みさき「全世代女子高生麻雀チャンピオンシップです」のよりん「一回戦後半!」=3 (536)






古今東西の女子高生雀士が集まり、№1の雀士を決定する“全世代女子高生麻雀チャンピオンシップ”本選は、一回戦の第四戦までが終了…

外は日が落ち、薄暗くなり始めた中… ますます熱気を帯びてきた会場内では、いよいよ一回戦の後半・・・第五戦が始まろうとしていた。


~東京国際フォーラム・大ホール闘牌場~

17:50

 
 ガヤガヤワヤワヤ・・・  ザワザワガヤガヤ、キャッキャッキャ・・・・♪


第五戦が始まるのを待ち構える観客たち・・・

そんな大勢の視線の集まる会場中央の闘牌スペースに、ふんわりウェーブのかかった髪型の、少しタレ目な美女が現れた・・・


 みさき『皆さんこんにちは。 午前中の前哨戦でも実況をさせて頂きました村吉です』

 みさき『ここから第五戦と第六戦の実況は、またわたくしが務めさせて頂きますので、よろしくお願いします!』

 みさき『さてそれでは… 早速選手の紹介から参りましょう。 一人目の選手は・・・ この方です!』バッ!



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1491999549



・ミスコン・モチコンシリーズ
玄「全国咲-saki-おもちコンテスト(ドラフト部門・後半編)なのです!!」
玄「全国咲-saki-おもちコンテスト(ドラフト部門・後半編)なのです!!」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1469532409/)  の続編なのです。

・第一スレ→久「全世代女子高生麻雀チャンピオンシップよ!」咲・慕「「え?」」
       久「全世代女子高生麻雀チャンピオンシップよ!」咲・慕「「え?」」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1485685602/)

・第二スレ→恒子「全世代女子高生麻雀チャンピオンシップだアァ―ッ!」健夜「私も?」(前哨戦)
      恒子「全世代女子高生麻雀チャンピオンシップだアァ―ッ!」健夜「私も?」(前哨戦) - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1486037996/)

・第三スレ(前スレ)→えり「全世代女子高生麻雀チャンピオンシップです!」咏「だねぃw」(1回戦前半)
           えり「全世代女子高生麻雀チャンピオンシップです!」咏「だねぃw」(1回戦前半) - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1489231941/)

・ちょっと大がかりな読み手参加型闘牌SSなのです。

・「全世代女子高生麻雀チャンピオンシップ」とは、竹井久提案主催のイベントで、古今東西の様々な「女子高生雀士」を集めて最強決定戦の個人戦を行うものです。 大人や中学生も、過去や未来から「女子高生」として参加しています。

・このスレでは、第一スレの投票でのランキング上位者と、第二スレの前哨戦を勝ち上がった計32名による本選一回戦の第五~八戦目まで闘われる予定です。

・みんなで楽しんでいけたらいいなと思います。 >>1は運営に徹しますので、どうぞよろしくお願いします。

・2日に一回、1日おきに更新していきます。(偶数の日に更新) 一回戦が全て終了するのはだいたい一ヶ月後くらいです。


<本選一回戦組み分け>

1.『S小鍛治健夜』 A石飛閑無  『B片岡優希』  B新子憧

2.『S白築慕』   『A獅子原爽』  B本藤悠彗  B森脇曖奈

3.『S三尋木咏』  A藤田靖子  B園城寺怜  『B愛宕洋榎』

4.S赤土晴絵  『A石戸霞』   『B稲村杏果』  B白水哩


5.S戒能良子  A神代小蒔  B龍門渕透華 B福路美穂子

6.S瑞原はやり A春日井真深 B雀明華   Bハオ・ホェイユー

7.S野依理沙  A善野一美  B染谷まこ  Bエイスリン・ウィッシュアート  

8.S宮永照   A辻垣内智葉 B荒川憩   B天江衣


※第四戦まで終了。『』でくくってある選手は準決勝進出決定者




 みさき『総合ランキング第5位! 2年前の世界から時空を越え、あの“宮永照を破った唯一の高校生”が来てくれました!』

 みさき『愛媛代表大生院女子3年生・・・ “歩くオカルト”戒能良子選手です!』


良子(高3)「ハローエブリワン。 どうぞよろしく」テコテコポインポイン


 ウワアアアアアアアアアァァ―――ッ!!  ツイニデタァッ!  カイノウサーン!  セーラーフクスガタカワイイ・・・///  パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ・・・・!!


 みさき『現在はプロとして活躍している戒能良子プロ… 高校生時代は、同世代ではあの千里山の藤白七実と並び称される全国トップクラスの選手でした…』

 みさき『その数100を超えると言われる、世界中の魔物を使役する力をもった本物の魔人…! どうか選手破壊や器物破損などだけはしないようにお願いします』 


 みさき『続きましてはこちら… ランキング第11位!』

 みさき『この人もオカルトと言えば必ず名前の挙がる方です。 鹿児島永水女子2年生… 霧島神境の仙女たちの姫…! 神代小蒔選手です!』


小蒔「全力以上で・・・あたらせてもらいます!」グッ!


  キャアアアアアアアアアアアアアァァヒメサマアアアァ――ッ!!  マッテタァ!  ガンバレェーッ!  カスミサンニツヅイテジュンケッショウシンシュツダッ!!  パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ・・・・!!


 みさき『去年のインハイ団体戦と、今年のインハイ個人戦で無類の強さを見せた巫女雀士…』

 みさき『穏やかな表情とは裏腹に、その打ち筋は他を圧倒し蹂躙する容赦のないもの…! 果たして“神降ろし”がこの卓で見られるのか…? 目が離せません』


 みさき『そして3人目の方はこちら…! ランキング22位!』

 みさき『国内でも屈指の和了率を誇るデジタル派… 長野龍門渕高校2年生でありながら、大企業龍門渕グループの理事代理も務める才女! 龍門渕透華選手です!』


透華「さぁ始めましょうか・・・! 真の強者を決める闘いを!!」クワッ!


 ドッオオオオオオオオオオオオオオオォォ―――ッッ!!  トウカサーン!   メダッテナンボォ!!  ガンバレヨオォッ!  オチツイテイケヨッ!  パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ・・・!!


 みさき『龍門渕高校というと、どうしてもあの天江衣選手を思い浮かべてしまう方が多いかもしれませんが… 彼女の従姉妹であるこの人も、天江選手と同等の力を持つと言われています』

 みさき『特に去年のインハイでの臨海女子との名勝負は今でも語り草になるほど…! 謎の多い特殊な力“治水”を見せてくれるのか…? 注目したいところです!』


 みさき『最後はこの方! ランキング24位・・・!』

 みさき『魔境長野の個人1位! あの名門風越女子高校3年生・・・ 80名を超える部員をまとめている“キャプテン”でもあります福路美穂子選手です!』


美穂子「ふふ、皆さんで楽しみましょうね♪」ニコニコ


 ウオオオオオオオオオオオオオォォキャプテエエェ――ンッ!!  マケルナァ!  マモノドモヲヤッツケロォ!!  キャプテンガゼッタイイイチバンダシィッ!  パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ・・・!!


 みさき『午前中の前哨戦では、ライバルである清澄の竹井久、千里山元エース江口セーラ、阿知賀女子部長の鷺森灼という層々たるメンバーを相手に競り勝ってきました』

 みさき『非常に高度でしたたかな打ち筋を魅せる名選手…! 彼女の“人間力”は、最上位の魔物たちに通用するのでしょうか?』


 みさき『以上…! 四名の選ばれし少女たちによる一回戦第五戦…! いよいよスタートです!』



☆対局前に、能力に関するルールなど、改めてまとめときます↓


※能力には「常時発動系」、「ステージ発動系」、「特殊発動系」の3種類があります

・「常時発動系」→基本的に東一局から南四局まで常に発動している能力

・「ステージ発動系」→本選では全ての局が“ノーマルステージ(常時発動系と特殊発動系以外は能力が発動されない局)”と“能力ステージ(特定の誰かが能力を発動する局)”に分かれています。
           基本的には東一、東三、南一、南三が“能力ステージ”。 東二、東四、南二、南四が“ノーマルステージ”。 連荘の一本場、二本場などはオーラス以外は全て“能力ステージ”です。
           「ステージ発動系能力」とは、その能力ステージにおいて四人が順番に、あるいはコンマ等で誰が発動できるかが決められて、一人ずつ発動される能力です。
          
・「特殊発動系」→ある特定の条件をクリアした場合に発動される能力


※「ステージ発動系」の能力の発動される順番は、東一局の「北→西→南→東」という順番です。(親の流れと逆。 トビ終了も有り得るため、北家側が有利、だと思う)

※ノーマルステージでは毎回誰かが「主役」になります。主役が巡る順番は「能力の発動される順番と逆(基本、東→南→西→北)」。

※特殊発動系能力が発動されると、せっかくステージ発動系能力を発揮する順番がやって来たのに、ツブされて次局に回されるということも有り得ます。
 ただし、能力がかぶっても問題なければ、一局で二人以上の能力が同時に発動されることもあります。

※二人以上の能力が発動され、どちらかの能力を優先しなくてはならない場合は、基本ランキング上位者の能力が優先されます。

※1回戦では、基本和了率は、S35%、A25%、B二人は20%。 準決勝ではまた和了率や能力といったアドバンテージは調整されます。


≪第五戦出場者の能力詳細≫


『S5 戒能良子(高三)』

<常>→「テスカポリトカ」
    “煙を吐く鏡”を意味するアステカの全知全能の神。
    他家に自分の能力の正体や手牌を察知されるのを防ぐ。(照の照魔鏡だけでなく、美穂子や憩など、手牌を特別な能力で読んでくる相手に対しても有効)

<ス>→「ソロモン第4柱ガミジン“ネクロマンシー”」
    他者の魂を強制的に召喚できる魔神。
    自分と、同卓している3人をのぞく雀士のステージ系能力をどれでも一つ完全にコピーできる。(ただし自分よりランクが上の4人の能力だけはコピーできない)

    「ソロモン第42柱ウェバル“強制遭難”」
    人魚の姿をしており、海洋に嵐を起こしたりして船を遭難させる。
    特定の他家を“遭難”させ、確実に振り込ませることができる。和了者は未定だが、良子の和了率が50%。

    「ソロモン第56柱グレモリー“時の魔神”」
    過去、現在、未来の全てを掌握できる魔神。
    5巡目くらいまでの自分のツモ牌を知れるため、淀みなくテンパイできる。 和了率70%。

    「ソロモン第72柱アンドロマリウス“千里眼”」
    他者の企みを看破できる魔神。
    一巡目から他家の手牌を完全に看破。 リーチをかけない限り振り込まない。 なお、テンパイが早いため和了率50%。

<特>→「ソロモン第29柱アスタロト“能力殺し”」
    右手に巻きつけた毒蛇の力で相手の能力を塞ぐ。
    一試合で一度(一局)だけ、他家の常時発動系か特殊発動系の能力を完全に封じることができる。 他家が振り込みそうな時などにも使用可。

※しかし例外として、良子の特殊能力“能力殺し”は、小蒔の「神降ろし」だけは無効化することができない。 なのでこの試合では実質、「透華が“治水”を発動した時、一局だけその支配を無効化できる」能力ということになる。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

『A11 神代小蒔(高二)』(全ての神は、一試合で一度しか降ろせない)

<ス>→「三種の神器」
    鍛治と鋳物の守護神イシコリドメが降臨。
    草薙の剣、八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)、八咫鏡(やたのかがみ)を使用。
    鏡で卓上の状況を把握し、勾玉のパワーで自己に幸運を呼び、剣の力で他家をバッサリ斬る。 選定した相手から40%の確率でロン和了りをとれる。

<特>→「神降ろし」
    “局の点棒状況”が掲示された時のレスのコンマ以下が、“ゾロ目”の時、小蒔は眠りに入り、以下の四神のうちのいずれかを降臨させる。

    「最高神アマテラスオオカミ」
    70%の確率で役満和了。

    「創世神イザナミ」
    70%の確率で三倍満和了。   

    「豊穣の女神オオゲツヒメ」
    70%の確率で倍満和了。

    「伝説の美神クシナダヒメ」
    索子が集まる。 70%の確率でチンイツハネ満和了。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー    

『B22 龍門渕透華(高二)』

<特>→「冷やし透華(治水)」
    他家に満貫以上を振り込むとゾーンへと入り、河を支配、流れを穏やかにさせて、思うように操る。

    
    他家は、捨て牌の河に干渉することができなくなり、以下の3つの行為ができなくなる。 

    1鳴けない
    2リーチできない(鳴きとリーチができないというハンデにより、他家の打点は全て1ランク下がる。1翻はそのまま)
    3ロン和了りができない(ただし透華への直撃のみ可能。 他家→他家の出和了りは、全て透華が横取りしてしまう)

    透華だけは自在に鳴き、リーチ、ロン和了りができる。

    他家が透華の治水状態を解く方法は2つ。
    「ハネ満以上をツモる」か、「透華から何でもいいので直撃を取る」のみ。    

ーーーーーーーーーーーーーーー

『B24⑧ 福路美穂子(高三)』

<ス>→「ブルー・オッドアイ」
    右目を開眼することで、卓上で起きていることをほぼ完璧に把握できる。
    自分の手が悪ければ他家を支援して削りたい相手を振り込ませる。(満貫以下)
    手が良ければ、最速で和了へと向かう。(和了率70%。 ただし残りの30%の時は、自在に他家を出和了りさせられる)

※ただし、手牌などを読むことを妨害するテスカポリトカがある良子だけは、削りたくても振り込ませることはできない。


<打点表>

コンマ以下
01~10→1翻
11~30→2翻
31~50→3翻
51~70→4・5翻(満貫)
71~80→ハネ満
81~90→倍満
91~98→三倍満
99、00→役満

※ツモかロンか決まってない場合は、和了点のコンマが偶数ならツモ、奇数ならロン
ロンの場合、コンマが3の倍数なら和了者の下家、3の倍数+1なら対面、3の倍数+2なら上家からの出和了り(ただし役満ロンだけはあとで振り込み者を決める)


<その他細々したルール>

※4人のコンマ以下の大きさを競う「コンマバトル」では、最も大きい数の者が和了できる。(00は100とする)

・最も大きい数が同点で二人以上いた場合は「秒」の大小で決定。


※牌表記
一ニ三→萬子
①②③→筒子
123→索子


※点数の符は基本30符で固定です。暗刻や明刻などあっても、符は増やしません。
 そして30符4翻は7700ではなく満貫8000になります。
 ただし、カンをしていて3翻以下だった場合だけは、符を増やして計算します。

 また、ピンフツモ(20符)と七対子(25符)の4翻以下は基本出てきません。(能力発動や、もう勝敗が決定している場合などには出てくることもある)






~実況室~


みさき「さあ、というわけで始まりました一回戦第五戦…!」

みさき「解説は、午前中の前哨戦に引き続き、昨年のオールスターMVPのこの方… 無口かわいいことで人気の野依理沙プロです!」

のよりん(27)「・・・ヨロシク!///」プンスコ=3

みさき「ん…? 野依プロ、なんか顔が赤いですね。 まだ風邪治らないんですか?」

のよりん「治った!///」プンプン=3

みさき「じゃあなんでそんなに頬を赤く・・・ ははあ、さては野依プロ… 私が“かわいい”なんて言ったんで、照れてるんですね?」ニヤ

Σのよりん「!? ち、チガウ!///」プンスコリン=3

みさき「隠さなくてもいいですよw かわいいって言われるだけで照れるなんて、子どもみたいですね野依プロはw」

のよりん「だまれっ!!//////」バチコンッ!!

みさき「あべしっ!?」=3


みさき「なんですかもう… そんなムキになって叩かなくてもいいじゃないですか…」イテテ…

のよりん「みさき! 悪い!」プンプン=3

みさき「分かりましたよ謝りますよ… でも、きちんと解説お願いしますよ?」

のよりん「任せろっ!」フンス=3

みさき「あんまり的外れなこと言ってばかりだったら、もう解説の仕事来ないかもしれませんからね?」

Σのよりん「マジで!?」プンスコ=3

みさき「まあ… もし野依プロが仕事が無くなって食いっぱぐれるようなことになったら、私が面倒見てあげますよ♪」ニコッ

のよりん「…?」ジトォー・・・

みさき「ちょ、ちょっと、野依プロ、冗談ですよ…/// そんな“何言ってんだこいつ?”みたいな目で見ないで下さい///」


みさき「さあ… そうこうしているうちに卓では場決めが終わったようですね」


※場決め

良子→>>20

小蒔→>>21

透華→>>22

美穂子→>>23

(コンマ以下の大きい順に東→南→西→北)

はい

第五戦場決め
東 小蒔 (89)
南 美穂子(59)
西 良子 (50)
北 透華 (04)

     良子
     (西) 
   ――――――

   |    |
透華|    |美穂子
 (北)|    | (南)
   |    |
   ――――――

     小蒔
     (東)


※ステージ発動系の能力は「北→西→南→東」の順なので、この試合は「良子(東1)→美穂子(東3)→小蒔(南1)→?(南3)」の順になる。(透華はステージ系能力が無い)

※ノーマルステージでの「主役」の巡る順番は、「能力の発動される順番と逆」なので、「透華→小蒔→美穂子→良子」。

※また、基本和了率は「良子35%、小蒔25%、透華20%、美穂子20%」。


みさき「席が決まりましたね。 えーっと起家は、神代選手…」

みさき「さあでは野依プロ… この試合の見所は、どのあたりでしょう…?」チラ

のよりん「… ぜんぶ!」プンスコ=3

みさき「… ポイントは?」

Σのよりん「…ッ せ、制服!!」=3

みさき「…確かに、それぞれ皆異なった制服を着ていますね。 南家の福路選手は、白地のタイの無いセーラーにピンクのスカートという女性らしい出で立ち…」

みさき「その対面の龍門渕選手の制服はかなり独特ですね。 ワンピースの長いスカートの上に、丈の短いブラウスを羽織るというスタイル…」

みさき「龍門渕高校は一応制服はあるようですが、かなり自分好みにカスタマイズできるみたいです」

のよりん「お洒落!」=3

みさき「そうですね。 全身ほぼ真っ白な中で、紺の袖と襟紐が目を引きます。 なんとも上品な感じがしますね」


みさき「神代選手はいつもの巫女服姿… 朱色の袴が目に鮮やかです。 ゆったりとした装いが彼女にピッタリですね」

のよりん「ポヨンポヨン♪」

みさき「そして大生院女子の戒能選手は、一般的なセーラー服ですね。 胸元の水色のタイと、右手首の3つのブレスレットがかわいらしさを強調しているように思います」

のよりん「Jカップ!」=3

みさき「(無視無視…)野依プロの出身校の新道寺はブレザーでしたよね。 やっぱり、セーラーとブレザーでは、ブレザー派ですか?」

のよりん「ブラジャー!? みさき、ハレンチ!!w」プップスー=3

みさき「… ブレザーだっつうの…」イラァ…


【東一局 親:小蒔】


4人「「「「 よろしくお願いします(わ)!!!! 」」」」


 チャッ、パシッ、タンッ!  チャッ、ピシィッ!、トンッ・・・


 みさき『さあついに始まりました第五戦… 先手を取るのはまずは誰になるのでしょうか?』


良子(18)「……」チャッ、ピシッ…

良子(対面の神代は従姉妹の春の先輩… 私の時代では彼女はまだ中等部でしたから、麻雀の実力はよく分かりませんが、ポテンシャルは相当なモノがありそうですね…)チラッ

良子(上家の福路さんは、私の時代でも一年生でインハイに出ていましたね… 確か他家の手牌を読み切って、周りをマニピュレートして打つのが得意な選手でした)

良子(そして下家の龍門渕さんは… 私は全く面識はないですね… ヘッドの上の毛がピコピコ動くのが気になりますね)チャッ・・・

良子(まずは… 小手調べに、テスカトリポカで手牌をカムフラージュして牽制してみますか…!)ゴゴゴォ・・・


 “ズモモモモモモモオオオオォ・・・・!!”


透華「んっ!?」
美穂子「きゃっ?!?」
小蒔「……」


“歩くオカルト”戒能良子… まずは、背後に、ドクロ顔の怪人が派手な民族衣装を着込んだような、不気味な魔神を召喚する…!

あの宮永照の照魔鏡を破った・・・アステカの最高神“テスカトリポカ”である・・・!


テスカトリポカ『・・・フシュルルルルルルルウウウウゥ~~~・・・・!!』


良子の背後の怪人が、口から煙を吐き… それが、良子と良子の手牌に霞をかけるようにして覆っていく…!


透華(なるほど… コレが、宮永照の“敵の本質を見抜く”力から逃れる際に使ったオカルトですのね…)

透華(・・・ふんっ!ですわ…! なんのこれしき… わたくしは毎日衣を相手に麻雀を打ってるんですのよ!)チャッ


美穂子(… 手牌がほとんど読めなくなっちゃったわ… 戒能さんの“存在”すらが、うっすらと朧になってしまったような…)

美穂子(鶴賀の東横さんと少し近い感じかしら? まあ、捨て牌はちゃんと見える分、まだ東横さんよりはマシかしら…)チャッ、パシッ


小蒔(春ちゃんの従姉妹の戒能プロ… 彼女は高校生の時から、非常に多くの魔神や異形を手なずけ、その力を使って麻雀を打っていた…)

小蒔(ふふ… 面白いですね。 まずはお手並み拝見…かしら?)チャッ、ピシッ・・・


良子(・・・ふむ。 あまり動揺が無いですね。 このくらいでは驚かない・・・ということですか?)

良子(ならば… もう1ランク強力なものを呼んでみせましょう…!)ゴゴゴゴオォ・・・!


※良子、何を呼ぶ?(最も早く2票を獲得した番号で)

1、「ソロモン第4柱ガミジン“ネクロマンシー”」
  他者の魂を強制的に召喚できる魔神。
  自分と、同卓している3人をのぞく雀士のステージ系能力をどれでも一つ完全にコピーできる。(ただし自分よりランクが上の4人の能力だけはコピーできない)

2、「ソロモン第42柱ウェバル“強制遭難”」
  人魚の姿をしており、海洋に嵐を起こしたりして船を遭難させる。
  特定の他家を“遭難”させ、確実に振り込ませることができる。和了者は未定だが、良子の和了率が50%。

3、「ソロモン第56柱グレモリー“時の魔神”」
  過去、現在、未来の全てを掌握できる魔神。
  5巡目くらいまでの自分のツモ牌を知れるため、淀みなくテンパイできる。 和了率70%。

4、「ソロモン第72柱アンドロマリウス“千里眼”」
  他者の企みを看破できる魔神。
  一巡目から他家の手牌を完全に看破。 リーチをかけない限り振り込まない。 なお、テンパイが早いため和了率50%。

1ガミジン“ネクロマンシー”


 “ブワアアアアアアァァ・・・!!”


透華小蒔美穂子「「「 ?!? 」」」ギョギョッ!!!


続いて、良子の背後に現れた異形は…

なんと頭が馬、体は人間の、“馬人間”…!

不気味なその魔獣は、首を振って青いたてがみをなびかせると、ギロリと他家3人を睨みつけた。


良子(ふふふ…w ガミジンの能力は“ネクロマンシー”… つまり死者の魂を呼び寄せて操ること…!)

良子(しかし、ガミジンの能力はそれだけに留まらず、「生きている人間の魂を一時的に呼び寄せること」もできるのですっ!)

良子(さてさて… 本人には迷惑な話ですが、ここは〇×△の魂をレンタルさせてもらうとしましょうか!)ククク・・・


※恒子「全世代女子高生麻雀チャンピオンシップだアァ―ッ!」健夜「私も?」(前哨戦)
      恒子「全世代女子高生麻雀チャンピオンシップだアァ―ッ!」健夜「私も?」(前哨戦) - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1486037996/)
の、764~770に、32名全部の能力が貼ってあるので、そこから選んで下さい。(良子よりランクが下で、同卓者でなくて、ステージ系能力です。未出の能力は若干改変されてる可能性もあります)

※雀士の名前と能力名を書いて下さい。第四戦までに登場した能力でも可です。提案に、一つでも賛同レスがつけばそれでイキます。

戒能さんてアドバンテージどの位なんやろ

霞「迫り来る怒涛の魔乳」


良子(ここは・・・ 先ほど暴れていた永水の石戸霞の魂をレンタルさせてもらうとしましょうか!)ブワアアアアアァァ・・・!!



~観客席~

 初美「はるるの従姉妹さんが… 早速何か出してきましたねー」

 春「……」ポリポリ 

 巴「一体… 姫様の神様の力と、どっちが強いんだろう…?」

 初美「巴ちゃん! 何を言ってるですかー! はるるには悪いですけど、そんなの姫様に決まってますよー!」

 霞「そうね… 私も、ガップリ四つになれば姫様の方が・・・うっ?!」パタリ、zzzzz…

 巴「え? 霞さん? ど、どうしたの??」

 初美「霞ちゃんが突然寝てしまいましたよー… 姫様じゃあるまいし…」

 春「… 多分、試合で疲れてる…」ポリポリ

 巴「えー… そうなのかなぁ…? まあ、じゃあとりあえずそっとしておこうか…」



良子「・・・・・・」ゴゴゴゴゴゴゴオオォ・・・
 
透華(ん…? また上家の雰囲気が変わりましたわね… 小細工をいくら弄したところで、わたくしには効きませんわよ!)


ところが、


良子「ん~… あらあら、うふふ…w」ニコニコ

透華「・・・は?」

美穂子「…え?」

小蒔(!? え、これは・・・霞ちゃん??)

本日ここまでにします
安価・コンマ対応あざした!
また明後日20:00から

>>35
良子はステージ系能力がそれ程強くないので、アドバンテージは、常時発動系の「テスカトリポカ」と特殊発動系の「能力殺し」がどのくらい役に立つかによりますね。
だから相手次第です。 強力な能力を封じることが出来れば、良子は有利になります。
基本は、咏より少し弱いくらいだと思う。

乙あざす
進めてくにょ


良子「ふんふむ…」ズモモモォ・・・


右手を自分のあご下に持ってきて、手牌を見ながらふんふむをする良子・・・


小蒔(こ、これは、間違いなく霞ちゃん…! まさか… 霞ちゃんの魂を召喚して取り込んだというのですか…?)


驚愕する小蒔…

ところが… 良子に、さらなる異常が…!


良子「……」ムクムク・・・

小蒔(…え?)


・・・ぼぼぼぼぼぼぼいんぼいぃんっ!

ドドドドドドドドドドバァァッチイイィィィンッ!!

どぅばばばばばばばばばばいんばいいいぃんっ! ぼふるるおぉんっっ!!!=3


透華「なぁ!?」
美穂子「ひゃっ?!」
小蒔「…!!」

 
 みさき『えっ、こ、これは・・・??』

 
良子「……」ドタポヨォーン…!


 みさき『な、なんということでしょう…! 突然戒能選手の胸が膨張し… とんでもないド爆乳に!! 胸元がぱっつんぱっつんで・・・セーラー服の布地を突き破ってしまいそうです!!』

 のよりん『胸囲的!!w』プンスコ=3

 みさき『さきほど、野依プロは戒能選手の胸をJカップと言ってましたが… これはさらに3サイズくらい増えたでしょうか? 野依プロ、あの胸は今何カップですか?』

 のよりん『ワールドカップ!!』プンスコリン=3


 みさき『まさに世界征服でもできそうな戒能プロの特大オッパイ…! これから一体、何が起きるのでしょうか…?!』


~観客席~

  パリイィ――ンッ!!…

 初美「なぁっ?! お、おっぱいスカウタ―が、壊れた…??」

 春「おっぱいスカウタ―の限界値は100万OP… あの乳は推定120万OP…!」

 巴「そ、そんな… ということは、本当に霞さんの魂を、乗っ取って…?」ワナワナ

 霞「… zzzzz…」スピースピー…


 爽「ぶっっはああああぁぁ―――っっ!!!」ブウゥ――ッ!!

 誓子「うわっ?! 爽?? ちょっ、大丈夫?!」

 爽「う、ううぅ… わ、私は、もうダメだ…! 私の墓には、毎日生オッパイを供えてく・・・!」ガクッ…

 揺杏「さ、爽お前! 死ぬんじゃねぇ――っ!!」ユサユサ


 ユキ「なんですかこの茶番は」

 成香「ほっとけばいいですよ…」ハア


闘牌ステージ上部の巨大モニターに大映しにされた良子の超弩級おもちを見た爽は、今度は大量の鼻血を噴き出して失神…

さらに、あちこちで貧血になりブッ倒れるオッパニストやオッパリアンが出没し、会場は騒然としてきた…


そして、卓上では…!


美穂子(う…? ど、どうしても、戒能さんの胸から視線を逸らすことができない…!?)

小蒔(こ、これは… まさしく霞ちゃんの暴引力…!)

透華(っく…! なんですのまったく! そんなふざけた胸の脂肪で目立とうなんて… 不埒にも程がありますわ!)

透華(うぅ、でも… どういうことですの? 自分の手牌を見ることができない・・・?!)


良子のおもちの暴引力は、3人の視線と意識をガッチリ引き寄せ… 彼女たちをツモ切りしかできない機械に変えてしまっていた…


良子(ふふ…w さすがは石戸霞の“迫り来る怒涛の魔乳”…! これなら、簡単に和了れ・・・うっ?!)ピタッ


良子(こ、これは・・・・?!)


驚きで顔を引きつらせる良子…! なんと… あまりにもおもちが大きくなり過ぎて、自分の手牌を見ることができないのである…!


良子(く…! こ、これは誤算でした… まさか、これ程の大きさとは…?!)ムググ・・・


  チャッ、パシッ、タンッ、  チャッ、ピシッ、タンッ!・・・


誰も自分の手牌を見ることが出来ないまま、牌は巡り…

それは、8巡目に起こった。


良子「……」チャッ・・・

良子(ううぅ…! お、重い…! なんというヘビーなオッパイなのですかコレは…??)

良子(私も胸のサイズには自信がありましたが… もはやとても比較にならない…! 石戸霞… こんなにもデンジャラスなモノをおもちだったとは…!!)

良子(ぐう…! か、肩が、背中が、もたない…! このままでは・・・ あっ?!)パタッ


パラララララアアァ・・・!


良子(しまった!!)


なんと… おもちの重さに耐えかねた良子が、そのオッパイで手牌に触れて… 全て倒してしまったのである…!


 みさき『おや? これは・・・なんと戒能選手! 手牌を倒してしまいました! チョンボですっ!』

 のよりん『おバカっ!!ww』プップスー=3

 みさき『これは誤ツモの倒牌ということになるのでしょうか… チョンボなのでいきなり満貫払いのペナル・・・てぃっ?!?』


良子「ロンorツモ!」


 みさき『へ? これは・・・チョ、チョンボに見えましたが、あ、和了っているぅ?!』 


打点
>>53コンマ以下(「迫り来る怒涛の魔乳」発動)
01~50→3翻
51~00→満貫

03三翻ロン(3の倍数なので下家透華から出和了り) 


牌を倒してしまうと同時に、良子の爆乳は急速にしぼみ出し… その下に、見えたのは…!


良子(こ、これは… 下家がちょうど出したあの牌で和了っているではありませんか?!)

良子「ロ、 ロン! メンゼンホンイツ・・・3900!」

透華「は?!」


 みさき『一瞬チョンボに見えましたが… 龍門渕選手が牌を捨てると同時に手牌を倒しましたので、出和了り成立です! 第五戦最初の和了は戒能選手!』

 のよりん『まぐれ!w』プンスコ=3

 みさき『え、いやいや、まぐれなわけないじゃないですか… あの、膨張したオッパイの力で和了したようですね、戒能選手は…』


良子(あ、危なかった… もう少しでオッパイに自分自身を乗っ取られるところでした…)ハアハア

良子(これが石戸霞…! そこらの魔神より、彼女自身の方がよっぽど恐ろしいですね…)フウ


第五戦東一局

東 小蒔  30000   
南 美穂子 30000  
西 良子  30000→33900 
北 透華  30000→26100


 霞「zzz… ・・・ん… …あらっ?」パチッ

 初美「おや、霞ちゃんお目覚めですかー?」

 春「戻った…」ポリポリ

 霞「・・・えーっと… 私、いつの間に眠って…?」

 巴「いえ、違いますよ… 戒能さんのネクロマンシーの能力で、魂を一時的に乗っ取られていたんですよ…」

 霞「あらまあまあ…」

 初美「さすがに霞ちゃんのおっぱいパワーを使いこなすことはできなかったみたいですけど… 姫様の敵に和了られてしまいましたよー!」

 霞「そう… 不覚だったわ。 まさか、私自身を乗っ取られて召喚されるだなんて…」


【東二局 親:美穂子】


 えり『さあ場は東二局へ! 次に和了るのは果たして誰でしょうか?』


良子(和了ることはできましたが… なんだかドッと疲れましたね… しばらくはヒラで打つとしますか…)チャッ、パシッ

美穂子(ふう… やっと普通に打てるようになったわ…)チャッ、ピシッ

小蒔(まさか霞ちゃんの能力をコピーするなんて… 一体、この方はどれだけのオカルトを使いこなせるんでしょうか…?)ピシッ、タンッ

透華(むきいいいいいぃぃっ! 何も分からないうちに振り込んでしまいましたわ…!)チャッ、タンッ!

透華(まったく… 胸で手牌を倒すなんて、ふざけるのもたいがいにしくされですわ! このわたくしをバカにしてるんですの?)チラッ・・・


改めて良子と… 他の二人を観察する透華…


良子「……」ボインボイン

美穂子「……」プヨンプヨン

小蒔「……」バインバイン


透華「………」ツルペターン・・・


他家3人の胸にましますは、豊穣で神聖なる六つの丘(ジャイアントアクロポリス)・・・

対して、透華の胸にあるのは、ひたすら限りなく続く荒涼とした平原(エターナルツンドラ―)・・・!

そこに圧倒的なおもち格差があることは、誰の目にも明らかだった…


透華(んぬぬぬぬ・・・! どいつもこいつも生意気に無駄な脂肪をため込みやがって・・・ですわ!)

透華(そんなモノで目立とうとするなんて邪道ですわ! 麻雀の試合は正当な“打ち筋”で目立つべきですのよっ!)

透華(見てなさい・・・ 今からわたくしの華麗な闘牌で目にモノ見せて差し上げますわっ!!)カッ!


8巡目…

透華「……」チャッ

透華(ん…? これは・・・?)


透華手牌:一二二四五七八九③④⑤⑤⑥ ツモ⑤


透華(これは… どこかで見たことのあるような牌姿ですわね…)

透華(確か… 原村和が、インハイ県予選の一回戦で… こんな手牌になっていましたわね…)キイイィィ――ン・・・!


スーパーコンピューター並の記憶容量と演算能力を誇る天才・龍門渕透華の脳が、蓄積されている膨大な量の牌姿を検索し、探り当てる…!


透華(そうですわ。 あの時原村和は、この手牌から六筒をノータイムで切った…)

透華(和了るだけなら一萬を切った方が受けが広いにも関わらず、原村和はイッツーの目を残して打ったんですわ…)

透華(結局あのあと、原村は裏目って和了れなかったものの… 打点の期待値まで考えたデジタル的には、確かに六筒切りで正解…)

透華(しかし事はそう単純ではありませんわ。 なぜなら、卓の状況が、あの時とは全く異なるのですから…!)


透華(今、イッツーのために必要な三-六萬は河に既に二枚ずつ切れている… それに三-六萬は他家にシュンツの構成牌としても使われることの多い牌…)

透華(イッツーを狙っても、残りの三-六萬は既に他家の手牌の中で使い切られていて、一人バカを見る、という可能性もなくはないですわ…)

透華(それにちんたら悠長なことをしていては、他家に和了りを持ってかれてしまうかもしれませんし…)

透華(さて… わたくし、龍門渕透華は… ここでどう打つべきかしら?)


※どうする?

1、イッツーはあきらめ、受けの広い一萬切り(打点は>>14のままだが、和了率が15%アップする)

2、和と同じように六筒切りで、テンパイ後にリーチ(打点ハネ満以上。和了率はそのまま)

3、六筒を切り、喰い仕掛けでイッツーを目指す(打点が3翻・満貫・ハネ満に限定される。 和了率は15%アップする)

※最も早く「3票」を獲得した番号でイキます(透華の基本和了率は20%)

3喰い仕掛けイッツー


透華(うーん… もう少し様子を見ましょうか… とりあえず、原村和と同じ六筒切りで…)トンッ→「六筒」

透華(でも、メンゼンで仕上げるのは大変そうですわ。 ここは状況に応じて鳴きを・・・)


と、その時、


良子「…」タンッ

透華「! チー! ですわ!」カシャンッ→「四五六」


良子が出してきた三枚目の六萬をすかさずポンして二萬切り…! 透華、イッツーテンパイ…!


透華手牌:一二七八九③④⑤⑤⑤ 鳴き「四五六」


透華(ドラがあるのですから、ここは役は鳴きイッツーのみで十分…!)

透華(ペンチャン三萬待ちで和了ってみせますわ!)


美穂子(対面龍門渕さんの鳴き… 染め手には見えないから、鳴き三色かイッツー…?)チャッ、パシッ

美穂子(おそらく今のでテンパイ… ドラが見えてない分、怖いわね…)タンッ


透華(さああぁ、カモン! ですわ!!)チャッ!


透華のツモった、その牌は…!


>>66コンマ以下(和了者)
01~35→透華
36~55→小蒔
56~70→美穂子
71~00→良子

打点
>>67コンマ以下(打点表>>14

75良子 31三翻ロン(3の倍数+1で対面小蒔振り込み)


透華「……!」チャッ!


透華のツモった牌は… 当たり牌の三萬ではなく、一つズレた四萬…!


透華(… まあ… そう都合よくは引けませんわね…)トンッ


と、その直後、


小蒔「…」タンッ→「②」

良子「ロン」パラララァ・・・

小蒔「えっ」

良子「タンピンドラ1、3900…」ニッ

小蒔「は…はい」


良子手牌:四五六七七③④⑤⑥⑦678 ロン「②」 ドラ[⑤]


透華(!? く…! 残り一枚のドラ五筒…! わたくしは赤含めてドラ5あったのに…!)ギリッ

美穂子(素直な手… 今回はオカルト無しで普通に和了ってきたのね…)

美穂子(でも、相変わらず戒能さんの手牌だけ、私の読みが効かない…! 困ったわね…)


第五戦東二局

東 美穂子 30000  
南 良子  33900→37800 
西 透華  26100
北 小蒔  30000→26100 


【東三局 親:良子】


 えり『戒能選手が連続和了! 安手ではありますが、着実に点棒を積み上げていきます!』

 えり『さらには東三局はその戒能選手の親番です。 他家を大きく突き放すチャンスです!』


 初美「あらら、振り込んでしまいましたよー?」

 霞「起きてる時の小蒔ちゃんはフツウの頑張り屋さんだからね…」

 春「仕方ない…」ポリポリ

 巴「やっぱり、どこかで神様を降ろせないと、姫様は厳しいですよね…」

 霞「ええ… でも、公式試合で、小蒔ちゃんが一度も神様を降ろせずに終わることは、今まで一度もなかった…」

 霞「きっと、どこかでチャンスがやって来るはずよ」

 初美「そうですねー… まあ、みんなでのんびりゆっくり見守りましょう!」


6巡目…

美穂子「……」チャッ、ピシッ

良子「ふふ…w」ピシッ、タンッ!

美穂子(…安手とはいえ、連続で和了られた… この親にこれ以上調子づかせるわけにいかないわね…)チラッ

美穂子(私の全力でも、この人の手牌は読めないのかしら…?)

美穂子(ちょっと早いけど… 試してみるしかないわね!)ピカアァ――ッ!!


ここで美穂子の右目、開眼・・・!

サファイアのような碧い慧眼が卓上全体を照らす・・・!


透華手牌:二二二三五???⑦⑦白白白

小蒔手牌:①①⑥⑧⑨???2399北


美穂子(・・・やっぱり… 戒能さんだけは、どうしても手牌を読むことができない…)

美穂子(でも、残りの二人は7~8割程度解析できたわ…)

美穂子(まず対面の龍門渕さんは、白を暗刻で揃えている… 萬子のホンイツ…? あるいは、もしかしたら三暗刻を狙ってる可能性もあるわね…)

美穂子(そして神代さんは恐らくチャンタ手… ジュンチャンを仕上げようとしてるところかしら…?)

美穂子(うーん… それに対して、私の手牌は・・・)チラッ


>>72コンマ以下
01~70→和了を目指す(「ブルー・オッドアイ」発動により100%和了れる)
71~00→自分の和了をあきらめ、誰かをアシストする(和了らせる)

>>73コンマ以下(打点表>>14) 

81誰かのアシスト 59満貫


美穂子(二シャンテンのクズ手… じゃあ、ここは龍門渕さんか神代さんに和了ってもらって、親を流しましょう)

美穂子(本当はトップの戒能さんを削りたいんだけど、読めない以上仕方ないわ…)

美穂子(さてでも… 二人とも点棒状況は全く同じ…)

美穂子(どちらをアシストするべきかしら…?)


>>76コンマ以下
01~50→透華をアシスト
51~00→小蒔をアシスト
(美穂子のアシストを受けた方が、相手から出和了りできる)
(良子は手牌が読めないため、振り込ませることも和了らせることもできない)

77小蒔をアシスト


美穂子(うーん… 悩むところだけど、やはり強敵なのは龍門渕さんの方かしら…?)

美穂子(神代さんは打ち筋にかなりのムラがある。 それに今はそれ程調子も良くなさそうだし…)

美穂子(これが裏目る可能性もあるけど… トップの独走だけは避けたい。 ここは神代さんに和了ってもらいましょう)キイイィーン・・・!


美穂子、再びスキャン開始…!


透華手牌:二二二三五七七②⑦⑦白白白

小蒔手牌:①①⑧⑨一一三12399北


美穂子(よし…! 全部読めた! これならなんとか…)

透華「……」チャッ、パシッ、タンッ→「②」

美穂子「!」


ここで透華、ツモった牌を手牌に入れ、二筒を切る…!


美穂子(二筒を切り、ツモ牌をその二筒の位置に収めた… ということは… 今の龍門渕さんの手牌は、恐らくこう…!)


透華手牌:二二二三五七七八⑦⑦白白白


美穂子(八萬でなく九萬かもしれないけど… どちらにしても同じこと…!)

美穂子(生粋のデジタルの打ち手である彼女が、ここで役牌のみでテンパイを目指すことは有り得ない。 必ずホンイツを目指す… つまり七筒の対子落としをしてくるはず…!)

美穂子(龍門渕さん、申し訳ありませんが… ここはワリを喰ってもらいますね…!)タンッ→「9」

小蒔「! ポン!」パシィンッ!→「999」


さらに…!

美穂子「…」トンッ→「一」

小蒔「ポ、ポンです!」カシィンッ→「一一一」


良子(…ん?)

透華(…あら?)


なんと… 良子と透華が一度もツモれないうちに、美穂子と小蒔の間で二度も牌が移動し… 小蒔、アッという間にジュンチャンをテンパイ!


小蒔手牌:①①⑧⑨123 鳴き「999」「一一一」


小蒔(やった…! ペンチャン待ちですけど、張れました…!)


そして次巡…

透華「…」チャッ!

透華(! 来ましたわ…!)


透華、ここでホンイツを張るには絶好の牌、六萬を引く…!


透華(白・メンホン一シャンテン…! あと、一、四、六、九萬のどれかを引ければテンパイですわ!)

透華(このまま三萬を切って、役牌のみでリーチをかけるという手もありますが… 中が全て見えてるし、裏ドラに期待もできないのなら、やはりホンイツですわね…!)

透華(先ほど二鳴きした神代さんは、テンパイしてるかもしれませんがおそらくトイトイ… ならば、この七筒対子落としは、河に一枚切れてる以上、当たる可能性は殆どない…!)

透華(さあ、数巡後には… わたくしの華麗なる牌姿におののくがいいですわ!)タンッ→「⑦」

小蒔「あ、ロンです!」

透華「へ?!」

小蒔「ジュンチャンドラ2・・・満貫8000です!」パララァ・・・


小蒔手牌:①①⑧⑨123 鳴き「999」「一一一」 ドラ[①]


透華(!? ペンチャン七筒待ち…? そんな…??)グニャアアァ・・・


 一「うっわー… 透華が満貫振り込んじゃったよ… 神代さんもやるねぇ…」

 純「アホか。 今のはあの風越の女が裏で糸引いてやがったんだよ!」

 一「え?」

 純「多分、あの女は透華の手牌から七筒があぶれ出そうなことを看破して、神代をわざと鳴かせたんだよ」

 一「あー… そうか。 なんであそこで九索と一萬捨てたんだろうって思ったけど… 神代さんの手を進めることが目的だったんだ」

 純「あの女、相変わらず食えねえ奴だな… ツキもねーし流れの気配も希薄なのによ…」


小蒔「ああ、良かった和了れました…!」ホッ

良子(…? 今の和了り… ちょっと違和感がありますね…?)

透華(くううぅぅ~~…! このわたくしが、満貫に振り込み…? ちょっと、アナタが神代を鳴かせたせいですわよ!)キッ!

美穂子「・・・・」ニコォッ

透華「…!?」


透華の視線に気づいた美穂子、全く悪びれることもなく、菩薩の微笑を返す…!


透華(…ま、まさか… わたくしは、この女の掌の上で踊らされていたんですの…?)

透華( こ の お ん な ぁ ~~~~!!!)ギリギリギリギリ・・・!!



悔しさのあまり沸騰寸前の透華…

と、その時!




 プッツン



美穂子(あら? 今何か変な音が・・・ あっ?!?)


透華「・・・・・・・」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴオオオオオォ・・・・!!


美穂子(し、しまった! まさか、これは・・・!)



龍門渕透華の『治水』発動・・・!!


第五戦東三局

 
東 良子  37800 
南 透華  26100→18100
西 小蒔  26100→34100 
北 美穂子 30000


※透華が満貫以上を振り込んだため、次局から「冷やし透華」にモードチェンジ

本日ここまでなのです
安価・コンマ対応あざした!
また明後日20:00から

治水状態で小蒔が神を降ろした場合… 
ステージ系能力の「三種の神器」は治水の支配下に置かれますが、特殊能力の「神降ろし」が発動した場合は、それだけ治水の力を上回り例外的に影響を受けません

乙あざす
進めるにょ

☆南一局でのルールについて

南一局では小蒔のステージ系能力「三種の神器」が発動される予定ですが…

「三種の神器」→鍛治と鋳物の守護神イシコリドメが降臨。 草薙の剣、八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)、八咫鏡(やたのかがみ)を使用。
        鏡で卓上の状況を把握し、勾玉のパワーで自己に幸運を呼び、剣の力で他家をバッサリ斬る。 選定した相手から40%の確率でロン和了りをとれる。

ここの「選定した相手」ですが、もし透華の治水状態が続いていれば、透華以外の他家へのロン和了りは全て透華に横取りされてしまうので、実質ここは透華を選定するしかない、ということになります。

なので、「南一局でまだ透華が治水状態ならば、小蒔は必ず透華に狙いを定める」ということにしようと思いますが、いいでしょうか? 

もし何か意見あったら、南一局開始までにお願いします。


>>47一部訂正
×みさき『まさに世界征服でもできそうな戒能プロの特大オッパイ…! これから一体、何が起きるのでしょうか…?!』
〇みさき『まさに世界征服でもできそうな戒能選手の特大オッパイ…! これから一体、何が起きるのでしょうか…?!』

>>63一部訂正
×良子が出してきた三枚目の六萬をすかさずポンして二萬切り…! 透華、イッツーテンパイ…!
〇良子が出してきた三枚目の六萬をすかさずチーして二萬切り…! 透華、イッツーテンパイ…!

>>69一部訂正
×えり→〇みさき


【東四局 親:透華】


 みさき『神代選手、鳴きの速攻で満貫和了…! 龍門渕選手早くも二度目の振り込みです!』

 のよりん『あやつり人形!』プンプン=3

 みさき『え?』

 のよりん『風越が和了らせた!』プンスコリン=3

 みさき『は… …直前のあの鳴きが、福路選手が意図的に“させていた”とういうことですか?』

 のよりん『ヨシコの連荘怖い!』プンスコ=3

 みさき『… えーっと、つまり… 戒能選手の親を流すために、意図的に神代選手をアシストして和了らせたと…?』

 みさき『いや、しかし… これで福路選手は2位から3位に転落… 最終的に裏目るような気がしなくもないんですが・・・ おや?!』


透華「・・・・・・」ヒョオオオオオオオオォォォォ・・・!!


頭頂のアホ毛をピーンと直立させ… 瞳孔が開いて目が据わり、あの腰まである金髪をザワザワと揺らめかせる透華…!


 みさき『これは… もしかして、去年のインハイで現れた、“治水”・・・?』

 のよりん『雪女!!w』プンプン=3


透華「…… ふぅ…」ズモモモモモモオオオォ・・・


良子(こ、これは…?!)

小蒔(う、ううぅ、さ、寒いです…!)ガタガタ

美穂子(まずい… さっきの満貫の振り込みが、スイッチになってしまったかしら…?)


透華の体からじわじわとドライアイスの冷気のようなオーラが湧き、卓上を徐々に凍りつかせていく…!


美穂子(っく…! しくじったわ…! 神代さんの手にドラがなければ、こんなことにはならなかったのかもしれないけど…)

美穂子(目覚めさせてしまった以上は仕方ない… なんとか… 何か刺激を与えて、早く元に戻さないと…!)


~観客席~


 ザワザワ・・・  ガヤガヤワイワイワイ・・・・


 未春「ねえカナちゃん… 今、キャプテンって… わざと神代さんを和了らせたんだよね…?」

 華菜「うん、間違いないし…」

 文堂「え? 本当ですか? どうして、そんなことを…?」

 華菜「キャプテンは、この試合… あくまでトップを取ることを考えてるんだと思うし。 だから…」

 華菜「トップで連続で和了っていた戒能が、ここで連荘することが最悪のパターンだと判断し… それを防ぐことを最優先させたんだと思うし」

 未春「でも… 確かにキャプテンは、自分の手が悪い時は他家をアシストすることもよくあるけど、そういう時はいつもトップの人を削ろうとするよね? どうしてわざわざ龍門渕さんを狙って…?」

 華菜「それは… 私もよく分からないけど、もしかしたら… キャプテンは、戒能の手牌だけ読むことができてないのかもしれないし…」


モニター画面と、遠目でステージを見ているだけの池田たちにとっては、卓上で実際に何が起きているかは推測するしかなかった…


 未春「本当は戒能さんを削りたかったけど、手牌が読めないから仕方なく龍門渕さんを狙った… ってこと?」

 華菜「うん、多分…」

 文堂「でも… 満貫を振り込んだせいかは分からないですけど、さっきから、龍門渕が… “あの合宿の時”の不気味な感じになってませんか…?」

 華菜「……」


文堂と池田は、四校合同合宿の際、豹変した透華が衣、咲、靖子の3人を相手に4連続でトップを取った鬼神のような闘牌を直に目にしていた…


 華菜(キャプテンは、龍門渕がのちのち面倒になると判断して、今のうちにヘコませようと思ったんだろう… でも・・・)

 華菜(神代が2位まで上ってくることはともかく、ここで龍門渕があの状態になってしまうことは、多分キャプテンにとっても誤算だった可能性が高いし…)

 華菜(キャプテン… それでも、私は… あなたの勝利を信じてますよ…!)ハラハラ


 純「お、おい、はじめくん… あれって…」

 一「うん… 透華が… 『冷たい透華』の状態になっちゃったみたいだね…」

 智紀「モードチェンジ…」

 衣「数多の勁敵と相まみえることで… トーカにもいよいよスイッチが入ったようだな」

 衣「奇幻な手合が増えるのは衣は嬉しいぞ!」

 一(… ボクは嬉しくないよ… あの、“もう一人の透華”は、普段の透華と違い過ぎてひどく冷たくて… 不安になるんだ…)

 一(たとえ強くても… ボクはあんなマシーンみたいな透華は、見たくないな…)


~闘牌ステージ~


 チャッ、ピシッ、タンッ   チャッ、パシッ、トンッ! ・・・・


透華「………」ゴゴゴゴゴゴゴオオォ・・・


小蒔(・・・龍門渕さんのこの魔物のようなオーラ… これは、彼女に異形が憑いたわけではなくて、彼女の中に元々いる“何か”が目覚めてしまったようですね…)

小蒔(しかし… 今のところ静かに牌が巡るだけ… 龍門渕さんもとても淡々と打ってますし、特に手が重くなったりとか何かが見えなくなったりとか、卓に異常があるようには感じませんが…)

小蒔(強いて言えば、先ほどから鳴きたい牌が場に出ないくらいで・・・)

小蒔(ん…? いえ、もしかして・・・!)ザワァ・・・


 純「でもさ… 結局、透華の“あの状態”の正体ってのは、なんなんだ?」

 衣「…合宿の時に見せてくれたあのトーカの闘牌は… 昼間とはいえ、衣と咲の支配を完全に上回っていた…」

 衣「そしてその間、卓上の捨て牌の河はずっと静穏で落ち着いていた」

 衣「衣は… トーカのあの力は、トーカの中に潜む龍が目を覚まし、河の流れを支配することに起因しているんだと思っている」

 純「捨て牌の“河”を支配する…?」

 衣「そう… 龍は水の神… その龍神の支配により、他家が河を乱すことを一切許さないのだ」

 一「それって… 相手の手牌やツモ山には影響はしないけど、捨て牌を思うように操ることができる・・・ってこと?」

 衣「うむ然りだ。 あの合宿での対局… トーカは四連続でトップを取ったけど、その間、衣と咲とフジタは、ただの一度も・・・“鳴くこと”と“ロン和了り”が出来なかったんだ…」

 純「つまり… 捨て牌を全て支配されてるから、河から牌を拾うことができねーってことだな?」

 衣「そうだ。 あ、あとリーチもできなかったな… 牌を横に曲げることすら叶わぬのだ。 それを無理にやろうとすると、いつもトーカに出和了りされてしまった」

 一「えー… それじゃ、“冷たい透華”が同卓してる時は、他家はひたすらメンゼンでツモることしか手がないってこと…?」

 純「なんだよそりゃ、メチャクチャだな…」

 一「純くんが鳴きを封じられたらほとんど何もできないもんね」


 衣「いや、ただ、トーカの河の支配も絶対ではないようだけどな… 昨年のインハイでは、臨海の外つ国人のノッポが、一瞬のサシ足で合浦女子から出和了りを取り、トーカを破ってたぞ」

 衣「それに、極稀だが、トーカ自身が振り込んでしまうこともあるようだ。 ただしそれは… 何かが切っ掛けで、トーカが“目覚めて”しまった時のようだが…」





10巡目…

 チャッ、ピシッ、タンッ チャッ、ピシッ、タンッ チャッ、ピシッ、タンッ…


小蒔(やっぱり… ここまで一切鳴きがなく、平穏に進んでいる… あまりにも静か過ぎます)

小蒔(つまりこれ自体が、龍門渕さんの能力・・・ということなのでしょうか?)チャッ


美穂子(龍門渕さんがゾーンに入ると、一切河に手出しが出来ない… つまり鳴きとロン和了りとリーチが出来なくなる)パシッ

美穂子(無理にリーチをかけようとしたりすると、その牌で龍門渕さんに出和了りされてしまう…)

美穂子(でも、メンゼンのツモ和了りだけでこの局面を打破するのは相当に骨だわ… 何かがきっかけで、自然に目が覚めることもあるみたいだけど… 今回はどうなのかしら…?)


良子(これは・・・ 恐らく、水を支配するドラゴンの力・・・)タンッ

良子(困りましたね… ドラゴンは世界中に数千を超える様々な亜種がいますが、水神の龍はその中でも最上位…!)

良子(私が呼べる100を超える魔神の中でも、コレとまともに闘り合えるのはごくわずかしかいません。 にわかにディフィカルティな場になってしまいましたね…)


透華「………」ゴゴゴゴゴゴオオォ・・・


11巡目


小蒔「…」チャッ・・・

小蒔(・・・うーん? これは… 難しい局面ですね…)

小蒔「失礼…」スッ


他家に少考に入ることを告げ、自分の手牌をジッと見やる小蒔…


小蒔手牌:二二②②④⑤22788南南 ツモ「二」  


小蒔(最初は自風の南を鳴いて、うまくいけば役牌トイトイ… と考えてましたが、龍門渕さんの能力で“鳴き”が封じられているのだとしたら、トイトイは無理…)

小蒔(対子が五つになった時点で七対子を目指そうとも思いましたが、ここで二萬が刻子になってしまいました…)

小蒔(もし、あと二筒か二索を引くことが出来たら、三暗刻…そして三色同刻も見えてきます)

小蒔(いえ… 和了ることだけ考えるなら、南を対子落とししてタンヤオを目指すべきでしょうか…?)

小蒔(うーん… どうしましょう…?)


※姫様、どうする?(治水の支配下なので、主役でも打点は低めになっている)

1、七対子決め打ち(和了率そのまま(25%)。打点満貫~ハネ満)

2、三暗刻&三色同刻を目指してみる(和了率そのまま。打点3翻~倍満)

3、南を処理して普通にタンヤオ手を目指す(和了率40%にアップ。打点3翻~満貫)

※最も早く「3票」を獲得した番号でイキます


小蒔(ここは… 龍門渕さんの親を流すことを優先しましょう… 南の対子落としです!)タンッ→「南」


小蒔、和了優先のタンヤオ狙いで、南を落とす…!

と、その時!


?「ロンorツモor〇×!!」

小蒔「え?!」


>>105コンマ以下(和了者)
01~40→小蒔
41~60→美穂子
61~80→良子
81~00→透華

打点
>>106コンマ以下(打点表>>14

小蒔の打点表
01~50→3翻
51~00→満貫

はい

78良子 86倍満ツモだが、治水の能力により1ランク下がりハネ満ツモ

>>103の、和了者を決めるコンマは、ここはノーマルステージなので実際は

>>105コンマ以下(和了者)
01~40→小蒔
41~55→美穂子
56~85→良子
85~00→透華

でしたが、良子が和了ることには変わりないので、このまま進めます。


透華「ポン!」カシィンッ!→「南南南」

小蒔「え?!」


小蒔の落とした南を透華が拾い、この局初めての鳴き…!


小蒔(龍門渕さん自身は鳴けるんですか…? そんなのズルいです…!)

美穂子(オタ風ポン… ホンイツテンパイ…?)


にわかにザワつく卓上…

しかし、次巡… 透華が牌をツモろうとした時、上家の魔人がゆっくりと口を開いた。


良子「…龍門渕さん、その牌をツモる必要はありませんよ…」ニタアァ

透華「…?」

良子「ナイスポンです。 ツモ・タンピン三色ドラ1・・・」パラララァ・・・

良子「ハネ満です!」カッ!


良子手牌:三四四五五六③④⑤4588 ツモ「3」 赤[⑤]


 ワアアアアアアアアァァ―――ッッ!!  サスガァッ!  カクガチガウワ!!  パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ・・・・!!

 
 みさき『戒能選手ハネ満ツモ…! これでもう3回目の和了です!』
 
 のよりん『圧倒的!』=3


小蒔(うぅ… もうテンパイしてたんですか…)ジャラ…

美穂子(戒能さん… オカルトだけじゃない… 地の雀力も相当に高い…!)ジャラ…


良子に千点棒を3本渡す小蒔と美穂子…


透華「・・・・・」

良子「… 龍門渕さん、点棒をもらえますか? 親ですから6000点…」

透華「…え? は? あら、ここは…?」キョロキョロ

良子「目が覚めましたか。 今ちょうど、東場が終わったところですよ……」


「冷やし透華」・・・ 無類の強さを誇る水神の龍、わずか一局で、消滅・・・!


第五戦東四局

 
東 透華  18100→12100
南 小蒔  34100→31100 
西 美穂子 30000→27000

北 良子  37800→49800

※「ハネ満以上をツモった」ため、透華の治水解除

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
さて南一局(小蒔の能力ステージ)ですが… ここで一つの問題があります。

これから発動される小蒔のステージ系能力は以下のようなモノです↓
<ス>→「三種の神器」
    鍛治と鋳物の守護神イシコリドメが降臨。
    草薙の剣、八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)、八咫鏡(やたのかがみ)を使用。
    鏡で卓上の状況を把握し、勾玉のパワーで自己に幸運を呼び、剣の力で他家をバッサリ斬る。 選定した相手から40%の確率でロン和了りをとれる。

これは、まず特定の誰かを選び、八咫鏡で相手の手牌などを読むことから攻撃が始まります。

しかし、良子には以下のような相手の「読み」を妨害する能力があります。
<常>→「テスカトリポカ」
    “煙を吐く鏡”を意味するアステカの全知全能の神。
    他家に自分の能力の正体や手牌を察知されるのを防ぐ。(照の照魔鏡だけでなく、美穂子や憩など、手牌を特別な能力で読んでくる相手に対しても有効)

照、美穂子、憩が良子の手牌を読めないことは明文化されていますが、小蒔の八咫鏡が良子のテスカトリポカを破れるのかについては、>>1のミスにより決められていません。

照の照魔鏡ですらテスカトリポカを破ることはできないし良子がこの卓で最もランキング上位ですから、小蒔の力も通用しないとするのが妥当だと>>1は思ってますが、ここは少し曖昧なところなので、読み手の人たちの考えも知りたいです。


1、小蒔は良子だけは読めず、攻撃できない

2、小蒔は50%の確率で良子のテスカトリポカを破れる

どちらかに投票願います。 先に3票獲得した方でイキます。(他の意見を書いてもらっても構いません)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

あざした。賛否両論ありましたが、ここは多数決で「1小蒔は良子だけは読めず、攻撃できない」でイキマス


【南一局 親:小蒔】


透華「うぅ… 気づかないうちに点棒が減ってますわ…!」カチャカチャ

良子(…さて、東場だけで5万点近くまで来れました… ここからはディフェンス重視ですね)カチャカチャ

美穂子(龍門渕さんの治水が解けたのは良かったけど… また戒能さんに先を越されてしまったわ…)カチャカチャ

美穂子(トップまではもう2万点以上の差… この局か、次の親番でなんとかしたいところだけど…)

小蒔(戒能さん、やはり強いですね… 私も一矢報いたいところですが…)カチャカチャ

小蒔(通用するか分かりませんが、この神様の力を使ってみますか!)カッ!


小蒔「・・・・・」ズモモモモモモモモモオオオオオォォ・・・!


良子「…ん!?」ピクッ

美穂子(…あら?)

透華「え?」


神代小蒔の背後に… 弥生時代の衣装に身を包み、剣、鏡、勾玉の三種の神器を携えた女神が現れる…!


 春「…あ、降りた…」

 初美「いよいよ姫様の神様が降りてきてくれたようですねー!」

 霞「そうね… 巴ちゃん、今回はどんな神様が降りてきたのか・・・見えるかしら?」

 巴「ええ… えっと… あれは“イシコリドメ”ですね」

 巴「古代、天皇家が神様より授かった三種の神器・・・天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)…通称草薙の剣…」

 巴「そして八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)と、八咫鏡(やたのかがみ)… イシコリドメは、この中の八咫鏡を作った鍛治と鋳物の守護神なんです」

 巴「他の四神と比べると力は強くありませんが、あの神様だけは姫様は眠りに入らなくても降ろせる… つまり自分の意識を保ったまま憑依させることができるんです」


 霞「力は弱いけど、自分の意識を保ったまま降ろせる神様… 意識を残したのは、小蒔ちゃんに何か意図があるのかしら…?」

 巴「はい、もしかしたら… 今トップの戒能さんと、姫様は正面からヤリ合うつもりなのかもしれませんね…」


良子「………」ズズズズズズウウゥ・・・


小蒔(東一局からずっと居座っている、あの古代亜米利加大陸の神様らしき異形…)

小蒔(あの神様の力があるせいで、戒能さんはどうやら自分の手牌を読まれることを防いでいるみたいですね…)

小蒔(ならば… 私のこの力が通じるか…試させてもらいましょう! 出でよ・・・八咫鏡!)ピカアァーッ・・・!


かつて、あの最高神アマテラスが天の岩戸に閉じこもってしまった時…

神々が彼女を岩戸から出すために使った伝説の鏡… 青銅で作られしその聖なる鏡の碧い光が、テスカトリポカがくらまし良子の手牌を照らす・・・!

しかし!


良子「……」モヤモヤモヤモヤァ~~ン・・・

小蒔(う・・・? 三種の神器の八咫鏡ですら通用しないのですか…?)


小蒔(仕方がありません… では… ここは、狙いを〇〇さんに変えましょう…)ズモモモォ・・・!


※姫様、どちらを攻撃する?
1、美穂子
2、透華

先に3票獲得した方で

2透華

小蒔(3位の福路さんとの点差は4100点… もう少し広げたいところですが…)

小蒔(それより、残り一万点強となった龍門渕さんを攻撃してトバす方が、私の勝ち上がる確率は高いはず…!)ピカアァ――ッ!!


小蒔、八咫鏡を再び発動… 青銅鏡の碧い光が透華の手牌を照らし出す!


透華手牌:一一八九①②③2369西西


小蒔(! 3巡目でこの手牌…!)

小蒔(対子の西は龍門渕さんにはオタ風… 役牌でないのなら、これは十中八九チャンタ手に向かっていくはず…!)

小蒔(ならば… 討ち取れます! 出でよ… 八尺瓊勾玉・・・!)キイイイィィ――ン・・・!


鏡に続いて、小蒔のその豊満な胸元に現れたるは、翡翠の勾玉…! 

装飾品であり、最古のラッキーアイテムであるそのパワーが、小蒔の元へ次々と有効牌を呼び込んでいく…!


チャッ、ピシッ、タンッ チャッ、ピシッ、タンッ チャッ、ピシッ、タンッ…!!


 初美「ん… えっ? こ、これは・・・?」


8巡目…

小蒔手牌:3335777二三四五六七


 みさき『おや…? ここで神代選手タンヤオをテンパイです! えーっと、待ちが・・・?』
 
 のよりん『四五六索待ち!』プンスコ=3

 みさき『四五六索待ち… かなり変則的な… 珍しい待ちですが、これはちょうどチャンタ手を目指している龍門渕選手の不要牌ですね・・・』


 初美「すごい…! 姫様、わずか5巡で龍門渕を討ち取る罠を完成させましたよー!?」

 巴「イシコリドメの鏡で相手の手牌を看破して… 勾玉の幸運の力で、チャンタ手の完全不要牌のみの待ちでテンパイしましたね…!」

 霞「あの待ちなら… 龍門渕さんは、よほどのことが無い限り逃げるのは無理…」

 春「… ぶっ殺せ!」ポリポリ


小蒔(さあ… 覚悟して下さい! 龍門渕さん…!)ジャキイィ・・・!


小蒔が… ついに、あの英雄ヤマトタケルが敵に火攻めにあった際、その剣で草を薙ぎ払うことで窮地を脱した伝説の剣・・・“草薙剣”を抜き、上段に構える…!


小蒔(もう逃がしませんよ、龍門渕さん…!)ジリッ、ジリイィ・・・!

透華「……」


美穂子(… 神代さんが龍門渕さんを捕えたわね… 直撃を取る気だわ…)

美穂子(でも… そのタンヤオ手は、不要牌がヤオチュー牌… つまり、逆に神代さんが龍門渕さんに振り込んでしまうかもしれない捨て身の攻撃…!)

美穂子(私としては、ここはさすがに龍門渕さんに和了って欲しいところだけど… どうなるのかしら…? まあ、私が追いついて和了れれば一番いいのだけど…)チャッ、パシッ

良子(上家と下家が張り合っていますね… 他に気を取られてるスキに… また私が和了らせてもらいましょう!)チャッ!


四者四様の思惑渦巻く卓上・・・

ところが!


透華「……」チャッ


 みさき『あっとぉ! ここで龍門渕選手、対面神代選手の当たり牌ド真ん中の五索をツモってしまいました!』

 のよりん『振り込む!ww』プンプン=3


小蒔(! 龍門渕さん、そこまでです!)バッ!


透華を一刀両断にするべく、草薙剣をさらに上に構える小蒔…!


透華(ここは… この牌ですわ!)チャッ・・・ 


一瞬だけ逡巡した透華が、一つの牌を右手でつかむ・・・!

 
 …タンッ


 みさき『あっ、それは・・・!!』


透華が河に放った、牌は・・・?


>>130コンマ以下(和了者)
01~40→小蒔(「三種の神器」発動。 和了れば透華から出和了り)
41~60→美穂子
61~80→良子
81~00→透華

打点
>>131コンマ以下(打点表>>14) 

87透華 73ハネ満ロン(3の倍数+1で、対面美穂子振り込み)

透華が河に放った、牌は・・・

 
 西


“透華『あまいですわ!』サッ!”

“小蒔『えっ?!』ズルッ!”


振り下ろされた草薙剣は空を切り… 小蒔は勢い余って前にすっ転んでしまっていた…

透華が華麗に体をさばいてかわし、逆に合気道の技で小蒔を投げていたのである…


 みさき『龍門渕選手かわしました…! 対子の西を落としてきました!』

 のよりん『?! これは…!』=3


小蒔(え…? な、なぜ、なぜ五索を残せるのですか…?)


次巡、透華、ツモった牌を中に入れ、二つ目の西を切る…

そして!


透華「ロン! ですわ!!」クワッ!

美穂子「え?!」


 パララララララアアァ・・・!


アホ毛をピーンと立たせ、透華が開いた手牌は・・・


透華手牌:一一①②③12356789 ロン「4」 ドラ「一」 赤[5]


小蒔(! 引いた赤五索を残してイッツー・・・!)

美穂子(しまった! チャンタからジュンチャンへの切り替えと見誤ったわ…!)


透華「一気通貫ピンフドラ3・・・!」ズモモモモモモオオオォ・・・!!

透華「ハネ満! 12000ですわっ!!」カッ


第五戦南一局

 
東 小蒔  31100 
南 美穂子 27000→15000

西 良子  49800
北 透華  12100→24100

もう少し書きたいんだけど今日はここまでにしますわ!
安価・コンマ対応あざした
また明後日20:00から

乙あざす
まったり進めてくにょ
オーラスまで行くかな?

>>128一部訂正
×みさき『あっとぉ! ここで龍門渕選手、対面神代選手の当たり牌ド真ん中の五索をツモってしまいました!』
〇みさき『あっとぉ! ここで龍門渕選手、下家神代選手の当たり牌ド真ん中の五索をツモってしまいました!』


【南二局 親:美穂子】


 ドオオオオオオオオォォ―――ッ!!  トーカカッケエェーッ!  トーカサアアアアァンッ!!  オミゴトオォッ!  パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ・・・!!


 みさき『龍門渕選手のハネ満和了! なんとあの非常に守備力の高い福路選手から直撃を取ってみせました!!』


美穂子「っく…」

透華(はあああぁぁ~~…!/// コレですわコレ! 超!エクスタシーですわっ!!///)ゾクゾクゾク・・・

透華(ふふふ…w ざまあみくされですわ風越の女… これで先ほど東三局でわたくしを侮辱したカリは返しましたわよ!w)

小蒔(うぅ… 四索は私のタンヤオの当たり牌でもあったんですが… 上家取りなので龍門渕さんの頭ハネですね…)ガックリ


 みさき『手ぐすね引いて待ち構えていた神代選手の当たり牌三面待ちを取り込み、待ちを変えて見事に討ち取りましたね… 野依プロ、今の龍門渕選手の和了は如何ですか?』

 のよりん『ウーソ―!!』プンプン=3

 みさき『は? ・・・あぁ… 五索(ウーソー)を止めて和了ったから、うそぉー!と掛けたんですね。 センスのないダジャレですね…』

 のよりん『・・・//////』バシバシバシッ

 みさき『!? 痛ッ! 痛い! 無言で叩かないで下さい!』=3


 一「やった! 透華が和了ったよ!」

 純「ああ… 神代に振り込むんじゃねーかって思ったけど、よくかわしたなアイツ…」

 衣「龍は一局だけで消えてしまったが… この局は、かえってそれで良かったかもしれないな」


 一(そうだよ…! 透華は、“冷たい透華”なんかにならなくたって、そのままで十分強いんだ…!)

 一(いつもネットの上位ランカーやトッププロの牌譜を、一打ずつ再生しながら丹念に研究し… ハノーヴァーの研究所に依頼した膨大な量の統計も参考にして…)

 一(ネットで様々な強豪とも対戦してきた… そして、リアルの麻雀で負けた時は、何故負けたのか、どうすれば勝てたのかっていうことを、牌譜と映像を何度も繰り返し見返してシミュレーションしてきた…)

 一(あれだけ才能に恵まれてる透華があれだけ努力してるんだ… 強くないわけがない。 あの自信は単にプライドが高いだけじゃなくって、確かな努力と実績に裏打ちされたモノなんだ)

 一(それに透華は日々進化している… 風越のキャプテンさんも、そこにいる透華が今までと同じ透華だと思ってたら、きっとまた痛い目を見るよ…!)


 ザワザワ・・・  ガヤガヤガヤガヤガヤ・・・・


美穂子がハネ満を振り込む現場を目の当たりにし、観客席ではあちこちで驚きの声が上がっていた…


 咲「え…? 風越のあの人が、振り込んだ…??」

 和「珍しいですね… というか、初めて見ました…」

 まこ「ちょい気が抜け取ったんかのう?」

 久(・・・いや、違うわ… 美穂子は気なんか抜いてない。 むしろこの上なく集中していた… 今のは龍門渕さんが完全に美穂子の読みの上を行っていたのよ)

 久(…美穂子の守備力は確かに尋常じゃなく高い… 私も、3年前の中学で対戦した時は何度か直撃を取れたけど、高校生になって再会してからは試合では一度も直撃を取れてないわ)

 久(あの読みの精度の高さは全国でも随一。 でも、今のは… その読みの力を半ば逆手に取られた形で振り込んだわね…)

 久(あの美穂子を手玉に取るなんて… さすが、一年生でインハイに出場して活躍してた龍門渕さんも、伊達じゃないわね…!)


美穂子「……」

美穂子(落ち着くのよ私… ちょっと、さっきの振り込みを反芻してみましょう…)フー・・・

美穂子(あの四索で振り込む2巡前… 龍門渕さんの手牌は、確かにこうなっていたはず…)


透華手牌:一一①②③123789西西


美穂子(チャンタの一-西シャボ待ちテンパイ… そして、ここに神代さんの当たり牌の五索を引き入れ、普通ならツモ切るところ、代わりに西を切り出して五索を取り込んだ…)

美穂子(しかし、この時私に見えていた龍門渕さんの手牌はこうだった)


透華手牌:一一?①②③123789西


美穂子(五索をツモってイッツーに切り替えるのなら、その牌は普通三索と七索の間に入れる。 それなのに、龍門渕さんは全く淀みなく、その牌を一萬と一筒の間に入れた…)

美穂子(だから、私はツモった牌が五索だとは読めなかった… 恐らく九萬をツモり、ジュンチャンへの移行を目指して西を切りだしたのだと推測した…)

美穂子(そしてさらに次巡で、龍門渕さんはまたある牌をツモリ、残りの西を切り出す…)

美穂子(その時、私に見えていた龍門渕さんの手牌はこうだった)


透華手牌:一一??①②③123789


美穂子(ここで私は、?の牌は九索二枚… あるいは九・八索か九・七索ではないかと読んだ… つまりジュンチャンテンパイが完了したと思い違いをした)

美穂子(でも実際の龍門渕さんの手牌はこうだった…)


透華手牌:一一56①②③123789


美穂子(龍門渕さんはイッツーへの切り替えを読まれないためにわざわざ五索と六索を一萬の隣に配置した… 私が手牌を読んでいることを逆手に取って、フェイクをかけていたのよ…!)

美穂子(牌の配置換えをして迷彩を掛けること自体は、それほど珍しい技術じゃない… でも、私は龍門渕さんがイッツーを目指すはずはないという思い込みがあった…)

美穂子(それは… 4巡目に、龍門渕さんは一度六索を手出しで捨てていたから…!)


美穂子(このことが頭に残っていた私は、龍門渕さんは完全にチャンタ系の手…! という風に決めつけていた。 そして、その思い込みがあったせいで、無警戒に四索を河に出してしまった…)

美穂子(完全に私が手牌を読んでくることを考慮に入れての打ち筋… 今のは、龍門渕さんが一枚上手だったわね)フウ・・・


美穂子… 一度目をつぶり、大きく深呼吸する…


美穂子(ヘコむわね… ここまで、“中途半端に手牌が読める”という私の力が、いつも裏目ってしまってる…)

美穂子(こんなことでは、華菜たちに顔向けができないわね…)ハア

美穂子(でも・・・ 麻雀は得てしてこういうモノ。 人生と同じように、うまくいかない時もある。 しかし、だからこそ面白い…!)

美穂子(落ち着いて…気持ちを切り替えて、楽しんでいきましょう! さあ最後の親番…! 私の本当の力を見せるのはここからです!)カッ!


8巡目…  


小蒔「リーチです!」タンッ→「④」

美穂子良子透華「「「…!!!」」」


現在2位につけている小蒔… トップ良子をまくるべく先制リーチ…!

しかし…


美穂子「……」チャッ、タンッ!→「⑤」

小蒔「…!」


 みさき『おや、これは…?』



 みさき『福路選手、上家神代選手のリーチに対して、いきなりリーチ宣言牌の近牌… しかも裏スジド真ん中を切ってきました…!』

 のよりん『強気!』=3


さらに次巡…


美穂子「…」チャッ、タンッ→「5」


 みさき『え、また…? 今度は六索の裏スジの五索…? しかも赤! 何を考えてるんでしょう?』

 のよりん『全ツッパ!w』プンスコ=3

 みさき『最下位へと落とされた福路選手… 最後の親番はなんとしても和了りたいでしょう。 多少無理をしているようですね…』


良子「…?」

透華(風越の女… 打牌が荒くなってますわね。 そんなに私のハネ満が応えたんですの?ww)ケケケ…

美穂子「……」


否…! 美穂子はヤケになってるのでも無理をしているわけでもない… この時すでに、小蒔のリーチの待ち牌にアタリをつけていたのである…!


小蒔捨て牌:南6八⑨一四
      1④


美穂子(・・・あの捨て牌… 2巡目に手出しの六索… ならば索子は全て通る筈です…!)

美穂子(何故なら、受けの広い六索の出があまりにも早過ぎる。 神代さんにとって、六索の価値が後で出した八萬や九筒より低いということ…)

美穂子(つまりこれは、六索のまわりの牌が無いことを意味する… 四五七八索のどれかがあったら、六索切りは有り得ないわ)

美穂子(もしあるとするなら二三索あたりということになるけど、それも7巡目に一索をツモ切ったことから可能性はほぼ消えた… 今神代さんの手には、索子は無い…!)


美穂子(そして、5巡目まで引っぱっていた一萬の手出しはあやしい… 六索よりも一萬が大事ということは、一萬の周りに牌があることを意味する…)

美穂子(恐らく一・三萬と手中にあったのでしょう。 そしてそのすぐ後の四萬手出しと合わせて考えれば…)

美穂子(一三四四萬とあった中から一・四萬を整理した可能性が濃厚… となれば、待ちはズバリ二-五萬のリャンメン待ち…!)

美穂子(最後に出した四筒の近牌が当たり牌という可能性もありましたが、神代さんは四筒を切ってリーチをかけた直後に、自分の手牌に目を落とし… その左端へと目を走らせた…)

美穂子(神代さんは理牌する時、ここまで必ず左端に萬子を揃えている… つまり神代さんは手牌の萬子の並びを見て、自分のテンパイを確認していたのよ…!)

美穂子(恐らく本人は無意識にやっているアクションでしょうが… 私は見逃しません。 従って、やはり待ちは二-五萬待ちで動かない…!)


小蒔「……」


その時… 小蒔の手牌は・・・


小蒔手牌:三四六七八③④⑤???⑧⑧


美穂子の読み通り… 待ちはピタリ二-五萬待ち…!

もはや… リーチをかけない限り、美穂子が小蒔に振り込むことは有り得ない!


そして次巡、11巡目…


透華「……」チャ・・・タンッ!→「九」


透華、テンパイ…! しかし手変わりも考慮に入れ、ダマでの九萬切り…

もちろん、他家に自分のテンパイを悟られたくないという思いもあったわけだが…


美穂子(龍門渕さん… 今のでテンパイですね?)


魔眼を持つ女、福路美穂子には全て見透かされていた・・・



美穂子(龍門渕さんにはいくつかの打牌のクセがある… その一つが、ここぞという時に捨て牌の打ち出しにやや力が入るということ…)

美穂子(これも本人にとっては無意識にしてしまっていることですから、自分では分かっていないでしょうが… 私は微妙な切り出しのニュアンスも見抜くことができます…!)

美穂子(11巡目でその打牌、ほぼ間違いなくテンパイでしょう… さて待ちは…?)チラ…


透華捨て牌:9北東1中發
      68六⑨九


美穂子(・・・龍門渕さんの理牌と打牌のクセ… 目線の動きなどを考慮するなら…)

美穂子(まずあのテンパイ直前の九筒切りが匂うわね。 恐らく⑧⑨とある所に⑧を引いて⑧⑧⑨… そこから⑨を切り出して、⑧がアタマになっている可能性が高い…)

美穂子(神代さんの手牌にも⑧が既に二枚あるから、これで⑧は枯れていることになるわ…)

美穂子(そして、ここまで打ってきて捨て牌に数牌の2345がスッポリ抜けているということは、下側の三色手が濃厚…)

美穂子(さらに… 龍門渕さんの目線が、九萬を出す直前に私の河の中央と戒能さんの河の右側へと泳いでいた… そしてそこにあったのは、両方とも下の索子…!)

美穂子(つまり龍門渕さんはテンパイ直後に和了り牌の残り牌数を確認していたのよ… ということは、待ちは・・・)

美穂子(恐らくタンピン三色の二-五索待ち…! これで間違いないはず…!)


透華「……」


その時、透華の手牌は・・・


透華手牌:二三四???②③④⑧⑧34


ピッタリ二-五索待ち…! 美穂子、小蒔に続いて透華の手牌もほぼ掌握する…! 


 チャッ、ピシッ、タンッ、 チャッ、ピシッタンッ!  チャッ、ピシッ、トンッ! ……


 みさき『おや…? 神代選手に続いて龍門渕選手もテンパイしましたが、当たり牌がなかなか出ません…』

 みさき『特に福路選手、先ほどから当たり牌を何度かつかんでいるんですが、全く出しません! まるで二人のテンパイを嘲け笑うかのようにスレスレの牌を切っていきます!』 

 のよりん『カンニングしてる!』プンスコ=3


美穂子、かわす、かわす、かわす・・・!!

超人的な回し打ち・・・! そして、ついに15巡目に美穂子もテンパイに到達する!


美穂子(よし…! この多メンチャンなら、ここからでも十分和了れ・・・)


と、その時!

美穂子の下家の魔人の目が光る!


良子「カン!」パシィンッ!


良子「リンシャン・・・リーチ!!」ドォッ!

美穂子透華小蒔「「「 ?!? 」」」


なんとトップの良子が暗槓…! さらに追っかけリーチ!!


透華(この巡目でトップがリーチ…? ど、どういうことですの…?)

小蒔(残り牌数で和了れる自信がある…? いえ、それとも・・・)

美穂子(もしかして… 相当の大物手…?)

良子「・・・・・」ゴゴゴゴゴゴゴオオオォ・・・


透華(く…! 戒能さんにも風越の女にも、わたくしの待ちを看破されてるのかしら…? ここは待ちを変える必要がある…?)

小蒔(うぅ… 私が一番早くテンパイしたのに… 全然来てくれません…!)

美穂子(もう逃げてはいられないわ… 真正面から行くしかない!)チャッ!

良子(ふふ…w このリーチ、誰も読めないはず… 和了るのは私です!)


卓上に渦巻く強者たちの思い・・・

そして、16巡目!


?「ロンorツモor〇×!!」


※掛け算コンマバトル(コンマ以下の数に基本和了率の比率を掛けた数の大小で勝負。 積が偶数にしかならない雀士もいるので、ロンかツモか及び振り込み者などは打点の方で決定)
・美穂子→>>157×4
・透華→>>158×4
・小蒔→>>159×5
・良子→>>160×7

>>161コンマ以下(打点表>>14 ※美穂子は主役なので、和了した場合は打点1ランクアップ)

はい

うぃ

美穂子(100×4=400) 透華(60×4=240) 小蒔(62×5=310) 良子(30×7=210)

打点27(主役なので1ランクアップし三翻ロン。3の倍数なので下家良子振り込み)


美穂子「ロン!」カッ!

良子「!?」

美穂子「タンヤオドラ2・・・三翻は5800です!」パラララァ・・・


美穂子手牌:二二二三四五六七23444 ロン「八」 ドラ[2]赤[五]


良子(…! 二・五・八萬・四索待ちの4メンチャン… リーチをかけていれば一索も待ちになる多メンチャン…!)

良子(やられましたね… アンドロマリウスの千里眼で、龍門渕さんと神代さんの待ちがほぼ枯れているのを看破していたのでリーチをかけたんですが…)

良子(福路さん… テンパイしている二人の当たり牌を取り込みながら回し打って、そこまでの手を仕上げるとは…!)

良子(気配が薄くて読みづらい… コレといった流れも感じませんが、やはりこの人も用心が必要のようですね…)


小蒔(う… 私のリー棒も持っていかれてしまいました…)ヨヨヨ・・・


美穂子「一本場です!」チャッ


第五戦南二局
 
東 美穂子 15000→22800

南 良子  49800→43000
西 透華  24100
北 小蒔  31100→30100


【南二局一本場 親:美穂子】


  ドヨドヨ・・・  ザワザワザワ・・・・  スゲエェ・・・  サスガキャプテン・・・!  ザワザワ・・・  キャプテンココカラダシ!


 みさき『16巡目までもつれた南二局… 和了ったのは親の福路美穂子選手!』

 みさき『先にテンパイしていた二人の当たり牌を取り込みながらの見事な和了に、客席もザワついております…!』





~館内医務室~


慕「す、すごい…! なんであそこまで止められるんだろう…」

はやり「まるで相手の手牌を透かして見てるみたいだね…」

杏果「………」

悠彗「荒川さん… あの福路さんも、やっぱり何かのオカルトの持ち主なんですか?」

憩「ふふ… 違うで。 あの人は、純粋な人間力… “読み”という技術の精度を徹底的に上げることで、あそこまでのことができるんや」

憩「魔物と呼ばれるオカルト持ちの人たちは、そのオカルトがいつも有利に働くとは限らんのやで。 逆に、オカルトの力に頼ることで隙が生まれることもある…」

憩「あの福路さんは人間的な能力だけでどんな魔物とも渡り合うことができる数少ない人やで。 どーです稲村さん? 少しは魔物対策の参考になるんじゃないですかーぁ?」

杏果「は、はい… 私に、あそこまでのことができるかは、分かりませんけど…」

杏果「普通の打ち方でも魔物に勝つことはできる… そのヒントをもらったような気がします」

憩「うふふ♪ ま、うちはあの人よりももっとすごいことできんねんけどねーぇ♪」


 みさき『しかし順位はまだ変わらず… この試合初めての一本場へと突入しましたが、親の福路選手、連荘してさらに上位に迫ることはできるのでしょうか…?』

 のよりん『ファイト!』=3


配牌…

透華(連荘なんて… そんな目立つこと、絶対させませんわ!)カチャカチャ

美穂子(回し打ちで打点は上げられなかったけど、次こそは…!)カチャカチャ

良子(未だトップとはいえ油断できません。 さて、またなんらかの魔神を呼びたいところですが…)カチャカチャ

小蒔(ふぅ… 少し眠くなってきました…)ウツラウツラ・・・


※一本場なので能力ステージ。誰の能力が発動されるか…?
>>167コンマ以下
01~25→美穂子
26~50→良子
51~75→透華(ステージ系能力は無いので選ばれたらノーマルステージ)
76~00→小蒔(全ての神は一試合で一度しか降ろせないので、選ばれたらノーマルステージ)

08美穂子


 文堂「キャプテンが和了りましたね!」

 未春「そうだね… 安手だったからまだ逆転はできないけど…」

 華菜「なーにまだまだこれからだし! ここからはキャプテンの独壇場だし!!」


 キャプテンファイトォッ!!  ガンバッテクダサイ!  レンチャンデスッ!  ギャクテンデスヨキャプテン!!


美穂子(私の後輩たちが一生懸命応援してくれている…)チャッ

美穂子(なんとか… この親番でもっと上位に迫っておきたいわね…)パシッ

美穂子(やるしかないわね…! 私の本気の力で…!!)ピカアァ――ッ!!


5巡目… 美穂子の“ブルー・オッドアイ”、再び開眼・・・!

聖なる碧い光が、卓上を覆い尽くすかのように照らす・・・!


透華手牌:一九九①⑤⑧⑨9東南西白中

小蒔手牌:二二四四①①③⑤⑧11發發


美穂子(…! これは・・・!?)


美穂子(戒能さんは、相変わらず手牌が読めないけど… 残りの二人は、これは目指している役は明らか…!)

美穂子(神代さんは既に七対子一シャンテン…! そして龍門渕さんは、5巡目まで来てヤオチュー牌10種ということは国士を目指してる…!)

美穂子(怖いわね… さてそれに対して、私の手牌は・・・?)チラッ


>>172コンマ以下
01~70→和了を目指す(ここでは100%和了れる)
71~00→自分の和了をあきらめ、誰かをアシストする(和了らせる)

>>173コンマ以下(打点表>>44) 

27美穂子和了 25二翻ロン(3の倍数+1で対面透華から出和了り)


美穂子(タンヤオの一シャンテン…! ここはまた安いけど仕方ないわ… 鳴きの速攻で、国士狙いの龍門渕さんの余り牌をさらう!)チャッ!

美穂子「チー!」カシャァンッ!→「③④⑤」

小蒔「!」


次巡、小蒔が三筒を出してきたところで美穂子すかさずチー…!


美穂子(今のツモで神代さんはチートイテンパイ… 急がないと…!)


そして、2巡後…


透華「…」トンッ→「⑧」

美穂子「ロン!」

透華「うっ?!」

美穂子「タンヤオドラ1、2900の一本場は3200です」パララァ・・・


美穂子手牌:四五六八八⑥⑦345 ロン「⑧」 鳴き「③④⑤」 赤[⑤]


透華(? その手を序盤で鳴いて進めたんですの…? わたくしの国士をそんな手で潰すなんて…とんだチキンですわね!)チッ

小蒔(八筒… 次で私も出してしまうところでした…)ホッ

良子「……」


美穂子「二本場です!」チャッ


第五戦南二局一本場
 
東 美穂子 22800→26000

南 良子  43000
西 透華  24100→20900
北 小蒔  30100


【南二局二本場 親:美穂子】


 みさき『福路選手連荘です! 安手ではありますがこれで龍門渕選手をまくって3位まで上がってきました』

 みさき『メンゼンでテンパイできたら良形のタンピン手で三色も狙えそうなところ… 全く未練なく鳴いて早和了りを決めましたね』

 のよりん『正解!』プンスコ=3


透華(ふん!ですわ! たかが5000程度の差… すぐにまくり返してみせますわ!)チャッ

美穂子(ここは安くてもいい… 高めを狙って親を逃すわけにはいかないわ…)パシッ

小蒔「……」ウツラウツラ

良子(・・・対面の神代さん… ここまでは比較的大人しいですね… このまま、“目覚め”ずにいてくれたら良いですが…)チャッ


 初美「姫様の最強の四つ神様、なかなか降りてきませんねー…」

 巴「うん… 最後まで降りてこない可能性もあるけど…」

 巴「連荘が続いて局数が増えれば、それだけ降りてくる可能性も高まるはずだよ」


※能力ステージ。誰の能力が発動されるか…?
>>177コンマ以下
01~25→美穂子
26~50→良子
51~75→透華(ステージ系能力は無いので選ばれたらノーマルステージ)
76~00→小蒔(全ての神は一試合で一度しか降ろせないので、選ばれたらノーマルステージ)

84ノーマルステージ


6巡目・・・

  チャッ、パシッ、タンッ・・・  チャッ、パシッ! タンッ!・・・・


 みさき『南二局二本場… まだ福路選手の連荘が続くのか…? それとも、誰かがストップをかけるのでしょうか?』

 みさき『さあ… ただ今、四人全員が二シャンテンまで手を進めましたね。 完全に横並びになっています』

 みさき『果たして誰が最も早くテンパイするのか… そして和了を決めるのは誰になるのでしょうか?』

 のよりん『ハラハラする!』=3

 みさき『完全なツモり合戦… 制するのは誰になるのでしょうか!』


透華(さあこの手をツモって… また目立ってさしあげますわよ!)チャッ、タンッ

小蒔(ふぅ、眠いです… でも、2位とはいえ僅差… まだまだ頑張らないと…!)チャッ、パシッ

美穂子(高めを和了りたいとこだけど… またとにかく誰より早く和了る…!)チャッ、タンッ

良子(まずはこの親を流さなくてはいけませんね… このままでは、トップから引きずりおろされるポスィビリティーがあります…!)チャッ、パシッ!


※有効牌獲得バトル! 有効牌を「3つ」先に引いた者が和了します。レス一つ一つが誰かの有効牌になります。

コンマ以下
01~20→美穂子
21~40→透華
41~65→小蒔
66~00→良子

レスをして有効牌をツモらせてあげて下さい。 誰かが「3つ」獲得した時点で和了者決定(打点はあとで)。 一応一人一レスで

きまらんな

>>187で透華が3つ達成


 チャッ、ピシッ、タンッ  チャッ、パシッ、タァンッ!・・・・


 みさき『お、おや、おや、これは・・・?』

 みさき『わずか8巡目で龍門渕選手が一気にテンパイしましたが… そこから当たり牌が出ません!』

 みさき『まごまごしてるうちに戒能選手、福路選手も次々とテンパイ… 追いつきました!』


そして…


小蒔「…」チャッ!


 みさき『! 遅れていた神代選手もテンパイです! これで四人全員がテンパイ…!』

 みさき『果たして最後の和了牌を手にするのは…誰なんでしょうか?』

 のよりん『ドキドキする!』プンプン=3


周囲が固唾を呑んで見守る中・・・ 和了の声が上がったのは15巡目だった・・・


透華「ツモorロン! ですわ!!」パラァッ!


アホ毛をピンと立たせた透華が、ドヤ顔で開いた、その手は・・・!


>>191コンマ以下(打点表>>14) 

はい

68満貫ツモ


透華「ツモ! ですわ!!」パラァッ!


透華手牌:三三三11178發發發北北 ツモ「6」


透華「メンツモ發・三暗刻・・・満貫の二本場は2200・4200ですわっ!!」クワッ!


美穂子「う…!」ギリッ
良子「ふぅ…」ハア
小蒔「… あ…」コックリコックリ・・・


 みさき『…! 最後の和了牌をつかんだのは龍門渕透華選手!!』

 みさき『これで最下位から一気に2位へと浮上しました!』

 のよりん『逆転!!』=3

 みさき『一回戦第五戦… 残すは2局! しかし点差は縮まっています! 全く結果の読めない展開になってきました…!』


第五戦南二局二本場
 
東 美穂子 26000→21800

南 良子  43000→40800
西 透華  20900→29500
北 小蒔  30100→27900

本日ここまでなのです
安価・コンマ対応あざした!
また明後日20:00から

乙です
何か戒能プロのテスカトリポカが勝負の鍵を握ってそうですね

乙あざす
進めてくにょ

テスカトリポカは殆どの雀士に対しては実質ほぼ意味のない能力ですが、この卓では非常に有効に作用してますね。
特に美穂子の力を抑え込むのに… 
美穂子は相性最悪の相手を前によく頑張ってると思います。
透華サンも治水は一局しか発動してないのに凄まじい粘りですね… なんなんだこのヒト…

ここまでくれば良子が落ちることはないと思うけど・・・まだ分からないし!


【南三局 親:良子】


 ウオオオオオオオオォォ――ッ!!  トーカァ!  キタァーッ!!  サスガトーカオジョウサマ…!  パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ・・・・!!


 一「やった! 透華が2位に上がったよ!」

 純「おう、やるじゃねーかアイツ…! やっぱ俺も“治水”の透華より、ここぞってところで調子づいて流れにノる普段のアイツの方が・・・好きだな!」

 智紀「勢いに乗れば…鬼に金棒…」

 衣「トーカ! そのままトップのカイノーも撃ち落としてしまえっ!」


 みさき『めくり合いの大接戦を制したのは龍門渕選手…! ずっと3位と4位の間を低迷していましたが、ここに来て初めて2位に立ちました!』

 みさき『しかし点差はさほど大きくはありません。 まだまだ4人全員にトップの可能性が十分残されていると言えるでしょう』

 みさき『残すところあと2局…! この南三局で和了できるかできないかはかなり重要でしょう… 果たしてどのような結果が待っているのでしょうか…?』 

 のよりん『クライマックス!』プン!=3


透華(ふふふ…w 目立ってますわ目立ってますわ…!/// もうここまで来れば風越の女はNO!眼中ですわ! あとはトップをまくるのみ…!w)ヒヒヒ・・・チャッ、タンッ!


頭頂のアホ毛をくるくると高速回転させ、自信満々、ノリノリで牌を切る透華…


良子(下家の龍門渕さんの運気が高まってきてますね… コレは捨て置けない…!)チャッ、ピシッ!

小蒔(まくられてしまいました… でも、あと2局…! ちょっと眠いですが、あとひと踏ん張りです!)チャッ、タンッ!

美穂子(ラスだけど点差は大したことないわ… さあ、落ち着いて…いつも通りよ…!)チャッ、ピシィッ!


※能力ステージ。誰の能力が発動されるか…?
>>205コンマ以下
01~25→良子
26~50→透華(ステージ系能力は無いので選ばれたらノーマルステージ)
51~75→小蒔(全ての神は一試合で一度しか降ろせないので、選ばれたらノーマルステージ)
76~00→美穂子(「ブルー・オッドアイ」は既に二回使っているので、選ばれたらノーマルステージ)

46透華(ノーマルステージ)


7巡目…

 みさき『さあ捨て牌も二段目に入りましたが… 先制テンパイは果たして… おや?』


?「……」チャッ

?(よし、テンパイ…!)

?(さてここは… 先制リーチをかけるか、ダマで進めるか…)

???(どうする…?)(どうしましょう…?)(どうしようかしら…?)


※リーチかけますか?
リーチをかけるなら、雀士の名前を一人だけ書いて下さい。
この局に限り、リーチをかければ和了後に裏ドラ(一~三つ)がのる可能性があります。(和了時、満貫以上の翻数は最も少ない翻数、つまり満貫4翻、ハネ満6翻、倍満8翻、三倍満11翻)
リーチをかけて和了できなければ勿論1000点を失います。

「二回」名前が書かれた雀士はリーチをかけます。
時間は20:30まで。
時間内に名前が二回書き込まれた雀士はリーチをかけますが、リーチは最大3人まで。


美穂子「リーチ!」ドォッ!

小蒔「リーチです!」ダァッ!


 みさき『! 8巡目で福路選手と神代選手が同巡リーチ…! 1位2位をまくるべく攻めてきました!』


透華(先制リーチ…! 神代さんは明らかに染め手… そして風越の女はまたタンヤオ手…?)

透華(二人ともけっこうな多メンチャンの可能性がありますわね… 現在わたくしは2位ですし、ここはオリるのがデジタル的には正解かもしれませんが・・・)

透華(お二人のその闘志に敬意を表して… 迎え討ってさしあげますわ! わたくしは…この程度のプレッシャーでオリるようなヤワなメンタルは持ち合わせていませんのよ!)クワッ!

透華「リーチ! ですわ!!」タァンッ!!


 純「げぇっ?!」=3


 みさき『9巡目で龍門渕選手もリーチ…! これで三軒リーチです!』

 みさき『しかし龍門渕選手は待ちの悪いカンチャン待ち… あんな待ちで二人の多メンチャンと闘えるのでしょうか?』

 のよりん『ムボーッ!!』プンスコリン=3


 純「マジかよあいつ… 二軒リーチに対してあの待ちで追っかけるって… せめてリャンメンになるのを待ってからリーチだろ?」

 一「まあ… もうここは理論は度外視なんじゃないの? 気合でツモってやる、みたいな気持ちなんじゃないかな…」

 智紀「非科学的…」

 衣「いや、今のトーカなら負けない… 待ちの良し悪しなど関係ない!」


良子(ほお… 9巡目で三軒リーチ… これはまたクレイジーな場になってきましたね…)ニイィ・・・


魔人戒能良子… 他家三人の立て続けのリーチにも全く動じず… 余裕の笑みを浮かべる…! 


良子(パーフェクトではありませんが、千里眼で大体の待ちは分かります… 私が振り込むことはないでしょう)チャッ

良子(おっと… 私もテンパイしてしまいましたね。 ここでリーチをかければ、四家リーチで流局… 親の私の一本場で仕切り直しにできますが…)

良子(そんなことをしたら、他家からもオーディエンスからも大ヒンシュクでしょうね…w)フフフ…

良子(ダマで進めましょう…! さあ… 皆さんまた、めくり合いの勝負ですよ…!)タンッ!


10巡目で全員テンパイ…!

そしてツモ切り、ツモ切り、ツモ切り・・・ ひたすら続くツモ切り・・・!

和了の声が上がり、四人のツモ切りの手が止まったのは15巡目だった。


?「ロンorツモ!!」


>>218コンマ以下(和了者)
01~35→良子
36~60→小蒔
61~80→透華
81~00→美穂子

打点
>>219コンマ以下(打点表>>14) 

42小蒔 96三倍満ツモ


小蒔「ツモ!」トンッ!!

良子美穂子透華「「「・・・!!!」」」


 パララララララァ・・・・


微笑んで手牌を倒す小蒔… その牌姿を見た他家は一様に真っ青になった。


小蒔手牌:②②③③④④⑤⑤⑥⑥⑦⑦⑧ ツモ「②」 赤[⑤(一つ)]


透華「った・・・ 高め大車輪!?!?」

小蒔「リーチ・ツモ・メンゼンチンイツ・タンヤオ・ピンフ・ドラ1・・・ 11翻の三倍満ですが… えっと… 裏ドラは…戒能さん、めくってもらえますか?」

良子「あ… はい…」スゥ・・・


小蒔に促され、良子が自分の前の山の、ドラ表示牌に手を伸ばす…


 みさき『で、出ました三倍満…! ここでもし裏ドラが2つ以上乗れば、数え役満になります!』


美穂子(の、乗らないで…!)

透華(乗らないで下さいまし…!)

良子「………」チャッ


  ピシッ!!


良子が、吹き出す汗で滑りそうになるのを堪えながら、人差し指で弾いた、その牌は・・・!


※小蒔、裏ドラのるか?
>>223コンマ以下
01~25→のらず
26~50→一つのる
51~75→二つのる
76~00→三つのる

83三つのる

良子が弾いた、その牌は…!


 一筒


透華「どっっ」

良子「ひ…!」

美穂子「え…?」


良子の人差し指から現れたのは、まるで魔物の目玉の如き一筒の円…! つまり裏ドラは二筒!!


小蒔「裏ドラ三丁… 14翻で数え役満8000・16000ですね♪」ニコッ


第五戦南三局

 
東 良子  40800→24800
北 透華  29500→20500
西 小蒔  27900→61900
北 美穂子 21800→12800



  シイイイィ――ン・・・・

…ドゥッオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオォォォォォォ――――――ッッッ!!!!  ウワアアアアアアアアアアアアアアァァァ――――――――ッッッ!!!!  サスガヒメサマァッ!!  ツイニデタアァッ!!  オミゴトオォッ!!  パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ・・・・!!!


一瞬静まり返った会場… と、その直後に沸騰するかのように沸き立つ観客たち・・・!


 みさき『か・・・数え役満です! この大会始まって以来3つ目の役満…! そして数え役満はコレが初めてです!!』

 のよりん『大逆転!!』プンプン=3


 初美「うわあぁ姫様が… ついにやってくれましたよー!」

 巴「す、すごいね… 神様降ろしてないのに…」

 春「自力で数え役満…」

 霞「あらあら… フツウの頑張り屋さんの“頑張り”が… 奇跡を起こしたみたいね♪」ウフフ…


 みさき『この一発で神代選手、他3人に圧倒的点差をつけてのトップ…! いよいよオーラスです!』


【南四局 親:透華】

 
 ザワザワザワザワ・・・  ガヤガヤガヤガヤガヤ・・・・・


 みさき『なかなか興奮が冷めやらないのか…まだ会場がザワついております。 東一局からずっとトップを守っていた戒能選手が、数え役満の親っかぶりで轟沈…! 現在トップは霧島神境の姫・神代小蒔選手…!』

 みさき『2位に戒能選手ですが、もう3位との差もごくわずか… この局で下手を打てばここで落ちる可能性もあります』

 みさき『また3位へと転落してしまった龍門渕選手… しかしラス親ですし、このオーラスで和了ることができれば十分2位には追いつけます!』

 みさき『ラスト福路選手は、2位までは12000点差…! 満貫直撃かハネツモで2位に手が届きます…』

 みさき『さあラスト…! 運命の配牌は…?』


透華(くうぅ~~! 染め手なのは分かってましたが… まさかあれ程の大物手だったなんて…!)カチャカチャ

小蒔(ふぅ、良かった… もう追いつかれることはないでしょうけど… とにかくここは早く和了りましょう)カチャカチャ

美穂子(さすがにトップはもう考えないようにしましょう… とにかく満貫以上の手を作らないと…)カチャカチャ

良子(親っかぶりで3位との点差が近い… なんとか逃げ切りたいところですが…)カチャカチャ


結果は・・・?

※各自の配牌時シャンテン数を決定します。
透華→>>228
小蒔→>>229
美穂子→>>230
良子→>>231

それぞれコンマ以下が、
01~20→5向聴
21~40→4向聴
41~60→3向聴
61~80→2向聴
81~00→1向聴

※この局ではシャンテン数が少ないほど、早く和了のチャンスがやってきます(同じシャンテン数の場合は、コンマ以下数が大きい方が優先) 

主役ってないんだっけ

>>232
良子は主役なので和了れれば打点1ランクアップというアドバンテージがあります
第三戦の時と同じ

透華→5向聴(16) 小蒔→1向聴(81) 美穂子→5向聴(12) 良子→2向聴(63) ※(トップの小蒔が最も早いため、終局)   


透華(…! 五シャンテン…? う… そ、それでも頑張るしかありませんわ!)

美穂子(…ここでこの配牌… 辛いわね…)

透華(わたくしは親なんですから… どんなに安くても、和了れば次局で…!)

透華「ポン!」カシィンッ!


連荘に望みを繋げようと早鳴きを仕掛ける透華…

しかし、わずか4巡目…!


小蒔「ツモorロン」コトッ

透華「うっ?!」

良子「…!」


小蒔の打点は…?(2位は良子か、透華か?)

打点
>>236コンマ以下(打点表>>14) 

52満貫ツモ


小蒔「ツモ・タンピンイーペーコードラ1… 満貫2000・4000ですね」ニコ…


ここまでの死闘が嘘のように… あまりにもあっさりと引き和了ってしまった小蒔は、どこか少し申し訳なさそうな顔で微笑んだ。


透華「あ・・・」シオシオシオ・・・

美穂子「… ふぅ…」ガクッ…


超人と言えるほどの“人間力”を持つ二人の雀士… 龍門渕透華、そして福路美穂子・・・

善戦するも・・・ツキの女神を引き寄せた仙女の前に、一回戦、敗退・・・!



第五戦南四局(終局)

 
東 良子  24800→20800
北 透華  20500→18500
西 小蒔  61900→69900
北 美穂子 12800→10800



順位
1位 神代小蒔(準決勝進出決定)
2位 戒能良子(準決勝進出決定)
3位 龍門渕透華
4位 福路美穂子

トゥデイはこれでフィニッシュです
安価・コンマ対応あざした!
また明後日20:00から

第六戦メンバーの能力貼っておきます↓(細かいところがまた少し加筆修正されています)

また何か意見等ありましたら、対局開始までにお願いします

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

『S6 瑞原はやり(高三)』

<常>→「鋼鉄の処女(アイアン・メイデン)」
    南四局をのぞき、ハネ満以上を振り込むことがない(ハネ満以上は満貫にランクが下げられる)。

<ス>→「スピード☆スター」
    誰よりも早くメンゼンでテンパイできる。 和了率70%。満貫以上確定。

<特>無し

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

『A9 春日井真深(高三)』

<ス>→「春日井の甘納豆打法」
    対局中にこっそり春日井の甘納豆を食べることで糖分を摂取し、集中力を高める。
    他家をうまく誘導し、自分以外の誰かをロン和了りさせることができる(打点は満貫orハネ満。 つまり特定の誰かから誰かへ確実に振り込ませることができる)

<特>→「弱い者イジメしちゃカッコ悪くなっちゃうぞっ☆」
    自分が2位あるいは3位の時に発動。
    4位が1万点を切ってしまった時、1位に対して確実にオシオキ(満貫以上直撃)できる。

<特>→「元気出せっ!☆」
    4位(自分以外)が残り5000点を切った場合、選定した他家から4位へ振り込ませることができる(満貫orハネ満)。 自分がトップでも発動可能。(発動しなくてもいい)

ーーーーーーーーーーーーーーー

『B23 ハオ・ホェイユー(高一)』

<常>→「中國麻将」
    ルールに不慣れな上、リーチをかけることがないため、翻数が低めになる。(常に役が1ランク下がる。1翻はそのまま)
    しかし鉄壁の防御を持ち、滅多に振り込まない。(振り込んでも80%の確率で流局にさせられる)
    ただしオーラスで劣勢に立たされている場合に限り、リーチをかける可能性がある。

<ス>→「一色三歩」
    和了率9割。 ただし三倍満以上は和了できず、倍満に繰り下がる(さらに常に役は1ランク下がるから実質ハネ満に繰り下がる)。

ーーーーーーーーーーーー

『B24① 雀明華(高二)』

<常>→「風神」
    ・攻タイプ→自風と場風をほぼ独占できる。 和了点が常に1ランクアップする。(ただし倍満以上はそのままでアップしない)
    ・守タイプ→オリる際、風牌をうまく使えるので振り込むことがやや少ない。(40%の確率で他家のツモ和了りになる)

<ス>→「ミストラル」
    歌を歌うことで、一局だけ配牌・ツモが良くなる。
    和了率70%。

ーーーーーーーーーーーーー

※ただしこの試合における例外として、真深の「春日井の甘納豆打法」だけは、ハオと明華の防御系能力は通用しない。 また、真深は東一局が能力ステージになることはない。


バランスとかあえて無視して言うと明華に歌の能力があるならはやりんにも欲しいな
時にはomochiに挟まれなくてもいいけどww

あとまふふにも

>>246>>247
ふんふむ、なるほど…! それはそうですよね
またちょっと考えます

乙あざす
進めてくにょ

>>237一部訂正(透華が親)
×
第五戦南四局(終局)

東 良子  24800→20800
北 透華  20500→18500
西 小蒔  61900→69900
北 美穂子 12800→10800



第五戦南四局(終局)

東 透華  20500→16500
南 小蒔  61900→69900
西 美穂子 12800→10800

北 良子  24800→22800

第六戦メンバーの能力改めて貼っておきます↓(はやりと真深に歌の能力が付け加わり、はやりの“鋼鉄の処女”は、「ハネ満以上は振り込まない」から「満貫以上は振り込まない」に変更)

またチェックよろしくです。試合開始は多分22:00頃からなので、能力についての変更・調整についての意見はそれまでにお願いします。


≪第六戦メンバー能力詳細≫

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

『S6 瑞原はやり(高三)』

<常>→「鋼鉄の処女(アイアン・メイデン)」
    南四局をのぞき、満貫以上を振り込むことがない(満貫以上は三翻にランクが下げられる)。

<ス>→「スピード☆スター」
    誰よりも早くメンゼンでテンパイできる。 和了率70%。満貫以上確定。 

<ス>→「時にはHAYARIに流されて♪」
    配牌前に歌うことで他家3人にメンタル攻撃をかける。
    他家3人ははやりの歌声が耳に残って集中できない。“コンマバトル”で、他家3人のコンマ以下数から60ポイント引くことができる。和了れば満貫以上。

<特>無し

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

『A9 春日井真深(高三)』

<ス>→「春日井の甘納豆打法」
    対局中にこっそり春日井の甘納豆を食べることで糖分を摂取し、集中力を高める。
    他家をうまく誘導し、自分以外の誰かをロン和了りさせることができる(打点は満貫orハネ満。 つまり特定の誰かから誰かへ確実に振り込ませることができる)

<ス>→「時にはMAFUFUをまふまふしましょ♪」
    配牌前に歌うことで他家3人の集中力を削ぐ。
    他家3人はまふふをまふまふしたくて打牌に集中できなくなる。“コンマバトル”で他家3人のコンマ以下数から50ポイント引くことができる。和了れば満貫以上。

<特>→「弱い者イジメしちゃカッコ悪くなっちゃうぞっ☆」
    自分が2位あるいは3位の時に発動。
    4位が1万点を切ってしまった時、1位に対して確実にオシオキ(満貫以上直撃)できる。

<特>→「元気出せっ!☆」
    4位(自分以外)が残り5000点を切った場合、選定した他家から4位へ振り込ませることができる(満貫orハネ満)。 自分がトップでも発動可能。(発動しなくてもいい)

ーーーーーーーーーーーーーーー

『B23 ハオ・ホェイユー(高一)』

<常>→「中國麻将」
    ルールに不慣れな上、リーチをかけることがないため、翻数が低めになる。(常に役が1ランク下がる。1翻はそのまま)
    しかし鉄壁の防御を持ち、滅多に振り込まない。(振り込んでも80%の確率で流局にさせられる)
    ただしオーラスで劣勢に立たされている場合に限り、リーチをかける可能性がある。(もしリーチをかけたら和了時の役は1ランク下がることはないが、振り込み回避の能力は発動しない)

<ス>→「一色三歩」
    和了率9割。 ただし三倍満以上は和了できず、倍満に繰り下がる(さらに常に役は1ランク下がるから実質ハネ満に繰り下がる)。

ーーーーーーーーーーーー

『B24① 雀明華(高二)』

<常>→「風神」
    ・攻タイプ→自風と場風をほぼ独占できる。 和了点が常に1ランクアップする。(ただし倍満以上はそのままでアップしない)
    ・守タイプ→オリる際、風牌をうまく使えるので振り込むことがやや少ない。(40%の確率で他家のツモ和了りになる)

<ス>→「ミストラル」
    歌を歌うことで、一局だけ配牌・ツモが良くなる。
    和了率70%。

ーーーーーーーーーーーーー

※ただしこの試合における例外として、真深の「春日井の甘納豆打法」だけは、はやり・ハオ・明華の防御系能力は通用しない。 また、真深は東一局が能力ステージになることはない。


 ウワアアアアアアアアアアアアアアァァァ――――ッッ!!!  ヒメサマオメデトオォーッ!  ピ―ッピ――ッ! ヒュ――ヒュ――ッ!!  トーカモキャプテンモヨクガンバッタァ!  カイノーサンマタジュンケッショウデアバレテクレエェッ!!  パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ・・・・!!!


 みさき『死闘を終えた四人の選手たちに惜しみない声援と拍手が送られます。 素晴らしい闘いでした!』

 のよりん『感動した!!』ウルウル=3

 みさき『しかし… 結果だけを見るならば、これはもう神代選手の圧倒的勝利…! 何しろ一人で7万点近くの点棒を独占してしまったんですから…』

 みさき『あの南三局の数え役満で全てが決まってしまったと言っても過言ではないでしょう… 改めて役満という手役の破壊力、恐ろしさを思い知らされました』


小蒔「皆さん、今日はありがとうございました!」ペコリン

良子「いえ、こちらこそ… ナイスな闘牌をエンジョイできました」

透華(・・・くぅ~~~…! あの南三局… リーチなどかけないで、安手で流すことだけ考えれば… きっとわたくしが2位をキープできましたのに…!!)ギリギリギリ・・・

美穂子「………」


 ザワザワ・・・  ガヤガヤワイワイ・・・・


 文堂「キャ、キャプテン・・・」ボーゼン

 ドム「キャプテンが、ラス終了…」ガクゼン

 未春「私たちの、最強のキャプテンが…!」ブルブル

 華菜「……」

 華菜(キャプテンなら… 例えあのメンツが相手でも、少なくとも2位にはなれるだろうと思ってたけど… まさかラス終了なんて…)

 華菜(大丈夫かな、キャプテン… あの人、見た目によらず物凄く負けず嫌いだから、もしかして、また泣いてるんじゃ…?)チラ・・・


ステージ上の巨大モニターに目を走らせる池田… そこに、美穂子の横顔がアップで映される…!

うなだれているその顔は、目元が髪で隠れ、表情をうかがい知ることはできない…

しかし・・・!


美穂子「……」フッ・・・


 華菜(!? え、今・・・ キャプテンの口元が、笑った・・・?)


美穂子(ふぅ… まさか、ここまでこっぴどくヤラれてしまうことになるなんて、ね…)フウ・・・

美穂子(この結果は応援してくれた華菜たちに申し訳ないわね… でも・・・)

美穂子(楽しかった…! こんなにドキドキワクワクしながら、精一杯闘えた試合は、久しぶりだわ)

美穂子(東三局で他家に和了らせたこと… 南一局での龍門渕さんへの振り込み… そして南三局で神代さんの超大物手を察知できずにリーチをかけてしまったこと…)

美穂子(反省すべき点はたくさんあるけど、この試合はこれで良かった… また、次、これを糧に強くなればいいのだから…!)


美穂子「皆さん、今日はありがとうございました… また、機会があったら、是非挑戦させて下さい」

小蒔「は、はい、勿論です… 私で良ければ…///」

良子「私もまた勝負したいですね。 福路さんなら、いつでもウエルカムです」

透華「わたくしはいつ何時、誰の挑戦でも受けますわ! なんでしたら、このあと別室でもう半荘対局しても構いませんわよ!」

美穂子「ええ… ありがとう。 また今日の試合の反省をじっくりして… もっと強くなれたら、また一緒に打って下さい♪」


福路美穂子、龍門渕透華… その全力を尽くして闘うも、今回は最強の魔物たちに一歩及ばず…!

しかし、2年後… この二人が、インカレで数々の魔物雀士を蹴散らし、互いに一歩も引かない名勝負を繰り広げることになるのは、また別の話である…






~実況室~

みさき「さて、終局しました一回戦第五戦… 早速、この対局を解説の野依プロと共に振り返ってみようと思いますが・・・ 野依プロ、よろしいですか?」

のよりん「感動した!!」プン=3

みさき「いや、それはもういいですよ… さてこの試合、全部で10局… 戒能選手と神代選手が3回、龍門渕選手と福路選手がそれぞれ2回和了しましたが、勝敗を決したのはどのようなことだと思われますか?」

のよりん「役満!!」プンプン=3

みさき「・・・そうですね、確かに神代選手の数え役満が最終的に勝負を決定的にしたのは確かですが… あの…他には?」

Σのよりん「!? ・・・お・・ オッパイ!!」プンスコ=3

みさき「… あー… 東一局の、戒能選手の胸が膨張した時のことですね… 確かにアレはインパクトありましたが…」

みさき「逆に… 龍門渕選手と福路選手は、何が足りなかったせいで、敗退することになってしまったのでしょうか?」

のよりん「・・・ う・・・ 運!!」プンスコリン=3

みさき「いやいや、確かに麻雀は運の要素が大きい競技ですが、それ言ったらもう話が続かないじゃないですか…」


みさき「この試合… まず東場ではほぼ戒能選手のワンサイドゲーム… このまま他家を蹂躙する様な試合になるのかと思いきや…」

のよりん「不屈の闘志!!」プンスコ=3

みさき「そうですね、南一局と南二局では、3位4位に沈んでいた龍門渕選手と福路選手が驚異的な粘りを見せます」

のよりん「カウンター!」プン=3

みさき「え? あ、はい… 龍門渕選手は相手の攻撃をかわしてのカウンターでのハネ満と満貫を和了… 福路選手は親番で非常にテクニカルな回し打ちを魅せ、連荘… このまま試合がひっくり返るのかと思いましたが…」

のよりん「爆発!!」=3

みさき「はい、南三局で、そこまで比較的おとなしかった神代選手のチンイツ数え役満が炸裂…! まるでこれまでのそれぞれの選手の努力を全て無に帰すような強烈な一撃… これで実質試合がほぼ決まってしまいました」

のよりん「バット!」

みさき「は?」

のよりん「ジンダイもカイノーも本気じゃない!!」プンプン=3

みさき「あ… 英語のButですね? 突然野球の話でもしだしたのかと思いましたよ」

のよりん「ワンダホー!! ここまで 飛ばせ ホームラン♪ ここまで 飛ばせ ホームラン♪」プンスコプンスコ=3

みさき「野依プロ! だから解説中にソフトバンクの応援歌唄うのはやめてください!」=3


みさき「まったくもう… 神代選手も戒能選手も、その力を全て見せてはいない…ということですね?」

のよりん「イエッサーワンダホー!!♪」=3

みさき「…準決勝では、またお二人の新たな一面を見れるような健闘を期待したいところですね… そういえば、歌といえば、次の第六戦では対局中に歌う選手が何人かいるようですね」

のよりん「ミョンファーちゃん!」プンプン=3

みさき「はい… インハイで歌っていた雀明華選手のほか、歌を仕事にしている選手が二名も参加します」

のよりん「カラオケバトル! 楽しみ!!♪」プンスコ=3

みさき「いや、やるのは麻雀ですからね…?」





~観客席~


 ワイワイガヤガヤ・・・  ザワザワザワ・・・・


美穂子「ただ今戻りました」

未春「キャプテン… お疲れ様でした…」

文堂「ざ、残念でしたね… キャプテン…」

美穂子「ええ… ごめんなさいね、みんなで一生懸命応援してくれてたのに… 期待に応えることができなかったわ」

華菜「そんな…! こ、今回は運が悪かっただけですよ…! もう一回やれば絶対キャプテンが勝ちますって!」

美穂子「いえ… この試合、私は自分の実力を精一杯出して闘った… それでも、届かなかったわ… 純粋に、私の力不足です」

ドム「キャプテン、そんな…」


美穂子「でもね… それでも私は、今まで一生懸命麻雀の技術を高め、繰り返し練習してきたことが、間違っていたとは思わなかったわ」

未春「キャプテン…!」

美穂子「確かにあの魔物と呼ばれる人たちは強かった… あの“異能”の力に、及ばなかったところ、屈してしまったところはあったと思うわ…」

美穂子「でも、それでも、私はその異能の力が羨ましいとは思わなかったし、恐ろしくもなかった… むしろ、その逆だったわ」

文堂「逆…?」

美穂子「ええ、自分の持てる力を駆使して異能に立ち向かうのは楽しくてワクワクしたし… 私が一番、この卓で麻雀を楽しんでるんじゃないかしら、て思ったわ」

ドム「……」

美穂子「もちろん負けたことは悔しいし残念だけど、私はああいう異能の力を、自分が欲しいとは思わない… だって、次に来るツモが分かったり、何の材料も無しに人の手牌が見えちゃったりしたら、麻雀の本当の楽しさを知ることができないもの」

美穂子「今回私は… 負けることで、自分のレベルアップのための絶好のチャンスを与えられたと思うわ」

華菜「…!!」


池田はその時… 何故福路美穂子は自分よりもずっと強いのか… そのワケを少し知れたような気がした。


美穂子「私はもう3年生だから、本当は卒業なんだけど… 時間のある時に、また部室に遊びに行ってもいいかしら? 新部長さん?」

華菜「も・・・モチロンだし! これからも指導よろしくお願いしますだし!!」

未春「私たち… どこまでもキャプテンについていきますから!」

ドム「ウス!」

文堂「私だって… 2年後には風越を導けるようになれるくらい強くなりますから…! それまで、是非OGとして練習に来て下さい!」

美穂子「あらあら… そこまで来れるかは分からないけど… でも、ありがとう♪」


風越の聖女福路美穂子… 一回戦、敗退――!


透華「ただ今戻りましたわ・・・」ドヨオォ~~ン・・・・

一「うっわ… 透華、また片目が前髪で隠れて… まるでお岩さんみたいになってるよ…」

透華「ムキイイイイイィィ悔しい! 悔しい!! 悔しいですわ!!! もう少しで準決勝に進めたのに…!」

純「まあまあいいじゃねえかよ、今回は。 風越の福路には稼ぎ勝ってたんだしさ」

透華「それでも3位では意味ありませんわ! 準決勝で、さらに怪物たち相手にわたくしの華麗な打ち筋を披露して… 会場の視線を独り占めする予定でしたのに…!!」ギリィ・・・

智紀「南三局のリーチが悪手…」

透華「う、うぅ… や、やっぱり、そこがいけなかったかしら…?」

衣「いやトーカ、衣はアレが悪手だとは思わないぞ?」

透華「…衣?」


衣「確かに結果だけ見ればあのリーチは悪手ということになるかもしれない。 あそこでリーチせず早和了りに徹すれば、2位を保持できたかもしれない…」

衣「しかしそれは結果論だ。 あの時透華には流れがあった… だから、その流れに乗って、一気にトップをまくることを考えてあのリーチをかけたのだろう?」

透華「そ、そうですわ…」

衣「あそこでリーチをかけ、薄い牌を引き寄せて尚且つ和了る… 透華はそういう華々しい自分の姿を思い描いて打ったはずだ。 そして、そんな姿を見せてくれることを、衣も観客の者たちも期待していた…」

衣「麻雀は理のみに従って打つものではない。 時にはそういう自分の感覚に従って打つ… だからこそそれぞれの打ち筋というモノが表れるのだし、透華らしさが出るものだろう」

一「まあ… 衣の“感覚”ていうのは一般人とは大きくかけ離れてると思うけどね…」

純「でも言いたいことは分かるし俺もそのとーりだと思うわ。 あそこで和了れなかったのは残念だけど、やっぱ俺も変なとこで調子づく透華は嫌いじゃねーからさ」

透華「変なとこは余計ですわ!」=3

一「まあ、まだボクたちには衣が残ってるからね。 まだ時間あるから、試合前に夕ご飯でも食べに行こうよ?」

衣「衣はハミレスに行きたいぞ!」

透華「“ファミレス”ですわ衣!」


龍神を宿し才女龍門渕透華・・・ 魔境長野のラスボス天江衣にその希望を託し、勇退――!


良子(高3)「ただ今帰りました」

咏(高3)「おー良子ちゃんおかえり!」

靖子(高3)「おつかれ…」

貴子(高2)「準決勝進出おめでとうございます、戒能さん」

良子「はい… 思ったより苦戦しましたが、なんとか…通過できました」

咏「そうねぃ。 あの神代さんは凄かったねぃ… アレでまだ本気じゃないんだろうからさ、恐ろしいもんだよ」

良子「いえ… 勿論神代さんもストロングでしたが、龍門渕さんのあのテリフィックな粘り… それに福路さんのあの極めてイグザクトリーな読み…」

良子「テスカトリポカで彼女の読みをプロテクトできていなかったら・・・敗れていたのは私だったかもしれません」


咏「ま、勝てたんだからいーじゃん! 準決勝では私と当たるかもしらんから… そうなったらよろしく頼むねん♪」

良子「イエス。 では三尋木さん、トゥモローはもっとシャインでテリブルなステージをビルドアップするために、アジェンダをリマインドしましょう」

咏「・・・は?」

良子「マイセルフのプライオリティとしましてはやはりトランスフォームをプレミスとしたドラスティックなバトルにしたいのでコンセンサスを…」

咏「・・・・???」

靖子「な、ナニ言ってんだこいつ?」ヒソヒソ

貴子「私に聞かないで下さいよ…!」ヒソヒソ


魔人戒能良子… 苦戦するも通過…! ネクストステージ、準決勝へ――!


小蒔「ただ今戻り・・・zzzz…」パタン

巴「わっ、姫様! 大丈夫ですか?」

初美「帰るなり寝てしまいましたよー」

春「お疲れ…」ポリポリ

霞「試合の間、ずっと眠りに入ることなく、一人で頑張ってたものね… 今はゆっくり休ませてあげましょう♪」

初美「結局、巴ちゃんが調整してた四神を一回も降ろさずに圧勝してしまいましたねー」

巴「そうだね… でも、準決勝ではもっと強い人たちに囲まれるわけだから… 次こそは降ろす時があるんじゃないかな?」

小蒔「… zzzzz……」スースー・・・



巴「霞さんも姫様も一回戦はトップで通過… 絶好調ですね」

霞「うふふ♪ でもまあ…姫様はともかく、私は運が良かっただけよ。 親の時にタイミングよく絶一門の神様が降りてくれたから…」

初美「はあ… 私も本選に出場したかったですよー… 裏鬼門で四喜和を和了ってみせたかったですよー!」

巴「初美ちゃんって、前哨戦で誰に負けたんだったっけ?」

初美「あの清澄のワカメですよー!」=3

霞「染谷さん… ふふ、あの程度の打ち手に遅れをとるようじゃ、この大会の本選では相手にならないわよw」

初美「そんなこと言ってると足元をすくわれますよー!?」


霧島神境の姫・神代小蒔・・・ その余力を十分に残しながら、霞に続いてトップ通過… さらなる激闘のステージへ――!






PM6:45


<館内放送『まもなく一回戦第六戦の試合を開始いたします。 出場する選手の方は会場中央ステージに…』


ダヴァン「…おや、いよいよお二人の出番のようでスネ!」

明華「はい…」スッ…

ハオ「では…」スッ…


ダヴァンの声かけで、客席から二人の極めてすばらなおもちをおもちの美少女が二人、立ち上がる…

方や女子高生にして世界ランカーの称号を持つ“風神”雀明華…!

方やU-15のアジア大会で銀メダルを獲得した中國麻将の天才ハオ・ホェイユー…!


智葉「一回戦から同校対決というのも、運が悪いな」

明華「ふふ…w そんなことないですよ。 ハオと一緒に闘えるのは心強いです♪」

ハオ「そうですね… でも明華、お互い手抜きは無しですよ?」

明華「ビヤンシュール♪(もちろん♪)」


ネリー「二人ともネリーを差し置いて出場してるんだから…絶対1位2位通過決めてきてよ!」

ハオ「善処します…」

明華「行ってきますね♪」バサッ、テクテクテク・・・


連れだって中央ステージへと向かっていく二人… 

数々の修羅場、試練を乗り越えてきた歴戦の猛者である二人には、全く気負いは感じられない…!


ダヴァン「あの二人なら… 安心して試合を見ていられそうでスネ」

智葉「いや・・・分からんぞ?」

ネリー「サトハ?」

智葉「残りの二人・・・“過去の世界”から来たあの二人… 恐らく一筋縄では行くまい。 明華とハオも相当苦戦することになるかもしれないぞ…」

ダヴァン「サトハはあの二人のこと、何か知ってるのですか?」

智葉「いや、具体的に何か知ってるわけじゃないさ。 瑞原はともかく、春日井の方は30年近くも昔の打ち手なんだから…」

ダヴァン「そうでスカ… サトハが頼みのマグロなノ二…」

智葉「だからそれを言うなら頼みのツナだ」

ネリー「ツナマヨって美味しいよねー♪」


このあと… 

数十分後に、明華とハオが“あの二人”の常軌を逸した麻雀に翻弄されることになるのを… この時の臨海メンバーは知る由もなかったのだ…



~館内医務室~


はやり「じゃあ真深さん! 行きましょうか!」ザッ!

真深「おう! 手加減はしないからね、はやりちゃん」ニッ

はやり「望むところです!☆」


団体・個人含めて既に小鍛治健夜と三度対戦した経験のある鉄の女瑞原はやり(18)…

そしてかつて愛知の「苅安賀高校」を牽引してインハイ準優勝まで成し遂げた打ち手春日井真深(17)… 

その二人が医務室のソファから立ち上がると、周囲の者たちは空気がピリッと引き締まったような気がした…


悠彗「いよいよアイドル師弟コンビのお出ましか…!」

慕「二人とも頑張ってね!」

曖奈「応援してるわよぅ」

杏果「はやりちゃん、真深さんと一緒だからって、あんまり舞い上がらないようにね… いつも通りだよ」

はやり「大丈夫だよ! じゃ、行ってくるね!☆」


 バタンッ、 スタスタスタスタ・・・・


笑顔で医務室を出ていった二人…


慕「行っちゃった…」

悠彗「あの二人… どんな顔でここに戻ってくるんだろうね…」

杏果「残りの二人はあの臨海女子の留学生… “私たちの時代”でも、激戦区東東京の代表を連続で掴んでる超強豪校だったもんね…」

憩「臨海は今年で16年連続で地区代表の座を掴んどるんですよーぅ♪ しかも全国決勝まで行ったメンバーの中の二人やからねぇ… いくらはやりちゃんと真深さんでも、苦戦は必至やろなぁ」

慕「荒川さんは、あの臨海の二人とは対戦したことあるんですか?」

憩「いやー…あんたらの時代では違うたんかもしれんけど、留学生は個人戦に参加できへんから、うちは卓を囲んだことはないんや。 でもぉ…」

憩「二人とも実力は折り紙つきやで! そして…かなり特徴がある打ち手やな。 きっと、こん試合はおもろいことになるで…w」フフフ・・・


“現代”の強豪校のポイントゲッター二人… そして“過去”の名門校のエース二人…

それぞれの技術と意地と信念を賭けた闘牌の火蓋が、切って落とされようとしていた…!






PM6:50

~会場~


  ワイワイガヤガヤ・・・  ザワザワガヤガヤキャッキャッキャ・・・♪


 みさき『さあ皆さん、お待たせしております… いよいよこの一回戦も第六戦までやってまいりました』

 みさき『そろそろ夕飯時ですが、観客席はほとんど変わりなく埋まっていますね… 皆さん、夜の休憩とかはありませんから、ちゃんと適宜食事を摂って下さいね』

 みさき『では参りますよ… 一回戦第六戦! 対戦メンバーは・・・こちらです!』バッ


 みさき『総合ランキング第6位! 10年前のインハイ準優勝校島根朝酌女子の先鋒を務めていましたこの方・・・』

 みさき『遂に登場です。 現在“牌のおねえさん”として活躍しているあの瑞原プロの女子高生時代…! 歌って踊れる本物のアイドル雀士・瑞原はやり(18)選手です!』


はやり「皆さんこんにちはー! よろしくお願いしまぁーっす!☆」ハヤッ!


 ドゥッワアアアアアアアアアアアアアァァァァ―――――ッ!!! ハヤーッ!  ハヤヤヤヤヤ――ッ!!  ハヤリィッ!!  ケッコンシテクレエェーッ!!  ガンバレハヤリチャァ――ンッ!!  ウオオオオオオオオオォォ――――ッ!!  パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ・・・・!!


 みさき『うわぁ… さすがに物凄い人気ですね… 歓声合戦ならもう優勝できるのではないでしょうか』

 みさき『麻雀と芸能活動と学業の三足のわらじを履くスーパー女子高生… 小学四年生の時から全国の舞台で活躍していたその強さは筋金入り!』

 みさき『既に朝酌女子のメンバーでは、同級生の白築慕選手と稲村杏果選手が準決勝へと駒を進めています。 果たして彼女たちに続くことはできるのでしょうか…?』


 みさき『そして二人目は・・・その瑞原選手の“師匠”であると言われるこの方・・・!』
 
 みさき『なんと27年も前の世界から来てくれました。 現在でも西愛知の名門として名を馳せている苅安賀高校のエース・・・春日井真深(18)選手です!』


真深「みなさ~ん、こーんにちは――っ! まっふふっだよーっ!☆ さあみんな行くよ? 準備OK? せ――のぉ・・・・」


真深「せ――のぉ・・・・・・・ まっふふ―――っっ!!」=3





 … シィ――ン・・・  …エッ、ナニ?  ナニヤッテンダアイツ?  ザワザワ・・・  ガヤガヤ・・・・


真深「・・・あっらー… はずしちゃったかな?」テヘッ

真深「まあいいや♪ みんな、応援よろしく頼むよーっ!☆」フリフリ


 みさき『・・・これは… もしや“まふふコール”を要求していたんでしょうか…?』

 みさき『残念ながら観客席からの反応は殆ど無し… まあ仕方ありません。 ここにいる方たちは皆、春日井選手がアイドルをやってた時代の人間ではないんですから…』

 みさき『えーっと… 瑞原はやり選手の、アイドルと麻雀の二つの道の道標となった偉大なレジェンドが遂に降臨です…!』

 みさき『女子高生時代にインハイ団体戦で準優勝したことで、元祖牌のおねえさんとして活躍することになった彼女は、一体どんな闘牌を私たちに見せてくれるのか…? 非常に興味がありますね!』


 みさき『続きまして三人目は、昨年の仁川でのU-15アジア大会で銀メダルに輝いたこの方…!』

 みさき『香港からの留学生… 今年のインハイでも非常に堅実な打ち筋で大活躍しました。 臨海女子高校1年生・・・ハオ・ホェイユー選手です!』


ハオ「感じたままに・・・打つだけです」テクテクポインポイン


 ウワアアアアアアアアアアァァ―――ッ!!  ハオチャン!  スバラナオモチナノデス…!!  ガンバレェーッ!!  パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ・・・・!!


 みさき『お団子頭とチャイナ服がチャーミングですね。 クールな見た目通り、非常に冷静かつ堅実な打ち筋を得意としている選手…』

 みさき『その防御率の高さは“現代”の女子高生雀士の中では五指には入るのではないかと思います。 過去のレジェンドたち相手に彼女の中國麻将はどこまで通用するのか… 楽しみですね!』

 
 みさき『そして最後はこの方! なんと女子高生にして世界ランカー…!』

 みさき『フランスからの留学生… 欧州選手権ではヴァントゥール・・・“風神”の名で恐れられていた臨海女子高校2年生・・・雀明華選手です!』


 ヒュウウウウゥ・・・・  ブワアアアアアアアアァァ――ッッ!!


 みさき『わっ?!』


室内だというのに、突如巻き起こる一陣の風・・・ その風と共に、日傘をさした少女がステージに舞い降りる・・・!


明華「ボンジュール、アトゥー♪」フワァ・・・ッ!!


 ドオオオオオオオオオォォ―――ッ!!  カッコイーッ! ミョンファーチャンッ!  セカイノツヨサミセテヤーッ!!  パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ・・・・!!


 みさき『わあぁこちらもすごい登場ですね… 銀色の長い髪と白い日傘がチャームポイントの美少女…!』

 みさき『イクラや数の子などプチプチしたモノに目がないという彼女… 日々日本の様々な文化を学ぶことが楽しくて仕方ないそうです』

 みさき『午前の前哨戦では、オーラスで劇的な四暗刻単騎待ちを決め、その世界ランカーとしての強さを見せつけてくれました! その強さがまた見れるのか…興味の尽きないところです!』


 みさき『以上四名の選手によって闘われる第六戦! いよいよスタートです!』 







~実況室~


みさき「さて、そういうわけで始まりました第六戦… 解説は引き続き野依理沙プロです。 野依プロ、改めてよろしくお願いしますね」

のよりん「ワンダホー!♪」プンプン=3

みさき「それはもういいですよ… きちんと解説しないならもう帰っていいですよ?」

Σのよりん「!? する! 解説する!!」プンスコ=3

みさき「では・・・この試合、かなりのツワモノ雀士が揃っていますが、どんな展開を予測しますか?」

のよりん「… 二人勝つ!」プンスコリン=3

みさき「そんなこと誰でも知ってますって…」


みさき「四人のうち二人は臨海女子のチームメイト… そしてもう二人も師弟として深い関わりのある選手たち… このことについてはどう思います?」

のよりん「協力プレイ! イカサマ!」プンプン=3

みさき「え、まさか…? 協力プレイはともかく、イカサマはないでしょ… そんなことしたらすぐバレますよ」

のよりん「バレない方法もある!」=3

みさき「まあ… そうかもしれませんが、私はあの選手たちがそんな卑劣なことをするとはとても思えません」

のよりん「悪魔に心を売る!w」プンプン=3

みさき「… さては野依プロ… あなたもそういうコトをしてるんですか…?」ジトォー・・・

Σのよりん「!? 今のウソ!!」プンスコリン=3


みさき「まったく… もう少し解説者としての自覚を持って下さいよ? さて、卓では場決めが終わったようですが・・・」


※場決め

はやり→>>280

真深→>>281

ハオ→>>282

明華→>>283

(コンマ以下の大きい順に東→南→西→北)

第六戦場決め
東 真深 (48)
南 はやり(43)
西 明華 (13)
北 ハオ (09)

     明華
     (西) 
   ――――――

   |    |
 ハオ|    |はやり
 (北)|    | (南)
   |    |
   ――――――

     真深
     (東)


※ステージ発動系の能力は「北→西→南→東」の順なので、この試合は「ハオ(東1)→明華(東3)→はやり(南1)→真深(南3)」の順になる。

※ノーマルステージでの「主役」の巡る順番は、「能力の発動される順番と逆」なので、「真深→はやり→明華→ハオ」。

※また、基本和了率は「はやり35%、真深25%、ハオ20%、明華20%」。

※各自の能力詳細及び細かいルールについては、>>200>>12>>14>>15を参照下さい。


【東一局 親:真深】


4人「「「「 よろしくお願いします!!!! 」」」」


 チャッ、パシッ、タンッ  チャッ、ピシィッ!、トンッ・・・  チャッ、パシッ、タンッ!…


 みさき『さあ、春日井選手の起家で始まりました第六戦…! まずは誰が仕掛けるのでしょうか…?』


はやり(真深さんとのワンツーフィニッシュで準決勝進出…! がんばるぞ!☆)チャッ

明華(さて… 自風はちゃんと来てくれてる… まずは様子見…)パシッ

ハオ(アジア大会やインハイの時とやることは同じ・・・)タンッ

真深(上家の子のオッパイすげぇ…)ジロジロ


6巡目…

はやり「…」チャッ

はやり(ヨシキタ…! タンピン三色テンパイ…! 調子いいな♪)パシッ

はやり(九萬じゃピンフしかつかないけど、とりあえずダマでいいや… くふふ…w さあ振り込んで振り込んでっ!)


はやり手牌:七八⑥⑦⑧22678???


 みさき『おや、これは… 瑞原選手テンパイですね。 ピンフ…高めタンヤオ三色の六-九萬待ちです』

 のよりん『早い!』=3

 みさき『瑞原選手は、メンゼンでテンパイするスピードが凄まじく早い打ち手として、その名が知られています… ここもまずは瑞原選手が和了を決めるでしょうか?』


ハオ「…」チャッ


 みさき『あっ?!』


ハオ手牌:三三四四六六七八⑤⑥⑦55 ツモ「二」

 
 みさき『これはハオ選手、絶好のところを引いてきました…! 二萬ツモでタンピン高めイーペーコーテンパイです!』

 のよりん『振り込む!』=3

 みさき『えっ? は… あ、確かに…! この牌姿の不要牌は六萬…! 対面瑞原選手の当たり牌です!』


はやり(ハオさん、つかんだのかな? ヘイヘイカモ~ン!☆)


手ぐすね引いて待ち構えるはやり…

しかし…!


ハオ「…」トン→「三」


 みさき『なっ、これは…!』


ハオ手牌:二三四四六六七八⑤⑥⑦55 


 みさき『えー・・・これは・・・ テンパイではありますが、五萬カンチャン待ち…? 何故ピンフとイーペーコーをまとめて捨てるんでしょうか?』

 のよりん『一色三歩…!!』

 みさき『あ、そうですね… ハオ選手は確かインハイでも、これと同じ打ち方をしている時がありました…』

 みさき『これは一色のシュンツを一つずつズラしながら3つ並べる、一色三歩高という役… ハオ選手が香港でやっていた中國麻将のルールでは、ホンイツやトイトイよりも高い打点になる役なのです』

 みさき『しかし… 日本式の麻雀では、このような牌姿にしても役は一切つきません… しかも待ちは五萬のみ…! こんな薄い待ちで和了れるのでしょうか…?』


ハオ「……」


しかし… 自分の培った感覚を曲げない一筋気なハオの力が、磁石で引き寄せるように五萬を手繰り寄せる…!

そして11巡目… 第六戦初めての和了の声が上がる!


?「ツモorロン!」


>>290コンマ以下(和了者)
01~90→ハオ(「一色三歩」発動)
91~93→真深
94~96→はやり
97~99→明華
00→流局

打点
>>291(打点表>>14

はい

23ハオ 86倍満だが、ハオは常に1ランク打点が下がるので、ハネ満ツモ


ハオ「ツモ」パラァ・・・

 
ハオ手牌:二三四四六六七八⑤⑥⑦55 ツモ「五」 ドラ[四]赤[五⑤]


ハオ「メンゼンツモ・タンヤオドラ4・・・ハネ満3000・6000です」


 みさき『ハオ選手和了です! 見事に瑞原選手のテンパイをかわし… 一色三歩を和了ってみせました!』

 のよりん『カッコイイ!』=3


真深(んー…? なんだその待ち? なんでカンチャンで受けるの…??)

はやり(?? 私の和了り牌止められてる…)

明華(ふふ、ハオ… 調子よさげですね♪)フフフ・・・


第六戦東一局

東 真深  30000→24000   
南 はやり 30000→27000  
西 明華  30000→27000 
北 ハオ  30000→42000

本日ここまでだよっ☆
安価・コンマ対応あざした!
また明後日20:00から

乙あざす
進めてくにょ


【東二局 親:はやり】


 オオオオオオォォ・・・!  オミゴトォ!  サッスガハオチャン! ダテニオッパイオオキクネーゼ!  パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ・・・・!!


 みさき『先制は臨海女子ハオ・ハェイユー選手…! いきなりのハネ満。 まだ東一局が終わったばかりですが、防御が非常に堅いハオ選手にとってはかなり有利な展開になったと言えるでしょう』


 カチャ,カチャ… カチャカチャ、チャカチャカ・・・


真深「…」チャッ

真深(いきなりの親っかぶり最下位か… 半荘一回こっきりの勝負でコレはきっついなー…)ヤレヤレ

真深(それにしても… この上家のチャイナ服の子、なんでさっき、6巡目で六萬じゃなくて三萬切ったんだろう…?)


真深(17)は… まださっきのハオの不可解な打ち筋が気になっていた。


真深(チャイナちゃんはあの三萬切ってから和了るまでずーっとツモ切りだった。 …ってことは、あの三萬切りでやっぱりテンパイしてたんだよねぇ…)

真深(フツウに考えるなら、あそこは六萬切り以外有り得ない。 最低でもピンフがつくし待ちも広くなるし、ニ萬が来ればイーペーコーだってつくのに…)

真深(何故だ…? なんであそこで六萬じゃなく三萬を切ったの…?)


半荘一回の短期決戦… 真深は、少しでも早く相手の打ち筋やクセを把握したいと思っていた…


真深(確か… 中國麻将で、あんな感じにシュンツを一つずつズラす役があったけど… これは日本式の麻雀なんだから、そんなことしても無意味だし…)

真深(あと考えられる理由としては、あの時六萬が場に危険な牌だったと判断した・・・ていうことしか、ないよね…)

真深(はやりちゃんが上の三色っぽい捨て牌だったから、確かに六萬は少し危険だったかもしれないけど… でも断定はまず不可能… この子には…一体、何が見えてたの…?)


実際は… ハオが三萬を切った理由はその両方とも… 六萬が対面のはやりの手牌に臭いということも感知していたし、自分の根元にある感覚… 中國麻将式打ち筋の方が、当たり牌を引ける可能性が高いと判断したからだった。

しかし、初見の真深にとっては、そんなことは分かりようがない…


真深(三萬を切る時、まったく迷った素振りはなかった… 六萬が絶対当たるという確信でもあったのかな…?)

真深(無表情で淡々と打ってるし… そんなに目線も動いていない… それなのに、私以上にこの場が見えていたってことなの…?)

真深(ふぅん… じゃあちょっと… 実力を推し測るために、カマかけてみよっかな!)ニィ…


 チャ・・・パシッ


真深、山からツモった牌をいったん手牌の上に横置きすると、そのまま淀みなく、すぐに右隅へと動かす・・・

そして!


 チッ!


ハオ(んっ?)

明華(あら?)


 のよりん『!!』


その時… その場にいた者で、真深が何をやったかを看破したのはわずかに三人。

同卓していたハオと明華… そして、卓上の複数のカメラ映像を全て見ることが出来る実況室の野依理沙のみ…!


 のよりん『インチキした!!』プンプン=3

 みさき『はっ?!』

 のよりん『カスガイ! 今インチキした!』プンスコ=3

 みさき『え、何がですか?』 

 のよりん『右下のモニター!』プン=3


理沙の指示で、みさきが一番右下のモニターに巻き戻し再生をかけると、先ほどの、真深が牌をツモって切り出した時の手元が映し出された。


 みさき『・・・・え、これは・・・ もしかして…  小手返し?!』


 みさき『スローで再生すると… 確かに… 春日井選手がツモってきた一索が、一瞬で五索に切り替わってますね… まるで魔法を見るかのようですが…』

 みさき『ゆっくり、よく見ると… 春日井選手の指が超高速で動いて、ツモった牌を手牌の牌と入れ替えているのが分かります』


小手返しは、牌をツモった時に、「ツモ切り」をしたのか「手出し」だったのかを他家に悟られないようにする技術である…

フェイクなども含めて様々な方法があり、基本はツモ牌を手牌の右端の牌と入れ替える技で、練習すれば誰でも出来る。

しかし、今真深が使ったのは手牌の右から4番目の位置に、他家に分からないようにツモ牌を滑り込ませる通称3枚飛ばし…

それを殆ど音をさせることもなくやってしまったのだ。

白を中と入れ替える手品などが得意な真深は、その気になれば様々な裏ワザを使うことができた。 小手返しくらいは朝飯前なのである…

 
 みさき『えっと、そして… 春日井選手、その手牌の中に滑り込ませたツモ牌を、また改めてつかんで河に出しています。 つまり結果としてはただツモ切りしただけなんですが、これは他家から見たら手出しで牌を出したように見えるかもしれません』

 のよりん『インチキ! ダメ!!』プンプン=3

 みさき『は、はい… いや、でも、小手返しは反則とまではいきません。 確かに競技麻雀においては明らかなマナー違反ですが…』

 みさき『そういえば、インハイでメガン・ダヴァン選手が何度かカラ切りをしていましたね。 あれはダマテンを悟られないようにするためのフェイクで、小手返しも同じようにテンパイを悟られない目的で行うこともありますが…』

 みさき『今は春日井選手は別にテンパイしてたわけでもないし、いまいち小手返しを使った意図が読めません。 何かの牽制でしょうか…?』


真深「…」タンッ

真深(さて… 初歩的な技だけど、見破った人はいるかな・・・・ うぉっ?!)

ハオ・明華「「・・・・・・・」」ヒョオオオオオオオオオオォォォ・・・!!


真深に対して、まるで凍りつくような冷たい視線を送るハオと明華…

小手返しなどという小細工をこの場で使ったことを、責めているのである…


真深(ひっ?! こっわ! こっえぇ――っ!? ちょ、ナニこの人たち…??)

真深(でも… あっれー…? バレバレ? マジで? 部活でも殆どバレることないのに…)


ハオ「……」ズモモモモオオオォ・・・
明華「……」ギロロロロオオォ・・・


真深(ヒ―――ッ!? 分かったよもう睨まないでよ! 私が悪かったから! もうしませんから!!)=3


ハオと明華の眼力におののく真深…

一方、はやりは…


はやり(…ん? なんで雀さんとハオさん、真深さんの方見てるんだろ…?)キョトン


 チャッ、ピシッ、タン、・・・ チャッ、パシッ、チッ、 トンッ・・・・


真深(あー怖かった… なんなんだこの人たち… あの目は絶対、何人か人をリアルで殺したことがある目だよ… うん、私には分かる)ドキドキ

真深(マジで睨み殺されるかと思ったぜ… この二人にカツアゲされたら、私絶対オシッコもらす自信あるね)ウンウン

真深(それにしても…今の私の小手返しに気づかなかったのは、はやりちゃんだけ… 残りの臨海の二人は完全に分かってた…)

真深(つまり… この二人には、私の理牌、牌を打ち出す時の微妙なニュアンス、表情、目線の動き… そういった情報が全部筒抜けになってると思った方がいい)

真深(それも… 一見で私のアレを完全に見透かしてるってことは、ハンパない上級者だ… それに、麻雀のラフプレーにも慣れてる… これは… 厳しい闘いになりそうだな…)ハア


真深も、27年前の世界で全国2位まで行った打ち手… もちろん様々なバケモノ雀士と闘って打ち破ってきた経験があるが、臨海の二人は過去のそういった雀士とほぼ同じレベルか、それ以上かもしれないと感じられた…


真深(はやりちゃん、この二人… “目”だけならあんたより遥かに格上だよ… ちんたら打ってたら私もはやりちゃんもぼっこぼっこにされるかもしれないよ?)チラッ


はやり「~~♪」チャッ、パシッ


そして、8巡目…


真深「…」チャッ…

真深(あら、テンパイ…)


真深手牌:一三四五③④⑤⑥⑦⑧355 ツモ「3」


真深(ん~…? チキショウ、三索じゃなくって四索ツモったんならリーチかけちゃうんだけどなー…)ウーム・・・

真深(一萬切りでリーチかける方法もあるけど、それじゃ三索五索のシャボ待ち… 三色をあきらめなくちゃいけない)

真深(タンヤオのみでリーチってのもな… 旨みが少なすぎるし、このメンツ相手じゃリスクが高過ぎる…)

真深(しょーがね、いったん保留…)タンッ→「一」


真深、シャボ待ちテンパイだが、まずはダマの選択…


ところが、次巡、


真深「…」チャッ

真深(おわ? 和了っちゃったよ!)


真深手牌:三四五③④⑤⑥⑦⑧3355 ツモ「3」


なんと真深、三索二連続ツモで、和了…!

メンツモ・タンヤオで二翻… 2000点の安和了りである…


真深(あちゃー裏目った! さっきリーチかけてれば一発ツモで満貫だったのに……)オヨヨヨ・・・

真深(どーするよ…? 和了るしかないのかなここは…?)チラ・・・


真深、対面明華とハオの手牌に視線を走らせる…


明華手牌:?????????? 鳴き「⑧⑧⑧」

ハオ手牌:??????? 鳴き「發發發」「四五六」


真深(二人とも鳴いて前に出てきてる… 和了る気マンマン…! ひーこえぇーなーもう…)

真深(雀さんは一鳴きだけど、荒川さんが言ってたように自風か場風を暗刻ってるなら、もうテンパイしてる可能性大…)

真深(ハオさんもこれ、多分ホンイツテンパイ… 甘く見積もっても一シャンテンだろうなぁ… うかうかしてたら満貫ツモられちゃう…)

真深(はやりちゃんはメンゼンで手を進めてるけど、多分二シャンテンあたり… とりあえず考慮に入れなくてもいいか…)

真深(さてこの手牌… どう処理するべきか…?)ウムム・・・


真深手牌:三四五③④⑤⑥⑦⑧3355 ツモ「3」 (赤もドラも無し)


真深(せっかくツモったんだから、まあ安くても和了っちゃうのが普通なんだけど…)

真深(一応この手、和了る以外にもとりあえず二通りは選択肢がある)

真深(一つは、八筒を切ってのフリテンリーチ… ロン和了りはできないけど二-五-八筒の三面待ちでツモりやすいし、裏がのれば満貫以上になる可能性もある…)

真深(もう一つは、五索を切ってのリーチ。 四-五索待ちで、四索の方をツモれば三色がついて満貫以上は確定…)

真深(でも… 和了できる可能性は低いよねぇ… どうする…? やっぱり和了っとくべき?)


※どうする?

1、まあ和了っとくか(二翻ツモ、500・1000ゲット)

2、八筒切りフリテンリーチ(打点が1ランクアップするが、和了率はそのまま。 ツモのみ。実質三翻以上)

3、五索切りリーチ(打点が三翻・満貫・ハネ満に限定される。 和了率は15%アップする)

※最も早く「3票」を獲得した番号でイキます(真深の基本和了率は25%)


真深(ラスだしなぁ… えぇいチクショッ! 安いけど和了っちゃえ!)ドッ!


真深、思い切ってそのまま一気に手牌を倒す…!


真深「ツモ・タンヤオ、500・1000です」


 みさき『東二局は春日井選手の二翻ツモ… 少しリーチをかけるか迷ったようですが、ここは確実に和了ってきました』


はやり(あらら… 親流れちゃった…)ハヤヤ・・・

明華「……」

ハオ「……」


しかし、この時の臨海二人の、手牌は・・・!


明華手牌:一三五八九689南南 鳴き「⑧⑧⑧」

ハオ手牌:七八②④⑤12 鳴き「發發發」「四五六」


てんでバラバラ…! テンパイまでまだ程遠い状態だったのだ…


明華(三色をあきらめましたか… ふふ… 鳴きの圧力が効いたようですね…w)ククク・・・

ハオ(この下家の紫髪の人… どうやら大した打ち手ではない…)


第六戦東二局

東 はやり 27000→26000  
南 明華  27000→26500 
西 ハオ  42000→41500
北 真深  24000→26000 


【東三局 親:明華】


明華(さて、私の親番… ハオ以外の他家の実力も大体計れたことですし…)

明華(そろそろ… 殺しにいったほうがいいかもしれませんね!)スウウ…!


 カッ!!


ハオ真深はやり「「「 !!! 」」」


 『LAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA~~~~~・・・!!♪』ビュウウウウウウウウゥゥ・・・!!


突如卓上に湧き起こる天女の歌声・・・!

そしてそれと共に、にわかに爽やかで新鮮な空気が流れ込んできた。


ハオ「こ、これは…?!」

真深「うぇ、そ、草原…??」

はやり「か、河や山が見える…!!」


いつの間にか四人は見知らぬ高原に来ていた…

カラリと晴れた紺碧の青空の下、遠くには雪を冠した山々や、悠然と流れる大河… 青々と広がる海まで見える…!

 
 ビュウウウウウウウゥゥゥゥ・・・!  サアアアアアアアアアアァァァァ・・・・!!


はやり「ふっわ…! キモチイイ・・・///☆」ポワアァ・・・


明華が歌うことで呼び込んだのは、フランス南東部に吹く季節風“ミストラル”…

その北西から吹き降ろす新鮮な空気が、アルプス山脈やローヌ河、地中海などの幻影を作り出していたのである…


明華『Ah! ça ira, ça ira, ça ira♪ les aristocrates à la lanterne!♪ Ah! ça ira, ça ira, ça ira♪ les aristocrates on les pendra!!♪』


会場中に響き渡る、明華の美声…!


 みさき『・・・歌―――!  ついに雀明華選手の十八番が飛び出しました・・・!』

 みさき『欧州選手権では対局中ずっと歌っていた彼女… 歌うことでツキを呼び込む力があるそうです』

 みさき『ちなみに今彼女が歌った歌は、「アサイラ」という、200年以上前のフランス革命の際に流行した歌で、国歌の「ラ・マルセイエーズ」と並んでフランスの代表的な革命歌のひとつだそうです』

 みさき『“らっさいらっさい”と歌ってるように聞こえますが、この歌詞の内容は「ああ、すべてはうまくいくさ! 貴族を街灯に吊るせ!縛り首にしろ!!」という過激なもので、革命軍の民衆が自らを鼓舞するために歌われていたようですね』

 のよりん『みさきを街灯に吊るせ!ww』プンプン=3

 みさき『そんなこと言ってると縛り首にしますよ…?』ジリ・・・

 Σのよりん『首絞めプレイ!? みさき! ドS!!』プンスコ=3

 みさき『じょ、冗談ですよ/// もう、野依プロったら!!///』


 みさき『さあ… 歌うことで攻めに転じた雀選手… その配牌や如何に…? おや!?』


明華手牌:一七②③⑧⑧⑨13南南東東東


 みさき『こ、これは… 配牌時で既にダブ東が暗刻で揃っています! さらに南も対子… 筒子のホンイツやチャンタも狙っていけそうな好配牌ですね』


明華「ポン!」カシィンッ

明華「チー!!」パシィンッ!


 みさき『鳴いて前に出てきました…! さあ、他家より早く和了することができるでしょうか?』


真深(やばっ、対面のフレンチさん、早そうだな… こっちも急がないと…)チャッ

はやり(親に和了らせるわけにはいかないよぉ…!☆)パシッ

ハオ「……」タンッ


そして7巡目… 明華が牌をツモると同時に、またもや卓上に爽やかな北西の風が吹いてきた…


?「ツモorロンor〇×!!」


>>323コンマ以下(和了者)
01~70→明華(「ミストラル」発動)
71~80→ハオ
81~90→真深
91~00→はやり

打点
>>324コンマ以下(打点表>>14) 

03明華 50三翻ツモだが、明華の常時発動系能力「風神」により1ランクアップ、満貫ツモ


明華「ツモ!」フワアアアアァ・・・!!

明華「ダブ東ホンイツ・満貫4000オールです」ニコッ


明華手牌:⑨⑨南南南東東東 鳴き「⑧⑧⑧」「①②③」


 みさき『決まりました! 雀選手の速攻…! ホンイツ和了で一気にトップに立ちました』


はやり(うぅ、またヤラれた…)ハヤヤン・・・

真深(たはぁー強いな…! 歯ごたえありすぎるぜ君たち…)タハハ・・・

ハオ(さすが明華… 私もいつまでも守ってるわけにはいかなそうですね…)


明華「一本場です♪」チャッ!


第六戦東三局

 
東 明華  26500→38500 
南 ハオ  41500→37500
西 真深  26000→22000 
北 はやり 26000→22000



~館内医務室~


悠彗「…強いな、あの二人……」

杏果「うん… はやりちゃんたち押されてるね…」

曖奈「打ち筋にスキが無いわねぇ…」

憩「そやね… 何しろ世界ランカーとアジア2位のコやからね、メンタルもテクニックもこの大会の参加者内では最高水準と言ってええんやろなぁ… でも…」

憩「スキならあるで」

慕「えっ、スキ? なんですかそれは…?」

憩「まあいろいろあんねんけど… とりあえず二人とも打ち筋にかなりの特徴がある… 風神ちゃんは自風場風が集まることが多いんやから、手が読みやすい…」

憩「それとアジア2位ちゃんはリーチをかけへんからそうそう高い手は和了れへんし、中國麻将にこだわった打ち筋やから手が遅いはずなんや。 ソコんとこ突ければはやりちゃんも真深さんも盛り返していけると思うんですけどねーぇ…」


慕(はやりちゃん… 頑張ってよ…!)ドキドキ


【東三局一本場 親:明華】

 
 ワアアアアアアアァァ・・・!  ミョンファチャン!  セカイランカー!  レンチャンシロォッ!  ガンバレェーッ!!  パチパチパチパチパチパチパチパチ・・・!


 みさき『さあいよいよ本気を出してきたソフィア・アンティポリスが生み出した世界ランカー… ここは連荘で他家を突き放すチャンスです!』


配牌…

真深(連荘なんかさせてたまるか…! そろそろわたしにも見せ場ちょうだいよ!)カチャカチャ

はやり(うーんいまいちツキがこないなー…)カチャカチャ

明華(さて、ここからが勝負… このまま牌がノッてきてくれるといいんですが…)カチャカチャ

ハオ(明華の連荘は厄介… うまく速攻ができればいいんだけど…)カチャカチャ


※能力ステージ
>>329コンマ以下
01~25→明華
26~50→ハオ
51~75→真深
76~00→はやり

90はやり


はやり(お… キタキタ! 私好みの… 手を横に伸ばしていきやすそうな配牌…!☆)


はやり手牌:二三四②④⑦24688東南


はやり(ふふ… じゃあ… ヤラレっぱなしってのも、悔しいからね…! 私もそろそろ、本気出しちゃうよ!☆)カッ!


明華(…ん?)
ハオ(…!)
真深(お、はやりちゃん… 攻めにくるのかな…?)


※はやり、何を使う?(先に3票を獲得した方で)

1、「スピード☆スター」
  誰よりも早くメンゼンでテンパイできる。 和了率70%。満貫以上確定。 

2、「時にはHAYARIに流されて♪」
  配牌前に歌うことで他家3人にメンタル攻撃をかける。
  他家3人ははやりの歌声が耳に残って集中できない。“コンマバトル”で、他家3人のコンマ以下数から60ポイント引くことができる。和了れば満貫以上。

1

1「スピード☆スター」


はやり(さあぁ行っくよおぉ――っ!☆)タァンッ→「南」


波に乗ったはやり… 

三筒、三索、五索・・・! 次々と必要牌を引き入れていく・・・!


明華(ん…? これは…上家の手がどんどん伸びていってるみたいですね…)パシッ

ハオ(鳴けない… まずいなこれは…)チャッ


そして・・・


はやり「リーチ!」チャッ!


わずか4巡で、はやりが千点棒を場に出す…!


 みさき『! 瑞原選手この試合初のリーチ…! 勝負に出ました! さあこのリーチ、実るのか実らざるのか…?』


真深(ちょ! はやりちゃん早過ぎ!ww)=3


苦笑する真深… そして、次巡…!


?「ツモorロンor〇×!!」


>>333コンマ以下(和了者)
01~70→はやり(「スピード☆スター」 発動)
71~80→明華
81~90→ハオ
91~00→真深

打点
>>334コンマ以下(打点表>>14

はい

ゴメン間違えた! いつも通りなら>>336>>337を使うので、それが妥当だと思われるのでそれで進めます…

>>334一部訂正↓

>>336コンマ以下(和了者)
01~70→はやり(「スピード☆スター」 発動)
71~80→明華
81~90→ハオ
91~00→真深

打点
>>337コンマ以下(打点表>>14) 

このまま進めるので、もしやり直しが良ければ、早目にレスお願いします

57はやり 55満貫ロン(3の倍数+1で、対面ハオから出和了り)


そして、次巡…! 


ハオ「…」チャッ

ハオ(ん… 一索…?)


はやり手牌:二三四②③④2345688 (一-四-七索待ち)


ハオ(・・・リーチが早過ぎて… 何待ちか読めない…)

ハオ(タンヤオを作りたいから… この一索は捨てたいとこですが…)

ハオ(なんとなく危ないような気も…)


はやり(ハオさん、今度こそつかんだのかな? ほら出して出して!☆)


ハオ「……」


※ハオの「中國麻将」発動
>>342コンマ以下
01~80→流局
81~00→振り込む

うぃ

26流局

ハオ(ここは… オリよう。 不本意だけど… さっき明華が通した五萬で…)タンッ

はやり(!? ちょ、それじゃないよ!)


 みさき『…! これは凄い! ハオ選手、一発で瑞原選手の和了り牌をつかんでしまいましたが… 見事にかわしました!』

 のよりん『マジで!?』プン=3


はやり、残念ながら、現高校生でも最強レベルの防御力を誇るハオの鉄壁の牙城を崩すこと叶わず…!

結局…


明華「ノーテン…」パララァ・・・

ハオ「ノーテンです」パラッ

真深「ノーテンだよっ」パララ

はやり「テンパイ…」パラリ・・・


流局…! ノーテン親流れで、場は東四局流れ二本場へ…!


第六戦東三局一本場

 
東 明華  38500→37500 
南 ハオ  37500→36500
西 真深  22000→21000 
北 はやり 22000→24000


供託:1000


【東四局流れ二本場 親:ハオ】


 みさき『緊迫した闘牌が続いております一回戦第六戦は東四局へ…! 臨海女子の二人が堅実な打ち筋でリードを保っていますが… 何か変化は起きるのでしょうか?』


配牌…

ハオ(親… 大事に打たないと…)カチャカチャ

明華(流れてしまいましたが、まだトップ… ここは守り重視で行きますか…)カチャカチャ

真深(またラスだよ… でもまだ大した差じゃない。 とにかく和了る…!)カチャカチャ

はやり(4巡目で三面待ちで和了れないなんて… 堅すぎるよこのメンバー…)カチャカチャ

はやり(…ん? おおっ! この配牌は・・・?☆)


※はやりが狙う翻数(打点)を決めます。
>>346コンマ以下
01~33→1~3翻

34~66→満貫~ハネ満 
67~00→倍満~役満 

23 1~3翻


はやり手牌:三七八①⑤⑧148南北發中 


はやり(とひっ?! ナンデスカこれ… バラバラだなぁ… 6シャンテン?)

はやり(…でも、こういう時もある。 大切なのはこういう時くじけない事… とにかく安くてもいいから、和了ってさっきのリー棒回収しないと!)

はやり「チー!」パシィンッ→「六七八」


はやり、捨て身の鳴き速攻…!


明華(上家の鳴き…)

ハオ(…少し無理してるようですね…)

真深(はやりちゃん… 試合前に少し朝酌の子たちと一緒に打ったけど、あまり鳴かないよね…?)

真深(六萬即鳴き… 十中八九喰いタン… 大丈夫? 慌てたら落とし穴に落ちるよ…?)


はやり「ポン!」カシィンッ


 みさき『瑞原選手鳴きの速攻…! しかしこれは役はタンヤオのみ… しかもまだテンパイできていません。 間に合うのでしょうか…?』


はやり(和了る・・・!)メラメラ


>>349コンマ以下(和了者)
01~35→はやり
36~60→真深
61~80→ハオ
81~00→明華

>>350コンマ以下(打点表>>14) 

※はやりが和了した場合の打点表↓
01~33→1翻
34~66→2翻
67~00→3翻

31はやり 77三翻ロン(3の倍数+2で上家真深から出和了り)


10巡目…

真深「…」チャッ

真深(オッ、いいとこツモった… チャンタ役牌ドラ1テンパイ…!)

真深(さて… 不要牌は二索だけど…)チラッ

真深(はやりちゃんはテンパイしてるだろうけど… 場に既に三索が4枚見えてる。 まずコイツで当たることはない…)トンッ

はやり「ロンです」ニッ

真深「はい?」

はやり「タンヤオドラ2… 3900の二本付け、4500です!☆」パララァ・・・


はやり手牌:三四五⑤⑥⑦2 ロン「2」 鳴き「六七八」「888」 赤[五⑤]


真深(へえ…? 二索単騎待ち?)

真深(そっか… 三索のカベを利用して、無防備に出してきそうな二索でわざわざ待ったわけか…)

真深(なかなかやるじゃん…! って、ダンラスになってきたよ…? 大丈夫か私…?)トホホ・・・


第六戦東四局流れ二本場

   
東 ハオ  36500
南 真深  21000→16500 
西 はやり 24000→29500(リー棒回収)

北 明華  37500

本日ここまでですのだ
安価・コンマ対応あざした!
また明後日20:00から

乙あざす
進めてくにょ


【南一局 親:真深】


 みさき『さあ第六戦も南入です! 今のところ臨海女子のお二人が巧みな試合運びで“過去”の強豪雀士をうまく抑えているというカンジですが…』

 みさき『ここからどう展開していくのでしょう。 上位の二人が下位を突き放すのか… それとも下位の二人が盛り返していくのでしょうか?』

 のよりん『逆転しろっ!』プンプン=3

 みさき『ダメですよ野依プロ。 解説者がそんな特定の雀士の肩を持つようなこと言ったら…』


真深「さて私の最後の親かー。 ガンバるぞ! じゃ、サイコロ回し…」

はやり「真深さん! ジャスタモーメント!!☆」

真深「は?」


真深「な、なにはやりちゃん。 ジャスコがどうしたって?」

はやり「ジャスコじゃないよ! ちょっと待って下さいって言ったの!」=3

真深「なんざますか。 早くしないとこの目つきの悪いおねーさんたちにドヤされちゃうよぅ」

はやり「ふふ…w 私が真深さんに憧れて芸能活動を始めたっていうことは、こないだ話しましたけど…」

はやり「是非… アイドルとして成長したこの私の歌を、聴いて下さいよ!☆」ハヤッ

真深「え? 今? そんなのあとでいーでしょ?」

はやり「そうは参りません! アイドルの歌とは、大勢の観客の前で歌ってこそその真価が発揮されるモノ…!」

はやり「こんなに沢山の人たちに注目されていることって、そうないですからね。 それに、雀さんばっかりにカッコイイかっこはさせませんよ!☆」

はやり「なんとしてもここは本職のウタを披露しないと! いつ歌うの? 今でしょ!!☆」=3


真深「はあ… 分かったよ。 じゃ、早くしてよ…」ハア

はやり「むふふ…w それでは!」モニュッ!

真深「ん?」


 ボワワワワアアアァ~~~ン・・・!!


真深「は?!」
ハオ「う!?」
明華「なっ!?」


なんと… はやりはその豊満なおもちの谷間から煙玉を取り出し、忍者のように卓上に叩きつけたのだ・・・!


真深「けふっ、けふっ! な、ナニやってんのはやりちゃん!?」

はやり「演出に決まってるじゃないですか。 さあ、見て下さい!!☆」

真深「!?」ギョッ


煙が晴れ、そこに現れたのは・・・

大画面のテレビと、カラオケセット… そして煌びやかなアイドル衣装に早着替えをした瑞原はやりだった…


はやり『はーややぁーっ!☆ みなさぁーん! こぉーんばんはぁ――っ!! HAYARIのライヴ、はっじめるよぉ――っ!!☆』キャピルーン!!


 ワアアアアアアアアアアアアァァァァ――――ッッ!!!  ハヤ――ッ!  ハヤヤ――ッ!! ハヤリイィッ!!  キャアアアァ――ッ!  ハヤリチャアアアァ―――ンッ!!


 みさき『こ、これは… なんと瑞原選手、闘牌ステージにカラオケの機材とスピーカーを持ち込んでしまいました! 対局中だというのに自分のライヴを始めるつもりでしょうか?!』

 のよりん『カラオケバトル!w』ワクワク

 
明華(ジャポネKARAOKE… アニメやSUSHIやメイド喫茶など… 日本発祥で世界に広がった文化の最たるモノですね…)

ハオ(卡拉OK… 最近行ってないな… 私も香港明星のウタ歌いたくなってきちゃった…)


はやり『さああぁではっ! みゅーじっく、すたぁ――とっ!だよっ!!☆』ポチットナ


はやりがリモコンの送信ボタンを押すと、軽快な和太鼓の音と共に祭り囃子のような陽気なサウンドが会場内を流れた…


 “イチゴノ~ヨウニカワイクテ~♪  イチゴノ~ヨウニアマズッパイ~♪  ソレガイチゴノイキルミチィ~~♪”


はやり『あ、間違えたッ!w これ佐々野さんのちゃちゃのん音頭だったw☆』テヘッ


はやり『じゃあ気を取り直して… もう一回! みゅーじっく、すたぁ――とっ!!☆』ポチットナ


 ジャカジャカズンジャカ!♪ ジャカジャカジャアアァン!♪


会場に、テンポの良いポップなサウンドが響き渡る…

そして…!


はやり『とっきには~♪ HAYARIになっがぁされぇてぇ~♪』フリフリ


明華ハオ真深「「「 う゛っ!!! 」」」


※はやりの歌声は…?
>>367コンマ以下
01~50→奇跡の美声
51~00→殺人音波

えい

95殺人音波

エ゙ エ゙ エ゙           !    ! 
 “ボエ゙エ゙エ゙エ゙エ゙エ゙エ゙エ゙エ゙エ゙エ゙エ゙ェ゙ェ゙ェェ~~~~~!!!!!”
エ゙ エ゙ エ゙ エ゙      !        !


真深「ぐはぁっ?!」=3
ハオ「も゛ふぅっ!?」=3
明華「あみばぁっ?!?」=3


会場に突如響き渡った、凶悪殺人音波・・・!!


  グッハァッ!  ア、アタマガワレルウウゥッ!!  ギャアアアアアアアアァァ――ッ!!  ヤメテクレエェッ!!  シムウゥッ!!  オボロゲエエエエエエエエェェェ――ッ!!  ガチャァーンッ!  パリイィ――ンッ!!
 

 みさき『こ、これは・・・なんという醜悪な歌声なのでしょう!!』=3

 みさき『あちこちで悲鳴と発狂してしまった人たちの断末魔の叫び声が… それに窓ガラスが次々と割れていきます! まるでこれは凶悪な音響兵器…!』

 みさき『ゴジラがウンコしてるような音ですねぇ… まさにジャイアンも真っ青…! まさか人間がこれほどヒドい声を出すことができるとは…!!」

 のよりん『・・・・・』ブクブクブク・・・

 みさき『わっ?!野依プロ?! だ、大丈夫ですか? ちょ、瑞原選手!歌うのをやめて下さい! このままでは死人が出ますっ!!』=3






スタッフ数人がステージに駆け上がり、はやりの殺人ライヴは強制終了…

カラオケセットも撤去され、なんとか対局がスタートした…


 …チャッ、パシッ、タンッ!  チャッ、ピシッ、トンッ、  チャッ、パシッ、タンッ! チャッ・・・・


はやり(もー… ひどいな! 途中で止めちゃうなんて…)プン=3

真深(ほ、本当に、未来の私って、この子のこと弟子にするのかな…? 有り得ねーだろこんなクソみたいな声の子…)ハアハア

明華(く…! さ、さっきの、ダミ声が頭に残って… 対局に集中できません…!)ウウゥ・・・

ハオ(う… ああっ、頭が痛い…! こ、この怪音波で、私たちの脳細胞を破壊する気だったんですね…?)ハアハア


他家三人が集中できない中… はやりは順調に手を伸ばしていく…!

そして…!


※コンマバトル(はやりの「時にはHAYARIに流されて♪」発動。他家3人はコンマ以下数から60ポイント引く。ロン和了りの場合、振り込み者は「コンマ以下数が最も低い数」の者になる)
明華→>>371
ハオ→>>372
真深→>>373
はやり→>>374

・和了点>>375 (打点表>>14

あい

はい

明華33-60=-27 ハオ15-60=-45 真深26-60=-34 はやり86

打点37(コンマバトルの数が86で偶数のため三翻ツモ)


はやり「ツモ! メンタンイーペーコー! 1000・2000です!☆」ハヤッ!


 みさき『瑞原選手和了…! 他家の手が全く伸びない中、アッという間にツモ…! さすがはメンゼンでの和了スピードは国内屈指と言われるだけあります』

 みさき『上位の二人に大分詰め寄ってきました。 一方春日井選手が一人沈み状態となっています』
 
 のよりん『置いてけぼり!w』プンスコ=3


はやり(う~ん… リーチかければ良かったか…)

明華(早い… やはり、なんだかんだ言っても、現在トッププロになっているだけありますね…)

ハオ(まずい、このままではまくられる…)

真深(残り三局か… まぁいいや、焦っても配牌が良くなるわけじゃないし。 気楽に行こ♪ きっとなんとかなるっしょ!)


第六戦南一局

東 真深  16500→14500 
南 はやり 29500→33500

西 明華  37500→36500
北 ハオ  36500→35500

>>376ミスった、はやりの能力は満貫以上

>>376訂正

明華33-60=-27 ハオ15-60=-45 真深26-60=-34 はやり86

打点37(コンマバトルの数が86で偶数のため三翻ツモだが、「時にはHAYARIに流されて♪」は必ず満貫以上で和了できるので満貫ツモ)


はやり「ツモ! メンタンイーペーコードラ1! 2000・4000です!☆」ハヤッ!


 みさき『瑞原選手の満貫ツモ…! 他家の手が全く伸びない中、アッという間に和了しました。 さすがはメンゼンでの和了スピードは国内屈指と言われるだけあります』

 みさき『これで臨海の二人を一気にまくって、微差ながらも初めてトップに立ちました… 一方春日井選手が一人沈み状態となっています』
 
 のよりん『置いてけぼり!w』プンスコ=3


はやり(よしトップ…! でも、今リーチかければ良かったか…)

明華(早い… やはり、なんだかんだ言っても、現在トッププロになっているだけありますね…)

ハオ(まずい、まくられた…! やっぱり守るばかりでは勝てないか…)

真深(残り三局ねぇ… まぁいいや、焦っても配牌が良くなるわけじゃないし。 気楽に行こ♪ きっとなんとかなるっしょ!)


第六戦南一局

東 真深  16500→12500 
南 はやり 29500→37500

西 明華  37500→35500
北 ハオ  36500→34500


【南二局 親:はやり】


 みさき『トップ交代…! しかし、瑞原、雀、ハオ選手がほぼ横並びという状態… 春日井選手の巻き返しはあるのでしょうか?』


配牌…

はやり(さあ最後の親…! ここで連荘して、トップを盤石にしておきたい…)カチャカチャ

真深(んー… またシケた配牌だな… どう育てる…?)カチャカチャ

ハオ(瑞原がトップだけど… 怖いのはやはり明華… どこかでまくらないと…)カチャカチャ

明華(現在2位… トップは親… ここは…もう一度、本気を出しておいた方が良さそうですね…!)カチャカチャ

明華「・・・ふっ!」ゴォッ!


 ビュウウウウウウウウゥゥゥ・・・・!!


ハオ真深はやり「「「…!!!」」」ビクッ


不気味に漂ってきたヌメリとした湿った風が、明華の銀色の髪をざわざわとなびかせる…

“風神”・・・!

数多の強豪を震え上がらせてきたその真の怪物が、卓上に大嵐を起こそうとしていた・・・!


明華「ポン」パシィンッ→「發發發」


明華、まず2巡目で役牌の發をポン…

そして4巡目!


明華「カン!」カシィンッ→「北北北北」

ハオ「!?」


明華がさらになんとオタ風の北を暗槓… そしてめくられた新ドラ表示牌!


 東


ハオ「い…!」


おののくハオ… しかしそれも当然…!
 
明華は和了の8割は自風か場風を暗刻で揃えている… つまりこの局では南… しかもダブ南…!


ハオ(まずい…! もしいつも通り、明華が南を3枚揃えていれば… 發ダブ南ドラ3でどんなに低くてもハネ満… トイトイかホンイツがつくだけで簡単に倍満になる…!)

ハオ(河には南は無い… 残りの二人は…?)


はやり「~♪」チャッ

真深(オナカすいたなー… 甘納豆食べたい…)ノホホン


ハオ(… この人たち、緊急事態なのを理解していない…?)


ハオ(親は瑞原なんだから、ツモなら私の被害は少ない… でも…)

ハオ(ここで明華に和了られたら、最後まで追いつけない気がする。 仕方ない… ならば私自身が、加速…!)

ハオ「チー!」パシィンッ→「二三四」

ハオ「ポン!」カシイィンッ→「⑧⑧⑧」


ハオ、ニ三四萬のチーの直後、はやりから八筒を鳴いて明華のツモを飛ばす…


 みさき『ハオ選手の鳴き…! ここは上家の雀選手が危険と見ての速攻でしょうか』

 のよりん『食い下がり無し!』プンスコ=3

 みさき『は、はい… 確かに中國麻将には鳴いても食い下がりというものがありません。 その割にはハオ選手は副露率のそれ程高くない選手ですが…』

 みさき『ここはなんとしても雀選手の和了を止めたいという思いがあるのでしょうか』


ハオ(ここは先に和了らせてもらいますよ、明華…)


明華「……」


しかしさらに7巡目…!


明華「ポン!」→「⑨⑨⑨」


真深の出したヤオチュー牌の九筒を明華ポン、早くも三鳴き…!


明華手牌:???? 鳴き「⑨⑨⑨」「發發發」「北北北北」


ハオ(こ、これは… ホンロートイトイ?)

ハオ(とにかくヤオチュー牌はもう絶対に出せない… 仮に明華の残りの手牌が「南南南①」にでもなっていて、和了られたら三倍満…!)

ハオ(親は私ではないからまだいいけど… そんな大物手を、この私のいる卓で和了らせてたまるか…!)

ハオ(先に和了る!)カッ

明華「……」

はやり(…よし! またタンヤオテンパイだよ…! ハオさんが三鳴きの雀さんにミョーに気を取られてるし… ここはチャンスかもね!)ハヤッ

真深(甘納豆…)


卓上で火花を散らす欧州の風神と香港の若き龍… そしてその隙をついて和了をかすめ取ろうと企むアイドル二人…!

和了の声が上がったのは9巡目だった。


※掛け算コンマバトル(コンマ以下の数に基本和了率の比率を掛けた数の大小で勝負。 積が偶数にしかならない雀士もいるので、ロンかツモか及び振り込み者などは打点の方で決定)
・明華→>>385×4
・ハオ→>>386×4
・真深→>>387×5
・はやり→>>388×7

>>389コンマ以下(打点表>>14 ※明華は主役なので、和了した場合は打点1ランクアップ。「風神」の能力もあるため実質2ランクアップ)

明華(89×4=356) ハオ(27×4=108) 真深(88×5=440) はやり(15×7=105)

打点67(真深満貫ロン和了。3の倍数+1なので対面明華振り込み)


明華(よし… 發ダブ南ホンロートイトイホンイツドラ3の三倍満…! 待ちは生牌の一筒… そう簡単に出ないかもしれませんが、自力でツモれば…!)チャッ

明華「……」


ピッタリハオの推測通りの手牌だった明華、9巡目でツモったのはオタ風の西… 河には既に二枚切れている… つまり比較的安全…!


明華(…一筒を切って地獄単騎の西待ちという手もなくはないですが…)

明華(やはりここは西切りですね)トンッ


と、その時、


真深「あ、それ・・・」

明華「!?」


※明華の「風神」守タイプ発動。
>>393コンマ以下
01~40→真深のツモ和了り
41~00→明華振り込む

さあ

96明華振り込む


真深「あ、それ・・・」

明華「!?」

真深「えっと、当たりだね。 ロン、三色ドラ2で満貫」パララァ・・・


真深手牌:三四五五六七西③④⑤345 ロン「西」 赤[⑤5] 


明華(!? 西単騎…?? 何故? 一巡前に八萬を捨ててるということは… タンヤオピンフと二-五-八萬待ちの三面チャンを捨ててわざわざ残り一枚の西で待っていたんですか…?)


明華の脳裏に、インハイの準決勝で対戦したある女の顔が浮かんできた。


明華(まるで… あの清澄の竹井さんばりの悪待ち… こんな待ちを平然と…!)

ハオ(明華から出和了りとは… しかも西を端ではなく中央に仕込んで数牌に見せかける手の入れよう…! これは、どうやらプロファイルを訂正する必要がありそうですね… この人…手ごわい…!)

はやり(真深さん、すごいな。 撃ち抜くような和了り…! さすが私の師匠♪)

真深「へっへっ、やっと大きいの和了れた♪ こっからは私のターンですかねぇw」ニタァ・・・


第六戦南二局

東 はやり 37500

南 明華  35500→27500
西 ハオ  34500
北 真深  12500→20500


【南三局 親:明華】


 みさき『南二局は春日井真深選手の和了…! これでまた点差が全体的に詰まり…場は混沌としてきました』

 のよりん『接戦!』プンスコ=3


真深(まだラスだけど、トップのはやりちゃんまで17000か… 残り二局あれば追いつけるかな?)

真深(ちょっとノッてきたみたいだし… 先輩として、もう一発カッコイイとこ見せるとしますか!)カッ!


※真深、どっちを使う?(状況としては2だとは思うんだけど、一応… 先に3票を獲得した方で)

1、「春日井の甘納豆打法」
  対局中にこっそり春日井の甘納豆を食べることで糖分を摂取し、集中力を高める。
  他家をうまく誘導し、自分以外の誰かをロン和了りさせることができる(打点は満貫orハネ満。 つまり特定の誰かから誰かへ確実に振り込ませることができる)

2、「時にはMAFUFUをまふまふしましょ♪」
  配牌前に歌うことで他家3人の集中力を削ぐ。
  他家3人はまふふをまふまふしたくて打牌に集中できなくなる。“コンマバトル”で他家3人のコンマ以下数から50ポイント引くことができる。和了れば満貫以上。

2「時にはMAFUFUをまふまふしましょ♪」

ちょっと中途半端で申し訳ないんだけど本日ここまでにします
安価・コンマ対応あざした!
明後日、私用で書けないため、次回は4日後、日曜の20:00からです
良い週末を

乙あざす
終局まで進めるにょ


 ザワザワザワ・・・  ガヤガヤガヤ・・・  セッセンダナ!  イッタイダレガカチアガルンダ・・・?  ヤッパリハオチャンナノデス!  イヤ、マフフモチャンスデテキタゼ・・・?  ザワザワガヤガヤ・・・・


 みさき『南二局、なんとあの世界ランカー雀明華選手が満貫の放銃…!』

 のよりん『三倍満!狙ってた!!』プンスコ=3

 みさき「そうですね。 雀選手はあの超大物手を鳴いて強引に進めたのが裏目に出てしまったようです』

 みさき『これで一人沈みだった春日井選手が浮き上がってきました… 全く展開が読めなくなってまいり・・・おや?!』 


 アノー、スミマセーン!  ハイ?ドウシマシタ?


 みさき『…? どうしたんでしょう。 春日井選手が何やら試合のスタッフに話しかけてますね… 何かトラブルでしょうか?』


ステージの隅に待機していた、スタッフ兼審判に声をかけた真深…


スタッフ「なんですか?」

真深「あの・・・ 脱いでもいいですか?」


はやり明華ハオ「「「 !?? 」」」

スタッフ「えっ、ぬ、脱ぐ…??/// あ、ああ、脱ぐのは靴と靴下ですね…」

真深「いや靴なんか脱ぎませんよ。 脱ぐのは制服です」ヌギヌギ

スタッフ「!?」


 みさき『へ!? こ、これはなんと…! 春日井選手、いきなり自分のブレザーの制服を脱ぎ始めてしまいました!』

 のよりん『すとりっぷ!!』プンプン=3


はやり「ちょ、ちょ、ナニやってんですか真深さん!///」

真深「ふふ…w はやりちゃん、私着やせするタイプでねぇ… 実は脱ぐとわりと凄いんだよ?w」ヌギヌギヌギ・・・

はやり「え、だ、だからって何もこんなとこで脱がなくても…! 脱ぐのは私と二人っきりの時にして下さい!///☆」=3

真深「バカだね… アイドルは公衆の面前で脱ぐことができてナンボ…! さあ見せてあげるよ! この春日井真深の真の姿を!!」バッ!

はやり「あっ?!///」


闘牌ステージの上に舞い上がる真深のカーディガン、ブラウス、そしてスカートまで・・・!


 みさき『なっ、こ、これは・・・?!』


真深『ま~ふふ――っ! みなさーん、こ~んにちはぁ――っ! やっと会えたねッ!!☆』キャピキャピルーン!!→https://3.bp.blogspot.com/-P66EiD7ozvg/U1koUQojr6I/AAAAAAAAYQg/mBuKz35EqaI/s1600/IMG_5586.JPG


制服の下から現れたのは…

あのメイド服を基調とした衣装を身にまとい… いつの間にか天使の羽の髪留めでツインテールに髪を結わえた、“アイドル春日井真深”だったのだ…!


はやり「ま、真深さん、それは・・・!」

真深『フフフ…w 私はお風呂に入る時以外、いつだってこのアイドル衣装を下に着込んでるんだよ… コレが私の戦闘服だからね!☆』

真深『はやりちゃんに見せてあげるよ! 本当のアイドルがどんなモノかってことを・・・!』ババンッ!


ライトアップされた闘牌ステージの上で、観客に向かって大きく両手を広げてみせた真深…!


真深『さぁー今度はみんなの声聞けるかな?☆ いくよっ! せ―――のぉ・・・!!』



 … シイイィ―――――ン・・・・


真深『・・・あれ?』


対局前と同じようにまふふコールを求めた真深… 

しかし… 返ってきたのは… またもや沈黙…! 圧倒的ヘビー・サイレンス…!!


はやり(またはずしてるよあの人…)ハア…


静けさと… 痛々しい芸人でも見るかのような冷たき視線がアイドルまふふに突き刺さる・・・

しかし! 


真深『…いい? はやりちゃん?』

はやり「え?」

真深『アイドルっていうのはね… こういう反応の薄いお客さんを相手にした時こそ、その真価が発揮されるものなんだよ…』ゴゴゴォ・・・

真深『この凍りつくような空気を… 一瞬で大歓声に変えてやるよ! さあぁそれではみゅー―ずぃっく、すったあぁ――とぉっ!!☆』ポチットナ


いつの間にかステージに戻ってきていたカラオケセットに向かって、真深が送信ボタンを押すと… 軽快なテンポのロックサウンドが場内に流れ始めた…

そして!


真深『とっきには~♪ MAFUFUをまっふまっふしーましょ~~♪☆』フリフリ


はやり明華ハオ「「「 な゛っ!!! 」」」


※真深の歌声は…?
>>415コンマ以下
01~50→奇跡の美声
51~00→やっぱり殺人音波

55やっぱり殺人音波

ガ エ゙ ジ エ゙ ヴォ ゲ ギ エ゙           !    ! 
 “ヴォ゙ォ゙ォ゙ボル゙ォ゙オ゙オ゙オ゙@オ゙オ゙グ゙ゥ゙ヴェ゙$ェ゙エ゙エ゙#エ゙エ゙エ゙~エ゙ェ゙ωェ゙ェェ~~~~~~~~☆☆☆!?!?!?!”
ド エ゙ バ エ゙ ズォ エ゙ ザ ジェ エ゙   ギ    !        !


はやり「はうぅっ?!」=3
ハオ「びぃふまぁっ!?」=3
明華「うぁじゃらぱぁっ?!?」=3


“筆舌に尽くし難い”・・・!

その怪音は… まさにそうとしか表現のしようがないほど、凄まじく壮絶に激烈に圧倒的にウンコチンチンな歌声だった…


 グギャアアアアアアアアァァ――――ッ!!  ヤメロコノヤロオォーッ!!  タ、タスケテクレエエエェ――ッ!!  グッハアアアアアアァァ―――ッ!! ヤメロッツッテンダコノアマアァ――ッ!!  カエレコンニャロオォ――ッ!!=3


静かに見守っていた観客たちの表情が、たちまちのうちにゆがみ・・・怒りの形相で罵声を飛ばし、ステージに向かって空き缶やポップコーンなどを投げ始める…!


 みさき『ちょ、ちょっと! 皆さん、ステージに物を投げないで下さい!!』=3

 のよりん『』チーン・・・

 みさき『ああ… また野依プロが白目を剥いて失神してしまいました…! 春日井選手! 歌うのをやめてください! あなたはこの大会をムチャクチャにしたいんですか!!』=3






またもやスタッフ総出で、抵抗する真深を取り押さえ、ライヴは強制終了…

音響機材も全て撤去され、なんとか南三局の対局がスタートした…


真深(なんで途中で止めんだよ… サビまで歌わせろっつーの…!)チャッ

はやり(お、おかしいな…? 小2の時に横浜で観た真深さんのライヴって… 凄くかっこよかったし綺麗な声だったのに… このヒトほんとに真深さんなのかな…?)ピシッ

明華(ダメだまた集中できません…! この二人、なぜこんなヒドい声でアイドルなんかやってるんでしょうか…?)ウウゥ・・・

ハオ(くうぅまた頭痛が…! 卑怯ですよ…! こういう嫌がらせで攻撃をするのは…! この女… 対局が終わったら絶対にまふまふ…じゃない、ぼこぼこにしてあげますからね…!)タンッ!


恐るべき怪音波攻撃で、集中できない他家3人…!

そんな中… ただ一人真深の手が伸びてゆき…!


※コンマバトル(真深の「時にはMAFUFUをまふまふしましょ♪」発動。他家3人はコンマ以下数から50ポイント引く。ロン和了りの場合、振り込み者は「コンマ以下数が最も低い数」の者になる)
はやり→>>420
明華→>>421
ハオ→>>422
真深→>>423

・和了点>>424 (打点表>>14

うぃ

へい

はやり48-50=-2 明華97-50=47 ハオ85-50=35 真深44

打点86(明華の倍満ロン、振り込み者は数の最も低いはやり。しかしはやりの「鋼鉄の処女(アイアン・メイデン)」発動、倍満ではなく三翻ロンに繰り下がり)


真深「…」チャッ

真深(よーし中キタ! これで役牌ホンイツドラドラテンパイ…!)


真深、8巡目で中を暗刻にし、ハネ満手をテンパイ…! 待ちは三-六-九索の三面待ち…!


真深(よしじゃあ… ダマでいいよね♪)トンッ→「東」

明華「ポン!」パシィンッ!

真深「!?」


真深が残していた東を手出しで捨てると、対面の明華がすかさずポン…!


真深(! しまった、親に自風を鳴かれた…)

ハオ(バカですね… 明華の自風場風は序盤で捨てるのが鉄則です…! 私ならツモっても絶対捨てませんよ…?)

明華(一シャンテンまで来ました… ここは連荘のチャンスですね…)ニタッ…


そして次巡ツモで明華、真深に追いつく…!

さらに10巡目!


はやり「…」チャッ

はやり(あ、テンパイ…!)


はやり、真深と明華に続いてテンパイ… タンピン三色、ダマでも満貫手…!

しかし、不要牌は真深の当たり牌九索…


はやり(んー… でも…真深さんが索子の染め手っぽいんだよね… ちょっと危ないな…)チラッ

はやり(トップなんだからオリるのも有りかもしれないけど… 待ちもいいしな…)

はやり(親の雀さんに先に和了られて局数が増えるのも避けたいし… ここは…)

はやり(通す!)タンッ!→「9」


はやり、若干の危険を感じながらも九索出し…

しかし… 案の定、それを見たアイドルまふふがニタリと嗤った。


真深「はやりちゃん… いけませんよソレは… ちょっとワキが甘いんじゃないのぉ?☆」ニタァ・・・

はやり「・・・(うざっ)」

真深「その九索ロンだよ!☆ 中ホンイツドラド・・・ひっ?!」=3


手牌を倒そうとしたその時… 正面から突然猛烈な突風が吹いてきて真深の顔面を直撃… 真深は何が起きたのか分からず、カタまって目をパチクリさせた。


明華「・・・聞こえませんでしたか・・・?」ゴゴゴゴゴゴオオオォ・・・!

明華「頭ハネロンです。 東南ドラ1、三翻は5800ですね」パララララァ・・・・


明華手牌:三四五八八八9南南南 鳴き「東東東」 ロン「9」 赤[五]


真深(!? 九索単騎…? なんでそれでホンイツにしなかったの…? 東鳴いた時に萬子捨ててんじゃん!)

はやり(私が… タンヤオ狙いなのを見透かして、直撃狙いの九索待ち…?)


風神… 二人のアイドルを撃破…!


明華「ふふ…w 一本場です!」チャッ


第六戦南三局

東 明華  27500→33300
南 ハオ  34500
西 真深  20500
北 はやり 37500→31700



【南三局一本場 親:明華】


 みさき『風神雀選手が瑞原選手を頭ハネ直撃! これでトップを引きずりおろし…2位に上がってきました!』

 のよりん『サスガ!』プン=3

 みさき『これで再び臨海の二人が1位2位… アイドルの二人は挽回できるのでしょうか? それとも突き放されることになるのでしょうか…?』


配牌…

はやり(やられた… 真深さんのハネ満に振り込むよりはマシだったけど…)カチャカチャ

真深(思うようにいかないなー… もう一回歌っちゃおうかな?)カチャカチャ

明華(さあ… あとはトップのハオをまくるのみ…!)カチャカチャ

ハオ(明華が後方支援してくれた形ですが… トップは渡しませんよ…!)カチャカチャ


※能力ステージ
>>431コンマ以下
01~25→明華
26~50→ハオ
51~75→真深
76~00→はやり(既に2回能力を使っているので選ばれればノーマルステージ)

01明華「ミストラル」


明華「…」チャッ


 みさき『お、おや? これは・・・!』


明華配牌:一八④⑥89東東東南南南發發


 みさき『雀選手の配牌が恐ろしいことになっています! なんと配牌時に自風と場風が暗刻…! しかも役牌の發が対子!!』

 みさき『これが風神の力なのでしょうか… ホンイツやトイトイをからめれば簡単に満貫以上… いや、それでは済まないでしょう!』

 のよりん『台風!!』プンスコ=3

 みさき『大嵐を予感させる配牌… ここで世界ランカーの独壇場が始まるのでしょうか?』


明華「失礼…」パタッ、スウウウゥ・・・!


親の明華、第一打を切り出す前に手牌を一度伏せ、大きく深呼吸をする…

そして…!


 “『LAAAAAAAAAAAAAAAAAAA~~~~~~~~!!!!』”


ハオ真深はやり「「「 !!! 」」」


卓上に再び響き渡る明華の美声…!

それとともに爽やかな乾いた風が巻き起こり、またもやフランス南東部の景色が浮かび上がる…


明華『Allons enfants de la Patrie,Le jour de gloire est arrivé ~!♪』

明華『Contre nous de la tyrannie,L'étendard sanglant est levé,L'étendard sanglant est levé,Entendez-vous dans les campagnes~~♪』


朗々とアカペラで歌い上げる明華の銀色の髪が、風の中でふわりと浮き上がる…

その美声はアイドル二人の毒音波とはあまりにも異なり、会場全体がシンと静まって明華の歌に聞き入っていた…


 みさき『これは・・・フランス国歌の「ラ・マルセイエーズ」ですね…。 さきほど明華選手の歌った「アサイラ」と同じくフランス革命の頃に作られた革命歌の一つです』

 みさき『大変勇ましい歌で、自由、平等、友愛、団結、連帯、追悼などを表し… 聞いていると元気が出てきますね!』

 のよりん『カッコイイ!』プン=3


明華「・・・ ふぅ・・・」スウウウゥ・・・


 パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ・・・!!  ミョンファーチャン!  エエコエヤ・・・  アンコール! アンコール! アンコール! アンコール!! アンコール!! ・・・・


1コーラス歌っただけで、鳴りやまない拍手と歓声…

その横で… 観客を取られ、歯ぎしりをして悔しがるは本職のアイドル二人…!


明華「さあ、では…!」タァンッ!→「一」


歌うことで完全モードへとチェンジした明華、第一打は一萬…!

ランランと目を輝かせ、その魔物としての本性を現した明華に、他家3人は革命軍に怯える政府軍のようにおののき、震える…!

和了の声が上がったのはわずかに5巡目だった。


>>436コンマ以下(和了者)
01~70→明華(「ミストラル」発動)
71~80→ハオ
81~90→真深
91~00→はやり

打点
>>437コンマ以下(打点表>>14) 

はい

48明華 35三翻ロンだが、明華の常時発動系能力「風神」により1ランクアップし満貫ロン(3の倍数+2ではやりから出和了り、「鋼鉄の処女(アイアン・メイデン)」再び発動、満貫ではなく三翻ロンに繰り下がり)


明華「ロン」フワアアァ…

はやり「!?☆」

明華「ふふw 東・南・發の三翻は5800… 一本付けは6100です」パララァ・・・

はやり「う、ううぅ…??」ブルブル


明華配牌:④⑤⑥9東東東南南南發發發 ロン「9」


 みさき『ま、また…? ホンイツにせず九索で瑞原選手を撃ち取りました!』

 みさき『もっと高い手にもできたと思うのですが、ここは手堅く和了り… 遂に雀選手がトップに立ちましたね』

 のよりん『遊ばれてる!』プンスコ=3

 みさき『え? あ、はい… まるで生殺しにするかのような雀選手の攻撃… 瑞原選手、さすがに顔面蒼白です…!』


はやり「…」アゼン

真深(うわ… あんな和了り二連続でされたらプライド傷つくよね… でも… やられたらやり返せだよ! はやりちゃん!!)

ハオ(追いつけなかった…)フウ


明華「二本場…!」カチャ…


第六戦南三局一本場

東 明華  33300→39400
南 ハオ  34500
西 真深  20500
北 はやり 31700→25600



【南三局二本場 親:明華】


 みさき『風神の連荘…! 本気モードの雀選手、遂にトップ奪還です!』

 みさき『自らが吹かす風に乗って一気に攻めたててます… もしかしたら、このままオーラスを迎えることなく勝負が決してしまうかもしれませんね』


明華「・・・・・」ゴゴゴゴゴゴゴゴオオオオォ・・・


はやり(つ、強い…! 私が…ここまでヤラれるなんて… ちょっと甘く見てたかな…?)

はやり(でも… 私だって、ここで負けるわけにはいかない…! 慕ちゃんと杏果ちゃんと一緒に、準決勝に行くんだ…!)


真深(好き勝手やってくれるなぁ… この子もオカルト持ち… 風牌を集める能力があるわけね?)

真深(かなり強力な力だよね… でも、まだ終わってないよ。 終局した時に笑うのは、私だ…!)


ハオ(このまま明華に走らせれば、私は2位通過できるでしょうが…)

ハオ(これは私と明華の対決でもあるんです… そのままトップにはいさせませんよ…!)


※能力ステージ
>>441コンマ以下
01~25→明華(既に2回能力を使っているので選ばれればノーマルステージ)
26~50→ハオ
51~75→真深
76~00→はやり(既に2回能力を使っているので選ばれればノーマルステージ)

62真深「春日井の甘納豆打法」


真深(さあ頼むよ麻雀の神様… そろそろ私にもナイスな配牌を…!)チャッ!

真深(ひ―――っ!?)=3


配牌を起こすと同時に、心の中で悲鳴を上げる真深…


真深(バラッバラ… はあ… この局も私はちょっとダメかなぁ…)タンッ

明華「ポン!」カシィンッ→「東東東」


親の明華、一巡目にまたもや真深が捨てた自風をポン…


真深(ちぇっ、また早そうだな… しょーがない、こうなったら… 奥の手使いますか!)グイッ


他家に見えないように… アイドル衣装のスカートの、隠しポケットに手を突っ込んだ真深… 


真深(たとえ自分の配牌が悪くても… 親を流すくらいのことはできる…!)

真深(見せてやんよ… 私の秘密兵器をねっ!)カッ


※「春日井の甘納豆打法」
 対局中にこっそり春日井の甘納豆を食べることで糖分を摂取し、集中力を高める。
 他家をうまく誘導し、自分以外の誰かをロン和了りさせることができる(打点は満貫orハネ満。 つまり特定の誰かから誰かへ確実に振り込ませることができる)

(振り込む雀士と和了る雀士を決定して下さい。 〇→×ってかんじで。 〇に振り込んでしまう雀士、×に和了る雀士を。 提案レスに一つでも賛同レスがつけばそれでイキます)

予定通り行きませんでしたが、今日はここまでにします。
安価・コンマ対応あざした!
また明後日20:00から

あ、あと、
>>250の最後のとこで追記されているんですが、真深の「春日井の甘納豆打法」だけは、はやり・ハオ・明華の防御系能力は一切通用しません。
つまりハオが明華に100%振り込むことになります。 

ミス発見

>>438一部訂正
×明華配牌:④⑤⑥9東東東南南南發發發 ロン「9」(三暗刻がついてしまう)
〇明華手牌:④⑤⑥9東東東南南南 ロン「9」 鳴き「發發發」

乙あざす
今日こそは終局まで

ハオ→明華


真深(見せてやんよ… 私の秘密兵器をねっ!)カッ

真深「失礼…」スッ


真深、他家に少考に入ることを伝え… ポケットに突っ込んでいた左手を出し、自分のあご先に持ってきてふんふむをする体勢になった…


真深(さて… 雀さんの親を流したいわけだけど…)フンフム
 
真深(私自信の和了が期待できないのなら、ハオさんかはやりちゃんを支援して和了らせればいいワケですよ)

真深(じゃあどっちを支援するか、だけど、私は今まだラスなんだからここはやっぱり3位のはやりちゃんに和了ってもら・・・ん?)


真深… ここであることに気がつく…!


真深(いや、ちょっと待てよ…? 本当にはやりちゃんを支援するのが、この局面の最良の選択か…?)


真深(えーっと、現在の点棒状況は、こう↓なワケですよ…)フンフムモグモグ


東 明華  39400
南 ハオ  34500
西 真深  20500
北 はやり 25600



真深(もし仮にはやりちゃんに満貫でも和了らせて、トップの雀さんを振り込ませたとすると… えーっと、今は二本場だから点棒はこうなる…↓)


東 明華  39400→30800
南 ハオ  34500
西 真深  20500
北 はやり 25600→34200



真深(この状況でオーラス… 私は満貫をツモっても2位に入ることはできない…)

真深(逆にだよ…? 親を流すんじゃなくて、あえてトップの親を支援して、他家を削る…っていう作戦ならどうなる…?)

真深(もう雀さんのことは考えないで、ハオさん、はやりちゃん、私、の3人の中でトップに立つことだけを考えるなら、親に和了って連荘してもらっちゃった方が都合がいいんじゃないか…?)

真深(例えばこの局、雀さんを支援して現在2位のハオさんに満貫直撃させたとしたら、点棒はこうなる…↓)


東 明華  39400→52000
南 ハオ  34500→21900
西 真深  20500
北 はやり 25600



真深(こうなれば、次局に満貫ツモれば一発で2位になれる。 いや、それどころか三本場の900点が追加されんだから、三翻ツモでもはやりちゃんをまくって2位になれる…!)

真深(しかも南三局三本場とオーラスの、最低でも2回チャンスがあるわけですよ。 さっきの雀さんを振り込ませる作戦よりも、はるかに楽なミッション…!)


真深… ここで、「絶対私と一緒に準決勝行きましょうね!☆」などと健気なことを言っていた自らの弟子を、引きずりおろす決心をする…!


真深(ぐふふ…w はやりちゃん、勝負とは非情なモノ…! それを今から教えてあげるよ…w)クックックックック・・・w


はやり「…?」


 チャッ、パシッ、タンッ、  チャッ、ピシッ、トンッ! …


真深、作戦を決定し、闘牌再開… 牌を操作する音が静かに響き渡る… 


真深「………」グフォフォフォフォフォフォォ…ww

はやり(…な、なんだろ、さっきから真深さんの様子がなんかヘンだよ…?)

はやり(一体ナニ考えて・・・ん?!)ギョッ!


この時はやり、真深のある不自然な行動に気づく…!


はやり(・・・う、ウソでしょ?! ま、真深さん、何やってんの・・・??)


相変わらず左手をあごに当てて、ふんふむをしている真深…

ところが!


真深「……」モグモグモグ…


はやり(何…? な、なんか食べてる…? …えっ?!)


ここではやり、真深が左手に何かを握り込んでいることに気づく…


はやり(な、なんだろアレ? なんか、赤茶色の、丸いモノ… えっ、あれは・・・)

はやり(甘納豆?!)


そう… 春日井真深はこの時、真面目にふんふむをしているように見せかけながら、ポケットから出した甘納豆のつまみ食いを敢行していたのである…!


はやり(・・・た、食べてる…! 左手に仕込んだ甘納豆を、周りに気づかれないようにしながら、一粒ずつ口の中に送り込んでる…??)


この時、真深の甘納豆ステルス食いを看破できたのは、はやりただ一人… 左手を使っているため、真深の右手側にいるはやりだけが、なんとかその握り込んでいる甘納豆を視認できたのである…


はやり(す、すごい…! これは、ハオさんも雀さんも気づいてないよ… それどころか、カメラで見てる人たちもきっと誰一人気づいてない…!)

はやり(物凄くスムーズに、握ってる甘納豆を上にズラし続けてる… さすが真深さん、指先が器用…! …てゆーか、なんで対局中に甘納豆食べてるの? 食いしん坊にも程があるでしょ…)

はやり(…しかも、あの卓上を見つめるマジな目、表情…! どう見ても真面目にふんふむしてるようにしか見えない… とても甘納豆食ってるとは思わないよ… なんなのこのヒト…??)


真深「……」ムグムグ・・・


真深、左手に握り込んだ10粒近くの甘納豆を、はやり以外に悟られることなく完食…!

そして、ニタリと口角を上げると共に、ギラリと妖しく目を光らせた…


真深(あぁ―――… キタキタ…! 私の脳にブドウ糖が流れ込んでくる…!)キイイィーン・・・!

真深(ククク…w さーてチャイナちゃん… 今からあんたを地獄に叩き落としてあげるからね…!)グフォフォフォフォ・・・


ハオ「……」


ハオ・ホェイユー… 現高校生中でも最も高い防御力を誇る鉄壁の守備力…!

その堅固な牙城を崩す、甘納豆まふふの異端の戦略が蠢き始めていた…


9巡目…

真深「……」チャッ・・・パシッ、タンッ→「1」


真深、場に一枚切れの一索を手出しで捨てる…

すると、他家三人の視線が真深の捨て牌へと同時に走った。


真深捨て牌:五⑧2四57
      七1


はやり(ん…? 真深さんのあの捨て牌……)

明華(これは… もしやと思ってましたが……)

はやり・明華((まさか国士・・・?))


ハオ「……?」


明華(春日井はダンラス… 一発逆転を狙って国士を目指している可能性はありますね…)


真深の怪しげな捨て牌に、国士無双の可能性を考慮するはやりと明華・・・

しかし、ハオはその可能性もあると考えながらも、もう1ランク上の読みを働かせていた…


ハオ(あの捨て牌… むしろ国士や七対子はフェイクで、筒子の染め手が本線では…?)

ハオ(春日井の捨て牌は、1巡目に明華の自風の東を切ったあとは、徹底して中張牌切り… そして今一索を手出ししてきた…)

ハオ(確かに国士テンパイや一シャンテンに見えなくもない… しかし… どうもあの3巡目に出した八筒が臭い…!)

ハオ(あれは… 筒子の染め手であることを悟られないために、わざと早く切り出したんじゃないか…?)

ハオ(つまり… 序盤で⑦⑧⑧⑨あるいは⑥⑦⑧⑧と揃えて、染め手の迷彩のために八筒を早目に捨ててしまった…)

ハオ(そう考えられなくもない…)チャ、タンッ


と、その時だった。


真深「あっ」ガタッ


 パラララァ・・・!


ハオ「!?」


なんと… 事もあろうに、真深、ツモった牌を横付けする時に手が滑り、手牌の左端の牌を倒してしまったのである…!


①②③⑤⑥


真深「ひっ!」ガサッ


慌てて覆いかぶさるようにして牌を隠し、元に戻す真深…


真深「す、すみません///」カアアァ・・・

ハオ「……」


信じられないミスによる見せ牌… その時、対面の明華と下家のはやりは、真深の右腕が邪魔で、倒された牌を見ることはできなかったが…

真深の左側、上家のハオにはバッチリ見えていた。


ハオ(左端に筒子の並び… やはり間違いない。 春日井の手は筒子の染め手だ…!)


他家の手を看破できたと確信するハオ…

人は、自分が立てた仮説を肯定するような材料が思いもかけず目の前に現れると、つい他の可能性を考えなくなってしまうものである… ハオとて例外ではない…!

しかし… 実はその時の、真深の手牌・・・!


真深手牌:①②③⑤⑥一六九14中北南


バラバラ…! 国士も七対子も筒子のチンイツからもほど遠い状態だったのだ…!


真深(・・・ふふw チャイナちゃん、あなただけにはバッチリ見えたよね…? 凄まじくイイ目を持ってるもんねぇ…w 今のを見逃すはずがない)

真深(これでチャイナちゃんにはチンイツ… 雀さんとはやりちゃんには国士を意識させることができたはず… ふふ、この3人… 今のこの私の手牌見たら、どんな顔するかな…?)クククク・・・

真深(アイドルの演技力ナメるんじゃないよ…! せいぜい皆さん、私の作った幻影におびえるがいいさ…!)グフォフォフォ・・・


そう… 真深はもちろんこの局、自分の手を進めようなどとは微塵も考えていない… ただ、他家をだまくらかすフェイクに全力をかけていたのである…!


はやり(今の見せ牌… 見えなかったけど、あんなに必死になって隠したってことは…)

明華(やはり… 国士…?)



12巡目

はやり「…」タンッ→「七」

明華「…」ピクッ

明華「……」チャッ・・・ピシッ、トンッ→「六」


明華、はやりの捨てた七萬に一瞬目を走らせるが、スルー…

そしてツモ牌を中に入れ、手牌から六萬を切り出した…


真深(・・・ふふ…w 見える… 今の甘納豆状態の私には全て見えるよ…!)クク・・・

真深(はやりちゃん、私の国士もどきを警戒して現物の七萬を出してきた… そして今のあの雀さんの微妙な反応… アレはあの七萬を鳴くかどうか、一瞬迷ったんだ…)

真深(そして直後に何かを引き入れ、六萬を切り出した… つまり・・・)

真深(雀さんは六・八萬のカンチャンターツを持っていた… そして、今ツモったのはズバリ九萬…!)

真深(六八九萬となり、国士くさい私の手には危険な九萬を残し、六萬を切り出した… つまり七萬のペンチャン待ちに切り替えたんだ…!)

真深(そして、私が8巡目に捨てた七萬、はやりちゃんが今捨てた七萬以外の、残りの七萬二枚は・・・)

真深(チャイナちゃん… あなたが二枚抱えてるんでしょ…?)チラ…


ハオ「………」


甘納豆状態の真深は… 美穂子ほどではないが、この時点でかなりの割合で他家の手を読み切っていた…


真深(ふふっ、もう少しだ… もう少し粘れば、ハオさん、あなたを落とし穴に落とせるよ…!w)


そして… それは14巡目だった。


ハオ「……」チャッ

ハオ(八筒… これでテンパイ…)


ハオ手牌:七七345③④④⑤⑥⑦⑦⑧ ツモ「⑧」


ハオ、四筒を捨てればピンフ、高めタンヤオイーペーコーのテンパイ…

しかし…!


ハオ(四筒は… 捨てることはできない…)


そう、ハオはさきほど真深がさらした見せ牌を思い出していた…


ハオ(春日井は①②③⑤⑥と確実に持っている。 そして、私の推測が正しければ、さらに⑦⑧⑨と揃えている可能性が高い…)

ハオ(つまり四筒は春日井のイッツーを成立させてしまう牌… 最悪の場合チンイツ一気通貫で倍満を振り込むことになってしまう…)


フェイクと知らず、真深の作り出したチンイツの幻影におびやかされるハオ、ここで小さくため息…


ハオ(筒子は切れない… ここは… 仕方ない、この牌しかないですね…)チャッ・・・


…タンッ


ハオ、河に出したのは・・・ 対子落としの七萬・・・!


と同時に、ハオの左側からぬめりとした湿った風が吹いてきた・・・


ハオ(!? まさか…?)

明華「・・・ハオ、それです。 ロン!」


※「春日井の甘納豆打法」発動
明華の打点は…?
>>466コンマ以下
01~50→満貫
51~00→ハネ満

そい

50満貫


明華「ロン。 東・南チャンタドラ1・・・満貫の二本場は12600です」パララァ・・・

      
明華手牌:八九78999南南南 ロン「七」 鳴き「東東東」 ドラ[8]


ハオ(!! しまった…!)


愕然とするハオ…

そして、その陰で一人ほくそ笑むアイドル…!


真深(ふひひ…w 予定通り…!w)ククク・・・


策士まふふ… アジア2位の超強豪を手玉に取る…!


第六戦南三局二本場

東 明華  39400→52000
南 ハオ  34500→21900
西 真深  20500
北 はやり 25600



 ワアアアアアアァァ・・・!  スゲエェ…!  ハオチャンガフリコンダ…?  サッスガフウジン…!  パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ・・・・・


 みさき『風神の親満炸裂・・・! しかも振り込んだのはあのハオ選手! これで雀選手なんと三連続和了です!』

 のよりん『・・・ワナ!』=3

 みさき『え?』  

 のよりん『カスガイのワナ! はまった!!』プンスコ=3

 みさき『は…? 何を言ってるんですか野依プロ。 春日井選手はこの局は何もしてませんよ…?』


 ザワザワ・・・  ガヤガヤガヤ・・・


 ネリー「…ハオが振り込んだよ…! しかも親満…!」

 ダヴァン「ウチの部でも一番振り込みの回数の少ないハオが… サスガは明華でスネ」

 智葉「お前たち… 何を言ってるんだ? 今のはあの春日井に二人とも踊らされてただけだぞ?」

 ダヴァン「ハ?」

 智葉「配牌を思い出せ。 春日井は箸にも棒にもつかないようなクズ手の六シャンテンだったろう…? そこで、ヤツはこの局での自分の和了りを完全にあきらめたんだ」

 ネリ―「運が悪いときは地を這い耐える… ネリーと一緒だね!」

 智葉「お前は波が来ない時は、他家が大きい手を和了らないように差し込んだりする程度だろう。 しかしあの春日井は、明華とハオの二人の手を誘導して、ハオが振り込むように立ち回ったんだよ」

 ダヴァン「…? カスガイが明華を支援しているようには見えませんでしたケド?」

 智葉「あの女はこの局、捨て牌に命をかけたんだ… 国士のブラフ… アレで明華はもしかしたらという迷いを拭うことができず、ヤオチュー牌を切れなくなって、手は自然にチャンタ手へと向かっていったんだ」

 智葉「春日井の捨て牌を完全にブラフと読めたのなら、明華は自風の特急券があったんだからもっと早くツモ和了ることができただろう…」

 智葉「そしてあの見せ牌をわざとすることで、ハオだけには自分の手は筒子のチンイツなのだという風に錯覚させた。 ハオはあの演技に騙されたんだ」

 智葉「結果、筒子が切れなくなったハオは追い詰められ、最後は手牌の中で最も安全だと思われる七萬の対子落としに走った… 結果、明華の親満に振り込んでしまったんだよ」

 ネリ―「へー? そんな窓六個なことしてたの?」

 智葉「…? まどろっこしいと言いたいのか…?」

 ダヴァン「…いや、しかし… そんなことが意図的にできるものなんでスカ?」

 智葉「麻雀というものは、よりリスクの少ない打ち方を追求していくものだ。 春日井は明華とハオのその“安全”を求めてしまう心理を逆手に取ったのさ…」

 智葉「これで春日井の“2位以上を取る”という目的のためには、最高のシチュエーションになったな… 最初は大した打ち手ではないと思ったが、とんでもない食わせモノだぞあの女は……」


【南三局三本場 親:明華】


 みさき『雀明華選手の点棒がついに五万点を超えました…! しかもまだその親番は続いています!』

 みさき『今の一撃で、瑞原、春日井、ハオ、の三選手が二万を少し超えたあたりで横並びになってきました… どうやらこの試合、残った準決勝出場枠の2位を誰が取るかという闘いになってきたようです』


真深(ふふ…w うまくいったよ♪ あとは残り2局ではやりちゃんをまくるだけ…!)ククク・・・

明華(・・・どうも違和感がありますね… もしかして… 対面の春日井さんの手牌は全てフェイクだったんでしょうか…?)

ハオ(…やられた… 恐らく、あの見せ牌はわざとだったんだ… く…! しかし騙された私が悪い… ここからは春日井の思惑通りにはさせない!)

はやり(雀さんが五万点越え… もうトップになるのは無理かなぁ… とにかく振り込まないようにしないと…)


※能力ステージ
>>473コンマ以下
01~25→明華(既に2回能力を使っているので選ばれればノーマルステージ)
26~50→ハオ
51~75→真深(既に2回能力を使っているので選ばれればノーマルステージ)
76~00→はやり(既に2回能力を使っているので選ばれればノーマルステージ)

31ハオ「一色三歩」


2巡目

ハオ「チー!」カシィンッ→「二三四」


 みさき『ハオ選手またもや鳴き…! 先ほども言いましたが、中國麻将には鳴きによる喰い下がりというものがありません』

 みさき『ここは喰いタンでの即流しを狙っているのでしょうか…?』


しかし4巡目

明華「…」タンッ→「⑤」

ハオ「チー!!」パシィンッ!→「③④⑤」

明華「!」

ハオ「……」タンッ→「⑦」


 みさき『えっ、おや、これは・・・?』


ハオ手牌:②456688 鳴き「③④⑤」「二三四」 


 みさき『?? な、なんでしょう今の鳴きは? ②③④と既にシュンツになっていたのに、雀選手が出した五筒を鳴きました…?

 みさき『五筒は赤ドラではありません。 なので今の鳴きは手も進まないし、全く意味のない鳴きだと思うのですが…』

 のよりん『・・・三色三歩!!』プンスコ=3

 みさき『え?』

 のよりん『三色三歩高(サンソーサンプーカオ)!!』プンプン=3

 みさき『え、あ、ああ… はい、これも中國麻将の役ですね… 3種3順子の一目上り…!』

 みさき『鳴くことで、「二三四」「③④⑤」「456」という風に三色を一つずつズラした形に揃えたわけですね』

 みさき『中國麻将ではホンイツと同格の役だそうですが… しかし勿論日本の麻雀ではそういう役はありません』 

 みさき『このままではまあただのタンヤオ狙いということになると思いますが… 果たして和了りきることができるのでしょうか?』


ハオ「……」


はやり(… なんだろう、今の鳴き… 何か違和感がある…)

明華(ハオ、今の鳴きは… 三色三歩ですね?) 

明華(まずい… 中國麻将の役を確定させた時のハオの引きは尋常ではない… 急がないと…!)チャッ

真深(三色同順じゃない… ってことは、役牌かただのタンヤオ狙いだよね… ドラも見えてるし… そんなん怖くありませんよ♪)タンッ


はやりと明華はハオに対して戸惑いや警戒心を持ったものの、真深だけはただの安和了りと決めつけ、余裕の表情・・・

だが、7巡目… 真深が八索を場に出すと、ハオの目がギラリと光った。


ハオ「〇×!!」


>>478コンマ以下(和了者)
01~90→ハオ(「一色三歩」発動)
91~93→真深
94~96→はやり
97~99→明華
00→流局(ハオテンパイ)

打点
>>479(打点表>>14

00流局

ハオ「ポン!」パシィンッ→「888」

真深「!」


 みさき『ハオ選手八索をポン… これで単騎待ちですがタンヤオテンパイとなりました』


しかし… 


明華「…ノーテン」パタッ

ハオ「テンパイ…」パララァ・・・

真深「ノーテン」パタッ

はやり「ノーテン…」パタッ


 みさき『流局…! ハオ選手、結局最後の一牌を手に入れることができませんでした』

 みさき『しかし風神の怒涛の連荘が遂に止まりました! これで場は南四局流れ四本場・・・いよいよオーラスです!』


第六戦南三局三本場

東 明華  52000→51000
南 ハオ  21900→24900
西 真深  20500→19500
北 はやり 25600→24600



【南四局流れ四本場 親:ハオ】


 みさき『一回戦第六戦も遂にオーラス… この一局で確実に勝負が決まります!』

 みさき『現在トップは臨海女子の風神雀明華選手…! 2位以下に圧倒的点差をつけており、準決勝進出はほぼ間違いないかと思われます』

 みさき『続いては同じく臨海女子のハオ・ホェイユー選手… 前局での親満の振り込みがあったものの、堅実な打ち筋で現在2位…!』

 みさき『そして3位にはそのハオ選手にわずか300点差で負けている瑞原選手… 得意の速攻でハオ選手をまくることができるでしょうか?』

 みさき『ラスは苅安賀高校春日井真深選手… 苦しめられていますが粘りの闘牌で健闘…! ここで和了りさえすれば2位に入る可能性は十分にあります!』


 イッキニキメチャエミョンファー!  ハオチャンファイトォー! ソノママツウカダァーッ!!  ハヤリーン!コンナトコデマケナイデクレエェーッ!!  マッフフーッ!!ジュンケッショウイッテマタウタエェーッ!!


 みさき『各選手に声援が飛びます…! さあ、最後の配牌、勝利の女神を引き寄せるのは…?』


明華(さあ… 最後まで手は抜きませんよ…!)カチャカチャ

ハオ(瑞原と春日井の和了さえ抑えれば、このまま通過…)カチャカチャ

はやり(300点差…! こんな僅差で負けるのは絶対やだよ… なんとしても和了る!☆)カチャカチャ

真深(ふふ…w 強者っていうのは… こういう時に最高の配牌が来るんだよ… そして真の強者は・・・私だ!)カチャカチャ…


運命の配牌…

その様子を、観客席では臨海女子のメンバーが… そして医務室では朝酌女子のメンバーが… そして放送スタッフ用モニタールームでははやり(28)も固唾を飲んで見守っていた…


 みさき『・・・おや、この配牌は・・・!!』


※各自の配牌時シャンテン数を決定します。
ハオ→>>484
真深→>>485
はやり→>>486
明華→>>487

それぞれコンマ以下が、
01~20→5向聴
21~40→4向聴
41~60→3向聴
61~80→2向聴
81~00→1向聴

※この局ではシャンテン数が少ないほど、早く和了のチャンスがやってきます(同じシャンテン数の場合は、コンマ以下数が大きい方が優先。 仮に明華かハオが最も早ければ勝負あり) 

うぃ

ハオ→3向聴(55) 真深→4向聴(34) はやり→3向聴(52) 明華→1向聴(98) 


明華(・・・よし!)チャッ


 みさき『これは… またもや風神! 南をきっちり暗刻にしています!』

 みさき『ホンイツにもできそうですが… トップですのでとにかく和了れば終了です。 さあどう攻めるのか…?』


ハオ(3シャンテン… これは… まずいかもしれない…)チャッ

はやり(う~ん…! まだあきらめないよ!☆)パシッ

真深(え、4シャンテン…? おかしーなぁ…)トンッ


このあと… 3巡目で明華が一鳴きでテンパイ…!

他家も必死に鳴きを入れて追いすがるものの、その努力、報われず… 6巡目に、卓上にあのつむじ風が巻き起こり、嶺に咲く花のような明華の美声が響き渡った。


明華「ロンorツモor〇×!!」


明華の打点は…?(ツモ和了やハオへの直撃の場合、順位が入れ替わる)

打点
>>490コンマ以下(打点表>>14) 

19、二翻ロンだが風神の能力により1ランクアップ、三翻ロン(3の倍数+1で対面真深が振り込み)


明華「ロン!!」ビュオオオオオォッ!!

真深「うっ?!」=3

明華「それです… 南・ホンイツ… 三翻の四本場は5100です!」フワアァ・・・!

はやり「・・・あ・・」

ハオ「…ふぅ」


 みさき『け・・・・』

 みさき『決着です! 最後も雀選手の和了…! 完全に勝利の女神を手にしました!』

 みさき『これで… 総合ランキングでは格下であった臨海女子のお二人が共に一回戦突破…!』

 みさき『SランカーとAランカーが両方敗退というのは初めてですね… さすがは世界ランカーとアジア2位…! 下馬評を見事に覆し、準決勝進出です!』


まさか…!

総合ランキング6位の瑞原はやり… わずか300点という僅差で敗退…!

そして9位の春日井真深…! 健闘及ばず… 欧州の風神と香港の龍を前に、アイドルまふふはがっくりとうなだれた。
 

第六戦南四局流れ四本場(終局)

東 ハオ  24900
南 真深  19500→14400
西 はやり 24600

北 明華  51000→56100


順位
1位 雀明華(準決勝進出決定)
2位 ハオ・ホェイユー(準決勝進出決定)
3位 瑞原はやり
4位 春日井真深


ーーーーーーーーーー

本日ここまでですよーぅ
安価・コンマ対応あざした!
また明後日20:00から

このまま一回戦を最後までやろうとすると1000を超えてしまう可能性があるので、また次から新スレを立てて進めていきます

第七戦のメンバーの能力貼っておきます↓ いくらかちょこちょこ変更調整されています

また意見、提案、変更希望などあったら試合開始までにお願いします

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

『S7 野依理沙(高二)』

<常>→「プンプンディフェンス」
    牌の匂いを嗅ぐなどして、危険牌を本能的に察知する力がある。 表情と牌が読みにくく、他家が特殊能力で手牌を読もうとしてもできない。
    また、一試合で二度、他家に振り込みを押し付けることができる。 (自動的に発動)

<ス>→「ハイパープンスコモード」
    完全無欠の防御。 自分の振り込みと他家のツモ和了りを完全に封じる。(和了確率は全員25%になるが、自分の振り込みは他家に押しつけられ、他家のツモ和了りは自分のツモ和了りになる)

ーーーーーーーーーーーーーーー

『A13 善野一美(高三)』

<常>→「浪速の超特急」
    Aランクの基本和了率は25%だが、善野は基本で40%ある。 ただし倍満以上はハネ満へとランクが下がる。(ただしオーラスだけは倍満以上でも和了できる)

<ス>→「浪速のスナイパー」
    選んだ特定の相手を狙い撃ち。 70%で七対子ドラドラ(子のロン和了りで6400)か満貫かハネ満を出和了る。 七対子はリーチをかけてもよく、その場合は和了率40%だが裏がのればハネ満。(和了れば8割裏がのる) 

<特>→「浪速の氷帝」(南四局では発動しない)
    他家が大物手(満貫以上)を作っているのを察知し、安手(1~3翻)でツモ和了って流すことができる。(他家の打点を決めるコンマが満貫以上で「ゾロ目」だった場合、その和了は流される)
   
ーーーーーーーーーーーー

『B24② 染谷まこ(高二)』

<ス>→「ワカメ一色」
    和了率70%。 染め手で3翻以上。    

<特>→「ワカメフラッシュ」
    自分の持ち点が一万点を切った場合、次局で基本和了率の確率で三倍満または緑一色をツモ和了する。

ーーーーーーーーーーーーーーー

『B24④ エイスリン・ウィッシュアート(高三)』

<ス>→「ドリーミングスコア―」
    理想の牌譜を卓上に描き出す。
    コンマバトルで、自分だけコンマ以下の数を2倍にできる。    

<特>→「大天使の鉄槌」
    振り込んだ時、一試合で一度だけ「同じ翻数の役」を次局でやり返すことができる。(振り込んでしまった相手に直撃させることができる)    

ーーーーーーーーー

※野依理沙の「プンプンディフェンス」は、「浪速のスナイパー」や「大天使の鉄槌」でも破ることは出来ない


わかめにキンクリ系の能力が欲しいんだけど上手いこと思いつかんな…

>>501
キンクリ系いいねww
何か思いついたらステージ系の能力に追加しときます
他の方ももしアイデアがあったらなんでも自由にどうぞ

乙あざす
このあと21:00くらいに新スレが立って、第七戦の試合スタートはまた22:00くらいだと思います

まこに「キングクリムゾン」のステージ系能力を追加しました。 また各自の能力貼っておくのでチェックお願いします↓ 能力の変更・調整についての意見は試合開始までにお願いします

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

『S7 野依理沙(高二)』

<常>→「プンプンディフェンス」
    牌の匂いを嗅ぐなどして、危険牌を本能的に察知する力がある。 表情と牌が読みにくく、他家が特殊能力で手牌を読もうとしてもできない。
    また、一試合で二度、他家に振り込みを押し付けることができる。 (自動的に発動)

<ス>→「ハイパープンスコモード」
    完全無欠の防御。 自分の振り込みと他家のツモ和了りを完全に封じる。(和了確率は全員25%になるが、自分の振り込みは他家に押しつけられ、他家のツモ和了りは自分のツモ和了りになる)

ーーーーーーーーーーーーーーー

『A13 善野一美(高三)』

<常>→「浪速の超特急」
    Aランクの基本和了率は25%だが、善野は基本で40%ある。 ただし倍満以上はハネ満へとランクが下がる。(ただしオーラスだけは倍満以上でも和了できる)

<ス>→「浪速のスナイパー」
    選んだ特定の相手を狙い撃ち。 70%で七対子ドラドラ(子のロン和了りで6400)か満貫かハネ満を出和了る。 七対子はリーチをかけてもよく、その場合は和了率40%だが裏がのればハネ満。(和了れば8割裏がのる) 

<特>→「浪速の氷帝」(南四局では発動しない)
    他家が大物手(満貫以上)を作っているのを察知し、安手(1~3翻)を和了って流すことができる。(他家の打点を決めるコンマが満貫以上で「ゾロ目」だった場合、その和了は流される)
   
ーーーーーーーーーーーー

『B24② 染谷まこ(高二)』

<ス>→「ワカメ一色」
    和了率70%。 索子の染め手で3翻以上。    

<ス>→「キングクリムゾン」
    発動させると、他家の時間を「10巡分」ほど消し飛ばすことができる。
    他家は消し飛ばされた時間の中では一切手を進めることができないが、まこだけは手を進め、その間にテンパイすることができる。
    実質の能力は、他家3人のうち2人の和了を完全にシャットアウトできる(選べる)。 まこの和了率75%、残った一人の和了率25%となる。    

<特>→「ワカメフラッシュ」
    自分の持ち点が一万点を切った場合、次局で基本和了率の確率で三倍満または緑一色をツモ和了する。

ーーーーーーーーーーーーーーー

『B24④ エイスリン・ウィッシュアート(高三)』

<ス>→「ドリーミングスコア―」
    理想の牌譜を卓上に描き出す。
    コンマバトルで、自分だけコンマ以下の数を2倍にできる。    

<特>→「大天使の鉄槌」
    振り込んだ時、一試合で一度だけ「同じ翻数の役」を次局でやり返すことができる。(振り込んでしまった相手に直撃させることができる)    
ーーーーーーーーーーーーーーー

※野依理沙の「プンプンディフェンス」は、「浪速のスナイパー」や「大天使の鉄槌」でも破ることは出来ない


名前はワカメクリムゾンがいいと思います!






~放送スタッフ用モニタールーム~


モニター画面<みさき『さすがは世界ランカーとアジア2位…! 下馬評を見事に覆し、準決勝進出です!』


咏(25)「あっら~…! はやりん負けちゃったねぃ! こりゃ残念…ww」ニタニタ

はやり(28)「むぐぐぐぐぐ・・・!!☆」ギリギリギリ・・・!

えり「でも、本当に微妙な差でしたよね… 最後、雀選手がロンではなくツモ和了りだったら、確実に瑞原選手がハオ選手をまくってましたし…」

恒子「南三局も、ハオさんの一人テンパイじゃなくてはやりさんもテンパイできてれば、最後勝ててましたもんね」
 
健夜(27)「うん… まあ麻雀の試合っていうのは往々にしてそういう微妙なところで差がつくモンだから… 大事なところで競り負けたはやりちゃんが負けるのは仕方ないんだけどね…」

はやり(28)「むぎゅぎゅぎゅぎゅぎゅぅ・・・!!」ギュリギュリギュリギュリ・・・!!

咏(25)「いやーでもほんとに勝負は分っかんねーモンだねぃw 残念だよ。 高校生の私とはやりんが準決勝で対決するのを見るのが楽しみだったんだけどねぃ…w」ククク・・・

はやり(28)「ゔお゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙っっっ!!!」ガンガンガンガンガンガンッ・・・!!

良子(20)「ちょ、はやりさん! 壁にヘッドバッドしないで下さい! 穴開ける気ですか?!」

>>505
あ、そりゃそうだよね…w
うっかりしました、「ワカメクリムゾン」に変更します


はやり(28)「許すまじ… 許すまじだよあの二人ぃ!☆ 留学生のクセして出しゃばりやがってぇ…!!」タラァーッ・・・


額から血を滴らせながら、モニター画面のハオと明華を睨みつけるはやり(28)・・・


健夜(27)「ちょっ、だいじょぶはやりちゃん?! 血ぃ出てるよ?!」

はやり(28)「自分の立場を分かってないクサレ外人には・・・お仕置きが必要だね! ちょっとはやり行ってくるっ!!☆」ダッ

良子(20)「はい?」


  バタンッ  ダダダダダダダダ・・・!


モニタールームを飛び出して、どこかへと駆けていってしまったはやり(28)… 


佐藤裕子アナ「…? ど、どこへ行く気なんでしょう? 瑞原プロは…?」ポヨン

えり「まさか・・・」ザワァ・・・



その時、会場では…


 ワアアアアアアアアアアアアアァァ―――ッッ!!   サッスガミョンファー!  ハオチャンオメデトォーッ!!  ハヤリンザンネンダッタナ・・・  マフフモヨクガンバッタァッ!!  パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ・・・・・ 


 みさき『激闘終結…! 一回戦第六戦を制したのは臨海女子雀明華選手!』

 のよりん『ぱちぱちぱち!』プンプン=3

 みさき『そして同じく臨海女子ハオ・ホェイユー選手が2位…! 最後は3位との点差がわずか300点しかありませんでしたが、執念の闘牌で見事準決勝行きの切符を手にしました!』


明華「ふぅ、お疲れ様でした…」

はやり(18)「… あ、ありがとうございました…」ショボン…

真深「…いやーヤラれたねぇ… でも楽しかったよ! 二人とも… 準決勝頑張ってね♪」

ハオ「はい、私も楽しかったです。 また機会があったら是非対局しましょう」ニコッ

真深(お…! やっぱり無表情美少女が笑うとすごいかわいい…!///)ドキドキ


 ネー、ハオサントチェーサン、ヨカッタラコンドゴハンタベニイコーヨ! ハア、ベツニカマイマセンガ・・・ ミンナデイキマショーカ、マフカサン☆  ワイワイ、キャッキャッキャ・・・♪


激闘を終え、お互いに健闘を称え合う四人の女子高生雀士たち・・・

ところが、そこへ!


 バアアァ―――ンッッ!!


はやり(28)「その勝負ちょっと待ったァ!!☆」ハヤヤッ!


明華ハオはやり真深「「「「 !?!? 」」」」ギョッ?!


突然、会場の扉を開けて現れたはやり(28)は… スタッフたちが止めるのも聞かず、中央の闘牌ステージにズカズカと上がってくると、明華とハオをギロリと睨みつけた。


はやり(28)「そこの臨海のお二人さん… 高校生のはやりにマグレで勝ったからって、いい気になってんじゃないゾ!!☆」クワッ

はやり(28)「今度ははやり(28)が相手になってあげるYO! さあかかって来いこのコワッパどもォ!!☆」=3


明華「は…?」

ハオ「……」


 みさき『・・・は、な、なんと…!』

 みさき『突然闘牌ステージに瑞原プロが乱入! 過去の自分を負かした臨海の二人に宣戦布告しました!』

 のよりん『おバカ!!!www』プンスコリン=3=3=3


  ザワザワザワ・・・  ナ、ナニヤッテンダ?  ハヤリンガランニュウダッww  バ、バカジャネーノマジデ?  ガヤガヤガヤガヤ・・・・


はやり(28)「ヘイヘイヘイ…!☆ ほら早く卓に座りなYO… はやりがぼっこぼっこにしてあげるからさぁ…!w」ジリジリ・・・


周囲の冷たい視線など全く意に介することなく、明華とハオに歩み寄るはやり(28)…

しかし… その前に、はやり(18)が両手を広げて立ち塞がった。 


はやり(18)「ちょっと、何やってんの私! もう勝負はついたんだから、アンタは出てきちゃダメだよ!」=3

はやり(28)「はぁ――…? フザケんじゃないYO! こんなヘナチョコどもにヤラれて黙って引き下がれるワケないでしょぉ…?」ジリ・・・

はやり(18)「しょ、しょーがないでしょ? 負けは負けなんだから… それにこれは高校生の大会なんだから、アンタが出れるわけないじゃない!」=3

はやり(28)「じゃかましいぃっ! 自分のケツをぬぐうのの何がいけないんだYO!☆ 引っ込んでろっ!!」ブゥンッ!!


 ドバッチーン!!


はやり(18)「たわばっ?!☆」=3


 みさき『おおおなんと瑞原プロ! 過去の自分に向かってオッパイビンタ! まともに喰らった瑞原選手、3mばかり吹っ飛んでしまいました!』

 のよりん『オーヤレヤレッ! もっとヤレッ!!ww』キャッキャッ♪ 


はやり(18)「こ、このぉ・・・!」ヨロォ…


自分のオッパイに叩きのめされたはやり(18)… 足をふらつかせながらもなんとか立ち上がる…!


 プ、プロレスダ・・・!  ジョウガイラントウ・・・!  レフェリーイレロレフェリー!!


このままはやりの自分同士の殴り合いが始まるのかと思った、その時…!


 ストンッ!


はやり(28)「はぅ……?」パタッ・・・


いつの間にか後ろに忍び寄っていた真深の、首筋への手刀一撃ではやり(28)失神…

糸の切れた操り人形のように、真深の腕の中へと倒れ込んでしまった。


真深「… はやりちゃん、恥の上塗りは良くないよ… 負けはちゃんと認めなきゃだよ…?」ハア・・・


こうして… ひと波乱あったものの、第六戦は無事終結したのだった…







~実況室~


みさき「瑞原プロが殴りこんでくるというトラブルがありましたが… なんとか第六戦終了…!」

みさき「早速この試合を、野依プロと振り返ってみたいと思います。 野依プロ、この試合の勝者と敗者を分けたポイントは… どのようなことだったんでしょう?」

のよりん「運!!」プンプン=3

みさき「…はい、勿論運もありましたが、それ以外は?」

のよりん「・・・やる気!執念!!」プンスコ=3

みさき「は、はい… 執念と言いますと、やはりギリギリで2位に滑り込んだハオ選手のことでしょうか」

のよりん「そう! あとカスガイも頑張ってた!!」プンプン=3

みさき「…でも結局、春日井選手はラストで試合を終えてしまいましたけど…?」 

Σのよりん「!? …やっぱり運!!」プンスコリン=3


みさき「私個人としましては、四人の選手たちに大きな実力差はなかったと思うのですが、やはり自分のポテンシャル… 持てる力を十分に発揮できた選手が勝つことができた、という印象をもちました」

のよりん「! そう、それ! ぽてんしゃる!!」プンプン=3

みさき「トップの雀選手は、なんと言っても自分が親の時にきっちり和了を手にすることができたのが、一番の勝因…」

みさき「振り込むこともありましたが、タイミングよくあの高い攻撃力を十分に生かせたことが、この圧勝につながったように思います」

みさき「そして2位のハオ選手… 実は彼女は、12局あったこの半荘の中で、たった一回しか和了っていないのです」

のよりん「ハネ満!」プン=3

みさき「そうですね、トンパツのあのハネ満ツモ… アレを和了ってからは、和了の機会を伺いつつも、鉄壁の守備力を生かした堅実な打ち筋で大きくヘコむことなく終盤まで来ました…」

みさき「しかし南三局二本場で雀選手に親満を振り込み、遂に3位に転落… 恐らくハオ選手はもうダメだろうというような空気が流れましたが…」

みさき「そこからまた執念の粘りでギリギリで瑞原選手をまくり… 準決勝行きを決めたという試合でした」

のよりん「よくガンバッタ!」=3

みさき「そういえば次の第七戦に、いよいよ高校時代の野依プロが登場しますが… この野依選手も、凄まじいまでの守備力をもっていることで有名な強豪です」

のよりん「・・・//////」テレテレ

みさき「…何照れてんですか。 ちょっと褒めたくらいでまた赤くならないで下さいよ///」


みさき「どうでしょう、野依選手の相手は清澄の染谷選手、宮守のエイスリン選手、そして現在姫松の監督をしてらっしゃるあの善野一美選手ですが…」

みさき「勝てそうですか?」チラッ

のよりん「モチロン!」ニコニコ

みさき「一度も振り込まずに勝てますか?」

のよりん「ブラボーよ!!」プンプン=3

みさき「…? 野依プロ、それを言うならアタボーよ、じゃないですか?」

のよりん「間違えたっ!!ww」プンスコリン=3=3


みさき「ふふ、じゃあ野依プロ… もし第七戦で、女子高生の野依選手が一回でも振り込んだら、私の言うコト一つ聞いて下さいよ♪」

のよりん「いーよ、何?」プン=3

みさき「あ、いや、それはまた、もしそうなったら言いますので…/// 逆に、野依選手が一度も振り込まずにトップで通過したら、野依プロが言うこと何か一つ聞いてあげますから」

のよりん「わかったっ!」プンプン=3

みさき「楽しみですね…w さてそれでは、第七戦からは佐藤裕子アナと戒能プロに実況解説を交代しますので、ここでいったん実況室を閉じさせて頂きます」

みさき「次お会いするのは明日の準決勝…! では皆さん、ここまでわたくし村吉みさきと・・・」

のよりん「野依、理沙!」=3

みさき「プロでお送りしました。 さようなら!」

のよりん「バイバイ!」プン=3





~館内医務室~


はやり(18)「ただいま…」ヨロ・・・

真深「戻ったよ…」フラァ・・・

慕「お、お疲れ様、はやりちゃん、真深さん…」

曖奈「惜しかったわねぇ…」

杏果「なんか… 色々大変だったね…」

はやり「うん… ごめんね、勝てなくて…」ハア・・・

慕「う、うん、でも、しょうがないよ… 強かったね、臨海の人たち…」

真深「……」


悠彗(たはは…w まさか、二人ともこんなショボくれた顔で戻ってくることになるなんて… 全然思わなかったな…)


慕「はやりちゃん、あの大人のはやりさんはどうしたの?」

はやり「あ… あのヒトなら、目を覚ましてからまた怒ってたけど、戒能プロが来てなだめてくれて… 解説者の部屋に戻してくれたみたい」

はやり「ごめんね驚かしちゃって… まったく、あのヒトが自分なのかと思うと、情けなくなるよ…」ハア

杏果「…いや、でも… 確かにアレはやり過ぎだと思うけど…」

杏果「私はあの人の気持ち、少し分かる気がするな」

はやり「え?」

杏果「多分… あの人も私たちと同じで、すごいドキドキしながら、対局を見てたんだよ…」

杏果「それで、あんなギリギリの負け方だったから、もう、悔しくて我慢できなかったんじゃないかな…? はっきり言って、私も殴り込みたい気分だったもの。 はやりちゃんが負けちゃった時は…」


はやり「そ、そうだね… うーん、何が足りなかったのかなぁ…? 私も…準決勝行って、杏果ちゃんと慕ちゃんと、準決勝で打ちたかったな…」ハア・・・

真深「う~ん… ちょっと…私もだけど、正直ナメてたのかもね。 この大会、本当に甘くないよ…」

真深「一人一人、みんな何かを抱えて卓に座ってるんだよね… 私もはやりちゃんも、何が何でも勝つ!みたいな、ここ一番の気持ちが足りなかったかもしれない…」


真深の言葉に、医務室内に重苦しい空気が流れる…


憩「…春日井さんの言う通りなんかもしれんなー。 正直言うと、うちはいくら臨海のお二人が強いいうても、実力なら春日井さんとはやりちゃんの方が上やーって思うてたけど…」

憩「結果は思うようにはいかへんかった… 後悔が残るような不完全燃焼の闘牌じゃ、この大会は絶対勝てへんってことや」


曖奈「そうねぇ。 あとは、勝ち残った二人に頑張ってもらうしかないわね」

はやり「はい… 慕ちゃん、杏果ちゃん、申し訳ないけど・・・私たちの分まで頑張ってね!☆」

真深「私たちの溜飲を下げられるのは、もうあなたたち二人だけだからさ…」

慕「え…ははは…/// いや、まあ… う、うん、任せてっ!」グッ

杏果「期待に応えられるかは分からないけど… 明日も精一杯頑張るから♪」ニコッ


瑞原はやり・春日井真深のアイドル師弟コンビ… 

慕と杏果にあとの希望を託し… 一回戦で、姿を、消す―――…!



~会場観客席~


 ザワザワザワ・・・ ガヤガヤガヤ・・・・


明華「ただ今戻りました」フワァ・・・

ハオ「戻りました」ポヨン

智葉「ああ、おかえり二人とも。良く頑張ってたな」

ダヴァン「凄かったでスネ! 明華の連荘は…!」

明華「ええ… うまく自分が親の時に強い追い風を呼ぶことができたのは、幸いでしたね」


ハオ「私は… 少し反省の残る試合でしたね… 明日までには修正してまた臨みたいです」

智葉「ふふ… まあそう肩肘張らずに、少し休め。 ダヴァンが皆の弁当を買ってきてくれたんだ。 とりあえず夕飯をとろう」

明華「? 待っていてくれたんですか? どうもすみません」

ネリー「ほら、ミョンファにはシャケイクラ弁当だよ!」スッ

明華「わぁ、ありがとうございます♪」

ダヴァン「ハオにはシューマイ弁当でスヨ」

ハオ「ありがとう… メガンはやっぱりラーメンですか」

ダヴァン「そうデス! 博多と名古屋と高山のご当地カップ麺を今から作るノデ… ちょっとずつ分けて食べくらべしまショウ!」

ネリー「すごい! はやく購買にお湯入れに行こうよ!」

智葉「お前たち! 匂いが漂うようなモノはラウンジで食べろよ?」


午後二時から始まった一回戦も第六戦までが消化…

時刻はもう夜の7時半を回っており、観客席やラウンジのあちこちで食事をとっている姿が見られた…


~館内ラウンジ~


優希「ん~~~! この焼肉弁当絶品だじぇ!!」ガツガツ

まこ「優希わりゃあちんまいのにほんまによう入るのう」

京太郎「もう弁当三個目かよ優希… それでほんとにあとでタコスも食うのか?」

優希「もちだじぇ! 腹が減っては戦はできんからな!」

京太郎「お前の試合は明日だろーが…」


咲(良かった… 優希ちゃん、寝たらすっかり元気になったみたい)ホッ

和(もう心配なさそうですね…)クスッ


館内放送『お待たせしました。 これより第七戦の試合を開始いたしますので、出場する選手の方は中央ステージへ…』


久「あらまこ、ようやく出番みたいよ」

まこ「おーう、ほな行ってくるかいのう」スッ

久「ちゃんと私の言った通りバナナと牛乳お腹に入れた?」

まこ「さっき食べたわい。 そんなもんで頭の働きがようなるとは思えんがのう、ま、気休めにはなるわの」

咲「染谷先輩・・・頑張って下さいね!」

和「応援してますから…!」

優希「染谷先輩! ぶっちかましだじぇえぇ―――っ!!」ブバッ

京太郎「おまっ! 汚ねーな! 米粒飛ばしながらしゃべるな!」

まこ「ふふw 優希ばかりにええカッコはさせたくないからの! ちと暴れてくるわい!!」ザッ!


今までミスコン・モチコンでは全く脚光を浴びることなく、仲間の応援のみを続けていたまこ・・・

そんな彼女が、遂に本選の大舞台で自らの力を発揮する・・・!

清澄の良心・染谷まこ・・・ 次期部長としてのプライドを胸に秘め、仲間の声援を背に受けながら、いざ、出陣―――!


豊音「エイスリンさん、出番だよー!」

エイスリン「ウン! イッテクル!」

塞「エイスリン、分かってると思うけど清澄の染谷にペースを乱されないようにね?」

胡桃「きっちりリベンジしてきなよ、エイスリン!」

エイスリン「モチロン! ワカメ、ミソシルニシテヤル!」

シロ(前哨戦はエイスリンの圧勝だったけど… この本選はさすがにエイスリンも楽には勝てないだろうなぁ…)


いつものようにペンを両耳に乗っけ、ホワイトボードを脇にかかえてステージへと向かうエイスリン…

その小さな背を見送る宮守メンバー… 


胡桃「…相手は染谷と、姫松の善野… そして新道寺の野依理沙…!」

豊音「善野さんは今は姫松の監督だし、野依さんは去年オールスターMVPになったあの野依プロだもんね… エイスリンさんそんな凄い人たちと闘うんだ…」

シロ「でもエイスリンなら… きっと勝機はある」

塞「そうね♪ あの子なりに、いつも通り、楽しく打ってきてくれたらいいよね…」

豊音「結果は神のみぞ知るだけど… みんなでいーっぱい応援しようね!」

シロ「…神の味噌汁?」

胡桃「何言ってんのシロ…」


みちのくの大天使エイスリン・ウィッシュアート…!

天使の力は、過去の強豪雀士たちを打ち破ることができるのか…?

天真爛漫美少女エイスリン… 笑顔で魔物どもの待ち受ける戦地へ―――!


善野(高3)「では、行ってきますね」

恭子「か、監督… 頑張って下さいね!」

漫「うち、まばたきしないで見とりますから」

絹恵「監督のスゴイとこ… 見せて下さいね!」

善野(高3)「だから私はまだあなた方の監督やないけど… まあ、私の対局を見て、何か勉強できるところがあれば、吸収できるとええな」ニコッ

洋榎「監督・・・」

善野「…ん? あんたは・・・愛宕洋榎さんやな。 なんや?」

洋榎「うち、高校生の時の監督とガチで対局するんが・・・夢なんです。 だから…絶対、負けんで下さいね」

善野「ふふ… 私も、未来の自分の生徒と対戦するんは楽しみや」

善野「負けはせんで。 私はな、インハイでは優勝まであと一歩届かんかったんや…」

善野「小鍛治さんのおる土浦女子や朝酌女子に勝てんかった。 負けた時は目の前が真っ暗になったもんや…」

善野「あんな思いは二度としとうない。 この機会は… あの時の悔しさを晴らすええ機会やと思っとる」

いくのん(高2)「善野部長~? そ~んな怖い顔せんと、リラックスが大事やでぇ~?」フニャフニャ

善野「郁乃はいつもリラックスし過ぎなんや…」


小学生の時から、三尋木咏や白築慕といった超一級の打ち手と鎬を削ってきた浪速の氷帝・善野一美・・・!

自らの将来の生徒たちが見守る中… 新たなる闘いのステージへ…ついに、出撃―――!


煌「野依先輩! 出番ですよ!」

のよりん(高2)「…! イッテクル!」プンスコ=3

哩「野依先輩… 新道寺で残っとるのはもう先輩だけやけん… 頑張って下さい!」

姫子「私たちの無念… 晴らして下さいね!!」

美子「応援してますから…」

仁美「なんもかんも野依先輩にお任せしますけん」

友清「かっこいいとこば見して下さい! 野依先輩!!」


 ノヨリセンパイ!  ノヨリセンパァーイ!  ノヨリサマァ!  ノヨリダイミョージン!!  ゼッタイカッテクダサイ! ノヨリセンパイッ!!


のよりん「……//////」プンプンプン=3=3=3


後輩たちからの熱烈な見送りに、顔を赤らめながらステージに向かう野依理沙17歳…

そのぷんすこぶりのあまりの可愛さに、新道寺の後輩たちはみんな野依理沙の虜になってしまっていた。


姫子「…大丈夫とやろか、野依先輩…」ドキドキ

煌「大丈夫です、信じましょう、私たちの偉大な先輩を・・・!」

煌「きっとすばらな闘牌を我々に見せてくれるはずです!!」スバラッ!


10年前のインターハイ団体戦準決勝… あの“伝説の先鋒戦”で、新道寺のエースとして参戦した野依理沙…!

小鍛治健夜、瑞原はやり、赤土晴絵を戦慄せしめた闘牌の再現はなるのか…?

いつもの倍以上のぷんすこを出しながら、強敵たちの待ち構えるステージへ・・・推・参!!







~試合会場~

19:50

 
 ザワザワザワ・・・  ガヤガヤワイワイ・・・・

 ピカァッ!  オッ、ハジマルゾ…!  イヨイヨダネ・・・!  ドキドキドキ・・・


観客たちが見守る円形の闘牌ステージがライトアップされ… 会場の緊張感、期待感が一気に増す…!

そんな中、マイクを持って現れたのは、とんでもなくすばらなおもちをおもちの、しっとりとした大人な雰囲気の妖艶な美女だった…

インハイ団体戦ステージA二回戦… あの清澄姫松永水宮守が対戦した試合を実況した、ちょっとおっとりした話し口調が魅力の人気アナウンサー・・・佐藤裕子である!


 裕子『ふふっ、皆さんこんばんは♪ これより、全世代女子高生麻雀チャンピオンシップ・・・一回戦第七戦を始めます!!』


いったんカン

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裕子「全世代女子高生麻雀チャンピオンシップ!」良子「一回戦第七・八戦です」
裕子「全世代女子高生麻雀チャンピオンシップ!」良子「一回戦第七・八戦です」 - SSまとめ速報
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このスレはここでいったんカンです
引き続き第七八戦編をお楽しみ下さい
毎回安価・コンマ対応あざした!

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このスレはここでいったんカンです
引き続き第七八戦編をお楽しみ下さい
毎回安価・コンマ対応あざした!

乙あざす

>>523一部訂正
×智葉「ふふ… まあそう肩肘張らずに、少し休め。 ダヴァンが皆の弁当を買ってきてくれたんだ。 とりあえず夕飯をとろう」
〇智葉「ふふ… まあそう肩肘張らずに、少し休め。 メグが皆の弁当を買ってきてくれたんだ。 とりあえず夕飯をとろう」

>>526一部訂正
×胡桃「きっちりリベンジしてきなよ、エイスリン!」
〇胡桃「きっちりリベンジしてきなよ、エイちゃん!」

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