エレン「カタパルト・タートル?」(115)

アルミン「うん!お爺ちゃんの倉庫にあったんだ」

カタパルト・タートル「…」

エレン「へえー、でけえな!」

ミカサ「何のためにあるの?」

アルミン「うん。説明書によると、これで物を飛ばせるんだって」

エレン「すげえ!」

アルミン「何か飛ばしてみようよ!」

エレン「この石ころなんかどうだ?」

アルミン「やってみよう。そこに置いて」

エレン「よし」コトッ

アルミン「えーっと、後は目標を口で伝えて、『射出』と叫ぶ」

アルミン「何を狙う?」

エレン「ほら、あそこ。アルミンをいじめたやつらがいるな。あれでいいだろ」

ミカサ「うん」

アルミン「え、さすがにまずいよ」

エレン「いつもやられてるんだから、このくらいは大丈夫だろ」

アルミン「いや、でも」

エレン「目標、あいつら!」ピッ

カタパルト・タートル「…」ウィィィン

エレン「射出!」

バシュッ



エレン「…」

ミカサ「…」

アルミン「あ…ああ…」

アルミン「どうするんだよ!バラバラに吹き飛んじゃったじゃないか!」

エレン「い、いや…俺はこんなつもりじゃ…」

アルミンをいじめたやつら「何勘違いしているんだ」

エレン「ひょ?」

アルミン「これ、僕ら人殺しだよ!?」

エレン「ぁ…う」

ミカサ「私たちじゃない。このカメが悪い」

エレン「そ、そうだ。こいつが殺したんだ」

カタパルト・タートル「…」

アルミン「でも」

エレン「俺は『射出』って言っただけだし。殺せともバラバラに吹き飛ばせとも言ってないし」

アルミン「あー…うん、そうだね。僕らは悪くない」

エレン「だろ?だろ?」

アルミン「うん。カタパルト・タートルが全部悪い」

ミカサ「それでいい 」

アルミン「この威力…お爺ちゃんはなんでこんな物を」

エレン「ひょっとして、巨人を倒す武器なんじゃないのか?」

アルミン「うーん、そうなのかな」

エレン「絶対そうだ!これがあれば、壁の外に行けるぜ!」

ミカサ「巨人を倒せるか試してみる?」

アルミン「どうやって?」

ミカサ「壁の上から」

アルミン「勝手に登っちゃいけないよ」

ミカサ「ハンネスさんに許可をもらう」

壁上

ハンネス「少しだけだからな」ヒック

ミカサ「うん」

ハンネス「俺は戻るわ。落ちるなよ」ヒック

エレン「わかってるって」

アルミン「本当にいいのかな…酔った状態で」

ミカサ「いいの」

エレン「よし、試そうぜ」

カタパルト・タートル「…」ガシャン

エレン「しかしこいつ、浮けるなんてすげえな」

アルミン「うん。これ高かったんだろうね」

エレン「壁の外って、本当に広いんだな…」

アルミン「うん。いつか冒険しよう!」

エレン「へへっ、そうだな。これがうまくいけば、すぐに冒険できるぜ」ポンポン

カタパルト・タートル「…」

エレン「手頃な巨人は…」

ミカサ「エレン、あそこ」ピッ

エレン「おお、巨人だ」

アルミン「本当に大きいね」

エレン「石ころを置いて…」コトッ

エレン「目標、あの巨人!」ピッ

カタパルト・タートル「…」ウィィィン

エレン「射出!」

バシュッ

アルミン「うわ」

ミカサ「…」

エレン「すげえ!巨人もバラバラだ!」

アルミン「いや、待って」

ミカサ「また手足が生えてきた」

エレン「なんだって」

アルミン「弱点を突かないといけないんじゃないかな?心臓とか」

エレン「よし」コトッ

エレン「目標、あの巨人の弱点!」

カタパルト・タートル「…」ウィィィン

エレン「射出!」

バシュッ

エレン「どうだ?」

ミカサ「…今度こそ倒した」

アルミン「やったね、エレン」

エレン「ああ、これで巨人共を皆殺しだ!」

ハンネス「おーい、お前ら!お偉いさんが視察にくるらしいから、もうおしまいだ!降りるぞ」ヒック

アルミン「あ、はーい」



アルミン「これ、どれだけ威力があるんだろ…」

エレン「試してみるか?」

アルミン「えっ?」

エレン「壁に向かって射出してだな」

アルミン「壁に穴でも開いたらまずいよ」

エレン「上の方を狙えば問題ねえって」

アルミン「うーん…」

エレン「やるぞ」コトッ

エレン「目標、壁のあそこらへん」ピッ

カタパルト・タートル「…」ウィィィン

エレン「射出!」

バシュッ

ゴゴゴゴ

エレン「うわあああ!?」

アルミン「壁が!?」

ミカサ「エレン、アルミン!壁から離れて!」グイッ



ゴゴゴゴゴゴゴゴ


アルミン「壁が全部…ウォールマリアが崩れていく!」

その日、人類は思い出した

カタパルト・タートルという名の災厄を


終わり

エレン「エネミーコントローラー?」

アルミン「うん!お爺ちゃんの倉庫にあったんだ」

エネミーコントローラー「…」

エレン「へえー、でけえな!」

ミカサ「何のためにあるの?」

アルミン「うん。説明書によると、これであらゆる物をコントロールできるんだって」

エレン「すげえ!」

アルミン「何かやってみようよ!」

エレン「この犬なんかどうだ?」

犬「わん」

アルミン「ああ、ここの家の。ちょっと我慢してね」

アルミン「えーっと、まずコントロールしたい目標(物、または人等)を口で伝える…」

エレン「よし!目標、この犬!」

エネミーコントローラー「…」シュバッ

犬「キャイン!」ピトッ

アルミン「ごめんね」

エレン「次は?」

アルミン「ここに書いてあるコマンドを口で伝えるらしい」バサッ

エレン「うわ、多いな」

ミカサ「踊る、寝る、攻撃、防御、歌う…」

アルミン「どれがいいかな?」

エレン「歌う、でいいんじゃないか?」

アルミン「そうだね。えーっと、コマンドは『右右A』だよ」

エレン「よし」

エレン「右、右、A!」

エネミーコントローラー「…」カタッ カタッ カタッ

犬「ワウッ、ワワン、ワワン、ワワワンワウワン!」

エレン「おお…」

アルミン「すごい!本当に歌った!」

犬「ワウッ、ワワン、ワワン、ワワワンワウワン!」

ミカサ「どうやって止めるの?」

アルミン「えーっと、しばらくしたら止まるってさ」

犬「ワウッ、ワワン、ワワン…」ピタッ

エネミーコントローラー「…」シュルルル

犬「キャイン、キャイン!」ダッ

アルミン「本当にごめんねー」

エレン「すげえな、これ!」

エレン「これがあれば、巨人もコントロールできるんじゃねえか?」

アルミン「そうだね。たぶんできるはず」

ミカサ「やってみる?」

アルミン「うーん…でも、外には行けないし」

ミカサ「壁の上からなら」

アルミン「怒られるよ」

ミカサ「ハンネスさんに許可をもらう」

壁上

ハンネス「少しだけだからな」ヒック

ミカサ「うん」

ハンネス「俺は戻るわ。落ちんなよ」ヒック

エレン「落ちねえよ」

アルミン「本当にいいのかな…ハンネスさん、酔ってたよ」

ミカサ「いいの」

エレン「よし、試そうぜ」

エネミーコントローラー「…」

エレン「しかしこいつどうやって浮いてるんだ?」

アルミン「高性能だよね。いくらしたんだろ」

エレン「壁の外って、本当に広いんだな…」

アルミン「うん。いつか冒険しよう!」

エレン「へへっ、そうだな。これがうまくいけば、すぐに冒険できるぜ」ポンポン

エネミーコントローラー「…」

エレン「手頃な巨人は…」

ミカサ「エレン、あそこ」ピッ

エレン「おお、巨人だ」

アルミン「本当に大きいね」

エレン「目標、あの巨人!」ピッ

エネミーコントローラー「…」シュバッ

巨人「…」ピトッ

アルミン「えーっと、コマンドは…」

アルミン「上左下右Aだね」

エレン「わかった」

エレン「上、左、下、右、A!」

エネミーコントローラー「…」カタッ カタッ カタッ カタッ カタッ

巨人「グワアアアア!」ボカンッ

エネミーコントローラー「…」シュルルル

アルミン「巨人、爆殺!やったよ、エレン!」

エレン「よしっ、これで巨人共を皆殺しだ!」

ミカサ「エレン。あそこにも巨人が」

エレン「よーし!次の目標、あの巨人!」

エネミーコントローラー「…」シュバッ

巨人「…」ピトッ

アルミン「エレン!次のコマンドは、巨人を一気に殲滅するコマンドだよ!」

エレン「おお!便利だな」

アルミン「ABBAAB右右左、だよ」

エレン「よっしゃ、任せろ」

エレン「コマンド入力!A、B、B、A、B、A、右、右、左!」

ミカサ「エレン!間違えてる!」

エレン「えっ?」

エネミーコントローラー「…」カタッ カタッ カタッ カタッ カタッ カタッ カタッ カタッ カタッ

巨人「ガアアアア!」

ゴゴゴゴ

エレン「うわっ!?なんだ!?」

ドゴォォオン

超超大型巨人「…」

ミカサ「でか…」

アルミン「200mはある…」

エレン「どうなってんだ!?」

超超大型巨人「…」グオッ

エレンが間違えて入力したのは、巨大化のコマンドだった

その日、人類は思い出した

エネミーコントローラーが全てを支配していたことを


終わり

エレン「ゲート・ガーディアン?」

アルミン「うん!お爺ちゃんの倉庫にあったんだ」

ゲート・ガーディアン「…」

エレン「おいおい、こんなでかいのが入る倉庫なんてあるのかよ」

ミカサ「何のためにあるの?」

アルミン「うん。説明書によると、これは門兵の代わりになるんだって」

エレン「へえ、ハンネスさんはクビだな」

アルミン「そんなこと言っちゃだめだよ」

エレン「だって、酒飲んでるだけだろ」

アルミン「それはそうだけどさ」

ゲート・ガーディアン「…」

エレン「本当にこいつ、門兵なんかできるのかよ」コンコン

アルミン「あ!叩いちゃだめだよ。きっと高いと思うよ、これ」

エレン「まあ、これだけでかけりゃな」

ミカサ「そもそも動くの?」

アルミン「うん。僕をマスターに登録してるから、僕の指示に従うんだ」

エレン「なんか指示出してくれよ」

アルミン「そうだね…」ペラッ

アルミン「えーっと、ハンネスさんの代わりに門兵をやってきて」

ゲート・ガーディアン「…」コクッ

ズシン ズシン

エレン「おお…」

ミカサ「歩いた」

アルミン「ほらね」

エレン「門の方だ」

アルミン「僕らも行こう!」ダッ




ハンネス「なんだ、こいつは…」チャキ

ゲート・ガーディアン「…」

エレン「ハンネスさーん」タタッ

ハンネス「お前ら、来るな!こいつはやばそうだ!」

エレン「大丈夫だって。こいつはアルミンのじいちゃんのもんだから」

ハンネス「は?」

アルミン「害はないよ。ハンネスさんの代わりに門兵をやってくれるよ」

ハンネス「なんだって?」

ゲート・ガーディアン「…」

ハンネス「そんな風には見えんが」

アルミン「説明書に、そう書いてあるんだ、ほら」ペラッ

ハンネス「いや、そうだとしてもよぉ。門兵ってのは門を通る人間と荷物のチェックが主な仕事で、とてもこいつには無理だと思うぞ?」

アルミン「おーい!人間と荷物のチェックはできる?」

ゲート・ガーディアン「…」ゴゴゴ

商人「ひっ…」

ヒョイ

商人「うわあああ!下ろしてくれええええ!」

ハンネス「お、おい!よせ!」

ゲート・ガーディアン「…」ジーッ

ゴゴゴ

ストン

商人「ひ、ひいいいい」ダッ

エレン「おー」

ミカサ「お利口」

アルミン「ね?」

ハンネス「あー、うん。わかった」

ハンネス「わかったから家に帰れ。俺達から仕事を奪うなよ」

エレン「なんだよ、酒飲んでるだけのくせに。そんなんでいざって時に戦えんのかよ」

ハンネス「いざって時って、いつだ?」

エレン「決まってるだろ。巨人が壁を壊して、中に入ってきた時だよ」

ハンネス「…」

ゲート・ガーディアン「…」ピクッ

アルミン「ん?」

ミカサ「どうしたの?アルミン」

ゲート・ガーディアン「…」ズシン ズシン

アルミン「命令出してないんだけど」

とりあえずリボルバードラゴンに期待したい

>>45
お前はどうやって俺の思考を読んだのか

ミカサ「あっちの門で門兵をするとか」

エレン「んなわけあるかよ。あっちの門は調査兵団が出入りする時以外は閉鎖されてるだろ」

アルミン「おーい!止まれえ!」

ゲート・ガーディアン「…」ズシン ズシン

アルミン「くそっ、説明書は…」ペラッ

アルミン「えーっと、何々…門の危機をいち早く察し、防衛します…」

エレン「門の危機って…」

アルミン「まさか…」

ビカーン

エレン「うわっ、なんだ!?」

アルミン「雷!?」

ミカサ「エレン、あれ!」

超大型巨人「…」

アルミン「そんな…壁は50mなのに…」

ゲート・ガーディアン「…」ズシン ズシン

超大型巨人「…」グオッ

ゲート・ガーディアン「…!」ギンッ

シーン

超大型巨人「…」

超大型巨人(あれ?門蹴ったよね?感触が無いんだけど)

ゲート・ガーディアン「…」ズシン ズシン

超大型巨人(なんかあいつ気になるな…こっち来てるし)

超大型巨人(まあいいや。セカンドアタック!)グオッ

ゲート・ガーディアン「…!」ギンッ

シーン

超大型巨人「…」

エレン「あいつ、俺たちをじっと見てるな」

アルミン「どうしよう、どうしよう!」

ミカサ「アルミン、落ち着いて」

超大型巨人(あ…れ…?蹴った…よね?)

ゲート・ガーディアン「…」ズシン ズシン

超大型巨人(なんか不気味なんだけど)

超大型巨人(仕方ない!サードアタック!)グオッ

ゲート・ガーディアン「…!」ギンッ

シーン

超大型巨人「…」

超大型巨人(ぅぇええええ!?)

超大型巨人(どうなってるんだよ、これ!?僕は確かに今門を蹴ったはずだよな!?そうだよな!?)

ゲート・ガーディアン「…」

超大型巨人(うわあ、なんかこっち見てるよ。怖いよ助けてよXXXX、任務達成できないよ)

ゲート・ガーディアン「…」

超大型巨人(うわあああなんか怖い怖い!今度こそ壊れてくれ!)

超大型巨人「アアアアア!」グオッ

ドゴォオオオン

エレン「うぐっ!」

アルミン「うわっ、風が!」

超大型巨人(やった…さっさと人間に戻るぞ)シュー

エレン「壁が…壊された…」

アルミン「あ…ああ…」

ミカサ「エレン、アルミン。早く逃げないと」

アルミン「巨人が、入ってくる…」

巨人「…」ズシン

ゲート・ガーディアン「…」ドスコイ

ベチッ

巨人「」ドスン

エレン「えっ?」

ゲート・ガーディアン「…」ドスコイ

巨人2「」ドスン

エレン「すげえ!巨人をぺしゃんこにしてやがる!」

ゲート・ガーディアン「…」ドスコイ

巨人3「」ドスン

アルミン「これは…」

アルミン「説明書…」ペラッ

アルミン「閉ざされた門が破られた場合、あらゆる者の侵入を阻止、排除する」

エレン「すげえ!すげえ!」

アルミン「あれのおかげで、絶対に巨人は入ってこれないよ!」

ミカサ「念のため避難」グイッ

エレン「うげっ」ズルズル

アルミン「わっ」ズルズル

ゲート・ガーディアン「…」ドスコイ

XXXXX「」ベチャ

XXXX「XXXXX!おい!」

その日、人類は思い出した

最強の門兵が、壁内に存在していたことを


終わり

エレン「リボルバー・ドラゴン?」

アルミン「うん!お爺ちゃんの倉庫にあったんだ」

リボルバー・ドラゴン「…」

エレン「へえー、でけえな!」

ミカサ「何のためにあるの?」

アルミン「うん。説明書によると、これで物を撃てるんだって」

エレン「すげえ!」

アルミン「さっそくやってみようよ」

エレン「じゃあ、この石ころなんかどうだ?」

アルミン「やってみよう。そこに置いて」

エレン「よっ」コトッ

アルミン「えーっと」ペラッ

アルミン「まずは目標を口で伝える」

エレン「よし。目標、あの石ころ!」ピッ

リボルバー・ドラゴン「…」ガチャ

ミカサ「動いた」

アルミン「次は、発射と叫ぶ」

エレン「よーし、発射!」

リボルバー・ドラゴン「…」カチン

シーン

アルミン「あれ?」

エレン「おい、撃たねえぞ」

アルミン「聞こえてなかったのかな?」

エレン「もう一回だな。発射!」

リボルバー・ドラゴン「…」カチン

シーン

ミカサ「弾が出ない」

エレン「どうなってんだよ」

アルミン「ちょっと待って。今原因を調べるから」ペラッ ペラッ

アルミン「えーっと、何々」

アルミン「弾は二分の一の確率で出ます…」

エレン「はあ?なんだよそりゃ」

アルミン「そういう仕様らしいから仕方ないよ」

エレン「めんどくせえな。発射!」

リボルバー・ドラゴン「…」カチン

ドゴォ

エレン「」

アルミン「」

ミカサ「…すごい、石ころが消し飛んだ」

リボルバー・ドラゴン「…」シュー

エレン「すげえ!」

アルミン「こんな強力な物…おじいちゃんはどうして」ハッ

アルミン「まさか、これは巨人を倒す道具なのかも」

エレン「えっ」

アルミン「威力がすごいよね、これ。巨人にも効きそうじゃない?」

エレン「そう言われればそうだな」

壁上

ハンネス「落ちんなよ」ヒック

エレン「わかってるって」

ハンネス「んじゃ、俺は戻るから、程々に楽しんだら降りろな」ヒック

アルミン「はーい」

エレン「まさかこいつ、浮けるなんてな」

アルミン「驚きだよね」

リボルバー・ドラゴン「…」

エレン「けど本当に巨人ってでかいんだな」

ミカサ「エレン。危ないからさがって」

アルミン「あの巨人を狙ってみようよ」

巨人「…」ズシン

エレン「そうだな。目標、あの巨人!」ピッ

リボルバー・ドラゴン「…」ガチャ

エレン「発射!」

リボルバー・ドラゴン「…」カチン

ドゴォ

巨人「」バタン

エレン「おおおお!」

巨人「」シュー

アルミン「やったよ、エレン!」

エレン「こいつがあれば巨人を全部駆逐できるな!」

アルミン「うん!そしたら」

エレン「冒険だな!」

エレン「よし、次だ次!」

アルミン「また巨人が歩いてきてるよ」

エレン「目標、あの巨人!」ピッ

リボルバー・ドラゴン「…」ガチャ

エレン「発射!」

リボルバー・ドラゴン「…」カチン

シーン

アルミン「ハズレみたい」

エレン「くそっ、なんでハズレなんかあるんだよ」

エレン「発射!」

リボルバー・ドラゴン「…」カチン

シーン

アルミン「またハズレだ…」

エレン「弾入ってんのか?こいつ」

アルミン「どうなんだろう…説明書には弾のことなんて書いてないし…」

ミカサ「…」ジーッ

リボルバー・ドラゴン「…」

ミカサ「全部の銃に弾が入ってない」

エレン「うわっ、やっぱり弾切れなのかよ」

アルミン「あ、本当だ。入ってないや」

エレン「仕方ないな。アルミン。また弾を入れといてくれよ」

アルミン「うーん…弾なんて倉庫にあったかなあ?」

アルミン「とりあえず、見ておくね」

エレン「頼んだ」

翌日

エレン「ガトリング・ドラゴン?」

アルミン「うん!昨日のリボルバー・ドラゴンを、おじいちゃんが改造してくれたんだ!」

ガトリング・ドラゴン「…」

エレン「改造って…まるっきり別もんじゃねえか」

アルミン「弾はあるのって聞いたら、勝手に使ったことを怒られるかなって思ってたんだ。でもおじいちゃん、なんか嬉しそうにしてさ、もっと良くしてくれたんだ」

エレン「何が良くなったんだよ」

アルミン「おじいちゃんが言うには、三体同時に破壊できるんだって!」

エレン「おお、すげえな!」

アルミン「あと弾切れはしないってさ」

ミカサ「おじいちゃん錬金術師?」

アルミン「普通のおじいちゃん」

壁上

ハンネス「お前らも物好きだな」ヒック

エレン「酒飲むなよ」

ハンネス「無理な相談だな。じゃあ、戻るわな」ヒック

アルミン「さて…」

ミカサ「エレン。あそことあそこと、あそこ」

エレン「三体同時か!いけるよな?アルミン」

アルミン「うん。目標さえ指定できれば」

エレン「よし!目標、あの巨人とあの巨人とあの巨人!」ピッ

ガトリング・ドラゴン「…」ガコッ ガコッ ガコッ

エレン「発射!」

ドガガガ
シーン
ドガガガ

ガトリング・ドラゴン「…」カラカラカラ

アルミン「あれ?一体残った」

エレン「おいおい、どうなってんだ?」

アルミン「ちょっと待ってね。新しい説明書…」ペラッ

アルミン「砲身ひとつひとつの発射確率は二分の一です…」

エレン「はあ?またかよ」

アルミン「おじいちゃんを恨まないでよ?前よりは良くなったんだから」

ミカサ「三体同時に破壊できる確率は」

アルミン「八分の一だね」

エレン「えー」

アルミン「でも、一体も倒せない確率も八分の一だよ」

エレン「うーん。ならいいか」

ミカサ「残りの巨人も倒そう」

アルミン「そうだね。エレン、よろしく」

エレン「あいよ。目標、あの巨人!」ピッ

ガトリング・ドラゴン「…」ガコッ ガコッ ガコッ

エレン「発射!」

ドガガガ
ドガガガ
ドガガガ

エレン「オベリスクの巨神兵?」

アルミン「うん!おじいちゃんの倉庫にあったんだ!」

エレン「なんだよ、そりゃ」

アルミン「今から見せるから、ついてきてよ!」

エレン「よし、行くかミカサ」

ミカサ「うん」

倉庫

エレン「ここ、アルミンんとこの倉庫だったのかよ」

アルミン「僕も昨日おじいちゃんに教えてもらったんだ」

エレン「で、なんだっけ?」

ミカサ「オベリスクの巨神兵」

エレン「そう、それだ」

アルミン「あれだよ!」ピッ

オベリスク「」

エレン「おお!でけえ!」

アルミン「でしょ!」

ミカサ「石像?」

アルミン「うん。おじいちゃんが言うには、神様の力が宿ってるんだって」

エレン「神様の力?なんだよそれ」

アルミン「さあ…?僕も詳しくは教えてもらってないから…」

ミカサ「神様には見えない」ペチペチ

アルミン「ちょ」

ミカサ「大丈夫。ただの石像」ペチペチ

オベリスク「」

エレン「じいちゃん、何かの宗教やってたとか?」

アルミン「かもしれないね。今夜聞いておくよ」


イェーガー家

ガチャ

グリシャ「ただいま」

エレン「おかえりなさい」

カルラ「さ、夕飯にしましょ」

グリシャ「ああ、頼むよ」

カルラ「エレン、ミカサ。お皿持ってきて」

エレン「はーい」

ミカサ「はい」



カルラ「エレンは今日何か良いことあった?」

エレン「うん!アルミンにでかい石像を見せてもらったんだ」

グリシャ「ほう、石像」

カルラ「どのくらいの大きさだったの?」

エレン「こーんなふうに、家よりでかかったよな、ミカサ?」

ミカサ「うん」

カルラ「ふふっ、珍しいものを見たね」

グリシャ「…その石像、どんな形をしていたか覚えているか?」

エレン「んー…怒った顔で、筋肉ムキムキみたいな」

グリシャ「ふむ…その石像に名前はついていたりしなかったか?」

エレン「あったあった。えーと、確か…」

ミカサ「オベリスクの巨神兵」

エレン「そう、それだ」

グリシャ「…なるほど」

グリシャ「エレン、ミカサ。明日アルミンを家に連れて来なさい」

エレン「えっ?」

グリシャ「地下室を見せてやろう」チャリン

エレン「ホント!?」ガタッ

カルラ「良かったわね、エレン」

翌日
地下室

ガチャ

スタスタ

グリシャ「暗いから気をつけなさい」

エレン「はーい!」ワクワク

アルミン「いったい何があるんだろう」ワクワク

ミカサ「…」





グリシャ「これだ」

アルミン「これは…」

オシリスの天空竜「」

グリシャ「オシリスの天空竜だ」

エレン「オシリスの天空竜…すげえ!」

ミカサ「…」ペチペチ

オシリス「」

ミカサ「これも石像」ペチペチ

アルミン「これは、オベリスクの巨神兵と何か関係があるのかな?」

グリシャ「賢いね。その通り、これは君の倉庫のオベリスクと深い関係にある」

エレン「え?」

グリシャ「オベリスクとオシリスはただの石像ではない。神の力が宿っているんだ」

エレン「それ、昨日アルミンに聞いたよ」

グリシャ「ほう」

アルミン「僕もおじいちゃんに聞いただけで、詳しくは知りません」

エレン「そういえば、昨日じいちゃんは何か教えてくれたのか?」

アルミン「…」フルフル

グリシャ「ミカサ。腕の刺青を見せなさい」

ミカサ「えっ?」

グリシャ「ほら」スッ

エレン「これは…」

アルミン「何かの文字?」

グリシャ「これはオベリスクとオシリスを甦らせる、神の証だ」

エレン「へー」

アルミン「甦らせる?」

ミカサ「…」

グリシャ「ミカサ。時が来たのだ。わかるね?」

ミカサ「…?」

グリシャ「…両親から聞いていないのか」

グリシャ「ミカサ。君の体には、オベリスクやオシリスと同じように、神の力が宿っている」

ミカサ「えっ」

グリシャ「説明してもよくわからないだろう。とりあえずこの書物を声に出して読んでくれ」ペラッ

ミカサ「…なにこれ?」

エレン「え?父さんが書いたの、これ」

グリシャ「あー…私はお前たちでも読み上げることができるように翻訳しただけだ。私の趣味ではない」

アルミン「翻訳?何のですか?」

グリシャ「ヒエラティックテキストというのだが…」

アルミン「うーん?」

グリシャ「知らなくて当然だよ。さ、ミカサ。読み上げるんだ」

ミカサ「うん」

ミカサ「ナンタラカンタラナンタラカンタラ」ブツブツ

エレン「ぷふっ、なんだよそれ」

アルミン「呪文…?」

グリシャ「…」

ミカサ「うっ!」ビクッ

バサッ

ミカサ「うぅ…」ガタガタ

アルミン「ミカサ!?」

エレン「お、おい、大丈夫かよ」

グリシャ「エレン、アルミン。下がりなさい」グイッ

エレン「でも父さん、ミカサが!」

グリシャ「いいから。静かに見守りなさい」

ミカサ「うぅ…」ガタガタ

ミカサ「あ…」ハァ ハァ

ミカサ「あつい…」ヌギッ

エレン「!?」
アルミン「うわっ!?」

ミカサ「あつい、あつい…」ヌギヌギ

アルミン「わわ///」サッ

エレン「父さん!ミカサが!」

グリシャ「エレン、離れていなさい」

ミカサ「ああ…」ハァハァ

ミカサ「ああああああ!」ボッ

ゴォォオオオオオ

エレン「うわぁ!?ミカサぁ!」

アルミン「炎が!」

ミカサ「あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!」ゴォオオオ

グリシャ「おお…これぞ、まさしく…」

ブォワッ

ラーの翼神竜「キェアアア」バサッ

アルミン「うわあああ!」

エレン「なんだよ、なんなんだよこれ…ミカサ…ミカサは!?」

グリシャ「エレン、これがミカサの真の姿だ」

エレン「えっ…?」

グリシャ「彼女は神の血を引く一族の末裔なのだ」

エレン「神…」

ラー「…」ジロッ

エレン「!」ビクッ

アルミン「あ…」ビクッ

エレン「…」

エレン(体が…動かなくなった!?)

グリシャ「ふふふ…そしてエレン、アルミン。お前たちは神に選ばれた生け贄なのだ」

エレン(生け贄?どういうことなんだ!?)

アルミン(どうなってるんだ…)

ラー「キェ」ガシッ

アルミン(うわああ!)

エレン(は、離せ!)

グリシャ「さあ、ラーの翼神竜よ!その二人を生け贄に捧げ、オシリスの天空竜とオベリスクの巨神兵を甦らせよ!」

ラー「キェアアア」ギンッ

エレン(うわあああああ!)ゴォオオオ

アルミン(ああああああああ!)ゴォオオオ

オシリス「」ピシッ ピシッ

バリーン

オシリス「キェアアア」バサッ

グリシャ「おお…目覚めたか、オシリスよ!」

オシリス「キェアアアアアアア」バサッ バサッ

ブワァッ

グリシャ「うおっ!?」

ラー「キー」バサッ バサッ

シガンシナ区

ボコッ ボコッ

オシリス「キェアアア」ボゴォ

ラー「キー」バサッ バサッ

住人「うわあああああ」

カルラ「きゃあああああ」


ズシン ズシン


オシリス「?」グルッ


オベリスク「ウォオオオ…」ズシン ズシン

オシリス「グァアアアア」

ラー「キー」

オベリスク「…」

オシリス「…」

ラー「…」

オベリスク『ど、どうしよう』オロオロ

オシリス『すげえ!アルミン、ムキムキじゃねえか!』

オベリスク『確かにムキムキだけど、嬉しくないよ!エレンなんか足がないじゃないか!』

オシリス『飛べるから足要らねえぜ?ほら』バサッ バサッ

ラー『エレン、むやみに飛ばない』グイッ

オシリス『ぐえっ』ドスン

オベリスク『おじさんは?』

オシリス『そういえば…』チラッ

ラー『大丈夫。そこらへんに置いといた』

グリシャ「」

オシリス『そうか』

オベリスク『これからどうしよう…』

うわあああ
きゃああああ


オシリス『…俺たち邪魔か?』

オベリスク『はは…そうだね』

オシリス『でも、どうしようもないからなぁ』

オベリスク『うーん』

ラー『あ、ハンネスさん』


ハンネス「住民の避難が最優先だ!下手に刺激するなよ!」


オベリスク『完全に僕らのせいだね』

オシリス『なぁ、この体なら壁の外に行っても大丈夫じゃねえか?』

オベリスク『そうだとは思うけど、ちょっと不安なんだ』

オシリス『巨人に勝てるか、ってことか?』

オベリスク『うん。いくら体がでかくても、ちょっとね』

オシリス『やってみるしかないんじゃないのか?ここにいても邪魔なだけだろ?』

オベリスク『あー…ミカサはどう?』

ラー『無理ならまた戻ればいい』

オベリスク『そうだね、行ってみる?』

オシリス『よし、決まりだな』

その日、人類は思い出した
太古の神々の存在を



オシリス『俺たちの戦いはこれからだ!』


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