千歌「夢は……ポケモンマスターになることです!!!!」【安価】 (1000)


ラブライブ!×ポケモン
4スレ目です。
暇潰しくらいにお願いしますm(__)m
このスレで終われたらいいなあ。

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千歌「夢は……ポケモンマスターになることです!」【安価】
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千歌「夢は……ポケモンマスターになることです!!」
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千歌「夢は……ポケモンマスターになることです!!!」
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乙です

ちなみにソルガレオ以外のもうひとつの候補はなんでしたか?


>>2
あ、タイプ:ヌル出して後々進化させるつもりでした。
ソルガレオも、本当はコスモッグから書いた方がおもしろかったのかもしれないですけど。


――――――――ソノダシティ

――――――――ラブアローマウンテン



ザッ……ザッ……

梨子「はぁ……はぁ……」

ザッ……ザッ……

ザッ……

梨子「はぁっ……はぁっ……」

スゥー……ハァー……

梨子「……………………」

海未「頂上から見る景色はどうですか?」ニコッ

梨子「……キレイです」

海未「今日は晴れて、遠くまで見渡せますね。天険と謳われるラブアローマウンテンでは珍しいことです。なにかの吉兆かもしれませんよ」

梨子「だと……いいですね……」ゼーゼー

海未「疲労の色が隠しきれていませんね。胸を張りなさい。あなたは……勝ったのですから」

梨子「……………………!」



バサッ……バサッ……



梨子「!」

海未「タイムリミットバトル……これにて終了です」



バサッ……バサッ……

リザードン「ザアアアッ!!!」

千歌「おーいっ!!りーこーちゃーんっ!!!」



梨子「……クスッ♪遅いわよ、バカ千歌ちゃん」


バサッ!

千歌「っと!」トンッ

リザードン「リザッ」

千歌「ありがとうっ!リザードン!それと……ただいま?」

梨子「おかえり。って……なんで疑問系?」

千歌「いやぁ……なんか照れくさくて///」

梨子「なんでよ」クスッ

千歌「ん、なんか梨子ちゃん……ちょっと変わった?」

梨子「なにが?」

千歌「んー?なんかたくましくなった……?」

梨子「一週間近く山籠りしてたら、それはね……」

千歌「梨子ちゃん山ガールになったの?」

海未「はい!」

梨子「なってません!!」

海未「照れなくてもいいんですよ?」ナデナデ

梨子「照れてませんから!!もうっ!!」

千歌「アハハハハ♪」

梨子「まったく……それより、千歌ちゃんはどうなの?ちゃんとポケモンをゲット出来たの?」

千歌「もちろん♪調整もバッチリだよ♪えみつんさんのところで、みんなみっちり鍛えてもらってきたからね♪今なら梨子ちゃんだってちょちょいのちょいだよ♪」

梨子「自信たっぷりね。なんだか安心したわ♪」


海未「ともかく、二人とも疲れているでしょうし、街に下りましょう。まずはゆっくりと身体とポケモンたちを休めることです。明日は大事な日ですからね」

梨子「千歌ちゃんと曜ちゃんのバトル……」

海未「それと、数日前に穂乃果から連絡がありました。明日、リーグサミットが開催されます」

千歌「!!」

梨子「明日!!?」

海未「言いたいことはわかりますが、それは街に戻ってからです」

千歌「……………………」

海未「なにか?」

千歌「あ、すみません……。目の前にジムリーダーがいるって思うとつい……」

海未「……そういえば……私はあなたの最後の標的でしたね」

千歌「はい!!最後のバッジをゲットして、ポケモンリーグに挑戦するんです!!」

海未「あまりこういうことは言わない性分ですが……強いですよ、私は」ニコッ

千歌「むしろ燃えます!!」

梨子「……………………」

梨子(たしかに……というか、一週間戦ってよくわかった……。海未さんは……海未さんの強さは、ジムリーダーとして……異常だってことが)


海未「このままジム戦に直行もいいですが、お互い明日に備えてなにかと準備もあるでしょう。今はひとつその気合いを抑えていただいて、期を窺って改めてジム戦といきましょう。そのときは、私も全力を賭して相手をしますよ。全力で、悔いの残らぬように」

千歌「はいっ!!よろしくお願いします!!」

海未「千歌さんとのバトル……楽しみにしています」ニコッ

千歌「エヘヘ///」テレテレ

梨子「案外すぐに負けちゃうなんてこともあるかもしれないわよ」クスクス

千歌「負けないもんねーだ。それに……」

梨子「?」

千歌「海未さんに勝ったら……次は、梨子ちゃんの番だから」

梨子「……………………」



千歌『私がリーグを戦えるくらい強くなったら……梨子ちゃん、そのとき……私と本気でバトルして』

梨子『私と?』

千歌『ポケモンマスターを目指すんだもん。負けっぱなしは……イヤだから』



千歌「あのときの約束……忘れてないよね?」

梨子「うん。もちろんよ。私も楽しみにしてたし、そのための準備をしてきた。……最強のメンバーで千歌ちゃんを相手にするためのね」

千歌「……っ///」ゾクッ

梨子「ちゃんと仕上がってるわよ、みんな。もちろん、オトノキザカで私と頂点を勝ち取ったエースもね♪」

千歌「オトノキザカの頃の!?///見たい見たい!!」キラキラ

梨子「楽しみは後に取っておきなさい♪」クスクス


海未「千歌さんには、戦うべき相手が多いですね。トレーナー冥利につきるでしょう」

千歌「そりゃあもう♪」

梨子「フフっ♪あれ……ねえ、そういえばルビィちゃんたちは?一緒じゃないの?」

千歌「私だけ先に帰ってきちゃった。みんなはギリギリまでナカノヒトタウンで修行するって」

梨子「そうなんだ。みんなも頑張ってるのね」

千歌「みんなスッゴく強くなってるよ♪」

梨子「楽しみね♪」

海未「さて、二人とも。立ち話はそこそこに、街に下りますよ」シュッ ポンッ

ラティオス「ティアッ!!」

千歌「ラティオスだ!!///」

海未「麓までお願いします」

ラティオス「ラッティ」コクン

千歌「私たちはリザードンで」

梨子「ええ。お願いね、リザードン」ナデッ

リザードン「ザアッ!!」


バサッ バサッ

リザードン「……………………」バサッ!

千歌「ん~♪空気がおいしいね~♪」

梨子「一週間ここでサバイバルしてると、そんなことも言えなくなっちゃうわよ」

千歌「梨子ちゃんもちゃーんと修行してたみたいで安心した♪」

梨子「当然じゃない。まったく……。強くなるために頑張ったんだから」

千歌「アハハ♪……楽しみだな、曜ちゃんとバトルするの」

梨子「ん……」

千歌「強くなる……ってさ、やっぱり悪いことじゃないよね」

梨子「そうね」

千歌「思ったの。私の……私たちの旅はさ、私や曜ちゃんや梨子ちゃんや、いろんな人のいろんな思いがこう、ぐるぐるーって複雑に絡み合ってるんだけど……その根っこのところは、自分が夢見た場所を目指したいって純粋な気持ちなんだよね」

梨子「うん」

バサッ……バサッ……

千歌「強くなるっていうのは、それ自体が目的なんじゃない。夢を叶えるための手段なんだよ。そこを見失ったら、強くなるって決めた自分を裏切ることになると思う」

梨子「今の曜ちゃんは……まさにそうかもね……」

千歌「だから……曜ちゃんに伝えるの。自分と向き合え……って。バトルに勝って、そして言わせてやるんだ。私、バカ曜だ……ってさ」

梨子「うん」

千歌「……………………」

バサッ……バサッ……



曜とのバトルに向けて静かに燃える千歌たちは、リザードンの背に乗って街へと下りていく。
向かった場所は……

安価下1コンマ 00は100扱い

奇数→ソノダジム
偶数→街中


――――――――ソノダジム



ガラッ

海未「ただ今戻りました。穂乃果、こと――――」

穂乃果「あ、ういひゃん。ほはへひ~(あ、海未ちゃん。おかえり~)」モグモグ グデー

海未「……………………」

千歌「お邪魔しまーす……。あっ、穂乃果さんだ!!///」

穂乃果「ングング……ゴックン。千歌ちゃん、久しぶり♪ニシキノシティ以来だね♪」ヒラヒラ

千歌「はい!!」

梨子「お久しぶりです」ペコ

穂乃果「梨子ちゃんも元気そうでなにより♪さ、上がって上がって~♪」

梨子「上がってって……なんですか、この食べ散らかしたお菓子と散乱したマンガ……」

穂乃果「自分の家って人目を気にせずくつろげるから好き」ダラーン

梨子「海未さんのジムですよね……」

千歌「いいないいな~。私もお菓子食べた~い」

穂乃果「まだあるよ♪」つ

千歌「わーいっ♪」トテテテ

海未「……………………」

梨子「……」ビクッ

千歌「んー♪これおいしー♪」パクパク

梨子「ちっ、千歌ちゃーん……」ソロー

パタパタ……

ことり「穂乃果ちゃーん♪ことり特製のチュンチュンアップルパイが焼けたよ~♪」

穂乃果「待ってましたっ!!♪」

ことり「エヘヘ♪でもそろそろ海未ちゃんも帰ってくる頃だろうから、少し片付けないと怒られ……」

海未「……………………」

ことり「ぴいいっ!!?海未ちゃんっ!!?もう帰ってきてる!!?」

千歌「ほわぁ~♪いい匂い~♪」

梨子「千歌ちゃんってば~……」コソコソ

穂乃果「アップルパ~イ♪」ワーイ

ことり「ほっ、穂乃果ちゃんっ!ことりちょっとポナヤツングスカ支店に用事あったかも!!ちょっと行ってくるね!!」

梨子「どこですか!!?」



海未「みなさん、お静かに」



ほのちか「!!!」ビクッ

ことりこ「!!!」ビクッ

ピリッ――――

ことほの「……………………」ダラダラ

海未「……………………さ、説明していただけますか?♪」ニコッ


海未「たるみすぎです!!!」

穂乃果「はい……」セイザ

ことり「ごめんなさい……」セイザ

梨子「なんで私たちまで……」セイザ

千歌「アップルパイ……」クゥゥ

海未「間食に惰眠……数日様子を見ていなかっただけでこの体たらく!!あなたはなにをやっているのですか!!!王者たる威厳も貫禄も見る影も無い!!チャンピオンとしての自覚があるのですか!!!」ガーッ!

穂乃果「ひゃいっ……」

ことり「ま、まあまあ海未ちゃん……。ほどほどに……」

海未「ことりは穂乃果に甘すぎです!!!」

ことり「ぴいいっ!!」

海未「というか今回はことりも同罪です!!!子どもの頃ならいざ知らず、大人になってまで怠惰を補助してどうするのです!!!あなたたちちゃんとトレーニングはしていたんでしょうね!!!」

穂乃果「そ、それはもう!!」

ことり「う、うんっ!!穂乃果ちゃんスッゴく頑張ってたよ!!」

穂乃果「そっ、そうだね!!肉じゃがとかね!練習したしね!」

ことり「そっちじゃないよ!!?」

海未「穂乃果ぁ!!!」

穂乃果「ひゃいぃっ!!!」ビックー!


ギャーギャー!

梨子「……………………」

千歌「なんか、いいね」

梨子「へ?」

千歌「穂乃果さんと海未さんとことりさんって、幼なじみなんだって。絵里さんたちとは、私たちの歳くらいのときに出会ったって。前に絵里さんから聞いたんだ。大人になっても友だちでいられるってさ、それってスゴくステキなことだと思わない?」

梨子「……うん」コクン

千歌「穂乃果さんたちだって、きっと仲が良かったときばかりじゃなかったと思うんだ。ケンカだってしただろうし、イヤな思い出もあるかもしれない。それでも、今こうやって絆で繋がってる」

梨子「……私も。私も……なれるかな?千歌ちゃんや……曜ちゃんと……」

千歌「なれるよ。曜ちゃんだけじゃない。みんなみんな……。夢を語るより、夢を歌えるような……そんな友だちに」

梨子「千歌ちゃん……」

千歌「大好きだったら大丈夫♪私たちの思いは、きっと届く」

海未「……………………!」ピタッ

ことり「……………………」クスッ

穂乃果「……………………♪」ニコッ

千歌「そしていつか……今は、それさえ笑い話だって言えるときが来るって信じてる。ずいぶん強くなったみたい、いろんなことがあったね……って。ときには怒ったり、泣いたり忙しいかもしれない。けど、その絆は一生切れない、色褪せないものになるはずだよ」

梨子「……っ、うん!!私も……そう信じてる!!」

千歌「だから頑張ろう♪私たちの第一歩に向けて♪」


海未「……思い知らされますね」クスッ

ことり「本当だね……♪」

穂乃果「守りたいよね……この子たちのいる未来を」

海未「私たちが」

ことり「うん。ことりたちには、その義務と責任があるよね」

海未「そのためにも、明日のリーグサミットで決着をつけなくてはなりません。綿密な計画で臨まなくては」

穂乃果「だね。じゃあ、みんなで話し合お。ことりちゃん、アップルパイ切り分けて」

海未「穂乃果!!!」ペシッ

穂乃果「冗談なのにっ!!」ヘブッ


海未「……さて、明日のリーグサミットについてですが」

千歌「ふぁい!」モグモグ

海未「食べながら話すんじゃありません……」

千歌「ことりさん!このアップルパイおいしいです!!♪」パクパク

ことり「ありがと~♪」

穂乃果「ことりちゃんはお菓子作りの天才だからね♪」

ことり「やんやんっ♪」テレテレ

海未「……………………」イライラ

梨子「えっと……ど、ドンマイ……?です……」

海未「はぁ……」ガクリ

穂乃果「ムシャムシャ……ングッ。ふー♪よし、とりあえずデュオ制度のことから話そっか」

千歌「デュオ制度?」

梨子「リーグサミットに重要人物というかたちで参加するチャンピオン、四天王、ジムリーダーには、それぞれ一人まで付き人という形で同席が許されるの。秘書、補佐官、ボディーガード……って、捉え方は様々だけどね」

海未「こちら側でサミットに参加するのは、私と穂乃果とことりの三人。向こうは、四天王である鞠莉さんのみ」

梨子「他のジムリーダーやA-RISEのみなさんは……」

海未「絵里たちは向こうの手中……A-RISEの方々とは依然として連絡がつきません」

千歌「……………………」

ことり「みんなが鞠莉ちゃんたちに捕まってるとして、リーグサミットに出席させる……っていうのは考えられないかな?」

梨子「!」

海未「洗脳……ですか。残念ですが、その可能性は拭いきれません」

穂乃果「絵里ちゃん、希ちゃん、にこちゃん。それに真姫ちゃん、凛ちゃん、花陽ちゃん……。向こうのメンバーが限られてるわけだし、仮に全員が出席しても、全員に付き人を付ける……っていうのは無さそうだね」

梨子「そうですね。でも、ダイヤさんは確実にサミットに参加してくると思います。鞠莉さんの付き人として」


海未「たしかに……。私なら、わざわざリーグサミットという格好の罠の中、無闇に戦力は配置しません。内に必要最低限の数のみを置き、むしろ外に人員を割きます」

ことり「ことりもそうすると思う。なにかあったときすぐ対応出来るように」


梨子「サミットに出席するのは、鞠莉さんとダイヤさん。よっちゃんと理亞さんは、外に待機させる……ってことですね」

穂乃果「それと、ウルトラビーストもね。あと……」チラッ

千歌「……………………」

穂乃果「曜ちゃんのことは、千歌ちゃんに全部任せるからね」

千歌「!!」

梨子「いいんですか……?」

ことり「そのためにサミットの日時を合わせたんだから、遠慮しないで♪」

海未「穂乃果が決めたのなら、私は了承します。あなたが貴重な戦力であるのを承知で、こちらのことに捕らわれず、あなた自身の旅を大切にしてほしい……そう考えているのでしょう?」

穂乃果「全部、お見通しだね」クスッ

千歌「……ありがとうございますっ」ペコッ

梨子「……………………」

穂乃果「梨子ちゃんも、付いて行きたいんでしょ?」

梨子「……っ」

穂乃果「いいよ。梨子ちゃんには、二人を見守って、二人の行く末を見届ける権利があるんだから」

梨子「で、でも……」

海未「ワガママを言うんじゃありません」

梨子「っ!」

海未「意に反して大局を見なさいと……普段なら言うところです。しかし、自分を偽ってまで大局に沿うことはありません。それが友だちのためというのなら尚更です。友だちを反故にする道理など、どうして私たちが強いるものでしょうか」

ことり「うん♪幼なじみとか、出会った時間とか……そんなの関係無いんだよ♪」

穂乃果「友だちに、後も先も……上も下も無いんだからさ」

梨子「……はいっ!」


穂乃果「と、なると……だよ。サミットに出席するのは私と海未ちゃんとことりちゃん。付き人には、ルビィちゃん、花丸ちゃん、聖良ちゃん……がいいと思うんだけど、どう?」

千歌「えみつんさんたちは?」

穂乃果「フフン♪えみつんたちについては、ちゃーんと考えてあるよ♪」

千歌「?」

穂乃果「そのときが来るまでのお楽しみ……ってね♪」

ことり「千歌ちゃんたちのことも含めて、ことりはそれでいいと思うよ」

海未「私も問題ありません」

梨子「はい!わかりました!」

千歌「了解ですっ!」ゞ

ことり「あとはルビィちゃんたちを待つだけかな?」

海未「りゅうのプレートはここに」スッ

穂乃果「リーグサミットまで、気を抜かないようにしないとね」

海未「先ほどまで全力でだらけていたのはどこの誰ですか」

穂乃果「私は全力で生きてるからね」

海未「なら、今から山頂アタックをしても問題無いと」

穂乃果「あー、いたたた。なんだろこれ、かなしばりかなー?のろいとか受けちゃってる気がするなーこれ。山頂アタックは無理かなー」

海未「じこあんじで乗り切りなさい」グイッ

穂乃果「やだあぁぁぁぁぁ!!!!!山頂アタックだけはいやあぁぁぁぁぁ!!!!!」ブンッブンッ

ことり「海未ちゃん!!穂乃果ちゃん死んじゃうからぁ!!」

千歌「そんなにツラいの?」コソコソ

梨子「かなり……」

海未「山が呼んでいますよー♪」

穂乃果「やだあぁぁぁぁぁ!!!!!ダレカダズゲデェェェェェ――――――――!!!!!」


梨子「行っちゃった……。ていうか、揃ってこんなに緊張感が無くていいのかな……」

ことり「張り詰めててもいいことなんて無いよ。なんだかんだで穂乃果ちゃんも海未ちゃんも、普段通りが一番力を発揮出来るタイプだからね」

梨子「あれで普段通り……」

千歌「そーそー。ニュートラルがコンスタントなんだよ」

梨子「意味わかって使ってるの?」

ことり「たぶん二人が帰ってくるのは夜になるんじゃないかな。ことりはちょっと用事があるんだけど、それまで二人はどうしてる?」

梨子「用事?」

ことり「決戦用の衣装の仕立て♪」

梨子「衣装の仕立てって……」

ことり「好きなの♪お洋服作るの♪」

梨子「あ、そうですか……」

ことり「まあ、リーグサミットって公式の場所だから。ドレスコードがあるってだけなんだけど♪」ペロッ

千歌「ことりさんのお洋服、可愛くて好きです♪」

ことり「ありがと~♪みんなの分も作るからね♪」

千歌「わーいっ♪」

梨子「で、私たちはどうするの?」

千歌「んー、ルビィちゃんたちが来るのを待ってるのも暇だよね。かと言って梨子ちゃんとバトルするのは今じゃない気がする」

ことり「あ、それなら……」



ルビィたちを待つ間、ことりが提案したのは……
安価下1コンマ 00は100扱い

奇数→街の名物、リリホワッフルを買いに街中へ(道中、以外な人物と遭遇)

偶数→街の郊外、ワイルドスターズ原生林へ森林浴に(野生のポケモンと遭遇)


――――――――ワイルドスターズ原生林



梨子「はぁ……」

千歌「なんでため息ついてるの?自然いっぱい、空気が清んでて気持ちいい♪」

梨子「……………………」



ことり『街の外れに、とっても大きな原生林があるの♪ポケモンがたくさんいる自然の宝庫なんだよ♪バトルを前に、少し心と身体をリフレッシュさせておくといいかも♪』



梨子「そう言われて来たけど……よく考えたら、私一週間近く山籠りしてたわけだし……。自給自足で自然を体験してたっていうか、もうお腹いっぱいっていうか……」

千歌「まあまあ、自然の中で過ごすのは悪いことじゃないよね♪」

梨子「今は人工物のベッドの上で休んでいたいわ……」

千歌「あ、オボンのみだ♪」タッタッタッ

梨子「野生児……」


千歌「んしょっと……」ヨジ

梨子「木登りなんて危ないわよ、千歌ちゃん」

千歌「へーきへーき。梨子ちゃんの分も採ってあげるからねー」

梨子「いや、べつに食べたくないんだけど……」

千歌「またまたー♪んっしょ……。んしょ……」

梨子「もう……」

千歌「よいっ……しょっと♪へへ~♪」ノシ

梨子「あーぶーなーいー!」

千歌「大丈夫だって~♪」

ソヨソヨ

千歌「ん、いい風……♪よっと、おお~♪いっぱいなってる~♪」

ヨジヨジ……

千歌「よいしょ……」

パシ

千歌「採れた!」

グラッ!

千歌「!!」

梨子「千歌ちゃんっ!!?」



木の実を採るため木に登った千歌。
しかし、バランスを崩してしまう!
どうなる……

安価下1コンマ 00は100扱い
奇数→落ちてしまう
偶数→持ちこたえる


千歌「おっとっとっ!!!」

梨子「~っ!!!」

千歌「っととと……ふぅ~……」

梨子「あ、危ないって言ってるでしょ!!!」

千歌「ゴメンゴメン!今降りる~!」



梨子「ふぅ……」

千歌「エッヘヘヘ♪」テレテレ

梨子「大事な日を前にケガなんて、洒落にならないわよ……?」

千歌「ゴメンってば。はい、オボンのみ♪」

梨子「ありがと……」シャク

千歌「ん、甘酸っぱくておいしい!」シャクッ

梨子「そうね」

千歌「まだあるからね♪」ドッサリ

梨子「採りすぎよ。こんなに食べられない」

ガサガサッ……

千歌「?」

梨子「なに?」

ガサガサ……



甘い木の実の香りに誘われて、なにやらポケモンがやってきた様子。
どんなポケモンが現れた……?

安価下1
ポケモン(伝説、準伝説、UB無し。非進化、未進化のみ)


ガサガサ……

ヒョコッ

トテテテ……

イワンコ「ワンッ!」

梨子「?」

千歌「見たことないポケモン……」ゴソゴソ

ピッ

千歌「えっとなになに……?イワンコ……?こいぬポケモン、いわタイプ……」

梨子「へぇ……この子、いわタイプなのね」

イワンコ「クゥン♪」

千歌「か、可愛いねえ~///」

イワンコ「ワンワンッ♪」フリフリ

千歌「ううう~///そうだ、はいこれ♪オボンのみだよ♪」

イワンコ「アンッ♪」パクッ

千歌「よーしよーし♪」ナデナデ

梨子「かなり人なつっこい子ね。千歌ちゃんのポケモンに愛される才能を抜きにしても、人に馴れてる感じがする」

千歌「誰かのポケモンなのかな?イワンコ、あなたのトレーナーは?」



愛くるしく木の実を頬張るイワンコ。
トレーナーの有無の問いに対して……

安価下1コンマ 00は100扱い
奇数→いると頷く(トレーナーと遭遇へ)
偶数→いないと首を横に振る


イワンコ「アンッ!」コクン

梨子「やっぱり……。この子、誰かのポケモンみたいね」

千歌「でも、近くには誰も……」キョロキョロ

梨子「はぐれた……とか?それとも、木の実の香りに誘われて……?」

千歌「そうなの?」

イワンコ「ワン♪」フリフリ

梨子「食いしん坊なのね」クスッ

イワンコ「!」ピクッ

梨子「?」

イワンコ「キャンキャンッ♪」タッタッタッ……

千歌「イワンコ!?」

梨子「トレーナーのところに戻ったのかしら……?」

千歌「私たちも行ってみよっか。あんなに可愛い子を育てられるトレーナー、会ってみたい♪」

梨子「ええ」

千歌「待って~、イワンコー!っあ――――」コケッ

バラッ

バラバラ……

千歌「うわわわわ!木の実落とした!」

梨子「なにやってるの……」

千歌「ゴメンゴメン……すぐ拾うから……」ソッ

ガサガサッ!

千歌「へ?」

エイパム「エーイッ♪」

ガーディ「ワオッ!」

Aニャース「ニィヤー♪」

ゾロゾロ……

千歌「わああっ!!?」

梨子「千歌ちゃんが野生のポケモンの群れに囲まれた……。ていうか、どれだけ木の実採ったのよ……」

千歌「り、梨子ちゃ~ん……!」アタフタ

梨子「私がイワンコを追いかけるわ。千歌ちゃんは後から来なさい」タッタッタッ……

千歌「頼んだよ~!」ノシ

ゾロゾロ……ゾロゾロ……

千歌「わわわっ!くすぐったいよぉ~///」


ザッザッ……

梨子「おーい、イワンコー。どこー?」

ザッザッ……

梨子「おかしいわね……。そんなに離れてないと思ったんだけど……。もう、これでも疲れてるのに……。イワンコー?」

ワンワン!

梨子「!」クルッ

イワンコ「ワンワンッ♪」

ガサガサ……

梨子「イワンコ?いるの?」

ガサガサッ

イワンコ「アンッ♪」フリフリ

梨子「イワンコ……。こんなところでなに、を……!!」





ダイヤ「……………………」


梨子「ダイヤさん……なんで……こんなところに……!」

ダイヤ「……………………」

梨子「……………………!!」

ダイヤ「Zzz……………………」クークー……

梨子「!!」

イワンコ「クゥン♪」

梨子「寝て、る……?」

ダイヤ「Zzz……………………」クークー……

梨子「……………………」

イワンコ「ワンワンッ♪」スリスリ

梨子「あ……!」

ダイヤ「Zzz……ん……」パチ

梨子「……!」

ダイヤ「……………………」ポー

イワンコ「ワン♪」ノシッ

ダイヤ「イワンコ……?んっ……ふあぁ……」ノビー

イワンコ「~♪」フリフリ

ダイヤ「ああ……つい眠ってしまったようですわね……」ゴシゴシ

梨子「……………………」

ダイヤ「もう……勝手にモンスターボールから出て……。仕方のない子でちゅね///……………………」チラッ

梨子「……………………」

ダイヤ「……………………」

梨子「……………………お、おはようございます」

ダイヤ「……………………なっ!///ななななっ、何故あなたがここに!!!?///」バッ!


梨子「まあ……それはこっちのセリフなんですけど……。イワンコを追ってきたら、ダイヤさんが木に寄りかかって眠っていたんです……」

ダイヤ「……そう、ですか。お恥ずかしいところを見せました」

梨子「……………………」

イワンコ「クゥン?」

梨子「その子は……」

ダイヤ「……ええ。イワンコは、私のポケモンです。以前、アローラを旅したときにゲットしました」ナデ

イワンコ「キュウン♪」

梨子「可愛いですね。どことなく、誰かに似ているような気がします」

ダイヤ「ええ。甘え上手なところは、ルビィにそっくりです」

梨子「……………………」

ダイヤ「……………………」

梨子「……………………」

ダイヤ「……お一人ですか?」

梨子「いいえ。千歌ちゃんも一緒です」

ダイヤ「そうですか。……奇妙な縁もあったものです。戦うべき相手が、決戦の日を前にこうして鉢合わせるなど」

梨子「そうですね……」

ダイヤ「……警戒は解かなくて結構です。信用に値するとは思っていません。ですが今ここで、あなたに危害を加えるつもりは毛頭ありませんわ」ストン

梨子「……………………」スタスタ……ストン

ダイヤ「……いいんですの?隣に座るなど」

梨子「信用する理由はありません。でも、信用しない理由もありませんから」

ダイヤ「素直ですわね」

梨子「千歌ちゃんのがうつったのかもしれません」クスッ

ダイヤ「ああ……」クスッ


梨子「……ソノダシティに滞在していたのは、話に聞きました」

ダイヤ「そうですか」

梨子「……何故こんなところに?それも一人で……」

ダイヤ「……………………」

イワンコ「クゥン♪」スリスリ

ダイヤ「……ここは、昔……私と鞠莉さん、そして果南さんの三人で修行した場所なんです」

梨子「……………………」

ダイヤ「共に鍛練に励み、技を磨き、夢を語り……。この木の、今ここにいる場所にテントを張り……。ああ、懐かしいですわ。鞠莉さんがふざけ、果南さんが悪のりして、私が嗜めて……」クスッ

梨子「思い出の場所なんですね……」

ダイヤ「ええ。今でも鮮明に、あの頃の楽しかった思い出が甦ります。むしろ、歪んでしまった今だからこそ……なのでしょうか」

梨子「歪んでいると理解しているなら、やり直せるんじゃないですか?」

ダイヤ「私だけならそれも出来るでしょう。しかし、友だちを裏切ることで自分だけが日の目を見ることなど、いったい誰が赦せるでしょうか。なにより、鞠莉さんたちのこと、ルビィのこと……これ以上自分に嘘をつくのは、私自身がそれを赦せません」

梨子「友だち思いも、度を過ぎれば狂気ですね」

ダイヤ「上手いことを言います。ああ、花丸さんには不器用と叱責されましたか。しかし、狂気と気付きながらも私は鞠莉さんを止められませんでした。再び三人で頂点を目指す甘い夢に共に溺れたいがために。それが……私の罪なのです」


梨子「罪……。GUILTYLEAというのは……」

ダイヤ「……………………」スッ

梨子「?」

ダイヤ「そこに咲いている花がなにか、わかりますか?」

梨子「ツツジ……ですよね?」

ダイヤ「ええ。キレイでしょう?アゼリアという、私の好きな花です。そこに鞠莉さんがキレイなままではいけないと罪の名を付け、GUILTYLEA。安直と笑っていただいて構いません。これでも鞠莉さんとの絆です。私は気に入っていますわ。尤も、かつて私たち三人で名乗っていたグループ名……Aqoursの名をしまってまで名乗る価値があるとは思いませんが」

梨子「Aqours……」

ダイヤ「μ'sに変わり、新たな時代の開幕を告げる名前……に、なるはずでした」

梨子「全てのきっかけは、果南さんにあるんですよね……?」

ダイヤ「……果南さんのせい、ではありません。果南さんのため……ですわ」

梨子「果南さんが本気で、今ダイヤさんたちがしていることを望んでいると?」

ダイヤ「……やめましょう。その先は水掛け論です。どう返すかなど、あなたにもわかりきっているでしょう。行き着く先のわかった話ほどつまらないものもありません」

梨子「じゃあ……何故……」

ダイヤ「あちらを立てればこちらが立たず……。もう後戻りが出来ないところまで来てしまいました。つくづくイヤになります。不甲斐ないですわ……もっとはやく、自分の愚かさに気付いていれば。友だちの過ちを止められていれば。こんなに靄がかった気持ちにならずにすんだのに」

梨子「……果南さんにも」

ダイヤ「なんですか?」

梨子「果南さんにも同じことを言いました。はっきり言って、同情は出来ません」

ダイヤ「でしょうね……」クスッ

梨子「選択を誤ったのはダイヤの責任だと思います。もちろん、それが全部悪いとも言いません。だけど、あなたたちがしたことを……赦せないと思っているのも事実です」

ダイヤ「ええ。それで正しいと思います」


梨子「それでも……それでも、千歌ちゃんは信じてる。みんなが手を繋いで、わかり合える未来がきっとあるって……」スクッ

ダイヤ「……………………」

梨子「ダイヤさんが敵なのもわかってます。戦わなきゃいけないって言うなら、私は戦います。そのために特訓もしました。けどそれは、傷付け合うためじゃありません。ダイヤさんたちを、止めるためです」

ダイヤ「……あなたも、妄言が好きな方ですわね」

梨子「実現すれば妄言じゃなくなります。今こうして軽口を叩いて話せてたのは、その可能性があるからです。千歌ちゃんが信じた未来を……私も信じたい!誰も悲しまない未来が、きっとあるはずです!ダイヤさん!」


ダイヤ「……以前私は、同じようなことを軽々と言ってのけた千歌さんを嘲笑し、花丸さんに罵声を浴びせました。冷静になればなるほど、私の醜さが浮き彫りになります。先ほども言いましたが、今さら私だけ改心するつもりはありません。私たちは、もはや運命を共にする間柄。鞠莉さんと果南さんを愛したからこそ、楽しかった過去も、苦い現実もある。明るい未来があるかどうかは、誰にもわからないのです」スクッ

イワンコ「クン?」

梨子「ダイヤさんたちの選んだ未来は、ダイヤさんたちにとってだけ明るい未来です!」

ダイヤ「それを決めるのは、この先の戦いの勝者です。勝った者が未来を選ぶ権利を手にする。私たちが勝ち取った未来が、たとえ虚しい色に染まろうと……私はそれを受け入れて生きます」

梨子「そんなの――――」

ダイヤ「間違ってると、誰が言えたものですか。正義も過ちも……それを決めていいのは自分自身だけです」

梨子「……………………!」グッ

ダイヤ「……まったく、あなたといい千歌さんといい、本当に優しいですわね。心が、解けていくようです。同情はしないと言いながらもそんな……そんなツラそうな顔をしてくれるのですから」

梨子「私は……」

ダイヤ「……クスッ。行きますわよ、イワンコ」スタスタ……

イワンコ「アンッ!」

梨子「待ってください!話はまだ――――」

ダイヤ「イワンコ、ほえる」

イワンコ「アオォ――――ンッ!!!」ビリビリッ

梨子「っ!!」

ダイヤ「馴れ合うのはここまで……。明日、全ての決着をつけるべく戦うとしましょう。……………………ああ、そういえば。言い忘れていたことが二つほど」

梨子「!」

ダイヤ「アヤセ島でのこと。無事に目覚めた様子で、なによりです。それと……これは皆さんへ」ピタッ

クルッ

ダイヤ「ルビィのことを見守ってくださって、本当にありがとうございました」ニコッ

梨子「っ!!!」

ダイヤ「ごきげんよう、梨子さん」

イワンコ「ワンワンッ♪」

スタスタ……

梨子「……………………!!!」


――――――――

――――

――



梨子「……………………」

タッタッタッ……

千歌「梨子ちゃーん!」

梨子「え、あ……千歌ちゃん……」

千歌「ゴメン、遅くなって!みんなが放してくれなくてさ」

梨子「ううん、大丈夫」

千歌「イワンコは?さっき吠えてたのって、イワンコだよね?」

梨子「ああ……うん。どこかへ行っちゃった。千歌ちゃんにバイバイって言ってたのかも」

千歌「そっかー。残念だなー」

梨子「……きっとまた会えるわよ」

千歌「そうだねー。……あれ、梨子ちゃん?」

梨子「ん?」

千歌「なにかあった?」

梨子「なんで?」

千歌「いや、なんとなく……?ちょっと寂しそうに見えたっていうか……」

梨子「なんにも。気のせいよ」クスッ

千歌「そう?」キョトン

梨子「……ねえ、千歌ちゃん」

千歌「ほぇ?」

梨子「明日、絶対勝とうね」

千歌「……うん!!」

梨子「……………………」グッ


梨子「あ、そうだ……。千歌ちゃん、私ちょっとポケモンセンターに行きたいんだけど」

千歌「どうしたの?ケガ?」

梨子「ううん。ちょっと調べもの。Aqoursのこと……もっとよく知りたいなって」

千歌「Aqours?」

梨子「ダイヤさんと鞠莉さんと果南さんで組んでたグループみたい」

千歌「Aqours……Aqoursかぁ」

梨子「よく考えたら、私たちはあの人たちのことをあんまり知らないから。決戦前に少しでも知っておきたいなって。ポケモンセンターなら、いろんなトレーナーの情報が閲覧出来るでしょ?」

千歌「そっか、そうだね。私も一緒に行くよ」

梨子「うん」


――――――――ナカノヒトタウン



花丸「んしょ……」ズシッ

ルビィ「花丸ちゃん、準備出来た?」

花丸「バッチリずら♪」

聖良「では行きましょう。今日中に千歌さんたちと合流しなくては」

花丸「ずら♪」

恵海「みんな、そろそろ電車の時間だよ」

ルビィ「はーい」

聖良「えみつんさん、それに皆さんも。お世話になりました」ペコッ

青空「どういたしまして」

里穂「花丸ちゃん、よく頑張ったね♪」

花丸「大師匠の教え……厳しかったずら……」

里穂「フフっ♪でも、花丸ちゃんはそれに耐えた。誇っていいよ♪私の弟子は、凛ちゃんと花丸ちゃんだけなんだから♪」

花丸「はいずら!」

亜衣奈「ルビィちゃんも」

ルビィ「くっすんさん……ルビィ、強くなりましたか?」

亜衣奈「それは、ルビィちゃんとその仲間たちが一番よくわかってるはずだよ♪自信を忘れないでね、私の可愛い愛弟子さん♪」ツンッ

ルビィ「うゅっ///」

聖良「ソラさん」

青空「正直、聖良ちゃんを教えるのはつまらなかったかな」

聖良「うっ……」

青空「だって、トレーナーとしてのレベルが高すぎるんだもん。教えることなんてほとんど無かったし」

聖良「そんなことは……」

青空「聖良ちゃん」

聖良「は、はいっ」

青空「一度は道を見失ったのかもしれない。けど、聖良ちゃんは今ちゃんと前を見てる。立ち止まったことを後悔するツラさを知ってる。それはけっして弱さなんかじゃなく、次に立ち止まってしまった人を導くための強さになる。聖良ちゃんを待ってる人のために、その力を使ってあげてね」ニコッ

聖良「ソラさん……ありがとうございましたっ!!」ペコッ


ガタンゴトン……

ガタンゴトン……

プシュー……

愛乃「電車が来たぞ」

Pile「私たちはあとから行くから♪」

聖良「はい!」

ルビィ「待ってます!」

恵海「うん♪それじゃ――――」



???「ふー、着いたー」ノビー



恵海「あ」

???「あれ?えみつん?それにみんなも」

???「なに?何事?」

花丸「?」

恵海「すず、うっちー、それにしかちゃんも」

すずこ「ただいまー♪」

恵海「おかえり……って、なんてタイミングで帰ってくるの」

彩「帰ってこいって連絡してきたのえみつんなのに」

ユリカ「そうだよ。カロスのホラースポット巡りの途中だったのにー」ブーブー

恵海「μ'sのみんなの危機だって言ったじゃん」

すずこ「わかってるよ。海未ちゃんのためにも、久しぶりに頑張らないとね♪」

彩「まぁ、ことりちゃんにも会いたいし」

ユリカ「花陽ちゃんに手を出したこと、後悔させればいいんでしょ?」


ルビィ「この人たちは……」オズオズ

青空「みんな私たちの仲間だよ♪」

亜衣奈「ちょっと個性的だけど♪」

すずこ「くっすんがゆーな」

彩「この子たちが?」

恵海「そ、世界の危機に立ち向かってる勇者たち」

聖良「勇者だなんて……」

ユリカ「へぇ♪頼りにしてるよ♪」ポンッ

ルビィ「うゅう……///」

Pile「みんなー、そろそろ電車出ちゃうよー」


聖良「それでは……」

ルビィ「行ってきます!」

花丸「また来ますずら!今度は、ゆっくりと町を観て回りたいです!オラ、この町が気に入ったずら♪風が穏やかで、人とポケモンがどこでも笑顔で……まるでベンテンの里にいるみたいだったずら♪」

すずこ「!」

ユリカ「ベンテンの里……」

花丸「?」

彩「そっか。あなた、ベンテンの里の?」

花丸「はい。ベンテンの里の出身です……けど……?」

彩「私も昔行ったことあるよ。いいところだった。悲劇だよね、もう二度とあのキレイな景色が見られないなんて思うと」






花丸「……………………え?」






青空「うっちー……」フルフル

彩「あ、ゴメン……」

花丸「ど、どういうことですか……?もう二度とって……。ベンテンの里に……いったいなにがあったずら!!?」

ルビィ「花丸ちゃん!?」

彩「知らないんだ……」

ユリカ「……………………」

里穂「……………………」

聖良「……………………?」


彩「……ベンテンの里は――――――――」



花丸「――――――――」ドクン……ドクン……



彩「――――――――」



花丸「――――――――!!!!!」ドクン――――!



彩「……………………」

花丸「――――――――」ドッドッ……!

ルビィ「……………………!!!」

聖良「……………………!!」

花丸「はぁっ……はぁっ……!!!」ドッドッドッドッ……!

プルルルルル――――

ルビィ「あ……」

聖良「電車が……」

ルビィ「と、とにかく座ろ……ね?花丸ちゃ――――」ソッ

花丸「――――――――っ!!!!!」ダッ!

バタバタッ!

ルビィ「花丸ちゃんっ!!?」

聖良「花丸さん待って!!電車が――――」

プシュー……

ルビィ「あっ!!!」

ガタンゴトン……

ガタンゴトン……

ルビィ「花丸ちゃん!!花丸ちゃ――――ん!!!」


花丸「……………………ゴメンずら、ルビィちゃん。聖良さん。オラは……っ!!!」ダッ!

ダッダッダッ――――!

里穂「花丸ちゃんっ!!」

すずこ「行っちゃった……」

彩「……余計なこと言ったかな」

愛乃「いつかは知ることになる。早いか遅いかだけだ」

恵海「うん。言葉だけじゃ、信じられないよ。大切なことは、自分の目で見なきゃ……」


――――――――



ルビィ「花丸ちゃん……」

聖良「……無理もありません。あんな話……」

ルビィ「……………………」

聖良「大丈夫ですよ。きっと、追いついてくれます」

ルビィ「……………………」コクン

ガタンゴトン……

ガタンゴトン……

ルビィ「花丸ちゃん……待ってるからね……」

ガタンゴトン……

ガタンゴトン……


――――――――ソノダシティ

――――――――ポケモンセンター



ピッ……ピッ……

梨子「……………………」

千歌「梨子ちゃーん、Aqoursの資料見つかったー?」

梨子「まだ。そっちは?」

千歌「んー、ピクシーとゲンガーの体重が似てることしかわからない」

梨子「なにポケモン都市伝説見てるのよ」

千歌「……あっ!!」

梨子「なに!?どうしたの!?」

千歌「梨子ちゃん!これ!!」

梨子「えっ!?」バッ



【とても怖いゲンガーの画像】



梨子「ふざけ倒しなさいよバカ千歌!!!」ベシッ!

千歌「ちょっとしたジョークなのにっ!!!」ヘブッ!

梨子「ちょっとしたどころじゃないわよ!!普通に怖い画像じゃない!!!」

千歌「ポケモン 怖い画像で検索したら出てきたんだもん!!」

梨子「検索してるんじゃないわよ!!!」


梨子「次変な画像見せたらガブリアスに噛みつかせるからね!!」

千歌「ふぁい……」

梨子「もう……!」ピッ……ピッ……

千歌「うぅ……」カチッ……カチカチッ……

カタカタ……

千歌「ん?」

カタカタ……

千歌「……梨子ちゃん、これ」

梨子「なに?ピカチュウの怖い画像とかだったら……」

千歌「じゃなくて、これ」

梨子「?」

カチカチッ

梨子「これって、Aqoursの記録データ?」

千歌「うん。ジム戦やリーグ戦の記録が残ってる」

梨子「……スゴい。ウラノホシだけじゃない……他の地方のジムやリーグにも挑戦してる。トレーナーとしては異例なまでの功績ね……。それでも、ウラノホシのチャンピオン……穂乃果さんには勝てなかったんだ……」

千歌「うん……。何度も挑戦してる……でも、穂乃果さんに勝ったって記録は無いや……」

梨子「そして挑戦を諦め、途中までで記録が途絶えてるのね……。ん?……こっちは、トレーナーのデータね。果南さん……トチマタウン出身。ダイヤさん……クロサワストーンラボラトリ所長。鞠莉さん……オハラグループ総帥」

千歌「……オハラグループって……ウラノホシ随一の大企業なんだよね?そこのトップなのに、悪いことなんかして……大丈夫なのかな?」

梨子「そんなはずないでしょ。世間に露呈すれば、鞠莉さんだけでなくグループにも圧倒的なマイナスイメージが定着するでしょうね。それこそ計り知れない損害を伴うことになる。ここまで一切騒ぎになっていないのは、鞠莉さんが情報を操作しているからなのかしら……」

千歌「そんなこと出来るの?」

梨子「さあ。あくまで推論だから……」

千歌「……あ、こっちからオハラグループのホームページが見られるよ」

梨子「ホームページね……」


千歌「前に雪穂さんたちが言ってたよね。ウラノホシのポケモンシェアの90%を占める……って」

梨子「ええ。シスターズホールやクロサワストーンラボラトリのスポンサーも手掛けてるみたいだし。かなり広く事業を展開していると見ていいわね。表向きには人やポケモンのために労を惜しまないいい企業だわ」

千歌「洗脳装置なんか作ってるもんね」

梨子「あれも、鞠莉さんが一部の部下に命じたものかもしれないけど。あ、鞠莉さんの写真」

千歌「キレイだよね、こうして見ると」

梨子「ええ、とても楽しそうに笑ってる。今とはまるで違う」

千歌「それだけ好きだったんだね。果南ちゃんのこと……」

梨子「心を大きく狂わせるほどに……ね。グループの概要や展開してる事業が載ってるくらいで、とくに目ぼしい情報は無いわね。前のページに戻りましょう」

千歌「うん」

スッ……

千歌「!!!」ピタッ

梨子「どうしたの?」

千歌「梨子ちゃん……これ……」

梨子「……?……………………!!!」

ガタッ

梨子「千歌ちゃん、この写真……もっと拡大出来る!?」

千歌「うん!」カチカチッ

ピーッ……

カチカチッ

梨子「……!!……うそ、なんで……!?」

千歌「……間違いないよ」

カチッ

千歌「……………………善子ちゃんだ」


梨子「なんでよっちゃんが、オハラグループの写真に……。これ、グループの社員の写真よね……?」

千歌「うん……」

梨子「偶然写り込んだ……いいえ、そんなこと……。でも……。社員のプロフィールは……って、そんなの普通ネットにアップしないわよね……」

千歌「……ねえ、この善子ちゃん……さ。今みたいに黒いローブを着てないよね?」

梨子「……?それは、社員としてオハラグループに入ったとしたら……あんな格好は……。いくら我を通す性格だとしても、場はわきまえるんじゃないかしら……」

千歌「私もそう思ったけど……もしかして、この頃はまだヨハネちゃんじゃなくて、善子ちゃんだった……ってことは、考えられないかな?」

梨子「どういうこと?」

千歌「えっと、このときはまだ……世界を壊すとか、そんなことを考えてなくて……花丸ちゃんが言ってたように、里を大きくするために頑張ってたんじゃないかな……って」

梨子「……それって、オハラグループに入社してからあの子が変わったんじゃないか……ってこと?」

千歌「……………………」コクン

梨子「……………………よっちゃんが写ってる写真で、一番古いものは?」カチッ

千歌「えっと……」

カチカチッ

千歌「……写ってないだけかもしれないけど、これ……かな?」

梨子「……その時期から、オハラグループの活動記録はどうなってる?」カタカタッ

千歌「えっ、と……あ、うん。いろんな会社を建てたり、街の美化活動や慈善事業なんかにも手を出してるみたい。ニコマキブリッジの補修……豪華客船ガラスノハナゾノ号の運営……他にも、遊園地を作ったりシスターズホールなんかのたくさんの施設に投資したりしてる。そっちはなに見てるの?」

梨子「Aqoursの記録。よっちゃんがオハラグループに入社してからのね」

千歌「なんで……?」

梨子「ちょっと……気になって……」

カチッ

カチカチッ……

カチッ……

梨子「……千歌ちゃん」

千歌「?」

梨子「これ、どう思う……?」

千歌「……果南ちゃんが挑戦を諦めた日?」


梨子「……千歌ちゃん、もしかして……よっちゃんは――――」



千歌「――――――――」

梨子「――――――――」



千歌「――――――――」

梨子「――――――――」



千歌「……………………!!!」

梨子「……………………」キュッ

千歌「い、いや……ちょっと待ってよ……!!そんなこと……!!」

梨子「確証は無い……けど、そうだとしたら……。よっちゃんの全てが……"ここ"に集結してるんだとしたら……」

千歌「……………………っ!!!」





ヨハネ『どうせ……全てを知ったとき、あなたたちは私を赦せなくなる。私の犯した罪は……深淵の闇よりも深いんだから』





千歌「……………………っ!!!!!」


――――――――



ヨハネ「……………………」




――――――――



梨子「この戦いの連鎖は……あの子が始めたことになる……」




――――――――



ヨハネ「Zzz……………………」



――――――――

――――

――



善子『ここがオハラグループ……!クックックッ、見てなさい!ここでたくさんのことを学んで、得たもの全てを里の発展のために役立ててやるわ!』



善子『研修からキツすぎない……?フレキシブルな対応ってなによ……。エレキブルみたいなもんじゃないの……?』



善子『ま、マスターボール999個!?そんなにあるわけ……い、いえっ!はいっ!すみませ……じゃなくて、申し訳ありませんっ!すぐに手配いたしますっ!!』



善子『うわああっ!!なによこれっ!!納品されたと思ったら、マスターボールじゃなくて色を塗ったモンスターボールじゃないの!!!偽物つかまされたぁ!!!』



善子『はい……はいっ……。申し訳ありませんでした……。私の確認ミスで……はい……。はい……』



善子『グスッ……』

ラルトス『ラール……?』

善子『なによ……なんでもないわよ……。ちょっとミスして怒られたくらいで、この私が落ち込むはず……』

ラルトス『ラルッ』ギュッ

善子『……………………グスン』ギュウッ



善子『今ごろどうしてるのかな……ずら丸……。会いたいな……』ボソッ


善子『グスグスッ……ええいっ!終わったことをいつまでもウジウジしてたって仕方ないじゃない!失敗は取り戻せるっ!!』

ラルトス『ラルッ♪』



善子『ヒールボールとネストボールの追加発注……はい、承りました!ありがとうございます!』



善子『当グループと提携していただけるのであれば、そちらにはこれらのメリットが。もちろん、費用の一切はこちらが負担するという形で。……はい!ありがとうございます!お互いのより良い未来のために、全力で取り組ませていただきます!』



善子『フフーン♪』

ラルトス『ラル?』

善子『聞いてラルトス♪この間取ってきた契約のことが評価されて、私今度昇進するのよ♪』

ラルトス『ラールッ♪』ピョンピョンッ

善子『ありがとうっ♪でも、社会って大変なのね。実力重視とか唱ってるわりに、実力が順当に評価されるときもあれば、されないときもあるんだから……。社会で働くことの大変さや喜びは、里にいたままじゃ、知らないことばかりだったわね』

ラルトス『ラール?』

善子『私、里を出てよかった♪里のために頑張れて……すっごく幸せ♪これからもっともっと頑張るから!そしたら……里のみんなも、喜んでくれるよね?///』

ラルトス『ラルッ!♪』

善子『フフッ///』


善子『はい。ベンテンの里の発展のため、オハラグループの力を借りたいんです。そうすれば、今よりもっと里は豊かに。ですので、一度総帥にお目通りを願いたいのですが……はい?地図ですか……?は、はい。えっと……これがベンテンの里一帯の地図です』



善子『ほ、本当ですか!?グループ総出で里を……!!~っ!!///ありがとうございますっ!!!あ、でも……それならなおさら総帥に……。不在なのはわかっていますが、一度だけでも連絡を……』



善子『……結局総帥には連絡出来なかったわね。でも、今までもグループはほぼ下部の人間が機能して回してきたわけだし……。とにかく、明日から忙しくなるわよ!!里が大きくなったら、まずはずら丸に自慢してやろっと♪私がこの里を変えたのよ……って♪』キシシ


善子『はい!はい!そちらでしたらただ今資料を!ねえ、頼んでた案件ってどうなってる!?はぁっ!?納期明後日よ!?間に合うの!?あ、いえっ!申し訳ありません!はい!期日には必ず間に合わせますので!』



善子『グループの警備用に捕獲したポケモンが暴れてる!?なんでそんな話持ってくるのよ!今デスマの真っ最中なの知ってるでしょ!?そんなの他の部署に任せれば……みんな出払ってて誰もいない!?早くしないと倉庫がメチャクチャに……って、倉庫には明日納品のポケモンフーズが置いてあるのよ!!?~っ、ああもう!!わかったわよ!!』



ワルビアル『ビアアッ!!!』ガシャン! ゴシャアッ!

善子『あーあー……ハデに機材壊して……。これ、しばらく物品の受注とかストップするんじゃ……。まあ、そしたら休みになっていいかもしれないけど……』

ワルビアル『ワアッル!!!』

善子『って、言ってる場合じゃないか。来なさい、キリキザン』シュッ ポンッ

キリキザン『キリッ!!』

ワルビアル『ビァル!!!』

善子『あの暴れん坊を止めなさい!きりさく!!』



ワルビアル『ビァル……』バタン

善子『ったく……手間取らせて……。ごくろうだったわね、キリキザン。ゆっくり休んでちょうだい』

キリキザン『キリキッ』

善子『さて……』

ワルビアル『ビ、アッ……』

善子『……結構ダメージは与えたつもりなんだけど。タフすぎるわよ、あんた』

ワルビアル『ビアアッ……!』ググッ……

善子『……ねえ、あんた』

ワルビアル『ビァ、ル……!!』

善子『力が有り余ってるなら、私のために働きなさいよ』

ワルビアル『ワァル……?』

善子『グループのためじゃない。私のために、その力を使いなさいよ。退屈はさせないわ』

ワルビアル『ワルッ……』

善子『……暴れることしか能の無いやつにも分かりやすく言ってあげる。あんたが気に入ったのよ、ワルビアル』スッ

ワルビアル『ワ、ルッ……』

善子『おいで。私のために……働きなさい』

ワルビアル『……ワルッ!!』ギュッ


善子『~♪……機嫌がいい?あ、はい♪次の休みに、久しぶりに里帰りしようかなって♪例の、里の開発の進み具合のチェックも兼ねてですけど。でも、スゴく楽しみです♪』



善子『ワルビアル、そこの荷物はこっちに積んで』

ワルビアル『ビァル!!』

善子『これはこっちに……っと』ズシッ

コロン……

善子『?』

コロコロ……

善子『荷物からなにか落ちて……。これ……モンスターボールじゃない。……?でも、デザインが違う……』

ヒョイ

善子『やけに前衛的なデザインね。見たことないけど、シルフカンパニーの新作?その試作品とか?でもこの荷物、アローラからよね?それに……なによこのボール。テープでグルグル巻きにされて、これじゃ使おうにも使えない。まさか、中にポケモンなんて入ってないでしょうね』



???【――――――――】



善子『?』クルッ

シン……

善子『ワルビアル、今なにか言った?』

ワルビアル『ワルッ?』フルフル

善子『……気のせいか。……って、うわっ!もうこんな時間じゃない!会議に遅れる~っ!!!』バタバタッ!




???【――――――――】




善子『……………………』カタカタッ

カタカタッ……ターンッ

善子『ぃよーっし!これでおーわりっと!はいっ、お疲れさまーっ!!はぁ~、デスクワークは肩が凝るわね……。あんたたちにも無理させたわね。ごくろうさま』

カチャ

善子『ん?ボールが一つ多い……?』

スチャ

善子『これ……この間のボールじゃない。うわ……あのとき慌ててたから、そのままホルダーに付けちゃったんだ……。はぁ……。けど、このボールだけは納品書にも上がってなかったのよね。どこかで紛れたのかしら……。……ま、いっか。そのうち倉庫に戻しとこ。……業務上横領とかにならないわよね?』






テクテク……

善子『んっ……♪っはぁ、久しぶりに羽根を伸ばしたわね~♪里のみんな、元気にしてるかな~♪ずら丸にも連絡してやればよかったわね。あいつも頑張ってるみたいだけど』クックックッ

ラルトス『ラルッ!ラールッ♪』

善子『そんなに慌てないのー!転んだら危ないでしょー!まったく……』クスッ

ラルトス『ラルー♪』ピョンピョンッ

善子『もう、待ってってばー!』タッタッタッ



――――――――

――――

――




善子『なによ……これ……』





善子『やめ、てよ……ねえ……!やめてって言ってるじゃない!!!』




善子『私は……里をこんな風にしたかったんじゃない!!!』





善子『みんな……みんな、どこ……?どこ行ったの……?』





善子『わた、しが……里を……』






ポツ……

ポツポツ……

ザアァァァァァ……

善子『壊したんだ……』




ザアァァァァァ……

善子『……………………』パシャ……パシャ……

ザアァァァァァ……

善子『……………………』パシャ……パシャ……

グラッ

善子『……っ』

バシャッ!

善子『……………………』ムクリ

ザアァァァァァ……

善子『……………………』



街頭TV『決まったぁ――――!!四天王ツバサ対、挑戦者果南!激戦を制したのは……果南――――――――!!!』

果南『っ!!!』グッ!



善子『……………………』

果南『やった……やったよ鞠莉!!ダイヤ!!』

善子『……………………』

鞠莉『かなぁんっ!♪シャイニーっ!♪』ギューッ

善子『……………………』

ダイヤ『果南さん……おめでとうございますっ!!』パチパチ……

ザアァァァァァ……

善子『……………………のよ』

ザアァァァァァ……

善子『なんで……笑ってるのよ……』パシャ……パシャ……

ザアァァァァァ……

善子『なにも知らないで……』パシャ……パシャ……

パシャッ……

ガン……

善子『なんで笑ってられるのよ……』

ガン……

ガン……!

善子『私から……』

ガンッ!

ガシャァンッ!

善子『なにを奪ったと思ってるのよ!!!』

ザアァァァァァ……


善子『全部……ぶち壊してやる……!!』ギリッ

ザアァァァァァ……

善子『私から大切なものを奪ったように……』ギリィッ……

ザアァァァァァ……

善子『私も奪ってやる……!!同じ痛みを味あわせてやる……!!壊して……!!狂わせて……!!踏みにじって……!!呑み込んでやる……!!!』

ザアァァァァァ――――!



善子『深く冷たい……大いなる絶望の闇でね―――――――!!!!!』




???【ならば、私が力を貸してやろう】




善子『……!!誰!?』

???【お前の闇を……私によこせ。そうすれば……力を与えよう。世界を滅ぼすための……力を……】

善子『誰!?どこにいるの!?』

???【欲しいのだろう……?復讐する……力が……】

善子『……!!!……欲しいわよ!!そんな力があるんだったら……私の闇だろうが命だろうがくれてやるわよ!!!』

???【いいだろう。お前ならば……私を――――――――】

善子『……!この……ボール……!!』

カチッ

善子『!!!』ビリッ! ビリッ!

シュッ ポンッ

???【――――――――】ユラッ

善子『……あんたは?』





ジッ……ジジッ……

ウツロイド【お前に……力を与えるもの……】


――――――――



ヨハネ「Zzz……………………」クークー……



ウツロイド【――――――――】

ジッ……ジジッ……


――――――――

――――

――



――――――――ソノダジム



海未「……………………!!!」

ことり「……………………!!!」

聖良「……………………」

ルビィ「……………………」

梨子「……………………」

千歌「……………………」

海未「それが……今回の事態の全容……ということですか?」

ことり「でも……えっ、ええっ……?」

聖良「頭が混乱して……情報が整理出来ない……」

ルビィ「うん……」

梨子「……私たちも、詳しいことまでわかったわけじゃない。でも……ルビィちゃんたちが聞いた話と……」チラッ

千歌「……………………」

梨子「……千歌ちゃんがナカノヒトタウンで見た石碑とを照らし合わせると……話は一本に繋がる。ううん……繋がってしまう……」

ルビィ「ど、どうするの……?」

聖良「どうするのって……それは……」

海未「あまりにも……時間が足りません……」


ことり「あの子の……善子ちゃんの狙いはわかった……。でも、だからといって解決するわけじゃない……」

梨子「よっちゃんを止めれば、あるいは全て止まるのかもしれません……。だけど、肝心のよっちゃんの居場所が……」

海未「居場所がわかったとしても、今度は止める手立てが……」

ルビィ「それに……鞠莉さんのことも……」

聖良「土壇場になって問題が山積みになりましたね……」

千歌「……………………」



穂乃果「そうかな?」



千歌「!!」

穂乃果「私たちは鞠莉ちゃんを、千歌ちゃんたちは曜ちゃんを止める。そのコンセプトは変わってないはずだよ」

海未「穂乃果……」

穂乃果「一人一人を止めていけば、最後には善子ちゃんにたどり着く。この戦いの始まりが善子ちゃんなら必ず」

ことり「けど……そうしてる間に善子ちゃんがなにか仕掛けてきたら……」

穂乃果「止めるだけだよ」

梨子「!!」ゾワッ

穂乃果「向こうがどんな手を打ってきても、真っ向から迎え撃つ。癇癪を起こした子どもがいるなら、包み込んであげるのが大人の優しさなんじゃないかな?」

ルビィ「穂乃果さん……」


聖良「……さすがです」

ことり「うん。だから、ことりは穂乃果ちゃんのこと好きなんだよ♪」

海未「まったく……敬服します。普段から王者然としていれば、私も口うるさく小言を言わなくて済むのですが」

ルビィ「穂乃果さん……カッコいい……///」

梨子「ええ。まあ……」



穂乃果「……………………」キリッ

ピクピク……



梨子「疲労困憊で床に這いつくばってなければ……だけど」

ルビィ「アハハ……」

穂乃果「だって!!海未ちゃんの山登りに一日付き合ったんだよ!!?眠たいのにみんなの話聴いてたのを評価してほしいくらいだよ!!脚っていうか全身がパンパンなんだよ!!!もう私おまんじゅうになっちゃうよ!!!」ガーッ!

海未「なりませんよ」

穂乃果「なるの!!!」ムキーッ

ことり「おまんじゅうになったら、ことりが食べてあげるからね♪」チュンチュン

穂乃果「だいたい一日にどれだけ山登らせるの!!?山頂と地上何往復したと思ってるの!!?あげくの果てには、よしっ♪最後にラブアローマウンテンに登って締めましょう♪ってバカなの!!?デザート感覚であんな山登れるわけないじゃん!!!」ガーッ!

海未「食べられる草は食べましたけどね」

穂乃果「うがーっ!!!」


ギャーギャー!

千歌「……………………」

梨子「千歌ちゃん」

千歌「ん…」

梨子「……なんだか、肩の力抜けたわね」クスッ

千歌「うん…」

梨子「……今になって、自分だけ曜ちゃんのことに集中していいのかって。迷ってるんでしょ」

千歌「……………………」コクン

梨子「大丈夫」ポンッ

千歌「……!」

梨子「なにがあっても……最後はきっと……」

千歌「……うん」


――――――――



ザッザッ……

花丸「はぁっ……!はぁっ……!」タッタッタッ……

ザッザッ……

ホーホー「ホー……ホー……」

ヨルノズク「ホホッ」

ザッザッ……

花丸「はっ……はっ……!!」ダッダッダッ……!

ダッダッダッ……!

タッタッタッ……

タッ……タッ……

ザッ……

花丸「……はぁ……はぁ……………………っ!!!」バッ





花丸「――――――――!!!!!」


花丸「……なん、ずら……これ」

花丸「里は……ベンテンの里は……?」

花丸「ここには……オラたちの故郷が……。オラたちの思い出が……」

花丸「全部……」ポロッ

花丸「全部……どこへ消えたずら……?」ポロポロ








――――――――ベンテンの里・跡地

――――――――エンドレスパレードランド


花丸「こんな……里のみんなは……?ポケモンたちは……?」

花丸「なんで……なんで……」

花丸「……!善子ちゃんは……これを……」

花丸「だから……」



ヨハネ『あんた、私たちの仲間にならない?』



花丸「……………………っ!!!」

花丸「善子ちゃんの……狙いは……」

花丸「ずっと……一人で……」ギュッ

花丸「善子ちゃん……オラは、オラは……………………」






――――――――エンドレスパレードランド

――――――――開発・オハラグループ


――――――――



鞠莉「……明日、やっと夢が叶う」

ダイヤ「……………………」

理亞「……………………」

曜「……………………」

ヨハネ「……………………」

鞠莉「全ては……果南のために」


千歌「……………………」

曜「……………………」

梨子「……………………」

花丸「……………………」

ルビィ「……………………」

ヨハネ「……………………」

ダイヤ「……………………」

果南「……………………」

鞠莉「……………………」




穂乃果「……………………」

ことり「……………………」

海未「……………………」

真姫「……………………」

凛「……………………」

花陽「……………………」

にこ「……………………」

希「……………………」

絵里「……………………」










???「ああ、楽しいなぁ♪いろんな思いが交錯して、全ての物語は終結へと向かってる……。この先の運命がどうなるかは……神のみぞ知る。そんなところかな」クスクス……

クスクス……

クスクス……


――――――――ソノダシティ

――――――――ソノダジム



千歌「……………………」

スーッ

梨子「千歌ちゃん、朝だよ……ってもう起きてたんだ」

千歌「うん。私の夢特性ははやおきだから」

梨子「初耳」クスッ

千歌「エヘヘ///」

梨子「……眠れた?」

千歌「正直、あんまり」

梨子「大丈夫?」

千歌「うん。テンションはそれなりに高いから」

梨子「そっか」

千歌「自慢の技からげんき!」

梨子「状態異常には強そうね」

千歌「……本当は、緊張してる」

梨子「……………………」

千歌「今までで一番……昂ってる気がする。今にも心臓がだいばくはつしちゃいそう」

梨子「マルマインみたいね」


千歌「今までも……負けちゃいけないバトルはあったし、自分から負けようとか、負けても次があるとか、負けてもいいやとか……そんな風に思いながらバトルしたことはなかった。でも……」ブルッ

梨子「……怖い?」

千歌「……………………」コクン

梨子「じゃあ……やめる?」

千歌「やめないっ!」

梨子「ちゃんとわかってるんじゃない。やらなきゃいけないことが」

千歌「わかってる……。わかってるよ……」

梨子「……らしくない」

千歌「ふぇ……?」

梨子「……………………」

ギュッ……

千歌「……………………!」

梨子「大丈夫。千歌ちゃんの輝きは、きっとみんなの心を照らせる。私やルビィちゃんや花丸ちゃん……それにμ'sのみなさんや、聖良さん。他にもたくさんの人たちに、千歌ちゃんの輝きは勇気と希望を与えてくれた。それはまるで、この先の未来まで続く太陽のように」

千歌「太陽……」

梨子「信じてるから。最後まで千歌ちゃんのことを」

千歌「梨子ちゃん……///」ギュッ

梨子「だから全力で戦って。私はそばで見届けるから。二人のバトルを……一番近くで」

千歌「……うん!!」


――――――――

――――

――



穂乃果「ごちそうさまでした!」

ことり「お粗末さま♪」

海未「朝からよく食べますね……」

穂乃果「食べないと元気出ないもん」

海未「ことりが仕立ててくれた衣装がムダになりますよ」

穂乃果「そんなに急に太ら……………………ないもんっ!!」

海未「なんです。今の間」

ルビィ「ルビィたちにも用意してくれたんですね」

ことり「うんっ♪サイズはどう?」

聖良「ピッタリです」

千歌「二人とも可愛い~♪」

ルビィ「エヘッ///」

千歌「いいなぁ~っ。私も着たかった~」

ことり「全部終わったら、千歌ちゃんにもお洋服を着くってあげるからね♪」

千歌「本当ですか!?やったぁーっ♪」

梨子「さっきまでの緊張はどこに……」

聖良「それにしても……結局、花丸さんは……」

ルビィ「あ……」

千歌「大丈夫だよ。花丸ちゃんはきっと来る」

穂乃果「うん。ちょっと予定は狂ったけど、ルビィちゃんはことりちゃんと。聖良ちゃんは海未ちゃんと、それぞれデュオをお願いするね」

ルビィ「はいっ!」

聖良「必ずご期待に添えます!」

穂乃果「そして、千歌ちゃんと梨子ちゃんは……」

梨子「はい」

千歌「絶対に勝ってきます!」


ことり「千歌ちゃん、これ♪」スッ

千歌「?」

梨子「ケース?」

ことり「開けてみて♪」

千歌「……………………」カパッ

梨子「これは……」

千歌「シュシュ?水玉模様のシュシュ……いろんな色のが九個入ってる……」

梨子「なにかのどうぐ……?」

ことり「お守りだよ♪みんなの想いが一つになりますように……って♪」

千歌「想いが一つに……」

ことり「いつかμ'sみたいなグループを作りたいんでしょ?♪そのとき、千歌ちゃんが一緒にいたいって思う人にそれを渡して。大切にしたいって思える仲間に」

千歌「んー、それじゃあ……はい」つ

梨子「渡し方雑じゃない……?」

千歌「いらない?」

梨子「もらうけど……」スッ

千歌「ルビィちゃんも♪」

ルビィ「うんっ♪ありがとっ♪」スッ

千歌「聖良さんは……」

聖良「私はSaint Snowです。それを受けとるわけにはいきません。それを受けとるべき人は、他にいるはずです」ニコッ

千歌「他に……か……」


――――――――

――――

――



千歌「……………………」

梨子「千歌ちゃん、そろそろ」

千歌「……うん」

ルビィ「千歌ちゃん……」

千歌「大丈夫。勝ってくるよ」

聖良「ご武運を」

海未「私たちも」

穂乃果「うん」

ことり「……今まで、こんなに重い空気になったことあったっけ?」

穂乃果「たしかに……。私たちにしてはシリアスだよね」

海未「軽口を叩けるなら、以外とそうでもないのでは?」

穂乃果「にしし♪」

海未「それに張り詰めた空気なら、幾度となく経験したではありませんか」

穂乃果「それもそうだね。ことりちゃんのホウエン留学事件とか」

ことり「穂乃果ちゃんっ!!///」

穂乃果「あのときの海未ちゃんのビンタ……痛かったなぁ……」シミジミ

海未「穂乃果が腑抜けたことを言うからです」

千歌「詳しく聴きたい……」

梨子「うん……」


穂乃果「全部終わったら、昔話をするのも悪くないかな♪ことりちゃんのお菓子を食べながらさ♪」

海未「いいですね。けれど少しでも誇張したら、私が訂正しますからね」クスリ

ことり「みんなでテーブルを囲んで♪」

穂乃果「うん。……千歌ちゃん」

千歌「っ、はい!」

穂乃果「私たちのステージは、未来にしかないからね」

千歌「はいっ!!」

梨子「そうね。行きましょう、私たちの未来に」

ルビィ「みんなが笑える未来に!」

聖良「全てを賭けて……!」

千歌「うん!!さぁっ――――行こう――――――――!!!」


――――――――



鞠莉「さて……と……♪」

ダイヤ「行くのですね」

鞠莉「ええ♪」

ダイヤ「……お供しますわ」

鞠莉「地獄の果てまで?♪」

ダイヤ「地獄の業火に身を焼かれるまで……」

鞠莉「んも~っ♪ダイヤったらおかしなこと言うんだから♪」

ギューッ

鞠莉「地獄の業火に焼かれるのは……あの人たちの方よ」

ダイヤ「……………………」

鞠莉「Beginning of the end……今までの歴史は終わり、私たちの新たな世界が始まるの♪」

ダイヤ「……………………」

鞠莉「さあ、行きましょう♪楽しいショーの始まりよ♪」


――――――――



曜「……………………」



梨子『もうダメよ……!!曜ちゃんの声……ちゃんと聴いたから!!!曜ちゃんの言葉……ちゃんと届いたから!!!絶対に忘れてあげない……その苦しさも未来なら……全部受け止めてあげるわよ!!!悲しみも怒りも……いくらでもぶつけてきなさいよ!!!それが……友だちの役目でしょ!!!』

梨子『たとえどれだけ遠く離れても……一度繋がった絆が切れることはないのよ!!!曜ちゃんがイヤだって言っても……私は曜ちゃんの友だちであり続ける!!!』

梨子『心のままにぶつかり合える……最高の仲間であり続けるの!!!』



曜「……………………」



千歌『……曜ちゃん。梨子ちゃんと本気でケンカしたんなら、私ともしようよ』

千歌『思えば、トチマタウンでバトルしたきりだもんね。私と曜ちゃんの一対一。6vs6のフルバトルで、お互いに思ってること全部ぶつけて、曜ちゃんの気持ちに決着をつけようよ』

千歌『持ってる力の全てを出して戦おうよ。それが……私が曜ちゃんにしてあげられる唯一のことだと思うから』



曜「……なにが間違ってて、なにが正しいのか。今日で全部はっきりする」

ズッ……

ズズッ……

曜「待っててね、千歌ちゃん。千歌ちゃんの全部……私のものにしてあげるから……」


――――――――

――――

――



――――――――コトホノウミ天空庭園



ソヨソヨ……

ルビィ「うわぁ……///ここが……コトホノウミ天空庭園……///」

聖良「キレイな場所ですね……。心が洗われるよう……。一面に咲いているのは……グラシデアの花ですか……」

海未「二人とも、はやく来なさい」

ルビィ「は、はいっ!」

聖良「こんな場所で……戦いを……」

ことり「戦いにならないように、話し合いで解決出来ればそれがいいんだけどね」

海未「そうもいかないでしょうね」

穂乃果「……………………」

ルビィ「……!あの建物は……」

海未「ええ。あれが今回のリーグサミットの舞台、コトホノウミ天空庭園に聳え立つ城……スタートダッシュキャッスルです」


―――――――スタートダッシュキャッスル

―――――――円卓の間



シン……

聖良「……なんて厳かな空気」

ルビィ「た、立ってるだけで緊張しちゃう……」

ことり「二人ともしっかり♪」

ガヤガヤ……

聖良「テレビクルーにカメラ……?」

ルビィ「そういえば、サミットの様子はリアルタイムで中継されるって……」

海未「私たちは席に……。二人は、私たちの後ろへ」

聖良「はい」



ギイィ……バタン……!



鞠莉「チャオー☆四天王マリー、ただ今参上デース♪」ウィンク

海未「……………………」

ことり「……………………」

穂乃果「やっ、鞠莉ちゃん♪」フリフリ

鞠莉「♪」ニコニコ

ルビィ「……………………!!」

ダイヤ「……………………」スタスタ

ルビィ「お姉ちゃん……」

ダイヤ「……………………」プイッ


鞠莉「ソノダジムジムリーダー、ミス海未♪ミナミジムジムリーダー、ミスことり♪そしてチャンピオン、ミス穂乃果♪ん~♪これだけの面子が一同に会するなんて機会、早々無いから新鮮よね♪」

ことり「うん♪」

海未「そうですね」ニコッ

ルビィ(……………………っ)

聖良(……ぬけぬけと)

海未「二人とも……」ボソッ

ことり「顔に出しちゃダメ」ボソッ

ルビィ「っ……!」

聖良「はい……」

穂乃果「まあ座ってよ♪この間のお礼に、いい紅茶を用意したんだ♪」

鞠莉「Thank you♪ところで、他のジムリーダーや四天王のみんなは?」

海未「……………………」

鞠莉「まだ来てないみたいだけど♪」ニコニコ

ことり「……………………」

穂乃果「そうだね。みんなどうしたんだろうね」ニコニコ

鞠莉「豪奢な円卓が寂しげね。サミット欠席はそのままジムリーダーや四天王の称号剥奪に繋がる。大事な話し合いの場に遅れるなんて、責任感が欠けてるわ。そうは思わない?♪」

聖良「っ!!」

穂乃果「聖良ちゃん」

聖良「……!!」

穂乃果「悪いけど、お茶とお菓子の用意……お願いしてもいいかな?♪」

聖良「……は、はい」

鞠莉「……………………♪」

穂乃果「……………………♪」


――――――――

――――

――



鞠莉「ん、いい香り♪ダイヤも飲む?」

ダイヤ「遠慮しておきます」

ルビィ「……………………」

鞠莉「このクッキーもおいしいわ♪」

ことり「ありがとう♪ことりが焼いたの♪」

鞠莉「どおりで♪やけに甘いと思った♪」

ことり「……………………♪」ニコニコ

鞠莉「ゴクン……。ねえ、そろそろ時間なんじゃない?」

海未「……………………」チラッ

穂乃果「……………………」

鞠莉「他のメンバーはサミットに欠席。称号は剥奪ってことになるわよね?」

海未「穂乃果……」

穂乃果「……………………」

鞠莉「いくら仲良しでも、サミットに私情は挟まないわよね?チャンピオン♪」

ことり「穂乃果ちゃん……」

穂乃果「……………………」

鞠莉「さあ、はやく始め……」

ペラッ

穂乃果「……………………」

鞠莉「なに?その紙は」

穂乃果「ポケモンリーグ本部からの直接の委任状だよ。今回のリーグサミットだけ、全権限を私に委ねるっていうね」

鞠莉「……………………」


海未「本部……?」

ことり「それって……セキエイの……?」

穂乃果「そう」

鞠莉「本部の証印……」

穂乃果「だけじゃないよ。それだけじゃ、一地方のチャンピオンにこれだけの権限は与えられない。だから、各地方のチャンピオン一人一人にサインと許可をもらった」

鞠莉「……………………」

穂乃果「さすがに苦労したよ。各地方を飛び回って、過密なスケジュールのチャンピオンたちに、無理言って会ってもらったんだから」

鞠莉「サミット開催を告知してから一週間でそんなことを……?」

穂乃果「ううん。最初からこうするつもりで動いてたよ。サミット開催を計画したときからね」

鞠莉「……………………」

穂乃果「これで今この場で、"なにが起ころうと"その判断と最終的な決定権は私にある。もちろん、称号の剥奪についても。この場で何かしらの騒動があったとき、その判断についても」

ダイヤ(あまりにも周到な計画……。私たちがどう動くかを視野に入れて、確実に先手を取りに来た……。この計略もまた、彼女が歴代最強と謳われる由縁ということでしょうか……)

鞠莉「ずいぶん、民主主義に反したやり方ね。サミットの根底を覆す行為だわ。本部の証印があろうと、ちょっと度が過ぎるんじゃないかしら。これはウラノホシのリーグサミットでしょう?そんなの認められるわけ――――」

海未「私はいいと思います」

鞠莉「……………………」

ことり「ことりも賛成♪」

海未「今この場にいるジムリーダー、及び四天王の過半数が賛成。サミットの全権限をチャンピオンである穂乃果が執り仕切ることを可決とします。問題はありませんね?鞠莉さん」

鞠莉「……………………チッ」

穂乃果「全責任を負う……。それが大人の覚悟ってことだよ」

ガタッ

穂乃果「さあ、始めよっか。意義のある話し合いを」


――――――――ソノダシティ近郊

――――――――ユウジョウヨーソ路



千歌「……………………」

梨子「……顔、強張ってる」ムニッ

千歌「ん……」

梨子「曜ちゃんに伝えるんでしょ。バトルの楽しさと、千歌ちゃんの思いを」

千歌「……うん」

梨子「そのためにこの場所を選んだんでしょ?大好きだったら大丈夫……私もそう信じてるよ」

千歌「……ありがと」


ヒュウウウ……

千歌「……!」

ザッ……

ザッ……

ザッ……

ザッ……

ザッ……………………



曜「……………………」



梨子「……………………」

曜「……………………」

千歌「……待った」

曜「時間も待ち合わせ場所も言ってなかったくせに」

梨子「千歌ちゃん……」ジトー

千歌「はっ!忘れてた!」

梨子「……それでも、わかったのね。千歌ちゃんがここにいるって」

曜「千歌ちゃんのことならなんでもわかるよ」

梨子「この道の先に、なにがあるか……。曜ちゃんも知ってるわよね」

曜「……まあね」

梨子「ポケモンリーグ。ウラノホシのジムを勝ち抜いた者だけが立ち入ることを許される、トレーナーの聖地。……千歌ちゃんは、もうすぐ足を踏み入れる」

曜「……………………」


梨子「あのときも訊いたわよね。いつまでうずくまってるつもり?」

曜「あのときと同じように返してあげる。前に進んでるよ。千歌ちゃんと同じ場所を目指してる」

梨子「同じ場所……?なんの冗談?笑わせないでよ。千歌ちゃんと、今の曜ちゃんに見えてるものが同じだなんて、私は思わない」

曜「梨子ちゃんにわかってもらえなくてもいいよ。誰がなんて言おうと……私は千歌ちゃんのライバルなんだから。私にとって千歌ちゃんが一番であるように……」

ズッ……

ズズッ……

曜「千歌ちゃんにとっての一番が私でいられるなら……それでいいんだよ……」ニタァ

梨子「……………………」

曜「邪魔するなら……容赦しないよ……」

梨子「しないわよ。私と曜ちゃんのケンカはあのとき終わってる。頬っぺたの一つでも叩いてやりたいのはやまやまだけどね。曜ちゃんの目を覚まさせる王子さまは、千歌ちゃんでないといけない」

千歌「私が王子さまなら、曜ちゃんはお姫さまだね」ザッ

曜「王子さま……///いいね、なんか///子どものとき読んだ絵本みたいで……///」

千歌「チューはしないよ。って、チューして元に戻るなら全然するけど」

曜「ホントッ!?///」

ズズズッ……!

千歌「おお……」ズサッ

梨子「まさかの好感触……」

千歌「えっ、ええっ……?」

曜「……なんて。そんな決着は誰も望んでないよね。私はね……勝ちに来たんだよ」

千歌「!」

曜「千歌ちゃんに勝って、私が正しいってことを証明するために」


千歌「それはこっちも同じだよ。思い出してほしい……バトルは楽しいもの、私たちが輝ける最高の舞台だってこと。目指した夢は……ほんの少し暗闇の中にいるくらいで見えなくなったりしないんだってこと。お互いに……全部ぶつけよ。このバトルを後悔の無いものにするために。ケンカ……しよ」ニコッ

曜「……いいよ。見せてよ、千歌ちゃん。千歌ちゃんの全力……千歌ちゃんの今までを否定して、私が千歌ちゃんの全てになってあげる!!!」

千歌「じょーとーだよ!!!」

ビュオオオオオッ!

梨子「審判は私がやるわよ。正々堂々、力の限り戦いなさい!!!」

千歌「私はトチマタウンの千歌!!!夢はポケモンマスターになること!!!私たちの全身全霊……しっかり受け止めてよねバカ曜ちゃん!!!」

曜「トチマタウンの曜!!!夢は千歌ちゃんのライバルでいること!!!かかっておいでよバカ千歌ちゃん!!!」

シュッ ポンッ!



ついに幕を開けた、互いの意地を賭けた運命のバトル。
二人が繰り出したポケモンは……

連投無し
安価下1
千歌のポケモン(リザードン、ソルガレオを除く。ゾロアーク、ピカチュウ、カプ・レヒレ、モクローの中から)

安価下2
曜のポケモン(ジュカイン、レックウザを除く。エアームド、ミロカロス、マンムー、ドラピオンの中から)


モクロー「フルオッ!!」バサバサッ!

ドラピオン「ラアッド!!」ズシンッ!

千歌「モクロー、最初っから飛ばしていくよ!!」

曜「ドラピオン、目の前の敵を薙ぎ払うよ!!」

梨子「……!!」

カタッ

梨子「!」

カチッ

ポンッ!

ゲッコウガ「コウガッ」

梨子「ゲッコウガ……なんで……」

ゲッコウガ「……………………」

梨子「そっ、か……。気になるわよね……。一緒に見届けましょう」

ゲッコウガ「コウガッ!!」

梨子「……それじゃあこれから、千歌ちゃん対曜ちゃんの、6vs6のフルバトルを開始します!ポケモンの交代は無し!どちらか全てのポケモンが戦闘不能となった時点で終了とします!いくわよ二人とも……バトル!開始!!」


千歌「モクロー!!リーフブレード!!」

曜「ドラピオン!!クロスポイズン!!」

モクロー「クロオオッ!!!」ギンッ!

ドラピオン「ドラァオ!!!」ズバァッ!

ギイイイインッ!

モクロー「フロッ!!!」

千歌「モクロー!!」



梨子「モクローが吹き飛ばされた!やっぱりパワーじゃドラピオンに分がある……!!」



曜「そんな軽い攻撃効かないよ!!ポイズンテールで追い討ちをかけて!!」

ドラピオン「ラアッ!!!」ブンッ!

千歌「このはで目眩まし!!」

モクロー「フルルッ!!フルォッ!!!」

ビュウウウッ!

ドラピオン「ドラァッ!!?」

千歌「パワーだけがバトルの全てじゃない!!昔の曜ちゃんのバトルはそうだったよ!!」

曜「人は変わるんだよ!!もう一度ポイズンテール!!邪魔なこのはを吹き飛ばして!!」

ドラピオン「ラアアアッ!!!」ブンッッ!

ビュウッ!

曜「……!モクローの姿が……」



梨子「このはに紛れて姿を消した……!」


千歌「モクローっ!!!」ビッ!

曜「……!ドラピオン、上!!」

ドラピオン「ラドッ!!!」

モクロー「フルオオオッ!!!」ギュオオオッ!

千歌「遅いよ!!リーフブレード!!!」

ズバアッ!

ドラピオン「ドォラッ!!!」

千歌「まだまだ!!!連続でリーフブレード!!!」バッ!

モクロー「フルルルッ!!!」

ズガガガガガ……!



梨子「速い……。サイズ差を活かし小回りを利かせて、ドラピオンをスピードで圧倒してる……。タイプの相性のせいで一撃一撃の威力は小さい……けど、これなら……!!」



曜「勝てるかも……って?」

千歌「!!」

曜「甘いよ」スッ

コオオオオッ!

ドラピオン「ラアアアアアッ!!!!」ゴオオオオッ!

千歌「ウツロイドの力が……もっと大きく……っ!!」

曜「ドラピオン、クロスポイズン!!!」

ドラピオン「ラッ、ドオオオオオオッ!!!」ズバァッ!

モクロー「フロォォォッ!!?」

千歌「モクロー!!ドラピオンの動きが速く……!!」


曜「ウツロイドの力はポケモンの能力を更なる次元にまで押し上げる。どう、千歌ちゃん?これが私の力……夢を叶えるための力だよ」

千歌「うん、スゴいね……素直にそう思うよ……。難度か技をぶつけただけで今の曜ちゃんたちの力がわかっちゃうよ。だけどさ……」

曜「なに?」

千歌「そんなもんじゃないでしょ!!!?」

モクロー「フロオオッ!!!」

曜「!」

千歌「曜ちゃんの力は、そんなもんじゃないでしょっ!!!?」

曜「っ!!ドラピオン、つじぎり!!!」

千歌「モクローっ!!まもる!!!」

ドラピオン「ラオオオオッ!!!」ギイィンッ!

モクロー「クロオオッ!!!」ヴンッ!

ギイイイインッ!

千歌「このは!!!」

モクロー「フルルオオッ!!!」ビュウウウッ!

バシバシバシッ!

ドラピオン「ドオッ、ラッ!!!」

千歌「決めるよ!!!ブレイブバード!!!」

曜「ドラピオン、クロスポイズン!!!」

モクロー「クルオオオ――――――――ッ!!!」

ドオオオオ――――ンッ!


梨子「!!」

ゲッコウガ「コウガ……!!」



ドラピオン「ド、ラ……」ズシン……

曜「……!」

千歌「ドラピオン、戦闘不能だね」

曜「……………………」

千歌「ウツロイドの力がポケモンを更なる次元に押し上げる……だっけ?なにそれ意味わかんないよ」カミノケクルクル

曜「……………………」

千歌「あ、今の真姫さんのマネ。似てた?」

曜「……………………全然」

千歌「エヘヘ、だよね。ね、覚えてるでしょ?二人で真姫さんとバトルしたジム戦」

曜「あったね。そんなことも」



梨子「……………………」



千歌「あのとき、心の奥がぐわーって燃えたのがわかった。頭の中から足の先まで熱くなった。曜ちゃんと一緒にさ。どんなことだって出来る……どんな夢だって叶えられるって」

曜「だから……?あのときと今とじゃ違うんだよ」

千歌「だね。今の曜ちゃんなんか、全然ワクワクしない。バトルしててもゾクゾクしない。そんなんで、よくライバルだなんて言えるよね」

曜「……………………!!!!!」

ズズッ……ズズッ!

千歌「……っ!!最初っから全力を出さないくせにさぁ!!!私のライバルなんて名乗らないでよ!!!甘い……!?はあっ!!?甘く見てるのは曜ちゃんの方じゃん!!!」


梨子「千歌ちゃん……」



千歌「もっと本気でやろうよ!!!もっと熱くなろうよ!!!せっかく……ケンカしてるんだからさぁっ!!!」

曜「……………………」

千歌「ねえっ!!!」

曜「……………………あーあ」

ズズッ……

千歌「……………………!」

曜「千歌ちゃんの前だから……ちゃんと理性保とうって決めてたのに……。いいんだよね……?」

ズッ……ズズッ……

曜「知らないよ?」カクン

ズズズッ……!

曜「泣いても……謝っても……やめてあげない……。目の前に転がったおいしそうなみかん……一滴残らず搾り取ってあげるよ♪」ニタリ

千歌「……うん。じゃないと、意味無いよ」



梨子「……………………っ」グッ



千歌「理性があるままじゃ、どうせ本当のことは言わないんでしょ?わかるよ、曜ちゃんのことだもん。我慢して、呑み込んで。本音を隠して、なんとなくでぶつかって……そんなので仲直り……?そんなの違うじゃん。仲直りなんて出来っこない。たとえ仲直りしても、きっとまたどこかでこんなことが起こるかもしれない。すれ違って、道を踏み外して……。そしたらさ……何度だって私たちが止めるだろうけど、曜ちゃんはその度に苦しむんだ。だって……バカだから。それくらいなら……今ここで、曜ちゃんの全部を受け止める。あるがままの曜ちゃんのことを」

曜「千歌ちゃん……♪ちーかちゃんっ♪」ユラリ

千歌「苦しいよね……。ツラいよね……。でもきっと……私が曜ちゃんを助けてみせるから!!!」

モクロー「フルルオッ!!!」バサバサッ!

曜「さあ、バトルを続けよっか♪」シュッ ポンッ!



白熱するバトル……
曜が繰り出した二体目のポケモンは……

安価下1
ポケモン(エアームド、ミロカロス、マンムーの中から)


マンムー「ムオオオッ!!!」ズシィン!

千歌「マンムー……!!ドラピオンに続いて、重量級のポケモンを出してきたね……!!」

曜「暴れるよ……マンムー!!!」

千歌「次も勝つよ、モクロー!!!」

マンムー「モォォォッ!!!」

モクロー「フロオッ!!!」



梨子「……………………」



――――――――

――――

――



梨子『曜ちゃんをわざと暴走させる!?』

千歌『うん』

梨子『正気なの!?だって……ウツロイドの力は……』

千歌『毒……だね』

梨子『ただの毒じゃない……劇毒よ。たぶん……というより、絶対……私が受けた以上のダメージを常に負ってるに違いないわ……!意識を保ってられるからって、曜ちゃんの身体が危険な状態なのは変わらないのよ……!?』

千歌『それでも……』

梨子『……なにか、考えでもあるの?』

千歌『……本気で戦うために』

梨子『本気で戦った結果、曜ちゃんがボロボロになっちゃ元も子もないじゃない……』

千歌『それなんだけどね……"これ"で曜ちゃんの身体は治せるんじゃないかな……?』

梨子『それ……』

千歌『……………………』


梨子『……確証は無いけど、試す価値はある……わね』

千歌『……………………』コクン

梨子『でもリスクが大きいわよ。それなら全てが終わったあとの曜ちゃんを治せるかもしれない。けど、ウツロイドの力を解放すればするだけ、曜ちゃんはどんどん侵食されていく。最後まで曜ちゃんの身体と心が持つとも限らない』

千歌『大丈夫』

梨子『根拠は?』

千歌『曜ちゃんのことを信じてるから』

梨子『信、じ……って……!そんな……~~~っ!!』

千歌『ゴメンね、付き合わせて』

梨子『……いいわよ。見届けるって決めたんだし。千歌ちゃんが無茶なこと言い出すんじゃないかって気もしてたし。でも……もし失敗したらどうするの?』

千歌『そのときは……全部あげる』

梨子『全部?』

千歌『私の残りの人生全部……曜ちゃんにあげる。この先の人生の全部を曜ちゃんのために使うよ』

梨子『……口先だけの覚悟じゃないから始末におえないのよ』

千歌『エヘッ……♪』

梨子『いいけど、負けたら話にもならないわよ?』

千歌『うん。……ありがと、梨子ちゃん』



――――――――

――――

――



梨子「いけ……いっけーっ!!!千歌ちゃ――――ん!!!」



千歌「リーフブレード!!!」

曜「こおりのキバ!!!」

ギギギギギギンッ!


曜「もう一度こおりのキバ!!!」

マンムー「マアッ、モオオッ!!!」カチコチ……ブンッ!

千歌「かわしてっ!!」ビッ!

モクロー「クロッ!!」ビュンッ!

千歌「大きく旋回してリーフブレード!!」

モクロー「フルルッ!!!」ギンッ!

曜「速い速いっ♪だけどさぁ、パワータイプのマンムー相手にスピード勝負なんて、常套すぎてつまんないんだよね♪」ニタッ

千歌「っ、モクロー!!なにかくる!!マンムーから離れて!!」

曜「遅いよ。マンムー、いわなだれ!!」

マンムー「モオォォォッ!!!」ドシンッ!

ヒュウン……ドゴン!

ドゴン!……ドゴン!……ドゴゴゴゴゴ……!

千歌「モクロー!!!」ビッ! ビッ!

モクロー「フロッ!!モクッ……フルオッ!!!」ヒュンッ! ビュウンッ!



梨子「千歌ちゃんのフィールド全体を見渡す眼……降り注ぐいわなだれのすき間を縫うように……!!」



曜「ふーん……じゃあさ、こういうのは……?」スッ スッ

マンムー「ムオオオッ!!!」カチコチ……

千歌「こおりのキバ!?」

曜「……………………」ジーッ

モクロー「フルオッ!!!」バサッ!

曜「そこかな……♪マンムー、その岩を十時の方向に弾き飛ばして」

マンムー「マアンッ、モオオッ!!!」ブンッ! ドゴンッ!

モクロー「クロッ!!?」

ドゴオッ!

モクロー「モ、ク……!」

千歌「モクロー!!」



梨子「落ちてきた岩をさらに打ち返した……!いや、それよりも……あれだけスピードで撹乱してたモクローに完全に狙いを定めて……!!まさか……曜ちゃん……!!」


曜「とどめだよ、すてみタックル!!!」

マンムー「ムオオオオオッ!!!」ドシン! ドシンッ!

ドドドドドド……!

モクロー「クロ……!!」

ドゴアンッ!

千歌「っ!!!」



モクロー「ロォ……」キュー



曜「モクロー、戦闘不能♪」

千歌「っ!!」

曜「これでお互い、残り五体だね……♪」

千歌「ありがと、モクロー……。ゆっくり休んで」シュイン

曜「ちゃんと見ててくれた……?♪私のバトル……♪」

千歌「……さっきのやつ。あれって……」



梨子「……マンムーとモクローの位置、タイミング。それに降ってくる岩の間をすり抜けて、モクローに命中させる精密さ……。間違いない……曜ちゃんも……」



千歌「持ってるの?私と同じ眼……」


梨子「フィールド全体を俯瞰的に見渡すことの出来る眼……千歌ちゃんがトレーナーとして覚醒した証を……」



曜「千歌ちゃんと同じ……かぁ///嬉しいなぁ///よくわからないけど、千歌ちゃんがそう思うんならそうなんじゃないかな?♪千歌ちゃんに出来ることは私にも出来る……だって、ずっと一緒だったんだもん♪」

千歌「……梨子ちゃんとバトルしたときも、同じこと言ってたよね。曜ちゃんはさ、私と一緒にいたかったの?」

曜「……………………」



曜『一緒に行こうって言ってほしかった!!!でも……一緒に仲良く旅をしてるだけじゃ!!足並みを揃えてるだけじゃライバルじゃないっ!!!私たちの冒険はそうじゃない!!!そんなことくらいわかってるんだよ!!!』



千歌「ねえ、どうなの……?」シュッ ポンッ!



千歌が繰り出したポケモンは……
安価下1
ゾロアーク、ピカチュウ、カプ・レヒレの中から


さらに安価下1コンマ 00は100扱い
ゾロアークはイリュージョンを……
奇数→使用する
偶数→使用しない


ゾロアーク「ロアッ!!!」シュタッ

曜「ゾロアーク……。あのときのゾロアが進化したんだ♪」

千歌「うん。私が初めてゲットしたポケモンだよ」

曜「その子だけなんだよね。私が一緒にいたときゲットしたのってさ。私の知らないところで、千歌ちゃんは千歌ちゃんの旅をして、強くなったんだよね」

千歌「答えてよ。曜ちゃんは……私と一緒にいたかったの?」

曜「うん、いたかった。だってさ……」スッ

マンムー「モォォォッ!!!」ズシンッ! ズシンッ!

曜「ずっと一緒だったんだから」

千歌「一緒にいないことが正解だって、ちゃんとわかってたくせに!!」バッ!

ゾロアーク「ロォアアアアッ!!!」ダンッ!

曜「こおりのキバ!!!」

千歌「みきり!!!」

マンムー「モオッ!!モオオオム!!!」ピキパキ……ドコォッ!

ゾロアーク「ロォアッ!!!」シュンッ! ヒュンッ!


千歌「仲良く旅をするのは友だちでも出来る!だけど、違う道を歩いて知らない強さを手にするのはライバルしか出来ない!!だから私たちはあのとき、コイズミタウンで別れたんじゃん!!!」

ゾロアーク「アアアアック!!!」

マンムー「マアァッム!!!」

千歌「いつかはそうなるってわかってたはずだよ!!ポケモンマスターを目指すって決めたときに!!ただの仲良しでいるのはやめようって!!」

曜「そうだね……。だけどさ、友だちと一緒にいたいって思いに嘘はつけないよ!!」

千歌「っ!!」

マンムー「モォォォッ!!!」ドガンッ!

曜「千歌ちゃんはなにも思わなかった……?離ればなれになる寂しさも、今まであったものが失くなるむなしさも……。ああ、そっか。千歌ちゃんには梨子ちゃんたちがいたもんね……。私なんかいなくても平気だったんだよね!!?」

千歌「いつ誰がそんなこと……!!」ギリッ

ゾロアーク「ロオオオオオオッ!!!」バシュッ……ドガァンッ!

千歌「言ったのバカ――――っ!!!」

曜「っ!!」

千歌「梨子ちゃんたちがいても、曜ちゃんの代わりだなんて一度も思ったことないよ!!!曜ちゃんにだって花丸ちゃんがいた!!曜ちゃんは、花丸ちゃんを私の代わりだと思ってたの!!?曜ちゃんだって、私とは違う道で、違う出会いをしてるじゃん!!」

マンムー「モオォォォッ!!!」

ゾロアーク「ゾオッ、ロオオオオッ!!!」

ドゴオオオオオン!

千歌「バトル&ゲット……ポケモンの数だけの出会いがあって、ポケモンの数だけの別れがある!!!私たちはそれを知ることで前に進むんだよ!!!」

曜「わかってるよそんなこと!!!」


梨子「曜ちゃん……」



曜「わかってる……!!わかってる!!わかってるわかってるわかってる!!!これがただのワガママだって!!!言ってることメチャクチャだってわかってるよ!!!」



梨子「感情が……定まってない……」



曜「寂しいのもガマンした!!高みを目指そうって決めて……たくさん努力した!!だけど……いつの間にか千歌ちゃんに追い付かれて……追い抜かれて……!!私の方が強かったのに……!!なんで……なんでっ!!!」

マンムー「マアァッム!!!」ピキパキ……ドガガッ!

曜「それでも頑張った!!!千歌ちゃんと一緒に真姫さんに勝ったとき、私だってまだやれる!まだまだ上を目指せるって思った!!花丸ちゃんが一緒についてきてくれて……ほんの少し寂しくなくなって……!!!なのに千歌ちゃんは、私のもっと先を行っちゃうんだもん!!!」

千歌「……………………!!」

曜「そんなの……そんなの……ただの仲良しどころか、ライバルでもなくなっちゃうよ……!!!そんなの……そんなのってないよ……!!!私を置いていかないでよ……!!!千歌ちゃん――――――――!!!」


ガキィン……!

マンムー「マンッ、モォォォ……ッ!!!」グググ……!

ゾロアーク「ロオオオオオオ……ッ!!!」グググ……!



梨子「こおりのキバを掴んで止めた……!!」



千歌「置いてなんていかないし……忘れたりもしない……!!当たり前じゃん……友だちなんだから……!!」ギリッ

曜「じゃあ……もっと私のことを見てよ!!!」

千歌「見るよ……!!だからさ……私の話を聞いてよ!!ドキドキで毎日が冒険だったこと……曜ちゃんに聞かせたいことがたくさんあるんだよ!!今の気持ちは……そうだよ、語りきれないくらいあるんだよ!!!」

ゾロアーク「ロッ、アァ……ッ!!!」グッ……グググ……!

マンムー「モオッ!!?」ズザッ……

千歌「ほんの少し離れたくらいで……会えなかったくらいで、ふてくされて……しょんぼりしちゃって……!!私たちの旅は、絆は、そんなことで色褪せちゃうようなものだったの!!?」

曜「違うよ……!!違わない……!!私は……!!!」

ポロッ

千歌「曜ちゃんは……私のこと、信じてくれてなかったの……?」


曜「!!!」



梨子「……………………!!」



千歌「寂しくないわけない……!!どうでもいいはずない……!!梨子ちゃんたちと笑ってるときも、ご飯を食べてるときも、曜ちゃんのことを忘れたことは一度だってなかったよ!!!」ポロポロ

ゾロアーク「ロオッ、アアアッ!!!」

千歌「旅立ちの日……曜ちゃんに負けてから、とにかく頑張ろうって前に走った!!努力するのをやめたら、曜ちゃんは私の知らないところまで行っちゃうって!!置いていかれるのが怖いとか、それはこっちのセリフだよ!!!」ポロポロ

曜「……っ、適当なこと言わないでよ!!!」

千歌「グスッ……!曜ちゃん、さっき言ってたよね……!!追い付かれて……追い抜かれたって……!!なにそれ!!自分が悩んで、立ち止まって、挙げ句の果てには道を見失っただけのくせに、なんで私の努力を否定するようなこと言うの!!?」

曜「違……う……!!私は……!!」

ズズッ……

ズッ……



梨子「ウツロイドが……!!」



千歌「悩んでたなら相談してよ!!立ち止まったならどこへだって駆け付けて手を引くよ!!道を見失ったなら、たまにはゆっくり自分のペースで……やりたいことたち、見つめてみればいいじゃんっ!!!そのあと全力で頑張ればいい……!!曜ちゃんが望むなら……最初から旅をやり直してもいいから……!!だから……!!!」

ゾロアーク「ロアアアアアアアアアッ!!!!!」バシュウウウウッ!



千歌「だから……帰ってきてよ、曜ちゃん……!!!」


マンムー「マァッ、モッ……!!」ズシン……

ゾロアーク「ロオッ、アァ……!!」



梨子「マンムー……戦闘不能……」



曜「……………………」

ズッ……ズズッ……

ズズッ……ズッ……

千歌「……………………」スタスタ……

スッ

曜「……?」

千歌「これ……」

曜「シュ……シュ……?」

千歌「仲間の証……。曜ちゃんには話したことなかったけどさ、私ね……μ'sみたいなグループを作りたいんだ」

曜「μ's……」

千歌「憧れたの。最高に強くて、可愛くて、カッコよくて……キラキラして、ワクワクするバトルをして……世界中のどこにいても輝いていられるような。そんな人たちに」

曜「キラキラ……ワクワク……」

千歌「私と、梨子ちゃんと、ルビィちゃんと、花丸ちゃんと……あと、何人か。一緒にやれたらいいなって思ってる人たちがいるんだけど……。私の作るグループに、絶対にいなくちゃいけない人がいる」

曜「……………………!!!」

千歌「曜ちゃん、改めて言うよ。私たちと一緒に……頂点を目指そう」


曜「一緒なグループ……?」

ズズッ……

曜「なんだ……。わかってないのは……千歌ちゃんも同じなんじゃん……!!!」

ガシッ!



梨子「!!」

ゲッコウガ「コウガ……!!」



曜「仲良しなだけで上を目指せるの……!?中途半端な友だちごっこで満足して、そこで終わるんじゃないの!?それくらいなら私は……」

千歌「友だちとライバルが両立出来ないなんて、誰が決めたの?」

曜「!!」

千歌「μ'sは……そうだったよ。みんながみんなのことを大好きって思って、みんながそれぞれ真ん中に立って輝くんだって……そんな思いがひしひしって伝わってきた。相手のことを思って繋がれたからμ'sになって、未来に向かって全力で生きるためにμ'sを解散した!限られた時間の中で、せいいっぱい輝こうとするポケモントレーナーが……私は大好き!!そんな大好きって思いを、友だちや、家族や、知らない人たちに届けたい!!私たちの輝きで世界中を輝かせてみたいの!!!」

曜「そんなの……!!」

千歌「無理かもしれない……!世の中そんなに甘くない……!だけど、なんとかなる……!みんなが一緒なら!どんな夢だって叶えられる!!!」

曜「なんで……っ!なんでそんなに信じられるの!!?」

千歌「好きだから……!!!」

曜「っ!!」

千歌「友だちが……ポケモンが……私を支えてくれたたくさんの人たちが……!!!みんなの思いに応えたい!!たとえどんなにツラいことがあっても……諦めちゃダメなんだよ!!その日は絶対来る!!!曜ちゃんも感じて……始まりの鼓動……!!!」

ズッ……ズズッ……

ズズッ……ズッ……


曜「……本気、なんだね」

スッ

千歌「ケホッ……うん、私はいつだって本気だよ」

曜「私がまた敵になるかもしれないんだよ?」

千歌「そのときは何度だって止めてあげる」

曜「こんな力にまで頼ってさ……」

千歌「それは本当にバカだと思うけど」

曜「厳しいね」

千歌「本当のことだもん」

曜「……………………」

千歌「曜ちゃん……」スッ

曜「……ダメだよ。受け取れない。なんにも整理出来てないんだもん。自分の立場も、気持ちも……。それに……」チラッ

梨子「……………………」

曜「大嫌いだって、言っちゃった」

千歌「……………………」

梨子「……………………そうね」

千歌「梨子ちゃん……」

梨子「スッゴく傷付いた」

曜「……………………」

梨子「でも……本当は……って訊いたよ」



曜『……………………言わない』



梨子「そう返した。……大好きじゃなくてもいいよ。もちろん、今は。同じ時間を過ごしてきた千歌ちゃんの方が、急に現れて友だちになった私より好きに決まってる。そんなことないとか、そういう上辺だけの言葉で飾らなくてもいい。……前に、千歌ちゃんに言ったわ。経験は時間だって。多くの時間を一緒にした二人とは、同じだけの時間を一緒にしても絶対に追い付けない」

千歌「……けど」

梨子「うん。友だちっていうのは、そうじゃない。どれだけ相手を思えるか。どれだけ相手とぶつかれるか。そして、どれだけ相手のことを好きになれるかだよ」


曜「梨子ちゃん……」

梨子「私は好きよ。まっすぐで、本気でも不器用で……熱い思いを胸に宿した曜ちゃんのこと。……勘違いしないでね。べつに曜ちゃんのことを赦したわけじゃないから。曜ちゃんがバカだってことは、いつかちゃんと話すわ」

曜「……………………」

梨子「仲良しだけが友だちじゃない。けど……私と曜ちゃんのケンカは、もうあのとき終わってる。この先きっと、私たちはあれ以上のケンカはしないわ。ちょっと口ゲンカして、そっぽを向いて、突っぱねたりして……どっちからじゃなくても、ゴメンねって言い出すような。そんな可愛いもので終わるんじゃないかな」クスッ

千歌「私の方が千歌ちゃんのこと好きだもん、みたいな?♪」

梨子「それはないけど」キッパリ

千歌「うぅ……」

梨子「ねえ、曜ちゃん」

曜「……………………」

梨子「私や千歌ちゃんと同じ思い、感じてみてよ。限られた時間を楽しみましょうよ」

千歌「曜ちゃん……」

スッ

千歌「ねっ?」ニコッ



曜「私、私は……」





差し伸べられた手……
向けられた優しさ……
二人の思いに……曜は……

安価下1~5 00は0扱い
安価の合計が250以上→ウツロイドを完全に抑え込む。
安価の合計が250未満→ウツロイドが暴走する。


曜「ッ!!!」

ズズッ……

千歌「曜ちゃん……っ!!」

ズズッ……

曜「おとなしく……してて……!!私はもう……あなたにっ、頼らない……!!!」

ウツロイド【――――――――】



ズズッ……

ズッ……

フッ――――



千歌「!!」

梨子「ウツロイドを……抑え込んだ……」

曜「はぁっ……はぁっ……!!っ、私……バカ曜だ……」

梨子「そうね……」クスッ

千歌「知ってる……」ニコッ

曜「……余計なものは、もういらない」ヨロッ

千歌「……っ、うん……!」ポロッ

曜「なにも無い闇の中を探すのも……先の無い未来を見るのも……自分勝手な夢を語るのも……もうやめる……!!!」

梨子「うん……うんっ……!」ポロッ

曜「私は……もう一度、千歌ちゃん梨子ちゃんたちと……見たことのないステージを目指したい……!!」ポロッ

ポロッ……

ツゥー……

曜「大好きは……もう、隠さない……っ!!!」


千歌「遅いよ……バカ曜ちゃん……」ポロポロ

梨子「クスッ、ホントに……」ポロポロ

曜「エッヘヘ……///」ポロポロ

千歌「グスッ……おかえり、曜ちゃん///」

梨子「おかえり///」

曜「……ただいま///」


ヒュウウウウ……










ヨハネ「……………………」










千歌「曜ちゃん……」ニコッ

曜「うん……っ!ゴメンなさいは……あとで一生分する……!!赦してもらえるまで、何度だって謝る!!でもっ!!」

千歌「そうだよ……まだバトルは終わってない!!!続けよう、最後まで!!!」

曜「千歌ちゃんに勝って、今の私を乗り越える!!!もっともっと強くなるんだ!!!じゃないと、千歌ちゃんたちのいるグループには似合わない……でしょ?」ニッ

千歌「当然っ!!」

曜「可能性を感じないかもしれない……後悔はおもいっきりしてる……私の道があるかどうかわからない……それでも、勝ちはもらうよ!!!千歌ちゃん!!!」

千歌「そうこなくっちゃね……♪このシュシュくらいしかあげないから……!!!勝つのは私だよ!!!」

梨子「夢の押し付けは違うけど、勝利だけは……自分勝手になっていい……。勝つ権利は誰にだってあるんだから。努力の量と結果は比例しなくても、頑張ってる人はキラキラしてる……。最後まで見届けさせて、二人の……輝きを……!」

曜「梨子ちゃん、ありがとう……っ!!」シュッ ポンッ!



ほの暗い闇の中で、自分の心の在り方に光を灯した曜。
迷いを断ち切り、再び千歌との激突を望む。
曜の繰り出したポケモンは……
安価下1
エアームドorミロカロス


エアームド「エアアッ!!!」バサッ!

ゾロアーク「ロォアッ!!!」

曜「エアームド……行くよ!!」

千歌「ゾロアーク、このバトルも勝利で飾るよ!!」

曜「はがねのつばさ!!」

エアームド「エェアッ!!!」ギンッ! ビュウッ!

千歌「みきり!!」

ゾロアーク「ロオッ!!!」シュンッ! ヒュンッ!

曜「エアームド!!!」ビッ!

エアームド「アアアッ!!!」ギュンッ!

チッ!

ゾロアーク「ロアッ!!!」ズキッ

千歌「!!?」



梨子「みきり状態のゾロアークに、はがねのつばさを掠めた!?」



千歌「動きを先読みして……!!だったら、動きを読ませないスピードで撹乱するよ!!ゾロアーク、めざめるパワー!!」

ゾロアーク「ロオッ、アアアッ!!!」バシュウッ!

曜「!!」



梨子「出た!!ゾロアークの必殺パターン!!めざめるパワーのドーム展開!!」



千歌「とびはねる!!!」

ゾロアーク「ロオオオオオオッ!!!」ダン! ダン! ダダダダダダダ……!

曜「スゴい……これが千歌ちゃんが磨いてきた技……!!~っ!///」ゾクッ

千歌「感心してるだけ!?」

曜「まさか!すぐに破ってみせるよ!!」


エアームド「エアアァッ!!!」ビュウッ!

曜「エアームド、てっぺき!!!」

エアームド「エァム!!!」ガギンッ!

曜「こうそくいどう!!!」

エアームド「エアアアアアッ!!!」ギュン――ッ!

ビュオオオオッ!

ゾロアーク「ロアッ!!?」

千歌「速い!!ゾロアークのスピードに付いていってる……!!」



梨子「いや……ゾロアークより、速い!!!」



エアームド「エァァァァム!!!」ギュンッ!

ドガッ!

ゾロアーク「ロオッ!!!」グラッ!

千歌「ゾロアーク!!!」

曜「よしっ、直撃!!」グッ

千歌「ちょっとバランスを崩しただけ!!ゾロアークの身軽さなら、すぐに立て直せる!!」

ゾロアーク「ロオッ、アアアッ!!!」ダンッッ!

ダダダダダダダ……!

曜「さすが……半端な育て方はしてないねっ!!」ニヤッ

千歌「曜ちゃんも、ねっ!!!」ビッ!

ゾロアーク「ロオッ!!!アアッ!!!」グルッ……ドゴッ!

曜「!!」

エアームド「エァッ!!!」グラッ!

曜「めざめるパワーを……!!」



梨子「ボールみたいに蹴り飛ばした……!?」



千歌「♪」


梨子「今まで足場として使ってためざめるパワーを、攻撃として……って、いやそれが本来の技なんだけど……。だけど蹴飛ばすなんて……相変わらず、むちゃくちゃ」クスッ



曜「でも……なにそれ、スッゴい楽しい!!///」

千歌「でしょっ!!まだまだ行くよ!!!ゾロアーク、ナイトバースト!!!」

ゾロアーク「ロオァオオオオオッ!!!」バシュウウウウッ!

曜「空中でそんなに動き回りながら撃てるんだ……!!しかも完ぺきにエアームドの動きを捉えてる……!!てっぺきで防いで!!!」

エアームド「エァムッ!!!」ガギィン!

ゾロアーク「ロアッ!!!」バッ!

曜「ナイトバーストでほんの少し足止めして、撃った一瞬で回り込んだ!?」

千歌「めざめるパワー!!!」バッ!

曜「エアームド!!!」

エアームド「エアァッ!!!」シュンッ!

千歌「!!?」



梨子「うそっ、またスピードが上がった!?なんて速さ……こうそくいどうを使ってるとはいえ、いきなりトップスピードまで!!千歌ちゃんの奇策をものともしない真っ直ぐな強さ……これが、曜ちゃんのバトル……!!///」


千歌「やるねっ!!♪いいよ……!いい感じだよ……!!やっと……やっとドキドキしてきたぁ!!///」

曜「お待たせ……でいいっ!!?♪」ゞ

千歌「っ♪ゾロアーク!!!」

曜「エアームド!!!」

ドガアァァァァンッ!



梨子「……二人のバトルは……まるで鏡写しみたい」

ゲッコウガ「ゲコ?」

梨子「俯瞰の視野、戦術、戦略、思考なんかのバトルスタイルは同じ……。だけど、二人のバトルの……ううん、トレーナーとしての本質は鏡に写ったみたいに正反対」

ゲッコウガ「コウガ……」

梨子「柔軟な発想……意外性、独創性、創造性に優れ、トリックプレーで相手の意表を衝いて予想外のバトルを魅せる千歌ちゃん。それに対して、どんな作戦、どんな技も真正面から打ち破る曜ちゃん。対極とも言える二人のバトルの相性は……良くも悪くも、このバトルを大きく左右することになりえるわ」



千歌「……………………!!」

ゾロアーク「ロオ、ア……」バタッ

エアームド「エアァァァァァッ!!!」バサッ!

曜「っし!!」グッ!


千歌「ありがと、ゾロアーク。ゆっくり休んで」

シュイン

千歌「一進一退だね」クスッ

曜「これでお互い四体ずつ。次はどの子で来る?」ニイッ

千歌「さあっ、おいで!」シュッ ポンッ!



千歌が繰り出した三体目は……

安価下1コンマ 00は100扱い
奇数→ピカチュウ
偶数→カプ・レヒレ


ピカチュウ「ピッカ!!」シュタ

曜「ピカチュウ……!!かっ、可愛いねぇ~///」キラキラ

千歌「フフーン♪」ドヤァ

曜「モクローもそうだったけど、ゾロアークから後のポケモンを見るのは初めてなんだよね……。いろんな出会いがあったんだろうな……」

千歌「うん。たくさんあった。全部話してあげる♪バトルに勝った後で……ね♪」ニコッ

曜「……………………♪私が、だよね?♪」

千歌「私に決まってるじゃんっ!!ピカチュウ、10まんボルト!!!」

ピカチュウ「ピーッ、カーッ!!チューッ!!!」バリバリッ!

曜「スゴい電撃……っ!!エアームド、防御!!てっぺき!!!」

エアームド「エァム!!!」ガギンッ!



梨子「10まんボルトを防いだ……!!」



千歌「っ!!」

曜「エアームド、こうそくいどう!!」

エアームド「エアァッ!!!」ビュンッ!

千歌「スピードならこっちも負けてないっ!!ピカチュウ、でんこうせっか!!」

ピカチュウ「ピカッ!!ピッカァッ!!」ググッ……ダンッ!

曜「速いね……!!でもっ!!」



梨子「そう、同じスピード戦なら空中を自在に飛び回れるエアームドの方が有利に決まってる。だけど……その常識を覆すのが千歌ちゃん!!」


曜「エアームド、ピカチュウに向かって滑降!!!」

エアームド「エアァァッ!!!」ビュウンッ!

千歌「!!」

曜「てっぺきで上げたエアームドの身体の硬さに、こうそくいどうで上げたスピードが加われば、それだけで必殺の激突になる!!!」ヒュンッ

エアームド「エアァァァァァム!!!」ギュンッ!

ピカチュウ「ピカッ!!?」

千歌「ピカチュウ、怯まないで!!エアームドを引き付けるよ!!」

ピカチュウ「ピカ!!!」

曜「真正面から受けるつもり!?」

千歌「そのとーりっ!!ピカチュウ、アイアンテール!!!」

ピカチュウ「ピカッ!!ピーッ、カッ!!!」ギンッ! ガキィンッ!

エアームド「エアァッ!!!」

ドガンッ!

ドゴンッ!

曜「エアームド!!!」

千歌「ピカチュウ!!!」



梨子「相討ち……二人とも吹き飛ばされた!!スピードに乗った攻撃……ピカチュウのアイアンテールの方が威力が強かったけど、体格の差でお互いに吹き飛ばされたのね……」

ゲッコウガ「コウガ」

梨子「エアームドのスピードを逆に利用したカウンター。それを狙う度胸と、いきなり実行に移す行動力……ピカチュウが千歌ちゃんを信頼しきってないと出来ない芸当だわ」



曜「どうしよ……」

千歌「なにが?」ニッ

曜「ワクワク、止まらない……!!///」

千歌「まだまだ……まだまだこれからだよ!!♪」


ピカチュウ「ピカァッ!!!」

エアームド「エェアッ!!!」

曜「はがねのつばさ!!!」

千歌「アイアンテール!!!」

ガギイィィィィンッ!

曜「こうそくいどう!!!」

エアームド「エアアム!!!」ギュンッ! ギュンッ!

千歌「まだスピード上がるんだ……!!」

曜「これだけ動き回れば、狙いを定めるのは難しいでしょ!!」

千歌「まあね……!!でも、動きを抑えることくらい出来るんだよね!!ピカチュウ、連続で10まんボルト!!!」

ピカチュウ「ピーッ、カッ!!!」バチッ! バチバチッ!

曜「当たらないよ!!!」

千歌「普通の10まんボルトなら、でしょ?」ニヤッ

バチバチッ!

曜「……っ!?軌道が……エアームドを狙ってない!?」

千歌「ピカチュウ、10まんボルトをアイアンテールで弾いて!!!」

ピカチュウ「ピーカッ!!!ピカッ!!!」ギンッ! バチッ! ギンッ! バチッ!

バチッ! バチバチ……ッ!

曜「!!!」

千歌「それを空中に向かって弾き飛ばして!!!」

ピカチュウ「ピーッ、カッ!!!」



梨子「10まんボルトをリング状に……いいえ、まるでねずみ花火みたいに形取った!?」



曜「弾かれた10まんボルトでエアームドの動きが制限された……!!こんなの……見たことない……!!アイデアの引き出しが多い……こんな技、いったいどうやって……!!」

千歌「前にテレビで観た!!!」ドンッッ!


曜「あ、そうなんだ……。って、いやいや……それをマネ出来るのはかなりスゴいけど……」



梨子「奇策にもほどがあるでしょ……」



バチバチッ!

曜「おっと、感心してる暇はないよね!!エアームド、電撃のすき間を旋回!!」ビッ!

エアームド「エアァッ!!!」

千歌「すき間なんて無いんだよね♪ピカチュウ!!」ビッ!

ピカチュウ「ピカッ!!!」ギンッ!

曜「!!」

バチッ……!

バチバチ――――ッ!

エアームド「エァッ!!?」バリバリッ!

曜「エアームド!!!うそっ、なんで!!?今……電撃のリングがエアームドを追尾した!?」

千歌「へへーん♪」

ピカチュウ「ピカーッ♪」ペロッ



梨子「電撃が追尾したわけじゃない……ピカチュウが電撃を操作したんだ……。リングとエアームドの軌道が重なった瞬間に、アイアンテールを避雷針代わりにして……」



曜「これもテレビで観た……なんて言わないよね?」

千歌「観てて楽しいバトルは、進化し続けてこそ輝きを増すんだよ!!♪ピカチュウ、決めるよ!!ボルテッカー!!!」

ピカチュウ「ピカッ!!!ピイッ、カアッ!!!」バチバチッ……ドゴォンッ!

曜「っ!!!」


シュウウウ……

エアームド「エァ、ム……」バタン

曜「エアームド……」



梨子「エアームド戦闘不能。これで、曜ちゃんの手持ちは残り半分……!」



曜「ありがとう、エアームド」シュイン

千歌「少し焦ってる?」ニヤッ

曜「ちょっとね。けど、このドキドキが心地いい♪」

千歌「曜ちゃんなら、そう言うと思った♪」

曜「五体負けても……最後の一体が立ってた方の勝ち。追い詰められてなんかないよ。まあ、だからって負けていいバトルなんかしないけどっ!!」シュッ ポンッ!

ミロカロス「ミィロッ!!!」

千歌「ミロカロス……!!」

曜「真姫さんとバトルしたときより、ずっと強くなってるから油断しちゃダメだよ」

千歌「しないもんっ!!」

曜「知ってる!!ミロカロス、ハイドロポンプ!!!」

千歌「10まんボルト!!!」

ミロカロス「カァロォォォォッ!!!」ブシュウウウウッ!

ピカチュウ「ピーッ、カーッ!!!」バチバチ……ッ!

ドオオオンッ!


……………………ブワッ!

ピカチュウ「ピカッ!!!」

千歌「ピカチュウ、アイアンテール!!!」

ミロカロス「ミロォ!!!」

曜「ミロカロス、アクアテール!!!」

バヂィッ!

ピカチュウ「ピカアアァッ!!!」ギィンッ!

ミロカロス「ミルアアァッ!!!」ブンッ!

千歌「10まんボルト!!!」

曜「そう何度も電撃は喰らわない!!ミロカロス、どろあそび!!!」

ミロカロス「ミルォッ!!!」ビチャッ! バチャッ!

ピカチュウ「ピカッ!!!」ベチャッ!



梨子「でんきタイプの技の威力を下げる変化技!!」



千歌「ピカチュウの電撃を……!!」

曜「苦手なタイプの対策はトレーナーの基本……だからね♪」ニッ

千歌「……だから曜ちゃんは手強いんだよね」ニッ



ゲッコウガ「ゲコ……」

梨子「そう……これが曜ちゃんの厄介なところ。真正面からぶつかっても充分強いのに、変化技でバトルをより磐石に……優位になるようにコントロールしようとする。ずば抜けたセンスの持ち主。さて、変幻自在のトリックスターは、このバトルをどう戦うのかしら……♪」クスッ


千歌「ピカチュウ、10まんボルト!!!」

ピカチュウ「ピーッ、カーッ……!!」バチッ……!

曜「!!?」

ピカチュウ「チューッ!!!」バチバチッ!

ミロカロス「ミロッ!!」バリバリッ!

曜「……威力を下げられても撃ってくるんだ」

千歌「それでも、ミロカロスを相手に効果が抜群なのは変わらないもん。ピカチュウの魅力をそれくらいで霞ませてちゃ、ポケモンマスターになんてなれないよ!!」

ピカチュウ「ピカァッ!!!」バチッ!

曜「……千歌ちゃんらしい」クスッ

ミロカロス「ミロッ!!!」

千歌「アイアンテール!!!」

曜「アクアテール!!!」

ドガァンッ!

バチバチィッ!

ドッガァッ!

曜「千歌ちゃん」

千歌「なに?」

曜「スゴいよね、千歌ちゃんは。ポケモンを信じられるひた向きさと、ポケモンに愛されるトレーナーとしての才能。自分で普通怪獣なんて言うくせに、全然そんなことないんだもん。私、そんな千歌ちゃんが羨ましかった。だから……勝ちたかった。私に足りないものを持ってる千歌ちゃんに……嫉妬してた」

千歌「それで暴走した……って?」



梨子「……………………」



曜「バカだって――――」

千歌「思う」キッパリ

曜「あ、食い気味だね……」

バシュッ!

ドガガガガガ……!

曜「バカでもなんでもさ、やっぱり勝ちたいものは勝ちたいんだよ。そこに嘘はつけない」

千歌「同感……だけどさ。勝ちたいからこそ、その思いは歪ませちゃいけないんだよ」

曜「耳、痛い」クスッ


ピカチュウ「ピカッ、ピーッカ!!!」

ミロカロス「ミルァ!!ミーロッ!!!」

ドガアァァァァンッ!

ピカチュウ「ピカ!!」シュタッ

ミロカロス「ミロッ!!」シュルッ

千歌「ねぇ、なんで急にそんな話したの?」

曜「……うやむやにしないため、かな」

千歌「……だと思った。けど、そういうのは全部バトルが終わってからにするんでしょ?」

曜「……だけど」

千歌「だから曜ちゃんはバカ曜なんだよ」プクー

曜「返す言葉もありません……」

千歌「目の前のバトルに集中出来ずに負けちゃいましたー……って、そんなの今度こそ絶交するから」

曜「はい……」ショボン

千歌「……嫉妬してた、だっけ。そんなの私だって同じだよ」

曜「千歌ちゃんも?」

千歌「曜ちゃんてば、ポケモンの勉強とかスゴい出来て、私よりずっとポケモンのことを知ってたんだもん。頑張って勉強する曜ちゃんのこと、志満姉も美渡姉も偉いねって褒めてた。私だって頑張ってたの褒めてほしかったのにさ」

曜「そう……だったんだ……」

千歌「誰だって同じなんだよ。自分に足りないものを人が持ってたら羨ましくなる。ポケモンでも、オモチャでも、才能でも。手に入れるためにどうするかはそれぞれだけど、大切にしたいものほど欲しいって気持ちは大きくなる。みんな、そうなんだよ。みーんな」



梨子「そうね……」


千歌「曜ちゃんは、間違ったけど間違ってない。それを後悔する正しい心を持ってる。歪んじゃったものはまた直せる。一人じゃ無理だって言うなら、私や梨子ちゃん……それにみんなで一緒に曜ちゃんのことを引っ張ってあげる。なにがあっても絶対に見捨てないよ。私たちは……かけがえのない絆で結ばれた仲間なんだから」

曜「……………………!!」



梨子「……………………」コクン



曜「……あーもう、二人とも……カッコいいな///」ボソッ

千歌「へ?なにか言った?」

曜「ううん。なんにも♪ゴメンね、バトル中断させて」

千歌「いいよ。バトルの熱はまだ下がってないから」

曜「千歌ちゃん、梨子ちゃん」

千歌「ん?」



梨子「なに?」



曜「……///なんでもない……///」テレッ


――――――――スタートダッシュキャッスル

――――――――円卓の間



鞠莉「……………………」ズズッ コトン

海未「……以上が、今年度の各ジムの挑戦者の数と、ジム戦に勝利したトレーナーの割合です。前年比よりも大幅な減少の推移が見られていることは否めません。リーグ及びチャンピオンとのバトルにおいても同様です」

ことり「トレーナーの意識の低下が目立ってる……ってこと?」

海未「そうかもしれません。事実、トレーナーの数が減少しているという報告は上がっていませんから」

穂乃果「寂しいよね。でも、その中でも今年は何人か目立ったルーキーがいるのも事実なんだよね♪」

ことり「うん♪」

鞠莉「ルーキーねぇ……」

ダイヤ「……………………」

海未「トチマタウン出身の彼女ですね。目覚ましい活躍ですよ。例を挙げれば、各地のジムを突発していく快進撃、シスターズホールの制覇、ガラスノハナゾノ号におけるトーナメントカップ準優勝など。功績は目を見張るものがあります」

穂乃果「期待の星だね♪」

鞠莉「……………………」ズズッ コトン


穂乃果「退屈そうだね、鞠莉ちゃん♪」ニコッ

鞠莉「Exciting……とは言い難いわね。挑戦者の数が減ってるからなに?それはトレーナーの心構えが揺らいでいるからでしょ?トレーナー自体の意識が向上しない限り、永遠に不毛なテーマだわ」

海未「では、鞠莉さんにはあると?現状を打開する明確なビジョンが」

鞠莉「……………………」

ダイヤ「……………………」

ダイヤ(……出方……いえ、目論見が読めません。ライブ中継という拘束を以て私たちの動きを封じている……つもりなのはよくわかります。ですが、こちらの目的を知ったうえで、鞠莉さんが凶行に出ることは充分承知のはず。それこそ、自分の立場などなりふり構わずに。であるとするならば、すぐにでも拘束するなり、モンスターボールを没収するなりの対処を執るべきはず。そうしないのは、そうするべき理由……私たちの罪が明るみにされていないから。だからなにも出来ない)

ダイヤ「……………………」チラッ

ルビィ「……………………」

聖良「……………………」

ダイヤ(曜さんと千歌さんのバトル……梨子さんがそちらに同行することも、デュオ制度でルビィたちが付き添うことも想定内……。それは言うなれば、今この場でなにがあろうと、たったこれだけの戦力で私たちを抑えられるという自信……。でないのならば、考えられるのは……)

鞠莉(恩情……)

ダイヤ(私たちに対する酌量の余地……というわけですか)

鞠莉(つくづくバカにされたものね。……だったら、望み通りあげるわよ。あなたたちが欲しくてやまない、きっかけをね……)ニヤッ

海未「……!」

ことり「……!」

穂乃果「……………………」


鞠莉「そうね♪挑戦者の数が減ってるのは、単純に意欲が薄れ、畏れたからよ♪あまりにも強すぎる、たった十人余りのトレーナーたちにね♪」

穂乃果「ジムリーダーに四天王、そしてチャンピオン……かな?」

鞠莉「強すぎるから存在を遠く感じ、強すぎるから勝てない……無理だと悲観する。街頭アンケートでも集めてみればいいわ。百人中百人がそう答えるでしょうから」

海未「ならば手加減をしろと?ジムリーダーも四天王も、ましてやチャンピオンも。所詮はただの称号です。一介のトレーナーとなんら差はありません。諦めずに努力を続ければ、いずれ結果として実を結びます」

鞠莉「それはそうあってほしいって希望を前提とした仮定……でしょ?人は誰しも強い心を持ってるわけじゃない」

ことり「そんなことないよ」

鞠莉「言い切れるのは自分がそうだからでしょ?何故、知らない他人のことまでそうだと言い切れるの?」

ことり「それは……」

鞠莉「案外、もう終わったのかもしれないわよ?弱い者が地道に上を目指す時代は」

穂乃果「……どういうこと?」

鞠莉「これからは、たった一人が王になればいい。他の誰も追い縋ることの出来ない強者が、一強として頂点に永遠に君臨し続けばいい。そう言ってるのよ」

海未「そんな思想が認められるはずないでしょう。それは努力の冒涜に他なりません」

鞠莉「実際そうでしょ?弱さを踏みにじり、嘲り、努力をゼロにする。今あなたたちがやっていることと何が違うの?」クスッ

ことり「ことりたちはそんなことしてない。トレーナーとしての経験に誓って言える。ことりたちは努力を否定しない」

穂乃果「そう。否定する権利は誰にも無い。後にも先にも、チャンピオンの名に懸けてそんなことはさせない」


パチパチ……

鞠莉「That's great♪さすがチャンピオン、威厳ある言葉ね♪感服するわ♪」パチパチ

穂乃果「……………………」

鞠莉「少し口が過ぎたみたい♪謝るわ♪……けど、私は私の言葉を撤回しない。断言するわ」

海未「……………………」

ことり「……………………」

聖良「……………………」

ルビィ「……………………」

ダイヤ「……………………」



鞠莉「人は人が思うほど強くない」



穂乃果「……………………」


鞠莉「ふぅ……さて、茶番はもう終わりにしましょう?チャンピオン」

穂乃果「茶番っていうのは心外だよ」

鞠莉「茶番よ。お互いに目的を知りながら、だらだらとご託を垂れ流すんだもの」

海未「ご託とは言ってくれます。サミットはウラノホシの秩序を守るための調停の場。言葉の一つ一つがウラノホシの行く先を定めると言っても過言ではありません」

鞠莉「だーかーらー……そんなのもう意味無いって言ってるのよ」スクッ

海未「……!」ガタッ

ことり「……!」ガタッ

鞠莉「そっちだってわかってるでしょ?話し合いが無意味だってことは。興味無いのよ……。この先の未来は決定してるんだから。なのにわざわざ場を設けたり、私たちの動きを封じるようなマネをしたり……Very buggingだよ」

穂乃果「……………………」

鞠莉「ここで私が何かすれば、四天王の資格は剥奪、私が代表を務めるオハラグループは失墜するでしょうね。けど、私がそれを躊躇うとでも?愛する人のためなら、富も名誉も……全てを捧げられる。たったそれだけの犠牲で、ただ一人を永遠の王に出来るなら」

穂乃果「それが、鞠莉ちゃんの覚悟?友だちのために、どんな罪も背負うことが」

鞠莉「ええ。だからちょうだい?りゅうのプレート。持ってきてるんでしょ?私たちを誘き出すためのエサとして」

海未「……………………」

穂乃果「……そっか。……じゃあ……私たちは止めるだけだよ」スクッ

鞠莉「たったそれだけの人数で?」

穂乃果「見え透いてるよ。仕込んでるのはお互い様のくせにさ」

鞠莉「クスッ……そうね」パチン

ダイヤ「……………………」



ゴゴゴゴゴゴ……!



聖良「っ!?」

ルビィ「なに、この地響き……!」

ことり「海未ちゃん」スッ

海未「ええ」スッ

穂乃果「……来るよ」



ドガアァァァァンッ!



破られた均衡……開戦を告げるように鳴り響く破壊の音……
突如として地中より姿を現したポケモンは……
安価下1コンマ
1.4.7→イワーク
2.5.8→ギガイアス
3.6.9→ドサイドン
0→レジロック


イワーク「アァァァァァク!!!」

ルビィ「イ、イワーク!?まさか……お姉ちゃんの……!!」バッ

ダイヤ「……………………」

聖良「城の地下を掘り進んで……!!」

海未「……この城が重要文化財と知っての愚行ですか」

鞠莉「今さら」クスッ

聖良「けど、なんのために……」

ことり「奇襲をかけるためと……あとは……」

聖良「……?」

穂乃果「……………………」

バッ!

シュタッ……

聖良「……!!!」



理亞「……………………」



聖良「理亞!!!」

シュタッ……シュタッ……シュタッ……

シュタッ……シュタッ……シュタッ……

ルビィ「……!!あ……あぁ……!!」

海未「奇襲……そして、増員を滞りなく送り込むため……でしょうね」



花陽「……………………」

凛「……………………」

真姫「……………………」

にこ「……………………」

希「……………………」

絵里「……………………」



穂乃果「……………………」グッ


鞠莉「クスクス……どう?♪久しぶりに対面する仲間に会った気分は?♪嬉しくて声も出ないかしら♪」

穂乃果「……………………」

ことり「花陽ちゃん……凛ちゃん……真姫ちゃん……」

海未「予想は……していましたけれど。いざ目の当たりにすると動揺を隠せませんね。情けないですよ。にこ、希、絵里。その程度の洗脳、早く解いてしまいなさい」

鞠莉「ムダよ。今の彼女たちにはなにも届かない。この洗脳装置で完全に支配してるから♪」キラッ

海未「……………………」

鞠莉「デイドリームウォーリアー。いいネーミングでしょ?♪白昼夢を漂う私の忠実な戦士たち♪」

ことり「……………………」

聖良「理亞……お願い、目を覚まして……!!」

理亞「……………………」

聖良「理亞……っ!!」

鞠莉「フフッ♪そして、デイドリームウォーリアーは彼女たちだけじゃない。私が手掛けた施設……オハラグループ、クロサワストーンラボラトリ、そして……シスターズホールのスタッフ全員が私の意のままにあなたたちに牙を剥く」

ルビィ「っ、ラボのみんなまで!!?本当なの!?お姉ちゃん!!!」

ダイヤ「……………………」

ルビィ「そんな……!!」

ことり「雪穂ちゃんや亜里沙ちゃんまで……」

海未「周到な……。手回しをしていたのは穂乃果だけではなかったということですか……」

鞠莉「That's right♪さあ、彼女たちをどう相手にするつもり?♪黙ってやられる?それとも容赦なく戦う?ねえ、チャンピオン。叩き落としてあげる。あなたが今まで挑戦者に味あわせてきたものと同じ、暗く深い絶望の底にね。後悔しながら……堕ちていきなさい」






穂乃果「ふあぁ~……」





ダイヤ「……………………!!」

聖良「……………………!!」

ルビィ「あ、あくび……!?」

鞠莉「……………………」

穂乃果「ああ、ゴメンね。昨日の登山の疲れが抜けきってなくてさ……///」

鞠莉「余裕ぶってる暇があるの?そうしてる間にも――――」

穂乃果「雪穂たちに魔の手が……って?ああうん、大変だね。じゃあ急いで守りに行かなくちゃ」

鞠莉「……なにを」

Prrr……Prrr……

鞠莉「……………………!」

Prrr……Prrr……

ピッ

穂乃果「もしもーし♪」



???『もしもしじゃないよ!!バカお姉ちゃん!!』



ことり「この声……」

ルビィ「ゆっ、雪穂さん!?」

鞠莉「……………………!!」


雪穂『もう!!なにがどうなってるの!?急にシスターズホールの会員がおかしくなって……そしたら……ってちゃんと説明してよ!!』

亜里沙『雪穂、穂乃果さんと電話してるの?ちょっと代わって~♪』

雪穂『ちょっ!!今それどころじゃない!!』

穂乃果「アハハ♪元気そうでなによりだよ♪」

雪穂『笑い事じゃ……って、うわっ!』

???『ちょっと代わってね♪もしもし、穂乃果ちゃん♪』

ルビィ「!!」

穂乃果「間に合ったみたいでよかった」ニコッ

???『うん♪雪穂ちゃんと亜里沙ちゃんだけはなんとか無事だったんだけど、あとのみんなは手遅れだった。こっちのことは任せて』

???『心配しなくていいからね♪』

ルビィ「くっすんさん……りっぴーさん……?」

穂乃果「……………………♪」

鞠莉「……………………!!」グッ



Pile『クロサワストーンラボラトリ到着~♪』

愛乃『働いた分は、しっかり返してもらうからな』



青空『オハラグループ……でっ、かいなぁ~……』

ユリカ『潰しがいがありそうだね♪』



穂乃果「みんな、よろしくね」ピッ

ダイヤ「これは……いったい……!!」

ルビィ「くっすんさんたちが……」

聖良「それぞれの場所へ……」


穂乃果「鞠莉ちゃん」

鞠莉「……………………」

穂乃果「鞠莉ちゃんも知ってるよね?前任の四天王や、いろんな分野で名を馳せた実力者たちだよ。聴いた通り、雪穂たちを守って洗脳された人たちを抑えてもらってる。サミットの全権限を私が握ったってわかった時点で、これくらいのことは予想してたと思ったんだけどな。裏をかいた……っていうより、考えが及ばなかったのは、最後まで私たちのことを甘く見てたからなのかな」

鞠莉「……………………」

穂乃果「これが……私たちの戦いだよ」

鞠莉「……………………」

穂乃果「なにかを守るためなら、なにをするのも厭わない。大切なもののためなら、たとえ世界の果てまでだって駆け付ける。人は誰かを守るためならなんだってやるんだよ。常識とか、覚悟とか……そんな風に自分を縛ったりしないでさ」

鞠莉「……………………ホント、イライラする」

ダイヤ「鞠莉さん……」

鞠莉「なにもかも自分の掌の上の出来事みたいに……。守る……だからなに?老兵率いて、それくらいで牽制したつもり?今この場の戦力は何一つ変わってないっていうのに」スッ

ゴゴゴゴゴゴ……

聖良「っ!!」

ルビィ「また地響き……っ!!」



イワークの空けた穴より現れる影……
現れたのは……

安価下1コンマ 00は100扱い
奇数→UB
偶数→ダイヤの手持ち


現れたダイヤの手持ちポケモンは……
安価下1~2 連投無し
ポケモン(伝説、準伝説、UB無し。いわタイプ限定)


ラムパルド「ラァムッ!!!」ズシンッ!

ドサイドン「ドッサァッ!!!」ズシンッ!

イワーク「アァァァァァク!!!」グワッ!

ダイヤ「イワークと同じように地中にて待機させてはいましたが、……こうなっては、もはや奇襲とはとても言えませんわね」シュッ ポンッ!

ボスゴドラ「ドォラ!!!」ズシンッ!

バンギラス「ギィラッ!!!」ズシンッ!

ディアンシー「ディア……」コオォ……

聖良「圧巻のいわタイプパーティーですね……」

ルビィ「……っ!!」

鞠莉「理亞」パチン

理亞「……………………」スッ

聖良「……!!」

理亞「……………………」シュッ ポンッ!

メタグロス「タグッ!!!」ズシンッ!

サザンドラ「ザアァッ!!!」ゴオオッ!



鞠莉に指示されポケモンを繰り出した理亞。
メタグロス、サザンドラに続いて繰り出したもう一体は……
安価下1 連投無し
タイプ(はがね、エスパー、あく、ドラゴン以外から)
安価下2
ポケモン


Aサンドパン「シャァド!!!」シャキンッ

聖良「理亞……!!」スッ

理亞「……………………」

穂乃果「……………………」

鞠莉「これでも顔色は変えないのね」

穂乃果「まあね。なんとかなる……そう確信してるから」

鞠莉「……なら、これならどう?」シュッ ポンッ!

ゴロゴロ……

ゴロゴロ……

ピシャアア――――ッ!





ゼクロム「ゼェアアァァァァァッ!!!」ビリビリッ!

サンダー「シァァァァッ!!!」バサッ!

ライコウ「コォアアアアツ!!!」ズサッ!





ビリビリ――――ッ!

ルビィ「ピギッ!!?」

聖良「ゼクロムに……サンダーとライコウ!!?」

ルビィ「伝説のポケモンがあんなに……!!」

鞠莉「もう小細工とかそういうのは無しよ。いいえ、最初からこうすればよかった。簡単じゃない。力ずくで……邪魔なものを叩き潰せばいいんだから」


穂乃果「……前に話したときから思ってた。鞠莉ちゃんてさ、子どもっぽいよね」

鞠莉「What's……?挑発のつもり……?」

穂乃果「そんなつもりはないんだけど……そう、なるのかな。気を悪くするかもしれないから先に謝っておくね。良い意味でも悪い意味でも、鞠莉ちゃんはとっても子どもみたい。ただひたすらに友だちのことを愛する心……友だちのために理想を描いて、友だちのためにどんな犠牲も背負う……。鞠莉ちゃんの心は、羨ましいくらいに純粋で、憧れるくらい清らかなものなんだと思う」

ダイヤ「……………………」

穂乃果「けど、その反面ひどく幼稚にも思える」

鞠莉「……………………」

穂乃果「暴力で自分の意思、エゴを貫き通そうとするわんぱくさ……自己中心的なワガママ……。まるで駄々をこねてるみたいだよ」

鞠莉「この期に及んでお説教?笑わせないでよチャンピオン」

穂乃果「お説教じゃない。忠告……お願いっていうのが正しいかな。鞠莉ちゃん……もっと周りを見渡してよ。もっと周りの声に耳を傾けてよ。友だちのことをなにより大事に思える鞠莉ちゃんが、なんでたったそれだけのことをしようとしないの?」

鞠莉「……うるさい」

穂乃果「鞠莉ちゃんを見ている人がいる」

鞠莉「うるさい」

穂乃果「鞠莉ちゃんに話しかけてる人がいる」

鞠莉「うるさい!」

穂乃果「鞠莉ちゃんのことを思ってる人がいるのに!」

鞠莉「うるさいって言ってるでしょ!!!」

穂乃果「……………………」

鞠莉「はぁはぁ……っ!!……もういい。……話は終わりよ」スッ



絵里「……………………」シュッ ポンッ!

ユキノオー「ノオオオッグ!!!」

希「……………………」シュッ ポンッ!

クレセリア「……………………」

にこ「……………………」シュッ ポンッ!

ニンフィア「フィアッ!!!」



真姫「……………………」シュッ ポンッ!

ギャロップ「ロオオップ!!!」

凛「……………………」シュッ ポンッ!

ルカリオ「オオオオッ!!!」

花陽「……………………」シュッ ポンッ!

メブキジカ「ジアアアッ!!!」


海未「ことり……」

ことり「三人ずつ……?」

海未「やれますか?」

ことり「やるしかないよね……」スチャッ

海未「ええ……」スチャッ

シュッ ポンッ!

トルネロス「ロオオオス!!!」

ラティオス「ティオッ!!!」



ルビィ「お姉ちゃん……」

ダイヤ「……聞いていたでしょう。話は終わりです。私とあなたは敵同士。立ち阻かるのであれば……」

バンギラス「ギィラッ!!!」

ボスゴドラ「ゴドッ!!!」

イワーク「アアアク!!!」

ラムパルド「ラァム!!!」

ドサイドン「ドサァッ!!!」

ディアンシー「……………………」

ダイヤ「戦うだけです」

ルビィ「……………………っ!!」

ダイヤ「だからこそ……あなたはここに立っているのでしょう。ルビィ」



理亞「……………………」

メタグロス「メタァッ!!!」

サザンドラ「ザラアッ!!!」

Aサンドパン「サアアッ!!!」

聖良「理亞……。私は、言葉が届くものだと……私を友だちと呼んでくれる人たちから教わりました。あなたにも……知ってほしい。人の優しさを……繋がることの温もりを……」シュッ ポンッ!



聖良が繰り出したのは……
安価下1
タイプ(ひこう、ドラゴン、ほのお、ゴースト、はがね以外から)
安価下2
ポケモン(伝説、準伝説、UB無し。第六世代まで)


キノガッサ「キノッ!!!」

ギルガルド「ギィル!!!」

オンバーン「オオンッ!!!」

聖良「理亞……待っていて。すぐにあなたを助け出す!!」



希「……………………」

凛「……………………」

花陽「……………………」

海未「まさか……あなたたちとの久しぶりのバトルがこんな形になるとは……」

絵里「……………………」

にこ「……………………」

真姫「……………………」

ことり「悪いけど手加減しないよ……なんて、言いたいよね……」

海未「みんなを相手に……そんな余裕があればの話です。こうなった以上、全力で迎え撃ちましょう」

ことり「うん」

ポン

海未「!」

ことり「!」



???「二人で六人を相手にするのは、さすがにキツいんじゃない?」

???「その役目……私たちにも手伝わせてよ♪」



ザッ……ザッ……!

海未「……すずこ!!」

ことり「うっちー!!」

すずこ「♪」

彩「お待たせ」

穂乃果「遅いよ」クスリ

ザッ……ザッ……

恵海「ゴメン」クスッ


穂乃果「他の人たちの避難、無事に終わったみたいだね」

恵海「まあね。少し時間は掛かったけど、なんとか間に合ったよ」

穂乃果「ありがと♪」

恵海「どういたしまして♪」



鞠莉「次から次へと……!」

ダイヤ「……なるほど。テレビクルーに紛れて初めから城内に……。関係の無いスタッフを避難させるために……。抜け目の無い……」

鞠莉「……………………」ギリッ



海未「私も修行が足りませんね。……すずこたちを見た瞬間、少し安堵してしまいました」

ことり「ことりも♪」クスッ

すずこ「まだまだ甘えんぼだね、海未ちゃんは♪」

彩「けど、そんなところが可愛くて好きだよ♪」

ことり「ことりも♪」

すずこ「さーて、手を貸すよ海未ちゃん」

彩「みんなを元に戻すんでしょ?久しぶりに、本気見せようか」

恵海「だね」

シュッ ポンッ!



駆け付けた増援。
それぞれが繰り出したポケモンは……

連投無し
恵海が繰り出したのは……
安価下1コンマ 00は100扱い
奇数→カイリキー
偶数→ガチゴラス

すずこが繰り出したのは……
安価下2
タイプ
安価下3
ポケモン(伝説、準伝説、UB無し)

彩が繰り出したのは……
安価下4
タイプ
安価下5
ポケモン(伝説、準伝説、UB無し)


カイリキー「リキッ!!!」

恵海「相手してもらうよ」

絵里「……………………」

希「……………………」



カイリュー「リュオオッ!!!」

すずこ「海未ちゃんたちは向こうを」

にこ「……………………」

真姫「……………………」



ウルガモス「ルシュゥゥゥ……!!!」

彩「ここは私たちが」

凛「……………………」

花陽「……………………」



海未「恩に切ります」

ラティオス「ラティッ!!!」

ライコウ「コオオアッ!!!」

ことり「今度、アップルパイ焼くね」

トルネロス「ネァロオオッ!!!」

サンダー「ピシャアアアッ!!!」

穂乃果「……ってわけで、鞠莉ちゃんの相手は私たちだよ」シュッ ポンッ!

リザードン「ザアアアアアアッ!!!」

ゼクロム「ゼェアアァァァァッ!!!」

鞠莉「誰が相手だろうと同じよ。あなたたちの運命は決まってる」

穂乃果「鞠莉ちゃんに……私たちの思いが届くことを願ってる」

鞠莉「その日は絶対に来ないわ」

ゴゴゴゴゴゴ……


ルビィ「お姉ちゃん……」

ダイヤ「……………………」

ルビィ「ルビィはね……やっぱり、お姉ちゃんのことを敵だなんて思えないよ。ルビィにとって、お姉ちゃんは優しいお姉ちゃんのままだよ」

ダイヤ「本当……愚かしいまでに優しいですわね、ルビィ。あのとき……」



ダイヤ『失せなさい――――――――!!!』



ダイヤ「ココロア砂漠の地下神殿で、私たちは決別したはずです。なのに、尚も私を止めるために……あなたは自ら闘争の中に身を投じた」

ルビィ「うん。そうだよ」

ダイヤ「憐れですわね。やはり……あなたは愚か者ですわ」

ルビィ「お姉ちゃんとおんなじだね」ニコッ

ダイヤ「……ルビィ。私を姉と呼ぶのはもうやめなさい。私は……」

ルビィ「お姉ちゃんだよ」

ダイヤ「……………………」

ルビィ「ルビィにとって……かけがえのない、たった一人のお姉ちゃんだよ。なにがあっても、それは変わらない」


ルビィ「キレイで、カッコよくて、可愛くて、仕事が出来て、面倒見がよくて……ルビィの自慢のお姉ちゃんだよ」

ダイヤ「……………………っ」

ルビィ「お姉ちゃん。ルビィね、この旅でいろんな人に、いろんなことを教えてもらったよ」



千歌『たとえどんなに弱気になっても……譲れないものはっ、自分の手で掴まえろ――――!!!!!』

梨子『たとえどれだけ遠く離れても……一度繋がった絆が切れることはないのよ!!!』



ルビィ「ルビィは弱虫で、泣き虫で、頼りなくて……いつもお姉ちゃんの後ろについていくだけだった。でもね、少しだけ……ほんの少しだけ、強くなれたと思う。強くなろうって、勇気を持てたと思う。みんなのおかげで。みんながいてくれたから、今こうして……勇気を出してお姉ちゃんの前に立っていられる」

ダイヤ「情を振りかざすとは生意気な……。その勇気……まだあなたが私との繋がりを感じているのであれば……その縁ごと刈り取って差し上げますわ!!二度と私のことを思い出さぬように!!!」



ルビィ「そんなこと絶対させない。お姉ちゃんはずっと……ずっとずっとずーっと!!ルビィのお姉ちゃんだから!!」

ダイヤ「甘え癖は……変わりませんわね」

ルビィ「これでも、お姉ちゃんがラボを出てから、一人でも頑張ろうって決めたの。所長代理として。慣れない石碑の調査とか……ムーランドに追い掛けられたりして大変だった。やっぱり、考古学者のお姉ちゃんみたいには出来なかったけど……。でもそのおかげで、千歌ちゃんたちに会えた。……大切な仲間になれた!!」

ダイヤ「……語るも妙な数奇な運命ですわね」

ルビィ「お腹が痛くなるくらい笑った楽しいことも、声が枯れるくらい泣いた悲しいことも……全部が今に繋がってる!運命だって言うなら、千歌ちゃんたちに出会ったときにそれは始まって、今こうしてルビィたちが向き合ってることも、何もかもが運命として続いてるんだよ!ルビィは信じてる。これはお姉ちゃんを止めるために、神様がルビィにくれたチャンスなんだって!!」

ダイヤ「世迷い言を……。戦いの果てに待っているものが希望なのか絶望なのか……。それすらわからないお子様のくせに。呆れるほどに純粋ですのね。あなたという人は。いいでしょう……!そこまでおっしゃるのならばもう何も言いません。……勝ち取ってみせなさい、ルビィ!!私を止め、この先の運命を!!」

ディアンシー「……………………」

バンギラス「ギラッ!!!」

ボスゴドラ「ドラッ!!!」

イワーク「アアク!!!」

ラムパルド「ラァオ!!!」

ドサイドン「ドオオッ!!!」

ルビィ「うんっ!!ルビィ……お姉ちゃんに勝つよ!!!」

シュッ ポンッ!

カラマネロ「ラァマッ!!!」

カメックス「メェアッ!!!」

シャンデラ「デェラッ!!!」

ルビィ「行くよ……みんなっ!!がんばルビィ――――!!!」


鞠莉「鬱陶しいわね……どいつもこいつも……!!」

穂乃果「みんなそれぞれ、大切な思いを懸けて戦ってるんだよ。鞠莉ちゃんと同じようにね」

鞠莉「同じ……?一緒にしないでよ。私が……私が果南を思う気持ちを!!甘く見ないで!!!」ビリビリ――――ッ!

ゼクロム「ゼアアアアア――――――――ッ!!!」

穂乃果「甘くなんか見てない。形はどうあれ、鞠莉ちゃんの本気の思いが伝わるから……!!」

リザードン「ザアアアアアアッ!!!」

穂乃果「私たちも本気でぶつかろうって思うんだ――――――――!!!」

ドオオオオオ――――ンッ!


ヒュウウウウ……










ヨハネ「……………………」










――――――――ユウジョウヨーソ路



…………ォン!

……ォォン!

ドオオオオオンッ!

千歌「やああああっ!!!」

曜「はああああっ!!!」

ピカチュウ「ピィッ、カァッ……チューッ!!!」バチバチィッ!

ミロカロス「ミィッ!!ロオオオッ!!!」ブシュウゥッ!

バチッ!

バチバチ――――ッ!

バシュウウウウッ!



梨子「――――っ!!!どうなったのっ!!?」バッ!



ピカチュウ「ピーカ……」キュウ……

千歌「ピカチュウ!!」


梨子「ミロカロスの勝ちね。ハイドロポンプと10まんボルトの撃ち合いを制した……。やっぱり、どろあそびででんき技の威力を下げられてたのは大きいわね」



千歌「ありがとピカチュウ。今日のバトルもとっても可愛かったよ」ナデ

曜「やったね、ミロカロスっ♪」

ミロカロス「ミィロッ!♪」

千歌「っと、これで私も残り三体だね」

曜「やっと、ちょっとずつ先が見えてきた感じがする」

千歌「追い付かれて、また離して……フルバトルってこんなにもゾクゾクするんだね。初めてのフルバトルの相手が曜ちゃんでよかった♪」

曜「私もっ♪私の初めてが千歌ちゃんでよかった♪」

千歌「……こんなに楽しいバトル!!勝って喜ばなきゃ一生後悔する!!熱い思いで勝利を目指そうっ!!いっけーっ、カプ・レヒレ!!!」シュッ ポンッ!

カプ・レヒレ「レァッ!!!」

曜「うわっ……キレイなポケモン……///」

千歌「果南ちゃんにもらったんだ♪見た目に騙されるとケガするよっ♪カプ・レヒレ、みずのはどう!!!」

カプ・レヒレ「レェーッ、アアッ!!!」バシャッ! バシャッ!

曜「みたいだねっ!!ミロカロス、ハイドロポンプで相殺!!!」

ミロカロス「ミーッ、ロオオッ!!!」ブシュウゥッ!


千歌「出し惜しみは無しでいくよっ!!カプ・レヒレ、ミストメイカー!!!」

カプ・レヒレ「レアァッ!!!」フワ……ッ!

シュワァ……ッ!

曜「霧……ミストフィールド!!」

千歌「しぜんのちから!!!」

カプ・レヒレ「レェアーッ……!!」キイィン……

曜「ムーンフォース……!!ならこっちはっ!!ミロカロス!!!」

ミロカロス「ミロォッ!!!」

カプ・レヒレ「レアアアァッ!!!」バシュウウッ!

ゴオオオッ!

ミロカロス「ミルァァァァッ!!!」ギイイイインッ!

千歌「!!?」

カプ・レヒレ「レアッ!?」

ギギギギギギギギ……!



梨子「ムーンフォースを防いだ!?あれは……まさか、ミラーコート!!?」



千歌「そんな技まで……!!」

曜「道は間違ったけど、この子たちと過ごした時間は嘘じゃないってことだよ!!ミロカロス、ムーンフォースを跳ね返しちゃえっ!!!」

ミロカロス「ロオオッ!!!」ギィィンッ!

ゴオオオッ!

カプ・レヒレ「レァッ!!!」ドオオンッ!

千歌「カプ・レヒレ!!!」


カプ・レヒレ「レヒァ……レァッ!!!」カッ!



梨子「なんとか堪えた……」



千歌「けど、今のは相当ダメージをもらった……!!カプ・レヒレの決め技をあんなに簡単に防ぐなんて……。どうしたら……」

カプ・レヒレ「レア!!!」

千歌「!!」

カプ・レヒレ「……………………」キッ!

千歌「……テレパシーを使わなくても伝わった。千歌、可愛い……だね!」

カプ・レヒレ「」イラッ!

バシュッ!

バシャッ!

千歌「嘘ですごめんなさい!!みずのはどうやめて!!!」

曜「なにやってるの……」

ミロカロス「ミロ……」

カプ・レヒレ「レヒレァ!!!」

千歌「ちゃんと伝わってるってば。弱気になるな……だよね」

カプ・レヒレ「……………………レレ」

千歌「……♪なってないよ♪弱気になって慎重なバトルをするなんて、そんなの私たちらしくないもんっ!!」

カプ・レヒレ「レアァッ!!!」

曜「っ、来るよ!ミロカロス!!」

千歌「いけっ、カプ・レヒレ!!!」バッ!

カプ・レヒレ「レーアアアッ!!!」

フワ――――ッ!


曜「……!!」



梨子「ミストメイカーで……さらにミストフィールドの領域を拡げた……?」

ゲッコウガ「コウガ」スッ

梨子「ありがとう、ゲッコウガ。……これ、範囲が拡がっただけじゃない……。霧の濃度が高くなってる……。いったいなにを……」



曜「ただ視界を悪くする……ってだけじゃないよね?どこから技を撃ってくるのか悟らせないため?そんなことしても意味無いよ」

千歌「さあ、それはどうかな?」

曜「同じ眼を持ってるなら、千歌ちゃんにだって見えてるはずだよ。空気の流れで変わる霧の動きが。これだけ深い霧の中でも、カプ・レヒレがどこにいるのか私にはちゃんとわかる。撃ってきた技をミラーコートで返すんじゃなくて、撃つ前に仕止めてみせる」

千歌「さすがだね。でも、決め付けるのはどうかな♪」

曜「ミロカロス」スッ

千歌「……………………」

曜「……………………」

カプ・レヒレ「……………………」

ミロカロス「……………………」



梨子「……………………」

ゲッコウガ「……………………」



千歌「……………………」

カプ・レヒレ「……………………」

フワ……

曜「そこっ!!ミロカロス、アクアテールっ!!!」ビッ!

ミロカロス「ロオオオス!!!」ブンッッ!

カプ・レヒレ「レァ――――」

千歌「……!!」

曜「もらった!!!」


ボフン――――!

曜「!!?」

ミロカロス「ミロッ!!?」

曜「外した……?違う……当たったけど、手応えが無い……!まさか……!!」

千歌「♪」ニィ

カプ・レヒレ「レアレッ!!!」

ユラッ……

曜「!!!」

シュバッ……シュバッ……

シュバババババ――――!



梨子「かげぶんしん!!!」



曜「ミストフィールドを濃くしたのは……かげぶんしんを使ったことを隠すために……!!」

千歌「いくら空気の流れまで見えても、これだけのかげぶんしんが霧にまぎれたら、曜ちゃんでも捉えきれないよね♪」

曜「たしかに……。でもだったら、かげぶんしんを一気に消しちゃうよ!!ミロカロス、アクアテールっ!!!」

ミロカロス「ミルァッ!!!」ブンッッ!

千歌「そう簡単にはいかないよ!!かげぶんしんを使った戦い方を、私はずっとそばで見てきたんだから!!カプ・レヒレ、みずのはどう!!!」

カプ・レヒレ「レアァッ!!!」バシュウウッ!


ミロカロス「ミロォッ!!!」ブンッ!

ボフンッ!

カプ・レヒレ「レアァッ!!!」バシュッ!

バシャッ!

ドドドドドド――――!

曜「ミロカロス!!!」ビシッ!

ミロカロス「ロオオオス!!!」ブンッッ!

ボフンッ!

曜「またかげぶんしん……!!ただでさえミストフィールドで視界が悪いうえに、みずのはどうの弾幕がスゴすぎて本物に狙いが定めれないっ……!!それに……カプ・レヒレ自体、気配を消すのが抜群に上手い……っ!!」

千歌「カプ・レヒレ!!!」バッ!

カプ・レヒレ「レヒァッ!!!」バシュウッ!

曜「っ!!」



梨子「カプ・レヒレの上手さもある……。だけど、千歌ちゃんの巧さも目立つわね……!!さっきから、ほんの一瞬だけカプ・レヒレの気配を強くして、わざと曜ちゃんに動きを読ませてる……!!囮の動きに反応したところにカウンターを狙って……。……たぶんこれ、ベースになってる戦い方は私たちの……なのよね」

ゲッコウガ「コウガッ」

梨子「千歌ちゃんのトレーナーとしてのスキルが存分に活かされて、私たちのそれより高い次元に昇華されてる。一緒に旅をしてる間、しっかりと見て学ばれたってことね……。これがトレーナーになって数ヶ月のルーキーだなんて末恐ろしいったらないわ。……けど、それは曜ちゃんも同じ。これだけレベルの高いかげぶんしんを、決め手になるダメージももらわずに回避と攻撃をし続けてるんだから」


ミロカロス「ミロォス!!!」ブンッッ!

ボフンッ!

カプ・レヒレ「レァッ!!!」

ボフンッ!



千歌「っ!!ミロカロスの動きがスゴく滑らかで隙が無い……!!同じ攻撃パターンじゃすぐに破られちゃう……!ミストフィールドとかげぶんしんの目眩ましも永くは保たない……!!けどきっと、その前に……!!」



曜「このまま同じ攻防を続ければ、先にピカチュウとバトルしてたミロカロスの方が先に限界が来ちゃう……!!ジリ貧のバトルを繰り広げるより、一気に勝負をつけた方がいいに決まってる!!」



千歌「ミロカロスの体力も残り少ないはず……。曜ちゃんだってバトルを長引かせたくはない……!!だったら、曜ちゃんならなにを狙ってくる……?一気に勝負を決めるつもりなら……!」



曜「みずのはどうが決め技にならないのは千歌ちゃんだってわかってるはず……!千歌ちゃんならきっと……!!」



千歌「ムーンフォース……しぜんのちから……!!」



曜「かげぶんしんを応用したしぜんのちからを撃ってくるはず……!!」


千歌「ミストフィールドを使ったしぜんのちからを撃つには……ムーンフォースと同じ、少しだけ溜めの動作が長くなっちゃう……!曜ちゃんならそれを見逃さない……!!でも……」



曜「だからこそ、その瞬間をスルーする……!!全力のしぜんのちからを……!!」



千歌「曜ちゃんの狙いは……しぜんのちからを撃つ瞬間じゃない……!!ミラーコートで、しぜんのちからを跳ね返すこと……!!!」



曜「って……千歌ちゃんならそこまで考えてる……!!なら私は……!!」



千歌「曜ちゃんの……!!」



曜「千歌ちゃんの……!!」



ようちか「想像を越える――――――――!!!!!」


千歌「――――――――」

曜「――――――――」



梨子「二人とも……尋常じゃない集中力……!膠着した攻防を打破するには、予想外の一手を打つしかない……!相手の手を読みきらないかぎり、このバトルには勝てない……!!」



千歌「――――――――」

曜「――――――――」

カプ・レヒレ「レラァッ!!!」

ミロカロス「ロォカッ!!!」



梨子「先に……動くのは……!!」


千歌「――――――――!!」

曜「――――――――!!」

バッ!

曜「ミロカロス!!!」

千歌「!!?」



梨子「曜ちゃんが……先に……っ!!」



曜「上空に向かってハイドロポンプ!!!」

ミロカロス「ミィッ、ロオオオオッ!!!」ブシュウゥッ!

曜「まだまだっ!!れんぞくでハイドロポンプ!!!」

ブシュウゥッ!

ブシュウゥゥゥッ!

カプ・レヒレ「レァ……ッ!!」

千歌「上に向かって撃ったハイドロポンプ……しぜんのちからを撃つ瞬間も、ミラーコートのカウンターも狙ってない……。曜ちゃんの狙いは……」

曜「……………………♪」ニヤッ

千歌「……………………!!カプ・レヒレ!!しぜんのちから!!!」

カプ・レヒレ「レァッ!!!」キイィン……!

曜「悪いけど、遅いよ♪」

ポツッ……

ポツポツッ……



梨子「……!これは……!」



ザアァァァァァ……!

千歌「……っ!!」



梨子「上空に撃ったハイドロポンプが落ちてきて……雨に……!!」


サアァァァ……

カプ・レヒレ「レーアッ!!?」フッ……

千歌「雨でミストフィールドが消えてく……!しぜんのちからが……!!」



梨子「こんな方法でしぜんのちからと、カプ・レヒレのミストメイカーを封じた……!いいえ、それだけじゃない……。ミストフィールドに紛れていたかげぶんしんも全てあらわに……!!考えられる限りの最適解……!!たった一手で、完全に自分に優勢を傾けた!!」



曜「ミロカロス、地面に向かってアクアテール!!!」

ミロカロス「ミロァッ!!!」ブンッッ!

バシャアッ!

カプ・レヒレ「レァッ!!?」



梨子「今度はぬかるんだ地面にアクアテールをぶつけて、周囲に泥を跳ねた!!」



千歌「今度はそっちが目眩まし……。いやっ、違う!!泥でカプ・レヒレの本体を見破ろうとしてる……!!なら、カプ・レヒレ、みずのはどうで泥を撃ち落として!!」

カプ・レヒレ「レラァッ!!!」バシュバシュッ!

曜「千歌ちゃんならそうする……いや、そう出来るよねっ!!」

シュルシュルッ!

千歌「っ!!」

ミロカロス「ミロッ!!!」



梨子「みずのはどうを撃った瞬間に、カプ・レヒレの懐に潜り込んだ!!速すぎる……アクアテールを地面にぶつけた瞬間には、もうミロカロスはカプ・レヒレに向かってた!!千歌ちゃんの指示と実力を予測し組み立てたバトル展開……!!」



カプ・レヒレ「レァ……ッ!!!」

曜「千歌ちゃんの目配せや仕草で、本物のカプ・レヒレには目星がついてた!!」



梨子「雨も泥も……バトルの先を読んだ布石……!!なんてセンス……!!」ゾクッ



曜「決めるよミロカロス!!!アクアテール!!!」

ミロカロス「ミロオオオオオッ!!!」ブンッッ!


ゴオオッ!

カプ・レヒレ「レァ――――」

ボフンッ!

曜「なっ!!?」

ミロカロス「ミロッ……!!!」

曜「か……!!」



梨子「かげぶんしん!!!」



曜「嘘っ!?だって……なんで……っ!!?今のが本物だったはず……!!」

千歌「見えすぎるって……それはそれで弱点だよね♪」

曜「……!!……まさか、わざと……!?」

千歌「私と曜ちゃんの眼が同じなら、私の見てるものとかもわかるんじゃないかな……って、そう思った。空気のほんの少しの流れでミストフィールドの揺れまで見えちゃうんだもんね。考えたとおり、曜ちゃんは私の視線につられた。それで、かげぶんしんを本物のカプ・レヒレだって深読みした」

曜「眼を……逆に利用したってこと……!!?じゃあ……本物のカプ・レヒレは!!?」

千歌「……♪」

曜「……!!っ、ミロカロス!!!上だよ!!!」

ミロカロス「ミロォッ!!!」バッ!

カプ・レヒレ「レアァ……ッ!!!」ギイィン……!

コオオオオ……!



梨子「空に……!!」



曜「ハイドロポンプを撃ち終わってすぐ……カプ・レヒレを空に飛ばした……!私の作戦を読みきって……!!」

千歌「曜ちゃんじゃなかったら無理だったかもしれない。曜ちゃんだから、考えてることがなんとなくわかった!!これは私の意地……なにがなんでも曜ちゃんの想像を越えたかったの!!!」


曜「そこまで言ってくれるのは嬉しいけど……意地なら私もある!!!」

ミロカロス「ミロォス!!!」ゴオオオッ!

ヒュウゥ……

ビュオオオッ!



梨子「っ、寒い……!この……風は……っ!!!」



曜「たった一つだけ変わらないもの……!!千歌ちゃんに勝ちたいって……思いが――――――――!!!」

千歌「カプ・レヒレ、私たちの全力をぶつけるよ!!!」

カプ・レヒレ「レアアアアア!!!」

曜「ミロカロス、私たちの可能性を力に!!!」

ミロカロス「ミロオオォッ!!!」



千歌「しぜんのいかり――――――――!!!」

曜「ふぶき――――――――!!!」

カプ・レヒレ「レェアアアアア――――――――!!!!!」ゴオオオオオッ!

ミロカロス「ミルォオオオオオ――――――――!!!!!」ビュオオオオオッ!


ゴオオオオオ――――――――ッ!

カプ・レヒレ「レァ――――!!!」

ミロカロス「ミロ――――!!!」

ドオオオオオ――――――――ンッ!

千歌「!!!」

曜「!!!」

ヒュウウウ……

ドガァン!

カプ・レヒレ「レ、ア……」キュウ……

千歌「カプ・レヒレ!!!」

ミロカロス「ミロォ……ッ」バタン



ゲッコウガ「ゲコ……!」

梨子「相討ち……!」



曜「ありがとう、ミロカロス……」シュイン

千歌「カプ・レヒレも……」シュイン

曜「……やっぱり、千歌ちゃんはスゴいね。今のは運が良かった。あと少しふぶきが届くのが遅かったら、やられてたのはミロカロスだったよ」

千歌「読み合いは勝ったと思ったんだけどな。ほんの一瞬だけ、曜ちゃんとミロカロスの勝ちたいって思いが、私やカプ・レヒレより強くなったみたいだった。思いの差で負けるのはなんか悔しい。……カプ・レヒレがやられたの、じつは初めてなんだ」ニッ

ザアァァァァァ……

ザァァァ……

ポツ……

ポツッ……



梨子「雨が……」


曜「これでお互いにあと二体……!」

千歌「もうすぐ……決着がつく……!」

曜「私の勝ちでね♪」

千歌「言うのは自由だよ♪」

曜「すぐに現実にするっ!!」カチャッ



着実に近付く決着……残るポケモンはお互い二体……
曜が繰り出したのは……

安価下1
ポケモン(ジュカインorレックウザ)
↑コンマ一桁が0(00.10.20.30.40.50.60.70.80.90)の場合、ヨハネ乱入イベント


千歌「……!!」ゾワッ



梨子「肌がざわつく……。ボールから出してもいないのに感じるこの大きな気配……」

ゲッコウガ「コウガッ……」

梨子「……………………」



千歌「……一応訊くけどさ、ちゃんと曜ちゃんの言うこと聴いてくれるんだよね?」

曜「さあ、どうかな」クスッ

千歌「……怖い。……スッゴく、ゾクゾクする」クスッ

曜「でしょ?♪けど、そのゾクゾクもすぐにドキドキに変える。吹き荒れる嵐のような私たちのバトル……見せてあげるよ!!」シュッ ポンッ!

ゴゴゴ……

ゴゴゴゴゴ……!

千歌「っ……!!」



レックウザ「ザアアアアアア――――――――ッ!!!」ガアアアアッ!



千歌「黒い……レックウザ……!!!」


レックウザ「レザァァァ……」シュウウ……



梨子「……今までいろんなポケモンに出会ってきた。伝説や、幻なんて呼ばれるポケモンにも……。それでも、レックウザの威圧感は別格ね……」



千歌「……………………!」ゴクリ

曜「……レックウザ」ソッ

レックウザ「……………………」

曜「……………………」ジーッ

レックウザ「……………………」ジッ

曜「……………………レックウザ」

レックウザ「……レェザ」スッ

曜「……………………///」

千歌「!」



梨子「レックウザが……頭を下ろした……」



曜「……♪///」ナデ

千歌「心……通じあってるんだ……」

曜「ううん。今通じた……かな」

千歌「今?」

曜「…………今までレックウザと触れてた時間ってさ、頭の中ごちゃごちゃして、レックウザのことを見てなかったんだよね。それだけじゃない……ゲットしたときのこともうろ覚え……。こんなに近くにいたのに……トレーナーとして最低なことした。レックウザにも……みんなにも……」

千歌「……でも、レックウザは赦したんでしょ?」

曜「うん……。こんな私を赦してくれて、私のために戦うって。眼を通して伝えてくれた。レックウザの心は、こんなにも優しくて……あったかい///」

千歌「じゃあ……応えるバトルにしないとね♪レックウザが満足出来るように♪それに……この子も♪」カチャッ


曜「千歌ちゃんの新しいポケモン……!!」

千歌「私もゲットしたよ。曜ちゃんとレックウザに立ち向かえるだけの仲間をね」

曜「どんなポケモンが相手でも負けないよ」ニッ

千歌「じゃあ、もっと熱くなるよ!燃える鼓動で……走り出そうっ!!いっけーっ、ソルガレオっ!!!」シュッ ポンッ!

ザッ!



ソルガレオ「ガルアアアアア――――――――!!!」ゴアアアッ!



梨子「っ!!!」



曜「これが……千歌ちゃんの……!!///」ブルッ


梨子「見たことのないポケモン……!だけど感じる……底知れないパワー……!」



千歌「にちりんポケモンのソルガレオ♪アローラの太陽って呼ばれてる伝説のポケモンなんだよ♪」

曜「太陽……千歌ちゃんにピッタリのポケモンだね♪」

千歌「うんっ♪ソルガレオ♪」ナデッ

ソルガレオ「グルル……」

千歌「今ここにいるのが、私の大切な友だち。そして……目の前にいるのが、私の勝ちたいライバルだよ」

ソルガレオ「レェガ……!!」キッ

曜「……もう準備万端って感じだね」

千歌「そっちもね……!」

レックウザ「ザアァ……!!」ギンッ



梨子「ソルガレオとレックウザ……お互いに戦う相手の危険性を察知して、すぐに臨戦態勢に入った……。伝説と呼ばれるポケモン同士の激突……!!」

ゲッコウガ「ゲコッ……!」

梨子「バトルの余波に巻き込まれないよう……注意しないとね……」



千歌「いいよ曜ちゃん……!!どこからでもかかってきて!!」

曜「……っ♪ヨーソローッ!!!」ゞ

レックウザ「レェザァァァッ!!!」

ソルガレオ「ガアアアアアッ!!!」


曜「加減はしないよ!!レックウザ、かみなり!!!」

レックウザ「レゼァァァッ!!!」ゴロゴロ……ピシャアッ!

ピシャアッ!

ピシャアァッ!

千歌「かわしてっ!!!」

ソルガレオ「ガァウッ!!!」ヒュンッ! ヒュンッ!



梨子「速い!!あの巨体で、なんて軽やかな動き……!!」



千歌「ニトロチャージ!!!」

ソルガレオ「ガルッ!!ガアアアッ!!!」メラッ……ダンッッ!

ダダダ……ゴオオオッ!

曜「……!!」



真姫『ギャロップ、ニトロチャージ!!!』

ギャロップ『ロオオオップ!!!』



曜「真姫さんみたいだね……!!///ニシキノジムで、二人がかりでやっと真姫さんを倒したあのとき……」


千歌『今この瞬間!!最高に輝こう!!』

曜『見たことない夢の軌道追いかけよう!!』



曜「あのときを越えるドキドキを……いーっぱい感じたい!!見たことない夢の軌道を追い続けるために!!!レックウザ、尻尾でソルガレオをいなして!!!」

レックウザ「レェアッ!!!」ビュッ!

ソルガレオ「ルゴァウ!!!」グラッ!

曜「もう一度かみなり!!!」

レックウザ「レザアアアッ!!!」ゴロゴロッ! ピシャアッ!

千歌「サイコショックで防いで!!!」

ソルガレオ「レェガァッ!!!」ヴンッ! ドガガガガ!

千歌「なら私は……!!誰よりも輝いてみせる!!!ソルガレオ、ソーラービーム!!!」

ソルガレオ「ガアアアッ!!!」キュイィンッ……!

曜「チャージの時間をあげないで!!りゅうせいぐん!!!」

レックウザ「レェアッ!!ザアアアアアアッ!!!」コオオッ……バシュッ!

キィン……!

ドガン!

ドガァン!

ドゴォォッ!

千歌「ソルガレオ!!!」ビッ!

ソルガレオ「ガルッ!!!」ダンッ! ダンッ! ダンッ!



梨子「ニトロチャージでさらにスピードが上がった……!!りゅうせいぐんのすき間を掻い潜ったわ!」



千歌「ソルガレオ!!撃てーっ!!!」バッ!

ソルガレオ「ルガアアアアッ!!!」キン――――!

ゴォォォォッ!

ドオオンッ!

レックウザ「レザゥ!!!」グラッ!


曜「レックウザ!!!」



梨子「上手い!!威力も有りながら狙いが定めれない繊細……!レックウザの急所を捉えた!!」


千歌「レックウザが怯んだ!!攻め続けるよ!!サイコショック!!!」

ソルガレオ「ガアアアァッ!!!」ヴンッ!

曜「くさタイプのソーラービームは……レックウザには効果はイマイチだよ!!反撃するよレックウザ!!!」



一進一退の攻防……
レックウザが繰り出した技は……
安価下1コンマ 00は100扱い
奇数→物理
偶数→特殊

安価下2
物理の場合→げきりん、ストーンエッジ、ドラゴンテールの中から一つ
特殊の場合→オーバーヒート、げんしのちから、なみのりの中から一つ


曜「げきりん!!!」

レックウザ「ザアアアアアアッ!!!」ゴオオオオオッ!

ドガァン!

ドッガァンッ!

ズガアンッ!

千歌「っ、ソルガレオ!!!ニトロチャージで避けて!!!」

ソルガレオ「ガルァッ!!!レガアッ!!!」メラッ……! ダッッ!

レックウザ「レゼアアアッ!!!」ドガガガガッ!



梨子「なんて破壊力……!!一薙ぎごとに地形が変わっていく……!なんの加減もせず、ただ純粋に勝利を目指すからこそ生まれる清々しいまでの力……!!」



千歌「容赦無い……けど、お互い様だよねっ♪ソルガレオ、全力でぶつかっちゃえ!!!」

ソルガレオ「ルガアアアアッ!!!」ゴオオオオオッ!

ドガァ――――ンッ!


レックウザ「ザアアアアアアッ!!!」

ソルガレオ「ガアアアアアアッ!!!」

ギン――――ッ!

ガギィンッ!

ズガガガガガ――――!

曜「レックウザ!!!」ビッ! ビッ!

レックウザ「レアァッ!!!」ブンッ!

千歌「右上から来る!!身体を低くして潜り込んで!!!」

ソルガレオ「レェガァッ!!!」ヒュンッ!

曜「逃がさないっ!!!」ビシッ!

千歌「逃げないよっ!!!」バッ!

ガギィ――――ンッ!



ブワ――――ッ!

梨子「っ、バトルの余波がこんなところまで……!もう少し離れた方がよさそうね……。それにしても……伝説のポケモン同士が衝突すると、ここまで桁違いのバトル展開になるのね……」

ゲッコウガ「ゲアッ……!」

梨子「一撃の威力はレックウザが圧倒的ね……。災害じみた破壊力を曜ちゃんが指示することで、絶妙なラインでコントロールしてる……」


千歌「スピードを上げるよ!!ニトロチャージ!!!」

曜「パワーで突き放して!!!」



梨子「対してスピードはソルガレオが一枚も二枚も上手……。とても小柄とは言えないあの身体で、レックウザの攻撃をいなすだけじゃなく、ときには弾き返し、翻弄してる。あれもまた、千歌ちゃんの指示による繊細なまでのコントロール」

ゲッコウガ「ゲコッ」

梨子「一度指示を誤れば、均衡したバトルのバランスが一気に崩れる。いいえ……今もなお、バトルのバランスは変動していると言っていいわね」

ゲッコウガ「ゲアッ?」

梨子「……………………!!」



レックウザ「ザアアアアアアッ!!!」

曜「……っ、時間がない……!」

千歌「いけえっ!!!ニトロチャージ!!!」

ソルガレオ「ガアアアアアッ!!!」ボオオオオッ!


梨子「ニトロチャージは一撃の威力には劣るけど、使えば使うほど、上限までスピードを上げるメリットに富んだ技。対してげきりんは、一撃の威力がずば抜けているその代償に、使用中は他の技が使えず、使用後にこんらん状態になるというデメリットがある。メリットとデメリット……この差は歪みのように如実に表れる……!たぶん……もうすぐ……!!」



曜「くっ……!動きを先読みしてるのに、それでもスピードで上回られる……!!掠めるくらいのダメージじゃ、ソルガレオの動きは止められない……!!」

千歌「曜ちゃんの先を行ってるはずなのに……ダメージをほとんど与えられない……!それどころか少しずつソルガレオの動きに付いてきてる……!!」

曜「もうすぐ……!!」

千歌「げきりんのタイムリミットが来る……!攻撃が止まった瞬間、一気に勝負を決める!!」

レックウザ「レアアアアアッ!!!」ゴオオッ!

ソルガレオ「ガゥアアアアアッ!!!」ゴオオッ!



レックウザ「レザア――――――――」フッ



曜「!!!」



止まったげきりん……一瞬の静寂……
レックウザは……
安価下1 コンマ
01~49→こんらんする
50→98→こんらんしない
99.00→こんらんする。さらにバトルの背後で梨子に怪しい影が忍び寄る……


梨子「動きが止まった……!!!」



千歌「っ!!今が……チャンスだよ!!!ソルガレオ、ソーラービーム!!!」

ソルガレオ「ルガアアアアッ!!!」キイイイン……!

レックウザ「レザァ……ッ!!!」

曜「……………………!!!」

千歌「いっけぇっ!!!」

ソルガレオ「ガアアアアアッ!!!」ゴオオオオオッ!

曜「私の……っ!!」

レックウザ「レザアッ……!!」



曜「私の声を聴いてっ……!!レックウザ――――――――!!!!!」



レックウザ「レァッ……レザァ――――――――!!!!!」ギンッッ!

千歌「!!!」


レックウザ「ザアアアアアアッ!!!」ゴロゴロッ!

ピシャアッ!

ドオオオンッ!

ソルガレオ「ルガッ!!?」



梨子「かみなりでソーラービームを防いだ……!!いや、それよりも……曜ちゃんの声がこんらんを……!!げきりんのデメリットを、ほんの一瞬で解いた……!!こんらんの隙を狙った千歌ちゃんが、逆にカウンターを狙われる……っ!!!」



曜「レックウザ!!!りゅうせいぐん!!!」

千歌「しまっ……!!」

レックウザ「レアアアアアッ!!!」キィィン……バシュッ!

ヒュウウウ……

ドゴンッ!

ドゴン!

ドゴォンッ!

ソルガレオ「ガアアアッ!!!」

千歌「ソルガレオ!!!」



梨子「直撃……!まともにくらった……!!!」


曜「畳み掛けるよ!!連続でかみなり!!!」

レックウザ「ザアアアアアアッ!!!」ゴロゴロ……ゴロゴロ……ッ!

ピシャアアアッ!

ソルガレオ「ガゥアアアッ!!!」バチバチッ!

千歌「っ!!!」



梨子「完全な予想外……それが千歌ちゃんのリズムを狂わせた……!!このチャンスを、曜ちゃんは逃がさない……っ!!!」



曜「おおおおおおおおっ!!!!!」

レックウザ「ザァレアアアアアア!!!!!」

ゴロゴロッ……!

ピシャアアア――――ッ!

ソルガレオ「ガアアアアアッ!!!」

千歌「反撃出来ない……っ!!」

曜「りゅうせいぐん!!!」

レックウザ「レザアアア――――ッ!!!」

ヒュウウウウ……ドゴン! ドゴン! ドゴォォンッ!

ソルガレオ「レッ、ガアッ……!!!」

ドガン!

ドガァン!

ドッガァッ!

曜「これで決まれぇ――――――――っ!!!!!」

レックウザ「クゥアァァァァァ――――――――!!!!!」

千歌「――――――――!!!」



曜「ガリョウテンセイ――――――――!!!!!」

レックウザ「レェッ、ザアアアアア――――――――!!!!!」

ヒュンッ――――

ソルガレオ「レガ――――――――」

ズガガガガガガガガガ――――――――ッ!


シュウウウウウ……!



梨子「……っ!!」

ゲッコウガ「コウガ……!!」

梨子「ありえない……。なんなの……今の技……。メガシンカもしてないのに、Z技にも匹敵するかのような威力……まるでレックウザの全ての力を解放したみたいだった……。今の攻撃……ダメージは相当なはず。とてもじゃないけど、耐えきれるはず……」



曜「……げきりん……かみなり……りゅうせいぐん……そしてガリョウテンセイ……。レックウザの全開の攻撃だよ。耐えきれるはずない……」


シュウウウウウ……

曜「けど……」

ブワ――――ッ!

ソルガレオ「……………………ッ」ダン……ッ

曜「立ち上がってくるよね……」クスッ

ソルガレオ「ガァッ……!!!」ダンッッ!

曜「千歌ちゃんと……千歌ちゃんのポケモンなら……!!♪」

ソルガレオ「ルゥガアアアアア――――――――ッ!!!!!」コオオオオオッ!

パアアアアア――――ッ!

曜「!!!」



梨子「この……輝きは……!!!」



曜「太陽……」


千歌「やっぱり……曜ちゃんはスゴいよ……///」

曜「……………………!」

千歌「バトルが進む度に……技を繰り出す度に……胸の奥が熱くなる……!勝ちたいって思いが強くなる……!もっともっと……輝きたいって思っちゃう!!」

曜「……欲張りだね♪」

千歌「まだまだ足りないくらいだよ♪私が目指してるのは……もっともっと、ずーっと先にあるんだから!!そこに行くには……今の輝きじゃまだ足りないっ!今を全力で生きることで、太陽みたいに輝いて……私たちは一番になるっ!!!」

ソルガレオ「ガルッ!!!」

千歌「生きる熱さを感じようっ!!!ソルガレオ、ライジングフェーズ!!!」

ソルガレオ「ガゥアアア――――――――ッ!!!」パアアアアア――――ッ!



梨子「これが……ソルガレオの……!!!」



曜「全力……っ!!///」ゾクッ


千歌「ライジングフェーズになったソルガレオは、もう誰にも止められないっ!!!突き進むよっ!!ニトロチャージ!!!」

ソルガレオ「ガゥアアアッ!!!」ボオオッ……シュンッ!

曜「っ!!!」

ドッガァンッ!

レックウザ「ザアッ!!?」グラッ



梨子「ゼロから一気にトップスピードに……っ!!目にも止まらない速さ……気が付いたときには炎が軌跡を描いてた……!!これがライジングフェーズ……!!ソルガレオが力を解放した姿……!!……これだ……これなのよ……///」

ゲッコウガ「ゲコ?」

梨子「私が見たかったもの……お互いが相手の強さを引き上げバトルの中で急激に進化を続け、高め合う……。果ての無い無限の可能性……。あの日……私が二人に感じたもの……。オトノキザカにいた頃の私に、絶対的に欠けていたもの……」グッ

ゲッコウガ「コウガ……」

梨子「……いいなぁ」ボソッ

ゲッコウガ「ゲコ……ッ!!」グッ

梨子「素直にそう思う。私も……こんなバトルをしてみたい……って///」


曜「追い付いて、追い抜いて……何度も何度もギリギリでバトルして……///燃えたぎるくらい熱いのに……どこか儚くて……切なさにも似たこの感じ……///なんて名前を付けたらいいんだろう……///欲張りなのは私もだ……///この瞬間が終わらなければいいなんて思っちゃうよ……///千歌ちゃんが太陽なら……私たちは風になる……!海を渡るみたいに心地いいバトルを……!世界中を駆け抜ける自由な風を目指そう!!!」

レックウザ「ザァレアアアアアアッ!!!!!」

千歌「ソルガレオ!!!ニトロチャージ!!!」

曜「りゅうせいぐん!!!」

ドッ――――ガァ――――ンッ!

ようちか「はああああああ――――――――っ!!!!!!!!!」


――――――――オハラグループ

――――――――社長室



ズシン……!

バタッ……!

青空「……っと。よしっ、これであらかた片付いたかな?」

ユリカ「たぶん……?この部屋で最後だと思うし。んっ、なんか暴れたりないなー」ノビー

青空「なんでそんな好戦的なの……。ビルの中の全員とバトルしたくせに」

ユリカ「これって事情を知らない人が見たらただの企業テロだよね。ねー、もうえみつんたちのとこに向かっていい?あっちの方が楽しそうだし。まだまだ暴れられそう♪」

青空「待って待って。ここに来たのは洗脳された人たちを止めるためだけじゃないでしょ」

ユリカ「そうだっけ」

青空「そうだよ。GUILTYLEAの手掛かりが残ってないか、探しに来たんだよ」

ユリカ「あー、そういえば。でももうとっくにメンバーも目的も割れて、コトホノウミ天空庭園では総力戦が始まってるんだよ?今さらそんなことしても無意味じゃない?」

青空「だとしても、引っ掛かるんだよね……」

ユリカ「引っ掛かるって?」

青空「上手く言えないけど……偶然にしては出来すぎてる、みたいな……?最初っから現在まで、全部が全部、何かしらや誰かしらを巻き込んで、事態がどんどん良くない方へと進んでる……。ううん……誰かがそうなるように誘導してる……。そんな気がするんだよ」

ユリカ「誰かって?」

青空「わからないけどさ……」

ユリカ「考えすぎじゃない?だいたい、そうすることになんの意味があるの?」

青空「それは……」

ユリカ「それにさ、こんなところに何か残しておくこともしないでしょ。トップのいない空っぽのお城に、宝物があるとは思えないよ」

青空「うん……。でも、一応パソコンのデータだけ確認してみる」

ユリカ「はやくねー」

青空「はいはい」カチカチッ


――――――――

――――

――



青空「……資金の運用データに、発注、納品リスト……。雇用社員のデータ……。こっちは……カントーのシルフカンパニー、ジョウトのコガネ百貨店、ホウエンのデボンコーポレーション、シンオウのトバリデパート、イッシュのショッピングモールR9、カロスのボール工場……各地方の企業との提携データか……。……………………どれもこれも、たいした情報じゃ無い……か」

ユリカ「ほら、言ったじゃん。はやく行こうよー」

青空「なにか見つかると思ったんだけどな……」

~♪

青空「……他には……っと、ん?」カチカチッ

ユリカ「どうしたの?」

青空「写真のフォルダみたい。鞠莉ちゃんに……ダイヤちゃんに……それに果南ちゃんが写った写真がたくさん。どの写真も、楽しそうに笑った三人が写ってるよ」

ユリカ「……ああここ、メレメレの花園だね。前に行ったことある」

青空「……そういえば、あの子たちが連れてるらしい……ウルトラビースト……?それって、アローラで目撃情報のあるポケモンなんだよね?千歌ちゃんたち伝いの話だけど」

ユリカ「実際に見たことは無いけど、ポケモンとは言い難いみたいにえみつんは言ってたね。ポケモンにしてはまるで異質だって」

青空「ウルトラビーストって、そもそもなんなのかな?」

ユリカ「さあ……?でも、危険なのは間違い無いみたいだよ」

青空「間違い無いって?」

ユリカ「今回のことで、さすがに私たちだけの手には余るって、えみつんが国際警察に連絡したらしいんだよ。穂乃果ちゃんは渋ってたみたいだけどね。そのとき、国際警察の人が驚いてたみたい。GUILTYLEAの騒動以上に、ウルトラビーストがウラノホシに現れたことに」


~♪

青空「……ウルトラビーストの危険性は、国際警察が関与するレベルってこと?」

ユリカ「たぶんアローラでなにかあったんだよ」

青空「なにか?」

ユリカ「元チャンピオンのえみつんはおろか、現チャンピオンの穂乃果ちゃんにすら情報を開示出来ないほどのなにか。アローラに行ったとき、ウルトラビーストの話題なんか一度も聞かなかった。国際警察が完ぺきに情報を操作してたんだと思う。一般の人に危害と心配が及ばないように」

青空「……だとしたら、変じゃない?それならなんで……鞠莉ちゃんたちはウルトラビーストの存在を知ったんだろ?」

ユリカ「……!」

青空「いくら大企業のトップや、高名な学者でも、ましてや地位を持たない一般人が、チャンピオンにすら開示が赦されない情報を知って、その大元を手に入れることなんて出来ると思う?」

ユリカ「……たしかに」

~♪

青空「誰かの意図が働かない限り、そんなこと絶対にありえない。そうなるように仕組んだ誰かが……きっといる……!!」













???「~♪」













ユリカ「だから……それが誰か……っ」クラッ

青空「っ!!?シカちゃんっ!!?」


ユリカ「なに、これ……歌……?」フラッ

青空「うたう……!?ダメ……力が……入らない……!」ガクッ

ユリカ「……っ」バタッ

青空「シカ……ちゃ……」バタッ










???「♪」




???「残念やったね♪もう少しで……真実に手を掛けられそうやったのに♪」

???「ミウ♪」

???「悪いけど、そこから先は知っちゃダメだよ。少なくとも……全てが終わる、そのときまでは……ね」




???「ミュ?」

???「うん。言われたとおり、ここにいたって痕跡は消したよ♪って、元々あんまり残ってもなかったけど」

???「ミウッ♪」フワリ

???「さーてと、はやく帰ろっか♪ボヤボヤしてるとこの人たちが起きちゃうし」シャンッ

???「ミュウ~♪」フワフワ

ゴソゴソ……

???「あ、こらダメやん。勝手に部屋を漁ると怒られちゃうよー」

???「ミウッ♪」ゴソゴソッ

???「もーっ」

???「ミューッ♪」キラン

???「……?それ……」

???「ミュッ♪」

???「……ま、いっか♪それがあれば、この先もーっと楽しくなりそうだし♪それに……」












フーパ「どうせ物語の結末は決まってるんだもん♪ねっ、ミュウ♪」

ミュウ「ミュウッ♪」


集結……そして終結へと進み行く物語……
安価下1コンマ一桁
1.4.7→千歌vs曜SIDEへ
2.5.8→vs GUILTYLEA SIDEへ
3.6.9→ヨハネSIDEへ
0→安価下2、上三つの場面からどれか一つ選択


――――――――スタートダッシュキャッスル



……………………

ドガァァァァァァンッ!

ゼクロム「ゼァアアアアアッ!!!」

リザードン「ザアアアアアアッ!!!」

パラパラ……!

海未「穂乃果!!これ以上城を壊すのは――――――――」

ガシャアアアアンッ!

海未「っ!!」

ことり「もう手遅れだと思うよ、海未ちゃん」

穂乃果「うん。安心して、責任は全部私が取る。周りに遠慮して手加減してたら……」

ライコウ「コオオオオッ!!!」

サンダー「ピシャアアアアッ!!!」

ゼクロム「ゼェア……!!!」

穂乃果「勝てるバトルも勝てないよ」

鞠莉「勝てるバトルねぇ……」


リザードン「ザァド……!!!」

トルネロス「ネァロ……!!!」

ラティオス「ティオ……!!!」

鞠莉「名高きμ'sのトップとその腹心……。束になれば、四天王の私一人なんてことないって思ってる?……舐めないでよ」

ピリッ――――

鞠莉「勝てないままの私たちじゃない。夢を……理想を……成し遂げるための強さを手に入れた。いつまでも弱さに打ちひしがれる子どもじゃないのよ!!!」

ことり「……っ!!」

海未「私たちが揃って、穂乃果以外に気圧されるとは……」

ことり「ツバサさんたち以来……?」

海未「私たちにぶつけて余りある敵意ですね……」

穂乃果「……………………」


穂乃果「なんの事情も知らない人からすれば形は歪かもしれないけど、強くなるための努力をした……。そして強くなった……。だったら……正々堂々とその力を私たちに向けるべきだよ。今の鞠莉ちゃんが、いったい誰に……なにを誇れるって言うの?」

鞠莉「誇れなくてもいい。私が欲しいのはプライドじゃない」

穂乃果「私はチャンピオンであることに執着は無い……。だから辞めろって言われればすぐにでも辞める。それが平和的な解決だとも思うし、その席に相応しい人はきっといくらでもいるから。でも……意志が無い人にこの席は渡せない」

鞠莉「意志?」

穂乃果「チャンピオンっていうのは、その人が積み重ねた努力の結晶なんだよ。費やした時間、かけがえの無い経験、仲間と育んだ友情……人それぞれ得たもの、過ごした人生は違う。ちやほやされたいだけじゃ志が低すぎる。自分だけがそれを主張するんじゃない……周りに認められて初めて形になる。前にも言ったよね。チャンピオンはただの称号じゃない。たくさんのライバルとバトルして勝ち取った強さ、前に進むことを恐れない勇気の証」

ことり「そして、ポケモンを一番好きな人。ポケモンに一番愛される人」

海未「カリスマ性とでも言うべき、人を惹き付ける魅力を持った者です」

鞠莉「……………………」

穂乃果「栄光と栄誉を友だちのために……それは紛れもない鞠莉ちゃんの意志。だけど、本人の意志が伴わないそれはただの妄想にしかならない。中身が無い言葉で飾っても、周りはそれを絶対に認めない。私は私を完成された人間だとは言えないけど……これだけははっきりと言える。誇りを無くしてチャンピオンはありえない」


鞠莉「ご高説ありがたくちょうだいするわ。ほんのお礼よ。受け取って♪……ゼクロム」スッ

ゼクロム「ゼアッ!!!」バチバチッ!

穂乃果「リザードン!!!」

リザードン「ザアッ!!!」コオオッ!

鞠莉「クロスサンダー!!!」

穂乃果「りゅうのはどう!!!」

ゼクロム「ゼラアアアアアッ!!!」ドガァンッ!

リザードン「ザアアアアアアッ!!!」バシュウウッ!

ドオオオオンッ!

鞠莉「ライコウ!!かみなりのキバ!!!」

海未「ラティオス!!れいとうビーム!!!」

ライコウ「ラオオオッ!!!」バチバチッ……ガキンッ!

ラティオス「ティオーッ!!!」キイィィンッ!

鞠莉「サンダー!!10まんボルト!!!」

ことり「トルネロス!!アイアンテール!!!」

サンダー「ディアアッ!!!」バリバリッ!

トルネロス「ネロオオオッ!!!」ギンッ! ブンッ!


海未「連携して攻撃です!!ことり!!」

ことり「うんっ!!トルネロス、かぜおこし!!!」バッ!

トルネロス「ロオオオオッ!!!」ビュウウウウッ!

海未「りゅうのはどう!!!」ビッ!

ラティオス「ラアアアアッ!!!」ゴオオッ!

ビュウウウウッ……ゴオオオオッ!

ライコウ「コアッ!!!」グラッ

サンダー「デェアッ!!!」グラッ

鞠莉「ライコウ!!サンダー!!かぜおこしで風の道を作って……りゅうのはどうの威力を上げた……」

ことり「タイミングばっちり♪」

海未「次はもう少しパワーとスピードを上げてもよさそうですね」

ことり「いいよ♪何度でも合わせてあげる♪」


海未「心強いことです」ニッ

ことり「海未ちゃんこそ、少しでも遅れたらことりのおやつにするからね♪」

海未「フッ、上等ですよ!!ラティオス、行きなさい!!」バッ!

ラティオス「ティオッ!!!」ギュンッ!

ことり「トルネロス!!続いて!!」

トルネロス「ネアッ!!!」ギュンッ!

鞠莉「スピードで翻弄?されないわよ……!!ライコウ、でんこうせっか!!!サンダー、こうそくいどう!!!」

ライコウ「オオオオッ!!!」ダンッッ!

サンダー「ピシャアァッ!!!」グンッッ!

穂乃果「μ'sのポケモンの中でも最速のラティオスとトルネロスに肉薄するんだから……さすが、並みの育て方はしてないみたいだね」

ゼクロム「ゼロァ……!!!」

穂乃果「じゃあ……こっちも、上げていこっか。リザードン……ファイトだよ!!」

リザードン「ザアアアアアアッ!!!」


――――――――



理亞「サンドパン、つららばり!!!」

聖良「キノガッサ、マッハパンチ!!!」

Aサンドパン「サアアアアドッ!!!」ピキパキ……!

キノガッサ「キノオオオッ!!!」シュンッ……ドゴッ!

聖良「理亞……目を覚ましなさいっ!!!」

理亞「弱さを……潰すっ!!!サザンドラ、あくのはどう!!!」

サザンドラ「ドォラアアアアアッ!!!」ズガガガガガ!

聖良「っ、ギルガルド!!!」

ギルガルド「ギィルッ!!!」

聖良「キングシールド!!!」

ギルガルド「ギィアッ!!!」ギイイイインッ!

理亞「私たちは……強くなる……!!強くなって……!!!頂点へ……!!!」

メタグロス「グロオオオッス!!!」ゴオッ!

理亞「それが……私たちのっ!!私と姉様の夢っ!!!メタグロス、コメットパンチ!!!」

メタグロス「グロスッ!!!」ガシンッ!

聖良「……っ!!」ギリッ

理亞「私と……姉様の……邪魔を……するなぁっ!!!」

聖良「オンバーン!!!」

オンバーン「オオンッ!!!」

聖良「シャドークロー!!!」

オンバーン「バアアアアッ!!!」ジャキンッ!

ドガアアアッ!


聖良「理亞……。私も……あなたと同じだった……。強さこそが正義で……弱いことは悪いことだって……そう思ってた。当然だよね……姉妹で、ずっと一緒にバトルしてきたんだから……!!」

理亞「姉様と……一緒に……!!」スッ

Aサンドパン「シャアアアッ!!!」

キノガッサ「キィッ、ノッ!!!」

聖良「孤独な方が届きそうだと……孤独が自分を高めると……そう信じてひたすらに上を目指した……!!」

理亞「そう……これからも……っ!!変わらない……!!今全て勝ちたい……!!ただ、前だけ……見るって決めた……!!!」

サザンドラ「ザドラアアアッ!!!」

オンバーン「オオンッ!!!バアアアッ!!!」

聖良「だけど……それは違うと教えてもらった……大切な友人に……!!こんな私を……友だちだと呼んでくれた……!!!」

理亞「私たちの前に……立ち阻かる敵を……!!!排除する……!!!」

メタグロス「メッタッ!!!」

ギルガルド「ギルアッ!!!」


聖良「理亞にとっての敵は誰!?敵は弱い自分の影……!強い自分の恐怖でしょう!!他人を認めず、貶し、嘲り、理解することもせず……ただただ傲り、狭い見識の中でしか物事を捉えず、弱さを悪だと思い込んだ!!それこそが私たちの敵……乗り越えるべき弱さだったんです!!!」

理亞「違う……!!敵は……!!」

聖良「強さの意味を図り違えた私が千歌さんと繋がったように……あなたもまた、ルビィさんやことりさん……彼女たちとの出会いを経てなにかを知ったはずです!!愚かさを知り、醜さを顧みて……過ちに気付き悔いたはずです!!」

オンバーン「オオオオオオンッ!!!」

理亞「私……は……っ!!!」ズキッ!

聖良「理亞!!!立ち上がりなさい!!闇から自分を解き放ちなさい!!!私たちが培った時間を……再び取り戻すために!!!」


理亞「だ、ま……れぇ……っ!!~っ!!!」グラッ

オンバーン「オオンッ!!!」

理亞「私は……私たちは……!!最強なんだ……!!!メタグロス、アームハンマー!!!」

メタグロス「メェッ、タッ!!!」ゴオオッ! ドゴォンッ!

聖良「受けなさいキノガッサ!!スカイアッパー!!!」

キノガッサ「キノァァァァァッ!!!」ゴオオッ! ドガアアアッ!

メタグロス「メタグッ!!!」


理亞「っああああああ!!!」

Aサンドパン「シャアドッ!!!」ジャキンッ!

サザンドラ「ザラアァァァァッ!!!」ドゴオオッ!

聖良「打ち勝ちなさい……自分の闇に!!!大切なのは――――自分をコントロールする強い心です!!!」

理亞「ねえ……さま……っ!!!」

ギルガルド「ギィルァッ!!!」ガギィンッ!

聖良「夢は夢でも簡単に届かない……!!だから私たちは二人で特別なものを目指しましょう!!!今度は道を踏み外さずに!!!誰にも恥じることのない……聖なる雪のように清らかに、私たちだけの輝きを手に入れましょう!!!理亞――――――――!!!!!」

オンバーン「オオオオオ――――――――!!!!!」ゴオオオオオッ!





理亞「――――――――っ!!!!!」






ドガアアアアンッ!


メタグロス「メ、タ……」ズシン!

Aサンドパン「サァド……」パタッ

サザンドラ「ドラァ……ッ」バタン!

聖良「……………………っ」グッ

ギルガルド「ギルッ!!」

キノガッサ「キィノッ!!」

オンバーン「オンバッ!!」

理亞「……………………」

聖良「理亞……」

理亞「……………………」

聖良「理亞……っ!!」



理亞「……姉……様?」ポワ



聖良「っ!!///理亞!!///」



ガラッ――――!



聖良「!!!」

理亞「!!!」

聖良「バトルの衝撃で瓦礫が崩れて……!!理亞、逃げて!!!」

理亞「っ!!」

聖良「ダメっ……!!間に合わな――――――――!!!」

ガシャアアアンッ!


聖良「――――――――っ!!!」

ガラッ……

聖良「理亞……理亞っ!!!」



理亞「……………………っ!!!」

ガラッ……

理亞「……………………あ、れ……?」

パラッ……

理亞「……!!!」

オンバーン「……………………」

理亞「オン……バーン……」



聖良「理亞っ!!」タタッ

理亞「姉様……私……。なにが……」

聖良「もう大丈夫……。ほんの少しだけ、悪夢を見ていただけだから……」ギュッ

理亞「……………………」


理亞「……暗い」

聖良「え?」

理亞「なにも見えない……暗い部屋の中にいたみたい……。怖くて……寒くて……いろんなものに圧し潰されそうだった。そんな中で、声がした……。私を呼んでくれる……姉様の声が聴こえた……」

聖良「うん……」

理亞「姉様……」ポロ

聖良「うん……」ポロ

理亞「私……間違ってた……」ポロポロ

聖良「私たち……です」ポロポロ

理亞「私……私は……」ポロポロ……

聖良「グスッ……一緒にやり直しましょう……。初めから……。私たち自身のため……私たちを友と呼んでくれる方たちに応えるため……そして……」

理亞「……!」

オンバーン「オン……」

聖良「愚かな私たちに……今もなお寄り添ってくれる……ポケモンたちのために……」

理亞「……………………っ!!」



理亞『負けたあなたにもう用は無い。どこでも行きなさい』



理亞「なんで……私なんかを助けたの……?」

オンバーン「オオン……」

理亞「私は……あなたに……」

オンバーン「オンバッ!」ニコッ

理亞「――――――――っ!!!」

聖良「ポケモンに愛されることこそが……ポケモントレーナーであることの第一歩……。この思いを無駄にしないためにも……私たちは一から強くなりましょう。駆け足にならず、周りの風景に目をやりながら。一歩ずつ……ゆっくりと……」

理亞「……ヒグッ……エグッ……!うん……うんっ……!」ポロポロ……


千歌
リザードン(メガリザードンX) ♂
特性:もうか(かたいツメ)
かえんほうしゃ
かみなりパンチ
ドラゴンクロー
フレアドライブ

ゾロアーク ♂
特性:イリュージョン
みきり
とびはねる
めざめるパワー
ナイトバースト

ピカチュウ ♀
特性:せいでんき
10まんボルト
アイアンテール
でんこうせっか
ボルテッカー

カプ・レヒレ
特性:ミストメイカー
みずのはどう
しぜんのいかり
かげぶんしん
しぜんのちから

モクロー ♀
特性:しんりょく
このは
リーフブレード
まもる
ブレイブバード

ソルガレオ
特性:メタルプロテクト
メタルドライブ
サイコショック
ニトロチャージ
ソーラービーム



梨子
ゲッコウガ(リリーゲッコウガ) ♂
特性:へんげんじざい
みずしゅりけん
かげぶんしん
つばめがえし
いあいぎり

ランプラー ♀
特性:もらいび
シャドーボール
トリック
フラッシュ
れんごく

ガブリアス ♂
特性:さめはだ
りゅうのはどう
ほのおのキバ
だいちのちから

トゲキッス ♂
特性:てんのめぐみ
しんそく
はどうだん
エアスラッシュ

メロエッタ
特性:てんのめぐみ
いにしえのうた

???


ルビィ
カラマネロ ♂
特性:あまのじゃく
サイケこうせん
リフレクター
トリックルーム
はかいこうせん

カメックス ♂
特性:げきりゅう
アクアジェット
ハイドロポンプ
こうそくスピン
はどうだん

シャンデラ ♂
特性:ほのおのからだ
???



花丸
カビゴン ♂
特性:あついしぼう
れいとうパンチ
めざめるパワー
みずのはどう
ギガインパクト

ルチャブル ♂
特性:じゅうなん
かわらわり
フライングプレス



ジュカイン ♂
特性:しんりょく
タネマシンガン
リーフブレード
つばめがえし
リーフストーム

エアームド ♀
特性:がんじょう
てっぺき
はがねのつばさ
こうそくいどう
ゴッドバード

ミロカロス ♀
特性:ふしぎなうろこ
ふぶき
アクアテール
ハイドロポンプ
ミラーコート

マンムー ♂
特性:あついしぼう
こおりのきば
げんしのちから
すてみタックル
いわなだれ

ドラピオン ♂
特性:カブトアーマー
つじぎり
ポイズンテール
どくどくのキバ
クロスポイズン

レックウザ(メガレックウザ)
特性:エアロック(デルタストリーム)
かみなり
りゅうせいぐん
げきりん
ガリョウテンセイ


ダイヤ
ディアンシー
特性:クリアボディ
だいちのちから
ストーンエッジ
ムーンフォース
ダイヤストーム

バンギラス(メガバンギラス) ♂
特性:きんちょうかん(すなおこし)
ストーンエッジ
あくのはどう

ボスゴドラ(メガボスゴドラ) ♀
特性:いしあたま(フィルター)
もろはのずつき
メタルクロー
がんせきふうじ

イワーク ♂
特性:がんじょう
あなをほる

ドサイドン ♂
特性:ハードロック
???

ラムパルド ♀
特性:かたやぶり
???

イワンコ ♂ BOX
特性:するどいめ
ほえる



鞠莉
ゼクロム
特性:テラボルテージ
りゅうのいぶき
クロスサンダー
ドラゴンクロー
らいげき

エレキブル ♂
特性:でんきエンジン
かみなりパンチ

ライコウ
特性:プレッシャー
かみなりのキバ
でんこうせっか

サンダー
特性:プレッシャー
10まんボルト
こうそくいどう


果南
ラプラス ♀
特性:シェルアーマー
???


ヨハネ
ダークライ
特性:ナイトメア
あくのはどう
れいとうビーム
チャージビーム
ダークホール

ゲンガー(メガゲンガー) ♂
特性:ふゆう(かげふみ)
シャドーボール
きあいだま
かみなり
みちづれ

キリキザン ♂
特性:せいしんりょく
きりさく
ダブルチョップ
ロックカット
ローキック

ヘルガー(メガヘルガー) ♂
特性:はやおき(サンパワー)
ほのおのキバ
かえんほうしゃ
バークアウト
どろぼう

ワルビアル ♂
特性:いかく
すなあらし
ストーンエッジ
うちおとす
かみくだく

キルリア ♂ (離脱中)
特性:テレパシー
テレポート


Saint Snow

聖良
ギルガルド/ブーバーン/キノガッサ

理亞
オンバーン/メタグロス/レントラー/サザンドラ/サンドパン(アローラのすがた)


μ's

穂乃果(ウラノホシ地方チャンピオン)
リザードン/ファイアロー

ことり(ミナミジムジムリーダー)
トルネロス/ファイアロー/チルタリス/シンボラー

海未(ソノダジムジムリーダー)
ラティオス/ボーマンダ/ハクリュー/オンバット/キングドラ

真姫(ニシキノジムジムリーター)
ギャロップ/コータス

凛(ホシゾラジムジムリーダー)
ルカリオ/マクノシタ

花陽(コイズミジムジムリーダー)
メブキジカ(はるのすがた)/エルフーン

にこ(ヤザワジムジムリーダー)
ニンフィア/クレッフィ

希(トウジョウジムジムリーダー)
クレセリア/フーパ/ミュウ

絵里(アヤセジムジムリーダー)
ユキノオー/キュウコン(アローラのすがた)/マニューラ(色違い)/オニゴーリ/ユキメノコ


千歌
リザードン(メガリザードンX) ♂
特性:もうか(かたいツメ)
かえんほうしゃ
かみなりパンチ
ドラゴンクロー
フレアドライブ

ゾロアーク ♂
特性:イリュージョン
みきり
とびはねる
めざめるパワー
ナイトバースト

ピカチュウ ♀
特性:せいでんき
10まんボルト
アイアンテール
でんこうせっか
ボルテッカー

カプ・レヒレ
特性:ミストメイカー
みずのはどう
しぜんのいかり
かげぶんしん
しぜんのちから

モクロー ♀
特性:しんりょく
このは
リーフブレード
まもる
ブレイブバード

ソルガレオ
特性:メタルプロテクト
メテオドライブ
サイコショック
ニトロチャージ
ソーラービーム



梨子
ゲッコウガ(リリーゲッコウガ) ♂
特性:へんげんじざい
みずしゅりけん
かげぶんしん
つばめがえし
いあいぎり

ランプラー ♀
特性:もらいび
シャドーボール
トリック
フラッシュ
れんごく

ガブリアス ♂
特性:さめはだ
りゅうのはどう
ほのおのキバ
だいちのちから

トゲキッス ♂
特性:てんのめぐみ
しんそく
はどうだん
エアスラッシュ

メロエッタ
特性:てんのめぐみ
いにしえのうた

???


――――――――



ダイヤ「イワーク、たたきつける!!!ラムパルド、とっしん!!!」

イワーク「グアアアアッ!!!」ブンッッ!

ラムパルド「ラァムッ!!!」ドンッ!

ルビィ「カメックス!!!」バッ!

カメックス「カァメッ!!!」ダンッ!

イワーク「イワアアアッ!!!」

ラムパルド「ラァァッド!!!」

ドガガガガ……!

カメックス「カメァッ!!!」グググッ……!

ダイヤ「二体の攻撃を受け止めた……!!膂力に優れたいわタイプの激突を容易に……!!なるほど、確かに強くなったみたいですわね……。ですが、私に勝つにはまだ足りませんわ!!イワーク、ラムパルド!!がんせきふうじ!!!」

イワーク「イワアアアッ!!!」ズガン! ズガン!

ラムパルド「パァルッ!!!」ドガン! ドゴン!

ルビィ「カメックス、はどうだん!!!」

カメックス「カァッ……メァッ!!!」キイィン……ドオオンッ!

ドガァンッ!

ルビィ「よしっ!!」グッ

ダイヤ「息つく暇は与えません!!バンギラス!!ボスゴドラ!!ドサイドン!!ストーンエッジ!!!」

バンギラス「ギィラアアッ!!!」

ボスゴドラ「ゴルアアアアッ!!!」

ドサイドン「ドオオオオオッ!!!」

ズガガガガガ――――!

ルビィ「シャンデラ!!」

シャンデラ「デェラッ!!!」

ルビィ「サイコキネシス!!!」

シャンデラ「シャアラッ!!!」ギンッ!

ズガガガガガ――――!

ピタッ……

ダイヤ「ストーンエッジの弾雨を……全て止めた……!?」

ルビィ「お姉ちゃんと戦うために……中途半端な修行はしてないもんっ!!!シャンデラ、シャドーボール!!!」

シャンデラ「デェッ、ラッ!!!」バシュッ! バシュッ!

バンギラス「ギラッ!!」

ボスゴドラ「ゴォラッ!!」

ドサイドン「ドサッ!!」

ドオオンッ!


ダイヤ「……………………」

ルビィ「……………………」

ダイヤ「本当なら……」

ルビィ「……………………」

ダイヤ「本当ならば……私がまだあなたの姉であったのならば、あなたの成長を喜ぶべきなのでしょう。ですが……今はそれが忌々しい。断ちたい絆もろくに断てず、闇の中を往く私の手を取ろうとする……。私の信念を揺らがせようとする」

ルビィ「……お姉ちゃんは、友だちのために戦ってるんだよね。一緒に傷付いて、一緒に汚れようって決めたんだよね」

ダイヤ「友だちのため……ええ。キレイに正当化するならば」

ルビィ「?」

ダイヤ「鞠莉さんの意志に賛同した……それは言うなれば、発案は私じゃない。私は鞠莉さんに付き従っただけ。そう置き換えることも出来るのです」

ルビィ「……けど、お姉ちゃんはそうしない。絶対に」

ダイヤ「ですわね。意固地な性格が幸いしました。いいえ……自分の身可愛さに保身に走ることなどあっていいはずがない。そもそも鞠莉さんが言い出さなければ、私が言い出していたかもしれない。果南さんのために……世界を作り替えようと」

ルビィ「……それでもきっと、同じことになってたよ。お姉ちゃんはルビィを突き放して、ルビィは……お姉ちゃんを止めるために戦った」

ダイヤ「頑固者……」

ルビィ「お姉ちゃんもね」ニコッ


ルビィ「お姉ちゃんは……どこまでいっても優しさを捨てられない」

ダイヤ「侮辱……ですわ」

ルビィ「ううん。尊敬してる。……お姉ちゃんがルビィを突き放すのは、全部が終わったあと……お姉ちゃんとルビィがなんの関係も無いって、みんなに思わせるためでしょ?ルビィが非難されないように」

ダイヤ「……………………」

ディアンシー「……ディア」

カラマネロ「ラァマ……」

ルビィ「Zクリスタルを……それもエスパー、あく……カビゴン専用のクリスタルを残したのも、ルビィたちを思ってのことなんだよね?じゃなかったら、あんなメッセージは残さないはずだから」





『これを読んでいるということは、この部屋を見つけたということですね。ここは私の秘密の小部屋。今この部屋にあるのは、全て私の宝物ばかりですわ』

『出来ることならば、私はあなたとは戦いたくありません。私の哀れな姿を見てほしくはないのです。私がこんなことをしている理由は話せません。ただ、友達のために……私は私に出来ることをしています』

『これは最後の忠告です。もしも私たちを止めようと本気で思うならば、この箱を開けなさい。覚悟が無いなら、なにもせずに平穏な日々に戻りなさい』

『願わくば敵になることは望みはしませんでしたが……それがあなたの選んだ道ならば、私の理想を阻もうとするあなたを倒します。私自身が選んだ道を、私自身の意思で進みます。そうすることに後悔はありません。ですから……』

『あなたも……後悔のしないよう。このクリスタルの輝きが、あなたを未来へと導いてくれるでしょう。最後に我が親愛なる妹へ。愛していますわ、ルビィ』





ダイヤ「密かに残したメッセージを思い返されるとは、気恥ずかしさもたまったものではありません……」クスリ


ダイヤ「ルビィ……あなたの言うとおりですわ。悪事に手を染め穢れた私が、あなたのような清らかな子の姉であっていいはずがない。あなたがそれを良しとしても、世間は絶対に認めない。私が所長を務めたクロサワストーンラボラトリも、私の肉親であるルビィも苛烈なパッシングを浴びせられる。そう思ったからこそ私はあなたから離れた。私の罪の残骸を、あなたが背負う必要はないと……。そのメッセージとZクリスタルに……あなたへの最後の愛を込めて」

ルビィ「……………………」

ダイヤ「……これで、満足しましたか?」

ルビィ「うん。訊きたかったこと……全部」

ダイヤ「……ならば」



ルビィ「うん。ルビィは……お姉ちゃんの言うことを聞かない」



ダイヤ「……………………!!!」


ルビィ「お姉ちゃんは……ズルいよ」

ダイヤ「ズルい?」

ルビィ「お姉ちゃんだけ自分のワガママを貫こうとして……何でもかんでも背負い込もうとするんだ。友だちも、世間体も、ルビィも……。そんなのズルいよ」

ダイヤ「それだけの覚悟でここに立っているということです。私には……」

ルビィ「護りたいものが多すぎる……?」

ダイヤ「……………………」コクン

ルビィ「……だったら、ルビィが背負われるのをやめる」

ダイヤ「……なにを」

ルビィ「ルビィだっていつまでも弱いままじゃない。お姉ちゃんの後をついて行くだけじゃない。護られてるだけじゃない。お姉ちゃんが自分のワガママをやめないなら、ルビィだってルビィのワガママを隠さない。意地と意地をぶつけたバトルに勝って……ルビィはお姉ちゃんを解き放つの」

ダイヤ「解き放つ?なにから?」

ルビィ「お姉ちゃんの心から」

ダイヤ「……………………!!!」

ルビィ「……お姉ちゃん。ルビィと……賭けをしよ」

ダイヤ「賭け……?」

ルビィ「お姉ちゃんが勝ったら……お姉ちゃんが望むようにする。ルビィはお姉ちゃんのことを忘れる 。寂しいけど……無理だと思うけど……一緒に過ごした時間を夢だったって思うことにする」

ダイヤ「……あなたが勝てば?」

ルビィ「一言だけ……言って。ただいま……って」

ダイヤ「……………………」

ルビィ「……………………」

ダイヤ「これ以上は……戦士として立つあなたへの無礼ですわね。受けて立ちましょう、ルビィ。あらゆる業を背負って前へ進む者の覚悟……しかとその胸に刻みなさい!!!」

ルビィ「笑って明日を迎えるために……ルビィは、お姉ちゃんを越える!!!」


ダイヤ「ディアンシー、ストーンエッジ!!!」

ルビィ「カラマネロ、リフレクター!!!」

ディアンシー「ディアーッ!!!」ズガガガガガ!

カラマネロ「ネェアッ!!!」ヴンッ!

ドガガガガ!

ダイヤ「バンギラス、ロッククライム!!ボスゴドラ、バンギラスの逆サイドからメタルクロー!!」

バンギラス「ギラアッ!!!」ドガッ! ズガンッ!

ボスゴドラ「ゴドラァッ!!!」ジャキンッ!

ルビィ「カメックス、こうそくスピンでバンギラスに攻撃!!シャンデラ、おにびでボスゴドラの勢いを止めて!!」

カメックス「ガァメッ!!!」ギュイイインッ!

シャンデラ「デァラッ!!!」ポウッ……パアアッ!

ダイヤ「小癪な……!!イワーク!!!」

イワーク「イィワッ!!!」ドガァンッ!

カメックス「カメァッ!!!」グラッ!

ルビィ「カメックス!!!っ、あなをほる……!!いつの間に地面に……っ!!」

ダイヤ「今さら……3VS6が卑怯だとは言いませんわよね!!」

ルビィ「もちろんっ!!カメックス、もう一度こうそくスピン!!!」

カメックス「カ、メ……!!ガアッ!!!」ギュイイインッ!

ルビィ「そのままハイドロポンプ!!!」

カメックス「メアアアッ!!!」ブシュウウッ!

イワーク「アァク!!!」

ラムパルド「ラムッ!!!」

バンギラス「ギラアッ!!!」


ダイヤ「厄介ですわね……みずタイプ……!!いいえ……それよりも特筆すべきはルビィの戦略……!拙いながらも、多数を相手にしたバトルを想定した戦い方……!少ない手持ちで乱戦することを前提にしている……!!モデルは……」



千歌『いっけーっ!!!』



ダイヤ「……まったく。……人に影響を与えるいいトレーナーですこと!!ドサイドン!!!」

ドサイドン「ドォッサイ!!!」ズシンッ!

ダイヤ「しかし緻密な戦略ほど……僅かな隙を突くことで決壊を期するものです!!ドサイドン!がんせきほう!!!」

ドサイドン!「ドオオオオオッ!!!」ゴゴッ……ゴゴッ……ドゴッッ!

ゴオオッ!

カメックス「カメッ!!!」ドガァッ!

ルビィ「!!!」

ダイヤ「一体ずつ仕留めます!!!ドサイドン、つのドリル!!!」

ドサイドン「ドォアアアアッ!!!」ギュンッ……ギュウウンッ!



カメックスに突進するドサイドン……
安価下1コンマ
01~30→つのドリルが命中
それ以外→つのドリルが外れる


ルビィ「カラマネロ!!ドサイドンの足元にサイケこうせん!!!」ビッ!

カラマネロ「ネァロッ!!!」バシュウッ!

ビビビビ……ッ!

ドサイドン「ドサッ!!?」ドォンッ! グラッ

ダイヤ「ドサイドンの体勢を崩された……!!」

ルビィ「カメックス、はどうだん!!!」

カメックス「メェッ、アアッ!!!」キュイィン……バシュッ!

ドオオオオオンッ!

ドサイドン「ド、サ……!!」ズシンッ

ダイヤ「ドサイドン!!ハードロックの特性を持つドサイドンを……いとも容易く……!!」


ルビィ「シャンデラ、連続でシャドーボール!!!」

シャンデラ「デェ……ラッ!!!」バシュッ! バシュッ! バシュッ!

ラムパルド「ラッ、ドッ!!」

ダイヤ「怯まないでラムパルド!!!ラムパルドの援護です!!イワーク、ロックブラスト!!!」

ルビィ「カメックス、ハイドロポンプ!!!」

カメックス「カメァッ!!!」ブシュウウッ!

ドオオオンッ!

ダイヤ「ちぃっ、ですわ!!」

ルビィ「アクアジェット!!!」

カメックス「カアッ、メッ!!!」ゴオオオオオッ!

ダイヤ「ラムパルド、もろはのずつき!!!」

ルビィ「シャンデラ、サイコキネシスで動きを止めて!!!」

シャンデラ「デァラーッ!!!」ヴンッッ!

ラムパルド「ラムァッ!!?」ギシッ!

カメックス「メェアアアッ!!!」ゴオオオオオッ!

ドゴオオンッ!


ダイヤ「ラムパルド!!!」

ラムパルド「ラ、ムァ……」バタン

ダイヤ「くっ……!完ぺきな連携……いえ、これはルビィの統率力……そして戦術眼ですね……!!私の一手先を読んだ攻撃……!!私に肉迫する気概……改めて認識しましょう……!!あなたも一流と呼ばれるトレーナーの領域に足を踏み入れたということを!!」

ルビィ「お姉ちゃんより強い?」ニッ

ダイヤ「調子に……ノるんじゃありませんわ!!!イワーク、たたきつける!!!」

カラマネロ「ネロッ!!!」

ルビィ「リフレクター!!!」

カラマネロ「ネアアッ!!!」ヴンッ!

ガギィンッ!

ルビィ「サイケこうせん!!!」

カラマネロ「ネェアアアッ!!!」バシュウッ!

イワーク「イワッ!!!」

ルビィ「二人も続いて!!シャドーボール!!!ハイドロポンプ!!!」

シャンデラ「シャアーッ、ラッ!!!」バシュッ!

カメックス「メアアアッ!!!」ブシュウウッ!

ダイヤ「黙ってやられるわけもないでしょう!!バンギラス!!あくのはどう!!ディアンシー、だいちのちから!!!」

バンギラス「ギルァァァッ!!!」バシュウッ!

ディアンシー「ディアアアッ!!!」ドガン! ドゴン!

ドゴオオンッ!

ダイヤ「ボスゴドラ!!メタルクロー!!!」

ボスゴドラ「ゴォラアアアッ!!!」ジャキィンッ!

ルビィ「カラマネロ、もう一度リフレクター!!!」

ダイヤ「無駄ですわ!!!」

カラマネロ「ネロッ!!!」ヴンッッ!

ボスゴドラ「ゴドラアアッ!!!」ガギンッ!

パリィ……ン

ルビィ「リフレクターが!!?」


ダイヤ「くらいなさい!!ボスゴドラ、10まんボルト!!!」

ボスゴドラ「ゴルアアアアッ!!!」バチッ……バチバチィッ!

カメックス「メァッ!!!」

シャンデラ「デラッ!!!」

カラマネロ「ネァッ!!!」

ルビィ「みんな!!!ボスゴドラがでんき技!!?」

ダイヤ「あなたが彼女たちと共に旅し成長したように、私も共に研鑽し強くなったのです!!高め合った時間は嘘ではありません!!!畳み掛けなさい!!もう一度10まんボルト!!!」

ボスゴドラ「ゴォラアアアッ!!!」バチッ……!

ルビィ「あんな強烈な電撃……何度も受けたらもたない……!!シャンデラ、お願いっ!!!」

シャンデラ「シャラッ!!!」

ルビィ「オーバーヒート!!!」

シャンデラ「デラアアアアッ!!!」ボオオオオッ!

バチバチッ!

ボオオオオッ!

ダイヤ「10まんボルトを相殺した……!!なんて火力……!!」


ルビィ「お姉ちゃんの力圧しのバトルに対抗するには、ルビィも同じステージに立つしかないって思ったから!!シャンデラ、シャドーボール!!!」バッ!

ダイヤ「イワーク、がんせきふうじで防ぎなさい!!!」

シャンデラ「デラアアアアッ!!!」バシュウッ!

イワーク「イワアアアアッ!!!」ドガン! ドゴン!

キイィン……!

ダイヤ「!!!」

ドオオオオオンッ!

イワーク「アアアアアアッ!!!」

カメックス「メァ……ッ!!!」シュウウ……

ダイヤ「シャドーボールに紛れて……はどうだんを……!!それも的確に急所を狙って……!!」

イワーク「アアッ……」ズシンッ!

ダイヤ「イワーク!!!」

ルビィ「さあ、これで3VS3だよ」

ダイヤ「追い付いた……とでも言いたそうな顔をしていますわ」

ルビィ「通過点で満足するような子どもじゃないよ」

ダイヤ「ええ。あなたはもう……立派な私のライバルです!!!」バッ!

バンギラス「ギラアッ!!!」

ボスゴドラ「ドラァッ!!!」

ダイヤ「ストーンエッジ!!!もろはのずつき!!!」

カラマネロ「ネァロッ!!!」

ルビィ「うんっ!!パワーを溜めるよ!!カメックス、シャンデラ!!カラマネロを守って!!」

カメックス「メアアアッ!!!」ブシュウウッ!

シャンデラ「デラアアアアッ!!!」ボオオオオッ!

バンギラス「ギィラアアアアッ!!!」

ボスゴドラ「ドラアアアアッ!!!」

ルビィ「っ、プレッシャーが強くなった……!!」

ダイヤ「経験の差はそのまま自力の差へと直結します!!これはトレーナーとして過ごした年月……あなたと私とでは圧倒的にキャリアが違うのです!!」

ルビィ「だからってそんなの……ルビィたちが負ける理由にはならない!!!」


ルビィ「経験の差は……努力することで埋められる!!ルビィは……!!」



千歌『ルビィちゃん♪』

梨子『♪』



ルビィ「そんな姿に憧れたからここまで来れたんだ!!!カラマネロ、はかいこうせん――――――――!!!!!」

カラマネロ「ネェアアアアアア――――――――ッ!!!」キュイン……ドガアアアアアッ!

バンギラス「ギラ――――――――」

ボスゴドラ「ドラ――――――――」

ディアンシー「……………………」

ドオオオオオンッ!


シュウウウウ……

ルビィ「はぁっ……はぁっ……!!」

カラマネロ「ネァ……ッ!!!」

バンギラス「ギ、ラァ……ッ」ズシン

ボスゴドラ「ゴ、ラ……」ズシン

ダイヤ「バンギラス……ボスゴドラ……!!」

ルビィ「……っ!!!」グッ

ダイヤ「……………………」

ルビィ「これで……3VS1だ……!!」

ダイヤ「……まさか」

ルビィ「……!」

ダイヤ「まさか……ここまでストレートな展開になるとは、正直予想していませんでした。私は本気でしたし、あなたを侮っていたつもりは微塵もありません。それでも……あなたは私を追い詰めた。あなたの勝利への執着……勝利のその先にある願いに手を伸ばさんとする意志の強さがこの現状を招いたのでしょう」


ダイヤ「称賛し……敬意を払いましょう。そして誇りなさい」スッ

ディアンシー「ディア……」キッ

ダイヤ「私たちの最強の力で屠られることを……!!」キラン……

パアアアア……

ルビィ「……来るよ、みんな!!」

シャンデラ「デラ……ッ!!」

カメックス「カメッ……!!」

カラマネロ「ネァラ……!!」



ダイヤ「至上の光を我が手に……高潔なる姿を顕現なさい!!!」

ディアンシー「ディアアアアア――――――――!!!」

パアアアア――――ッ!

ダイヤ「メガシンカ――――――――!!!!!」

コオオオオオ――――ッ!



メガディアンシー「ディーアアアアア――――――――ッ!!!!!」


ビリビリ――――ッ!

ルビィ「メガシンカ……!!」

ダイヤ「進化を越えた進化。この力の強大さは……あなたも幾度となく目にし、理解しているでしょう」

ルビィ「うん。ディアンシーを倒せば、ルビィたちの勝ちだってことも理解してる」

ダイヤ「やれるものなら……どうぞご自由に。ただし、加減はききませんわよ」スッ

ルビィ「!!」

ダイヤ「ムーンフォース」

メガディアンシー「ディーア……ディシアッ!!!」キイイイン……パアアアアッ!

ルビィ「みんな……避け――――――――」

ドオオオオオ……ンッ!



メガシンカしたディアンシー……
溢れ出る膨大な力……炸裂するムーンフォースにルビィのポケモンは……

安価下1コンマ 00は100扱い
奇数→カメックス、戦闘不能
偶数→シャンデラ、戦闘不能


ブワ――――ッ!

ルビィ「……っ!!みんな!!」

カラマネロ「ネァ……ッ!!!」

カメックス「カァメ……!!!」

ルビィ「よかった……。っ、シャンデラ!!」

シャンデラ「デ、ラ……」キュウ

ルビィ「……ありがと、頑張ってくれて」ソッ

カラマネロ「ネェロ……」

ルビィ「ゆっくり休んでて。あとは、私たちで」

ダイヤ「なんとかなる……とでも?」

ルビィ「力の差は……絶望する理由にならない。ルビィたちが諦めない限り、希望はある」

ダイヤ「……いいでしょう」クスッ

ルビィ「……………………!!」

ダイヤ「来なさい、ルビィ」


ルビィ「カメックス、こうそくスピン!!!」

カメックス「ガメァッ!!!」ギュウウンッ!

ゴオッ!

メガディアンシー「ディア……!!!」スッ

ガシィッ!

カメックス「ガメァ……ッ!!?」ググッ

ルビィ「カメックスのこうそくスピンを受け止めた!!?」

ダイヤ「ディアンシー、そのまま投げ飛ばしなさい!!!」

メガディアンシー「ディアッ!!!」ブンッ!

カメックス「ガメッ!!!」

ルビィ「カメックス!!」

ダイヤ「ストーンエッジ!!!」

メガディアンシー「シアァッ!!!」ドガガガガ――――!

ルビィ「カラマネロ、カメックスを助けるよ!!はかいこうせん!!!」

カラマネロ「ネェアッ……ロオオッ!!!」キュイン……ドゴオオオンッ!

ドオオオンッ!

ルビィ「よしっ!ストーンエッジを撃ち落とした!!」

ダイヤ「甘いですわ!!」

メガディアンシー「ディアッ!!!」ドガガガガ――――!

カラマネロ「ラマッ!!?」

ルビィ「今度はカラマネロを……!!!」

カメックス「ガメッ!!!」ドシンッ! ゴオオッ!

ダイヤ「アクアジェットで加速を……!!」

ルビィ「カメックス!!!」

ズガガガガガ!

カメックス「ガアアアアッ!!!」


止まない猛攻……
カラマネロに放たれたストーンエッジから身を挺して助けたカメックス……
安価下1コンマ
奇数→カメックス、戦闘不能
偶数→堪える


カメックス「ガメァ……ッ!!!」

ルビィ「カメックス……!!」

ダイヤ「ストーンエッジを受けて立てる耐久力……。いいパートナーに恵まれましたね。尤も……ほんの少し倒れまでの時間が延びただけにすぎませんが」

ルビィ「カメックス……」

カメックス「ガメ……ッ!!!」コクン

ルビィ「……!!……わかった。最後まで一緒にがんばルビィ!!」

ダイヤ「気合いが無くてはバトルに勝てない。けれど、気合いだけではバトルに勝てないわよ!!ディアンシー、だいちのちから!!!」

メガディアンシー「シャディアッ!!!」ドゴン! ドゴォン!

ルビィ「かわしてっ!!」

カメックス「カメッ!!」

カラマネロ「ネアッ!!」

>>487さんゴメンナサイ
間違えたとはいえ安価無視したとか死にたくなる……


ルビィ「カメックス、はどうだん!!!」

カメックス「メェアアアッ!!!」キイイイン……バシュッ!

ダイヤ「ストーンエッジ!!!」

メガディアンシー「ディアッ!!!」ズガガガガガ!

ドオオンッ!

ダイヤ「必ず命中するはどうだんも、命中前に掻き消されては形無しですわね」

ルビィ「攻撃の手を緩めないで!!ハイドロポンプ!!!」

カメックス「カアッ、メェッ!!!」ブシュウウッ!

ダイヤ「ムーンフォース!!!」

メガディアンシー「ディアー……シァッ!!!」コオオ……パアアアアッ!

ゴゴゴゴゴ――――!

ルビィ「アクアジェット!!!」

カメックス「メェアアアッ!!!」バシャッ……ゴオオオオオッ!

ダイヤ「近接技を持たないディアンシーを相手にするには妥当な手段……ですが、接近戦でもディアンシーが強いことは先ほど証明したはずです!!ディアンシー!!!」

メガディアンシー「ディシァ――――ッ!!!」ガシッ!

ググググ……!

ルビィ「振り払って!!!」

カメックス「カメァッ!!!」グッ! ゴオオッ!

ダイヤ「常にアクアジェットの状態を保ち、ディアンシーの周囲を高速で移動する手段にするとは……。考えましたわね。ですがそれでは、水が描く軌跡で軌道が読みやすくなるだけですわ!!」バッ!

メガディアンシー「ディア……ディーアッ!!!」ズガガガガガ!

カメックス「ガッ、メッ……!!!」ズガッ……ドガッ……!

ルビィ「……っ!!」


カメックス「カメァァァァァッ!!!」ガアアッ!

ゴオオオオオッ!

ダイヤ「勢いだけでは届きませんわ!!ディアンシー、ストーンエッジ!!!」

メガディアンシー「ディィッ、アアッ!!!」

ドガガガガ――――!

カメックス「ガアッ……メェアアア――――――――ッ!!!!!」

ルビィ「カメックス……!!」ギュッ

メガディアンシー「ディーアッ!!!」コオオ……パアアアアッ!

ルビィ「……っ!!カメックス――――――――!!!!!」

ドゴオオオンッ!


シュウウウウ……

カメックス「ガ、ア……!!」グラッ

ダイヤ「雄々しく猛々しく……最後まで孤軍奮闘した様は評価に値しますが、やはりメガシンカのステージには届きませんでしたわね。さあ、これで残る、は……」ハッ

ルビィ「……………………!!」

ダイヤ「カラマネロは……どこへ……!!」

カメックス「ガメ……!!」ニッ

ズシィン……

ダイヤ「孤軍奮闘……?力の差が明白なこの状況で、一対一で戦う意味がありません……!!バトルをカメックス一人に任せて……カラマネロが気配を消していた……!何故……いいえ、そんなの決まっているではありませんか……!!」

キラン

キイィ――――ン

ルビィ「……………………!!!」

ダイヤ「全力を……出すため……!!!」

パアアアア――――――――ッ!


ダイヤ「……とんだ間抜けですわ。メガシンカにあぐらをかいて、悠々と力を溜める時間を与えてしまったのですから……!!」グッ

ルビィ「カメックス……ありがとう。これはルビィたちみんなの全力……ルビィたちが繰り出す渾身のZワザだよ!!!」

カラマネロ「ネェアアアアア!!!」

ルビィ「ルビィだけじゃ、このクリスタルに光を灯らせることが出来なかった!!仲間が……いたから!!!」



ヨハネ『本気だとか、強くなりたいとか、口ではなんとでも言える。だけど、あんたは戦うことを躊躇ってるように見える。ルビィ……あんた、本当は怖いんじゃない?バトルするのがじゃない。相手を傷付けることが』

亜衣奈『自分勝手だね♪けど……それでいい。その心が輝きを放つんだから。ルビィちゃんはまだ子どもなんだから……自分勝手に、ワガママに、自分の意思を無理やりにでも押し通していい。たとえ誰が相手でも、大きな声で叫べばいい。自信たっぷりに……ね♪』



ルビィ「誰かを思うことは大切なこと……!!だけど、思うだけじゃ何もしてないのと同じだってわかった!!!」

ダイヤ「!!」

ルビィ「誰かのために何かするっていうのは、他の誰かを傷付けることじゃない!!自分の心を燃やすこと……自分のワガママを主張する強い意思を持ち続けること!!!いつかそれが、自分に自信と勇気をくれる!!!」

ダイヤ「ギリッ……!それが……それがどれだけ大変なことかも知らないくせに!!!」

ルビィ「知ってるよ……!!けど、ルビィにはみんながいる!!ルビィのことを支えてくれる友だちや……一緒に戦ってくれるみんなが!!!だからルビィは……前を向いて戦えるんだ――――――――!!!!!」

ダイヤ「……!!ルビィ……!!」


メガディアンシー「ディア……!!」

ダイヤ「本当に……立派になって……。……いいでしょう。受けて立ちます。あなたの全身全霊を睹した、魂の一撃を薙いで……このバトルに幕を下ろしましょう!!!」

メガディアンシー「ディーアッ!!!」

ダイヤ「ディアンシー……行きますわよ!!!」

メガディアンシー「ディアアアアッ!!!」コオオオオオッ!

ルビィ「これがルビィたちの全力……!!!限界を越える……無敵の光――――――――!!!!!」パアアアア――――――――ッ!

カラマネロ「ネェアアアアア――――――――ッ!!!!!」



ルビィ「マキシマムサイブレイカー――――――――!!!!!」

ダイヤ「ダイヤストーム――――――――!!!!!」



カラマネロ「ネェロオオオオオ――――――――ッ!!!!!」

ディアンシー「ディアアアアアア――――――――ッ!!!!!」



――――――――ィン!

ゴオオオオオ――――――――ッ!


ギギッ……

バチッ……バチバチ……ッ!

ルビィ「っ!!ああああああ――――――――っ!!!!!」

ダイヤ「おおあああああ――――――――
!!!!!」

ギギギ……!

バチバチ……ッ!

バチッ……バチバチッ!

メガディアンシー「ディアアア……ッ!!!!!」

カラマネロ「ネェッ、ロオオ……ッ!!!!!」

ダイヤ「こ、の……っ!!!負ける……もんですか……!!!私は……私は――――――――!!!!!」

ルビィ「お姉ちゃん……っ!!!お願いっ……カラマネロ……!!!!!」

カラマネロ「ラァマァ……ッ!!!!!」

ルビィ「お姉ちゃんに……勝つんだ――――――――!!!!!」

カラマネロ「ネアアアアアア――――――――!!!!!」

メガディアンシー「ディア……!!!?」

ヴンッ!

ヴンッッ!

メガディアンシー「ディ、アアアッ……!!!」

ルビィ「いっ――――けぇ――――――――っ!!!!!」

ヴン――――ッ!

ドガアアアアア――――ッ!


パラパラ……

ガラッ……

ルビィ「はぁ……はぁ……っ!!」

ダイヤ「……………………」

ルビィ「どう……なったの……?カラマネロ……」

ザッ……

ザッ……

ダイヤ「……………………」

ルビィ「……!……お姉ちゃん」

ダイヤ「あなたが……」

ルビィ「……?」

ダイヤ「あなたが私の立場だったなら、どうしましたか?」

ルビィ「ルビィが……?」

ダイヤ「……………………」

ルビィ「……………………たぶん、お姉ちゃんみたいになってたんじゃないかな」

ダイヤ「それは……」

ルビィ「大好きな友だちのためだもん。大好きだからこそ、道を間違えても守りたくなると思う。たとえ……誰を敵に回しても……」

ダイヤ「……………………」

ルビィ「けど、もしルビィとお姉ちゃんの立場が逆だったとしても……きっと同じことになってたと思う。バカなマネはやめなさい……って、お姉ちゃんはルビィを止める。ルビィはワガママを言ってお姉ちゃんを突き放すの」

ダイヤ「そう……ですわね……。私もそう思います。意地と意地をぶつけ、過ちに気付きながらも突き進もうとする頑固者を、死ぬ気で止めるのでしょう。そうして戦った後に、今の私のように思い知るのです。ああ……自分はなんて幸せ者なのでしょう、と」

ルビィ「幸せ者……?」

ツゥ……

ルビィ「!」

ダイヤ「幸せ者ですわ……。こんな愚かな私を……罪深い私を……。姉と慕い……笑って迎え入れてくれる……可愛い妹がいるのですから……」ポロポロ



メガディアンシー「ディア……」パタン

キュイィン

ディアンシー「……………………」

カラマネロ「ネロ……ネアァァッ!!!」


ルビィ「――――――――っ!!!//////」

ダイヤ「あなたの勝ちですわ……ルビィ……」ニコッ

ルビィ「やっ……た……!!」プルプル

カラマネロ「ネァロ!!」

ルビィ「ぃやっ――――たぁ――――――――っ!!!!!//////」


ルビィ「これで……お姉ちゃん、戻ってきてくれるよね!!ルビィたちの所へ!!これで……これ、で……!!」ポロッ

ダイヤ「……何故、勝ったあなたが泣くんですの」クスッ

ルビィ「ヒグッ……!だって……だってぇ……!!ヒグッ……おねっ、おねぃちゃあ~!!!」ガバッ

ダイヤ「……っ!!」

ルビィ「ふえぇぇん!!ええええんっ!!!」ポロポロ ポロポロ

ダイヤ「ルビィ……!!」ギュッ

ルビィ「おねぃちゃあ……おねぃちゃあん……!!!」ヒグッ……エグッ……

ダイヤ「ありがとう……!!ありがとう……ございます……!!ごめんなさい……!!エグッ……ごめん、なさい……!!!」ギュウッ


おかえり……そして、ただいま……
再び繋がった姉妹の絆……
尚も進み行く物語の果ては……
安価下1コンマ一桁
1.4.7→千歌vs曜SIDEへ
2.5.8→穂乃果、ことり、海未vs鞠莉SIDEへ
3.6.9→ヨハネSIDEへ
0→安価下2(上記からみたい場面選択)


――――――――



ヒュウウウウ……

ヨハネ「……………………」

ザッ……ザッ……

ヨハネ「……………………」

ザッ……ザッ……

ザッ……

???「高みの見物?」

ヨハネ「……………………」

???「そこからは……なにが見えるの?」

ヨハネ「……そうね。私の魔眼に映るのは、それぞれの意志を賭けて戦うバカたちの姿。それに……」クルッ

???「……………………」

ヨハネ「のうのうと私の前に現れた、あんたのマヌケ面よ。ずら丸」

花丸「……………………」


ヨハネ「よくここがわかったわね」

花丸「千歌ちゃんたちが戦う場所……。それにリーグサミットの開催地……。その二つを同時に一望出来て、尚且つ気配を探られない距離の場所。探し当てるのは簡単だったずら」

ヨハネ「……相変わらず、余計な勘が働くわね。普段はのん気にパンを頬張ってるような腑抜けなのに。……で?」

花丸「……………………」

ヨハネ「リーグサミットの場に戦力として加わらず、一人で私の所に来た……。おそらくは独断で。てことは、知ったんでしょ?私の目的。そして……里がどうなったかのかも」

花丸「……………………」

ヨハネ「……どう怒りをぶつけてきてもいいわよ。……里がああなったのは、私の責任だから。私が里の存在を明るみに出さなければ、きっと今も里は平和に栄えてた。人も……ポケモンも……みんなが笑って過ごしていた大切な場所。それを……あいつは奪った……!!私の全てを踏みにじったのよ……!!」ギリッ

花丸「だから……仕返しするずら?」

ヨハネ「この期に及んで、復讐はなにも生まないとか……そんなありふれた言葉を言いに来たの?」

花丸「ありふれてても……善子ちゃんはわかってない。復讐することに……いったいなんの意味があるずら……」


ヨハネ「私が欲しいのは意味じゃない。あいつを絶望させられたらそれでいい。そのために計画し、画策し、種を蒔いた。復讐という名の花を咲かせるためにね。けど、上手くいかないものね」

花丸「……………………」

ヨハネ「誤算に次ぐ誤算に狂った計画……。本当……嫌になるわ。千歌にリリーにルビィ……あいつらさえいなければ、計画にはなんの支障も無かったのに」

花丸「おらも……ずら?」

ヨハネ「……それはあんた次第ね」


花丸「おら次第……」

ヨハネ「言葉の意味は察してくれたみたいで安心したわ。……私はあいつを絶望させ、この世界を滅ぼす。なんの事情も知らず……へらへらと薄い笑みばかり浮かべ、悲しみも苦しみも知らないような気楽な顔をして生きる人間……。自分たちの生がどこかの誰かの犠牲の上に成り立っていることを、まるで理解してない。そんな仮初め……上辺だけのまやかしばかりの世界なんて……無い方がずっといい。悲しみの連鎖はここで断ち切る。私という堕天使の降臨を以て、全てをゼロにするラグナロクという形でね」

花丸「……………………」

ヨハネ「ずら丸」スッ

花丸「……!」

ヨハネ「あのときは……断られた」



ヨハネ『あんた、私たちの仲間にならない?』



ヨハネ「あのとき……あんたはなにも知らなかった。里のことも、私の闇も……全てを知ったうえで今一度問うわ。ずら丸……。ヨハネと一緒に……堕天しない?」

花丸「……………………」

ヨハネ「私の仲間になるか……敵になるか……。決めてよ、ずら丸」

花丸「おらは……」

ヨハネ「……………………」

花丸「……………………」

ザッ……ザッ……


ギュッ

ヨハネ「……………………なんのマネ?」

花丸「……こんなに温かいのに……どうしてそんなに冷たいずら……?」

ヨハネ「……………………」

花丸「こんなに近くにいるのに……ずっと遠くにいるみたい……。おらには善子ちゃんの心が見えないずら……。おらも堕天すれば……善子ちゃんを感じられるのかな……っ!!善子ちゃんは……昔みたいに笑ってくれるずら……?」ギュッ!

ヨハネ「痛いわ……ずら丸……」

花丸「里が無くなった悲しみも……善子ちゃんが怒る気持ちもわかる……!だけど……善子ちゃんが悲しみの連鎖を断とうとしているのと同じように……憎しみの連鎖もまた、誰かが断ち切らなきゃいけないずら……!!」ギュッ

ヨハネ「……!……ギリッ!……じゃあなに?私がガマンしろって言うの……!?私にあいつの罪を赦せって言うの!!?」バッ!

花丸「っ!!」

ヨハネ「っざけるな……!!ふざけるんじゃないわよ!!!そんなこと出来るはずないでしょ!!!私がどれだけ……っ!!!私の怒りを!!悲しみを!!憎しみを!!!一番共感してるのはあんたでしょ!!?あんたは……私と共に戦うべきなのに……!!!リトルデーモンになるべきなのに!!!なんであんたが理解してくれないのよ!!!なんで……なんであんたが全部を赦そうとしてんのよ!!!!!」

花丸「そうずら……!!おらが一番善子ちゃんの気持ちがわかる……!だから……善子ちゃんにはこれ以上!!誰かを傷付けてほしくないんずら!!!善子ちゃんに……傷付いてほしくないんずらよ……!!!」ポロッ


ヨハネ「傷付く……!?このヨハネが!!?なにを見当外れなこと……笑わせるんじゃないわよ!!!」

花丸「世界を壊した後、善子ちゃんはどうするずら!!?誰もいない……何も無い空っぽの世界で、善子ちゃんはいったいどうするつもりずら!!!」

ヨハネ「どうだっていいでしょ!!!」

花丸「贖罪のつもりなんじゃないの!!?」

ヨハネ「!!!」

花丸「何も無くなった世界で残りの人生を過ごすこと……それは、里を壊すきっかけを作ってしまった自分への……償いのつもりじゃないの……?」

ヨハネ「……だったら……どうだって言うのよ!!」

花丸「復讐を成し遂げた後、空っぽの世界で……善子ちゃんはずっと自責の念に囚われ続けるずら……。復讐を成し遂げても、善子ちゃんはきっと満足しないから……。ずっとずっと……一人で後悔に苦しんで傷付くんずら……。そんなの……悲しすぎるよ……!!」


ヨハネ「……………………」クシャッ

花丸「善子ちゃん……」

ヨハネ「……………………一緒に来てほしかった」

花丸「……っ!!」

ヨハネ「本心よ。わかってるくれるって思ってた……だけど、私の下へは来ないって確信してた。私とあんたは違うんだもん。わかるわよ……そのくらい……。どこまで行っても……私とずら丸はけして交わらない。私が私で……あんたがあんたで在る限り」

花丸「止まる気は……無いずらね……」スチャ

ヨハネ「ええ」スチャ

花丸「……なら、善子ちゃんの思いは……全部おらにぶつけるずら。怒りも憎しみも……善子ちゃんの全てを受け止めてみせるずら!!」

ヨハネ「無理よ。私の闇は、暗き深淵さえ満たすほど大きく……醜いんだから……!!」




花丸「来るずら……>>521!」




ヨハネの衝動の一切を受け止めようとする花丸……
繰り出したポケモンは……
カビゴンorルチャブル

ルチャブル


ルチャブル「ルチャッ!!!」バサッ! シュタッ!

ヨハネ「来なさい……ダークライ」カチッ

ズッ……ズズッ……

ダークライ「ダァク……!!!」

花丸「たとえどんな思いを抱いても、照らせない闇は無いって……そう信じてる!!!」

ヨハネ「……………………」



花丸『昔とか今とか関係無い……。友だちを大切にしたいって思いに優劣は無いずら。世界を壊すとか、そんなことどうでもいい。ルビィちゃんも、善子ちゃんも……みんなが手を繋いで笑える世界じゃないなら、そこにオラがいる意味は無いずら』

ヨハネ『……変わらないわね、あんたは』

花丸『オラはオラずらよ……♪善子ちゃんも、善子ちゃんずら』



ズッ……ズズッ……!

ゾァ――――!

ゴオオオオオ――――ッ!

花丸「――――――――!!!」

ヨハネ「あのとき……私を拒絶しなかったことを後悔するがいいわ。もうなにも言わない。希望の光さえ届かない……終わり無き永劫の闇に堕ちていきなさい!!!」


ゾワッ……

ダークライ「アア……アアアアア――――――――!!!!!」

花丸「なんずら……その姿……」

ヨハネ「湧き続ける憎悪が……私を力に目覚めさせた……!!!これが……闇を極めた者の証……!!!これこそが私が堕天使である所以……!!!」

花丸「……………………!!!」

バサッ!

花丸「闇の……翼……!!」



ヨハネ『人間ごときが私の……!!』

ズッ……ズズッ……

千歌『……!!』

ヨハネ『私の復讐の邪魔をするなぁ――――――――!!!!!』



花丸「あのとき……一瞬だけ見せた姿……。梨子ちゃんや……千歌ちゃんと同じ……!!」

ヨハネ「同じとは言ってくれるわね……!私はあいつらよりも先にこの力に覚醒したのよ!ステージが違う!私のこれは……全てを破滅に導く絶対の闇よ!!!」

花丸「キズナ……現象……!!!」





ヨハネダークライ「ダアアアアア――――――――ク!!!!!」ゴオオオオオ――――ッ!


花丸「闇を纏って……闇の翼を広げたダークライ……」

ヨハネダークライ「……………………」ギンッ

花丸「善子ちゃんの髪が白く……まるでダークライみたいに……」

ヨハネ「フッ」ギランッ

花丸「なんずら……?それは……オラの知らないものずら……」

ヨハネ「あんたの恐怖する顔を見たのは……何気に初めてかしら。クスッ……気分が良いわ。この先のバトルも……あんたの知らないものになるでしょうね」スッ

花丸「っ!!ルチャブル、来――――――――」



ヨハネダークライ「アアアッ!!!」



花丸「なっ!!!?」

ヨハネ「あくのはどう!!!」

ヨハネダークライ「デェアアアアッ!!!」ゴオオオオオオッ!

ドガアアアアア――――!

シュウウウ……

花丸「ルチャブル!!!」

ルチャブル「ル、チャア……!!」グググッ……

花丸「よかった、ルチャブル……」ホッ

ヨハネ「上手く急所は外したみたいね」

花丸「……っ、今までのダークライのスピードじゃない……!!パワーも……まるで比べ物にならないずら……!!」

ヨハネ「……今までもキズナ現象に到達したトレーナーはいた。私もその一人……。ただし人為的にね。メロエッタの力で私とダークライの波長のズレを調律し、キズナ現象に到らせた」

花丸「メロエッタの……!?波長の調律……梨子ちゃんとゲッコウガのときみたいな……」

ヨハネ「言ったでしょ。ステージが違うのよ。キズナ現象のその先……。より深い次元で"一つになる"……私がたどり着いたのはキズナ現象の到達点。世界を蹂躙し……絶望で呑み込むに相応しい力だと思わない?」


花丸「どの面を下げて……そんなこと言ってるずら……!!!」キッ

ヨハネ「今の一撃でわかったでしょ。私たちはもう相容れないってこと。そして、あんたは私に勝てないってこと……」

花丸「勝てる勝てないじゃない……!!その力……今すぐ止めるずら!!!」

ヨハネ「……………………」

花丸「それだけの力……なんのデメリットも無しに発動してるとは到底思えない!!!梨子ちゃんのときでさえ……」



梨子『っああぁぁぁぁぁ――――――――っ!!!!!』



花丸「目も当てられない凄惨な事態になった……!!軽減されるとはいっても、完全な状態のキズナ現象ですらダメージをシンクロさせる……!!言ったずらね……より深い次元で一つになる……って!!それはつまり……絶対の力を得る代償に、くらうダメージも鮮明に自分に伝えるってことじゃ――――――――」

ヨハネ「だったらなによ」

ピリッ――――

花丸「……っ!!」

ヨハネ「……ダークライ」

ヨハネダークライ「……………………」スッ バチッ……!

花丸「!!!」

ヨハネダークライ「アアアク!!!」バチッ……バチバチッ!

バリバリ――――ッ!

ヨハネ「――――っ!!!ぐぁあああああ――――――――!!!!!」バチバチッ!

花丸「!!!?」

シュウウウ……

ヨハネ「――――――――ぁ」クラッ


ルチャブル「チャブッ!!?」

花丸「ダークライが……自分にチャージビームを……!!?善子……ちゃん……!!!」

ヨハネ「……っ、くくっ。さすがは我がリトルデーモン……。魔界の雷撃……身体の奥底まで焼け焦げるようだわ……」フラッ

花丸「なんで……」

ヨハネ「これが……私の覚悟だからよ……!!」ギンッ!

花丸「覚悟……」

ヨハネ「痛みを与える覚悟……痛みを受ける覚悟……!!どんな犠牲を伴ってでも……たとえ私がどうなっても、私は野望を叶えてみせる!!!生半可な同情や憐れみを覚えるくらいなら……最初から私の前に立ち阻かるんじゃないわよずら丸!!!」

ヨハネダークライ「オオオオオ――――――――ッ!!!」


――――――――スタートダッシュキャッスル



花陽「メブキジカ、ウッドホーン!!!」

メブキジカ「ジアァッ!!!」

凛「ルカリオ、はっけい!!!」

ルカリオ「ルオォッ!!!」

彩「ウルガモス、ちょうのまいでかわして!!」

ウルガモス「ルゥゥス……!!!」

彩「ほのおのまい!!!」

ウルガモス「ルシュアアッ!!!」ボオオオオッ!

メブキジカ「ジカッ!!」

ルカリオ「リオッ!!」

花陽「うぅ……っ!……白米がぁ……白米が食べたいんですぅ!!!」

凛「凛はこっちのかよちんも好きだよ!!!」

彩「え?操られてるんだよね?」



すずこ「カイリュー、りゅうのはどう!!」

カイリュー「リュアアアアッ!!!」コオオッ!

ギャロップ「ロオオッ!!!」

すずこ「続けてほのおのパンチ!!」

カイリュー「リュオオッ!!!」ボオオオオッ!

ニンフィア「フィアッ!!!」

真姫「なんでいつもこっち見てるの!?」

にこ「そっちこそ見てるでしょ!!」

真姫「そっちが見るから見るんだってば!!!」

にこ「ほーらー!!やっぱり見てるじゃない!!!」

すずこ「え?操られてるんだよね?」



絵里「ウッドハンマー!!!」

ユキノオー「ノオオッグ!!!」ドガンッ!

希「れいとうビーム!!!」

クレセリア「レェアアッ!!!」キイィンッ!

恵海「ばくれつパンチ!!!」

カイリキー「ガアアアッ!!!」ドッガァンッ!

ドゴオオオオッ!

絵里「あの技……本で見たことある!!!」

希「……おもしろくなってきたやん♪」

恵海「え?操られてるんだよね?」






???「もっともっと……楽しもっ♪」






――――――――



ヴンッ……

フーパ「キシシ……♪プレゼント……おっでましー♪」ヒュン

キラン……

ヒュウウ……

フーパ「キシシ♪」

ヴンッ……





ヨハネ「ハアアアアアア――――――――ッ!!!!!」

ヨハネダークライ「ダアアアアア――――――――ッ!!!!!」バチバチッ……バチィッ!

花丸「ルチャブル、かわすずら!!!」

ルチャブル「チャブッ!!!」バッ!

バチッ!

ルチャブル「チャアッ!!!」

花丸「ルチャブル!!!……っ、余波が掠めただけでこのダメージ……!!!長引いてもこっちが不利になるだけ……!!!なら……接近戦で畳み掛けるずら!!ルチャブル!!!」



圧倒的な力の前にしてなお、勇気という武器を翳し奮闘する花丸……
ルチャブルが繰り出した攻撃は……
安価下1コンマ
1~3→シザークロス
4~6→どくづき
7~9→はがねのつばさ
0→つばめがえし


花丸「シザークロス!!!」

ルチャブル「ルッチャアッ!!!」シュンッ……シュンッ! ズバァッ!

ヨハネダークライ「オオオッ!!!」

ヨハネ「技の相性が良いのはお互い様ってわけね。あのときのルチャブル……ダークライを相手にすることを想定して育てたのかしら。……で?自分の得意な接近戦でなら勝機が見えた?」

花丸「っ!!」

ヨハネ「けど忘れてない?ダークライに死角は無いわよ!!」バッ!

ルチャブル「チャルッ!!?」

ヨハネ「れいとうビーム!!!」

ヨハネダークライ「ラアアアアアッ!!!」キイィンッ! ピキパキ……キィン!

ルチャブル「チャアブッ!!!」

花丸「ルチャブル!!しまった……ダークライにはあれがあったずら……!!周囲一メートル以内からならどこからでも技を繰り出せる……善子ちゃんとダークライ特有のバトルスタイル……!!!」


ヨハネ「……………………」

花丸「反則じみた技……だけど、無敵じゃない!!千歌ちゃんと梨子ちゃんは、そのスタイルを打ち破って善子ちゃんに勝ったずら!!」

ヨハネ「二人がかりで……ね。そして……今とあのときじゃ状況が違う」

ヨハネダークライ「……………………」ズズズッ……!

ヨハネ「あのときよりも私たちはさらに強い。それに加えて、絶対的に前提が違ってることに気付かない?」

花丸「前提……?」

ヨハネ「トレーナーとしての才能を余さず開花した千歌と、チャンピオンにまで上り詰めた確かな実力者であるリリー。ポケモンのポテンシャルはさることながら、それを引き出すトレーナーとしての資質はまさに一流。けど……あんたはどう?」

花丸「……………………!!!」

ヨハネ「長年トレーナーとして培ってきた経験、ジムリーダーの下で弟子として多くを学び、千歌たちと出会い少なからず強くなった……」スッ

ヨハネダークライ「オオアアッ!!!」シュッ!

ヨハネ「まあ、それも人並みにの話だけど」

花丸「っ、ルチャブル!!シザークロス!!!」

ルチャブル「チャアブッ!!!」ダンッ! ズバッ!


ヨハネ「トレーナーとしての経験値の高さ……潜在的な能力……ダイヤを一時的にでも退ける底力と、Zリングを光らせてみせた誰にも臆さない心……。評価はしてるし認めてもいる……。けど、どうしても劣る。千歌やリリーたちに比べると……ねっ!!!」

ヨハネダークライ「ラアアアアアッ!!!」ゴオオオオオッ!

ルチャブル「ルチャアッ!!!」

花丸「っ!!!」

ヨハネ「あんたじゃ役不足よ、ずら丸。あんたじゃもう……私の堕天を止められない」

ヨハネダークライ「ダアアアアア――――――――ク!!!!!」ゴオオオオオオッ!

ドガァァァァァンッ!


パラパラ……

ルチャブル「ル、チャ……」

花丸「……………………!!!」

ヨハネ「……こんなもんなの?」

花丸「……………………っ」

ヨハネ「……つまらない幕引きになったわね。修行とやらも無駄だったみたいね。半端な力は身を滅ぼす……いい教訓になったじゃない。ただ……私のことを気遣って本気にならなかったんだとしたら……とんだ侮辱だけれど」

ガシッ!

グッ!

花丸「っ!!」

ヨハネ「甘さは枷でしかない。あんたとの因果もここで終わりね。ずら丸という過去を断ち切って、私は完全に堕天使になる。全ての終焉の刻を迎えるまで……眠ってなさい」

ズズズッ……

ヨハネダークライ「ダアアク……!!!」

ヨハネ「ダークホ――――――――」





花丸「……アハハ」





ヨハネ「……!!!」ピタッ


花丸「善子ちゃんは……根がいい子ずら……」

ヨハネ「なにを……」

花丸「自分の本心を隠そうとするのに、言葉の端々に本音が見え隠れする……」



ヨハネ『私を拒絶しなかったことを後悔するがいいわ』



花丸「甘さは枷でしかない……オラという過去を断ち切って……。それは……自分がまだオラとの関わりを捨てきれていないってことずら……」

ヨハネ「……違うわ」

花丸「前にルビィちゃんにも言ったずらね。口ではなんとでも言える……って。その通りずら……。言葉ではなにも隠せない……だって善子ちゃんは……優しいから」

ヨハネ「違う……」

花丸「復讐がなにも生まないことを知っていながら、それでも止まろうとしない矛盾……行き場の無い憤りが胸の中で渦巻いてる……。自分の力を見せ付けるために自分を傷付けて、全てを破壊すると言いながらも誰も傷付けてない……。千歌ちゃんや梨子ちゃんを評価するのも……オラを役不足と言い切ったのも……本当は……」

ヨハネ「違う!!!!!」バッ!

花丸「っ!!」


ヨハネ「私は……私は堕天使ヨハネ!!!復讐を誓ったあのとき……私は人間であることを辞めたの!!!矛盾してるだとか優しさだとか……そんなの……っ!そんなの、全部あんたの妄想でしかないでしょ!!!」

花丸「善子ちゃんにはまだ残ってる……。優しさが……。ことりさんの家で……オラたちが過ごした時間を……温かいものと思えるくらいに……」

ヨハネ「言ったでしょ、戯れだって!!ほんの少し……勝者の顔を立てて日和っただけの話よ!!」

花丸「妄想でしかない……けど、そうだったらいいなっていう希望だよ。どれだけ力の差があっても……前を向いて歩き続けるかぎり、希望はいつだって目の前にあるずら!!!」



ヒュウウ……

キラン



ヨハネ「!!」

花丸「!!」

パシッ

パシッ

花丸「これは……Zクリスタル……?かくとうタイプの紋章ずら……」

ヨハネ「Zリングに……これは、こおりのZクリスタル……。なんでこんなものが空から……」

花丸「わからないけど……これもちょっとした奇跡……なのかな。善子ちゃんを止めるために……神様がくれたオラたちの希望……!!!」


ヨハネ「……だとしたら、運命は私を選んでる。Zワザの撃ち合いなら、ポケモン本来のスペックで上回っているダークライには勝てないわよ!!!」

花丸「Zワザは自分の心を乗せた全力の攻撃……!マルは技術も戦略も善子ちゃんには敵わないかもしれない……それでも!!心まで負けた覚えはないずら!!!」カチッ!

パアアアアア――――!

ルチャブル「ルァッ、チャブァァァァァ――――――――!!!」

ヨハネ「輝きが灯ったってことは、理由はどうあれ本気になったってことでいいのよね……!!!いいわ……今度こそ、堕としてあげようじゃない!!!」カチャッ!

コオオオオオ――――!

ヨハネダークライ「ラァオオオオオ――――――――ッ!!!」


キイィン……

パアアアアア――――!

ルチャブル「チャア――――ブッ!!!」

ヨハネダークライ「ダアアア――――ク!!!」

――――ィン

花丸「!!!」

ヨハネ「!!!」





ヨハまる「いくわよ(ずら)!!!」





花丸「天下無双の魂の拳!!!猛れ、奮えろ!!!光よ宿れ……目の前の闇を打ち破るずら!!!!!」

ヨハネ「永劫の氷河!!!絶対零度を従える黒き輩(ともがら)よ!!!森羅万象……命の限りを凍てつかせなさい!!!!!」





コオオオオオ――――――――ッ!





花丸「ぜんりょくむそうげきれつけん――――――――!!!!!」

ヨハネ「レイジングジオフリーズ――――――――!!!!!」


――――ォン

ドガァァァァァンッ!

ズガガガガガ――――――――ッ!

花丸「やあぁぁぁぁぁ――――――――!!!!!」

ルチャブル「チャルアアアアア――――――――!!!!!」ドゴッ! ドガガガガガ――――!

ヨハネ「おおおおおお――――――――っ!!!!!」

ヨハネダークライ「ダラアァァァァァ――――――――ク!!!!!」ピキィン……ピキパキッ! キイイイイ――――ンッ!

ドガァァァァァ――――ンッ!

花丸「くっ!!!」

ヨハネ「ちいっ!!!」

ビュオオオオ――――ッ!

花丸「なんて冷気……!!みるみる辺りが凍っていく……!!!まるで氷河期にでもなったみたい……!!やっぱり善子ちゃんはスゴい……!!!一瞬たりとも気を抜けない……っ!!!」

ヨハネ「力の差は歴然のはずなのに……壁のような拳圧に押し返されそうになる……!!!一気に臨界まで力を高める精神力といい……心なんていう曖昧なただ一点が、私に届くとでも言うの……!!?」

チッ

ヨハネダークライ「ダァク!!!」

ヨハネ「!!!」ズキッ!

花丸「!!!」

ヨハネ「……っ、痛みごときが……!!!」

ズズズ……ズズズ……ッ!

ヨハネ「引っ込んでなさいよぉ!!!」

ヨハネダークライ「アアアアアア――――――――ッ!!!!!」


花丸「このまま攻撃を続ければ……善子ちゃんは……っ!!!それでも……ここで退くわけにはいかない!!!止めるずら!!!善子ちゃんを!!!守るんずら!!!」

ヨハネ「そうよ……命を燃やしてかかってきなさい!!!退くわけにいかないのは……私だって同じなんだから!!!しがらみを振りきってこそ……私は先に進める!!!」

ゴオオオオオッ!

花丸「ずらあああああ――――――――っ!!!!!」

ヨハネ「ハアアアアアア――――――――ッ!!!!!」





ドオオオオオ――――――――ン!


ここまで読んでくれてる皆さま、まずはありがとうございますm(__)m

ここまで長くするつもりも、長くなるとも思ってなく、4スレも半分を過ぎて……確信しました。

あ、このスレで終わらねえ、と。

ダラダラとバトルしてるのも原因なんですが、我ながら話を複雑にし過ぎましたね……

後先考えずに安価を入れたり伏線張りまくった結果がこれです……

正直、今後の展開も要所要所は決まっていますが、そこに至る過程は安価や物語のままに、なるようになるかな~、くらいの軽い感じで考えています。

ダラダラやってウルトラの詳しい情報が公開されるまでには終われるかなぁ……

ウツロイドのときもそうでしたが、新しい情報って加えるのヤバい難しいんですよね……

そもそもアローラ世界観メインでないし……

加えた結果、異常なまでに殺伐としたし……

エンディングも決まっていますが、一応ネタバレしない程度に……何度か読者様の間で囁かれているようなメタエンドは無いです(断言)

メタエンドにするにはさすがに伏線も足りませんし、みんな納得しないと思うので。


てか書かなきゃいけない場面が多すぎる……

そろそろあの娘も登場させないと。

あと半分……とまでは言いませんが、あと少しだけお付き合いくださいm(__)m


――――――――ようちかりこSIDE

――――――――ユウジョウヨーソ路



――――――――ォン

梨子「……………………!!!」

ゲッコウガ「コウガ……!!!」



千歌「……………………!!!」

ソルガレオ「……………………」

曜「……………………!!!」

レックウザ「……………………」

ヒュウウウ……

ようちか「!!!」

千歌「ソルガレオ!!!」バッ!

曜「レックウザ!!!」バッ!



千歌「>>567!!!」

曜「>>568!!!」



>>567
ニトロチャージ、サイコショック、ソーラービームの中から

>>568
かみなり、りゅうせいぐん、げきりんの中から

サイコショック

げきりん


千歌「サイコショック!!!」

曜「げきりん!!!」

ソルガレオ「レェガアアアアア――――――――!!!」

レックウザ「レザアァァァァァ――――――――!!!」

ズガガガガガ――――――――!



梨子「災害めいたレベルの攻撃を受けて、どちらも体力が尽きかけているはずなのに……!!バトルは勢いを弱めるどころか更に加速してる……!!勢いが止まない……こんなバトル初めて観る……!!!」ゾクッ



曜「レックウザぁっ!!!」ビッ!

レックウザ「ザアアアアッ!!!」ドガァンッ!

千歌「げきりんを完全にコントロールしてる……!!!けど、ライジングフェーズを発動させたソルガレオなら受けきれる!!!」

ソルガレオ「ガルァァァッ!!!」ガアッ!

ガギィンッ!

曜「尻尾を爪で止めた……!!!」

千歌「サイコショック!!!」

ソルガレオ「レガアアアアアッ!!!」ヴンッ! ズドドドドド――――!

レックウザ「クゥザアアアアア――――ッ!!!」

ボンッッ!

千歌「!!?」



梨子「ただの咆哮で……サイコショックを掻き消した!!?」


千歌「ならっ、ニトロチャージ!!!」

ソルガレオ「ルガアッ!!!」ボオオッ……シュンッ!

曜「速い……それがソルガレオのMAXみたいだね……!!どれだけ速くても、何度も見せられたら目が慣れるよ!!!」

レックウザ「ザアアアアッ!!!」ドガンッ!

ソルガレオ「レルッ!!?」

千歌「!!!」



梨子「完全にソルガレオの動きを捉えてる!!ライジングフェーズ……あの状態になってから、ソルガレオはパワーもスピードも桁違い……。それなのに、まるでものともしていないわ……!!」


ゲッコウガ「ゲコ……」

梨子「二人の強さが共鳴してる……!!呼応し、高め合う強さ……!!上限を感じない……!!まるで二人とも、可能性を体現しているみたい……!!!」



ドガガガガガ――――――――!

レックウザ「ザアッ……!!!」シュウウ……

千歌「っ!!げきりんの終わりを狙って!!!ニトロチャージ!!!」

ソルガレオ「ガァウッ!!!」

曜「りゅうせいぐん!!!」

レックウザ「レェアッ……ザアアアアッ!!!」ヒュウウウン……ドガン! ドガン! ドガン!

千歌「かわして!!!」

ソルガレオ「レオッ!!!」ヒュンッ! ヒュンッ!

千歌「スピードを落とさないで!!左によけて!!次は二秒後に右から来るよ!!!」

ソルガレオ「ガアッ!!!」ヒュンッ! ヒュンッ!

曜「さすが……秒単位の未来までよく見えてる……でもっ!!!」

ヒュウウウ……ッ!

レックウザ「レジァ……」ギロッ

千歌「!!」

ドガン! ドゴンッ!

ソルガレオ「ガルァッ!!!」ヒュンッ! ヒュンッ!



梨子「……!!これは……!!!」



千歌「しまった……!!ソルガレオ、ストップ!!!」

曜「ほんの一瞬遅かったね……♪レックウザ、かみなり!!!」

レックウザ「ザアアアア――――――――ッ!!!」ピシャアアアッ!

ソルガレオ「ガアアアッ!!!!」バリバリッ!


梨子「りゅうせいぐんで……ソルガレオのコースを指定して誘導した!!!この一瞬の弛緩も赦されない局面で、なんて綿密にバトルを組み立てるの!!!?」



曜「千歌ちゃんを相手するからこそ、たとえ複雑でも、より繊細なバトルが要求される!!!これで……とどめだよレックウザ!!!」

レックウザ「レァ――――」



ソルガレオ「ガアアアアアアア――――――――ッ!!!!!」

ビリビリ――――!



梨子「!!!?」



曜「!!!?」

ソルガレオ「レガァ、ガルアァァァァァッ!!!」ゴオオッ!

曜「かみなりを真正面から受けて……一瞬も怯まずに突っ込んできた!!!?」

千歌「繊細も大事だけど……勢いよくバトルすることも大切ってことだよ!!!しっかりと、大胆に、おそれず!!!行けそうな予感を感じて……自分から手を伸ばしたら、もっともっとおもしろくなるよ!!!」

ソルガレオ「ガルォ――――――――!!!!!」


曜「ああもう……カッコいい……!!///どんな作戦も真正面から打ち破ってくるんだもん!!そんなの……ドキドキしないはずないっ!!!///」

千歌「じゃあ……っ!!!」ニヤッ

曜「うんっ、最後は真っ向勝負!!力と力でぶつかろうっ!!!」

千歌「そうこなくちゃね!!!ソルガレオ!!!」

曜「レックウザ!!!」



千歌「メテオドライブ――――――――!!!!!」

曜「ガリョウテンセイ――――――――!!!!!」



ソルガレオ「ルァルガアアアアアア――――――――!!!!!」キィン……ドゴオオオオオ――――ッ!

レックウザ「ザレアァァァァァ――――――――!!!!!」シュンッ……ガァァァァァ――――ッ!

ギギギ……!

ズガガガガガ――――――――!

千歌「いぃっ――――!!!」

曜「けえぇ――――っ!!!」

ガガガガガガガガ――――――――!

ゴオオオオオオオオ――――――――ッ!

―――――――ィン

ドガァァァァァ――――ンッ!


千歌「っ!!ソルガレオ!!!」

曜「レックウザ!!!」



梨子「……………………!!!」ゴクリ

ゲッコウガ「コウガ……!!!」



ソルガレオ「……………………レガァ」バタッ

レックウザ「……………………ザァレ」ズシン

ようちか「!!!」



梨子「相討ち……」

ゲッコウガ「ゲァ……」

梨子「持てる力を最大限に発揮して衝突した……この結果は当然と言えるわね。それしても……こうも相討ちが続くなんて……。それだけ二人の実力が拮抗しているってことなのよね……」



曜「ありがとう、レックウザ」シュイン

千歌「ソルガレオもお疲れさま」シュイン

曜「……熱い」クスッ

千歌「私も」クスッ

曜「こんなに興奮したの……初めてかも♪楽しくて……ワクワクして……キラキラして。このバトルがずっと続けばいいのに……なんて思っちゃう」

千歌「バトルは続くよ。私たちからみんなへ。みんなから私たちへ。キラキラなバトルはこの先もずっとずーっと続いていく。μ'sのみんながそうしたように」

曜「そうだね。キラキラを次へ受け継いでいくには、目の前の決着をつけてからでなきゃダメだよね」スチャッ

千歌「これでラストバトル……勝っても負けても恨みっこ無しだよ」スチャッ

曜「もちろんっ!!!」

ヒュウウ……

曜「お待たせ……」

千歌「準備はとっくに出来てるよね」

カタカタッ

ようちか「♪」

千歌「輝くよ!!リザードン!!!」シュッ

曜「ジュカイン!!全速前進っ!!!」シュッ

ポンッ!

リザードン「リィザアアアアア――――――――!!!!!」ボオオオオッ!

ジュカイン「ジュアァァァァァ――――――――!!!!!」ビュオオオッ!


千歌『ヒトカゲ!初めてのバトル……全力で輝こう!!』

ヒトカゲ『カゲ!!』

曜『キモリ、全速前進!!』ゞビシッ

キモリ『キモッ!!』



リザードン「……………………!!!」

ジュカイン「……………………!!!」

曜「あのとき以来だね……!!!」

千歌「今度は私たちが勝つよ!!!」



ゲッコウガ「コウガ……!!」

梨子「ゲッコウガ、よく見ておきなさい。あれが……あなたのライバルたちよ」

ゲッコウガ「ゲコッ……!!!」コクン


千歌「あのとき負けた悔しさ……今、このバトルで晴らそう!!リザードン、ドラゴンクロー!!!」

リザードン「ザアアアアッ!!!」ジャキンッ!

曜「臨むところだよ!!ジュカイン、リーフブレード!!!」

ジュカイン「ジュカッ!!!」ジャキンッ!

ギイイイイインッ!

リザードン「リザァ……!!!」ググッ!

ジュカイン「ジュア……!!!」グググッ!

リザードン「……リザ」ニッ

ジュカイン「……ジュウア」ニッ

ググググ……バッ!

リザードン「ザアッ!!!」バサッ!

ジュカイン「ジュッカ!!!」ズザザッ!

曜「つばめがえし!!!」

千歌「かみなりパンチ!!!」

ジュカイン「ジアアッ!!!」ブンッ!

リザードン「ザァッド!!!」バチバチ……!

ドゴオオッ!



ゲッコウガ「ゲコ……!!!」

梨子「あなたにも伝わるのね……。リザードンとジュカイン……スゴく楽しそう」


千歌「やるねっ!!♪」

曜「そっちこそっ!!♪ジュカイン、もう一度リーフブレード!!!」

千歌「かえんほうしゃで突き放して!!!」

リザードン「ザアアアアッ!!!」ボオオオッ!

ジュカイン「ジュカッ!!ジュアッ、カアッ!!!」ズバッ ズバッ……ズババババ!

千歌「かえんほうしゃを切り裂いた……!!!」

ジュカイン「ジュッカァッ!!!」ゴオッ!

千歌「距離を詰められちゃダメ!!!空へ飛んで!!!」

リザードン「ザァドッ!!!」バサッ……バサッ!

ズバッ!

ジュカイン「ジァッ……!!!」キッ

曜「そう来るよね……だけど、そこは暴風注意報発令中だよ!!嵐を巻き起こして!!リーフストーム!!!」

ジュカイン「ジュアァァァァァッ!!!」ビュウウ……ビュオオオオオッ!

リザードン「ザアアアアッ!!!」ビュオオオッ!

ドガァンッ!

千歌「リザードン!!!」


梨子「なんて威力のリーフストーム……!!タイプでは相性の悪いリザードンを、いとも簡単に吹き飛ばすなんて……!!」

ゲッコウガ「コウガ……」



パラ……

ガラガラ……

ジュカイン「……………………」

ドガンッ!

リザードン「ザァァァァァッ!!!」バサッ……ゴオオッ!

ジュカイン「ジュアァ……!!!」

リザードン「リイッ、ザアアアッ!!!」ボオオオオッ!

ジュカイン「ジュアァァァァァッ!!!」ジャキンッ!

ズバァッ!

ジュカイン「ジュカッ!!!」

曜「ジュカイン……うん!楽しもう!!このバトルを全力で!!!」

ジュカイン「ジュアァァァァァッ!!!」

千歌「こっちだって……もっともっと楽しんじゃうよ!!!リザードン!!!」スチャッ キラン

リザードン「ザァッ!!!」

曜「メガストーン!!!」



梨子「来る!!!」



キイイイイィン……!

千歌「一緒にっ、輝こうっ!!!リザードン……メガシンカ――――――――!!!!!」

パアアアアア――――――――!

メガリザードンX「リザアアアアア――――――――!!!!!」


曜「~っ!!///」ブルッ

ジュカイン「ジュアァ……!!!」

曜「いいねっ……ゾクゾクするっ!!!ジュカイン迎撃!!!つばめがえし!!!」

ジュカイン「ジュッ、アアアッ!!!」ブンッ!

千歌「ドラゴンクロー!!!」

メガリザードンX「ザァッド!!!」ジャキッ!

ドガァンッ!

ジュカイン「ジュカッ!!!」

曜「ジュカイン!!!パワーが違う……力勝負じゃ相手にならないね……!!それなら……リーフストーム!!!」

ジュカイン「ジュカッ、ジュウカアアアッ!!!」ビュウウ……ビュオオオオオッ!

千歌「フレアドライブ!!!」

メガリザードンX「ザアアアアアッ!!!」ボオッ……ゴオオオオオッ!

曜「リーフストームの中を強引に突っ切って……!!負けないでジュカイン!!!」

ジュカイン「ジュウカアアアッ!!!」

メガリザードンX「リザアアアアアッ!!!」


千歌「……!!リザードン!!!」ビッ!

メガリザードンX「ザァド!!!」ボオオッ!

ブワ――――!

曜「リーフストームを中から破った!!!?」

千歌「♪」ニイッ



梨子「まさか……風の繋ぎ目を引き裂くなんて……!!そんなことが可能なの……!?千歌ちゃんもそうだけど、初見でメガシンカしたリザードンのフレアドライブを押し返した曜ちゃんも……スゴい……!!このバトルの中で続ける進化が、二人に齎したものは計り知れないわ……」

ゲッコウガ「……………………!!!」グッ



千歌「かみなりパンチ!!!」

ゴオオッ!

メガリザードンX「ザアアアアアッ!!!」バチバチッ!

ジュカイン「ジュカッ!!!」

メガリザードンX「ザアッ!!リザッ!!リィザッ!!!」バチッ! バチバチッ! ドゴォッ!

ジュカイン「ジュアッ!!ジュッ、カアッ!!!」ヒュンッ! ヒュンッ! ヒュンッ!

千歌「紙一重で避けてる……!!スゴく軽やかで……ムダの無い動き……!!」

曜「リーフブレード!!!」

ジュカイン「ジアアアアアッ!!!」ジャキンッ!

千歌「カウンター来るよ!!!ドラゴンクロー!!!」

メガリザードンX「リザァッ!!!」ジャキンッ!

ガギィンッ!

ガギン!

ギンッ!

ガギィンッ!

千歌「リザードンに……メガシンカに食らい付いてくる……!!怖いくらいに感じる……溢れ出る曜ちゃんの底力……!!!ジュカインとの絆……!!!」


曜「ジュカインも……みんなも……!!ここまで私に付いてきてくれた!!道を踏み外した私のことを信じて……見守ってくれた!!!今度は私が……みんなの思いに応える番だよ!!!」スッ

ジュカイン「ジュアッ!!!」キラン

千歌「!!!」



梨子「キーストーンに……メガストーン!!!」



曜「……………………!!!」



鞠莉『曜、あなたはいずれ自分から私たちの仲間になることを求める。耐え難いほどの嫉妬ファイアーに、心を焼き尽くしてね』



曜「嫉妬の炎は消えたよ……!私は……もう、迷わない――――――――っ!!!!!」キラン

コオオオ――――!

曜「前途洋洋!!!勝利に向かって……全速前進っ!!!ヨーソロー――――――――!!!!!」ゞ

パアアアアア――――――――!



梨子「これが……曜ちゃんとジュカインの……!!!」

ゲッコウガ「コウガァ……!!!」



千歌「メガシンカ……!!!」

メガリザードンX「リザァッ……!!!」



メガジュカイン「ジュカアアアアア――――――――!!!!!」


千歌「メガジュカイン……!!!」

曜「さあ、行こうっ!!ジュカイン!!!」

メガジュカイン「ジュアイッ!!!」

曜「リーフブレード!!!」

メガジュカイン「ジュカアアッ!!!」ジャキンッ! ジャキンッ!

千歌「かわして!!」

メガリザードンX「ザアッ!!!」バサッ!

メガジュカイン「ジュカアアッ!!!」シュンッ!

ズバァ――――ッ!

千歌「っ、なんて切れ味……!!!まともに受けちゃダメだ……!!距離を取って!!!かみなりパンチ!!!」



梨子「っ!!?千歌ちゃんそれは!!!」



メガリザードンX「リザアアアアッ!!!」バチバチッ……!

シュウン……

メガリザードンX「リザッ!!?」

メガジュカイン「ジュカアッ!!!」ゴオオッ!

千歌「うぇっ!!?電撃を吸収した!!?なに今の!!?」

曜「勉強不足だねぇ♪」ニヤニヤ


梨子「ひらいしん……。でんきタイプの技を吸収して、自分のパワーに変える特性。ジュカインはメガシンカすれば特性がひらいしんに変わること、千歌ちゃん知らなかったのね……。そういえば、メガシンカのことにも疎かったっけ……。ていうか、あれだけ強くなってなんでポケモンの知識が伴ってないのよ!!」



千歌「よくわからないけど……電撃が効かないのはわかった!!」

曜「技を一つ封じたよ♪」

千歌「どうかな……♪リザードン、かえんほうしゃ!!!」

曜「リーフストーム!!!」

ボオオオオッ!

ゴオオオオッ!

メガリザードンX「ザアアアアアッ!!!」

メガジュカイン「ジュアアアアアッ!!!」

ボオオ……ッ!

ゴオオオオオ――――ッ!

千歌「リーフストームの威力が……!!かえんほうしゃが押し負ける……!!!」

ビュオオオオオッ!

千歌「っ!!」



梨子「相殺した!!!」

ゲッコウガ「ゲコッ!!」



千歌「まだまだっ!!何度だっていくよ!!!かえんほうしゃ!!!」

メガリザードンX「リイッ、ザアアアッ!!!」ボオオオオッ!

曜「いっけー、ジュカイン!!!」

メガジュカイン「ジュオオオオオッ!!!」ダッ!

ゴオオオオオッ!

千歌「うそっ!!?かえんほうしゃの中を突っ切って……!!?」

曜「さっきのおかえしっ!!ジュカイン、つばめがえし!!!」

メガジュカイン「ジュッ、カアア!!!」ブンッ!

メガリザードンX「リ、ザッ!!!」

ドガアァンッ!


梨子「メガシンカしたことで、ドラゴンタイプを得る……。だから、本来はこうかばつぐんのはずの炎の中を突っ切ることが出来る。さすが……これは知識の差ね。ポケモンを知るからこその、緻密さと大胆さを併せ持った戦略……」



メガリザードンX「リザァ……」クラッ

千歌「リザードン、しっかり!!!」

メガリザードンX「ッ、リザアアアアッ!!!」ゴオオッ!

曜「タフだね……!!だったら……倒れるまで攻撃するだけ!!!リーフブレード!!!」

千歌「ドラゴンクロー!!!」

メガジュカイン「ジュアアアアアッ!!!」

メガリザードンX「ザアァァァァァッ!!!」

ガギイイインッ!

曜「手数で押すよ!!もっと速く!!!」

メガジュカイン「ジュッ、カアアアアッ!!!」ギギギギギギギン!

千歌「また速くなった……!!負けちゃダメだよ!!もっとパワーを込めて!!!」

メガリザードンX「リィザアアアアアッ!!!」

ズガガガガガ――――――――!



梨子「ほのお・ドラゴンタイプのメガリザードンX……くさ・ドラゴンタイプのメガジュカイン……!!どっちが勝ってもおかしくない……!!それほどまでに、このバトルは高い次元で繰り広げられているんだから……!!」


メガリザードンX「リッ、ザアアアッ!!!」ギンッ! ガギンッ!

千歌「っ、曜ちゃんめ……わざと接近戦に持ち込んできてる……!!!」

メガジュカイン「ジュアアアッ!!!」ドガンッ! ガギィンッ!

曜「っ♪」ニイッ

千歌「ひらいしんの特性で、リザードンはかみなりパンチを使えない……!かといって、あんな至近距離で攻撃を続けられたら、かえんほうしゃも充分に威力を発揮出来ない……!!フレアドライブは連発出来ないし……今の状況じゃ、ドラゴンクローしか使えない……!!」



梨子「流れるようなリーフブレードの連撃……距離を取ろうとすれば、必中技のつばめがえしでそれを阻まれる。隙がない……。一見、完ぺきにリザードンの動きを封殺してるように見えるけど、リスクは大きい」

ゲッコウガ「ゲァ……」

梨子「あの状況でリザードンが唯一使えるドラゴンクローは、ドラゴンタイプを持ったメガジュカインにはこうかばつぐん……。一撃でも受ければダメージは大きい。それを承知で、危険地帯でバトルを続ける度胸……。それは紛れもない、一流の資質だわ」



千歌「いちかばちか……フレアドライブで強引に……!!いや、ダメだよ……この先どうなるかわからないバトルで、フレアドライブを無駄撃ちは……!!じゃあ、どうすれば……!!」

メガリザードンX「リッ、ザッ……!!!」ギギギッ!

曜「リザードンが反応しきれなくなってきた!!けど……まだ油断はしないっ!!つばめがえし!!!」

メガジュカイン「ジュアアアッ!!!」ドガァッ!

メガリザードンX「ザァドッ!!!」

千歌「っ!!考えろ……想像力は私の武器じゃん……!!なにか……なにか……!!!」


梨子「カプ・レヒレのときと同じね……。……たまに、背筋が凍りそうになるわ。窮地に立ったときの千歌ちゃんの集中力……。普段がああだからムラっ気があるのかもしれないけど……あの状態になった千歌ちゃんは、私たちの想像を越えてくる」



曜「リーフブレード!!!」

メガジュカイン「ジュッ、カアアアアッ!!!」

ギギギギギギギン!

メガリザードンX「リザァァァァァッ!!!」

千歌「……………………!!!」



ゲッコウガ「ゲッコ……!!」

梨子「速い……ハンドスピードだけならゲッコウガと遜色ないかもしれない……!完全にリザードンを防御一辺倒に回してる……!!」



千歌「両手を使ってるのに……捌くので精いっぱい……!!一度離れなきゃいけないのに……!せめて一瞬だけでも……隙を作れれ……ば……………………っ!!!」

メガリザードンX「リザァ……ッ!!!」ググッ……

千歌「出来る……そんなこと……?さすがに……いやっ……やるしかないっ!!!」

曜「ジュカイン――――――――」

千歌「リザードン――――――――!!!!!」

曜「っ!!!?」

メガリザードンX「リザ……!!?」

千歌「私を……信じてくれるっ!!?」

メガリザードンX「リザ……リィザッ!!!」

千歌「っ!!よしっ、リザードン!!片手でドラゴンクロー!!!」

メガリザードンX「リザァァァァァッ!!!」

曜「なっ!!?」


ギギギギギギギ――――ン!

ジュカイン「ジュッ、カアアアアッ!!!」

曜「ただでさえ防御で手一杯だったはずなのに……リーフブレードを片手で凌ぐつもり!!?」

メガリザードンX「リイッ、ザアアアッ!!!」

千歌「出来る……リザードンなら!!!ほんの数秒だけなら耐えられるっ!!!」

曜「なにを仕掛けてくるの……!!?」

ギギギギギギギン!

千歌「リザードン!!!フルパワーでかみなりパンチ!!!」

曜「!!!」



梨子「かみなりパンチとドラゴンクローの併用……!!?いやっ、問題はそこじゃない……!!!」



バチ……バチ……ッ!

曜「正気!!?ひらいしんで、かみなりパンチは……!!!」

千歌「効果がない……でも、かみなりパンチを使うことは出来る!!!」

曜「!!?」

バチ……ッ!

シュウン……

メガジュカイン「ジュアアアアアッ!!!」

千歌「やっぱり電撃は吸収される……!!一瞬でいい……!!もっとパワーを込めて!!!」

メガリザードンX「ザアアアアアアアッ!!!!」

バチ……バチバチッ!

曜「っ!!!なんて電撃なの……!?ほとんど……かみなりに近い……!!眩しくて目が……っ!!!まさかっ……ジュカイン!!!」

千歌「今だよリザードン!!!一気にパワーを解放して!!!」

メガリザードンX「ザアアアアアアッド!!!!」

バチッ!

バリバリ――――ッ!

ピシャアアアッ!

メガジュカイン「ジュアッ!!!?」



梨子「っ!!!」



メガリザードンX「ザアアアッ!!!」バサッ! バサッ!

曜「……っ、ジュカイン!!大丈夫!!?」

メガジュカイン「ジュカァ……!!!」クラッ


曜「距離を取られた……!!かみなりパンチの電撃を最大まで高めて放電……ダメージが無いことを承知で、目眩ましのためだけにわざと効果がない技を……!!」

千歌「たとえ封じられても、ムダな技なんて何一つない……!今まで鍛えた全部……今も、これからも、ずっとバトルに活きるんだ!!!強くなる喜びを感じながら……私たちは一歩ずつ勝利を目指す!!!」

メガリザードンX「リザッ!!!」

千歌「私たちの全力の輝き……!!!」メラッ

ボオオオッ!

千歌「生きる熱さを――――感じよう――――――――!!!!!」

ボオオオオ――――ッ!

曜「!!!」



梨子「天に昇る炎……!!これは……!!!」



千歌「はあああああああああ――――――――!!!!!――――――――アアアアアアアアアザ」メガリザードンX



ゴオオオオオオオ――――――――!


曜「蒼と……みかん色の二色の炎が二人を包んでいく……!!梨子ちゃんと……同じ……!!二人が一つになっていくこの感覚……!!!」



梨子「考えてみれば……ごく当然のことなのかもしれない……。誰よりもポケモンが好きで、ポケモンに愛されてるんだもん……。だからこそこの領域にたどり着いた……!!千歌ちゃんも……!!トレーナーとポケモンが真に心を通わせた証……キズナ現象に……!!!」



千歌「これが……私たちの輝きだよ!!!」



はためく炎の六枚羽……二色の炎を纏い灯らせる可能性の龍……
千歌とリザードンが一つとなったその姿の名は……

安価下1~5まで多い方
1→チカリザードン
2→チカチーリザードン


チカリザードン「ザアアアアアアアアア――――――――!!!!!」



梨子「千歌ちゃんとリザードンのキズナ現象……………………チカードン……」ゴクリ



千歌「チカリザードン!!!!!ゴクリ……じゃないよ!!梨子ちゃんのネーミングだけはぜぇーったい採用しない!!!!!」



梨子「そこまで!!!?」ガーン!


曜「メガシンカとキズナ現象を重ねてくるなんて……予想外すぎるよ……!!!」

千歌「何度か試したんだけど、メガシンカしてからじゃないと、なんでかキズナ現象が使えないんだよね……」

曜「ふぅん……?」

千歌「それよりさ……私たちにビビって戦意喪失した……なんてことないよね?」ニッ

曜「当然……!!この千歌ちゃんたちに勝つんだって……ゾクゾクしてるとこだよ!!!」ニイッ

千歌「だよね!!」

曜「ジュカイン、リーフストーム!!!」

千歌「かえんほうしゃ!!!」

メガジュカイン「ジュアアアアアッ!!!」ビュオオオオオッ!

チカリザードン「リザアアアアッ!!!」ボオオオオオオッ!

ビュオオオオオ――――ッ!



梨子「っ!!バトルが……より一層激しさを増した!!」



千歌「ドラゴンクロー!!!」

曜「つばめがえし!!!」

チカリザードン「ザアアアアアアッド!!!」

メガジュカイン「ジュカアアアアアッ!!!」

ガギン!

ドガガガガガガ!

曜「スピードもパワーもさっきまでの比じゃない……!!!強さに上限が無いって、ちょっとズルい!!!」

千歌「本気を隠すから惹かれ合うんだよ!!!かえんほうしゃ!!!」

曜「なるほど……!!リーフブレードで切り裂いて!!!」

チカリザードン「ザアアアアアアアアア!!!」

メガジュカイン「ジュオアアアアアッ!!!」ズバァッ!


千歌「ドラゴンクロー!!!」

チカリザードン「リィザアアアッ!!!」

ガギィ――――ンッ!

曜「惹かれ合う……たしかにそうだね!!千歌ちゃんが強くなればなるほど……私たちの強さが引き上げられるのを感じるよ!!もっともっと強くなりたい……勝ちたいって欲望が抑えきれない!!!」

メガジュカイン「ジュカアアアアアッ!!!」

千歌「!!!」

曜「身体中に漲るこのエネルギーを……全部っ、力に変えるっ!!!」

メガジュカイン「ジアッ!!!」バッ!

曜「やああああああ――――――――!!!」

メガジュカイン「ジュカアアアアア――――――――!!!」

ズルッ……ズズズッ……!

ドゴン!

ドガン!

ドゴォンッ!

千歌「木の根っこ……!!?いや、これって……!!!」



梨子「ハードプラント!!!?」



曜「てやああああああっ!!!!!」

メガジュカイン「ジュオアアアアアッ!!!」

ドガガガガガガ――――!

チカリザードン「リザッ!!!リィザ!!!ザアアアッ!!!」ヒュンッ! ヒュンッ! ヒュウンッ!

曜「逃がさないっ!!!」ビッ!

メガジュカイン「ジュッ、カアアアアアアッ!!!!!」



梨子「ハードプラント……りゅうせいぐんと並ぶ、くさタイプの究極奥義……!!!技の伝授を許された一部の人に教わって、やっと覚えられる技を……自力でマスターしたって言うの……!!?」

ゲッコウガ「ゲコ……!!」


チカリザードン「ザアアアッ!!!」ズバッ! ズバッ!

シュルシュル……!

千歌「切ってもすぐに次が襲い掛かってくる……っ!!だったら……焼き尽くしちゃえっ!!!かえんほうしゃ!!!」

チカリザードン「ザアアアアアアアアア――――――――ッ!!!」ボオオオオオオッ!

曜「ジュカイン――――――――!!!!!」

ボオオオオオオ――――ッ!

千歌「よしっ!!!」

ボオオ……ッ!

ゴオオオオオ――――ッ!

千歌「!!!?」

メガジュカイン「ジュッ、カアアアアアアッ!!!!!」



梨子「ハードプラントを囮に……燃える樹木の中から……!!!究極奥義さえ、次に繋ぐための布石……!!攻めるタイミングが……勝負どころがわかってる……!!絶対に逃さないって……勝利への嗅覚が尋常じゃない……!!!」



曜「リーフブレードぉっ!!!」

メガジュカイン「ジュアアアアアアッ!!!!!」

シュンッ!

ズバァッ!

チカリザードン「リ、ザァッ!!!」グラッ

千歌「リザードン!!!」

曜「つばめがえし!!!」

メガジュカイン「ジアアアアッ!!!」ギュンッ……ドガァッ!

曜「リーフブレード!!!」

メガジュカイン「ジュアアアアアアッ!!!!!」

ズバ――――ッ!

曜「リーフストーム!!!」

メガジュカイン「ジュカアアアアアアッ!!!!!」

ビュオオオオオ――――ッ!

チカリザードン「ザアアアアアアアアアッ!!!!」

曜「これが……今の私たちの全力……!!!受け止めて……千歌ちゃん!!!!!ハードプラント――――――――!!!!!」ゞ

メガジュカイン「ジュカッ、ジュアッ……アアアアアアアアア――――――――!!!!!」

ドガッ……ズガガガガガ――――――――!

ドッガァ――――――――ン!


シュウウウ……

パラパラ……

曜「はあっ……はあっ……!!」

メガジュカイン「ジュカァッ……!!!」

曜「……………………っ!!!」グッ




ちか『ちかはやっぱりほのおタイプがいーなー』




曜「!!!」




よう『じゃーねー、わたしは――――――――』




曜「……………………」


梨子「……リーフブレードが急所に入ったのを皮切りに、つばめがえし……リーフブレード……リーフストーム……ハードプラント……。苛烈なまでの流れるような連続攻撃……それも全てが渾身の一撃……。残りの体力なんて視野にも入れないで、リザードンを仕留めることだけに全力を注いだ……」

ゲッコウガ「コウガ……」

梨子「曜ちゃんの全力……寒気がするほどの勝利への執念……。メガシンカとキズナ現象を重ねた千歌ちゃんを怪物じみてるって形容するなら……曜ちゃんだってそうね……。究極奥義を自力で編み出したうえに、それさえも捨て石に着実に勝ちをもぎ取りにいくんだもの……」

ゲッコウガ「……………………!!」

梨子「……………………」


曜「……………………」

シュウウウ……

ブワ――――――――ッ!

チカリザードン「リィ、ザァァ……!!!」ボオオ……ッ!



梨子「……………………っ!!!」



千歌「……………………!!!」

曜「全力で……戦ったよ……」

千歌「……っ!!」

曜「後悔は……あるけど、思ったほど無い」

千歌「……………………」

曜「勝てなかったじゃなくて……次こそは勝つんだって……そんな気持ちがいっぱい」

千歌「曜ちゃん……。……っ、リザードン!!!」

チカリザードン「ザアアアッ!!!」ボオオオオッ!

千歌「フレアドライブ――――――――!!!!!」

チカリザードン「リザアアアア――――――――ッ!!!!!」

メガジュカイン「……ジュカァッ!!!」ニッ

曜「……千歌ちゃんの勝ちだね」ニコッ

ゴオオオオオオオ――――――――!

千歌「曜ちゃん……!!!」



ドオオオオオ――――――――ン!


メガジュカイン「ジュアァ……」グラッ

ガシッ

メガジュカイン「ジュ、カ……?」

チカリザードン「……………………」

シュウン……

ジュカイン「……ジアァ」ニッ

ボオオッ!

シュウン……

リザードン「リザ……ッ!!!」ギュッ

曜「ジュカイン、戦闘不能。リザードンの勝ち……よって、勝者……千歌ちゃんっ」

千歌「――――――――っ!!!」グッ!





梨子「ゲッコウガ……行きましょう。二人のところへ」

ゲッコウガ「ゲコ……ッ!!」

シュンッ!


曜「~っ!!あー、つっかれたー!」ドサッ

千歌「曜ちゃんっ!!」タタタ……

梨子「……!!」

ゲッコウガ「ゲコッ」

曜「はぁ……。身体中の力が抜けた感じ……一歩も歩けないや……」

千歌「曜……ちゃん?」

梨子「……………………」

曜「ねえ……。スッゴい……楽しかったね……!!///」

千歌「……うんっ!!楽しかった!!///」

曜「ゾクゾクして……ワクワクして……!!///」

千歌「ドキドキして……そして……!!」

ようちか「キラキラしてた!!!///」

曜「この先さ……何回あんなバトルが出来るんだろ……!!」

千歌「何度だって出来るよ。だって……私たちはポケモントレーナーなんだもん!!」

梨子「そうね。観ている人を感動させる……心を奮わせるバトル。きっとこれからも、そんなバトルが時代を造っていく」

曜「梨子ちゃんもドキドキした?」

梨子「うん♪何度、途中で乱入しようかと思ったくらい♪」シャガミ

曜「そっか……♪じゃあ、次は梨子ちゃんとだね♪」

梨子「今度はケンカじゃなくて、お互い真摯なバトルにしようね♪」クスッ

曜「うぇ……イヤミ……」

梨子「自業自得だよ♪」ムニー

曜「いひゃい……」クスッ


千歌「スゴい……スッキリした顔してるね」

曜「ん、スッキリしたよー。だって、自分たちの実力とか、心の奥にしまい込んでたものまで全部出し切ったんだよ?充分すぎるくらい満足だよ♪」

千歌「そっか……」

曜「最後の……」

千歌「ん?」

曜「最後の攻撃が終わった後にさ……」

千歌「うん」

曜「思い出したんだ。昔のこと」

梨子「昔のこと?」

曜「子どもの頃のこと。千歌ちゃんと二人で、ポケモントレーナーに憧れて……夢を語った頃のこと……」



――――――――

――――

――


ちか『よーちゃん、これ!はどーのゆーしゃ、だって!かっこいー!』

よう『うん!かっこいーね!』

ちか『はどーはわれにあり!』フンス

よう『われにありー!』

ちか『こっちは、みずのみやこのまもりがみ……ってゆーんだって!』

よう『わたしこれがすき!みゅーつーのぎゃくしゅー!』

ちか『命と自己の存在理由という非常に重いテーマを主題に掲げた作品で、明るい子供向けの作品であるシリーズでも、ことシリアスさでは歴代で突出しているよね。とても第一作目とは思えないクオリティのシナリオだと思うよ』

よう『へ?』

ちか『って、しまねーちゃんがいってたー』


よう『すごいねー///せかいには、たーっくさんのものがたりがあるんだよー///いいなぁー///わたしも、こんなおはなしみたいなぼーけんがしてみたいなー///』キラキラ

ちか『おっきくなったら、わたしたちもポケモンもらえるよね?そしたら、いっしょにたびにでられるよ!』

よう『うん!わたしね、ちかちゃんとぼーけんしたいなー!』

ちか『ちかと?』

よう『うん!ちかちゃんといっしょにね、いろんなところいってね、たーくさんのポケモンにあうのー!』

ちか『んー?』

よう『んー?……って?』

ちか『んー……は、んー……なの』

よう『わたしといっしょ……いや?』ウルッ

ちか『んーっとね、そーじゃなくてね?いやじゃなくて……ちかもぼーけんしたいよ?でもねー、いっしょだけど、いっしょじゃないの!』

よう『どういうこと?』グスッ

ちか『ちかとよーちゃんはともだちでしょー?』

よう『うん……ともだち……』

ちか『ぼーけんのたびにでたら、ちかたちは……ライバルになるの!』

よう『ライバル……?』

ちか『たたかって、かったり、まけたりして、いっしょにつよくなってくかんけーのことだって、みとねえがいってた!』

よう『たたかうの……?ともだちなのに……?』

ちか『ともだちだから、ぶつかれることもあるんだって』

よう『ともだちだから?』

ちか『ちかもよくわかんない!でもね、ライバルってとくべつなんだって!だからね、ちかはよーちゃんがライバルだったらいーなーっておもったの!よーちゃんは……ちかのだーいすきなともだちだから!!』

よう『ライバル……。エヘヘ……///うんっ!わたし、ちかちゃんのライバルになる!』


ちか『たのしみだねー!ぼーけんのたび!』

よう『ぼーけんにでるときは、ポケモンがもらえるんだよね!ほのおと、みずと、くさタイプの……ご、ご……ごさんけ、っていうんだよ!』

ちか『ちかだってしってるもんねー!しまねーちゃんと、みとねえがおしえてくれるもん!ちかはやっぱりほのおタイプがいーなー!』

よう『じゃーねー、わたしはくさタイプにする!』

ちか『えー?なんでー?よーちゃんもいっしょにほのおタイプにしよーよー!メラメラー!ボオオー!ってかっこいーよ?それに、くさタイプはほのおタイプによわいって、みとねえがいってたよ?』

よう『ううん。くさタイプがいいの!だって……ライバルだもんっ♪』

ちか『……?』

よう『♪』ニコニコ

ちか『……?よくわかんないけど……そっか!ライバルだもんね!じゃあねじゃあね、やくそくしよ!おっきくなったらぼーけんにでて、いーっぱいバトルするって!!ちかたちは、ずーっとずーっとライバルだからね!!』

よう『うんっ!!やくそくする!!』

ちか『じゃあゆびきりね!』

よう『うんっ!』

ようちか『ゆーびきーりげーんまん!うそついたらハリーセンのーます!ゆーびきーった!』



――

――――

――――――――


梨子「二人とも、今と変わってないじゃない……」

曜「さすがに変わってるよ!」

千歌「そだそだ!でも、そういえばしたね……そんな約束」

曜「ま、千歌ちゃんは忘れてたみたいだけど。旅に出る日、私もポケモンマスターを目指すって言ったら、めちゃくちゃ驚いてたもんね」クスクス

千歌「うぇっ!!?」アセッ

梨子「そんな大事な約束を忘れるなんて……」

千歌「いやー、あはは……」

曜「アハハっ♪……でも、私も忘れてた。ライバルになっても友だちでいることに変わりはない……。心はずっと近くに在り続ける……。そんなの当たり前なのに……そんなことも忘れて……私は……」

ポロッ……

曜「たくさん傷付けて……たくさん……イヤな思いをさせちゃった……」ポロポロ

梨子「曜ちゃん……」

曜「ヒク……エッグ……!ゴメン……ゴメンなさい……!!」ポロポロ……


梨子「……………………」

千歌「……ホント、バカ曜だよ。曜ちゃんは」シャガミ

ナデ

千歌「曜ちゃん……。人生っていう道は長くて、私たちはまだほんの少ししかその道を歩いてないんだよ。その道は暗くて、狭くて、ゴールなんて無いかもしれない。そんな道を歩いてれば、途中でつまずいたり、立ち止まったりすることもあると思う。私もそうだし、誰だってそうだよ」

曜「ヒック……エグッ……!」ポロポロ

梨子「そうね……。私も同じよ……」

千歌「つまずいたらどうする?笑ってみてよ。一人じゃない。私たちがそばにいるから」

曜「千歌……ちゃん……っ!!」ポロポロ

千歌「私は知ってるよ……。悲しみに閉ざされて……泣くだけの曜ちゃんじゃないってこと。希望を持った熱い胸は……きっと未来を切り開くはずだよ……!!」ポロ……

梨子「うん……」ポロッ……

千歌「雨上がりの気分で……高まる期待の中……つまずいたことさえも……思い出にしようよ……!!」ポロポロ

曜「うぅ……っ!」ポロポロ……

千歌「こうやって仲直り出来た喜びを受け止めて……曜ちゃんと、私たちで……繋がろうよ……!!迷い道……やっと外へ抜け出したはずだから……!!」ポロポロ

梨子「喜びを受け止めて……私たちは進みましょう。それは……」

千歌「それは……遠い夢のカケラだけど、愛しいカケラになるよ……。だから……一緒に行こ?」ポロポロ

曜「うん……グスッ、うん……っ!!」











ドクン……










ドクン……










ウツロイド【……………………】

ジジッ……


――――――――スタートダッシュキャッスル



真姫「……………………」

にこ「……………………」

絵里「……………………」

希「……………………」

凛「……………………」

花陽「……………………」

彩「あー……」グッタリ

すずこ「はぁ……はぁ……」

彩「なんとか勝てた……っと」

すずこ「ぅあ、しんどい……」ゼーゼー

彩「みもちゃん、老いる」

すずこ「老いてないよ!!まだまだピチピチだよ!!」ムキー

彩「三十路でピチピチはキツい」

すずこ「よーし次はうっちーが相手だ!!」

恵海「元気だね……。私は疲れたよ……まあ、みんなが相手だし……」

彩「なんとか師匠の面目躍如って感じ?」

すずこ「ギリギリもいいとこだったけどね……。さすが現役ジムリーダー……。第一線を退いた身で相手するには骨が折れたよ……」

彩「みもちゃん、老い……」

すずこ「てない!!……とりあえず、これで私たちの役目は終わりってとこかな」

恵海「ルビィちゃんと聖良ちゃんの方は決着がついたみたいだね。あとは……」


――――――――コトホノウミ天空庭園



海未「……………………」

ライコウ「ラァ、イ……」ドサッ

ラティオス「ティラッ!!!」



ことり「……………………」

サンダー「キシャア……」バタッ

トルネロス「ネァロッ!!!」



穂乃果「……………………」

ゼクロム「ゼェアァ……!!!」

リザードン「ザアアアアッ!!!」

鞠莉「……………………」ギリッ


タッタッタッ……

ルビィ「!!」

ダイヤ「サンダーとライコウが……。鞠莉さんのポケモンが……」

タッタッタッ……

聖良「ルビィさんっ!!」

ルビィ「聖良さん……!!それに……」

理亞「……………………」

ルビィ「……よかったぁ///」ホッ

理亞「……っ///」プイッ

聖良「そちらも……」チラッ

ダイヤ「……ええ」

聖良「なにより……です」ニコッ

ダイヤ「ありがとうございます……と、軽く言うのは気が引けますわね。少なくとも今は……」

聖良「そうですね……」

理亞「……………………」

ルビィ「……………………!!」ゴクリ


海未「ライコウ、戦闘不能です」

ことり「サンダーもね」

穂乃果「あとはゼクロムだけ……。って、まだ手持ちはいるんでしょ?気の済むまで相手になるからさ、出しなよ」

鞠莉「ゼクロムを倒せない分際でよく言えるわね。ビッグマウス?それとも強がり?」

ことり「穂乃果ちゃんへの侮辱は赦さないよ。ことりとトルネロスも疲れたんだけど……。それと、倒せないんじゃない」

海未「これでもヘトヘトなのですが……。待っていたのです。我々がライコウとサンダーを倒すのを」

鞠莉「待っていた?」

海未「そうです」

ことり「一対一になる、そのときまでね」

穂乃果「……………………」

鞠莉「……………………まさか!!!」

穂乃果「……………………」

鞠莉「ゼクロムとリザードン……!!あくまでも……正々堂々とバトルするために……!!?二人に露払いをさせたっていうの!!?」

穂乃果「露払い……なんて、簡単な話じゃなかったけどね。ゼクロムの攻撃に耐えるっていうのは、結構な重労働だったよ。それでも二人ならやってくれるって信じてたからね」

海未「簡単に言ってくれます」ハァ

鞠莉「……………………っ!!!」

ことり「自分への自信と、ことりへの信頼があったからこそだね」

海未「私たち、です」イラッ

鞠莉「どこまでも……イラつかせるのね……!!」

ことり「こっちのセリフだよ。ビッグマウス?強がり?それ、もう一度言える?穂乃果ちゃんはまだ、メガシンカすら使ってないのに」

鞠莉「……………………っ」ギリッ


ダイヤ「やはり強い……」

聖良「圧倒的な実力……。これが……」

理亞「ウラノホシのジムリーダー……そして……」

ルビィ「チャンピオン……」

ダイヤ「……っ」ザッ

ルビィ「っ、お姉ちゃん!?」



ダイヤ「……鞠莉さん!!」

穂乃果「ダイヤちゃん……」

鞠莉「っ、ダイヤ……」

ダイヤ「……………………」

鞠莉「……そう、改心したってわけ。……………………裏切り者」ボソッ

ダイヤ「……っ!!」ズキッ

鞠莉「……まあ、こうなるんじゃないか……とは思っていたけどね。私に隠れていろいろやってたみたいだし。時々不安げな顔もしていたものね。……それで?わざわざ間に入ったからには、なにか言いたいことがあるんでしょ?」

ダイヤ「もう……もう、やめにしましょう……!!私たちは……間違っていたのです!!」

鞠莉「この期に及んでそんなこと……。間違ってるとか……そんなのどうだっていい!!私は果南を王に出来ればそれでいいの!!!もう二度と……果南にあんな顔をしてほしくないのよ!!!」

ダイヤ「私だって気持ちは同じです!!果南さんと……共に頂点に立ちたいと望んだ!!けど……こんなやり方でなく……私たちは正面から立ち向かうべきだったのです!!!私たちの……夢に!!!」

鞠莉「だから夢を掴もうとしてるんじゃない!!!」

ダイヤ「ですから!!!こんなやり方ではダメだと言っているんです!!!!」


鞠莉「とんだ水掛け論じゃない……。わかりきってたけどね……。もう相容れないのもよくわかったわ……!!簡単よ……邪魔をするなら、あなたも敵よ……ダイヤ!!!」

ダイヤ「……っ!最初から……こうするべきでした……。友として……Aqoursとして!!そうすれば……誰も傷付くことは無かったのです!!」シュッ ポンッ!

ディアンシー「ディシア……」コオオッ



ルビィ「ダメっ!!お姉ちゃん……ルビィとのバトルでお姉ちゃんのポケモンたちは……!!!」



ダイヤ「それでも……やらねばならないのです。ディアンシー……」

ディアンシー「ディア……」

ダイヤ「最後まで……お供ください……」

ディアンシー「……ディーア」ニコッ

ダイヤ「ありがとうございます……。横槍をお許しください……チャンピオン」

穂乃果「うん……。わかったよ……」

ダイヤ「罪を償いましょう……!!仲間を止められなかった……私自身の弱さという罪を!!!」

鞠莉「残念だよ……ダイヤ……」スッ

ゼクロム「ゼアァ……!!!」


鞠莉「ゼクロム!!!」

ダイヤ「ディアンシー!!!」

鞠莉「クロスサンダー!!!」

ダイヤ「ムーンフォース!!!」

ゼクロム「ゼロアアアアアアアッ!!!!!」バチッ……バチバチィッ!

ディアンシー「ディアアアアアアッ!!!!!」コオオ……パアアアアア!

鞠莉「ダイヤぁ―――――――――!!!!!」

ダイヤ「鞠莉さん――――――――!!!!!」

ゴオオオオオオオオ――――――――!











???「ハイドロカノン――――――――!!!!!」

――――ィン

ドゴオオオオオオ――――――――!

ズドオォォォ――――――――ン!










鞠莉「!!!」

ダイヤ「!!!」



ルビィ「!!!」

聖良「!!!」

理亞「!!!」



ことり「!!!」

海未「!!!」

穂乃果「!!!」


シュウウウ……



ことり「今のは……」

穂乃果「ハイドロカノン……」

海未「みずタイプの……究極奥義……」



ダイヤ「まさか……」

鞠莉「まさか……!!///」バッ

ザッ……

ザッ……

???「悪いんだけどさ……ダイヤ」

ダイヤ「!!」

???「ダイヤよりも先に……私に償わせてよ」

ザッ……

ザッ……

???「夢を諦めたあげく……何もかもから目を背けて……立ち上がろうともしなかった……」

ザッ……!

果南「弱くて愚かな……私の罪をさ」

ラグラージ「ラァジ……!!!」ズシンッ


鞠莉「果南……!!///」

ダイヤ「果南さん……」

果南「……………………」



聖良「あれが……元四天王……。激流の覇者と謳われたみずタイプの使い手……。果南さん……」

理亞「ディアンシーとゼクロムの攻撃を……一度に止めた……!!あのラグラージ……スゴい……!!」



海未「一線から退いてなお、実力は健在のようですね」

ことり「うん。一発でわかった♪」

穂乃果「果南ちゃん……♪」ニコッ



鞠莉「果南……きっと来てくれるって信じてた♪」

果南「鞠莉……」

鞠莉「もうすぐよ。もうすぐ……あなたを王にしてあげられる♪この先……未来永劫、あなたは王座に君臨するの♪最強の称号を手に、誰もが羨み、怖れ、讃える……ただ一人のチャンピオンに♪」

果南「……………………」


果南『私は……もういいや』



果南「あのとき……私が挑戦を諦めたから、全部歪んだんだよね」

鞠莉「歪んでるのは、努力が実らないこの世界よ♪私たちはそれを正そうとしてる♪果南のために♪」

果南「私のため……か」



鞠莉『嘘つき!!!!!』

鞠莉『三人でトップになろうって誓ったのに!!!それなのに!!!』

鞠莉『私は……っ!!私は諦めない!!!どんなことをしても、必ずチャンピオンになってみせる!!!私と、ダイヤと、果南で!!!一番になるの――――――――!!!!!』



果南「……あのとき、私は二人の思いに応えなかった。それどころか……踏みにじって、振り向こうとさえしなかった」

鞠莉「過ぎたことよ。また戻りましょう♪あの頃に……Aqoursに♪ほら……♪」スッ

果南「……………………」

鞠莉「仲直りのハグ……しましょ?♪」

ダイヤ「……………………」グッ

果南「……………………鞠莉」

鞠莉「うん♪」ニコッ




果南「私はもう……チャンピオンにはならない」




ダイヤ「――――――――!!!」



穂乃果「……………………」



鞠莉「……………………What?なにを言ってるの?アハハ……冗談はやめてよ……」ワナワナ

果南「本気だよ」

鞠莉「だって……チャンピオンになるのが……!!!トップになるのが……!!!果南の……私たちの夢だったじゃない!!!それを!!!」

果南「うん。夢だった。譲れないはずの願いだったのに……私は挫折した。それどころか、鞠莉たちにこんなことまでさせた……」

鞠莉「だから取り戻すんじゃない!!!また……あの頃のように!!!」

果南「私にはもう……チャンピオンになる資格は無いんだよ」

ダイヤ「……果南さん」

鞠莉「じゃあ……じゃあなんでここに来たの!!!?私たちと一緒に夢を掴むためじゃないの!!!?」

果南「言ったでしょ。罪を償うためだって。過去を清算するために私はここに来たんだよ」

鞠莉「清算……?」

果南「あのとき逃げた自分にけじめをつけて、もう一度……頂点を目指すために」

鞠莉「なにを……言っているの……?」

果南「……私はもうチャンピオンにはならない。私は……一人のポケモントレーナーとして最強を目指すんだよ」

ダイヤ「一人のポケモントレーナーとして……?」



穂乃果「……………………」



果南「チャンピオンが……ただ強いだけのトレーナーじゃないことを知ったからね」


穂乃果『チャンピオンっていうのはね、一番ポケモンが好きな人のことだよ』



果南「チャンピオンはただの称号じゃない……。その人が積み重ねてきた時間……なによりも大事な誇りなんだ」



穂乃果『好きなことで頑張って、好きなことをやり通す。好きなことで一生懸命になって、他の誰にも負けない自分だけの気持ちを持ち続けること。それが、チャンピオンであることの……チャンピオンを目指すための資格なんだよ』

果南『好きな……こと……』

穂乃果『それぞれの好きなことで頑張れるなら、新しい場所がゴールになる。私たちは、いつ見えるかもわからないその場所を目指して頑張るんだよ。私たちも……みんなと同じなの。ただ、ポケモンが好きなだけ。それなのに特別扱いされるなんて……そんなの、そんなの悲しすぎるよ』



果南「強くなりたい……ポケモンが好き……その気持ちは嘘じゃない。この思いを形にするのに、チャンピオンって名前は無くてもいい。私は……ただの果南として頂点を狙う!!!」



穂乃果『それくらいなら、私はチャンピオンじゃなくていい。ただの一人のポケモントレーナー……ただの穂乃果でいいって思ったの♪』



果南「もう逃げない……!!前を向いて……立ち上がってやる!!!譲れない願いを胸に……私は誓うよ!!!もう誰にも……自分にも……負けないって!!!」


――――――――



シュウウウ……

ピキパキ……

ルチャブル「ルッ、チャアッ……!!」ググッ

ヨハネダークライ「ダアァ……ク……!!」ズズッ……

ヨハネ「……………………」

花丸「ず、らぁ……!!」

ヨハネ「まさか相討ちとはね……。やるじゃない、ずら丸」

花丸「……………………っ!!!」

ヨハネ「けど、やっぱりポケモンの能力の差ね。ひんし寸前のルチャブルに比べて、ダークライはピンピンしてる」

花丸「まだ……まだずらぁ……っ!!!」

ヨハネ「やる気なら相手になる……。ただし、次は息の根を止め――――――――」





ドクン





ヨハネ「!!!」バッ!

花丸「……………………?」

ヨハネ「バカな……なんで……あいつが……!!!」

花丸「あいつ……?」

ヨハネ「……自力で催眠を解いたっていうの……!?どいつもこいつも……くそっ、イレギュラーなことばかりじゃない……!!!」ギリッ

花丸「なにを言って……」

ヨハネ「行くわよ、ダークライ!!!」

ヨハネダークライ「ダァク……!!!」バサッ!

トンッ

ヨハネ「コトホノウミ天空庭園に向かいなさい!!」

ヨハネダークライ「アアアク……!!!」バサッ! バサッ!

花丸「っ、待つずら!!!」

ヨハネ「もうあんたの相手をしている暇は無いのよ!!!」

バサッ!

ビュン――――!

花丸「いったいなにが……!!」

ルチャブル「ル、チャア……」グラッ

花丸「ルチャブル!!!」ダッ

ルチャブル「チャブ……」

花丸「やっぱりダメージが……ありがとう、ルチャブル。ゆっくり休むずら……」

シュイン

花丸「はやく後を追わなきゃ……」スッ


シュッ

ポンッ!

カビゴン「ゴォン!!!」

花丸「カビゴン!!」トンッ

カビゴン「ゴーンッ!!!」

花丸「善子ちゃんを追うずら!!!」ゴソゴソ……

カチッ

花丸「お願いカビゴン!!!ほんきを出して……ダッシュずらぁ!!!」キラン

パアアアアア――――!

カビゴン「ゴオオオオオオオンッ!!!!!」ゴゴゴゴゴ……

ダンッッッ!

ドドドドドドド――――!

ドドドドドドド――――――――!

花丸「善子ちゃん……!!!」


――――――――



バサッ――――!

ヨハネ「なんでこうも……計画が狂うのよ……!!!」ギリッ

ビュウウウ――――!

ヨハネ「ここに来て……運命が変わるっていうの……!!?」

ヨハネダークライ「……………………」

ヨハネ「させないわよ……!!!何があろうと……全部――――!!!ぶち壊してやるんだから――――――――!!!!!」


――――――――ユウジョウヨーソ路



千歌「グスッ……起きられる?曜ちゃん……」

曜「ん、ちょっと……無理っぽい……」

梨子「やっぱり……ウツロイドの毒が……」

曜「うん……そうみたい……。身体の中のウツロイドは抑え込めてるんだけど……毒は、どうしようもないかな……」

千歌「ウツロイド……外に出せないの……?」

曜「なんて言うか……神経の一つ一つに結び付いてるみたいな感じがするんだよね……。まるでウツロイドが私を離そうとしたがらない、みたいな」

梨子「なにそのエグいたとえ……。意識ははっきりしてるのにね……」

曜「ヨハネちゃん……あ、善子ちゃんだっけ。……私がウツロイドに寄生される前に、ウツロイドのコントロールの方法を教えてくれたんだ」

千歌「ウツロイドの?」

曜「ウツロイドが流し込んでくる毒を……身体の中で循環させる……。ウツロイドと一つになって……その毒を力に変換するの……」

千歌「ウツロイドと一つに……」

梨子「きっと、あのおぞましい姿のことよね。力を循環させる……キズナ現象にも似た考えね」

曜「そうなのかな……。私が無理やりウツロイドを抑え込んだから、循環がストップして一気に毒が回ったんだろうね……」

梨子「冷静に言ってる場合?症状は深刻なのよ」

曜「これも自業自得かなって……えへへ……」

千歌「なんでそんな諦めモードに入ってるの?私たちは、ちゃんと曜ちゃんのこと考えてるのにさ」ゴソゴソ

スッ

曜「それは……?」


千歌「ヤッパリコトホノナンダヨチュン菜とヤッパリホノウミナンデスヨ根から作られた秘薬」

曜「ゴメン、やっぱり……何?」

梨子「ようは、どんなケガや病気にも効く薬よ」

千歌「梨子ちゃんが倒れたときに使うはずだったんだけど、結局使わずじまいだったから。ヒデコさんにもらってきたんだ。これなら……曜ちゃんの毒も治せるかもしれない」

曜「……………………!!」

千歌「確実とは言えないけど……それでも、可能性はあると思う。曜ちゃん……」

梨子「……………………」

曜「……なんだろ。スゴく……むず痒くて……スゴく嬉しい。私のこと……ちゃんと思っててくれたんだって思うと……」

梨子「当たり前じゃない……♪」

千歌「うん♪友情ヨーソローだよ♪」ゞ

梨子「ヨーソロー♪」ゞ

曜「……えっへへ///二人とも、ありが――――――――」



ドクン!



曜「!!!」



千歌「……?」

梨子「曜……ちゃん?」

ドクン……!

ドクン……!

ドクン……!

曜「か、あ……!!なんっ、で……急に……ウツロイドが……!!!」ギュウッ!

千歌「曜ちゃんっ!!!」

曜「離れて……!!!ウツロイドを……抑え……きれないっ……!!!」

ドクン――――!

曜「~っ!!!あああああああああ――――――――!!!!!」

ズズズ……!

ズッ……!

ズルッ……!

ズズズズズズズズ……!

梨子「っ、また……この姿……!!!」

千歌「侵食がひどく……!!曜ちゃんっ!!!」

曜「千歌ちゃん……梨子、ちゃん……!!逃げ……て……!!!」

ウツロイド【――――――――】

千歌「!!!」

梨子「曜ちゃん!!!曜ちゃんっ!!!」


ウツロイド【――――――――】

千歌「この……っ!!!」

リザードン「ザアアアアッ!!!」

梨子「曜ちゃんから……!!!」

ゲッコウガ「コウガッ!!!」

ちかりこ「はなれろぉ――――っ!!!!!」

リザードン「ザァドッ!!!」ゴオッ!

ゲッコウガ「ゲァッ!!!」シュンッ!

ウツロイド【――――――――】ヴンッ!

ガギギギギギギ……!

千歌「!!!」

梨子「まもる……!!?」

ウツロイド【――――――――】バシャアッ!

梨子「今度はヘドロウェーブ!!?っ、かわして!!!」

ゲッコウガ「ゲコッ!!!」シュン……シュンッ!

リザードン「リザァッ!!!」バサッ……ビュンッ!

曜「やめ……て……!!!二人を……傷付け……ない、でぇ……っ!!!」グググッ……

梨子「曜ちゃんの意識が消えてない……!!今までとは様子が違う……!!曜ちゃんの心にウツロイドが反応していた今までと違って……ウツロイドが自分の意思で私たちを攻撃してる……!!?」

千歌「みたいだよ……!!ウツロイド……私たちに敵意しか向けてないから……!!!」

梨子「……?わかるの……?」

千歌「……?わからないの……?」

梨子「なにを……」

バシャアッ!

ちかりこ「!!!」

ゲッコウガ「ゲアアアッ!!!」ズバァッ!

リザードン「リザアアアッ!!!」バチバチッ……ドゴォッ!


千歌「とにかく……ウツロイドをなんとかしないと……!!」

梨子「なんとかって……ウツロイドは曜ちゃんと一体化してるのよ……!?下手に攻撃したら曜ちゃんまで……!!」

千歌「……っ!!!」

ウツロイド【――――――――】

梨子「……?」

千歌「逃がさない!!曜ちゃんは返してもらうよ!!!」

ズズズ……

ズズズ……

フワッ

梨子「飛んだ!!」

千歌「待てぇっ!!!」

ウツロイド【――――――――】

曜「ぅあ……!!!」

ズズズ……

ヒュウウッ!

梨子「待ちなさい!!!あの方向は……コトホノウミ天空庭園!!!」

千歌「行こう!!!お願い、リザードン!!!」トンッ

リザードン「リザッ!!!」

梨子「私たちも!!!」トンッ

ゲッコウガ「ゲコッ!!!」トンッ

千歌「急いで!!!」

リザードン「ザアアアアッ!!!」バサッ……バサッ……!

ビュウウウ――――!

千歌「……………………っ!!!」


――――――――コトホノウミ天空庭園



果南「……………………!!!」

鞠莉「……………………」

ダイヤ「果南さん……」ツゥー

果南「鞠莉たちの罪は……私が一緒に償うから……!!私のために……これ以上罪を重ねないでよ!!!だから……お願い鞠莉!!!こんなこともうやめて!!!」

鞠莉「……………………んで」

果南「!!」

鞠莉「なんで……そんなに簡単にチャンピオンを諦められるの……?」

ダイヤ「鞠莉さん……。果南さんは……」

鞠莉「ダイヤは黙っててよ!!!」

ダイヤ「っ!!」ビクッ

鞠莉「子どもの頃からの夢だったのに……!!!チャンピオンになるために……旅をして……強くなったのに……!!!なんで今さら諦めるのよ!!!」

果南「……諦めたたんじゃない!!強さの本当の意味を知ったんだよ!!!」グッ


『この人ってたしかあれでしょ?何回戦ってもチャンピオンに敵わなかった』

『あー、そうそう。チャンピオンに勝てなくて逃げ出した臆病者』

鞠莉『……………………っ!!!』ギリッ





鞠莉「あなたは……チャンピオンになるべき人間なの!!!頂点で輝くべきトレーナーなの!!!」

果南「鞠莉……お願いわかって!!!私はそんなこと望んでない!!!」

鞠莉「果南!!!!!」

果南「っ!!!」

鞠莉「なんで……わかってくれないのよ……!!!」

果南「鞠莉……?」

鞠莉「……どうしても……わかってくれないのなら!!!果南が望まなくてもいい……!!!力ずくでも……チャンピオンにしてみせる!!!」カチャッ

ダイヤ「くっ、ディアンシー――――」

バッ!

果南「……………………」

ダイヤ「果南さん……」

果南「相変わらず……わからずやだね」

鞠莉「そっちは相変わらずガンコ親父よ」

果南「……いいよ。こっちは最初からそのつもりで来たんだしね。説得して通じるようなら、ここまで大事になってないってわかってた。自分の意思を貫き通したいなら……バトルで私に勝ってからにしなよ!!!」

ラグラージ「ラジラアアアッ!!!」

ゼクロム「ゼェロオオオオッ!!!」

鞠莉「私は……取り戻すの!!!眩しかった……あの頃の輝きを!!!」

果南「輝きはいつも……前を向いた人の前にある!!!あの頃の私たちがそうだったように!!!それを今……思い出させてあげる!!!」シュッ

ポンッ!


すれ違う友情……歪んだ愛……
友へのかつての裏切りを償うべく……果南は戦うことを決意する……
果南VS鞠莉のダブルバトル
安価下1
果南が繰り出したポケモンは……?
(伝説、UB無し、みずタイプ限定)

安価下2
鞠莉が繰り出したポケモンは……?
(伝説、UB無し、でんきタイプ限定)


アシレーヌ「レアァァァァヌ!!!」

ロトム「ロトトトト♪」

ダイヤ「アシレーヌにロトム……」

ディアンシー「ディア……」

果南「ラグラージ、アシレーヌ……鞠莉を止めるよ!!!」

ラグラージ「ラァジッ!!!」

アシレーヌ「レァヌ!!!」

鞠莉「ゼクロム……ロトム……Are you ready?力が絶対の証になるってこと……教えてあげなさい!!!」

ゼクロム「ゼェアッ!!!」

ロトム「ロトッ!!!」


果南「ラグラージ、アシレーヌ!!!ハイドロカノン!!!」

ラグラージ「ラジラアアアッ!!!」ゴオオオオオッ!

アシレーヌ「レェアアアアアア――――!!!」ゴオオオオオッ!

ゴオオオオオ――――ッ!

鞠莉「ゼクロム、クロスサンダー!!!ロトム、エレキボール!!!」

ゼクロム「ゼアアアアアアッ!!!」バチッ……ドッガァッ!

ロトム「ロオッ、トオオオオッ!!!」キイィン……バチバチィッ!

ゴオ――――――――ッ!



ブワ――――ッ!

ルビィ「ピギッ!!?」

理亞「くっ……!!」

スッ

リザードン「リザッ!!!」

ディアンシー「ディア……!!」

ルビィ「リザードン……ディアンシー……」

穂乃果「大丈夫?」

ダイヤ「みんな、もっと下がりなさい。あの二人のバトルは観戦すら危ぶまれます」

聖良「なんですか……あの二人は……」


ダイヤ「純粋でシンプルなパワー……。果南さんは、それを以て幾度となく勝利をもぎ取ってきました。同じく、果南さんのスタイルを自分のものとした鞠莉さんも」

理亞「パワー重視のバトル……」

ルビィ「でも、それってお姉ちゃんも……」

ダイヤ「いいえ。私のはあくまでも勝負どころを見極めて力でゴリ押しするバトル……けして力任せにしているつもりはありません。ですが、あの二人は違うのです」

聖良「違う?」

ダイヤ「常に全力全開……。隙があろうと、リスクが高かろうとリミッターをかけることをせず、如何なる場合も攻撃の手を緩めない……熾烈を極めた超攻撃的バトル。あの二人のバトルは、まさに嵐に等しいのです」

ことり「そうだね……。あのバトルで、果南ちゃんは四天王の席を勝ち取ったんだ」

海未「ええ、覚えています。穂乃果を相手に果敢に攻め立てた勇敢な姿を」

穂乃果「……………………」



鞠莉「ブランクは無いみたいね……!!!」

果南「必死になって仕上げてきたんだよ!!!」


果南「ラグラージ、アームハンマー!!!」

鞠莉「ドラゴンクロー!!!」

ラグラージ「ラガアアアアアアッ!!!」ドガン!

ゼクロム「ゼアアアアアアッ!!!」ジャキンッ!

ドガン!

ドガッ……ドガガガガガガガ!

果南「あなをほる!!!」

ラグラージ「ラグッ!!!グァラッ!!!」ズガガガガ……!

果南「アシレーヌ、うたかたのアリア!!!」

アシレーヌ「シアァ……レェアアアアアア――――!!!」コオオオオオオオオ――――!

ゼクロム「ゼァロッ!!!」

ロトム「ロトッ!!!」

鞠莉「果南の戦い方なんか知り尽くしてるのよ!!!ロトム、アシレーヌにめざめるパワー!!!」

ロトム「ロオッ、トトトト!!!」バシュバシュッ!

アシレーヌ「レアァヌ!!!」

果南「アシレーヌ!!!」

鞠莉「ゼクロム!!地面に向かってらいげき!!!」

ゼクロム「ゼェアアアアアアアッ!!!!!」バチッ……バチバチッ……バチバチッ!

ドガアアアッ!

グラグラ――――!



海未「っ!!!」

ことり「地面が……!!!」



果南「ラグラージ!!!」

ドゴゴ……ドカァンッ!

ラグラージ「ラァグッ!!!」

鞠莉「でんき技が効かないのも承知のうえよ!!!りゅうのいぶき!!!」

ゼクロム「ゼァロオオオオオオ!!!」ゴオオオオオッ!

果南「ラグラージっ!!!」バッ!



りゅうのいぶきに対し、ラグラージが繰り出した技は……?
安価下1コンマ 00は100扱い
奇数→物理
偶数→特殊

安価下2
物理の場合→いわなだれ、ゆきなだれ、たきのぼりの中から
特殊の場合→うずしお、れいとうビーム、ミラーコートの中から


ラグラージ「ラガァッ!!!」

果南「うずしお!!!」

ラグラージ「ラァジッ!!!ラァジアアアッ!!!」ギュオオオオッ!

果南「アシレーヌ援護を!!ムーンフォース!!!」

鞠莉「ロトム!!!エレキボール!!!」

アシレーヌ「レアァ……!!!」キイィン……!

ロトム「ロオォッ……!!!」バチッ……!

アシレーヌ「アアアアヌ!!!」パアアアアア!

ロトム「トォッ、ムッ!!!」バシュッ!

バシュウウウ……!



聖良「まったくの互角……!!」

ことり「どっちも一歩も引かない……!」

理亞「同じ戦い方なだけで、こんなにバトルが拮抗するの……?」

ダイヤ「それもあります。しかし一番の要因は……」

穂乃果「お互いを知り尽くしているから。だからお互いの攻め時がわかる」

海未「タイミングや呼吸をずらそうとしても、それすら察知される」

ルビィ「このまま一進一退の攻防を続ければ、どっちも体力を消費するだけ……。どうなっちゃうの……このバトル……!」






???「こうしたら……もっとおもしろくなるかな……♪」






恵海「?」クルッ

絵里「……………………」

にこ「……………………」

希「……………………」

花陽「……………………」

凛「……………………」

真姫「……………………」

すずこ「……?どうしたの、えみつん?」

恵海「いや……気のせい、かな……?」

彩「はやくみんなを外に運ぼ。この城……いつ崩れてもおかしくないんだから」

恵海「うん。そう……だね……」





???「♪」クスッ


――――――――コトホノウミ天空庭園



ヴンッ

フーパ「もー……フーパ使いが荒いんだからー。でも、おっでましー♪」

キラン

ポイポイ……!

フーパ「どっちもがーんばれっ♪キシシッ♪」

キラン

ヴンッ


グググ……!

ラグラージ「ラァジ……!!!」

ゼクロム「ゼァロ……!!!」

ロトム「ロトォ……!!!」

アシレーヌ「レェア……!!!」

鞠莉「……………………っ!!!」

果南「……………………っ!!!」



ガシャッ!

ガシャアッ!



果南「!!!」

鞠莉「!!!」



ダイヤ「何かが飛んできた!!?」

ルビィ「機械……?」

穂乃果「あれは……」


果南「全部、電化製品……。電子レンジに洗濯機……冷蔵庫、扇風機、芝刈り機……。これ……まさかロトム用に……!?こんなものまで用意してたの!?」

鞠莉「さぁね、知らないわよ!!けど、ありがたく使わせてもらうわ!!この戦況を崩すためにね!!!ロトム!!!」ビッ!

ロトム「ロットッ!!!」ビュンッ!

果南「っ、ラグラージ!!アシレーヌ!!ロトムが入り込む前に機械を壊して!!!」

ラグラージ「ラァジッ!!!」ダッ!

アシレーヌ「レェヌ!!!」ゴオッ!

ゼクロム「ゼェラッ!!!」ガシッ! ガシッ!

ドガァンッ!

ラグラージ「ラ、ガッ!!!」

アシレーヌ「レアァッ!!!」

果南「くっ!!!」

ロトム「ロトォッ!!!」ジジジッ……!

シュイン!



突如としてバトルに投入された五つの電化製品……
ロトムが乗り移ったのは……
安価下1コンマ
1.6→電子レンジ
2.7→洗濯機
3.8→冷蔵庫
4.9→扇風機
5.0→芝刈り機


Fロトム「ロトッ!!!」

果南「フロストロトム……!!!」

鞠莉「ふぶき!!!」

Fロトム「トオオッ、ムッ!!!」ヒュオオオオオオッ!

アシレーヌ「レェアッ!!!」

ラグラージ「グラァジ!!!」

ビュウウウウ……!

ゴオオッ!

ゼクロム「ゼェアアアッ!!!」

鞠莉「ゼクロム!!!クロスサンダー!!!」

ゼクロム「ゼェラアアアアアッ!!!」バチバチッ……ドガァッ!

果南「受けてラグラージ!!!アームハンマー!!!」

ラグラージ「ラグァッ……ラジラアアアッ!!!」ドッガァッ!

ガギィ――――ッ!



ルビィ「しょ、正面から受けた……!!」

ダイヤ「ゼクロムの並外れたパワー……。それを真正面から受けられるポケモンは限られます……。ラグラージは……果南さんのエースポケモンにして、旅を始めた頃からのパートナー。みずタイプにじめんタイプを併せ持ったラグラージは、でんきタイプ使いである鞠莉さんとの対戦を想定して育て上げたと言っても過言ではありません」

ルビィ「じめんタイプにでんきタイプはこうかがないもんね……」

ダイヤ「二人にとって、バトルの展開はおそらく予想の範疇。そこに加わったイレギュラーが、バトルの流れを変えた……!!」


鞠莉「ロトム、フォルムチェンジ!!!」

ポンッ!

ロトム「ロトッ!!!」ヒュンッ!

シュイン!

Cロトム「ロトトオッ!!」ギュイイインッ!

果南「今度はカットロトム……!!」

鞠莉「リーフストーム!!!」

Cロトム「ロオッ、トオオオオッ!!!」ヒュオオオオオオッ!

果南「いつまでも好き放題させない!!アシレーヌ、れいとうビーム!!!」

アシレーヌ「レアアアアアアアッ!!!」キイイイイインッ!

ピキッ……ピキパキ……



理亞「リーフストームを凍らせた……!!」

聖良「フォルムチェンジに早くも対応出来てる!!」



鞠莉「次はこうよ!!!」

ロトム「ロォムッ!!!」

シュイン

Wロトム「ロオオッ、シュウウッ!!!」ブシュウウウッ!

果南「ウォッシュロトム……!!アシレーヌ、ハイドロカノン!!!」

アシレーヌ「レアアアアアアアッ!!!」ゴオオオオオッ!

果南「所詮付け焼き刃だね!!そんなので……!!!」

鞠莉「一瞬だけ足止め出来れば充分なのよ!!!」

ゼクロム「ゼェアァ……!!!」

果南「ゼクロム……!!!」



ダイヤ「鞠莉さんの采配が……一瞬だけ果南さんを上回った……!!!」


鞠莉「ゼクロム、クロスサンダー!!!」

アシレーヌ「レアァ……!!」

果南「ラグラージ、うずしお!!!」

ラグラージ「ラアアアアアアッ!!!」ギュオオオオッ!



海未「うずしおの盾……!!」



鞠莉「関係ないわ!!!ねじ伏せなさい、ゼクロム!!!」

ゼクロム「ゼェラアアアアアッ!!!」バチバチィッ!

ドガアアアッ!

アシレーヌ「レアアアアアアアッ!!!」

バチバチ――――ィッ!

果南「アシレーヌ!!!」

アシレーヌ「レ、アア……」プス……プス……

バタッ



ダイヤ「アシレーヌが……」

ルビィ「やられちゃった……!!」

穂乃果「うずしおを突き破った……」

ことり「並大抵のうずしおには見えなかったけど、ゼクロムのパワーがそれを上回ったってことだよね……」



鞠莉「これで2VS1ね……」

果南「やるじゃん……鞠莉……!!」


鞠莉「やる……?冗談も大概にしてよ、果南……!!本気も出さずに……私に勝てると思ってるの……!!?」ギリッ

果南「……そういうわけじゃない」

鞠莉「だったらなに!?バトルを通して私が考えを改めるとでも思ったっていうの!!?」

果南「そうだね。それもある。……それと」



ダイヤ「……………………」



果南「ほんの少し……ほんの少しだけ……バトルを楽しみたいなって思っちゃったんだよ」

鞠莉「……………………!!!」



ダイヤ「……果南さん」

穂乃果「……………………」ニコ



果南「おかしいよね……こんな状況なのに……。不謹慎なのはよくわかってる。けど、久しぶりのバトルに興奮してるし、鞠莉とバトル出来るのも嬉しいって思う……。こんな状況じゃなかったらもっと楽しかっただろうね」

鞠莉「……………………」

果南「私は……これからもバトルを楽しみたいし、ポケモンを好きでいたい。恐怖や力で屈服させるやり方じゃ……絶対にそうは思えない。ポケモンに……自分に嘘をつくのは、もうやめにしようよ!!」


鞠莉「楽しいだけじゃ……なんにもならないじゃない!!!」

果南「私たちは……楽しいと思ったから前に進んでこれたんじゃんか!!!」スッ

キラン

果南「思い出してよ……鞠莉!!!」

ラグラージ「グラァァァァァァジッ!!!」

コオオオオ――――!

果南「深い海の底より……命の光よ湧き上がれ!!!メガシンカ――――――――!!!!!」

パアアアアア――――――――ッ!

メガラグラージ「グァラアアアアアア――――――――!!!!!」ガアアアアッ!


ルビィ「ラグラージが……メガシンカした……!!!」

ダイヤ「二人とも……!!」



果南「行けっ、ラグラージ!!!」

メガラグラージ「ラァジッ!!!」ダンッッ!

鞠莉「ロトム!!!」

ロトム「ロトオッ!!!」ヒュンッ!

シュイン

Sロトム「ロトトトトッ!!!」キュイインッ

鞠莉「エアスラッシュ!!!」

Sロトム「ロッ、トトトトオッ!!!」シュシュンッ!

果南「効くもんかぁっ!!!」

メガラグラージ「ラアアアアアアッ!!!」ダンッ!

Sロトム「ロトッ!!?」

果南「アームハンマー!!!」

メガラグラージ「グォラアアアアアッ!!!」ドガァッ!

鞠莉「ロトム!!!」

ドガッシャーンッ!

ロトム「ロト……」パタッ



聖良「ロトムを一撃で……!!!」

理亞「ダメージをものともしないで、そのまま突っ込んだ……!!なんて荒々しいバトル……!!こんなバトルもあるんだ……!!」

海未「喩えるならば、あらゆるものを呑み込むような荒波……。これもまた、激流と謳われた所以なのでしょう」

ことり「強引でがむしゃら……迷わず突き進むひた向きさ……。どことなく、穂乃果ちゃんのバトルに似てる」

穂乃果「そうだね……」


鞠莉「……………………!!!」

果南「これで1VS1だよ」

鞠莉「だから?」

果南「降参するなら今のうちだよってこと」



ルビィ「降参……?」

ダイヤ「……ゼクロムの技は、くろすさんだー、ドラゴンクロー、りゅうのいぶき、らいげきの四つ」

海未「なるほど、でんきタイプとドラゴンタイプに二分されていますね」

ことり「ラグラージにはでんき技が通用しない。そうなったら、残りの技二つだけで戦わなきゃいけないことになる」

聖良「圧倒的な有利……ということですか……」



鞠莉「……有利、ね。それくらいで……止まるはずないじゃないっ!!!」

ゼクロム「ゼアアアアアアッ!!!」バチバチィッ!

果南「……だよね。ラグラージ!!!」

鞠莉「ドラゴンクロー!!!」

果南「アームハンマー!!!」

ゼクロム「ゼラアアアアッ!!!」ガギンッ!

メガラグラージ「グァラアアアアッ!!!」

ドガァァァァッ!

鞠莉「もう一度ドラゴンクロー!!!」

果南「あなをほるでかわして!!!」

メガラグラージ「ラァジッ!!!」ドゴゴゴ……

鞠莉「Whack a moleはもう飽きたわ!!!ゼクロム、らいげきでラグラージを地上におびきだしなさい!!!」

ゼクロム「ゼェアアアアアアアッ!!!!!」バチッ……バチッ……バチバチッ!

ドガァァァァッ!



ルビィ「は、花畑が抉れた……!!」

穂乃果「地面一帯を吹き飛ばした……!!!」


シン……

鞠莉「……!!?」



ダイヤ「ラグラージがいない!?」



鞠莉「What……どこへ……!!!」

果南「濁った目じゃ……見えるものも見えないよ!!!」

メガラグラージ「グォラアアアアアッ!!!」

鞠莉「っ、空!!?」



理亞「いつの間に……!!」

穂乃果「地面に潜ってたのは一瞬。鞠莉ちゃんの意図を読んで、らいげきを撃つ瞬間にゼクロムの後ろから上空に飛び出たんだ」



果南「吹き飛べ!!!アームハンマー!!!」

鞠莉「奇をてらったくらいで調子づかないでよ!!!」バッ!

ゼクロム「ゼェアアッ!!!」シュンッ!

メガラグラージ「ジラッ!!?」ブンッ!

スカッ



ことり「速いっ!!」

海未「あの巨体で……なんという俊敏性……!!」


鞠莉「ドラゴンクロー!!!」

ゼクロム「ゼェアアッ!!!」ジャキンッ!

メガラグラージ「ラガッ!!!」

ドガァンッ!

メガラグラージ「グァラアアアアアアッ!!!」ダンッッ!

果南「うずしおで動きを止めて!!!」

メガラグラージ「ジアアアアアアッ!!!」ギュオオオオッ!

ゼクロム「ゼェアアッ!!!」ギシッ!

果南「アームハンマー!!!」

ゼクロム「ゼェロオオオオッ!!!」バシャアッ!



ことり「うずしおを無理やり解いた!!」

ダイヤ「鞠莉さんはいつもバトルの後半で調子を上げる……。エンジンがかかってきたみたいですね……!!」



鞠莉「りゅうのいぶき!!!」

果南「うずしお!!!」

ゼクロム「ゼェアアッ!!!」

メガラグラージ「ラグアアアアッ!!!」

ゴゴゴゴゴゴ……!

バシャア――――ッ!

果南「アームハンマー!!!」

鞠莉「ドラゴンクロー!!!」

ガギギギギギギ―――――!


鞠莉「……♪」ニィッ

果南「……笑ったね♪」

鞠莉「……!!」

果南「楽しいって……そう思ってきたんじゃないの?」ニヤッ

鞠莉「そんなこと……あるわけないでしょ!!!」

ゼクロム「ゼェアロオオオオオッ!!!」バチバチッ!

メガラグラージ「ラグアアアアッ!!!」ブンッッ!

ドゴオオオッ!

鞠莉「チャンピオンでない限り、ポケモントレーナーである意味なんて無い!!!強さ以外に……ポケモントレーナーに必要なものなんて無い!!!!!」

ドガァァァァンッ!

果南「チャンピオンでなくたって……上は目指せる!!!ポケモンが好きなら、楽しいって思っていられる!!!私たちがどこの誰だろうと……どこで何をやってたって、ポケモントレーナーであることは変わらないんだから!!!」

ガギン!

ゴギィン!

鞠莉「それでも私は……果南にチャンピオンであってほしいの!!!私は本気なんだから!!!」

ドガァァァァッ!

果南「いつも本気……そんなのはお互い同じだよ!!!」

メガラグラージ「ラグアアアアッ!!!」ドゴォォッ!

ゼクロム「ゼアアッ!!!」

果南「思いはきっと届く……!!!そう、信じてるから!!!負けない!!逃げない!!やまない雨なんてない!!!一歩を……踏み出そうよ!!!」

メガラグラージ「ラァジアアアアアッ!!!!!」


果南「ぶつかりあって!!!」

メガラグラージ「ラグアアアアッ!!!」ガギンッ!



ダイヤ「……………………!!」



果南「迷い払って!!!」

メガラグラージ「ラアアアアアアジッ!!!」ドゴンッ!



ダイヤ「……果南……さん……!!……鞠莉……さん……っ!!!」ポロポロ……



果南「理屈じゃない……未来を今!!!この手で――――切り開くんだ――――――――!!!!!」

メガラグラージ「ラジアアアアア――――――――!!!!!」ゴオオオオオッ!

鞠莉「ゼクロム――――――――!!!!!」

ゼクロム「ゼェロオオオオッ!!!」

果南「ハイドロカノン――――――――!!!!!」

鞠莉「りゅうのいぶき――――――――!!!!!」

メガラグラージ「ラガアアアアアア――――――――ッ!!!!!」ゴオオオオオオオオ――――!

ゼクロム「ゼェアラアアアアア――――――――!!!!!」ゴオオオオオオオオ――――!

ビュオオオオオオオオ――――――――!


鞠莉「オオオオオオオオオ――――――――!!!!!」

果南「アアアアアアアアア――――――――!!!!!」

ゴオオオオオオオオ――――――――ッ!



ことり「っ!!!」

海未「みなさんっ、伏せて!!!」

穂乃果「リザードン!!」

リザードン「ザァッ!!!」

ビュウウウウ――――!

ルビィ「うゅう……!!」

ダイヤ「……っ!ルビィ!」ギュッ

ルビィ「……っ///」



鞠莉「……っ!!果南――――――――!!!!!」

果南「鞠莉――――――――!!!!!」

ゴオオオオオッ!

ゴオオオオオオオオ――――――――ッ!

ドオオオオオ――――――――ンッ!


ビュウウウウ……!

ヒュウウ……

理亞「っ!!……余波が止んだ」

聖良「ふ、二人は……!!」

ルビィ「……………………!!」

穂乃果「……………………」

ダイヤ「……………………!!!」



ゼクロム「……………………」

メガラグラージ「……………………」

鞠莉「……………………」

果南「……………………」

ゼクロム「ゼアア……ッ!!!」

メガラグラージ「ラ、グ……」グラッ

ゼクロム「ゼァロ……ゼ、ロォ……」グラッ……

メガラグラージ「ラッ、ジッ……!!!」ダンッ!

鞠莉「……!!!」

果南「私の……勝ちだよ……!!」

ゼクロム「ゼラァ……」ズシィン……

鞠莉「ゼクロム……」


果南「ありがとう、ラグラージ」

キイィンッ

ラグラージ「ラァガ」

果南「……♪」ニコッ

鞠莉「……………………」

果南「鞠莉……」

鞠莉「……………………」

果南「私が勝った。お願い……もうこんなこと……」

鞠莉「イヤよ……」

果南「鞠莉……」

鞠莉「イヤ……イヤよ……!!果南がチャンピオンでないと……!!!チャンピオンは……果南がいい……!!!」

果南「……っ、鞠莉――――」

鞠莉「イヤだ……イヤだ……!!!っ、イヤだぁ――――――――!!!!!」



ドクン!



ズッ……

ズズッ……

果南「!!!」



ルビィ「うそ……なんで……!!?あれって……」

ダイヤ「ウツロイド!!!?」



鞠莉「っ、どう……して……。なんで……私に……」

果南「鞠莉!!!」

鞠莉「か、な……ん……」

ズズズ……

ズズズズズズ……



ダイヤ「侵食が……!!どうして……どうして鞠莉さんにウツロイドが!!!」



果南「なにが……どうなって……」


バサッ――――

「!!!!!」

バサッ……バサッ……

ヨハネダークライ「……………………」

ヨハネ「……………………」



果南「……?」

ルビィ「善子……ちゃん……?」

ダイヤ「あなた……その姿は……」

ダダダダダダ――――!

カビゴン「ゴオオオオオオオンッ!!!」ズッシャアッ!

ダイルビ「ピギャアアアアア!!!!?」ビクーッ!

果南「か、カビゴン?」

花丸「お、追い付いた……ずら……!!」

ルビィ「は、花丸ちゃん!!」

花丸「ルビィちゃん……みんな……!遅れてゴメン……っ!」

ルビィ「花丸ちゃん……善子ちゃんが……」

花丸「うん……!!」



恵海「!!」

彩「バトルの決着がついたと思ったら……」

すずこ「今度はなに……?」

絵里「っつ……」

海未「……!絵里!」

絵里「ここは……」

花陽「……?」

にこ「いたた……」

真姫「なんなのよ……」

ことり「みんな、大丈夫?」

凛「にゃあ……」

希「なんとか平気……」

穂乃果「よかった……」ホッ


ゴオオオオオッ!

ルビィ「っ、見て!!あれ!!」

ダイヤ「もう一体のウツロイド……いいえ……」

曜「……ぁ」

果南「曜ちゃん……!!?」

曜「……果南……ちゃん。みん、な……」

聖良「!!」

理亞「これは……」

バサッ……!

花丸「!!!」



ヨハネ「……………………」チラッ



リザードン「リザアアアッ!!!」

バサッ……バサッ……!

ズザッ!

千歌「曜ちゃん!!みんなっ!!!」

ルビィ「千歌ちゃんっ!!」

花丸「梨子ちゃんも!!!」

梨子「ひどい有り様……。まるで台風でも通過したみたい……。……!μ'sのみなさんは無事みたいね……」

果南「千歌……」

千歌「果南ちゃん!!!……そっか。……前に進んだんだね」ニコッ

果南「うん……。けど、その話は後にしよう。今は……」

千歌「そうだ、曜ちゃんっ!!」

梨子「なにあれ……鞠莉さんもウツロイドに寄生されてる……。どういうこと……?それに……よっちゃんのあの姿……」

千歌「髪が白くなってる……。それにあの闇……」

梨子「キズナ現象なのは間違いないわね……」


ヨハネ「……………………」

ヨハネダークライ「……………………」

花丸「善子ちゃん……」

ヨハネ「ずら丸」

花丸「!!」

ヨハネ「ルビィ」

ルビィ「!!」

ヨハネ「曜、リリー、千歌……ダイヤ、果南……そして鞠莉」

曜「……………………」

梨子「……………………」

千歌「……………………」

ダイヤ「……………………」

果南「……………………」

鞠莉「……………………」

ヨハネ「それにμ'sと少々のオマケ」

恵海「オマケとは言ってくれるね……」

穂乃果「……………………」

ヨハネ「いつか……こうして一度に顔を合わせることになるとは思ってたわ。ただ……こうも計画にズレが生じるとは思いもよらなかった」

梨子「計画にズレ……?」

ヨハネ「……………………」


ダイヤ「あなた……これはいったいどういうことですの!!?何故鞠莉さんにウツロイドが!!!私は聴いていませんわ!!!そもそも……ウツロイドが二体いることも……!!!」

ヨハネ「それはそうよ。敵に手の内を晒すほど、私は愚かじゃない」

ダイヤ「敵……?」

聖良「仲間意識があるとは思っていませんでしたが……それでも、あなたたちは利害の一致した同盟関係にあったはずでは……」

ヨハネ「ええ。鞠莉とダイヤは、そこにいる果南をチャンピオンにするために行動してた」

果南「……………………!!」

ヨハネ「私はそれに協力してた。てんかいのふえの強奪も、プレート集めも……本当に……。本当に……呆れるほどバカらしくて苦痛な日々だったわ」

花丸「っ!!」

ルビィ「どういう、こと……?」

千歌「最初から……善子ちゃんの目的はGUILTYLEAには無かったんだよ」

花丸「千歌ちゃん……」

梨子「自分の目的を達成するためにGUILTYLEAに潜り込んだ。いいえ……GUILTYLEAを創らせた……の方が正しいのかしら……」

ダイヤ「GUILTYLEAを……創らせた……?」

花丸「善子ちゃんの……本当の狙いは……。……鞠莉さんだったずら」

ダイヤ「――――――――!!!」

果南「鞠莉を……狙って……?」


ダイヤ「何故ですの……?彼女と鞠莉さんはGUILTYLEAで初めて……」

梨子「いいえ……よっちゃんと鞠莉さんの確執は、それよりも前です」

ダイヤ「……?」

ルビィ「花丸ちゃん……?」

花丸「……………………」

千歌「……………………」

ヨハネ「ずら丸はともかく……千歌とリリーは自力でたどり着いたみたいね。……本当、鬱陶しい。ここまできて隠すのもおかしな話よね。いいわ……全てを話してあげる。私の目的も……なにもかもをね……」



穂乃果「……………………!!」

ことり「……………………!!」

海未「……………………!!」

真姫「……………………!!」

凛「……………………!!」

花陽「……………………!!」

にこ「……………………!!」

希「……………………」

絵里「……………………!!」


ヨハネ「鞠莉は……鞠莉がトップを務めるオハラグループは……私とずら丸の故郷、ベンテンの里を奪ったのよ」

ルビィ「!!」

果南「鞠莉が……?」

ダイヤ「そんなバカな……!!」

鞠莉「……………………!!!」

花丸「……………………」

ヨハネ「ベンテンの里を破壊して、その上にエンドレスパレードランドという遊園地を建設した。里の人間もポケモンも追いやってね」

ダイヤ「そんな……で、ですが鞠莉さんはずっと私たちと旅をしていました!!グループに指示をしたとはとても……!!!」

梨子「そう……ネットでAqoursの活動履歴と、オハラグループの事業展開を照らし合わせても、鞠莉さんが直接指示したとは考えられなかった。だから……」

千歌「善子ちゃんは……復讐の標的を二つにした。里を無くしたオハラグループと、そのトップである鞠莉さんに……」

ヨハネ「……………………」


ことり「復讐……。そっか……そのための……」

海未「リーグサミットのライブ中継を利用することで……鞠莉さんがトップであるオハラグループの信用は確実に失墜する……」

穂乃果「たとえ、鞠莉ちゃん自身がオハラグループになんの未練も無かったとしても。世間はオハラグループを非難する」

海未「単純な破壊による損害でなく、二度とグループを再建させないために……」



梨子「リーグサミットという格好の舞台が無ければ、おそらくは時分で舞台を整えたはず。そうでしょ、よっちゃん?」

ヨハネ「ええ。ただ壊すだけじゃ私の気は収まらない。再起不能にしてこそ意味がある。グループも……そして鞠莉も」

鞠莉「……………………っ!!」

ダイヤ「そのために鞠莉さんにウツロイドを寄生させたのですか!!!」

ヨハネ「それもあるわね。鞠莉と曜は、私の野望を叶えるための鍵」

聖良「鍵……?」

ルビィ「善子ちゃんの野望って……」

ヨハネ「再三言ってるでしょ。ぶち壊すのよ……この間違った世界をね」

果南「間違った世界……?」

ヨハネ「……幾つもの犠牲。……多くの哀しみ。そのうえにしか成り立たない平和な世界。どこかの誰かが悲しんでいるのに、どこかの誰かはそれも知らずに笑ってる。そんな不平等……赦されるはずないじゃない」

ズズズ……

ヨハネダークライ「……………………」

ヨハネ「だから壊すのよ。全てを滅ぼして……1から0へ。……悲しみもなにも無い……まっさらな世界へ」



にこ「完ぺきに狂ってるじゃない……」

真姫「そんな不条理……」

凛「認められないにゃあ!」


ヨハネ「狂ってる……ね。不条理なのは百も承知よ。……赤毛のジムリーダー」



真姫「!!」



ヨハネ「言ったわよね?子どもの癇癪にヘタに手を出せばケガをする……って。傷付くのも……傷付けるのも……全部覚悟の上でやってんのよ。オハラグループに入社して、社会の厳しさを知ったと同時に、心を凍てつかせる絶望も……身を焦がすような憎悪もあるってことを知った。それが私の復讐心にさらに火を着けた。力を求め……堕天するのにそう時間はかからなかったわ。その最中で、私は出会った」

千歌「……ウツロイド」



絵里「……………………」

希「……………………」



ヨハネ「ええ。里を失い絶望した私は……オハラグループの倉庫で見つけた……このボールに封印されていたウツロイドの声を聴いた」



ウツロイド【お前に……力を与えるもの……】


花丸「見たことのないボール……」

ヨハネ「ウルトラボール……ウツロイドたちウルトラビースト専用のボールらしいわよ」

ルビィ「らしい……?」

ヨハネ「こいつらに直接聞いたんだから間違いないわ。倉庫の荷物からこぼれ落ちた。たぶん、アローラ地方との物資の受け渡しのときにでも紛れ込んだんでしょうね」

鞠莉「アロー……ラ……?」

曜「っ、あ……!」

千歌「曜ちゃん!!」

梨子「声を聴いたって……どういうこと?」

ヨハネ「……あれは……痛いほどに降りしきる、土砂降りの雨の日……。全てに絶望し、憎悪にまみれた最悪の日だった」



ザアアアアア――――!

善子『力……?』

ウツロイド【そうだ……】

善子『なんなの……あんた……。ポケモン……なの……?なにが望みでこんな……』

ウツロイド【……………………】

善子『……………………』

ザアアアアア――――!

善子『いいえ……なんだっていいわ……。力さえくれるなら……あんたが誰だろうが、たとえ悪魔だろうが構いはしないわ……!!!この燃えたぎる憎悪を解放させてくれるなら……魂だろうがなんだろうがくれてやろうじゃない!!!』

ウツロイド【いいだろう……】


ヨハネ「ウツロイドの存在……ウルトラビーストがどういうものなのかは、そのときウツロイド自身から聞いたわ。ウルトラビーストの危険性もね」

梨子「知ったうえで……こんな凶行に及んだっていうの?」

ヨハネ「凶行……ね。自分の行動を異常と理解していないなら、そうなんでしょうね。けど……私はどうでもよかった。こいつに絶望を与える手段なら……なんだってよかったのよ……!!」

花丸「……………………鞠莉さんを……直接狙わなかったのはなんで……?」

ヨハネ「私は自分の力量を推し量れないほど愚かじゃない。怒り任せに真正面から向かっていって、それでどうこう出来るような力が無いことくらいはわかってた」



海未「……ゼクロムに、ライコウとサンダー」

ことり「たしかに……並みのポケモンじゃ歯が立たない」



ヨハネ「ウツロイドに出会って……まず始めにしたことは、鞠莉に立ち向かえるようなポケモンをゲットすること……そして、私自身が強くなること」

花丸「それが……ダークライとキズナ現象……」

ヨハネ「いろんな地方を回って……あらゆる文献や資料を読み漁った……。強さを得るために。ポケモンたちを育て、メガシンカの力を手に入れ、そして……キズナ現象の存在にたどり着いたわ」


ヨハネダークライ「……………………」

ルビィ「ピギッ……!」ゾクッ

ダイヤ「ルビィ……。なんておぞましい……」

果南「対峙してるだけなのに……身がすくむみたい……」



花陽「震えが……」

にこ「花陽、しっかり……」

希「うちもゾクゾクするよ……」



梨子「キズナ現象……。私たちのそれとは、明らかに様子が違うみたいだけど……」

花丸「善子ちゃんは……キズナ現象の到達点だって……。より深い次元で一つになるって言ってた……」

千歌「キズナ現象の到達点……」

ヨハネ「キズナ現象は一握りの才あるトレーナーとポケモンが揃ったとき、初めて発現出来る可能性を秘める。発動に必要なものは……ポケモンとの絶対的な信頼」

梨子「信頼……ね。今のよっちゃんからは最も遠い言葉に思えるわ」

ヨハネ「でしょうね。私の憎しみを理解し、悪意を受け入れることの出来るポケモンを探すのは骨が折れたわ。けど私は見付けた。探し当てたわ……シンオウ地方の孤島……しんげつじまで、このダークライを」

ヨハネダークライ「……………………」


――――――――

――――

――



ザァ……

ザパァン……

善子『ここがしんげつじま……』

『本当に行くん?この島は魔物がいるって、地元の人さえ近付かない場所よ?』

善子『その魔物に用があるのよ』

『ふーん。ま、気を付けてね~♪』

善子『……………………』



ザッ……ザッ……

善子『……………………』

ザッ……ザッ……

善子『……………………』

ザッ……ザッ……

パシャ……パシャ……

パシャ……

善子『……魔物、ね。たしかに似つかわしい字(あざな)だわ。その眼……なにも映そうとしない空っぽな眼差し。なにも無い場所に静かに佇むその姿……まるで誰かを待っているかのようじゃない。……一目で気に入ったわ。やっぱりあなたしかいない』

スッ

善子『私は……』ギラン



ヨハネ『私は堕天使ヨハネ。あなたをもらいに来たわ。ダークライ』

ダークライ『……………………』ギラン……

ヨハネ『私と一緒に……来なさい』


ヨハネ「望む悪意と望まない悪夢……。まるで必然……または運命のように惹かれ合い、私たちは共鳴した。お互いを理解し……キズナ現象の入り口にもすぐに到達したわ」

花丸「才能が……悪い方向に開花したずらね……」

ヨハネ「だけど……完全なキズナ現象には到らなかった。才能にも限界はある……。先に進むにはどうしたらいいか考えた。そんなときだったわ……。風の噂で耳にした……」



『ちょっとそこのお嬢さん♪黙って座ればピタリと当たる♪ちょっと占いしていかへん?♪』



ヨハネ「街のインチキめいた占い師に、ナカノヒトタウンのこと。そして……そこに在る石碑のことを聴いたのは」

梨子「ナカノヒトタウンの石碑……原本を……」



恵海「神殿の石碑……。やっぱり、あのとき町を訪れたのは……」



ヨハネ「旅人を装って試練を突破し、石碑を目にした。幸いだったのはアンノーン文字を元々読めたこと。内容を読み解くのは簡単だった。尤も……それが契機になるとは、私自身夢にも思っていなかったけど」


今日は善子ちゃんのお誕生日ですね。
物語の中では完全に悪役の善子ちゃんですが、作者はけしてアンチ善子ちゃんではありません!m(__)mマジデ
むしろ好きです!リトルデーモンです!
ですので今後もどうかヨハネ様にお付き合いくださいm(__)m


千歌「……………………」

ダイヤ「原本……それは私も目にし、内容は読みました。てんかいのふえと、17枚のプレートによるアルセウスの降臨……そして、それに必要な……」

ヨハネ「メロエッタとレックウザ……そして心を闇に囚われた二人の贄……だっけ?私があんたたちに教えた嘘は」

ダイヤ「!!?」

鞠莉「どういう……こと……?」

千歌「……あの石碑には、まだ続きがあったんだよ。読めない文章として……」

ダイヤ「読めない……文章……?」

千歌「……………………」

ヨハネ「……まさか……あんたもあれを読めたっていうの……?」

千歌「……………………」コクン

ヨハネ「……………………クッ、クククク♪アッハハハハハ♪これは傑作だわ♪まさかあんたも私と同じだったなんてね♪」

梨子「同じ……?」

ルビィ「ど、どういうこと……?」

ヨハネ「その様子だと、私がなにを狙ってるかも……もうわかってるみたいね。そのために、私がなにをしたのかも」

千歌「……………………」グッ……

ダイヤ「言いなさい!!嘘とはいったいどういうことです!!!」

ヨハネ「嘘……というのは少し語弊があるわね。半分嘘で半分本当。アルセウスの話は本当よ。17枚のプレートが揃ったとき、天界への扉は開かれアルセウスは地上に顕現する。まあ、私はアルセウスなんかに興味は無いんだけど。最初からプレートを全て集める気は無かったし。私の目的はそんなことじゃない。もっと別のこと。そして……それは奇しくも、ウツロイド自身の目的と一致していた」

ルビィ「ウツロイドの……?」

果南「話が見えない……」

千歌「善子ちゃんが……本当に狙ってたのは……」





ヨハネ「究極の破壊」





鞠莉「究……極の……?」

曜「破壊……?」


ヨハネ「17枚のプレートの完全な力を以て、天界への扉を開くとするなら……不完全な力で何が開くと思う?」

梨子「何が……?」

ルビィ「……?」

ヨハネ「アルセウスの力の結晶たるプレートの膨大な力は、不完全な形でそれまでの澱み無い循環を滞らせ、次元をねじ曲げ歪みを生じさせる。この世界とは異なる次元のゲートをこじ開けるのよ。魔界の門とでも言うべき大きな穴を」

果南「穴……?」

ヨハネ「ウツロイドが言うには、ウルトラホールとか言うらしいけどね」

ダイヤ「ウルトラ……ホール?」

ヨハネ「とある財団が研究していた、私たちが住むこの世界と、ウツロイドたちウルトラビーストが住む世界とを繋ぐ穴」

梨子「ウルトラビーストが住む世界って……それって……!!」

花丸「ウツロイドみたいなのが……この世界に溢れ返るってこと……?」



絵里「そんなことになったら……世界中がパニックなるわ……」

にこ「なんてこと考えてんのよ……!!」

海未「そんなこと……させるはずがありません!!」



ヨハネ「ムダよ。あんたたちにはもう止められない。鍵はもう、この場に全て揃ったんだから」

梨子「……っ!!」

千歌「……………………っ」


ヨハネ「ウルトラビーストの力を以て、この世界は終焉を迎える。誰にも止められない。アルティメットラグナロクへのカウントダウンはもう始まってるのよ」

梨子「私たちが止める……!!」

ルビィ「う、うんっ……!!」

花丸「善子ちゃんを……救ってみせるずら!!」

ヨハネ「救う……ね。……プッ、アハハハ♪アーッハハハハハハ――――――――♪」ケラケラ



ことり「なに……?」

希「……………………」

凛「なんで、あの子は笑ってるの……?」



ダイヤ「嘲笑のつもりですの?」

ヨハネ「クックックッ……♪嘲りもするわよ♪愚かすぎて涙すら浮かぶわ♪この期に及んで、まだ私が改心すると思ってるんだから」

花丸「……………………!?」

千歌「……………………」

梨子「……千歌ちゃん」

ヨハネ「千歌と……それにその反応だとリリーも気付いてたみたいね。まったく、目敏いというか……いったいどこから嗅ぎ付けたんだか」

千歌「……オハラグループのホームページ。……善子ちゃんが写ってた」

ヨハネ「……ああ、なるほど。じゃあその口で言ってあげなさいよ。ここにいる全員に。私の犯した罪を」

花丸「善子ちゃんの……」

ルビィ「罪……?」

曜「……?」

鞠莉「なに、を……?」

ダイヤ「……なんのことですの?」

果南「千歌……?」

梨子「……………………っ」

千歌「……………………」





ヨハネ『どうせ……全てを知ったとき、あなたたちは私を赦せなくなる。私の犯した罪は……深淵の闇よりも深いんだから』


千歌「……………………ダイヤさん」

ダイヤ「はい?」

千歌「……善子ちゃんと出会ったのは……いつのことですか」

ダイヤ「……果南さんがリーグへの挑戦を諦めた……すぐのことです」

果南「……………………」

ダイヤ「私たちの前に影のように現れ、自身を堕天使と名乗り、ウルトラビーストの存在を話し……アルセウスの力を私たちに授ける代わりに、世界の破滅に手を貸せと持ち掛けてきたのです。本来ならば眉唾物の話と一笑に付すところ、私もナカノヒトタウンや各地の石碑を調べ、アルセウスの伝説が確かなものであることを既に知っていました」

鞠莉「……………………」

ダイヤ「本人もあのときすでに、私たちと遜色無い実力……駒として充分な働きが期待出来ると……信頼こそせずとも、信憑性に足りえると判断した鞠莉さん…………いえ、私たちは彼女と手を組みました。利害が一致していたとはいえ、今思えば輪郭も曖昧なビジョン……しかし、それにさえすがりたかった」

梨子「……きっかけはほんの偶然で……今から話すのは全てただの推測です。私と千歌ちゃんは、Aqoursの活動記録を調べているうちに、オハラグループとよっちゃんの関係を知りました」


ヨハネ「……………………」

梨子「よっちゃんが鞠莉さんとダイヤさんに接触するまでの経緯は……よっちゃんが話した通りなんでしょう……。故郷を奪われた復讐のために二人に近付き、てんかいのふえの強奪と、各地に点在していたプレートを集め……その最中で私たちはニシキノシティで出会った」

ルビィ「うん……」



穂乃果「そうだったね……」

真姫「ええ……」



梨子「私たちが出会ったのは偶然……。ニシキノシティの一件で首を突っ込んだのは私たちが決めたこと……でも、こんな風に敵対するような形になったのは、曜ちゃんが拐われたから」

曜「……………………!」

梨子「度重なる激突……アヤセ島、ワンダフルラッシュバレーでの戦闘……紆余曲折を経て、私たちは今ここにこうして揃っている……」

ルビィ「ルビィは……千歌ちゃんと梨子ちゃんと出会って……」

梨子「花丸ちゃんは曜ちゃんと旅をした……」

花丸「ずら……」

曜「……………………!」

ダイヤ「私は鞠莉さんと……」

果南「私は自分に嫌気が差して……なにもしようとはしなかった。けど……」チラッ



穂乃果「……♪」ニコッ



果南「……穂乃果さんや、千歌たちの言葉を受けて立ち上がれた」

鞠莉「果南……」

千歌「……………………」

梨子「成長も進化も、ここに到るまで……とても一口には語れない各々の経緯があったと思います」



聖良「……………………」

理亞「……………………」



梨子「いろんな感情や意志が交錯して……今この時がある。けど……事件とも言える今回の騒動の起因は……果南さんがリーグの、穂乃果さんへの挑戦をやめたことに繋がります……」


果南「私が……?」

ダイヤ「なにを言っていますの……?」

鞠莉「……………………?」

梨子「……………………っ」

千歌「梨子ちゃん」ポン

梨子「……!」

千歌「……今までいろんなことがあった。楽しいことも……悲しいことも……。もしも果南ちゃんが挑戦を諦めてなかったら、今の私たちは無い。そうは思わない?」

ダイヤ「……!!」

ルビィ「!!」



ダイヤ『……目障りですわ、ルビィ』

ルビィ『お姉……ちゃん……?』

ダイヤ『失せなさい』

ルビィ『おね――――』

ダイヤ『失せなさいと言ったのです!!!』



果南「……っ!!」

鞠莉「……!!」



果南『私……ポケモントレーナー、やめる』

鞠莉『……What?冗談やめてよ……ねえ、果南』プルプル

果南『もう二度と……バトルはしない』

鞠莉『待ってよ……なんで!!!』

果南『私は……もういいや』

ダイヤ『果南さん……』

鞠莉『約束……したじゃない……!!』

果南『……………………バイバイ』クルッ スタ……スタ……

鞠莉『――――――――ッ、嘘つき!!!!!』

果南『……………………』

鞠莉『三人でトップになろうって誓ったのに!!!それなのに!!!』

果南『……………………』スタスタ……

鞠莉『私は……っ!!私は諦めない!!!どんなことをしても、必ずチャンピオンになってみせる!!!私と、ダイヤと、果南で!!!一番になるの――――――――!!!!!』


花丸「……!!」



花丸『……なん、ずら……これ』

花丸『里は……ベンテンの里は……?』

花丸『ここには……オラたちの故郷が……。オラたちの思い出が……』

花丸『全部……』ポロッ

花丸『全部……どこへ消えたずら……?』ポロポロ



曜「……!!」



曜『たくさん傷付けて……たくさん……イヤな思いをさせちゃった……』ポロポロ

梨子『曜ちゃん……』

曜『ヒク……エッグ……!ゴメン……ゴメンなさい……!!』ポロポロ……


梨子「……………………」



梨子『っ、あぁっ!!ああああああああ――――――――っ!!!!!』バタッ ギュウウウ……!

千歌『梨子ちゃん!!!』

ゲッコウガ『ゲコ……ッ!!!』ググッ……

曜『やっと邪魔者が消えたね♪』ニタァ

千歌『梨子ちゃんの身体が……どんどん冷たく……!!梨子ちゃん!!梨子ちゃんっ!!!』

梨子(なに……これ……!息をするのがツラい……!身体が張り裂けそう……!目が霞む……体温が下がっていくのがわかる……痛い……苦しい……!!!)



千歌「……………………」



千歌『負けるのが……。バトルが……。ポケモンが……』

ヘタッ

千歌『怖いよぉ……!!』ギュウゥ


果南「……………………」

ダイヤ「それは……それは、果南さんのせいだと……言いたいのですか……?果南さんが諦めなければ……悲劇の連鎖は起こり得なかったと……!そう……言いたいのですか!?」

梨子「悲劇の連鎖……それはたしかにあります。けれど……」

千歌「始まりは……果南ちゃんじゃない……」

ルビィ「……?」

果南「私じゃ……ない……?」

ダイヤ「ますます……意味がわかりませんわ……。あなたはいったい……なにをおっしゃりたいのですか……?」

千歌「GUILTYLEを創るきっかけになったのは果南ちゃん……。逆に言えば、果南ちゃんが挑戦を諦めてなかったらGUILTYLEAは存在しないんだよ」

鞠莉「……………………」

ダイヤ「はっきりと言いなさい!!どういうことです!!!」

ヨハネ「……………………」


千歌「ダイヤさん」

ダイヤ「っ……は、はい」ビクッ

千歌「ダイヤさんの知ってる果南ちゃんは……どんな人ですか……?」

ダイヤ「どんな……?」

果南「……………………」

千歌「私の知ってる果南ちゃんは……優しくて、真っ直ぐで、自分の言葉を絶対に曲げない……芯の強さを持ってました。たった数回、たったそれだけ勝てなかったくらいで全てを諦めて、友だちもポケモンも投げ出すような……そんなことは絶対にしない……!!」

鞠莉「千歌……っち……」

果南「千歌……」

梨子「……………………」ギュッ

ダイヤ「私も……そう、思いますが……。本人を前にこう言いたくはありませんが、人は変わるものです……。本人にしかわからない葛藤が、心を移り変わらせたとしても不思議では……」

千歌「そう……不思議じゃない……。不思議なのはむしろ……」

ヨハネ「……………………」

千歌「果南ちゃんがリーグ挑戦をやめたのと、善子ちゃんがダイヤさんと鞠莉さんに近付いたタイミングが……ほとんど同じってことなんだよ……」


花丸「……!!」

ルビィ「それって……」

千歌「あまりにも不自然だって……そうは思わない……?」

鞠莉「……っ!!」

千歌「善子ちゃんは……最初から復讐のために鞠莉さんに近付いた……。より自然に……自分を受け入れる形を……自分で作り上げたんだよ……」

ダイヤ「――――――――っ!!!」

果南「……………………!!!」

曜「……………………!!」

梨子「……………………っ」



ヨハネ「……………………」





千歌「果南ちゃんは自分で挑戦を諦めたんじゃない。……そうなるように、心を動かされたんだよ。善子ちゃんに……」グッ……


鞠莉「……………………!!!」

ダイヤ「いや、え……なにを……」

果南「……………………!!!」

花丸「善子……ちゃん、が……?」

ルビィ「うそ……」

曜「……………………!!!」

梨子「……………………」

千歌「……………………っ!!!」



穂乃果「……………………!!!」

海未「自分が……逃げたわけではなかった……?」

ことり「そうするよう……あの子が……?」

真姫「なによそれ……」

凛「そんなことが……ありえるの……?」



梨子「あくまでも……推測です……」



花陽「で、でも……どうやって……」

希「心を変えることは、言葉に出来るほど簡単なことじゃない」

にこ「今まさに二人に取り憑いてる……不気味なやつの仕業ってこと……?」

絵里「いいえ……ウツロイドにはたしか毒が……」



ダイヤ「ウツロイドに寄生させたのだとしたら……果南さんも毒に倒れるはず……」

梨子「はい……。だからきっと……」



ヨハネダークライ「……………………」



鞠莉「ダークライ……。あな、たが……」


ヨハネ「ッククク……♪」

花丸「……………………!!!」

ヨハネ「クックックッ……♪」

ダイヤ「……………………!!!」

ヨハネ「アハハハハハハ♪アッハハハハハッ♪アーッハッハッハッハッ―――――――――♪」

鞠莉「……………………っ!!!」ギリッ

果南「――――――――っ!!!」

花丸「……………………」ヘタッ

ルビィ「花丸ちゃんっ!!」

梨子「……………………っ」

千歌「……………………」


ヨハネ「見事ね千歌、リリー♪まったく称賛に値するわ♪よくもまあ、少ない手掛かりから真実にたどり着いたじゃない♪」パチパチ

梨子「……こんなにスッキリしない真実を解き明かして、後悔しかないわ」

千歌「……………………」

ヨハネ「フフっ、でしょうね♪それにしても……ああ、なんて愉快なの!!こんなに心から笑ったのは久しぶりだわ♪この姿のせいかしら……余計に感情が昂ってしまうわ……♪何度だって笑いが込み上げてくる♪クックックッ……♪アハハハハハハ――――♪」

ダイヤ「なにが……おかしいのですか……!!!」ギリッ

ヨハネ「なにが……?全部よ♪私の掌で踊っているとも知らず、友だちのためとバカらしい大義名分を掲げて悪事に手を染めた愚者と、存在の価値すら疑わしい弱者」



聖良「……………………!!!」

理亞「……………………!!!」



ヨハネ「私が敷いたレールに勝手に加わり、犠牲すら成長の糧と信じてやまない未熟な空想家ども」



花丸「善子……ちゃん……」

ルビィ「……………………っ」

曜「……………………っ!!」

梨子「……………………」

千歌「……………………」



ダイヤ「あなた……っ!!!自分が……自分がなにをしたのか!!!わかっているのですかぁ!!!!」

ヨハネ「言葉にしてほしいならいくらでも♪あんたたちの夢を……友情を……Aqoursをぶち壊した」ニヤッ

ブチッ!

鞠莉「……っ!!!っああああああっ!!!」ギシッ

果南「鞠莉!!!」

鞠莉「お前の……お前のせいで果南は……!!!果南はぁ!!!!!」

ヨハネ「なにを怒っているのかしら♪私は……あんたがしたことと同じことをしただけよ。怒りをぶつけるのはお門違いだわ」


鞠莉「このっ……このぉっ!!!」

ヨハネ「あんたが私の大切なものを奪ったように……私もあんたの大切なものを奪ってやった……。ただそれだけのことでしょ?あんたが……オハラグループが……ベンテンの里を壊さなければ、果南が挑戦を諦めることもなかった」

鞠莉「!!!」

ヨハネ「ダークライのナイトメアで、少しずつ敗北への恐怖と劣等感を植え付け……闇が心を蝕むように、やがて自信の一切を喪失させた。どうだった?暗い闇の底に堕ちて見た風景は」クスクス

果南「……!!!」

鞠莉「赦さない……赦さないっ!!!赦さないっ!!!!!」

ヨハネ「赦してもらおうなんて思ってないわよ。それに……それはこっちのセリフよ。どの口がほざくの……?あんたが私を憎むのは必然でしょうけどね……私はあんた以上の憎悪を抱いてここまで来たのよ!!!」グイッ

鞠莉「っ!!!」

ヨハネ「自分のことを棚上げして……人にばかり憎悪をぶつける……?それ以上に理不尽なことは無いわ。憎悪も憤怒も連鎖する……やったらやり返されるのよ。それくらい考えればわかるでしょ。その程度の覚悟がなくて、あんたは世界を敵に回そうとしてたの?」

鞠莉「っ!!!」ビクッ

ヨハネ「全ては自分が招いた結果……。あんたの大好きなお友だちを……Aqoursを堕天させたのは……あんたよ、鞠莉」ボソッ

鞠莉「――――――――」


鞠莉『嘘つき!!!!!』



鞠莉「私が……果南の夢を……奪った……の……?」ポロッ

果南「鞠莉……!!!」

鞠莉「私の……せいで……」ポロポロ

ダイヤ「っ……!!!」

鞠莉「私……の……」

ヨハネ「そうよ。全部……あんたのせいよ。ククク……アッハハハハハハ♪」

ダイヤ「その口を……閉じなさい!!!よくも……私たちの夢を!!!私たちの友情を踏みにじりましたわね!!!その罪……一切合切償わせてやりますわ!!!!!」

果南「私も……自分がどうこうされたことより腹立つよ……!!!なに……私の友だちを泣かせてんの……!!!堕天使だかなんだか知らないけどさ……私を怒らせたことを全力で後悔させてあげるよ!!!!!」

ディアンシー「ディアッ!!!」

ラグラージ「グラァッ!!!」

ヨハネダークライ「ダアアアク……!!!」

ヨハネ「償わせる……後悔……?なにを思い違いしてるのよ。先に奪ったのはそっちよ。あんたたちにはもう用は無いけど……どうしてもというなら相手をしてあげようじゃない。完膚無きまでに叩き潰して……二度と希望を掴めないようにしてあげるわ!!!」



ザッ……ザッ……



果南「!!!」

ダイヤ「!!!」

ヨハネ「……………………」



ザッ……

千歌「……………………」


ダイヤ「間に割って入って……なんのマネですの……?」

果南「千歌……そこどいて」

千歌「……………………」

ダイヤ「どきなさい!!!」

千歌「……………………」

ヨハネ「……………………」

梨子「千歌ちゃん……」

千歌「……………………善子ちゃん」

ヨハネ「……なに?」

千歌「もう……終わりにしよ?」

ヨハネ「……………………」

千歌「ね……?」

ダイヤ「なにを甘いことを……っ!!終わりになど……出来るものですか!!!」



千歌「これ以上!!!!!」



ダイヤ「っ!!!」

果南「千歌……」

花丸「……………………!!」

ルビィ「千歌ちゃん……」

曜「……………………」

千歌「これ以上……誰かが傷付く必要なんて無いよ……!!みんなが悲しい思いをしたんだよ……?傷付いて……傷付けられて……!!同じことを繰り返して……!!それにいったいなんの意味があるの!!!」

ダイヤ「……………………!!」


ヨハネ「甘い……。甘すぎるわ。砂糖でも吐きそう」

ダイヤ「くっ!!」キッ

ヨハネ「何故止めたの?怒りはぶつければいい。そいつらにはそうする権利があって、私にはそれを受ける義務がある。覚悟をするっていうのはそういうことよ」

千歌「それに意味があるなんて私には思えない!!!」

ヨハネ「意味なんて無い。無くていい……全ての負の感情は連鎖する。それだけのことよ」

千歌「私はまだまだ子どもで……みんなほどなにも知らないけど……!!それでもこれくらいのことはわかるよ!!!悲しみや憎しみの連鎖は……誰かがどこかで断ち切らなきゃいけないんだよ!!!」

ヨハネ「っ!!それが出来れば人間苦労はしないのよ!!!」

ルビィ「っ!!」ビクッ

花丸「っ!!」ビクッ

ヨハネ「あんたはこう言いたいんでしょ!!?我が身に降りかかった不幸は甘んじて受け入れろ!!見苦しく抗うなって!!!子どもみたいな駄々をこねるなってね!!!断ち切る……?はっ、なによその夢想は!!!そんなこと絶対に出来ない!!!私が身を以て証明しているじゃない!!!この世界は……悲しみに満ちてるってね!!!!!」


千歌「それでもいい……なんて、割りきったことはとても言えないけど……!!!この世界は悲しみだけじゃない!!!もっといろんなもので満ち溢れてる!!!一緒に笑い合える楽しいことも!!!出会えたことが喜びだって言える奇跡も!!!お互いを憎み合ったままじゃ……見えない景色がきっとあるんだよ!!!!!」

ヨハネ「だから争いをやめろって言うの!!?そんな不確かなもののために!!!そんなことで……!!!」ギリッ



善子『やめてよ――――――――!!!!!』



ヨハネ「私にはもうなにも無い!!!この世界の全てが私にとってはまやかしでしかないのよ!!!」

千歌「そんなことない!!!善子ちゃんが私たちと過ごした時間は……誰にも否定出来ない確かな思い出なんだから!!!」

ヨハネ「っ!!!」



花丸『ああっ!それオラの!』

ヨハネ『早い者勝ちよ』ムグムグ



千歌『おおっ、美味しそー♪』

梨子『よっちゃんも食べるでしょ?』

ヨハネ『もらってあげる』

千歌『いっただっきまーす♪』ンァー

ヨハネ『ハム……』

ちかヨハ『まっずっ!!!』



ヨハネ『クックックッ……♪堕天使の涙……可愛いっ……♪』

ヨハネ『フッ、堕天使の涙に溺れなさい』ギランッ


ヨハネ「あんなもの……ただのきまぐれでしかないと言ったはずよ!!!ほんの一時……戯れに興じただけとね!!!私があんたたちの敵であることも、私を赦せなくなるってことも何度も警告したじゃない!!!」

千歌「……善子ちゃんは……楽しいって思わなかった?」

ヨハネ「――――――――!!!」

千歌「私は……思ったよ?私だけじゃない……梨子ちゃんも、ルビィちゃんも、花丸ちゃんも……。善子ちゃんと一緒にいることが楽しかったし、笑い合える瞬間がずっと続けばいいって思ったよ」

ヨハネ「あんたは……どこまで……っ!!!」

千歌「善子ちゃんだけじゃない。曜ちゃんだって……果南ちゃんだって……ダイヤさんだって鞠莉さんだって……私は、手を取り合えるって信じてた……」

ダイヤ「……!!!」

果南「千歌……!!」

鞠莉「……………………」

曜「千歌ちゃん……」

千歌「今でもその気持ちは変わらない……。その日は絶対来る……!!!もしも……それでも収まらないなら……善子ちゃんも!!ダイヤさんも!!果南さんも!!イヤな気持ちは全部私にぶつけてよ!!!そうすることでみんなが止まるなら……!!!だからこれ以上……争うのはやめようよ!!!!!」


シン…………

千歌「……………………!!!」

ダイヤ「……………………」

果南「……………………」

鞠莉「……………………」

曜「……………………」

ルビィ「……………………」

花丸「……………………」

梨子「千歌ちゃん……」

ヨハネ「……………………」

スウゥ……

千歌「……!!」

スタッ

ヨハネ「……………………」スタ……スタ……

千歌「……………………」

ヨハネ「……………………」スタ……スタ……

ギュッ

千歌「!!」

ヨハネ「千歌……」

千歌「善子……ちゃ――――」





ヨハネ「だから……甘いって言ってんじゃない」





千歌「!!!」

梨子「っ、ゲッコウガ!!!」

ゲッコウガ「コウガッ!!!」シュンッ!



穂乃果「リザードン!!!」

リザードン「ザアアアッ!!!」ゴオッ!



ヨハネダークライ「アアアク……!!!」ズズッ……ズズッ……

ヨハネ「ダークホール――――――――」



――――――――

――――

――


――――――――ソノダシティ

――――――――モウイチドデス医院



千歌「……………………」パチッ……

ルビィ「千歌ちゃん!」

千歌「ルビィ……ちゃん……?」

花丸「よかった……目を覚ましたんずらね……」

千歌「花丸ちゃん……?ここは……」

海未「ソノダシティの病院です」

千歌「病院……?」ポー……



ヨハネ『ダークホール――――――――』



千歌「……………………!!!」ガバッ!

クラッ……

千歌「っ……!!」

ルビィ「あっ!!」

花丸「無理しないで……」

千歌「そうだ……私……善子ちゃんに……」

花丸「……………………」

千歌「あの後……どうなったの!!?みんなは!!?」

ルビィ「……………………っ」


ガチャッ

ダイヤ「失礼します」

千歌「ダイヤさん!!」

果南「やっほー、千歌。ご機嫌いかがかなん?」ヒラヒラ

千歌「だいぶいい感じ!!」

果南「よーし♪じゃあハグしよっ♪」

千歌「する~♪……じゃなくて!!よかった……二人とも無事で……」ホッ

ダイヤ「おかげさまで……と、言うのが正解なのかはわかりかねますが……。元を辿れば、あなたや皆さんが私を叱咤してくれたおかけで……私は征くべき道を見出だすことが出来ました。あらためて……お礼申し上げますわ」ペコッ

果南「私も……。ありがとう、千歌」

千歌「私はなにもしてないよ。でも……二人が笑えるようになってよかった」ニコッ

ルビィ「お姉ちゃん……」ギュッ

ダイヤ「……………………はい」ナデ

千歌「……二人がここにいるってことは……他のみんなは?」

果南「あ……」

千歌「梨子ちゃんや曜ちゃん……鞠莉さんたちはどこにいるの!?ねえっ……!」

海未「落ち着きなさい。千歌さん」

千歌「海未さん……」

海未「慌てずとも……順を追って話します。あなたが気を失った後、あの場でなにが起きたのか……」


千歌「なに……が……?」

海未「……一言で簡潔にまとめるならば、状況は最悪です」

千歌「!!!」

ルビィ「……………………」

花丸「……………………」

ダイヤ「……………………」

果南「……………………」

海未「……………………」



――――――――

――――

――


……………………一日前

――――――――コトホノウミ天空庭園



千歌「――――――――」カクン

ヨハネ「……………………」スッ

トサッ

千歌「……………………」

ヨハネ「……………………ほんと、バカよ。あんたは……」

ゲッコウガ「コオッ、ガッ!!!」

リザードン「ザアッド!!!」

ヨハネダークライ「ダアアアク……!!!」

梨子「よっちゃん……っ!!!」

穂乃果「今……自分がなにをしたのかわかってるの……?千歌ちゃんが向けた優しさを蔑ろにしただけじゃない。やり直すチャンスを棒に振ったんだよ?」

ヨハネ「余計なお世話よ。誰も頼んじゃいない。みんなが笑って手を取り合える?今さらそんなハッピーエンドを、いったい誰が望んでるって言うのよ。本気で悲しみの連鎖を止めたいなら、どちらかが滅ぶしか道は無いっていうのに。現にここにいる全員、今にも頭が沸騰しそうでしょ?私へのとめどない怒りで」クスッ

梨子「それでも……千歌ちゃんは信じてた!!!よっちゃんもわかってくれるって!!!悲しい世界なんて、それこそ誰も望んでなんかいないって!!!」

ヨハネ「だから破壊するんじゃない。この歪んだ世界を。そして作り上げる……。喜びも、怒りも、悲しみも……全てが虚無となる空っぽの世界。そうすればもう……」

穂乃果「それは……逃げてるだけだよ」

ヨハネ「……逃げてる?」

穂乃果「世界を滅ぼす……?そんなの目の前の苦しいことに背中を向けて、楽な方へと逃げてるだけだよ。覚悟なんて言葉を口にするけど、実際は自分の罪を受け入れてさえいない。自分の心の在り方を見失ってるようにしか見えないよ。それはヨハネちゃん……ううん、善子ちゃん自身が苦しんでるから、そのツラさから逃げてるだけ。本当に……それがあなたの望んでる未来なの?」

ヨハネ「わかったような口を……」ギリッ

穂乃果「悲しみも、怒りも、憎しみも……受け入れることで人は成長する。ポケモンが進化するみたいに、私たちも強く、大きくなれる。悲しみに閉ざされて泣くだけじゃ……熱い胸で未来を切り開けない。そうするだけの強さを、可能性として人間は秘めてる。私も……みんなも……善子ちゃんもね……」


ヨハネ「……………………だから、そんな言葉で止まるようなら……私はここまで来てないって言ってるでしょ!!!」シュッ ポンッ!

ヘルガー「ルガァッ!!!」

ルビィ「ヘルガー……っ!!みんな!!気を付けて!!!」

ヨハネ「ヘルガー、どろぼう!!!」

ヘルガー「ガアアアアッ!!!」ダッ

ヒュヒュンッ!

梨子「っ!!」



ヒュヒュンッ!

海未「っ!!」

絵里「海未!!!」

シュンッ!

ことり「!!」

花陽「ことりちゃんっ!!」



ヘルガー「ルゥガ……」

ヨハネ「ごくろうだったわね。……これで」スッ

穂乃果「りゅうのプレート……!!」



海未「不覚です……っ!!」ギリッ

ことり「ことりが持ってたアクZも盗られちゃった……」



ヨハネ「全てのプレートが揃った……!!そして……」カチッ ポンッ

メロエッタ「メロッ!!」

梨子「メロエッタ!!!」

メロエッタ「メロォ!!!」

ヨハネ「ダークライ」

ヨハネダークライ「ラアアアイ……!!!」ズズズッ……

ガシッ

メロエッタ「メ、ロ……!!」ググッ

梨子「メロエッタ!!!メロエッタを返しなさい!!!」

ヨハネ「返すわけないでしょ。これで……鍵は揃ったんだから」


ヨハネ「プレートとてんかいのふえ……レックウザ、メロエッタ……。闇に心を……いいえ、ウツロイドの宿主になり得る二人の人柱。いよいよ始まるのよ。混沌たる世界の終焉……全てを空虚に帰すアルティメットラグナロクが」

梨子「させないっ!!!ここで止めるわよゲッコウガ!!!」

ゲッコウガ「ゲアアッ!!!」

キン――――!

梨子「はあああああああああ――――――――!!!!!――――――――アアアアアアアアアガ」ゲッコウガ

ゴオオオオオオ――――!



凛「にゃっ!!?」

にこ「これは……!!」

希「……………………」



ゴオオオオオオ――――!

リリーゲッコウガ「コオッ、ガアアアアアッ!!!」



絵里「リリーゲッコウガ!!!」

理亞「……!!!」

恵海「キズナ現象を……!!」



梨子「行きなさいっ!!!いあいぎり!!!」

リリーゲッコウガ「ゲェアアアアッ!!!」ググッ……シュンッ!

シュタタタタ……!

リリーゲッコウガ「ゲコオッ!!!」ギンッ!

花丸「っ、ダメずら梨子ちゃん!!!今の善子ちゃんは!!!」


ヨハネ「受けなさいダークライ!!!」

ヨハネダークライ「ラァアアック!!!」

リリーゲッコウガ「ゲェアアッ!!!」ブンッ!

ズバッ!

ガシッ!

ヨハネ「っ!!!」ズキッ!

梨子「いあいぎりを掴んで止めた!!?いや……それよりも今……!!!」

ヨハネ「……っ、たく……どいつもこいつも甘すぎるわよ!!!ダークライ、あくのはどう!!!」

ヨハネダークライ「アアアアアアアアア!!!!」

リリーゲッコウガ「ゲァッ!!?」

ドガァァァァンッ!

梨子「っ!!ゲッコウガ!!!」

ルビィ「い、今……」

花丸「あの姿は……強さと引き換えにダメージを完全に自分へと伝える……。諸刃の剣ずら……」

梨子「ええ……すぐにわかったわ……。危険度も……異常性も……!!なら……」

リリーゲッコウガ「ゲコッ……!!!」ググッ……

梨子「ダメージを感じさせないよう一瞬で気絶させる!!!ゲッコウガ、かげぶんしん!!!」

リリーゲッコウガ「ゲコッ!!ゲッ、コオオオオッ!!!」シュバッ……シュバッ……!

シュバババババ……!

リリーゲッコウガ「ゲッ、コオッ!!!」ダンッッ!

ヨハネ「ワンダフルラッシュバレーでバトルしたときよりも速いわね……」

梨子「つばめがえし!!!」

リリーゲッコウガ「コオガアアアアアアッ!!!」

ヨハネ「けど、ムダよ」スッ

ヨハネダークライ「アアアアアック!!!」

梨子「Zリング!!!ゲッコウガ!!!」


ヨハネ「永劫の氷河!!!絶対零度を従えし黒き輩(ともがら)よ!!!森羅万象……命の限りを凍てつかせなさい!!!」キィン……

コオオオオオオ……!

ダイヤ「Zワザ……!!ディアンシー!!!」

果南「ラグラージ!!!」

ディアンシー「ディアッ!!!」

ラグラージ「ラグラァッ!!!」



穂乃果「リザードン!!!」

海未「ラティオス!!!」

ことり「トルネロス!!!」

リザードン「ザアアアッ!!!」

ラティオス「ティオッ!!!」

トルネロス「ネァロッ!!!」



リリーゲッコウガ「ゲッコオオオオオッ!!!」

梨子「くっ!!!ダメ……間に合わないっ!!!」

ヨハネ「レイジングジオフリーズ――――――――!!!!!」

ヨハネダークライ「オオオオオオオオオオ――――――――!!!!!」

ビュオオオオオオオオオ――――――――ッ!



ピキ――――――――ン……


ディアンシー「ディ、ア……」パタッ

ラグラージ「グラァ……」ズシン

ダイヤ「ディアンシー!!!」

果南「ラグラージ!!!」



ラティオス「ラティ……!!!」ググッ……

トルネロス「ネアァ……!!!」ググッ……

海未「ラティオス!!!」

ことり「みんなを庇っただけでこのダメージ……!!っ、穂乃果ちゃん!!!」



ヨハネダークライ「……………………」

ヨハネ「はあ……っ!!」クラッ……

ヨハネダークライ「ダーク……」

ヨハネ「うるさい……っ!!平気よ、このくらい……」

ブワ――――!

ヨハネ「!!!」

リリーゲッコウガ「ゲェアアアアアッ!!!」

リザードン「リザアアアアアアッ!!!」

梨子「ここで……!!!」

穂乃果「止める!!!」

ヨハネ「鬱陶しい……っ!!!」スチャッ

カチッ



花丸「!!」

ダイヤ「コオリZからアクZへ……!!」



ヨハネ「消え失せろ――――!!!」

ドクン――――!

ヨハネ「っ!!ブラックホール……イクリプス――――――――!!!!!」

キュイイイン……

リリーゲッコウガ「ゲコ――――――――」

リザードン「リザ――――――――」

ゴオオオオオオ――――!


リリーゲッコウガ「ゲコ……」

シュイイン……

ゲッコウガ「コウ、ガ……」バタッ

梨子「ゲッコウガ!!!」

リザードン「リ、ザァ……ッ!!!」グラッ

穂乃果「リザードン!!!」

ヨハネ「まだ倒れないなんてね……っ!!タフすぎるわよ……!!……っ」フラッ

花丸「善子ちゃん……っ!!」

ダイヤ「Zワザを立て続けに撃ったのです……当然ですわ……」



希「それにあの姿……発動してるだけで体力が減ってる……」

にこ「それを差し引いてもあの強さよ……、あんなのどうやって止めろって言うのよ……」



ヨハネ「こいつらはここで殲滅しておかないと……確実にまた厄介の種になる……!!けど、これ以上相手をするのも時間のムダね……」



海未「逃げられるとでも?」

ラティオス「ティオオ……!!!」

ことり「っ!!!」

トルネロス「ネェア……!!!」



ヨハネ「はっ、聴き飽きたわよ。そのセリフ……」パチンッ

ジジッ……

ジジッ……



ことうみ「!!!」



ヨハネの合図と共に現れたウルトラビーストは……
安価下1~3
ウツロイド以外(マッシブーン、フェローチェ、デンジュモク、カミツルギ、テッカグヤ、アクジキングの中から三体)


テッカグヤ【――――――――】

デンジュモク【――――――――】

アクジキング【――――――――】

果南「まだこんなに……!!?」

ダイヤ「テッカグヤにデンジュモク……アクジキング……!!!」



海未「くっ!!!ことり!!!」

ことり「うんっ!!!」



ヨハネ「もうおとなしくしてなさい!!!」バッ



デンジュモク【――――――――】

ことり「っ!!」

デンジュモク【――――――――】バチバチッ……バシュッ!

トルネロス「ネアアアアアッ!!!」バリバリッ!

ラティオス「ティラアアアアッ!!!」バリバリッ!

ことり「でんじほう!!?トルネロス!!!」

トルネロス「ネロ……」バタッ

海未「っ、ラティオス!!!」

ラティオス「ティオーッ……」バチッ……

海未「くっ、身体がマヒして……!!」



ヨハネ「次はあんたよ!!!」

リザードン「リザァ……ッ!!!」

穂乃果「リザードン、エアスラッシュ!!!」

テッカグヤ【――――――――】キィン……ドゴオオオオッ!



凛「ラスターカノン……!!」



穂乃果「まだまだ!!かえんほうしゃ!!!」

リザードン「ザァアアアアアッ!!!」ボオオオオッ!

アクジキング【――――――――】ボオオオオッ!



真姫「あいつもかえんほうしゃを!!?」



穂乃果「っ!!」

ヨハネ「そのままそいつらの相手をしてなさい。行くわよ、ダークライ。ウツロイド」

ヨハネダークライ「……………………」

曜「っあ……!!!」

鞠莉「ぐっ……!!!」

梨子「曜ちゃん!!!」

果南「鞠莉!!!」


梨子「くっ、ここで逃がすわけにはいかないっ!!お願い、よっちゃんを止めてっ!!」シュッ ポンッ!



ヨハネを食い止めるべく、梨子が繰り出したポケモンは……
安価下1
ポケモン(ランプラー、ガブリアス、トゲキッスの中から)


ガブリアス「ガバァッ!!!」ガジガジ

梨子「あぁ……甘噛み……///いやっ、じゃなくて!!こっちじゃなくてあっち!!!」ビッ

ガブリアス「ガアアアアッ!!!」

梨子「ほのおのキバ!!!」

ガブリアス「ガブアアアアッ!!!」メラッ……ボオオッ!

梨子「二人を……離しなさいっ!!!」

ヨハネ「ちいっ!!ダークライ!!!」

ヨハネダークライ「アアアアアック!!!」

ガブリアス「ガバアアアアアアアッ!!!」

穂乃果「梨子ちゃんっ!!!……っ!!!リザードン!!!!!」

リザードン「リザッ!!!」ギンッ!

シュンッ!

ヒュンンッ!

アクジキング【――――――――】

テッカグヤ【――――――――】

リザードン「リザァアアアアアッ!!!」

ヨハネ「アクジキングとテッカグヤの間をすり抜けて……!!!」

梨子「!!!」

穂乃果「届けぇ――――っ!!!」



譲らぬ攻防……
一瞬の隙を衝いて救出を図る穂乃果……
リザードンの手が届いたのは……
安価下1
曜or鞠莉


鞠莉「……!!!」

穂乃果「リザードン!!!」

リザードン「リッザアアアッ!!!」ブンッ!

鞠莉「きゃあっ!!!」

ヨハネ「っ!!このっ……!!!」ギリッ

穂乃果「ことりちゃんっ!!!」



ことり「っ!!鞠莉ちゃんを受け止めて!!チルタリス!!!」シュッ ポンッ

チルタリス「チルッ!!!」ポフンッ!

鞠莉「っ!!」

果南「鞠莉!!!」



ヨハネ「っ!!」ゴオッ!

梨子「行かせないっ!!!」

ヨハネ「リリー……っ!!!無駄なことを……!!!ウツロイドぉ――――――――!!!!」



鞠莉「くっ、あ"あ"あ"あ"あ"あ"――――――――っ!!!!!」ズズッ……ズズッ……

果南「鞠莉……鞠莉っ!!!」

ダイヤ「ウツロイドをどうにかしない限り……鞠莉さんが……!!!」



???「♪」

カチッ

ソルガレオ「……………………」



ダイヤ「!!?」

果南「なに、このポケモン……」



梨子「ソルガレオ!!!?なんで!!!?」


絵里「千歌のモンスターボールから……」

希「千歌ちゃんのポケモンってことやね……」

にこ「それはいいとして……なんでこのタイミングで……」



鞠莉「ぐっ、ああっ……!!!」

ソルガレオ「レェガ……」ズシッ……ズシッ……

スッ

パアアアアア――――

鞠莉「っ、くぁ……!!!」

ズズッ……

ズズッ……



花陽「か、身体から……」

凛「ウツロイドが出ていく……?」

真姫「あのポケモンの光が……作用してる……?」



ズズッ……

ウツロイド【――――――――】ジジッ……

ヨハネ「……ウツロイドが……!!?」



果南「鞠莉の身体から……」

ダイヤ「っ、鞠莉さんっ!!!」

鞠莉「……っ、あ」

果南「……っ、まだ意識が……」

ダイヤ「おそらく……身体が毒に……。それにしても何故……」

ソルガレオ「……………………」

果南「……ありがとう」サワッ

ソルガレオ「ガル……」スリッ


ウツロイド【――――――――】

ヨハネ「何故ウツロイドが……いや、それよりも……こんな誤算が……っ!!!」



千歌「……………………」



ヨハネ「あいつの存在が……ここまで計画を狂わせるっていうの……!!?これじゃ……」

梨子「曜ちゃんも返してもらうっ!!!」

ヨハネ「っ!!これ以上計画を狂わせてたまるもんかぁっ!!!!!」

ヨハネダークライ「アアアアク!!!!」

ガシッ!

梨子「か、は――――」

ガブリアス「ガバッ!!!」

穂乃果「梨子ちゃんっ!!!やああああっ!!!」

ヨハネダークライ「ラアク!!!」ギンッ!

ガシッ!

穂乃果「っ!!!」

リザードン「リ、ザッ!!!」



海未「穂乃果ぁ!!!」



ヨハネ「眠れ!!!ダークホール!!!!!」

ヨハネダークライ「ダアアアアアアッ!!!!!」

ギュイイイインッ!

梨子「――――――――」

穂乃果「――――――――」

カクン……

千歌ちゃんの無意識の想いなのか、ソルガレオの意思なのか、第3者なのか・・・
とにかくこれでやっと善子は彼女を最大の障害だと認識したな


ルビィ「そんな……」

聖良「梨子さんと……チャンピオンまで……」



ヨハネ「チッ……どいつもこいつも、何故こうまで誤算になり得るのかしらね……」

海未「……っ、穂乃果たちを離しなさいっ!!!」

ヨハネ「いいわよ?鞠莉をこっちに返すって言うなら」

ダイヤ「!!?」

果南「そんなことするわけ……!!」

ヨハネ「ふん、でしょうね。あんたたちは人の命を秤に掛けるタイプじゃない」

果南「っ、なんでそうまでして鞠莉にこだわるの!!?鞠莉への復讐は……もう終わったんじゃないの!!?」

ヨハネ「こいつらじゃなくちゃいけないのよ。曜と鞠莉は……他の人間と違い、ウツロイドの宿主として異常なまでに適してる。鍵としての役割を十二分に担ってくれるほどにね」

ダイヤ「ウツロイドの宿主としての……?」

ヨハネ「心に秘めた闇……それが人よりも大きいっていう話よ。嫉妬、憤怒、憎悪……下手をすれば私のそれに匹敵するくらいのね」

果南「……………………っ!!!」

ヨハネ「尤も、私とは……それを秘めるか吐き出すかの大きな違いはあるけどね。わかったらさっさと鞠莉をこっちによこしなさい」

果南「そんなこと……!!!」

ダイヤ「出来るはずありませんわ!!!」


ヨハネ「これは取引よ……」

彩「取引……?」

すずこ「どういう……」

ヨハネ「三日だけ待ってあげる。鞠莉を連れてダテンの深淵まで来なさい。そこでリリーとチャンピオンを返してあげる。もちろん、鞠莉と交換でね」

絵里「取引になってないわ。この子を渡して、あなたが二人を無事に返すなんて信じられるとでも?」

ヨハネ「譲歩はしてるつもりよ」

絵里「信用を無くしたのはあなただって言ってるのよ。それに……それ以前の問題よ。話を聞く限り、この子をそっちに渡せばあなたの計画が完遂してしまうってことなのよね?」

ヨハネ「そうね。これ以上誤算が無ければ……ね」

真姫「だとしたら尚更よ。世界が滅亡するかもしれないそんな状況で、そのキーを揃えさせるはずがないわ」

絵里「私たちが……」

真姫「全力を以て……」

花陽「っ!!」

凛「にゃあっ!!」

にこ「……!!」

希「……………………」

ことり「うん……!!」

海未「止めます!!!」



花丸「……!!」

ルビィ「……!!」

聖良「……!!」

理亞「……!!」

果南「……!!」

ダイヤ「……!!」


ヨハネ「最強のポケモントレーナー……μ's……。全員を相手にするのはさすがに骨が折れそうね。まぁ……それも手負いでなければの話だけど。今のあんたたちに、私を止められるとでも?」

ヨハネダークライ「……………………」

デンジュモク【――――――――】

テッカグヤ【――――――――】

アクジキング【――――――――】

海未「くっ……!!!」

恵海「疲弊しきった今のみんなじゃ……」

ことり「……っ!!!」

ヨハネ「三日後のこの時間。ダテンの深淵……カグヤの城で待ってるわ。何人引き連れて来てもいい……けど、下手なマネはしないことね」

絵里「私たちが悠長に三日も待つと思ってるの?」

にこ「時間を指定したのは、あんた自身の回復が必要だからよね?それを待つほど私たちの気は長くないわよ」

ヨハネ「攻め込めるならどうぞご自由に」スッ

花陽「あっ!!」

凛「行っちゃう!!」

希「けど……止められない……」



花丸「梨子ちゃんっ!!!」

ルビィ「曜ちゃんっ!!!」



バサッ……

ヨハネダークライ「……………………」

ヨハネ「僅かに延びた世界の終わり……せいぜい残りの時間を噛み締めることね。そして……」



鞠莉「……………………」



ヨハネ「懺悔しなさい。あなたの犯した罪を……」

バサッ……

バサッ……



――――――――

――――

――

友達2人とも人質とかまたちかっちに試練が・・・
この世界のアクア2年生組災難続きだな


……………………現在

――――――――モウイチドデス医院



千歌「……………………そっ、か。丸一日眠ってたんだ……。梨子ちゃんと曜ちゃんが……。それに穂乃果さんも……」

花丸「ゴメン……」

ルビィ「ルビィたちが戦えてれば……少しは変わってたかもしれないのに……」

千歌「ううん。仕方ないよ。みんなが無事ならそれでよかった。……それじゃあ、鞠莉さんは」

ダイヤ「今は隣の部屋で眠っています。まだ目覚めていません。仮に目覚めたとしても……身体は……」

千歌「やっぱり……ウツロイドの毒が……」

ダイヤ「ええ……」

千歌「……………………」

果南「それでも、鞠莉を取り返せてよかった。千歌のポケモン……ソルガレオ……だっけ?本当にありがとう」

千歌「ソルガレオが……」

海未「どうやらソルガレオには、ウツロイド……ウルトラビーストに対して非常に効果的な力があるようです。彼女も予想だにしていなかったようでした。尤も彼女にとっては、私たちの行動全てがイレギュラーなものだったのでしょうが」

千歌「イレギュラー……?」

ダイヤ「……正直、私たちはあなたたちがここまで強くなるとはまるで思っていませんでした。あなたも……それにルビィたちも。私たちにとっては脅威にしかなり得ない種を、彼女は摘み取ることはせず、むしろ成長を促していたような節が多々見られました」

花丸「ずら……」コクン


千歌「それは……」

ダイヤ「……おそらくは、私たちへの抑止力のつもりだったのでしょう。計画を成し遂げるには、私たちをも撃破することが必須……。私たちを倒せるだけの力を持ったトレーナーの存在が必要不可欠です」

海未「ですが、実際は私たちとルビィさん、聖良さんがそれを担った。向こうにしてみれば、担ってしまった、ということになるのですね。デイドリームウォーリアーと称して操っていたメンバーは、すずこたちが。ダイヤさんをルビィさんが、理亞さんを聖良さんが。そうなると、強くなった千歌さんたちは悩みの種にしかなりません。それが彼女のいう誤算なのでしょう」

ダイヤ「それに、果南さんの催眠が解けたことも」

果南「……………………」


花丸『ああっ!それオラの!』

ヨハネ『早い者勝ちよ』ムグムグ



千歌『おおっ、美味しそー♪』

梨子『よっちゃんも食べるでしょ?』

ヨハネ『もらってあげる』

千歌『いっただっきまーす♪』ンァー

ヨハネ『ハム……』

ちかヨハ『まっずっ!!!』



ヨハネ『クックックッ……♪堕天使の涙……可愛いっ……♪』

ヨハネ『フッ、堕天使の涙に溺れなさい』ギランッ



千歌「……………………」ギュッ

海未「あのときあなたが飛び出したことは、良くも悪くも事態の流れを大きく変えました。それがこの先どう影響するのかはわかりませんが……。なんにせよ、現状は先ほども言ったとおり最悪です。鞠莉さんを救出出来たことはさておき、曜さんを含めたそれ以外の鍵は向こうの手中……加えて、穂乃果と梨子さんという大きな戦力を奪われたのですから……」

ルビィ「無事……ですよね……?」

海未「もちろんです……なんて、本来ならば励まさなければならないのでしょうけれど……。そんなからげんきも虚しいだけですね……。曜さんはもちろん、穂乃果と梨子さんという実力者……洗脳し操らない手段はありません。少なくとも私ならそうします」

花丸「……………………っ!」

海未「無事であるかどうかは……祈るしかありませんね……」

でも最大のイレギュラーなちかっちの事は置いていったんだよな・・・
まだ何か彼女に期待してる・・・?(本心では自分を止めて欲しいとか)
今までのやりとりから善子は彼女と正面から向き合うことを避けてる気がするんだよな・・・
闇に染まりすぎた彼女には「眩しすぎる」存在なんだろうか


千歌「善子ちゃんは……?」

海未「ダテンの深淵にて私たちを待っていることでしょう」

千歌「ダテンの深淵……」

ダイヤ「ウラノホシの極東に位置する……地図に無い島……。私たちが拠点にしていた根城です」

ルビィ「地図に無い……?」

ダイヤ「言葉の通り、誰もその存在を知らず……地図に記載されず、一切の記録に無い島……」

果南「昔は文明があったみたいで、島にはお城なんかの建造物もあるんだけどね。特殊な磁場の影響で衛星にも関知されないし、天候と海流が荒れ狂う海域のせいでまともにたどり着くことも難しい。昔、私たちが旅の途中で発見した島なんだ」

千歌「じゃあ、私たちもはやくそこに……っ!!」クラッ

果南「千歌!!」

千歌「……っ」ポフッ

海未「目覚めたばかりです。まだ安静にしていなさい。心配せずとも、ことりと絵里と希が偵察に行っています。そろそろ戻ってくる頃かもしれません」

千歌「他のみんなは……」

海未「真姫は鞠莉さんの診察を。凛と花陽はSaint Snowの二人と体力回復に効く薬草や木の実を集めに。にこはすずこたちと共に、報道されたリーグサミットの件で動いています」

千歌「……………………っ」

海未「焦る気持ちもわかりますが……まずは身体を癒すことです。あなたも……ポケモンたちも……」


千歌『……善子ちゃんは……楽しいって思わなかった?』

ヨハネ『――――――――!!!』

千歌『私は……思ったよ?私だけじゃない……梨子ちゃんも、ルビィちゃんも、花丸ちゃんも……。善子ちゃんと一緒にいることが楽しかったし、笑い合える瞬間がずっと続けばいいって思ったよ』

ヨハネ『あんたは……どこまで……っ!!!』

千歌『善子ちゃんだけじゃない。曜ちゃんだって……果南ちゃんだって……ダイヤさんだって鞠莉さんだって……私は、手を取り合えるって信じてた……』

ダイヤ『……!!!』

果南『千歌……!!』

鞠莉『……………………』

曜『千歌ちゃん……』

千歌『今でもその気持ちは変わらない……。その日は絶対来る……!!!もしも……それでも収まらないなら……善子ちゃんも!!ダイヤさんも!!果南さんも!!イヤな気持ちは全部私にぶつけてよ!!!そうすることでみんなが止まるなら……!!!だからこれ以上……争うのはやめようよ!!!!!』





千歌「私の言葉……善子ちゃんに届かなかったんだな……」ボソッ

<<858
ゆきありアライズ「・・・・・」
それとまだほのりこが洗脳されたって決まったわけじゃないから・・・
まぁ千歌へのあてつけで洗脳した梨子と彼女の前でいちゃついて
挙句に新たな世界でイヴとイヴになるつもりだったりして


花丸「千歌ちゃん……」

ルビィ「……………………」

ガチャ

絵里「失礼するわね」

ことり「千歌ちゃん。よかった、目を覚ましたんだ」

希「大事無くてなによりやね」

千歌「絵里さん、ことりさん、希さん」

海未「おかえりなさい。どうでしたか?」

ことり「……………………」フルフル

絵里「どうもこうもないわ……」

海未「……?」

絵里「ダイヤの言う座標を手掛かりに島にはたどり着いたんだけどね……」スッ

海未「映像データ?」

絵里「観ればわかるわ」

海未「……………………」ピッ

花丸「島……」

ダイヤ「ダテンの深淵ですわね……」

ルビィ「スゴい嵐……」

果南「……島の海岸になにかいる」



ダークライ『……………………』



千歌「ダークライ……」

花丸「ダテンの深淵を……外敵から守ってる……?」

絵里「ええ。外敵……というよりは私たちの侵入を拒む衛兵ってところね。感知されないギリギリから撮ってはみたけど、これ以上はとても進めなかったわ」

希「期限までは誰も通さないつもりなんやろうね」

海未「回復期間を設けるだけ、向こうも消耗したということなのでしょう」


ダイヤ「唯一上陸出来る海岸を抑えられては、無闇に突破も出来ませんわね」

花丸「それじゃ、島の裏側からは……?」

果南「ただでさえ悪天候……裏は断崖絶壁でロッククライムでも登るのが困難なうえに、ウォーグルの群れの住処になってるんだよ。こっそり侵入は無理だと思う」

千歌「それじゃ、フーパの力で一気に……」

希「試してみたんやけどね。ダテンの深淵の磁場の影響なのか、フーパのリングをくぐれなかったんよ」

絵里「そうなの?いつそんなこと……」

希「うちだってちゃんと考えてるよ」プクー

ことり「期日を待たないで奇襲をかける……っていうのは難しいね……」

果南「……ダイヤ」

ダイヤ「……!」

千歌「……?」

ダイヤ「そうですわね……あそこからなら……」

千歌「あそこ……?」

ダイヤ「ええ。ダテンの深淵には……」



コンコン……



ダイヤ「!」

ガチャ

真姫「話し中、失礼するわね」

絵里「真姫」

千歌「真姫さん」

真姫「ああ、目を覚ましたのね。よかったじゃない。ま、眠っていただけだから身体に異常も無いでしょうけど」カミノケクルクル

海未「どうしたのですか?」

真姫「ん、あっちも目を覚ましたからそれを伝えにね」

ダイかな「!!!」

千歌「鞠莉さんが……!」


――――――――



鞠莉「……………………」

ガチャッ!

バタンッ!

果南「鞠莉!!!」

ダイヤ「鞠莉さん!!!」

鞠莉「果南……ダイヤ……」

真姫「病院よ。騒がしくしないで」

千歌「……………………」

鞠莉「千歌っち……」

果南「鞠莉……平気……?気分はどう……?」

鞠莉「平気じゃないし……最悪だわ。頭は冴えてるのに……指先一つ動かない……」

ダイヤ「……っ!!」

千歌「……………………」

鞠莉「……笑っていいわよ、千歌っち」

ダイヤ「……!!」

千歌「……………………」

鞠莉「目的を達成出来なかった……それどころか、罪を犯したことも全て……あの子の掌の上で踊らされ続けていたなんて……。その結果、身体はボロボロ……。私は全てを失った……。夢も……地位も……何もかも……。これ以上に惨めなことがあるのかしら」

果南「鞠莉……」

海未「……今のあなたには辛辣な言葉とわかった上で言いますが、自業自得です。同情する余地はありません」

ダイヤ「……っ!!」

鞠莉「ええ。でしょうね……」

海未「今回の一件で、すでに国際警察が動いています。あなたの身柄は、到着次第程なく拘束されるでしょう」

果南「そんな……!!でも……」

海未「黒幕は彼女……。それでも、彼女もまた自身で罪を犯したのです。これは当然の処置です」

絵里「海未……。それ以上は……」

ダイヤ「……っ」

ルビィ「……………………」

花丸「……………………」

鞠莉「No problem……。ちゃんと、わかってる……」

>希「うちだってちゃんと考えてるよ」プクー

かわいい
抜きたい


千歌「身柄を拘束って……それじゃ善子ちゃんとの取引が……」

海未「正直に応じて下手に危機を招くつもりですか?」

千歌「危機って……じゃあ、捕まってるみんなは!!」

絵里「落ち着きなさい、千歌」

千歌「でも……!!」

絵里「海未は意地を悪くしてこんなことを言ってるんじゃない……」

花丸「……?」

ことり「うん……。こうして私たちが匿うよりも、国際警察っていう強固な警備の下にいる方が、鞠莉ちゃんにとっても安全なの……」

千歌「それは……そうかもしれないけど……」

真姫「まあ、それも建て前で……少なからず怒りの捌け口になっていることも確かだけれど」

ダイヤ「……!!」

希「真姫ちゃん……あかんよ?」

真姫「隠す必要も無いでしょ。皮肉な結果とはいえ、私たちの思い出に手をだした。たくさんの人たちを傷付けて、私たちまで操り駒にしたんだから。当然の報いでしょ」カミノケクルクル

鞠莉「……………………」

果南「……………………」

真姫「始まりは、あの堕天使が果南の心を黒く染めたこと。けどその要因を作ったのは、マリが率いるオハラグループ。それさえなければ、誰しもこんなことにはなってない――――」

ピトッ

希「真姫ちゃん、めっ」

真姫「……ふん」


鞠莉「……覚悟は出来てるわ。煮るなり焼くなり好きにしてくれていい」

果南「鞠莉……!!そんなこと言わないでよ!!」

鞠莉「いいのよ……。私はもう……」

ダイヤ「その先は言わないでください……!!海未さん……皆さん!!鞠莉さんだけが悪いのではありません……!!私も同罪です!!罰を下すなら私も!!」

鞠莉「ダメよ……ダイヤ……。これは……あなたを無理やり引きずり込んでしまった、せめてもの償いなんだから……。だからお願い、ジムリーダー……」

海未「はい」

鞠莉「私はどうなってもいい……。だから……ダイヤや……巻き込んでしまったSaint Snowのことも全部……赦してあげて……。罪は全部、私が背負うから……」

ダイヤ「鞠莉……さん……」

果南「っ!!」

千歌「……………………」

海未「……私にはなんの権限もありません。最終的な決定権を持つのは国際警察です。……ですが、口添えはすることを約束しましょう」

鞠莉「Thank you……」


花丸「けど……それじゃあ……」

絵里「取引は反故になるわね。穂乃果たちの安全は保証されない」

千歌「っ、そんな……」

鞠莉「……………………」

千歌「っ、だったら……私が止めます!!」

海未「……………………」

千歌「私が善子ちゃんを止める!!みんなを助け出してきます!!」クルッ

ルビィ「っ、千歌ちゃんっ!!」

ガシッ!

千歌「!!!」

海未「待ちなさい」

千歌「っ!!」

ことり「海未ちゃん……」

絵里「海未……」

海未「ここから先は……あなたたちの介入を一切禁止します」

千歌「!!!」

花丸「……!!」

ルビィ「……!!」

希「……………………」

真姫「……………………」

千歌「今……なんて……」

海未「この問題は、我々と国際警察が総力を以て解決する。そう言ったのです」

ダイヤ「……………………」

果南「……………………」

鞠莉「……………………」

千歌「そんないきなり……。曜ちゃんと梨子ちゃんが捕まってるのに……何もしないなんてそんなの出来るはずない!!!」

海未「もう一度言います。あなたたちはもう、事件から手を引きなさい」

千歌「それは……海未さん一人の判断ですか……?」

絵里「……いいえ、私たちも海未と同意見よ」

ことり「……………………」コクン

千歌「……!!!」


希「……………………」

千歌「で、でも……私は真姫さんに勝って、穂乃果さんにも……」

真姫「……そうね。でも……」

海未「あなただってわかっているでしょう。そのときと今とでは危険度が段違いであることを」

千歌「けど……」ギュッ

海未「地方の秩序と安寧を図り、トレーナーを守り、導くのが私たちジムリーダーの役目です。燃え盛る大火を目前に、何もせず飛び込ませるような危険を……むざむざと冒させるはずがありません」

千歌「私なら戦えます!!!今さらどんな危険があっても――――」バッ



海未「そんなことは百も承知です!!!!!」



千歌「っ!!」ビクッ

シン……

海未「……失礼。つい……」

絵里「海未……」ポン

海未「……………………」グッ


千歌「……………………」

絵里「千歌……。あなたの実力は、私たちジムリーダー全員が認めている。戦いに加わればどれだけ力になるか……」

千歌「なら……」

絵里「それでも……あなたたちはまだ子どもなのよ」

千歌「っ!!」

絵里「海未は不器用だから……言葉を紡ぐのは得意なくせに、上手く言葉を伝えられなかったけどね……。子どもに危険を冒させる大人なんて……世界のどこにいるかしら……。子どもが傷付くのを望む大人なんて……そんなの、どこにもいないわよ……」

希「そうやね……」

ことり「だから……千歌ちゃんたちはこれ以上、こっちに関わっちゃいけない。千歌ちゃんたちが傷付くのを見たくない。花陽ちゃんも、凛ちゃんも、にこちゃんも同じ……。私たちジムリーダー、全員の意見だよ」

千歌「そん、な……」

海未「決定した意見は覆りません。これ以上こちら側に関与すると言うなら、私たちへの侮辱としてジムバッジは没収。新たにジムに挑戦する権利も剥奪します。無論、このウラノホシに限ってはの話ですが」

千歌「……………………!!!」

絵里「ルビィ、花丸。それにあなたたちも同じよ」

ルビィ「!!」

花丸「!!」

ダイヤ「……………………」

果南「……………………」

鞠莉「……………………」

千歌「納得……しろって言うんですか……」

海未「そうです」

千歌「……………………っ!!!」

絵里「……あなたたちの強さは認めてる。それも事実よ。仲間を助けたい思いは私たちも同じってこと……わかって、千歌……」

千歌「……っ!!!」バッ!

海未「!!」

ガチャッ!

バタンッ!

これがカントーとの差だな


希「……うちが行くよ」

絵里「悪いわね……」

海未「よろしくお願いします……」

希「うん」ニコッ

ガチャ……

バタン……

ルビィ「……………………」

花丸「……………………」

絵里「ここまで戦ってきたのに……って、思う?」

ルビィ「はい……」

花丸「オラもです……」

絵里「それは当然よ。けど……これ以上は本当に危険なのよ。善子のこともそうだけど、ウルトラビーストの危険性は一線を画してる。それこそ命の保証が出来ないくらい」

ルビィ「でも……」

ダイヤ「ルビィ……」

真姫「あなたたちが……あなたたちが一緒に戦ってくれれば、本当に心強いのよ……?」

ルビィ「真姫さん……」

ことり「うん……。私たちと遜色無い千歌ちゃんはもちろん、ルビィちゃんも花丸ちゃんもZリングに輝きを灯した……。実力は充分……。それでも、みんなを守りたいって気持ちの方が強いの……」

花丸「それは……わかりますけど……」

絵里「…………じゃあ、言葉を変えるわ」

ことり「絵里ちゃん……。それは……」

絵里「嫌われ役は一人でいいわ。……この言葉を聴いて、私のことを軽蔑してくれても構わない。……千歌はきっと――――――――」


――――――――



タッタッタッタッ……

千歌「はぁっ……はぁっ……!!」

タッタッタッタッ……

タッタッタッ……

タッ……タッ……

タッ……

千歌「はあ……はあ……っ!!」

キラン……

千歌「!」

ヴンッ

フーパ「キシシッ♪」

千歌「フーパ……。それに……」

希「……………………」

千歌「……………………」

希「ありがと、フーパ」シュイン

千歌「止めに……来たんですよね……」

希「うん。まあね」

千歌「私は……みんなを助けたいんです!!!」

希「自分の犠牲も顧みず……でしょ?」

千歌「危険なのは……ずっとそうだった!!なのに今さら……」

希「なまじ強くなったからってそう思うのは傲慢よ。……今千歌ちゃんがやろうとしてるのは、みんなの思いやりを踏みにじる行為。うちらジムリーダーへの反逆よ」

千歌「そんなつもりはありません!!!私は……」

希「助けたい……。それは、梨子ちゃんと曜ちゃん。それに穂乃果ちゃん。そして……善子ちゃんも、ってことだよね」

千歌「!!!」


希「……………………」

千歌「それは……いけないことですか……」

希「心に宿したとてつもない闇……照らすことは出来ず……説得に応じないで千歌ちゃんを攻撃した。それでも、情状酌量の余地があると思う?」

千歌「けどそれは……」

希「鞠莉ちゃんのせい?」

千歌「……っ!!」

希「どっちが悪い……なんて原因を言及したらキリが無いんだよ」

千歌「だから……善子ちゃんを切り捨てろってことですか……?諦めろって、そう言うんですか!!?手を伸ばせば届くのに……思いはきっと伝わるのに!!!」

希「そう思ってるのは、千歌ちゃんだけかもしれないよ?」

千歌「!!!」


――――――――



絵里「千歌は善子をも助けるつもりでいる。あの子ならきっとそうする……。わかるのよ……あの子はどこまでも、穂乃果に似ているから」

ルビィ「ルビィも……そう、思います……」

絵里「わかった上であなたたちに問うわ。あなたたちは……善子を助けようと思う?」

花丸「!!!」

絵里「優しさを拒絶し……更正のチャンスを棒に振った。本人にその意思が無い……。千歌は……全員を助けるつもりでいる。あなたたちはどう?」

ルビィ「……………………」

花丸「……………………」

絵里「あなたたちは……?」

ダイヤ「……………………」

果南「……………………」

鞠莉「……………………」

絵里「……そっちの三人は、ルビィと花丸よりは敵意を抱いているはず。でしょ?」

ルビィ「お姉ちゃん……」

ダイヤ「……………………っ」

海未「私たちは……あの子を敵とみなして討ちます」

花丸「……!!!」


――――――――



千歌「敵……」

希「こっちが正義だなんておこがましいことは、口が裂けても言わないけどね……。正義と悪の境界線なんて、ひどく不安定で曖昧だから。自分が信じたものが正義だとしても、誰かにとっては悪でしかない。……それでも、現状において善子ちゃんがみんなにとっての悪なのは明白。みんながみんな、千歌ちゃんと同じ考えを持ってるなんて思わない方がいい」

千歌「悪って……そんな……」

希「千歌ちゃんはきっと、善子ちゃんに対して本気で戦えない。善子ちゃんに対して躊躇いを持ったから。千歌ちゃんにツラい現実を突き付けてしまう……。それくらいなら直視させない方がいい。そういう意味も込めて、こういう処置を執ったんよ。非情だと思うならそれでもいい」

千歌「ダメ、ですか……?善子ちゃんを信じちゃ……。手を取り合えるって思うのは……間違ってますか……?」

希「さあ、どうやろうね」クルッ

スタスタ……

スタスタ……

千歌「……………………」

スタスタ……

ピタッ

千歌「?」

希「間違ってるかどうかは……自分でしか決められない。迷ったときは……自分の心に正直になればいい。後悔したくない……目の前に自分たちの道がある……ってね。それも、輝くってことの一つの形やとうちは思うよ」

スタスタ……

千歌「……………………」


――――――――



花丸「……………………」

海未「それぞれ……彼女に思うことはあるでしょう。……ですが、これはもう決定事項です。期を見てダテンの深淵……及び堕天使ヨハネを襲撃し捕縛、穂乃果たちを救出します」

ルビィ「……………………!」ゴクリ

ダイヤ「……………………」

果南「……………………」

鞠莉「……………………」

花丸「……オラ、千歌ちゃんを探してくるずら」

ガチャ……

バタン……

ルビィ「……………………」

真姫「……話が終わったなら、みんな外に出なさい。治療を続けるわ」

果南「鞠莉は……」

真姫「治る……見込みは無いわ。けど、私も医者よ。出来る限りのことはする」

ダイヤ「よろしく……お願いします……」ペコッ

後は大人に任せればいいなんて、敵だから倒すなんてそれは面倒が自分に降りかからないようにするための醜く穢れた大人の理屈だ!
汚いってんだよ、汚らしくてかなわないってんだよ!分かり合えるはずの敵を面倒だからって切り捨ててさぁ!

>>881
くさい(確信)


果南「……………………」

ダイヤ「……………………」

ルビィ「……………………」


――――――――

――――

――



――――――――ワイルドスターズ原生林



千歌「……………………」

ソヨソヨ……

千歌「……………………」

ザッザッ……

花丸「危ないずらよ。木に登ったりして」

千歌「……うん」

花丸「なにか見える?」

千歌「なんにも……」

花丸「……………………」

千歌「……………………」

花丸「善子ちゃんも」

千歌「?」

花丸「善子ちゃんもよく、そんな風に高いところに登ってた」



よしこ『わたし、ほんとうはてんしなの!いつかはねがはえて、てんにかえるんだ!』



花丸「……って」

千歌「……昔から言ってたんだ」

花丸「ずら……」


千歌「ねえ、花丸ちゃん……」

花丸「……………………」

千歌「どうするのが正解なのかな……」

花丸「……………………」

千歌「善子ちゃんも守りたいっていうのは……欲張りなのかな……」

花丸「マルだって……守りたい……。善子ちゃんは大切な友だちだもん……。でも……」



ヨハネ『……………………』

花丸『善子……ちゃん……』ポロポロ



花丸「善子ちゃんを……信じられなくなったのも本当で……」

千歌「……………………」

花丸「なにが正しいのか……わからなくなったずら……」ポロッ……

千歌「……………………だよね」

ソヨソヨ……

千歌「……………………私もわからないや。けど……」



花丸「……………………」



ダイヤ「……………………」



ルビィ「……………………」



果南「……………………」



鞠莉「……………………」



千歌「みんなの心がバラバラなのは……なんかイヤだな……」


――――――――ダテンの深淵

――――――――カグヤの城

――――――――ノーイグジットプリズン



ピチャン……

ピチャン……

ピチャン……

梨子「……………………」

ピチャン……

ピチャン……

梨子「……………………っ」パチ……

ジャラ……

梨子「ここは……。……………………!!そうだ……私、よっちゃんに……!!」

ジャラッ

梨子「っ、このっ!!」

ジャラッ……ガシャン……

梨子「ダメ……外れない……」

シン……

梨子「ここ……どこからどう見ても牢屋……よね。……スゥー……誰か――――!!!」

ダレカ――――

ダレカ――

レカ―

カー……

梨子「……誰もいない。曜ちゃんと穂乃果さんは別の場所に……?」


梨子「とにかく……ここから脱出しないことには、よね……。っと……」

ガシャン……

梨子「両手両足鎖で繋がれて……脱出もなにもない……か……。なら……ゲッコウガ、聴こえる?」

シン……

梨子「ゲッコウガ……?…………!モンスターボールが……無い……。よっちゃんめ……」

ジャラッ……

梨子「はぁ……まあ、当然か……。いきなり詰んだわね……。あれからどれくらいの時間が経ったのかしら……。お腹は……」

クウゥ……

梨子「すいてる……///少なくとも数時間は経ってるってことかしら……。よっちゃんお腹すいたーって叫び続けたら、ご飯でも持ってきてくれたり……しないわよね……」

クウゥ……

梨子「うぅ……///」


梨子「我ながら楽観的というか……千歌ちゃんに似たのかな……。冗談を言ってられる余裕はあるみたい……。大丈夫……落ち着いて……。今、自分に出来ることはなにかを確かめる……」

ジャラッ……

梨子「両手両足は鎖で繋がれてて、周りに人気は無い……。ここがどこだかもわからないし、かといって、いつ来るかもわからない助けを待つのは非合理的……」

ピチャン……

梨子「おまけに荷物もモンスターボールも全部没収されて……」

カチャ

梨子「……?モンスターボールが一つ……残ってる……?そっか……オトノキザカから送ってもらった……。それをよっちゃんが見逃したんだ……。これは、幸運……ね」

ジャラッ……

梨子「っ、お願い……!聴こえるでしょ?出てきて……!」

カタカタッ……

ポンッ



幸運にも没収を免れた一つのモンスターボール……
中には、かつてオトノキザカ地方で梨子と共に戦ったパートナーが……
そのポケモンとは……?

安価下1コンマ 00は100扱い
奇数→桜の花びらが可憐なくさタイプポケモン
偶数→壁ドンに長けた人型かくとうタイプポケモン


チェリム「チェリッ♪」

梨子「チェリム……♪」

チェリム「リムッ♪リームッ♪」ピョンッ スリスリ

梨子「くすぐったいわよ……♪久しぶりにあなたの力を借りるのが、まさかこんなことになるとはね……」

チェリム「リィ?」

梨子「ううん、なんでもない。とりあえず、この鎖を壊して!!マジカルリーフ!!」

チェリム「リムッ♪チェーリーッ!!!」

ヒュウ……シュシュシュッ!

バキンッ!

ガキンッ!

パラパラ……

梨子「っと……ありがとう、チェリム。さすがね」

チェリム「チェリッ♪」フンス

梨子「さて……次はこの檻を……。チェリム!!」



檻を破壊するためにチェリムが繰り出した技は……
安価下1コンマ 00は100扱い
奇数→はなびらのまい
偶数→はなふぶき


梨子「はなふぶき!!!」

チェリム「チェーリィーッ!!!」フワッ……ビュオオオオオッ!

ドガァンッ!

ガッシャアンッ!

梨子「ケホッ、やりすぎ……」

チェリム「チェリィ……///」

梨子「けど、ひとまずこれでよし……と。次は……」

チェリム「リム?」

梨子「スゥー……ハァー……。――――――――」ギンッ

キン――――

梨子(ラブアローマウンテンのときみたいに……全神経を集中させてゲッコウガたちを感じる……)

キン――――

梨子(広い……ここは、お城……?じゃあ今いるのは地下牢ってことね……。なんだろ……城の中にも外にもたくさんの気配がする……。上手く探せない……。どこなの……みんな……)

キン――――

梨子「――――――――」



ゲコ!



梨子「!!!」



ゲコ!

プラァ!

ガァバ!

トゲッ!



チェリム「リム?」

梨子「見つけた……。けっこう遠いわね……。それにメロエッタは一緒じゃないみたい……」

チェリム「リーム?」

梨子「なんにせよ、ゲッコウガたちさえ戻れば怖いものなんてない。もちろん、チェリムもね」

チェリム「リリー♪」

梨子「頼りにしてるわ♪」


梨子「ゲッコウガたちを取り戻して、曜ちゃんと穂乃果さん……そしてメロエッタを救出する。って……言うほど簡単にはいかないわよね……」

チェリム「チェリ?」

梨子「私が逃げ出したことはいずれわかる……。そうなったら、よっちゃんは何をしてでも私を捕まえにくるはず……。よっちゃんと正面からぶつかればただじゃすまない……。私たちはよっちゃんの目を掻い潜りながら行動するしかない……」

チェリム「リーリ……」ウーム……

梨子「とんだ鬼ごっこ……いえ、かくれんぼね……。ハイドアンドシーク……だっけ……。騒ぎを嗅ぎ付けられる前に行くわよ」

チェリム「チェーリッ♪」

タッタッタッタッ……

梨子「とりあえず上を目指しましょう。この重苦しい空間から一刻も早く出たいし……」

タッタッタッ……

……………………

梨子「!!!」ザッ!

チェリム「チェリ……?」

梨子「……なにかいる」



牢から脱出に成功し、一息ついたのもつかの間……
閑散とした地下牢の主のように……そのポケモンは現れた……
そのポケモンとは……

安価下1 連投無し
タイプ
安価下2
ポケモン(伝説、準伝説、UB、ヨハネの手持ち以外)


ヒタ……ヒタ……

ヒタ……

スッ……

梨子「……!!」



クチート「……………………」



梨子「クチート……?なんでこんなところに……。よっちゃんのポケモン……って、わけじゃないわよね……?」

クチート「……………………」ギンッ

チェリム「リリーッ!!!」

梨子「うん……。よっちゃんのポケモンじゃない……けど、野生のポケモンなら牙を剥くのも当然ってことね……。城全体が野生ポケモンの住処なら、こっそり移動する難易度が跳ね上がっちゃう……」

クチート「チィア……!!」

梨子「ここを通りたかったら……みたいなことを言ってるのかな……」クスッ

クチート「……………………」

梨子「逃げられそうもないし……道を塞ぐなら、遠慮なく倒させてもらうよ」

チェリム「リァッ!!!」

クチート「クチァ……!!!」

梨子「仲間が……待ってるからね」


クチート「チアアアッ!!!」ジュアッ……

梨子「どくどくのキバ……!!かわして!!!」

チェリム「リムッ!!!」ヒュッ!

クチート「チァット!!!」

ドゴァッ!

ジュワァァァァ……

梨子「壁と檻がまとめて溶けた……。まともにくらったらひとたまりもないわね……」

クチート「クッチアアアアッ!!!」ダッ!

梨子「チェリム、マジカルリーフ!!!」

チェリム「チェーリィーッ!!!」フワッ……ヒュヒュヒュンッ!

クチート「チアッ、トオオッ!!!」バシバシバシッ!

梨子「たたきおとす!!?マジカルリーフを見切ったの……!!?」

クチート「チアアアアアッ!!!」ジュアッ……

梨子「フラワーガード!!!」

チェリム「チェリッ!!!チェリィッ!!!」フワァッ……

ガギィーンッ!

クチート「チアッ!!!」

チェリム「リムッ!!!」


梨子「相当なレベルの高さ……。この場所の危険度が知れるわね……」

クチート「チアァ……」ユラッ

梨子「あなたほどの野生のポケモンはそうはいないでしょうね……。もっとゆっくりバトルしたいのは山々なんだけど、あいにく時間が無いわ。あなたが並みのポケモンじゃないのはよくわかる。……だけど残念」

クチート「クッ、チアアアアッ!!!」ダダッ!

梨子「こっちだって並みじゃない」

チェリム「リアアアアアッ!!!」

ビュオオオオオッ!

クチート「クチァッ!!?」

ビュオオオオオ……

梨子「あなたの目の前にいるのは、かつて頂点を勝ち取ったポケモンよ」

チェリム「チェエアッ、リイィィィッ!!!!!」パアァァァァ……!

クチート「チァッ!!!」

梨子「チャンピオンとそのパートナーの実力が伊達じゃないこと……しっかり教えてあげるわ」ニコッ



――――――――

――――

――


――――――――カグヤの城

――――――――コドクの回廊



ヨハネ「……………………」

カツン……カツン……

カツン……カツン……

カツン……

ギイィ……

メロエッタ「メーッ、ロッ!!!」ガシャアンッ!

ヨハネ「……………………」

メロエッタ「メロォ……メロ――――」

ヨハネ「あがくわね。……無駄よ。その鳥かごは特別製だから。鍵が無いと開かない」カツン……カツン……

メロエッタ「メロォ……」シュン

ギイィ……

バタン……


ヨハネ「……………………」スタスタ……

トサッ

ヨハネ「ふぅ……」

メロエッタ「メロ……」ジトッ

ヨハネ「……そんな目をしても出してあげないわよ」

メロエッタ「メーロ……」シュン

ヨハネ「……初めて会ったときから、あんたは私に怯えていたわね」

メロエッタ「……………………」

ヨハネ「私の心の音は、あんたが毛嫌いするほどの不協和音なのかしら。それとも聴くに耐えない耳障りな雑音?」

メロエッタ「メロォ……」

ヨハネ「まぁ、どっちだっていいけど」



『しらべ つかさどる せいれい つよきおとめの かなでにより やすらぎのうたを くちずさむ』



ヨハネ「私の音……。不協和音だろうが雑音だろうが……あんたはそれに反応して現れたんだったわね」

メロエッタ「メロ……」

ヨハネ「私はあんたの力を使って、キズナ現象を完成に到らせた。リリーのときと同じようにね。そのあと逃げられたのは悔いるばかりだけど――――」

メロエッタ「メロッ!メーロッ!!」

ヨハネ「……同じじゃない……って言ってるの?ずいぶんお気に入りみたいね。そんなにリリーのことが気に入ったの?」

メロエッタ「メロ!!」コクン

ヨハネ「……いいわね」ボソッ

メロエッタ「メロエ……?」

ヨハネ「ポケモンに愛されるトレーナー……。私も……昔はそうだったはずなのに……」



ラルトス『ラルッ♪』


ヨハネ「ポケモンのことが大好きだったはずなのに……。心を闇で覆って……感情に身を焦がして……。全てを捨てて……。私を思ってくれるポケモンたちを裏切った……。最低だわ……」

メロエッタ「メロォ……」

ヨハネ「……なんてね」

メロエッタ「メーロォ……」

ヨハネ「忘れなさい。少しだけ吐き出したかっただけよ。後悔も未練も残さないようにね。誰でも良かったのよ」

メロエッタ「メロッ」

ヨハネ「もう一度言っておくけど、逃げようなんて思わないことね。どうせ逃げられはしないでしょうけど。それに助けも期待しない方がいいわ。たとえリリーが牢を脱獄しても、絶対にここにはたどり着けない」

ゴロン……

ポフッ……

ヨハネ「もうこれ以上、誰にも邪魔はさせないんだから……」

メロエッタ「メロ……………………」




梨子「やあぁぁぁぁぁ――――――――っ!!!」

チェリム「リィ……アアアアア――――――――ッ!!!」






曜「……………………」






穂乃果「……………………」








ヨハネ「もうすぐ……世界は終わる……」






――――――――ダテンの深淵

――――――――海岸線



ダークライ「……………………」
















――――――――島の裏側



???「……………………レイド」


――――――――ソノダシティ

――――――――モウイチドデス医院・エントランス



ダイヤ「……………………」

果南「……………………」

ルビィ「……大丈夫、かな?」

果南「なにが?」

ルビィ「千歌ちゃんも……鞠莉さんも……みんな……」ギュウ

ダイヤ「……………………」

ルビィ「お姉ちゃんたちは……どうするの……?」

ダイヤ「どう、とは……?」

ルビィ「……………………」

果南「意地悪だよ、ダイヤ。質問の意味はわかってるくせに。……私は、曜ちゃんや梨子ちゃんを助けなきゃって気持ちはある。けど……あの子を助ける意味はあるのかなって……そう思った」

ルビィ「……………………っ」

ダイヤ「……私も……同じです。鞠莉さんを……果南さんを弄んだ彼女を……赦せない……。絵里さんが言ったとおりです……」

果南「憎み続けることが不毛だとしても……だね」

ダイヤ「はい……」

ルビィ「……………………」


ダイヤ「ルビィは……」

ルビィ「……?」

ダイヤ「ルビィはどうするのです?」

ルビィ「……………………」



ヨハネ『なんの覚悟も無い奴が、私の目的の邪魔をするんじゃないわよ』



ルビィ「ルビィは……お姉ちゃんたちみたいに、善子ちゃんに酷いことをされたわけじゃない……。ほんの少しだけど……善子ちゃんと一緒に過ごした時間は楽しかったんだ……」

ダイヤ「……………………」

果南「……………………」

ルビィ「だけど……ね?……善子ちゃんがいけないのもわかるんだよ……?善子ちゃんが……いっぱい、悪いことをして……いろんなものを傷付けちゃって……。でも……そのきっかけを作ったのは鞠莉さんで……」

ダイヤ「……ルビィ」

ルビィ「どっちも正しくて……どっちも間違ってて……。ルビィたちにはどっちを選んでいいのかわからない……。だからね……」

果南「……!」

ルビィ「ルビィは……みんなが笑える未来を選びたい……。そう思うんだ……。後悔……しないために……」


――――――――ソノダジム



シン……

海未「……………………」

希「みんなのハート撃ち抜くぞ~♪」ボソッ

海未「ラブアローシュートー♪」バァンッ

ことり「うっ!」グラッ

絵里「うっ!」グラッ

ペシッ

ペシッ

ゴチン!

海未「あなたたちは最低です!!//////」カアァ

ことり「ほんのジョークなのに……」

絵里「いたた……」

希「うちだけゲンコツやったんやけど……」

海未「まったく……。ちゃんと説得出来たんですか?」

希「んー、出来たと思いたいなー……って感じ?」

海未「……………………」スッ

希「ゲンコツはやめてください!!」

海未「……ふぅ。簡単に納得出来るとも思っていませんでしたが」

絵里「そうね。わかっていたことだけど」

ことり「何回でも言えちゃうね」

海未「呆れ返るほど似ています。穂乃果に……。ですが、それを理由に同行を許したりはしません。その意見はみんな同じでしょう」

希「そうやね」

絵里「ほんと、堅いんだから」

海未「絵里」

絵里「なんでもないわ」クスッ


バタバタ……

ことり「?」

凛「たっだいまーっ!!」バタバタ

花陽「り、凛ちゃんっ!待ってぇ!」

にこ「ちょっと凛!!あんたの荷物でしょ!!自分で持ちなさいよ!!!」

希「お、帰ってきた♪」

絵里「おかえりなさい♪凛、花陽、にこ♪それと……」

聖良「お、お邪魔します……」オズオズ

理亞「します……」ペコッ

海未「どうぞ。と言っても、我が家でなくジムですが。遠慮なくくつろいでください。そんなに肩肘を張らずに」

理亞「……………………」

聖良「いえ……あらためてμ'sを前にすると緊張して……」

にこ「なーにが緊張よ。ニコマキブリッジで私に突っ掛かってきたくせにー」

理亞「うっ……」

聖良「あ、あのときは……その……」

理亞「……す、すみま……」

にこ「いいわよ。別に気にしてない。血の気の多いくらいが、子どもは可愛いじゃない?」ナデ

理亞「……///」



凛「つっかれたにゃー……」グデー

希「にこっちと一緒やったんやね」

花陽「食べ物と薬草を集めた帰りに偶然に……。真姫ちゃんは?」

ことり「鞠莉ちゃんを診たら来るって」

絵里「そういえば、えみつんさんたちは?いっしょだったんでしょ、にこ?」

にこ「ん?ああ……。そらまるとシカコさんが襲われたらしくてね。三人ともそっちへ向かったわ」


絵里「襲われた?」

花陽「し、シカコさんが……!?」

にこ「オハラグループを鎮圧した後、気を失ったそうよ。目を覚ましたそらまるが言うには、誰かに"うたう"をかけられたって」

ことり「うたう……?」

聖良「いったい誰が……」

にこ「幸いケガも無いみたいだけど」

希「なによりやね」

にこ「それより……問題はこっちよ……」

理亞「……?」

凛「ねーねー、凛お腹すいたー」

にこ「あんたは……」

海未「はあ……。まずは食事にしましょう。話はそれからです」

三回願いを叶えられるジラーチ
時を渡るセレビィ(ポケスペルビサファ編参照)
ホウオウの聖なる灰(蘇生or回復)
意外とまだなんとかなりそうだね


――――――――モウイチドデス医院・鞠莉の病室



真姫「……………………」

鞠莉「……………………」

真姫「……まったく、ものの見事に手の施しようが無いわね」

鞠莉「でしょうね……」

真姫「新種……というより、まるで異次元だわ。こんな症状の毒は前例が無い」

鞠莉「それでも諦めず治療を試みるのね……」

真姫「見逃せないだけよ。目の前で苦しんでる患者を」

鞠莉「ステキなdoctorだわ……」

真姫「当たり前でしょ。私を誰だと思ってるのよ。たとえあなたが悪人でも、それを見捨てる理由にはしないわ」

鞠莉「お人好しね……」

真姫「医者としての矜持よ。でも、まあ……いるのはたしかね。……たまに見るわ。いつの時代も……善悪の境目なんて関係無く、誰かが困っていたり苦しんでいたら手を差し伸べる。そんな人が……」



真姫『……………………っ』グスッ

穂乃果『真姫ちゃん♪』

真姫『穂乃果……』

ニコッ

穂乃果『こっちにおいで♪』スッ



真姫「……人は気付かないうちに、ほんの少しの優しさを受け取ってる。誰かから受けた優しさを、次へと繋げることで成長する。新しい世界が見えてくる」

鞠莉「新しい世界……。だとしたら、私はもうGame overね……。なにもかも……手遅れだわ……。たくさんの人に……取り返しのつかないことをしてしまったもの……」


真姫「……あなたのやったことは赦されることじゃない。……私一人が結論を出すわけにはいかないけど、本当に自分の罪を後悔してるなら……諦めるよりも先に、やらなきゃいけないことがあるんじゃないの?」

鞠莉「……………………」

真姫「……じきに国際警察があなたの身柄を引き取りに来る。安静にしてなさいよ」

鞠莉「Alright……」

ガチャ……

真姫「……………………」

鞠莉「?」

真姫「手遅れなんて……」

鞠莉「……?」

真姫「手遅れなんてこと、世界のどこにもありはしない。よく覚えておきなさい」

バタン……

鞠莉「……………………」



鞠莉「手遅れなんてない……」


バタン……

真姫「……………………」



???「あら、あなた……」



真姫「?」クルッ

???「ニシキノジムのジムリーダー、真姫ちゃんね?」

真姫「真姫ちゃんって……。ちゃん付けされるような覚えはないわよ?お嬢さん」カミノケクルクル

???「フフフ♪失礼……♪ここが、オハラグループ総帥……四天王、鞠莉ちゃんの病室で間違いないかしら?」スッ

真姫(国際警察……こんな子が……?)

???「♪」ニコッ

真姫「……ええ、そうよ」

???「そう、ありがとう♪じゃあ……」

スッ

真姫「……………………」

???「……通してもらえる?♪」

真姫「悪いけど出来ないわ」

???「これでも仕事なのよ」ニコニコ

真姫「わかってるわよ」

???「わかったうえで面会を謝絶しようと言うなら、立派な公務執行妨害なのよ?まさか、ジムリーダーがそんな愚行を犯すことはしないわよね?」ニコリ

真姫「そんなつもりはないわよ。べつに匿ってるつもりもない。けど、今やっと眠ったばかりなのよ。毒で重症なの。もう少しだけ寝かせてあげてもらえないかしら」

???「……………………」

真姫「……………………」


???「……そう。間の悪いときに来ちゃったわね。ゴメンなさい」ニコッ

真姫「いえ……」

???「また改めて伺うわ。次は、ちゃんと起きてるときに」ニコッ

真姫「……ええ。そうしてくれると助かるわ」

???「それじゃあね♪」クルッ

真姫「……………………」

???「いいジムリーダーだね。真姫ちゃん♪」

真姫「……………………ふん」カミノケクルクル

???「♪」スタスタ



真姫「次は……ね。庇うなんて……ガラにもないことしたわ……。それにしても今の人……誰かに似てる気がするのよね……」


――――――――

――――

――



――――――――ソノダジム



真姫「……………………」

海未「そうですか……。国際警察が……」

真姫「ええ」

にこ「早い到着ね……」

凛「うん……。やっぱり、それだけ事態が大きくなってるってことだよね……」

花陽「むしろ今まで動きがなかったのが不思議なくらいだよ……」

希「そうやね」

絵里「でも、なんで嘘をついてまで会わせなかったの?」

真姫「自分でもわからないわよ。さっさと身柄を引き渡すのが正解で、最善なのは理解していたけど……」

花陽「真姫ちゃん……」

海未「……一時の感情もあったのでしょう。問いただすのは時間の無駄です」

真姫「ふん……」カミノケクルクル

ことり「拗ねない拗ねない♪」ナデナデ


海未「……なんにせよ、私たちがやるべきことは変わりません。穂乃果たちを救出し、堕天使ヨハネの野望を阻止する。そのために、これ以上の犠牲は出させない」

聖良「……………………」

理亞「……………………」ゴクリ……

にこ「口で言うのは簡単よ。でも、現実は厳しいわ。今のあいつに私たちだけで勝てると思う?」

希「ずいぶん弱気やね」

にこ「客観的事実よ。あんたたちだってわかってる……いいえ、体感してわかったはずよ」

凛「……………………」

花陽「……………………」

ことり「……………………」

絵里「……………………」

希「……………………」

真姫「……………………」

海未「……………………」



にこ「今の堕天使ヨハネは……穂乃果と同じくらい強いって……」



理亞「……!!」

絵里「……そうね」

希「えりち……」

絵里「私たちと次世代トレーナーのスペックの差……なんて風には思いたくないけど。あの子の実力は他と比べて圧倒的に突出してる」

聖良「はい……」

海未「生まれもってのトレーナーとしての才能と資質……それに加えて努力し向上を止めない野心……。形はどうあれ、彼女は紛れもなくトレーナーとして完成された領域に足を踏み入れています。次世代というより、新世代といった方がニュアンスが近いかもしれません」

花陽「穂乃果ちゃんに匹敵するトレーナー……」

ことり「認めたくないけど……ことりもそう思う……」

真姫「強さの質こそ違えど……ね」

凛「ポケモンはもちろん、トレーナーとしてのレベルも超一流……か」


海未「ええ。だからこそ、彼女の相手は私がします」

希「……激突するなら、それしかないやろうね」

絵里「そうね。海未なら可能性はあるわ」

ことり「むぅ……」

にこ「ま、妥当と言うよりはそれしかないって感じだけど。あとは……ウルトラビーストね。これは私たちが相手をするしかない」

凛「今のところ確認出来てるのって……」

絵里「ウツロイド、マッシブーン、フェローチェ、デンジュモク、カミツルギ、テッカグヤ、アクジキングの七体」

海未「それぞれの能力の上限が未知数……同じく、数も予想がつきません」

花陽「そ、それでも……あ、相手をしなきゃいけないんだよね……」

絵里「難しいバトルにはなる……けど、私たちがやるしかない」

にこ「んでもって、それが一番楽観的なパターンね」

凛「……楽観的なパターン?」

真姫「私たちが相手をする数が、一番少ない場合……ってことでしょ?」

ことり「……!!」

にこ「そう……。向こうで言うところの鍵である曜は、これ以上前線に出さないとしても、史上最年少の元チャンピオンの梨子……そして現チャンピオン、歴代最強の穂乃果を操り手駒にしないとは考えにくい。二人以上に有益なトレーナーもいないでしょ」

花陽「そ、そんな……」

絵里「悲観的……だけど、現実的だわ……」


にこ「あくまでも仮定だけど、そうなった場合……状況はいよいよ最悪だわ。穂乃果たちを相手に出来るトレーナーは、私たちの中でも限られる」

ことり「ヨハネちゃんを海未ちゃんが相手にするとしても……」

花陽「相手になるのは絵里ちゃんか希ちゃん……それにことりちゃん……」

絵里「過大評価も甚だしいわよ」

希「自信無いなあ……」

真姫「でも、実力的にはそうなるでしょ。……悔しいけど、私たちじゃ勝率がぐんと下がるもの」

凛「ねー……」

海未「自分たちを過小評価しないでください。勝てるバトルも勝てなくなります」

にこ「そうね。それぞれが役割を果たせばいい。とにもかくにも、厄介なのはヨハネのダークライね。島の入り口を守ってて、上陸するのがまず困難」

海未「少し荒々しくはなりますが、ラティオスに一番槍をお願いします。その後、島全体にりゅうせいぐんを放ち、相手を撹乱します」

真姫「島ごと破壊する気……?」

花陽「そんなことしたら……て、てんかいのふえも……」

海未「背に腹は変えられないでしょう」

絵里「そうね……。国宝一つで世界を救えるなら、安いものだわ」

凛「過激にゃあ……」

希「多少の犠牲はやむ無し……ってことやね。実際、コトホノウミ天空庭園は半分以上が焦土に、重要文化財のスタートダッシュキャッスルは半壊してるんやから」

にこ「その件については後で話すわ。海未、続けて」

海未「はい。向こうを攪乱した後、私たち全員で島に上陸。私は海岸線でダークライを相手にします。ダイヤさんたちから得た情報を元にしたマップを頼りに、真姫、にこ、凛、花陽は皆が捕らえられていると思われる場所を手当たり次第に捜索。ことり、絵里、希は囚われている穂乃果たちを救出を」

ことり「……?」

花陽「どうかした?ことりちゃん……」

ことり「海未ちゃんにしては、なんというか……」

真姫「ずさんね。行き当たりばったりで、確実性に欠けた作戦だわ」


海未「そうですね……。自分でもそう思います……。ですが、これが精一杯の作戦なのです」

絵里「作戦に、絶対に欠けているものがあるものね」

花陽「欠けているもの……?」

にこ「戦力。ていうか、シンプルに人数よ。敵の戦力が未知数なのに対して、私たちはこの八人で戦おうとしてるのよ。そりゃあ、作戦だってずさんにもなるわ」

凛「ねえ、だったらやっぱり……」

絵里「凛……」

凛「……!」

絵里「……………………」フルフル

海未「……これ以上、あの子たちを危険な目にあわせる必要はありません。これ以上……厳しい現実を見せる必要も……」

凛「海未ちゃん……」

絵里「海未だってわかってる。千歌たちが戦ってくれればどれだけ頼もしいか。けど、ジムリーダーとして……大人としての分を弁えたゆえの結論……。たとえそれで、どれだけこっちが不利になってもね」

海未「……………………」

凛「そうだよね……。ゴメン……」

海未「いいえ……」

聖良「……………………」

理亞「……………………」

ことり「言っておくけど、二人もだからね」

聖良「……はい」


真姫「それで?にこちゃんの方はどうなのよ。えみつんさんたちと一緒に、ちゃんと火消しは出来たの?」

にこ「はぁ……私は宇宙No.1アイドルよ?私ほどの影響力があれば世論を動かすことだって当然余裕!!……って言いたいところだけど」スッ ポイッ

真姫「わっ!いきなり投げないで!」

凛「なにそれ、タブレット?」

花陽「やっぱり、にこちゃんたちでも難しい?」

ことり「あれだけの事件だもんね……。さすがに規模が大きすぎるよ……」

にこ「……そういう次元の話じゃない」

花陽「?」

にこ「見てみればわかるわ」

ことり「……?」

絵里「真姫、お願い」

真姫「ちょっと待って。今開いて……………………っ!!?」

凛「にゃあっ!!?」

ことり「うそ……!!?」

海未「なんですか……これは……」

花陽「ありえないです……こんな……」

希「……………………」

絵里「事件が……いっさい報道されてない……?」


真姫「オハラグループのことも……リーグサミットのことも、何一つニュースになってないじゃない……!!」

海未「サミットの様子は逐一放送されていたはず……。まさか、カメラの故障……?いえ、そんなはずは……」

にこ「それだけじゃない。ニュースになってないどころか、操られてた人たちもその間の記憶が無いみたい。私たちを除いてね」

絵里「記憶が無い!!?」

にこ「全員ね。一人たりとも、事件のことは覚えてない。自分がなにをしてたかもね」

ことり「なにがどうなってるの……?」

海未「……そうです!コトホノウミ天空庭園は!城が半壊していることは事実です!」

にこ「……下の方に小さく記事になってるわ。スタートダッシュキャッスル、コトホノウミ天空庭園、自然災害により深刻な被害……ってね」

ことり「自然災害……!?」

海未「あれは明らかな破壊の痕跡でしょう!!」

にこ「私に言っても仕方ないでしょ……。証拠が無い以上、他の誰に言っても説明が出来ないんだから」

花陽「証拠……」

理亞「……!洗脳装置がある!私のキーストーンに埋め込まれたのが!」スッ キラン

希「理亞ちゃん、ちょっとそれ見せてくれる?」

理亞「は、はい」

希「んー……」

聖良「どうですか?」

希「中になにか埋め込まれてる……ってことは無いと思うけど……」

理亞「そんな!!」

聖良「現に理亞は操られたんですよ!?」

希「確かなことは言えないけど、このキーストーンからは別段嫌な感じはしないんよ」

理亞「じゃあ……なんで私は……」

聖良「洗脳装置以外の手段で、操られていた……?」

希「その方が説明がつくと思う。実際、うちらも操られたけど、なんにも持って無かったわけやから」

絵里「たしかに……」

聖良「だけど……ダイヤさんもヨハネも、洗脳装置の存在を知ってた……」


希「たとえばやけど、ヨハネちゃんが自分の力を隠すために、あえて洗脳装置という存在でカモフラージュしたんだとしたら?」

凛「カモフラージュ?」

絵里「あの洗脳……もしくは催眠?あれがあの子の仕業だったってこと?」

希「たとえば……ね。あれだけ恨みを原動力にしてたんよ?オハラグループの心証を少しでも損ねるために、いろんな手段を画策していたとしても不思議ではないやろ?」

海未「たしかに、洗脳装置などという非人道的なもの……明るみになれば鮮烈な非難を浴びますね……」

凛「でも、結局騒ぎにはなってないんでしょ?無意味なんじゃない?」

真姫「この情報操作……もしくは隠蔽はあの子の目論見の外の出来事だってことかしら」

花陽「で、でも……情報操作だとしたら、いったい誰が……?」

にこ「それもなんの目的で?」

海未「目的はわかりませんが、仮にこれだけの事件を外部に漏らすことなく隠し通せるとしたら、相当な権力が働かなければ不可能です」

凛「権力って……たとえば?チャンピオン?」

真姫「穂乃果が手を回したって言うの?」

ことり「あり得なくはない……のかな?サミットに向けていろいろ用意してたみたいだし……。みんなを思って報道を規制してたのかも……」

海未「もしくは……それ以上の権力の持ち主……」

希「それ以上のって……?」

海未「国際警察……」

にこ「!!」

凛「!!」

花陽「!!」

絵里「本気で言ってるの……?」

ことり「いくらなんでもそれは……」

海未「あくまでも想像です。真に受けないでください」


希「でも、案外信憑性はあるんやない?ウルトラビースト……あれって、元チャンピオンのえみつんさんにも情報が降りなかったほどの危険生物なんやろ?それが一般に公開されるようなことは是が非でも避けたいんと違う?」

海未「それはそうかもしれませんが……」

希「釈然としなくても、うちらがやらなきゃいけないことは変わらない……でしょ?」

海未「……はい」

真姫「相変わらず、問題は山積みね……」

絵里「ええ。そして……たぶん、一番問題なのは……」

ことり「あはは……」

海未「……………………」


――――――――



千歌「……………………」



希『間違ってるかどうかは……自分でしか決められない。迷ったときは……自分の心に正直になればいい。後悔したくない……目の前に自分たちの道がある……ってね。それも、輝くってことの一つの形やとうちは思うよ』



千歌「……………………」





梨子『……………………』



曜『……………………』



ルビィ『……………………』



花丸『……………………』



ダイヤ『……………………』



果南『……………………』



鞠莉『……………………』



ヨハネ『……………………』





千歌「私は――――――――」


――――――――深夜

――――――――モウイチドデス医院・鞠莉の病室



鞠莉「……………………」



穂乃果『みんなそれぞれ、大切な思いを懸けて戦ってるんだよ。鞠莉ちゃんと同じようにね』

鞠莉『同じ……?一緒にしないでよ。私が……私が果南を思う気持ちを!!甘く見ないで!!!』

穂乃果『甘くなんか見てない。形はどうあれ、鞠莉ちゃんの本気の思いが伝わるから……!!』



穂乃果『私たちも本気でぶつかろうって思うんだ――――――――!!!』



鞠莉「本気で……」

ヒュウウウ……

鞠莉「……!」

スタッ

千歌「……………………」


鞠莉「どこの天使が窓から入り込んできたかと思ったわ……」

千歌「こんばんは……って言うのも、おかしいですね」

鞠莉「そうね……。イケナイ子ね、もう面会時間は終わってるはずよ。それにここは五階のはずだけど……」

バサッ

リザードン「……………………」

鞠莉「……クスッ、なるほど。……わざわざこんな時間にお見舞いに来たわけじゃないんでしょ?それとも、眠れなくて話し相手を探しにきたの?」

千歌「……………………」

鞠莉「It's joke……♪なにをしてもいいわよ。殴るなり、貶すなり。あなたにはその権利があるもの」

千歌「……………………」

鞠莉「Come on……千歌っち……」

千歌「こうして……」

鞠莉「?」

千歌「こうして……二人で話すのは、初めてですね……」

鞠莉「……ええ。なんだったら、顔を合わせることも少なかったもの」

千歌「一度、話したいって思ってました」

鞠莉「……私も、あなたと話したいことがあるわ」

千歌「……………………」

鞠莉「お先にどうぞ。どんな罵詈雑言でも受け止めるわ」


――――――――モウイチドデス医院・入り口



ルビィ「うゅ……」ウトウト

果南「眠い?」

ルビィ「少し……」ウトウト

ダイヤ「もうこんな時間ですものね……。とりあえず、ポケモンセンターに……」

タッタッタッ……

ルビィ「……?」

タッタッタッ……

花丸「はあっ……はあっ……」

ダイヤ「花丸さん?」

ルビィ「花丸ちゃん。どうしたの?そんなに息を切らして……」

花丸「ち、千歌ちゃんが……鞠莉さんのところに行ってくるって……!それで……オラ、追いかけて……!」ゼーゼー

果南「千歌が?でも、入り口には誰も……」

ダイヤ「まさか……リザードンに乗って……?」バッ

ルビィ「で、でもなんで……?」

ダイヤ「とにかく鞠莉さんの病室へ」


――――――――モウイチドデス医院・鞠莉の病室



鞠莉「さあ、どうぞ」

千歌「じゃあ遠慮なく」

鞠莉「……………………」











千歌「鞠莉ちゃんってバカだよね」











鞠莉「!!!?」

千歌「!」フンス

鞠莉「わ、What?千歌っち……?」

千歌「あ、鞠莉ちゃんだけじゃなくてね?ダイヤさんも果南ちゃんも。みんなバカだよ」

鞠莉「いや……そんなフォローされても……」

千歌「自分勝手っていうか不器用っていうか、なんでもかんでも思い込んで、押し付けて、投げ出して。ちょっと良くない流れになるとヘコんでさ。いろいろ言いたいことはあるけど、まとめるとみんなバカだよ」

鞠莉「……………………」ポカン


千歌「うん。ちょっとスッキリした」

鞠莉「……っ、お気楽。ていうか能天気よ。そんな言葉で……全部が片付くはずないわ……」

千歌「片付ける気なんかないよ。だって、鞠莉ちゃんたちがやったことは簡単に赦していいことじゃないもん」

鞠莉「わかってるなら……」

千歌「別にいいじゃん……なんて、そんな風に軽く区切りをつけちゃいけないのもわかってる。私ね、思うんだ。今、鞠莉ちゃんたちに必要なのは……前に進む勇気だって」

鞠莉「前に進む……勇気?」

千歌「嫌な気持ちの連鎖は……善子ちゃんが言ったみたいに、怒ったり……憎しみ合ったりして、悲しい気持ちと一緒にずっと続くのかもしれない。誰かが断ち切らない限り……」

鞠莉「無理よ……。そんなこと……絶対に……」

千歌「難しいかもしれない。だからね……だからこそ私は、全部を受け入れたい」

鞠莉「受け……入れる……?」

千歌「楽しいことも……嫌な気持ちも……ツラい現実も。全部ぜーんぶ受け止めて、一歩一歩……ゆっくりゆっくり、少しずつでも前に進むの」

鞠莉「出来ないわ……そんなこと……」

千歌「一人で無理なら、誰かと一緒に進めばいい。鞠莉ちゃんには、鞠莉ちゃんを思ってくれる……大事な仲間がいるもん。ダイヤさんがいて、果南ちゃんがいて、そして……私も」ニコッ

鞠莉「千歌っち……。ダメよ……だって私は……」

千歌「もう決めたの。これ以上……誰も悲しい思いはさせないって」

鞠莉「誰にも……赦されないわ……」

千歌「そんなことない。私たちは……0を1に出来る」

鞠莉「0を……1に……?」

千歌「失くしたものは取り返せばいい。捨てたものは拾えばいい。そうやって、自分の失敗はやり直せる。やり直していいんだよ。私たちの未来は私たちが決めていい」


鞠莉「そんなワガママ……誰が赦すの……。私は……償いきれないほど、たくさんの人を傷付けたのに……」

千歌「その罪も全部、私たちが一緒に背負うよ」

鞠莉「そんな口先だけの偽善で……」

千歌「言ったでしょ?もう決めたの。たくさん悩んで、考えた……。それでね……わかったの。私は……みんなと輝きたいって」

鞠莉「決めた……?輝く……?」

千歌「なにも無いなら、一緒に作り上げていこうよ。仲間と、ポケモンと力を合わせて……夢の海を泳いでいこうよ。起きること全てを受け止めて、全てを楽しもうよ。それが……輝くってことだから」

鞠莉「……………………!!!」

千歌「鞠莉ちゃん」

タッタッタッ……

ガチャッ!

バタン!

果南「千歌!!」

ダイヤ「鞠莉さん!!」










千歌「みんなで一緒に……Aqoursになろうよ♪」


これにて4スレ目を完結と致します。
お付き合い多謝m(__)m

5スレ目
千歌「夢は……ポケモンマスターになることです!!!!!」【安価】
千歌「夢は……ポケモンマスターになることです!!!!!」【安価】 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/i/read/news4ssnip/1500978026/)



完結……出来ねぇ……
あとどれだけ伏線を回収すればいいんだ……
最初のサクサクとジム戦を攻略して行った軽快さは完全に消え失せてますね……
何故こんなに濃密なストーリーになったんだ……
情景描写入れると、そっちの方に気を取られてストーリーが稚拙になるかなーと、あえて地の文無しで書いてるのが、逆に読みにくいような気もするし……
誤字多過ぎて見直す度に(´Д`;)ってなるし……(かえんほえしゃ、ってなんだよ。ダイヤさん、くろすさんだー、って古風な言い方してるみたいになってるし)
ユウジョウヨーソ路より、ユウジョウヨーソロードの方が格好いいじゃんとか思うし、書く度に後悔してます……
まあ一番は善子ちゃんもといヨハネの悪役っぷりですけどね……
このスレの終盤になってようやく、ちかまり要素出せたし……
はぁ……って感じです……


何気に一年近く続いてるんですね……1スレ見てビックリしました……
今と比べてバトル終わるのはやっ……
むしろ今が長引かせすぎですかね……
もっと精進します……あと次で終われるよう頑張ります……


遊び安価
連投無しで>>999のポケモンをどこかで採用します。
(UB以外、オールオッケー)

Ksk

ネクロズマとルナアーラはUB扱い?


>>987
あー、ネタバレなんであんまり言えないですけど、もしかしたら今後どっちも出すかもしれないです。
確定では無いですけど。
ストーリーに出すと言っても、背景的に出すか、ストーリーに絡めるか、誰かの手持ちになるかも未定なので、軽い気持ちで考えてもらえればおkです。
伝説クラスでもノーマルポケモンでも、誰になるんでしょうねえ……

ヨーソロードなら出してもいいぞ!


>>990
間違えたとこ全部書き直してぇ……

>>1って映画見たのかな?


>>993
仕事が忙しすぎて行けてないデース
マーシャドーのあの見た目で山寺さん!?どんなイメージなの!?くらいの期待値です。

ってことはマーシャドーは無理か...
設定的にヨハネと絡ませられそうだったが致し方なし


>>995
アニメで登場してるメインポケモンは、どうしてもイメージが引っ張られますからね……ピカチュウはモロそうですわ……(性別は違えど)
けど安価でマーシャドー指定されたら、まあ頑張りますm(__)mどうなるかはわかりませんが……
案外、え?そいつ?みたいなマイナーポケモン辺りが来そうな気もしてますけど

ジラーチ