男「フった数だけ強くなる?」芋虫「」コクコク (72)

男「いや、そんなの信じられるかよ」

芋虫「」フリフリ

男(いやいやいや、いくらお前が可愛いからって俺は妖精や悪魔の存在なんて信じないぞ!)

芋虫「」

男「じゃあ、具体的にどういう風に強くなるんだよ」

芋虫「」グイィ

男「身体能力の強化から超能力、果ては魔法までつかえる…だと?」ゴクリ

芋虫「」モゾモゾ

男(信じて……みるか?)

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翌日 朝

男「しかし、条件が厳しすぎるだろ。相手に頼んで告白してもらうのはNGとか、二度目を考えさせるような振り方じゃダメとか…」

後輩「おはようっち! 先輩」ガバッ

男「おわっ、後輩の中でもバツグンに可愛くて校内でもアイドル級の扱いを受けてる後輩ちゃんじゃないか!」

後輩「何その説明文」

男「面白くなかった?」

後輩「ううん! 面白い!」ギューッ

男「おいおい、もう高校生だろ。異性におんぶされて恥ずかしくないのかよ」

後輩「先輩なら自慢にこそなれ恥ずかしいなんんて全然ないですよー」

男「ふぅん」

後輩「このまま登校してください」

男「はいはい」

芋虫「」ヒョコ

男「おまっ! 頭から飛び出すなよ!」

芋虫「」モゾモゾ

男「他人には見えないのか……」フゥ…

男(妖精の存在なんて知られたら変な研究所へ連れて行かれるもんな)

後輩「何言ってんですか先輩」

男「いや、なんでもないなんでもない」

後輩「~~~♪」ギューッ

芋虫「………」

幼馴染「あーーー! 男が後輩を拉致してるぅううう!!」ダダダダッ

男「人聞きの悪いことを言うな! 拉致じゃなくて、強制送還してるんだ!」

後輩「私は不法入国者じゃないですよ!!」プンスカ

男「面白かった?」

後輩「面白くないです! 放課後アイスの刑です!」

男「はいはい」

幼馴染「ずるい! 私も欲しい!!」

男「じゃあ500円ちょうだい」

幼馴染「いいよ」ハイ

男「それじゃ、放課後な」ニコッ

幼馴染「わーい、男にアイス買ってもらえるー♪」

後輩「解せぬ」

男「冗談だって」

芋虫「」モゾモゾ

男(この二人から好意の匂いがするって?)

芋虫「」クイクイ

男「………ないない」

2人「?」キョトン

廊下

生徒会長「男君! あなた今日も不純異性交遊をしていたそうじゃない!」

男「げ、生徒会長……」

生徒会長「あなたには失望しました! よって今すぐ生徒会に入って学生に奉仕しなさい!」

男「いや、生徒会は選ばれなきゃ入れないでしょ」

会計「男がいれば……ぐへへ」

男「いや、会計ちゃんも下品な笑い方してないで言ってよ」

テニス部部長「あーー! 生徒会長! また男を誘惑して!」

生徒会長「ゆ、誘惑!?/// ななな、何を言ってるんですか!」

テニス部部長「男は私が入学当初から目をつけていたんだからね!」

男「えっ」

テニス部部長「あ、え、いや/// ち、違うの!」ダダダッ

茶道部部長「ふふふ、そういうことやったらウチは男はんが中学生のころから見てましたえ?」

男「えっ、怖い」

茶道部部長「」

幼馴染「もう、〝変な人達”は放っておいて教室いこっ!」グイグイ

変な人達「」

芋虫「」モゾモゾ

教室

お嬢様「男さん、あなた今日も朝から女生徒たちを誑かしたそうですわね」

男「お嬢様! そんな誤解の生じる言い方やめてください! 僕は誑かされる側ですよ!」

お嬢様「どうかしらね」プイッ

男「信じてください! お嬢様!」

お嬢様「それでは私を誑かしてみせなさい」

男「え?」

お嬢様「あなたが誑かしたことがないというのでしたら、うまくできないはずです」

男「え、えっと……」

委員長「あー、はいはい、行くわよお嬢様」グイグイ

お嬢様「ぐげっ、ちょ、ちょっと襟を引っ張らないでーーー!」

男「………ふぅ」スッ

不良「………おはよう」

男「不良ちゃん、おはよう。今日も早いね」

不良「………ああ」

男(最近よく来てくれてうれしいなー)

不良(はうぅーん! 男の横うれしいよぉ! 男の匂いクンクン! すはー!)

芋虫「」モゾモゾ

授業中

男「………」zzz

数学教師「………」ツカツカ

男「………」zzz

数学教師「………」ンーッ

不良「おい! 何してんだてめー!」

数学教師「何って、目覚めのキスよ」

委員長「先生! それは児童買春です!」

数学教師「ふふっ、私たちは純粋な愛情で繋がってるのよ」

不良「ばばあ」ボソッ

数学教師「!! 2、22歳です!」

男「うーん……16歳からBBA……」ムニャムニャ

数学教師「がーーーん!」

不良「ひひっ」

委員長「え、私たちも……?」

女生徒達「」

男「って……白い髪の人が言ってた…」ムニャムニャ

女生徒達「ほっ」

芋虫「」ヤレヤレ

お昼休み

男「さぁて、何を買おうかなー」

眼鏡「お、男君!」

男「あ、普段はメガネかけて前髪で顔を隠してるけど、実は国民的アイドルの眼鏡ちゃん!」

眼鏡「あわわっ! 大声出しちゃだめーーー!」

男「ご、ごめん」

眼鏡「ご飯、まだだよね?」

男「う、うん……」

眼鏡「これ…よかったら……」



―――ビーッビーッ!



男「あ! ごめん! 招集がかかった!」ダッ

眼鏡「あ……」

眼鏡(世界の平和のために戦い続ける正義のヒーロー男君……頑張って)




怪人「ふはははは、ビルの地盤を緩めて倒壊させてやる!」ビビビビビッ

サラリーマン「うわーー! 現実的にやられると一番困るパターンだぁああ!」

役員「これでビルが倒壊しても、証拠不十分で損害賠償を請求できないーーー!」

役員2「さらに近隣のビルや住人に賠償金を払わなくてはならないのは我々の方だー」

社長「本当にそれだけはやめてくれーーー!」ヌワーーッ



―――やめろっ!!



OL「あれは!!」

役員「最近巷で有名な正義のヒーロー!」


一同「「男君!!」」


男「俺が相手だ!」トウッ

男「変☆身!」ビガーーンッ

OL「ああ! 男君の周りにまばゆい光が!」

サラリーマン「そして、彼の腕と足にガードのような装甲が現れたー!」

社長「うむっ、顔を隠さず素性を明らかにしている所が非常に好印象だ!」

役員「社長! 将来は彼をわが社にスカウトしましょう!」

役員2「社長! そのためにも彼の高校生活は邪魔をせず、むしろ快適に過ごせるようにサポートしましょう!」

社長「そうだな」

一同「HAHAHAHA!」


男「おりゃぁあああ!」ブンッ


怪人「へっ、きかねーぜ!」サッドガッ

男「ごふっ」ドサッ


一同「」

男「だが負けない!」ガバッ

一同「おお! がんばれ男君!!」ワーワー

男「たぁあああ!」ズバッ

怪人「へっ」サッバキッ

男「ごふっ」ドサッ

一同「」

男「だがまだだ!」バッ

一同「おお! (以下略)」

怪人「へっ」ボカッ

男「ごふっ」

一同「」

男「だが(以下略)







怪人「はぁはぁはぁ……今日の所は疲れたから帰ってやるよ」

男「こ、この町の平和は…おれがま…も、る」フラフラ

自宅

男「ててて……」

妹「お兄ちゃん! 無理しちゃダメって言ってるでしょ!」ヌリヌリ

男「いや、無理なんてしてない」キリッ

姉「何言ってんのよ」バシッ

男「あうっ!」

妹「それを無理してるっていうんだよ!」プリプリ

男「あ、あはは……二人ともありがと」ニコッ

姉妹「どきっ///」

男「ちょ、ちょっと疲れたから部屋に戻って寝るわ」フラフラ

妹「お兄ちゃん……超回復の力しかないのに…」

姉「好きな人が怪我をするのは辛いわね」

姉妹「………はぁ」




ヒーローレベル:LV1
能力:超回復

部屋

男「……うぅ…」グスッ

芋虫「」アセアセ

男「慰めなんて欲しくない!」

芋虫「」シュン

男「あ、いや、ごめんな。当たるつもりはなかったんだ」

芋虫「」モゾモゾ

男「ありがとう。……でも、自分が強くなるために人を利用するなんて…」

芋虫「」モゾモゾ

男「相手が好意を持つことだって自分勝手……いや、でも…」

芋虫「」クイクイ

男「ためしに一人だけ……?」

男「………」


候補

後輩
幼馴染
生徒会長
会計
テニス部部長
茶道部部長
お嬢様
委員長
数学教師
芋虫


男「………どうすればいいんだ」

教師

>>13ごめんなさい安価じゃないですorz 僕に安価なんてとても無理ですorz

翌日

男「………結局寝られなかった」

芋虫「」プリプリ

男「超回復があるから体力も戻ってるって」

芋虫「」モゾモゾ

男「そういう問題じゃない? ……ごめん」

後輩「おっとこさーんっ!」ガバッ

男「うわっ、Bカップの控えめな胸とは対照的に積極的なコミュニケーションをはかってくる後輩ちゃん!」

後輩「あわわ/////」バッ

男「あれ……今日は終わり?」シュン

後輩「うぅ……///」モジモジ

男「それじゃあ……また…」トボトボ

後輩「にゃーーー!」ガバッ///

男「やっぱ後輩ちゃんがいないと朝って感じがしないね」ニコニコ

後輩「/////」テレテレ

幼馴染「むぅ……」

教室

お嬢様「男さん! 今日こそはもが「はいはーいお嬢様はこっちでーす」

男「?」ストッ

不良「お、おう」

男「あ、不良ちゃん今日はポニテなんだ。めっちゃ可愛いね似合ってる!」

不良「あうあう///」

男「そのうなじから背中にかけてのラインが……」ハァハァ///

不良「………」プシューッ///

男「わわっ、不良ちゃん!!」アワアワ

保健室

男「先生! 不良ちゃんが顔を真っ赤にして倒れました!」ガララッ

先生「あらまぁ、男君あんまり激しいことしちゃだめよぉ」ウフフ

男「し、してませんよ!」アワワ

先生「あらあら、それじゃあ、今あなたの手が触れている部分は何かしら?」

男「不良ちゃんの健康的な太ももです」キリッ

先生「あらあら、そんな男らしい表情見せられたら先生火照っちゃう」

男「いや、それより不良ちゃんを」

先生「そうね、そこに寝かしておけば大丈夫よ」ウフフ

男「はぁ……」トスッ

不良「………くーくー」////

不良(ば、ばれてないよな……)

先生「うふふー」ニコニコ

昼休み

眼鏡「お、男君!」

男「ん?」

眼鏡「こ、これおべ――」


―――ビーッビーッ


男「やべっ、行かなきゃ! ごめん!」

眼鏡「………」カサカサ

眼鏡「おいひぃ……」モグモグ


怪人「ふははは! くらえ、アスファルトを溶かすほどの熱攻撃!!」ビビビビビ!

通行人「うわぁ! 靴の裏が地面にひっついて歩きにくい!」ネバネバ

運転手「なんだ!? 車が急に重くなったぞ!」

怪人「ふはははっ! どうだ! 不快だろう!」



―――待てっ!



怪人「ぬっ、誰だ!」キョロキョロ

男「とうっ!」

通行人「あ、あれは!」

社長「先日わが社を救ってくれた男君じゃないか!」

運転手「学業もあるっていうのに、ほんとに大した男だぜ」

男「怪人め! もう許さないぞ!」

怪人「ぬぬぬっ、それはこっちのセリフだー! 毎度毎度邪魔しやがって!」

男「たぁあああ!!」ブンッ

怪人「食らうか!」ドゴッバキッ

男「ぐふっ」

一同「」

男(やっぱり……ダメなのか…)

OL「お、男君!」

男「?」

OL「私と付き合って!!」

一同「!!」

役員「わが社のマドンナOLちゃんが男君に告白を!?」

役員2「これで男君とOLちゃんが付き合えばわが社への道が開けますな!」

社長「わははっ! さぁ、オッケーするんだ男君!」



男君「え、お断りします」



OL「」

社長・役員・役員2「」

OL「な、なんでダメなの?」フラフラ

男「いや、だって知らない人だし」

OL「これから知っていけばいいじゃない!」

男「そもそも好みじゃないですし」

OL「あなた好みになるから!」

男「そんな自分を持っていない人と付き合う気はありません」ズバッ

OL「」ガクッ


芋虫「!!」グググッ


男「これは!!」シュワワワワッ


社長「おお! 男君の身体から光が!」

役員「ただでさえ輝ける男だというのに! これ以上魅力が増すのか!!」


男「ぁああああああ!!」バァァァァン




ヒーローレベル:LV2
特殊能力:超回復
【NEW】:超速的な動き



男「いくぞっ!」ヒュンッ

怪人「き、きえ「ここだ」バッ

男「アラララララララッ!」ボカボカボカボカ

社長「おお! なんて速い動きなんじゃ!」

役員「早すぎて何が起きてるのか分からない!」

怪人「………」

通行人「これで怪人も……?」

男「ラララララッ!」ポカポカポカポカ


一同(速くなっただけで攻撃が軽すぎる……)ズーンッ


怪人「だぁあああ! うっとうしい!」ボカッ

男「うわぁああ!」ドサッ

怪人「ふはははっ! パワーアップも無駄だったようだな」

男「まだだっ!」ガバッ

怪人「」

怪人「はぁはぁ……今日の所は疲れたから帰るっ」プィ!

男「………」ハァハァ

通行人「ありがとう!!」

社長「ありがとう!!」

運転手「ありがとう!!」

男「………」グッ



路地裏


男「く、くそぉ」ギギギッ

毛虫「どうやら、超速的な動きに体が耐えられなかったようね」ファサッ

男「い、芋虫!? その恰好は!?」

毛虫「あなたの進化に伴って私も進化したのよ」ファサッ

男(美しい黒髪に少しだけ赤い髪が生えてて、幻想的だ)ポーッ///

毛虫「次は身体を強化する能力を得たいわね」

男「む、無理ですよ! あのOLさんを振るのですらもう膝がガクガクしてるんですから!」

毛虫「そう……ならあなたは一生殴られ続けなさい」ファサッ

男「………」

いったんここまでです!

翌日

怪人「ふははははっ、改札の三回に一回は開かなくするビームっ」ビビビビッ

通勤者「………」スッ


―――ビーーーッ


通行者「おわっ! な、なんでだ!?」

後ろの人たち「………」ジトーッ

通行者「俺じゃない俺のせいじゃないんだー!」

怪人「くふふふっ、ふははははっ!」



―――ちょっとまったー!!



怪人「誰だ!!」

男「お前の悪だくみもここまでだ!」トゥ!


通行者「あれは、巷で噂の頑張り屋さん男君!」


役員「こんなとこまで来てくれるなんて感動ですねー!」

役員2「ええ、ぜひわが社へ来てもらいたいものですな!」

社長「はっはっは! 彼にはわが社の商品を大量にあげたまえ!」


男「いくぞ怪人!!」ブンッ


怪人「くはははは! きかぬっ!」ドゴォッ


男「ぐふっ」

一同「」

男「く……くそ…」

怪人「はははっ! 今日がお前の命日だな!」バッ

男(くそっ!!)


―――ちょっと待った!!


怪人「誰だ!」

イケメン「正義のヒーロー! イケメン参上!」ババッ

通行人「あれは今世界中で人気のイケメンヒーロー!」

役員「うぉおお! カッコ良いーーー!」

役員2「彼がわが社へ入ってもらえればうちはトップ企業の仲間入りですな!」

社長「………うむ、そうだな」

怪人「しねーーーー!」バッ

イケメン「イケメン55能力の一つ“イケメンカッター”!!」ズバババッ

怪人「ぬわーーー!」ドォォォンッ

男「す、すごい……」

毛虫「………」ファサッ

男「ありがとうございます」

イケメン「君は最近がんばってる男君だね」

男「はい!」

イケメン「ふむ……“イケメンアイ”!」ブゥン

男「?」

イケメン(うぉ、78人から好意を向けられてるだと!? それなのに…)

イケメン「男君は誰も振ったことはないのかい?」

男「いえ……この前一人…」

イケメン「…君はもしかして……振るのが嫌なのかい?」

男「嫌ですよ! 相手に悪いじゃないですか!」

イケメン「……そうかな」

男「えっ?」

イケメン「じゃあ、君は10人同時に告白されたらどうするんだい?」

男「……それは…」

イケメン「君は美味しそうな匂いだけ振りまいておいて、誰にも食べ物を与えない鬼畜な行為をしてるんだよ?」

男「そんなことは……」

イケメン「まぁ良く考えておくことだね。僕は55人の女性を振ってきたけど、誰ひとりとして不幸にしたつもりはないよ」

男「………」

イケメン「それじゃあ、縁があったらまた会おう」トゥッ

男「………」

毛虫「良く考えることね」ファサッ

男「毛虫さん……」



妹「お兄ちゃん今日はあんまり怪我してないね」シュン

男「なんで悲しそうなんだよ」

姉「それはあなたとのスキンシップがとれないからよ」

男「そっか、ごめんな」ナデナデ

妹「えへへー」

男「………」

毛虫「身内でもいけるのか悩んでるのかしら」ファサッ

男「……身内ならどっちみち付き合える訳じゃないし」

毛虫「やめときなさい」ファサッ

男「えっ」

毛虫「やめときなさい、そう言ったのよ私は」モゾモゾ

男「……分かった」

毛虫「………」ファサッ

翌日

毛虫「いいこと、狙うとしたらより関係の密な人間よ」

男「それって仲良いってことだよな。俺嫌だよ、そいつらともう関われないなんて」

毛虫「いえ、別に二度と会えなくなるほど傷付けろとは言っていないわ」ファサッ

男「どういうことだ?」

毛虫「二度と付き合えない関係なんてこの世には無限にあるわ。例えば兄弟みたいにね」モゾモゾ

男「例えば親友か……」

毛虫「男女間の親友なんて毛虫も食わないわ」

男「いや、きっと成り立たせてみせる!」

毛虫「……やれやれ」ファササッ

後輩「おっはようございますー」ギュッ

男「後輩ちゃん、おはよう」

後輩「えへへー、今日もお願いしますー」

男「はいはい」

幼馴染「男! 私もー」ガバッ

男「そんな筋力はない」ドサッ

後輩幼馴染「「あうぅ」」ベチャ

男(でも待てよ……俺から振っても意味ないんだよな)

後輩「男さぁん、ちょっと聞いてくださいよー」

男「ん?」

後輩「私最近おっぱいが大きくなってきたんで「ダウトぉおおおお!」

後輩「酷いです……」ウゥ

男「俺は後輩ちゃんの控え目なおっぱいを育てるつもりはない!」

後輩「それって一生私の胸を揉まないってことですか!」

男「いや! 俺は後輩ちゃんの胸を揉みしだく!! 絶対にだ」キリッ

後輩「!!」カァ///

幼馴染「」

男「あ、つい勢いで言ってしまった」

後輩「嬉しいです先輩!」ギュッ

毛虫「そう……最初は後輩というわけね」ファサァッ

男「あ、そ、そういう訳じゃ……」

男(後輩と今の関係以外続けられる気がしない……)

後輩「ねぇ先輩、良かったら私と――「ああ!」

後輩「!?」

男「お、俺用事あったんだったぁあああ!」バヒューーンッ

後輩「先輩……」

幼馴染「………」



男「……はぁはぁ」

男(俺は……後輩に告白されたら…)

毛虫「付き合うのか?」

男「いや……どうだろう。でも…断る勇気はない…」

毛虫「ふん…、怪人に生身で挑む勇気はあるのにな」

男「……超回復があるしな」

毛虫「どうだかね」ファサ

男「?」

毛虫「それより、最初はお嬢様にしたらどう?」

男「えっ?」

毛虫「彼女があなたに好意を寄せてるのは、どうやらあなた自身の魅力ではなさそうよ」

男「いや、あの子が俺を好きな訳ないだろ。毎日怒られてるぞ!」

毛虫「嫌いな人間を毎日怒ったりすると思ってるの」ファサッ

男「………」

毛虫「まぁ、彼女の相談を聞いてあげたりしてみたら? それくらい構わないでしょ」

男「う、うん……」





教室

お嬢様「男さん、またあな――」

男「ちょっと来てくれ、お嬢様」ギュッ

お嬢様「えっ///」

委員長「はいはい、お嬢様……えっ?」キョトン



屋上

お嬢様「な、なんですの!? こんな所に連れてきて!」

男「お嬢様……何か悩んでるんじゃないか?」

お嬢様「えっ……」ドキッ

男「聞かせてほしい……その悩みを」ジッ

お嬢様「あう……そ、それはその…」モジモジ

男「………」

お嬢様「………分かりましたわ」

今日のところはここまで! おやすみなしゃあ!

お嬢様「実は……最近、お父様の会社が怪人に狙われてますの」

男「ん?」ピクッ

お嬢様「ある時はビルの地盤を緩められたり、ある時は通勤中を襲われたり、何かと執拗に追いかけまわされてて……」

男「んん?」

お嬢様「そのせいかお父様の様子が少しおかしくて……私…どうすればいいか」

男(絶対あそこの社長だーーーー!!)

お嬢様「でも、きっといつかヒーローが助けてくれると信じてますわ」ニコッ

男「………」

お嬢様「はー、なんだか喋ったらすっきりしましたの。ありがとう男さん」

男「お嬢様!」ギュッ

お嬢様「なっ/// 何をしますのっ!?」アワアワ

男「俺が! 俺がなんとかするからっ!!」

お嬢様「は、い……///」

男「だから、安心して」ニコッ

お嬢様「男……さん」ポーッ///

毛虫「どう? 彼女から告白されそう?」

男「いや、彼女は悩みの方が大きいみたいだ」

毛虫「その悩みも吹き飛ぶのが恋でしょう?」ファサァ

男「……毛虫さんは恋をしたことあるの?」

毛虫「なっ、なな、何を言っているの!」モゾモゾ

男「いや、だってその語り口調」

毛虫「私はあなた達人間とは違うのよ! 誰かを好きになったりなんかしないわっ」チクッチクッ

男「いてっ、いや、かゆい!!」

毛虫「ふんっ、いい気味だわ」ファサッ

男「……毛虫さんに好きになられるってことは世界一の幸せ者ってことだね」

毛虫「へぁ!? ま、まだ言うの!」チクッチクッ

男「ち、ちがっ、だって誰も好きにならないって人が好きになるってことはよほど魅力があるってことじゃないか!」

毛虫「……まぁ、それは言えてるわね」ファササッ

男(その相手が俺だったら良いのに……)

毛虫(私はあなたの心が読めるって言ってなかったかしら……)

ゲームセンター

不良「な、なぁ男、私なんかと遊んで大丈夫だったのかよ」

男「え、なんで? 最高にうれしいけど?」

不良「えっ、そ、それって///」

男「不良ちゃんは俺の大事なクラスメイトだからね」ニコッ

不良「あ、そ、そう……」ハァ…

男「次はUFOキャッチャーしようよ!」ギュッ

不良「あ、う、うんっ///」

ヤンキー「おい、あれ……」

DQN「ひひっ」







プリクラ機「次は仲良くピースのポーズ!」

男「イェイ! ……って不良ちゃん早く!」

不良「あ、いや……だってそういうのキャラじゃないし」

男「ああもうっ!」グイッ

不良「あんっ///」

男「俺が代わりにダブルピースしてあげる」ピース

不良「あ……」

不良(男……良い匂い…)クンクン


―――パシャッ


プリクラ機「次は、ラブラブ!? キスしちゃおう!」

男「うぇ!?」

不良「なぁ!?」

男「………指示には従わないと」ガシッ

不良「!?」

不良(ま、真面目すぎんだろぉおお////)

男「不良ちゃん……」スッ

不良「………」ギュッ

不良(プリクラの指示ってのは嫌だけど、男が私にキスしてくれるのは嬉しい!!)



プリクラ機「ほっぺたとかでもいいよ♪」



男「なんだ」チュッ

不良「………」



―――パシャッ



男「やっぱそうだよなー。カップルで来るばっかじゃないしな」

不良「ウンソウダヨネー」

不良(もう!! タイミング最悪!!)






―――ポトンッ


男「お、出て来た」

不良「さ、先に見せろ!」バッ


プリクラ≪不良が男の首筋の匂いを嗅いでるシーン≫


不良「にゃぁああああ!!」ダダダダッ///

男「ほえ?」

不良「たぁあああ!!」チョキチョキチョキ

男「不良ちゃん?」

不良「ほ、ほらよ! 切ってやったぜ」

男「ありがとう」

不良「ふぅ……」

男「なんか少なくない?」

不良「お、女の子の方がプリクラ帳とか貼ったりするからいっぱいいるんだよ!」

男「不良ちゃんプリクラ帳とか持ってんの!? 可愛いね!」

不良「ぁ……」カァ////

男「あ、見て」


プリクラ≪男にキスされて顔を真っ赤にしてにやける不良≫


不良「あ、ああ……」プルプル///

男「この不良ちゃんすっごく可愛い!」

不良「にゃぁああああ!!」ブンブンブン

男「ケータイに貼っておこう」ペタペタ

不良「ぎゃぁあああ!!」

ゲームセンター外

不良「うぅ……絶対クラスの奴に見せんなよ」

男「たぶん大丈夫」

不良「心配だ……」


ヤンキー「お、不良じゃん!」


不良「………っ」ピクッ


DQN「何やってんの? あれ、彼氏と一緒じゃん!」


男「………?」

不良「か、関係ねーだろ」

ヤンキー「ああ? お前は俺の女をぼこった癖に逆は関係ねーだと?」ギロッ

不良「………っ」ビクッ

男「どういうこと?」

DQN「お前の彼女はな、昔ヤンキーの彼女を病院送りになるくらいぼこったんだよ!」アァ?

男「………」

不良「ちがっ、男、信じてくれ! あれは相手が……」

ヤンキー「ひゃはははっ! そんな普通のかっこうしたって、お前の過去は消せねーんだよ!」

不良「………う、うぅ…」ポロポロ

DQN「なぁ、彼氏君よぉ、こいつと付き合っても良いことねーから別れてくんねーかな?」

男「………」






男「   嫌だ   」




不良「!!」パァッ

ヤンキー「ははっ、威勢だけはいいねぇ、だけど――」パチンッ

ヤンキーの舎弟達「へへっ」ゾロゾロ

DQN「この状況でも同じセリフが言えんのかよ」

男「………」







DQN「おらっ!」ドゴォッ

男「ぐふっ」ドサッ

不良「男ぉ!!」

ヤンキー「へへっ、お前はここにいろ」

男「………」グググッ

舎弟「おらっ!」バキッ

男「ぐっ」ドサッ

毛虫「無様ね。何故力を使わないの?」

男「彼らは方向性を間違えているけど、守るべき市民だ」

毛虫「その信念はいつかあなたを殺すわよ」

男「その時は……その時さ」グググッ

ヤンキー「おらぁああ!」バキィッ

男「ぐがぁ!」

不良「もうやめてぇええ!」

不良「もう……やめてよ…謝るから…」グスッ

男「不良…ちゃ、ん」

DQN「………どうする? ヤンキー」ニヤニヤ

ヤンキー「そうだなぁ、お前今からあの男の前で裸になれよ」

不良「!?」

舎弟「うぉおお! 先輩鬼畜ぅ!」

舎弟2「やらせてもらえるんすか!?」

ヤンキー「まぁまて、まずは観賞会だ」

不良「………」プルプル

DQN「はよせーや!!」

不良「っ!!」

男「不良……ちゃ…ん、だ、めだ…」

不良「あの……さ、男…私、大丈夫だよ」スルリ

舎弟「おっほーぃ! セーラー服脱いだぁ!」

不良「私……男のこと好きだから…さ、ひぐっ…裸くらい…みせ…見せられるよ」ポロポロ

舎弟2「きたーーー! 真っ白パンツぅううう!!」



男「くそ……」

毛虫「これがあなたのしたかったこと?」

男「毛虫さん…」



毛虫「守るべき者を間違えて、大切な者が今まさに傷つこうとしている。いえ、すでにひび割れてるわ」

男「………」

毛虫「あなたが目指すその先にあるものはなに? 世界平和? 人類の繁栄? どの道そこにあなたの求めた光は差さないわよ」

男「ちが……う」

毛虫「そもそも、あなたが分けている怪人と人間の境界線はなに? 見た目が化物? 変なビームが撃てる? 違うでしょ」

男「誰かが悲しむことを平気でする……それが、敵だ」

毛虫「答えは出ているわ。後はあなたがどうするかだけよ」

男「俺は………」





―――不良ちゃんを、守りたい。




不良「………っ」パサッ

舎弟「おぉおおお! シャツも脱いで下着姿があらわにーーー!」

舎弟2「えっろ! 体つきえっろ!」

不良「うぅ………」

ヤンキー「はよ脱げや! ま○こ見せろやー!」

不良「………」スッ

不良(男、ごめんね。私のせいで傷けて……)



男「不良ちゃん、もう良いんだ」スタッ



一同「えっ?」

舎弟3「あ、あれ!? 押さえつけていたのに!?」

舎弟4「い、いない!!?」




男「変★身!!」ピカァ!!



ヤンキー「うわぁああ! 不良の彼氏の身体にまばゆい光がぁああ!」

DQN「両腕と足に白い装甲が現れた!!」

舎弟「こ、こいつあれっすよ! 今街で噂のヒーロー」


舎弟2・3「「男君!!」」


男「俺が不良を守る!!」ビッ


不良「男……」キュンッ///

男「たぁあああ!!」ボキッ

舎弟「」ドサッ

男「うぉおおお!」ボキボキッ

舎弟2・3・4「」ドサドサドサ

ヤンキー「つ、つえぇえ…」

DQN「あいついっつも怪人にやられてるんじゃねーのかよ」

毛虫「愚問ね。怪人一匹の強さは新幹線並みよ。あなた達が何人集まっても新幹線になれる訳じゃない」ファサッ







ヤンキー達「」チーン

男「大丈夫か不良!」シュゥン

不良「男ぉ!」ギュッ

男(下着姿おっふ///)

不良「大好き! あなたのこと私……大好きなの!!」

男「………」


毛虫「男、いまよ」


男「………不良ちゃん、俺は…」







男「君を一生かけて幸せにするよ」ギュッ





不良「男ぉ!!」ギュッ///

毛虫「なっ!?」ゾワッ

毛虫(そこで振らなきゃ力を得られないじゃない!)

男(俺は不良ちゃんが好きだ。それを隠して力を得るくらいなら、今のままでいい!)

不良「好き好き大好き!」ギューッ

男「………」ナデナデ

不良「えへへ///」

毛虫「……後悔するわよ」ファサッ



男「いてててて……」

妹「うわぁ、お兄ちゃん身体中の骨が折れてるよー」

男(やっぱ身体強化がなければ速さに耐えられないんだなぁ…)

妹「今日は私がいーーーっぱい介護したげるね」ニコッ

男「ありがと」ナデナデ

妹「えへへー」

姉「で、不良ちゃん? と付き合ったの?」

男「うん」

姉「そう……良かったわね」

男「ありがと」ニコッ

姉(やっぱり私じゃダメ……か)ピロリン




男の能力が増えた!

ヒーローレベル3

能力:切り拓く右手
内容:右手からレーザー光線を出す。

部屋

さなぎ「………」

男「あ、あれ!? さなぎさん!? なんでそっぽ向いてるの!?」

さなぎ「………」

男(ああ……怒ってるんだ。俺が不良ちゃんを振らなかったから…)

さなぎ「………」

男「大丈夫……俺は強くなって見せるから…」

さなぎ「………」




痛みを知り、弱さを知った男。

彼の前に立ちはだかる試練はまだまだ多い!

頑張れ男!

負けるな男!

世界の平和を守れる者は君と数十人のヒーローしかいない!



第一部 完



・次回予告・

後輩『はぁい、予告役の後輩だよ♪』

先生『保健室の先生ですー』ボインッ

後輩『って、なんで水着なんですか!?』

先生『えぇ? サービスタイム?』ウフフー

後輩『なら私もっ!』スッポンポンッ

先生『あらあらー、文字だからできる挑戦ねぇ』ウフフ

後輩『改めまして裸でお届けします後輩だよ♪』

先生『悩殺ポーズの先生でぇす♪』

後輩『不良先輩と付き合い始めた男さん』

先生『そして彼の右手に宿った新たな能力ー』

後輩『切り拓く右手で世界を救えるのか』

先生『現れるライバル、ヒーローピザ男』

後輩『お世辞にもモテるとは思えない彼が身につけた能力その数100!』

先生『なぜ彼は強くなれたのか。なぜ彼はヒーローになったのか!』

後輩『第二部! “告白の定義”』

二人『また見てねっ♪』


いったんここまでです!



第二部 告白の定義


男「2人ともおはよう。ご飯できてるよー」コト

妹「わーい、ごっはんごっはん♪」

姉「本当に便利ね。あなたの超回復って」

男「だね。体力が減ってもすぐに回復するから、基本寝なくても活動できるしね」

妹「いいなぁ、私もほしーなー」チンチン♪

男「箸で食器を叩かない」

妹「あう」

姉「そういえば、最近仮面を被った小太りのヒーローが活躍してるらしいわね」

男「ふーん、活躍できてうらやましーなー」

妹「お兄ちゃんには不良さんがいるんだからいいじゃない」

男「そ、それとこれとは話が別だろ!」

妹「あー、お兄ちゃん顔が真っ赤だぁ!」

男「うるさい早く食べろ」ガツガツ

妹「はーい」

後輩「おっとこさーん! おはよーーーん」ガシッ

男「おわっ、今日も元気だねー」ヨイショ

後輩「うふふ、後輩ちゃんから元気を取り除いたら、制服しか残らないのだ!」

男「基本成分元気かよ!」

不良「お、男! おはよう……」シャラララーン☆

後輩「ふ、不良さん……」ズルルッ

男(ボサボサだった茶髪がきれいな黒髪に。服装も綺麗にしてまるで…)

男「どこかのお嬢様みたいだ…」

不良「そ、それは言い過ぎだ」バシンッ

男「いたっ、で、でもほんとに綺麗だ」

不良「男……」

後輩「はーいはいはい、離れて離れてー」グイグイ

不良「おいっ、何すんだよ!」

後輩「ここで一つ確認です」

男「はい」

後輩「男先輩は不良さんが大好き。間違いないですか?」

男「ああ、大好きだ」

不良「男……」ポーッ





後輩「じゃあ、男先輩は不良さんと付き合っている」




男「いや、付き合ってないよ」ニコッ

不良「えっ」ガビーンッ

男「えっ?」

不良「で、でも、一生かけて幸せにって……」

男「うん、一生かけて君を守るよ。




ヒーローとして」





不良「」

後輩「という訳で、男先輩はあなたのものじゃないんです」グイグイ

不良「だ、だが、お前のものでもないだろ!」

後輩「ふっふーん、そう思います?」

不良「ち、違うのか!?」

後輩「男先輩、登校時の男先輩は?」

男「……後輩ちゃんのものです」

不良「!?」ガーン

後輩「まぁ、私を荷物扱いしてると言われたらそれまでですけどね」ハハハハハ

男「ほら、じゃあさっさと乗れ」

後輩「はーい」ピョコン

不良「………」

男「ほら、不良ちゃんも引っ張ったげる」スッ

不良「う、うん///」


幼馴染「ぐぎぎぎぎ…」


男「みんなおはよう」

一同「!?」ザワザワ

お嬢様「お、男さん! 不良さん! て、てて、手を繋いで投稿なんて!」アワワワワ

不良「あ、そういえばずっと握ってたな」

男(いやいや、下駄箱で思いっきり離してたじゃないか可愛いなぁ)

委員長「お、男君……さすがの私もそれにはフォローのしようがないわ」

男「え、なんで?」ギュッ

委員長「えっ///」

男「二人以上で歩くときははぐれないように手を繋がなきゃ」ギュッ

お嬢様「な、なな/////」

男「じゃないと妹はすぐ迷子になっちまう」



三人≪妹と一緒にするなぁああああ!!≫デモウレシイ

昼休み

眼鏡「ふふっ、今日はもって運べるようにサンドイッチにしてみたの。これなら急な呼び出しでも最低一つは食べてくれるはず」ヨシッ

男「お、眼鏡ちゃん」

眼鏡「あ、お、男君、あ、あの///」

テニス部部長「男ぉおおお! 見つけたわよぉおおお!」ガシッ

男「えっ」

テニス部部長「コートへ直行ーーーー!!」バヒュンッ



眼鏡「」



眼鏡「………」モグモグ

眼鏡「シャキシャキレファス」モグモグ

テニスコート

部長「はいこれ」ポンッ

男「テニスラケット?」

部長「ミスノの最新ラケットよ」

男「で、これを?」

部長「あそこの男と勝負してほしいの」

男「えっ?」

デブ「ぬふふふふっ」

男「誰?」

デブ改めピザ男「ぬふふ、こいつが代わりかいマイハニー」

部長「ええ、あなたをコテンパンに倒す男よ」

男「マイハニー?」

部長「そこは無視して。私のダーリンはあなただけよ」

ピザ男「あそこで君を助けたのはまさにデスティニー! さぁ、一緒に二人だけの世界へ!」キラキラキラ

部長「男君、あいつ変な力使うから気をつけて!」

男(変な力、小太りのヒーロー……まさかね)

ピザ男「ぬふふふ」




部長「ざ・べすとおぶわんせっとまっち。おとこさーびすぷれいっ」




男「なんで棒読みなんですか?」

部長「い、いいじゃない! 私は大会に出ても優勝しかしないから審判なんてしないの!」

ピザ男「さすがハニー。僕が園児プレイ好きなの知っててわざとだね!」

部長「きもい」

男「さぁ、いくよ」パッ

ピザ男「ぬふふ、いつでもどうぞ」ユラユラ

部長(動きが地味に様になってるところが余計にキモイ)

男「たぁ!」パコンッ

ピザ男「ぬんっ!」


―――ドゴォッ



男「えっ?」シュンッ

部長「らぶひふてぃーん…」

ピザ男「ぬふふふふふ」ユラユラ

いったんここまでです! では!

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