【神様になった日】伊座並「バレンタイン大作戦」 (18)

~2月14日の朝~

陽太「おはよう」

時子「あら、おはよう陽太」

大地「おはよう」

陽太「あれ?ひなと空は?」

時子「何か朝早く出かけていったわよ」

陽太「ふーん…」

時子「あ、2人共これ、バレンタインのチョコレート」

大地「ああ、ありがと母さん」

陽太「ありがとう」

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陽太「じゃあ行ってきます」

時子「行ってらっしゃい」



タタタ…



阿修羅「おーっす陽太!」

陽太「あ、おはよう阿修羅」

阿修羅「陽太、今日はどんな日かわかってるよな?」

陽太「うん、バレンタインでしょ?朝母さんからもらったよ」

阿修羅「俺もだ、だがこれからが勝負だぜ…」

陽太「え?」


阿修羅「ま、お前は気張らずとももらえるだろうけどな」

陽太「?」

伊座並「あら、朝から2人共仲良しね」

陽太「あ、伊座並さんおはよう」

阿修羅「おーっす杏子ちゃん!」

伊座並「おはよう、そうだ成神君、これ」スッ

陽太「こ、これって…」


伊座並「今日バレンタインデーだから…チョコレートよ」

陽太「ああ…ありがとう伊座並さん!」

阿修羅「よかったじゃねーか陽太!」

伊座並「はい、これは国宝君に」スッ

阿修羅「おおサンキュー…ってこれは…」


陽太(ハート形で僕のより豪華で大きい…だと…)

伊座並「心を込めて作ったのよ」ウフフ

阿修羅「あ、ああ…」


陽太「」チーン


阿修羅「お、おい陽太、大丈夫か…?」

陽太「阿修羅、僕先行くね…」

陽太「うわああああああああああああああああああああ!!!!!!」タタタ…


阿修羅「陽太アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!」

伊座並「大丈夫よ、ここまでは計画通りだから」

阿修羅「え!?」

伊座並「そう、これは布石なの」


伊座並「メインディッシュのための…ね」


伊座並「ウフフフフフ…」

阿修羅(女ってこええ…)

~夕方~

陽太「ハァ…」

陽太「結局今日は一日身が入らなかったな…」


ガチャ


陽太「ただいま…」


陽太「ってあれ?誰もいないのかな?」

ひな「よ、陽太…」

陽太「ひな?朝からどこ行って…」

ひな「こ、これを作っていたのじゃ、神宮司の家でな」

陽太「これは…チョコレート…不格好だけど」

ひな「全知の神の捧げものじゃぞ、光栄に思うがいい!」

ひな「ま、まぁ…ちょっと手間取ってこんな時間になってしまったがの」

ひな「受け取って…もらえるか?」

陽太(ひな…そんなに指に絆創膏を…僕のために…)


陽太「ひなああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっ!!!!!!!」ガバッ

ひな「うわっ!?」ドサッ

陽太「ひな…嬉しいよひな…」ポロポロ

ひな「そ、そこまで喜んでくれるとは…わしも苦労した甲斐があったな」

陽太「ひな、このチョコは大切にいただくよ…」


陽太「その前にひなのことも…」

ひな「お、おう…」

バァン!

空「ちょっと待つし!」

ひな「!」

陽太「空!?いたの!?」

ひな「そ、そういえば一緒にチョコ作っとったの」

空「兄貴にあげる奴なんて適当でいいと思ったんだけど、先輩がどうせなら心をこめた物をって言うから…」


空「あ、兄貴…私も美味しく…」

陽太「空…」

空「都合よく父さんと母さんも今日は遅くなるって言ってたし」

陽太「わかったよ」

陽太「そこまで言うなら、2人共美味しくいただくよ!」


ひな「陽太…」

空「兄貴…」






アアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!

~成神家の玄関~

伊座並「これはいい陽ひなね…」ハァハァ

神宮司「いい妹の愛を見せてもらったわ…」ハァハァ


神宮司「今年のバレンタインはいい思い出になりましたね!」

伊座並「来年もこうであって欲しいわね」


阿修羅(やっぱ女ってこええ…)


~おわり~

これで終わりです

実際はひなとのバレンタインが過ごせなくて残念…

でも鈴木君は陽太にチョコあげそう…なんてないよね?

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