てゐ「月の兎?」男「はい」(472)

空に輝く月は、妖しくも美しい光を放っている。

そんな月を見ながら藤原紅妹はミスティアの店で酒を飲んでいた。

紅妹「良い月だな」

みすち「そうですね。満月ですからね」

紅妹「慧音には辛いだろうが。私には良い酒の肴だよ」

そう言い紅妹はグラスに月を浮かべた。

そのまま酒を一気に飲み干す。

紅妹「ふぅ。良い酒だ」

みすち「いつもと同じ酒だよ?」

紅妹「そういう事じゃないさ」

紅妹「もう一杯注いでくれ」

みすち「はいはい。あんまり飲み過ぎないようにしなよ?」

紅妹「分かってるさ」

そして、紅妹は再度酒に月を浮かべる。

そこで紅妹はおかしな事に気づいた。

紅妹「ん?」

酒に映る月に黒い点が見える。それは少しづつ大きくなっているような気がした。

いや、気のせいではなかった。月から落ちてくるそれは明らかに大きくなっている。

紅妹「なんだあれは」

みすち「あれって?」

紅妹が指を指した先にあったモノをミスティアが見る。すでにソレは米粒から鞠ほどの大きさになっていた。

みすち「あれは、人?」

紅妹「人? 人って振ってこれるか?」

みすち「あそこからなら妖怪でも無理ですよ」

紅妹「月から? ってことは」

月の民か。と紅妹が思った瞬間、紅妹の意識は途切れた

ズガシャァアン!!

みすち「紅妹さんがぁああ!?」

紅妹は月から降って来たそれの下敷きになって即死した。

男「おや。何か踏みましたか?」

男が足元を見ると倒れている紅妹がいた。

男「これは失礼。いやぁ、羽衣使うと意識が途切れるのが難点ですね」

みすち「いやいやいや。そんな爽やかに紅妹さんをぴちゅらせてもらっても。罪悪感って奴はないんですかこの人でなしっ!」

男「そういえばそうですね。一応手は合わせておきましょう。なむなむ」

紅妹「う、うぅ。いたた」

飛び散った紅妹の破片が逆再生のように集まっていく。元通りに戻った紅妹はむくりと上半身を起こした。

男「おや、生きてましたか」

紅妹「死んだよ。見事にな」

男「そうですか。それでは」

紅妹「おい待て。人一人殺しておいてそれだけか」

男「私は用事があって急いでるんですけどね」

紅妹「その用事は私は知らないから問題ない。少し私と遊ばないか?」

紅妹が指を鳴らすと周囲に炎が生まれた。

男「一応ですが私に非があるので遊んであげますよ」

紅妹「そうかい。それはありがと、なっ!」

顔を狙い炎を纏わせた必殺の蹴り。しかしそれはかすりもしなかった。

男「はい、これで遊びは終了でいいですか?」

紅妹「いや、まだだよ」

声のした方向に火炎を放つ。

みすち「私の屋台がっ!!」

男「もうそろそろ落ち着いて欲しいんですけどね」

紅妹「いや、まだ落ち着かないね」

男「はぁ。なら仕方ありませんね」

男の目が赤く光った。

紅妹「………」

どさっ

男「じゃあそれでは」

みすち「なんとか火が消えました、って紅妹さん? 紅妹さん?」

男「大丈夫です。生きてますから。どちらにしろその人は死なないみたいですけどね」

みすち「それは心配してないんですけど。営業の邪魔なんですよね………」

男「ここですか」

男が立っている場所は永遠亭の入り口。男は門の横にあるインターホンを押した。

待つこと数秒。中から寝ぼけ眼をこすり月の兎。鈴仙が出てきた。

鈴仙「ふわぁ、急患です………か?」

男「久しぶりですね。レイセン」

鈴仙「気のせいです、気のせいです」

がちゃり

男「レイセン、開けてくれませんか?」

鈴仙「気のせいです、気のせいです。きっと寝ぼけてるんです」

男「レイセン。開けないとアレしますよ?」

がちゃっ

鈴仙「いやぁ、男さんとてもいい月夜ですね。ご機嫌いかがですか!?」

男「とても良いですよ。ところで入ってもいいですか?」

鈴仙「用によりますが」

男「綿月様関係です」

鈴仙「………姫様なら連れて行かせませんよ?」ぼぉ

鈴仙の目が赤く光る

男「私にその目を向けますか?」ぼぉ

男の目も赤く光る。真夜中だというのにそこ一体は赤く輝いていた。

鈴仙「もし、そうというのなら。命を賭してでも全力で止めます」

男「命を賭すだなんて言葉は使ってはいけないと教えませんでしたか? いつでも生き残る手を捜せと。まぁ、落ち着いてください。おそらく貴方が思っているような事ではありません」

鈴仙「それでは用事とは?」

男「監視ですよ。貴方達の」

鈴仙「監視? それだけですか?」

男「えぇ。綿月様から貴方達を監視しろとの事です。後たまに報告をするぐらいですね」

鈴仙「………入ってください」

男「どうも」

鈴仙「今日はここで寝てもらいます」

男「ここはレイセン、貴方の部屋ですか?」

鈴仙「えぇ。それとレイセンはやめてもらえませんか。今の私は鈴仙です」

男「そういえばそうでしたね。それではおやすみなさい」

鈴仙「一応布団は敷いたのですが。座って寝るんですか?」

男「そっちの方が慣れてるので。布団はおいおい慣らしていこうとおもいます」

鈴仙「そうですか。では電気は消しますね」

男「はい」

鈴仙「おやすみなさい」

男「おやすみなさい」

男「朝ですよ。鈴仙」

鈴仙「ふわ? なななんで貴方がいるんですか!?」

男「昨日のこと忘れたんですか?」

鈴仙「あー。思い出しました」

男「じゃあ皆さんに挨拶といきましょうか」

鈴仙「いいですけど。多分私が先に説明しないと師匠の弓が飛んできますよ?」

男「では、さっさとお願いします」

鈴仙「………」

鈴仙「おはようございます、師匠」

永琳「おはよう」

鈴仙「あの。少しお話があるのですが」

永琳「何かしら」

男「こんにちわ」

いきなり部屋に入ってきた男の姿を見て、永琳の顔がまず、驚き。そして男の耳をみると目が鋭くなった。

永琳「………何かしら」

男「まぁ。そんなに殺気立たないでください。別に貴方が思ってるような事をしようとしてるわけではないですから」

永琳「本当かしら」

男「本当です」

永琳「目的は?」

男「貴方と姫様の監視」

永琳「………そんな事、誰に命令されたの?」

男「綿月豊姫様です」

永琳「豊姫様が………」

男「信じていただけましたか?」

永琳「一応はね。だけど少しでも不審な行動をとったら容赦なく頭を射抜くわよ」

男「貴方の手を煩わせないためにも誠実に行動させていただきましょう」

永琳「………食えない男ね」

男「おや。兎鍋はお嫌いなようで」

永琳「いいえ。大好物よ」

鈴仙「ひぃ!」

男「それでは、姫様に挨拶をさせていただいてもよろしいでしょうか」

永琳「今、姫様なら寝てるわ。昨日は徹夜をしてたみたいだから」

男「そうですか」

永琳「まず朝ごはんでも食べなさい。もうすぐできるだろうから」

男「そうですね。そうしましょう」

人数の割に大きいテーブルに男が座ると、眠気眼を擦りながら部屋に一人の少女が入ってきた。

鈴仙「おはよう。てゐ」

てゐ「庭の大穴埋め終わってそのまま寝てたうさ」

鈴仙「お疲れ様」

てゐ「今日の晩御飯は人参尽くしがいいねぇ」

そう言いながらてゐは座る。そこで初めて男の存在に気付いた。

てゐ「えーっと。誰?」

男「男といいます」

鈴仙「今日からここで暮らすことになったよ」

てゐ「いきなりだね」

男「昨日降ってきたので」

てゐ「降………って? え?」

男「月の兎です」

てゐ「ごめん、聞こえなかった」

男「月の兎です」

鈴仙「あ、大丈夫だよてゐ。別に姫様を連れ戻しに来たわけじゃないから」

男「えぇ。信用してもらえますか?」にこり

てゐ「それは信頼して、じゃなく、信頼しろだよね」

てゐ「最近本当厄介ごとが増えるね」

てゐは、はぁ…とため息を吐き、ぐてーっと体をテーブルに投げ出した。

てゐ「ダメだ。疲れたし、おなか減ってあんまり考えられないよ。ごはんー」

鈴仙「あともうちょっとでできますから」

男「そういえば鈴仙、火元を離れて大丈夫なのですか?」

鈴仙「あ」

鈴仙はしまったという顔をして口元に手を当てた。そのリアクションを見た二人の顔が引きつる。

てゐ「早く戻るのさ! 焦げた朝ごはんなんてあたし嫌だよ!!」

男「迅速に向かいなさい」

鈴仙「はいー!!」

あわてて鈴仙が部屋を飛び出す。廊下で派手な転倒音が聞こえて二人は同時にため息を吐いた。

鈴仙「えへ♪」

てゐ「………」

男「………」

永琳「………これは、なに?」

永琳が指をさした先には焼き魚『だったもの』と妙に黒いごはんがあった。

鈴仙「ご、ごはんです」

永琳「私の常識には朝ごはんというのは最低限美味しく食べれるものだったとあるんだけど」

永琳「これは本当にごはんなのかしら?」

鈴仙「………………てへ♪」

永琳「実験台」

てゐ「賛成」

男「賛成」

鈴仙「いや、本当うっかりしてまして!!」

永琳「実験台」

てゐ「賛成」

男「同じく」

鈴仙「そ、そうだ。じゃあみなさんは失敗したことないんですか。失敗したことがない人だけが私を責めてください!!」

永琳「実験台」

てゐ「決定」

男「確定」

鈴仙「!?」

男「鈴仙。私は不用意な言い訳はしないほうがいいと教えていたはずなのですが」

鈴仙「でも」

男「それ以上言い訳を続けるようなら、あれ。しますよ?」

男の目がきらりと妖しく光る。それを見た鈴仙はあきらめてうなだれた。

鈴仙「すみませんでした…」

永琳「さて。じゃあ食べましょうか」

鈴仙「え?食べるんですか?」

永琳「当たり前よ。もったいないもの」

男「そうですね」

てゐ「もう食べられればなんでもいいうさ」

鈴仙「じゃあさっきのはなんだったんですか」

永琳「食べるけど、次は失敗しないようにと涙ながらの実験台よ」

鈴仙「嘘ですよね! 絶対師匠が新薬を試したいだけですよね!!」

永琳「大丈夫、薄い本みたいな展開ないから」

鈴仙「そんなこと心配してませんよ!!」

てゐ「えーっと。もう食べていい?」

永琳「いいわよ」

てゐ「いただきます」

ぱくぱくむしゃむしゃずずーごっくん

てゐ「おかわり」

鈴仙「本当お腹空いてたんだね」

てゐ「二日不眠不休うさ」

鈴仙「国士無双の薬飲む?」

てゐ「あんな爆発する可能性のある薬飲むのドmのお前だけうさ」

鈴仙「ドmじゃないよ!」

てゐ「早くおかわり」

鈴仙「はいはい」

てゐ「ふぅ。食べた食べた」

鈴仙「本当良く食べたね」

てゐ「さて、ちょっと寝てくるうさ」

鈴仙「お休み」

永琳「もうそろそろ姫様が起きてくる時間かしら」

ドンッ! ぐらぐら

男「おっと。一体何が起きたんです?」

永琳「………騒がしい、モーニングコールよ」

男「それは一体」

男が外に出るとそこには昨日の少女。藤原紅妹がいた。

紅妹「おーい輝夜ー。朝だぞー。ころしあ………げ」

男「おはようございます」

紅妹「ななななんでお前がここにいるんだ!?」

男「今日からここに住むことになりました」

紅妹「………帰る」

輝夜「ふわぁ………。どうしたのもこたん」

紅妹「離せ! こんな所にいられるか!! 私は帰らしてもらう!!」

輝夜「私触ってないんだけど………」

男「あの」

紅妹「うわぁあああああ。近寄るなぁあああああああ!!」

輝夜「永琳」

永琳「はい?」

輝夜「何があったの?」

永琳「すみません、私にはちょっと」

鈴仙「ご愁傷様です」ほろり

男「………」キラッ

紅妹「痛い痛い痛い!!」

鈴仙「やめてあげてください男さん!」

男「仕方ないですね」

輝夜「いったい何が起きたの?」

鈴仙「男さんの能力。痛みを操る程度の能力です」

輝夜「なにそれ怖い」

永琳「私たちは死なない分死なない程度の痛みが一番怖いですからね」

紅妹「はぁー。はぁー」

輝夜「大丈夫もこたん」

男「それでさっきの言葉の続き。姫様と。ころしあ?」

紅妹「コロシアムで一緒に遊ぼうって言おうと思ったんだ!! なぁ輝夜!!」

輝夜「え? いつもどおり殺しあうんじゃないの?」

紅妹「馬鹿っ、あだだだだだだ!! ギブッ、ギブ!!」

男「殺し合い、ですか」

輝夜「えっと、男だったかしら。やめてあげて」

男「しかし」

輝夜「いいのよ。どうせ私たちは死なないんだから」

男「ですが、私の任務はあなたに危害を加えるものの排除も含まれておりますので」

輝夜「危害じゃないわ、ただの遊びよ。あと本格的にやめてあげて。もこたんが痛すぎてなにかの前衛的な芸術みたいになってるから」

男「わかりました」

紅妹「し、死ぬ。死なないけど死ぬ………」

すみません妹紅の漢字が逆になっていました

妹紅「今日はおとなしく遊ぼう」

輝夜「えー」

妹紅「頼む。お願いだ」

輝夜「まぁ、もこたんがそんなに頼むならいいけど。何するの?」

妹紅「………………なにするんだ?」

輝夜「知らないわよ。いつも何してるのよ」

妹紅「人の案内とか。たけのこ探しとか」

輝夜「遊びは?」

妹紅「輝夜と、そのなんだ。戦うぐらいかな」

輝夜「殺し合いのこと?」

妹紅「やめてくれ。男がこっちを見てる」

輝夜「ずいぶんと男のことが怖いのねぇ」

妹紅「私はドmじゃないんだ」

妹紅「………なにしようか」

輝夜「貝あわせとか?」

妹紅「なんか痒くなるからやだ」

輝夜「あんたも一応貴族の娘でしょうに」

妹紅「蹴鞠とか?」

輝夜「いいけど、なんだかつまらないのよねぇ」

妹紅「うーん」

永琳「どうせ死なないんだから殺し合いぐらい許してあげたらどう?」

男「駄目です」

永琳「じゃあ貴方が二人と遊んであげたら? 嫌なら仕事を手伝ってもらうけど」

男「どうしましょうか」

>>35

男「じゃあ暇潰しに昨夜の雀さんを呼びましょう


永琳「雀って、ミスティアのこと?」

男「多分」

永琳「なんで?」

男「暇をつぶせる手段がとくに見つからなかったので」

永琳「そこまで仕事を手伝うのが嫌なの?」

男「そういうわけでもないんですけどね。じゃあ探してきます」

永琳「今は人里かしらね」

男「それでは行って来ます」

男「ここが人里ですか」

慧音「む。ここは妖怪が来るとこではないのだが。君は?」

男「私は妖怪じゃありませんよ」

慧音「でも人間ではないのだろう?」

男「月の兎です」

慧音「月の兎が人里に何のようだ?」

男「ミスティアを探しにきました」

慧音「ふむ。ならついて来るといい。ただ不審な行動はしないでくれよ?」

男「しませんよ」

慧音「ミスティア」

みすち「あ、慧音さ、ひぃ!!」

慧音「どうかしたか?」

みすち「昨日私の屋台に火をつけた人!!」

慧音「………これはひょっとして連れて来なかった方が良かったかな?」

みすち「ななな、何のようですか!? 食べても美味しくないですよ!!」

男「そこまで否定しなくてもいいんじゃないですか? 今日はただ単に、貴方を永遠亭に招待しようときただけですよ」

みすち「すみません。私仕込みがあるので。それでは」

男「待ってください」ぎゅっ

みすち「ひぃいいい!?」

男「来てくれないと困るんですよ」

みすち「商売代ですか!? 私あんまり持ってないですよ!?」

男「もう面倒なので、来てください」

みすち「助けてください慧音さん!!」

慧音「私は人里の守護者だからな。人里以外はどうでもいいな。はっはっは」

みすち「そんなぁ!!」

慧音「何かは良く分からないが。妹紅によろしく伝えといてくれ。それではな」

みすち「うわぁああああん!!」

るー「ん。何をやってるのなのかー」

大「ゆ、誘拐!?」

リグ「綱引き? いや、ミスティア引き?」

チル「相手がいないよ?」

みすち「皆!! 助けて!!」

男「………………」にこっ

るー「触らぬ神にたたりなしなのかー」

リグ「結構神様触ってなくてもたたってくるけどね。うちだと」

男「ミスティア。あの人達は友人ですか?」

ミス「はい!!」

男「それでは皆さんついてきてください」

大「巻き込まれた!?」

リグ「僕はお母さんから知らない人について言っちゃ行けないって言われてるから」

大「あ、私も先生から言われてるので」

男「ついてきてください」

リグ「………なんだか嫌な予感がするから付いていこう」

大「うん」



輝夜「あ、おかえり、えっとなんだったっけ。男?」

男「はい。ただいま戻りました輝夜様」

輝夜「別に輝夜でいいわよ」

妹紅「それで、一体どこに行ってたんだ?」

輝夜「もこたん。なんで私に隠れてるの?」

妹紅「しーっ! しっー!!」

ミス「あうあう。お命だけは。お命だけは」

輝夜「えっと、どうしたの一体」

男「遊び相手にと思い連れて来ました」

みすち「無理です無理です!! 殺し合いなんて無理です!! 殺されるだけになりますから面白くないですよ!!」

リグ「………もう駄目だ。おしまいだ」

るー「残念私たちも冒険はここまでなのかー」

大「妖精でよかった。本当に良かった」

チル「ん? 皆どうしたんだ?」

輝夜「なんで皆こんなに絶望ムードなの?」

妹紅「あー。なんだか想像できた」

輝夜「何を勘違いしてるか分からないけど、別に殺し合いなんてしないわよ? 私が殺し合いをする相手はもこたんぐらいよ」

妹紅「輝夜………。男が見てるからやめてくれ」

みすち「じゃあ一体何をするんですか?」

輝夜「うーん。私たちあんまり遊びについてくわしくないのよねぇ。だからどんな遊びがあるのか教えて頂戴」

みすち「あ、遊びですか?」

るー「なんだそれだけなのかー」

リグ「でも遊びって言ってもいろいろあるよね」

大「どうするの?」

チル「あたいは>>45がやりたい!」

チル「大人の遊び、野球拳!


リグ「や、野球拳?」

るー「一体なんなのかー」

チル「知らないけど、こないだ人里で大人の遊びって言ってた!!」

大「知らないならやりようがないよ」

みすち「あ、でもなんだか聞いたことがありますよ。歌を歌いながらなにかするとか」

輝夜「歌?」

みすち「歌にあわせて遊ぶってことぐらいしか分からないです」

妹紅「でも野球って付くぐらいなんだからきっと野球も関係あるんだろう」

男「となると歌いながら野球をするのでしょうね。しかし拳とは?」

輝夜「それは決まってるじゃない!! 一子相伝の拳法よ!!」

妹紅「なんで一子相伝の拳法が遊びで使われるんだよ………」

リグ「そういえば歌に合わせて四つの矢印を踏んで遊ぶものが香霖堂に入荷したとかなんとか」

輝夜「それだぁ!! さっそくいくわよ香霖堂へ!!」

輝夜「お邪魔するわよ!!」

朱鷺子「いらっしゃいませー」

香霖「まったく、今日は千客万来だな。さっきやっと巫女が帰ってくれたっていうのに」

妹紅「店主がそんなんでいいのか?」

香霖「半分趣味みたいなものだからね。それで今日は一体何をお探しだい?」

輝夜「噂で聞いた音にあわせながら矢印を踏む遊びを探しに来たわ」

香霖「矢印? あぁ、確かにあるよ。ちょっと待っててくれ」

妹紅「それで輝夜、お金はあるのか?」

輝夜「ぬかりないわ。永琳からお小遣いもらってるからね!」

妹紅「いい暮らししてんなお前」

香霖「あったあった。確かにそういう使い方なんだが、どうすれば動くのかは分からないんだ。それでもいいのかい?」

輝夜「私は一向に構わんっ!」

妹紅「まったく、金の無駄遣いというかなんというか」

香霖「あ、そういえば新しいゲームウォッチが入荷したが」

輝夜「買った!!」

香霖「毎度あり。それで2点合わせて30円だよ」

輝夜「安い!!」

妹紅「………私の食費何日分だ?」

妹紅「それで使い方は分からないんだろ? どうするんだ?」

輝夜「外のものらしいし、早苗達に聞けば分かるんじゃないの?」

妹紅「行き当たりばったりだな」

チル「まだどっかに行くのか?」

輝夜「妖怪の山よ」

リグ「でも結構遠いよ?」

輝夜「大丈夫大丈夫。私の能力を使えばね」

妹紅「くだらないことに能力使うなよ」

早苗「こんにちわ、って輝夜さん達、一体どうしたんですか?」

諏訪「ん? 永遠亭の姫様じゃないか! どうしたの?」

輝夜「これの使い方を教えてもらおうとね」

早苗「これは………」

諏訪「ダンスダンスレ○リューションってまた懐かしい物を見つけたね」

輝夜「なにそれ?」

諏訪「外の世界の遊びのひとつだよ。これだけじゃ動かないけどね」

妹紅「どうすればいいんだ?」

早苗「あとテレビとプレ○テがいりますね」

リグ「よく分からない」

早苗「まぁ、幻想郷じゃあ無理でしょうね。プレ○テが幻想入りするのはまだ大分あとでしょうし」

諏訪「というかテレビもないよね」

輝夜「そうなの………」

妹紅「せっかく遊びが見つかったと思ったのにな」

早苗「遊びを探してたんですか?」

妹紅「あぁ。野球拳がたぶんこれだろうって事は分かったんだが」

早苗「やきゅ―――っ!?」

妹紅「ん? どうしたんだ?」

諏訪「野球拳ってぜんぜん違うよ?」

妹紅「じゃあ今までの私達の苦労は一体なんだったんだ」

諏訪「野球拳っていうのはね、もごもごっ!?」

早苗「知らなくていいです、教えなくて良いです」

輝夜「野球拳ってそんなに秘密なことなの?」

早苗「しちゃいけない遊びです!!」

輝夜「しちゃいけないっていうとしたくなるのが人の性なんだけど」

早苗「………じゃあ耳を貸してください」

輝夜「はーい。うんうん、え!? あぁー。分かったわ」

妹紅「一体どんな遊びなんだ?」

輝夜「もう忘れましょう」

妹紅「えぇー」

輝夜「ただいまー」

男「おかえりなさいませ」

みすち「えっと私たちはもう帰ってもいいですか?」

輝夜「あー、いいわよ。今日は悪かったわねー」ぐたー

みすち「それじゃあ私たちは帰りますね」

輝夜「りょうかーい」

妹紅「疲れたのか?」

輝夜「疲れてないけど、もういいやって気分」

妹紅「分かるけどさ」

男「どうされたんですか?」

輝夜「結局野球拳はできないって事が分かったのよ」

男「そうですか」

輝夜「まぁ、もう午後だしいい具合に時間つぶれたからまぁいっかって。もこたんも一緒にごろごろしましょうよ」

妹紅「いいのか?」

輝夜「かまわないわよー」ごろごろ

男「午後ですが何をしましょう」

1 輝夜
2 妹紅
3 鈴仙
4 てゐ
5 えーりん
6 ミスティア

>>55

こんだけ人数居るならスゴロクとかは?
ジュマンジやザスーラ的なやつだと面白そう

3!!

すみません、個別イベントなんで>>56にします

男「鈴仙」

鈴仙「なんでしょうか、男さん」

鈴仙が振り向く。その顔は笑ってはいるが、瞳の奥には若干のおびえが混じっていた。

男「もう上司部下の関係ではないのですから、そう怯えなくてもいいのですよ?」

鈴仙「いえ、別に怯えてるわけでは………」

男(………といっても、そう構えられると居心地が悪いのですよね、ここはそうですね。散歩でも誘ってみましょうか)

男「鈴仙。良ければ今から散歩でも行きませんか?」

鈴仙「え? 散歩、ですか?」

男「嫌ならいいのですが」

鈴仙「嫌では、ないんですけど」

男「そうですか。それでは行きましょう」

鈴仙「………はい」

男「何か食べますか?」

鈴仙「いえ、構わないです」

男(人里に来たはいいものの、これでは無理やりつれてきたようではないですか)

男「どこか行きたい場所はありますか?」

鈴仙「特にないです」

男「………そうですか」

みすち「あれ、鈴仙さんと、男、さん」

ミスティアは鈴仙を見て、笑顔で話しかけてくるが、男もいると気付くとその笑顔は凍りついた。

男(なぜ私はこうも嫌われているのでしょうか。検討がつきませんね)

鈴仙「あ、ミスティア………」

みすち「あはは。今日はいい天気ですね」

鈴仙「そうだね」

男(ひょっとすると散歩に誘ったのは失敗だったのかもしれませんね)

鈴仙「それでは」

みすち「また今度食べに来てくださいね」

男「いずれうかがわせていただきますよ」

みすち「………あはは。ありがとうございます」

男「………………」

鈴仙「あの、男さん。もうそろそろ帰りませんか?」

男「鈴仙がそうしたいのであれば」

鈴仙「そういうわけではないんですけど………」

男「分かってますよ。いままでの関係がそう簡単に消えるはずがないってことは」

鈴仙「すみません」

男「謝らなくていいですよ。謝るぐらいなら早く慣れてほしいですね」

鈴仙「善処します」

鈴仙イベント1-1『微妙な距離感』を手に入れた

永琳「男、遅くなったけど貴方に部屋を与えるわ」

男「ありがとうございます」

永琳「鈴仙の部屋の隣だから覚えやすいわよね」

男「そうですね。それなら場所は分かります」

永琳「そう。それじゃあ私は戻るわね」

男「ありがとうございます」

男(………やはり距離感がありますね。普通に接することができるのがてゐと姫様だけですか)

男(早くこの距離を縮められればいいですが。そのほうが居心地はいいですしね)

男(仕方ない、今日はもうなにもせず寝ることにしましょう)

男「………………朝、ですか」

男(この部屋は殺風景ですね。何か家具を買ってこなければいけないですが、家具がどこで売ってるかなんて知りませんし、どうしましょう)

男(後で鈴仙にでも聞いてみましょう)

男「さて、誰か起きてるでしょうか」

鈴仙「………あ」

男「おはようございます。鈴仙」

鈴仙「おはようございます。男さん」

男「そういえば鈴仙」

鈴仙「あ、すみません。朝ごはんを作るので」

男(………まだ嫌われているようですね)

男「仕方ない、一人で時間をつぶしますか」

輝夜「いただきまーす」

永琳「いただきます。姫様。今日は早起きですね」

輝夜「日付が変わる前に寝たのって何年ぶりなんでしょうね!」

永琳「健康的でいいですね」

てゐ「蓬莱の薬使ってるのに健康を気にする必要はないんじゃないのかねぇ」

永琳「早起きは心の健康にもいいのよ」

てゐ「そういうもんかね。で、さっきからなんで鈴仙は黙ってるのさ」

鈴仙「いや。別になんでもないよ」

てゐ「いつもはもっと明るくない?」

男「そういえば鈴仙。良かったら人里の家具などを売っている店を紹介してもらえないでしょうか」

鈴仙「え」

永琳「………ごめんなさい、優曇華には私の仕事を手伝ってもらうのよ」

鈴仙「あ、はい。そうです」

男「そうですか。それならしかたないですね」

輝夜「そういえば今日ももこたんが来るからもこたんに案内してもらえば?」

男「妹紅がいいのなら」

輝夜「もこたんは優しいからね! 大丈夫よ!」

男「だといいのですが」

てゐ「………はぁ、いつになったらこの雰囲気が戻るかね」ぼそっ

鈴仙「あ、姫様おかわりいりますか?」

輝夜「いるー。男は?」

男「………遠慮しておきます」

輝夜「遠慮なんかいらないわよー。ね、鈴仙」

鈴仙「………そうですね」

輝夜「ごちそうさまー」

永琳「ごちそうさまでした」

男「ごちそうさまです」

てい「ごち」

鈴仙「お粗末様です」



男「さて、どうしましょうか」

1 妹紅に連れて行ってもらう
2 輝夜と話す
3 てゐと話す

>>72

1

妹紅「かーぐーやーっ。あーそーぼー!」

男「あ、ちょうどいいところに妹紅」

妹紅「げっ、男………いや、なんの用だ?」

男「妹紅さんは人里に詳しいのですよね。よろしければ案内してもらおうと思いまして」

妹紅(なんだ、一体何考えてやがる。まさか私をここに近づけないためになにかするというのか。いや私は不死だ、何も怖くない。だがしかし相手は月人だ。何をしてくるか分からない。断っておいたほうが無難か?)

男「あの、妹紅?」

妹紅(でもここで断ったら何されるかわからないしなぁ)

輝夜「もこたん、何突っ立ってるの?」

妹紅「あ、輝夜」

輝夜「そうそうもこたん。男が家具買いたいらしいから人里まで連れて行ってあげて」

妹紅(これは断れない雰囲気になったな。仕方ない、腹をくくろう)

妹紅「あぁ、まかせとけ」

男「ありがとうございます」

男が軽く頭を下げる。その態度に妹紅は戸惑いつつ、後ろでで符を構えていた。

輝夜「いってらっしゃーい」

男「いってまいります」

妹紅「じゃあまた後でな」

バタンッ

男「それではいきましょうか」

妹紅「あ、あぁ」

男「………」

妹紅「………」

男(ソファーとかいいかもしれませんね。しかしここにソファーがあるのでしょうか)

妹紅(くっ。いつだ、いつ仕掛けてくる。まったく不気味な野郎だ)

男(机も欲しいですね)

妹紅(今、手持ちの符だけでこいつを殺しきれるか?)

男「そういえば妹紅はどこに住んでるのですか?」

妹紅「!?」

妹紅(なんだ。燃やしに来る気か!?)

妹紅「えっと、えっとだな。あの、その」

男(もしかして家がないのでしょうか。どうやら月と違ってここは暮らしにくいようですね)

男「言いにくければ別に、言わなくていいですよ」

妹紅「え、あ。そうだな、言いにくいんだ」

妹紅(助かった、のか?)

慧音「んー。今日も良い天気だなぁ。しかし寺子屋が休みの日というのは、やることなくていけないな。今もってる本もあらかた読み終わってしまったし。そうだ阿求の所に行こう、そうしよう。ん? あれは。おーい妹紅ー それとこないだの月の兎ー!」

男「おや、慧音ではないですか」

妹紅「け、慧音じゃないか! こんなところで奇遇だな!」

慧音「奇遇も何も住んでいるのだがな。まったく妹紅は面白いことを言うな、はっはっは」

妹紅「それもそうだな。あ、そうだ。慧音、男が家具を探したいらしいんだが、案内してやってくれないか?」

慧音「ん、家具か。だがしかし私は今から阿求の家に行くんだ。すまないな。それじゃ」

妹紅「そ、そんな」

男(そんなに妹紅は姫様と遊びたいのですかね)

妹紅「ここだ」

男「ありがとうございます」

妹紅「それじゃあ私はもう戻るから」

男「待ってください」

妹紅「な、なんだ?」

男「せっかくここまで来てくれたのですし、お茶でも奢りますよ」

妹紅(お茶、何かの隠語か?)

妹紅「………そうだな、ありがたくいただくよ」

妹紅(だが、罠と分かっていても突っ込む。そうすれば遠慮なく攻撃できるからな)

男「それでは待っててください」

妹紅「分かった」

男「それでは午後に、永遠亭に運び込んでおいてください」

店員「まいどー」

ガラッ

男「おまたせしました」

妹紅「早かったな」

男「結構時間経っていますがね」

男「それではお茶でも飲みに行きましょう」

妹紅「あぁ」

店主「いらっしゃい」

店員「あら、藤原のお嬢ちゃんじゃないかい。いらっしゃい。ん、そっちは見ない顔だね。もしかしてお嬢ちゃんのコレかい? いやぁ、うちの息子に続いて妖怪と結婚する人が出るとわねぇ」

店主「母さん。暴走しすぎだ」

妹紅「あと違うから」

店主「すまなかったな。それで何にする?」

男「お茶と適当にお願いします」

店主「まいど」

妹紅(どうやら普通にお茶するみたいだな。深く考えすぎたのか?)

男「………あの」

妹紅「な、なんだ?」

男「別に取って食うわけではないのでリラックスをしてください。まぁ、姫様に手を出すと話は別ですが」

妹紅「………あぁ、わかった」

妹紅(……………実際のところどうなんだろうな、悪い奴なのかどうなのか。まだ分からないな)

男「ごちそうさまでした」

妹紅「ごちそうさま」

店主「また来てくれ」



男「それでは帰りましょう」

妹紅「あぁ」

妹紅(結局帰るまでに何もなく、無事に私は永遠亭にたどり着いた。もしかすると私が考えてるような極悪非道な奴じゃなくて、実は普通な奴なのかもしれない。張り付いたような笑みが不気味ではあるが。こっちから手を出さない限りは害はないのかもしれない。まぁ、油断は禁物だな)

妹紅イベント1-1『誤解?』を手に入れた

輝夜「もこたん、男おかえりー」ピコピコ

男「ただいま戻りました」

妹紅「ただいま、何やってるんだ?」

輝夜「ん? ゲームギア。もこたんもやる?」

妹紅「ゲームか。外で遊ばないと病弱になるぞ。もやしだもやし」

輝夜「色白ですらっとしてるってことね。そんなに誉めてもなにもでないわよ」

妹紅「誉めてねぇよ。まぁいいや。一緒に遊べるもんないのか?」

輝夜「もこたんがゲームするだなんて珍しいわね。ちょっと待ってて取ってくるから」タッタッタ

妹紅「お前もするか?」

男「!? いいんですか?」

妹紅「良いって思ったから誘ってるんだよ」

男「それでは私もやらせてもらいます」

妹紅(ま、輝夜がいれば安全。だよな?)

輝夜「ボンバーマンよ!」

妹紅「なんだそれ」

輝夜「爆弾を使って相手を倒す対戦ゲームよ。これならもこたんでも出来るでしょ?」

妹紅「おい、私でもってなんだ」

輝夜「だってあんまり難しいゲームすると、やってられるかーって怒りそうじゃない」

妹紅「あー。うん。たしかにそうなる気がする」

輝夜「それで男はこれで構わない?」

男「えぇ。構いませんよ」

輝夜「それじゃあはじめるわよー。………あ、読み込まない。ふーっ。よしっ」

妹紅「コントローラーよこせ。コントローラー」

輝夜「はい。じゃあ男が3pね」

男「ありがとうございます」

輝夜「よしっ。対戦よ!」

妹紅「爆弾一個しか置けないのか」

輝夜「火力~♪ 火力~♪」

妹紅「うわっ、なんか遅くなったとった」

輝夜「げっ、男ボムもう最大なの?」

男「火力は初期ですが」

輝夜「怖いわね」

妹紅「え、これ爆弾を通り抜けられねぇの? 自分のなのに?」

輝夜「もこたん自爆したわね」

男「………」

輝夜「え、男自決した?」

男「姫様と対決するわけにはいかないので」

輝夜「駄目よ男。遊びっていうのは、全力で、身分なんて関係なしで。なんというか楽しくないと駄目なのよ」

男「………了解しました」

妹紅「よし、もう一回だもう一回」

輝夜「ちなみに5点マッチね」

妹紅「火力、火力はどこだ!?」

輝夜「私のところ」

妹紅「なんで私のところに出ないんだ?」

輝夜「あと、なぜか分からないけど、男のところに凄いボムが出てくるんだけど」

妹紅「なんで私のところ骸骨しかでないんだ」

輝夜「のろいは爆風で他のところに飛ばせるわよ」

妹紅「え、まじで?」

輝夜「ちょっと、私のところに飛ばしてこないでよ」

妹紅「勝負は非情なものだ。だが、私は負けるわけにはいかなかったんだ」

輝夜「まだ勝ってないわよ」

妹紅「あー。なんか男が爆弾をこっちに投げ込んでくるんだけど、なにこれ」

輝夜「アイテムの能力ね。というかこっちにも爆撃してくるわ」

妹紅「こえぇ!? 男怖い!!」

輝夜「はーさーまーれーたー」

妹紅「輝夜ー!!」

輝夜「じ、自信あったんだけどね」

妹紅「もうやめよう、こんな無益なことは」

男「楽しかったですよ。ありがとうございました」

妹紅(ドsか)

輝夜(勝利の快感。分かるけどもね)

コンコン

鈴仙「失礼します。お昼の準備、が。………出来てるんで早く来てくださいね。姫様」

輝夜「わかったわー」

妹紅「私も食べてくよ」

輝夜「いいともー」

輝夜「けふぅ。ごちそうさま」

妹紅「おい、姫様がはしたないぞ」

輝夜「いいのよいいのよ、別に今は身内しかいないんだし」

妹紅「そういう問題じゃなくてだな」

てゐ「今更姫になに言ってもむださね」

輝夜「良く分かってるじゃないてゐ。流石ね」

てゐ「自分でもなんで褒められたか分からないね」

男(さて、午後ですが。どうしましょう)

1 鈴仙と交友を深めに
2 永琳を手伝う
3 てゐの仕事を見てみる
4 輝夜と遊ぶ
5 妹紅と仲良くなる
6 人里に行って見る

>>89

6

みすち「らーんらんらららんらーんらーん♪ らんらららんらんらーん♪」

男「ずいぶん楽しそうですね」

みすち「ひぃ! 楽しそうですみません!! 殺さないで!!」

男「………殺しませんが」

みすち「ななな、なぜ人里に!?」

男「ただの暇つぶしなのですが」

みすち「そそ、そうですか。それでは私は店の仕込みがあるんで!」

男「あ、待ってください」

みすち「ひぃ! お金はあんまりないんですー!!」

男「要らないですから」

みすち「食べてもおいしくな。だめだー私たぶん美味しい………! あぁ、妬ましい妬ましい。こんな美味しそうな私が妬ましい!!」

男「あの、ヤツメウナギを」

みすち「あぁ、こんな所で人生が終わるだなんて。贅沢は言わないから素敵な旦那様と一緒に小さいながらも幸せなお店を経営していきたかったわ」

男「ヤツメウナギください」

みすち「もう、覚悟は出来ています。後生ですから出来るだけ苦しまずにおねがいします」

慧音「む? 人里で騒ぐのは迷惑だぞ、ってなんだ男とミスティアじゃないか。どうしたんだ?」

みすち「あ、慧音さん。今までありがとうございました………」

慧音「なにがどうなってるんだ? なぁ、男」

男「私はただヤツメウナギを食べようと思っただけなんですが」

慧音「あぁ、なるほど。いつもどおりの妄想癖だな。ちょっとまってろ」ガツンッ

みすち「あう!? はっ、ここは人里。私はミスティア。元気です!」

慧音「お前は何を言ってるんだ? さて正気に戻ったようだが、男」

男「ありがとうございます」

みすち「ひぃ! 食べないでー!」

慧音「落ち着け」ゴツンッ

みすち「あうっ!」

男「ヤツメウナギください」

みすち「や、ヤツメウナギですか?」

男「はい」

みすち「あー、えっと。少し待ってください」

みすち「慧音さん。七輪貸してください」

慧音「ん? あぁ、まだ屋台始まってないからな。仕方ないな」

みすち「ありがとうございます」

男「もしかしてご迷惑でしたか?」

みすち「いえ、とんでもない!」ガクブル

男(はて、なぜミスティアは震えているのでしょうか。寒くはないと思いますがね)

みすち「あの少しだけ時間をください!」

男「構いませんよ」

みすち「できるだけ早く作るんで!」

慧音「そうだ、私の分も頼む」

みすち「毎度ありです!」

みすち「上手に焼けました!」

男「ありがとうございます」

慧音「もぐもぐ。美味い」

男「なんだか癖のある味ですね」

慧音「食べてるうちに慣れるさ」

みすち「それでは!」

慧音「では私は寺子屋に戻るとしよう。最近新人が入ったのだが、さっきからまかせっきりでな。はっはっは」

男「ありがとうございました」

男(ヤツメウナギ。癖のある味ですが嫌いではないですね。また食べに来ましょう)もぐもぐ

ミスティアイベント1-1『ヤツメウナギの味』を手に入れた

男「ただいま戻りました」

永琳「おかえり。ご飯もうすぐ出来るわよ」

男「そうですか」



鈴仙「てゐ。お皿出して」

てゐ「適当に持っていくよ」

鈴仙「ありがとう」

男「では私も持って行くことにしましょう」

鈴仙「お、お願いします」

てゐ「鈴仙、なんで男の事嫌いなんだい」

鈴仙「忠告しておくけど、てゐも男に関わらないほうがいいよ」

てゐ「その理由を聞いてるんだけど」

鈴仙「男はね。私の教官。月兎の教官なんだよ」

てゐ「上司だから怖い?」

鈴仙「ううん。男はね、教官で指導係、通称調教師って呼ばれてたんだよ。上手くできなかった生徒に痛みを与えて罰するから。笑顔でね。だから怖い」

てゐ「鈴仙も痛めつけられたと」

鈴仙「うん」

てゐ「なるほどねぇ。鈴仙を傷つけるのは許せないね」

鈴仙「だからあまりてゐも近づいちゃ駄目だよ」

てゐ「了解了解」

てゐ「………………」

輝夜「いただきます」

皆「いただきます」

てゐ「鈴仙、醤油とって欲しいうさ」

鈴仙「はい」

永琳「そういえば今日の実験のデータなんだけど」

鈴仙「まとめてファイルに入れときましたよ」

永琳「そう、ありがとう」

輝夜「デザートはあるの?」

鈴仙「お団子がありますよ」

輝夜「グッジョブ鈴仙」

男「私にも醤油を鈴仙」

てゐ「はい」

男「ありがとうございます」

皆「ごちそうさまでした」

男「すみません。少し出かけてきます」

永琳「どこに行くの」

男「報告があるので」

永琳「自分も部屋ですればいいのではないかしら」

男「極秘なのです」

永琳「そう」

男(ここら辺で良いですかね)ピッピッピ

男「こちら男。報告をしに参りました」

豊姫「貴方は私の前では笑顔を消すのね」

男「お久しぶりでございます豊姫様。あれは笑顔ではありませんので」

豊姫「それで地上は楽しかった?」

男「最悪です」

豊姫「そう。貴方に地上の穢れをまとわせるのは偲び無いけれど、永琳と輝夜に危険が迫ってるのよ」

男「しかし永琳様と輝夜姫ならば別に問題はないのではないでしょうか」

豊姫「貴方は永琳にほこりをつけるというのかしら」

男「申し訳ありません出すぎた真似をいたしました」

豊姫「それで報告は?」

男「永琳様は報告通り人里に対しての治療、薬を売っております。輝夜姫は藤原妹紅という蓬莱の薬を飲んだ少女に何度か殺害されている模様。始末しようとしましたが輝夜姫がしなくてもいいといわれたので監視しております」

豊姫「元気そうで良かったわ。それでは引き続きよろしくね」

男「了解いたしました」

豊姫「そうそう男。貴方は地上が最悪だと言ったけれども、地上もいいものよ?」

男「それは理解しかねます」

豊姫「じゃあお願いね」



男「ふぅ。それでは帰りましょう」ニヤリ

男「ただいま戻りました」

輝夜「んー。おかえりー」

男「姫様。お風呂に入っておられたのですね」

輝夜「それ鈴仙に言うとセクハラになるわよ? 私は別にいいけど」

男「気をつけておきます」

輝夜「それじゃあ私は今からネトゲタイム入るから」

男「ネトゲとは?」

輝夜「良く分からないけど他の人と一緒にゲームできるのよ。永琳が外の世界がどうたらこうたらして出来るようになったの」

男「さすが月の頭脳ですね」

輝夜「私の自慢の従者だもの」

男「暇ですね………」

てゐ「なら風呂でも入ったらどうだい?」

男「私は一番最後なのですよ」

てゐ「なら仕方ないね。じゃあ私はこれで」

男「一緒にお酒でも飲みませんか?」

てゐ「………構わないけども」

男「では持ってくるので待っていてください」

てゐ「りょーかい」

てゐ(厄介ごとに巻き込まれるのはなんでなのかね。せめて私にも少しぐらい幸運が欲しいよまったく)

てゐ「コレ、うちに無い酒だけど、買ったのかい?」

男「はい。人里で買ってきました」

てゐ「ふーん。なかなかいい酒じゃないか」

男「そうですね」

てゐ「………ねぇ、男」

男「何でしょうか」

てゐ「あたしゃ、あんたが嫌いだよ」

男「………」

てゐ「ここに住んでるのは成り行きでそもそもそれほど月人が好きってわけじゃあない。むしろ嫌いだよ。まぁ、最近鈴仙たちに関しては嫌いじゃないけれどもね。それでもあたしはあんたは嫌いだよ。さっき鈴仙に。いや何でもない。そのあんたのこっちを見下したような面には反吐が出るね」

男「辛辣ですねぇ」スッ

てゐ「そうそう。そういう顔の方がいいんじゃないかね。手の内を見せないような表情よりかは幾分もマシさ」

男「それで、どうするんですか?」

てゐ「どうもしないさ。好かれようと嘘並び立てるのはあたしの趣味じゃないからねぇ。それにあんたも私を見下しているんだろう?」

男「えぇ。地上の生き物ですから」

てゐ「ならいいじゃないか。酒の場ではわたしは嘘を付かない。もっと腹を割って話そうよ」ごくごくごく

男「良い飲みっぷりですね」

てゐ「ついでにその口調も止めたらどうだい? 私に対してもう取り繕うことも無いだろう。月兎のあんたには私みたいな小娘。脅威にもならないんだろう?」

男「どんなものでも脅威にはなりますよ。ねずみですら追い詰められたら猫を食い殺します。貴方に見せるのはここまでで」

てゐ「酒を飲みながら嘘を語るというのは感心しないねぇ」

男「そうですか」

てゐ「杯が空いてるじゃないか」とくとくとく

男「どうも」ごくごくごく

てゐ「なかなかいい飲みっぷりだねぇ」

鈴仙「あれ、てゐと男さん月見酒ですか?」

てゐ「鈴仙も一杯どうだい?」

鈴仙「私はいいよ。それでてゐは男さんと仲良くなった?」

てゐ「うん」

男「えぇ。仲良しです」ニヤッ

鈴仙「そうなんだ。それじゃあ私は師匠に用があるから」

男「酒を飲むときは嘘をつかないんじゃなかったんですか?」

てゐ「今のは方便さね」

男「そうですか」

てゐ「もう一杯貰うよ」

男「えぇ」

永琳「あら。おかえりなさい」

男「永琳様。ただいま戻りました」

永琳「いやに礼儀正しいわね」

男「永遠亭の近くで再び戻されまして、豊姫様に少し怒られてしまいました」

永琳「あの子は私を信じすぎているから。楽にしていいわよ」

男「いえ、その際に永琳様の事も聞いたのです。月兎はあまり永琳様について詳しくないのです」

永琳「痒くなるからやめて頂戴」

男「しかしまた豊姫様から怒られてしまうので」

永琳「次言ってくるから楽にして頂戴」

男「そうですか? ではお言葉に甘えて」

永琳「言った私が言うのもなんだけど。貴方月兎にしては度胸あるわよね」

男「恐縮です」

永琳「それで、もう寝るの?」

男「生活リズムを崩すと何か支障が出てしまう可能性があるので」

永琳「その言葉、姫様にも聞かせたいわ」

男「では、私は部屋に戻りますね」

永琳「おやすみなさい」

男「おやすみなさい」



男(鈴仙は、どうやら部屋には戻ってないようですね。どこに行ったのでしょう。まぁ、それはどうでもいいので早く眠りましょう。ソファーなら眠れるでしょうし)

男「ふぅ。久しぶりに気持ちよく寝れた気がしますね」

男「では朝ごはんが出来るまでは庭にでもいましょう」



てゐ「で、なんでここにいるのさ」

男「庭は美しいですからね」

てゐ「結局私の前では顔を作ることは止めたんだね」

男「そっちのほうが良いんでしょう?」

てゐ「まぁね。まさか素直に聞いてくれるとは思わなかったけど」

男「ずっとこの顔というのも疲れるので」

てゐ「そんな風には見えないけどね」

男「ふぅ。貴方は嘘を見抜くのが上手ですね」

てゐ「どうも。じゃああたしはそろそろ鈴仙が作り終えるころだし、運ぶとするよ」

男「では待ってましょう」

永琳「姫様はいつも通り寝てらっしゃいます。ので先に食べましょう」

鈴仙「はい」

てゐ「賛成だけど、姫様は姫様らしくないうさね………」

永琳「それは今更というものよ」



皆「ご馳走様」

輝夜「いただきます」

てゐ「一人で食べる朝ごはんは美味しいかね」

輝夜「美味しい」

てゐ「………ウサ」

男「さて今日はどうしましょう」

1永琳の手伝い
2鈴仙の手伝い
3てゐの手伝い
4輝夜の世話
5妹紅と話す

>>116



男「姫様」

輝夜「んー?」ゴロゴロ

男「今日の午前のお世話をしにきました」

輝夜「世話なんてしなくていわよー」ダラダラ

男「………姫様も女性なのですから、もう少し女性らしくされては」

輝夜「そんな幻想私がぶち壊す」キリッ

男「まずは着替えましょう」

輝夜「着替えさせてー」

男「はい」

輝夜「嘘嘘!! 嘘だから」

男「………」テキパキ

輝夜「いやー!! 予想以上にテキパキしてるー!?」

男「これでどうでしょう」

輝夜「うわ、服重っ。ジャージでいいのに」

男「着飾れば姫様も美しく見えるのですから普段から綺麗な服を着られてはいかがですか」

輝夜「おい、着飾らないと私美しくないっての?」

男「………着飾ったらもっとお美しくなりますよ」

輝夜「間が空いた、今間が空いたよ!!」

男「それでは今朝はいかがしましょう」

輝夜「う、流された。まぁいいわ。それじゃ、寝る!」

男「お待ちください」ガシッ

輝夜「うぐっ。主人に対して容赦ないわね。主人なのどうか分からないけど」

男「そうですね。運動でもしましょう」

輝夜「動きたくないでござる」

男「すみませんが、運動着に着替えさせていただきます」テキパキ

輝夜「いやー! テキパキいやー!!」

輝夜「ジャージはもう私よね!!」

男「?」

輝夜「ごめん、忘れて」

男「それでは準備運動をしてランニングをしましょう」

輝夜「能力の使用は?」

男「駄目です」

輝夜「チート駄目絶対か。まぁ、ネトゲでチーターとか見るとくたばれって思うものね」

男「?」

輝夜「こっちの話」

男「深呼吸です。すーはー」

輝夜「すーはー。ふぅ良い運動だったわ。じゃ!」

男「お待ちください」ガシッ

輝夜「乙女の柔肌に容赦なく触れるわね。冗談よ冗談」

男「それでは行きましょう」タッタッタ

輝夜「ふわぁい」トテトテトテ

鈴仙「姫様は犠牲になったのですね」

輝夜「ふぅ、ふぅ。まだぁ?」グヤグヤグヤ

男「まだ20キロ程度ですよ」タッタッタ

妹紅「ん? 輝夜じゃないか。それに、男」モッコモッコ

輝夜「もこたんもランニング?」

妹紅「あぁ、日課だからな。今日はちょっと用事があって遅くなったが」

輝夜「いいわねぇ。もこたん元気で」

妹紅「輝夜が体力無さすぎな気もするけどな」

男「それでは姫様、スピードを上げますよ」

輝夜「いやぁ!」

妹紅「はぁ、私もついていくからがんばれ」

輝夜「うぅ、肺が痛い………」

妹紅「まぁ、いきなり走るにしては距離がありすぎな気もするけど」

輝夜「絶対明日筋肉痛だと思う」

男「お風呂上りにマッサージをすれば大丈夫ですよ」

輝夜「鈴仙に頼もっと」

妹紅「自分でしろよ」

1-1『輝夜姫様化計画 序章』を手に入れた

永琳「男」

男「なんでしょうか」

永琳「今から里までいくからついて来てくれないかしら」

男「構いませんが、鈴仙ではないのですか?」

永琳「あの子は今他の用を頼んでいるから」

男「分かりました。では行きましょう」

永琳「そっちの箱を背負って行って頂戴」

男「分かりました」ズシッ

男「そういえば、こんな大荷物を持ってどうされるのですか?」

永琳「人里のとある屋敷から連絡があってね。子供が暴漢に襲われて喉を怪我したから早く来てくれだそうよ」

男「喉とは、また珍しいところを怪我しましたね」

永琳「恨みでも買ってたんじゃないかしら」

男「醜いことですね」

永琳「そうね。でも治すのが私の仕事よ」

男「ご立派ですね」

村人「あぁ!、八意先生!」

永琳「患者はどこ?」

村人「屋敷の中です!」

永琳「えぇ、さ、男。急ぐわよ」

男「はい」



主人「永琳先生ありがとうございます。うちの息子を助けてください」

永琳「えぇ、分かっています。それで容体は」

主人「侵入してきた賊に刃物で首を切られたようでして、止血はしておりますが危ない状態です」

永琳「分かりました、見てみます」

主人「ありがとうございます」

息子「ひゅー、こひゅー」

永琳「これは酷いわね。男荷物を出して。手術を行うわ」

男「はい」

永琳「他の皆さんは外でお待ちください」

主人「お願いします!」

主人妻「………………」

永琳「男、麻酔を」

男「分かりました」

永琳「では手術を始めるわ」

永琳「ふぅ」

男「お疲れ様です」

永琳「男。どう思う?」

男「そうですね。怪しいかと」

永琳「そうよね」

男「こんな大きな屋敷に侵入者が入って、致命傷になり、しかも冷静でないとまず狙わない首を狙う。そして目撃者ゼロ。内部に協力者でもいるのではないでしょうか」

永琳「まぁ、私は医者で警察ではないのだからどうしようもないけど、小兎姫に一応伝えておきましょう」

男「捕まる確立は限りなく低いと思われますが」

永琳「しないよりはましよ」

永琳「残念ですがおそらく、あの子は二度と喋ることは出来ないでしょう

主人「そう、ですか。ありがとうございました。これはお礼でございます」

永琳「ずいぶん多いですね」

主人「あの子は双子の片割れでして、しかしせっかく産まれた命殺すわけにもいかず」

永琳「ご立派です」

主人「そんなことはございません。しかしこのまま周囲に知られると家内が畜生腹と言われたり、うちの経営に悪影響がでるのでしかたなく閉じ込めておいたのです」

男「………………」

主人「それで口止め料を少しばかり」

永琳「そういうことでしたら貰っておきましょう」

主人「今日はありがとうございました」

男「なぜ貰ったのです?」

永琳「口止め料は契約みたいなものよ。貰わなければ向こうに心配をかけることになる」

男「そうですか」

永琳「なんだか良く分からないみたいな顔をしてるわね」

男「なぜ、双子がそう忌み嫌われるのでしょうか」

永琳「人は変わったものが嫌いなのよ」

男「やはり地上は穢れた場所のようですね」

永琳「仕方ないわ」

永琳「戻ったわ」

鈴仙「おかえりなさい。師匠」

永琳「荷物をよろしく」

男「お願いします、鈴仙」つ荷物

鈴仙「………はい」

永琳「あとは自由よ。夕食まで時間はまだあるから好きにしたら?」

男「そうですね、それでは」

1 輝夜のところへ
2 妹紅を探しに
3 鈴仙のところへ
4 てゐのところへ
5 永琳と一緒に
6 ミスティアの屋台へ

>>135

じゃあ4

てゐ「さっさと仕事しなー。飯なくなるよー」

妖怪兎「わー!! ご飯抜きは嫌なのー!!」

てゐ「ならさっさとしな」

男「てゐ」

てゐ「ん? なんだい男」

男「凄い数の妖怪兎ですね」

てゐ「この竹林の妖怪兎全匹だからね」

男「てゐはここの妖怪兎のトップなのですか?」

てゐ「まぁ。そんなもんだよ。あたしの知らない兎はいないし、あたしを知らない兎もいない」

男「なるほど」

てゐ「それで一体何のようだい?」

男「いえ、暇つぶしに付き合ってもらえないですかねと思いまして」

てゐ「なら仕事を手伝ってくれないかい?」

男「ご冗談を」

てゐ「だろうね。仕事を終わらせないと永琳にどやされるのはあたしだよ」

男「なら終わるまで待ちましょう」

てゐ「………好きにするといいよ」

男「なら眺めてましょうか」

てゐ「邪魔をしなければ構わないよ」

男「しないですよ。邪魔なんて」

てゐ「そうかいそれは良かった」

妖怪兎「やーっ!!」ペッタンペッタン

てゐ「ほらほら。力が足りないよ」

妖怪兎「てやーっ!!」ペッタンペッタン

てゐ「ん、良い感じだ」

男「もちですか」

てゐ「あぁ、もうすぐ例月祭だからね。これがなくちゃうちの兎の元気がなくなるからね」

男「なぜです?」

てゐ「秘密だよ」

男「そうですか」

妖怪兎「うわーっ!!」コテンッ

てゐ「あちゃー。まだあいつには早かったみたいだね。そこの兎。運んで上げな。すぐに交代して続ける」

男「運びますよ」

てゐ「助かるけど、なんでまた」

男「気まぐれですよ」

男「では」ギュム

妖怪兎「あう」

てゐ「そんな物を持つような持ち方はやめな。痛いだろう?」

男「仕方ないですね」ぽむっ

てゐ「おんぶじゃなくて抱っこね。まぁつかむよりはましだね。任せたよ」

妖怪兎「たかいたかーい!!」キャッキャッ

てゐ「しゅうりょーう」

妖怪兎「おわりなのー」

てゐ「解散」

男「てゐ」

てゐ「どうだった?」

男「足を捻挫しただけです。今寝ていますよ」

てゐ「そうかい。ありがとうね」

男「ではちょっと付き合ってもらいますよ?」

てゐ「はいはい。あたしでいいなら」

てゐ「それで、どこに行くんだい?」

男「ちょっと夕食の前に軽く食べに行きましょう」

てゐ「へぇ。案外まともな用件で安心したよ」

男「どういう用を想像してたのですか?」

てゐ「さぁね」

男「そうですか。では行きましょう」

てゐ「奢りかい?」

男「えぇ」

てゐ「なら喜ぶとしようか」

妹紅「よし、炭が良い感じだ」

男「焼き鳥を適当に」

妹紅「うわっ! 出たっ!!」

てゐ「あたしも適当で」

妹紅「うわっ! てゐだっ」

てゐ「なんであたしは驚かれたのかねぇ」

男「それで、早く焼いてもらえませんか?」

妹紅「あ、あぁ」

~少女鳥焼中~

妹紅「出来たよ」

てゐ「まだ酒が飲める時間じゃないってのが悲しいね」

男「ですね」

妹紅「皮とももとつくねを二本づつ あとなんこつが一本」

男「美味ですね。そういえば兎の肉は鶏肉ににていると聞いたことがあるのですが」

てゐ「怖いこと言わないで欲しいね」

男「ごちそうさまです」

てゐ「ごちそうさま」

妹紅「まいどあり」

てゐ「ごちそうさま、男」

男「いえいえ」

てゐ「それでなんであたしを誘ったんだい? 鈴仙でも誘えばよかったのに」

男「地上の生物のなかでは好きだからですよ。鈴仙は怖がってついてきてくれないですから」

てゐ「えっと、何かの冗談かい?」

男「駄目ですか?」

てゐ「駄目ってわけじゃあないけどさ、なんというか以外って。一人で行きそうだって思ってね」

男「兎は寂しいと死ぬんですよ?」

てゐ「ははっ。面白い冗談だ」

男「面白かったのならなにより」


てゐイベント1-1『兎は寂しいと死ぬんですよ』を手に入れた

てゐ「うーん」

鈴仙「どうしたんですか。てゐ」

てゐ「最近うちの兎がなんだか集まりが悪いんだよねぇ」

鈴仙「え、でもてゐのいうことなら聞くんじゃないの?」

てゐ「まぁ、そうなんだけど。反抗期かねぇ」

鈴仙「そんなのあるんだ」

てゐ「たまにいうこと聞かない奴もいるからさ、ん、あれは」

キラッ

鈴仙「流れ星、かな」

てゐ「いや、それにしてはずいぶん近い」

鈴仙「竹林に落ちた………」

てゐ「どうする?」

鈴仙「え、あ。うーん。見なかったということで」

てゐ「やれやれ」

みすち「かなし~みを知りひと~りでな~きましょ~♪」

みすち「そして~かが~やくウルトラッ」

ドーンッ!!

みすち「や、屋台が!!」

妹紅「私の八目ウナギが!!」

レイセン「い、いたたたた」

レイセン「あ、あれここは」

みすち「も、妹紅さん。月の兎みたいですけど」

妹紅「月の兎か。あまりいい思い出がないんだけど」じーっ

レイセン「あ、あのなんでしょう」

妹紅「こいつなら勝てそうだよな」

みすち「そうですね」

レイセン「へ、へ!?」

レイセン「な、何もしてないのに………」こんがり

妹紅「いやしてんだよ」

みすち「私の屋台の恨みです」キリッ

レイセン「豊姫様、依姫様。地上は恐ろしいところです」

妹紅「で、なんのようだ月の兎」じっ

レイセン「ひっ。た、ただ私は任務で」

妹紅「任務、ねぇ。とりあえずこいつ霊夢か輝夜のとこに連れてった方がいいか?」

みすち「霊夢さんの家は遠いので永遠亭で良いのではないでしょうか」

妹紅「そうするか」がしっ

レイセン「へ、な、ナズェツカムンディス!!」

妹紅「怪しい奴は捕まえるのが当たり前だからな」

みすち「私は屋台の修理代をいただくためについていきます」

レイセン「たすけてぇ~」

男「おや?」ピキピキーン

鈴仙「あ」ピキピキーン

輝夜「どうしたの二人とも」モグモグ

鈴仙「いえ、なんだか仲間の兎から」

男「放っておきましょう」

鈴仙「え、あ、はい」

輝夜「ふーん」ズルズル

永琳「一応何か手は打っておいた方がいいかしらね」

鈴仙「その必要はないと思いますよ」

永琳「なぜかしら」

鈴仙「レイセンから救援信号が来ただけですから」

永琳「なら良いわね」

輝夜「優曇華おかわり―」

妹紅「かーぐーやー!」

輝夜「なーあーにー」

妹紅「捕まえた」ドサッ

レイセン「けふっ」

鈴仙「で、どうしたのかしら。いったい地上に何の用?」

レイセン「あ、そうだ。これを持ってきました」

永琳「手紙?」

レイセン「中身はよく分からないんですけど」

永琳「えっと。なるほど。鈴仙、男を呼んで来て頂戴」

レイセン「え、きょ、教官!?」

男「なんでしょうか」

永琳「豊姫様から手紙よ」

男「豊姫様からですか?」

妹紅「なぁ、男。月の兎って屋台を破壊する習性でもあるのか?」

男「ないですか。どうかしましたか?」

みすち「私の屋台が壊されました………。少し営業中止です」

男「………………なるほど。これはお仕置きがいりますね」

レイセン「ひぃ!!」

妹紅(自分も壊してたろとは言わないでおこう。怖いからな)

みすち(最近良く来ますからね。男さんは)

男「手紙の内容は。………なるほど。ちょうど都合がいいですね」

レイセン「ど、どういう内容なのでしょうか」

男「レイセン。再教育決定です」

レイセン「え、えぇー!?」

鈴仙「再教育って何したの?」

レイセン「他の兎に騙されて豊姫様のお饅頭を食べてしまいました」

鈴仙「お疲れ様」

レイセン「鈴仙先輩、助けてくださいっ」

鈴仙「断るよ」

レイセン「そんなっ!」

永琳「でも今日は遅いから明日からにしなさいね。あとミスティア、修理代を出すわ」

みすち「本当ですか!? ありがとうございます」

妹紅「ふとっぱらだな」

永琳「その分、この子をこき使うからいいのよ」

レイセン「あぅう」

レイセン「あの、私はどこで寝ればいいのでしょうか」

鈴仙「私の部屋で寝ればいいよ」

レイセン「本当ですか!? ありがとうございます!!」

鈴仙「新しい場所って不安だもんね。あ、でも地上には何回か来た事あるんだったっけ」

レイセン「はい」

鈴仙「じゃあ、お風呂入って寝ようか」

レイセン「ありがとうございますっ!」

永琳「鈴仙、代わりの実験体が出来てうれしそうね」ボソッ

男「あぁ見えてなかなかの腹黒さを持っていますからね鈴仙は」

永琳「貴方がそう教えたのでしょう?」

男「もともとですよ。半分は」

男「朝ですね………。といってもまだ夜明けですけども」

男「さて、どうしましょうか」

永遠亭内の誰かを起こしに行く

安価↓

ガラッ

鈴仙「すーすー」

レイセン「むにゃむにゃ」

男「………」ソロー

鈴仙「えへへ、師匠もう食べられませんよ~」

男「………なら次は実験ね」ボソッ

鈴仙「ふぇ!? なんで実験なんですか~」

男(面白い)

男「そうね。幻想郷を5週してくる実験よ」

鈴仙「それもう拷問ですよぅ~」

男「………なら起きてください」

鈴仙「へ」

鈴仙「なんですか~ おきてますよわたしは~」

男「………」ゆさゆさ

鈴仙「う、むにゃむにゃ、なんですかぁ」パチッ

男「おはようございます」

鈴仙「………………」

男「鈴仙?」

鈴仙「キャ―――――――!!」

レイセン「キャッ!?」ビクッ

鈴仙「なんで貴方がここここここに!?」

男「起こしに来ました」ニッコリ

鈴仙「犯しに来ました!?」

レイセン「………きゅー」ぱたんっ

男「起こしにです」

鈴仙「乙女の部屋ですよ!? なんで勝手に入ってきてるんですかー!?」

男「それは失礼しました」

鈴仙「あーもうなんでいきなりあー」アワアワ

男「落ち着いてください」ガシッ

永琳「なんだか鈴仙の悲鳴が聞こえたようだけど」

鈴仙「あ、師匠!」

永琳(鈴仙叫ぶ、私来る。中には涙目の鈴仙と鈴仙の腕を掴んだ男と気絶したレイセン………)

永琳「………天呪」

男「ま、待ってください。起こしに来ただけですから!」

永琳「犯しに来た!? アポロ13っ!!」

ドンッ



てゐ「ん、地震かな」

男「………」プスプス

鈴仙「あ、あの男さん。怒ってますか?」

男「いいえ?」ニコー

鈴仙(………怖い)

永琳「ごめんなさい。早とちりしてしまって。弘法が筆を誤ってしまったわ」

鈴仙(さりげなく自画自賛してますね。師匠)

男「別に気にしてないからいいんですよ?」ニコニコ

鈴仙「でも男さんが」

男「なんでしょう」ニコニコニコニコニコニコニコニコ

鈴仙「ナンデモナイデス」

男「さて、朝ごはんをつくりましょうか」ニコニコニコニコニコニコニコニコニコ

鈴仙「は、はい」

鈴仙(なんで怒るとものすごい笑顔になるんでしょうか)

鈴仙と男の距離が少しだけ縮んだ    

気がした

輝夜「どばどばーっと」

鈴仙「あの師匠、なぜ姫様だけシリアルなのでしょうか」

輝夜「ジャンク好きだからよ」

永琳「出来るだけ穢れた物は食べないようって言ってるのだけれどね」

輝夜「私は生きたいのよ」

てゐ「で、味はどうなのさ」

輝夜「グーレイトォー」

てゐ「はい?」

輝夜「グーレイトォー!!」

レイセン「輝夜姫様ってこんな感じだったんですね」

永琳「昔は違ったのよ?」

輝夜「何よ永琳、その今の私は間違ってますみたいな」

永琳「………………」

輝夜「無視はやめて!!」

レイセン「あ、あの訓練はいつからになるのでしょうか」ガクブル

男「………そうですね。昼前からにしましょう」

レイセン「りょ、了解です」

男(さて、どこで暇を潰しましょうか)

1 てゐの所へ
2 鈴仙の所へ
3 輝夜の所へ
4 永琳の所へ
5 妹紅の所へ
6 みすちーの所へ

>>173



てゐ「はいはーい。全員集合」

妖怪兎1「なんでしょうてゐ様」

妖怪兎2「お呼びですかてゐ様ー」

男「てゐ様」ニコニコ

てゐ「………えっと」

妖怪兎1「どうされましたかてゐ様」

てゐ「あの、あんた達なんか違和感ないの?」

妖怪兎達「?」

てゐ「もういいよ。でなんで男がまぎれてるのさ」

男「すみません。暇だったので」

てゐ「………頭打った?」

男「まぁ、似たようなことは」

てゐ「えっと、手伝ってくれるって事でいいのかい?」

男「構いませんよ」

てゐ(………何をたくらんでるんだろうね)



妖怪兎1「お願いします、新人」

男「はい」ぺったんぺったん

妖怪兎2「力持ちです~」

てゐ(まぁ、普通に仕事をしてるみたいだし、いいか。ところで他の兎はこいつが月の兎でしかも戦闘兵だと知るとどういう反応を示すかね)

子妖怪兎「………」トントン

男「なんでしょうか」

子妖怪兎「えっと、このまえはありがとうございました」ぺこり

男「あぁ。別に構いませんよ」

子妖怪兎「では」てとてと

男「ふふふ」ニコニコ

てゐ(!? まさか、男はロリコン!?)

てゐ(いや、まさかだからあたしに良くちょっかいをかけてくるのか! 見た目は小さいから)

男「………」ぺったんぺったん

てゐ(でもこないだは地上の生き物に興味はないと言っていたし………。まさか嘘)

男「………」ぺったんぺったん

てゐ(あの顔で表情を隠しているだけで実は、とてもつもなく助平な表情をしている………。まさか姫様の監視は嘘で月の幼兎に手をだして追放………)

男「………」ニコニコ

てゐ(あの笑顔、いつもより笑っている、ように見えるし。これは間違いないね)

男(なんだかてゐがこっちをじっと見ていますがなぜでしょうか)

てゐ「休憩~」

妖怪兎1「わーい!!」

妖怪兎2「わーいです」

子妖怪兎「あの」

男「なんですか?」

てゐ(子妖怪兎が危ない!)

てゐ「あ、あの男?」

男「なんでしょう」

てゐ「ちょっと仕事を手伝って欲しいなーなんて」

男「構いませんよ」

子妖怪兎「子妖怪兎も手伝います」

てゐ「え!? い、いや、子妖怪兎にはまだ早いよ」

子妖怪兎「そ、そんなことないです」ウルウル

男「まぁ、てゐ。いいではないですか」

てゐ(これじゃああたしが悪者みたいじゃないか。というかやはり男はロリコン………)

てゐ「たけのこを探して欲しいんだけどさ」

男「分かりました」

子妖怪兎「がんばります」ピョンッ

てゐ(………あれ、あたしも危ないんじゃ)



子妖怪兎「見つけた!」

男「これ、ですね」ザクッザクッ

子妖怪兎「これだけあればてゐさまよろこぶかな」

男「ですね」

子妖怪兎「ていさま~」テトテト

男「戻りました」

てゐ「あ、あぁ。お疲れ様」

男「もうそろそろ戻らなくていいんですか?」

てゐ「そうだね………」

てゐ(結局どうするか思いつかなかったね)

てゐ(こうなったら直接釘を刺すしか)

男「………」テクテク

てゐ(でも能力が怖いんだよね………)

てゐ(いや、こんな調子じゃ大国主様に笑われる!)

てゐ(がんばろう)ぐっ

男「?」

てゐ「あの、男さん?」

男「どうしたんですか? 変ですよ?」

てゐ「男の趣味を別に否定はしないけども、あのそのだね。実際に手を出してはいけないよ?」

男(趣味? ………食べ歩きのことでしょうか)

男「しかし手を出さなければ楽しめませんし」

てゐ「!? この変態兎!!」ぺしんっ

男「!? なんですかいきなり」

てゐ「何考えてるか分からない面で不気味だったけどそんな変態だったなんて。永遠亭から出ていきな!!」ぺちんぺちんっ

男「一体何のことですか………」

てゐ「しらばっくれても駄目だよ! 男はロリコンなんだろう!?」

男「………はい?」

てゐ「はい、はい、あの、すみませんでした」ヒリヒリ

男「なぜそうなったのですか」

てゐ「すみません。暴走しました」

男「なぜか最近勘違いされることが多いですね」はぁ

てゐ「あの、それで何で今日はいきなり手伝ったんでしょうか」

男「………はて、なぜでしょう?」

てゐ「え?」

男「特に理由はなかったのですが。あえて言うなら暇だったとしか」

てゐ「………やっぱ、ろr」

男「………」キランッ

てゐ「いたいいたい! 地味に痛いから!!」

男「………はぁ」



てゐイベント1-2『私は違いますからね?』を手に入れた

男「レイセン」

レイセン「ひゃ、ひゃい!!」

男「訓練です」

レイセン「わわわ分かりました!!」

男「レイセンは依姫様のところにいたのに訓練が怖いのですか?」

レイセン「訓練より、いやなんでもないです」

男「そうですかそれでは始めます」

レイセン「あの、それで訓練は何をするのですか?」

男「射撃訓練とかはする場所がないですし、他の誰かに手伝ってもらいましょう」

レイセン「あ、よかったほかの人がいるんだ。男さんと二人っきりなんて絶対嫌(分かりました、やりましょう)」

男「なるほど、そんなに嫌ですか」

レイセン「はっ! しまった!!」

男「聞き流しておきますが次はないです」

レイセン「ひゃい!!」

永夜組の誰に手伝ってもらうか安価↓

男「ミスティアのところに行きますか」

レイセン「ミスティアって誰ですか?」

男「貴方が壊した屋台の主ですよ」

レイセン「あわわっ。どうしましょう!」

男「妹紅はいないと思いますから安心していいと思いますよ」

レイセン「でも、申し訳ないです」

男「本当にレイセンは月の兎らしくないですよね」

レイセン「そうですか? すみません」

男「構いません。他の無謀な兎に比べたらマシですよ」

レイセン「ありがとうございます」

みすち「ひぃ!!」

男「いい加減慣れてもらえないでしょうか」

みすち「す、すみません。それで今日はなんの用でしょうか。まだ屋台が直ってなくて再開はしてないのですが」

男「屋台を直すのを手伝いにきました」

みすち「え?」

レイセン「あの男さん。これと訓練に何の関係が」

男「貴方は知らなくていいのです」

レイセン「はい………」

みすち「あのでも私一人で」

男「やりますよ」

みすち「………はい」

レイセン「あの」

みすち「はい? なんでしょうか」

レイセン「昨日はすみませんでした。あれ使うと意識が薄れるんです」

みすち「あはは。気にしてないといえば嘘になりますが結構あることなんで」

レイセン「結構あることなんですか!?」

みすち「良く流れ弾が飛んできますし、ex化したルーミアに屋台が狙われたり、あはは………」

レイセン「なんというか。お疲れ様です」

男「そっち支えててくださいね」トンテンカントンテンカン

みすち「男さん慣れてますね」

男「建設技術は一通り習いましたからね。それにレイセンも学んだはずでは?」

レイセン「あ、あはは………」

男「今学んでください」

レイセン「はい(良かった、能力使われなくて)」

レイセン「完成しました」

みすち「わー。あっという間ですね」

男「これで食べれるようになりますね」

レイセン「あ、もしかして」

男「なんですか?」

レイセン「いや、なんでもないです」

レイセン(男さんってここで食べたいから直したのかなぁ)

みすち「あの良かったらこれ」

男「なんですかこれは」

みすち「うちのペア食べ放題券です。間違っても西行寺さんに渡さないでくださいね」

レイセン「わー。ありがとうございます」

男「ありがとうございます」ニコッ

アイテム『屋台ペア招待券』を手に入れた

レイセン「えっと今日はこれで終了ですか?」

男「まだやってもいいのですか?」

レイセン「すみません。ごめんなさい」

男「では、また明日しますよ」

レイセン「はい。ありがとうございました」



男「さて、夕食までは時間がありますしどうしましょう」

1てゐの所へ
2永琳の所へ
3鈴仙の所へ
4みすちの所へ
5妹紅の所へ
6輝夜の所へ

>>195

3

男「鈴仙」

鈴仙「はい?」

男「何を運んでるんですか?」

鈴仙「師匠から頼まれた実験機材ですけど」

男「そうですか」ぐいっ

鈴仙「へ?」

男「どこへ運べばいいんですか?」

鈴仙「あ、はい。倉庫です」

男「分かりました」

男「ふぅ。これでいいですよね」

鈴仙「はい。ありがとうございます。でもなぜ」

男「あぁ、ただたんにこっちの方が効率がいいと思ったからですよ」

鈴仙「えっと、こう見えても力はあるほうなんですが」

男「それは私に勝ってから言って下さいね」

鈴仙「無理です」

男「では、戻りますか」

鈴仙「はい」

てゐ(今です!!)

ギーバタンッ

ガチャッ

鈴仙「………へ?」

男「なんだか凄いありきたりな事件に巻き込まれましたね………」

鈴仙「ありきたりって、結構大変なことだと思うのですけど」

男「今はレイセンがいますからね。念話を使えばいいのです」

鈴仙「あっ。そうですね。むむむー」

レイセン「くぅ、くぅ。むにゃむにゃ」

鈴仙「………反応なしです」

男「………………」ガクッ

鈴仙(あ、珍しく男さんがうだれてる)

男「どうしましょう」

鈴仙「泥棒対策にものすごく頑丈に作ってあるから壊すことも出来ませんし。そもそも壊したら怒られますし」

男「………とりあえずレイセンが起きるまで待ちましょう」

鈴仙「はい」

鈴仙「あの、男さん」

男「なんでしょう」

鈴仙「なんで男さんがこっちに来たんですか? 監視ならレイセンに任せればいいと思いますし、男さん教育係じゃないですか」

男「あぁ、それですか。理由は私も知らないのです。豊姫様に命じられたのです」

鈴仙「そうなんですか」

男「はい」

鈴仙「………」

男「………」

鈴仙(話が、続きませんっ! いや、話は別にしなくてもいいですけども、私男さん怖いですしでも、黙ってるともっと怖くて)

男「鈴仙」

鈴仙「え、あ、はい、なんでしょう」

男「鈴仙は好きな食べ物ありますか?」

鈴仙「好きな食べ物、ですか? えっとお蕎麦が好きです」

男「そうですか。では今度食べに行きますか」

鈴仙「え?」

鈴仙「えっと、いいんですか?」

男「えぇ。なんだか地上に降りてきてから食事が趣味になりまして。なぜか不思議とおなかが空くのです」

鈴仙「そうなんですか」

男「でもどんなものがあるのか知らないので色々な人と食べに行ったり食べ歩きをしているのです」

鈴仙「あぁ、だからたまにいなくなるんですね」

男「それにしても蕎麦ですか。蕎麦が美味しいところってありますか?」

鈴仙「美味しいお蕎麦なら、知り合いが作りますよ」

男「知り合い?」

鈴仙「はい、男さんが来る前に入院してた患者さんがいるのですけど、その人が料理が上手で、多分その人なら作れます」

男「では期待しましょう」


亡霊男「へっくち」

橙「風邪ですか?」

亡霊男「かなぁ。でも亡霊って風邪ひくのかなぁ」

橙「えっと、お体に気をつけてください!」

亡霊男「ありがとう橙。じゃあ今度永遠亭に行ってこようかな」

鈴仙「もうそろそろ」ミミミンミミミン

レイセン「あうっ」ズキッ

鈴仙「あ、レイセン。やっと繋がった」

レイセン「こんな強い念波送られると頭がずきんってしますよ…」

鈴仙「ちょっと今緊急事態なのよ。助けて」

レイセン「え!? 緊急事態って何が起きたんですか!?」

鈴仙「倉庫に閉じ込められた………」

レイセン「はい?」

ガチャリッ

レイセン「開けましたよ」

鈴仙「ありがと、レイセン」

男「助かりましたレイセン」

レイセン「え、あ。とんでもないです」

男(この二人ちょっと似てますね)

鈴仙「さーて、ちょっと行ってきます」

男「私も行きます。レイセンも着いてきなさい。参考になりますよ」

レイセン「? はい」

てゐ「てーててってゐ~」

鈴仙「てゐっ!!」

てゐ「な、何ウサか」

鈴仙「よくも倉庫を閉めたね!」

てゐ「何のことか分からないウサよ」

鈴仙「語尾がおかしくなってる時点でばればれなんだよ」

てゐ「………………」

ダッ

鈴仙「あ! こらてゐ!!」

レイセン「えっと、これが参考になるんですか?」

男「この後ですよ」

てゐ「はぁ、はぁ……… 鈴仙はどこまでしつこく着いてくるのかねぇ」タッタッタ

鈴仙「てゐ~」テクテク

てゐ「もう追いついたの!?」タッタッタ

レイセン「てゐがずっと同じところをぐるぐる回ってますが、あれって、噂の」

男「えぇ、狂気の瞳ですね」

レイセン「凄いですね」

男「貴方も将来何か出来ると思いますよ」

レイセン「だといいのですが」

鈴仙「つ~か~ま~え~た~」ガシッ

てゐ「ひぃ!!」

鈴仙「お仕置きだよ」ニッコリ

てゐ「な、なにをするだ~!!」ズルズル

レイセン(あ、今の男さんに似てる)

てゐ「あ、あう………」

鈴仙「ふぅ」すっきり

永琳「何があったの?」

鈴仙「ちょっとてゐが悪さしてたので」

永琳「そ、そう」

輝夜(あ、永琳がちょっと引いてる)もぐもぐ

レイセン(先輩。結構怖いんですね)ぱくぱく

男(この漬物美味しいですね)ポリポリ



思い出レイセン1-1『雨も降らず地も固まらず』を手に入れた

男(どこかの屋台で軽く食べますか)

男(あそこにちょうどいい屋台が)

男「失礼します」

親父「らっしゃい」

男「おでん、ひとつづつ」

親父「まいどっ」

男(なんだかあまり量がないようですが、来るのが遅いという時間でもないですし。ん?)

幽々子「美味しいわ~」パクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパク

男「!?」

幽々子「お代わりをいただけるかしら。そうねぇ、残りの全部を貰うわぁ」

男「!?」

親父「毎度っ」

幽々子「わ~い」ゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクペロリ

男「!?」

親父「すまんな、見ての通り、店じまいだ」

男「は、はい」

幽々子「あら。ごめんなさいねぇ」

男「い、いえ」

男(この人は穢れがない? まさか月から来た人でしょうか)

幽々子「うーん。そうねぇ。お詫びに一緒に食べに行かないかしらぁ」

男「分かりました」

幽々子「ふふふ。美味しいお店を知ってるのよぉ」

男「それはうれしい限りですね」

幽々子「食は楽しみだものねぇ」

男「ですね」

幽々子「こんばんわ~」

男「こんばんわ」

一輪「………え? なんで貴方がここにいるのかしら」

幽々子「ご飯食べに来たのよ~」

一輪「うちは店ではなく寺であり、食ではなく修行をする場所です。お引取りください」

白蓮「まぁまぁ、いいではありませんか。ちょうど夕食の時間ですからね」

一輪「でも姐さん」

白蓮「食とはいえ私達を頼ってきた者がいるのです。手を差し伸べなければなりませんよ」

幽々子「わ~い」

一輪「………足りるかしら」

白蓮「ところでそちらの方は始めましてですね」

男「はい」

白蓮「うちは妖怪に手を差し伸べるお寺です。困ったことがあったらいつでも頼ってくださいね」

男「ありがとうございます」ニコッ

白蓮「笑顔が素敵な良い人ですね。一輪」

一輪「姐さん。私には素敵な笑顔に見えないのですが」

幽々子「ごっはんがごっはんがすすむくん~」ふら~

一輪「あぁ。そっちは仏像の間よ」

幽々子「そうなの。成仏するのが怖いから行かないでおくわぁ」

一輪「貴方がそう簡単に成仏するとは思えないけどね」

男(成仏?)

白蓮「それではいただきます」

幽々子「いただきます~」

男「いただきます」

星「あ、あの聖」

白蓮「あぁ。西行寺さんと男さんがいらっしゃいましたよ」

星「………え、えっと」

ナズ「ご主人、言いたいことは分かるけど言わないほうがいいと思うよ」

村紗「たしかにカレーは沢山作ったけど、足りるかなぁ」

一輪「足りなかったら断食だと思えばいいわ」

星「え 本当ですか?」ウルッ

ナズ「あぁもうご主人は可愛いなぁ」

男「このカレー、美味しいですね」

村紗「当たり前だね。この私、キャプテンムラサが作ってるんだからね!! 料理は得意だよ!」フフンッ

男「なんだか男の料理って味がします」

村紗「………………」ズーン

一輪「む、村紗! 褒めてもらってるんだから元気だして!!」

村紗「………………半ズボンじゃなくてキュロット………」

星「せめてスカートにすればいいと思うのですが」

ナズ「スカートで船に乗ると風でめくれるだろう?」

星「なるほど」

幽々子「おかわり~」

白蓮「分かりました」フフフ

男「ご馳走様でした。美味しかったです」ニコッ

ナズ(………何か企んでるのかな?)

村紗(………こわっ!)

一輪(いざとなったら雲山で)

星「おかわりください」

ナズ(ご主人。鈍いんだか、気が図太いのか)

男「そういえば先ほど言っていた成仏とは一体」

幽々子「あら~。そういえば言ってなかったわね~。私亡霊なのよ~」

男「あぁ。だから穢れが少ないのですね」

幽々子「驚きの白さよ~」

幽々子「そういえばここ寺だけどカレーにお肉入ってたわよねぇ」

白蓮「それは星の托鉢に入れてあったのです」

幽々子「食べていいのかしらぁ」

白蓮「托鉢に入ったものはありがたくいただかないといけないですからね。捨てるのは生命の侮辱になりますし」

星「お肉が食べられて私は幸せです」

ナズ「まぁ、私も肉が嫌いってわけじゃないけどね」

一輪「私は野菜のほうが」

村紗「ところで聞きたいんだけど、そっちの男の頭にあるそれって」

男「あぁ、耳ですよ」ピョコンッ

村紗「妖怪兎?」

男「月の兎です」

村紗 一輪 ナズ「!?」

白蓮 幽々子「あらあら」

星「ご飯だけ余ってしまいました………」

村紗「ちょっと待って。こないだ月に行った吸血鬼がコテンパンになったって噂を聞いたんだけど」

ナズ「ご主人。食べてる場合じゃないよ」

星「へ!?」

一輪「姐さん下がっていてください」

白蓮「皆さん」

男「おやおや」

一輪「雲山!!」ウンザーン

ナズ「ねずみっ!!」チューチュー!!

村紗「姐さん、ここは任せて」

白蓮「食事中に騒ぐとは何事ですかっ!!!」ドンッ

村紗「うっ」キーン

一輪「耳がっ」キーン

ナズ「あう」パタリ

白蓮「いきなりなぜ戦おうとするのです!!!!。まずは相手の話を聞いてからでしょう!!!!。それに今は食事中です!!!!!」

一輪「姐さんやめて!!! ナズーリンが死んじゃう!!!」

ナズ「はは、ご主人。夢の国が見えるよ」クラクラ

星「ナズーリンッ!! しっかりしてください!!」

幽々子「死んだら運んでいくわよ~?」

村紗「そんな縁起でもないことを!!」

白蓮「こほん。一輪、村紗、ナズーリン。正座をしなさい」

一村ナ「はい………」

白蓮「貴方達は手を出すのが早すぎます。話し合えば分かることだって沢山あるのです。そもそも」クドクド

男「………はっ」

幽々子「あら~ 目が覚めたのね~」

男「なにやらいきなり意識が飛びました」

幽々子「耳が大きいと大変ね~」

幽々子「そういえば月の兎って言ってたけど、永遠亭にいるのかしら?」

男「えぇ。貴方は?」

幽々子「冥界にいるわよ~」

男(冥界………。月並みに穢れが少ない場所ですか。そういえば幽霊は初めてみますね。あっちではそうそう死人が出ませんし)

幽々子「ところで貴方は結構穢れが溜まってきてるみたいね。それで月に戻れるのかしら」

男「………そういえば」

男(気にしていなかったですが、私にも穢れが溜まってきているんでしたね。どうにかこの穢れを落とさなければ)

幽々子「うらやましいわねぇ」

男「なぜです?」

幽々子「穢れは生きてる証拠。穢れないものは死んでるのよ~」

男「穢れがなくても月の民や月の兎は生きていますよ」

幽々子「ふふふ。貴方もいつか分かるわよ~」

白蓮「命蓮寺お約束第3条!」

一村ナ「食事中に必要以上に騒がない事」

星「ちなみに第一条は聖をおばあさん扱いしないことでしたね」

白蓮「ごちそうさまでした」

男「ごちそうさまでした。とても美味しかったです」

幽々子「おいしかったわ~」

一村ナ「ごちそうさまでした………」ボロッ

星「ごちそうさまでした。今日も聖は元気でしたね」

白蓮「貴方達がいる限り休む暇はないですね」

一村ナ「すみませんでした………」

こころ「………………」恐怖の面

聖「あら、いたのですね。こころ」

こころ「も、もうこんな時間。かえる」タッタッタ

聖「残念ですね」

一村ナ(姉さん(聖)の肉体的説教を見てしまったのか。かわいそうに)

男「それでは私はもうそろそろ帰りますね」

白蓮「そうですか。またいつでもいらっしゃってくださいね。歓迎しますよ」

一村ナ「カンゲイシマスヨ」

星「仏門に下るのも歓迎ですよ」

男「考えておきますね」

幽々子「わたしは遠慮しておくわ~」

男「それではありがとうございました」

幽々子「ありがとうね~」

白蓮「笑顔が絶えない素敵な方でしたね」

一村ナ「え!?」

星(………兎肉食べたいなぁ)

男「戻りました」

レイセン「おかえりなさい。ご飯が今ちょうど出来てますよ」

男「そうですか」



てゐ「どこに行ってたんだい?」

男「夕食の前に命蓮寺で夕食を頂いてました」

てゐ「………………はい?」

レイセン「男さんはそんなにおなかが空いていたのですか?」

男「趣味ですよ」

てゐ(食べすぎじゃないかなぁ)

男「さてもうそろそろ寝ますかね」

レイセン「え? まだ早くないですか?」

てゐ「まだ大体8時だけど」

男「やることないですから」

てゐ「まぁ、寝るなとはいわないけどさ。おやすみ」

レイセン「おやすみなさい」

男「おやすみなさい」

依姫「お姉さま」

豊姫「何かしら? あなたもお団子が欲しいの?」もぐもぐ

依姫「いえ。そうではなく、今更だけどなぜ男を地上に向かわせたのですか?」

豊姫「あぁ、それね」

豊姫「私はね。素敵なものが好きなの。宝石なんてそんなものじゃなく、たとえば少女がお姫様になるようなそんな話」

依姫「それが男とどういう関係が」

豊姫「死んだものが生き返るのはそれはとても素敵なことじゃないかしら。古今東西誰もがしようとして出来なかったこと」

依姫「どういう事ですか?」

豊姫「生きてるものに共通してあるのは死よ、生きるから死ぬ、死ぬから生きる。その理に外れた私たちはもはや生きていない」

依姫「…………………」

豊姫「かと言って私は生きる勇気がない。だから代わりに男に行って貰ったのよ。生き返ってもらうためにね」

依姫「とりあえずその言葉は聞かなかったことにしておきますね。まぁ、兎の訓練なら今のところ私一人で足りてますが、足りなくなれば姉さまにも手伝ってもらいますからね」

豊姫「はーい」

依姫「それと。お団子一つください」

豊姫「どうぞ」

男「………」パチッ

男(時刻は、まだ早い)

男(かといってもう一眠りはできませんね。どうしましょうか)

ギーッ ギーッ

男(床がなる音? 誰かいるのでしょうか)

ガラッ

男「………誰もいない?」

男(音はしたと思ったのですが)

男(一応)キィンッ

???「あいたっ!」

???「痛いっ!!」

???「声だしたら駄目!!」

???「あ、姿が!!」

男(………妖精?)

サニー「ルナがちゃんと音消さなかったからばれちゃったじゃん!!」

ルナ「スターが悪い!!」

スター「だってまだ朝早いから起きてる人がいるなんて思わないじゃない!!」

男「まだ他の人が寝てるので静かにしてくださいね」キィンッ

サルス「はい」ズキズキ

男「それで何のようですか?」

サニー「それは、えっと」

ルナ(いたずらなんていったら酷い目にあうわよ)ヒソヒソ

スター(分かってるわ)ヒソヒソ

男「いたずらですか」

ルナ「聞こえちゃってた!!」

スター「もう駄目だ! おしまいよ!!」

サニー「えっと、ごめんなさい」

ルナ「なにやってるのサニー逃げるわよ!!」

男「逃がしません」ガシッ

てゐ「………なにがあったうさ」

スター「しくしく」ブラーン

ルナ「頭痛い………」ブラーン

サニー「大丈夫? スター。ルナ」もぐもぐ

鈴仙「おはよーごz。何事ですか!?」

レイセン「先輩どうしたんd。ひぃ!!」

男「おはようございます」

サニー「おはよー!」

ルナ「なんでサニーだけ」

スター「しかもなんか食べてるし」

男「謝らず逃げようとしたからですよ」

スター「酷いわ。妖精虐待よ!!」

男「妖精には人権はないんですよ?」

ルナ「ごもっとも………」

鈴仙「あの。もう降ろしてあげたら」

男「しかしこの妖精は忍び込んでいたずらをしようとしたのですよ」

てゐ「ま、自業自得さね。あとの処罰は永琳に聞くといいよ」

男「では永琳が来るまでこのままにしておきましょう」

ルナスタ「しくしく」

永琳「何事?」

男「この妖精が忍び込んでいたずらをしようとしていたので捕獲しました」

永琳「えっと、ご苦労様」

男「それでどうしましょうか」

永琳「どうしましょうって、別に被害が出たわけでもないし、構わないわよ」

鈴仙「………実験台には?」

永琳「良くそんな恐ろしいこと思いつくわね鈴仙」

てゐ「ドン引きうさ」

男「そんな残酷なことが言えるなんて、驚きましたね」

鈴仙「なんで!?」

スター「一回休みになるかと思った」

ルナ「体が痛い………」

サニー「お疲れ様」

スター「この裏切り者!!」

永琳「そこの三人。もう帰っていいわよ」

スター「じゃ、じゃあ私たちはこれで」

ルナ「すみませんでした」

サニー「また遊びに来るねー」

鈴仙「男さん、サニーミルクに懐かれたみたいですね」

男「持っていた羊羹を上げただけなんですけどね」

てゐ「餌付け………。おまわりさんこっちです」

男「何かいいましたか?」

てゐ「なんでもないよ」

男「さて、朝ごはんも食べ終えたことですし、レイセンの訓練までどうしましょうか」

1 輝夜のところへ
2 永琳のところへ
3 鈴仙のところへ
4 てゐのところへ
5 妹紅のところへ
6 ミスティアのところへ

>>245

2

男「失礼します」

永琳「どうしたのかしら?」

男「手伝いに来ました」

永琳「手伝いね、でも今のところ特にいそがしくn」

鈴仙「お師匠様!! 急患です!! 集団食中毒です!!」

永琳「忙しくなったから手伝ってくれないかしら」

男「はい」

幼女「ぽんぽんがいたいよぅ~」

少女「うぅ。お腹が痛いです。永琳先生助けて」

村人男「ぐっ。はぁ。腹が」

永琳「ざっと10人ってとこね。それで原因は分かっているのかしら」

村人「それが良く分からないのです。食事処で食べてた客が全員」

永琳「食材が悪かったのかしらね」

村人「あ、それとなんだかフラフラしたヤマメが人里に来てました」

永琳「鈴仙、討伐準備」

鈴仙「了解です」

永琳「男、とりあえず痛み止めを」

幼女「お兄ちゃん、ありがとう」

村人男「ありがとうな兄ちゃん」

少女「ありがとうございます」

男「あとは永琳先生の作るお薬をお待ちください」

永琳「あ、あぁ。痛みを操る、だものね」

男「永琳先生、お薬を」

永琳「分かったわ」

~少女調合中~

永琳「出来たわ、正露丸 永琳エディションが。これを服用するとどんな食中毒でも治してしまう、一家に一つ置いておきたい薬よ」

男「さすが永琳先生です」

永琳「さ、男。飲ましてきてあげて」

男「はい」

少女「ありがとうございました」ぺこりっ

幼女「ありがとーござーました」ぺこっ

村人男「ありがとうございました、永琳先生」

永琳「今回の原因はヤマメみたいだけど。食中毒には気をつけてね。痛んだ食料はもったいないからって食べないこと」

村人男「わかりました」

永琳「さて、あとはヤマメだけど」

ヤマメ「あはは。まさかこの私が風邪をひくとは、へくちっ」

ヤマメ「能力も上手く使えなくなるし、まぁでも人里でお薬もらって来たから」

鈴仙「あ! 見つけた!!」

ヤマメ「へ!? 何!? 何!?」

鈴仙「人里でウィルスを撒き散らす行為、そんな事をした貴方に私が」

鈴仙「月に代わっておしおきです!!」カチャッ

キスメ「え!? ちょっとなんでそんな物騒な重火器構えてるのかな!? ウィルスって何!? どういうこと!?」

鈴仙「しらばっくれても駄目ですよ。ネタはもうすでに上がってるのですから。ステンバーイ………ファイアッ!!」バババババババ

キスメ「ちょ! まっ!! いたっ!! かすってるかすってるよ!! せめて話を聞いて!!」

キスメ「うぅ。話ぐらい聞いてくれても」ボロボロ

鈴仙「それで、話ってなんですか?」

キスメ「あ、やっと聞いてくれるようになった。私としたことが風邪を引いたんだよ」

鈴仙「だから波長がおかしかったんですね」

キスメ「違和感あったなら手加減してよ!!」

鈴仙「それなら、えっとたしかここらへんに」ゴソゴソ

鈴仙「師匠特製、飲む座薬!!」

キスメ「え? 座薬って普通下からいれるものじゃ」

鈴仙「天才ゆえの発想らしいです。さ、どうぞ」

キスメ「えっと、上から? 下から?」

鈴仙「お好きなように」

キスメ「えっとじゃあ」ゴクンッ

鈴仙「どうですか?」

キスメ「なんでバナナ味?」

鈴仙「師匠が天才だからではないでしょうか」

永琳「ところで男は痛みを全て消せるのよね」

男「はい、感覚でも幻覚でも痛みなら全て」

永琳「これは体に負担をかけない麻酔の代わりになるわね」

永琳「じゃあ、また今度頼むわね」

男「はい」

永琳(男。利用価値ありね)

永琳イベント1-1『男 利用価値あり』を手に入れた

男「さて。今日は誰に訓練を手伝ってもらいましょうか」

レイセン(出来るだけ楽な奴がいいなぁ)

>>255

永夜メンバーから

あえてミスティアで!

男「という事で今日はミスティアに稽古をつけてもらいましょう」

みすち「なにがということでなんですか!?」

レイセン「というかミスティアさん永遠亭メンバーじゃないですよね」

みすち「そのはずなんですけど」

男「私は永遠亭のメンバーでとは言ってませんよ?」

レイセン「ひ、酷い」

みすち「でも私に人を指導することなんて」

男「………ミスティアの能力は何でしたか?」

みすち「歌で惑わす能力と鳥目にする能力と、羽虫と鳥を操る能力ですが」

男「ではレイセンを鳥目にして歌で惑わせて、羽虫と鳥と私からの攻撃をひたすら避ける訓練をしましょう」

レイセン「予想以上にハードだ!? ってなんで男さんまで加わるんですか!?」

男「教官ですから」

ルーミア「呼ばれたのかー」

男「呼びました」

男「では、ミスティアさん。お願いします」

みすち「えっと、鳥目になれ~♪」

レイセン「あうっ」

みすち「みんな~おねが~い♪」

バサバサバサッ

レイセン「うわっ! 蛾が!? 気持ち悪っ!!」

みすち「い~わ~の上でぇ~は~いをまけ~♪ あいさけべ~♪」

男「では、始めましょうか」

レイセン「真っ暗です真っ暗です!!」

チュンッ チュンッ チュンッ

レイセン「いたっ、かする! かする!!」

バサバサバサッ

レイセン「気持ち悪いぃいいいぃいいい!!」

男「ていっ」バキュンッ

レイセン「掛け声に反してやることが酷いっ!!」

レイセン「というか周りが見えないんですけど!! それに良く考えることができないんですけど!? どうすればいいんですか!?」

男「考えるんじゃなく感じるのです」

レイセン「そんな無責任なぁあああぁあああ!!」

レイセン「ひぐっ ひぐっ」

みすち「あのごめんなさい。途中から楽しくなっちゃって」

レイセン「服ボロボロですぅ」

男「それぐらいは買ってあげますよ」

レイセン「え? 本当ですか?」

男「では続きはまた明日ですね」

レイセン「………………アシタッテイツダロウ」



レイセンは超感覚レベル1を閃いた

男「?」

輝夜「のたーん。のたーん」

男「何をやってるのですか姫様」

輝夜「のんびりしてるの。男もどう?」

男「では失礼して」のたーん

輝夜「のたーん」

男「のたーん」

輝夜「ふぅ、のんびり分を補給したわ」

男「のんびり分とは?」

輝夜「なんだか地上に来てからのんびりするのが癖になっちゃって」

輝夜「そういえば永琳も地上来てから趣味が出来たみたい」

男「これが穢れですか?」

輝夜「そんな事はないと思うわよ。男は何か地上に来てから趣味は出来たのかしら」

男「趣味、ですか?」

輝夜「なんでもいいわよ」

男「では、おそらく食べること、でしょうか」

輝夜「いいじゃないの。月と違ってここにはくだらないものが沢山ある。人生の娯楽なんてみんなそんなものよ。死なない私が人生語るのもおかしいけれど」

男「娯楽ですか。それもいいですね」

輝夜「あら、あなたならくだらないと笑うと思ったけど」

男「………なぜでしょうか。自分でもそう思うと思ったのですが」

輝夜「きっとそれは良い変化よ。心のね」

輝夜「じゃあ私はお昼ご飯食べてくるわ。もう遅いけど」

男「では」

男「………私は代わっているのでしょうか」



男「さてこれからどうしましょうか」

1 妹紅のところへ
2 輝夜のところへ
3 てゐのところへ
4 鈴仙のところへ
5 ミスティアのところへ
6 永琳のところへ

>>265



リンクのはりかた知らないからなまえだけだけど
男「幻想郷で、就職活動」
男「ここが、妖怪の山か」
男「今日から紅魔館で働くことになった男です」
があったはず。

みすち「ららら~♪ ランドセルは~ ふふふ~ フランの羽~♪」

男「こんにちわ。ご飯食べに行きましょう」

みすち「え!? 私今からチルノたちと遊ぼうかと」

男「じゃあ、チルノたちも連れて行きましょう」

みすち「そんな強引な」

男「決定ですね」

リグル「」ガクブル

だい「」ガクブル

ルー「おなかすいたのかー」

チル「何!? じゃあ遊ぼうと思ったあたいのこの気持ちはどこにしまえばいいんだ!?」

ルー「そっと川に流しておいてやるなのかー」

男「では皆さん」

リグル「ぼ、僕は食べても美味しくないですよ!!」

大「わ、わたしも」

ルー「………ちょっと味見してみたいのかー」

リグル「真の敵は身内に!?」

大「た、食べるならミスティアさんの方が美味しいですよ?」

みすち「大ちゃん!! 謀ったな!? 大ちゃん!!」

チルノ「なにぃ!? みすちーは美味しいのか!?」

みすち「食べられたこと自体ないよ!!」

男「では行きましょうか」

みすち「で、結局どこ行くんですか?」

リグル「あ! 僕用事が出来た!!」

大「私も!!」

みすちー「にがさな~い♪ きゃは☆」ガシッ

リグ大「誰だおまえ!?」

ルー「おなか一杯たべれるのかー?」

男「えぇ。構いませんよ」

ルー「よっ、太っ腹なのかー」

大「おなか一杯になりたいなら紅魔館いこうよ!! 帰ろうよ!!」

男「紅魔館?」

大「しまった!!」

リグル「何やってるんだよ大ちゃん!!」

チルノ「おぉ! 紅魔館なら美鈴とも遊べるな!! さすが大ちゃん!!」

大「やめて!! 褒めないで!!」

チルノ「ウェルカムトゥーディスクレイジタイム♪」

ルー「このふざけた時代へようこそ♪」

大「なんで二人ともそんな元気なの?」

リグル「なんでだろうね」

みすち「きっと今までがんばってきたからだよ、ね?」

チルノ「はっはっはっはっは」

ルー「⑨マークの引越しセンターなのかー」

男「まだ紅魔館にはつかないのですか?」

ルー「あと数キロなのかー」

男「では走りますか」

チルノ「よしきた!」

ルー「私は飛ぶのかー」

大「元気だなぁ」

男「私が一番のようですね」

美鈴「zzzzzz………ん」

男「ふぅ………」ダダダダダッ

美鈴「!?」

男「あぁ、あそこですk」

美鈴「星気『星脈地転弾』ッ」

男「危ないですね」ヒョイッ

チルノ「いったいなにが、うぼぁ!!」

大「チルノちゃんが!!」

男「一体チルノに何の恨みがあるのですか!!」

美鈴「わ、私が狙ったのはあなたですよ!!」

チルノ「服を着てなければ即死だった」

ルー「布の服に大した防御力はないなのかー」

美鈴「貴方は一体何者なのですか!?」

男「男です」

美鈴「紅魔館に何の用ですか」

男「大妖精からここが食事処と聞きまして」

美鈴「へ!?」

男「違うのですか?」

美鈴「大妖精~」

大「な、なんでしょう」

美鈴「一体あれはなんなの?」ボソボソッ

大「月の兎で、怖いってことしか分かりません」ボソッ

男「怖くないですよ?」

大「ひぃ!!」

男「もしや、ここは食事処ではないのですか」

美鈴「え、えぇ」

レミ「いや、食事処よ!!」バァーン

美鈴「お嬢様!?」

レミ「話は門の柱の影で聞かせてもらったわ!!」

男「そうですか」

レミ「む。なんだかどこかで見たような顔ね」

男「あぁ。月の侵入者ですか」

レミ「月の兎?」

男「はい」

レミ「……………」

レミ「う、うー」ガクガクガクガク

美鈴「お嬢様が思い出してしまったっ」

レミ「うーうー☆」

美鈴「お嬢様ー!!」

レミ「見苦しいところ見せてしまったわね」ファサッ

美鈴(お嬢様、まだひざが震えてる………)

レミ「それで、食事をしたいとのことだったわね」

男「えぇ」

レミ「ふふふ。期待してるといいわ。この紅魔館の鉄人シェフ、十六夜咲夜の腕をね!!」

レミ「咲夜っ!!」パチンッ

咲夜「何でしょうか。お嬢様」

レミ「この月の兎に最高級のもてなしをしてあげなさい。月の奴らに負けないほど、いや圧勝するほどの究極の料理を!!」

咲夜「分かりました、お嬢様」

レミ「あと美鈴、おまえ中華料理できるだろ? 作れ」

美鈴「えぇ!? 出来ますけど門番はどうするんですか!?」

レミ「パチェの門番ロボに任せる。以上」

チルノ「わくわく」

ルー「どきどき」

みすち「どっきん」

大「………だらだら」

リグ「………ずきずき」

男「楽しみですね」

大リグ(なんで私(僕)が男の隣なんだろう)

吸血鬼「お待たせしました」

狼男「お待たせいたしました」

チル「わーい」

ルー「ご飯、食べられずにはいられないのかー」

男「これは美味しそうですね」

レミ「ふふっ。どうかしら、うちの咲夜の実力は」

男「いただきます」もぐもぐ

男「美味しいですよ」

レミ「月の料理とどちらが」

男「月です」

レミ「……………め、めげない。しょげない」

美鈴「泣いちゃ駄目ですよ、お嬢様」

男「美味しかったのですが」

レミ「……………なにかしら」

男「ミスティアのヤツメウナギのほうが好きですね」

みすち「え!? 咲夜さんの料理のほうが美味しいですよ!?」

レミ「咲夜。あの夜雀を消せ」ボソッ

美鈴(しゅ、修羅の目をしているっ)

ルー「おかわりなのかー」

チルノ「なに!? (モグモグモグ)おかわり!!」

リグ「食事は勝負じゃないよ」

ルー「食事は、救われてないとだめなのかー」

男「ごちそうさまでした」

ルー「ごちそうさまなのかー」

チル「よし、美鈴。遊ぼう」

美鈴「え!?」

レミ「いいわね。娘とも遊んであげて」

美鈴「まじですか!?」

レミ「なに、いやなの?」

美鈴「ウィル様力強いんですよ」

レミ「そりゃあ吸血鬼だからね」

美鈴「だから」

レミ「何言ってんのよ。あんたの取り得、防御力と体力だけじゃない」

美鈴「ひどいっ!!」

美鈴「」プスプス

ウィル「美鈴、ごめんなさい」

美鈴「は、ははは。大丈夫ですよ」

男「仕方ないですね」ピキーン

美鈴「な、痛みが消えました!」

男「私の能力です」

美鈴「これで、お嬢様もっと遊べますよ」

ウィル「ほ、本当か?」

美鈴「えぇ。この紅 美鈴。お嬢様のお相手をさせていただきます」

ウィル「やった」

男(ダメージが消えたわけじゃないんですけどねぇ)

レミリアに娘なんていたっけ

ウィル「あははっ」ドカーン

美鈴「ウィルお嬢様ー」ズドーン

チル「この最強をもってしても入れない」

大「一回休みになっちゃうよ」

ルー「流石にあの世界には入れないのかー」

リグ「………えいっ」シュルッ

大「あ、リボンが」

exルー「じゃあ私もあの中に入ってこようかしらね」

みすち「何やってるのさリグル!?」

リグル「つい」

みすち「ついじゃないよ!?」

>>289 オリジナルキャラです

チル「大丈夫か?」

美鈴「な、なんで体が動かなく」

男「痛みを消しただけですから」

美鈴「そ、そうですか」ガクッ

ウィル「美鈴ー!!」

exルー「なんで伝えなかったのかしら?」

男「聞かれませんでしたから」

大「ひどっ」

リグ「あ、そういえば」シュルルッ

ルー「………私はなにをしていたのかー」

リグ「あの三人と渡り合うとかexルーミアすごいなぁ」

男「では帰りますか」

ウィル「美鈴は大丈夫なのか!?」

男「あぁ。平気だと思いますよ、多分」

男「では帰りましょうか」

リグ「じゃあ僕はここで」

大「私たちも湖だからここまでだね」

みすち「あれ、リグルって竹林………」

リグル「仕事なんだよ」

みすち「あぁ。そうなんだ」

男「リグルの仕事って何をやってるんですか?」

リグル「蟲の知らせサービスだよ。蟲を使って時間をお知らせするんだ」

男「気持ち悪いですね」

リグル「ひどいよっ。うわぁあああぁああん!!」ダダダッ

大「………うん。私もそう思う」

みすち「あの」

男「なんですか?」

みすち「私の料理のほうが咲夜さんのほうが美味しいって、本当ですか?」

男「えぇ。そうですよ」

みすち「なんでですか? 咲夜さんの料理のほうが美味しかったと思うんですが」

男「あのメイドの料理は美味しいのですが、美味しくて当たり前の料理の味がしました。そういう料理はいくらでも月で食べれますしね。ミスティアさんの料理はなんというかほっとするといいますか手作りの味がするんですよ。月であぁいう料理はないので」

みすち「つまり、私の料理のほうが好きなんですか?」

男「えぇ、ミスティアのほうが好きですよ」

みすち「そそうなんですか///」

男「ミスティア?」

みすち「こっち見ないでくださいっ///」

男「むっ。目が見えなく」

みすち「すみません。ちょっとそのままでいてください」

みすち「すみませんでした」

男「構いませんよ。目が見えなくても歩けますので」

みすち「男さん。一体どうなってるんですか?」

男「耳がいいですから」

みすち「なるほど?」

男「今日はありがとうございました」

みすち「い、いえ。私こそありがとうございました」

男「そういえばミスティアはそっちでしたね」

みすち「え、あ、はい。じゃあそれでは」

男「それでは」



妹紅「あれ? ミスティアの店がない………」ぐ~

ミスティアイベント1-2『突撃隣の晩御飯とでも名乗りましょうか』を手に入れた

男「戻りました」

てゐ「おかえり。ん、なんだか良い匂いがするね」

男「食べてきました」

てゐ「そうかい。じゃあ夕飯h」

男「いります」

てゐ「う、うん。分かった」

男「それでは」

てゐ(良く食べるねぇ)

ビュオォオォオオオウ

男「風がずいぶん強いですね」

てゐ「今夜は嵐らしいよ。兎に言って補強させたから問題ないと思うけど」

永琳「危ないから今夜は中を通って行った方がいいかもしれないわね」

ズルッ

あいたっ

男「………なにやら外から間抜けな声が聞こえたのですが」

ガラッ

ザァアァァアァアアアァアアア

妹紅「うぅ……………」べっちょり

てゐ「まぬけがいたウサね」

レイセン「びっしょびしょですね。服どうしましょうか」フキフキ

妹紅「へくちっ。ずず~」

鈴仙「白湯です」

妹紅「ありがとな、あ~、あったかい」

男「で、どうしたんですか?」

妹紅「家壊れた………」

鈴仙「確か妹紅さんの家って小屋でしたよね」

妹紅「もうボロボロだったけどまさか壊れるとは」

男「不死なんですから我慢したらどうですか?」

妹紅「不死だって寒いものは寒い!!」

永琳「服は姫様の使いましょうか」

鈴仙「うわぁ! 妹紅さんお姫様みたいですね!!」

妹紅「一応姫だよ」

てゐ「てかお風呂先に入ったほうがいいと思うんだけど」

永琳「ただ、サイズが合うか確かめるだけだったのに、鈴仙が」

てゐ「なんだ、鈴仙のせいか」

鈴仙「えぇ!? 私のせいですか!?」

永琳「あらあら、服がぬれちゃってるから洗物が増えちゃったわ」

鈴仙「ひぃいぃいん」

妹紅「あー、あったまるねー」

輝夜「もこたん、普通に炎だせばよかったんじゃ」

妹紅「雨の中でつけれるか」

輝夜「そっかー」

輝夜「じゃ、体洗ってくる」

妹紅「入る前に洗えよな」

輝夜「姫様ですから」

妹紅「姫様ならマナー守れよ」

妹紅「はぁ、さっぱりさっぱり」

輝夜「もこたん、似合うわね」

妹紅「だから姫だっちゅうに」

輝夜「私ジャージなのに」

妹紅「本当なんでだよ」

輝夜「動きやすさ重視」

妹紅「そんな姫がいてたまるか」

輝夜「さーて、ふっふっふ。今日は眠らせないわよもこたん!!」

妹紅「ゆっくり寝かせてくれ」

ドタバタ

男「なんだか姫様の部屋が賑やかですね」

鈴仙「ゲームをしてるんじゃないですかね」

男「レイセンはどうしたのですか?」

鈴仙「もう寝てますよ」

男「そうですか」

てゐ「つまみができたよ」

男「ありがとうございます」

鈴仙「いいなぁ」

てゐ「鈴仙も今は入院患者いないんだし、飲めばいいんじゃないの?」

鈴仙「師匠から止められていまして」

男「そういえば月でも鈴仙がお酒を飲んでるところは見たことないですね」

鈴仙「あのなんだか酔うと厄介なことになるって師匠が」

てゐ「まぁ、危うきには近寄らないでおこうか」

てゐ「ぷはぁ」

永琳「あら、お酒を飲んでるのね」

てゐ「永琳もどうだい?」

永琳「一杯貰うわ」

鈴仙「あうぅ」

てゐ「そんな鈴仙に特濃キャロットジュース」

鈴仙「ありがとうてゐ、ごくごくごく。美味しい!」

てゐ「痛んだにんじんをジュースにしたんだけど、そうか、飲めるんだね」

鈴仙「けふっけふっけふっ。なんてもの飲ませるのよ」

てゐ「本来、適当に兎に上げようかと思ってたからさ」

鈴仙「飲んでいいものか悪いものか」

永琳「おなか痛めても、すぐに治せるわよ」

鈴仙「えぇい! ままです!!」ゴクッゴクッゴクッ

てゐ「おお、良い飲みっぷり」

男「さて、もう寝ますか」

てゐ「そうかい、外じゃなくて中通りなよ?」

男「分かってます」



妹紅「やめてくれ輝夜」

輝夜「ふっふふー、だから言ってるでしょ眠らせないって!!」

妹紅「やめろー眠いんだー!!」

輝夜「そんなときはこのカフェインたっぷりドリンク」

妹紅「飲むか!!」

輝夜「えぇー。寂しいわよもこたん」

妹紅「ほら、寝るぞ」

輝夜「仕方ないわねー。もこたんスペースとりすぎ」

妹紅「なら布団二個用意しろよ」

男(おや、姫様が珍しい)

ザザザァアア

男「まだ、雨が降ってるんですね」

男「どうしましょうか」

>>305

1輝夜妹紅を起こしに
2鈴仙の朝食つくりを手伝いに
3てゐを探しに
4永琳の仕事の準備を手伝いに
5ミスティアの安否を探しに

2

ガラッ

男「手伝いに来ました」

鈴仙「ふぇ!?」

男「朝ごはんつくりますね」

鈴仙「え、一人ででk」

男「魚焼きますね」

鈴仙「話聞いてください!!」

男「出来ましたよ」

鈴仙「結局最後まで強引に手伝いましたね」

男「では運んできます」

鈴仙「………調子狂うなぁ。もともとがあれな人と朝ごはん一緒に作るだなんて」



てゐ「ん、なんか今日味違うね」

鈴仙「男さんが作ったんですよ」

男「毒は入ってませんよ」

てゐ「頭の中のぞくなうさ」

妹紅「なんだか鈴仙のほうがおいしい気がする」

輝夜「そりゃそうでしょ。うちのメインコックなんだから」

鈴仙「医者見習いです」」

男「そうですか………」

鈴仙(あ、男さんがショボンとしてる)



男「鈴仙」

鈴仙「なんですか?」

男「食器洗います」

鈴仙「へ? ありがたいですけど、いいんですか?」

男「はい」

鈴仙「………………男さんが優しい」

てゐ「なにやったのさ」

鈴仙「何もやってない、と思う」

レイセン「不気味ですね」

鈴仙「うん」

男「……………」

てゐ「れ、鈴仙」

鈴仙「何考えてるのか分からないけど、訓練のときあんだけ厳しくしたのに、少し優しくしただけで許されるわけがないじゃない。それにあの顔なんだか気味悪いし」

レイセン「ひうっ」

鈴仙「二人とも何見てん、の」

男「こんにちわ」

鈴仙「あのですね、これは、その」

男「鈴仙。ごめんなさい」

鈴仙「ひっ。そのですね、えっとあの、いい、ですよ」

男「ありがとうございます。それでは」

鈴仙「こ、殺されるかと思った………」

てゐ「つくづく運が悪いね」

鈴仙「う、うん」

レイセン「それにしても男さん本当なんでいきなり優しくなったんでしょう」

鈴仙「さぁね」



輝夜「え? 駄目だった?」

男「はい」

輝夜「おかしいわね。ゲームだったら好感度上がる展開のはずなのに。外見はそこそこなのに何がいけなかったのかしら」

妹紅「おい、根本的な問題だが、嫌われてたらそれ逆効果なんじゃないのか?」

輝夜「あ」

男「………………」

輝夜「男、ごめんなさい」

男「いえ」

妹紅「押して駄目ならひいてみるってのはどうだ?」

男「引いてみるですか」

輝夜「あぁ。それはいいかもしれないわね」

男「分かりました。ありがとうございます」



てゐ「でももしかしたら本当に善意だけで動いてたかもしれないよ」

鈴仙「えー。本当かなぁ」

レイセン「あ、でも男さんってたまに人に優しかったりしますよね。最近」

鈴仙「謝ったほうがいいのかなぁ」

てゐ「そうしたほうがいいんじゃない?」

鈴仙「気は進まないけどいってこようか」

鈴仙「あ、男さん」

男「………!」タッタッタ

鈴仙「あっ 忙しかったのかなぁ。いやでもこっち見たような気が」



鈴仙「見つけた。男さーん!!」

男「!」タッタッタ

鈴仙「なんで逃げるんですか男さん!!」タッタッタ

男「!」シュンッ

鈴仙「ちょっ、はやっ!!」

てゐ「逃げられた?」

鈴仙「うん」

レイセン「怒ってる、男さんが怒ってらっしゃる。これはやばいです」

鈴仙「ど、どうしよう」

てゐ「にしても、話を聞かずに逃げるってのもねぇ」

鈴仙「そ、そうだよね!」

てゐ「でも、原因鈴仙だよねぇ」

鈴仙「いや、でも。あぁもうなんで私が男さんのせいで悩まなきゃいけないのよ!!」プンスカ

てゐ「おぉう。逆ギレ」

男「………………」テクテクテク

てゐ「ん、誰かいた気がしたね。気のせいかな」

レイセン「雨にまぎれてなにか変なものが入ってきたんですかね」

てゐ「かもねぇ」

男「駄目でした」

妹紅「なんかまだ結果がでるには早い気がするんだけど」

男「でも怒ってましたよ」

妹紅「じゃあ失敗か」

輝夜「詳しくは何したの?」

男「ずっと鈴仙から逃げ回ってました」

輝夜「男………」

妹紅「それは極端だよ」

男「そうですか」

妹紅「それはさすがに謝ったほうがいいだろ」

輝夜「爆弾ついたんじゃないかしら」

妹紅「は?」

男「分かりました。謝って来ます」



男「鈴仙」

鈴仙「ひっ!? な、なんですか」

男「さっきはすみませんでした」

鈴仙「え。いや、こちらこそすみませんでした」

男「嫌われてるようなので妹紅さんと輝夜さんに相談したら、押して駄目なら引いてみろといわれまして」

鈴仙「あ、だからですか。それにしても極端すぎますよ」

男「さっき言われました」

鈴仙「つまり話をまとめると男さんは私と仲良くなりたかったというわけですか?」

男「仲良くなりたいというほどではないですが、嫌われてるならそれを解消したいだけです」

鈴仙「そ、そうですか」

鈴仙「えっと、でも、好きになるとかは多分無いと思いますが、大嫌いっていうほど嫌いって訳でも」ピョコン

男「右耳」

鈴仙「はい?」

男「鈴仙は嘘をつく時に右耳が動くんですよ。すみませんでした。それでは」クルッ

鈴仙「あ………」



てゐ「へぇ。そんな事があったんだねぇ。でもなんで鈴仙がそんなに暗い顔してるのさ」

鈴仙「なんていうか、男さんが凄い寂しそうな表情をしてた気がして」

てゐ「罪悪感が作った虚像だよ」

鈴仙「かなぁ」

鈴仙イベント1-2『触れようとも届かず』を手に入れた

男「………今日は訓練できないから暇ですね」

男「何をしましょう」

>>321

1 てゐのところへ
2 ミスティアのところへ
3 鈴仙のところへ
4 永琳のところへ
5 妹紅のところへ
6 輝夜のところへ

2

ザザザー

みすち「これじゃあ仕事が出来ませんねぇ」

男「ではうちに来たらいかがでしょうか」

みすち「!? なんで後ろに!?」

男「ミスティアさんが嵐の中どうしてるかと思いまして」

みすち「雨がしのげればありがたいのですが。いいのですか?」

男「えぇ、構いませんよ」

男「ということで呼んできました」

輝夜「ナイス」

妹紅「ヤツメウナギあるのか?」

みすち「家に取りに戻れば」

輝夜「よし、男行ってきなさい」

男「分かりました」

みすち「えぇ!? プライバシーですよ!?」

輝夜「じゃあミスティア連れて行ってきなさい」

みすち「あうぅ」

ミスティア「えっと、ここ、です」

ミスティア「えっと、待っててくださいね」

男「はい」

バタンッ

男「さて、どうしましょうか」

1 待つ
2 入る

>>326

2

男「失礼します」

ガチャ

みすち「ふぇあ!?」

男(中に色んなものがありますね、料理の本に、経営?)

みすち「あ、そこ見ないでください!!」

男「すみません」

男(経営? なぜでしょうか)

みすち「外で待っててくださいと言ったじゃないですか!」プンプン

男「雨が強くなったので」

みすち「もう。じゃあタレ持ってください」

男「わかりまし、た!?」

みすち「あ、重いですから気をつけてくださいね。あと割らないように」

男「早く言ってほしかったですね」

男「ただいま戻りました」

輝夜「八目うなぎは?」

男「ここに」

輝夜「グッジョブ!」

妹紅「それで、夕飯なんだけど」

みすち「じゃあ今から仕込みしますね」

男「手伝います」

みすち「良いんですか?」

男「はい」

みすち「じゃあタレを満遍なく塗ってください」

男「はい」ぬりぬり

みすち「ららら~♪」ぬりぬり

男「………」ぬりぬり

みすち「るんる~ん♪」ぬりぬり

男「ミスティアさんは屋台止めるのですか?」

みすち「ふぇ!? な、なんでですか!?」

男「いえ、ただなんとなく思っただけです」

みすち「そそそ、そんな訳ないじゃないですか」

男「目が泳いでます」

みすち「あう」

みすち「実は、ちゃんとした店をつくろうかなって思いまして、お金をためてる途中です」

男「そうなのですか」

男(もし店が出来たらミスティアの料理がもっと色んな種類が食べれるようになるのでしょうね)

男「分かりました。手伝います」

みすち「な、な、な、なんですとー!?」

男「手伝いますよ」

みすち「な、なんでですか!? 見返りなんて出せませんよ!? はっ、まさか体」

男「(ミスティアの料理が)好きですから」

みすち「―――――――っ!?///」ダダダッ

男「あれ、どうしたのでしょうか。………タレを塗っておきましょう」

ミスティアイベント1-4『おいしいですよね』

ミスティアのイベントが2に進んだ

男「さて、仕込が終わりましたし、夕食までにはまだ時間もある。どうしましょうか」

1 てゐのところへ
2 ミスティアのところへ
3 鈴仙のところへ
4 永琳のところへ
5 妹紅のところへ
6 輝夜のところへ

>>333

2

男「ミスティアさん」

みすち「ひぃぃぃぃん!!」タタタッ

男「なぜ逃げるのです」シュンッ

みすち「こないでくださいぃいぃいぃいい!!」タタタタタッ

男「なぜですか」シュンッ

みすち「心の準備が出来てないんですぅうぅううう!!」タタタタタ

男「分かりませんね」シュンッ

妹紅「なんか、男とミスティアが走り回ってるぞ」

輝夜「雀の子 そこのけそこのけ 兎が通るといったところかしらね」

妹紅「いや、追っかけてるんだって、男が」

男「捕まえました」ガシッ

みすち「いやぁああぁあああ! おーかーさーれーるー!!」

男「人聞きの悪い」

永琳「ちょっとうるさいわよ。患者はいないからまだいいけど」

みすち「助けてください!! 永琳さん!!」

永琳「何やってるの。男」

男「ミスティアが逃げるので」

永琳「なら仕方ないわね」

みすち「えぇ!?」

男「あ、永琳。一つお願いが」

永琳「何かしら」

男「私の給料は全てミスティアに」

みすち「えぇ!?」

永琳「別に貴方がいいならいいけど」

男「ではお願いします」

みすち「え!? いらないですよ!?」

男「構いません」

みすち「///」ボフンッ

みすち「あうあうあうあうあう」ダダダダダッ

男「あ、逃げてしまいました」

みすち「あうあう」

鈴仙「どうしたの。ミスティア」

みすち「男さんが。男さんが」

鈴仙「何かあったの?」

みすち「私の事、好きって」

鈴仙「え、えぇえぇえええぇえええ!?」

レイセン「耳、キーンですっ!」

鈴仙「え、え、えぇ!?」

てゐ「………なんかの聞き間違えじゃないのかねぇ。もしくは勘違い」

てゐ「まぁ、状況をまず説明しなよ」

みすち「えっと、料理中に店を持ちたいって話をして」

てゐ「うん」

みすち「手伝ってくれるって言われて、なんでですかって聞いたら、私の事を好きだからって」

てゐ「う、うん」

みすち「お給料も全部私にくれるって」

てゐ「!?」

鈴仙「!?」

レイセン「あ、やっと聞こえるように」

レイセン「で、どうしたんですか」

鈴仙「」

てゐ「」

レイセン「どうしたんですか?」

鈴仙「どう思う? てゐ」

てゐ「分からない、分からないよ。もう数千年生きてるけど、ぜんぜん」

鈴仙「私そもそも恋愛詳しくないから、ちょっとまって、ウサギネットワークに流して、皆に聞いてみる」ミミミンミミミン

レイセン「そんなことしたら月の兎は噂好きだから速攻で広まりますよ? 男さんに知れたら」

鈴仙「いや、限界よ。流すね!」

てゐ「あーあ。しーらないっと」

訓練兎「えーそうなんだ」

訓練兎「まじでー?」

訓練兎「でも鈴仙情報だから信用できるって」

ザワザワ

豊姫「んー? なんだか騒がしいわね」

訓練兎「あ、豊姫様!! 大変ですよ!!」

豊姫「どうしたの?」

訓練兎「あの男に、好きな人が出来たそうです」

豊姫「ふふふ。良いニュースだわ」

豊姫(貴方は地上で良い影響を受けたのでしょうね、男)

男「なんだか寒気がします」

輝夜「風邪かしら」

妹紅「昨日の雨、凄かったからな」

男「永琳に言って薬を貰ってきます」

輝夜「いってらっしゃい」

永琳「風邪っぽい? ちょっと喉あけて。あーん。腫れてないわね。頭、熱も無い。気のせいじゃない。っていってもまぁ、軽めの風邪薬ぐらいは出しとくわよ。気をつけてね」

男「ありがとうございます」

永琳「とりあえず今日はゆっくり休みなさい」

男「分かりました」

妖怪兎「ばんごはんできました」

永琳「あら、鈴仙じゃないのね」

妖怪兎「あと、おとこさんはへやにはこんでます」

男「なぜですか?」

妖怪兎「みすてぃあさんがかおをあわせたくないからだそうです」

男「………なぜですか」

永琳「さぁ」


ミスティアイベント2-1『好きじゃないんですけど、いざとなると意識しちゃいます』を手に入れた

ザァアアァアアア

男「また降り始めましたね」

ガンガンガン ガンガンガン

男「ん?」

鈴仙「はいはーい」

タッタッタ

ガンガンガン

鈴仙「今開けますよー」

ドカンッ

鈴仙「きゃぁあああ!?」

映姫「風呂をよこせ!!」

小町「映姫様それじゃあ、強盗ですよ。お邪魔します」

男(………あれはいったい。敵、でしょうか)

永琳「なんだか鈴仙の悲鳴が聞こえたような気がしたのだけれど、あら」

映姫「風呂にはいらせてくださ、へくちっ」

小町「すみません。ちょっと用があってここに来たんだけど、雨が降り出して」

映姫「この様だよ、へくちっ。さむっ!」

永琳「………あなた本当に四季映姫・ヤマザナドゥ?」

小町「ヤマザナドゥではないですけど本物です。仕事クビになっておかしくなったんですよ」

永琳「クビ?」

映姫「はめられたのですよ。誰かに。お邪魔します」べちょ

永琳「濡れてるから、ちょっと濡れてるから」

映姫「気にしなくていいですよ」びちゃびちゃ

永琳「てゐ!! さっさとタオルもってきて!!」

小町「すみません、うちの上司が」

映姫「ふぅ。さっぱりしました。あ、服お借りしてます」

鈴仙「………私のブレザー」

小町「永琳さん、服ありがとうございます」

永琳「いえ、構わないわ。それで話って何かしら」

映姫「今、現在。幻想郷がおかしい。それは気づいてますか?」

永琳「………いいえ。特に何もないと思って、いや、なんだか人間外の患者が増えたかしら。怪我で」

映姫「けして表面には現れない水面下の悪意がこの幻想郷で被害を及ぼしているのです。まぁ、私も被害にあったのですが」

永琳「被害っていうと、クビになったことかしら」

映姫「えぇ。起こるはずのない、裁判の判断ミスでクビになりました。浄玻璃鏡を使っていて、完全に犯行現場をみました。簡単に説明すると、男が少女を殺した。それだけです」

映姫「それで今調査をしているのですが、分かったことは外からの怨霊がそれを引き起こしたということです」

永琳「ならそれを退治すればいいんじゃないの? 貴方ならできるでしょう?」

映姫「えぇ。私なら出来ると思います。無傷ではいられないと思いますが」

永琳「なら、もう終わりなんじゃないの?」

映姫「いえ、まだ終わりではないのです、むしろこれが始まりでしょう。問題はそんな浅い所にない。今日ここに来たのも、忠告をしにきたのですから」

永琳「え?」

映姫「ここ何百年も永遠亭にいた貴方では分からないでしょうが。いえ、誰もわからないのですが」

映姫「その誰も知らない奴が次の異変の犯人です」

永琳「誰も知らない? っていうと、外の世界の」

映姫「いえ、中の人物です。産まれてから今まで」

永琳「………どういう事?」

映姫「誰にも知られていないではなく忘れられたといったほうがいいかもしれない」

永琳「だからどういう事」

映姫「彼女はかつて異変を起こした。この幻想郷の存続にかかわるほどの。今までどんな異変が起きようともそのタブーには誰も触れようとしなかった。そのタブーに誰よりも早く触れた」

映姫「異変は博麗霊夢誘拐。目的は博麗霊夢を幻想郷の外に連れ出すことだったようです」

映姫「ですが、私が調べられたのはここが限界。どこまで調べても彼女のことを思い出すことができない。そもそも彼かもしれない」

映姫「だから忠告をします。もうすぐ大きな異変が起きる。それまでに、覚悟を決めておきなさい」

永琳「異変って何が起きるの?」

映姫「分からないのです。おそらく大きな異変が起きるとしか」

永琳「………ご忠告どうもありがとう」

映姫「お風呂ありがとうございました」

映姫「小町、行きますよ」

小町「え、あ、ちょっと待ってください(もぐもぐもぐ)(ずずー)お茶菓子ありがとうございました」

永琳「………傘、あったのかしら」

ウワッ マダフッテル!!

映姫「失礼。傘を貸してください」

小町「本当すみません。服次洗って持ってくるので」



てゐ「………なんで門が壊れてるのかねぇ」

男「ミスティアは帰ったのですか」

鈴仙「!? あ、はい。帰りましたよ」

男「そうですか」

鈴仙(あれは恋する瞳ですね!)

男(ヤツメウナギもう残ってないのでしょうか)

男「ではおやすみなさい」

鈴仙「は、はい。おやすみなさい」

鈴仙(ネットワークに流そう)

男「おはようございます」

てゐ「ん、あぁ。おはよう」」

妹紅「おはよう」

男「二人で何やってるんですか?」

妹紅「いや、家壊れたままだから妖怪兎何匹か借りようと思って」

てゐ「兎のバイト代相談してるんだよ」

妹紅「男が手伝ってくれれば速いんだけどな」

男「考えておきます」

輝夜「ふわぁ。ご飯できたみたいよ」

妹紅「分かったすぐ行く」

てゐ「こいつなじんでやがる」

輝夜「そうだ、男」

男「なんでしょうか」

輝夜「今日人里行くんだけど良かったらついてこない?」

男「考えておきます」

輝夜「あとお醤油とって」

男「どうぞ」

輝夜「やっぱり、豆腐は美味しいわよねぇ」

鈴仙「姫、それソースです」

輝夜「………………」

男「すみません。交換します」

輝夜「いや、新たな可能性を切り開くわ」

鈴仙「そんな無茶をっ」

輝夜「行くわよぉおおおぉおお!!」

鈴仙「ひめぇぇぇぇえええええ!!」

てゐ「食べ物で遊ぶなうさ」

男「さて、今日は何をしましょう」

1 輝夜と買い物
2 妹紅の家を直す
3 鈴仙のところへ行く
4 てゐのところへ行く
5 永琳のところへ行く
6 ミスティアのところへ行く

安価下

男「おや?」ピラッ

男「これは、誰かの下着でしょうか」

鈴仙「………」

男「あ、ちょうど良い所にれいs」

鈴仙「師匠――――っ!!」ダダダダッ

男「………なぜ逃げるのでしょう」

てゐ「あー急がしいねぇ」

男「てゐ」

てゐ「ん、なんd。今あたしは忙しいうさ!!」タタタタタッ

男「なぜですか………」

男「しかし鈴仙、てゐのではないようですね。という事は、レイセンか、姫様か、妹紅ですか。永琳はこんなに小さくないですし」

男「聞いてみましょう」

レイセン「!? なんで下着なんか持ってるんですか!?」

男(あぁ。だからさっき逃げられたのですね)

レイセン「まさか、下着どr」

男「違います。拾ったのです」

レイセン「………下着d」

男「違います。誰のものなのかわからないので持ち主を探しているのです」

レイセン「あ、それミスティアさんのものですよ」

男「そうですか。ありがとうございました」

レイセン「私が持って行き………もういない」

コンコン

みすち「はい。どなた様ですか」

男「おはようございます。ミスティア。忘れ物です」つブラ

みすち「な、ななななななな」

みすち「なんで私の下着持ってるんですかぁああああ!!?」パシーンッ

男「いたっ」

みすち「き、気持ちは分かりますが、泥棒は駄目ですよ!?」パシンパシンッ

男「話を、話を聞いてください」

みすち「せめて段階を踏んでからお願いします!!」ガチャンッ

男「………………」ガチャガチャ

男(鍵を閉められました)

みすち(はぁ。びっくりしました。まさか男さんが下着をとr)

みすち(あれ。もしかして)

みすち(忘れただけ?)

みすち「そうだ。だって盗んだら持ってくるはずないわ」

みすち「そうしよう………」

みすち「で、デートとかどうかな」

みすち「は、恥ずかしいけどしかたないよね///」

みすち「そうしよう」→みすち「どうしよう………」 でした

男「はぁ………」

輝夜「どうしたの、おにいちゃーん、ためいきなんてついてさー」

男「(お兄ちゃん?)最近なんだか空回りばっかして、このままでは駄目なんじゃないかと思うのですよ」

男「昨日も空回り、今日も空回り、おそらく明日も空回り。大丈夫って気がしないのですよ」

輝夜「そんなことないよおにいちゃん!」

男(お兄ちゃん?)

輝夜「空回りって間違ってそらまわりって読まない?」

男「そうですか?」

輝夜「あ、そう」

輝夜「お兄ちゃん生きてるよー!」

男「はい。でも空回りが不安で」

輝夜「そりゃあ誰だってそうさ」

男「空回りというかあっちが誤解してることが多いのです」

輝夜「原因顔らしいよ」

男「そうなのですか」

輝夜「もこたんが言ってた」

男「その話を詳しく」

輝夜「じゃあこれくわえてて」

男「無視ですか。これなんですか」

輝夜「湯葉」

男「でもゴムくさいですよ?」

輝夜「いいからいいから」

男「ふぁんでふぃっふぁるんでふか(なんで引っ張るのですか?)」

輝夜「いいからいいから~♪」

男「ふぁんふぇふぉんなふぁなれるんでふか(なんでそんなに離れるのですか?)」

輝夜「いいからいいから~♪」

輝夜「よし、伸びた!」

男「ふぁふぃをするのでふか」

輝夜「えい」

パシーンッ

男「いたっ」

輝夜「どうおにいちゃん」

男「痛かったです。消しましたけど」

輝夜「痛いって、生きてるってことだよー!!」

輝夜「生きてるってなぁにー」

輝夜「生きてるってなんだろー」

輝夜「生きてるってなぁにー」

輝夜「生きてるってなんだろー」ドタドタドタドタ

男(姫様なりの励まし、でしょうか)

妹紅「………………」

妹紅「でも、私たち痛み感じるよな」



みすち(急いで着替えてきたんですけど、今のはいったい)

みすち「男さん!!」

男「おや、ミスティア」

みすち「あのその。さっきはごめんなさい」

男「いえ、構いませんよ」

みすち「あの、良かったら。一緒にデートいきませんかっ?」

男「構いませんよ。ちょっと待ってください、レイセンに訓練は中止だと伝えてくるので」

みすち「はいっ」

みすち「人里行きましょう。結構詳しいので」

男「分かりました」

みすち「あの、男さん」

男「なんでしょうか」

みすち「男さんが好きな食べ物ってなんですか?」

男「好きな食べ物ですか?」

みすち「はい。良かったら今度作りますよ」

男「ではミスティアのヤツメウナギをお願いします」

みすち「え? そんなのでいいんですか?」

男「好きですから」

みすち「じゃあ腕によりをかけてつくりますね」

みすち「人里結構広いですから、色んなお店があって面白いですよ」

男「まだ数軒しか行った事ないですね」

みすち「だったら今日案内しますよ」

みすち「面白い貸し本屋さんとかあったりするんですけど」

男「本ですか」

みすち「あ、本は読みませんか?」

男「読みますよ」

みすち「どんな本を読むんですか?」

男「学術書ですが」

みすち「………普通の物語は」

男「あまり読みませんね」

みすち「借りに行きましょう」

小鈴「いらっしゃいませ」

みすち「面白い最近の小説お願いします」

小鈴「分かりました。何語が読めますか?」

男「通常使用言語なら大抵は」

小鈴「じゃあ英語とかイタリア語とか大丈夫ですね、天狗語とかは」

男「駄目です」

小鈴「分かりました。探してきますね」

みすち「すぐに探してきてくれますよ」

男「凄い量の本ですね」

みすち「阿求さんのところ行けばもっと本があるみたいですよ」

男「阿求?」

みすち「この人里の偉い人です」

男「そうですか」

みすち「あ、新しい料理本がある」

男「借りるんですか?」

みすち「借りますよ。勉強になりますから」

小鈴「ありました」

男「ほこりが頭についてますよ」ポンポン

小鈴「あ、ありがとうございます。それで今回紹介する本はこちらです

男「これは」

小鈴「レ・ミゼラブルです」

男「どういう話なのですか?」

小鈴「愛です」

男「?」

小鈴「愛、です」

男「愛、ですか」

小鈴「愛です」

みすち「あと、これとこれ借ります」

小鈴「まいどありがとうございます」

男「ではこれ、御代です」

小鈴「ありがとうございました」

みすち「いいんですか?」

男「ミスティアはお金をためているのでしょう?」ニコッ

みすち「はい」

みすち(………あれ?)

みすち「次は可愛い小物屋が、あ、でも男さん楽しくないですよね」

男「いえ、そんなことはないですよ?」

みすち「えっと、じゃあこっちです」



ナズ「安いよ、安いよー」

男「おや」

ナズ「!? な、なんでここに」

みすち「お知り合いなんですか?」

男「えぇ」

ナズ「………お客様?」

男「客です」

ナズ「いらっしゃいませー」ニコッ

男「もう遅いと思いますが」

男「………これは本物の宝石じゃないですか」

ナズ「人工みたいなものだよ。主人が作って、それを私が加工して売ってるんだ。本物ってことは内緒にして欲しい。本物の店と競いたくはないんだよ」

男「分かりました」

ナズ「ありがとう」

みすち「この髪飾り可愛いなぁ」

男「ではこれお願いします」

ナズ「まいど。1300円だよ」

男「これで」

ナズ「良く2000円札なんて持ってたね。700円だよ」

ナズ「ありがとうございました」

みすち「あの本当すみません」

男「………謝るよりは、喜んで欲しいですね」ニコッ

みすち「………嬉しいです///」

みすち(でも、なんでだろう。何か違和感が)

みすち「お昼ご飯食べに行きましょう」

男「どこか美味しいところがあるのですか?」

みすち「一杯ありますよ」

男「楽しみですね」



一輪「いらっしゃいま、げ」

男「最近の挨拶は斬新なのですね」

一輪「ごめんなさい。お客様、なのよね」

男「はい。そういえばさっきそちらのネズミの女の子が店を開いていたのですが」

一輪「今、命蓮寺はお金がないのよ。残念だけど信仰だけじゃお金は増えないのよ」

男「なるほど」

一輪「じゃあ席案内するわ」

みすち「男さん。知り合いの人が多いんですね」

男「ただ偶然に顔見知りに出会ってるだけなんですけどね」

男「カレーを」

みすち「焼き鮭定食ください」

一輪「分かったわ。待ってて」

みすち「結構にぎわってますね」

男「お昼時ですからね。待たずに座れたのは幸運でしょう。それにしても、この店の従業員は妖怪だらけですがいいのでしょうか」

みすち「霧雨家のおかげで最近人里でも妖怪と交流はありますからね」

みすち「まぁ、それを快く思ってない人がいたりもするんですけど」

男「なら気をつけたほうがいいかもしれませんね」

みすち「博麗とかじゃない人間くらいならちょちょいのちょいですよ」

男「だといいのですが」

一輪「お待ちどうさま」

男「ありがとうございます」

みすち「ありがとうございます」

一輪「それではごゆっくり」

男「うん。やっぱりおいしいですね」

みすち「カレー好きなんですか?」

男「美味しいですよ、食べてみてください」つスプーン

みすち「!? …………っ」ぱくっ

みすち「あ、美味しいですね///」

男「美味しいですよ」

みすち「じゃあ私もお返しに」つ箸鮭 プルプル

男「ありがとうございます(ぱくっ)えぇ、良い塩加減です」

みすち「もしかしてライバルに」

男「立地とかを考えれば大丈夫だと思いますが」

男「ごちそうさまでした」

みすち「ごちそうさまでした」

一輪「1500円よ」

男「これで」

一輪「良く2000円札なんかもってるわね。500円のおつりよ。ありがとうございました」

男「では行きましょう」

みすち「ごちそうさまです」

~♪

みすち「誰かが曲を弾いていますね」

男「大道芸ですか。聞いていきましょう」

みすち「はい。こっちですね」

~♪

みすち「あの楽器はなんでしょうか」

男「二胡ですよ」

みすち「へぇ。三線かと思いましたよ」

男「弦の数が違います」

みすち「上手ですね」

男「さっきの500円を入れましょう」ちゃりんっ

~♪ ―――スタッ テクテクテク

みすち「あ、終わったらいっちゃいましたね」

男「私たちももうそろそろ帰りましょうか」

みすち「はい」

みすち「今日は楽しかったです」

男「いえ、私も楽しかったです」ニコッ

みすち(さっきから感じるこの違和感はなんだろう)

男「ミスティア?」

みすち「え? あ、なんでしょう」

男「いえ、ミスティアの家は向こうではありませんでしたか?」

みすち「あ、それではさようなら」

男「また今度」



みすち(違和感って、あ)


イベント2-2『普通に笑ってる!?』を手に入れた

てゐ「あ! やっと戻ってきた!! 永琳! 男が戻ってきたよ!!」

男「どうしましたか?」

てゐ「急な患者だよ。妖怪の山のほうでどんぱちがあって妖怪一人と人間が二人重症重体で運ばれてきたのさ」

男「分かりました、手伝います」

永琳「手術をするから、痛み止めお願い」

男「分かりました」



永琳「ふぅ。終了ね。あとは入院とリハビリなんだけど」

男「しばらくは目を覚まさないでしょうね」

永琳「まぁ、鈴仙を見張りにつけるとして、ありがとう男。助かったわ」

男「いえ」

男(………妖怪の山で何があったのでしょうか)

男(まぁ、関係ないですね、今は)

男「さて、これからどうしましょうか」

1ミスティアに会いに行く
2鈴仙に会いに行く
3輝夜に会いに行く
4妹紅に会いに行く
5てゐに会いに行く
6永琳に会いに行く

男「ミスティアに会いに行きましょうか」

コンコン スイマセーン

男「おや」

みすち「あ、男さん。ヤツメウナギ作ってきました」

男「ありがとうございます」

てゐ「………」ソーット

がしっ

てゐ「捕獲!」

みすち「ひゃう!?」

永琳「そこまでしなくていいのだけど」

みすち「な、なんですか!?」

永琳「今、うちが忙しくなったらか人手が足りないのよ。出来れば少しの間雇われてくれないかしらって思ってね。もちろん給金はそれなりに出すわよ」

みすち「お手伝いって」

永琳「あぁ、ただ家事をしてもらえればいいわ」

みすち「あ、それならokです」

永琳「助かるわ」

男「嬉しいですね。ミスティアのご飯が食べれるのですね」ニコッ

みすち「腕によりをかけてつくりますよ」ニコッ

てゐ(くっ。桃色空間がつらい)

すみません、安価指定忘れてました

みすち「さて、これで終わりですね」

男「こっちも畳み終わりました」

みすち「ありがとうございます」

男「いえ」

みすち「あの」

男「なんでしょうか」

みすち「なんでそんなに優しくしてくれるんですか?」

男「………なぜでしょうか」

みすち「え?」

男「特に考えて行動してるわけではないので」

みすち「そ、そうですか」

男「さて、ではご飯作りましょうか」

みすち「何人分作ればいいんでしょうか」

男「姫様。鈴仙、レイセン、てゐ、永琳、ミスティア。私ですね。妹紅はもう帰ったのでいりません。あと入院患者の一人が起きたみたいなので、よろしくお願いします」

みすち「なかなか大人数ですね」

男「手伝います」

みすち「ありがとうございます」ニコッ

男「いえ」」ニコッ

てゐ「美味しいねぇ」

輝夜「ミスティア、うちに嫁がない?」

みすち「えぇ!?」

てゐ「誰と、あぁ。そうだね」

鈴仙「私も楽になるなぁ」

レイセン「おめでとうございます」

永琳「あら、お祝い用意しておかなくちゃ」

男「?」

みすち「やめてくださいっ」

永琳「そういえばミスティア」

みすち「なんですか?」

永琳「給料よ」

ズシッ

みすち「………多くないですか」

永琳「これ、男のよ。月からの分を合わせたうちの9割が入ってるわ」

みすち「こんなにもらえませんよっ」

永琳「文句は男に行って頂戴、それじゃ」

みすち「うぅ」

みすち「どうしましょうか、これ」

てゐ「ん?どうかしたのかい?」

みすち「男さんの分の給料を貰ったんですけど、多いんです」

てゐ「………貰ったんなら貰っとけばいいんじゃないの?」

みすち「でも」

てゐ「いいんだよ。プレゼントを受け取らないってのは謙虚ではなくただの自己中心的考えだよ」

みすち「そう、なんですか」

てゐ「とりあえず受け取っときな。じゃあたしは仕事あるから」

みすち「あ、はい。ありがとうございました」

みすち「男さん」

男「なんですか?」

みすち「ありがとうございました」

男「どういたしまして」

みすち「あともうちょっとで、いえちょっとと言っても結構あるのですが、お金が溜まるのです」

みすち「もし、もし溜まったらその時は、いえ。なんでもありません。それでは」タッタッタ

男「?」

ミスティアイベント2-3『そのときはきっと』を手に入れた

男「………暇ですね」

男「散歩でも行きましょうか。こんなにも月が綺麗なのですから」

豊姫「なら、私もついていこうかしら」

男「!? 豊姫様!?」

豊姫「はろー、男。ご機嫌いかが?」

男「なぜ地上に」

豊姫「いいえ、私は地上に来てないわよ? 地上を月にしただけ、私が居る場所は月なのよ」

男「なら穢れの影響を受けないですね」

豊姫「それで、お散歩に連れて行ってくれないかしら」

男「喜んで」

豊姫「地球は青かった、の続きを知っているかしら」

男「いえ」

豊姫「しかし、宇宙のどこにも神はいなかった。よ。実はあれ言わしたの私なのよ」クスクス

豊姫「月に着陸したときにね、警告のつもりで出て行ったら、一声目が、月の女神ですか?なのよ。私なんかが月の女神であるわけがないじゃないの。まぁ、でもそれを利用して口封じともう月にこらせないようにしたんだけど」

豊姫「だからついこないだまでは月は一番手の届きやすく、手の届かない場所だったのよ」

豊姫「最近、月へ旅行しにくる人間もいるけどね。もう人間は忘れたのかしら。私という神の存在を」

男「知られなかったのではないのですか?」

豊姫「あら。そういえばそうね。口封じしたの私だったわ。ならもっと大々的に言えって言っといたほうが良かったかしら。アイアムゴッドって」

男「妹様に怒られますよ」クスッ

豊姫「………男。ずいぶん普通に笑うようになったのね」

男「え?」

豊姫「いい傾向だわ。貴方は生き返り始めている。ほらもっと笑いなさい、こうやって口角をあげて、ね」ぐいー

男「ふぁふでふか?」

豊姫「ふふふ。いいのよいいのよ」

豊姫「愉快愉快。月も綺麗だし、地上もなかなかいいところじゃないの。あ、これカットでお願いね」

男「えぇ。いい場所ですよ」

豊姫「依姫に聞かれると怒られそうだけどね。いや怒られるわね。くどくどくどくどって、あの子真面目だから」

慧音「ん」

妹紅「あ。よう男」

豊姫「男の知り合いかしら」

男「えぇ、白い髪のほうが妹紅。なんだか見知った顔なのですが、いつもと違う角の生えたほうが慧音。慧音ですよね?」

慧音「あぁ。その通り、そっちの方は?」

豊姫「男の母です♪」

男「!?」

慧音「あぁ、母君様でしたか」

妹紅「似てないな、って。うん? ってことは月の住民?」

豊姫「はい♪」

慧音「こんな遠くまではるばるとようこそ。よろしかったら案内しましょう」

豊姫「まぁ♪」

豊姫「わぁ、夜でも賑わってるのね」

慧音「朝は朝の顔、昼は昼の顔、夜は夜の顔があるのがこの場所ですから」

男「とよh」

豊姫「お母さんって呼んで?」

男「………………」

豊姫「お母さんって呼びなさい」

男「はい………お母様」

慧音「そうですね。今日だとおそらく」

妹紅「あそこの飲み屋が開いてるぞ」

慧音「飲み屋か。しかし」

豊姫「わぁい♪」

妹紅「いいみたいだよ」

慧音「まぁ、本人がいいならいいが」

星「あ、いらっしゃいませ」

一輪「………………えぇ……………」

男「寺が酒を扱っていいんですか?」

星「飲まなければいいんですよ」

豊姫「どんなお酒があるのかしら」

星「古今東西の酒を八雲 紫の協力によって集めましたから。大体のものはありますよ」

豊姫「八雲、紫ねぇ………。まぁいいわ。それじゃあ、メルティキッスを」

慧音「ビール」

妹紅「日本酒、なんでもいい」

男「芋焼酎」

妹紅「渋いな。っていうかスーツにそれは似合わないな」

男「そうですか? ところでカクテル作れるのですか?」

星「えぇ。カクテルだって作れますよ。そう、ナズーリンならね」

ナズ「自分でも練習ぐらいしてくれないかご主人」

星「つまみは」

妹紅「からあげ」

慧音「枝豆、あとイカの一夜干し」

男「………ヤツメウナギ」

星「からあげー 枝豆ー イカの一夜干しー ヤツメウナギおねがいします!」

男「あるんですね」

みすち「はーい。分かりましたー」

男「おや、今の声は」

ナズ「あぁ、こないだ君といた娘だよ。今日から働き始めたんだ」

男「そうですか」

男「それにしてもなかなか手広くやってますね」

ナズ「あぁ、百人近い妖怪を養うにはけっこういるからね。一応各自働いてもらってるけど、妖怪が働ける先なんてあんまりないからさ。ところでそっちは見ない顔だけれど。いやどこかで会ったかな」

豊姫「さぁ。分からないわ」

ナズ「………思い出した、妹がわたt」

豊姫「暑いから扇子であおごうかしら」

ナズ「いや、他人の空似だったようだ。すまない」

豊姫「いえいえ」

みすち「できましたー」

一輪「はい。どうぞ」

ナズ「む。酒よりさきにつまみが来てしまったね。すぐ作る」シャカシャカ

星「どうぞ、日本酒、ビール、芋焼酎です」

一輪「ミスティア。交代の時間よ」

みすち「あ、分かりました。接客入ります」

男「こんばんわ」

みすち「あ、男さん」

妹紅「私たちもいるぞ」

みすち「皆さんおそろいでどうしたんですか?」

慧音「男の母君が来たので、案内をしているのだ」

みすち「男さんのお母様!?」

豊姫「はぁい♪」

みすち「わ、若いですね」

豊姫「うふふ。ありがとう」

みすち「は、初めまして! 私はミスティア・ローレライと申しますっ」アワアワ

豊姫(あぁ。この子が噂の)

豊姫「男をよろしくね」

みすち「あ、はいっ」

豊姫「あ、そうだ。よいしょっと、これを上げるわ」

星「お酒ですか?」

妹紅「というよりどうやって取り出したんだろうな」

豊姫「よ~じ~げ~ん~ぽ~」

男「それ以上はいけません」

豊姫「とりあえず5本ほど、よいしょっと」

星「ありがとうございます」

豊姫「良かったら、飲んでみる?」

慧音「えぇ。飲んでみたいですね」

妹紅「まぁ。気にはなる」

星「ではグラスを用意しますね」

ナズ「ご主人、そっちじゃない。こっちだ」

星「あぁ。そうでしたね」

ナズ「いい加減場所を覚えてほしいよ」

星「申し訳ありません」

豊姫「どう?」

慧音「………なんて美味しさだ」

妹紅「初めてだな。こんな美味い酒は」

星「え? そんな美味しいんですか?」

ナズ「飲んでは駄目だ」

星「………はい」

ナズ「それにしてもこの酒。本当に貰って構わないのか?」

豊姫「構わないわ。安いやつだから」

慧音「これで安いのですか?」

豊姫「えぇ」

慧音「月とは凄いところなんだな」

妹紅「そりゃあな」

妹紅「もう、結構良い時間になるな」

慧音「あぁ。私は明日も仕事があるから帰らせてもらう」

妹紅「なら私も帰るけど、男たちはどうする?」

男「では私たちも」

豊姫「えぇ。そうね楽しかったわ」

ナズ「あぁ、そうだ。お酒を貰ったお礼といっては何だが、指輪をプレゼントさせてもらえないか?」

豊姫「まぁ、綺麗ね」

星「また来てくださいね」

豊姫「………えぇ」

豊姫「それじゃあ私は帰るわね」

男「はい」

豊姫「最後に伝えておきたいことがあるんだけど」

男「なんでしょうか」

豊姫「近く、輝夜と永琳が狙われるわ。気をつけてちょうだい」

男「それはどういう」

豊姫「過激派が動き出すわ」

男「―――――っ」

豊姫「頑張ってね」

男「………はい」

豊姫「ただいまー」

依姫「姉様。どこかいってたのですか?」

豊姫「うふふ、見てこれ」

依姫「なんですかその指輪って、はいっ!?」

豊姫「結婚しちゃった♪」

依姫「いきなり何やってるんですか姉様!?」

豊姫「冗談よ。冗談」

豊姫「あ、そういえば穢れを落とす機械どこ?」

依姫「それなら、お風呂場にありますけど、なぜですか?」

豊姫「この指輪は穢れてるから」

依姫「はい!?」

豊姫「おっふろ~♪ おっふろ~♪」

依姫「ちょ、待ってください姉様!!」

男「おはようございます」

みすち「おはようございます」

男「もう、出勤してるのですね」

みすち「はい、朝ごはん作らないといけないですから」

男「もうここに住み込みですればいいのでは」

みすち「ひ、一つ屋根の下っ!? そこに愛はあるのかいっ!?」

男「はい?」

みすち「す、すみません。なんでもありません」

男「では朝ごはん手伝いますよ」

みすち「ありがとうございますっ」ニコッ

てゐ「姫は?」

鈴仙「妹紅さんが帰ったのでまだ寝てますよ」

てゐ「………あの二人結婚させたらどううさかね」

永琳「いいかもしれないわね」

鈴仙「同性ですよ?」

永琳「あぁ。何も問題ないわ」

鈴仙「師匠がいうと本当出来そうで」

永琳「いや、出来るのよ。薬で×××できるようにするの」

鈴仙「えぇ!?」

てゐ「食事中にする話じゃないね」

男「さて、どうしましょうか、今日は」

1ミスティアのところへ(ルート確定)
2鈴仙のところへ
3てゐのところへ
4妹紅のところへ
5永琳のところへ
6輝夜のところへ

安価下

鈴仙「………今、ふと気づいたんだけど」

レイセン「なんですか?」

鈴仙「男さん。笑ってない?」

レイセン「え? そんな訳ないですよ」

鈴仙「ほら、なんだか今までずっとニヤリッみたいな笑い方だったのが、ニコニコしてない?」

てゐ「見てくればいいんじゃないのかね」

鈴仙「まぁ、そうだね。行こう、レイセン」

レイセン「へ!? なんで私までですか!?」

鈴仙「先輩命令♪」

てゐ「というか男に一番近い人物。ミスティアに聞けば速いんじゃないのかねぇ」

鈴仙「それだ!」

てゐ「気づきなよ」

鈴仙「ミスティアー」

みすち「あ、はい。なんですか?」

鈴仙「ちょっと聞きたいことあるんだけど」

みすち「なんでしょう」

鈴仙「男さん。笑ってない? 普通に」

みすち「え? はい」

鈴仙「………うわぁ。本当だったよ」

みすち「それがどうかしたんですか?」

鈴仙「いや、あの鬼畜男が最近丸くなって笑ってた気がしてね。でも本人の前に行くと怖いし」

みすち「鬼畜男って」

レイセン「先輩言いすぎですよ」

鈴仙「いいのいいの。そこでミスティアに聞いてみようかなって思ったんだけど。ミスティアもあの男さんと一緒に居るようだけど大丈夫? なにかされてない?」

みすち「男さんはそんなことしませんよっ!! 男さんは優しいですっ!!」

鈴仙「……………」ポカーン

みすち「男さんは私のためにいろいろしてくれてるんですっ。そんな男さんが変なことするわけないじゃないですか!!」

みすち「それ以上男さんの悪口言わないでっ!!」

鈴仙「ご、ごめん」

レイセン「す、すみません」

みすち「あっ。すみません。ごめんなさい」タッタッタ

てゐ「まぁ、そうなるだろうねぇ」

鈴仙「てゐ。見てたの?」

てゐ「見てたよ。鈴仙があそこまで言うと思ってなかったね。まぁ、好きな人の悪口を言われて怒らない女の子はいないよ」

鈴仙「私てっきり男が、ミスティアの事ストーカーしてるものとばかり」

てゐ「これだから、恋愛経験0の小娘は」

鈴仙「ひどっ!!」

てゐ「事実だろう?」デコピンッ

鈴仙「あうっ」

鈴仙「って、ミスティアが男さんのこと好きっててゐ知ってたなら言ってよ」

てゐ「だから分かってると思ってたんだよ。このにぶちん」

鈴仙「にぶちんって」

てゐ「そういえば今まで聞かなかったけど、男の悪名ってどこから来たのさ」

鈴仙「訓練凄い厳しいんだよ。少し失敗しただけで、能力使って罰を与えてくるからね」

レイセン「痛いですよね」

てゐ「………それで?」

鈴仙「融通が利かないし、結構冷たいし、それに、目的のためならなんでもするし」

てゐ「………だけ?」

鈴仙「ひどいよね。てゐだって男のこと嫌いだったでしょ?」

てゐ「いや、最近の男はあたし好きだけど」

鈴仙「はぁ!? あの冷血悪魔超人男のこと!?」

てゐ「…………………」ブチッ

てゐ「おまえらそこ並べ」

てゐ「たしかに男に地上人差別があって自分の考えを読ませないような男はあたしは嫌いだった」

てゐ「それも最近治ってきたから、もう嫌いになる理由はあたしはない。これがあたしの考えだよ」

てゐ「で? 鈴仙の考えは、訓練中ミスしたら罰を与えられる? 冷血? 融通が利かない? 甘えんな!!」

鈴仙「ちょっと、てゐ怖い」

てゐ「あんたら軍人だろ。軍人がミスしていい職業だと思ってるのかい!? ミスしたら死ぬんだよ、自分だけじゃなく誰かも」

てゐ「軍人を厳しく指導するのは当たり前だろうっ!!」

鈴仙「………………」

レイセン「………………」

てゐ「それに訓練終わった身なのに今でもぐちぐちぐちぐち言うんじゃないよ!! 訓練生気分かい!?」

てゐ「あんたらさっさと男に謝ってきなっ!!」

鈴仙「なんで」

てゐ「非がない相手を嫌っておいて、傷つけて、詫びもなしにそのままとかあたしは許さないよ」

鈴仙「わ、分かったから落ち着いて」

てゐ「分かったらさっさと行って来な」

レイセン「分かりましたっ!!」

タッタッタ

てゐ「まったく」

輝夜「てゐが怒ったところ久しぶりに見たわね」

てゐ「これでも兎を仕切ってるからね。訓練がどれだけ大切かってことも知ってる。それに大国主様に顔向けできないようなことは出来ないよ」

てゐ「まったく」

輝夜「まぁ、許してあげなさいよ。兎は基本臆病者なんだから」

てゐ「謝ったら許すさね」

輝夜「相手の心を読んで、相手のことを考えるだなんて。そんな事ができるのは数千年生きてる人か、夫婦か、さとりぐらいよ」

てゐ「さて、あたしは仕事に戻るかね。現場の指揮を任せたままだからね」

輝夜「頑張ってね」

てゐ「そう思うなら少しぐらい手伝っても罰は当たらないと思うよ」

輝夜「今、罰を味わってる最中だもの」

てゐ「あぁ、そうだったね。楽しそうですっかり忘れてた」

輝夜「ふふふ。本当楽しい日々よ」

鈴仙「おとこざん、ひぐっ。いままでずみまぜんでじた」

レイセン「すみません、でしたっ」

男「えっと、何がです?」

鈴仙「今まで、勝手に、嫌って、すみまぜんっ」

レイセン「ごめん、な、さいっ」

男「いえ、構いませんよ。私だってやりすぎたとは思いますから」

鈴仙「ひぐっ、ぐすっ」

レイセン「今まで、ありがと、う、ござい、ました」

男「………………っ。なるほどこれが卒業式の気持ち、ですか。私こそ、良い生徒に恵まれました」ウルッ

鈴仙「男さぁんっ」ダキッ

レイセン「男さんっ」ダキッ

男「鈴仙、レイセン」ナデナデ

永琳「………………えっと、何があったのかしら」

男「なるほど、てゐに怒られたと」

鈴仙「はい」

レイセン「凄く怖かったです」

男「やれやれ。てゐもおせっかいですね。ありがたいことに」

鈴仙「はい。それじゃあ失礼します。男さん」

レイセン「失礼します」



男「………それ以上男さんの悪口は言わないで。ですか」

男「ミスティア」

みすち「え? はい、なんでしょう」

男「ミスティアのことが好きです。結婚を前提に付き合ってもらえませんか?」

みすち「え、えぇええぇえええええぇえええ!?」

男「先日、なぜ優しくするのかと聞かれましたが、答えが出ました。ミスティアのことが好きなのです」

みすち「あ、あ、あぅ」

男「駄目でしょうか」

みすち「………………」

みすち「ふつつかものですが、よろしくお願いします///」

男「ありがとうございます」ニコッ

永琳「めでたしめでたしって言いたいところだけど」

輝夜「どうかしたの?」

永琳「一応、穢れによる影響を調べなきゃいけないのですよ」

輝夜「なんで? 性格丸くなっていいんじゃないの?」

永琳「性格が変わる影響なんて前代未聞ですよ。性格が変わるって事は生まれ変わるに等しいのですから」

輝夜「そういえばそうだけど」

永琳「丸くなるだけならともかく、凶暴になったりするかも知れないのですし」

輝夜「まぁ、今のところ危惧するのはレイセンだからいいんじゃない? あの子が凶暴になったところでたかが知れてるし」

永琳「蓬莱の薬を服用していない、ただの穢れを持たない月人にどのような影響を及ぼすかしら」

輝夜「耐性持たないからすぐに効果がでる?」

永琳「おそらく」

輝夜「大変ねぇ」

永琳「では私は少しこもるので、後はよろしくお願いします」

輝夜「あらあら、天照を外に出した貴方が今度は天照?」

鈴仙「ということで師匠が篭ります」

男「診察はどうするんですか?」

鈴仙「危ないやつじゃないかぎり私がしますよ」

男「できるのですか?」

鈴仙「出来ますよっ。………見習いですけど」

男「じゃあ私は鈴仙のポジションという事で。いかがでしょうか師匠」

鈴仙「ふぇ!?」

てゐ「良かったね」

鈴仙「元上司が部下って複雑です」

男「そういえば、ミスティア」

みすち「はい。なんでしょうか」

男「これ、お金です」

みすち「!? どうしたんですか。こんな大金!!」

男「貯金ですよ。これでお店はどうでしょう」

みすち「全然大丈夫ですけど。良いんですか?」

男「えぇ。ミスティアが好きですから」

みすち「男さん///

てゐ「目の前でのろけるの止めてくれないかい? こっちは独り身なんだから」

鈴仙「でも数千歳になるともう吹っ切れてるでしょ?」

てゐ「その通りだけど、言われるとイラッとくるね」

みすち「さっそく、星熊建設に頼んできました」

男「速いですね」

みすち「善は急げですから」

鈴仙「あの鬼って、建設会社してたんだ」

てゐ「暇つぶしらしいけどね」

鈴仙「暇つぶしって………」

てゐ「まぁ、建築技術なら幻想郷一だろうね」

鈴仙「そういえば従業員とかどうするの?」

みすち「妖精を何匹か雇います」

鈴仙「ご飯さえ上げれば働くからね」

男「私も働きましょう」

てゐ「男は任務中じゃないか」

文「あのー」

鈴仙「射命丸さん。どうしたんですか」

文「白衣男さんはどこでしょうか」

鈴仙「………………はい?」

文「いや、いないんですよ」

鈴仙「あの人ついさっき目覚ましたのに!?」

てゐ「やばいんじゃないの? 竹林は妖怪が多いよ?」

文「探してきます!!」

てゐ「とりあえず竹林は私が探すからさ。皆っ!!」

妖怪兎達「うさっ!」

男「大変ですねぇ」

鈴仙「男さんも手伝ってくださいよ!!」

男「分かりました師匠」

白衣男「げふっ」

鈴仙「あ! いた!!」

文「白衣男さん!?」

白衣男「すまない。コーヒーを買いに行っていた」

鈴仙「いやいやいや、こここら人里まで結構ありますよ?!」

白衣男「良い運動になった」

鈴仙「だから体ボロボロなんですって!!」

てゐ「もしかしたらデスルーラしたかもねぇ」

鈴仙「そんな妖精じゃあるまいし。はいはい、寝ててくださいね」

白衣男「おい、まて、なぜ体を縛る」

鈴仙「絶対安静です」

白衣男「なっ これでは何も出来ないではないか!!」

鈴仙「むしろ何もしないでください」

みすち「で、結局」

鈴仙「射命丸さんに全てを任せてきました」

てゐ「丸投げ」

鈴仙「いいのよ。射命丸さんも嬉しそうだったし」

てゐ「………誰かあたしを幸せにしてくれる人はいないかねぇ」

鈴仙「それってロリコンなんじゃあ」

てゐ「………はぁ」

~数日後~

勇儀「おーい。誰かいないのかー?」ゴンゴンッ

鈴仙「そんなに強く叩かないでください。こないだ直したばっかりなんですから。それで何の用ですか?」

勇儀「こっちにミスティアがいるって聞いてな」

鈴仙「あぁ、ミスティアですね。ちょっと待っててください」



みすち「はい。お待たせしました」

勇儀「出来たよ。店」

みすち「速いですねぇ」

勇儀「鬼の力を舐めてもらっちゃ困るよ。まぁ、あんまり仕事すると、大工から苦情くるからあんまりしないけどさ」

鈴仙(鬼に苦情いれれる人っているのかな)

勇儀「それじゃあ、何かあったらまた声かけな」

みすち「はい」

みすち「うわぁ! 大きい!?」

男「そうなんですか?」

みすち「茶屋ぐらいって言ったのに」

男「はぁ。二階建ての茶屋ですか」

みすち「大きいに越したことはないって言いますけど、まわるでしょうか」

リグル「その心配は!」

チル「無用!!」

ルー「なのかー」

大「………私の台詞は?」

みすち「あれ、皆どうしてここに?」

リグ「ミスティアの店ができたって虫の噂で聞いたからさ。来た」

チル「ミスティア!! 困ったときは友達を頼ってくれてもいいんじゃないか!? あたいのこの腕は誰かを助けるためにあるんだから!!」

大「チルノちゃん。あつい」

リグ「ミスティアは永遠亭での仕事があるって聞いてたからね。この店は私に任せるといいよ」

ルー「おーぶねに乗った気持ちでまかせるのかー」

みすち「あれ、皆料理できたっけ」

リグ「ア リトル!!」

チル「冷やし中華にカキ氷程度なら」

ルー「食べる専門なのかー」

大「普通の料理程度なら」

みすち「大ちゃん以外全員使えないじゃないの!!」

チル「所で男は?」

男「食べる専門ですね」

みすち「一輪さーん」

チル「どこ行くんだみすちー!!」

一輪「支店に、ねぇ。構わないけどいいの? こんな立派なお店」

みすち「しばらくは使えませんから」

一輪「使わせてくれるっていうならありがたく使うわ。それで、家賃はこんなものでどうかしら」

みすち「え? 家賃なんていらないですよ」

一輪「あまり欲がないと駄目よ?」

ルー「仏教がそれをいうのかー」

一輪「仏教と経営は別の問題だから。ならこっちには響子と水蜜を行かせるわね」

みすち「響子ちゃんを貸してもらえるんですか!?」

一輪「あの子掃除と歌以外に取り得ないから。しかも歌も姐さんに怒られちゃったから凹んでるしちょうどいい機会になるからと思って」

みすち「あぁ、だから最近ぼーっとしてたんですね」

一輪「えぇ」

チル「手伝うぜ!!」

リグ「僕に任せなよっ」

ルー「全てを任せて安心するといいのかー」

大「えっと、つまり従業員として働かせてください」

一輪「どうするの? ミスティア」

みすち「料理人じゃなくて店員ならいいけど」

大「私料理できるのに………」

チルノ「あたいが来たからにはもう安心していいよ。100万馬力だから!!」

ルー「幻想郷だと案外弱いほうなのかー」

みすち「では後はお願いしますね」

一輪「えぇ。ありがとうね」

チルノ「うぉおおぉおお燃えてきたぁああああ!!」

リグル「溶けてるよ?」

大「み、みずっ!!」

みすち「あ、もうこんな時間なんですね」

男「日が暮れるのが早くなってきましたね」

みすち「あ、男さん! 流れ星ですよ!!」

キラッ キラキラキラッ

みすち「いえ、流星群だったみたいです。願い事かなえ放題ですね。男さん。………男さん?」

男「な、なぜ」

みすち「?」

男「帰ります。ちょっとすみません」ヨイショッ

みすち「へ!?」

男「しっかり捕まっててくださいね」ピョンッ

男「鈴仙!!」バァンッ!!

てゐ「障子がっ!!」

鈴仙「ど、どうしたんですか!?」

男「永琳はどこです!!」

鈴仙「し、師匠は離れにいますけど」

男「そうですか、ありがとうございます」シュンッ

てゐ「男の腕の中で目を回してたミスティアがいたんだけど」

鈴仙「どうしたんでしょうか」

男「永琳っ」ガッ

男「あか、ない?」

永琳「何かしら」

男「月から、何かがやってきました」

永琳「島流しにされた罪人とかじゃないの?」

男「目視したかぎり10人前後」

永琳「また、多いわね」


男「危険かも知れないので、出てきてもらえないでしょうか」

永琳「………それは無理ね」

男「なぜですかっ!?」

永琳「もし月人が降りてきた場合、この研究が必要になる。大丈夫。もうすでにこの中では20年経ってるわ。あともう少しで完成するから、それまでよろしく」

男「ないように努力しますが、もし駄目だった場合」

永琳「私があけない限りこの扉は開かないから安心して頂戴。それより姫様をよろしく」

男「分かりました」

永琳「それと、鈴仙に酒を飲ませておきなさい」

男「なぜですか?」

永琳「飲ませてみれば分かるわ。それじゃ」

男「ということで、鈴仙、酒を飲みなさい」

鈴仙「パワハラですか!?」

男「永琳からの命令なのです」

鈴仙「そ、それなら仕方ない?」

てゐ「まぁ。せっかくなんだし飲めるんなら飲んでおけばいいんじゃないのかい?」

鈴仙「そうですね。では」ゴクッ

てゐ「久しぶりの酒はどうだい?」

鈴仙「………隊長。任務はどうなりますか」

てゐ「!?」

男「っ!?………では私についてきてください」

鈴仙「了解です」カチャッ

てゐ(目がすわってる。それに普通に銃を持っていってる)

てゐ(酔うと臆病じゃなくなるんだねぇ)

男「どこに落ちたかは分かりませんが探しましょう」

鈴仙「12時の方向、永遠亭から約3000メートルの地点に月兎と思われる波長が3体。7時の方向に4体。3時の方向に4体。距離は同じです」

男「この配置は。完全に狙ってますね」

鈴仙「狙撃します」

男「出来ますか?」

鈴仙「えぇ」

男「では任せました」

鈴仙「隊長はどうされるので?」

男「ちょうど良い、訓練の始まりです」

鈴仙「新人兵を導入して大丈夫ですか?」

男「どうとでもなりますよ」

鈴仙「………………」

パンッ

鈴仙「レッグショット。ヒット」

てゐ「やってるね」

鈴仙「てゐ。危ないよ」

てゐ「なんだい? 幸運の女神はお嫌いなのかい?」ニッ

鈴仙「いいえ。大好きよ」パンッ

てゐ「レッグショット。ヒット。後の二人は木陰に隠れたよ」

鈴仙「状況把握が遅い」パシュッ

ドンッ

鈴仙「rpg。ヒット」

てゐ「あちゃー。死んだかな? ってその無反動砲どこまで届くのさ」

鈴仙「改造してるから。生きてるんじゃない? 幸運の女神がいるんでしょ?」

てゐ「いや、流石にあれは」

鈴仙「戦場でそんな事を気にするほうがおかしいかもね。さて、警告は済んだからハートブレイク狙おうかしら」

てゐ「敵さんもなかなか良い動きするね」

鈴仙「新人だったのかしらね。さっきのは」

鈴仙「………もうさすがに空中で狙撃は無理ね。位置がばれた」

パパパンッ

てゐ「うわぁ。実弾だよこれ。まぁ当たり前だけど」

鈴仙「降りるよ、てゐ」

てゐ「あいよっ」

月兎1「2班から連絡です。スナイパーがいるので隠れるようにと」

月兎2「ここが竹林で助かったな」

男「そうですね」

月兎1「!?」

月兎2「おまえはっ」

男「すみませんが目的を教えてもらえませんか?」

月兎1「目的は言えないっ」

男「もう一度お願いします」キラッ

月兎1「こいつ!! 撃ちやがった!!」

月兎2「落ち着け! 幻覚だっ!!」

男「目的以外は聞きたくないのですが」パンッ

月兎2「ぎっ!」

月兎1「あ、暗殺だ!! 八意 永琳の!!」

月兎2「ば、ばかっ!!」

男「そっちですか」

男「ご協力ありがとうございます。ところでファラリスの雄牛というものをご存知ですか?」

月兎1「な、なんだそれ」

月兎2「あ、あつっ」

男「それではごきげんよう」

月兎1「あ、あついっ、あついっ!!」

月兎2「ぎ、ぎゃあぁああぁああああ!!」

男「二人無力化ですね。まぁ、明日の朝には目を覚ますでしょう」

ビュオォォオオウ

男「なんだか風が強いですねぇ」

月兎「」

月兎「」

月兎「」

月兎「」

男「っ?!」

男「何か鋭利なもので切り裂かれてますね」

男「他になにかいるのでしょうか」

パパパパパッ

妹紅「ん。何の音だ?」

月兎3「――――かぐや――――」

妹紅(あれは。兎? それに輝夜がどうかしたのか?)

月兎4「―――――殺害――――」

妹紅(輝夜を殺害!?)

妹紅「ちょっと待ってくれよ。そこの兎」

月兎3「誰だ。貴様は」

月兎5「見られたなら、撃ち殺せ」パパンッ

月兎4「なかなかいい女だったのに。もったいない」

月兎5「今は任務中だ」

月兎4「へいへい。お堅いこって」

妹紅「殺られたら殺り返すしかないな。これは正当防衛だ。ならスペルカードなんていらないよな」

月兎「!?」

妹紅「今宵の炎はおまえたちのトラウマになるよ」メラメラ

妹紅「不死鳥相手に、銃が効く訳ないだろ」

妹紅「あ、話聞くの忘れた」



鈴仙「……………月兎の気配が消えた」

てゐ「男じゃないの?」

鈴仙「二人。男と妹紅。これであとはいないと思うけど」

???「あらあら残念ですわ」

???「でも予定通りですわ」

鈴仙「!?」

???「あらあら逃げた兎がいるわ」

???「二匹もいるわ」

鈴仙「っ」カチャッ パンッ

???「あらあら、速いけど秒速2000メートル程度のカタツムリのような速度で」

???「わたくしに触れられると思っていたのかしら」

???「あらあら」

てゐ「鈴仙っ!!」

鈴仙「っ!?」

ドンッ

???「なら、わたくしの拳のほうが速いという物」

鈴仙「………………」

てゐ「ごめんよ鈴仙。あたしゃ幸運の女神じゃなかったみたいだよ」

???「あらあら。もう一匹いたわ」

???「でもただの雑魚だわ」

レイセン「あ、あ」ガクガク

???「あらあら、そっちの兎は任せたわ」

???「そっちの兎はまかせたわ」

てゐ「不甲斐ない神様で、ごめんなさい。だから頑張らせてもらうよ」

???「あらあら!?」

???「うごかな、い」

てゐ「たかだか数万年しか生きてない小娘が、調子にのるんじゃない」

みすち「輝夜さんっ」

輝夜「しっ。危ないわよ?」

みすち「でもてゐさんが」

輝夜「あぁ。てゐなら大丈夫よ」

みすち「なんでですか?」

輝夜「見てれば分かるわ」

てゐ「ワニに食われな」

ガブリッ

???「あらあら?」

???「はやいですわ………」

???「あらあら、困りましたわ」

???「困りましたわ」

???「でも、大丈夫ですわよ」

鈴仙「………」

レイセン「ひっ」

???「あらあら、お姉様、遅いですわよ」

てゐ「人質………反吐がでるほどの畜生だね」

???「あら、酷いですわよ」ギュッ

レイセン「く、くるしっ」

てゐ「やめなっ!」

???「命令されちゃったわよ」

???「どうするのかしらお姉様?」

???「聞く必要はないわよ」ギュッ

レイセン「っ かはっ」

てゐ「やめ、やめてください。お願いします」

???「あらあら。土下座までしたわ」

???「邪魔だから眠らせるわよ」ドスッ

てゐ「うっ」パタッ

???「で、あとは輝夜だけね」

???「あらあら、案外簡単ですわ」

???「当たり前ですわよ」

???達「おほほほほ」

てゐ「だから小娘さね」

???達「!?」

てゐ「さ、レイセン逃げな。鈴仙を連れて。鈴仙にはこの薬を使ってくれ。ダイコク様の薬さ。良く効くよ」

てゐ「それにしてもまさか、狸寝入りで騙されて人質を手放すようなバカで助かったね」



輝夜「ね」

みすち「で、でも三対一ですよ?」

輝夜「大丈夫大丈夫。月人程度じゃてゐには勝てないから」

みすち「てゐさん一体何者なんですか?」

輝夜「本人が秘密にしてるから秘密」

てゐ「はぁ。この程度で良かったね」

輝夜「お疲れ様」

てゐ「見てるなら手伝ってくれればよかったのに」

輝夜「えぇー。だっててゐだけで十分じゃない」

てゐ「もしもあんな小娘だけじゃなかったらどうするのさ」

輝夜「そのときはそのとき。ミスティア。男と妹紅を呼んできて頂戴」

みすち「はい、分かりました」バサバサッ

輝夜「これで一件落着」

てゐっ「!?」

キンッ

てゐ「結界!?」

月人妹「あらあら、とても強かったですわ」

月人末「でも」

月人姉「この結界からは出られないですわ」

輝夜「………この術式。死ぬ気ね」

月人末「分かってしまうのね」

月人妹「あらあら、でも、目的が達成できればいいのですわ」

月人姉「貴方も一応目的だったのですわよ? 今は無理ですけど」

月人姉妹「それじゃあ。ごきげんよう」

てゐ「………死んだね」

輝夜「見たいね。あぁ、そういえば思い出したわ。あの顔どこで見たか」

てゐ「知り合いだったのかい?」

輝夜「というわけじゃないけど。私と永琳が逃げ出すときに殺した月人にそっくりだわ」

てゐ「子供って訳かい」

輝夜「まさに血族の呪いって訳ね。流石に私も三人も人柱にした結界は破れないけど、てゐはどう?」

てゐ「無理さね」

輝夜「………男に任せるしかないわね」

男「結界!?」

妹紅「あぁ。しかも強力な。でもあそこだけだな」

男「離れは無事ですか」

みすち「男さんっ!!」

男「どうしましたか。ミスティア」

みすち「鈴仙さんが襲われて、でも敵をてゐさんが倒したので、男さん達を呼んで来いって」

妹紅「落ち着けって。つまりてゐがなんとかしたんだろ?」

みすち「はい、でも結界が」

男「とりあえず離れに行きましょう。どうするにしても永琳の力が必要です」

妹紅「だな」

月人男「我が家族の悲願の達成………」

ガラッ

永琳「!?」

月人男「会ったことはないが、覚えているか? この顔を。顔立ちは母似でな」

永琳「えぇ」

月人男「なら。何をしにきたかも分かるな」

永琳「えぇ、分かるけど」

月人男「最初に言っておく。わたしの能力は変わらせない能力。無力のように見えるが、ただ二人を殺すためだけの能力だ」

永琳「……………」

月人男「遺言や冥土の土産などない。死んでもらおう」

男「永琳っ!!」

月人男「………邪魔をするな」

妹紅「何が目的だ」

月人男「八意 永琳 蓬莱山輝夜の殺害」

妹紅「そんな事ができるわけが」

月人男「ここにいることがその証明になる」

男「まぁ、その通りですね」

月人男「もう一度いう。邪魔をするな」

妹紅「………断る」

男「えぇ」

月人男「四対一か。いいだろう。うらみがどれほどの力を持つのか見せてやろう」

妹紅「斬られたら終わりって。卑怯だろ」

男「普通はそんなものだと思うのですがね。ミスティア下がっていてください」

月人男「ふんっ」

妹紅「あぶなっ」

永琳「はぁ………」

妹紅「何ため息ついてるんだよ!! こんなときに」

永琳「………貴方、もしかして私が死なないから強いなんて思ってるんじゃないの?」

月人男「何?」

永琳「触れることの出来ない相手に貴方はどうやって勝つのか。見せてもらいましょう。『天網蜘網補蝶の法』」

妹紅「は?」

永琳「殺しはしない。少しの間眠ってもらうだけ。毒だけど、大丈夫でしょ? 水銀ぐらい」

月人男「あ、ぐっ。がっ」バタンッ

妹紅「まさかのスピード撃破だな」

永琳「これくらいなら余裕よ。さてあとはこれを月に戻すだけだけど」

男「どうするんですか?」

永琳「それは後で考えるわ。それより姫様助けにいかないと」

みすち「あ、こっちです」

妹紅「……………なぁ、男」

男「なんですか?」

妹紅「私達いらなかったんじゃないか?」

男「………そうですね」

輝夜「あ、永琳」

てゐ「やっときたね」

永琳「すみません姫様。遅れました」

輝夜「じゃ、やりましょうか」

永琳「えぇ」

妹紅「こんな結界どうするんだ?」

永琳「この結界を破壊するにはさすがの私でも数年かかるでしょうね」

輝夜「でも数年なんて」

永琳「あっという間よ」

パキンッ

永琳「さて、これで本当の本当に一件落着ね」

てゐ「ところで、レイセンはどこに」

永琳「多分、屋敷の中で治療してると思うけど」

男「捜しましょう」

みすち「あ、だったら探させますよ」

男「お願いします」

バサバサッ

輝夜「糞とか大丈夫なの?」

永琳「姫様、汚い単語はあまり使わないほうが」

チュンチュン

みすち「あ、帰ってきましたよ」

みすち「………鈴仙さん発見。レイセンさん。少なくとも屋敷内にはいません」

永琳「え?」

みすち「外探させてみます」

永琳「ありがとう」

みすち(それからしばらく探してみたのですが。結局レイセンさんは見つかりませんでした)

みすち(男さんは任務終了後、穢れたのでという理由で軍を辞め、今は永遠亭で暮らしながら私の店で働いています)

みすち(あと、私達は命蓮寺で結婚式を挙げました。とても賑やかな結婚式でした。嬉しかったのですが、レイセンさんはそこにはいません))

みすち(多分、あと何年かしたら失踪から死亡に変わるでしょう。男さんは捜し続けてますが、鬼の伊吹 萃香さんに探してもらったことがあるので、おそらくもう見つからないでしょう)

みすち(きっと、この忙しい日々によって、皆の記憶からすらいなくな



















ワタシヲワスレナイデ

永遠亭ルート。これでおしまいです

短くてすみません

次は地底組です

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年07月26日 (土) 23:11:49   ID: oS99lVuX

レイセンは何者なのかね

2 :  SS好きの774さん   2014年09月02日 (火) 20:03:16   ID: rbbV_FrJ

最後なんか怖い

3 :  SS好きの774さん   2015年05月17日 (日) 16:51:00   ID: rxqv4rnZ

レイセン…?

4 :  SS好きの774さん   2015年08月15日 (土) 21:58:35   ID: I8DOFue1

レイセンって儚月抄に出てきたレイセンだよね?

5 :  SS好きの774さん   2019年03月28日 (木) 10:06:36   ID: wxJYfON3

マジで最後怖い

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom