千歌「果南ちゃんとハグしたい」 (19)

曜・梨子「はい?」


千歌「だ~か~ら~!果南ちゃんとハグしたいの!こうギュッてさぁ」


梨子「ハグしたいならしたいって果南さんに言えばいいじゃない」


千歌「いいや!それじゃダメだよ!」


梨子「へ?」


千歌「自分から言っちゃダメなんだよ!果南ちゃん自身からハグしてもらうことに意味があるんだよ!」


梨子「そ、そうかなぁ…?」


千歌「そうに決まってるよ!ね!曜ちゃんもそう思うでしょ?」


曜「ん~。そうだね。確かに昨日果南ちゃんからハグしてもらったんだけど、あの時は嬉しかったなぁ~」


千歌「でしょー?やっぱり………って!!!今なんて言った!!?」


曜「え?だから昨日果南ちゃんにハグしてもらったって…」


千歌「そう!ソレだよ!詳しく聞かせて!」


曜「んーとね。あれは昨日果南ちゃんと泳いだ時のことなんだけど…」

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果南「今日はありがとね。泳ぎに付き合ってもらっちゃって」


曜「ううん!私も果南ちゃんと久々に泳げて楽しかったよ!」


果南「ふふっ。ありがと?じゃあもう帰ろっか」


曜「そうだね……ハッ…はくちゅっ!」


果南「あれ?曜冷えちゃった?」


曜「うう、そうかも…。やっぱりこの時期に泳ぐと寒いね……」グスッ


果南「…………」


果南「えいっ?」ギュッ


曜「ふえええっ!?///か、果南ちゃん!!?///」


果南「あ、ゴメンねいきなり。でもこうやったら身体が温まると思ってさ?」


曜「で、でも恥ずかしいよ…///」


果南「いいじゃん。曜とハグするのも久々なんだし」


果南「それそれ~?」ギュゥ…


曜「あわわわわ…///」プシュー
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

曜「ってことがあってさー。いやー、アレはドキドキしたね///」


梨子「わぁ……///」


千歌「う、羨ましいィィ~~~!!!うぅ~。昨日旅館の手伝いさえなければ…」


曜「あはは…」


千歌「まったくズルいよ曜ちゃんだけ!よーーし!今度はチカが果南ちゃんにハグしてもらうんだから!」


曜「ハグしてもらいたい千歌ちゃんかわいい」(が、頑張ってね…)


梨子「よ、曜ちゃん逆だよ」アセアセ


【そして翌日】


果南「はいっ。今日はここまで!みんなお疲れ様!」


8人「つ、疲れた~~」


果南「千歌。今日すっごく頑張ってたね!動きもほぼ完璧だったよ!」


千歌「いや~。それほどでも~//」(ふふふ。今日はいつもの倍頑張ったのだ!すべてはハグのために!)


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果南『おいで千歌。ご褒美にハグしてあげる?』


千歌『わーい?』ギュッ
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千歌(ヘヘヘ…///)


果南「じゃあそんな頑張った千歌には…」


千歌(…きた!)


果南「ナデナデしてあげる?」ナデナデ


千歌「…………」


千歌「…………」シュン


果南「あれ?」


花丸「千歌さん、褒められたのに落ち込んでるずら」


ルビィ「どうしたんだろ」


善子「フッ…。おそらく彼女が求めているものは翼によ(ry…」


ルビィ「ナデナデが嫌だったのかなぁ」


花丸「それはないと思うずら」


善子「って聞きなさいよ!」


鞠莉「…………!」


ダイヤ「鞠莉さん、どうかしましたの?」


鞠莉「んーん。なんでもないわ?」


ダイヤ「そうは見えませんけど…」


梨子「千歌ちゃんきっともしかして…」


曜「うん。多分……あ、千歌ちゃん来た」


千歌「お疲れ様、2人とも…」


梨子「う、うん。千歌ちゃんもお疲れ様」


千歌「ありがとう…。ごめん。今日は私先に帰るね…」


曜「うん。分かったよ。またね千歌ちゃん」


千歌「うん…。また明日…」トボトボ…


梨子「……千歌ちゃん行っちゃったね」


曜「落ち込んでる千歌ちゃんかわいい」(そうだね…)


梨子「よ、曜ちゃん…」

【帰り道】


千歌「はぁ…。絶対にうまくいくと思ったんだけどなー」トボトボ…


??「……」ソローッ


??「えいっ!」ダキッ


千歌「うわああああ!!だ、誰!?」


千歌(も、もしかして果南ちゃん!?///)


鞠莉「ハーイ千歌っち?私よ?」


千歌「な、なんだ鞠莉さんか…」


鞠莉「なによー。私じゃ不満?」ムスーッ


千歌「あ、すみません。そういうわけじゃ」アセアセ


鞠莉「ふふっ。冗談よ。ねぇ千歌っち、ちょっと2人で話さない?」


千歌「え?」


【浜辺】


鞠莉「ここに座ろっか」


千歌「は、はい…」


鞠莉「さーてと。さっそく千歌っちに聞きたいんだけど…」


千歌「え?」


鞠莉「今日練習のあと落ち込んでるみたいだったけど何かあった?」


千歌「!?いや別にそんなこと…」


鞠莉「……ハグ…」ボソッ


千歌「!!?」ビクッ


鞠莉「ふふ。やっぱりそうねっ」


千歌「ど、どうしてわかったんですか?」

鞠莉「んーーー。なんとなくよっ」ニコッ


千歌「は、ははは…。鞠莉さんには敵わないや…」


鞠莉「そんなに果南にハグしてもらいたかったの?」


千歌「はい…」


千歌「最近果南ちゃんに全然ハグしてもらってないっていうのもありますけど、それより…」


鞠莉「それより?」


千歌「か、果南ちゃんのこと…大好き…だし///」


鞠莉「ふーん( ´?` )」ニヤニヤ


千歌「ああっ!?///いや、その『好き』ってそういう意味じゃなくて…///」アタフタ


鞠莉「ふふっ。分かってるわよ」


千歌「も、もうっ!///」


鞠莉(まー、こういうことにしておきましょ)フフッ


鞠莉「それで?どうしたいの?」


千歌「へ?」


鞠莉「やっぱりハグしてもらうの諦めたくないんでしょ?」


千歌「は、はい…」


千歌「でも今日の放課後は絶対やってくれると思ってたのにしてくれなかったし…」


千歌「チカすごい自信あったのに…」


千歌「果南ちゃんチカとハグするの嫌だったのかなぁ?」ウルウル


鞠莉「ちょ、ちょっと!それは考えすぎよ!」


千歌「うぅ…だってぇ…」ウルウル


鞠莉「とりあえずこれで拭きなさい」つハンカチ


千歌「うぅ…」グスン




鞠莉「落ち着いた?」


千歌「はい。なんとか…」


鞠莉「それで、果南のことなんだけどね」


千歌「はい…」


鞠莉「多分果南は恥ずかしかったんじゃないかな?」


千歌「え?どういうことですか?」


鞠莉「ほら、千歌っちって果南と一番付き合い長いじゃない?」


鞠莉「成長していくにつれて、ためらう気持ちが芽生えてしまったんじゃないかしら」


千歌「な、なるほど…」


鞠莉「だから二人っきりで話す機会があればチャンスはあるんじゃない?」


千歌「!そっか。ありがとうございます!」


鞠莉「どーいたしましてー」


千歌「でも、鞠莉さんはすごいですね…」


鞠莉「??ホワッツ?」


千歌「だってチカたちのことなんでもお見通しだから…」


鞠莉「ふふっ。それはどうもっ!」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
鞠莉「ねーねぇ。なんであのとき千歌っちとハグしなかったの?」ニヤニヤ

果南「!!?な、なんで分かって…!」

鞠莉「分かるわよ~。何か一瞬ためらった様子だったし~」

果南「…鞠莉には敵わないね」

鞠莉「そ・れ・で!!どうして?」

果南「そ、そのなんか恥ずかしくて…///」

果南「なんかこう…遠慮しちゃうというか…///」

鞠莉「へー」ニヤニヤ

果南「に、にやにやするなー!///」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

鞠莉(ま、本人から聞いてるんだけどねっ)

【翌日】


千歌「ね、ねぇ果南ちゃん」


果南「ん?どうしたの?」


千歌「この後予定ある?」


果南「いや特にはないけど…」


千歌「じゃあチカと浜辺でお散歩しようよ!」


果南「いいよ。じゃあせっかくだしみんな誘って…」


千歌「だ、ダメ!果南ちゃんと二人っきりがいいの!」


果南「え?わ、分かったよ」


千歌(よし!第一段階クリア!)


【浜辺】


千歌「あ、果南ちゃんこっちこっち!」


果南「お待たせ。じゃあ行こ?」


千歌「うん!」




果南「それにしてもどうしたの?急に二人でお散歩なんて」テクテク


千歌「ほら最近果南ちゃんと二人になる機会ってなかったからさ」


千歌「だからこうして今日誘ってみたんだっ!」


果南「ふふっ。なるほどね。嬉しいよ」ニコッ


千歌「へへへ…」


千歌(よし、ここで…)


千歌「…ねぇ果南ちゃん」


果南「ん?何?」


千歌「最近のチカってどう思う?」


果南「えー。どうしたのいきなり」


千歌「いいじゃん別にー。とにかく教えてよ」


果南「んー。そうだね。チカの無邪気さは今も昔も変わらないなーって思ってるよ」


千歌「え~!?そんなことないよ!大人っぽくなったでしょ!?」ガーン

果南「ほらそういうところが変わってないよ」クスクス


千歌「う~。そんなぁ~」


果南「…でも」


千歌「?」


果南「確かに無邪気さは変わらないけど…でもAqoursのリーダーとしての千歌はすごく輝いてるし、とってもカッコいいと思うな」


千歌「か、果南ちゃん…」


果南「それにさ」


千歌「え?」


果南「昔よりもっと…か、可愛くなったと思うし…」


千歌「ふえええっ!?///」カァッ///


果南「あっ///今のはその…忘れて///」


千歌「///」


果南「///」


千歌「ちょ、ちょっと休憩しよっか///」


果南「そ、そうだね///」




千歌「………」


果南「………」


千歌・果南(き、気まずい…)


千歌(ま、まさか果南ちゃんからかわいいって言われるなんて///)


千歌(ってなんでこんなにドキドキしてるの///?)ドキドキ


千歌(もうこうなったら…)


千歌「ねぇ果南ちゃん…」


果南「な、なに?」


千歌「その…か、かわいいって言ってくれたことなんだけど…///」


果南「も、もうっ!それは忘れてって言ったでしょ?///」

千歌「ご、ごめん///。でもどうしても気になったから…」


千歌「それに果南ちゃん結構恥じらってたし、それも知りたくて…」


果南「……だからだよ///」ゴニョゴニョ…


千歌「え?今なんて…」


果南「~~~!!///好きっ!好きなのっ!千歌のこと、昔からずっと!///」


千歌「!!か、果南ちゃん…///」


果南「うぅ…。こんなつもりじゃなかったのに…恥ずかしくて死にそう…///」


千歌「…チカも好き」

果南「えっ」


千歌「チ、チカも果南ちゃんのこと好きっ!!果南ちゃんに負けないくらい大好きっ!///」


果南「ち、千歌…///」


千歌(うぅ…。言っちゃった…。こんな展開予想してなかった…。もう目合わせられないよぉ…)


果南「ねぇ千歌」


千歌「えっ」


千歌「!!!」


果南「おいでっ」スッ


千歌「…か」


千歌「果南ちゃぁぁん!!」ダキッ


果南「きゃっ。ちょっと危ないって…///」


千歌「あったかい…///それにいい匂い…///」スリスリ


果南「ちょっと…恥ずかしいって…///」


千歌(あぁ…。とっても安心する…)


千歌(チカやっぱり…)


千歌「…果南ちゃん」


果南「へ?」

チュッ

果南「ち、千歌!!??///」カァッ


千歌「えへへ…///」


千歌「果南ちゃん大好きっ!!」

おわり(文字化けのところはハートマークに置き換えておいてください)

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