千歌「露出プレイの心得」 (9)


露出狂監修。
だらだらと。


千歌「露出プレイっていいよね。日常の中に感じる非日常。多幸感と背徳感の入り交じった言い様のない興奮。一人で行うも良し、誰かと行うも良し。露出プレイで繋がる絆。うーん、ロマンだね」

梨子「ゴメン、私はどのタイミングで帰ったらいい?」

千歌「そんなロマンを梨子ちゃんにも感じてもらおうと思い、本日お越しいただきました!」

梨子「絶対イヤ!!!」

千歌「大丈夫だって~。ちょっと露出プレイに目覚めてもらうだけだから。ちょっと露出プレイの虜梨子pleaseになってもらうだけだから」

梨子「AZALEAに謝りなさい。土下座しなさい。何度だって言うけど絶対イヤだからね。そんな変態みたいなこと」

千歌「みたい、じゃなくて……変態になるんだよ梨子ちゃんは」

梨子「イ・ヤ!!!」

千歌「カメラマンは曜ちゃんでーす」

曜「ヨーソロー♪」ゞ

梨子「曜ちゃん!?なんで!?カメラマンってなに!?」

千歌「え?あとで私のオカズ用にビデオ撮ろうと思って」

梨子「なんで私がやる前提で話が進んでるのよ!!!やるなら自分でやって撮ればいいじゃない」

千歌「真面目なトーンで返すけど、自分のエッチな姿見て興奮する?私、姿見の前でオナニーしても興奮とかしないよ?」

梨子「知らないわよ!!!」


千歌「大丈夫だって。露出プレイって言っても人に見られるようなことは……たぶん(小声)……しないから」

梨子「今の間は!?」

千歌「まあまあ、とりあえず脱ぐとこから始めよっか」

梨子「脱がない!!!」

千歌「曜ちゃん」指パッチン

曜「梨子ちゃんの部屋にあったプレミア本の壁クイ同人誌でございます」スッ

梨子「なんで持ってるの!!?」

曜「提供は梨子ちゃんのママでお送りします」

千歌「梨子が羞恥に目覚める姿を撮れたら私にもちょうだいね、とは梨子ちゃんのママのお言葉です」

梨子「味方がいない!!!え!?嘘でしょ!?お母さん!!?」

千歌「梨子ちゃんのママも変態だね」

曜「サラブレッドだね」

梨子「サラブレッドじゃないから!!その本返してよ!!!」

千歌「私たちの要求に応じないとこの本をしいたけのオモチャにする」

梨子「けっこうな脅迫してくるわね!!?それならもうやる一択になっちゃうじゃない……」

千歌「いぇーい♪」パーン

曜「ヨーソロー♪」パーン


梨子「なんでこんなことに……///」モジモジ

曜「いいよー梨子ちゃーん♪」rec.

梨子「ちょっ!!///顔も撮ってない!?///」

曜「え?そりゃ撮るよ」

梨子「恥ずかしいからせめて顔は撮らないで!!///」

千歌「うーん、いい悶え方……」ジュン

梨子「冷静に判断しなくていいから!!///やるならさっさとしてよぉ!!///」

千歌「うむ。ときに、今は私の部屋にいます。時刻は深夜……快晴、気温良好。絶好の露出日和です」

梨子「知らないよぉ……///」


千歌「露出プレイで絶対大事なのは……はい、曜ちゃん」

曜「やっぱり、通報されないこと?」

千歌「それは絶対条件だよね。それよりも大事なのは……装備!!」

曜「装備?」

梨子「装備もなにも全裸なんだけど……///」

千歌「んー、説明するためにもとりあえず外に出よっか」

梨子「このまま!!?旅館の中を通るのに!!?」

千歌「露出プレイをするにあたっての指南だもん。ほらほら」チョイチョイ

梨子「うぅ……///」

千歌「露出プレイをするときは、まずプレイする場所の下見。外だと人通りとか、屋内で露出する場合には監視カメラの有無を絶対に確認すること。それと、一人でやるときは常に注意を払うこと」

梨子「しないよぉ……//////」

千歌「露出プレイに没頭して近くを通る人に気付かなかった……みたいなことも普通にあるから」

曜「さすが、普通怪獣ちかちー」

梨子「普通の意味……」


千歌「旅館の中は私がちゃんと勝手を知ってるから安心してもらっていいけど、一人でやるときは注意してね?」

梨子「なんで私がもう露出プレイに目覚めてる前提なの……」

千歌「露出プレイは二人以上でやる方が安全なんだよ。より周りに注意できるから」

曜「なるほど」

千歌「一人が露出プレイをして、一人が周りに気を配るっていうのがプレイとしては一般的だね。SMとか露出調教がそれに当てはまるけど、それだとプレイに陶酔しちゃって二人でやるメリットを無くしちゃうから注意ね」

梨子「千歌ちゃんはなんでそんなに露出にハマってるの……?」

千歌「人はみんな露出プレイが好きなんだよ。生まれたときはみんな裸だったからね」

曜「原点回帰だね」

梨子「曜ちゃんもなんでそんなに冷静でいられるの?」

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