提督「やっぱ乳頭温泉(秋田)だよな」 (18)


蒼龍「えっ」

飛龍「ニート温泉?」

提督「ニートじゃねぇ、乳頭だ」

蒼龍「ニュートー?」

飛龍「どういう意味なの」

提督「あー……何と言うか」

大淀「おっぱいの……その、乳首の事です」

飛龍「は、はあっ!? ///」

瑞鶴「ち、乳首って、何言ってんのよ! ///」

提督「実際そうなんだから仕方ない」

大淀「古くから歴史ある、本物の名泉ですよ」

翔鶴「何でそんな名前を……」

提督「そりゃ、意味があるんだろ」

提督「ご利益とか効能とか」

蒼龍「えぇー?」

提督「例えば胸が大きくなるとか」

瑞鶴「!!」ガタッ!

提督「乳首がピンクになるとか」

翔鶴「!?」ガタタッ!



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葛城「他にはどんな所があるの」

提督「別府(大分)も有名だな、温泉県だし」

雲龍「ベップ?」

響「……」ヒョコ

響「……?」ジーッ

提督「呼んでない、呼んでない」

大淀「お菓子食べますか」

天城「ああ、Верですね」







響「何だ、温泉の話かい」モグモグ

提督「そういえばロシアって温泉あるのか」

響「あるよ」

蒼龍「あるんだ?」

響「露天もあるよ」

提督「えっ、マジかよ」

飛龍「ロシアってメチャクチャ寒いんだよね」

翔鶴「裸で外に出ると死んじゃうんじゃ……」

響「大丈夫さ」

響「ウオッカがあればね!」ドン!

提督「ウオッカかよ!」

響「不死鳥の名は伊達ではないよ」グビグビ

葛城「子供はお酒なんか飲んじゃ駄目」

響「ロシアでは水代わりさ」プハーッ

提督「信じて送り出した六駆の天使が」

翔鶴「立派なアル中になって帰ってきましたね」

提督「ちょっとガングート呼んでこい」


雲龍「ちなみに混浴は……」

響「混浴は聞いた事がないね」

葛城「あ、やっぱり?」

響「あっても入らないよ」

大淀「そりゃ恥ずかしいですもんね」

金剛「ワタシは全然平気デース!」ドアガチャバターン!

提督「また騒がしいのが来た」

金剛「ヘイ提督!一緒に入りマース!」

翔鶴「あいかわらずグイグイきますね」

蒼龍「大丈夫、口だけだから」

大淀「えっ、そうなんですか」

飛龍「いざとなると恥ずかしくて俯いちゃうタイプだよ」

瑞鶴「へー、意外」


提督「お前はどこか行きたい所とかあるか」

金剛「提督と一緒なら、ワタシはどこでもオッケーデース!」

提督「またこいつは恥ずかし気もなく……」

大淀「こういう所、ホントすごいですよね」

金剛「でもまあ、あえて言えば伊豆(静岡)なんて好きデース!」

提督「伊豆?」

金剛「熱海(静岡)とか最高デース!」

大淀「ずいぶん渋いチョイスですね」

金剛「新婚旅行と言えば熱海に決まってマース!」

提督「情報が昭和で止まっているな」

大淀「発想がお婆ちゃんですね」


金剛「一緒にお風呂に入って、美味しいご飯を食べマス」

金剛「酔い醒ましに散歩して、星空の下でキスをシマス ///」キャー

金剛「そして部屋に戻ると、綺麗に敷かれた一組の布団が……」

金剛「バーニング!ラアアァーーヴ!!」ヘイヘーイ!

大淀「盛り上がってますね」

瑞鶴「慰安旅行のはずなんだけど」

翔鶴「どうして新婚旅行になっているんでしょう」






葛城「他にはどこがオススメなの」

提督「まあ、草津は外せないだろうな」

翔鶴「どこにあるんですか」

提督「群馬県だ」

瑞鶴「グンマー?」

響「聞いた事がないね」

翔鶴「知らない場所です」

提督「山の中だからな、艦娘には縁がない」

雪風「草津ですか?」ヒョコ

提督「知ってるのか、雪風」

雪風「一度行った事があります。草津は駄目です」

響「何でさ」

雪風「あそこは臭いです。オナラみたいな臭いがします」

響「オナラ?」

提督「あー、硫黄泉か」

雪風「温泉だけじゃなくて街全体が臭いです。オナラタウンです」

提督「マサラタウンみたいに言うな」

天城「苦手な人はそうかも」

大淀「効能は抜群なんですけどねぇ」






天城「富士山(山梨)とか箱根(神奈川)とかは」

雲龍「まさしく……絶景」

葛城「山の温泉もいいよね」

瑞鶴「富士山見ながらお風呂なんて最高じゃない」

赤城「そこに美味しいものはありますか」

提督「う~ん、山梨の名物って何だろな」

天城「ほうとうが有名ですよ」

加賀「ほうとうって」

雲龍「味噌うどん……みたいな」

赤城「ない」

加賀「ないです」

提督「何でだよ」

赤城「お風呂に入って浴衣を着て、ちょっといいビールを飲んで」

赤城「それでほうとうが運ばれてきたら暴動が起きますよ」

加賀「私が間違いなく暴れます」

提督「お前かよ」

赤城「もちろん私も暴れます」

提督「お前もかよ」


赤城「やはりある程度の豪華さは必要かと」

加賀「料理と温泉は、慰安旅行の両翼です」

加賀「どちらかが欠けてもいけません」

飛龍「まあ、せっかくなら御馳走食べたいよねぇ」

霧島「御馳走なら九州はいかがでしょう」

提督「九州?」

霧島「指宿(鹿児島)の黒豚に黒川(熊本)の馬刺」

霧島「由布院(大分)の地鶏など、名物が沢山ありますよ」

赤城「……」キラキラ

加賀「……」キラキラ

大淀「この、とびきりの笑顔」

提督「メチャ分かりやすいな」


天城「美味しいものだったら皆生(鳥取)とか」

提督「皆生もいいよな」

蒼龍「何があるの」

天城「蟹」

赤城「!!」ガタッ!

加賀「!!」ガタタッ!

蒼龍「えっ、鳥取って蟹捕れるの」

飛龍「砂漠しかないイメージだよ」

提督「お前ら本当に失礼だな」

雲龍「蟹だったら城崎(兵庫)は」

提督「おお!城崎か!」

飛龍「知ってるの」

提督「メチャクチャ有名だ」

提督「蟹も温泉も両方素晴らしいと聞くぞ」

赤城「蟹……!」キラキラキラ

加賀「蟹……!」キラキラキラ

大淀「キラキラしてますね」

提督「実に眩しい」


霧島「でも、蟹ならやはり北陸では」

飛龍「あー、越前蟹」

蒼龍「蟹の王様」

霧島「越前蟹とあわら温泉(福井)」

提督「最強じゃん!」

大淀「無敵ですね」


提督「確か、京都もすごいのが捕れるんだろ」

響「間人蟹だね」

響「幻の蟹と呼ばれているよ」

天城「間人蟹と丹後温泉(京都)」

提督「独走じゃん!」

大淀「ぶっちぎりです」






天城「四国にもいい温泉がありますよ」

提督「道後(愛媛)だな」

天城「『千と千尋』のモデルにもなった所です」

飛龍「へ~」

天城「漱石の『坊つちやん』の舞台にも」

蒼龍「道後って、すごいじゃん」

大淀「ここも歴史ある名湯ですね」

赤城「蟹は」

天城「えっ」

加賀「そこに蟹はありますか」

天城「蟹は……ちょっと無いかもですね」

赤城「……」

加賀「そう……」

提督「能面みたいな顔になったぞ」

大淀「完全に興味を失ってますね」

天城「あっ、でもでもミカンとかありますよ」

赤城「ミカン」

天城「あと、じゃこ天とか」

赤城「……」

加賀「……」

大淀「全く無反応ですね」

提督「こいつら、本当にブレないな」




◇◇◇



叢雲「それで……結局どこに決まったの」

吹雪「秋田県だって」

深雪「秋田!」

叢雲「あら、意外な所ね」

吹雪「候補は色々挙がったみたいだけどね」

吹雪「最後は翔鶴さんや瑞鶴さんの希望が通ったみたい」

深雪「へえ~」

白雪「そんなにいい所なのかな」

磯波「楽しみだね」

吹雪「泉質がすごく良いんだって」

白雪「何ていう温泉なの」

吹雪「乳頭温泉」

浦波「えっ」

初雪「ニート温泉?」

吹雪「ニートじゃないよ、乳頭温泉」

磯波「にゅ、乳頭って…… ///」

初雪「何、その名前 ///」

深雪「エッチだ ///」

白雪「エッチだね ///」

叢雲「鹿島さんとか好きそう」

磯波「鹿島さん大喜びだね」

浦波「鹿島さんエッチだもんね」

鹿島「私はエッチではありません! ///」バンッ!

吹雪「えー?」

深雪「いや、だってさー」

鹿島「違います!鹿島はいい子です!エッチじゃないです! ///」

鹿島「エッチじゃありませんからーー!! ///」バンバンバン!




おしまい


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