青葉「私と交際をしたいって人がっ!?」 (33)

イーグルジャンプ

葉月「涼風君、いきなりお呼び立てしてすまないね!」

青葉「いいえ。それで、葉月さん、急なご用とは一体?」

葉月「実は、これを見てくれたまえ」スッ

青葉「男性の写真ですか? なかなかカッコいい人ですね」

葉月「ほぉ、気に入ってくれたかな?」

青葉「えっ、気に入った?」

葉月「うむ、それじゃあ、単刀直入に言おうか! 涼風君、この方と交際してみる気はないかね?」

青葉「え、えええええぇぇぇぇっっっっーーーーーーーーーーー!!!!!」ビクッ

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キャラ班

はじめ「ええぇぇっっーーー、あ、青葉ちゃんと交際したいって人がっ!?」

ゆん「あっ、現れたやてっっーーーー!?」

ひふみ「!?」ビクッ

コウ「そうなんだよ」

りん「私もさっき、葉月から話を聞いて驚いたわ!」

ひふみ「そ、それで、お、お相手って?」

コウ「え~と、確か、私ら会社のスポンサーの一人息子だったかな?」

りん「それも、かなり有力なスポンサーらしいのよ!」

はじめ「ま、マジかぁっ!?」

ゆん「青葉ちゃん、ウマい事いけたら、玉の輿やんっ!!」

ひふみ「青葉ちゃんが・・・玉の輿・・」

青葉「ちょ、ちょっと待ってくださいっ!? 私に交際を申し込む人がいるって、ほ、本当なんですかっ!!」

葉月「もちろん! 私は可愛い部下に嘘をついたりはしないよ♪」ニコニコ

青葉(冗談は良く言うのに・・・)

葉月「だが、君にだって意思はあるだろうし、無理なら無理だと言ってもらっても構わないよ?」

青葉「えっ、あ、あのう・・・」

葉月「まぁ、君はまだ18だし、突然交際と言われて躊躇う気持ちは分からないでもない。けど、せめてそこははっきりさせないといけないからね」

青葉「葉月さん・・・すみません! お断りをお願いします」

葉月「分かった! 先方にはすぐに返事をいれるよ」

青葉「すみません!」

葉月「ただ、相手が相手だから、機嫌をそこねないようにしないと!」

青葉「えっ?」

葉月「あっ、涼風君にはまだ伝えてなかったね。君に交際を申し込んだ相手は、実はうちのスポンサーの息子さんなんだよ、それもかなり有力なところのね」

青葉「えっ、ええええぇぇぇぇっっっっーーーーーーー!!!!!?????」ビクッ

ひふみんが好きって言えば寧ろ機嫌良くなる

男はいらん

きらら世界で生存している男とかただものじゃないな

青葉「ちょっと待ってくださいっ!? じゃあ、断ったら、スポンサーを打ち切られる可能性もあるんじゃないですかっ!!」

葉月「ふむ、確かにそうだね!」

青葉「どっちみち断りづらいじゃないですかっ!!??」

葉月「まぁ、そこは大丈夫だろう。ほらっ、フェアリーズストーリーの人気もあって他にスポンサーは付きそうだしね!」

青葉「けど・・・」

葉月「何を暗い顔をしているんだね、君らしくないぞ。」

青葉「は、葉月さんは平気なんですか?」

葉月「んっ?」

青葉「私の返答次第でもし打ち切られたら、せっかくのフェアリーズストーリー3の開発や発売が出来なくなるんじゃありませんかっ!? それでも、葉月さんは構わないと思っているんですか?」

葉月「涼風君!」

青葉「は、はい?」

葉月「さっきの私が言ったように、君は自分の意思で断ろうとしたんだ・・・それが答えならそれでいいじゃないか! むしろ、スポンサーなんて、今のところじゃなくても、他のスポンサーもあるし、別にどうって事はないさ♪」ニコニコ

青葉「は、葉月さん・・・(なんてことだ! 私の為に葉月さんは!! やっぱり、もう、こうなったら)・・・・・ヨシッ!」グッ

葉月「それじゃあ、電話ww青葉「その電話、ちょっと待ってくださいますか!」

葉月「ど、どうしたんだね?!」

青葉「その、交際の事はひとまずおいときまして・・・とりあえず会うだけ会ってみるのって可能ですか?」

葉月「・・・なっ、なにぃっーーー!?」

キャラデザ班

青葉「すみません、ただ今、戻りました!」

コウ「おっ、おかえりー青葉」

青葉「すみません。作業中に抜け出してしまって」

りん「別にいいわよ。むしろ、葉月さんの呼び出しなら、仕方ないわ」

はじめ「で、青葉ちゃん、交際の件はどうなったの?」スッ

青葉「えっ?」

ゆん「それ、うちも気になるわぁ!」スッ

青葉「えっ、えぇ、どうしてはじめさんとゆんさんがその事を!?」

ひふみ「・・りんちゃんとコウちゃん・・から・・聞いたの・・・」

青葉「ひふみ先輩もですかっ!?」

ひふみ「・・・」コクリッ

りん「ごめんなさいね。青葉ちゃんが呼び出される前に葉月さんから聞いたのよ、それでその事をひふみちゃん達に伝えたの」

コウ「私も聞いたけど、ほんと驚いたよ! 青葉と交際したいって相手が出てくるなんてさ」ニヤニヤ

青葉「もぅ~! 別にひふみ先輩たちに話したことは怒りませんが、笑いごとではないんですよっ!?」

コウ「はははっ、ごめんごめん」

はじめ「それで、どうなったの?」

青葉「・・・とりあえず、返事は保留ですけど、ひとまず会うだけ会ってみますって返事を、葉月さんを通じて相手に知らせました・・」

ゆん「成る程。ちゅうことは、青葉ちゃんはこれから決めるって事やな」

青葉「そういうことになりますね」

りん「ふふっ、それは青葉ちゃんらしい対応ね!」

ひふみ「・・・青葉ちゃん、ガンバっ・・・!」

青葉(応援みたく言ってくれるのはありがたいですけど、何をどう頑張れと・・・)

ゆん「そんで、会うのはいつなんや、青葉ちゃん?」

青葉「今日の夕方です」

コウ「えぇっ、今日の夕方、早くないっ!?」

青葉「相手の方から、ぜひ今日の夕方にでもって言われたもので」

りん「うちの会社は夜に終わるけど、青葉ちゃんは途中から帰っても良いって葉月から言われたのかしら?」

青葉「はい!」

はじめ「でも、今日の夕方か・・。緊張しない?」

青葉「もちろん、してますよ」

ひふみ(・・・以前、私が男の人と居ると気が休まらないって言って・・・青葉ちゃんも・・同調してくれた・・けど、実際はどうなの・・・かな?)

そして、夕方

青葉「この辺りだったよね、待ち合わせは?」キョロキョロ

物陰にいる?「・・・・・」ジィィィィ~

青葉「?(んっ、なんだか視線を感じるような・・・)」クルッ

?「」コソコソ

青葉「??(気のせいかな?)」クルッ

?「フゥ~」

青葉(それにしても、写真では見たけど、中身はどんな人かな? 見た目通り紳士的かな、それとも案外チャラい感じかな??)

?「あ、あのぅ?」

青葉「はい?」クルッ

男「涼風青葉さんで、よろしいでしょうか?」

青葉「あっ、写真で見たっ!?」

男「はい。初めまして、貴方に交際を申し込んだスポンサーの息子です!」

青葉「こ、こちらこそ、あらためまして、涼風青葉です!」

男「涼風さんだね! いや~、いつみても可愛いですね」

青葉「えっ!? あ、あのう?」

男「はい?」

青葉「え、えぇと、私は貴方と会うのは初めてですけど、貴方は私をどこかで見たことがおありなんですか?」

男「えぇ、もちろん。以前、父がスポンサーになっているイーグルジャンプをちょっとしたお忍びで見て回った時に、一生懸命仕事に励んでいる貴方をお見かけしまして、それで一目見て・・・まぁ、一目惚れという所ですよ!」

青葉「そ、そうなんですかっ! 仕事中の私を見て」

男「はい。あっ、では、そろそろ参りましょうか」

青葉「えっ、あ、はいっ!」

物陰の?(1)「あっ、動いた! 後を追うぞ、急げ!」ヒソヒソ

物陰の?(2)「わぁっ、ちょっと急にっ!?」

物陰の?(3)「シィ~、あまり声を挙げたら、青葉ちゃんに気付かれてしまうわ」ヒソヒソ

物陰の?(4)「よそ見してたら、そら反応が遅いちゅうわけやな」ヒソヒソ

物陰の?(5)「・・・・」

男「ここで買い物をしていきましょう!」

宝石店

青葉「えっ、ここって、確か高価なものしか扱っていないで有名なっ!?」

男「はい」

青葉「だ、大丈夫なんですかっ!?」

男「心配ありませんよ。なにせ、有力なスポンサーの息子ですから」

青葉(す、すごいっ!?)

物陰

物陰の?(4)「あっ~、青葉ちゃんが入ってゆくん店は、高価なものしか取り扱わないことで有名な宝石店や!?」

物陰の?(2)「ゆん、そんな大きな声を出さなくても・・」

ゆん「あれを見て、大きな声、出さん奴、あるかいな! 高価なものやで、高価な! はじめだってびっくりするやろ?」

はじめ「いや、私はそこまで・・・」

物陰の?(1)「まぁ、はじめはヒーローものやそれ関連のグッズにしか興味を示さないよな」

はじめ「もちろんですよ、八神さん!」

物陰の?(3)「逆にゆんちゃんは、ブランド品に興味があるから、そこは示すわよね」

ゆん「遠山さんも、そうなんですか?」

りん「う~ん、私は、そこまで・・じゃないかな」

コウ「でも、りんに似合いそうな宝石があるかもしれないな、あそこは!」

りん「えっ/////」

物陰の?(5)(りんちゃん・・顔が赤い・・・)

店に入って数分後・・・

はじめ「遅いなぁ・・・ふあぁ~」

ゆん「アホ、高いものは時間を掛けて決める・・・これが常識なんやで!」

コウ「う~ん、宝石なんてちゃっちゃと決めちゃえばいいのにさぁ、なっ、そう思うだろ、ひふみん?」

ひふみ「えっ!? えぇと・・・わ、私に振られて・・・も・・・」ビクッ

りん(どうして、ひふみちゃんから話し掛けたのかしら?)ゴゴゴゴゴゴゴゴ

ひふみ(ヒィッ!?!? り、りんちゃん・・から・・・異様な・・オーラ・・・がっ!)ビクッ

ゆん「ところで、ほんまに良かったんですかっ?」

コウ「んっ、なにが?」

ゆん「仕事です! 青葉ちゃんならともかく、ウチらはまだ就業時間の中やったとちゃいますか? それやのに、勝手に会社を抜け出して・・・」

りん「そうね! 誰かさんが勝手に青葉ちゃんの後をこっそりとついていったせいよね?」チラッ

コウ「あっ、いや、その、なんだ、あれだよ! 本当に青葉が心配だったし、上司として最後まで部下を見守るのも仕事のうちだろ?」

はじめ「確かに一応、筋は通ってますね」

りん「でも、抜け出したことは事実なんだから、それは受け止めないと・・・ね、コウちゃん?」ジロッ

コウ「うぅっ・・・。けど、りんや皆だって、私の後に続いて、抜け出してるじゃないかっ!?」

りん「えぇっと、私の場合はコウちゃんを止めるために、成り行きでね! それに青葉ちゃんの事も気にかかるけど・・・」

ゆん「うちやはじめ、ひふみ先輩も遠山さんと同じですわあ。ただ、青葉ちゃんが心配なのは、ホンマです!」

コウ「なんだー、結局は皆、青葉が気になったって事なんだな!」

りん「まぁ、でも、皆で抜け出した直後に、葉月さんの携帯と内線に連絡を入れておいたから、大丈夫だと思うわ」

はじめ「出たんですか、葉月さん?」

りん「いいえ、取り込み中だったみたいで、留守番電話に繋がったの。」

ひふみ「でも・・・留守電なら・・・後で・・見つければ・・・メッセージを聞くことやかけ直すこと・・・も出来る・・から」

ゆん「ひふみ先輩の言う通りやな!」

りん「そうそう。だから、きっと大丈夫よ! 葉月さんに届けば、怒られるかもしれないけど、きっと対処ぐらいはしてくれると思うから」

ひふみ「んっ・・・・!?」ビクッ

コウ「ひふみんっ、どうしたの?」

ひふみ「あ、あそこ・・・・」スッ

りん「何か見えるの、ひふみちゃ・・ん・・・?!」チラッ

宝石店近くのベンチに座るサングラスの女性「・・・・」

はじめ「えっ、あれって?」

ゆん「サングラスに薄めのコート、帽子、黒のバッグを持った怪しい人・・・にみえはるんですけど」

コウ「うん、確かにそうだ! 僅かに帽子からはみ出たあの髪と、少し見えるあのストール・・・」

りん「間違いないわね、あれは・・・」

一同(間違いなく、あの人(葉月さん)だ(や)(だ、よ)(だな)(ね)!!!)

言っとくけどめちゃくちゃ期待してるから

まあ嘘だけど

オレは期待してるぜ

葉月「うむ、涼風君は宝石店に入って随分経つが、そろそろ出てくる頃かな?」

男「いや~、涼風さん、お似合いですよ!」

青葉「ほんとによろしいんですか、一番高価なものを頂いて・・」

男「大丈夫ですよ。貴方には、一番高価なものがお似合いですから」

葉月(おっ、出てきたようだね)

男「おっと、もう夜ですね。そろそろ予約の時間になりますね」

青葉「予約?」

男「ディナーですよ、レストランのね」

青葉「えぇっ、レストランですかっ!?」

男「はい。それも最高級ホテルの中にある、レストランの最高級ディナーですよ」

青葉「えええええぇぇぇぇぇっっっっっーーーーーーーーーー!!!!????」

葉月(!?)ビクッ

物陰

ゆん「おぉっ、青葉ちゃんが驚いてるやん!?」

コウ「一体、何の話で驚いたんだ?」

りん「少し聞こえたけれど、ディナーがどうとか?」

コウ「夕飯の話か??」

はじめ「あっ、青葉ちゃんが移動しました。ついでに、葉月さんも・・・」

コウ「よしっ、私らも行くぞ!!」

ホテルの前

青葉「わぁ~、ここって、テレビでやってた、高いって評判の!?」

男「ここの最上階ですよっ! 入りましょう、時間が迫っていますので」

青葉「は、はいっ!」

再び物陰

ひふみ「あ、青葉ちゃんが・・・ホテルの・・中に・・・」

ゆん「あそこって、前にテレビで紹介されとった、高級ホテルや!?」

りん「確か、最上階に夜景が楽しめる展望レストランがあるのよね? ディナーも最高級で、お値段も破格って評判よ」

コウ「いいなぁ~、青葉。私もその最高級のディナー、一度ぐらいは食べてみたいよ」ジュルリ

はじめ「私だって、同じですよ、八神さん!」ジュルリ

ひふみ「あれっ・・・?」

りん「ひふみちゃん、どうしたの?」

ひふみ「あそこ・・・」スッ

りん「あっ、葉月さんがいるわね」

ゆん「なにされとるんですかっ? なにか迷ってはるようですけど??」

葉月(あぁ、どうしようか?! 聞き耳立てて、このホテルの展望レストランにいることは分かったけど、一人でいくのは何だか恥ずかしいよ・・・)

物陰

ひふみ「は、話しかけに・・・・行く?」

りん「そうねぇ。どのみち、抜け出した事も知らせないと行けないし、ここでジッと見ているのもねぇ~」

ホテル前

葉月(あぁ、どうしよう~??)

りん「葉月さん?」

葉月「わぁっ、って、遠山君じゃないかっ!? それに・・・」

ひふみ「ど、どうも・・・」

コウ・はじめ・ゆん「「「はははっ・・・」」」

葉月「滝本君に篠田君、飯島君に八神もっ!? キャラデザ班全員が、どうしてここにいるんだねっ!?」

はじめ「その、台詞、そのまま葉月さんに返しますよ。」

りん「葉月さんもどうしてここに?」

葉月「うむ。純粋に上司として、涼風君が心配だったからね。それでだ!」

コウ「それを言ったら、私ら全員も同じですよ」

葉月「成る程、八神たちもか!」

りん「ちなみに最初に会社を抜け出そうとしたのは、コウちゃんです」

コウ「おい、りんっ!?」

葉月「まぁ、気持ちは分からないでもない。ただ、会社を無断で抜け出すのは、いかんな!」

ゆん「でも、遠山さん、抜けた直後、すぐに電話しはったそうですよ、葉月さんに?」

葉月「えっ?」

りん「えぇ、ゆんちゃんの言った通りです。連絡を入れましたが、葉月さん、出ませんでしたよ」

葉月「あぁ、そうかっ!? ごめんよ、遠山君。まぁ、その、なんだ。今回の処理は私の方で何とかしておくし、君らが抜け出した事もひとまず不問って事にしておくよ・・・」

はじめ「で、どうするんですか? 青葉ちゃんを追ってきたのに、ここで立ち止まって!」

りん「そうねぇ。でも、青葉ちゃんの様子を窺おうにも、ここのレストラン、事前予約が必要みたいよ。」

ひふみ「い、今から・・・だと・・・無理・・・だよ・・ね」

コウ「あぁ~、マジかぁっ、どうすんだよっ!?」

ゆん「諦めはるしかないですわぁ~。ここで、青葉ちゃんが出てきはるのを待って・・」

葉月「いや、方法はあるよ。実は・・・・カクカクシカジカで・・・」

葉月以外の一同「えぇ~、そうなんですかっ~~!?」

レストラン

青葉「わぁ~!!!」

男「どうですか、夜景は?」

青葉「き、綺麗です!? それに店内の雰囲気もいいです!」

男「でしょ? ここは、僕の行きつけなんですよ」

青葉「そうなんですか!」

男「はい。あっ、そろそろ乾杯といきましょうか。僕はワインですけど、青葉さんは未成年だから、ジュースで!」

青葉「はい。(いつの間にか、呼び方が青葉さんに・・)」

男「では、君の瞳に乾杯・・・」

男「なんて、古かったかな?」

青葉「は、はぁ・・・」

青葉が見える別の席

ゆん「うぅ~、君の瞳に乾杯って、いつの時代や!? 聞いてたら、ホンマ寒うなってきたわ!」ブルブル

りん「それにしても驚いたわ。まさか、葉月さんがこの展望レストランの常連さんで、しかも顔パスで入れる程、なんて」

葉月「はははっ、仕事上での外食でこのレストランも良く利用するし、それにこの店の関係者にディレクターという立場を明かしたら、特別に顔パスってことになったんだよ!」

はじめ「だったら、どうして、最初にここに入らなかったんですかっ? すぐにでも入れる立場なのに??」

葉月「そ、それは、だな・・・一人で、入るのが恥ずかしかった、だけさ。」

ひふみ「恥ずかしい・・・」

葉月「しょうがないじゃないか! 私もここを利用する時は、いつも二人か、数人だからさ!!」

りん「成る程。それで、入口でウロウロしていたんですね」

コウ「ぷっはぁ~、ウマい!! 流石は最高級ワインだなっ!!!」

りん「ちょっと、コウちゃん、マナーが悪いわよっ!?」

コウ「あぁ~、マナーなんて気にしないで、りんも飲みなって? 滅多に飲めるもんじゃないからさ!」

ゆん「八神さん、またいつもの発揮しはりましたね」

はじめ「でも、八神さんの言っている事も一理ありますよ。それにこのワイン、美味しいよっ!!」

葉月「そうだろうね。我々に今、出されたワインは、数百万は下らないものだからね」

はじめ・ゆん「「数百万っ!?」」

りん「どうりで、美味しいはずだわ」

ひふみ「流石は・・・最高級・・・だね・・・」

葉月「おや、滝本君は一口も飲んでいないようだね」

ひふみ「!?」

コウ「あぁ、ひふみんは、確か日本酒しか飲まないはずだよ!」

葉月「おや、そうかね?」

ひふみ「」コクリッ

葉月「成る程。余計な事を聞いてしまって、悪かったね」

ひふみ「」フルフルッ

青葉のいる席

店員「おまたせ致しました、オードブルでございます!」

男「ありがとう。さっ、青葉さん、どうぞ!」

青葉「あ、ありがとう、ございます。わぁっ、美味しそう・・」

青葉「・・・・あっ、美味しいっ!?///」モグモグ

葉月のいる席

コウ「うめぇっ!? このオードブルってヤツ、凄い美味いぞ!!! おかわりはないのかっ?」ガツガツ

りん「ちょっとコウちゃん、意地汚いわよっ!?」

はじめ「美味い、美味い♪ 私もおかわり、欲しいな!!」ガツガツ

ゆん「ちょっ、はじめもかっ!?」

ひふみ「!?・・・美味しい・・・///」モグモグ

葉月「ははっ、いいね♪ 可愛い部下たちと楽しく食事をする・・・それもまた至福かな♪♪」

食事が終わった後・・・

男「それでは、そろそろ行きましょうか。」

青葉「はい」

葉月のいる席

ひふみ「あ、青葉ちゃんが・・・」

はじめ「あぁ、行っちゃいますね! こっちも会計ww・・・って!?」

ゆん「ZZZ・・・///」

コウ「んっ、にゃんか、言ったっ///??」

りん「大体、こんな高い所に軽々行けるなんて、どれだけ金遣いが荒いのっ!!!/////」

葉月「あぁ~、飯島君、八神、遠山君、大分できあがってるね、ははっ」

はじめ「ちょっ、ゆん、起きろ!」

ひふみ「コウちゃん、りんちゃん・・・、しっかり・・」

ゆん「んっ?///」

コウ「あぁ、分かってるって、ひふみん! ほらっ、りんっ///」

りん「ほへ~っ?///」

葉月「飯島君はワイン二杯で眠ってしまい、八神はワインを次々に注文し続けるし、遠山君に至っては飲み続けると性格が変わる。まったく、私の部下は、色々と忙しいよ」

はじめ「葉月さんも言ってないで、手伝ってくださいよ! 肩を貸そうにも、ひふみ先輩と私だけじゃ足りません!!」

葉月「うむ、分かった」

とある公園

男「さて、そろそろ、お返事を聞きたいですね」

青葉「!?」

男「貴方から会うだけ会いたいという返事にお答えしましたが、そろそろ交際に関する返事をお聞かせ願いたいんです!」

青葉「えっ、あぁっと、そうですね・・・」

物陰

はじめ「はぁはぁ、ギリギリ間に合ったー!」

ゆん「ZZZ・・・」

ひふみ「コウちゃん、大丈夫・・・?」

コウ「おう。大丈夫、大丈夫っ/////」

葉月「遠山君、飲み過ぎだね」

りん「//////?」

はじめ「それで、青葉ちゃんはどう返事を返すんだろう?」

葉月「涼風君の事だからねぇ~? きっと、気を遣って、長考するかもしれないな」

ひふみ(青葉ちゃん・・・)

男「さぁ、青葉さん、お返事を!」

青葉(・・・私は・・・私は・・・・・・)

男「青葉さん?」

青葉(・・・・ヨシッ!!!)

男「?」

青葉「あ、あのぅ」

男「はい?」

青葉「すみませんっ!!!」

物陰

はじめ「えっ?!」

葉月「むっ!?」

ひふみ(!!??)

男「・・・・理由をお聞かせ願いますか?」

青葉「はい。私は、八神さんに憧れてこの業界に入り、仕事も始めました!! まだ、未熟者で、年齢も皆さんよりも若いですが、今の仕事を、確かな目標を持ったまま頑張っていきたいんです! そのために、私は・・・仕事が恋人と言うぐらいに、やっていきたいんです!!! ですから、今は、交際とか恋人とかには・・・申しわけありません!」

男「・・・・・分かった、それが青葉さんの答えなんだね!」

青葉「はい!」

男「うん、素晴らしいよ!」

青葉「えっ?」

男「仕事が恋人か・・・うん、確かにそれもいいかもね!」

青葉「・・・・」

男「でも、それ以前にますます君の事が気に入っちゃったよ! 確かな目標を持って仕事に励む人もまた魅力的だなって、ね♪」

青葉「は、はぁ・・・そうですか」

男「今回は諦めるよ。だが、次こそは君にアタックして、必ず君を手に入れてみせるよ!」

青葉「えっ?!」

男「ただし、今すぐじゃなくて、いつか君が八神コウさんみたく立派になれた暁に、ね!!」

青葉「は、はぁ・・」

男「それじゃあ、青葉さん、僕はこれで!」

青葉「ほ、本当にすみませんでした。それと、宝石とお食事、ありがとうございました!!」

男「別に大丈夫ですよ! あっ、後、葉月さんに伝えてもらえませんか?」

青葉「えぇと、何をですか?」

男「今後、こちらもスポンサーとしてイーグルジャンプを支援していきますので、よろしくお願いしますと」

青葉「わぁ・・・はい、分かりました!!!」

物陰

はじめ「なんだろう、青葉ちゃんが、なんだかいつもより輝いて見えるよ!」ジーン

葉月「うん、やっぱり涼風君を採用して正解だったよ! 仕事が恋人・・・それを交えて、丁寧に断る・・・対応も完璧じゃないかっ!!」ウンウン

ひふみ「・・・また、青葉ちゃん・・・一歩・・進んだね・・。わ、私も・・・頑張らない・・・と」グッ

ゆん「ZZZ」

コウ「う~ん、眠いなぁ・・・」

りん「/////??」

翌日 イーグルジャンプ、キャラ班ブース

青葉「えぇっ、皆さんで私の様子を窺っていたんですかっ!?」

はじめ「そうなんだよ! でも、その途中の食事の時に、ゆんと八神さんに遠山さんがワインで酔ってさぁ~、肩を貸しながら移動したから、大変だったよっ!!」

ゆん「なんや、そないな事になったらしいなぁ~。うちは、ぜんぜん覚えとらんし!」

はじめ「ゆんは、酒が入るとすぐ眠くなるからね。しょうがないよ」

コウ「う~ん、そういえば、ひふみんの肩を借りながら、移動したような気がするなぁ」

ひふみ「うん・・・。コウちゃん、確かに・・私の肩を・・借りてた・・よ・・・」

りん「私、ぜんぜん覚えてないのよ? どうしてかしらね??」

ひふみ「それは、りんちゃんの・・性格が・・変わる程・・・酔ってた・・・から・・だよ」

青葉「へぇ~、私の知らない所、というより、すぐ近くでそんなことが起きていたんですねっ!」

ひふみ「でも、あの後の・・青葉ちゃんの・・・断り方、立派・・・だった・・よ///」

はじめ「うん、うん。私もあの時、青葉ちゃんが輝いて見えたくらいだよ」

青葉「えっ、そんなに、ですかっ!?」

はじめ「もちろん。葉月さんも純粋に、青葉ちゃんを完璧だとか、採用して正解だったって、改めて評価してたしね」

青葉「えぇっ、葉月さんがっ!?」

ゆん「なんやてっ!? それは、ホンマかいなっ!?」

ひふみ「うん・・・」

コウ「へぇ~、それはぜひ私も見てみたかったなぁ~。青葉の神対応ってヤツを?」ニヤニヤ

りん「そうねぇ。私も、興味あるわね!」

青葉「あ、あのぅっ///」

はじめ「話しましょうか?」

ゆん「ぜひ、ききたいわぁ~!」

コウ「私も私も!」

りん「ふふっ、私もよ」

青葉「わぁっ、ちょ、ちょっと、待ってください!? 別に話すほど、立派な話じゃありませんよっ!?///」

おしまい

おまけ 葉月さんのその後・・・。

翌日、イーグルジャンプ 会議室

うみこ「昨日は、勝手に会社を抜け出して、どこに行ってたんですかっ?」チャキ

葉月「ちょっ、うみこくんっ!? 銃をこっちに向けるのは、やめたまえ!!(八神たちは不問だが、どうやら私は別のようだな・・・)」

うみこ「いいから、どこに行ってたんですかっ? 昨日、探しても社内にいないし、電話を掛けても出ませんでしたよね~??」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

葉月「え、えぇと、実は・・・・・カクカクシカジカで・・」

うみこ「成る程、涼風さんに交際を申し込んだ相手との、接触を見守りに行くために勝手に抜け出したと・・・。って、いいわけないでしょう!!」ダッダッダッダッダッダッ

葉月「い、イタタタタっ!? わ、悪かったよ、うみこくん! もうしないから、許してくれ~!! イタタタタッ!?」

おまけ1 おしまい

おまけ2 ねねっち・・・。

翌日、昼休み

ねね「あおっち~、交際を申し込まれたって、本当っ!?」

青葉「あっ、ねねっち。本当だよ・・・って、今更知ったのっ!!??」

ねね「昨日は、うみこさんにつきっきりで監視されてたから、抜け出せなかったんだよ! それで、話も今日になって知ったんだよ~」

青葉「そうなんだ・・」

ねね「もし、上手く抜け出せて、昨日の時点で話を知ったら、一緒に連れて行ってもらえたのかもしれないのにぃー・・・ぷぅ~///」

青葉「ははっ、流石に連れて行くのは無理じゃないかな・・・。(あぁ~、本当にねねっちが一緒じゃなくて、良かったー。ねねっちと一緒だったら、大変な事になってそうだしね・・・)」

おまけ2 おしまい

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