可奈「ストライク～♪　　プロデューサーをノックアウトして～♪　ストライキ～♪」

志保「何バカな歌歌ってるのよ」

奈緒「そもそもピッチャーはノックアウトされる側やで」

可奈「あ、志保ちゃん！　奈緒ちゃん！　みんな！　私たちストライク……じゃなかったストライキします！」

志保「はあ？　ってか私『たち』？」

風花「私も今度こそは……」

茜「ふっふっふー。P（プロ）ちゃんはもうじき茜ちゃんたちのありがたさを思い知ることになるだろう」

紬「微力ながら私も御力添えをさせていただきます」

奈緒「いやどういうことやねん？」

瑞希「ちなみにストライク、ストライキは、英語だと同じ単語、だそうです」

奈緒「うわ！　瑞希いつの間に！？　ってか、そこ今解説することやないやろ！　初めて知ったけど」

志保「よく分からないけどストライキってことは何か要求があるんでしょ？」

奈緒「風花はどうせ清楚なお仕事が欲しいんやろうけど可奈は何が目的なん？」

可奈「歌のお仕事が欲しいんです！」

瑞希「矢吹さん。今年は結構、お仕事多かったと思いましたが……違いますか？」

可奈「それが、茜さんたちと去年の誕生日以降一年を振り返っていて気が付いたんです！」

可奈「8月終わり頃に公開された私が出演した映画覚えていますか？」

奈緒「ええと魔法学校のファンタジー映画やったな？」

茜「たしか演技をするうえでしほりんを参考にしたんだっけ？」

志保「はい。怒ってくれてありがとうって言われました。あのときはどういたしまして。そうね。あんまりふざけたことしてるならまた怒ってあげるわよ」

可奈「本当に感謝してたんだってばー！　それにふざけてないよ！」

風花「本当に素敵な演技だったし、志保ちゃんのおかげでそれができたのならよかったんじゃないかしら？」

紬「ただ確かに矢吹さんが歌うお仕事ではありませんでしたね」

風花「次に12月のカプリコーンよね？」

紬「あの時は新曲を歌えたのでは……？」

可奈「でもあの時のメインは杏奈ちゃんのゲーミングカレー作りだったんです。歌がメインのお仕事がほしいなって……」

瑞希「確かに、歌がメインでは、ありませんね……納得」

志保「でも、私の家のカレーも杏奈のゲーミングカレーも喜んで食べてたわよね」

可奈「美味しかったけど、それは～それ～♪　可奈はもっと歌いたい～♪」

奈緒「志保んちのカレーそんなにうまかったんか。今度私も」

志保「呼びませんよ」

茜「2月はまずチョコブランドのアンバサダーだったよね」

瑞希「白石さんも同じ時期に、ファンにチョコを、渡すイベントがありました」

紬「あの時はチョコレート作りにお付き合いいただきありがとうございました」

可奈「いえ、私も楽しかったです。それに紬さんのチョコもおいしかったです！」

志保「可奈？　確かプロデューサーさんともカフェに行ってパフェ食べてたのよね？　カプリコーンのときといい、食べすぎじゃない？」

可奈「わわわ。カプリコーンとは時期が違うから！　と、とにかくこのお仕事は歌に関係なかったから！」

瑞希「もう1つ2月にあったのが……≡君彩≡で……バンド、かっこよかったぞ」

可奈「ありがとうございます！　初心者の集まりだったんで不安もあったんですけどそう思ってもらえたならとってもうれしいです！」

志保「私を誘わずに存分に楽しんだバンドが好評でよかったわね」

可奈「その件は今度一緒にバンドしようって約束したじゃん。また持ち出すのずるいよー、志保ちゃーん」

奈緒「ってかバンドならそんとき思いっきり歌っとるやん」

可奈「最初は私もそう思ったんですけど」

茜「ふふふふふ。茜ちゃんだからこそ気が付けた新事実。あのとき可奈ちゃんは慣れないギターの練習ばかりしていたはず。つまりあれは演奏がメインのお仕事だったのだよ」

紬「流石野々原さんです！」

瑞希「よく……分からないぞ」

奈緒「なあ、茜。今回の件、あんたがそそのかしたんやろ」

茜「そそのかしたなんて人聞きが悪いよ奈緒やん。茜ちゃんは可奈ちゃんの本当の気持ちを気づかせてあげただけなのだよ」

志保「4月は『ミリクロ』の企画でウェイトレス衣装でグラビア撮影だったわよね？　あの時も15段パンケーキを食べてたって聞いたんだけど」ｼﾞｰ

可奈「はいはいはい次次次！」

瑞希「5月に『765 Theater Wave!』の司会を、私や横山さんも、一緒にやりました」

奈緒「765プロ総出のバラエティー番組、とても楽しかったなあ」

可奈「私も楽しかったです。でも……」

風花「バンドの練習が歌がメインじゃなかったからアウトというのならこれも司会がメインになっちゃうわよね」

可奈「そうなんです」

茜「おーっとPちゃんが来たよ。可奈ちゃん、風花ちゃん。ちゃんとお願いするんだよ」

可奈風花「「はい！」」

P「とりあえず可奈と風花の要求は分かった。茜がどさくさに紛れて自分の要求を通そうとしてるのもな」

茜「ギクリ、な、なんのことかな～」

P「で、残った紬は何が望みだ？」

紬「私が不満を抱いているとお思いなのですか？」

P「だから一緒にストライキしてるんじゃないのか？」

紬「私はただいつもお世話になっている皆さんの助けになりたいと思っただけです。それにもし不満を持たれていると思うならもっと精進してその解決を目指すべきでは？」

P「分かった。分かった。それならみんなの要望に対して回答させてほしい。まずは可奈からだ。風花は待っていてくれ」

P「それにしても可奈が仕事の内容で不満を言ってくるなんて珍しいな。大抵楽しんでくれていると思っていたよ」

可奈「他のおしごとも～楽しいけれど～♪　可奈は歌の～おしごとで～みんなとー笑顔にーなりたーい～♪　シンギング～ワーキング～スマイリング～♪」

P「ははは。可奈らしいな。まあでもそれならちょうどいい。バースデーライブよろしくな。」

可奈「えーーーーーー！　本当ですか！？　私のバースデーライブ、開催してもらえるんですか！？」

P「おいおい。予定があって無理な子以外はやってもらっていただろう。問題がないのなら可奈にもそろそろ準備を始めてもらうつもりだったけどその様子なら引き受けてくれるよな？」

可奈「はい！　喜んで！　可奈のバースデ～♪　みんなと一緒にハッピーデ～♪　バースのホームランみたいに～可奈が大活躍で～大盛り上がり～♪　レッスンがんばるぞ～♪」

終わり

おまけ1 ◆教えた人は？


風花「可奈ちゃん行っちゃいましたね。すごくうれしそうでした」

志保「もう、可奈ったら」

P「それにしても誰がバースなんて教えたんだ……。俺が生まれる頃にはもう現役引退してたぞ」

奈緒「や、野球のことやし、き、きっと昴やろうなあ～」

瑞希「横山さんの目が、泳いでいます」

おまけ2　◆たまには素直じゃない君も

志保「あの、私も可奈のライブ、手伝いましょうか。あの子、少しうわつきすぎて心配ですし」

P「そうだな。よろしく頼むよ」

奈緒「ふーん。へー」

志保「なんですか。奈緒さん。変な顔して」

奈緒「素直に可奈と一緒のライブに出たいって言えばいいんやないかなってー」

志保「べ、別にCloverのリーダーとして仲間が失敗しないようにするのは当然のことです」

奈緒「ま、そういうことにしといたるわ」

志保「っ！　もういいです。私も可奈とレッスンしてきます！」

風花「あんまり志保ちゃんをからかっちゃだめよ。奈緒ちゃん」

奈緒「ごめんなさーい。いやー最近の志保は素直すぎたからつい懐かしくなってしもうて」

おまけ3　◆どっちかとは言っていない

茜「さーてめでたく可奈ちゃんのライブが決まったことだし茜ちゃんは失礼するね」

P「みんなをそそのかしたのは分かってるぞ。それに最近グッズの開発ばかりで運動不足だろう？　シアターの周りを走ってこようか」

茜「茜ちゃんは可奈ちゃんがもっと歌いたそうだったのを感じとってだね」

P「律子のお説教つき地獄のレッスンを先に受けたいか？」

茜「ギニャー！　それは勘弁だよ！　走ってくるね！」

P「さて朋花や麗花にも連絡を入れておくか」

奈緒「鬼や」

おまけ4　嘘はついてない


P「さて、待たせたな風花」

風花「は、はい！」

P「風花の要求は清楚なお仕事をしたいだったな。いつも希望に合わないセクシーなお仕事ばかりさせてしまって申し訳ないと思っている」

風花「い、いえ。分かってくれてるならいいんです。けど出来たら清楚な服とかも着たいなあって」

P「そこでだ。以前やったMILLION LIVE CLOSET!　って覚えているか？」

風花「ファンのみんなにおすすめの衣装を選んでもらったミリクロですね。あの時はセクシースパイでした……。もう少しでピュアワンピースを着られたのに！」

P「あの企画が大好評で前回とは違う衣装で再開催することになった。ここまで言えば分かるか？」

風花「え、本当ですか。私もピュアワンピースを着られるんですか！」

「それはそれとして年長者にもかかわらず茜にまんまと流されて大騒ぎしたことは反省してほしい。茜がサボらないかの監視もかねて一緒に走ってきてくれ」

風花「はい！　ピュアワンピースのためにダイエットもしないといけませんよね！　行ってきます！」

紬「一言もピュアワンピースに決まったとは言いませんでしたね。あなたという人は」

P「いや、ピュアワンピースになる可能性はちゃんとあるんだぞ。ただ具体的にどの衣装を着てもらうかは未定で前回次点だったものになるとは限らないからさ」

奈緒「エレガントミズギの可能性もあるんやな」

瑞希「呼びましたか。エレガントな瑞希なんて照れるぞ」

奈緒「ミズキじゃなくてミズギや！」

瑞希「冗談です」

おまけ5

紬「あの私は？」

P「ん－？　別に要求とかないんだろう？」

紬「そうですけど。だからってそれなら野々原さんや豊川さんみたいに罰があっても」

P「どうせ乗せられてだけだろうしな。大人の風花さんならともかく紬にまで責任は求めないよ」

紬「貴方って人は！　いいです。私も野々原さんや豊川さんと走ってきます」

奈緒「見透かされてくやしかったのともう少し構ってほしかったのが半々って感じやな」

瑞希「なるほど」

紬「そんなことはありません。ってあなたまでニヤニヤして！」

P「い、いやそんなことは、ふふっ、ないぞ」

紬「ふふって笑ってるじゃないですか！　なんなーん！」

以上です。

矢吹可奈ちゃん誕生日おめでとう。

歌が好きだという気持ち、そして迷って立ち止まってもまた歩き出す強さを無くさないまま、成長してくれたなと思っております。

前回の誕生日から今回の誕生日まで書いたものやそれ以外も含めて非常に出番が多い一年でした。

衣装・曲・コミュなどで個人的に刺さるものが非常に多かったのでこれから一年もたくさんの楽しみをもらえたらいいなと思います。

お仕事内容には含みませんでしたがミリコレなどのSR,Rでは歌がメインのお仕事らしき描写もあったりしましたが、今回は歌唱したイベントとSSRが基本的に対象となっております。
ミリクロだけは後で名前が出るため、例外で出しました。

過去作の一部です。お読みいただけたら幸いです。

【ミリマス】私が貴方に送った言葉
【ミリマス】私が貴方に送った言葉 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1629031698/)

可奈「一年後の私はどうなるのかな」
可奈「一年後の私はどうなるのかな」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1597685688/)

【ミリマス】私とあなたで叶える魔法
【ミリマス】私とあなたで叶える魔法 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1599581638/)