さやか「あんた程カーズッ!心底憎いと思った奴はいないッ!!」 (125)

カーズとジョセフ・ジョースターの戦いから十数年…


 ~宇宙空間~


カーズ「……………」

カーズ「………」

カーズ「…」


……………

………



さやか「それじゃ、またねー恭介」

恭介「うん、またねさやか」

さやか「~~♪…わっ、もうこんな時間!急いで帰らなきゃ…!」

さやか(やばいなぁ、ちょっと長居しすぎたわこりゃ)

さやか(まどか連れてこなくて良かったかもしんないわね)スタスタスタ

さやか「…………」

さやか「…ちょっと近道しよっと」クルッ

……………

………


さやか「おぉ怖っ!…相変わらず真っ暗ねぇ、この辺りは」

さやか「ここの空き地を抜けて向こう側の道路に出れば10分は時間を短縮――」


ドドドドドドドドドドド


さやか「ん?」

エレ速転載禁止してくれ

さやか「……なにあれ、隕石?」

さやか「…ちょ、あれこっち来てない…!?」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……!!


さやか「え!?嘘でしょちょっと!?ま、待っ…!!」

さやか(確か隕石って小さくても激突すると余波で凄い事になるんじゃ…!?)

さやか「い、嫌……!!」ギュッ


   ピッタァァアーッ…


さやか「…………?」パチッ

隕石?「………」

さやか(………浮…いて、る?)

アフィカスだったか解散

隕石?「…………」パキンッ

隕石?「………」パキパキパキッ


  ――バリィンッ!!


さやか「!!?」

カーズ「……こ、ここ…は…」

さやか(……全裸…!?)

さやか(!?)

カーズ「…………」コキッコキッ

カーズ「…酸素…」

カーズ「………」スッ

さやか「ひぃっ!?」

カーズ「…………」ジッ

カーズ「…人間…か…?」

さやか(何なの…何なのコイツ…!!)

さやか(例えるならッ!学校の先輩が魔法少女だったと本人からカミングアウトされる以上の衝撃ッ!!)

さやか(目の前に降ってきた隕石が途中で止まって…中から人間が割れて出てきた!!)

カーズ(長い間鉱物であった弊害か…少し喋り難い…チッ…!)

さやか「ひゃ、ひゃい!?」

カーズ「吸血鬼では…ないようだな……」

さやか「…きゅう、なんですか…?」

カーズ「…西暦…」

さやか「はい!?」

カーズ「西暦は…何年だ…第二次世界大戦は『まだ続いているのか』?」

さやか「…は、はぁ…?」

さやか「第二次世界大戦…って、あの歴史に載ってる戦争の事ですか…?」

カーズ「……歴史に載っている?」

さやか「もう60年以上も前の話ですけど…」

カーズ「60年だと……!?」

カーズ「そうか…このカーズが地球を離れてから60年以上経っていたか…」

さやか(カ、カーズ?)

カーズ「…フ、フフフ……!」

カーズ「思いのほか、早く地球に戻る事が出来たようだな……!!」

カーズ「人間の寿命は短い、もはやJOJOも老人と成り果てている事だろう」

さやか「あのー…すみません、貴方…あの…」

カーズ「ムッ!…何だ…お前も何か質問があるのか?餌の餌よ」

さやか「え、餌の餌?」

あまり面白くなさそう

大統領とか吉良のは面白かったなぁ

書けばよかろうなのだァァァッ!!

カーズ「そうだ、このカーズは究極生命体ッ!吸血鬼すらも食料とするッ!」

カーズ「そしてお前達はその吸血鬼共の食料…つまり餌の餌だ」

カーズ「本来ならば会話をするに値せん生命体なのだがな、お前達人類には一度辛酸を舐めさせられている」

カーズ「ゆえにこのカーズ…以前よりは認識を改めた、ほんのちょっぴりだけな」

カーズ「質問があるなら言ってみろ、女」

さやか(や…やばい、この人もしかして結構危ない感じのアレなんじゃ…)

さやか「い、いやいや結構です!!いやーいい筋肉してますねカーズさん!あ、あはは!!」

さやか「そんじゃ失礼しまーっす!!」


  ぐにゃあッ


カーズ「ん?」

さやか「…ま、周りの景色がッ!?今度はなんなの!?」

カーズ「何だ?何が起こっている?」

さやか「あ、あたしも知りませんよぉ!!な、なんですかこれぇ!?」

使い魔「いひひひひひひひ!!」ビュンビュン

カーズ「…!」

さやか「な、なにあれ!?」

使い魔「ヒャッハァーッ!!」ビュンビュンッ

さやか(何よ、何よ何よ何よ何だってのよ……!!)

カーズ(…………)

マミ「一般人の方ですか!?」シュバッ

さやか「ぅえ!!?あ、あれ?うちの制服!?」

マミ「あら…ッ!?」

マミ(っていうかなにあの全裸っていうかふんどし!?)

キュゥべえ「マミ!急ぐんだ!魔女はすぐそこ―――…」

キュゥべえ「!!!」

カーズ「…『インキュベーター』…!」

なるほど

マミ「え?キュゥべえ、あなたその人と知り合いなの?」

キュゥべえ「それは――…」

カーズ「『インキュベーター、余計な事を口外する事は許さん』」

カーズ「『〝かの一族の天才〟であるわたしの命だ』」

カーズ「『はぐらかすのだ』」

キュゥべえ「断言は出来ない、そもそも僕の知人とよく似ているだけかもしれない…確証が得られない事には…」

キュゥべえ(『かの一族の天才』………)

キュゥべえ(カーズ…!生きていたなんて!!)

さやか「ちょ、ちょっと!?さっき日本語喋ってたのに何でいきなり…その、よく分からない言語って言うか…」

カーズ「………」

カーズ「黙れ」

さやか「っ!!」ゾォッ

>>10
大統領kwsk

キュゥべえ「それより魔女だ、マミ!」

マミ「えぇ、そうね……!!」

魔女「キャハァァァァ―――――ッ!!」

マミ「ティロ…」

マミ「フィナーレッ!!」


   どぉぉん…ッ!!


さやか「………」ポカーン

カーズ「………」

キュゥべえ「…………」

さやか「あ、あれ?空間が元に戻ってる!?てか魔女…って、なに!?その白いの何!?」

マミ「混乱しないで、大丈夫。私の名前は巴マミ…」

マミ「色々と説明しなきゃならない事があるわね、ひとまず落ち着いて…ね?」

キュゥべえ「………」ジッ

カーズ「………」ジィッ

>>16
ほむら「我が心と行動に一点の曇りなし…!全てが『正義』よ」

>>18
ほむら「我が心と行動に一点の曇りなし…!全てが『正義』よ」 - SSまとめ速報
(http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1374903723/)
これかな?

~~~~~

~~~



さやか「つ、つまり…魔法少女は魔女と戦って…町を守ってる、って事ですか?」

さやか「願いを叶えてもらう事と引き換えに!?」

マミ「えぇ、その通りよ」

さやか「…あんたが願いを叶えるの?」

キュゥべえ「そうさ!僕がなんでも願い事を叶えてあげるよ!」

キュゥべえ「だから僕と契約して、魔法少女になってよ!」

マミ「こらキュゥべえ!…駄目よ、そうやって急かすと嫌われるわよ?」

さやか「へぁー…な、なんか凄い話ですねー…」

さやか「願いをなんでも1つか…んん…!想像できないなぁ…!」

キュゥべえ「ま、思い浮かんだらいつでも声をかけてくれ」ヒョイ

マミ「あれ?どこか行くの?キュゥべえ」

キュゥべえ「うん、ちょっと野暮用があるからね」スッ

~外・某所~


カーズ「『いるのだろうインキュベーター、出てくるがいい』」

キュゥべえ「…今は誰も居ないから、わざわざ僕達の間で取り決めた『言語』でやり取りする必要はないよ、カーズ」

キュゥべえ「久し振りだね。数千…いや違う、数万…十数万年振りか」

カーズ「……インキュベーター…」

キュゥべえ「夕暮れの美しさを理解する感情は僕にはない」

キュゥべえ「だが君はそれを目指したね」

キュゥべえ「そうか。そうなんだねカーズ、君は究極生命体になったんだ」

カーズ「…クククク……」

カーズ「お前も精が出ているようだな…どうだ、この『家畜循環』は」

キュゥべえ「魔法少女システム、と僕達は呼んでいる」

カーズ「フン」

キュゥべえ「だが君には感謝している」

キュゥべえ「この魔法少女システム…いや、君の前ではちゃんと正式名称で言おう」

キュゥべえ「『家畜循環法』は素晴らしい成果を上げたよ」

カーズ「そうだろうな、当時単なる猿に過ぎなかった人間共のこの発展を見れば容易に想像がつく」

キュゥべえ「宇宙存続に思い悩んでいた時、気まぐれにこの星に来た事は本当に僥倖だった」

キュゥべえ「『かの一族の天才』である君から、これ程効率の良いエネルギー回収方法の雛型を作ってもらえたからね」

キュゥべえ「君は魔法少女システムの生みの親と言っても過言ではない」

カーズ「このカーズもお前達には感謝しているぞ」

カーズ「お前達が居なければ…結果として、石仮面の構造を完璧なモノに仕上げる事は出来なかったろうからな」

キュゥべえ「一族のみんなはどうなったんだい?確かワムウとエシディシ、そして…なんだっけ?」

カーズ「番犬だ。…みな死んだ、究極生命体になったのはただ一人!このカーズだけよ」

カーズ「他の者は全て皆殺しにしてやった」

キュゥべえ「へぇ、思い切った事をしたね」

カーズ「向上心の無いクズ共よ、取るに足らん命だ」

キュゥべえ「それはワムウとエシディシが、かい?」

カーズ「彼らは違う。…彼らは同士だった」

キュゥべえ「君がそんな風に言うなんて珍しいじゃないか」

カーズ「フン!まァ結果的にこのカーズが目的を達した!それだけが至上の事ッ!!」

カーズ「もはやこのカーズにッ!勝てる者など存在しないッ!!」

キュゥべえ「そうでもないよ」

カーズ「…何?」

何?

キュゥべえ「『家畜循環法』で家畜のエネルギーを繰り返し繰り返し回収する事による弊害か…」

キュゥべえ「『いい家畜』が『悪い家畜』になる過程において、強大な家畜が現れたんだ」

キュゥべえ「名前は『ワルプルギスの夜』…」

キュゥべえ「これがもう想定外の強さでね、案外君より強いかもしれない」

カーズ「…この究極生命体となったカーズよりも強い、だと?」

キュゥべえ「仮定の話だ、あまり信用しないでほしい」

カーズ「貴様らインキュベーターは感情が欠如している、客観的にモノが見れる」

カーズ「もう一度問う、本当にこのカーズとその何とかの夜…その何とかの夜の方が強いとお前は思うのか?」

キュゥべえ「…仮に、君が究極生命体でない頃」

キュゥべえ「『単なる一族の天才』であった頃の君であったら」

キュゥべえ「君は負けるだろうね」

カーズ「………」

カーズ「……フン」ペロッ

吉良は余裕で倒してたっけ?

カーズ「気に入らんな、究極生命体よりも上が居るかも知れないというその『事実』がな」

キュゥべえ「戦うつもりかい?」

カーズ「フン、何処に居るか分からん者を追っても仕方があるまい」

キュゥべえ「その点に関しては、問題ないかもしれないけど」

カーズ「どういう事だ?」

キュゥべえ「少し気になっているイレギュラーな魔法少女が居てね」

カーズ「イレギュラーな魔法少女?」


~~~~~

~~~



ほむら「………くッ!!」バンバン

カーズ「ウィンウィンウィンウィン♪…フフフフ、ウィンウィンウィン」キンキンッ

ほむら(なんで…!?銃弾が皮膚で弾かれる!何者なの、あの男!?」

カーズ「落ち着くのだ魔法少女よ、わたしは敵ではない」

カーズ「『ワルプルギスの夜』の討伐を手伝いたいのだ」

ほむら「なんですって……!?」

ほむら「何故貴方がそんな事をする必要があるの?」チャキッ

カーズ「頂点は常に1人ッ!!」

カーズ「それだけよ、ただのそれだけッ!!」

ほむら「…意味が分からないわよ、この全裸………!!」ガチャリッ

カーズ「それに…巴マミ」

ほむら「!!!」

カーズ「知っているぞ、巴マミ…フフフフフ…」

カーズ「わたしが仲介に入れば奴との仲も『修復』できるかもしれない」

ほむら「………っ」

カーズ(フン、無表情を取り繕っているが他の魔法少女の名を出すとすぐこれか…)

カーズ(やはり人間とは浅はかな猿以下よ…)

カーズ「実はこのカーズ、彼女に一度出会っている。お前と違い険悪な仲ではない」

カーズ「どうだ?貴様も『ワルプルギスの夜』に挑む手前、仲間は欲しいんじゃあないのか?」

カーズ「欲しいかァ~~~欲しいかァ~~~ほむらァ~~、欲・しィ・カァ?」

ほむら(この男…一体何者だというの…)

ほむら(分からない、けれど最早事情を知りすぎている)

ほむら(ほうっておくワケにもいかない)

ほむら「…えぇ、欲しいわ」

ほむら「ワルプルギスの夜を倒す為に、仲間が欲しい」

カーズ「フフン」

カーズ(ワルプルギスの夜を倒し、このカーズこそが生物界の頂点となる。手段は選ばん)

カーズ(今ッ!!また1つ…このカーズは駒を掴んだッ!!)

カーズ(暁美ほむら……摺り潰れるまで利用してやるッ!)

~~~~~

~~~


カーズ「インキュベーター」

キュゥべえ「どうしたんだい、カーズ」

カーズ「巴マミの説得を頼む」

キュゥべえ「暁美ほむらの件だね」

カーズ「そうだ、貴様が間を取り持て。ほむらは貴様を快くは思っていないようだが…」

カーズ「それについてはお前はただ自分の仕事をこなしていればいい」

キュゥべえ「まぁいいよ、君の言う事は大抵間違っていないから。それで?ワルプルギスの夜を倒す為に、今から君は何をしておくつもりだい?」

カーズ「魔法少女になる素質がある人間共は今何人この町にいる?」

キュゥべえ「鹿目まどか、美樹さやか…この二人かな。隣町に佐倉杏子っていう魔法少女もいるけど望み薄かな」

カーズ「その『まどか』と『さやか』という二人の人間関係を調べ上げろ」

キュゥべえ「…何をするつもりだい?」

カーズ「願い事が無いのならば、このカーズが『作ってやろう』というのだ」

カーズの台詞に違和感無いな
SSってだいたいこのキャラこんな事言わねーだろみたいな台詞あるのに
うまい

さやかちゃんはさやかわいい

まどか「おはよーほむらちゃん、さやかちゃん!」

さやか「おはよーっすまどかー」

ほむら「おはよう、まどか」

仁美「最近はもうこの四人での登校が当たり前になってきましたわね」

ほむら(…人間関係は随分と上手くいっている)

ほむら(加えてまどかは魔法少女に関する知識を一切持っていない)

ほむら(美樹さやかは…巴マミと接触したらしいけれど、その日は色々な事が起こりすぎてあまり印象に残っていない様子だ)

ほむら(理由は聞いても「どうせ信じない」と教えてくれないけど…)

まどか「今日はさやかちゃんが早かったから走らないで済むね」

さやか「な!なんだとこのやろー!!」ムギュッ

まどか「ひゃああん!?」

ほむら「み、美樹さやか!?何をしているの!離れなさい!!」

仁美「キマシタワー!」

キュゥべえ「……………」

~放課後~

さやか「あ、今日はあたしそろそろ病院に行かなくちゃ…」

まどか「また上条君の所~?」ウェヒヒ

さやか「あ、あははは…!!」

ほむら「全く甲斐甲斐しいものね」

さやか「うるさい!茶化すな!!そ、それじゃまた明日学校でね!!」

まどか「うん、バイバイさやかちゃーん!」

……………

………


  ~病室~

恭介「さやかはレアなCDを見つけてくる天才だね」

さやか「え、えへへへ…」

キュゥべえ「…………」スッ

キュゥべえ(上条恭介、か)

 ~鹿目宅~

まどか「ただいま~」

知久「お帰り、まどか」

タツヤ「まろかー」

まどか「ふふ、ただいまー」ムギュッ

知久「まどか、ママは少し遅くなるそうだよ」

まどか「ありゃりゃ…また残業?」

知久「月末は忙しいからね」

タツヤ「まろかー、だっこー」

まどか「はいはい…全く、甘えんぼさんめー!」ティヒヒヒ


キュゥべえ(鹿目まどか…)

キュゥべえ(家庭環境は円満)

キュゥべえ(友人にも恵まれている)

キュゥべえ(…………)スッ

吉良のはリアルタイムで見てた
今回はワルプルが中心になれるのか?

  ~深夜・某所~


キュゥべえ「カーズ」

カーズ「インキュベーターか」

キュゥべえ「数日間掛けて、美樹さやかと鹿目まどかに関する事を調べた」

キュゥべえ「美樹さやかはとある少年に特別な感情を抱いている節があるね」

キュゥべえ「彼に関してであれば、願い事を使う可能性はあるだろう」

キュゥべえ「鹿目まどかに関しては、秀でて願い事がある様子は見受けられなかったよ」

カーズ「……『成程な』」

キュゥべえ「?」

キュゥべえ「『何故急に僕達の「言語」を使い出したんだい?』」

カーズ「『暁美ほむら…数m先で我らの様子を伺っている』」

キュゥべえ「!!!」



ほむら「………」

何とかの夜とか言っている時点でカーズは頭が弱いな

>>38
ガキは寝ろよ

カーズ「『気にするな、最後に小芝居を打てばよかろう』」

カーズ「『それよりその二人の情報、確かに受け取った…フフン、中々有意義な情報だったぞ』」

キュゥべえ「『そうかい?美樹さやかの方はともかく、鹿目まどかに関しては朗報とは言えない結果だが』」

カーズ「『何を言っている』」

カーズ「『満たされている者を餓える者にする方法などただの1つよ…』」

カーズ「『満たしている全てを奪い取ればよいッ!!インキュベーター、貴様はまだまだ感情の理解が足らんなァ…』」

キュゥべえ「すまない、こればかりは精神疾患扱いなのさ」

カーズ「『仲良し家族に同級生…か…フフフフ…』」

カーズ「『インキュベーター、鹿目まどかと美樹さやかは同日に魔法少女にする』」

キュゥべえ「?」

カーズ「『石仮面の制作を…また始める必要がありそうだ……』」

カーズ「………」

カーズ(さて…)

カーズ「人間の感情を精神疾患扱いする…だから貴様は人間を理解できん」

カーズ「永遠にわたしとお前は相成れない、消えるがよい」

キュゥべえ「…………!」

キュゥべえ「あぁ、分かったよ。残念だ…それじゃ退散させてもらおうかな」

キュゥべえ「『制作を終え次第、連絡をくれるね?』」

カーズ「『案ずるな』」


ほむら「………カーズ」

カーズ「ほむらか」

ほむら「…彼らとの言い合いは無駄よ、奴らと私達は相成れない存在」ギリッ

カーズ(餌の餌とこのカーズが相成れるとも思うんじゃあないぞ…カスが…)

カーズ「奴は今日、まどかとさやか両名を尾行していたようだ」

ほむら「なんですって!?」

カーズ「…その少女達も魔法少女になる素質があるのか?」

ほむら「………えぇ」

カーズ「…どうした、顔色が優れないようだぞ?ン?」

ほむら「別に。…私は魔法少女を増やしたくないだけよ」

カーズ(…………)

カーズ「…貴様は…」

ほむら「?」

カーズ「いや、何でもない」

カーズ(この口振り…『家畜循環法』に関する知識を持っているのか?)

カーズ(いや有り得ん、それを知って尚も活動できる程屈強な精神を持った人間の小娘など存在する筈が無い)

カーズ「ところでほむらよ、ワルプルギスの夜についてだが…現れる日、凡そは分かっているのか?」

ほむら「えぇ。…あと一週間よ」

カーズ(一週間…フン、時間はあるな……)

カーズ(ワルプルギスの夜を倒す為に必要なのは『多くの駒だ』)

カーズ(それも魔法少女の『駒』が必要だ)

カーズ(このカーズはワルプルギスの夜を自分の手で討伐したいのではないからな…)

カーズ(己の手を汚さずに全てに決着をつける…これぞ真の戦闘だ…!)

~~~~~

  ~キュゥべえの尾行から五日後~
  ~ワルプルギスの夜襲来二日前~


 ピンポーン


知久「………?」

知久「誰だろう、こんな昼間に…お客さん?」

タツヤ「ぁうー?」

カーズ「……………」


  ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…

知久「はい、鹿目ですが――――」

カーズ「フン!!」


  ドッギャァ―――z___ン…!!


知久「…………」スタスタ

タツヤ「…ぱぱー?」

知久「喉が渇くんだよ」

知久「どうしてか…分からないんだけれど…!」

知久「さっきから喉が渇いてしょうがないんだ!KUUAAA―――ッ!!!」


   ガブゥムシャバリィイッ


~~~~~

~~~

うわぁ……

ただでさえゾンビな魔法少女が血吸われたらどうなるのっと

私の赤ちゃんんんんん!!!!

恭介(昨日は…さやかに八つ当たりをしちゃった…)

恭介(謝らなきゃならない…さやかは、さやかはあんなに僕を心配してくれていたのに)

恭介(…さやか……来てくれるかな…?)

看護婦「上条さん、点滴取り替えますよ」

恭介「あ、はい…宜しくお願いします」


  ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……


カーズ「………」

カーズ(部屋の中に人間が二人…一人は男、一人は女…)

カーズ「…………」パァァァーッ

カーズ「輝彩滑刀の『流法』…」スッ


  スパァ―――――ッ

割と容赦ない展開だな

  ~放課後~


さやか(…?病院にパトカー?)

さやか「あのー、何かあったんですか?」

通行人A「あぁ、なんでも殺人事件だってさ」

さやか「さ、殺人!?病院の中で!?」

通行人A「被害者は君くらいの男の子と看護婦さんが1人だよ」

さやか「…え?」

さやか「な、名前は…!?被害者の男の子の名前は!?なんですか!?」

通行人A「ぅわ!!し、知るかよそこまで詳しい事を!!」

キュゥべえ「上条恭介」

さやか「………え?」

キュゥべえ「被害者の男の子の名前は、上条恭介だ」

さやか「嘘…だよね……?」

キュゥべえ「美樹さやか、唐突だけどいいかい?」

キュゥべえ「僕と契約して魔法少女にならないかい?」

  ~鹿目宅~

まどか(あれ?鍵が開いてる?いっつも閉まってるのに…)

まどか「ただいまー」

まどか「…………?」

まどか(…これ、今日パパが朝着てた服だ…どうして服だけ床に…?)

まどか(……それになんだろう、この…生臭い匂い…)

まどか(…………)スタスタ

まどか「パ、パパ…?タッくん……?」ギィィ…バタン

まどか「………え?」

タツヤ「」

まどか「…え?え?」

キュゥべえ「―――まどか」

……………

………

タッくんゾンビにならなかったのか

  ~巴マミ宅~


ほむら「巴マミ、ワルプルギスの夜に関する打ち合わせ…おそらく今日が最後よ」

巴マミ「分かっているわ」

ほむら「…ところでカーズは来るの?最近めっきり姿が見えないけれど」

巴マミ「カーズさんは…どうなのかしらね、携帯も無いから連絡が取れないし…」

ほむら「

~~~~~

~~~



キュゥべえ「鹿目まどかと美樹さやかが契約したよ」

カーズ「上出来だ、これで魔法少女は四人…」

カーズ「手駒は多いに越した事は無い…それで?ワルプルギスの夜の件は伝えたか?」

キュゥべえ「あぁ、二人ともやる気は十分だ」

カーズ「フ…」

フハ

カーズは日中はどこで過ごしてんだ

カーズは二度と地球に戻れなかったって書いてあっただろ>>1はジョジョ二部5000回読み直せ

ミス

×ほむら「

○ほむら「イン…いえ、キュゥべえの姿も今日はないのね…」

  ---


キュゥべえ「ところでカーズ、少し君にとっては悪い報せがある」

カーズ「?」

キュゥべえ「ワルプルギスの夜よりも強大な力を持った存在が生まれたよ」

カーズ「……な、何ッ!?」

カーズ「馬鹿なッ!!そう強大な魔女が幾匹も生まれてなるものかッ!!」

キュゥべえ「確かに…鹿目まどかは魔女ではないからね」

カーズ「!!!」

とらぶる
>>56
二次創作なんだからべつにいいだろ

カーズ「鹿目まどかだと…」

カーズ「あんな取るに足らん餌の餌のッ!!小娘がッ!!」

カーズ「ワルプルギスの夜よりも強大な力を持っているだと…!?」

キュゥべえ「そうさ、はっきり言ってワルプルギスなんて相手にならないんじゃないかな?」

キュゥべえ「鹿目まどかにはそれだけの素質があった!素晴らしいよ!」

カーズ「貴様…貴様ッ!!何故それをこのカーズに言わなかった!!伏せていたッ!」

キュゥべえ「え?」

キュゥべえ「聞かれなかったからさ」

カーズ「…OGooAHHHHHA……ッ!!」

キュゥべえ「やれやれ、君は騙すのは得意らしいけど他の企みを察するのは苦手らしいね」

やはりカーズはあと一歩足りない

既に究極だから太陽は平気なのよ

カーズ「…問題はない…」

キュゥべえ「おや、そうかい?」

カーズ「ワルプルギスの夜より強大である、という事は…ワルプルギスの夜は問題なく倒せるという事だ」

カーズ「ワルプルギスの夜を討伐し終えたその瞬間ッ!!このカーズが奴の不意を討つ」

カーズ「どれ程強大であろうと、ジェムさえ砕けば何の問題も無い…」

キュゥべえ「そう上手くいくかな?」

カーズ「フン…」


~~~~~

~~~

やっぱカーズ様はかっこいいな
究極になる前でさえ機関銃の連射弾くほどだし勝てるよな…

ワルプルも殺せるし魔女化も防げるし一石二鳥や

  ~ワルプルギスの夜襲来当日~


ほむら「…マミ、来るわよ」

マミ「えぇ…」

まどか「!ほむらちゃん!!」ダッ

ほむら「!?」

マミ「え?…えっと、…誰かしら?」

まどか「初めまして。私…ほむらちゃんの同級生でまどかって言います」

まどか「最近魔法少女になりました、私も戦わせてください」

ほむら「…な、なんで…どうして…!」

まどか「…ほむらちゃん、私…どうしても叶えたい願いが出来ちゃったんだ」

ほむら「そんな…こんな危険な世界に、どうして貴方が…!」

まどか「家族を…ね、生き返らせたんだよ」

ほむら「!!!」

まどか「それに、私だけじゃないんだ」

ほむら「…まさか…ッ」

さやか「…ほむらも、魔法少女だったんだね」

ほむら「…美樹…さやか…っ!!」

さやか「あははは…こういう危険な事には巻き込みたくなかった?」

さやか「だよね、ごめん。でも…あたしも叶えたい願いが出来ちゃったんだ」

さやか「どうしても…どうしても叶えたい願いが」

ほむら「…ばかよ…ばか、ばか…っ!どうして二人とも…平和な日常を楽しんでくれないの…っ!ばかよ…!」

さやか「ごめん…」

まどか「ほむらちゃん…」

マミ「感傷的になっているのはいいけれど、そろそろ来るわよ」


  バサァッ


まどか「!?」

ほむら「…遅かったわね」

カーズ「問題は無い…まだワルプルギスの夜は現れていないだろう」バサッバサッ

wktk

マミ「カーズさん…相変わらず人間離れしているわね」

カーズ「このカーズは人間ではないと何度も言っている筈だ」スタッ

ほむら「『究極生命体』なのでしょう?」

カーズ「その通りよ、この肉体は森羅万象あらゆる生命体となるッ!!腕より生えたこの翼の如くな…」

カーズ「………」チラッ

まどか「…あ、…初めまして!まどかって言います!」

カーズ「………」チラッ

さやか「会うのはこれで二度目でしたっけ?カーズさんは…」

さやか「てか、今日は隕石じゃないんですねー…」

カーズ「あれは『抜き差しなら無い事情』がゆえだ…忘れろ」

マミ「さぁ、そろそろ来るわよ…ワルプルギスの夜が」

ほむら「…まどか、私は貴方を魔法少女にさせたくなかった」

ほむら「けれど貴方はなってしまった。…だから約束して」

ほむら「…死なないで…っ!」

まどか「うん、大丈夫…大丈夫だよ、ほむらちゃん」

さやか「あたしにも何か言えしー」





カーズ(改めてこのカーズが生物界の頂点に立つ…今日はその誕生祝いだッ!!)






ワルプルギスの夜「キャハハハハハハハハハ!!!」

ほむら「時間停止ッ!!」ピタッ

ほむら(爆弾を…設置して……!!)

ほむら「時は…動き出す!」カチッ


  ドゴォォォォォン……!!!


ワルプルギスの夜「キャハハハハハ……!!」ゴゴゴ…

さやか「効いてない!?」

使い魔「キャハハハ!!」ババッ

マミ「く…っ!」


  ドッバァァン…!!


使い魔「ギャァァッ!?」

カーズ「羽を飛ばしピラニアに変化させた…」

カーズ「お前達はさっさと本体を叩き潰せッ!!」

ほむら「カーズ…!」

まどか「行きましょう!マミさん!ほむらちゃん!さやかちゃん!!」シュバッ

マミ「えぇ、余計な魔力を消費できないわ…使い魔はお願いするわね、カーズさん!」シュバッ

ほむら「もし余裕が出来たら、本体のほうにも加勢して頂戴」シュバッ

さやか「………倒す、絶対に…!」シュバッ

カーズ(…フン、加勢か)

使い魔A「………」ザッ

使い魔B「………」ザッ

カーズ「『まどかが居れば問題無いのだろう、インキュベーターよ』」

キュゥべえ「『まぁ勿論経験不足で最初は苦戦するかもしれないが、まず間違いなく勝つだろうね』」

カーズ「『それでよい、苦戦すればする程よいのだ…』」

カーズ「それまでの間、このカーズはこうやって使い魔と何気なく戯れていればよい…」

ワルプルギスの夜「キャハハハハハハ!!」

マミ「ティロ…フィナーレ!!」

  ドォォオン…!!

ワルプルギスの夜「キャハハハハハ……!!」

さやか「くそ、全然応えてない感じですかこれ…!!」

まどか「さやかちゃん、援護するよっ!!」スチャッ

さやか「うっし…いっちょ突撃してやりますか…!!」チャキン

   ズバズバズバァーッ!!

ワルプルギスの夜「キャハハハハハハッ!!」ボゥッ

さやか「!!?」

ほむら「時間停止!!」ピタッ

ほむら「…さやか、こっちよ!」ガシッ

さやか「あ、ありがとほむら…ごめん…あたしまだ才能とか…」

ほむら「いいの!生き残ることだけを考えて…!」

さやか「うん…っ!」

まどか「くらえ…ッ!!」シュパパパパッ


  ズドドドドドドドッ!!!


ワルプルギスの夜「!!?」グラッ

マミ「鹿目さんの攻撃が通った!?」

さやか「すごい!凄いよまどか!!」

ほむら(やっぱり…強い…!)

ワルプルギスの夜「ギ…ギャハハハハ……!!」ズアァッ

~~~~~

~~~


カーズ「!!!」

カーズ「フン…そろそろ向こうは佳境か…」バサッ

カーズ「ならばこのカーズもッ!!向かわなければならんだろう…」

カーズ「最終ラウンドの舞台へとなッ!!」ビュォオンッ

しえん

ほむらとさやかが普通に助け合うってなんか新鮮だな

マミ「!…みんな、聞いて!」

マミ「鹿目さんの攻撃に、私達の魔力を注ぎ込みましょう!」

まどか「え、えぇ!?そんな大役が私でいいんですか!?」

マミ「大丈夫、貴方の才能は素晴らしいわ…今、ワルプルギスを倒す可能性を持つのはきっと貴方だけ」

マミ「みんな!」

さやか「勿論いいですよ、まどか!あたしの魔力使っちゃえ!!」パァァァ

ほむら「あまり注ぎすぎるんじゃないわよ!…まどか、使って!」パァァァ

マミ「…鹿目さん、頼りない先輩で申し訳ないけど…お願いするわ…!」パァァァ

まどか「………」グッ

ワルプルギスの夜「キャハハハハハハハハ!!」

まどか「…――行けぇぇえっ!!!」


  ズドォォォォオオ…ン……!!!

カーズがいるだけで絵ヅラが引き締まるな

ワルプルギスの夜「…――――」


  ゴゴゴゴゴゴゴ…


ワルプルギスの夜「……」バリバリッ…

ワルプルギスの夜「……………!!」ドゴォン…!


ほむら「や…やった!!」

マミ「ワルプルギスの夜が崩れていく!!」

まどか「倒した!ワルプルギスの夜を倒した!!」


   ――――!!!


カーズ(この瞬間ッ!!)

カーズ(目の前の強大な敵を倒しッ!!全員が安堵したこの瞬間にッ!!)

カーズ(鹿目まどかのソウルジェムに放つ!甲羅と化した我が翼の羽根をッ!)

まどか「やったよ、ほむらちゃん!!」

ほむら「えぇ…全くもう、心配させてっ……!」グスッ

マミ「見て…空が晴れていくわ…」

  ビュンッ!!!


    ――パリィンッ




ほむら「え?」

マミ「…?」

まどか「………」

カーズ「…………」

   ―カランッ




さやか「…やらせないよ、カーズ」チャキッ

カーズ「……な…にィ…!?」

織莉子キリカがいないとカーズの勝つのしんどそう

!?

ほむら「い、今…今!」

マミ「明らかにカーズさん…鹿目さんのソウルジェムを狙って…!?」

まどか「…え?え?あの……」

さやか「…………」

カーズ「何故だ」

カーズ「何故だッ!!」

カーズ「何故ッ!貴様のようなッ!!取るに足らん餌の餌がッ!!しかも才能も無いクズがッ!!!」

カーズ「このカーズの攻撃を止める事が出来たというのだッ!!!」

さやか「………あんたが…嘘をついてるから」

さやか「そうでしょ?」

さやか「まどかのお父さんをバケモノにして、タッくんを殺させて」

さやか「恭介も殺したんだもんね!あんたがッ!!」

マミまどほむ「!!!」

カーズ「…………!!」

カーズ(有り得ない…あの小僧と看護婦を殺した時、間違いなく目撃者はいなかった)

カーズ(被害者の二人すらッ!このカーズを視認していないのだぞッ!!)

さやか「…………」

さやか「そう、恭介は殺された…」

さやか「お前にッ!…お前に殺された……!」

さやか「まどかのパパも利用して!小さいタッくんまで!!」

カーズ「このカスが…激昂するんじゃあない……」

カーズ「それより問題は!何故貴様がそれを知ったような口で話すかという事ッ!」

さやか「………最初じゃなかったんだ」

カーズ「…何…?」

さやか「恭介が死んだ現場を最初に見たのがあたしだったら…あたしだったら…生き返るように、願ったよ…」

さやか「でも…でも違った…違ったんだ…もう遺体は…警察に回収されていて…」ポロッ

さやか「『生き返ってめでたしめでたし』なんて、出来る状態じゃなかったっ!!」ポロポロ…

  ~~~~~

キュゥべえ『本当にいいのかい?上条恭介を生き返らせなくて』

さやか『…キュゥべえ、あんた分かってないよ…』

さやか『殺されたって明確に分かる死体が…数時間後に突然目を覚まして、意識も全快傷も全快』

さやか『それがどれ位の騒ぎになると思う?』

さやか『…もう無理だよ…病院にパトカーが駆けつけて野次馬だらけになっちゃって…!』

さやか『だから、あたしの願いは……』

~~~~~

~~~


さやか「恭介を殺した奴の悪事も能力も、全部全部理解して」

さやか「そいつを倒す為だけの能力を得る事」

さやか「勿論デメリットもあるんだけどね」

さやか「あたしはその分…ソウルジェムの濁りが早い、実力差が大きければ大きい程」

究極カーズを倒す為だけの能力・・・一体どんな物なんだ

さやか「でも祈りの特性上、あたしは絶対に『あんたにだけは勝てる』」

さやか「残念だけどカーズ、あんたが究極生命体になる事は無いよ」

カーズ「……………」ピキピキピキッ…

カーズ「…………」

カーズ「………」

カーズ「……」

カーズ「…」

カーズ「」

カーズ「フハハハハハハハハハハハハッ!!!フハッハッハッハッハッハッハハハハハハハッ!!!」

さやか「!?」

カーズ「美樹さやかァ!…大したタマだ…」

さやかわいい

カーズ「だが…ちょっぴり頭が悪かったようだなァ…」

カーズ「このカーズは石仮面を作りッ!そして『家畜循環法』を作り出したッ!!」

カーズ「貴様ら餌の餌如きとは頭脳のモノが違う…」

さやか「!!」

まどか「家畜…」

マミ「循環法…?」

さやか「まどか!マミさん!!聞かないでっ!!」

カーズ「そォ~だ、家畜とは貴様ら人間…いや魔法少女の事!」

カーズ「家畜を循環し再利用する事によって、無限にエネルギーを回収するシステム!」

カーズ「インキュベーター共は気取って『魔法少女システム』などと言うがな…」

ほむら「!!!」

ほむら「まさか…貴方…貴方が…!!」

ほむら「貴方が魔法少女システムをインキュベーター共にッ!!」

カーズ「そうだ、お互いがお互いの知識を分け与えたというワケよ」

カーズ「win-winの関係…というのかなコレを…ん?フフフフ…!ウィンウィンウィン…」

カーズ「ウィンウィンウィンウィンウィン…」

さやか「こ、のやろう……!!」チャキッ

さやか「あんた程カーズッ!心底憎いと思った奴はいないッ!!」


  ガッシィィィイッ


まどか「ぅぐあッ!?」

ほむら「!?ま、まどか!?」

さやか「!!さっき弾いた甲羅が…蛇になって首に巻きついて…!」

カーズ「フフン…さやかァ~…そのピンク髪は駒だ…貴様を詰む為の駒…」スタッ

ウィンウィンは必要なのかよwwww

カーズはウィンウィン気に入ったのかwww

カーズ「おっと…少しでも動いたら鹿目まどかのジェムを蛇で抉り取るッ!」

カーズ「お前も妙な事はするんじゃあないぞ…」チラ

マミ「…ぐ…ッ!!」

カーズ「実戦経験がある者は聡明よ、このカーズとの実力差を理解しているからな」

さやか「…………」

カーズ「だがその実力差を願いで無理矢理埋める力技…決して許せるものではない」

カーズ「このカーズはこうやって何気なく貴様に近付き、トドメを刺す…」

カーズ「親友を殺したくはないだろう?美樹さ・や・カァ…!」

さやか「………ねぇカーズ」

カーズ「…?」

さやか「あんたとの実力差埋めてあんたと戦うと、あたしのジェムってどれくらいで濁り切ると思う?」

カーズ「…なんだと?」

さやか「十秒持たないんだ、いや参った参った」ニヘラ

まどか「…え?さ、さやか…ちゃん…?」

さやか「短期決戦ってさー、なんか達人同士みたいでカッコいいよねぇ」

ほむら「ま…待って…待ちなさい、待ちなさい美樹さやか!!」

さやか「蛇が襲うのが早いかあたしの斬撃が早いか…」

カーズ「…………」

カーズ「…―――我が肉体から生まれし蛇よッ!!さっさと鹿目まどかのジェムを食い千切れェエーッ!!!」

さやか「賭けてみるのも悪くないッ!!!」



      ―――――…!

カーズ…

結構真正面から渡り合えそうなのに
下手な小細工を使うから…

ほむら「…………」

まどか「……ぁ…」

マミ「……っ!!」

仮に

「カーズを倒す為に全力を注いだ願いを持つ美樹さやか」が

真っ先にカーズを狙っていれば、カーズは間違いなく死んでいた。

だが美樹さやかはその斬撃の最初の太刀を、

鹿目まどかの首に纏わりついていた蛇を切断する為に使った。




さやか(あぁ…魔法が解けた…)

さやか(そりゃそうだよなぁ…あたし…才能、無かったんだもんなぁ…)

さやか(…あっちにいったら、恭介…居てくれるかな…)

さやか(まどか、あたしはこっちにいくよ…こっちに、先に、こっちに…)



カーズ「――輝彩滑刀の『流法』…!」シュパァァン

このシリーズのさやかイケメン過ぎィ!

カーズ、子犬を守った時の輝きさえ見せれば勝てるんやで

「治癒させりゃ問題ねーよ」

さやか「…え?」

杏子「だって、ジェムは傷ついちゃねーだろ?」

ほむら「杏子!?」

マミ「佐倉さん!?」

杏子「使えよ、グリーフシードだ」パァァッ

さやか「…あ、あんた…誰…?」

杏子「佐倉杏子、魔法少女だ」

キュゥべえ「そして僕だ!」

ほむら「インキュベーター……!」

カーズ「………き、貴様…貴様…!!」

キュゥべえ「悪く思わないでくれ、カーズ。君は『鹿目まどかを殺したい』…そして僕達は『鹿目まどかからエネルギーを回収したい』…」

キュゥべえ「今のまま殺されると、エネルギーが回収できないだろ?」

キュゥべえ「だからこの局面においては、君には負けてもらわないと困るんだ!」

キュウべえwwww

カーズ「RRRRRYYYYYYYYY――――ッ!!」

カーズ「小ざかしい人間共がァア――――ッ!!!」

杏子「このカス、激昂してんじゃあないっての」

さやか「あ、それあいつもさっき言ってた」

カーズ「RRRRYYYYYEEEEEEEE……!!貴様らはどうしても今ッ!殺さなくてはならないッ!!」バサァッ

さやか「飛んだッ!!?」

カーズ「このカーズを倒す為だけに願いを使った貴様の武器は近距離型の刀剣!」

カーズ「ならばこの上空から、散弾の如く羽根の甲羅をたたきつけるのみッ!」

ほむら「愚かね」

マミ「えぇ」

カーズ「ッ!!?」

キュゥべえ「さぁ、吹き飛ばしておくれ」




まどか「…うんっ!」スッ

  ズドォォォォオンッ!!


カーズ「BAAAHHHHOOOHHHHァ――――ッ!!」

ほむら「な…、なんて頑丈な奴なの…!砕け散らずにひたすら上に…」

さやか「…いーんだよ、あいつ隕石になって降って来たんだからさ」

さやか「また宇宙にご帰還してもらおうって事で…さ…」

ほむら「……美…、……さやか…」

杏子「それよりお前、たまたま利害が一致しなかっただけっぽい事言ってなかったかコラ」

キュゥべえ「え?なんの事だい?」

さやか「あ、言ってた言ってた」

マミ「キュゥべえとの付き合い方…考えた方がいいかしら」

ほむら「えぇ、出来れば全員そうして頂戴」

キュゥべえ「ワケがわからないよ」

シエン

カーズ「WKAKAKAKA…ッ!!馬鹿な!またこのカーズが!!」

カーズ「宇宙に…も、戻されッ!!あんなッ!あんなッ!!」

  ~~~

カーズ『原始人でエネルギーを循環させるのはどうだ?』

キュゥべえ『へぇ、面白い話だ』

キュゥべえ『でもいいのかい?言わば君の同族を利用する、という事だけど』

カーズ『貴様らインキュベーターのお陰で石仮面は完成した』

カーズ『人間はその賃金だ、好きに使え』

キュゥべえ『賃金か…君にとって人間とは、一体なんなんだい?』

カーズ『人間だと?フン、奴らは餌の餌…吸血鬼以下の…――』

  ~~~

カーズ「あんな吸血鬼以下のッ!!家畜共にィィ―――ッ!!!」


  ドォ――――z___ン…

~~~~~

~~~



さやか「おはよ、ほむら!まどか!ひっとみー!」

仁美「おはようございます、さやかさん」

ほむら「急ぎなさい、貴方を待っていて遅刻しそうよ」

まどか「さやかちゃん遅いよー…!」

さやか「ごめんごめん、時間くっちゃってさぁ!」

マミ「あら、皆ちょっと遅いんじゃない?」スタスタスタスタ

ほむら「貴方、完全に早足じゃないの」

まどか「あ、マミさーん!杏子ちゃんは元気ですかー!?」

マミ「えぇ、最近私より先に私の家に居てどんどん態度が大きくなってくんだから…もう!」

ほむら「いいじゃない、知り合いなのだし」

さやか「そう言えば前からの師弟関係なんですよね?確か」

仁美「み、皆さんのお話についていけませんわー…!」

『ふふ、相変わらず賑やかだね』

さやか「!」

さやか(…恭介?)

まどか「さやかちゃん、どうしたの?」

さやか「……んーん、なんでもない!行こ!遅刻するぞー!!」タタタタタ…


fin.



展開が駆け足だったけど面白かった!


面白かった

乙とは滅多に言わないものだが
これは乙だ

最後だけ規制食らったから携帯にしました、さーせん


吉良吉影も大統領も究極生命体も終わったんで次があればボスでやりたいです

次があれば


おやすみなさい

カーズがカーズらしくて良かったよー乙


面白かった

面白かった
カーズが違和感なくまどマギ世界に絡んでたのがすごいわ

おつ

セリフ回しに違和感がないのがすごくいいなぁ
シーンをイメージするとコラ画像みたいになるけど
乙です


さやかっこいい

微妙だった


面白かった
なんとなくこの画像を貼る

http://i.imgur.com/f13s0YB.jpg

大統領の奴はわかったんだけど吉良の方のタイトル
知ってる人います?

カーズも過小評価されたもんだ

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