果南「私たちで」ダイヤ「暗号解読?」花丸「ずらっ」 (62)

花丸「一年生の間で最近クイズが流行ってるからマルも作ってみたんだ」

ダイヤ「そう言えばルビィがそんな事を言ってましたわね」

果南「いいね、クイズ番組は私も好きだし早速やってみようよ」

ダイヤ「クイズと暗号解読は少々違うような気もしますが……」

果南「そんな事ないよ? 例えば変な文章にたぬきのイラストが添えてあるようなやつなんかはクイズっぽい暗号じゃない?」

ダイヤ「なるほど、文章から『た』を抜くタイプの暗号ですわね」

果南「そうそう、そういうのとかシーザー暗号とかそこまで知識がいらない系なら私でもいける気がする」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1712384379

花丸「果南ちゃん、残念なお知らせがあるずら……」

果南「えっ?」

ダイヤ「という事はもしかすると……?」

花丸「実は今回の暗号解読にはそれなりの知識が必要になってくるずら」

果南「はい解散」

ダイヤ「さっきまでのやる気はどこへ?」

果南「だって知識が必要って言われたらさぁ」

花丸「まぁ一人でやるわけじゃないんだし……」

ダイヤ「そうですわ、それに果南さんの知識が必要になる場面もあるかもしれませんわ」

果南「う~ん、確かにそうだね。知識が必要って言われて身構えちゃったけど『絶対に解けるわけ無い!』みたいな問題とは言ってないしね」

ダイヤ「見てみない事にはわからないので、とりあえず早速やってみましょうか」

果南「そうだね、じゃあ花丸ちゃんお願い」

花丸「その前に一応今回の暗号について説明しておくと、基本的には置き換え型の暗号になってるずら」

ダイヤ「置き換え型、ですか?」

花丸「例えば01がA、02がB、と続いて26がZで終わるとする。この条件で『040901』が示すものは何?」

果南「なるほど、という事は……」

ダイヤ「私、ですわね」

花丸「正解っ!」

果南「早っ! 例題だから簡単だったけど、そんなに早く解ける?」

ダイヤ「実はこの問題と同じものを以前ルビィから出された事がありましたので」

果南「なるほどね、それなら早いのも納得だね」

花丸「とまぁ、こんな感じで文章が何かの法則に従って暗号化されてるから、暗号のキーが何なのかを特定して解読を試みてね」

果南「オッケー、それじゃ今度こそいってみようか」

花丸「暗号は全部で3つ用意してるので、最終的にはそれぞれの問題の答えから連想されるものを回答してほしいずら」

果南「ただ解読するだけじゃないんだね、面白そう」

花丸「まずは最初の暗号にいくよ」

https://imgur.com/GxtMfHF

花丸「この画像の暗号を解読してね」

ダイヤ「2桁の数字の羅列、ですか……」

果南「って事は例題みたいな感じなんだろうけど、さすがにまた英語って事は無いよね」

ダイヤ「アルファベットは全部で26文字ですからね、それ以上の数字が使われている事を踏まえると別の何かでしょう」

果南「この中で一番大きい数字は……48かな?」

ダイヤ「シンプルに考えたら平仮名で50音順にあてはめるんでしょうけど、そうだとしたらさすがに簡単すぎますわよね?」

果南「でも括弧が濁点とか『きゃ』とかの小さい文字だとしたら平仮名っぽい感じしない?」

ダイヤ「確かに、とりあえず一度当てはめてみましょうか」

果南「に(み)にあ(み)......」

ダイヤ「とりあえず最初の5文字だけ変換してみましたが、まるで意味不明ですわね」

果南「違ったかぁ......『み』に濁点がついたりとかの変化はしないしね」

ダイヤ「よくよく考えると平仮名は実際には50はありませんし、50音順では無いと考えるのが妥当ですわね」

果南「そっか、や行もわ行も3つしか無いもんね」

ダイヤ「『ん』を含めた51文字からや行とわ行を考慮した分を差し引くと46文字ですので、この文章の最大の数字である48に若干足りませんわ」

果南「とは言え50音以外で50近い何かが浮かぶかというと……」

ダイヤ「今のところ皆目見当もつきませんわ」

果南「アルファベットじゃなくてギリシャ文字とかそういう文字かな?」

ダイヤ「だとしても順番はおろか文字すら覚えていませんわ」

花丸「言い忘れてたけど……」

果南「ん?」

花丸「キーが解ったけどその詳細を知らない、っていう場合は調べてもいいよ」

果南「そうなの!? じゃあその辺の文字の可能性も……!」

花丸「ただそこまで馴染みがないというか、あまりにも想像がつかないようなものをキーに選んだつもりは無いかな」

ダイヤ「確かに仮にギリシャ文字がキーだったとして、解読したところでそれを読めるかと言われたら読めませんし、そういう物では無いんでしょうね」

果南「そっか、解読した後に私たちがその文字を読めないと意味ないもんね」

花丸「そうそう、解読後の文字はちゃんと読めるように設定してあるよ」

果南「なるほど、解読のキーはまだ浮かばないけどちゃんと考えたらわかりそうな気がしてきたね」

〜数分後〜

果南「とは言ったけどすぐに浮かぶワケも無く」

ダイヤ「ですわね、50近くあり文字で表す事ができて日本語ではない何か……」

果南「それでいて馴染みのない言語とかでは無くて……」

花丸「じゃあヒント、50音は実は結構惜しかったよ」

果南「え、でもやってみたけど違ったし……」

ダイヤ「となると、日本語ではあるものの50音順では無いもの……?」

果南「いやいやそんなのあるワk」

ダイヤ「あっ!」

果南「嘘っ、何か閃いた!?」

ダイヤ「えぇ、変換してみないとわかりませんがおそらく正解かと」

花丸「ではダイヤさん、ずばり暗号解読のキーは何?」

ダイヤ「はい、暗号解読のキーは『いろは歌』ですわ」

果南「いろはにほへと、で始まるヤツ?」

ダイヤ「えぇ、いろは歌であれば全文字を用いていますし文字の重複もありませんわ」

果南「でもさっき日本語は46文字って言ってなかった?」

ダイヤ「現在の50音順ではそうですが、いろは歌は旧仮名の『ゐ』と『ゑ』が存在していますので『ん』を含めて48文字になります」

果南「48……あ、この文の中で一番大きな数字!」

ダイヤ「2種類の括弧は果南さんが仰ったように濁点などへの変化と考えていいでしょう」

果南「じゃあ早速いろは歌の順番にあてはめてみようか。調べていいって花丸ちゃん言ってたしスマホで調べてみるね」

ダイヤ「大丈夫ですわ、覚えておりますので」

果南「え?」

ダイヤ「色は匂へど 散りぬるを 我が世誰ぞ 常ならむ 有為の奥山 今日越えて 浅き夢見し 酔ひもせず……これで合ってると思います」

果南「……」ポカーン

花丸「この時の為に検索を許可したつもりだったけど、まさか最後まで全部覚えてるとは……さすがダイヤさんずら」

果南「とりあえずその順番で文字を変換していくと……」

【ら(ふ)らい(ふ)さいし[ゆ]うよせんのひ、(か)[つ]こうからかい(し)[よ]うへむかうほのかたちのゆくてをは(は)ん(た)ものはなに?】

ダイヤ「この感じですと丸い括弧が濁点でもう片方は小さい文字でしょうか?」

果南「だね、それで変換すると『ラブライブ最終予選の日、学校から会場へ向かう穂乃果たちの行手を阻んだものは何?』かな」

ダイヤ「となると答えは『雪』ですわね!」

花丸「ヒントがあったとは言え見事に暗号解読できたずらね」

果南「あのヒントでいろは歌が思いつくのはさすがダイヤだよ」

ダイヤ「50音順が惜しい、という事だったので50音ではない日本語で考えたら思い浮かびましたわ」

果南「すごいなぁ、次は私も活躍しないと」

花丸「じゃあ次の暗号にいくよ、また画像を用意してるからこれを解読してね」

https://imgur.com/0RFOmEz

果南「また数字の羅列だけど、今度は0と1だけだね」

ダイヤ「0と1の組み合わせと言ったらすぐに思い浮かぶのは2進数ですが……さすがに安直でしょうか?」

果南「他に浮かばないしとりあえずそれでやってみようか」

果南「仮にアルファベットの26文字だとして、2進数だといくつになる?」

ダイヤ「えっと……11010、でしょうか?」

果南「じゃあ日本語の……一応50文字で計算すると?」

ダイヤ「待ってくださいね、えー……110010だと思います」

果南「1桁増えるんだね、となるとこの中で一番大きそうなのは……6桁の数字があるからアルファベットじゃなくてまた日本語の方かな?」

ダイヤ「いえ、それは違うと思います」

果南「え、何で?」

ダイヤ「理由は2つ、1つは先ほどと違ってこのままでは濁点などを表す事ができないからです」

果南「でも濁点が無い文章って事も……いや、それは考えにくいか。もう1つは?」

ダイヤ「2文字目と3文字目を見ればわかると思います」

果南「というと……10と010?」

ダイヤ「えぇ、頭に0があっても無くても変換後は同じ数字になってしまいます」

果南「そっか、それだと暗号としてはキレイとは言えな……あれ? って事はもしかしてアルファベットでも無い?」

ダイヤ「おそらくですが、私は違うと思います」

果南「となるとやっぱり2進数じゃないのかぁ……」

ダイヤ「0と1は一度無視して、2種類の何かで表せるものを探した方が早いかもしれませんわね」

果南「2種類のものと言うと……サイコロ振って半とか丁とか言うやつは?」

ダイヤ「真っ先に浮かぶのが賭博ですか」

果南「ルーレットで赤か黒か、ってのもあるよね」

ダイヤ「また賭博」

花丸「果南ちゃんってギャンブル好きなの?」

果南「いやいや違うよ!? パチンコ台でビール要求してる画像もネットでよく見るけどあれ私じゃないからね!」

ダイヤ「果南さんのギャンブル好きは一旦置いておくとして、暗号について考えましょうか」

果南「だから……いや、もういいや……」

ダイヤ「先ほども言いましたが、0と1はとりあえず無視して2種類の何かで考えてみたいですわね」

果南「あ、1つ思い当たるものがあるんだけど言っていい?」

ダイヤ「勿論、そこは遠慮なく仰ってください」

果南「もしかしてこれってモールス信号だったりしない?」

ダイヤ「なるほど! 確かにモールス信号も短点と長点で2種の組み合わせ、その可能性は高いと思います!」

果南「こないだテレビ見ててさ、いざという時の為にSOSぐらいは覚えておいた方がいいって言っててそれをふと思い出したんだよね」

ダイヤ「ちなみにSOSはどのように表すんですの?」

果南「Sが短点3つでOが長点3つ、つまり『・・・ ーーー ・・・』って感じだね」

ダイヤ「それぞれが3つずつなら覚えやすいですし、これならいざという時にもすぐに使えそうですわね」

果南「身近な物だとスマホのライトとか、音を出せるならそれを使ったりとか色々とやり方はあるね」

ダイヤ「それでは先ほどの問題にモールス信号を変換……の前に、まず調べないといけませんわね」

果南「これはさすがにダイヤも覚えてないか」

花丸「いろは歌も調べる事を想定して作ったんだけどね、さすがにモールス信号は覚えてないようで一安心ずら」

ダイヤ「船に乗る果南さんならもしかして全部覚えてる可能性も少しは頭をよぎりましたが……」

果南「覚えた方がいいかなとは思ってるんだけどね、学校の勉強でいっぱいいっぱいだからそれは後回しにしちゃってたんだよね」

花丸「学生のうちは学業優先、その方がいいと思うよ」

ダイヤ「同感ですわ。それはさておき、とりあえず5文字ほど変換してみましたが……」

果南「0を短点で1を長点の場合は『KNREI』……なんだこりゃ?」

ダイヤ「では逆に0を長点、1を短点にしてみましょうか」

果南「そうすると『RAKTM』になるけど、結局意味わかんないね」

ダイヤ「モールス信号で正解だと思いましたが、どうやら違うようですわ」

果南「いけると思ったんだけどなぁ、また考え直しかぁ」ガッカリ

ダイヤ「他に何か2種類で表せるものは……」

果南「ダメだ、もう頭の中がモールス信号に埋め尽くされてる」

花丸「そんな果南ちゃんに朗報ずら」

果南「ん?」

花丸「実はかなり惜しいところまでいってたんだよ」

果南「え、でも0と1を入れ替えてみてもうまくいかなかったし……あぁっ!」

ダイヤ「何か閃きましたか?」

果南「うん、まぁやってみないとわからないけどでも多分合ってると思う」

果南「暗号解読のキーはやっぱりモールス信号だったんだよ」

ダイヤ「ですが、先ほど試しても意味の解らない文字列になりましたよ? まさかそこから更に何らかの変換を?」

果南「そんな事しないよ、ただ私たちはやり方を間違えていたんだ」

ダイヤ「やり方を?」

果南「うん、アルファベットじゃなくて平仮名のモールス信号に置き換えるんだよ」

ダイヤ「なるほど! SOSの話からアルファベットで変換をしてそれで終わってしまいましたが、確かに日本語にも対応していますわ!」

果南「って事で改めて日本語対応のモールス信号で検索して置き換えてみると……」

ダイヤ「0を短点、1を長点にした場合だと最初の5文字が……『わたなへ゛』になりますわね」

果南「わたなへ゛……って事は苗字の『渡辺』かな? 日本語対応で合ってそうな気もするけどもう少し変換してみようか」

ダイヤ「ではそのままあと2文字変換しますと……『よう』という文字になりましたわ」

果南「『渡辺曜』! 曜の名前だ!」

ダイヤ「という事はやはり日本語のモールス信号で正解のようですね」

果南「よ~し、この調子で残りの数字も変換しちゃおう!」

〜数分後〜

果南「あ~、疲れた……とりあえず全部変換し終わったから見てみようか」

【わたなへ゛ようのいとこのなまえはなに?】

ダイヤ「という事は曜さんの従姉のお名前が正解ですわね」

果南「なので私たちが知ってる範囲だとこの問題の答えは『渡辺月』!」

花丸「正解! モールス信号まで辿り着いたのに日本語を試さず諦めた時はどうしようかと思ったよ」

果南「いやぁ0と1を入れ替えてもダメだった時点で心折れちゃったからそこまで頭が回らなかったんだよね」

ダイヤ「日本語対応のモールス信号がある事は私も当然知っていましたが、あのような状況だと意外と出てこないものですわね」

果南「まぁなんとか正解できたし良しとしようよ、さぁこの調子で最後の暗号も解くぞ!」

花丸「それじゃあ次が最後の問題ずら」

https://imgur.com/2ql5ZDa

果南「また数字が書いてあるんだろうなぁとは思ったけど、今度は色もあるね」

ダイヤ「それと先ほどまでと比べて数字が明らかに大きいですわね」

果南「一番大きいのが……92!? そんな大きいの何があるの?」

花丸「ちなみにこの問題での最大値が92なだけで、暗号のキーとなってるものはそれ以上あるよ」

ダイヤ「約100と仮定すると……煩悩の数、でしょうか?」

果南「除夜の鐘で突く回数のやつね、それだと108つか……他に何か浮かぶのある?」

ダイヤ「ありえないでしょうけど日本の歴代内閣総理大臣の人数も100ですわね、重複はありますが」

果南「う~ん、どっちにしろ数字に対してどう変換していいか迷うところだね」

ダイヤ「あとすぐに浮かぶのは百人一首ぐらいしか出てきませんわ」

果南「とりあえず今出てきたものを全部やってみる?」

〜数十分後〜

果南「全部しっくりこなかったね……苦労して色々やったのに無駄に終わったから疲労感がすごい」

ダイヤ「当てはめるのも大事ですが、やはり色が違う数字についても考えなければ正解には辿り着けないのではないでしょうか」

果南「それもそうなんだよね、色違いの数字に共通してるのは……1の位だけが白になってるね」

ダイヤ「例えば30だったら0を無視して3と解釈するのでしょうか?」

果南「だとしたら最初から3にしとけばよくない?」

ダイヤ「確かに08がありますしそんな無駄な事をする理由が不明、ですか……」

果南「花丸ちゃん、答えられないなら答えなくていいけど、今の考えは違うよね?」

花丸「それくらいなら答えてもいいかな。残念だけどその考えは間違いずら」

果南「だよねぇ……ついでにもう1つ聞いちゃうけど、キーになるものって私かダイヤのどっちかは絶対に知ってる?」

花丸「もちろん、どちらかじゃなくて2人とも知ってるはずだよ」

果南「私でも?」

花丸「解読のキーになるものは授業で誰でも習うと思うし、全部は覚えてなくても1からある程度のところまでは知ってるはずだよ」

ダイヤ「授業で習うものであれば『いろは歌』や『モールス信号』に比べてまだ身近なものですわね」

果南「だからってすぐに浮かぶかと言われたらまた別だけどね」

花丸「じゃあヒントを出すね」

果南「待ってました!」

ダイヤ「お願いします、このままでは解ける気がしませんわ」

花丸「凛ちゃんの名前は【3(7) 53 7】になるずら」※

ダイヤ「凛、で3つの数字という事はアルファベットに変換できるのでしょうか?」

果南「なるほど、この数字がRとIとNに対応してるって事だね」

ダイヤ「さすがにこの3つで星・空・凛の3つとは考えにくいですしね」



※(7)は画像でいうところの白ベースの方

果南「でも37も53もアルファベットの文字数を越えてるんだよね」

ダイヤ「色違いの謎についてもまだ何の手がかりも得られてませんし」

花丸「じゃあ最後のヒントを出すね」

果南「最後!? 今のところ全く解ける気がしないのに!?」

花丸「大丈夫、きっとこのヒントで解決できるはずだから」

果南「ホントに……?」

ダイヤ「とりあえず聞くだけ聞いてみましょう」

果南「それもそうだね、じゃあヒント聞かせて」

花丸「凛ちゃんは実は【15】でも表すことができるずら」

果南「さっきのと全然違うじゃん!」

花丸「まぁさっきの数字とは違う法則になっちゃうんだけどね、ただそれを用いると15にあてはまるものがそのまま『りん』になるんだ」

ダイヤ「15が『りん』……」

花丸「これはもしかするとヒント出しすぎちゃったかも」

果南「いや、全っ然わかんないんだけど」

ダイヤ「大丈夫です、私には解りましたわ」

果南「マジで!?」

ダイヤ「えぇ、花丸さんが仰った『15がりん』の一言でキーがわかりました」

花丸「あぁ、やっぱり言いすぎちゃったか」

果南「いや私はさっぱりだよ?」

ダイヤ「果南さんも知っているものですわよ?」

果南「もったいぶらないで早く教えてよ」

ダイヤ「わかりました、今回の暗号解読のキーとなるのは『元素記号』ですわ!」

果南「元素記号って言うと水素がHで酸素がOのアレ?」

ダイヤ「その通りです、元素周期表で15番目はリンなのです」

果南「周期表って言うと水兵リーベーってやつね、よく覚えてるね」

ダイヤ「20までは期末試験で化学の問題として出ましたよ?」

果南「えっ」

花丸「マル達も習ってるから果南ちゃんが習ってないって事は無いと思うよ?」

果南「まぁそれはそれとして、色違いの数字はどうするの?」

ダイヤ「やってみないとわかりませんが、おそらくは2文字目は使わないという事だと思います」

果南「2文字目?」

ダイヤ「水素や酸素のように1文字で表すものもありますが、ナトリウムやマグネシウムのように2文字使うものもあるのは知ってますわよね?」

果南「さすがにそれぐらいはもちろん知ってるよ」

花丸「良かったずら」

ダイヤ「この問題文で言うと13はアルミニウム、つまりAlとなるのでAだけを使って解読すればよいという事でしょう」

果南「なるほど……よし、じゃあその法則で順番に変換していこう!」

https://imgur.com/W5WaTPa

果南「キーは元素記号で合ってたみたいだけど……」

ダイヤ「『HANA』・『YOKO』・『IZUMI』ですか……」

果南「『YOKO』と『IZUMI』はそのまま漢字の『横』と『泉』に変換できそうだけど、『HANA』はお花と顔の鼻とどっちだろう?」

ダイヤ「華やか、という可能性は低いでしょうしおそらくそのどちらかでしょうね」

果南「たぶんこの3つに共通するものを探す感じだよね? だったら一旦『HANA』は無視して2つで考えてみようか」

ダイヤ「そうですね、そこから『HANA』にも共通する項目を探してみましょう」

果南「共通するもの……う~ん……」

ダイヤ「頭を使い過ぎて脳が疲れているのか全く浮かびませんわ」

果南「共通するものじゃなくて、例えばあるなしクイズみたいに何か文字を足したり1文字入れ替えたりとかそういうパターンかな?」

ダイヤ「2文字しかないのに入れ替えるのは考えにくいですし、可能性があるとすれば足す方でしょうか」

果南「あ横、い横、う横、え横、お横……」

ダイヤ「では私は逆からやりましょう、ん横、を横、わ横、ろ横、れ横……」

果南「……ローラーしてみたけど何か違う気がする」

ダイヤ「えぇ、同感ですわ」

果南「って言うか何で最終問題だけ2段構えなのさ! 他の問題は解読すればいいだけだったのに!」

ダイヤ「最終問題とは得てしてそういうものでしょう」

花丸「ここでしばらく躓いてるようだし、それじゃそろそろヒントを出そうかな」

果南「2個もヒントもらうのは悔しいけど、解けそうに無いしお願いします……」

ダイヤ「私もお願いしますわ」

花丸「じゃあいくね、それぞれの単語を続けて読むと?」

果南「はなよこいずみはなよこいずみはなよこいずみはなよこいずみ……あっ!」

ダイヤ「なるほど、そういう事でしたか」

果南「ダイヤも気付いた?

ダイヤ「えぇ、これは私たちが勝手に勘違いしていたようですわね」

果南「ね、問題文の見え方に騙されちゃったね」

花丸「その様子だとこの暗号も解けたようだね」

果南「うん、この暗号はそもそも3つの単語じゃなかったんだ」

ダイヤ「花丸さんにどういう意図があったかはわかりませんが、これはただの改行」

果南「なので解読したものを続けて読むと『はなよこいずみ』となって、区切る場所を変えると『はなよ こいずみ』となる」

ダイヤ「つまり答えはμ’sのメンバーの『小泉花陽』ですわ」

果南「これでどう?」

花丸「正解! これで最後の問題も答えが出たね」

果南「よし、じゃああとはこの3つの答えから連想されるものを答えれば全て解決だね」

ダイヤ「整理しますと『雪』と『渡辺月』と『小泉花陽』の3つですわね」

果南「どうせなら3つとも誰かの名前だったらもっとキレイな問題だったかもね」

花丸「本当ならそうしたかったんだけど、該当する人が思い浮かばなかったずら……」

ダイヤ「名前に『雪』が入る人でしたら穂乃果さんの妹の雪穂さん、藤黄学園の白瀬小雪さんなど沢山いますわよ?」

花丸「あ~……」

果南「藤黄学園? 白瀬……誰?」

ダイヤ「ラブライブ常連校のスクールアイドルも覚えていませんの?」

果南「いやさすがに他県の学校の生徒はそんなに覚えてないよ」

ダイヤ「まぁ果南さんの無知はともかく、実は答えは既に解っています」

花丸「ダイヤさんなら解けるとは思ったけどこんなに早いとは……」

果南「嘘っ、そんな早く解けたの?」

ダイヤ「えぇ、答えが全て出揃った時にはもう」

果南「ヤバっ……待って、まだ答え言わないで。もうちょっと考えたい」

ダイヤ「ヒントは必要ですか?」

果南「ください……」

ダイヤ「では……3つの答えに含まれる文字をそれぞれ使って組み合わせた言葉が答えですわ」

果南「『雪』はそのままだからいいとして、あとは……ちなみに私その言葉知ってると思う?」

ダイヤ「……花丸さんどう思います?」

花丸「失礼だけど知らないと思うずら」

ダイヤ「私もそう思います」

果南「じゃあ考えるだけ無駄じゃん……ダイヤ、答えていいよ」

ダイヤ「では答えます、1問目の答えの『雪』と渡辺月の『月』と小泉花陽の『花』を順に並べて『雪月花』が今回の暗号の答えですわ!」

花丸「正解! これで全ての暗号を解読できたね、おめでとう」

果南「知ってる! 雪月花知ってる!」

花丸「えっ?」

ダイヤ「嘘、そんな事が……」

果南「いや、馬鹿にしすぎでしょ」

ダイヤ「すみません、意外だったもので……」

果南「従兄がやってるゲームの技の名前にあったんだよね、それで覚えた」

ダイヤ「謝ったのが馬鹿らしくなってしまいましたわ」

花丸「まぁまぁ、覚えた経緯なんてどうでもいいと思うよ? それをちゃんと知識として身につけるのが大事だと思うずら」

ダイヤ「確かにそうですわね。ちなみに果南さん、意味は知っていますか?」

果南「知ってると思う?」

ダイヤ「ですわよね」

花丸「せっかくだしこれを機に後で調べてみるといいよ」

果南「そこは教えてくれないんだね」

花丸「この後の問題に影響が出るかもしれないからね」

ダイヤ「この後の問題、ですか?」

花丸「時間がかかるようだったら出すのやめようと思ってたんだけどね、思ってたより早く解決したからもう1問出してみようかなって」

果南「私はまだ時間に余裕あるし大丈夫だよ。ダイヤは?」

ダイヤ「私も大丈夫です、頭が冴えてるうちにこの問題も解いてしまいましょう!」

果南「なんかテンション高いねw じゃあ花丸ちゃん、最後の問題お願い」

花丸「了解ずら、最後の問題も今までと同じ感じで考えてね」

https://imgur.com/e0W6gvn

果南「さっきまでは数字だらけだったけど、今度は漢字だらけだね」

ダイヤ「今までと同じ考え方という事ですので、これも置き換え型の暗号という事ですわね」

果南「漢字って何か決まった順番とかある?」

ダイヤ「そうですね……ぱっと浮かんだものだと漢字辞典の掲載順かユニコードの順番でしょうか?」

果南「辞典はともかくユニコードって何?」

ダイヤ「簡単に言うと、世界全ての文字を世界共通の番号で表す為に決められたものですわ」

果南「世界共通ならそれにあてはめたら正解なんじゃない?」

ダイヤ「ですが私の記憶が確かなら、漢字となると桁数が多かったように思えます」

果南「50音とかアルファベットにはならなそう?」

ダイヤ「おそらくは。仮に16進数で変換し直したとしても解読には至らないかと」

果南「世界共通の順番、って聞いていけると思ったんだけどなぁ……」

花丸「さすがにそこまで難しくはないよ?」

果南「あ、やっぱり?」

花丸「それにさすがにユニコードは一般的とは言えないかな」

ダイヤ「確かに、モールス信号や元素記号はまだ納得感がありますが、ユニコードとなるとそもそも存在すら知らないという人もいるでしょう」

果南「少なくともここに1人いるしね」

花丸「マルは知ってたけど、さすがにそれを問題や解読のキーにしようとは思わなかったずら」

花丸「さすがにこのままだと解けないと思うので早速ヒント……になるかはわからないけど、文章を少し変化させてみるね」

ダイヤ「変化?」

花丸「うん、それじゃこの画像を見てみて」

https://imgur.com/7PnsCSh

ダイヤ「文字の間にスペースができましたわ」

果南「でも全く解ける気がしない」

ダイヤ「まぁ……少し楽になったとは思いますが、これで簡単に解けるかと言われると……」

花丸「見てわかるかもしれないけど、上の長い文字列は問題文、下の3行は単語になってるずら」

果南「単語という事はその3つが選択肢になってるのかな?」

ダイヤ「もしくはその3つの単語から連想されるものが答え、という可能性もありますわね」

果南「あ、それだ! さっきまでの問題の延長戦って考えたら多分そっちだね」

ダイヤ「長文を解読するのは手間なので、下の3つを解読すればそれで済むかもしれませんね」

果南「そうだね、それでも解けなそうだったら問題文の方も頑張ろうか」

果南「1つが『横』だけ、そして後2つはよくわからない漢字の並び、と」

ダイヤ「最初の暗号の答えは『雪』の1文字だったので、それに倣った答えになるのでしょうか?」

果南「かな? さすがに下2つの答えがまた誰かの名前って事は無いだろうけど」

ダイヤ「片方は5文字ですが、もう片方は3文字と6文字にわかれていますし名前とは考えにくいですわね」

果南「とにかく文字数から推測するのは絶対に無理だし、ちゃんと考えようか」

ダイヤ「見た時に思ったのですが、左右対称になっている漢字が多いですわ」

果南「言われてみると確かに……でも多いってだけで全部では無いんだよね」

ダイヤ「仮にそれが関係していたとして、解読にどう結びつくかまではわからないのですが」

果南「アルファベットの左右対称の文字と入れ替えられる、とか?」

ダイヤ「それは私も考えたのですが、大文字と小文字で変わってしまうのでそこが難しいんですよね」

果南「そっか、それに左右対称じゃない文字についてはどう考えたらいいかわからないし、これは違うね」

花丸「左右対称の文字が多いのは単にマルがそういう文字を選んだからだよ」

果南「じゃあ左右対称かどうかはやっぱり関係無いんだね」

花丸「そういう事ずら」

ダイヤ「文字を花丸さんが選んだ……?」

花丸「お、ちゃんと聞き逃さなかったね」

ダイヤ「という事はこれらの漢字以外にも当てはまる漢字があるという事でしょうか?」

花丸「ご名答」

果南「だけどどんな字でもいいってわけじゃないよね?」

花丸「そこは勿論」

ダイヤ「と言う事はこれらの漢字が持つ何かが重要という事ですわね」

果南「違う漢字に置き換えられるという事は、読み方が同じとか部首が同じとかそういう事かな?」

ダイヤ「そうだと思いますが、いずれもそこから変換しにくいというのが難点ですわね……」

果南「自分で言っておいてアレだけど、読み方だとすると『間』と『甘』はどっちも音読みが一緒だし、かと言って部首だと『橋』と『横』が一緒だからどっちも違うかな」

ダイヤ「他に漢字で共通点が見出せそうなものと言うと……何でしょう」

果南「よし、花丸ちゃんヒントちょうだい!」

花丸「じゃあヒント、さっき言ってた『甘』は『圧』に、『橋』は『緯』にする事も可能ずら」

果南「文字のごちゃごちゃ具合は似た感じだね」

ダイヤ「花丸さんの言い方ですと他にも置き換えられるんでしょうけど、とにかくそれぞれの共通点を見つけるのが解決の糸口となりそうですわね」

花丸「またヒントが欲しいようだったら他の漢字も別の字に変換するね」

果南「改めて見て思ったけど、記号はそのまま残ってるよね?」

ダイヤ「最後の『?』がそのまま残ってるのでそういう事ですわね」

果南「じゃあさ、問題文の最初の方にある『.』って気にならない?」

ダイヤ「えっ……あ、よく見ると一番最初の『闇』のすぐ隣にありますわ」

果南「私の予想言っていい? これってもしかして解読したら『問.』ってなるんじゃない?」

ダイヤ「なるほど、確かにその可能性は高いと思います!」

果南「だよね? って事は何らかの方法で『闇』から『問』にすればいいって事だね!」

ダイヤ「後はその方法さえ見つけてしまえば……!」

〜数分後〜

果南「って言ってもすぐに浮かぶワケも無かったね……」

ダイヤ「いけると思ったのですが、そう上手くはいきませんか……」

花丸「じゃあ最後のヒントずら」

果南「え、もう最後?」

花丸「大丈夫、このヒントできっと解けると思うから」

ダイヤ「また別の漢字を変換する、と先ほど仰っていましたが一気に解決に導けるような変換が……?」

花丸「いくよ、『一』は『乙』に、『士』は『三』に置き換える事もできるよ」

ダイヤ「『一』が『乙』に……この文字列を見ると『乙一』さんしか出てきませんね……」

花丸「全然関係ないから除外していいよ」

果南「なるほど、私には解ったよ」

ダイヤ「本当ですか!?」

果南「うん、ただ変換めんどくさいからさっき言ったみたいに下の3つだけにしようか」

花丸「では果南ちゃん、暗号解読のキーは何?」

果南「ずばり『画数』でしょ?」

ダイヤ「画数?」

果南「そう置き換えた漢字を見比べるとどれも画数が同じなんだ」

ダイヤ「なるほど、となると一番最初の『闇』は『問』になるのではなく……」

果南「そう、アルファベットの『Q』になるね。だから問題文の最初の2文字は『Q.』が正解」

ダイヤ「と言う事は問題文は英文ですわね、そう言われて見直すと確かに英単語が並びそうな文字数とスペースに思えますわ」

果南「でしょ? で、問題文を全部変換するのは面倒だし下の3つだけやっちゃお」

ダイヤ「まず最初は『横』なので……15画」

果南「なのでアルファベットの15番目に変えると……『O』だね」

ダイヤ「次は『願横轟競画』、画数が多い字ばかりで数えるのが面倒ですわね」

果南「漢字を入力したら画数が検索できるサイトとかないかな? ちょっと探してみる」

ダイヤ「それがあれば一気に楽になりますわ」

果南「無事に見つけられたので入力してみたら19、15、21、20、8だね」

ダイヤ「それぞれをアルファベットに変換すると……『SOUTH』です」

果南「『南』でいいんだよね? 南の方角に『O』って何だろう?」

ダイヤ「私は見当がつきましたが、念のため最後の1つもやりましょう」

果南「了解、最後は『願甘橋』と『競鑑甘間驚甘』だね」

ダイヤ「前半が19、5、16、後半が20、23、5、12、22、5ですわ」

果南「えっと……『Sep twelve』だけどSepって何?」

ダイヤ「9月を表す『September』の略ですわ、つまり『9月12日』の事」

果南「3つをまとめると『O』と『南』と『9月12日』になるけど、ダイヤ本当に解ったの?」

ダイヤ「えぇ。これら3つの要件を満たす人物、それは『南ことり』ですわ!」

果南「そうか、『南』は苗字、『9月12日』は誕生日!」

ダイヤ「そして最初の『O』は血液型、これらを満たすのはただ1人」

果南「もっと手こずるかと思ったけど、解読のキーさえ解れば意外と簡単だったね」

ダイヤ「でも画数が検索できるサイトが無かったら大変でしたわよ?」

果南「それは確かに。まぁでもこれで全て解決だね」

花丸「この3つの条件を全て満たすのは『南ことり』で正解」

ダイヤ「他にも何かあるかとも思いましたが、正解だったようで何よりですわ」

果南「いやぁ楽しかっ……」

花丸「で?」

果南「えっ?」

ダイヤ「でも先ほど『南ことり』で正解だと……」

花丸「そうだね、条件を満たすのはそれで正解。それで?」

果南「ダイヤ、これはもしかして……」

ダイヤ「問題文の方もちゃんと解読しないと真の正解に辿り着けない、という事でしょう」

果南「だよね……これだけの漢字を調べるのは面倒だけど、ここまで来たら最後までやるぞー!」

ダイヤ「えぇ、あと少しですし頑張りましょう!」

〜数分後〜

果南「ちょっと時間かかったけど何とか解読できたね」

ダイヤ「文章としては『Q.What is led the answer when solved four emcryptions?』ですわね」

果南「英文なのは解ってたけどさ、そもそも出てくる単語が難しくない?」

ダイヤ「一番最後の単語は私も覚えがありませんわ……」

果南「解らないなら調べていいって言ってたけど、翻訳も含まれてるかな?」

花丸「どうしても解らないなら許可するけど、知ってる単語だけで翻訳してそこから推測するっていう方法もあるよ?」

ダイヤ「最後の単語以外は解りますので、その方法で試してみましょう」

花丸「ただマルが自分の知識で考えた英文だから正しい和訳にならないかもしれないけど、そこは雰囲気で感じ取ってほしいずら」

果南「だってさ」

ダイヤ「少しは協力する姿勢を見せてくれません?」

ダイヤ「最初の『What is led the answer』は解りますよね?」

果南「『答えは何?』でいいのかな?」

ダイヤ「それだと『led』が訳されてませんわよ」

果南「あ、そっか。『lead』の過去形……じゃなくてその前にbe動詞があるから過去分詞で受け身になるのかな?」

ダイヤ「正解ですわ、なので『導かれる答えは何?』が正答です」

果南「何に導かれるのかは『when』から後ろに書かれているってワケね」

ダイヤ「『solve』は解決するという意味ですので『when solved four emcryptions』は『4つのemcryptionsを解決した時』となると思います」

果南「4つ……シンプルに考えたら今まで解いてきた問題じゃない?」

ダイヤ「順当に考えたらそうなりますわよね」

果南「まぁだったら『Question』でもいいんじゃないの? って思うけどね」

ダイヤ「……暗号?」

果南「ん、暗号がどうかした?」

ダイヤ「いえ、もしかしたら『emcryptions』は日本語で『暗号』という意味かなと思いまして」

果南「なるほど! それだとしたらこの文章の訳がしっくりくるよ!」

ダイヤ「だとすると前半の文章と合わせると『4つの暗号を解決した時に導かれる答えは何?』ですわ!」

花丸「正解! 『emcryptions』は『暗号』と言う意味で、想定していた和訳もそれで合ってるよ」

果南「今まで解いてきた答えを改めて整理しておくと『雪』、『渡辺月』、『小泉花陽』、『南ことり』だね」

ダイヤ「3つだけだと『雪月花』が答えだったので、この問題も同じような考えで解くのでしょう」

花丸「そうだね、頑張って導き出してほしいずら」

果南「『南』か『鳥』をさっきの答えに足す感じかな?」

ダイヤ「『小』の可能性も一応考えておきましょう」

果南「なるほど、それもあるか」

ダイヤ「ですがいずれも『雪月花』に足したところでどうにかなるとは思えませんね……」

果南「同感、たぶん四字熟語になるんだろうけどこの字を見ても全然ピンと来ないもん」

果南「ダメだ、全然浮かばない……」

ダイヤ「考え方が違うのでしょうか……?」

果南「いやそれはさすがに合ってると思うんだよねぇ」

花丸「大丈夫、方向性は間違ってないよ」

ダイヤ「という事はやはりそれぞれの答えを組み合わせるようになる、と……」

果南「あ、もしかして他の漢字に変わるんじゃない?」

花丸「おっ」

ダイヤ「なるほど、その考えは盲点でしたわ!」

果南「ね、それありそうだよね! 『雪』はそのままだから『渡辺月』と『小泉花陽』から1文字ずつ選びなおして考えてみようよ」

ダイヤ「組み合わせのパターンも多くありませんし、ローラーしていけばきっと正解が出ますわ!」

〜数分後〜

ダイヤ「はぁ……」

果南「嘘でしょ、どれもしっくり来ないとかある?」

ダイヤ「2人とも知らない四字熟語が答えと言う事は無いでしょうし……」

花丸「じゃあそろそろヒントを出すね」

果南「お願い、ヒントなしじゃ無理な気がする」

花丸「クイズが始まってからの会話、というかマルの発言の中にヒントがあったよ」

果南「どれだよ! たくさんあったよ!」

ダイヤ「さすがに今までの会話を全部覚えているワケでは……」

花丸「そう言われても、ヒントになりうる発言が何か所かあるから1つには絞れないかな」

果南「そんなに? 全然心当たり無いんだけど」

ダイヤ「あ……いや、でも……」

果南「嘘、今ので何か閃いたの?」

ダイヤ「いえ、ヒントに該当する発言かはわかりませんが、いくつか違和感のある返答があったような気がしまして」

果南「マジ? いつ言ってた?」

ダイヤ「例えば最初の暗号を解いた時ですが、答えを出した後に花丸さんから『正解』という言葉が出てなかったような気がしますわ」

果南「あ、確かに! 他の問題は言ってるのに最初だけ言ってなかったのは気になってたんだよね」

ダイヤ「私もです、ただ『雪月花』で正解だったのでただの言い忘れかとも思ったのですが、これが正解では無いとするともう1つ気になる発言があります」

果南「どれ?」

ダイヤ「1問目の正解に該当する人物がいない、という発言ですわ」

果南「確かに、ダイヤも言ってたけど藤黄学園?の人はともかく高坂雪穂はμ’sが好きなら思いつかない方が不思議だよね」

ダイヤ「そして更に気になるのはその後で、私が指摘した後に肯定も否定もしなかったのです」

果南「なんか濁してる感じだったよね」

ダイヤ「ですが『雪月花』が正解である以上、1問目の答えは『雪』であって『雪』で無いもの……?」

果南「でも私たちが知ってる話だと雪で足止めされたって事になってるよね? ものすごい雪で前に進むのも大変だった、って」

ダイヤ「私もそのように聞いています、そして道中の積もった雪は学校の皆で雪かきを……なるほど、そういう事!」

果南「え、何か解ったの?」

ダイヤ「えぇ、先ほどの果南さんの発言がヒントになりました」

果南「私の?」

ダイヤ「ものすごい雪で前に進むのが大変だったと仰いましたよね?」

果南「そうだね、ダイヤも知ってると思うけどそういう話だったよね?」

ダイヤ「えぇ、ですが前に進むのが大変な雪と言ったら何でしょう?」

果南「そりゃすっごいたくさん積もってるかもしくは風が強くて……あ、もしかして!」

ダイヤ「そう、1問目の正答はおそらく『吹雪』ですわ」

果南「という事は『雪』じゃなくて『吹』のを使うの?」

ダイヤ「いえ、それも違います」

果南「え?」

ダイヤ「まず『月』と『花』はそのまま、そして4問目からは『鳥』を使います」

果南「その3文字をつかう四字熟語と言うと……そうか、『花鳥風月』!」

ダイヤ「そうです、『吹雪』は『風』になり、最終問題の答えは『花鳥風月』となります」

花丸「大正解ずら~!! 2人ともおめでとう!!」

果南「やったー!!」

ダイヤ「はぁ、疲れましたわ……」

花丸「『風』にするのはズルいかなとも思ったけど、見事に正解できたね」

果南「そこは本当にダイヤがすごいよ、後でハグしてあげる」

ダイヤ「いつもやってるではありませんか……でもこれは花丸さんが正しいリアクションをしてくれたからこそですわ」

花丸「1つだけ名前じゃないって話になった時、そこまで深く追求されなかったのが救いだったずら……」

果南「いやぁ、なんかあの時は『知らなかったんだな』と思ってスルーしちゃったね」

ダイヤ「追求するような場面でもありませんでしたしね」

果南「あ~、たくさん頭使ったから甘い物がほしくなってきたなぁ」

花丸「マルも作問で頭使ったから甘い物を食べたいずらね……」

ダイヤ「それでは松月に行ってみんなで何か食べましょう」

果南「いいね、クイズの感想もそこで話そうよ」

ダイヤ「そうですわね、それについてもお話ししたい事がありますわ」

花丸「く、苦情じゃないといいなぁ……」

ダイヤ「大丈夫ですよ、そういう類の話ではありませんわ」

果南「まぁまぁ、とりあえず松月に向かおう!」

花丸「うん、それじゃ松月にレッツゴーずらっ!!」



おわり

ここまで読んでくれてありがとうございました。
問題文は何度も見直したので間違ってないと思いますが、もし間違っていたらごめんなさい。

ついでに過去作宣伝
果林「はぁ、楽に成績が良くなる方法は無いかしら」
美渡「今日も今日とて」
ダイヤ「結局未だに『ダイヤさん』のまま」

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