【神様になった日】伊座並「傘を忘れてしまったわ」 (19)

~雨の放課後、校門前~


ザアアアアアアアアアアアア


伊座並「参ったわね…」

阿修羅「ああ…」

陽太「そうだね…」

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伊座並「天気予報は晴れだったのに…」

陽太「あ、でもひなが今日は雨降るぞって言ってたような…」

阿修羅「じゃあ何で持ってきてねーんだよ」

陽太「ゴメン、信じてなかった」

阿修羅「ったく…」

伊座並「こうなったら走って帰るしかないわね」

阿修羅「なっ…」

陽太(そうしたら伊座並さんが…)

阿修羅「す、透け…」

伊座並「何?」

阿修羅「な、何でも…」

阿修羅「とにかく風邪ひくからダメ!」

伊座並「そうね…あら?」

阿修羅「どうした?」

伊座並「誰か来るわ」




ひな「・・・・・」

陽太「ひな!」

ひな「まったく、神のお告げを聞かんからじゃぞ」

陽太「ご、ごめん…」

ひな「まぁよい、2人で傘さして帰るぞ」

陽太「う、うん…」


阿修羅「あの…俺らの傘は…?」

ひな「すまんの、これから空ちゃんの所にも寄らねばいかんからな」

阿修羅「そ、そうか…」

伊座並「私たちは大丈夫よ、行って」

ひな「そうか?じゃあ行くぞ」

陽太「ひな、僕が傘持つよ」

ひな「うむ」



ザアアアアアアアアアアアア



伊座並「・・・・・」

伊座並「さて、陽ひなの相合傘も見れたことだし、帰りましょうか」

阿修羅「え、でも傘が…」

伊座並「…実は今日、ちょっと大胆な奴つけてきたんだけど」

阿修羅「な、何をですか…?」

伊座並「それに、帰って温め合えば大丈夫よ」

阿修羅「そ、それってどういう…」

伊座並「じゃあ行くわよ!」ダッ

阿修羅「お、おう!」ダッ

~成神家~

陽太「まさか空が先に帰ってるとは…」

空「・・・・・」ビショビショ

ひな「空ちゃん、まさかパッド入り…」

空「う、うるさいし///」

時子「ほら、早くお風呂入らないと風邪ひくわよ」

空「わかったし」

ひな「わしも入るぞ!」

陽太「じゃあ僕も」

空「兄貴はダメだし」

陽太「何を言うんだ!ひなが入るなら僕も入る!それは当然のことじゃないか!」

空「キモ」

ひな「陽太///」

陽太「さぁ!皆で温まろうじゃないか!」

時子「あらあら、皆仲いいわね」



空「あ、兄貴…じゃあ優しくしてほしいし///」



ひな(こうしてわしらは風邪をひかずに済んだのじゃ」

~翌日~

陽太「阿修羅、昨日風邪ひかなかった?」

阿修羅「ああ、すごいハードに温め合ったからな…」ゲッソリ

陽太「え?」

伊座並「フフフ…」



~おわり~

これでおわりです

雨の多い季節になってきましたね

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