星輝子「最高のプレゼント」 (27)

346プロダクション事務所


ドア<ガチャ

モバP「ただいまー」



小梅「うーん……」
幸子「うーん……」
美玲「うーん……」
乃々「うーん……」



モバP「……え?」

モバP「ナニコレ?」

モバP「なんで皆して難しい顔をしてるの?」

幸子「……ん?」

幸子「あっ、プロデューサーさん」

幸子「帰ってたんですね」

モバP「ああ、今帰って来たところ」

モバP「で、どうしたんだ?」

モバP「皆して難しい顔をしてたけど、悩み事か?」

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幸子「いや…… うーん……」

小梅「な、悩み事…… といえばそう……かな……?」

美玲「悩み事というか、相談事の方が正しい気がするけどな」

モバP「……?」

乃々「実は、もりくぼ達…… 輝子さんの誕生日プレゼントを……どうするか相談してたんですけど」

モバP「……ああ、そっか」

モバP「もう直ぐだもんな、輝子の誕生日」

モバP「で、その顔からして、今もって何をプレゼントするか決めかねてるワケか」

乃々「……はい」

美玲「最初はウチらもそれぞれ独自に何を贈るか考えてたんだけどさ」

幸子「輝子さんへの贈り物となると、やはりキノコ関連の物になりやすいと思うですよね」

幸子「でも、そうなるとプレゼントの中身が被ってしまう可能性があるって、ボクも皆さんも気付いて」

幸子「だから、大まかに、どういった物を贈るのか事前に教え合っておこうという事になったんですが……」

乃々「誕生日プレゼントって…… 選ぶの、凄く難しいんですけど……」

小梅「う、うん…… 結局、何を贈るか…… 誰も決められなくて……」

モバP「……まあ、確かに」

モバP「誕生日プレゼントのセレクトは色々難しいからなあ」

小梅「で、出来れば… 輝子ちゃんがビックリしちゃうくらいのプレゼントを選びたいなって……」

美玲「ただ、輝子の場合、服にインテリアにヌイグルミに家電にその他色々」

美玲「もうキノコ関連の物は色々持ってる分、余計難しいんだよなー」

乃々「雑貨屋さんに行っても、これといったキノコグッズは有りませんでしたし……」

乃々「インターネットで探しても、めぼしい物はまだ見つかってないですし……」

モバP「……ふうむ」


モバP「って、あれ?」

モバP「そういやその輝子はどうしたんだ?」

モバP「今の時間は仕事ないし、事務所に居るんじゃないのか?」

幸子「あ、輝子さんはまゆさんと一緒に買い物に」

モバP「買い物?」

幸子「はい」

幸子「まゆさんはもう、キノコの形をした手料理をプレゼントするって決めていたらしいので」

幸子「暫く、ボクらだけで話せるように取り計らってくれたんです」

モバP「なるほど」

乃々「もりくぼにも…… まゆさんみたいに特技があればよかったんですけど……」

美玲「だな、やっぱ手作りのプレゼントって嬉しいもん」

乃々「とは言え…… 今から習い事をしてもどうにかなるものでもありませんし……」

小梅「うーん……」
幸子「うーん……」
美玲「うーん……」
乃々「うーん……」


モバP「……こういった話題に大人が首突っ込むのもどうかと思うが」

モバP「アドバイスをしてもいいか?」

小梅「……え?」

小梅「……ぷ、プロデューサーさん、何か良い案……あるの……?」

モバP「まぁ、それなりに」

モバP「職業柄、誕生日プレゼントを贈る機会は多いもんで」

幸子「な、なんだか、凄い説得力ですね」

モバP「だろう?」

モバP「で、誕生日プレゼントと言っても、物を贈るのだけが誕生日プレゼントというわけじゃないんだ」

小梅「……?」
幸子「……?」
美玲「……?」
乃々「……?」

モバP「要は、物質的なグッズやアイテムじゃなく」

モバP「体験や思い出、そういったものを贈るのだって立派な誕生日プレゼントになるんだ」

小梅「体験や…… 思い出……」

小梅「……」
幸子「……」
美玲「……」
乃々「……」

モバP「……」

モバP「えっと…… 分かりにくかったか……?」

小梅「う、ううん…… プロデューサーさんの言ってること…… 理解してるつもり……」

小梅「ただ…… 思い出をプレゼントするって…言われても、何をどうすればいいんだろうって……」

乃々「なんだか、物をプレゼントするより難しい気がするんですけど……」

モバP「いや、そんなに難しく考えなくてもいいんだ」

モバP「もっと単純に」

モバP「輝子がやりたいと思っている事を叶えてあげる」

モバP「これが体験出来れば輝子も喜んでくれる」

モバP「そういったものを選んで、セッティングすればいい」

小梅「……輝子ちゃんのやりたい事」

幸子「喜んでくれる事……」

美玲「……そう言われると、なんか在りそうだな」

乃々「はい…… 答えが、もう少しで浮かんできそうな……」


小梅「……」
幸子「……」
美玲「……」
乃々「……」


小梅「……あっ!」
幸子「……あっ!」
美玲「……あっ!」
乃々「……あっ!」


小梅「アレじゃないかな……!」
幸子「アレですよ!」
美玲「アレだッ!」
乃々「アレだと思うですけど!」

誕生日当日・346プロダクション社内通路


輝子「な、なあ……」

輝子「まだ目を開けちゃ…ダメなのか?」

小梅「もうちょっと…… が、我慢しててね……」

美玲「ああ、スペシャルルームに入るまでは、我慢してもらわないと」

乃々「無事到着するまで絶対手は離さないので、安心して付いてきて欲しいんですけど」

輝子「い、いや、別に不安というワケじゃないだけどな」

幸子「大丈夫ですよ、話してる内に……」

幸子「はい、着きましたから」


幸子「では、部屋に入りますからね、輝子さん」

ドア<ガチャ

輝子「お、おう」

小梅「……それじゃあ」チラ

幸子「はい」
美玲「ああ」
乃々「はい」

小梅「輝子ちゃん、目を…… 開けてもらえるかな……」

輝子「え、あ、ああ……」パチリ

輝子「………………」

輝子「……えっ?」

輝子「へ、部屋中に…… き、キノコが…… なってる……!?」

輝子「え?え??」

小梅「ふふっ」

小梅「わ、私達ね…… 輝子ちゃんのプレゼント…… 色々考えたんだ……」

小梅「キノコ型の… い、インテリアとか家電製品とか……」

美玲「ヌイグルミとかな」

乃々「でも…… プロデューサーさんが教えてくれたんです」

乃々「プレゼントは… 物だけじゃないって、体験や思い出もプレゼントになるんだって……」

幸子「それで、もう一度、輝子さんにとって、一番嬉しい贈り物はなんだろうって考え直したら……」

美玲「……ああ、答えは案外簡単に見つかって、しかも、全員同じ答えだったんだ」

美玲「輝子への誕生日プレゼント……」

美玲「それは……ッ!」


小梅「キノコ狩り!」
幸子「キノコ狩り!」
美玲「キノコ狩り!」
乃々「キノコ狩り!」

輝子「……き、キノコ…狩り……!?」

小梅「うん… お店とか… 通販とかで…… 食用のとか…観賞用のとか…色んなキノコを買って……」

幸子「それを土を入れたプランターに植えたり、丸太にくくり付けたりして」

幸子「キノコの群生地を再現したつもりです」

幸子「勿論、プロデューサーさんからこの部屋の使用許可は取ってあるので安心してください」

美玲「まあ、室内だし、野外でする本物のキノコ狩りの雰囲気には負けるだろうけどさ」

乃々「でもそこは…… キノコの種類の豊富さと量でカバーということで……」

美玲「それに、徒歩0分でウチら以外誰もいない好立地」


幸子「……どうですか、輝子さん」

幸子「輝子さんの為だけの、誕生日限定のキノコ狩り、やって――」

幸子「って、輝子さんっ!?」


小梅「泣いてる!?」
幸子「泣いてる!?」
美玲「泣いてるッ!?」
乃々「泣いてる!?」

輝子「……え、あ」

輝子「す…すまん……」

輝子「なんか… 嬉し…すぎて……」

輝子「涙が… 勝手に……」

輝子「……や、やばい」

輝子「……その」

輝子「止まらない……んだ」

輝子「涙が……」

幸子「……ふふふ」

幸子「……いや、そこまで嬉しがってもらえるとボクらとしても嬉しいですけど……」

幸子「というか、ハンカチどうぞ」

つハンカチ

輝子「フヒ… すまん」フキフキ

小梅「ふふっ… でもちょっとビックリしちゃった」

美玲「ああ、何も言わないままポロポロ泣いてるんだもんな」

美玲「てっきりヒャッハーすると思ってたからさ」

美玲「良いプレゼントだって自信は在ったし」

輝子「フヒヒ……」

輝子「な、なんか、嬉しすぎて…… 心のキャパシティを越えたみたい」

輝子「リアクション…… 出来ないくらいに」


輝子「……本物に、私は幸せ者だ……」

輝子「皆から…… 祝ってもらえて……」

輝子「一生ものの、プレゼント…… 貰えるなんて……」


輝子「本物に…… 幸せだ」

幸子「……って、なに満足してるんですかっ」

幸子「輝子さん!」

幸子「キノコ狩り、まだ始めてもないんですから!」

小梅「ふふふ……そうだね……」

乃々「なんだか、しんみりとしてしまいましたけど」

美玲「せっかく準備したんだから、やってもらわないとなッ」

美玲「それに、ウチら手当たり次第に買って来ただけだから、どれがどういうキノコなのか分からないんだよな」

乃々「なので…… 輝子さんに教えてもらいながらキノコ狩りが出来れば凄く嬉しいんですけど」

小梅「うん…… だから…… ね」

小梅「輝子ちゃん」

輝子「ああ…… そう、だな」

輝子「せっかくの…… プレゼントだもんな」




輝子「……あっ」


幸子「どうかしたんですか?」

輝子「いや、なんか…… 落ち着いたら…… げ、ゲージが、貯まってきたみたい」

輝子「……あっ、いや、もう、振り切れそう」

美玲「ゲージ?」

輝子「だって…… キノコが、い、いっぱいあって、しかも、皆と一緒にキノコ狩りとか……」

輝子「……」

輝子「……フヒッ」

輝子「ヒャッハー!!!」

輝子「最高だよ最高だよ最高のプレゼントじゃねぇかょおおォォォ!!!」

輝子「まさか生きたままヘブンに連れてかれるとはなァ!!」

輝子「こうなりゃやるしかねェだろ!」

輝子「皆! やるぜェ!!」

輝子「最高の…… キノコ狩りの時間だァァァァッ!!!」

輝子「……あっ、煩かった?」

幸子「いえ、お気になさらず」

小梅「うん、い、いつもの…空気に戻った感じだから……」

輝子「そ、そう……?」

美玲「さて、ショーコもショーコらしくなってきたし、やるか」

乃々「ちゃんと… 軍手も用意してあるので……」

輝子「フヒッ、何から何まで… どうもです……」

輝子「じゃあ、まずは… あそこにある――」

翌日、346プロダクション事務所


小梅「……」ポカーン
幸子「……」ポカーン
美玲「……」ポカーン
乃々「……」ポカーン


幸子「……あのー、輝子さん」

幸子「お礼という事でお昼ご飯を作ってくださったのは嬉しいんですけど」


お重<┣¨┣¨┣¨┣¨ーン!!


幸子「流石に量が多すぎじゃあ……」

輝子「……え、多かったか?」

幸子「……まあ」
小梅「……うん」
美玲「……だな」
乃々「……はい」

輝子「そ、そうか…… 嬉しかったから……」

輝子「つい、張り切り過ぎたらしい……な」ショボーン

幸子「……あっ」
小梅「……あっ」
美玲「……あっ」
乃々「……あっ」

輝子「美味しいキノコも… たくさんあったし……」

輝子「つい……」

輝子「なんか…… すまん……」ショボーン

小梅「で、でも……! 5人で食べるのなら…… これくらい……ね?」

美玲「ああッ、そうだな! 実はウチ、凄くお腹が空いてたし!」

幸子「それに、輝子さんのキノコ料理なら沢山食べられますからね!」

やけくぼ「寧ろコレぐらいの量なら余裕なんですけど!!」

輝子「そ、そうか……

輝子「なら、良かった……」

輝子「実は…… もう一つ」

輝子「作ってあったから……」


お重<ドドドドドーン!!


幸子「」
小梅「」
美玲「」
乃々「」


輝子「フヒ、遠慮せず…… 食べてくれ……」


幸子「……oh」
小梅「……oh」
美玲「……oh」
乃々「……oh」


おしまい

投下してて気付いたんですが
美玲の輝子に対する呼称はデレステの場合「ショーコ」でした
本当に申し訳ないです

おつおつ。大丈夫?お隣のカロリストが取り憑いてない?

つまらん


キノコ狩りの女ッ!(デッデレーデレ

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