【神様になった日】伊座並「国宝君ってやっぱりホモなの?」 (24)

阿修羅「・・・はい?」

伊座並「だって国宝君、いつも成神君のことばかり考えてるから、そうなのかなって…」

阿修羅「いやいやいや…俺別に陽太のことばっか考えてるなんてことねえよ。確かに陽太とはよく絡むけどずっと陽太のことしか考えてない訳じゃ無いからな。杏子ちゃんの中で俺のイメージってどうなってんだよ…」

伊座並「じゃあ国宝君はいつも成神君のこと以外に何か考えてることあるの?」

阿修羅「そりゃあるに決まってるだろ」

伊座並「例えば?」

阿修羅「例えば…バスケだろ?受験のこととか…あ、美女のこととか」

伊座並「それよ」

阿修羅「え?何が?」

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伊座並「国宝君、いつもなにかと美女を連呼してるけど、本当に美女に興味あるの?」

阿修羅「…どういうこと?」

伊座並「夏祭りの時初めて会った神宮司さんに対して物凄くベタ褒めしてたけど、その後神宮司さんに絡んだ?」

阿修羅「一緒にたません食べたじゃん」

伊座並「確かに皆一緒にたません食べたわね。でもその後よ。国宝君その後神宮司さんには一切絡まず金魚すくいで機嫌を損ねたひなちゃんに射的勧めたりひなちゃんが型抜きしてる間成神君に私の所行くように言ったり、お化け屋敷に案内したりずっとフォロー役ばかりやってたでしょ?」

伊座並「普通はもう少し下心みたいなものを持って神宮司さんに積極的に絡みに行ってもおかしくはなかった筈よ。それこそ成神君とひなちゃんの連携プレーをからかう時間を神宮司さんと仲良くなる為に使った方がまだ自然だったわ」

阿修羅「そうか?陽太だって、あの頃はまだ杏子ちゃんのこと好きだったけど俺が言うまでひなちゃんにばっか構ってたし、不自然って言われるほどでもないと思うけどな…」

伊座並「神宮司さんといえば、映画撮影初日に顔を近付けられて少し顔を赤くしてたけど、その後は全く意識した様子はなかったわよね」

阿修羅「…単に慣れただけだよ。別にホモ的な理由で意識しなくなったとかじゃありませんからね」

伊座並「2学期なんてもうラーメン屋に寄る以外で話題にも出なかったし」

阿修羅「…」

伊座並「…言ってこれは、神宮司さんに悪い気がしてきたわ」

阿修羅「だな…」

伊座並「神宮司さんの話はここまでにして、次は天願さんのことだけど…」

阿修羅「あれは女性として意識しろってのが難しいだろ…」

伊座並「…確かにね。国宝君も何かと絡むこと多いけどほとんどはギャグだものね」

阿修羅「あの性格で女性として意識しろ、ってのは難しいよ…まあそもそも本性知る前からあんまり興味なかったんだけどな…」

伊座並「麻雀も天願さんにも全然興味ない中でリベルタス杯は成神君を応援する為だけにわざわざ私を誘ったくらいだものね。国宝君ってやっぱり」

阿修羅「違いますからね」

伊座並「それで、次は空ちゃんだけど…ぶっちゃけ国宝君空ちゃんとはほとんど絡みないわよね。それこそ本編だと神宮司さんと絡んだ回数より少ないんじゃない?」

阿修羅「……だよな。edだと隣同士居るのにあの絡みの少なさだもんな」

伊座並「それでも一応阿修羅って呼び捨てにされてるくらい親交はあるみたいだけど」

阿修羅「ドラマCDネタだな。でもアレあくまでもラップバトルでdisるついでに名前呼ばれただけだし、実際俺のことなんて呼んでるかはまだわっかんねえと思うぜ?」

伊座並「逆にdisれるくらいには距離が近い、とも考えられるわ」

阿修羅「それは流石にないんじゃ…」

伊座並「…あくまでも可能性の1つにすぎないのに否定するということは国宝君ってやっぱり」

阿修羅「可能性はあるよな!うん、あるある!俺と空ちゃん本編の外じゃ超仲良し!」

伊座並「…最後に私だけど」

阿修羅「あれ?ひなちゃんは?この流れでひなちゃんのこと話さないの?」

伊座並「なに?成神君からひなちゃんを寝取りたいの?いくら国宝君でもそれは許さないわよ」ジト---

阿修羅「・・・杏子ちゃんの話だよな」

伊座並「物分かりが良くて助かるわ」

伊座並「正直会話こそ多くはないけど、私達結構隣に居る事多いわよね?」

阿修羅「まあ、opにリベルタス杯に夏祭りの射的、後電話のタイミングが絶妙だから一緒に居る説…」

伊座並「それに、よく綺麗って言ってくれるわよね?あれ、結構嬉しいのよ////」

阿修羅「…こうして振り返ると結構一緒に居るよな。2人きりになることは少ないけど」

伊座並「そうね。今みたいに2人きりになることなんて、あまりないわよね」

阿修羅「まあ普段は陽太が一緒に居るからな」

伊座並「…ねえ国宝君、国宝君は本当に、ホモじゃないのよね?」

阿修羅「だからさっきからそう言ってるじゃん」

伊座並「だったら…」

阿修羅「お?告白でもしてくれる?なーんちゃって」

伊座並「私と付き合ってください」

阿修羅「・・・え?なんだって?」

阿修羅「……聞き間違いかな?杏子ちゃん、なんて?」

伊座並「私と付き合ってください」

阿修羅「うん。何処かに買い物行くのかな?美女の為なら荷物持ちくらい大歓迎」

伊座並「私の恋人になってください」

阿修羅「……oh」

阿修羅「え?なに?俺が…そっちの気があるかどうか聞いてきた理由って、本当にそういう…」

伊座並「ええ」

阿修羅「・・・いつぐらいから?」

伊座並「中2のときから」

阿修羅「俺と陽太が仲良くなった頃からか…」

伊座並「もうずっと何年も片思いの男子から幼馴染同士くっつけようとされてた頃は正直泣きそうだったわ」

阿修羅「…そいつは、うん。ごめん」

伊座並「いいの。今日まで告白しなかった私が勝手に傷ついてただけだから」

阿修羅「・・・えっとな、杏子ちゃん」

伊座並「うん…////」

阿修羅「その、杏子ちゃんほどの美女から告白されたのはすげー嬉しいけど、その…ごめんなさい」

伊座並「そう。なら仕方ないわね。国宝君好みの女になって後日また改めて告白するわ」

阿修羅「え!?そこは普通諦める場面じゃねえの?」

伊座並「振られてもめげずに何度でもアタックするわ。この夏成神君が私にしてくれたように」

阿修羅「なにしてんだよアイツ…って、なんかこの問答前もやったような…」

伊座並「デジャブよ。私にそんな記憶はないわ」

阿修羅「だよな…」

伊座並「今日のところは大人しく振られておくけれど、また今度告白するから。あ、でもあまり時間を掛けるつもりもないわ。国宝君がホモに目覚めたら大変だし」

阿修羅「そんな心配はしなくて大丈夫だから…」

伊座並「…じゃあ、帰りましょうか」

阿修羅「え?陽太達のこと待たねえの?」

伊座並「…たまには2人で////」

阿修羅「!」

阿修羅「…美女からのデートのお誘いなら、ありがたく」





















陽太「い、今から2人で帰るの!?」

鈴木「ヤバイですよ!逃げましょう成神先輩!」

陽太「う、うん!」

タッタッタッ

ガララララ

阿修羅「帰り神宮司さんの店で食ってかね?」

伊座並「いいわね。こんな寒い日にはラーメンで身体を温めるのが1番だと思う」

スタ…スタ…

陽太「……な、なんとかバレずに済んだね」

鈴木「ですね…」

鈴木(うわぁ…人の恋愛事情を盗み聞きするって、こんなにドキドキするんだ…////こ、これが普通の学生生活…うわぁ…甘酸っぱ~い…////)ドキドキ

陽太「…僕達も、帰ろっか」

鈴木「はい…」





伊座並「国宝君ってやっぱりホモなの?」






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