【安価】ゲームの世界へ (43)

未明、松明を交代に手渡す兵士があるものを見た。東の空が次第に温かみを増す中、流星とは別の、複数の光が散らばって飛んでいった。

「……おい! あれッ!」

「あ? 星が……」

「2つ、いや3つか?!」

彼らのいる城壁前からさらに離れた丘の上に1つ、視界に捉えることができたのはそれだけだった。衝撃はなく破壊もない。ただ静かに光は地に降りた。

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中堅MMORPG〈OreV〉は自由度の高いキャラメイクや操作性で人気を博した。しかしそれは一定時期にとどまり、昨今の界隈ではあくまで中堅、平たく言えば良くも悪くもない程度のゲームであった。救済システムが充実しており、新規参入プレイヤーもほどほどにいる。

〈あなた〉は目を覚ますと暗闇の中にいた。草木の匂いが風と共に過ぎて行く。

【種族】
ヒューマン
エルフ
ドワーフ
獣人族
ハーフオーク

【ジョブ】

【前衛職】
モンク
ガーディアン
ウォリアー

【戦士職】
ナイト
アサシン
ランサー

【魔法職】
ソーサラー
サモナー
プリズムシューター

【回復職】
クレリック
ホーリーナイト
ドルイド

オープンの方は打ち切り?

【キャラメイク】

【名前】
【性別】
【性格】
【種族】
【ジョブ】
【装備・容姿】
【戦闘スタイル】

〈あなた〉のキャラメイクを開始します。容姿は現実世界の面影を残しつつゲーム時代のものに近くなります。
>>3->>6のテンプレートを使用してください。

>>9まで募集します。

ゴミ

>>5
安価取り次第更新します。おそらくこちらと並行していきます。

>>13までで

【名前】ハル
【性別】女
【性格】臆病
【種族】獣人
【ジョブ】アサシン
【装備・容姿】武器を仕込んだラウンドシールド
【戦闘スタイル】物陰で機会を伺い、確実に攻撃できる時でないと出てこない

衛兵「う、動くな! 貴様らはアルキの治安を乱す者と判断するッ!」

目の前にはどこかで見たような鎧の男。彼の持つ槍の先はこちらに向いている。

ネル「……え?」

混乱。なぜか杖を持っていた。ローブをまとっていた。視界を塞ぐ髪の毛が邪魔だった。

ネルは思った。

ネル(〈OreV〉のキャラだ……! そしてこの人はアルキの衛兵?!)

アルキというのは〈OreV〉作中に登場する街の名前である。舞台となるストリバル大陸の南側に位置するプレイヤータウンだ。

そして貴様らという言葉に気がつき、後方を見た。そこにもネルと同じようにプレイヤーのような容貌の者がいた。

>>16まで募集

ライガ

冷静沈着
獣人属
モンク
軽装の長身で筋肉質
両手の鋭い爪を使ったヒットアンドアウェイ

>>15でいきます

ライガは名前の通り凛々しいネコ科の顔つきをしている筋骨隆々な男だ。
各モーションの邪魔にならない程度の布鎧を装備している。
もっともゲーム時代には設定やストーリーの香り付けでしかなかったのだが。

ライガ「まずいな。夢か……?」

ネル「……」

ライガの身体には体毛が備わっている。獣人族の中でもかなり動物のそれに近い風貌だ。まじまじと見つめるネルに気がついたライガは一瞥の後ますます考えを巡らせたようだ。

ライガ「ここはゲームの中、なんてことないよな?」

どう見てもそうだろ、とネルは思った。それよりも今の状況の方がまずいのだ。

ネル「……それよりほら」

控えめに衛兵を指差す。

ライガ「ああ……」

ネル「……」

衛兵「何話してる! こっちに来い!!」

どこの世界でも連行や取り締まりというのは怖いものである。


ネルの行動>>18

とりあえず衛兵に従う

ライガ「うう、頭が痛く……」

ネル「従った方がいい」

衛兵「わかってるじゃないか。そのままゆっくり歩け」

手枷で腕の自由を奪われた2人は衛兵の指示通りに歩く。しばらくしてたどり着いたのは高い塀に囲まれた刑務所のような建物だった。
そこはアルキの兵舎だった。程なくして兵長らしき人物が現れる。

ニルス「ほう、そっちの大男はかなりの手練れだな」

ライガ「俺たちをどうするつもりだ?」

ニルス「ははははっ!! 悪いようにはしないさ。ただ今日は檻の向こうで寝てもらう。決定事項だ」

その後は流れに身を任せて一晩のみ獄中で寝泊まりすることとなった。壁越しに声が聞こえてくる。

ライガ「何してんだろうな。ゲームしてて気づいたら牢屋だ」

ネル「……うん」

突飛押しのなさがゲームみたいで楽しい、とまでは思ってても言えないネルなのだった。

ネルもライガもレベル80の上級プレイヤーだ。先程まで〈OreV〉をプレイしていた。

ライガ「メニュー画面あるみたいだ。……特技にアイテムも」

ネル「……うん」

「なあ、キミ達も〈OreV〉やってたクチなのかい?」

すぐ向かいの牢屋から声がした。ろくに灯りもなく暗がりになって姿までは見えない。

声の主は……
>>21

【名前】 タンジ
【性別】 男
【性格】 自由奔放な社交家
【種族】 ヒューマン
【ジョブ】 ランサー
【装備・容姿】 青と黒を基調とした洒落たスーツ×ベスト それなりに体格の良い優男
【戦闘スタイル】2本のランスを巧みに操る

それぞれのジョブがどう言うものなのか軽く説明が欲しいな

スマートな出で立ちに微笑みを絶やさない優男。それがタンジだ。青と黒の二色からなるスーツは現代風な見た目と裏腹に、設定上は古代からの最上級素材を編み上げたものである。

ライガ「そういうアンタも?」

見えない誰かに答える。情報は多い方がいい。

タンジ「ああ、そうさ。でももうじき出してもらえるから安心しなよ」

実はタンジは衛兵に取り入って約束をしていた。

ネル「……何か知ってるの?」

タンジ「いいや。強いて言えば、NPCは自我を持った生命体になっていたってことと、PCたる僕達はこの世界に対して脅威になり得るってことくらいかな」

どれくらい経っただろう。ネルとライガが仮眠から目覚めてすぐ、衛兵が無言でタンジの牢屋を解錠して行った。

タンジ「思ったよりかかったな。それじゃあ、お先に。外で待っているよ」

呆気にとられる2人を尻目に、微笑を浮かべたまま去った。

ネル「えー……」

ライガ「もうじき出してもらえるってアイツだけなのか。そういや俺らは朝まで囚人なんだったか?」

何が「安心しなよ」だ。と心の中で愚痴る。

ネル「……」

行動>>24

牢屋から出た後の方針を話し合う

モンク

強靭な肉体と卓越した身体能力で敵を引きつける盾役。
布鎧や部分的な皮鎧しか装備できない制約があるが、回避率や体力は全職トップクラス。
〈スパークフィスト〉 〈クラッシュストレート〉 〈アトラスハイキック〉
などの特技がある。

ガーディアン

分厚い鎧が誇る防御力で攻撃を耐え抜く盾役。
金属鎧や大楯などを装備できる。
〈シールドバッシュ〉 〈アトラクト・シャウト〉 〈ハイメガフォート〉
などの特技がある。

ウォーリアー

盾役の中でも火力を出しやすい攻撃的なジョブ。防御力が低い代わりにカウンター技を複数持つ。
金属製の軽鎧や皮鎧などを装備できる。
〈武人の咆哮〉 〈一刀両断〉 〈流力転合〉
などの特技がある。

ナイト

正統派アタッカー。自身へのバフ効果のある特技がある。それを活かそうと試行錯誤するプレイヤーも多い。強化された決め技に重きを置くか制約付きだが複数で一対の武器で手数を稼ぐかわかれる。
〈ロウスライス〉 〈ソード・ソノリティ〉 〈ウィーク・エンチャント〉などの特技がある。


アサシン

状態異常や認知外からの一撃で大打撃を与えるアタッカー。簡単に間合いを詰めたり開いたりできる特技を持つ。クナイなどの使い切りアイテムを扱うプレイヤーもいる。
弓やクロスボウ、皮鎧や布鎧などを装備できる。
〈ドロップファング〉 〈斬首〉《ディカピテイト》 〈シャドウ・ベノム〉などの特技がある。


ランサー

近~中距離から槍で攻撃するジョブ。デバフ効果のある特技があり、ナイト以上に支援系攻撃色として重宝される。使用できる武器は槍のカテゴリのみだが、両手持ち、片手持ち、双槍などバリエーションに富む。
金属の軽鎧、布鎧や皮鎧などを装備できる。
〈エンスラスト〉 〈乱撃槍〉 〈ミドルバッシュ〉などの特技がある。

ソーサラー

オーソドックスな魔法攻撃職。特技の種類が豊富で強力なものも多いため人気も高い。
火力を出しすぎるとすぐにやられるため、ヘイトを気にしつつ後方から攻撃するのが基本。MPが高く、体力や防御力がかなり低い。
布鎧や皮鎧、杖や魔導書などの魔法道具を装備できる。
〈ウィンドウォール〉 《ファイアニードル〉 〈ライトニングボルト〉などの特技がある。


サモナー

主に召喚魔法を使うジョブ。召喚魔法はレベリングで得られるものやクエストの報酬、ショップで買えるものまである。
中でも高ランクのものは、それなりのクエストやダンジョンのボスエネミーを討伐し、確率で契約を結ぶことが必要になる。
〈召喚・-〉 〈憑依・-〉 〈従者転換〉などの特技がある。


プリズムシューター

中~遠距離で戦う魔法支援職。魔法道具の銃やファンネル、グローブなどを主な武器とする。バフ、デバフや範囲攻撃など幅広い特技を持つが、工夫しなければ器用貧乏になる。
だが、期待できるほどに可能性も秘めている。
他の魔法攻撃職と同じくHPや防御力が低め。
万能だが敷居も高く、あまり人口も多くないジョブである。
〈ラピッドショット〉 〈フィアーアウト〉 〈トリッキープロミネンス〉などの特技がある。

クレリック

純回復役。HPのみならず状態異常やデバフも解消する。ひたすら回復するだけではなく、ヘイトを考慮して特技を選ぶ必要がある。
回復魔法も各種用意されていて、攻防一体のものまである。
皮鎧、布鎧などを装備可能。
〈ヒール〉 〈キュア〉 〈タイムヒール〉などの特技がある。


ホーリーナイト

より攻撃に重きを置いたヒーラー。〈命騒循環〉など固有特技を使用するとドレイン効果や、吸収したHPを仲間に再分配するなどの特徴がある。回復役の中では高いHPと防御力を誇り、遠距離武器を装備したホーリーナイトは重宝される存在となるだろう。
金属の軽鎧、布鎧や皮鎧を装備可能。
〈命騒循環〉 〈魂源分配〉 〈雷鳴斬〉などの特技がある。


ドルイド
回復のみならずバフやデバフをコントロールする。精神系や視界系、移動系のデバフなど種類は多い。単なるHP回復ではなく、支援で生存率を上げる方が得意なジョブ。
笛型の武器で演奏して特技を発動するプレイヤーもいる。
重量のある両手武器や布鎧、皮鎧などを装備可能。
〈マインドクラッシュ〉 〈ブラックアウト〉 〈ネイチャーヒール〉などの特技がある。

ネル「……ここから出たらどうするの?」

ライガ「ああ。それなんだが、俺は情報を集める。まずはそこからだろう」

ネル「そっか」

ライガ「なあ、この後も一緒に来るか? パーティってやつだ」

ネル「……うん!」

照れて自分の耳を触るライガの姿をネルが見ることはない。しかし、壁の向こうには確かな安心感があった。

ライガ「さっきの人はNPCが生命体と言っていたな。人間ではなく生命体と。命がある、ないってところを強調しているように聞こえたが」

ネル「……」

ライガ「考えすぎか。……まだまだ時間はあるな」


行動>>30

話して仲良くなる

ネル「……」

ライガ「……」

ネル「……ねえ」

ライガ「どうした?」

ネル「……」

同じようなやりとりが数度続いて、話題も触れない自分が嫌になる。

ネル「……」

ネル「……>>32

世界が変わっても私は変わらないんだな……

ネル「世界が変わっても私は変わらないんだな……」

ライガ「いいことだ」

ネル「……」

ライガ「ふむ。どうやらフレンド機能が生きているらしい。どうだ? 登録してみないか?」

ネル「……うん!」

ネルに5人目のフレンドができた瞬間だった。

そこから数時間。やはり共通点である〈OreV〉の話題で盛り上がった。

ライガ「ああ、〈2つ月の平原〉の

そこから数時間。やはり共通点である〈OreV〉の話題で盛り上がった。

ライガ「ああ、〈2つ月の平原〉の〈双頭サイクロプス〉に苦戦したんだ。夜通し挑戦して気がついたら窓の外が明るいんだ」

ネル「楽しそう。……いいなぁ」

ライガの話はどれも魅力的だった。大人数で参加するレイドや期間限定のイベントに時間を費やして無茶をする。ネルには無縁のことだった。

ライガ「……待てよ。オンライン表示なら連絡取れるんじゃないか?!」

それを聞いてハッとしたネルも手早くメニュー画面を開くのだった。

ネル「……オンラインだ。ボイスチャット……」

かける相手
>>3->>6から

>>36

【名前】
ノエル
【性別】

【性格】
クールっぽいアホ
【種族】
ヒューマン
【ジョブ】
プリズムシューター
【装備・容姿】
ライフル、色白の銀髪ロング
【戦闘スタイル】
仲間の支援に徹し、慎重に戦闘を進めるが詰めが甘い

ノエル「ネル?! ……すみません、驚きました」

ネル「ううん。こっちこそ急にごめんなさい」

そっと耳元に手を触れる。目に見えないのに、声はすぐ近く。ヘッドホンの時と同じだ。

ノエル「いえ、こちらの話です。……それでネル。あなたもゲームの中に?」

ネル「う、うん。誰かといるの?」

ノエルはゲーム時代の数少ない友人であった。トーンの低めな落ち着いた声、丁寧な話し方でどこか優しさを感じさせるお姉さん。というのがネルの抱く印象である。

ネル「……ノエル」

ノエル「私は今、友人と2人でいます。それでも良ければ会えませんか? いえ、会うのは私1人でも問題はありませんが……」

ネル「うん。でもね、今はちょっと……」

ライガは現状を話すネルを饒舌だと感じた。リアルでの生活よりゲームの中が日常だった彼女にとってはそれもまた当然のことである。

ノエル「なるほど。実は私達もアルキにいるのですが、その様子だと外の状況、知りませんね?」

ライガ「……何?! そんなこと有り得ない!」

ネル「でも事実だよ。……ノエルが言ってたから」

ライガ「信用できるのか?」

明らかな戸惑いの表情を見せる。しかしネルも変わらず、得体の知れない恐怖感に襲われていた。

ライガ「もしNPCにそれなりの領土意識があったならまずいことになる」

不安にかられ、鋭い鉤爪が立派な手で顔を覆った。

血肉悪臭の中で鴉と戯れる。生きた人間も啄まれれば瞬く間に餌となる。

「いやぁ、弱い弱い。キミたち戦士の本業がこのざまとはね」

横たわるのは東のカガーや北のノロシからの親善訓練に来ていた精鋭達である。

彼はネクタイを締め直しアルキの長のもとへ向かう。

ノエル「……嫌な噂を聞きました」

アルキの隅にある小川にかかる橋。生活用水には使用されず、近所の子供達の遊び場となっていた。

美しい長髪に透明感のある肌、凛とした顔立ちに少し低めの背。黒と藍をあしらった近代軍服風の装備を纏っているのがノエルだ。
そしてその隣には彼女のフレンドで、ほぼ同時に同じ位置で目を覚ました者がいた。

>>3->>6から
>>42

【名前】アシュー
【性別】男
【性格】普段はマイペースだが戦闘だと冷静沈着
【種族】エルフ
【ジョブ】ナイト
【装備・容姿】二本の剣を背中に背負い、黄色髪でツンツン頭。
【戦闘スタイル】二本の剣を使う。スピードも速くその速さ活かして戦う。

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