出してはいけないことも」

幽香「そう」

幽香「ところで、なぜ人がいるのかしら」ギロッ

男「っ!」

男(そういえば風見 幽香は友好度最悪っ)

お燐「ささささとり様。やばいですっって」

お空「うにゅ?」

さとり「あぁ、大丈夫よ」

幽香「じーっ」

さとり「人間友好度最悪。でしたよねぇ」ニヤニヤ

幽香「………何よ」

さとり「別になんでもないですよ」ニヤニヤ

幽香「さ」

さとり「わかってますよ」

幽香「ならいいけど」

さとり「お燐、お空。良い場所をとっておいて頂戴」

お燐「分かりましたー」

お空「了解ですっ」

幽香「まだ用があるのかしら」

さとり「えぇ」

幽香「何かしら」

さとり「今日、お弁当は7つ分あります。お友達を連れてどうぞ」

幽香「………気が向いたらいくわ」

さとり「楽しみにしています」

さとり「待たせたわね」

お燐「あ、さとり様。ここ綺麗ですよ」

さとり「良い景色ね。ところでこいしは?」

お燐「………どこでしょう」

男『さっき、花畑に入っていきましたよ』

お燐「え!? えぇえぇええええええ!?」

お空「耳、キーンだよっ」

お燐「や、やばいよっ」

さとり「………そうねぇ」

お燐「なんでそんな落ち着いているんですか」

さとり「だって私と幽香は親友だもの(意味深)」

お燐「!?」

お空「おいしいです」もぐもぐ

さとり「男と私の作った料理だもの」

男『僕はお手伝いしかしてませんよ』

ガサガサ

お燐「ん?」

こいし「おねーちゃん。おっきいひまわりがあったよー」つひまわり

お燐「!?」

さとり「あら、大きいわね」

幽香「来たわよ、ってあら」

メディ「どうしたの? 幽香ぁ」

お燐「死んだぁあああぁああ!!」

お燐「ごめんなさいごめんなさいっ」

幽香「ひまわりとったのね」

お燐「あたいが見てなかったのが悪いんです。どうか罰を受けるのはあたいだけで」

幽香「いいわよ、別に」

お燐「へ?」

幽香「花は誰かに見られて、誰かに愛されるためにある。その子はあなたたちに見せたくてそのひまわりを持ってきたのでしょ? ひまわりも嬉しそうだわ」

さとり「優しいのですね」

幽香「そんなわけないわよ。私はただ、その花の言葉を代弁しただけで」

さとり「座ったらどうですか?」

幽香「………そうね」

幽香「そうだ、そのひまわり貸して頂戴」

こいし「? はい」

パァアアア

幽香「これでしばらくは元気よ。帰ったら花瓶に移し替えてね」

こいし「うんっ!!」

メディ「これ食べていいの?」

さとり「いいですよ。でも毒流さないでくださいね。こっちには人間がいるので」

メディ「人間………」

幽香「メディスン」

メディ「わかってる。うん、できるだけがんばるよ」

さとり「ではお弁当どうぞ」

メディ「わぁい!!」

男(………阿求さんの本と印象が違う。もしかしてあれは嘘?)

さとり「そのことについてはあまり深く考えないほうがいいわよ。それはこの幻想郷の理をすべる一つの要素だから」

男『はい』

メディ「うわぁ。美味しいっ」

幽香「本当。美味しいわね」

さとり「うちに食べに来てくれればもっと美味しいもの出せますよ」

幽香「そうね。地底ならいいかもしれないわ」

メディ「幽香。行くの?」

幽香「メディスンも一緒に行くわよ。お金あるでしょ?」

メディ「うん」

さとり「いつでもいらっしゃってください。歓迎しますよ」ニコッ

お燐(あ、さとり様の営業スマイル………)

お空(飯が美味いっ!!)

こいし「おねーちゃんおかわりは?」

さとり「お弁当だからおかわりはないわ」

こいし「むぅ」

お空「うにゅう」

メディ「コンパロ………」

幽香「………ひまわりの種ぐらいなら」

こい空メディ「わーい!!」

男(あ、いいんだ)

幽香「お弁当ありがとう。美味しかったわ」

さとり「いえ。次うちに来てくれれば問題ないですよ」

メディ「温泉♪ 温泉♪」

さとり(………薬湯作れるかしら。幽香とメディスンで)

お燐(あ、さとり様がお金儲け考えてる顔だ)

お燐「男~ ネコ車に乗って帰るよ」

男『はい』

お燐「こいし様は………いない」

さとり「………もう帰ってるわよ。多分」

男(いつのまに)

お空「へくちっ」ボッ

メラメラ

さとり「………お空。置いて帰りますね」

幽香「えぇ」

お空「さとりさまぁ」

さとり「すっきり爽快リフレッシュ。さぁ、今週が始まるわよ」

お燐「あのお空は?」

さとり「………帰ってくるわよ」

お燐「いつですか?」

さとり「今週の仕事は?」

男(え? スルーですか?)

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男(そういえばお空さんいないのに今日どうするんだろう)

フラフラ

お空「あはは~」

男(いた!?)

男『お空さんっ!!』

お空「うにゅう?」

男『大丈夫ですか?』

お空「花は大切にね~」

男(あ、駄目だこれ)

男(何があったのかは知らないけど、とりあえず休ませよう)

温泉従業員「ん? あ、お空チーフ。働く時間ですよ」

お空「えへへ~」

男『待ってください!!』

温泉従業員「どうしたの?」

男『お空さんは今、大変なんです』

お空「うにゅうにゅ~」

温泉従業員「いつも通りに見えるのだけど」

男『どこがですか!?』

温泉従業員「なるほど、今日お空チーフ休みなのね」

男『大丈夫なんですか?』

温泉従業員「火を使える人を集めればなんとかなるわ。お空チーフが非番のときそうやってやってるし。まぁ、あとは源泉に行って、直接温度管理するぐらいなんだけど、それはさすがに雪女とかじゃないと駄目ね」

男『そうなんですか』

温泉従業員「じゃ、お空チーフ任せたわ」

男『え!?』

お空「ちょうちょさんだぁ」テトテトテト

男『お空さん待ってください!!』

さとり「で、私のところに来たのね」

男『はい』

さとり「まぁ、一応心のケアは出来るけど、その前にちょっと何されたのか見てみるわね」

少女読心中

さとり「こ、これは、そんなっ。酷いっ こんなのってないよ………」

男『なにがあったんですか!?』

さとり「お空の周りをかかしと目玉の鳥避けで囲むなんて」

男(あ、平和だ)

さとり「そんな恐ろしいことを考え付くのが私以外にもいたとは………」ガクガク

男(さとり様も考えてたんだ)

さとり「とりあえずお空のケアをしてみるからちょっと待ってなさい」

男『注文はどうするんですか?』

さとり「なんとかなるわ」

男(えぇ………)

お空「さとりさまぁ」

さとり「ふぅ。完了よ。精神年齢を4歳から12歳まで上げたわよ」

男『でもそれって根本的な解決になりませんよね』

さとり「後は時が解決してくれるわ」

男(え?)

さとり「じゃあ、後はお願いね」

お空「おとこっ。あそぼっ!!」

男(え? え?)

お空「わーいわーい!!」キャッキャ

男『どこ行くんですか!?』

お空「あっ。お団子屋さんっ」

男(えぇ!?)

お空「お団子くださいっ!!」

男(お金………足りるかなぁ)

店員「お待たせしました」

お空「わぁい!!」

男(8本か。まだ大丈夫)

お空「男男」

男『はい?』

お空「あーん」つ団子

男(………!?)

男『ありがとうございます』

お空「どう?」

男『美味しいです』

お空「でしょっ」ニコッ

男(………いつもよりさらに無邪気に)

お空「おいすぃ☆」パクパク

お空「次いこっ」

男『ちょっと待ってください!!』

お空「次、山にいこっ」

男(地上!?)

お空「いくよー」ガシッ

男(ちょっ! まって)

ビュンッ

男「……………」ガクッ

お空「太陽がまぶしいなぁ」

お空「太陽……………」

お空「あうあう」ガクブル

フラフラ

ドーンッ

お空「いたた、あれ、でもあんまり痛くない」

勇儀「………どいてくれ」

お空「ごめんなさい勇儀。あっ。男は」

パル「………………いたい」

男「………………」きゅ~

勇儀「なんだいきなり。うらみでもあるのか?」

お空「外に遊びに行こうかなぁって思って」

勇儀「で、なんで男投下して、私に神風アタックをしかけてきたんだ?」

お空「太陽、怖い」ガクブル

勇儀「は?」

パル「勇儀、鼻痛い」

勇儀「さすっとけば治る。で太陽が怖いってなんで」

お空「太陽こわいぃ」ガクブル

勇儀「………面倒なことになったなぁ」

勇儀(これは男を起こしたほうがはやいね)

勇儀「男~ 大丈夫か?」ゆさゆさ

男『うぅん』

勇儀(寝ながら文字を書いてる………)

勇儀「起きてくれ頼むから」ゆさゆさ

男『あ、勇儀さんおはようございます』

勇儀「よし、起きたな。じゃあこの場をなんとかしてくれ」

パル「鼻いたいよぅ」

お空「太陽怖いよぅ」

男『………え?』

男『つまりかくがくしかじかです』

勇儀「文面じゃ分からないなそれ」

男『お空さんが幽香さんにより太陽が怖くなり、幼児退行しました』

勇儀「………ごめん。分からない」

男『ですよね』

勇儀「太陽が怖いなら、地底で遊んでればいいんじゃないのかね」

男『そうですね。お空さん他のところ行きましょう』

お空「他の場所?」

男『他の場所ってどこですか?』

勇儀「というか、温泉で遊んでれば時間はつぶれるんじゃないのか?」

男『盲点でした』

勇儀「ん、それじゃあな」

パル「勇儀。鼻いたいよぅ」

お空「卓球するよ~」

男『はい』

男(今日はお客です)

お空「サーブッ」ぶるんっ

男「……………」カコンッ

お空「うにゅう!!」たゆーん

男「……………」カコンッ

お空「うにゅにゅにゅにゅ!!」ゆさゆさ

男「………………」スカッ

お空「かったぁ!!」

男(無心………………無心になるんだっ)

お空「ふぅ。あ浴衣が乱れて、肩が」

男「……………」

男(誰か変わって!!)

お空「UFOキャッチャー?」

正体不明の店員「えぇ。このレバーを操作して中のぬいぐるみとかを取るんですよ」

お空「やるっ」

男(お金を出すのは僕か………)チャリンッ

ウィウィウィウィ ウィーン

カスッ

お空「なにぃ!?」

男『次やります?』

お空「うんっ」

男『はい………』ちゃりん

正体不明の店員「まいどー」

男(………さよなら3000円)

お空「えへへ。さとり様フィギュアだよっ」

男(まぁいっか。使い道ないし)

お空「次いこうっ」

男「何するんですか?」

お空「おみやげやさんっ。みんなのおみやげ買うのっ」

男『分かりました』

正体不明の店員「いらっしゃいませー」

男『あれ、さっきゲームコーナーにいた』

正体不明の店員「妹です」

男『あ、そうなんですか。そっくりですね』

正体不明の店員「よくいわれます。ところで本日ご紹介の商品はこちら。正体不明の宝石!」

お空「きれいだね」

正体不明の店員「見る人によって色を変える宝石です。ここでしか売ってませんよ」

お空「買います」

正体不明の店員「二つで7000円ですね」

男(あ、地味に高い)つ10000円

正体不明の店員「毎度ありっ♪ 3000円のお返しです」

男『じゃあとはお土産買いましょうか』

お空「お饅頭とさとりちゃんぬいぐるみだね」

男(さとりちゃんぬいぐるみ………)

男『今日は楽しかったですね』

お空「うん。ありがとうね。今日は付き合ってもらって。うれしかったよ」ニコッ

男『いえ』ドキッ

お空「私もう戻ってるんだ」

男『いつからですか?』

お空「温泉に行ったらへんかな。男が優しかったからついつい甘えちゃった。えへへ」

男「………///」

お空「この宝石大事にするね」

男『おそろいですね』

お空「うん///」

お空「男はさ。私がおねーちゃんなんだからもっと甘えてもいいんだよ?」

男「………………」

男『はいっ』

さとり「どうも私が真のおねーちゃんのさとりです」

こいし「おねーちゃん!!」

お空「おねーちゃんっ!!」

お燐(なんだこれ)

さとり「それで、今週はどんな仕事を選ぶの?」

男(今週は)

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男(さとりさん、休憩時間です)

さとり「もうこんな時間なのね。まって、昼ごはん作ってあげるから」

男(はい)



さとり「秋だから秋刀魚にしたわ」

男(見たことない魚ですね)

さとり「最近は外のものとかを入手できるようになったから。お金しだいで」

男(そんな話聞きたくなかったです)

さとり「妖精が舞い、魔法が実在する幻想郷でもお金はお金。お金はパワーよ」

男(さとりさんのイメージが崩れますね)

さとり「私のイメージって?」

男(静かで優しくて、がめつくはないと思ってました)

さとり「これでも経営者だから、お金は大切にしてるのよ」

さとり「出来たわよ。ポン酢と大根おろしで食べると美味しいわ」

男(さとりさんの分も運んでおきますね)

さとり「ありがと」



ラジオ「今日は晴れときどき雨です」

男(そういえばあれって一体なんなんですか?)

さとり「ラジオ。最近良く幻想郷入りするからそれを河童が使えるようにしたのよ」

ぽつ ぽつ

さとり「雨、降り始めたわね」

男(ここ、地底ですよね?)

さとり「そうね。でもなぜか降るのよ。光は入らないのに。冬になれば雪も降るわよ」

男(………なんでだろう)

さとり「これじゃあ客足が落ちるわね。雨宿りの客ぐらいしか期待できないわ

男(ですね)

さとり「………雨、ねぇ」

ざぁあああああああああ

男(結構降り始めましたね)

さとり「………ちょっと出かけてくるわ」

男(え? 大丈夫なんですか?)

さとり「大丈夫よ。最近捕まえた妖精三人組が料理できるから」

男(いいんですか? 妖精にさせて)

さとり「調教済みよ。行きましょ」

男(………はい)

さとり「はい、傘」

男(ありがとうございます。………3本?)

さとり「雨だからあの子、どこかで雨宿りしてるでしょ。だから貴方の目を貸してほしいのよ」

男(あぁ、なるほど。分かりました)

さとり「まぁ、どこにいるか分からないからとりあえず適当に歩きましょう。妖怪の山とか迷いの竹林らへんまで行かれてたらお手上げだけど」

ざぁあああああああ

男(雨かぁ。そういえば雨の日歩くの初めてだなぁ。いつもは屋内だし)

さとり「家の中で聞く雨の音もいいけど、傘に当たってはねる雨の音も素敵よね」

男(はい、いいですね)

さとり「どう? あの子はいる?」

男(見えません)

さとり「どこに行ったのかしら」

パル「雨、ね」

さとり「水も滴るいい女でも演じているのですか?」

パル「………いやみね」

さとり「冗談ですよ。傘をどうぞ」

パル「いいの?」

さとり「えぇ。まだ傘はありますから」

男(いいんですか?)

さとり「男の傘に入るから構わないわ」

パル「………感謝、しておくわ」パルパル

さとり「それでは」

男(地上にでますね)

さとり「つき合わせて悪いわね」

男(いえ、さとりさんが行くとこにならどこへでもついていきますよ)

さとり「ストーカー宣言?」

男(違いますよっ)

さとり「ふふっ。冗談よ。ありがとう」

男(あ)

さとり「いたの?」

男(こいしさんではなくて)

橙「にゃあぁ………」

さとり「あれは、紫のところの式ね」

男(どうしましょう)

さとり「傘をあげましょう」

男(でも一つしかなくなりますよ?)

さとり「くっついて入ればいいわ」

さとり「これ、使ってください」

橙「にゃ? え、さとりちゃん」

さとり「たしかにそのモデルは私ですが、その呼び名はやめてください」

橙「すみません。でもいいんですか?」

さとり「構いません。この男と一緒の傘に入るので」

橙「ありがとうございますっ」

さとり「じゃあ行くわよ。男」

男「はい」

橙「………いいなぁ」

さとり「もう少し寄りなさい。濡れるわ」

男(でも)

さとり「なら私から近づくわ」ぎゅっ

男(くっつきすぎです)

さとり「これくらいしないと濡れるのよ」

男(もっと大きな傘があればいいんですけどね)

さとり「大きい傘には心当たりはあるけれど色が最悪だから使いたくはないわね」

男(大きい傘? 色?)

さとり「会っても害も利もないから忘れていいわ」

男(? はい)

さとり「妹の面倒を見なければいけないのが長女のつらいところね。もう疲れてきたわ」

男(帰りますか?)

さとり「帰ったらこいしを見つけれないわ」

男(じゃあ頑張りましょうか)

さとり「えぇ」

>>291 橙は雨宿りしてました

ぽつ ぽつ

こいし「………………」

こいし「雨、やだなぁ」

妹紅「でもこればかりは仕方ないからなぁ」

こいし「でもやなものはやだよ」

妹紅「嫌な事を経験するってのが生きるってことだよ。雨が止むまでうちにいるといい。私は少し出てくる」

こいし「なんで?」

妹紅「川を見てくる」

こいし「危ないよ?」

妹紅「こういうのは年長者がやるもんだ」

こいし「大きくなったら危ないこともしなくちゃいけないの?」

妹紅「大きいから小さい奴を守ってやるんだよ。じゃあな」なでなで

こいし「うん」

ごぉごぉ

妹紅「橋は大丈夫か。問題は田んぼとかを見に来るバカがいないことを祈るばかりだが」

うわぁああぁあああ

妹紅「………ちっ。バカがいたかっ」ダダダッ



村人「うわっごぼっ。助けてっがぼっ」

妹紅「待ってろ」

ばしゃんっ

妹紅(流れが強い。飛び込んだはいいものの。上手くあいつのところに行けるか?)

妹紅「ッ げほっ」

妹紅(やばいっ。水飲んだ。意識が………)

しゅるるっ

妹紅「痛っ」

こいし「我慢してっ」

妹紅「私はいいから。ごぼっ。あいつを」

こいし「二人とも助けるっ」

妹紅「私は大丈っ夫」

こいし「うんしょ、よいしょっ」

妹紅(ちっ。このままじゃ共倒れだ)

妹紅「燃えろっ」ゴォッ

ブツッ

こいし「妹紅っ!!」

妹紅「後は、たのん」

こいし「………………あ、あ」

こいし「妹紅っ!!」

村人「けほっ。げほっ」

こいし「バカっ あほっ なんで川で流されてるのっ!?」

村人「………それは、田んぼが」

こいし「ばか! バカっ!!」

こいし「ばかぁ………」ぐすっ



さとり「………川が凄いわね」

男(凄い音ですね)

妹紅「………………」

さとり「………? 何か今赤いものが見えた気が」

妹紅「………………」

男(さとりさんっ 人が流されてますっ!!)

さとり(あれは確か、藤原 妹紅。不死だけど。助けないわけにはいかないわね)

さとり「うろ覚えだけどできるかしら」

さとり「想起『海が割れる日』っ!!」

ざっ

男(川に道ができた?)

さとり「さ、助けに行くわよ」

男(はいっ)



妹紅「すまん。助かった」

さとり「不死だからって無茶をしてはいけませんよ」

妹紅「あぁ。そういえば。こいしが」

さとり「………なるほど。早く行きましょう」

男(どうしたんですか?)

さとり「情けは人のためならずって事よ」

こいし「うぅ。どこだろう妹紅」

男(あ、いました)

さとり「こいし」

こいし「おねーちゃん!! 大変」

妹紅「心配かけた。ありがとな」

こいし「妹紅っ!! 死んじゃうかと思ったっ。」うるうる

妹紅「ごめんな」

こいし「もっと他の人に頼ってれば良かったのに。大きい人は小さな人を守らなくちゃいけないんでしょ?」

妹紅「あぁ」

こいし「なら」

妹紅「だから私は誰にも頼れないんだ」

妹紅「私は不死だからな」

こいし「え?」

妹紅「命なんてあってないようなもんだからお安売りできるんだよ。だから私は助けなくてもいい」

さとり「想起『うろおぼえの三歩必殺』っ」ゴッ ゴッ ゴッ

妹紅「げふっ」メキャッ

さとり「貴方はバカですね」

妹紅「おい。今一回死んだぞ。それに周りが心配してるだなんて説教されても結果無事なんだから」

さとり「うちの妹が心配してるんだから聞きなさい。周りとかどうでもいいからうちの妹が言ってることは聞きなさい。しかと聞きなさい」

こいし「おねーちゃん?」

さとり「頼れる人がいないなら私を頼りなさい。なぜなら私は」

さとり「皆のお姉さんですからね」ドヤァ

こいし(最近うちのおねーちゃんが変です)

妹紅「………分かった。今度から無茶はしない」

さとり「よろしいです」

妹紅「こいし。ごめんな」

こいし「私も頼っていいんだよ」

妹紅「あぁ」

さとり「これにて一件落着ですね」

男(あ、さとりさんが締めた)

妹紅「じゃあな」

こいし「また来るね」

妹紅「あぁ」

さとり(妹に友人ができたけど、なんだか寂しいわね)

男(そういえばなんで妹紅さんはこいしさんが見えてたんでしょうか)

さとり「そういえば、なぜ?」

こいし「おうちの人に挨拶をするのは当然だよ」

さとり「いい子いい子」なでなで

こいし「わっ。えへへ」

男(………かさの大きさが足りないなぁ)

男『傘、二人で使ってください。雨に濡れてみたいので』

さとり「………えぇ。ありがとう」

こいし「えへへ おねーちゃんと相合傘だね」

さとり「ふふっ。そうね」

男「クシュン」

さとり「ポタージュ一つ」

スター「はいただいま」

さとり「今日はありがとう」

男(何もしてないですよ)

さとり「ついてきてくれたじゃない」

男(あれくらいならいつでも)

男「くしゅっ」

さとり「ポタージュ飲んでから温泉に入ってきなさい。風邪ひかないように」

男(はい)

ルナ「おまたせしました」

男「………」ズズーッ

男(ご馳走様です。行って来ます)

さとり「温まってきなさい」

男(軽い風邪を引きましたが治りました)

さとり「良かったわね。今週は大丈夫?」

男(大丈夫です)

さとり「じゃあ今週はどれにするの?」

男(今週は)

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男(こいしさんはどこでしょうか)キョロキョロ

こいし「ここだよー」ブンブンッ

男『こいしさん』

男(なんでシャンデリアの上に?)

こいし「仕事だねっ」

男『どこに行くのですか?』

こいし「なんと、なんとっ。なーんーとー」

こいし「>>307っ!!」

テラ

こいし「ただいまーっ!!」

白蓮「あら、こいし。お帰りなさい」

星「その人間は誰ですか?」

白蓮「まぁっ! まさか入信者ですか?」

男『違います』

白蓮「そうですか………」ショボーン

星「まぁ、この寺に人間は久しぶりなのでゆっくりしていってくださいね。もちろんこいしも」

こいし「うんっ!」

男(あれ? 広告しにきたんじゃ)

星「どうかしましたか?」ニコニコ

男『いえ』

男(切り出せそうにないなぁ)

白蓮「でもちょうど良かったわね。今日は皆揃ってるのよ」

星「お客が減って暇ができたからなのですがね」

白蓮「最近皆と会えなかったから、私は嬉しいわ」

星「聖………」

ナズ「主人。油を売ってないで宴会の準備を手伝ってくれないか」

星「分かりました。私は何をすればいいのですか?」

ナズ「肉体労働を任せるよ。わたしは見ての通り力がないからね」

白蓮「私も手伝うわ」

ナズ「聖は主人と一緒に手伝ってくれ。おs………般若湯の量が多いんだ」

白蓮「般若湯?」

ナズ「お酒の親戚だよ。決してお酒じゃあない」

白蓮「世の中には色んなものがあるのね」

星「般若湯は私の大好物ですよ」

ナズ「私もだ」

男『あの。帰ったほうがいいんじゃないですか?』

男(………いない)

男(どうしよう)ウルウル

ぬえ「あ、おとk。………ミタコトノナイニンゲンガー」

男『こんにちわ』

ぬえ「なんでここに?」

男『こいしさんに連れられて』

ぬえ「どなどなーってねぇ。まぁ聖のことだし一緒に宴会ーとか言いそうだけど」

男『聖さんはお手伝いに行きましたよ』

ぬえ「ありゃ、もう会っちゃってたか」

男『はい』

ぬえ「まぁ適当にぶらぶらしてて。寺の中なら襲われないと思うし」

男『分かりました』

男(大きい仏像だなぁ)

男(そういえば僕って特定の宗教に入ってないけど、やっぱり信じたほうがいいのかなぁ)

男(えっと、皆が幸せでありますように)

星「聞き届けました」

男「!?」

男『えっとなんで。星さんが?』

星「呼ばれたので」

男『どういうことですか?』

星「私神様代理ですから、毘沙門天に願ったら私のところにも来るんですよ」

男『そうなんですか』

星「お飾りですから幸せにするための加護なんかはできないんですけどね」

男『それでも神様の代理は凄いです』

星「そういってもらえると嬉しいです」

星「こういってはなんですが、神様に祈っても幸せにはなりません。心がけが大事なのですよ。私たちの場合それが毘沙門天様を信仰することなだけで」

星「貴方には貴方なりの幸せを探してください。これが神様代理の私から言える精一杯の言葉です」ニコッ

男『はい』

ナズ「しゅーじーんー!! さぼるなーっ!!」

星「ひっ! ナズーリンこれはですね」

ナズ「言い訳不要! 毘沙門天様に報告するよ?」

星「毘沙門天様は関係ないと思うのですが」

ナズ「さ。早く戻った戻った」

星「分かりました………」トボトボ

ナズ「ん? こんなところにいたのかい」

男『すみません』

ナズ「別に構わないよ。仏像にいたずらをするようならそれ相応の対処はするけどね」

男『しませんよ』

ナズ「冗談だよ。もうすぐ宴会の準備ができる。こいしと一緒に参加するといい」

男『ありがとうございます』

白蓮「それでは、お仕事お疲れ様宴会を始めるわよっ!」

皆「いえーい!!」

白蓮「本当に今まで皆さんには迷惑をかけてきましたね。封印された私を助けてくれさらには寺の資金のためにその身を粉にして働いてくれ」

ナズ「聖。短く」

白蓮「ありがとう。お疲れ様。いただきます」

皆「いただきまーすっ!!」

こいし「美味しいね」

男『あれ。こいしさんいつの間に』

こいし「えっとね。おねーちゃんにネックレスをプレゼントするんだー」

男『綺麗ですね』

こいし「うんっ」



神子「あれ、私の首飾りどこにいったのでしょうか」

屠自古「首飾りぐらいいいじゃない」

神子「一応国宝並みの価値があるんですが」

一輪「姐さん。ところでそこの人間は」

水蜜「子供だね」

白蓮「そういえば。こいしとはどんな関係なのですか?」

男『居候させてもらってます』

こいし「家族だよー」

一輪「!?」

水蜜「えっと、人間。だよね」

男『はい』

白蓮「まぁ。素晴らしいですね」

一輪「姐さんが目指したものがまさかこんな簡単に現れるとは」

水蜜「私たちは間違ってなかったんだねっ」

ぬえ(最近何回かあったけどね。人間と妖怪の共生。八雲のとことか天狗のところか。まぁ、言ってもメリットないし黙ってよっと)

白蓮「まぁ。そんな過去が」

水蜜「ここ重い系の過去持ってる人多いけど、実の家族からは重いなぁ」

ナズ「まぁ。それでも良くある話さ」

一輪「まぁ。口減らしとかあるわね」

白蓮「たとえ良くあることでも許されることではないですよ。ナズーリン」

ナズ「それでも命あるんだ。未来が途切れてないのなら幸福は目指せるよ。不幸を不幸のままで終わらせない努力をしている人間に可哀想だなんて感情を抱いたら失礼だとは思わないかい?」

白蓮「ナズーリンのいうとおりですね」

ナズ「聖は優しすぎるんだよ。それで村紗。なんでまたカレー?」

水蜜「得意料理だから」

ナズ「宴会だからもうちょっといつもと違った料理を」

水蜜「シーフードカレーだよ!」

星「美味しいです!」

ナズ「………まぁ。ご主人が幸せそうでなによりだ」

ナズ「しかし喋れないのは不便だからなんとかしてあげたいが、主人」

星「無理です」

ナズ「まぁ、期待はしてないよ」

星「酷いですよナズーリンっ」

ナズ「ほらご主人。ジャガイモ餅だ」つ餅

星「美味しいです」もぐもぐ

ナズ(うん。可愛い)

水蜜「ほら星。肉じゃがだよー おいでー」つ肉じゃが

星「美味しそうです」てとてとてと ぱくっ

星「美味しいですね」

白蓮「………」ソワソワ

一輪「姐さん。これ使ってください」

白蓮「星ー。プリンですよー」

こいし「美味しいっ」ぱくっ

星「あっ」

男(神様。ですよね?)

一輪「貴方が思ってることも分かるけど。皆に愛されるのも神様に必要じゃない?」

男『なんで分かったんですか?』

一輪「あれ見てたら思うでしょ。普段はあんなんだけど仕事するときは真面目で仕事ができるっておかしな話よねぇ」

男『そうなんですか?』

一輪「なぜかね」

星「プリン食べたかったです………」

ぬえ「虎さんや。プリンだよー」

星「わぁっ!」ぱぁあああ

ぬえ「あげないけどね」ぱくっ

星「あっ!」ウルウル

一輪「ほんとう。なぜかね」

男『美味しかったです』

白蓮「気に入ってくれて良かったわ。最近人間を見ないから嬉しくなって作りすぎたかしらとは思ったんだけど」

こいし「もぐもぐもぐもぐ」

星「もぐもぐもぐもぐ」

白蓮「杞憂だったみたいね」

一輪「これで稼いだお金消えなきゃいいけど」

水蜜「まぁ。大丈夫だとは思うけど」

ぬえ「いざとなったらおばあちゃんにお金借りればいいし」

白蓮「ぬえ?」

ぬえ「聖のことじゃないよ!? まみぞうのことだよ!?」

男『おばあちゃんってなんで聖さんがおばあちゃんなんですか?』

一輪「気にしないで。ぬえがバカしただけだから」

男(おばあちゃんっていうよりはお母さんみたいですよねぇ)

水蜜「さーて。般若湯を飲もう!!」

星「まってましたー!!」

ナズ「私も一杯貰おう」

ぬえ「聖は~?」

一輪「あ、こら」

白蓮「そうねぇ。せっかくだから飲んでみようかしら。美味しいの?」

ぬえ「美味!!」

こいし「ぷはぁ」

水蜜「こいし。まだ乾杯してないよ」

こいし「つい無意識で。えへへ」

一輪「本当に無意識なのかしら」

水蜜「じゃあ皆まわったね」

水蜜「それじゃあかんぱーい!!」

「かんぱーいっ!!」

ナズ「村紗。男の分はどうしたんだ?」

水蜜「ただのジュースだよ」

ナズ「ふむ。ならいい」

星「勝負です!」

ぬえ「望むところ!」

水蜜「あっ、まって私も!!」

一輪「あんた達は。え、なに? 分かったわ。雲山も参加したいって」

ぬえ「勝てるわけがない!?」

水蜜「ははーん。まさか負けるのが怖いんだね」

ぬえ「うがー! やってやんよ!!」 

白蓮「にぎやかねぇ」

一輪(姐さん一瓶空けてる………)

男(あれ、あの瓶って)

ぬえ おまえはこれから「勝てるわけがない」というセリフを4回だけ言っていい

星「見越し入道! 見越しました!!」

雲山「………………むぅ」

水蜜「雲山が喋った!?」

ぬえ「おえっ……… 何で皆そんな強いのさ」

水蜜「幽霊だし」

一輪「雲だし」

星「神様代行だし」

ぬえ「こんちくしょう!!」

ナズ「ご主人にいたってはあまり関係ない気がするが」

白蓮「いい飲みっぷりねぇ」

ナズ「ご主人は酔いが早いがいくらでも飲むんだよ。さてご主人から離れておこうかな」

一輪(姐さん………樽一個空けてる………)

こいし「うにゃぁー」ごろごろ

男(こいしさんが転がり続けてる………)

星「この神聖な戦いが私をまたひとつ成長させた。ぬえの敗因はただひとつ。ひっく。般若湯に『敬意を払えっ』」

ぬえ「わけがわからないよ」

水蜜「仏の世界へようこそー」

ぬえ「ぬえーん!! ひじりー。無敵の魔法でなんとかしてくださいよー」

一輪「だから羽目外さない」

白蓮「いいわよ」

一輪「姐さん!?」

星「ん? 次は聖ですねぇ~。いいですよぉ」

一輪「酔ってるみたいだからやめたほうがいいと思うけど」

星「酔ってませんよ!! 私を酔わせたらたいしたもんですよっ!!」

ナズ「さーて。離れておくかな。男、行くよ」

男『はい』

水蜜「一分間でどれだけ飲めるか。いっくよー。よーい」

雲山「………………始め」

星「ごきゅごきゅごきゅごきゅ」

聖「いくわよ」

バキッ

一輪「樽の底に穴を開けて一気飲み!?」

水蜜「力技だなぁ」

ナズ「やれやれ。どこが般若湯に敬意を払ってるんだろうね。君もそう思わないかい?」

男『豪快ですね』

ナズ「さぁて。毘沙門天様にはどう報告したものか」

ぬえちゃん相当強い妖怪のはずなのに…

水蜜「すやすや」

星「すぴー」

ぬえ「ぬえぇえん………」

一輪「はぁ。結局酔いつぶれて寝てるんだから」

白蓮「楽しかったわね」

一輪「さすが姐さんですね。顔色一つ変えないって」

白蓮「貴方達はどうするの? 泊まっていったらどうかしら」

男『いえ。帰る家があるので」

こいし「うん。えへへぇ」

白蓮「じゃあ、また来てね」

こいし「まったねー」

男『また来ます』

こいし「よいしょっ」

パタパタパタ

一輪「そういえばあの子は酔ってたみたいだけど大丈夫なのかしら」

さとり「で、3日間家にも帰らず放浪してたわけだけど」

男(すみません)

さとり「まぁ、原因はこいしだからいいわ」

さとり「今回は仕方なかったとはいえ。こいしが危ないことしそうなら止めてね」

こいし「ちくわ大明神」

さとり「さて今週は一体何をするのかしら」

男(今なにかいた)

さとり「?」

男(いや多分気のせいです。今週は)

接客
調理
温泉
医務
観光案内
搬入
広報

安価下

ちくわ大明神「誰だ今の」

俺は隙あらば調理を選ぶぜ

さとり「さっとさっとり~ん♪」

男「?」

さとり「なんでもないわ。忘れて頂戴」

男(それで今日は)

さとり「新しい料理、商品を考える日ね」

男(どうするんですか)

さとり「案を出し合ったり。それを実際作るのだけど。まぁそのために人を呼んでるわ」

妹紅「おっす」

みとり「こんにちわ」

アリス「よろしく」

さとり「を呼んだわ」

男『よろしくお願いします』

さとり「妹紅は料理兼毒見役 みとりはアイデア作り役 マーガトロイドさんは商品化役です」

アリス「ちょっと待って」

妹紅「よし始めるか」

妹紅「何かアイデアはあるのか?」

さとり「えぇ。勇儀が酒饅頭が欲しいっていうから」

妹紅「温泉饅頭もできるしな」

みとり「お空さんがいるから高温の蒸気もありますからね」

男『美味しいのですか?』

みとり「美味しい」

さとり「アリス・マーガトロイド(遺伝子組み換えでない)さんはどう思いますか?」

アリス「ちょっと!!」

妹紅「お、今日のアリスは乗り気だな」

アリス「違うわよ!!」

妹紅「何怒ってるんだ?」

みとり「分からない」

さとり「もしかして今日は都合が悪かったですか?」

アリス「違うわよ! さとりがさっきから私の名前を変に呼ぶから」

妹紅「?」

みとり「?」

さとり「?」

男(結局この人の名前は何なのでしょうか)

アリス(え!? 私の気のせい!? 気のせい、なのかしら)

さとり「それではアリス(天然物)さんは」

アリス「気のせいじゃない!?」

妹紅「何がだ?」

アリス「さっきからさとりが私の名前の後ろに何かつけるのよ。さっきだって天然物とか」

妹紅「アリスはアリス以外にいないだろ?」

みとり「天然物」

アリス「そ、そうねありがと。いやいやいやおかしいから。それなら妹紅(天然物)じゃない」

妹紅「養殖された覚えはないけど」

アリス「当たり前よ」

さとり「世界に一つだけのオンリーワンです」

アリス「からかってるの?」

さとり「そんな滅相も無いですよ」

アリス「そんなのだから嫌われ物なのよ!!」

さとり「そんな酷いですね。皆さんは私を嫌いですか?」

妹紅(普通)

みとり(好きです)

男(好きです)

アリス(嫌いじゃないわ)

さとり「………ふっ」

アリス「何その勝ち誇った顔!」

さとり「まぁ、アリス・ツンデレイドさんは」

アリス「ツンデレじゃないわよ!」

妹紅「なぁ、もうそろそろアリスで遊ぶのはやめて始めないか?」

さとり「そうですね。では始めましょう」

アリス「うぅ。あーもうっ!!」

妹紅「まぁ、饅頭はいいかもな。これは後で作ってみるとして、他には?」

みとり「人形。さとりちゃんシリーズ」

さとり「やめてください、といいたいところですが困ったことに売れ行きがいいのですよね」

妹紅「じゃあアリスに考えてもらうとするか」

アリス「別にいいわよ。さとりちゃんメイドバージョンとかさとりちゃん水着バージョンとか作ろうかしら」

さとり「さっきの事を根に持ってますね?」

アリス「売れ行きがさらによくなると思うわよ」

さとり「………」むむむ

男(悩んでますねぇ。でもさとりさんのメイド姿)

さとり「えい」

男「!」

妹紅「どうしたんだ?」

さとり「封印された右腕の魔物が暴走しました」

妹紅「そうか」

アリス「流していいの!?」

妹紅「あ。そういえば輝夜から伝言があった」

さとり「何でしょうか」

妹紅「ゲームコーナーの充実」

さとり「保留で」

妹紅「引き換えに、入浴剤やら洗髪用石鹸の開発してくれるってさ。永琳が」

さとり「………悩みますね」

男(ゲームコーナーかぁ。楽しそうだなぁ)

さとり「やります」

妹紅「そうか。帰ったら輝夜に伝えとく」

アリス「いいのかしら。こんな取引」

みとり「大丈夫………」

さとり「では作りましょう」

みとり「うん」コクリ

アリス「人形はすぐには作れないから後日送るわ」

妹紅「じゃあ今日アリスはもう暇だな」

アリス「私、いてもいいわよね?」

さとり「もちろんですよ」

アリス「なぜか私今日扱いが悪い気がするんだけど」

さとり「気のせいですよ」

アリス「あと料理ならできるから手伝うわ」

みとり「ありがとう」

妹紅「私は楽しみに待ってる。ということで風呂入ってくる」

アリス「あ、いいな」

さとり「温泉で作りますか?」

アリス「斬新!?」

みとり「お饅頭の生地できた」

アリス「これを温泉で蒸すんだけど、この温泉でできるのかしら」

みとり「ものはためし」

さとり「楽しみですね」

男『そうですね』

さとり「蒸しあがったものがこちらです」

アリス「ちゃんと蒸したからね?」

みとり「見た目はいいけど」

さとり「一応温泉水は上質なものですが」

男『お空さんのおかげで高温の蒸気も大丈夫ですね』

さとり「あとは毒見役の妹紅さんが上がってくるのを待つだけですが」

アリス「遅いわね」

妹紅「ただいま」

アリス「遅かったわね」

妹紅「なんかいきなりお湯の温度が上がってリザレクションした」

さとり「他のお客は大丈夫ですか?」

妹紅「運よく誰も入ってなかったから被害はゼロだ」

さとり「お空は後で説教ですね」

妹紅「じゃあいただきます」

さとり「どうですか?」

妹紅「うん、美味い美味い」

みとり「良かったですね」

さとり「まだ安心は出来ません。遅効性かもしれませんから」

妹紅「そこまで心配なら永琳に頼んで成分分析してもらえばいいんじゃないか?」

さとり「それです」

アリス「困ったときの永琳だのみね」

男『さすが永琳先生ですね』

妹紅「さぁて。私は帰るかな」

アリス「私も帰るわ」

みとり「私も」

さとり「今日はありがとうございました」

妹紅「じゃあな」

アリス「後日送るわ」

みとり「ばいばい」

さとり「帰るわよ」

男(はい)

さとり「はぁ。疲れた。あら白い息」

男(もうすぐ冬ですからね)

さとり「えぇ」

男(忙しくなりますね)

さとり「………………そうね」

男(どうかしましたか?)

さとり「お客さんがいっぱい来たら疲れて嫌ね。と思ってただけよ」

男(さとりさんらしくないですね)

さとり「私だってお金の亡者というわけじゃないのよ?」

男(ははは)

さとり「むっ」

男(え、笑うところじゃなかったんですか?)

さとり「傷ついたわ」

男(え、あ、えっと、あっ! そこのケーキ屋さんがおいしいんですよ!!)

さとり「くすっ。じゃあお土産として買いましょうか」

男(僕が買います!)

さとり「嬉しいわね」

男(ホールでもなんでもどんとこいですよ!)

さとり「何にしようかしら。楽しみね」

雛「いらっしゃいませー」

さとり「………なんでまた貴方なのでしょうか」

雛「フリーターの雛さんと呼ばれているわ」

さとり「………そう」

雛「レアチーズケーキがオススメよ」

さとり「モンブランで」

雛「あなたは? レアチーズケーキがオススメよ」

男『実り多い秋タルトで』

雛「以上? 追加ならレアチーズケーキがオススメよ」

さとり「三種のベリーショートと大人の抹茶ケーキとデラックスプリン」

雛「ご一緒にレアチーズケーキはいかがですか?」

さとり「以上で」

雛「お会計1950円になります」

男『2000円からで』

雛「50円のお返しになります。どうもありがとうございました」

勇儀「おう。二人共」

さとり「酒饅頭できましたよ」

勇儀「おぉ。本当か。楽しみだなぁ」

さとり「買うとは律儀ですね。言えば試供品ぐらいなら出しますよ?」

勇儀「自分の金で買った奴が一番美味しいのさ」

さとり「そうですか。では次から差し入れはなくしますね」

勇儀「美味しいから食べる」

さとり「この鬼。こう見えて甘いものが好きなのよ」

勇儀「こう見えてってどういうことだ。甘いものは美味しいんだよ」

さとり「辛いものは?」

勇儀「美味しい」

さとり「苦いものは?」

勇儀「美味しい」

さとり「泥でも食べてなさい(素晴らしい味覚ですね)」

勇儀「なぜか怒られた………」

勇儀「さぁて私は飲み歩くかな」

さとり「一回永遠亭に健康診断しに行くことをオススメします」

勇儀「大丈夫だと思う。うん多分大丈夫………………いっとこうかなぁ」

さとり「不安になったのですね」

勇儀「健康が一番だよ。うん」

男『健康が一番ですね』

勇儀「じゃあな」

さとり(あっちはたしか勇儀の家がある方。不安なのね)

さとり「貴方はお酒とかタバコは大人になってからよ?」

男(はい)

さとり「ただいま」

お空「おかえりなさーい」

こいし「おかえり!」

お燐「おかえりなさい。さとり様。男」

さとり「帰ってたのね」

こいし「? それなに?」

さとり「お土産よ」

こいし「わーい!!」

お燐「私お茶入れてきますね」

お空「何がでるかな何がでるかな」

さとり「ケーキよ」

空こい「わーい!!」

さとり「喜んでるようでよかったわね。男」

男『はい』

男(やっぱり家族っていいなぁ。………僕は家族なのかな)

さとり「今日は休みね」

お燐「それでなんで私たちを呼んだんですか?」

さとり「それは今日が男の誕生日だからよ」

お空「でも男は言ってなかったですよ?」

さとり「本人自体忘れかけてたみたいだから」

お燐「う、で、でもその分いっぱいお祝いしましょう!」

さとり「そうね。家族だものね」

こいし「何歳だっけ」

さとり「次が13ね」

お空「私たちの何分の一かな」

お燐「何百分の一だよ」

お空「わぁ」

男『さとりさま」とてとて

お燐「男来ましたよ」

さとり「おはよう男」

男『今日は何かしますか?』

さとり「今日は何も無いわ」

男『分かりました。じゃあ皆さん一緒に甘いものを食べに行きませんか?』

お空「あまいm、もがもが」

男『お燐さん?』

お燐「あー。お空は今ダイエット中だからね。残念だけど」

男『じゃあ駄目ですね』

さとり「書庫で本でも読んできたらどう? 面白い本あるわよ」

男『分かりました。行って来ます』とてとて

さとり「ふぅ。素直で助かるわ」

お燐「素直すぎて心配になりますけどね」

お空「もがもが」

お燐「あぁ、ごめんごめん」

こいし「スカイハーイ、ひゃっほー」ピョン

お燐「あの、さとり様。こいし様が何の脈絡もなく窓から飛び降りていきましたよ」

さとり「あの子何考えてるのかさっぱり分からないわ」

お空「どーするんですか?」

さとり「こいし抜きでやりましょう」

お燐「じゃあまずプレゼント買いに行きましょうか」

さとり「えぇ」

さとり「地底だとあまり物が無いから困るわね」

お燐「人間が好きなものですか」

お空「食べ物!」

お燐「間違いではないと思うけど、もっと残るものを」

お空「思い出!!」

さとり「まぁ、ロマンチック。さ、行くわよ」

燐空「あいさー」



勇儀「お、やっときたね」

パルスィ「呼び出されて放置かと思ったわ」

ヤマメ

ミスです 途中で書き込んでしまいました

ヤマメ「相変わらずマイナス思考だねぇ」

キスメ「………こ、こんにちわ」

お燐「あれ、皆呼んだんですか?」

さとり「お祝いだから。さて今からプレゼントを買いに行くわけですが。何を買うか決めてるようですね」

パル「心読まないで頂戴」

さとり「種族否定ですか」

ヤマメ「うーん。もっと早く分かってれば手編みのセーターとか作れたのになぁ。くも糸の」

キスメ「…………ヤマメの糸、あったかい」

パル「それにしてもいきなりね」

さとり「………なるほど、西洋人形ですか」

キスメ「キヒヒ…………以外と、少女趣味」

パルスィ「だぁあああ!! 心読むなー!!」

勇儀(一応私も女の子らしいプレゼントのほうがいいのかね)

さとり「さて、行きましょうか」ニヤニヤ

勇儀「なぜ私を見る」

お空「お団子一つー」

お燐「さっさと行きましょう。お空が食べ歩きに出かけそうですから」

パル「釘でうちつけておけばいいんじゃない?」

ヤマメ「聞いたキスメ。最近の娘は怖いよ」

キスメ「こ、こわい」

パル「冗談だって!! わかってよそれくらいっ!!」

さとり「これはパルスィは誕生パーティーに呼ばないほうがいいかもしれませんね」

パル「冗談だって」

お燐「あの。早く行きましょう」

さとり「そうですね。協調性のない誰かのせいで時間が無駄に過ぎていきます」

パル「おい。私の事か?」

さとり「では各自2時間後にプレゼントを買い、集合で」

パル「個人で買うなら集まった意味はないんじゃないの?」

さとり「これだから協調性のない人は困りますね」

パル「喧嘩売ってるのね?」

さとり「皆さんがどのようなものを買うのかチェックしないといけませんからね」

キスメ「キヒッ…………お人形さん」

パル「そこ、口縫うわよ」

ヤマメ「鬼姫怖い」

パル「橋姫よっ!」

お空「お饅頭くださいな」

お燐「あーもう。解散!!」

さとり「さて、何を買おうかしら………」

お燐「あ。さとり様もこの店にいたんですね」

さとり「お燐………」

お燐「さとり様は何にするんですか?」

さとり「恥ずかしいけど、男が何喜ぶか分からないのよ」

お燐「じゃあさとり様の好きな物渡せばいいんじゃないですか?」

さとり「私の好きなものね」

お燐「はい」

さとり「そうね。ありがとうお燐」

お燐「それではまた後で」

さとり「えぇ」

さとり「自分が好きなもの………」

さとり「これね」

ヤマメ「キスメは何買うの?」

キスメ「わ、わたしは…………きひひ」つ髑髏のネックレス

ヤマメ「う、うん(趣味悪いなぁ)」

キスメ「か、かっこいい………から」

ヤマメ「なら私はこれにしようかなぁ」

キスメ「ミサンガ?」

ヤマメ「これが切れたら願いが叶うらしいよ」

キスメ「く、くもの糸は………切れたのに、キヒッ」

ヤマメ「いいんだよー。男は悪人じゃないからさ」

キスメ「う、うん………」

勇儀「うーん」じーっ

パル「何見てるのよ」

純米大吟醸『龍の落とし子』

パル「おいまて」

勇儀「な、なんだい? ただ私は男が好きかなって」

パル「飲みたいだけでしょ? しかも男は子供だし」

勇儀「じゃあこれ、かな」

『すずめ酒』

パル「酒からはなれなさい」

勇儀「杯で」

パル「それなら、いいんじゃない? いいのかしら」

勇儀「じゃあこれで」

パル「杯で何か飲むかしらって、高っ!?」

漆塗り高級杯『朱天童子』 89000円

お燐「お空何買うの?」

お空「えへへ。これ」

お燐「これって指輪?」

お空「うん。さとり様が好きな人には指輪を送るって」

お燐「う、うん。まぁ、そうなんだけど、でもそれは」

お空「いってきまーす」

お燐「あ」

お燐「………まぁ、男も分からないだろうしいっか」

お燐「あ、あたいはこれお願いします」

店員(雛)「まいどー」

さとり「おや。私が最後のようですね」

お燐「あれ。さとり様。私より先に買ってませんでしたか?」

さとり「四季映姫・ヤマザナドゥと話をしていました」

お燐「また休日に、説教周りですか?」

さとり「どうやら、クビになっていたようですよ?」

燐パヤキ勇「は!?」

さとり「………さぁ。帰って飾りつけしましょうか」

パル「ちょっと待ちなさい。今の話って」

さとり「やはり七面鳥よりはチキンライスのほうがいいのでしょうか」

お燐「さとり様。お空います」

お空「チキンライス好きだよ?」

お燐「………カラスだからかな」

パル「以外なんだけど、勇儀が飾りつけを作るの得意って」

勇儀「ん? あぁ、これは力使って」うにょうにょ

パル「何それ!? 言葉にできないけど凄い、訳分からない」

勇儀「これが私の力だからなぁ」

さとり「遊んでないで手伝ってください。橋姫」

パル「前から思ってたんだけどひょっとして私のこと嫌い?」

さとり「いえ、今流行りのツンデレです」

パル「自分でいってりゃ訳ないわね」

こいし「カム着火ファイヤーっ!!」ボッ

お燐「こいし様!? 火が上がってます!! 燃えます!! 家がっ!!」

さとり「おや、では私妹を止めなければいけないので」

パル「獅子身中の虫にもほどがあるでしょ」

勇儀「できたー」こんもり

パル「だからあんたの能力なんなの!?」

ヤマメ「そういえば男は?」

お燐「書庫で本読んでると思うよ。さとり様の探偵小説。安楽椅子探偵さとりシリーズ」

ヤマメ「何それ見たい」

キスメ「………おみやげ、コーナーで、売ってる」

ヤマメ「知らなかったなぁ」

キスメ「………おすす、め。キヒッ。心理描写が、凄い」

ヤマメ「さすがさとりなのかなぁ」

さとり「どうも安楽椅子探偵さとりです。特技は犯人の動揺を楽しむこと」

ヤマメ「趣味悪いねぇ」

さとり「弁護士もしてますよ。事件に巻き込まれたらどうぞ」

ヤマメ「巻き込まれたらね」

カム着火ならインフェルノじゃなかったか?

お燐「こんがりと鳥の焼死体が焼きあがりましたよー」

ヤマメ「嫌ないいかたするね」

お燐「ジョークだよ」

キスメ「人間………は?」

ヤマメ「キスメ!?」

キスメ「じょ、ジョーク………キヒヒ」

さとり「心を読んで分かりました。犯人はあなたです」

ヤマメ「冗談にならないよ!?」

>>373 ですね。素で間違えました

ヤマメ「おいしょ、おいしょ」

勇儀「おーおー。天井に張り付いて。さすが土蜘蛛」

さとり「スカートの中、見えてますよ」

ヤマメ「え!? あ」

ヒュー

勇儀「おっと」キャッチ

勇儀「怪我ないかい?」

ヤマメ「あ、ありがと///」

さとり「気をつけてくださいね。怪我されてもお金は下りませんよ?」

ヤマメ「原因!!」

さとり「見えてましたよ。白が」

ヤマメ「黒だよ!! はっ!」

さとり「黒ですか」

ヤマメ「もうやだぁああああぁああ」ダダダッ

さとり「さて、完成ですね」

お燐「うわぁ。結構立派ですね。なぜかクリスマスツリーまでありますし」

勇儀「私が作った」

パル「さすが鬼」

男『本当立派ですよね』

お燐「うん、って、え?」

男『どうしたんですか? 皆さん』

ヤマメ「えっとさ。なんでいるの?」

男『こいしさんが誕生日だから準備してるのって言ってたので、手伝ってましたが。ところで誰の誕生日なんですか?』

さとり「………こいし」

こいし「無意識だった! てへぺろっ」

パル「やっぱり身中の虫じゃない」

キスメ「ど、どうするの?」

さとり「た、誕生日おめでとう!! 男!!」

お燐「伝えた!?」

男『え? 僕ですか?』

さとり「そうよ。今日が男の誕生日よ」

男「………」

お空「男?」

男「………」ぽろぽろ

お空「さとり様が泣かせたっ」

さとり「違うわよ」

男『嬉しくて』

さとり(男は生まれてから誕生日を祝われたことがないのよね。いつも兄の誕生日を見ていた。だから覚えてるのは兄の誕生日だけ)

さとり「さぁ。誕生日パーティーを始めるわよ!!」

皆「おーっ!!」

お空「美味しいね」

男『そうですね』

パル「お空、共食いじゃないの」

お燐「カラスですから」

ヤマメ「男。あーん」

男「………」ぱくっ

男『美味しいです』にこっ

ヤマメ「!」キュンッ

ヤマメ「誕生日プレゼントは私だぁ!!」ガバッ

男「!?」

パル「やめなさい」ガシッ

ヤマメ「ぐはぁ」クルッ ドンッ

キスメ「きひひ、一本」

勇儀「柔道かい。いいね」

パル「やめて、あんたが参加するとしゃれにならないから」

ヤマメ「はい、すみません。私はショタコンです。だからそのトラウマえぐるのやめてもらえないかなぁ」

さとり「どうします、男」

男『別にいいですよ』

さとり「だそうです」

ヤマメ「ありがとうっ!! 男っ!!」ガバッ

パル「やめんかい」ガシッ

ヤマメ「いえぁ」クルッ ドンッ

キスメ「て………てんどん、だね」

さとり「ショタコンは隔離したほうがいいでしょうか」

ヤマメ「ショタコン、じゃない」

お空「ショタコンって?」

お燐「小さい男の子が好きな人のことだよ」

お空「え!? じゃあ私ショタコンだ!! 男好きだもん!!」

お燐「お空は可愛いなぁ」

お燐「さて、そろそろプレゼントタイムですね」

男『プレゼントまであるんですか!?』

パル「当たり前でしょ。誕生日なんだから」

男『ありがとうございます』ニコッ

お燐「じゃあまずは私から、これだよ」

男『どてらと半纏とですか?』

お燐「もうすぐ冬になるからね。実用的なものをと思って買ったんだけどどうかな」

男『嬉しいですっ!!』ニコッ

お燐「う、うん」キュンッ

ヤマメ「ネコはコタツで丸くなるからね」

お燐「あたいは寒くても働きますよ」

お空「こたつは大好きだけどね」

お燐「うん」

パル「次は私」

男『人形ですね』

パル「えぇ。迷惑かしら」

男『いえ。パルスィさんみたいに可愛らしいお人形さんですね』ニコッ

パル「うぅ///」キュンッ

さとり「まぁ、どうしましょ。うちの子ジゴロだわ」

キスメ「しかも………無意識」

お燐「純粋ですから恥ずかしい台詞でも普通に言えちゃうんですよね」

さとり「怖いわね。子供って」

キスメ「………あたし、から」

勇儀(髑髏の)

パル(ネックレス?)

お燐(趣味悪いなぁ)

お空「かっこいい!!」

男『格好良いですね。ありがとうございます。今度つけてみますね』

さとり(男が中二病に突入しないことを祈るばかりね)

ヤマメ「私からはこれ」

男『なんですか。これ』

ヤマメ「ミサンガっていって、切れたら願いが叶うんだって」

男『せっかく、ヤマメさんから頂いたのですから、切れて欲しくないですね』ショボン

ヤマメ「はうっ」キュンッ

男『それに、もう願いが叶ってますから。今皆さんと入れることが幸せなんです』ニコッ

皆「///」キュンッ

さとり「どうしましょ。お母さん泣きそう」

お空「男がいて私も幸せだよ!」

男『ありがとうございます』

勇儀「私からはこれ」

男『杯ですね』

勇儀「大人になったら一緒に飲もうじゃないか。まぁ、それまでジュースとか入れて飲むといいよ。格好はつかないけどさ」

男『勇儀さんみたいに格好良くなれますかね』

勇儀「う、あー。多分なれるんじゃないかなぁ」

勇儀(私一応女なんだけどなぁ)

さとり「どうしたんですか?」ニヤニヤ

勇儀「なんでもない///」

こいし「次わたしー!!」

さとり「こいし、いたのね」

こいし「うんっ」

男『これはバラの花ですか?』

こいし「枯れないバラの花だよー」

さとり「あぁ、ドライフラワーね」

パル「こう言ってはなんだけど、こいしにしては結構まともなプレゼントね」

ヤマメ「ドライフラワー?」

お燐「花を乾燥させたものだったかな」

勇儀「それ幽香が怒るんじゃないのかい?」

さとり「あぁ、それは大丈夫です」

勇儀「なんでさ」

さとり「幽香とはお友達ですから」



幽香「くしゅんっ。風邪、じゃないわよね。誰か噂してるのかしら」

お空「私からはこれだよっ」

男『指輪ですね。いいんですか?』

お空「うん、だって指輪は大好きな人にあげるからね」

皆「!?」

男『僕もお空さんが大好きです』

お空「えへへ」

男「///」

お燐(意味分かってないんだろうなぁ。でも)

皆(なんか可愛い)キュンッ

さとり「さて、最後は私ですね」

お燐「あれ、でもそれって」

パル「空の写真立てね」

さとり「えぇ、ですから」

文「呼ばれて飛び出て即参上! 清く正しく美しい。元新聞記者の射命丸 文ですっ」

さとり「今日はカメラマンとして呼びました」

文「呼ばれました」

パル「あぁ、なるほどね」

こいし「思い出がプレゼント!!」

さとり「お空が思い出がプレゼントって言ってたから採用させてもらったわ」

お空「やったー。さとり様の役にたったよ!」

お燐「良かったね。お空」

文「それでは皆さん。そっちにたってください」

パル「ちょっと勇儀胸が邪魔なんだけど」

勇儀「しかたないじゃないか」

さとり「じゃあ私は」

こいし「おねーちゃんは男の隣! 私も男の隣」

さとり「カメラ苦手なんだけど」

お空「じゃあ上は貰ったよ」

ヤマメ「キスメ。これで写る?」ヨッコイショ

キスメ「キヒヒ………ありがとう」

お燐「じゃあ私はお空の隣で」

文「それじゃあ皆さんいきますよー」

文「12+4(16+9)-110は~?」

男燐空こパ勇ヤキ「!?」

さとり「2」

カシャッ

文「それでは写真は明日ぐらいに持ってきますので、それでは」

パル「ちょっと待ちなさいっ!! てもういない」

勇儀「普通は1+1じゃないのかね」

お空「えっと、えっと。指足りないよ!」

お燐「指がどれだけあっても難しいかな」

さとり「だらしないですね」

パル「あんたが異常なのよ」

ヤマメ「わたしたちは寺子屋通ってないからね」

キスメ「う、うん」

さとり「勝ちましたね」ふふんっ

パル「ぐっ。むかつくわね」



男(それから世は更けて行き。結局皆で大きな部屋で雑魚寝して。とても楽しい誕生日でした)

男(やっぱりとても幸せだって。そう僕は思うのです)

男(願わくばずっとこんな日が続きますように)

男「………」

男(あれ、まだ皆さん寝てますね)

ズキッ

男「?」

男(なんでだろう。胸が痛い。風邪かなぁ。うがいしてこよう)



男「がらがらがら。ぺっ」

男(あれ。治ってる。一時的なものだったのかなぁ)

男(よしっ! 今日も頑張ろう!!)

トントントン

お燐「ふにゃあ~。ん、良いにおいがする」

勇儀「くかー。くかー」

こいし「すぴーっ。すぴーっ」ダダダダダダダッ

さとり「………………」

お燐「男かな」てとてと

お燐「男?」

男『おはようございます』じゅうじゅう

お燐「朝ごはんなら、あたいが作るのに」

男『昨日ので皆さんお疲れでしょうから』

お燐「お疲れなのは途中で酔って、プロレス始めた連中かな。あたいは平気」

男『そうですか。じゃあ手伝ってもらえますか?』

お燐「うん」

男『僕と』

お燐「あたいの」

男燐『「特製朝ごはん完成!!」』

お燐「じゃああたいはみんな起こしてくるよ」

こいし「すぴーすぴー」もぐもぐ

男「!?」

お燐「あー。こいし様起きてくださいな」ゆさゆさ

こいし、「ん。あ、お燐、おはよー」

お燐「皆が来るまで朝ごはん待っててください」

こいし「うん」もぐもぐ

お燐「………」

勇儀「うん。美味しい」

男『ありがとうございます』ズキッ

さとり「どうしたの男。胸が痛いようだけれど」

男『なんだか、胸が痛いのです』

ヤマメ「んー? 病気はかかってないけど」

男『なぜでしょう』

キスメ「こ………恋の病とか。キヒヒ」

パル「そんなわけないでしょ」

男『恋?』

ヤマメ「この人が大好きで結婚したい、ずっと一緒にいたいと思ったら。それが恋だよ」

男『結婚………』

男(僕の好きな人。皆好きだけど、結婚したい人か)

男(………いた。一人だけ)

男(>>399さん)

さとりん

さとり「!?!?!?」

お燐「どうしたんですか。さとり様」

さとり「え!? え!?」

男「………」ニコッ

さとり「///」

パル「あ、なんか分かった」

お空「どーゆーこと?」

男『僕。さとり様が好きです』

お燐「え!?」

パル「でしょうね」

ヤマメ「まぁ、見た目同年代だよね」

キスメ「う、うん」

勇儀「おめでとう」

お空「? おめでとー」

こいし「おねーちゃんは?」

さとり「好きだけど。それが恋愛感情かっていうと………違うわね」

男『そうですか。ありがとうございました』ズキッ

ヤマメ「男。おいで」

男『はい』

ヤマメ「よーしよし」ナデナデ

キスメ「よしよし」

男「………っ」ポロポロ

お空「さとり様! 男泣いてるよ!!」

さとり「うっ。でもそれは」

勇儀「まぁ。下手に勘違いさせるよりはすっぱり切ったほうがためかも知れないけどねぇ」

パル「男はまだ子供よ?」

勇儀「そうだけどさぁ」

さとり(ぐっ。罪悪感が凄いわ)

勇儀「まぁ、これも人生だ。きっと良い人が現れるさ」

パル「告白されるなんて妬ましい」パルパル

お燐「まぁまぁ。そもそも妖怪と人間が結婚なんてできないんだし」

男「!?」ガーン

ヤマメ「とどめ、刺しちゃったね。おいで男」

男「………」シクシク

お空「妖怪と人間結婚できないの?」

お燐「前例はあるけど、地底ではないね」

お空「じゃあ大丈夫だね!」

お燐「うーん。どうなんだろう」

こいし「おとこ~」

男『なんでしょうか』

こいし「チャンスは、あるよ!」ぐっ

男「?」

こいし「だって、地底に人間と妖怪のカップルいるもん」

白衣男「どうしたこの世紀のマッドサイエンティスト、もとい、酒屋の主人である俺になにか用でもあるのか?」

男『白衣男さんと射命丸さんの馴れ初めを聞かせてください』

白衣男「ぶはっ!? な、な、な、馴れ初めだとぅ!?」

男『はい。僕の好きな人が妖怪なんですが』

白衣男「む、まぁ、また難儀な生き方を」

文「それブーメランですよ。あなた」

白衣男「ふはは。周りとは違う生き方をするのがこの狂気のまっどさいえんてぃ」

文「私と白衣男さんの馴れ初めはですね」

白衣男「ちょ! 華麗にスルーをするではない!! 寂しくなってしまうだろうが!!」

文「狂気のマッドサイエンティスト発言はにとりの前だけにしてくださいね」

白衣男「言いたいこともいえないこんな世の中じゃ」

男(仲良いなぁ)

白衣男「まぁ座るといい。この時間じゃまだ仕事はないからな」

文「飲み物を持ってきますね」

白衣男「炭酸を所望する」

文「オレンジジュースでいいですよね」

白衣男「マッドサイエンティストがオレンジジュースだとう!?」

文「か ま い ま せ ん よ ね ?」

白衣男「はい。オレンジジュースが飲みたいです」

男『仲が良いんですね』

白衣男「まぁ否定はしないが。結婚後なんだか尻にしかれている気がしてならん」

男『それで白衣男さんと射命丸さんは』

白衣男「あぁ、それはだな。俺が人里からでて妖怪の山に行ったのがきっかけだった」

男『自分で妖怪の山にいったんですか?』

白衣男「ふ、あんな下賎な連中のいる場所で暮らしたくはないからな。いつだって偉大な人物は迫害されるものだ」

男『迫害?』

白衣男「まぁ、それは別の話だから置いておく」

文「オレンジジュースです」

男『ありがとうございます』

白衣男「うむ、それで続きだが」

文「白衣男さんは他の人にもモテるのですから、他の人のことも話したらどうですか?」ニコニコ

白衣男「ふ、この魔導サイエンティストにかかれば人の心なd」

男『浮気ですか』じー

白衣男「ぐっ。えぇい!! そんな目で見るではない!! 子供から蔑まれるような目で見られると凄い傷つくんだぞ!?」

文「まぁ、白衣男さんは仕方ないですよね。でも最後には私の元に帰って来てくれると信じてます」ウルウル

男『………健気ですね』

白衣男「騙されるな!! 俺はいつも普通に家に帰ってきているからな!? というかここが俺の家だからな!?」

文「冗談ですよ」

白衣男「冗談がきついぞ。どうする、これで俺がタラシで浮気性の最低男という噂が広まったら」

文「白衣男さんに他の女の人が近づかないので私としては嬉しいですね」

白衣男「黒いぞ」

にとり「ふわぁ。もう昼前かぁ」

白衣男「おはようにとり。みとりが酒蔵で呼んでたぞ」

にとり「お姉ちゃんが? 分かったよ」テトテト

男『同棲?』

白衣男「間違いではないが、おそらく考えてるようなことではない」

文「ところで、話が一切進んでませんね」

白衣男「文のせいだ」

文「どこまで話したんですか?」

白衣男「里から妖怪の山へ来たところだ」

文「最初ですね」

白衣男「まぁ、それで幼馴染を連れ妖怪の山に入ってだな、文に出会って、さっきの河童にとりの家に住むことになって、それで鬼の萃香に会ったり、厄神の雛に厄除け作ったり、色々してるうちに文が捕まって、それを助けるために、6人で殴りこみにいってその結果妖怪の山に住めなくなった。それで現在ここに来た。簡単に話すとこんな感じだな」

男「………」

白衣男「ん? どうかしたか?」

男(参考に出来ない………)

文「ところで人間と妖怪が結婚したいのでしたよね?」

男『はい』

文「相手は誰なんですか?」

白衣男「記事にするなよ?」

文「あやや、信頼されてませんね」

白衣男「いくら妻でも右手にペン左手に手帳を持ってたら疑わざるを得ない」

文「うぅ、癖が」

白衣男「それで、誰なんだ?」

男『古明地 さとりさんです』

白衣男「それは………また」

文「どう言えばいいものでしょうか」

男「?」

文「さとりさんは他人嫌いで有名ですから」

男『え? そうなんですか?』

白衣男「ふむ。それに気づいてないという事はさとりは嫌ってはいないという事だな」

文「そうですね。じゃあいけるんじゃないですか?」

男『駄目でした』

文「………白衣男さん」

白衣男「こっちに回すんじゃない。まぁあれだ。さとりが嘘をついているだけかもしれないからな。そう落ち込むことはない」

男『だとすればなぜ嘘を言ったのでしょうか』

白衣男「それはだな………………人間と妖怪の寿命だ」

男『寿命?』

白衣男「分かっていると思うが、人間と妖怪の結婚の最大の壁は、寿命の違いだ。俺が死んで数百年たったとしても文は生きているからな。本当の愛であるほどソレはとても高い壁になるのだ。交わるだけという事例のほうが多いぐらいだ」

男「………」

白衣男「もちろんそれは大体の結末であって、当てはまらない場合もある。たとえば人間が妖怪になったらという場合だな。寺子屋で教師をしている慧音先生という人物がいるのだが、それは後天性の妖怪でな、結婚はしていないのだが慧音先生なら添い遂げられるだろう」

男『後天性の妖怪ですか?』

白衣男「人間が妖怪になる事例があるのだ。さっきの慧音先生だ。噂では寺のほうにもいるらしいが。あぁ、慧音先生が妖怪になった理由は教えてくれなかったな。だから人間が妖怪にどうやってなるのかは分からない」

文「そういえばスキマ妖怪のところの」

白衣男「あぁ。そういえばあっちもだな」

男『どうやって行けばいいのですか?』

白衣男「どうすればいいんだろうな」

文「博麗神社にいれば運がよければ出会えるんでしょうけど」

こいし「やっほー!」ガチャ

白衣男「うおっ!?」

男『こいしさん』

白衣男「おい、今冷蔵庫から出てきたよな」

こいし「いこっ」ぐいっ

男「!」

ダダダダダダッ

白衣男「な、なんなんだ?」

文「分からないですね」

男『こいしさん。博麗神社分かりますよね?』

こいし「うん! 前いったもん!!」

ダダダダダッ

男(ここ、どこだろう)



こいし「ここ、どこ?」

男「!?」

男『あ、人いますよ。ふさふさの尻尾の』

こいし「こんにちわー」

藍「!? なぜここに。いやどうやってここに?」

男『迷ってたらつきました』

藍「迷ってつけるような場所ではないはずなのだが」

男『スキマ妖怪さんをさがしているのです』

藍「紫様を? 用件は?」

男『人間と妖怪の結婚について教えてもらいに来ました』

紫「ら~ん?」

藍「げっ。紫様」

紫「なに、どうしたのよそんなにあわてて」

男『こんにちわ』

こいし「こんにちわー」

紫「藍? なぜ侵入者がいるのかしら」

藍「それは私にもよく分かりません。何が起きたのか教えてもらいたいぐらいです」

紫「幻想郷一周」スキマー

藍「理不尽だぁあああぁあああ!!」ヒュー

亡霊男「なにか、藍さんの叫び声がしたけど」

紫「あぁ、お仕置きよ」

亡霊男「お、今日はスキマが使えるのか」

紫「今日は安定してるから大丈夫よ」

男『あの』

亡霊男「? 人間? 何か用か?」

男『スキマ妖怪さんとの恋愛について教えてください』

亡霊男「」

紫「」

亡霊男「なるほど、事情は分かったが」

紫「そうね。さとりと結婚したいのね」

亡霊男「俺と紫の馴れ初めは、雇われたことなんだが」

紫「その点では似てるわよね」

亡霊男「寿命は俺が亡霊になって解決したんだが、オススメはできないな。よほど強い執着心がないと、死んで終わりだ」

男『………そうですか』ショボーン

紫「そうね。私から言えることとしては今はまだ駄目でも、いずれ向こうも自分のことが好きになってくれるかもしれないわよ」

男『いずれですか』

紫「古明地 さとりはあまり人と触れ合わないから、恋心というものを知っていても自分がそうなのかは分からないのよ、それに気づかせる努力が」

藍「戻りましたー!!」

紫「もう一周!!」スキマー

藍「この浮遊感がたまらない!」ヒュー

こいし「羊羹美味しい」

亡霊男「ごめんな。あんまり役にたたなくて」

男『いえ、頑張ります』

紫「じゃあ送ってくわよ」

男『ありがとうございます』

こいし「お稲荷さん美味しい」

紫「その恋が実ることを祈ってるわ」スキマー

亡霊男「あれ、普通の人間をスキマに通したら」



男(くらくらする)

お燐「おかえり」

男『ただいまです』

お燐「うん。まぁ、あれだよ」

男『僕は決めました』

お燐「? 何を?」

男『いつかさとりさんと付き合って見せます!』

お燐「………なんだかやる気出たみたいだね」

男『命短し恋せよ乙女ですから』

お燐「君は男じゃないかというツッコミは置いておいて、がんばってね。さとり様は長年私たちペットとこいし様を除くと一人だったからね。男ならきっとさとり様の隣を歩くことができるよ」

男『ありがとうございます』

お燐「さぁて、あたいはお夕飯でも作るかなぁ」

男『僕が作ります!!』

お燐(さとり様愛されてるなぁ)

さとり「お燐」

お燐「なんですか?」

さとり「男の感情でくらくらするんだけど」

お燐「まぁまぁ。好かれることはいいことですよ」

さとり「………今まで好かれたことないからどうすればいいか分からないわ」

お燐「自分が好きだと思うなら好きって言えばいいんじゃないですか?」

さとり「それにそんな簡単に人に好きだなんて言えないわ」

お燐「………好きなんですね」

さとり「え、あっ」

お燐「んふふ。さぁ、大好きな男の作った料理を食べますよ」

さとり「あとで覚えてなさい」

男『どうでしょうか』

さとり「美味しいわよ」

男『良かったです』ニコッ

さとり「………///」フイッ

お空「美味しいね、お燐」

お燐「うん。料理とご主人の照れてる顔が………」

お空「?」

さとり「お燐。私がこころ読めること忘れてるわよね」

お燐「私は今このときを生きているのです。未来の事は考えません」

さとり「そう。じゃああとを楽しみにしてなさい」

お燐「………お空。あたい生きて帰れたら海のお魚ってのを食べてみるんだ」

お空「美味しそうだね!」

お燐「にゃぁあぁああああんっ!!」

男『なんだかお燐さんの悲鳴が聞こえるんですが』

さとり「気のせいよ」

男『気のせいですか』

さとり「物分りが良くて助かるわ」

お燐「にゃぁああぁああぁああんっ!!」

~次の日~

お燐「………めげない、しょげない、ないちゃだめ」

男『おはようございます、お燐さん』

お燐「あぁ、おはよう。男」

男『なんだか疲れてますね』

お燐「昨日は寝れなかったからねぇ。ふにゃぁ~」

男『大丈夫ですか?』

お燐「大丈夫だよ。多分」

男(………目の下の隈凄いけど本当に大丈夫かなぁ)

男『おはようございます』

さとり「っ。おはよう」フイッ

男『お燐さん。さとりさんが目を合わせてくれません』ウルウル

お燐「にゃはは。大丈夫だよ。だってさとり様は」

さとり「お燐」

お燐「………まぁ、大丈夫だよ。うん」

さとり「そういえば今週はどこにするの?」

男『厨房です』

お燐「厨房らしいですよ」

さとり「………そう」

お空「おはよーございます。ご飯まだですか?」

さとり「出来てるわよ」

お燐「じゃあ食べましょうか」

男『資材補充終わりました』

さとり「………ありがと」

男『何をしましょうか』

さとり「………お燐を手伝ってきて頂戴」

男『分かりました』



男『ということで手伝いに来ました』

お燐「思春期か、あの人は」ボソッ

男『何をしましょうか』

お燐「といってもすることないからねぇ。戻っていいよ」

男『分かりました』

男『ということで戻ってきました』

さとり「お空のところへ」

男『はい』



お空「うにゅ?」

温泉従業員「忙しくないから大丈夫」

男『わかりました』



男『というわけです』

さとり「………パルスィのところ」

パル「恋をしているだなんて妬ましいわ!!」



男『………駄目でした』

さとり「勇儀のところへ」



勇儀「お燐からとめられてるから駄目なんだ」

男『………………』

男(どうすればいいんだろう)

男『というわけです』

ヤマメ「………たらいまわしだね」

キスメ「キヒッ………ボッチ………一緒」

男『これからどうすればいいんでしょうか。最初から心が折れそうです』

ヤマメ「さすがに私も恋の病は治せないし」

キスメ「わ、わたしも………むり」

男『ですよね』

ヤマメ「まぁ、保健室といえば昔から仮病を使って休むとこと相場が決まってるから休んでいけば?」

男『いいのでしょうか』

キスメ「ふかふか………だよ」

ヤマメ「蜘蛛の糸を使った特性布団だから軽くて温かいよ」

男『ではお言葉に甘えて』

ヤマメ「お休みー」

男「Zzzzz」

キスメ「は………はやい」

ヤマメ「さて、どうすればいいのかねぇ」

キスメ「………わからない………」

ヤマメ「子供と遅すぎる思春期」

キスメ「キヒッ………子供のほうが………まし」

ヤマメ「さとりに関しては仕方ないねぇ。いや仕方ないで済ませちゃいけないか」

キスメ「どう………するの?」

ヤマメ「お燐が頑張ってるみたいだけど、正直お燐だけじゃ無理だろうからねぇ。私たちも何かしないと」

キスメ「………どうすれば」

ヤマメ「お燐の話だと、あと一歩なんだけどねぇ」

キスメ「め………面倒………だね」

ヤマメ「性格悪いふりしてるけど、あれ実際人とどう接していいか分からないだけだからね」

お燐「いらっしゃいませー」

女性「予約をしていたわ、一人よ」

お燐「えっと、はい。女性さんですね。ご案内します」

女性「ふぅん。妖怪の店って聞いて心配してたけど、大丈夫そうね」

お燐「うちは人間と妖怪の憩いの場を目指してるんですよ」

女性「妖怪と人間の共存ね。そんな事ができるのかしらね」

お燐(さっきから癪に障ることばっかりいってくるお客さんだね)

女性「妖怪って人間食べるんでしょ?」

お燐「いえいえ。中にはそういう妖怪もいますが普通の妖怪は食べませんよ」

お燐(嘘だけどね)

女性「そう。知り合いを妖怪が食べちゃったんだけどねぇ」

お燐(じゃあなんで来たんだろう。あれ、食べちゃったって知り合いが死んだ割には軽い言い方だね。口減らしとか? まぁいいやさっさと案内しよう)

男「………」ふわぁ

キスメ「おきたん………だね」

男『ありがとうございました』

キスメ「眠れ、た?」

男『ぐっすりと』

キスメ「キヒヒッ。それは、良かった」

男『じゃあもうそろそろ仕事に戻りますね』

キスメ「うん………」

さとり「これ5番テーブルに持っていって」

店員妖精「すみません~。手が開いてないです~」

さとり(男がいれば………いえ、自業自得ね)

さとり「はぁ。私が持って行きましょう」



女性「遅かったわね」

さとり「すみまs」

さとり(………………なにこれ気持ち悪い)

さとり「すみませんでした」ふらふら

さとり(あれは男の母親よね、なんであんなことを)

さとり「人間ってのは理解できないわ」

さとり「はぁっ、はぁっ」

店員妖精「大丈夫ですか~?」

さとり「水。もらえるかしら」

店員妖精「はい~」ぱたぱた

さとり(大抵のことじゃ動じない私がなんで)

さとり(男のことだから?)

店員妖精「どうぞ~」

さとり「ごくっごくっ。ありがとう助かったわ」

店員妖精「帰りますか~?」

さとり「あともうちょっとだからやるわ」

店員妖精「気をつけてくださいね~」

男『さとりさん。戻ってきました』

さとり「っ。帰りなさい」

男「?」

さとり「今すぐ帰りなさい。しばらく仕事に出なくていいわ」

男『なぜですか?』

さとり「はやくっ」

男『分かりました。お疲れ様です』



男(なんで………)

男「………」とぼとぼ

勇儀「ん? 男じゃあないかい」

男『こんばんわ。勇儀さん』

勇儀「どうしたんだい? そんな泣きそうな顔して」

男「………っ」ぽろぽろ

勇儀「!? え!? あ!? ごめんっ!?」

男『さとりさんに嫌われました』

勇儀「!?」

男『見捨てられました』ぐすっ

勇儀「えっと、あー。気のせいじゃないかな」

男『もうしばらく仕事しなくていいって』

男「………」ぐすっ

勇儀(えっと、あーどうすれば)

勇儀「よし、今から飲みに行こう」

勇儀(私は何をいってるんだ)

勇儀「ビールとオレンジジュースを」

文「は、はい。かしこまりました」ビクビク

勇儀(だからあたしは何してるんだろう)

勇儀「まぁ。勘違いかもしれないし、まずは話を聞こうじゃないか」

男『さとりさんから他の仕事を手伝えといわれまして、手伝うことなくて厨房に戻ってきたら今すぐ帰りなさい、しばらく仕事にでなくていい、と』

勇儀(何も言えない)

勇儀「ま、まぁ。機嫌が悪かっただけかもしれないし、とりあえず乾杯」

勇儀(飲んでる場合か)

男『美味しいです』ぽろぽろ

勇儀「!?」

勇儀「えー。あー。今日うちに泊まるか?」

勇儀(だから私は何を言っているんだ)

パル「で、私を呼んだと」

勇儀「どうすればいいか分からないからさ。ほらパルスィって既婚者だったよな? 離婚したけど」

パル「ブチ殺すわよ? まぁ、あんたは恋愛自体しないことないしね」

勇儀「だって、恋愛ってことは結婚ってことだろ?」

パル「………まぁ、あんたがおぼこって事はわかったけど、で、男はどこにいるのよ」

勇儀「男なら部屋にいるよ」

パル「まぁ、まずは話を聞いてからだけど。あら、部屋、片付けたの?」

勇儀「怪力乱神使って押入れに詰め込んだ」

パル「あんたの能力まったく訳分からないんだけど」

勇儀「とりあえず男の話を聞いてやってくれ」

パル「はいはい。貸しだからね」

パル「………話を聞いたところ、多分なんか理由があると思うけど。あいつがいくら性格悪いからって一緒に住んでる男をそんな風に扱うと思わないし」

男『でも、さとりさんに本当に嫌われたかも』

パル「なんで嫌う理由があるのよ」

男『さとりさんのこと好きだから」

パル「いくらなんでもそこまでひねくれてないわよ。多分」

男『どうしましょう』ウルウル

パル「あー、泣かないでよ、男の子でしょ?」

男「………」コクッ

パル「勇儀、人間の扱い食べるものとかあるの?」

勇儀「酒とその肴しかない」

パル「………はぁ。とりあえず私も泊まるわ。男の着替えと私の荷物取ってくるわ」

男『ありがとうございます」

勇儀「おぉ、さすが頼りになるな。パルスィは」

パル「褒めても嫉妬ぐらいしかでないわよ」

パル「一応さとりに言ってきたけど、そのまま預かっておいてだって」

勇儀「なにか問題でも起きたのかね」

パル「さぁ。詳しくは何も言わなかったけど」

男『おかえりなさい』

パル「はい、荷物」

男『ありがとうございます』

勇儀「なぁ、パルスィ。今日の夕飯はなんなんだ?」

パル「作れないの?」

勇儀「怪力乱神でちょちょいと」

パル「過程が怖いから私が作るわ」

勇儀「過程はともかく味はうまいんだけどなぁ」

パル「男が死んだらどうするのよ」

男「!?」ビクッ

勇儀「ただちに問題はないと思う」

パル「後でも問題があったらだめでしょうが」

パル「完成」

勇儀「お、これはなかなか」トクトクトク

パル「自然に酒を注ぐな」

勇儀「なんでだ?」

パル「ちゃんとご飯と食べてちょうだい」

勇儀「酒がご飯代わりってことで」

パル「アル中………男からも何か言ってあげて頂戴」

男『お酒は体に悪いですよ。死んじゃいますよ。死んだら駄目です』ウルウル

勇儀「………酒、やめる」

パル(鬼も子供の涙には勝てないのね)

パル「じゃあご飯食べましょうか」

勇儀「おぅ」

勇儀「美味い。意外なことに」

パル「これでも百年単位で一人暮らししてるのよ。逆に料理作れないあんたがおかしいのよ」

勇儀「鬼だから」

パル「私だって鬼よ」

男『パルスィさんって鬼だったんですか?』

パル「鬼よ」

男「………」

勇儀「どうした?」

男「なんだか勇儀さんとパルスィさんって夫婦みたいですね」

パル「ぶふっ」

男『勇儀さんがお父さんで、パルスィさんがお母さんで』

パル「いやいやいや。ないないない。ありえない」

勇儀「………私女なんだけど」

勇儀「………なぁ、パルスィ。私ってそんな女っぽくないか?」

パル「死ね」

勇儀「え!?」

パル「胸がデカイ」

勇儀「………………そこか」ズーン

男『いえ、勇儀さんはとても綺麗な方だと思います』

勇儀「どこが?」

男『髪が綺麗です』

勇儀「そうか。そうかぁ」

パル「うわ、笑ってる。気持ち悪い」

勇儀「………酷くないか?」

パル「ねぇ、勇儀。あんたのタイプってどんなの?」

勇儀「それは、腕っ節強くて、お酒強くて。でも優しい人がいいかなぁ」

パル「うわ、きもっ」

勇儀「………………」ズーン

パル「さて、勇儀も静かになったことだし、これでやっとご飯が食べれるわね」

男『勇儀さん?』

勇儀「………おいしいなぁ」

男(鬼に喧嘩を売れるパルスィさんは一体、いや勇儀さんが優しいだけかな)

パル「味はどう? 男。妖怪だから人間好みの味がよくわからなくて」

男『凄い美味しいですよ』

パル「なら良かった」

勇儀「パルスィがそんなに世話好きだとは驚きだな」

パル「復活早いわね。別に世話好きって訳でもないわよ。ただ勇儀に預けるのが心配だっただけ」

勇儀「世話好きなんだな」

パル「死ね、ミレニアムおぼこ」

勇儀「なぁ、一応この家の主なんだが」

男『ごちそうさまでした』

勇儀「美味かった」

パル「お粗末さま。お風呂沸いてるから2人ではいってきたらどう?」

男「!?」

男『一人で入れますよ?』

パル「もしなんだかんだで溺れても悲鳴だせないから分からないじゃない」

勇儀「よし、じゃあ入るぞ」

男『だって勇儀さんお

勇儀「入浴剤は何にするかなー」

パル「ちゃんと温まってくるのよー」

男「!!?!??」

パル「で、事情ぐらい教えなさいよ」

さとり「そうですね。男はいませんよね?」

パル「お得意の読心術で探してみればいいじゃない」

さとり「………いないみたいですね。ではお話しましょう」

さとり「男の母親が今客として来ています」

パル「あぁ、そういえば虐待だっけ」

さとり「こちらとしても対処するわけにはいきませんし、お帰りいただくまで男を働かせるわけにはいかないのです」

パル「分かったわ。でも男はさとりさんに嫌われた~ってショック受けてるわよ?」

さとり「それで私の事を嫌いになってくれればいいのですが」

パル「なんで?」

さとり「私は地底の嫌われ者ですよ。だれからも愛してもらう資格なんてありません」

パル「だから嫌いになれと」

さとり「はい」

パル「ダウト」

さとり「そんな事ありませんよ」

パル「はいはい嘘嘘。あんた寂しがりやでしょうに」

さとり「そんなことないですよ」

パル「本当に嫌われたい奴のところに人なんて集まんないわよ。生き物しかり妖怪しかり、人間しかりね」

さとり「………あなたがどう思おうと勝手ですが、私は孤独でありたいのです。それでは」

パル「あ、ちょっと」

パル「………何が孤独でありたいよ。シスコンで世話焼きで人に喜ばれたいがために温泉つくるぐらいのお人よしが」

パル「あいつってほんとバカ」

勇儀「風呂上がったぞー」

パル「はいはい。牛乳なら冷蔵庫よ」

勇儀「パルスィって本当便利だな」

男『お母さんみたいですね』

パル「バカなこと言わないの。じゃあ私お風呂入ってくるから、男よろしくね」

勇儀「缶ビールもあった」

パル「飲まないでよ、私のなんだから」

勇儀「善処する」

パル「飲んだら呪ってやる」

勇儀「缶ビールには勝てなかったよ」

男『いいんですか飲んで』

勇儀「今からどっか店開いてるかなぁ」

男『射命丸さんのところはどうでしょうか』

勇儀「まぁ、天狗だしな。ちょっくら三歩で行ってくる」

男『散歩ですか、いいですね』

勇儀「まぁ、三歩だからなぁ。男は家の中にいなよ」

男『僕もついていきたいです』

勇儀「あー、無理だろうなぁ」

男『え、走るんですか?』

勇儀「いや、走りはしないよ。三歩だし」

男(………どういうことなんだろう)

勇儀「じゃあ行ってくる」

ドンッ ドーンッ ドンッ!!

男(なんか凄い音がした)

勇儀「ただいま」

男『おかえりなさい、凄い速いですね』

勇儀「まぁ、三歩だったからな」

男(勇儀さんの散歩ってどれだけ速いんだろうか)

パル「なんか凄い音したけど」

勇儀「ちょっと出かけてた」

パル「まぁ、いいけど。私のビールは?」

勇儀「すみません、2本で返させていただきます」

パル「………飲んだのね」

勇儀「あたりめもある」

パル「飲むなって言ったじゃない」

勇儀「面目ない」

パル「電気消すわよ」

勇儀「おーう」

パル「男は勇儀に潰されないようにね。最悪死ぬから」

男「!?」

勇儀「いや潰さないよ。私をなんだと思ってるんだ」

パル「一角獣」

勇儀「これでも私四天王の一人だよ?」

パル「はいはい。寝ましょうね~」

勇儀「………たまには本気を見せたほうがいいのかね」

パル「ごめんなさい、謝るから」

勇儀「はぁ、さっさと寝ないか?」

パル「はい」

パル「ってな感じで今は勇儀が見てるわ」

さとり「そうですか」

パル「で、どうするの?」

さとり「かえるのを待つしかありません」

パル「たまには妖怪らしいとこ見せたら?」

さとり「私は妖怪の前に経営者ですから」

パル「経営者の前に男の家族でしょうに」

さとり「………だから男には知らせないのです」

パル「知らせないと説明しないは別の話だと思うけどね。一週間も理由が分からない不安に悩まされるのはかわいそうじゃない?」

さとり「私は男を信じていますので」

パル「信じるっていいながら、見ないふりよね。それ」

さとり「私をいじめて、楽しいですか?」

パル「別にいじめてるわけじゃないわよ。ただあんたが男に」

さとり「私だってやりたくてやってるわけじゃっ」テテテッ

パル「あ、ちょっとさとり!!」

勇儀「高いたかーいっ」ブオンッ

男「!?!?!?!?!?!?」

勇儀「どうだ?」

男「………」ブクブクブクブク

勇儀「男ー!?」

男「………」フワァ

こいし「おはよー」モグモグ

男「!?」

男『こいしさん? どうしたんですか?』

こいし「うんとね、おねーちゃん探してるの」

男『いつも通り厨房にいるのでは?』

こいし「ううん。いないよー。ずっと見つからないもん」

男「?」

こいし「ごちそーさまー。それじゃあねー」ダダダダダッ

男(なんなんだろう)

勇儀「私のケーキがない!」

パル「ただいま」

男『おかえりなさい』

パル「ちょっと待ってね。ご飯作るわ」

男『すいません、パルスィさん。聞きたいことが』

パル「なに?」

男『さとりさんがいなくなったって聞いたのですが』

パル「! それ、誰に聞いたの?」

男『こいしさんから聞きました』

パル「そう………今日はどこかに行ったみたいね」

男『無事だといいのですが』

パル「襲われるようなたまでもないでしょ」

男『でもさとりさんは女の子ですし』

パル「大丈夫大丈夫。どうせもう家に帰ってるわよ」

男『そうだといいのですが』

パル「召し上がれ」

勇儀「マーボー豆腐か、美味そうだな」

パル「味は期待しないでよ?」

男「………」モグモグ

男「………」ウルウル

勇儀「男、水飲め水」

男「………」ゴクゴク

男『美味しいです』

パル「無理しなくていいのよ?」

男『大丈夫です!』モグモグ

勇儀「あぁ、少し辛いな」モグモグ

パル「そう?」モグモグ

男「………」ウルウル

男『ごちそうさまでした』

パル「お風呂入ってきなさい」

男『分かりました』

パル「勇儀。ちょっといい?」

勇儀「? 風呂入ろうと思ってたんだけど」

パル「すぐ済むから」

勇儀「男ー。先風呂入ってろー。で?」

パル「さとりについて話が」

勇儀「なんだまたなんかあったのか?」

パル「少しね」

パル「って事があったんだけど」

勇儀「あー。うん」

パル「何か心当たりがある見たいね」

勇儀「あるけど、それ私の口から言うのもな。プライバシーあるし」

パル「そんなに大変なことなの?」

勇儀「大変だな。とりあえずここまでしか言えないけど」

パル「そう、分かったわ。あとはさとりから聞いてみる」

勇儀「あんまり突っ込まないほうがいいよ。パルスィだって過去のこと突っ込まれたら嫌だろ?」

パル「でも、男がかわいそうじゃないの」

勇儀「だからってさとりを傷つけていい理由にはならない」

パル「………そうね」

勇儀「ん。分かってくれたならいいよ。んじゃ男が待ってるから風呂入ってくる」

パル「いってらっしゃい」

パル(何があったの、さとり)

男『いってらっしゃい』

勇儀「おう、行って来ます」

パル「ガスとかは危ないから使わないのよ。あと人が尋ねてきてもでちゃ駄目、あと」

勇儀「パルスィ。大丈夫だって」

パル「そうかしら。うん、それじゃあ行って来ます」

男『頑張ってくださいね』ブンブン

勇儀「おーう」

クルッポー クルッポー

男(もう11時かぁ。そういえばさとりさんは結局帰ってきたのでしょうか)

男(拒絶されるのは怖いけど、会いに行ってみよう)

男(ついた)

男(いるかな、さとりさん。怖いけど)

ガチャ

さとり「………」トントントン

男(あ、さとりさんいた!)

さとり「!!」クルッ

さとり「おt」

女性「男?」

男「!」

男(えなんでこんなところにいるのなんでありえないだってようかいきらいっていってたのにくるはずないっておかしいおかしいおかしいおかしいおかしい)

女性『妖怪に食べさせればいいのよ』

男(こわいこわい怖いこわいこわいこわいコワイこわいコワいこわい怖いこわいこわイこわいこわい)カヒュー コヒュー

女性「なんでここにいるのかしら。死んだはずでしょ、食べられて」

男(ききたくなかっただってめのまえでいわれてなかったらまだげんちょうだったかもっておもえたのに、おかあさんがぼくのことを―そうとしたなんてきのせいでなにかのじこだっておもえたのに、なんで。ぼくは、わるいこですか?))

さとり「どうかなされましたかお客様。私の従業員が何か」

女性「いえ、この子は私の息子で、少し前に行方不明になったの。ここで保護しててくれてたのね。ありがとう。で、この子を連れて帰ってもいいわよね?」

さとり「すみません。すでに従業員として私の家に住みながらここで働くという契約を交わしたもので」

女性「それは誘拐よ? 博麗の巫女に言ったらどうなるでしょうね」

さとり「男。あなたはどうするの?」

女性「この子は喋れないのよ? 聞いてもどうしようもないわ」

さとり「男には伝えたいことを書いて伝えるように言っておりますので」

女性「もちろん私と帰りたいって思ってるわよね」

男(いやださとりさんといっしょにいたいのに。からだがうごかない。くるしい)

女性「沈黙は肯定よね。では今までありがとうございました」がしっ

男(!! たすけて、さとりさん!!)

さとり「っ」ぱしっ

女性「一体、なんの真似かしら」

さとり「すみません。汚れてしまうので。男が」

女性「は?」

さとり「失礼。名乗り遅れました。私は古明地 さとり。悪名高き嫌われ者のさとりです。先ほどから貴方のその薄汚い穢れた心を第三の目が腐る思いをしながら見させていただきました。とても素敵な家族愛ですね。迷信にとらわれて実の息子を直接とは言わないまでも喉を掻き切り、それが駄目だったから妖怪に食べさせようとする。涙が出ますね。舞台化決定ですね。幻想郷住民全員が泣くのではないでしょうか。なぜ自分はこれと同じ真核生物なのかと思ってね。いえもしかすると貴方は真核生物ではなくて原核生物なのではないでしょうか。あぁ、きっとそうに違いありません。やりましたね私は人間大の原核生物を発見しましたよ。ちなみに原核生物に原核生物と言っても理解できないので説明させていただきますが、原核生物とは大腸菌とかの菌ですよ。真核生物のさとりでした」

女「何、何が言いたいの?」

さとり「あぁ、原核生物なのでさとりという種族すら知らないのですね。これでも自分以外の全生物は私の事を嫌ってると思い込んでいたのですが、どうやらうぬぼれだったようです。反省しなければいけませんね。私はこの第三の目で人の心を読むことができるのです。ですので男の中の貴方も、貴方が今考えてることもお見通しですよ」

女「あ」

さとり「ありえないわ、そんなこと。いいえそれがありえてしまうのです。貴方の勉強不足のせいかもしれませんね。いえ、貴方は知ってるでしょう? 妖怪がどれだけ恐ろしいかを。だって私達を利用しようとしたのですから」

女「そ」

さとり「そんなの嘘。さすが原核生物。人間の言葉を理解できないようで。あれ、もしかすると貴方が先ほどから口にしている音は言葉ではなく鳴き声でしたでしょうか。ずいぶんと言葉に似ているのですね。納得しました道理で言葉が通用しないわけです」

女「っ!」

さとり「おや、本能のままに飛び掛ってくるという選択肢を選んだようですが、先ほどから申しているように私は貴方のその消費期限を10年ほど過ぎた腐乱死体のような心が読めるのです。というか臭すぎて見たくなくても見てしまいますね。と私はそれをひょいと避けながら答えてみます」

女「きゃっ!」

さとり「自分で飛び掛ってこける。これはこの店の責任ではないですよね。いやもしかすると掃除が行き届いているおかげで地面が滑りやすくなっているのでしょうか。どうしましょう、故意ではないとはいえ人間を傷つけてしまいました。これでは博麗の巫女や風祝の巫女が私を退治しにくるかもしれません。あぁ、恐ろしい。恐ろしすぎて来た巫女に温泉と美味しいお料理をオススメしてしまうかもしれません。おそろしやおそろしや」

さとり「自分にそんなことをしてただで済むと思うなよ。人里に呼びかけて、この店の客を減らしてやる! ですか、なるほどそれは困りますね。大変困ります。それで聞きたいのですが。その計画は貴方が無事五体満足で里に帰れたらの話ですよね? 妖怪にすら嫌われた妖怪が集うこの場所をあまりにも舐めていませんか? 妖怪相手のお客に人間の活け造りをだすと大うけするかもしれませんね。ありがとうございます。貴方のおかげでお客が増えますよ。やったね、私」

さとり「ということで、いただきます」

男(さとりさん)

さとり「何?」

男(この人はどうなったのでしょう)

さとり「大丈夫よ。食べられる夢を見ているだけ。一年たったら目が覚めるわよ。ここの記憶を忘れてね」

男「………」ニコッ

さとり「………なんで、なんで貴方は私を嫌わないの? 今の私を見たでしょう? あれが醜いさとりという妖怪よ。好きになる要素なんて一切ない。貴方が読まれたくない事だって私は読んでしまうのよ。それなのになんで」

男『理由はさとりさんなら分かりますよね』

さとり「そんなだってありえない。私はさとりなのよ!? 地上でも地底でも嫌われ恐れられている最低の妖怪なのよ!? そんな」

男(大好きです。さとりさん)

さとり「そんな事思ってもらう資格なんて一切ない!!」

ナンダナンダ ケンカカ? ショタvsロリハァハァ サトリンノサードアイヲペロペロシタイデス

さとり「!!」タッタッタ

男(さとりさんっ!!)

お燐「? なんか騒がしかったけど。あ、男」

男『お燐さん』ウルウル

お燐「うぇ!? いきなりどうしたの!?」

男『さとりさんが』

お燐「ど、どうしたの?」

男『またフラれました』

お燐「………………」

お燐(猫のあたいにどうしろと)

勇儀「お、いたいた。男が探し回ってるぞ」

さとり「そう………」

勇儀「なぁ、まだひきづってるのか?」

さとり「何のことかしら」

勇儀「家族って存在に過剰に反応するの」

さとり「どういうことかしら」

勇儀「別に分からないんならそれでいいけどさ。男は完全にお前のこと家族だと思ってるわ」

さとり「そんなことないわ。男はそんな事思ってないもの」

勇儀「心見れるんだから心否定するなよな」

さとり「そうよ、なら勇儀とパルスィが男の家族になってあげてよ。そうだそれがいいわ。勇儀なら私も安心だわ。男だって勇儀に懐いてるし、恋心だって一時の気の迷いよ」

勇儀(目が虚ろだな。追い詰めすぎたか? でもここで仕方ないって言ったら意味がないよな。なんでもいい。さとりのトラウマをどうにかする方法はないのか?)

さとり「えぇ、こんな私なんかよりずっといいわ。そうだこいしとお燐とお空も預かってよ。勇儀なら面倒見れるでしょ? 温泉の管理も任せるわ。えぇそれが一番良かったのよ。そもそも私なんかが」

勇儀「っ」

パシンッ

勇儀「私だからいいけどさ。それ他のやつに言うなよ。特に男達には」

さとり「ぶった。勇儀がぶった。やっぱり勇儀は私のこと嫌いなのね」

勇儀「馬鹿、んな訳あるか。大好きだよ。その目が節穴じゃないんなら分かるだろ?」

さとり「私がいたから駄目なのよ。駄目だったのよ」

勇儀「お前がいなかったら男だって今頃どうなってたか分からないし、地底もここまで活気付いてなかったよ」

さとり「もうやだよ、いやだよぉ………」

勇儀「そうだな。今まで頑張ってきたんだもんな。でもさ、お姉ちゃんなんだろ。私ができるだけ支えるからさ。前、向いてようぜ」

さとり「たすけて、おねえちゃん………」

お燐「男、いた?」

男『いません』

お燐「あぁ、もう。どこいったんだろうさとり様は」

勇儀「おう、頑張ってるな」

お燐「勇儀って、さとり様?」

勇儀「寝たよ」

お燐「よかったぁ。さとり様いなくなったから大丈夫かって」へたっ

勇儀「今日は色々あったからな。多分男の母親の心でもみて酔ったんじゃないか?」

男『さとりさん。大丈夫なんですか?』

勇儀「まぁ、大丈夫だけど、念のため今日はゆっくり休ませておいたほうがいいかな」

お燐「分かったよ。男頼める?」

男『わかりました』

勇儀「………まぁいいか。男私の家で寝かせておいてくれ。できるだけ早く帰るからさ」

男『はい』

勇儀「ただいま」

パル「ただいま」

男『おかえりなさい』

勇儀「さとりの様子はどうだ?」

男『寝てます。少しうなされてましたけど、今は落ち着いてます』

勇儀「そうか。男、さとりが起きたら私に知らせてくれ。くれぐれも逃がさないように」

パル「逃げるの?」

勇儀「もしものときのためだよ」

男『わかりました』

男(僕が、僕が告白したからこんなことになったのかな)

男(僕がここに来なければさとりさんは悩まずにすんだのかな)

男(もしあの時妖怪に食べられてたら………)

さとり「う、うぅん」

男「!」

男(さとりさん、大丈夫ですか!?)

さとり「?」

男(あ、ちょっと勇儀さん呼んできますね)

さとり「どこに行くの?」

さとり「おねえちゃん」

男『勇儀さん』

勇儀「お、起きたのかさとり」

さとり「うん!」

勇儀「なんだか元気だな」

さとり「えへへ。勇儀おねえちゃんみたいに元気だよ!」

勇儀「!! そうかそうか。それは良いことだな。ちょっと外で遊んでおいで」

さとり「うん。おねーちゃんいこっ」ぐいっ

男「………」

勇儀「………あー、おねーちゃんと話があるんだ」

さとり「えー。おねーちゃんいないとやだよぅ」

勇儀「あとで甘いもの買ってあげるからさ」

さとり「約束だよ」

勇儀「あぁ、指きりげんまんうそついたら針千本のーます」

さとり「指切った! じゃあねー」タッタッタ

勇儀「………男、そこ座れ」

男『あれは一体』

勇儀「生まれた頃から性格曲がってるやつなんていないよ」

勇儀「あれ、さとりの小さい頃だ」

男『でもなんで僕のことをおねえちゃんって」

勇儀「わからん。けどそのおねえちゃんが誰かは知ってる」

男『誰ですか?』

勇儀「古明地 ことり。古明地家の長女だよ。で、ここからの話なんだが、男が本当にさとりの家族になりたいっていうなら教えてやるが、どうする?」

男『僕はさとりさんの家族になりたいです」

勇儀「即答か。ならよし、少しでも迷ってたら教えないつもりだったからな」

勇儀「あれは、だいぶ昔だ。数十年前だったか、それとも百年は越えていたか。そこらへんはあやふやだけど、結構昔だ」

勇儀「古明地家には仲が良い三姉妹がいた。うえからことり、さとり、こいし。ほほえましくなるような光景だったよ。いつも姉のことりの後ろを2人がついて行ってな。嫌われものが集まるここでも、好かれてたな」

勇儀「でも親はそうじゃなかった。母親は死んでいなかったんだが、父親がな。ことりの事を嫌っていたんだ。というのもことりはさとりの力を持ってなくて、逆に自分の考えてることや思ってることを相手に伝える力を持ってたんだ。できそこないのさとりの娘だって酷い扱いを受けてたみたいだ。その頃は表面上は仲が良さそうに見えて気づけなかったんだ。ことりも何も言わなかったしな」

勇儀「もちろんことりは悪い奴じゃない。それはその頃ここに住んでた皆が文字通り全部知ってる。でも駄目だったんだよ。いくら優しい心を持ってても心を読めなければさとりじゃないんだ」

勇儀「だからある日父親はことりをどこかに捨てた」

勇儀「それからだ、さとりの心を読む力が強くなって、他人の悪意を見てしまうようになったのは」

勇儀「さとりは人の悪意を見続け、しだいに人を避けるようになり、無邪気さを失った。そしてこいしは人の悪意に触れ、心を閉ざし、無邪気さ以外を失った」

勇儀「そんな中、父親が殺された。理由はさとりだからだ。今と違ってさとりは地底の管理を任された存在でもなかったからな。いくら誰にも秘密を言わないと誓っても、秘密を知っているからという理由で殺された。そしてさとりは誰の心も読まないようにこいしを部屋に閉じ込め、自分も閉じこもった。旧地獄の管理を任されるまでの間ずっと」

勇儀「今のさとりはあの時のさとりだ。そしてあの時の再現だ。お前はさとりを救えるか?」

男『はい。救って見せます』

勇儀「お前は男として見られずことりとして見られるんだぞ?」

男『それでさとりさんを救えるのなら』

勇儀「ん。じゃあさとりが待ってる。行って来な」

男『はい』

さとり「あ、お姉ちゃんやっとお話終わったのね」

男『待ちましたか?』

さとり「うーん。ちょっと待ったけど、お姉ちゃんが来てくれたからいいの」ニコッ

男『では遊びましょうか』

さとり「いいよ! 何する?」

男『鞠つきでもしましょう』

さとり「うん。わかった!」

さとり「あんたがったどっこさ♪」ニコニコ

男(さとりさん。笑うとやっぱり可愛いなぁ)

さとり「ちょいとかっぶっせ♪ 次お姉ちゃんね」

男『分かりました』トンッ トンッ コロコロ

さとり「えへへ。お姉ちゃんに勝っちゃった♪」

男『負けちゃいました』

さとり「しょうがないからわたしがコツを教えてあげるよ」ふふーん

男『お願いします』

勇儀「楽しいか? さとり」

さとり「うん! とっても!」ニコッ

勇儀「そうかそうか。甘いもの買ってきてやったぞ」

さとり「わーい!! 何買ってきたの?」

勇儀「なんとプリンだ!」

さとり「プリン!?」

勇儀「あぁ。プリンだぞー!」

さとり「ありがとう! 勇儀お姉ちゃん。お姉ちゃん一緒に食べよ!」

男『わかりました』

さとり「プリン♪ プリン♪」

さとり「お姉ちゃん。あーん」

男『美味しいです。おかえしに、あーん』

さとり「美味しい!!」

パル「妬ましいんだけど」

勇儀「子供に嫉妬するなよな」

パル「分かってるのよ。ちゃんと事情があるって、でもなんか妬ましいわ。このあふれ出るジェラシーをどうすればいいのよ」

勇儀「穴の中にでも捨てとけ」

さとり「あ、もう帰らなくちゃ、お姉ちゃん。かえろ?」

勇儀「あ、おいおいさとりは今うちに泊まってるんだったろ?」

さとり「え、そうだっけ」

勇儀「なぁ、おt。ことり」

男『はい、そうですよ』

さとり「やったー!! お泊りだー!!」

男(さとりさんはそれから数日、ずっと子供だった)

男(どこまでも無邪気でどこまでも優しく、だけど僕を見つめる綺麗な二つの目は僕を見ていなくて)

男(心が折れそうになるけど、僕はたださとりさんへの思いを支えにして見た事のないことりさんを演じ続けた)

男(時折、なんで家に帰らないの? と聞かれるが、もしさとりさんが帰ってしまったらどうなるのだろうか)

男(この穢れない少女は汚れてしまうのだろうか)

さとり「どうしたのお姉ちゃん、難しい顔して」

男『なんでもないよ』

さとり「でもなんでだろうね。お姉ちゃんが考えてることが分からないよ」

男『なんとお姉ちゃんは自分の能力を操れるようになったのです』

さとり「わぁ! 凄いね!!」

男(また一つ嘘を重ねる。こうやって積み重ねた嘘の上にいるさとりさんを僕は落とさないように必死で新たな嘘を重ねる。この嘘が崩れてしまったとき、さとりさんはどうなるのだろうか。僕が姉ではないことに気づき、これまで以上に酷く壊れてしまうのだろうか)

男(不安が重く圧し掛かる。解決策なんてない。たださとりさんが戻るまで僕は嘘を重ねるしかない。一日かもしれないもしかすると何十年もかもしれない。そんな見上げれば見上げるほど大きくなる不安は僕をいつか押しつぶしてしまうのだろうか)

勇儀「大丈夫か、男」

男『あ、勇儀さん』

勇儀「なんか死んだような目してるが」

男『大丈夫です』

勇儀「いや、絶対大丈夫じゃないだろ、いいから休め」

男『さとりさんがことりさんを待ってるので』

勇儀「私がなんとかしとくからさ」

男『大丈夫です』

勇儀「本当か? 嘘じゃないな?」

男『大丈夫ですよ』

勇儀「分かった、信じる。だけどしんどくなったら言えよ?」

男『大好きなさとりさんのそばに入れるのです。何もしんどいことなんてありませんよ』ニコッ

勇儀「………そうか」

男『それでは』

お燐「こんにちわ。さとり様と男はどうですか?」

パル「元気よ。さとりはね」

お燐「男はどうなんです?」

パル「今の貴方と同じ顔してるわよ」

お燐「たはは、顔に出さないようにしてるんですけど、やっぱあたい、馬鹿だから駄目ですね」

パル「どうする見ていく?」

お燐「いや、遠慮しておきます」

パル「そう」

お燐「それでは」

さとり「あ、猫ちゃん!」

お燐「にゃはは。見つかっちゃったか」

パル「さとり、向こうに行ってなさい」

さとり「私も猫ちゃんと遊びたい!」

お燐「光栄だねぇ。嬉しいよ、本当」

さとり「猫ちゃん。かつお節食べる?」

お燐「今おなかいっぱいなんですよ」

さとり「残念」

パル「さとり。猫が困るでしょ」

さとり「うーん。ごめんなさい」

お燐「また今度くるよ。それじゃあまたね」

さとり「ばいばーい!」

男『もう寝ますよ』

さとり「はーい!」

男『電気消すよ』

さとり「うん」

カチッ

さとり「ねぇお姉ちゃん。なんでおうちに帰れないの?」

男(………)

さとり「私、もしかして悪い子なのかな」

ぎゅっ

さとり「きゃっ、どうしたのお姉ちゃん、お姉ちゃんの布団向こうだよ」

男(お願いです、駄目な子なんて言わないでください。さとりさんは良い人なんです)

さとり「お姉ちゃん泣いてるの?」

男「………っ………っ………」

さとり「よしよし。悲しいの悲しいのとんでけー」

男「……っ………」

さとり「どう?」

ぎゅっ

男(ありがとうございます)

さとり「えへへ。お姉ちゃん、あったかいね」

男(僕はまだ頑張れる。さとりさんがいるから)

さとり「いってらっしゃーい!」

勇儀「おう、いってきます」

パル「火には気をつけて、料理は」

勇儀「はいはい、早く行くぞ」

パル「ちょ、まだ伝えてないことがあるのに」ずるずる

勇儀「過保護だ」

男『今日は何する?』

さとり「今日は街に行って見たい」

男(っ、それは駄目だ。さとりさんの知り合いに会ったら大変だから)

男『お姉ちゃんは家で遊びたいな』

さとり「だって、お姉ちゃんずっと家か、その近くでしか遊ばないんだもん。もっと他のところで遊びたい!」

男『駄目。ほら本を読みましょう』

さとり「やだっ! 街行くもん!! お姉ちゃんなんて大嫌い!!」タッタッタ

男「っ!!」

男(走っていくさとりさんに人間の僕が到底追いつけるわけもなく、じょじょに距離は離され、そしてついには見えなくなった)

男(想定はしていた。だけど、僕は大嫌いという言葉に反応して動けないでいた)

男(明確な分かりやすいほどの拒絶。それは胸を切り裂かれたような痛みを僕に与える。痛みはずんっと重く心臓を抉り出したくなるほどの拒否感を伴い僕を傷つける)

男「………っ」カヒューッ

男(喉からでてくる嫌な音。無視して走っても、それは次第に無視出来ないほどの痛みとなって襲い掛かった)

男「………ケホッ………ゲホッ………」

男(手術だけされ治療をされなかった僕の喉は激しい呼吸に耐えることはできない。それは鏡を見るたびにはげしく主張してくる僕の喉の傷が嫌なほど教えてくれる)

男(こうやって休んでる今もさとりさんはどこかへ行っている。今のさとりさんを知ったら悪意を持って接する人は少なくはないはずだ。だからそうなる前に追いつかないといけない)

男(僕は一度死んだようなものなのだから、今生きていること自体本来ありえないことなのだから、僕は僕を気遣ってはいけない。忌み子といわれた僕にも出来ることがあるのなら)

男(僕はそれを僕を理由にして諦めたくはない)

『依姫さんといおりん』

伊織「キラキラアイドル水瀬 伊織です♪」キャルンッ

伊織「今日はなんとあの依姫さんのお宅を拝見するんです。伊織、すっごい楽しみ♪」

伊織「失礼しまーす」

依姫「おいでませ、天照様!!」

伊織「誰が初代引きこもりよ!!」

しまった、全力でミスった

さとり「もう、お姉ちゃんのバカ………」

さとり「さとりだってもう大きいんだから、一人でも大丈夫、うん大丈夫!」

さとり「どんなお店があるのかなぁ」

ドンッ

さとり「ひうっ」

妖怪「いたっ、どこ見て………すみませんでしたー!」タッタッタ

さとり「? どうしたんだろう」

さとり「まぁいいや。探検探検♪」

???「………」

>>502-503
>>1 お前だったのか…

さとり「よく考えたらお金持ってない。どうしよう」

???「そこの貴方」

さとり「?」

???「そうよ、そこの貴方」

さとり「わたし?」

???「妖怪が憎くないかしら。自分の父親を殺し、自分をこんな所まで追い詰めた妖怪が」

さとり「お父さん、死んでないよ?」

???「………貴方は古明地 さとり。嫌われ者のさとりよ」

さとり「そんな事ない。お姉ちゃんだって勇儀お姉ちゃんだってこいしだって、きっとお父さんだって!!」

???「なら、地霊殿に行ってみなさい。お父さんなんかどこにもいないわよ」

???「それで現実を見たら私のところへ来なさい。貴方のお姉さんも待ってるわよ」

さとり「そんなことない!! お父さんもお姉ちゃんも!!」タッタッタ

???「その目で現実をみるといいわ。このどうしようもない現実を」

>>505 私だ

男「げほっ………げほっ………」

雛「あら、男じゃない」

男『雛さん。こんにちわ。さとりさん見ませんでしたか?』

雛「見たけど、大丈夫かしら。凄い顔色悪いけど」

男『へっちゃらです。どっちへ行きましたか?』

雛「地霊殿方向に走っていってたわよ」

男『ありがとうございます、それでは」タッタッタ

雛「………大丈夫かしら」

さとり「ただいまー!」

シーン………

さとり「ただいまー!!」

さとり「お父さん? お姉ちゃん? こいし?」

シーン………

さとり「そんな訳ない。多分お出かけしてるだけ。だってお姉ちゃんは」

『出来損ないはいらない』 『なんで、お姉ちゃん!! お姉ちゃん!!』 『さよなら、さとり。元気でね』 『お姉ちゃん!! お姉ちゃん!!』

さとり「っ!」

『落ち着いて聞いてくれ』 『お父さんが………死んだ?』 『っ!! 落ち着け!!』 『あは、あはは。お姉ちゃんを、お姉ちゃんを捨てたから罰が、罰が。あはははははっ!!』 『さとりっ!! 落ち着け!!』

さとり「う、うぇっ」

『心を読むんだって』 『気持ち悪いね』 『考えてることとか秘密にしてることとか全部分かるのかな』 『どうしようバラされたら』 『不気味だし死んじゃえばいいのにね』 『いつもこっちの顔色見てるし。どうせ心見て喜んでるんでしょうね』

『父親も殺されたんだって』 『じゃああいつも殺されるかな』 『殺されるでしょ』 『妹もいるみたいだよ』 『妹もいるの? 妹も死んじゃえばいいのに』 『そうだ、家に火つけようよ』 『えー、ばれたらどうするの?』 『死人にくちなしってね』 『あ、そうかー』

『古明地 さとりが少女2人を意識不明にしたんだって、でも捕まってないの。なんだか鬼の勇儀さんが逮捕するなって言ってるんだって』 『鬼の秘密でも握ってるのかな。本当、不気味な奴だね』 『私怖くて近寄れないよ』 『しかも相手が悪いって言ってるんだって』 『なにそれ酷いね』 『死刑になっちゃえばいいのに』 『ねー』

『不気味』 『近寄らないで』 『気持ち悪い』 『消えれば良いのに』 『殺そうか』 『悪者のくせに』 『死ね』 『死ね』 『死ね』 『死ね』 『シネ』

さとり「あ、あ、あぁああああぁあああああああぁああああ!!!!!!!」

男『さとり!!』

さとり「………」

男『無事だったんですね』

さとり「おと………こ」

男「!」

男『思い出したんですか?』

さとり「……………わたしは、妖怪が」ガタガタ

さとり「……………妖怪が、妖怪が」ガタガタ

死ねシネしねしんじゃえ死ねしねばいいのにシネシネ死ねよしね死ねシネしねくたばれ死ねシネしねねねねねねねねね

男『さとりさん。助けにきましたよ』

ギュッ

『良い湯だったよ』『ごちそうさまー』『さとりちゃんだ!』『さとりさん今度の行事の話なんですが』『お祭り楽しかったよ、ありがとうさとりさん』『ほらほら、そんな隅にいないで、飲みなって』『よっしゃ、さとりさん囲め囲め、胴上げだ!!』『ありがとうさとりさん!』『助かったよさとりさん』『やっぱ困ったときのさとりさんだなぁ』

『えへへ、さとり様褒めて褒めて』 『さとり様、今日の夕飯は焼き魚でいいですか?』 『小さくて可愛らしい、本当妬ましいわね』『どうだい? 一緒に一杯』『あはは、歌うのはお客さんへのサービスだよ』『………さとりさん……料理………上手、だね』

さとり「嫌いに、なれる、わけない。ひぐっ、えぐっ、っ」

さとり「うわぁあぁあああああああああぁあんっ!!」

さとり「ごめん、なさい、ありがとう。ぐすっ」

男『皆が待ってますよ』

さとり「ねぇ、男」

男『なんですか?』

さとり「私、貴方が好き」

男『僕もですよ』

さとり「こんな私をまだ好きでいてくれるの?」

男『書かなくても分かりますよね』

さとり「うん、私も大好きよ」

男『相思相愛ですね』エヘヘ

さとり「少し、私の能力が好きになったわ」

男『僕は能力含めて全部さとりさんが好きです』

さとり「やめて、恥ずかしいから」

男『やめません』

さとり「///」

勇儀「おう、おかえり」

さとり「あの、勇儀」

勇儀「さとり、お前」

さとり「その、好き、よ」

勇儀「……………」ポカーン

さとり「ゆう、ぎ?」

勇儀「おう、私もだ」わしゃわしゃ

さとり「ちょ、やめてよっ、勇儀」

勇儀「愛い奴愛い奴」わしゃわしゃ

さとり「助けて、男っ!」

男「………」ニコニコ

さとり「そんな!」

男(さとりさんと僕は家族になりました。あれ以降さとりさんは表情が増え、よく笑うようになりました。それに自分の気持ちを素直に人に伝えるようになりました)

男(嫌われ者のさとりさんはいなくなり、人気者のさとりさんになって、毎日は楽しく続いています)

男(外を見れば雪が降る不思議な地底は今日も賑やかで)

さとり「おかしいわね」

男『たしかに不思議ですよね、空が見えないのに雪がふるって』

さとり「そうじゃないわ」

さとり「人間が一人もいない」

おわり

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年04月01日 (火) 22:11:17   ID: k8FYfAva

いい話だった・・・

2 :  SS好きの774さん   2014年06月03日 (火) 20:41:34   ID: NvTcYb9i

感動物ですわぁ・・・

3 :  SS好きの774さん   2014年06月18日 (水) 16:54:33   ID: JrNVssJ5

良かった…

4 :  SS好きの774さん   2014年08月30日 (土) 23:13:41   ID: 9ZGesx9G

涙出てきた( ´•̥̥̥ω•̥̥̥` )

5 :  SS好きの774さん   2014年09月03日 (水) 00:11:57   ID: o9G85dQE

最後男が妖怪になったてこと?

6 :  SS好きの774さん   2014年09月30日 (火) 16:51:57   ID: uOIqhTtk

死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ねえええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ

7 :  SS好きの774さん   2015年01月12日 (月) 21:15:50   ID: rzgEX4UP

涙が

8 :  SS好きの774さん   2015年02月05日 (木) 14:09:00   ID: EhAEZVua

>>5
次のSS見ればわかると思うけど
異変で人間が暴動起こしてて、地底に人間が1人も来てないってことじゃないかね

9 :  SS好きの774さん   2015年04月03日 (金) 00:40:31   ID: CD2Hhemo

いい話やわ

10 :  SS好きの774さん   2015年04月14日 (火) 00:58:28   ID: tBlwW9yE

リア充爆破しろぉぉぉーーーーーーー!
パルパルパルパルパルパルパルパルパル

11 :  SS好きの774さん   2015年07月18日 (土) 19:30:51   ID: ZnVIStiY

いいねぇ痺れるねぇ

12 :  SS好きの774さん   2016年09月04日 (日) 09:23:17   ID: 9cmbdUal

最後がちょっとわからない

13 :  SS好きの774さん   2016年09月04日 (日) 18:52:00   ID: UP0d81hD

ハッピーエンド感動!

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