咲「ここでおハガキを一通」アシ『R.N恋するウサギちゃん』【咲先ラジオ南3局】 (54)

咲さんがメインを務めるラジオSS。
前回→咲「宮永咲のお先におやすみなさい」健夜「南2局目、かぁ」【咲先ラジオ南2局目】
咲「宮永咲のお先におやすみなさい」健夜「南2局目、かぁ」【咲先ラジオ南2局目】 - SSまとめ速報
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アシ『なぜ人を好きになるとこんなにも苦しいのでしょう?』



咲「えっ、突然なに!?オープニング飛ばしていきなりお便り……?」


咲「しかも、なんかこれどこかで聞いたことあるフレーズだけど」


アシ『……』ジ-ッ


咲「そんな、早く答えてくださいみたいな目で見られても困るよ!?」


咲「ええっとぉ……ひ、人を好きになると、だよね?」

咲「苦しい、かぁ」ウ-ン



咲「きっと、誰かを好きになるとその分不安な事も沢山出来ちゃうからですかね!」


咲「もし告白して、ダメだったら……とか、そうなった時もとの関係に戻れるかなぁ、とか」

咲「でもでも、そんな不安もありつつ、たくさんの期待も同時に膨らんでいって」


咲「心がぱんぱんになって、苦しくなっちゃうんだと思います!」


アシ『咲さんにその経験はあったんですか?』



咲「ふぇ!?ど、どうかなぁ?」メソラシ



アシ『顔赤いですよ?冷房強めますか?』



咲「も、もうっ!あんまりからかわないでよ!/////」プイッ



アシ『ちなみに、今のお便りへの模範解答は』


アシ『それは心が君のこと急かして蹴飛ばしているからで。シンプルな頭で聞けばいいのさ、Let's get to your love!』


アシ『ですよ咲さん』ヤレヤレ



咲「そんな返し、いきなり出ないよ!!ダメだなぁみたいな顔されても!!」


咲「ていうかそれ、やっぱり聞いたことあるよ……怒られても知らないよ私っ」



アシ『すみません。私的に、ラジオといえばこの曲でして、丁度いいネタお便りが来たのでつい』

アシ『では、始めてください』



咲「この流れでオープニング始めるの!?しかも曲って言っちゃってるし…」


咲「はぁ……なんだか、今日は変な始まり方になってしまいそうですが、許してくださいね」



咲「宮永咲のお先におやすみなさい、本日9月24日、日曜日!」


咲「深夜11時から45分間、是非お付き合いくださいね♪」



淡い恋の端っこを決して離さなければ~♪
この夏は例年より騒々しい日が続くはずさ~♪



咲「この番組は、りゅーもんスタジオと」


咲「全国麻雀協会さん」


咲「親愛なるリスナーの皆さんの提供でお送りします!」



咲「オープニングでその曲使って、怒られても知らないからねっ!」

―――
―――


咲「改めまして、皆さんこんばんは」


咲「宮永咲のお先におやすみなさい、メインパーソナリティの宮永咲です!」


和「アシスタントの原村和です」


咲「あれ、今回は和ちゃんモード?」


和「咲さん一人では寂しいかなと思いまして」


咲「嬉しいけど、そんな理由でいいの?」


和「ぶっちゃけ、毎回指示を出すだけというのも面倒……いえ、飽き飽きしていたので」


咲「言い直したけど、飽き飽きっていうのも相当だからね!?」


和「まあまあいいじゃないですか」


咲「いいのかなぁ……」シブシブ


和「咲さん、夏も終わって季節はいよいよ秋ですね」


咲「そうだね~。読書の秋だよ、読書の秋!食べ物も美味しい、食欲の秋でもあるよね!」


和「スポーツの秋もありますよ」


咲「読書と食欲だよ?」


和「ふっ……ですから、スポーツの秋とも言いますよね?」


咲「秋の夜長はついつい本をたくさん読んじゃうんだよね~」


和「咲さん、最近運動はしているんですか?」


咲「そうだなぁ、今年の秋は5冊くらいをじっくり時間かけて読むことに決めてるんだ」


和「……」

咲「……」


和「……」


咲「だって、運動嫌いなんだもん」プク-


和「勿体無いですよ。咲さん、運動神経は悪くないのに」


咲「なんて言うのかなぁ……リスナーの皆さんは分かります?」

咲「別に運動ができないわけじゃないんだけど、嫌いなんです!」


和「楽しいじゃないですか、スポーツするのも」


咲「そうかなぁ…」


和「ダメですよ咲さん。ただでさえ麻雀は座りっぱなしで身体が凝るんですから」


和「たまには思いっきり運動しないと。体調にも悪いですし」


咲「……嫌だもーん」フリフリ


和「頑なですね…」


和「そうだ。ちょうど大星さんが朝のランニングにハマっているそうじゃないですか」


咲「あー、なんか言ってたね」


和「咲さんも真似したらどうです?一緒にやる人がいれば、モチベーションも保てるでしょう」


咲「淡ちゃんは体力もあるし、元々ジッとしてられないタイプなんだよ」

咲「そう、まさに野生なの!淡ちゃんは野生に戻ってるんだよ今」


和「ふふっ……なんですかそれ」


咲「とにかく!私は運動なんてしませーん」


咲「家で読書して、外で麻雀打って、美味しい食べ物を食べられればいいの!」フンス


和「まったくもう……困った人ですね」フフ


咲「でもまあ、和ちゃんの気持ちを無駄にするわけにもいかないから」

咲「お風呂上がりにストレッチすることにするね!」


和「咲さんのお風呂上がりですか……」ゴクリ


咲「そこじゃなくてストレッチの方に注目してよ!」


和「あっ、すみません。咲さんのお風呂上がりの姿を思い浮かべてしまいました」


咲「く、口に出さなくていいから……変態っ」プイッ


和「ありがとうございます!」


咲「ダメだこの和ちゃん、早くなんとかしないと……」


和「まあ冗談はこの辺にしておきまして」

咲「顔が本気だったよ和ちゃん」



和「秋と言えば、秋季大会もありますね」


咲「あるね~。やっぱり高校生大会って夏のインターハイが注目されがちだけど、春秋冬の大会も盛り上がるよねっ」


和「全国大会という名目では、インターハイと同じですから。」

和「そうそう、秋季大会では個人戦で優勝した選手に特別な対局権利が与えられるそうですよ」


咲「特別な対局権利って?」


和「エキシビションマッチのようなものでしょうか」


咲「え、えきしびじょんまっち?」ハテナ


和「特別試合、勝ち負けを重視しない魅せる対局という事です」


咲「イマイチ分かんないなぁ」


和「公式情報によれば、個人戦優勝者はトッププロとの対局を行えるそうなんですよ」

和「それがエキシビションマッチです」


咲「へー!それは凄い、豪華だねぇ~」


咲「トッププロって、やっぱり三尋木プロとか野依プロとかかな」


和「誰とまではまだ発表されていませんが、ネットでは小鍛治プロ説が囁かれているみたいですよ」


咲「え、健夜さん?」


和「なんでも、福与アナがラジオで口を滑らせたとかなんとか」


咲「えぇ……」

咲「でも本当に健夜さんがその内の一人だったとして、こんな事言ったらダメかもだけど結果は見えてるよね?」


和「エキシビションですから。観客に魅せることが目的なので、それでいいんですよ」


和「番狂わせが起これば、それはそれで見ものですし」


咲「なるほどね~。でもそっか」


咲「それは私も少し楽しみになってきたかも」


咲「健夜さんじゃないにしても、トッププロと学生の対局なんて滅多に見られないし!」


和「ですね。もしかしたら咲さんにお呼びがかかるかもしれませんよ」


咲「まっさかぁ~。新人の私がそんな舞台で打つのは無理だよ」アハハ

咲「私自身、緊張しちゃって上手く打てなさそうだし」


和「またまた。咲さん、麻雀を打っている時はとても活き活きしていますよ」


和「新学期の自己紹介の時の方がよっぽど」


咲「も、もうその話はいいから!思い出す度に穴掘って埋まりたくなるその話はいいから!」


和「残念。私のお気に入りエピソードなのに」


咲「なんてエピソードをお気に入り扱いしてるの!?」


スタッフ『……』つカンペ


咲「あ、カンペ出た」


和「ふむ。いつもカンペを出す側ですから、こちらから見るのは中々新鮮です」


咲「えっと、それではここらで1曲お送りします!」


和「ポルノグラフィティでミュージッ」


咲「違うから!和ちゃんその曲好きすぎ…」


咲「LiSAで、Catch the Momentです!どうぞ!」


和「どうぞ」

―――
―――



咲「さてさちぇ!」ガリッ


咲「んみゅっっっ!?!?」


和「んふふっ……」


咲「いひゃい……べろかんひゃ……」ヒリヒリ


和「ぷふ……咲さん、んみゅっ!?って言いましたよ、んみゅっ!?って」クスクス


咲「むぅ、和ちゃんめ、笑いごとじゃないよ!」プンプン


咲「はぁ、痛かったぁ」


和「ありますよね、油断してると思いっきり噛んでしまうこと」

和「下手すると傷になってしまいます。少し舌を出してみてください」


咲「えっ!?い、いいよそんなの、恥ずかしいしラジオ中にする事じゃないから」フリフリ


和「そうですか?」


和「あ、よく傷口には唾をつければすぐに治ると言いますよ」ジッ


咲「それは確かに聞くけど……え、な、なに和ちゃん、どうしてこっちを見つめるの…」タジ


和「いえ、咲さんの唇は素敵だなと思いまして」ジ------


咲「和ちゃん、ちょっと気持ち悪いよ……」ヒキッ


和「私はただ咲さんの舌の心配をしているだけなのですが……」


咲「お気持ちだけ受け取っておきます!」


和「咲さんのいけず」ムス-


咲「和ちゃんお酒とか飲んでないよね……」


和「酔っていればOKと!?」ガタッ


咲「もー!めんどくさいよぉ!!」


スタッフ『……』つカンペ


咲「ほら、早く進めろって指示出ちゃったし」


和「進めましょう」


咲「誰のせいで止まってると思ってるの…」


和「咲さんが舌を噛んだのがトリガーでは」


咲「ちくしょー、その通りだよっ!」ベシッ


咲「さてさて!この番組では毎回リスナーの皆さんからのお便りを募集しているんですけど」


咲「今回も沢山のお便り、ありがとうございます!」


和「ありがとうございます」


咲「和ちゃん、こっち読んでくれる?」つ


和「分かりました」コク


咲「ではまず私からっ」



咲「ラジオネーム"はる"さんから頂きました、ありがとうございます!」


和「ありがとうございます。今は春ではなく秋ですがね」


咲「そういうのいいからっ!」



『咲さん、アシスタントの原村さんこんばんは』


咲「こんばんは~」

和「私の名前も書いてあるって、私が今日はこの立ち位置で放送をしている事が分かっているかのようですね……」


咲「分かってるんだよ。うちのリスナーさん達は訓練されてるからね!」


和「さすがです」


『今、ちょっとした悩みがあってお便りを送らせて貰いました』


咲「お悩み相談!」


和「私たちのラジオに送ってくるとは、中々のチャレンジャーですね」


咲「それどういう意味かな!?」


『実は、私には小さい頃から仲のいい幼馴染がいるんです』


咲「ふむふむ」


『それて先日、帰り道が一緒なので二人で帰っていたんですけど、なんだか様子がおかしくて』

『どうしたのって聞くと、急に真剣な顔をして私の事が好きだって言われたんです』


咲「うわわわ……/////」


和「愛の告白ですね」


『でも私は"彼女"の事はずっと親友だと思ってきましたし、なんて返事したらいいのか分かんなくて』

『そもそも、女の子と女の子でなんて考えたことも無かったので返事を保留にして逃げてきちゃったんです』


『私は一体どうしたら良いのでしょうか……』


咲「と、いうお便りだけど……」


咲「あぅ…/////」プシュ-



和「なにを照れているんですか咲さん」


咲「だってぇ…////」


和「まあ私から言えるのは、少なくとも恋愛するのに性別なんて関係ないという事ですかね」

和「人は異性を好きになるのではありません。人を好きになるんです」


和「なので、同性だから断るというのはやめて上げて欲しいですね」


咲「わ、私は……あんまり良いアドバイスできそうにないけど」


咲「告白された時にすぐ断らなかった、それにこうやってお便りをくれる程真剣に悩んでるなら、少なくとも無関心ではないのかなって思います…」

咲「えと、悩む気持ちはとっても分かるし、誰かに相談したい気持ちも分かるけど」


咲「やっぱり、私はこんな時にたくさん悩み抜くことも大事だと思うんです!」


和「そうですね」ウンウン


和「オープニングで咲さんも話していましたけど、悩んで心が苦しくなるのが恋愛です」

和「私から言わせれば、そうして悩んでいる時点ではるさんも彼女に恋愛しているのだと思いますよ」


咲「応援してます!なにか進展があれば、いつでもお便り待ってますね」


和「そういえば聞いたことが無かったですが、咲さんに幼馴染と言える方はいるんですか?」


咲「え、わ、私?」


和「はい」コク


咲「あー……うー…」


咲「いる、と言えばいるのかなぁ……?」


和「いるんですか!?」ガタッ


咲「ぅわわっ!」ビク


和「どなたですか!お名前は!年齢は!住んでいる所は!さ、咲さんとの関係は!?」


咲「ちょ、ちょっと落ち着いて、落ち着いてよ」


和「す、すみません」


咲「幼馴染っていうか、従姉妹なんだけど…」

咲「年齢は私と同じ。ちょっと事情があって、海外にいるんだ」


和「そうだったんですか……まさか、今になってまだ私の知らない咲さん情報が出てくるなんて」


咲「あはは、なにそれ」クスクス

咲「私や照お姉ちゃんは、どっちかと言うと静かな性格でしょ?でもその子はすっごく活発で」


咲「ふふ、いつも元気を貰ってたんだ」


和「そーなんですか……」


和「一度お会いしてみたいです」


咲「うん、きっと仲良くなれるよ」フフ


和「質問の流れで、咲さんはその方に告白されたらどうするんですか?」


咲「あはは、想像できないよ。だって姉妹みたいに仲良かったし」


和「このお便り主さんはそんな状況なんですね……」


咲「……確かに」

咲「わわわわっ、そう考えると本当に難しいなぁ…」


和「進展があったら是非知らせて欲しいですね」


咲「うんうんっ!」

―――
―――


和「続きまして、ラジオネーム"幻の役満三色同刻"さんからです」


咲「待って待って、ツッコミどころ満載だよ!」


和「毎回必ず一人はラジオネームで遊ぶ方がいますよね」


咲「そもそも三色同刻は役満じゃないし…」


和「幻というのと珍しいというのを掛けて、それに更に役満の珍しさに掛けているのでは」


咲「それは分かってるよっ」


咲「でも確かに、三色同刻はあんまり見る役じゃないよね」


和「ですね。統計的にも体感的にも、役満より出ていないような気がします」


咲「鳴けば作りやすいんだろうけど、わざわざ鳴いて狙う役でも無いもんね」


和「そもそも存在している意味があるんでしょうか…?」


咲「三色同刻君が聞いたら泣いちゃうからそんな事言わないであげて!」


和「三色同刻君って咲さん…」



『宮永さん、原村さんこんばんは。私です』


和「誰ですか?」

咲「三色同刻君だね」


『宮永さんは以前嶺上開花以外の好きな役をチートイツと答えていましたが、逆に苦手な役などはあるんですか?』

『ちなみにボクは三色同刻が苦手です』


咲「苦手なの!?」


和「しっかりオチを付けてきましたね」

和「咲さんの苦手な役だそうですよ」


咲「苦手かぁ……」


咲「……」カンガエ


咲 和「「槍槓」」


咲「えっ!?」


和「ふふ、言うと思いました」クスクス


咲「も、もぉ~和ちゃんっ」


和「でも咲さん、言うほど公式戦で槍槓受けたことはありませんでしたよね?」


咲「うん。1年生の頃の県予選決勝、あの時加治木さんに槍槓を受けた時から、加槓時の注意はしっかりしてるから」


和「咲さんカッコイイです」


咲「……まあ、暗槓なら大丈夫でしょと思った油断を槍槓国士で突いてきたのが他でも無い和ちゃんなんだけどね…」


和「何年咲さんと麻雀を打ってると思ってるんですか。それくらい、できて当然です」


咲「嬉しいようなそうでもないような、複雑だよ」アハハ

咲「和ちゃんは、苦手な役とかあるの?」


和「私は天和や地和ですね」


和「牌効率という概念を打ち砕く役ですから」


咲「あー、和ちゃんらしいね」


和「ま、苦手と言うほど見る役じゃありませんけど」


咲「私はこれまで麻雀を打ってきて、天和地和和了ったの見たのは2回かなぁ」


和「それは?」


咲「健夜さんと、淡ちゃん」

咲「健夜さんは当然のように和了ってたけど、淡ちゃんは驚いてたよ」クスクス


和「あの方はやけにダブリーが多いですからね…」


咲「もしかして、淡ちゃんが限界突破したら天和地和連発できるかも」


和「そんなオカルト、ありえません」

―――
―――



咲「続きまして、あ、匿名の方ですね。ありがとうございます!」


和「珍しいですね、ラジオネームで大喜利しないリスナーなんて」


咲「それが珍しいと思えたら感覚麻痺してるよ和ちゃん…」



『秋といえばお月見ですが、咲さんはもうお月見をしましたか?』

『ちなみに自分はサーフィンがしたいです』


咲「脈略!!無さすぎるよ!」


和「本文でふざけてきましたね」



咲「しかもサーフィンって……詳しくないけど、それ夏が本場なんじゃないの…」

咲「お月見したか聞いてるんだから、せめて秋にしたい事を書いてよ!」


和「咲さんはそうやって丁寧にツッコンでくれるので、リスナーの皆さんもボケやすいんでしょうね」


咲「つっこみとか、専売特許にしてるプロ雀士がいるから……そっちへどうぞっ!!」


和「でもお月見ですか。咲さんしましたか?」


咲「お月様なら毎日見てるよ!」


和「……」

咲「……」


和「あ、すみません。今のボケていましたか?」


咲「うわぁぁん、もうやだぁ!!」シクシク


咲「このお便りで今夜が満月だってこと思い出したから、帰りに二人で見ながら帰ろうって誘おうと思ってたけど」

咲「意地悪な和ちゃんやだから一人で帰るもん」


和「え、ちょ、すみません!ほんの出来事だったんです、一緒に帰りましょう!ね!」アセアセ


咲「……もう意地悪しない?」ナミダメ


和「もちろん!私が咲さんに意地悪なんて、するはずないじゃないですか!」


咲「数秒前の自分と矛盾しすぎだよっ」


咲「……まあ、それなら許してあげる。今日は一緒にかえろ?」


和「喜んで!」


咲「ふふっ、楽しみだね」


和「楽しみです!」

和(咲さん可愛い)



和「最後のお便り……あ、見てください咲さん」


咲「うん?」チラ

咲「……えっ、淡ちゃん?」


和「珍しいですね、こういう普通の回で知り合いからのお便りを読むとは」


咲「なんだろう、あんまり良い予感がしないや」


和「とりあえず読みますね」


和「えーっと……」



『私をゲストに呼べーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!サキ可愛いよサキーーーーーー!!!』


和「……」


咲「……」


和「どうですか?」


咲「これ酔ってるでしょ……酔ってて、ついさっき送ってきたでしょ…」


スタッフ『……』つ正解


咲「だと思いました。だって淡ちゃん、酔っ払うとラジオに出せ~と、サキ可愛い~しか言わなくなるんだもん」


和「文面でまでそれを貫かなくてもいいと思いますが……」


咲「最後のお便りがこれって、まあある意味オチが付いて良かったのかな…」

咲「明日お説教しておかなくちゃ」


和「会うんですか?」


咲「チームでね」


和「あ、なるほど」


咲「と、いうわけで!こんな感じで……いや、最後のはあんまり参考にしないで欲しいんですけど」

咲「リスナーの皆さんからのお便りを募集していますので、気軽に送ってきてくださいね♪」


和「なお、読めなかったお便りも私達のコメントと一緒に公式ホームページへ掲載しますので、興味のある方は是非どうぞ」



咲「以上!ふつおたのコーナーでした♪」



咲「……えっと次はぁ…」ガサゴソ


和「どうぞ咲さん」


咲「えっ、なにこの台本」


スタッフ『……』つカンペ


咲「え、読むの?次お知らせじゃあ……」


和「急いでください咲さん!」


咲「えぇ……」チラ

咲「な、何この台本!?」


咲「うっ、そんな目で見ないでよ……分かった、読むよ、読めばいいんでしょ!」


咲「……コホン」




咲「お、お兄ちゃんお姉ちゃん……明日から月曜日、だね」

咲「お仕事や学校、大変……?そうだよね…」

咲「分かった、じゃあわた……さ、咲がお兄ちゃんお姉ちゃんに元気を注入するね…/////」

咲「えっと……」モジ

咲「お、お兄ちゃんお姉ちゃん、大好きっ。ぎゅ、ぎゅぅ~!/////」


咲「えへへ、これで咲ぱわーを補充したからもう大丈夫だねっ?」


咲「あ、明日からも1週間、が、頑張ろ~♪」



和「完璧です」グッ


咲「うぅぅぅぅぅ~ッッ/////」カァァ

―――
―――


咲「番組からお知らせだよぉ、お兄ちゃん!お姉ちゃん!」


咲「なんとなんと!ラジオ内でも話題に上がったけど、ついに秋季大会の季節がやってきたんだって!」

咲「咲、お兄ちゃんお姉ちゃんの麻雀早く見たいなぁ!」

咲「開催場所は例年通り、東京国際フォーラムだよ☆」

咲「開催日時や日程はこの番組のホームページや、日本麻雀協会さんのホームページに詳しく書いてあるからそちらを参照するべし☆」

咲「春夏秋冬、どの季節の大会もそれぞれの物語があって咲は好きなの!」


咲「えへへ~やっぱり麻雀って楽しいよね!見る側も参加する側も、一緒に楽しもうよ!」


咲「以上、お知らせでした♪」


咲「全国のお兄ちゃんお姉ちゃん、期待してるよ~?」


和「……ふふっ…」


咲「な゛っ!?」


―――
――――――
―――――――――


頂点まであと一息~♪

アガリ一ちオーライ!咲き誇れ~♪


和「はい、そろそろお別れのお時間が近付いてきました」


咲「……」ムッス-


和「まあまあ咲さん。拗ねないでください、可愛かったですよ」


咲「……ふんだ」プイッ


和「まさかお知らせまであのノリでやるとは思ってなくて、つい吹き出してしまったのは謝りますから」


咲「和ちゃん、意地悪しないって言ったのに」

咲「すぐした」ジト


和「それはあれです、ほら、好きな子ほど虐めたくなるというアレです」


咲「好きなら優しくして欲しいもん」


和「うっ……」


咲「はぁ…」


咲「そもそもなんなの?あの急な無茶振り!」


和「このラジオですからね…何があるか分かりませんよ」

和「いい具合の緊張感ですよね!」グッ


咲「和ちゃんのバカ!」ペシッ


和「ありがとうございます!」


咲「もういいや、とりあえず」

咲「リスナーさん、さっきの録音してて動画サイトに上げるとかやめてくださいね」


咲「ぜっっっっったい、ダメですから!」


和「ありましたね、そんな事も」

和(さっきチラッとSNSを見たら、もう上がりかけていたとは言えませんね)


咲「もー、やっぱりゲストのいない日は私に全部矛先が向くから疲れるよ」


咲「え?そ、そんな事言ってないよ?」アセアセ

咲「和ちゃんと二人だと落ち着くし…」


和「咲さんは可愛いですね」


咲「えぇ!?な、なに急に…///」


和「妹になって欲しいです」


咲「それはもういいから!!!」


咲「はい!とにかく、そろそろお別れのお時間です!」

咲「お知らせでも言ったけど、秋季大会も近付いてきていてワクワクしてます」


和「エキシビションマッチの面子も気になりますね」


咲「ほんとほんと!きっと最初から最後まで楽しい大会になると思うので、皆さんも是非観戦してくださいね」




咲「ではでは、今夜はこの辺でお別れですっ」


咲「お相手は、この後和ちゃんとのお月見は審議中です。宮永咲と!」


和「咲さんは優しいので、こんなことを言っていても結局許してくれます。原村和でした」


二人「「それでは皆さん!」」


二人「「お先におやすみなさい~♪」」



徹底的射程距離圏内~♪
ここ一番ぞっくぞく
打ち上がれ~♪



咲「この番組は、りゅーもんスタジオさんと」


咲「全国麻雀協会さん」



咲「親愛なるリスナーの皆さんの提供でお送りしました!」



【ラジオ後の】

~長野県某所~


咲「わぁ……凄い!見てみて和ちゃん、月がおっきいよ!まん丸!」タッタッ


和「ふふ、あんまり走って転ばないでくださいね」


咲「むぅ、分かってるもん」


和「でも本当に綺麗な満月ですね…」


咲「ウサギさん、見えるかな」


和「どうでしょう…。そもそも、私にはどうしてもお餅をつくウサギなど見えてこないのですが」


咲「見えない時はお餅をついてない時なんだよ~」


和「そういうものなんですか?」


咲「そういうものそういうもの♪」


和「咲さんには見えますか?」


咲「私?んー、うん!見えるよっ」


和「……なら私も見たいです。咲さんと同じ景色を、私は見たいですから」


咲「和ちゃん……」


咲「ふふっ、大丈夫!私は心の目で見てるからねっ」


和「こ、心の目ですか」フム


咲「私達はちゃんと同じ景色を同じ場所で見ることができてるよ」ニコ


和「……はい、そうですね」ニコリ


咲「……」

和「……」


咲「ね、和ちゃん」


和「なんですか?」


咲「和ちゃんは、どんな気持ちだったの?」


和「え?」


咲「ほら、お便りであったでしょ」

咲「幼馴染に告白されたっていう話」


和「ありましたね」


咲「和ちゃんは、私に告白してくれた時どんな気持ちだった?」


和「ど、どうしたんですか急に……」

和「それに、それを聞くならされた側の咲さんに私が聞くべきでは」


咲「もー、いいのっ。答えて?」ジッ


和「……」


和「そうですね。確かに、断られた時元の関係に戻れるかとか、心配事は色々とありましたけど」

和「そんな心配よりも、咲さんの事を好きって気持ちが大きかったので。抑える事ができなかったので」


和「私は、迷いなく伝えることができましたよ」フフ


咲「ぅ……」


咲「……そ、そっか…/////」



和「それに、咲さんも私のことが好きだという確信もありましたからね」


咲「え、えぇ~!なにそれ!」


和「咲さん自身よりも咲さんのことを見てきましたから」フフン


咲「そ、それなら私だって和ちゃんが私の事好きだって知ってたもん!」


和「またまた。私が告白した時、驚きのあまり5分ほど固まってたじゃないですか」クスクス


咲「そんな事ないもん!」


和「ふふっ」クスクス


咲「……えへへ」



咲「……」

和「……」


咲「ね、和ちゃん」


和「はい」



咲「今日は、とっても月が綺麗だね」



和「……はい、月が綺麗です」ニコ




カン!

かんです。
読んでくださった方、ありがとうございましたっ。

依頼出してきますっ。

あ、本当ですね。
>>36>>37の間に、和「私と二人では不満ですか?」と一文入ります。すみません、御指摘ありがとうございます!

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