果南「輝き」 (50)

千歌「ねえ、果南ちゃん!」

曜「果南ちゃんって私達と遊んでくれてるけど、同じ年の友達いないの?」

果南「あはは、もう2人とも小学生なんだからそんな失礼なこと言っちゃダメだよ?」

果南「私にだって、もちろん同じ年の友達いるよ」

千歌「へえー!どんな子?」

曜「会ってみたい!」

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果南「黒澤家の子と小原家の子、どっちもすごいお嬢様なんだよ!」

千歌「お嬢様か…普通の私とは住む世界が違うや」

曜「やっぱり会うの怖くなってきたよ~」

果南「怖くなんかないよ?でも私もそんな2人と友達でいられるのは不思議」

果南「まあ、私から近付いたんだけどね」

果南「大事な友達だよ」

千歌「えー!私達とどっちが大事?」

曜「そうそう!私達は~?」

果南「あはは、決められないよ」

果南「私にとって千歌と曜もその2人もどっちも大事なんだから」

果南「ただ、今はお姉ちゃん気分だけどその2人といる時は友達って感じがするからね~」

千歌「そっか~果南お姉ちゃんー!」ギューッ

曜「果南お姉ちゃんー!」ギューッ

果南「やっぱり2人は妹だね」

果南「どう?お姉ちゃんのハグは」

千歌「気持ちいいよぉ…」

曜「なんだか眠くなってきちゃった…」

果南「お昼寝でもしよっか」

果南(まだまだこの2人は子供だねぇ)

果南(でもあの時ダイヤと鞠莉に出会ってなかったら、ほんとに同じ歳の友達いないってことだったのかな)



ダイヤ「こんにちは、ですわ」

鞠莉「hello!ダイヤ!」

鞠莉「今日は何して遊ぶ?」

ダイヤ「今日はお父様が鞠莉さんのお父様とのお話が長くなると言ってたからたくさん遊べますわ!」

鞠莉「Oh!それは良かったデース!」

ダイヤ「ずっと気になってたんだけど、鞠莉さんのその喋り方おかしいと思いますわ!」

鞠莉「うーん、気分でいろいろな言葉を使ってみたくなるの!」

鞠莉「人前で話すの、家の人達かダイヤくらいしかないからさ」

鞠莉「というか、ダイヤの喋り方もちょっと変かな?」

ダイヤ「こ、これは!黒澤家の長女としてしっかりしないといけないから、ですわ!」

鞠莉「そっか~じゃあ、マリーのこの喋り方も小原家としてのだね☆」

ダイヤ「ふふっ、面白いですわね」

鞠莉「でも小学校入るんだし、話し方にも気をつけないとね☆」

ダイヤ「そんなこと言ってるから生意気な子供だと言われるんですわ」

鞠莉「あら?それはダイヤも一緒でしょ」

鞠莉「ねえ、お外で遊ぼっか!」



ダイヤ「やっぱりここの景色は綺麗ですわねぇ」

鞠莉「これも我が小原家の力だよ☆」

ダイヤ「でも海は小原家関係ないんじゃありませんの」

鞠莉「ふふっ、どうかな♪」

ダイヤ「ま、鞠莉さん」

鞠莉「ん?どうしたの?」

ダイヤ「誰か、いますわ…」

鞠莉「ほんとだ、どこから入ってきたんだろう…」

ダイヤ「わたくし達と同じ年くらいに見えますわ」

鞠莉「ちょっと話しかけてみる」

ダイヤ「鞠莉さん!」

鞠莉「ん?」

ダイヤ「大丈夫ですの?あなた、わたくし以外とはあまり話したことないって…」

鞠莉「これで友達になれたらいいなと思って☆」



鞠莉「そこで何してるのデスカ?」

鞠莉「あなたは誰?」

果南「わっ!人いたんだ!」

果南「私は松浦果南!」ダキッ

鞠莉「えっ、急に何するんデースカ?!」

ダイヤ「わぁ…///」

果南「何か怖がってるように見えたから」

鞠莉「怖がってる…?」

果南「でも怖くないよ!」

果南「よし、そっちの君も!」タッタッタッ

ダイヤ「ふぇ…?」

果南「ハグしよ!すぐに仲良くなれるよ」ダキッ

ダイヤ「な、何しますの…///」

果南「これで2人とも友達だね!」

ダイヤ「あの、か、果南さん?あなたどうしてここにいますの?」

鞠莉「そうだよ!ここは、私の家なんだけど…」

果南「こんな広いとこが家なの?いいなぁ!」

果南「淡島探検してたらね、たどり着いたんだ!」

ダイヤ「淡島、探検?」

果南「うん!そうだ、2人とも歳はいくつ?一緒に見えるけど」

ダイヤ「わたくし達は6歳、ですわ」

果南「そっか!一緒だ!」

果南「同じ歳の友達、欲しかったんだよね」

鞠莉「私達、もう友達、デスカ?」

果南「そうだよ!じゃあ、もう1回ハグする?」

ダイヤ&鞠莉「え…///」

果南「よし、じゃあいくよ2人とも!」ギューッ

果南「これからよろしくね!」



果南「何だかんだ私達ももう10年近い付き合いになるんだねー」

ダイヤ「あの、そんな2人にお願いが…」

ダイヤ「高校に入学したら一緒にスクールアイドル、やってほしいですわ」

鞠莉「school idol?」

果南「今流行ってるやつかー」

果南「いいよ、面白そうだし」

鞠莉「ダイヤがやりたいなら私もやるよ☆」

ダイヤ「2人とも…ありがとう」

果南「で、今はまだ中3だけど」

ダイヤ「ええ、今からやれることはやっておきたいですわ」

鞠莉「どんなこと?」

ダイヤ「体力作りとかダンス練習とか歌の練習とか、ですわね」

果南「体力作りなら任せて!泳いだり走ったりいろいろできるよ」

果南「あ、淡島神社の階段走るとかどうかな?」

鞠莉「What?果南、それ本気で言ってるの?」

果南「私はいつでも本気だよ!ダイヤは、どうかな?」

ダイヤ「あの階段を走る…でもやってやりますわ!わたくしから始めたことですもの」

果南「よし!いくぞー!」



ダイヤ「はぁはぁ…鞠莉さん、果南さん」

ダイヤ「なんでそんなに疲れないで走れますの…」

果南「普段から鍛えてるからね!」

鞠莉「私も体力には自信があるよ!」

果南「まだ1/3だよ?休憩する?」

ダイヤ「いえ、行きますわ!」

果南「よし!そうでなくちゃね」

鞠莉「go!go!」



ダイヤ「やっと、やっと辿り着きましたわぁ!」

果南「頑張ったね、ダイヤ」ナデナデ

鞠莉「nice根性デス!」

ダイヤ「この調子で下りも行きますわ!」タッタッタッ

ダイヤ「って、痛ぁ!」

鞠莉「ダイヤ!大丈夫?」

ダイヤ「こ、転んだだけですわ」

ダイヤ「これくらい…」

果南「ちょっと靴下脱いで」

果南「捻挫してるじゃん!しかもこれだと歩けないな…」

果南「よし!私が背負ってくよ」

ダイヤ「果南さん?正気ですの?ここを人1人背負ってくなんて…」

果南「大丈夫だよ、それにここを登ろうって言ったの私の責任だしね」

鞠莉「途中で交代するよ?」

果南「ううん、私1人で」



鞠莉「本当に降り切っちゃった…」

鞠莉「ダイヤ!果南!大丈夫?」

果南「大丈夫!」

ダイヤ「重く、ありませんでしたの?」

果南「ダイヤは軽いよ」

鞠莉「ヘリコプター呼んでくるね!」

ダイヤ「あっ!鞠莉さん、そんないいのに…」

果南「ヘリコプターで帰れるなんて、鞠莉と仲良い特権メンバーなんだから、ね?」

ダイヤ「そうですわね…」ギュッ

果南「あれ?どうしたの?まだ降りれない?」

ダイヤ「ごめんなさい、わたくしが始めたのにこんなことで…」

果南「大丈夫だよ、私こそごめんね」

果南「急にこんなとこ走らせちゃって」

ダイヤ「果南さんが謝る必要なんて…」

果南「だったらダイヤも謝る必要ないよ」

果南「まだ始まったばっかりなんだから、ね?」



ダイヤ「いよいよファーストライブですわね!」

鞠莉「ここまで色々あったな~」

果南「でも私達ならやれる!」

♪♪♪

ダイヤ「~♪」

鞠莉「~♪」

果南「…」

ダイヤ「?」

果南「…」

客「え?どうしたのかな?」ザワザワ

果南「…」

果南(なんで…声が、出てくれない…)



果南「2人とも、ほんとにゴメン!」

果南「緊張、だったのかなぁ」

ダイヤ「大丈夫ですわよ」

鞠莉「そうそう、最初だから失敗は仕方ないって!」

果南「そうじゃないんだ」

果南「私にアイドルなんて無理、向いてない」

果南「2人みたいに特別じゃないから」

ダイヤ「そんなこと…」

鞠莉「果南らしくないよ!」

果南「私らしさって何?」

果南「わかんないよ、もう私には何もできない…」

果南「本気でやったつもりで本気になれなかった私には何も…」

果南「2人のこと、これからも応援してるよ」タッタッタッ

鞠莉「待ってよ!果南!」



鞠莉「それじゃ、意味ないよ…これからも続け…」

ダイヤ「やめましょう」

ダイヤ「たしかに意味がないですわ、だからもうやめにしましょう」

鞠莉「どうしてそうなるの?ダイヤは、ダイヤは1番スクールアイドルが好きじゃない!」

ダイヤ「だからですわ」

ダイヤ「1番好きなことで1番好きな人を傷付けるのが嫌…果南さんが苦しんでるのは見たくないの…!」

鞠莉「じゃあダイヤにとってのスクールアイドルって、その程度のものだったの?」

ダイヤ「今はそうかもしれないですわね…」

鞠莉「どうして…」

ダイヤ「いつからかスクールアイドルへの思いより果南さんへの想いの方が強くなってましたの」

ダイヤ「歌もダンスもできて行動力もわたくし達よりある、心も強い」

鞠莉「そうだよ!果南はいつだって私達を…」

ダイヤ「果南さんに甘えすぎていたんですわ」

ダイヤ「心のどこかでこうなる予感はあった、なのに何も聞いてあげられなかった…」

ダイヤ「わたくしの中ではずっと強い果南さんでいてほしくて…」

鞠莉「そんなこと言ったって!私は!純粋に2人とスクールアイドルを続けたい!まだ終わりたくないよ?」

ダイヤ「鞠莉さんには、本当に申しわけないと思ってますわ…」



果南「鞠莉…」

果南「鞠莉とダイヤは続けてくれるの?」

鞠莉「そのつもりだよ」

果南「じゃあどうしてそんな顔してるの」

鞠莉「果南がいないからだよ!」

鞠莉「私は、果南とダイヤと3人でやりたいの!」

鞠莉「でも、ダイヤはやめるって…」

果南「そっか、やめちゃうんだね」

果南「私のせい、だよね…」

鞠莉「果南のせいじゃない、いや、やっぱり果南のせいだよ!」

鞠莉「また一緒にやってくれる、それだけでいいの!」

鞠莉「大きな舞台が嫌でも、一緒に活動するだけでも…」

果南「そういう気持ちにさせちゃってるんだから、本当にダメだよね、私は」

果南「2人の可能性は潰したくない」

果南「精いっぱいの応援はするから、2人で続けてよ」

鞠莉「果南はそれを言うことの残酷さをわかってない!」

鞠莉「私は2人と続けたい!でもダイヤは違うの」

鞠莉「ダイヤは果南がいないとダメなの…」

果南「ダイヤが…」

鞠莉「だから私は何としても果南に戻ってきてもらう」

鞠莉「ダイヤのためにも、私のためにも」

果南「ダイヤは私がいなくても強いよ」

果南「私はもうやれない、ごめん」

鞠莉「そっか…」

鞠莉「でも負けないよ、もう果南をロックオンして逃がさないんだから!」

鞠莉「覚悟しててね☆」

果南「鞠莉…」



千歌「果南ちゃん!」

曜「なんか最近元気ないけどどうしたの?」

千歌「先週まで、すごく楽しそうだったのに…」

曜「高校でなんかあった?まさか、イジメ?」

千歌「高校って、そんな怖いとこなの?私達もあと1年で行くんだよ?」

果南「こら、2人とも」

果南「そんなわけないでしょ」

果南「でも先週までの私、そんなに楽しそうだった?」

千歌「うん!キラキラしてた!」

曜「高校って、楽しいんだなー!って思ったよ」

曜「でも最近の果南ちゃん見てると、高校って、怖いんだなー…って」

果南「そっか、ごめんね」

果南「入学したてではしゃぎすぎて、最近疲れてるのかも」

曜「そうなんだ!無理しないでね!」

千歌「いつでも私達のこと頼ってね!」

果南「もう、生意気になったな2人とも」

千歌「えへへ、私達だって大人になってきてるんだよー」

果南「大人か…私だってまだまだ子どもだな…」

曜「えー!果南ちゃんは大人っぽいよ」

果南「そう、私だって子どもなんだから2人はまだまだだね!」



ダイヤ「果南さん…」

ダイヤ「あのメール」

果南「そう!私も驚いてた…」

ダイヤ「来週には出発って…」

果南「突然すぎるよ」

鞠莉『 パパの仕事の影響で来週にはアメリカに引っ越すよ。いつ戻れるかはわからないけれどしばらくさよならデス!』

ダイヤ「しかも準備があるからって今日から休み…」

ダイヤ「電話にも出てくれませんでしたわ…」

果南「私もだった」

果南「行く前に絶対会わなきゃ!」

ダイヤ「そう、ですわね…」

ダイヤ(こんな時だから、スクールアイドルの話をするべきなのに…)

果南(あんなに続けたがってた鞠莉のことなのに、ダイヤには言えないなぁ…)



果南「鞠莉!行っちゃうの…?」

鞠莉「果南、ダイヤ…」

鞠莉「ごめんね、突然決まったことで」

鞠莉「もうすぐに東京に行って準備しなくちゃいけないの」

ダイヤ「あなたあんなに…」

ダイヤ「これじゃ、続けてても結局は…」

鞠莉「うん、2人に言いたいこと、やってほしいこと山ほどあるから」

鞠莉「だから帰ってきたら覚えててね」

鞠莉「私は2人のこと、逃がさないから☆」

果南「鞠莉、待っ…」

鞠莉「あんまり長くなると別れが辛くなるだけ」

鞠莉「それじゃ、see you again.....」



果南「行っちゃったね…」

ダイヤ「果南さん」

ダイヤ「話しておきたいことが…」

果南「どうしたの?」

ダイヤ「わたくし、果南さんのことが好きですわ」

果南「ん?私も好きだけど?」

ダイヤ「友達としてではありませんの…」

果南「え…なんで…」

果南「え…なんで…」

ダイヤ「どうして今なの?と思うでしょうけど、今だからですわ」

ダイヤ「わたくし、鞠莉さんがいなくなって寂しい反面、心のどこかで果南さんと2人でいられることを喜んでますわ」

ダイヤ「最低…ですわよね、わかってますわ」

ダイヤ「でも、あなたへの気持ちが抑えられなくて…」

果南「最低…だなんて言わないけどごめんなさい、ダイヤ」

果南「私はダイヤを友達としか見れない」

ダイヤ「ええ、振られることもわかってましたわ」

ダイヤ「ただ、わたくしの想いを聞いてくれただけで嬉しいですわ、ありがとうございました」

ダイヤ「突然こんなこと言って申し訳ありません、鞠莉さんにも…悪いですわね…」

果南「ダイヤ、あの、私がこんなこと言うのもあれなんだけど…」

果南「これからも友達でいてね」

ダイヤ「本当に酷いですわよ、それ」

ダイヤ「ふふっ、もちろんですわ」



ダイヤ(告白してからもう1年以上過ぎましたわね…)

ダイヤ(しっかり友達やれてるかしら…)

ダイヤ(でも話す回数とかは減りましたわね)

ダイヤ(って、あれは果南さん)

ダイヤ(1年生と仲が良いんですよねぇ…)

ダイヤ(あの2人はわたくし達ではない方の幼馴染み、でしたっけ)

ダイヤ(やっぱり人気者ですわね…)

ダイヤ(って、これじゃ未練タラタラじゃない!)

果南「ダイヤ」

ダイヤ「か、果南さん??」

果南「私、休学することになったの」

ダイヤ「休学?どうしてですの?」

果南「お父さんがね、怪我しちゃって」

果南「けっこう重症なんだ…」

果南「それで家の手伝いしなきゃいけなくて…」

ダイヤ「休学するほど、なんですの…」

果南「うん、生活できなくなるからね」

果南「生徒会長、頑張ってね」

ダイヤ「ええ、果南さんが笑顔で帰ってこれるように学校を良くしてみせますわ!」

果南「ダイヤ…ありがとう!」



ダイヤ(鞠莉さんも果南さんもいなくなってしまって…)

ダイヤ(結局わたくしひとりになってしまいましたわ…)

ダイヤ(寂しい…ですわ)

ダイヤ(昔みたいに、また3人で…)

ダイヤ(はぁ…)



鞠莉「そんなびしょ濡れで入ってきちゃって、脱がなきゃ風邪ひくよ?」

鞠莉「帰ってきたマリーに会いたい気持ちはわかるけど☆」

鞠莉「果南がそんなに本気にこだわる理由ってなにかな?」

果南「それは…」

鞠莉「ダイヤの想いとか、あの時のこと後悔してるとか、千歌ちゃんに同じ思いしてほしくないとか」

果南「千歌は…」

鞠莉「私は果南のことなら何でも知ってるよ」

鞠莉「私が追いかけてた人が追いかけてからね」

果南「私はどうしたいのかな…」

鞠莉「わからなくても私は何でも受け止めるよ?」

鞠莉「だって私は果南のことが…」

果南「それが違うってことはわかってるよ」

果南「だって鞠莉はダイヤのこと、好きでしょ?」

鞠莉「うぅ…///」

鞠莉「だってダイヤは…」



鞠莉「ダイヤ…頑張ったね…」

ダイヤ「やっと、戻ってきたんですのね」

鞠莉「でもダイヤが待ってるのは、果南なんでしょ?」

ダイヤ「わたくしは…」

ダイヤ「果南さんには振られましたわ」

ダイヤ「あなたを見送ってすぐに想いを伝えて、そこで…」

鞠莉「やっぱり私って邪魔だった?」

ダイヤ「そんなわけないでしょ!」

鞠莉「ごめん、イッツジョーク♪」

ダイヤ「だけどそう思われても仕方ないですわ」

鞠莉「ダイヤ…」

ダイヤ「今でもわたくし、果南さんへの想いを断ち切れないでいますの…」

ダイヤ「わたくしのこの想いが原因であんなことになったというのに…」

鞠莉「ねえ、ダイヤ」

鞠莉「私が忘れさせてあげようか?」

ダイヤ「何言ってますの…ん?!」

鞠莉「ん~…///」チュー

鞠莉「私だって本当はダイヤが好きだったんだよ?」

鞠莉「でもいつだってダイヤは果南を追いかけて、気付いたら私も果南を追いかけてた」

鞠莉「私の気持ちも戻してあげないとね☆」ギューッ

ダイヤ「何しますの…」

鞠莉「ダイヤ、泣いてる?」

鞠莉「そんなに嫌だった?」

ダイヤ「嫌じゃないから、あなたのことも大好きだから苦しいんですわ」

鞠莉「じゃあ、この先も?」

ダイヤ「やめなさい!」バッ

ダイヤ「このままじゃ、鞠莉さんのこともわたくし自身のことも、果南さんのことも嫌いになってしまいそうで…」

鞠莉「帰ってきてそうそう、振られてばっかりだなぁ」

鞠莉「私はいつでも待ってるよ?」



ダイヤ「果南さん!」

ダイヤ「学校、戻ってくるんですのね」

果南「ダイヤ…」

果南「私ね、あの時の失敗した自分が許せなかった」

果南「だからずっと後悔してた、私には向いてないってそんな理由で諦めてた」

果南「でも千歌達を見て思ったの」

果南「もう1度輝きたいって」

果南「ダイヤと鞠莉と、千歌や曜達と一緒に」

ダイヤ「果南さん…」

果南「それと、ダイヤや鞠莉の気持ちとも向き合ってみた」

果南「私の気持ちは…」




終わり

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