曜「おはよーそろー!」千歌「あっ、おはよ!そうろうちゃん!」(48)

曜「え?」

梨子「?」

千歌「どうしたの?10年以上の付き合いの親友に名前を間違えられたような顔して」

曜「いやいや…」

曜「ちょっと待って?今私のことなんて言った?」

千歌「そうろうちゃん」

曜「それだよそれっ!なに!?ふざけてるの!?」

千歌「え?え?」オロオロ

梨子「こんな朝っぱらからそんな叫んだら喉に響くわよ?そうろうちゃん」

曜「…聞き間違えかな?ごめん、もう一度私の名前を言ってくれる?」

梨子「別にいいけど…。そうろうちゃん」

曜「ああああああッ!!」ガッ!!

千歌「ひっ!なんでカバンを地面に叩きつけたの…?そうろうちゃん…」

下ネタ注意です

曜「ハァーっ…ハァーっ…」

曜「…」ゼェゼェ

千歌「だ、大丈夫…?あの、カバン…」スッ

曜「…」チラッ

千歌「…っ」ビクッ

曜「急に取り乱してごめん…カバン拾ってくれてありがとね、千歌ちゃん」

千歌「!! ううん!」

梨子「大丈夫?調子悪いなら学校休んだ方がいいんじゃ…」

曜「あはは、大丈夫だよ。心配かけてごめんね」

梨子「ならいいけど…」

千歌「みんな揃ったことだし、そろそろ学校行こっか♪」

曜「うん」

梨子「そうね」

千歌「でさ~、そのとき善子ちゃんが~」

梨子「ふふっ、そうなんだ」

千歌「それでね~」

曜「…」

曜(なんなの…?いやもう本当に…)

曜(聞き間違え?…それとも、私の耳がおかしくなっちゃったの?)

曜(そ、そうろうって…////)

曜「…」ブンブン

曜(うん、きっと気のせいだよね…!)

曜(2人が…とくに千歌ちゃんが私の名前を間違えるなんてことありえな──)

千歌「そうろうちゃん、聞いてる?」

曜「てめーは私を怒らせたッ!!」ガァンッ!!

千歌「そ、そうろうちゃん!?」

梨子「またカバンを…って、持つところ千切れてる…」

曜「てめー何回間違えりゃ気が済むんだ殺すぞッ!!」

千歌「そ、そんな耳元で叫ばないでよ…そうろうちゃん…」

曜「そうろうじゃないよ!!私の名前は曜!!渡辺曜!!!」

千歌「そうろう!?な、なに言ってるの…////」

千歌「そうろうちゃんはそうろうじゃなくてそうろうちゃんでしょ?////」

曜「う゛あ゛あ゛あ゛あ゛あああッ!!!?」ガンガンッ!!

千歌「ひいいっ」

梨子「もうカバンの原型ないよそうろうちゃん!!」

曜「もういい!1人で行く!!」

千歌「そうろうちゃん!」

千歌「どうしたの?なんでそんなに怒ってるの?」

曜「…」スタスタ

千歌「私が悪かったよ、ごめん!だから機嫌直して?」

曜「…」スタスタ

千歌「そうろうちゃ──」

曜「ついてこないで!!」スタスタ

千歌「ついてくもなにも通学路一緒だよ?」

曜「くっ!」ダッ!

千歌「あっ!そうろうちゃん!!」

千歌「そうろうちゃ…」

千歌「ぁ……。行っちゃった…」

千歌「チカ、なにか怒らせるようなことしちゃったのかな…?」ウルウル

梨子「大丈夫よ、きっと。そうろうちゃんは少し機嫌が悪かったんだと思うわ」

曜「くそ、くそっ」タッタッタッ

曜「千歌ちゃんと梨子ちゃんのバカ…」タッタッ…

曜「イジメだよ…あんなのイジメだよ…」スタスタ

曜「そうろうって…うっ、うぅ…」ウルウル

曜「ぐすっ…」グシグシ

果南「あれ?なんで泣いてるの?」

曜「…!果南ちゃん…」

果南「どうしたの?なにかあった?曜」

曜「か、果南ちゃん…!今私のこと曜って…」

果南「?? 曜は曜でしょ?」

曜「果南ちゃ~~ん!!」ギュッ

果南「よ、曜!?」

果南「よしよし、落ち着いた?」

曜「ぐす…ぅ、うん…」

果南「本当にどうしたの?曜が泣くなんて珍しいじゃん」

曜「あ、あのね…」

曜「千歌ちゃんと梨子ちゃんが私のことを何度も何度もそうろうって呼ぶの…うぅ…」

果南「そうろう…?どうして…?」

曜「そんなのこっちが聞きたいよ…」

果南「だよね、ごめんごめん」ギュッ

曜「果南ちゃぁ~ん」ギュゥゥ

曜(やっぱ果南ちゃんは優しいな…ぎゅーってされると包み込まれるような感じがして、落ち着──)

果南「それにしても酷いね。そうろうのことをそうろうって言うだなんて…」

曜「……え?」

果南「ん?どうかした?」

曜「い、いや…なんでも…」

曜(気のせい……だよね?さっき果南ちゃんは私のことを曜って言ったもん…)

果南「まったく。あとで私から千歌たちにきつく言っておくよ」

曜「果南ちゃん…」

果南「人の嫌がることを何度も言うだなんて、そんなの最低行為だもんね」

曜「うんうん!やっぱり私の理解者は果南ちゃんだk──」

果南「そうろうには、渡辺早漏(はやもれ)っていうちゃんとした名前があるもんね!」

曜「……待って、ねぇ、今…なんて言った…?」

果南「…? 早漏?」

曜「早漏ってなんだよ!余計酷くなってるじゃん!!」

果南「はっ、早漏!?なに言ってるの早漏…////」

曜「死ね!!二度と話しかけるな!!」ダッ

果南「早漏!?」

曜「クソッ!同級生と幼馴染はグルだったか…」

曜「信じてたのにこれだよ!まるで、命綱ありの山登りで頂上にあと数十cmで登頂!ってときに命綱を切られた気分だ…」

曜「果南ちゃんだけは絶対に許さな…」チラッ

曜「ん、あれは…」

善子「~♪」スタスタ

曜「善子ちゃんか…」

曜「…」スタスタ

曜「ぜんそくぜんし~ん…」タッタッタッ

曜「おはよーしこー!!」バンッ

善子「私の名前はヨハネ──…って、そうろう先輩」

曜「てめぇもかよッ!!」ボギャアァァ!

善子「グギャッ!!」

──教室

ガラッ

曜「おはよ…」

「おはよー」

「渡辺さんおはよー」

「早漏ちゃんおh」ドサッ

「ひっ!急に倒れたわ!!」

「倒れ方が尋常じゃないよ!救急車呼んだ方がいいのかな!?」

ザワザワ

曜「…」ギィ

曜「…」ストン

曜「はぁ…」

曜(千歌ちゃん、梨子ちゃん、果南ちゃん、善子ちゃん…)

曜(あとは水泳部の先輩と…名も無き生徒たち…)

曜「…」

曜(最悪…こんなのイジメだよ…)

曜「…」ウルッ

曜(やばい涙出てきた…)

曜「…っ」ゴシゴシ

曜(涙を見せたらダメ…余計イジメられる…)

曜(今度は言葉よりも、肉体的にイジメられるかもしれない…)

曜「…」スッ

曜(先生が来るで突っ伏しとこ…)

ガラッ

千歌「おはよー!」

梨子「おはよう」

曜「…」ピクッ

「おはよー」

「高海さん桜内さんおはよー」

「」

梨子「千歌ちゃん…」

千歌「…」コクッ

千歌「…」スタスタ

千歌「あの、そうろうちゃん…」

曜「…」ギリ…

曜(寝たふり寝たふり…)

千歌「そ、そうろうちゃん…?」

曜「…」

千歌「寝てるの…?」ユサユサ

曜「…」

千歌「もうすぐ先生来るよ~…」ユサユサ

曜「…」

千歌「そうろうちゃ~ん…」

曜「…」

千歌「ぐすっ…」

曜「…」

キーンコーンカーンコーン

千歌「!」

千歌「ぁ……。そろそろ席つかないと…」

千歌「それじゃそうろうちゃん、また休み時間に…」スタスタ

梨子「そうろうちゃん…」スタスタ

曜「…」

曜(そうろうじゃないし…)イライラ

ガラッ

教師「ホームルーム始めるぞー」

曜「…」ピクッ

曜(先生来た…)ムクッ

曜「ふわぁ~ぁ」ノビーッ

千歌「!」

梨子「…」

千歌「そんな……そうろう、ちゃん…」

教師「出席取るぞー。ちゃんと返事をするように」

教師「──」

教師「桜内梨子ー」

梨子「はい」

教師「──」

教師「高海千歌ー」

千歌「はい…」

教師「──」

教師「──」

曜(もうすぐ私の番…)

教師「渡辺早漏(そうろう)ー」

曜「は──はぁ!?」

教師「ん、どうした?渡辺」

ザワザワ

曜「ぁ……いえ。はい元気です」

教師「今日も全員出席、っと」カキカキ

曜「…」

千歌「そうろうちゃん…」

曜「…」

曜「…」チラッ

千歌「!!…ふふっ」ニコッ

曜「…」ジロッ

千歌「!」ビクッ

曜「…ふん」プイッ

教師「で、あるからして、ようちかのカプは──」

曜「…」ボーッ

教師「んで、ようりこのカプは──」

曜「…」ボーッ

教師「ちかりこのカプも人気であり──」

曜「…」

曜(先生もグルなの…?)

曜(先生がそんなことするなんて信じられないけど…)

曜(最近はなんか、先生もイジメに加担するっていうこともあるらしいし…)

曜「…」

曜「はぁ…」ガシガシ

曜(もうやだ…頭痛くなってきた…)

──キーンコーンカーンコーン

教師「とりあえずここまで。昼休憩しっかり取れよー」ガラッ

ガタッ ガタッ

「購買部行こー」

「うん」

曜(もうお昼か…)

曜(お弁当お弁当…)スッ

曜「…」ゴソゴソ

千歌「そうろうちゃん!」

曜「…」ピタッ

千歌「お昼ご飯一緒に食べよ?」

曜「…」

千歌「そうろうちゃん?」

梨子「どうしたの?そうろうちゃん」

曜「…」

千歌「…」

千歌「な、なんでさっきから無視するの…?」

千歌「ねぇ、教えて…?どうして無視するの?怒ってるの?私のことを、嫌いなの…?」

曜「…」ハァ

曜「別に、千歌ちゃんのことが嫌いってわけじゃないよ」

千歌「じゃあどうして…」

曜「…」

曜「それ、本気で言ってるの?」

千歌「え?」

千歌「ええっと…その、私、そうろうちゃんを怒らせるようなことしちゃった…?」

曜「は?」

千歌「…っ!ぁ、あの…ごめんっ。私、私…」ウルウル

梨子「千歌ちゃん…」

梨子「そうろうちゃん、千歌ちゃんもこんなに謝ってるんだし許してあげたら…?」

曜(なんでコイツ千歌ちゃんだけが悪いみたいな言い方してるの?)

曜「いや、だからさぁ…」

曜「…」チラッ

千歌「ぁ……ぁぅ、ぁ、ぅ……」ウルウル

曜(大声で泣かれると面倒だなぁ…)

曜「……まあいいや。私の方こそ無視したりしてごめん」

曜「机くっつけて一緒にお昼ご飯食べよ?」

千歌「……!! う、うん!!」グシグシ

千歌「~♪」

梨子「千歌ちゃんよかったね」

千歌「うん♪」

曜「…」

曜「…」モグモグ

千歌「そうろうちゃん、おかずの交換しよ!」

曜「……ん、ああ。いいよ」

千歌「えへへ、それじゃ…卵焼きもーらいっ!」パクッ

千歌「んー、甘さ控えめでおいし♪」

千歌「次はそうろうちゃんの番だね。選んで?」

曜「…」

曜「じゃ、これ…」ヒョイッ

千歌「さすがそうろうちゃん!お目が高いね!」

千歌「その唐揚げはみとねぇの手作りでね~。とっても美味しいんだよ!」

曜「ふ~ん…」モグモグ

千歌「どう?美味しい?そうろうちゃん♪」

曜「……ん。美味しいよ」

千歌「よかったぁ♪」

千歌「次はどれもらおっかなー」

千歌「そうろうちゃんのおすすめはどれ?」

曜「…」

千歌「そうろうちゃん?」

曜「……」

千歌「そうろうちゃ──」

曜「」プッツーン

曜「そんなに私の弁当が食べたかったらそのままくれてやるよっ!!!」ブンッ!!

千歌「!!」グシャ

千歌「…?」ツゥゥ…

千歌「ぁ、え…?」

梨子「は、鼻血…」

「え?なに?」

「ケンカ?あの2人が?」

「いつも仲良いのに…」

曜「……」

梨子「そうろうちゃ…」

曜「…」ギロッ

梨子「ぅ…っ!」ビクッ

曜「もう我慢できない…」

曜「そうろうそうろうそうろうそうろうそうろうそうろうそうろうそうろうそうろうそうろう……」

曜「ふっざけんなッ!!」ドガァッ!!

梨子「つ、机が…」

曜「そうろう!?早漏!?いい加減にしろよッ!!」

曜「ヨーソローって言ってるから!?よーそうろうってか!!?」

曜「それとも3擦りくらいですぐ出ちゃうから!!?」

曜「ついてると思ってんのか!?」

曜「ついてるわけねーだろっ!!」ググッ

梨子「さっきからなに言ってるの…?」

曜「ふざけるのも大概にしろよッ!!」ベキッ!!

梨子「!!」

梨子「弁当箱が…」

曜「ハァ…ハァ…ッ」

梨子「お弁当が…」

曜「ッそ!!」ガァンッ!

しーん…

「わ、わたし先生読んでくる!」タッ

曜(──みたいなことしたら停学、最悪退学なんだよーそろーなぁ…)

曜(それに、千歌ちゃんを傷つけるなんてこと絶対嫌だし…)

千歌「そうろうちゃん?ぼーっとしてどうしたの?」

曜「ちょっと考え事…」

千歌「考え事?なになに?」

曜「大したことじゃないよ、あはは…」

千歌「えーっ、気になるなぁ」

曜「はは…」

千歌「きーにーなーるー!教えて!」

曜「いや~…」チラッ

曜「あっ、早く食べないと昼休み終わっちゃうよ?」

千歌「え?」チラッ

千歌「…あ、ほんとだ」

曜「だからさっさと食べちゃお?」

千歌「うん。そうろうちゃん♪」

曜「……」ニコ…

曜(耐えろ…耐えるんだ渡辺曜…)

曜(これはきっと、千歌ちゃんたちがふざけてるだけ…)

曜(本気で怒るなんて大人げないよ…うん……)

梨子(さっきからそうろうちゃんの顔が痙攣してるみたいにピクピクしてる…)

──キーンコーンカーンコーン

教師「今日の授業はここまで。気をつけて帰るんだぞー」ガラッ

「あーやっと終わったぁ」

「部活行こっか」

「うん」

千歌「私たちも行こ!そうろうちゃん、梨子ちゃん!」

曜「……うん」

梨子「ええ」

曜「…」ガタッ

曜(昼休みが終わってからもずっと、千歌ちゃんたちは私のことを「そうろう」と呼んでいた…)

曜(ここまでそうろうって呼ばれると…)

曜(本当に私の名前がそうろうなんじゃないか──って、思うようになってくる…)

曜(もうこのまま名前を変えちゃうってのも──)チラッ

曜「?」

曜「あれ、これって…」

曜(出席名簿…先生、持ってくの忘れたのかな?)

千歌「そうろうちゃんどうしたのー?」

梨子「早く来ないと置いてっちゃうわよー」

曜「ごめん、ちょって待って!」

千歌「?? なに見てるの?」

曜「…」ジーッ

曜「…」

曜「…!?」

曜「ぇ、ぁ…ちょ、え?」

曜(私の名前が……渡辺早漏になってる…)

千歌「出席名簿?こんなの見て楽しいの?」

曜「…」

曜「いや…」

千歌「それじゃ行こ?」

曜「う、うん…」

千歌「れっつごー♪」

梨子「ごー♪」

曜「…」

千歌「そうろうちゃん、そこはごー♪でしょ?」

曜「ご、ご~…」

千歌「よしっ!」

曜「……」

──部室

ガチャ

千歌「お疲れさまー!」

花丸「こんにちは」

ルビィ「お疲れさまです~」

果南「おつかれー」

ダイヤ「お疲れ様です」

善子「…」

千歌「鞠莉ちゃんは?」

ダイヤ「鞠莉さんは理事長の仕事が残っているので遅れてくるとおっしゃっていましたわ」

千歌「そうなんだ」

梨子「あれ?なんでよっちゃん、頭に包帯ぐるぐる巻きしてるの?」

善子「それが…」

花丸「善子ちゃん、誰かに殴られたらしいんです」

曜「…」ピクッ

千歌「えっ!?誰に!?」

善子「それがわからないのよ…」

梨子「わからない?」

善子「ええ。強く殴られたから、殴られる前の記憶が少しトんじゃって…」

千歌「そうなんだ…」

ルビィ「かわいそう…ブフッw」

善子「笑ってんじゃないわよ!!」

ルビィ「ピギャァァ!!」

花丸「まあまあ…」

千歌「それじゃ今日練習するのはやめたほうがいいかもね」

善子「そうね。みんなには悪いけど…」

ルビィ「ううん、大丈夫だよ!善子ちゃんがいなくても大丈夫だし!!」

善子「殺すわよこのガキッ!!」ガシッ

ルビィ「ギョピィィィィッ!!」ビクビク

花丸「あはは」

ワイワイ

曜「…」スッ

曜「あ、あの、みんな…」

千歌「ん?そうろうちゃん?」

曜「私の名前、紙に書いてくれない…?」

梨子「え?」

ダイヤ「紙に、ですか?」

曜「うん……。名前を書くだけ…あ、フルネームでお願い」

ダイヤ「別に構いませんが…」

千歌「わかった。まずは私から書くね!」

千歌「…」カキカキ

千歌「はいっ」スッ

曜「ありがと」カサッ

曜「…」

曜(渡辺早漏…)

曜「……次は梨子ちゃんいい?」

梨子「ん、わかったわ」スッ

梨子「…」カキカキ

梨子「はい──」

ダイヤ「──私で最後ですね」カキカキ

ダイヤ「書き終わりました。どうぞ」

曜「ありがとうございます」

曜「…」

曜(渡辺……早…漏…)

花丸「これってなにか意味があるんですか?」

曜「いや…とくにないよ。あはは…手数かけてごめんね」

花丸「そうですか…」

曜「…」

曜「また悪いんだけどさ…今度は名前を呼んでくれない?」

千歌「えー?」

ルビィ「次は名前を呼ぶんですか?」

曜「うん……。いいかな…?」

ルビィ「わかりましたぁ~…」

善子「ま、そのくらいなら」

曜「ありがと、ごめんね…」ペコッ

千歌「頭下げなくてもいいのに…それじゃまた私から言うね?」

千歌「そうろうちゃん」

梨子「次は私ね。そうろうちゃん」

善子「そうろう先輩」

ルビィ「早漏さん…」

花丸「そうろう先輩」

果南「早漏」

ダイヤ「ちんぽ早漏──」

曜「黒澤ァァァッッ!!!!」ガッシャァァァンッ!!

ルビィ「ひいいぃっ」

梨子「イスが吹き飛んだ…って、木の一部分がこっぱみじんに!!」

ダイヤ「あ、あの…?」オロオロ

曜「………。すみません、ダイヤさん。もう一度言ってもらえますか?」

ダイヤ「え、ええ、わかりました」

ダイヤ「短小ちんぽで早漏──」

曜「なんで酷くなってんだよア゛ア゛ア゛ア゛アアアアッ!!!」メキメキバキィッ!!

ルビィ「ぴぎゃぁぁぁぁっ!!?」

梨子「テーブルが割れたぁぁぁっ!!」

千歌「…?…??」オロオロ

ダイヤ「理解不能ですわ…」

善子「先輩の顔、今週のカネキみたいな顔してるんだけど…」

花丸「まるで「竜」か「鬼神」ずら~」

曜「ハァーッ…ハァ…っぐ、おぇっごほっ!」

千歌「だ、大丈夫…?短小ちんぽで早漏ちゃん」

曜「ごめん、だいじょ……え?」

千歌「…?短小ちんぽで早漏ちゃん?」

曜「な、なにそれ…」

千歌「え?」

曜「短小ちんぽで早漏ちゃんってなにかって聞いてるのっ!!!」

千歌「た、短小ちんぽで早漏ちゃん!?////」

梨子「なに言ってるの短小ちんぽで早漏ちゃん////」

善子「短小ちんぽで早漏先輩…!?////」

ルビィ「短小ちんぽで早漏だなんて…////短小ちんぽで早漏さんたら…////」

曜「お前らがなに言ってんだよッ!!」

果南「短小ちんぽで早漏……。そんなことを言うだなんて思わなかった…軽蔑するよ…」

曜「はああぁぁっ!!?」

梨子「ひっ!短小ちんぽで早漏ちゃんがまたキレれたわ…!!」

曜「うるせェェェェェ───ッ!!その名前で呼ぶなァ───ッ!!!」

花丸「お、落ち着いてください…!短小ちんぽで早漏さん……」

曜「黙れェェェェェ────ッ!!!」

ダイヤ「短小ちんぽで早漏だなんて……。皮余り包茎短小ちんぽで早漏さんったら破廉恥ですわ…////」

曜「お前の方が破廉恥だぁぁぁぁぁッ!!!」バンバンバンッ!!

ダイヤ「…ひっ!」

千歌「いい加減にして!皮余り包茎短小ちんぽで早漏ちゃん!!」

曜「そっちのほうがいい加減に…ゥォゲ、ゴホゴホッ!」

曜「ごほごほごほっ、うぇっ、ウゲッ!!」

千歌「いい加減にしてよ…皮余り包茎短小ちんぽで早漏ちゃん…」

曜「ごほごほっ、こっちのがいい加減にしてほしいよ…」

千歌「なにをそんなに怒ってるのかわからないけど…」

千歌「物に当たるのはよくないと思う…」

千歌「皮余り包茎短小ちんぽで早漏ちゃん…」

曜「人って怒りを通り越したらもうなにも出てこないんだね………」

千歌「テーブルとイスに…。みんなに謝って…?皮余り包茎短小ちんぽで早漏ちゃん…」

曜「……」

梨子「皮余り包茎短小ちんぽで早漏ちゃん…」

善子「皮余り包茎短小ちんぽで早漏先輩…」

花丸「皮余り包茎短小ちんぽで早漏さん…」

曜「ぅ……ぁ、う、ぅぁ……」

ルビィ「皮余り包茎短小ちんぽで早漏さん…」

曜「や、やめ……」

果南「皮余り包茎短小ちんぽで早漏…」

曜「やっ、やめて…やめて……くれ…」

ダイヤ「皮余り包茎短小ちんぽで早漏ザーメン極薄さん…」

曜「うわああああああやめろおおおおおおあおあああああぅいぁぃいああああッ!!!」ガバッ!!

曜「ぁぁぁぁ…」

曜「………。は…」

曜「……」キョロキョロ

曜「……」チラッ

(・8・)チュンチュン…

曜「ゆ、夢………?」

曜「……」

曜「よかったぁ~…」ボフッ

曜「あ~~…よかった…本当に…よかった…」

曜「ほんっ……と、うに…」ウルウル

曜「よがっだああぁぁ~~……」ポロポロ

曜「うううぅぁぁぁ…」

曜「ぐすっ…ぐすぐす、うっ、うぅ…」

曜「あうぅぅ…」グシグシ

曜「あぅ……ふぅぅ……ふぐさし…」

曜「ふ~~…」

曜「…」

曜「…」チラッ

曜「……」

曜「……」サワッ

曜「……」

曜「…」

曜「ははっ、ついてるわけないよね…」

曜「もし仮についてたとしても極太だし…」

曜「決して短小じゃ…」

曜「……」

曜「うぇっ、思い出したら気分が…」

曜「……」ゴシゴシ

曜「ふうぅぅ~…」

曜「安心したら千歌ちゃんに電話したくなってきた…」

曜「…」スッ

曜「千歌ちゃん出るかなぁ…」プルルルルル

曜「…」

曜「もし…千歌ちゃんがまた……」

曜「…っ」ブンブン

曜「いや、それはない…うん。だってさっきのは夢なんだから…」

曜「夢、うん…」

曜「……」

曜「夢、だよね…?」

曜「…」

曜「ちょっと自信なくなってk」

千歌『もしもぉ~し…?』

曜「!!」

曜「ち、千歌ちゃん!!」

千歌『おはよ~…曜ちゃ…今何時…?』

曜「今は…4時……26分!?」

千歌『えぇ…なんでこんな時間に電話したにょ…』

曜「ごめん…あの、その…怖い夢見ちゃって…」

曜「それで、千歌ちゃんの声が…聞きたくなっちゃって…」

千歌『そっかぁ…怖い夢ってどんな夢~…?』

曜「私の名前を…みんなが変な名前で呼んで…」

千歌『曜ちゃんを変な名前で…?どんな名前で呼ばれてたの~…?』

曜(私の名前…呼んでくれた…!)

千歌『よ~ちゃぁ…?』

曜「ぁ…え、えっと、そうろう…とか…」

千歌『そーろー…って、なに?』

曜「い、いや!わからなかったらいいよ!」

千歌『そっか~…』

曜「…」

千歌『…』

曜「あのね、千歌ちゃ…」

千歌『……ぐーぐー』

曜「ね、寝てる…」

千歌『よー…ちゃ…すぅ、すー…』

曜(!! 寝言…?)

千歌『よう…ちゃん…』

千歌『iPS……細胞…知ってる…?むにゃむにゃ……』

to be continued…

前作です

曜「千歌ちゃんたちに好きって言ってみるよーそろー!」
曜「千歌ちゃんたちに好きって言ってみるよーそろー!」 - SSまとめ速報
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