ももぺあべりーの成人式 (28)
アイドルマスターシンデレラガールズのSSです。
短め、書き溜めありです。
ももぺあべりーの面々が成人した時空でのお話です。
『桃華ちゃ~ん!成人おめでと~!』
『うわ…橘ありす生で見るとクッソ美人だな…』
『的場梨沙も超綺麗だ…』
桃華(20)「うふふ、わたくし達…注目の的ですわね」
ありす(20)「今をときめく人気アイドルが一堂に介せばこうもなるでしょうけど…正直居心地が悪いです」
梨沙(20)「ま、しょうがないじゃない?有名税と思って諦めましょ?」
ありす「うぅ…」
桃華「ほらお二人とも、そろそろお式が始まりますわよ」
アナウンス『…まずは市長のご挨拶です、市長、よろしくお願いいたします』
市長『え~…あんなに可愛かったロリ達が見るも無残なBBAになってとても残念に思いますが…』
『ちょっ…市長!?』
『アイツを壇上から引きずりおろせ!』
…
……
………
桃華「……凄い成人式でしたわね」
ありす「のっけから市長があんな爆弾発言をかますとは…」
梨沙「荒れる新成人なんてメじゃないくらい荒れる市長って…」
ありす「というかあんなのが当選するって…」
桃華「はぁ…困ったものですわね」
梨沙「まぁまぁ、ある意味良い思い出になったと考えましょ」
ありす「良い…?」
梨沙「そうでも思わないとやってらんないわ」
桃華「同感ですわ…さぁ、取材陣の対応に参りますわよ」
ありす「あ、そうでしたね…よし!」
梨沙「オトナとしての初仕事ね!」
パシャッ!パシャッ!パシャッ!
桃華「うふふ、皆様ごきげんよう」
ありす「本日は私達のためにお集まりいただきありがとうございます」
梨沙「アタシ達の晴れ着姿、バンバン撮っちゃってよね♪」
パシャッ!パシャッ!パシャシャシャシャシャ!!!
梨沙「うゎっ、まぶしっ!ちょっと撮りすぎじゃない!?」
記者「ももぺあべりーの皆さん!成人おめでとうございます!」
桃華「ありがとうございます」
記者「皆さんは成人して、何かやってみたいことはありますか?」
ありす「そうですね…色々ありますが」
桃華「実は前々からしようとわたくし達で決めていたことがありますの」
記者「ほうほう!それは…?」
梨沙「お酒よ、オ・サ・ケ」
記者「お酒…ですか?」
ありす「事務所のお姉様方が飲まれているのを見聞きして…ずっと気になっていまして」
記者「事務所のと言うと…高垣楓さんや柊志乃さん、片桐早苗さんや佐藤心さんとかですか」
桃華「皆さんが楽しそうに飲まれておいででしたから…ずっと興味がありましたの」
梨沙「だから、この後桃華のお家で女子会なのよ♪」
記者「それはそれは…楽しんできてくださいね」
桃華「うふふっ、ありがとうございますわ」
ありす「節度ある飲み方を心がけます」
梨沙「オトナになったももぺあべりーを、これからもよろしくね!」
記者「はい、本日はどうもありがとうございました」
ももぺあべりー『ありがとうございました!!!』
…
……
………
桃華「…さて、そろそろプロデューサー(以下P)ちゃまがお迎えにいらっしゃる時間ですわね」
ありす「…あっ、来ましたよ」
ブロロン…ブロロン…
P「皆お待たせ…っと、おぉ…」
梨沙「…どうしたのよ、イキナリ呆けちゃって」
P「いや、皆があまりにも綺麗だからな…つい見惚れてしまったよ」
桃華「いやだ…Pちゃまったら…///」
ありす「ま、まったく!上手なんですから…///」
梨沙「ふふっ、アリガト♪」
P「いや、本当に綺麗だ…皆、成人おめでとう」
桃華「ありがとうございますわ」
ありす「ここまで私達が来られたのも、Pさんのお陰です」
梨沙「これまで、そしてこれからも、ヨロシクね」
P「ああ…ああ!」ジーン
梨沙「ちょっと、何泣いてるのよ?」
P「いや、これまでの事が思い出されてな…」
ありす「色々ありましたからね…」
P「まだ結婚もしてないけど、娘が居たらこんな気持ちになるのかなぁ」
ありす「…」
梨沙「フーン、アンタがアタシのパパ?…ま、悪くないわね、なんて♪」
P「はは…懐かしいネタだな」
桃華「皆さん、積もる話は後ほどにしましょう?いつまでもここで立ち話していても迷惑になってしまいますわ」
P「おぉ、そうだな!さあ皆、乗ってくれ!」
…
……
………
キィーッ、バタン
ありす「はぁ~…落ち着きます…」
桃華「ありすさん、そんなに足を開いて…はしたないですわよ?」
P「皆は着替えて来るといい、その間にお酒とかの用意をしておくから」
梨沙「わかったわ、アリガト!」
桃華「Pちゃま、よろしくお願いいたしますわね」
ありす「私は別にこのままでも…」
桃華「ほら、Pちゃまに褒められて嬉しいからってダメですわよ」
ありす「ちょっ…桃華さん!引っ張らないで!」ズルズル
桃華「まったく…それならちゃんと歩いてくださいな!」
P「桃華、あんまり無茶してやるなよ~」
桃華「わかっておりますわ~」
バタン
P「さて、それじゃあ飲みの用意をするか…」ガサゴソ
P「しかし皆の仲の良さは凄いよな…3人で暮らすためにこんな家まで用意するだなんて」
P「とりあえず、事務所の皆から贈られたお祝いのお酒をっと」ゴトゴト
P「皆良いお酒贈ってくれてるな~…最初のお酒がこれとか羨ましい」
P「後は割るものをっと…」ゴトッゴトッ
ガチャッ
桃華「Pちゃま、お待たせいたしました」
ありす「わぁ…凄い量ですね」
梨沙「これはお礼行脚が大変ね」
P「そうだぞ~、結構良いお酒も多いからな、ちゃんとお礼言っておくんだぞ」
桃華「勿論ですわ、礼を失しては大人のレディとは言えませんもの!」
ありす「イチゴのお酒なんていうのもあるんですね」
梨沙「瓶が綺麗なのもあるわね」
桃華「こちらなんてガラスの靴の形ですわ!」
P「色んなものからお酒は造られるし、瓶の形も色々でインテリアとして使えるものだってあるんだぞ」
ももぺあべりー「わぁ~…」
P(目をキラキラさせちゃって…そういう所はまだ昔のままだな)
P「さ、見てるのも良いけど飲んでみるんだろ?最初は何にする?」
桃華「ふふっ、それは勿論…」
ありす「一度言ってみたかったんです」
梨沙「ちょっとしたアコガレよね」
ももぺあべりー『とりあえずビール!』
P「あはははっ!はいはい」
トクトクトク…
桃華「まぁ…琥珀色が綺麗ですわ!」
ありす「炭酸の弾ける音が渇いた喉を刺激します!」
梨沙「どんな味なのかしら、ワクワクが止まらないわ!」
P「はい、それじゃあどうぞ」
桃華「…あら、Pちゃまは飲みませんの?」
P「俺は車もあるからな…」
梨沙「タクシー代くらいアタシ達が持つわよ!」
ありす「Pさん、お酒の飲み方を教えると思って」
桃華「Pちゃま、わたくし達への成人祝いと思って…ね?」
P「しょうがないな…」トクトク
梨沙「さっすがP、話が分かるわね!」
ありす「ありがとうございます、Pさん」
桃華「それではPちゃまのグラスも準備出来ましたので…皆さん!」
ももぺあべりー&P『かんぱ~い!』
ゴクッ…
ありす「~~~~っ!!!何ですかこれ!」
桃華「うぅ…にがいですわ!」
梨沙「こんなのをオトナ達は嬉しそうに飲んでたの!?」
P「あははは!まぁ最初はそんな感想になるよな!」
桃華「うぅ…想定外でしたわ…」
梨沙「で、でもほら!もしかしたら他のお酒なら大丈夫かも知れないし!」
ありす「ですが…この一杯を飲み干すのだけでも辛く思えます…」
梨沙「確かに…」
桃華「残すという事はあまりしたくありませんし…」
P「あ~…もし本気で持て余すなら残りは俺が飲むよ」
桃華「Pちゃま…良いんですの?」
P「俺の方が飲み慣れているからね、もう少し飲みやすいリキュール類を割ってみると良いんじゃないかな」
ありす「それでは私はこのイチゴのお酒を…」
P「ゴクッ…ゴクッ…おお、それじゃあ原液をグラスに入れて…牛乳で割ると良いかな…はいどうぞ」
ありす「コクッ……わぁ!イチゴミルクですね!これなら飲みやすいです!」
P「それは良かった」
ありす「でもPさん、この量だと一杯で結構お腹に溜まってしまいますよ」
P「あ…確かに、ちょっと入れ過ぎたかな」
ありす「ごめんなさい、少し手伝っていただけませんか?」
P「良いよ、俺の方こそごめんな」
桃華「それではわたくしは…ワインをいってみましょう!」
P「栓抜くよ…んっしょっと、はいどうぞ」
桃華「ありがとうございます…わぁ、深い紅色が綺麗ですわね」
ありす(この間にイチゴのリキュールを増量しておきましょう)トクトクトク
桃華「ではひとくち…んっ……渋っ!!!」
P「あはははは!赤はやっぱり慣れないと辛いかもね」
桃華「うぅ…ごめんなさいPちゃま、また他のお酒を試してみますわ」
P「おう、これはこっちで飲んでおくよ」グビグビ
梨沙「そんじゃあアタシはコレ!」カシュッ
P「…バッ!お前それスピリッツって」
梨沙「これ、真奈美がカッコ良く飲んでるのを見たことがあるのよね」
P「あわわわ…グラスに並々と…」
梨沙「いただきま~す!……ギャーーー!!!」
P「そりゃそうなるって…滅茶苦茶強い酒なんだから…」
梨沙「何よそれ聞いてないわよ!というかこんなのなんでこんなのを真奈美はガバガバ飲めるのよ!」
P「そりゃぁもう木場さんだからとしか…」
梨沙「うぅ…Pぃ…」ウルウル
P「涙目で見るなよ…しょうがない、少し頑張るか」ゴキュッゴキュッ
ありす「うわ…Pさん、大丈夫ですか…?」
P「だ、大丈夫大丈夫…」
ありす「このイチゴミルクで少し落ち着いてください」
P「お、ありがと…んくっ、ごくっ…はぁ、牛乳味が落ち着く…」
桃華「うぅ…Pちゃまぁ…このラムというお酒もにがいですわ…」
梨沙「何よこの泡盛ってお酒!これもまた強いじゃない!」
ありす「それじゃあ私はこの梅酒を…あっ、原液を出し過ぎてしまいました」
P「だいじょ~ぶ!だいじょ~ぶだ!俺が全部飲んであげるから!」
桃華「わぁ、Pちゃま頼もしいですわ!」
梨沙「さすが、アタシ達のPね!」
ありす「ありがとうございます、Pさん」
P「なんのなんの!どんどんもってこ~い!」
…
……
………
P「うぐっ…さすがに…もう…ぐふっ…」Zzz…
桃華「あら、Pちゃま…潰れてしまわれたのでしょうか?」
ありす「文香さん達から聞いたPさんの許容量は軽く超えているはずなので確実に潰れているはずです」
梨沙「P~?そんなトコロで寝ていると…アブナイわよ~♪」
桃華「まぁ梨沙さん、危ないだなんて…心外ですわ!」
ありす「Pさん…Pさん…」ハァハァ
梨沙「おっと、ありす…抜け駆けはダメよ?」
ありす「うぅ…もう辛抱たまりません!」
P「うぅ…」
桃華「ねぇPちゃま?わたくし達は…もう『娘』では嫌なんですの」
梨沙「アタシは別に構わないけどね、Pが『パパ』でも」
ありす「昔掲げていた『お父さんと結婚する』って夢は別の形で叶いそうですね」
梨沙「パパの事は今でも好きだけどね、ラブは…ね」
ありす「私だって、あのブライダルの日からずっと待っていました」
桃華「うふふっ、わたくし達の積年の想い…受け取って下さいましね、Pちゃま?」
チュンチュン…
P「あ…寝てた…?」フニュッ
ありす「あんっ…ううん…Pさん…」
P「あ…ありす!?なんで裸…」モニュッ
梨沙「んんっ…ぁん…ムニャムニャ…」
P「梨沙!?というか俺も裸…えっえっえっ…!?」
カチャッ
桃華「あら…起きていらっしゃいましたの?」
P「も、桃華!?そ、その…これはだな?」アセアセ
桃華「もう…そんなに慌てなくてもいいじゃありませんか」
P「そりゃ慌てるって…」
桃華「これから幸せに暮らしましょうね、あ・な・た♪」
P「」
おわりです、お付き合いありがとうございました。
櫻井家パワーにより一夫多妻制法案がしれっと可決されており、3人とPは仲睦まじく暮らしていったそうな
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